JP2009247898A - 衣類処理装置およびその制御方法 - Google Patents

Abstract

【課題】衣類処理機および衣類処理機を動作させる方法に関する。
【解決手段】制御装置８０は、衣類処理機１００の動作の１つ以上の選択されたコースまたはモードに基づいて初期および後続時に適切な量の水を供給できる。例えば、衣類処理機１００は、選択されたコースに基づいて初期に蒸気発生器３０に適切な量の水を供給できる。蒸気発生器３０は、水を使用して蒸気を発生し、衣類処理機１００のキャビネット１０の内部に配置した衣類を殺菌し皺を取ることができる。動作中、センサ１６０は蒸気発生器３０の内部の水位を感知できる。選択されたコースまたは感知された水位に基づいて、後続時に適切な量の水を繰り返し再供給できる。衣類処理機１００の動作は、水を供給し蒸気を発生するのに要する時間を短縮することによって効率を改善できる。
【選択図】図１

Description

本出願は、あたかも完全に本出願に記載されているかのように参照によって本出願に組み込まれる、２００８年４月１日出願の韓国特許出願第１０−２００８−００３０３３６号の利益を主張する。

本開示は、一般に衣類処理装置に関する。さらに詳しく言うと、本開示は、蒸気を発生して衣類の殺菌および／または皺の除去を行う衣類処理装置を制御するための方法および装置に関する。

洗浄機、乾燥機、および洗濯機一般といった、一般に記載される衣類処理装置は通常、洗浄および乾燥機能を有する。さらに最近になって、内部に衣類を整然と配置するためのキャビネットのような、衣類の殺菌および／または皺の除去を行うために蒸気を使用する衣類処理装置が開発された。こうしたキャビネットは「リフレッシュ機（ｒｅｆｒｅｓｈｅｒ）」と呼ばれることもある。

残念ながら、蒸気を発生する目的で、こうした衣類処理装置に供給する水の適切な量を決定するのは困難なことがある。水の量が不適切な場合、性能および効率が劣化することが多い。例えば、水の供給量が多すぎると、水の供給および蒸気の発生の両方で時間が浪費されることがある。それと対照的に、水の供給量が少なすぎる場合、衣類処理装置のために発生した蒸気の初期量が不十分なために、水を再供給し蒸気を再発生する時間が浪費される。

本開示は一般に、衣類または洗濯物処理機といった衣類処理装置（本出願では一般に衣類処理機と呼ぶ）、および効率を改善した衣類処理機の制御および動作の方法に関する。実施形態によっては、衣類処理機は、初期のパターンおよび／または後続のパターンにしたがって適切な量の水を供給する制御を含むことができる。これらのパターンは１つ以上の選択された動作コースに基づくものでもよい。

本開示の利点および特徴の一部は以下の説明で明らかになり、一部は以下を検討する際に当業者に明らかになるかまたは本開示を実施することから学習しうるものである。本開示の利点および特徴は文書による説明、請求項、および添付の図面に記載の構造および処理によって実現および達成されうる。

これらの利点を達成するため、かつ本開示の目的にしたがって、本出願で実施されかつ広範に説明されるように、蒸気を発生するように構成された蒸気発生器を備える衣類処理機の制御方法が提供される。本制御方法は、初期および後続の水供給パターンのうち少なくとも１つを有する、少なくとも２つのコースのうち１つを選択するコース選択ステップと、選択されたコースの初期のパターンにしたがって蒸気発生器に水を供給する初期の水供給ステップと、蒸気発生器の動作中蒸気発生器内の水位を感知する水位感知ステップと、選択されたコースの後続のパターンおよび感知された水位にしたがって水を供給する後続の水供給ステップとを含んでもよい。

実施形態によっては、少なくとも２つのコースは、それぞれ異なる長さの蒸気供給時間を有する第１のコースと第２のコースとを含む。第１のコースが選択された場合、初期の水供給ステップは蒸気発生器の内部の水位を感知してもよく、感知された水位にしたがって水を供給してもよい。本制御方法はさらに、蒸気発生器の内部の水位が初期の水供給で最大値に達した場合、水供給を停止する水供給停止ステップを含んでもよい。

第２のコースが選択された場合、初期の水供給ステップは水供給時間を感知してもよく、感知された水供給時間にしたがって蒸気発生器に水を供給してもよい。本制御方法はさらに、初期の水供給が実行される場合、所定の長さの時間、蒸気発生器に水を供給する水供給ステップを含んでもよい。

第１のコースが選択された場合、後続の水供給ステップを実行してもよく、第２のコースが選択された場合後続の水供給ステップは実行しなくてもよい。第１のコースが選択された場合、後続の水供給ステップは、水供給時間と蒸気発生器の水位とのうち少なくとも１つを感知するステップと、感知の結果にしたがって水を供給するステップとを含む。後続の水供給ステップは、所定の期間蒸気発生器に水を供給する水供給ステップと、蒸気発生器の動作中、蒸気発生器の水位を感知する水位感知ステップと、蒸気発生器の水位が所定の低値に達した場合、第２の所定の期間、水を再供給する水再供給ステップとを含んでもよい。

衣類処理機の典型的な実施形態は、内部に洗濯物を受け入れる収容空間を備えるキャビネットと、収容空間に蒸気を供給する蒸気発生器と、蒸気発生器の水位を感知する水位感知装置と、ユーザが少なくとも２つのコースのうち１つを選択するためのユーザインタフェースと、蒸気発生器を制御し蒸気発生器への水供給を制御する制御装置８０とを含む。少なくとも２つのコースはそれぞれ初期の水供給および後続の水供給を含んでもよく、第１のコースでの初期および後続の水供給のうち少なくとも１つは第２のコースの初期および後続の水供給のうち少なくとも１つと異なってもよい。少なくとも２つのコースは、各々異なる蒸気供給時間を有する第１のコースと第２のコースとを含んでもよい。

第１のコースが選択された場合、制御装置８０は蒸気発生器の水位を感知してもよく、初期の水供給で感知された水位にしたがって蒸気発生器に水を供給してもよい。初期の水供給で水位が最大値に達した場合、制御装置は水供給を停止してもよい。制御装置８０は蒸気発生器の水供給時間を感知してもよく、後続の水供給で感知された水供給時間にしたがって水を供給してもよい。制御装置８０は、所定の期間水を供給してもよい。第１のコースが選択された場合、制御装置８０は後続の水供給を実行するように制御してもよく、第２のコースが選択された場合、制御装置８０は後続の水供給ステップを行わないように制御してもよい。第１のコースが選択された場合、制御装置８０は水供給時間と蒸気発生器の水位とのうち少なくとも１つを感知してもよく、後続の水供給で感知の結果にしたがって水を供給してもよい。

以上の一般的な説明と以下の詳細な説明との両者は例示的かつ説明的なものであって、特許請求の範囲を制限するものと見なされるべきではないことを理解されたい。

添付の図面は、本開示のさらなる理解を提供するために本出願に含まれ、組み込まれ、その一部を構成するものである。図面は説明と共に、本開示の典型的な実施形態を説明する役目を果たす。

本開示の実施形態による、衣類処理機および制御装置を例示する正面図である。 本開示の実施形態による、図１の機構区画の内部構造を例示する透視図である。 本開示の実施形態による、図２の蒸気発生器の内部構造を例示する断面図である。 本開示の実施形態による、図１のキャビネットの所定の部分に提供されるユーザインタフェースを例示する。 本開示の実施形態による、衣類処理機を制御する典型的な方法を例示するフローチャートである。 本開示の実施形態による、図５の後続の水供給を制御する典型的な方法を例示するフローチャートである。

本開示は一般に、蒸気を使用して衣類のリフレッシュ、殺菌、および／または皺の除去を行う衣類リフレッシュ機のような衣類処理機、および衣類処理機を制御する方法に関する。本開示の実施形態は、洗濯機および乾燥機、および洗濯および乾燥機能を含む広範な任意の洗濯機といった、他の種類の衣類処理機にも適用可能である。

ここで、添付の図面にその例を示す、本発明の特定の実施形態を詳細に参照する。可能な限り、全図を通じて同一または類似の構成要素を示す際は同一の参照番号を使用する。

図１は、本発明の実施形態による衣類処理機１００の正面図である。衣類処理機１００は、キャビネット１０と、蒸気発生器（３０、図２）と、制御装置（８０、図２）と、ユーザインタフェース６０とを含むことができる。キャビネット１０は内部に洗濯物を受け入れるための収容空間１２を画定できる。蒸気発生器３０は、例えば、収容空間１２に蒸気を選択的にスプレーできる。制御装置８０は、蒸気発生器３０を制御するために使用できる。

キャビネット１０では、収容空間１２内に様々な構成要素を提供できる。収容空間１２は、開閉するドア１４によってアクセスできる。洗濯物１を保持するため、収容空間１２内に様々な種類の支持具１６を設けることができる。洗濯物１は支持具１６に整然と吊したりその上に置いたりすることができる。

機構区画２０はキャビネット１０内に形成してもよい。蒸気発生器３０は、収容空間１２に蒸気を選択的に供給するものであって、機構区画２０内に設置できる。図１の典型的な実施形態では、機構区画２０は収容空間１２の下に提供される。強制送風される空気は機構区画２０内の構成要素から上向きに供給できる。機構区画２０内の構成要素によって供給される乾燥空気は一般に高温のため自然に上昇する傾向があるので、機構区画２０は収容空間１２の下に提供するのが好適である。

図２は、機構区画２０内に設置しうる衣類処理機１００の構成要素を例示する透視図である。第１の構成要素である蒸気発生器３０は、収容空間１２に供給される蒸気を発生するために使用してもよい。蒸気は有利にも、その温度および水分含有量によって洗濯物１を殺菌し皺を除去する。また、洗濯物１は布地の嵩によってリフレッシュされることもある。

蒸気発生器３０によってスプレーされる蒸気のタイミングは、収容空間１２に入れた洗濯物の量に基づいて調整または変更してもよい。制御装置８０は、メモリ８２に格納した、水供給の所定のパターン／タイミングにしたがって所定の量の水を蒸気に変換するコマンドを実行できる。さらに、制御装置８０は、メモリ８２に格納した、高温空気供給装置２２によって高温空気が供給される前または後に蒸気をスプレーするコマンドを実行できる。

蒸気発生器３０が発生した蒸気は、蒸気ホース３６および蒸気ノズル４０を介して収容空間１２に供給できる。一実施形態では、蒸気ノズル４０は、蒸気を供給するため、機構区画２０の上部（すなわち、収容空間１２の底部）に配置してもよい。蒸気ホース３６の長さは、望ましい蒸気の温度または凝縮量に応じて長くしたり短くしたりするように選択できる。例えば、蒸気ホース３６の長さを短くすると、蒸気の温度の低下が防止でき、蒸気ホース３６の内面に凝縮する蒸気の量は、ホース３６が長い場合より少なくなりうる。

機構区画２０はさらに、収容空間１２に高温空気を選択的に供給する高温空気供給装置２２を含んでもよい。高温空気供給装置２２は空気を加熱して、収容空間１２に加熱および／または除湿した空気を供給し、収容空間１２内の洗濯物を乾燥することができる。高温空気供給装置２２は電気式またはガス式加熱器またはヒートポンプでもよい。ヒートポンプは有利にも空気を除湿し加熱する役目を果たす。

図２の典型的な実施形態では、高温空気供給装置２２はヒートポンプである。ヒートポンプ２２は空調装置で使用されるヒートポンプと実質上同様のものでよい。ヒートポンプ２２は、蒸発器２４と、圧縮機２６と、凝縮器２８と、膨張弁（図示せず）とを含んでもよく、冷媒はこれらを通じて順次循環して空気を除湿し加熱することができる。蒸発器２４は冷媒を気化させて雰囲気から潜熱を吸収できるので、空気は冷却され空気中に含まれる水分が凝縮されうる。冷媒は、圧縮機２６を通過すると、凝縮器２８内で凝縮されうる。凝縮される際、潜熱を雰囲気と熱交換できるので、雰囲気を加熱することができる。蒸発器２４および凝縮器２８の両者が熱交換機能を有しうる。収容空間１２、および／または他の領域から蒸発器２４および凝縮器２８を通過する空気は、収容空間１２に再供給するために除湿し加熱することができる。

収容空間１２の内部から循環ダクト２９に空気を引き入れるための入口２１は機構区画２０の上部に形成してもよい。循環ダクト２９は、収容空間１２から蒸発器２４、凝縮器２８、およびファン３２に引き込まれた空気を誘導してもよい。入口２１に引き込まれた空気は高温空気供給装置２２を通過する際に除湿し加熱された後、出口３８を通じて空気を送り出すファン３２によって収容空間１２に再供給してもよい。

また、入口２１にフィルタ（図示せず）を提供してもよい。フィルタは、循環ダクト２９に供給される空気中に存在しうる様々な異物を除去するものでもよい。

機構区画２０の後部に循環ファン３４を提供してもよい。循環ファン３４は機構区画２０の外部から機構区画２０の内部の空間に外部空気を引き込むことができる。機構区画２０の内部の空間内の空気の循環は、高温空気供給装置２２を冷却する役目を果たすことがある。高温空気供給装置２２がヒートポンプである実施形態では、ヒートポンプ２２の圧縮機２６は、循環ファン３４によって機構区画２０に引き込まれた空気によって冷却できる。循環ファン３４が提供する冷却作用は、機構区画２０の内部の温度が望ましくないレベルまで上昇するのを防止する役目を果たす。

図３は、蒸気発生器３０の内部構造を例示する断面図である。蒸気発生器３０は、水タンク１１０と、加熱器１４０と、水位センサ１６０と、温度センサ１７０とを含むことができる。水は水タンク１１０に供給でき、加熱器１４０は水タンク１１０内に設置できる。水位センサ１６０は蒸気発生器３０内部の水位を測定できる。温度センサ１７０は蒸気発生器３０の内部の温度を測定できる。温度および水位を示す信号は制御装置８０（図２）に提供してもよい。

蒸気発生器３０内部の水が加熱器１４０によって加熱される時、蒸気が発生し収容空間１２に供給されうる。蒸気発生器３０に水を供給する水供給源は、外部の給水栓または、ある量の水を保持し、例えば、機構区画２０内に配置される容器でもよい。水供給源は、取り外して分離できるようなやり方で、衣類処理機１００に機能的に接続してもよい。例えば、ユーザは機構区画２０から水供給源（容器）を取り外して、容器に水を充填してもよい。容器に水を充填した後、ユーザは水供給源を機構区画２０内で衣類処理機１００に再接続できる。

水レベルセンサ１６０は、共通電極１６２と、低レベル電極１６４と、高レベル電極１６６とを含むことができる。ある実施形態では、水レベルセンサは、電流が共通電極１６２と高レベル電極１６６との間および／または共通電極１６２と低レベル電極１６４との間を通過するか否かを感知して、水位が高いかまたは低いかを決定できる。蒸気発生器３０内部の水位を感知した後、水レベルセンサは、感知した情報を有する信号を制御装置８０に送信できる。そして、制御装置８０は、感知した信号および／または過程開始後の時間に基づいて（例えば、電気機械弁を操作することによって）水の供給を制御できる。

図４は、本発明の一実施形態による、ユーザインタフェース６０を例示する図である。一実施形態では、ユーザインタフェース６０は、キャビネット１０の外部または内部の所定の部分に提供してもよい。ある実施形態では、ユーザインタフェース６０はドア１４の内面または外面に提供してもよい。ユーザインタフェース６０は、洗濯物を処理する少なくとも２つのコース（代替的にサイクルまたはモードとも呼ぶ）のうち１つをユーザが選択できるようにするものでもよい。ユーザインタフェース６０は、コースを選択するためのコース選択部６４と、選択されたコースに関する情報を表示するための表示部６２とを含んでもよい。実施形態によっては、コース選択部６４は、ボタン式、回転式、タッチパッド式、および／または他の種類のインタフェースといった、様々な形態で提供してもよい。

コース選択部６４は、収容空間１２に蒸気を供給できる、第１のコースおよび第２のコースといった、少なくとも２つのコースの間のユーザによる選択を可能にするものでもよい。第１および第２のコースでは、蒸気を供給する時間の長さを変えることができる。さらに、第１および第２のコースで蒸気を発生する蒸気発生器への水供給のパターンは互いに異なってもよく、事前設定してもよい。水供給パターンは、初期の水供給パターンおよび／または後続の水供給パターンを含むことができる。例えば、第１および第２のコースは、異なる初期の水供給パターン、異なる後続の水供給パターン、または異なる初期および後続両方の水供給パターンを有するように事前設定してもよい。

選択されたコースに基づいて蒸気供給時間を変えることができるため、第１のコースの水供給時間は第２のコースのものと異なるものにすることができる。例えば、第１のコースは第２のコースよりも多量の洗濯物に対応するように事前設定できる。こうした例示実施形態では、第１のコースの蒸気供給時間は約８〜１０分またはそれ以上に事前設定でき、第２のコースの蒸気供給時間は約４〜８分に事前設定できる。注意されたいが、上記の蒸気供給時間の長さは例示的であって、他の時間値も使用できる。

一例として、第１または第２いずれかのコースにしたがって収容空間１２に蒸気が供給される場合、水はまず所定の初期の水供給パターンにしたがって蒸気発生器３０に供給され、加熱されて蒸気を発生してもよい。蒸気発生器３０に供給される水の初期量は、衣類処理機１００の選択されたコースの動作を決定する際、重要な要因となることもある。例えば、洗濯物１の量が比較的少ないかもしれない時水供給の初期のパターンがかなり多量の水を供給する場合、水を加熱して収容空間１２内の洗濯物１に蒸気を供給するのに時間がかかりすぎることがある。他方、収容空間１２内の洗濯物１の量が比較的多い時水供給の初期のパターンがかなり少量の水を供給する場合、衣類処理装置の満足な動作を達成するため、その最初の蒸気発生サイクルの後で追加の水を再供給する必要があることがある。

供給される水の初期量が収容空間１２内の洗濯物１の量に対して不十分な場合、任意の選択されたコースにしたがって、制御装置は、蒸気発生動作の途中で蒸気発生器に水を再供給すべきかを決定できる。後続の蒸気動作のために少量の水を再供給するのが好適である。水は少量ずつ頻繁に再供給してもよい。有利にも、これによって後続の水供給ステップがある場合にもそこで多量の水を供給するのを防止できる。後続の水供給ステップで多量の水を供給すると、水を再供給して蒸気を発生するのにかなり多くの時間を浪費することになりかねない。

図５は、衣類処理機１００を制御する例示的方法を例示するフローチャートである。本方法は、コース選択ステップ（Ｓ５１０）と、初期の水供給ステップ（Ｓ５３０）と、水位感知ステップ（Ｓ５５０）と、後続の水供給ステップ（Ｓ５７０）とを含むことができる。

コース選択ステップ（Ｓ５１０）では、ユーザは衣類処理機１００を動作させるコースまたはモードを選択できる。初期の水供給ステップ（Ｓ５３０）では、選択されたコースに基づき、第１のパターンにしたがって初期の水供給を実行できる。水位感知ステップ（Ｓ５５０）では、蒸気発生器３０の動作中蒸気発生器３０の内部の水位を感知できる。水位を表す信号を制御装置８０に伝えてもよい。後続の水供給ステップ（Ｓ５７０）では、選択されたコースに基づき、後続のパターンにしたがって後続の水供給を実行できる。

ブロックＳ５１０で開始すると、ユーザは衣類処理機１００に洗濯物１を入れてコースを選択してもよい。ユーザは衣類処理機のユーザインタフェース６０を使用して（Ｓ５１０）コースを選択できる。衣類処理機１００は、第１および第２のコースといった、収容空間１２内の洗濯物１に蒸気を供給できる少なくとも２つのコースを含んでもよい。

第１および第２のコースは蒸気を供給するための異なる時間の長さを有するように事前設定してもよい。例えば、蒸気を発生するために水が供給される時、初期および後続の水供給パターンのうち少なくとも１つを異なる事前設定にしてもよい。第１および第２のコースは、異なる初期の水供給パターン、異なる後続の水供給パターン、または互いに異なる初期および後続の水供給パターンを有するように事前設定してもよい。

典型的な実施形態では、第１のコースの初期および後続両方の水供給パターンは第２のコースと異なってもよい。蒸気を供給する時間の長さは選択されたコースに基づくものでよいため、第１のコースの水供給パターンは第２のコースと異なることがありうる。例えば、第１のコースの洗濯物の量または負荷は第２のコースよりかなり大きくてもよい。

蒸気供給時間は、例えば、第１のコースでは約８〜１０分またはそれ以上、第２のコースでは約４〜８分に事前設定してもよい。注意されたいが、これらの時間値は典型例であって、他の値も使用できる。コースが選択された後、対応する初期および後続の水供給パターンを決定できる。

ブロックＳ５３０に進むと、コースが選択された後、選択されたコースに応じて蒸気発生器３０に水を供給できる。制御装置８０を使用して、蒸気発生器３０の内部の水位を感知し水供給を開始することができる。第１のコースに対応する洗濯物１の量は第２のコースよりも比較的多いので、第１のコースの蒸気供給時間は第２のコースのものよりかなり長くてもよい。したがって、制御装置８０はより長時間より多量の水を蒸気発生器３０に供給してもよい。例えば、水位センサ１６０が蒸気発生器３０の内部の最高水位を感知するまで水を供給できる。この場合、蒸気発生器３０に最大量の水を供給してもよく、蒸気供給の時間および／または量を増大してもよい。

実施形態によっては、制御装置８０が蒸気発生器３０に最初に水を供給した後、水供給時間に基づいて水を供給できる。第２のコースに対応する洗濯物１の量は第１のコースよりも比較的少なく、第２のコースの蒸気供給時間は第１のコースのものよりかなり短いので、水供給時間を使用できる。すなわち、第２のコースの初期の水供給の際には、蒸気発生器３０に最大量の水を供給しなくてもよい。注意されたいが、第１のコースでは、蒸気発生器３０に適切な量の水を供給しないのが有利なことがある。第２のコースが選択された場合、初期の水供給の際に水供給時間を適切に調整して、水供給の制御のために水位を使用しないようにすることができる。

初期の水供給を実行する時間は、蒸気発生器３０の容量、収容空間１２の容量、洗濯物１の量または負荷に基づいて調整、および／または、コースにしたがって事前設定できる。すなわち、水供給時間は特定の値に制限しなくてもよい。実施形態によっては、初期の水供給時間は、例えば、約１０〜２０秒に事前設定してもよい。その結果、第２のコースが選択された場合、制御装置８０は約１０〜２０秒間初期の水供給を実行できる。

ブロックＳ５５０に進むと、初期の水供給が行われた後、制御装置８０は蒸気発生器３０を駆動し、連続的および／または断続的に蒸気発生器３０の内部の水位を感知できる。感知は、収容空間１２に蒸気を供給するのと同時に行うことができる。

ある実施形態では、蒸気発生器３０の内部の水位は、水位センサ１６０が感知する低水位に対応する水位（これは所定のものでもよい）まで下がってもよい。これは、選択されたコースに基づいて事前設定できる、蒸気供給時間の前に発生しうる。続いてブロックＳ５７０に進むと、制御装置８０は、選択されたコースにしたがって後続の水供給を開始するかを決定し、決定の結果に基づいて後続の水供給を実行できる。

典型的な実施形態では、コース選択ステップで第１のコースが選択された場合、制御装置８０は後続の水供給を実行できる。コース選択ステップで第２のコースが選択された場合、制御装置８０は後続の水供給を実行しなくてもよい。例えば、コース選択ステップで第１のコースが選択された場合、制御装置８０は後続の水供給を実行できる。上述のように、第１のコースの蒸気供給時間は第２のコースのものよりかなり長く事前設定できる。したがって、蒸気発生器３０の内部の水位が低値に達した場合、第１のコースでは水の再供給が必要になることがある。

第２のコースの蒸気供給時間は第１のコースのものより短く事前設定できる。初期の水供給が適切に行われた場合、後続の水供給の実行は必要ないことがある。すなわち、実施形態によっては、後続の水供給は第１のコースが選択された時だけ行ってもよい。

第１のコースが選択され後続の水供給が実行された場合、制御装置８０は、蒸気発生器３０の水位および水供給時間のうち少なくとも１つを感知して水供給をいつ開始するかを決定できる。さらに、水位および水供給時間の両者を感知してもよく、水位および／または水供給時間の感知結果に基づいて水供給を実行することもできる。

例えば、選択された第１のコースに基づいて後続の水供給が実行された場合、初期の水供給の際に起こりうるように蒸気発生器３０に最大量の水を供給する必要はないことがある。これは、制御装置８０は水位および／または水供給時間を感知し、感知に基づいて水を供給できるからである。注意されたいが、初期の水供給の際感知は行われなくてもよい。

図６は、後続の水供給を制御する典型的な方法を例示するフローチャートである。本方法は、所定の期間蒸気発生器３０に水を供給するステップ（Ｓ６１０）と、蒸気発生器３０の動作中水位を感知するステップ（Ｓ６３０）と、蒸気発生器３０の内部の水位が低水位またはそれ以下になりうる時所定の期間蒸気発生器３０に水を再供給するステップ（Ｓ６５０）とを含むことができる。

ブロックＳ６１０では、衣類処理機１００の制御装置８０によって所定の長さの時間蒸気発生器３０に水を供給できる。所定の長さの時間は、洗濯物１の量または負荷、収容空間１２の容量、および／または蒸気発生器３０の容量に基づいて調整および生成してもよい。また、所定の長さの時間は各コースに基づいて事前設定することもでき、所定の長さの時間は特定の値に制限されなくてもよい。典型的な実施形態では、所定の長さの時間は３〜５秒に事前設定できる。注意されたいが、所定の期間は、蒸気発生器３０に水が絶えず再供給される（これは所定の期間が短すぎる時に起こることがある）ことがなく、かつ／または水を加熱して蒸気にするのに時間がかかりすぎる（これは所定の期間が長すぎる時に起こることがある）ことがないように制御できる。

ブロックＳ６３０に進むと、所定の長さの時間水を供給した後、制御装置８０は蒸気発生器３０を駆動し、その動作中、連続的または断続的に蒸気発生器３０の内部の水位を感知できる。蒸気発生器３０によって蒸気が供給されると、水位は再び低下して低値に達することがある。

続いてブロックＳ６５０に進むと、制御装置８０は水供給を再実行してもよい。これは、蒸気供給時間が、第１のコースに対応して事前設定された期間より短い場合に起こりうる（Ｓ６５０）。この場合、水供給（Ｓ６１０）と同じ長さの時間水の再供給（Ｓ６５０）を実行してもよい。

後続の水供給を行う上述のステップは、蒸気供給時間が第１のコースの所定の蒸気供給時間に達するまで繰り返すことができる。蒸気供給時間が第１のコースの所定の蒸気供給時間に達した場合、水の再供給はもはや行わなくてもよく、蒸気発生器３０は動作を停止できる。

上述のステップで蒸気が供給されうる場合、制御装置８０は、収容空間１２内の洗濯物１に乾燥高温空気を供給する高温空気供給装置２２をも制御できる。乾燥高温空気は、着用するのに適切または最適な状態になるように洗濯物１を乾燥することができる。高温空気が供給された後、選択されたコースを終了できる。

衣類処理機１００は、選択された動作のコースまたはモードに基づいて初期に適切な量の水を供給できる。水が供給されると、蒸気をかなり短い期間供給できる。さらにその後、選択された動作のコースまたはモードに基づいて、適切な量の水を供給できる。このため、後続の水供給および／または蒸気の再供給に要する時間を短縮できる。

本開示の精神および範囲から離れることなく本開示に様々な修正および変形を行いうることが当業者には明らかであろう。すなわち、本開示は、添付の請求項およびその均等物の範囲内にある任意の修正および変更を範囲に含むことが企図される。

Claims (18)

1. 蒸気を発生する蒸気発生器を備える衣類処理機の制御方法であって、前記制御方法が、
   制御装置で、各々異なる初期および後続の水供給パターンを有する少なくとも２つのコースのうち１つの選択を表す信号を受信するステップと、
   前記制御装置からの信号にしたがって、選択された前記コースに基づき初期の水供給パターンにしたがって蒸気発生器に水を供給する初期の水供給ステップと、
   前記制御装置で、受信された信号に基づいて、前記蒸気発生器の動作中の水位を感知するステップと、
   前記制御装置からの信号にしたがって、選択された前記コースに基づき後続の水供給パターンにしたがって前記蒸気発生器に水を供給する後続の水供給ステップと、
   前記制御装置からの信号にしたがって、選択された前記コースおよび感知された前記水位に基づき後続の水供給パターンにしたがって前記蒸気発生器に水を供給するステップとを備える制御方法。
2. 前記少なくとも２つのコースが、それぞれ異なる蒸気供給期間を有する第１のコースと第２のコースとを備える請求項１に記載の制御方法。
3. 前記第１のコースが選択された場合、初期の水供給が前記蒸気発生器の内部の水位を感知し、感知された前記水位にしたがって水を供給する請求項２に記載の制御方法。
4. 前記初期の水供給パターンにしたがって前記蒸気発生器に水を供給する際に前記蒸気発生器の内部の感知された水位が最大値に達した場合、水の供給を停止するステップをさらに備える請求項３に記載の制御方法。
5. 前記第２のコースが選択された場合、前記初期の水供給パターンが水供給時間に基づくものである請求項２に記載の制御方法。
6. 初期の水供給が行われた後、所定の長さの時間前記蒸気発生器に水を供給するステップをさらに備える請求項５に記載の制御方法。
7. 前記第１のコースが選択された場合、後続の水供給ステップが実行され、前記第２のコースが選択された場合、後続の水供給ステップが実行されない請求項２に記載の制御方法。
8. 前記後続の水供給ステップが、
   前記第１のコースが選択された場合、前記水供給時間と前記蒸気発生器内の水位とのうち少なくとも１つを感知するステップと、
   前記の感知の結果にしたがって水を供給するステップとを備える請求項７に記載の制御方法。
9. 前記後続の水供給ステップが、
   所定の長さの時間、前記蒸気発生器に水を供給する水供給ステップと、
   前記蒸気発生器の動作中、前記蒸気発生器の水位を感知するステップと、
   前記蒸気発生器の水位が低値またはそれ以下である場合、第２の所定の期間水を再供給するステップとを備える請求項８に記載の制御方法。
10. 衣類処理機であって、
    内部に洗濯物を受け入れる収容空間を備えるキャビネットと、
    前記収容空間に蒸気を供給する蒸気発生器と、
    前記蒸気発生器の水位を感知する水位感知装置と、
    ユーザが少なくとも２つのコースのうち１つを選択するためのユーザインタフェースと、
    前記蒸気発生器を制御し前記蒸気発生器への水供給を制御する制御装置とを備える衣類処理機。
11. 前記少なくとも２つのコースではそれぞれ初期の水供給および後続の水供給を実行し、第１のコースでの初期および後続の水供給のうち少なくとも１つが、第２のコースの前記初期および後続の水供給のうち少なくとも１つと異なっている請求項１０に記載の衣類処理機。
12. 前記少なくとも２つのコースが、各々異なる蒸気供給時間を有する第１のコースと第２のコースとを備える請求項１０に記載の衣類処理機。
13. 前記制御装置が前記蒸気発生器の水位を感知し、初期の水供給で感知された前記水位にしたがって前記蒸気発生器に水を供給する、請求項１２に記載の衣類処理機。
14. 前記初期の水供給で前記水位が最大値に達した場合、前記制御装置が水供給を停止する請求項１３に記載の衣類処理機。
15. 前記第２のコースが選択された場合、前記制御装置８０が前記蒸気発生器の水供給時間を感知し、後続の水供給で感知された水供給時間にしたがって水を供給する請求項１２に記載の衣類処理機。
16. 前記制御装置が所定の長さの時間水を供給する請求項１５に記載の衣類処理機。
17. 前記第１のコースが選択された場合、前記制御装置が後続の水供給が実行されるようにし、前記第２のコースが選択された場合、前記制御装置が後続の水供給が実行されないようにする請求項１２に記載の衣類処理機。
18. 前記第１のコースが選択された場合、前記制御装置が、水供給時間と前記蒸気発生器の水位のうち少なくとも１つを感知し、後続の水供給で感知の結果にしたがって水を供給する請求項１７に記載の衣類処理機。

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