JP2009247455A - 食器洗浄機 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄槽と洗浄槽が具備する部品のメンテナンスが容易な食器洗浄機を得ること。
【解決手段】食器洗浄機本体2に収納され、前後方向にスライド可能な洗浄槽3と、洗浄槽3に水を供給する給水機構33と、洗浄槽から水を排水する排水機構52とを備え、給水機構は給水弁32に接続された本体側給水連結具34と、洗浄槽に連通する洗浄槽側給水連結具35とで構成され、排水機構52は排水ポンプ51に接続された洗浄槽側排水連結具54と、排水管53と接続され本体側排水連結具55とで構成され、洗浄槽のスライド移動に伴って、本体側給水連結具と洗浄槽側給水連結具とが連結自在で、洗浄槽側排水連結具と本体側排水連結具とが連結自在であり、本体側給水連結具と洗浄槽側給水連結具との連結部分に給水止水パッキン40を設け、洗浄槽側排水連結具と本体側排水連結具との連結部分に排水止水パッキンを設けている。
【選択図】図1

Description

本発明は、洗浄槽内に収納された食器等の被洗浄物を洗浄する食器洗浄機に関し、特に洗浄槽を食器洗浄機本体の前方正面側に引き出す構成の食器洗浄機に関するものである。
近年のシステムキッチン等に組み込まれるようなビルトインタイプの食器洗浄機は、流し台や調理台の下部、あるいはキッチンの壁面に収納されて洗浄槽が水平方向に引き出されるようになっている。
このような食器洗浄機では、洗浄槽内に給水するための給水ホースと、洗浄に使用された洗浄水を排水するための排水ホースとが、洗浄槽と洗浄機本体との間に屈曲自在に連結されることが一般的となっている。そして、給水ホース及び排水ホースは、洗浄槽が洗浄機本体内に収納されたときに、洗浄槽と洗浄機本体との間に形成されるスペースに収まるようになっている。
そのようなものとして、「食器洗浄機本体と、上方を開口して食器を収納し前記食器洗浄機本体から略水平方向に引き出し可能な洗浄槽と、前記食器洗浄機本体の背面に固定した給水弁と、前記洗浄槽に固定した排水ポンプと、前記給水弁に接続し前記洗浄槽内に給水する給水ホースと、前記洗浄槽内の洗浄液を排水する排水ホースとを備え、前記食器洗浄機本体または洗浄槽の背面にホースホルダーを回転支持し、前記給水ホースまたは排水ホースの内、少なくとも排水ホースを前記ホースホルダーにより保持し、前記洗浄槽の引き出し動作に応じてホースホルダーが回転し、排水ホースを牽引するよう構成した食器洗浄機」が開示されている(たとえば、特許文献1参照)。
特許第3129311号公報
特許文献1に記載のような食器洗浄機では、食器洗浄機本体と洗浄槽が給水ホース及び排水ホースで連結されて両者を分離することができないため、例えば洗浄槽を本体から引き出したとしても、洗浄槽の後側の部位やその後側に設けられている送風機等の部品に手が届きにくいことにより、これら部位、部品のメンテナンスが困難であるという問題があった。
また、洗浄槽の引き出し操作及び押し込み操作に伴って、給水ホース及び排水ホースが屈曲を繰り返すことになる。これが、給水ホースや排水ホースが破れる等の破損の原因となり、給水ホースや排水ホースが破損すると、食器洗浄機が組み込まれているシステムキッチン等の内部に漏水してしまうという問題が発生していた。
さらに、給水ホース及び排水ホースを収納するための所定のスペースが必要となり、そのスペース確保に伴い、洗浄槽の小型化を余儀なくされたり、洗浄槽の所定スペースを確保するためには洗浄機本体の大型化が必要となり、流し台に収納できなくなったりする等の各種問題が発生していた。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、洗浄槽及び洗浄槽に具備されている部品のメンテナンスが容易で、給水ホース及び排水ホースの破損という問題が生ぜず漏水のおそれもなく、食器洗浄機本体内のスペースを効果的に利用可能にした食器洗浄機を提供することを目的としている。
本発明に係る食器洗浄機は、前面開口部を有する食器洗浄機本体と、上方に食器収納口を有し、前記食器洗浄機本体に収納され、前記前面開口部を前後方向にスライド可能に支持されている洗浄槽と、前記洗浄槽に水を供給する給水機構と、前記洗浄槽から水を排水する排水機構とを備え、給水機構は、給水管に接続された給水弁と、前記食器洗浄機本体に設けられ、該給水弁に接続されて連結するよう構成された本体側給水連結具と、前記洗浄槽に連通するように設けられ、連結するように構成された洗浄槽側給水連結具とで構成され、排水機構は、前記洗浄槽の底部と接続された排水ポンプと、前記洗浄槽に設けられ、前記排水ポンプに接続されて連結するように構成された洗浄槽側排水連結具と、前記食器洗浄機本体に設けられ、排水管と接続されて連結するよう構成された本体側排水連結具とで構成され、前記洗浄槽のスライド移動に伴って、前記本体側給水連結具と前記洗浄槽側給水連結具とが連結自在であると共に前記洗浄槽側排水連結具と前記本体側排水連結具とが連結自在であり、前記本体側給水連結具と前記洗浄槽側給水連結具との連結部分に、該連結部分を止水する弾性材で形成された止水手段を設け、前記洗浄槽側排水連結具と前記本体側排水連結具との連結部分に、該連結部分を止水する弾性材で形成された止水手段を設けて構成されている。
本発明に係る食器洗浄機においては、食器洗浄機本体に設けられた本体側給水連結具と洗浄槽に設けられた洗浄槽側給水連結具とで給水機構が構成され、食器洗浄機本体に対し洗浄槽が前後方向にスライド移動するのに伴い、本体側給水連結具と洗浄槽側給水連結具とが連結、切離しを行って給水路の開閉が行われ、本体側給水連結具本体と洗浄槽側給水連結具本体との連結の際に両者の連結部分に連結部分を止水する弾性材で形成された止水手段を設けたことにより止水が行われると共に、洗浄槽に設けられた洗浄槽側排水連結具と、食器洗浄機本体に設けられた本体側排水連結具とで排水機構が構成され、食器洗浄機本体に対し洗浄槽が前後方向にスライド移動するのに伴い、本体側排水連結具と洗浄槽側排水連結具とが連結、切離しを行って排水路の開閉が行われ、本体側排水連結具本体と洗浄槽側排水連結具本体との連結の際に両者の連結部分に連結部分を止水する弾性材で形成された止水手段を設けたことにより、給水機構の本体側給水連結具と洗浄槽側給水連結具の連結時及び排水機構の本体側給水連結具と洗浄槽側給水連結具の連結時に止水が確実に行われることとなる。
また、給水機構の本体側給水連結具と洗浄槽側給水連結具とを切離し、排水機構の本体側排水連結具と洗浄槽側排水連結具とを切離すことができるので、洗浄槽及び洗浄槽に具備されている部品のメンテナンスが容易となり、従来のような給水ホース及び排水ホースの破損による漏水という問題が生ぜず、食器洗浄機本体内のスペースを効果的に利用可能にしている。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態1の食器洗浄機の構成を示す概略縦断面図、図2は同食器洗浄機の正面図、図3は同食器洗浄機の背面部分の断面図、図4は同食器洗浄機の設置状態の一例を表すシステムキッチンの斜視図、図5は同食器洗浄機の洗浄槽が引き出されている状態を示すシステムキッチンの斜視図である。
また、図6から図18は同食器洗浄機の給水機構33を中心に示し、図19から図29は同食器洗浄機の排水機構52を中心に示し、図30は同食器洗浄機の制御装置の電気的構成を示している。
本発明の実施の形態1に係る食器洗浄機の基本構成について説明する。
図1に示すように、食器洗浄機1は、前面に前面開口部2aを有する箱状に形成された食器洗浄機本体2と、食器洗浄機本体2の内部に収納され、上方に食器収納口3aを有する箱状に形成された洗浄槽3と、洗浄槽3の前面に一体的に取り付けられ、取っ手4や操作部5が設けられた前扉6と、後述する多くの機能部品とから構成されている。
また、図1に示すように、食器洗浄機1の内部には、食器洗浄機本体2に対し洗浄槽3を、前後方向にスライド移動可能に支持するためのスライド手段であるガイド7及びレール8と、食器洗浄機本体2内に収納された洗浄槽3と、前扉6が閉じらされていることを検出するためのドア開閉検知装置9と、食器等の被洗浄物98を載置するための食器かご10と、噴射される洗浄水や乾燥風が、洗浄槽3外に流出するのを防止するために、洗浄槽3の食器収納口3aを閉塞するための開閉蓋11と、ユーザーからの指示を受け付けたり、受け付けた情報や運転状況等を表示するための操作部5とを備えている。
さらに、食器洗浄機1の内部には、洗浄水となる水道水を、洗浄槽3内に供給するための給水手段である主な給水管31、給水弁32及び給水機構33と、被洗浄物98の汚れを洗い落とすために、洗浄水を噴射、循環するための洗浄手段である主な回転ノズル12及び洗浄ポンプ13と、洗剤能力を引き出したり油脂を軟化させるために、循環する洗浄水を加熱するための湯沸しヒーター14と、洗浄に使用された洗浄水を、食器洗浄機1の外部に排水するための排水手段である主な排水ポンプ51、排水機構52及び排水管53と、被洗浄物98を乾燥させるための乾燥風を発生させるための乾燥手段である主な送風機15及び送風路17と、操作部5や各検知装置からの信号に従い、各種電気部品を制御するための制御装置18とを備えている。
給水弁32は、給水管31の下流側に設けられ、給水管31に供給された洗浄水は給水弁32を経て給水機構33である本体側給水連結具34及び洗浄槽側給水連結具35を介して給水接続管43より洗浄槽3内に給水されるようになっている。
なお、給水機構33である本体側給水連結具34及び洗浄槽側給水連結具34については後に詳述する。
また、排水ポンプ51は洗浄槽3の底部外側に設けられており、洗浄に使用された洗浄水を食器洗浄機1の外部に排水するものである。排水ポンプ51によって加圧された洗浄水は、排水接続管57内を導通し、排水機構52である洗浄槽側排水連結具54及び本体側排水連結具55を介して排水管53より外部に排水されるようになっている。
なお、排水機構52である洗浄槽側排水連結具54及び本体側排水連結具55については後に詳述する。
また、送風機15は食器洗浄機本体2の後方側で洗浄槽3の外側に設けられ、被洗浄物98を乾燥させるための空気を送風させるようになっており、乾燥による排気は前扉6に形成されている排気口22を経て戸外へ放出される。
さらに、食器洗浄機本体2の前方側上部には、洗浄槽3が収納されている状態を検出するためのドア開閉検知装置9が設けられている。このドア開閉検知装置9は洗浄槽3の移動を検出した時点でその信号を制御装置18に送るようになっている。
また、食器洗浄機本体2の前方側下部には、洗浄槽3内の洗浄水の位置を検出するための水位検知装置20が設けられている。
そして、これら検知装置の検出情報は、食器洗浄機本体2の前方側に設けられている制御装置18に送られるようになっている。
制御装置18は、前扉6と洗浄槽3との間に設けられており、操作部5からのユーザ指示や各検知装置からの信号により洗浄ポンプ13や排水ポンプ51、湯沸ヒーター14、送風機15、給水弁32等を制御するようになっている(図30参照)。この制御装置18はマイクロコンピュータ等で構成するとよい。
図2に示すように、食器洗浄機1の前扉6の上部には、取っ手4や操作部5の他に、洗浄槽2内の空気を排気するための排気口22が設けられている。
また、操作部5には、ユーザからの指示を受け付けるための各種のスイッチ、例えば食器洗浄機1への電源供給のON/OFFする電源スイッチ19aや食器洗浄機1の運転をスタートさせたり、一時停止させたりするスタート/一時運転スイッチ19b等が設けられている。
図3に示すように、食器洗浄機1を背面から見ると、食器洗浄機本体2内に、洗浄槽3と、開閉蓋11と、送風機15と、乾燥用ヒーター16と、送風機15及び乾燥用ヒーター16を内蔵するケーシング81と、ケーシング81に接続された送風路17と、給水管31と、給水弁32と、本体側給水連結具34と、給水接続管38と、排水ポンプ51と、排水管53と、本体側排水連結具55と、排水トラップ56と、排水接続管57と、排水接続管63とが設置されていることがわかる。
排水トラップ56は、排水管53の一部であって、本体側排水連結具55の下流側に形成することにより、この排水トラップ56に常時適量の排水を溜めておくことができ、下水等からの異臭や害虫等の侵入を確実に防止できる。
図4及び図5に示すように、食器洗浄機1はシステムキッチン99の一部に組み込まれて利用することができる。一般的にシステムキッチン99は、食器洗浄機1の他に、引き出しやドア、シンク、流し台などで構成されている。
図5に示すように、洗浄槽3は、その両側面に設けられているレール8が食器洗浄機本体2の両側に固着されたガイド7をスライドすることによって前後方向に移動可能になっている。
このガイド7は食器洗浄機本体2の両側面に取り付けられ、洗浄槽3の両側面に設けられているレール8を摺動自在に支持している。レール8は洗浄槽3の両側面に取り付けられ、ガイド7に沿って前後方向に移動可能になっている。
従って、食器洗浄機1の引き出し操作は、前扉6に設けられている取っ手4を手で掴み、洗浄槽3を前方に引き出すことにより行われる。
ユーザが洗浄槽3を前方に引き出し、引き出された洗浄槽3の上面に形成された食器収納口3aより、汚れた被洗浄物98を洗浄槽3に装着された食器かご10に載置し、洗浄槽3を食器洗浄機本体2内に押し込み、洗浄槽3を食器洗浄機本体2に収納する。
このとき、洗浄槽3が確実に食器洗浄機本体1に収納され、前扉6が閉められたかどうかを検知するドア開閉検知装置9が食器洗浄機本体2に設けられていて、洗浄槽3が食器洗浄機本体1に収納され、前扉6が閉められたかを確認している。なお、ドア開閉検知装置9は洗浄槽の前扉6に設けてもよい。
ドア開閉検知装置9は、上記でも触れたが、洗浄槽3が確実に収納されて前扉6が閉じらされていることを検出するためのもので、この機能を満たせさえすれば、配置位置に関して特段制限の多いものではなく、本実施の形態1では、ドア開閉検知装置9を食器洗浄機本体2の前方側上部に取り付け、前扉6の後方側上部の位置で、洗浄槽3の位置を検出するものとした。
なお、安全性を確保する観点から、ドア開閉検知装置9の収納状態検知範囲は、狭く設定するのが普通であり、これにより、取っ手4を手で掴み、洗浄槽3の引き出し操作が行われた直後、即ちわずかスライド移動した段階で、各種電気部品の動作を停止することができる。
以上は、本発明の実施の形態1の食器洗浄機の基本構成について説明してきたが、これ以降は、本発明の特徴事項に関連する部分について詳細に説明する。
(給水機構)
まず、水道水を食器洗浄機本体2内の洗浄槽3に給水する給水機構33について説明する。
図1に示すように、給水機構33は、洗浄水となる水道水を食器洗浄機本体2の内部に導く給水管31と、給水管31に接続され、制御装置18より伝えられる信号に従って給水路の開閉動作を行う給水弁32と、食器洗浄機本体2に対し洗浄槽3が前後方向にスライド移動するのに伴い、給水路の連結、切離しを行う本体側給水連結具34及び洗浄槽側給水連結具35と、一端が洗浄槽側給水連結具35に接続され、他端が洗浄槽3に接続された給水接続管43とにより構成されている。
なお、給水弁32の給水弁出口32aには、図6に示す如く、万が一の汚水逆流に対する上水道の汚染防止を目的に、給水逆止弁36が装着されている。
その給水逆止弁36が装着された給水弁出口32aを有する給水弁32に本体側給水連結具34が接続され、その本体側給水連結具34が洗浄槽3に給水接続管43を介して接続されている洗浄槽側給水連結具35と連結されることで、家屋の上水道配管の水道水を導入する給水管31から洗浄槽3までに、一連の給水路が成立する。
(本体側給水連結具)
次に、給水機構33の一部を構成する本体側給水連結具34について図6〜図16に基づいて説明する。
本体側給水連結具34は、図6、図8、図11及び図14に示す如く、給水弁32からの洗浄水が流れ込む本体側給水連結具入口34aと、洗浄槽側給水連結具35に連結される本体側給水連結具本体34bと、本体側給水連結具本体34bの先端内側に装着され、外力が働いたときのみ、通水可能となるよう構成された本体側給水連結具止水弁37と、本体側給水連結具本体34bに設けられ、食器洗浄機本体2への取り付けに用いる本体側給水連結具取付体34cと、本体側給水連結具本体34bに設けられ、洗浄槽側給水連結具35との連結時に両連結具の同心位置を得るための筒状の本体側給水連結具雌型ガイド体34dと、本体側給水連結具出口34eとにより構成されたものである。
本体側給水連結具34の食器洗浄機本体2への取り付けは、本体側給水連結具34の本体側給水連結具取付体34cを食器洗浄機本体2に当接させ、食器洗浄機本体2を貫通したネジを本体側給水連結具取付体34cに締結することにより、本体側給水連結具34を食器洗浄機本体2に固着している。
なお、本体側給水連結具34については、給水弁32と分離して構成したものと、給水弁32と略一体化して構成したものとがあるので、図6及び図17を用いて、それぞれの構成を説明する。
給水弁32と分離して構成したものは、図6に示す如く、給水弁出口32aと本体側給水連結具入口34aとを給水接続管38にて繋げてなるもので、例えば、電気配線上の都合などで、本体側給水連結具34と給水弁32とを、離して配置した場合などに適する。
一方、給水弁32と略一体化して構成したものは、図17に示す如く、給水弁出口32aを、本体側給水連結具本体34bに直接一体的に接続して構成するもので、本体側給水連結具入口34aと給水接続管38を用いなくてもすみ、部品削減はもとより、漏水が心配される接続箇所を削減することができる。
(洗浄槽側給水連結具)
次に、給水機構33の一部を構成する洗浄槽側給水連結具35について図6〜図16に基づいて説明する。
洗浄槽側給水連結具35は、図6、図8、図11及び図14に示す如く、本体側給水連結具34に連結される円筒状で先端側に段部を有して拡径の洗浄槽側給水連結具本体35aと、洗浄槽側給水連結具本体35aの拡径の先端内側に、給水止水パッキン押え39を用いて装着され、本体側給水連結具34と洗浄槽側給水連結具35との連結部分、すなわち、本体側給水連結具本体34bと洗浄槽側給水連結具本体35aとの間の漏水を防止するためのゴム等の弾性部材で形成された給水止水パッキン40と、同じく前記洗浄槽側給水連結具本体35aの内部に装着され、逆流防止の機能を持つ洗浄槽側給水連結具止水弁41及び洗浄槽側給水連結具止水板42と、洗浄槽3へと洗浄水を送り込む洗浄槽側給水連結具出口35bと、洗浄槽側給水連結具出口35bと洗浄槽3とをつなぐ給水接続管43と、洗浄槽3への取り付けに用いる略正方形の洗浄槽側給水連結具取付筒35cと、本体側給水連結具34との連結時に、両連結具の同心位置を得るための軸状の洗浄槽側給水連結具側雄型ガイド体35dとにより構成されたものである。
この洗浄槽側給水連結具35の洗浄槽3への取り付けは、洗浄槽3の後方側に形成された洗浄槽側給水連結具取付ボス3bを洗浄槽側給水連結具35の略正方形の洗浄槽側給水連結具取付筒35cに貫通させ、その洗浄槽側給水連結具取付ボス3bに洗浄槽側給水連結具取付筒35cより外径の大きい鍔を備えたネジ44を締結することにより、洗浄槽側給水連結具取付ボス3bに対して洗浄槽側給水連結具35が平面的な面内で上下左右方向に可動可能に装着されている。
ここで、洗浄槽側給水連結具35における洗浄槽側給水連結具本体35aの拡径の先端内側に装着される給水止水パッキン40について、もう少し詳しく説明する。
給水止水パッキン40は、上記に示してきた給水機構33を構成する部品のなかで、もっとも重要な部品と言ってよい。
その給水止水パッキン40の働きは、本体側給水連結具34に形成された本体側給水連結具本体34bと、洗浄槽側給水連結具35に形成された洗浄槽側給水連結具本体35aとの間の漏水を防止するためのもので、その漏水の防止は、本体側給水連結具本体34bに給水止水パッキン40に形成されたリップ部40aが水密状態に密着することで成立する。
なお、これを確実なものとするためには、両連結具の同心をしっかり取り、リップ部40aに偏った力を加えず、リップ部40aが異常に変形することを防ぐことが、なにより重要である。
しかし、本体側給水連結具34と洗浄槽側給水連結具35とにより構成されたる給水機構33は、洗浄槽3が食器洗浄機本体2内部に収納される時に生ずる位置ずれの影響を受けやすく、いかにこの位置ずれを吸収するかが重要である。
また、本体側給水連結具34と洗浄槽側給水連結具35とが切離された時、本体側給水連結具本体34b及び洗浄槽側給水連結具本体35aからの水垂れをいかに防ぐかが重要である。
以降に、位置ずれ吸収に関連する工夫、止水に関連する工夫、水垂れ防止に関連する工夫について説明する。
(位置ずれ吸収)
まず、本体側給水連結具34と洗浄槽側給水連結具35との位置ずれ吸収について説明する。
その位置ずれ吸収には、両連結具に形成した雄型と雌型のガイド体を活用したガイド方法と、洗浄槽側給水連結具35を洗浄槽3に対して可動させる方法を取っている。
本実施の形態1の雄型と雌型のガイド体を活用したガイドの方法としては、穴と軸を挿嵌させる方法を、洗浄槽側給水連結具35を洗浄槽3に対して可動させる方法としては、穴と軸を遊嵌させる方法を用いている。
即ち、雄型と雌型のガイド体を活用したガイドの具体的な方法としては、本体側給水連結具34には、本体槽側給水連結具雌型ガイド体34dとして穴と長穴を形成し、洗浄槽側給水連結具35には、洗浄槽側給水連結具雄型ガイド体35dとして、先端が略円錐状に形成された軸を2本形成し、洗浄槽3が食器洗浄機本体2内部に収納された時にそれぞれが穴と長穴に挿嵌する構成とした(図8から図10参照)。
両連結具に雄型と雌型のガイド体を2組設けたのは、上下左右方向の2軸の位置ずれを吸収するためで、一方の穴を長穴としたのは、一般的に広く取られている方法で、寸法バラツキを考慮したものである。
また、軸の先端を略円錐状としたのは、これも一般的に広く取られている方法で、穴で軸を拾い誘いやすくするためである。
なお、洗浄槽側給水連結具雄型ガイド体35dとした軸の、先端の略円錐状の範囲から円柱状の範囲へ移行するポイントを、給水止水パッキン40が機能しはじめる以前の位置としたが、これは、両連結具の上下左右方向の2軸の位置が、同心位置となった段階以降に、給水止水パッキン40が機能しはじめるようにするためである。
次に、洗浄槽側給水連結具35を洗浄槽3に対して可動させる具体的な方法としては、洗浄槽側給水連結具35に形成した略正方形の大きな穴を有する洗浄槽側給水連結具取付筒35cを、ネジ締結機能の他、軸の機能を持たせた、洗浄槽3の後方側に形成した洗浄槽側給水連結具取付ボス3bに遊嵌状態に装着し、洗浄槽側給水連結具取付筒35cから少し突出した洗浄槽側給水連結具取付ボス3bに洗浄槽側給水連結具取付筒35cより外径の大きい鍔を備えたネジ44を締結することで、洗浄槽3に対し洗浄槽側給水連結具35を平面的に可動可能に装着する構成とした(図8から図10参照)。
なお、位置ずれの吸収代は、軸である洗浄槽側給水連結具取り付けボス3bと、略正方形の大きな穴である洗浄槽側給水連結具取付筒35cとの間に生じる隙間の範囲である。
改めて、洗浄槽側給水連結具35が洗浄槽3に対して可動可能に装着されている理由だが、洗浄槽3が食器洗浄機本体2内部に収納される時に生ずる上下左右方向の2軸の位置ずれに対し配慮したもので、要するに、洗浄槽3と食器洗浄機本体2との上下左右方向の2軸の位置ずれが多少生じても、食器洗浄槽浄本体2に固着された本体側給水連結具34に、雄型と雌型の両ガイド体の作用により洗浄槽側給水連結具35を追従させ、両連結具の同心位置を得るためである。
これは何より、給水止水パッキン40を十分に機能させるため、すなわち、両連結具の連結部分の漏水を確実に防止するためである。
なお、固定側を本体側給水連結具34とした理由については、食器洗浄機1をシステムキッチン99に設置する作業に起因する不具合に配慮したもので、配管作業において、万が一、給水管31に過剰な力が加えられたとしても、本体側給水連結具34がしっかり固着されていれば、その力に耐えられるが、これが可動可能に装着されていたとすれば、その力が拘束力となり、追従動作できなくなる恐れが考えられるからである。
(止水)
本体側給水連結具34と洗浄槽側給水連結具35との連結部分の止水は、上述の通り、図6に示すように、給水止水パッキン40を用いて行っており、この給水止水パッキン40は、洗浄槽側給水連結具本体本体35aの先端内側に、給水止水パッキン押え39を用いて装着されている。
なお、給水止水パッキン40の止水部は、先端が縮径となるラッパ状に形成されたリップ部40aで、その向きは、本体側給水連結具本体34bの挿入方向と同様にしている。
これは、本体側給水連結具本体34bが挿入される時、リップ部40aがめくられないようにするためと、ここを流れる洗浄水の圧力を、リップ部40aが本体側給水連結具本体34bに水密状態に密着するよう作用させるためである。
図6に示すように、給水止水パッキン押さえ39も、略ラッパ状に形成されており、一端は本体側給水連結具本体34bを誘いやすくするために径を大きく、もう一端は本体側給水連結具本体34bとの同心を確保するために、本体側給水連結具本体34bの径よりもわずかに大きい径としている。
図6からも分かるように、これらの並びは洗浄槽側給水連結具本体35aの拡径の先端側から、給水止水パッキン押さえ39の大径部、小径部、給水止水パッキン40及び洗浄槽側給水連結具本体35aの円筒部となっている。
これはある意味、本体側給水連結具34、洗浄槽側給水連結具35のそれぞれに形成した本体側給水連結具雌型ガイド体34d、洗浄槽側給水連結具雄型ガイド体35dと同様の作用を得るためでもあり、両連結具の連結開始時に給水止水パッキン押え39の大径部が、本体側給水連結具本体34bを拾い誘い込むことで、両連結具の同心位置は十分得られるので、両ガイド体がなくとも、給水止水パッキン40を十分に機能させることができ、両連結具の連結部分の漏水を確実に防止できる。
なお、洗浄槽側給水連結具本体35aの先端以外の円筒部は、本体側給水連結具本体34bの、斜め挿入等を防ぐために、給水止水パッキン押え39の小径部と同様の、本体側給水連結具本体34bの径よりもわずかに大きい径としている。
洗浄槽側給水連結具本体35aに対する本体側給水連結具本体34bの挿入寸法、すなわち、図7に示す給水止水パッキン40の止水有効範囲L(即ち、本体側給水連結具本体34bの外周面が接触している洗浄槽側給水連結具本体35aの内周面と給水止水パッキン40のリップ部40aとの間の止水範囲をいう)を、比較的長めに設定している理由だが、洗浄槽3が食器洗浄機本体2内部に収納される時に生ずる前後方向の位置ずれに対し配慮したものである。
要するに、洗浄槽3と食器洗浄機本体2との前後方向の位置ずれが多少生じても、給水止水パッキン40のリップ部40aが本体側給水連結具本体34bを密着することができるからである。
また、給水止水パッキン40の止水有効範囲を、ドア開閉検知装置9の収納状態検知範囲より長めに設定しておけば、引き出し操作に伴う各種電気部品の動作停止以後、給水止水パッキン40のリップ部40aと本体側給水連結具本体34bが離れることになるので、例えば、給水の途中であっても、連結部分から漏水させることなく、両連結具の切離しができる。
(水垂れ防止)
本体側給水連結具本体34b及び洗浄槽側給水連結具本体35aからの水垂れを防止する方法について説明する。
その水垂れを防止する方法は、本体側給水連結具本体34b及び洗浄槽側給水連結具本体35aの両通水口に装着した止水弁を用いるものであり、その一方の本体側給水連結具止水弁37は、本体側給水連結具本体34bの先端内側に、弁体が片持ち支持され、スイング可能なよう装着され、常時は本体側給水連結具出口34eを閉止している。
このような形態の弁は、流体の流れ方向に順ずる方向に弁体がスイングし、その弁体と止水板とを密着させることで止水機能を発揮させるものであり、本体側給水連結具止水弁37は、通常であれば、弁体が、本体側給水連結具本体34bの先端に形成した穴状の本体側給水連結具出口34eと密着してしまい、給水中に止水してしまう向きに装着されている。但し、弁体に、流体の流れとは逆方向の外力を与えてやれば、問題なく流体を流すことができる。
その本体側給水連結具止水弁37は、このような原理を利用したもので、本体側給水連結具34と洗浄槽側給水連結具35とが連結された状態においては、洗浄槽側給水連結具本体35aの内部に装着された洗浄槽側給水連結具止水板42に形成された軸42aで、本体側給水連結具止水弁37に外力を与え、洗浄水が流れるようにしてあり(図7参照)、本体側給水連結具34と洗浄槽側給水連結具35とが切離された状態においては、止水機能が発揮されるようにしてある(図6参照)。
もう一方の洗浄槽側給水連結具止水弁41及び洗浄槽側給水連結具止水板42も、その動作原理や機能は、本体側給水連結具止水弁37と同様である。
但し、装着されている向きは、洗浄水が逆流したときのみ、止水機能を発揮する向きである。
今まで述べてきたように、ドア開閉検知装置9の働きにより、洗浄槽3の引き出し操作が行われた直後、即ちわずかスライド移動した段階に、各種電気部品の動作を停止したり、ドア開閉検知装置9の収納状態検知範囲より、給水止水パッキン40の止水有効範囲を大きくしたりと、この部分の漏水対策は十分に施されているが、更なる漏水対策として施すものである。
次に、本体側給水連結具34と洗浄槽側給水連結具35との位置ずれ吸収が、雌型ガイド体と雄型ガイド体の位置ずれ吸収に伴いなされる状態を図11〜図16に基づいて説明する。
なお、図11〜図13は本体側給水連結具34と洗浄槽側給水連結具35との上半分の断面を示し、図14〜図16は本体側給水連結具34と洗浄槽側給水連結具35との下半分の断面を示している。
食器洗浄機本体2に向けて洗浄槽3をスライドさせ、食器洗浄機本体2に固定されている本体側給水連結具34に、洗浄槽3に可動可能に取り付けられている洗浄槽側給水連結具35が近づくと、まず洗浄槽側給水連結具35の洗浄槽側給水連結具雄型ガイド体35dの略円錐状の先端が本体側給水連結具34の本体側給水連結具雌型ガイド体34dの内周面に接触し(図11及び図14参照)、次に本体側給水連結具雌型ガイド体34dの内周面に案内されて洗浄槽側給水連結具雄型ガイド体35dが図において上下に可動し、洗浄槽側給水連結具雄型ガイド体35dの略円錐状の先端が本体側給水連結具雌型ガイド体34dに向かって位置決めされていく。
このとき、それに伴い洗浄槽側給水連結具35の洗浄槽側給水連結具本体35aも本体側給水連結具34の本体側給水連結具本体34bの中心に向けて位置決めされていく(図12及び図15参照)。
最後に、本体側給水連結具雌型ガイド体34d内に洗浄槽側給水連結具雄型ガイド体35dが挿入される、それに伴い洗浄槽側給水連結具本体35aが本体側給水連結具本体34bに位置ずれすることなく嵌合し、洗浄槽側給水連結具35が本体側給水連結具34と連結されることとなる(図13及び図16参照)。
このとき、本体側給水連結具34の本体側給水連結具止水弁37は洗浄槽側給水連結具35の軸42aによってスイング可動させられて本体側給水連結具出口34eは開放させられる。
また、洗浄槽側給水連結具35の洗浄槽側給水連結具止水弁41は給水によってスイング可動させられて開くことになる。
(実施の形態1の給水機構の効果)
以上の通り、この実施の形態1の食器洗浄機1は、食器洗浄機本体2に設けられた本体側給水連結具34と洗浄槽3に可動可能に設けられた洗浄槽側給水連結具35とで給水機構33が構成され、食器洗浄機本体2に対し洗浄槽3が前後方向にスライド移動するのに伴い、本体側給水連結具34と洗浄槽側給水連結具35とが連結、切離しを行って給水路の開閉が行われる。
そして、食器洗浄機本体2に設けられた本体側給水連結具34の本体側給水連結具本体34bの先端に、洗浄槽3に可動可能に設けられた洗浄槽側給水連結具35の洗浄槽側給水連結具本体35aのラッパ状の先端が可動して連結されることにより、両者が同心位置に連結される。
その本体側給水連結具34に2つの雌型ガイド体34dを設け、洗浄槽側給水連結具35に2つの雄型ガイド体35dを設け、雌型と雄型の両ガイド体34d、35dのガイド作用を利用することにより、本体側給水連結具本体34bの先端に洗浄槽側給水連結具本体35aのラッパ状の先端が、より一層同心位置に連結される。
また、洗浄槽側給水連結具本体35aの先端に弾性材で形成された給水止水パッキン40を給水止水パッキン押え39で装着し、本体側給水連結具本体34bの先端と洗浄槽側給水連結具本体35aの先端との連結の際に給水止水パッキン40を介在させることにより止水が行われる。
さらに、給水止水パッキン40に本体側給水連結具本体34bの先端に水密状に密着するリップ部40aを設けて給水止水パッキン40の止水有効範囲を比較的長めに設定することによって両連結具の前後方向の位置ずれを吸収することができる。
また、給水止水パッキン40の止水有効範囲を、ドア開閉検知装置9の収納状態検知範囲より長めに設定することにより、洗浄槽3の引き出し操作に伴う各種電気部品の動作停止以後に給水止水パッキン40が本体側給水連結具出口34bと離れるようになり、給水機構33の大きな課題である連結部分の漏水を、確実に防止することができる。
さらに、両連結具が切離された状態において、止水機能が発揮される止水弁37、41を本体側給水連結具本体34bと洗浄槽側給水連結具本体35aの両通水口に装着したことにより、給水機構33の大きな課題である連結部分の漏水を、確実に防止することができる。
また、給水逆止弁36を、一連の給水路の上流側である給水弁32の給水弁出口32aに装着したことで、切離された給水機構33の連結部分に、何らかの理由で汚物、汚水が付着したとしても、給水弁32より上流側に逆流することはなく、上水道の安全が確保できる。
(排水機構)
次に、洗浄槽3内の洗浄水を外部に排水する排水機構52について説明する。
図19に示すように、排水機構52は、制御装置18より伝えられる信号に従い、洗浄槽3に貯えられた洗浄水を排水する排水ポンプ51と、排水ポンプ51に接続された排水接続管57と、食器洗浄機本体2に対し洗浄槽3が前後方向にスライド移動するのに伴い、排水路の連結、切離しを行う洗浄側排水連結具54と本体側排水連結具55と、本体側排水連結具55に接続され、常時適量の排水が溜められ、下水等から侵入する悪臭や害虫の侵入を防止する排水トラップ56と、一端が排水トラップ56に、一端が家屋の排水配管に接続される、洗浄に使用された洗浄水を食器洗浄機1の外部へ導く排水管53とで構成されている。
また、洗浄側排水連結具54と本体側排水連結具55は洗浄槽3内に貯えられる洗浄水の水位より上方に配置されている。
なお、排水ポンプ51と洗浄側排水連結具54とが繋がれ、本体側排水連結具55と排水トラップ56とが繋がれることで、洗浄槽3から家屋の排水配管までに一連の排水路が成立する。
(洗浄槽側排水連結具)
次に、排水機構52の一部を構成する洗浄槽側排水連結具54について図19〜図29に基づいて説明する。
洗浄槽側排水連結具54は、図19、図21、図22及び図24に示す如く、排水ポンプ51からの洗浄水が流れ込む洗浄槽側排水連結具入口54aと、排水ポンプ51と洗浄槽側排水連結具入口54aとを繋ぐ排水接続管57と、本体側排水連結具55に連結される洗浄槽側排水連結具本体54bと、洗浄槽側排水連結具本体54bの先端内側に装着され、外力が働いたときのみ通水可能となるよう構成された洗浄槽側排水連結具止水弁58と、洗浄槽3への取り付けに用いる略正方形の洗浄槽側排水連結具取付筒54cと、本体側排水連結具55との連結時に両連結具の同心位置を得るための洗浄槽側排水連結具雄型ガイド体54dとにより構成されている。
この洗浄槽側排水連結具54の洗浄槽3への取り付けは、洗浄槽3の後方側に形成された洗浄槽側排水連結具取付ボス3cを洗浄槽側排水連結具54の略正方形の洗浄槽側排水連結具取付筒54cに貫通させ、その洗浄槽側排水連結具取付ボス3cに洗浄槽側排水連結具取付筒54cより外径の大きい鍔を備えたネジ64をネジ止めすることにより、洗浄槽側排水連結具取付ボス3cに対して洗浄槽側排水連結具54が平面的な面内で上下左右方向に可動可能に装着されている。
(本体側排水連結具)
次に、排水機構52の一部を構成する本体側排水連結具55について図19〜図29に基づいて説明する。
本体側排水連結具55は、図19、図21、図22及び図24に示す如く、洗浄槽側排水連結具54に連結される円筒状で先端側に段部を有して拡径の本体側排水連結具本体55aと、本体側排水連結具本体55aの先端内側に、排水止水パッキン押さえ59を用いて装着され、洗浄槽側排水連結具54と本体側排水連結具55との連結部分、すなわち、洗浄槽側排水連結具本体54bと本体側排水連結具本体55aとの間の漏水を防止するためのゴム等の弾性部材で形成された排水止水パッキン60と、同じく本体側排水連結具本体55aの内部に装着され、逆流防止の機能を持つ本体側排水連結具止水弁61及び本体側排水連結具止水板62と、排水トラップ56へと洗浄水を送り込む本体側排水連結具出口55bと、本体側排水連結具出口55bと排水トラップ56とを繋ぐ排水接続管63と、食器洗浄機本体2への取り付けに用いる本体側排水連結具取付体55cと、洗浄槽側排水連結具54との連結時に、両連結具の同心位置を得るための本体側排水連結具雌型ガイド体55dとにより構成されたものである。
この本体側排水連結具55の食器洗浄機本体2への取り付けは、本体側排水連結具55の本体側排水連結具取付体55cを食器洗浄機本体2に当接させ、食器洗浄機本体2を貫通したネジを本体側排水連結具取付体55cに締結することにより、本体側排水連結具55を食器洗浄機本体2に固着している。
ここで、本体側排水連結具55における本体側排水連結具本体55aの拡径の先端内側に装着される排水止水パッキン60について、もう少し詳しく説明する。
なお、以降の説明には、給水機構33と同様の意味を持つ内容が、多々あることをあらかじめ断わる。
排水止水パッキン60は、上記に示してきた排水機構52を構成する部品のなかで、もっとも重要な部品と言ってよい。
その排水止水パッキン60の働きは、上記でも触れているが、洗浄槽側排水連結具54に形成された洗浄槽側排水連結具本体54bと、本体側排水連結具55に形成された本体側排水連結具本体55aとの間の漏水を防止するためのもので、その漏水の防止は、洗浄槽側排水連結具本体54bに、排水止水パッキン60に形成されたリップ部60aが水密状態に密着することで成立する。
なお、これを確実なものとするためには、両連結具の同心をしっかり取り、リップ部60aに偏った力を加えず、リップ部60aが異常に変形することを防ぐことが、なにより重要である。
しかし、洗浄側排水連結具54と本体側排水連結具55とにより構成された排水機構52は、洗浄槽3が食器洗浄機本体2内部に収納される時に生ずる位置ずれの影響を受けやすく、いかにこの位置ずれを吸収するかが重要である。
また、洗浄側排水連結具54と本体側排水連結具55とが切離された時、洗浄槽側排水連結具本体54b及び本体側排水連結具本体55aからの水垂れをいかに防ぐかが重要である。
以降に、位置ずれ吸収に関連する工夫、止水に関連する工夫、水垂れ防止に関連する工夫について説明する。
(位置ずれ吸収)
まず、洗浄槽側排水連結具54と本体側排水連結具55との位置ずれ吸収について説明する。
その位置ずれ吸収には、両連結具に形成した雄型と雌型のガイド体を活用したガイド方法と、洗浄槽側排水連結具54を洗浄槽3に対して可動させる方法を取っている。
本実施の形態1の雄型と雌型のガイド体を活用したガイドの方法としては、穴と軸を挿嵌させる方法を、洗浄槽側排水連結具54を洗浄槽3に対して可動させる方法としては、穴と軸を遊嵌させる方法を用いている。
即ち、雄型と雌型のガイド体を活用したガイドの具体的な方法であるが、本体側排水連結具55には、本体側排水連結具雌型ガイド体55dとして、穴と長穴を形成し、洗浄槽側排水連結具54には、洗浄槽側排水連結具雄型ガイド体54dとして、先端が略円錐状に形成された軸を2本形成し、洗浄槽3が食器洗浄機本体2内部に収納された時にそれぞれが穴と長穴に挿嵌する構成とした(図21から図23参照)。
両連結具に雄型と雌型のガイド体を2組設けたのは、上下左右方向の2軸の位置ずれを吸収するためで、一方の穴を長穴としたのは、一般的に広く取られている方法で、寸法バラツキを考慮したものである。
また、雄型ガイド体である軸の先端を略円錐状としたのは、これも一般的に広く取られている方法で、穴で軸を拾い誘いやすくするためである。
なお、洗浄槽側排水連結具雄型ガイド体54dとした軸の、先端の略円錐状の範囲から円柱状の範囲へ移行するポイントを、排水止水パッキン60が機能しはじめる以前の位置としたが、これは、両連結具の上下左右方向の2軸の位置が、同心位置となった段階以降に、排水止水パッキン60が機能しはじめるようにするためである。
次に、洗浄槽側排水連結具54を洗浄槽3に対して可動させる具体的な方法としては、洗浄槽側排水連結具54に形成した略正方形の大きな穴を有する洗浄槽側排水連結具取付筒54cを、ネジ締結機能の他、軸の機能を持たせた、洗浄槽3の後方側に形成した洗浄槽側排水連結具取付ボス3cに遊嵌状態に装着し、洗浄槽側排水連結具取付筒54cから少し突出した洗浄槽側排水連結具取付ボス3cに、洗浄槽側排水連結具取付筒54cより外径の大きい鍔を備えたネジ64を締結することで、洗浄槽3に対し洗浄槽側排水連結具54を、平面的な面内で上下左右方向に可動可能に装着する構成とした(図21から図23参照)。
なお、位置ずれの吸収代は、軸である洗浄槽側排水連結具取付ボス3cと、略正方形の大きな穴である洗浄槽側排水連結具取付筒54cとの間に生じる隙間の範囲である。
改めて、洗浄槽側排水連結具54が洗浄槽3に対して可動可能に装着されている理由だが、洗浄槽3が食器洗浄機本体2内部に収納される時に生ずる、上下左右方向の2軸の位置ずれに対し配慮したもので、要するに、洗浄槽3と食器洗浄機本体2との上下左右方向の2軸の位置ずれが多少生じても、食器洗浄機本体2に固着された本体側排水連結具55に、雄型と雌型の両ガイド体の作用により洗浄槽側排水連結具54を追従させ、両連結具の同心位置を得るためである。
これは何より、排水止水パッキン60を十分に機能させるため、すなわち、両連結具の連結部分の漏水を確実に防止するためである。
なお、固定側を本体側排水連結具55とした理由については、食器洗浄機1をシステムキッチン99に設置する作業に起因する不具合に配慮したもので、配管作業において、万が一、排水管53に過剰な力が加えられたとしても、本体側排水連結具55がしっかり固着されていれば、その力に耐えられるが、これが可動可能に装着されていたとすれば、その力が拘束力となり、追従動作できなくなる恐れが考えられるからである。
(止水)
洗浄槽側排水連結具54と本体側排水連結具55との連結部分の止水は、上述の通り、図19に示すように、排水止水パッキン60を用いて行っており、この排水止水パッキン60は、本体側排水連結具入口55aの先端内側に、排水止水パッキン押え59を用いて装着されている。
なお、排水止水パッキン60の止水部は、先端が縮径となるラッパ状に形成されたリップ部60aで、その向きは洗浄槽側排水連結具本体54bの挿入方向と同様にしている。
これは、洗浄槽側排水連結具本体54bが挿入される時、リップ部60aがめくられないようにするためと、ここを流れる排水の圧力を、リップ部60aが洗浄槽側排水連結具本体54bに水密状態に密着するよう作用させるためである。
図19に示すように、排水止水パッキン押え59も、略ラッパ状に形成されており、一端は洗浄槽側排水連結具本体54bを誘いやすくするために径を大きく、もう一端は洗浄槽側排水連結具本体54bとの同心を確保するために、洗浄槽側排水連結具本体54bの径よりもわずかに大きい径としている。
図19からも分かるように、これらの並びは本体側排水連結具本体55aの拡径の先端側から、排水止水パッキン押さえ59の大径部、小径部、排水止水パッキン60及び本体側排水連結具本体55aの円筒部となっている。
これはある意味、本体側排水連結具55、洗浄槽側排水連結具54のそれぞれに形成した、本体側排水連結具雌型ガイド体55d、洗浄槽側排水連結具雄型ガイド体54dと同様の作用を得るためでもあり、両連結具の連結開始時に排水止水パッキン押さえ59の大径部が、洗浄槽側排水連結具本体54bを拾い誘い込むことで、両連結具の同心位置は十分得られるので、両ガイド体がなくとも、排水止水パッキン60を十分に機能させることができ、両連結具の連結部分の漏水を確実に防止できる。
なお、本体側排水連結具本体55aの先端以外の円筒部は、洗浄槽側排水連結具本体54bの、斜め挿入等を防ぐために、排水止水パッキン押え59の小径部と同様の、洗浄槽側排水連結具本体54bの径よりもわずかに大きい径としている。
本体側排水連結具本体55aに対する洗浄槽側排水連結具本体54bの挿入寸法、すなわち、排水止水パッキン60の止水有効範囲(即ち、洗浄槽側排水連結具本体54bの外周面が接続している本体側排水連結具本体55aの内周面と排水止水パッキン60のリップ部60aとの間の止水範囲をいう)を、比較的長めに設定している理由だが、洗浄槽3が食器洗浄機本体2内部に収納される時に生ずる、前後方向の位置ずれに対し配慮したものである。
要するに、洗浄槽3と食器洗浄機本体2との前後方向の位置ずれが多少生じても、排水止水パッキン60のリップ部60aが洗浄槽側排水連結具本体54bを密着することができるからである。
また、洗浄槽側排水連結具本体54bの挿入寸法、即ち、排水止水パッキン60の止水有効範囲を、ドア開閉検知装置9の収納状態検知範囲より長めに設定しておけば、引き出し操作に伴う各種電気部品の動作停止以後、排水止水パッキン60のリップ部60aと洗浄槽側排水連結具本体54bが離れることになるので、例えば、排水の途中であっても、連結部分から漏水させることなく、両連結具の切離しができる。
(水垂れ防止)
洗浄槽側排水連結具本体54b及び本体側排水連結具本体55aからの水垂れを防止する方法について説明する。
その水垂れを防止する方法は、洗浄槽側排水連結具本体54b及び本体側排水連結具本体55aの両通水口に装着した止水弁を用いるものであり、その一方の洗浄槽側排水連結具止水弁58は、上述の通り、洗浄槽側排水連結具本体54bの先端内側に、弁体が片持ち支持され、スイング可能なよう装着され、常時は洗浄槽側排水連結具出口54eを閉止している。
このような形態の弁は、流体の流れ方向に順ずる方向に弁体がスイングし、その弁体と止水板とを密着させることで止水機能を発揮させるものであり、洗浄槽側排水連結具止水弁58は、通常であれば、弁体が、洗浄槽側排水連結具本体54bの先端に形成した穴状の洗浄槽側排水連結具出口54eと密着してしまい、排水中に止水してしまう向きに装着されている。
但し、弁体に、流体の流れとは逆方向の外力を与えてやれば、問題なく流体を流すことができる。
洗浄槽側排水連結具止水弁58は、このような原理を利用したもので、洗浄槽側排水連結具54と本体側排水連結具55とが、連結された状態においては、本体側排水連結具本体55aの内部に装着された本体側排水連結具止水板62に形成された軸62aで、洗浄槽側排水連結具止水弁58に外力を与え、排水が流れるようにしてあり(図20参照)、洗浄槽側排水連結具54と本体側排水連結具55とが切離された状態においては、止水機能が発揮されるようにしてある(図19参照)。
そもそも排水するために、洗浄水に動力(流れ)を与えるのは、排水ポンプ51であるが、この排水ポンプ51には、電動機を動力源とする遠心ポンプ式が用いられることが多く、この遠心ポンプ式は、電動機への電源供給が停止した後も、慣性力の働きで、回転が完全に停止するまで、若干の時間を要す場合がある。
従って、排水中に引き出し操作が行われ、洗浄槽側排水連結具54と本体側排水連結具55とが切離される場合に生じる洗浄槽側排水連結具本体54bの水切れ性について、考慮しておく必要がある。
上記に示した止水弁である洗浄槽側排水連結具止水弁58の働きは、このような排水機構52独特の課題を解決するのに、大変有効に作用する。
もう一方の本体側排水連結具止水弁61及び本体側排水連結具止水板62も、その動作原理や機能は、洗浄槽側排水連結具止水弁58と同様である。
但し、装着されている向きは、排水が逆流したときのみ、止水機能を発揮する向きである。
通常では考え難いが、家屋の排水の逆流も、ないわけではない。
上記に示した止水弁である本体側排水連結具止水弁61の働きは、このような排水機構52独特の課題を解決するのに、大変有効に作用する。
次に、洗浄槽側排水連結具54と本体側排水連結具55との位置ずれ吸収が、雄型ガイド体と雌型ガイド体の位置ずれ吸収に伴い成される状態を図24〜図29に基づいて説明する。
なお、図24〜図26は洗浄槽側排水連結具54と本体側排水連結具55との下半分の断面を示し、図27〜図29は洗浄槽側排水連結具54と本体側排水連結具55との上半分の断面を示している。
食器洗浄機本体2に向けて洗浄槽3をスライドさせ、食器洗浄機本体2に固定されている本体側排水連結具55に、洗浄槽3に可動可能に取り付けられている洗浄槽側排水連結具54が近づくと、まず洗浄槽側排水連結具54の洗浄槽側排水連結具雄型ガイド体54dの略円錐状の先端が本体側排水連結具55の本体側排水連結具雌型ガイド体55dの内周面に接触し(図24及び図27参照)、次に本体側排水連結具雌型ガイド体55dの内周面に案内されて洗浄槽側排水連結具雄型ガイド体54dが図において上下に可動し、洗浄槽側排水連結具雄型ガイド体54dの略円錐状の先端が本体側排水連結具雌型ガイド体55dに向かって位置決めされていく。
このとき、それに伴い洗浄槽側給水連結具54の洗浄槽側給水連結具本体54bも本体側排水連結具55の本体側排水連結具本体55aの中心に向けて位置決めされていく(図25及び図28参照)。
最後に、本体側給水連結具雌型ガイド体55d内に洗浄槽側排水連結具雄型ガイド体54dが挿入される。それに伴い洗浄槽側排水連結具本体54bが本体側排水連結具本体55aに位置ずれすることなく嵌合し、洗浄槽側排水連結具54が本体側排水連結具55と連結されることとなる(図26及び図29参照)。
このとき、洗浄槽側排水連結具54の洗浄槽側排水連結具止水弁58は本体側排水連結具55の軸62aによってスイング可動させられて洗浄槽側排水連結具出口54eは開放させられる。
また、本体側排水連結具55の本体側給水連結具止水弁61は排水によってスイング可動させられて開くことになる。
(実施の形態1の排水機構の効果)
以上の通り、この実施の形態1の食器洗浄機1は、洗浄槽3に可動可能に設けられた洗浄槽側排水連結具54と食器洗浄機本体2に設けられた本体側排水連結具55とで排水機構52が構成され、食器洗浄機本体2に対し洗浄槽3が前後方向にスライド移動するのに伴い、洗浄槽側排水連結具54と本体側排水連結具55とが連結、切離しを行って排水路の開閉が行われる。
そして、食器洗浄機本体2に設けられた本体側排水連結具55の本体側給水連結具本体55aのラッパ状の先端に、洗浄槽3に可動可能に設けられた洗浄槽側排水連結具54の洗浄槽側排水連結具本体54bの先端が可動して連結されることにより、両者が同心位置に連結される。
その洗浄槽側排水連結具54に2つの雄型ガイド体54dを設け、本体側排水連結具55に2つの雌型ガイド体55dを設け、雄型と雌型の両ガイド体54d、55dのガイド動作を利用することにより、本体側排水連結具本体55bのラッパ状の先端に洗浄槽側排水連結具本体54bの先端が、より一層同心位置に連結される。
また、本体側排水連結具本体55aの先端に弾性材で形成された排水止水パッキン60を排水止水パッキン押え59で装着し、本体側給水連結具本体55aの先端と洗浄槽側排水連結具本体54bの先端との連結の際に排水止水パッキン60を介在させることにより止水が行われる。
さらに、排水止水パッキン60に洗浄槽側排水連結具本体54bの先端に水密状に密着するリップ部60aを設けて排水止水パッキン60の止水有効範囲を比較的長めに設定することによって両連結具の前後方向の位置ずれを吸収することができる。
また、排水止水パッキン60の止水有効範囲を、ドア開閉検知装置9の収納状態検知範囲より長めに設定することにより、洗浄槽3の引き出し操作に伴う各種電気部品の動作停止以後に排水止水パッキン60が洗浄槽側排水連結具出口54eと離れるようになり、排水機構52の大きな課題である連結部分の漏水を、確実に防止することができる。
さらに、両連結具が切離された状態において、止水機能が発揮される止水弁58、61を洗浄槽側排水連結具本体54bと本体側排水連結具本体55aの両通水口に装着したことにより、排水機構52の大きな課題である連結部分の漏水を、確実に防止することができる。
また、洗浄槽側排水連結具54と本体側排水連結具55は洗浄槽3内に貯えられる洗浄水の水位より上方に配置されているので、洗浄槽3内に貯えられる洗浄水が排水ポンプ51やこれら洗浄槽側排水連結具54と本体側排水連結具55を通って外部に流れ出ることが防止される。
(実施の形態1の給水機構と排水機構の効果)
この実施の形態1の食器洗浄機においては、食器洗浄機本体2に設けられた本体側給水連結具34と洗浄槽3に設けられた洗浄槽側給水連結具35とで給水機構33が構成され、食器洗浄機本体2に対し洗浄槽3が前後方向にスライド移動するのに伴い、本体側給水連結具34と洗浄槽側給水連結具35とが連結、切離しを行って給水路の開閉が行われ、本体側給水連結具本体34と洗浄槽側給水連結具本体35との連結の際に両者の連結部分に連結部分を止水する弾性材で形成された止水手段である給水止水パッキン40を設けたことにより止水が行われると共に、洗浄槽3に設けられた洗浄槽側排水連結具54と、食器洗浄機本体2に設けられた本体側排水連結具55とで排水機構52が構成され、食器洗浄機本体2に対し洗浄槽3が前後方向にスライド移動するのに伴い、本体側排水連結具55と洗浄槽側排水連結具54とが連結、切離しを行って排水路の開閉が行われ、本体側排水連結具本体55と洗浄槽側排水連結具本体54との連結の際に両者の連結部分に連結部分を止水する弾性材で形成された止水手段である排水止水パッキン60を設けたことにより、給水機構33の本体側給水連結具34と洗浄槽側給水連結具35の連結時及び排水機構52の本体側排水連結具55と洗浄槽側排水連結具54の連結時に止水が確実に行われることとなる。
また、給水機構33の本体側給水連結具34と洗浄槽側給水連結具35とを切離し、排水機構52の本体側排水連結具55と洗浄槽側排水連結具54とを切離すことができるので、洗浄槽3及び洗浄槽3に具備されている部品のメンテナンスが容易となり、従来のような給水ホース及び排水ホースの破損による漏水という問題が生ぜず、食器洗浄機本体2内のスペースを効果的に利用可能にしている。
図30は同食器洗浄機の制御装置の電気的な構成を示すブロック図である。
図30に基づいて制御装置18の機能について説明する。
制御装置18は、食器洗浄機1の動作を統括制御するCPU(中央処理装置)と、CPUが実行するプログラムや各種固定データを記憶しているROMと、CPUがプログラムを実行する際に各種データを一時的に格納するワークメモリとして機能するRAMとを主要部とした回路で構成されている。
この制御装置18は、操作部5(タッチパネル等により表示部5aと一体的としているのであれば表示部5aも含む)からのユーザ指示や各検知装置(ドア開閉検知装置9、水位検知装置20及び水温検知素子21)からの信号に基づいて、洗浄ポンプ13や排水ポンプ51、湯沸ヒータ14、送風機15、給水弁32等を制御するようになっている。
即ち、制御装置18は、ユーザからの指示や予め設定されている情報に基づいて、各種機器を制御しながら洗浄運転を実行する。
(食器洗浄機の基本動作)
本発明の実施の形態1に係る食器洗浄機の基本動作について説明する。
まず、前扉6に設けられた取っ手4を手で掴み、洗浄槽3を食器洗浄機本体2より引き出し、食器収納口3aより、洗浄、乾燥したい被洗浄物98を、洗浄槽3内に装着された食器かご10に載置し、その近傍に適量の洗剤を入れ、洗浄槽3を食器洗浄機本体2内に収納する。このとき、前扉6も閉じられる。なお、洗浄槽3を食器洗浄機本体2内に収納する前に、食器洗浄機本体2内に装着されている開閉蓋11にて、洗浄槽3の食器収納口3aを閉塞しておく。
次に、操作部5に設けられた電源スイッチ19aを押すと共にスタート/一時停止スイッチ19bを押し、機器の動作を開始させるわけだが、ドア開閉検知装置9が、洗浄槽3が食器洗浄機本体2内に収納され、それに伴い前扉6が閉じらされていることを検出しない限り、各種電気部品を動作させぬよう構成されている。これは、安全性を確保するための工夫である。
なお、上記の制御を含め、機器の制御全般については制御装置18が司り、その情報伝達により各種電気部品を制御し、洗浄、すすぎ、加熱すすぎ、乾燥の各工程が順に進められる。
最初の工程である洗浄工程が開始されると、給水弁32が開かれ、洗浄槽3内への給水を行う。このとき、洗浄槽3内の水位は、水位検知装置20にて監視されており、所定の水位に達したことを検知すると、制御装置18は給水弁32を閉じる。
ついで、制御装置18は湯沸しヒーター14に通電し、貯えられた洗浄水を加熱すると共に、洗浄ポンプ13に通電し、その洗浄水に圧力を与えて回転ノズル12を回転させ、被洗浄物98に洗浄水を噴きかける。
なお、洗浄は貯えられた洗浄水を循環しながら行うもので、洗浄槽3の底部へ落下した洗浄水を集め、再び洗浄ポンプ13にて圧力を与え、回転ノズル12により被洗浄物98に洗浄水を噴きかけることを繰り返すものである。
洗浄水温は、水温検知素子21にて監視されており、所定の温度に達したことを検知すると、制御装置18は湯沸しヒーター14の通電を停止する。
なお、その洗浄水温は、洗剤の能力が最大限に発揮できる温度にするのが通常で、概ね60℃程度に設定される。
洗浄工程が開始され、所定の時間が経過すると、制御装置18は湯沸しヒーター14、洗浄ポンプ13の通電を停止すると共に、排水ポンプ51に通電し、洗浄槽3内に貯えられた洗浄水を食器洗浄機1の外部に排水する。
これにより、洗浄工程が終了する。
つづいて、すすぎ工程が開始されるわけだが、基本的な動作はほぼ洗浄工程と同様で、まず、制御装置18は給水弁32を開き、洗浄槽3内への給水を行い、水位検知装置20にて所定の水位に達したことを検知し、給水弁32を閉じる。
次に、洗浄ポンプ13に通電し、そのすすぎ水に圧力を与えて回転ノズル12を回転させ、被洗浄物98にすすぎ水を噴きかける。
そして、所定の時間が経過すると、制御装置18は洗浄ポンプ13の通電を停止すると共に、排水ポンプ51に通電し、洗浄槽3内に貯えられたすすぎ水を外部に排水する。このようなすすぎ工程は、数回繰り返される。
なお、数回繰り返されるすすぎ工程の中に、湯沸しヒーター14によりすすぎ水の加熱を行う、加熱すすぎ工程を加えても良い。
上記のような洗浄、すすぎ工程が完了すると、最後の工程である乾燥工程が開始される。
まず、制御装置18は送風機15に通電すると共に、乾燥用ヒーター16に通電し、送風機15により送風される空気を加熱し温風に変え、送風路17から被洗浄物98に噴きかける。
ついで、送風路17から送り込まれた温風は、洗浄槽3内部を通過し、前扉6の上部に設けられた排気口22から、食器洗浄機1の外部へ排出される。
実施の形態2.
以下、本発明の実施の形態2を図面に基づいて説明する。
図31は本発明の実施の形態2の食器洗浄機の止水パッキンを用いた給水機構及び排水機構の連結が完了した状態を示す概略縦断面図、図32は同食器洗浄機の止水パッキンを用いた給水機構及び排水機構の連結が開始される状態を示す概略縦断面図、図33は同食器洗浄機の止水パッキンを用いた給水機構及び排水機構の連結途中の状態を示す概略縦断面図、図34は同食器洗浄機の止水パッキンのリップ部にリングバネを装着した状態を示す概略縦断面図である。
上述した実施の形態1の食器洗浄機は給水機構と排水機構の構成が異なるものであるが、この実施の形態2の食器洗浄機は給水機構と排水機構の構成が同じであり、そのため止水パッキンの構成が給水機構及び排水機構の両者に通ずるものであるから、給水、排水の違いにとらわれず、その機能に着目し説明して行く。
(連結具)
この実施の形態2の食器洗浄機の連結具72は、図31に示すように、食器洗浄機本体2の後方側に固着されている本体側連結具73と、洗浄槽2の後方側に固着されている洗浄槽側連結具74と、その両連結具の連結部分の漏水を防止するための止水パッキン71とにより構成されている。
この連結具72は、食器洗浄機本体2に対し洗浄槽3が、前後方向にスライド移動するのに伴い、通水路の連結、切離しを行う方式のものである。
なお、止水パッキン71は、本体側連結具73、洗浄槽側連結具74のどちらの連結具に装着してもかまわないが、ここでは、本体側連結具73に装着するものとして、以降の説明を進めていく。
(本体側連結具及び洗浄槽側連結具)
本体側連結具73は、図31に示すように、大径筒状の本体側連結具本体73aと、本体側連結具本体73aの後端側に設けられ、食器洗浄機本体2に具備された機能部品である例えば、給水弁32に繋ぐ送水管76に接続される本体側連結具通水口73bと、本体側連結具本体73aの先端側に設けられ、止水パッキン71を装着するためのパッキン装着穴73cとから構成されている。
洗浄槽側連結具74は、図31に示すように、本体側連結具本体73a内に遊嵌状態に挿入される筒状の洗浄槽側連結具本体74aと、洗浄槽側連結具本体74aの外周に設けられた洗浄槽側連結具止水板74bと、洗浄槽側連結具本体74aの後端側に設けられ、洗浄槽3に具備された機能部品である例えば、洗浄槽3につなぐ送水管76に接続される洗浄槽側連結具通水口74cとから構成されている。
なお、洗浄槽側連結具本体74aの先端は、面が取られており、先端側の径は、後述する止水パッキン71のリップ部71aの内径より、小さい径となっている。
(止水パッキン)
本体側連結具73に装着される軟質素材の止水パッキン71は、図31に示すように、弾性体でラッパ状に形成された止水パッキン本体71aと、止水パッキン本体71aの一端側に形成され、洗浄槽側連結具74の筒状の洗浄槽側連結具本体74aに水密状態に密着させられるリップ部71bと、止水パッキン本体71aの他端側に形成され、本体側連結具73のパッキン装着穴73cに装着される断面U字状の装着体71cと、装着体71cの外側に形成されたシール体71dとから構成されている。
なお、止水パッキン71の装着体71cの装着部分の止水は、素材自身の軟質性を活かして行っている。
上記実施の形態1にも示したが、本体側連結具73と洗浄槽側連結具74とにより構成されたる連結具72は、洗浄槽3が食器洗浄機本体2内部に収納される時に生ずる位置ずれを吸収する工夫が要求される。
これは、両連結具の連結部分の漏水を防止する方法が、洗浄槽側連結具74に形成された洗浄槽側連結具本体74aの外周面を、止水パッキン71に形成されたリップ部71bが水密状態に密着することで成立するものであり、これを確実なものとするためには、両連結具の同心をしっかり取り、リップ部71bに偏った力を加えず、リップ部71bが異常に変形することを防ぐ必要があるからである。
上記実施の形態1では、両連結具に形成した雄型と雌型のガイド体を活用し、洗浄槽側連結具74を可動させ、両連結具の同心位置を得る方法を取ったが、上記に示した、止水パッキン71に形成した弾性体で形成された止水パッキン本体71aは、この位置ずれを吸収する上で有効に作用する。
次に、上記実施の形態2についての位置ずれ吸収、止水、水垂防止について説明する。
図32に示すように、本体側連結具73と洗浄槽側連結具74との連結が開始されると、洗浄槽側連結具74に形成された洗浄槽側連結具本体74aが本体側連結具73に装着された止水パッキン71の内側を進み、やがて、図33に示すように、洗浄槽側連結具本体74aの先端が止水パッキン71のリップ部71bまで到達する。
このとき、両連結具に位置ずれが生じていたとしても、洗浄槽側連結具本体74aの先端には面が取られており、その先端の径は、リップ部71bの内径より小さい径となっているため、洗浄槽側連結具本体74aの先端が、リップ部71bの内径を引っ掛けるがごとく誘い込むことになる。
仮に、止水パッキン71の形状が、単純なドーナツ状のものであったなら、両連結具の位置ずれ分、肝心のリップ部71aが引っ張られ、楕円状に変形することが考えられる。
しかし、止水パッキン71には、本体側連結具73に形成されたパッキン装着用穴73cに装着された装着体71cとリップ部71aとの間に、弾性体で形成されたパッキン本体71aが形成されているので、パッキン本体71aは撓むように可動し、装着体71cとはまったく無関係にリップ部71bは動き(振れ)、肝心のリップ部71bの形を維持したまま、洗浄槽側連結具本体74aの位置ずれ分に追従するような動きが取れる。
これにより、止水パッキン71を十分に機能させることができ、両連結具の連結部分の漏水を確実に防止することができる。
つぎに、図31に示すように、本体側連結具73に装着された止水パッキン71に形成されたシール体71dを、洗浄槽側連結具74に形成された洗浄槽側連結具止水板74bに密着させることで成立する第2の止水機能について説明する。
これは、先に触れたリップ部71bによる止水を補う意味で設けたもので、この方式は、両連結具の連結、切離し動作に与える荷重的な負荷が少なく、かつ、止水機能を満足するため第2の止水機能として有効な方式である。
なお、洗浄槽3が食器洗浄機本体2内部に収納される時に生ずる位置ずれに対し、シール体71dの径と、洗浄槽側連結具止水板74bの径との差を大きく取れば、上下左右方向の2軸の位置ずれに対して対応でき、シール体71dのたわみ量を大きく取れば、前後方向の位置ずれに対しても対応できるものである。
これにより、止水パッキン71を十分に機能させることができ、両連結具の連結部分の漏水を確実に防止することができる。
図34は実施の形態2の食器洗浄機の止水パッキン71のリップ部71bの周囲にオイルシール等に用いられるリングバネ75を装着した状態を示す。
このように、止水パッキン71のリップ部71bの周囲にリングバネ75を装着することにより、より一層のリップ部71bの形状維持を図ることができる。
図35〜図38は実施の形態2の食器洗浄機の別の形態の止水パッキンを用いた給水機構及び排水機構の連結が完了した状態、連結が開始される状態及び連結途中の状態をそれぞれ示す概略縦断面図、図38は同食器洗浄機の別の形態の止水パッキンのリップ部にリングバネを装着した状態を示す概略縦断面図である。
この実施の形態2の食器洗浄機の別の形態の止水パッキン71はパッキン本体71aを蛇腹状に形成したもので、他の部材であるリップ部71b、装着体71c及びシール体71dの構成は図31〜図33に示す止水パッキン71と同様である。
このように、止水パッキン71のパッキン本体71aを蛇腹状に形成することにより、両連結具の位置ずれ分をより一層吸収することができる。
また、図38に示すように、蛇腹状のパッキン本体71aを有する止水パッキン71のリップ部71bの周囲にリングバネ75を装着することにより、より一層のリップ部71bの形状維持を図ることができる。
(実施の形態2の効果)
以上の通り、この実施の形態2の食器洗浄機1の連結具72は、食器洗浄機本体2の後方側に固着されている本体側連結具73と、洗浄槽2の後方側に固着されている洗浄槽側連結具74と、その両連結具の連結部分の漏水を防止するための止水パッキン71とにより構成され、食器洗浄機本体2に対し洗浄槽3が前後方向にスライド移動するのに伴い、本体側連結具73と洗浄槽側連結具74が連結、切離しを行って給・排水路の開閉が行われる。
そして、食器洗浄機本体2に固着された本体側連結具73の大径の本体側連結具本体73aのパッキン装着用穴73cに装着された止水パッキン71のリップ部71bに、洗浄槽3に固着された洗浄槽側連結具74の洗浄槽側連結具本体74aの先端が到達してさらに押し込まれると、両連結具に位置ずれが生じていたとしても、止水パッキン71の装着体71cとリップ部71aとの間に、弾性体で形成されたラッパ状のパッキン本体71aが撓むように可動し、リップ部71bはその形を維持したまま、洗浄槽側連結具本体74aの位置ずれ分に追従するような動きが取れるため、止水パッキン71を十分に機能させることができ、両連結具の連結部分の漏水を確実に防止することができる。
また、止水パッキン71に形成されたシール体71dを、洗浄槽側連結具74に形成された洗浄槽側連結具止水板74bに密着させることで成立する第2の止水機能を設けたことで、リップ部71aによる止水を補うことができる。
なお、上記実施の形態2では、本体側連結具73を食器洗浄機本体2に固着し、洗浄槽側連結具74を洗浄槽3に固着し、給水機構として説明しているが、排水機構としても使用できることはいうまでもない。
実施の形態3.
図39は本発明の実施の形態3の食器洗浄機の送風路に給水機構の一部を構成したものを示す背面図、図40は同食器洗浄機の送風路に給水機構の一部を構成したものを示す概略縦断面図、図41は同食器洗浄機の送風路に別の形態の給水機構の一部を構成したものを示す概略縦断面図である。(開口を下方に向けて形成)
本発明の実施の形態3に係る食器洗浄機の基本構成について、実施の形態1にて説明してきた構成と同じ構成の内容については省略し、この実施の形態3の特徴事項に関連する部分についてのみ詳細に説明する。
この実施の形態3は、食器洗浄機1の乾燥風を洗浄槽送風口まで導く送風路に給水機構の一部を構成したものである。
被洗浄物98を乾燥させるための乾燥風を発生させる送風機15と、その乾燥風を加熱するための乾燥用ヒーター16と、送風機15及び乾燥用ヒーター16を内蔵するケーシング81と、洗浄槽3に形成された洗浄槽送風口3dまで乾燥風を導く送風路17とにより乾燥手段が構成されている。その乾燥手段の送風路17は洗浄槽3の後方側に固着されている。
なお、乾燥手段を大きく捉えれば、洗浄槽3の内部に生じた高温湿潤空気を、食器洗浄機1の外部へ排出するための、前扉6の上部に設けられた排気口22も含まれるとも言える。
ここで、送風路17について、もう少し詳しく説明する。
洗浄槽3内には洗浄水が貯えられるわけだが、その洗浄水が、電気部品類(乾燥用ヒーター16や送風機15)に、悪影響を与えぬよう、その電気部品類を内蔵するケーシング81は、洗浄槽3の比較的高い位置に配置されている。
送風路17は、ケーシング81と洗浄槽送風口3dとの間に装着されて乾燥風を洗浄槽3へと導くもので、上記に示した配置条件より、上下にわたり筒状に形成されている。
なお、洗浄槽3の内側には送風路17の下端が覗くだけで、送風路17のほとんどの部分は洗浄槽3の後壁の外に配置されている。
(給水機構を構成する本体側給水連結具及び洗浄槽側給水連結具)
この実施の形態3においては、給水機構は以下のように構成されている。
この実施の形態3の給水機構も、食器洗浄機本体2に対し洗浄槽3が前後方向にスライド移動するのに伴い給水路の連結、切離しを行う点では実施の形態1,2と同じである。 この実施の形態3の給水機構の一方を構成する本体側給水連結具34は、図39,図40に示す如く、給水路の開閉動作を行う給水弁32の給水弁出口32aに直接接続される本体側給水連結具入口34aと、本体側給水連結具入口34aと一体に連設され、外周に止水板を有する筒状の本体側給水連結具本体34bと、本体側給水連結具本体34bの止水板に設けられた本体側給水連結具取付体34cとにより構成されている。
そして、本体側給水連結具34は、その本体側給水連結具取付体34cに食器洗浄機本体2を貫通したネジで締結されて食器洗浄機本体2の後方側に固着されている。
この実施の形態3の給水機構のもう一方を構成する洗浄槽側給水連結具35は、図40に示す如く、送風路17に直接形成した洗浄槽側給水連結具入口35aと、洗浄槽側給水連結具入口35aに装着された、本体側給水連結具本体34bと洗浄槽側給水連結具本体35aとの間の漏水を防止するための給水止水パッキン71とにより構成されている。
なお、洗浄槽側給水連結具35としても活用する送風路17の取り付け部には、洗浄槽3内に貯えられた洗浄水が漏水せぬよう止水構造も取られているため、ガイド体を活用し連結具を可動させる位置ずれ吸収方法が取り難い。
従って、給水止水パッキン71は、給水止水パッキン71の装着体71cとリップ部71bとの間に、本体側給水連結具本体34bの位置ずれ分に追従するような動きが取れる弾性体で形成されたパッキン本体71cを設けるようにし、実施の形態2に示す止水パッキン71と同様な構成とした。
つづいて、洗浄槽側給水連結具35に、なぜ送風路17を活用したか、その背景について説明する。
他の実施の形態でも示した通り、給水機構33を構成するには、通水路の働きを持たせたなんらかの専用部品を設ける必要があり、実施の形態1では、それが洗浄槽側給水連結具35であったわけだが、部品が増加するとともに、漏水が心配される接続箇所の増加にもつながるため、極力少ない部品点数で構成すべきであるとされた。
上記のようなことを踏まえた場合、送風路17は、従来の食器洗浄機1にも装着されているような部品であり、予め止水構造も取られており、何より、洗浄槽側給水連結具本体35aのために形成する通水口を設けても、高さ方向の位置さえ配慮すれば、洗浄水の漏水も心配することなく、食器洗浄機1を構成する部品群の中で、洗浄槽側給水連結具35として活用するにあたり、まったく障害のない部品だからである。
なお、上記でも触れたが、洗浄槽側給水連結具本体35aを形成する位置は、漏水防止の観点から、洗浄水の水位の上方とすることが必要で、この上方の位置は、ユーザーにはまったく分からない洗浄槽3の後壁の外となるため、ユーザーの清掃等で、この洗浄槽側給水連結具本体35aに装着された給水止水パッキン71を破損してしまうなどの心配もない。
最後に、給水弁出口32aに直接接続された本体側給水連結具34の本体側給水連結具本体34bの先端の開口方向について説明する。
上記に示した通り、送風路17の上流である上方には、乾燥用ヒーター16や送風機15等の電気部品が配置されており、これら電気部品は水を大変嫌う。
そこで、図41に示すように、別の形態の給水機構の一部を構成する本体側給水連結具34として、その本体側給水連結具本体34bの先端の開口を下方に向けて形成し、乾燥用ヒーター16や送風機15等の電気部品に洗浄水が行かないようにしている。
食器洗浄機1の動作や、給水機構33の動作や、給水止水パッキン71の働きについては、実施の形態1及び2にて説明してきたので省略する。
(実施の形態3の効果)
以上の通り、この実施の形態3の食器洗浄機1は、乾燥風を洗浄槽送風口3dまで導く送風路17に、洗浄槽側給水連結具35を直接形成するようにしたことで、給水機構33を構成する部品点数を削減できるとともに、漏水が心配される接続箇所の削減も図れる。
また、送風路17に形成する洗浄槽側給水連結具35の位置を、洗浄水の水位の上方とし、かつ、この位置は、ユーザーにはまったく分からない洗浄槽3の後壁の外となるため、洗浄水の漏水を防止でき、かつ、給水止水パッキン71の破損等を防止することができる。
また、本体側給水連結具34の本体側給水連結具本体34bの先端の開口を、下方に向けて形成したことで、乾燥用ヒーター16や送風機15等の電気部品の故障等を防止することができる。
実施の形態4.
図42は本発明の実施の形態4の食器洗浄機の排水トラップに排水機構の一部を構成したものを示す正面図、図43は同食器洗浄機の排水トラップに排水機構の一部を構成したものを示す背面図、図44は同食器洗浄機の排水トラップに排水機構の一部を構成したものを表す食器洗浄機後部の概略縦断面図である。
本発明の実施の形態3に係る食器洗浄機の基本構成について、実施の形態1にて説明してきた構成と同じ構成の内容については省略し、この実施の形態4の特徴事項に関連する部分についてのみ詳細に説明する。
(排水トラップ)
この実施の形態4は、食器洗浄機1の排水トラップに排水機構の一部を構成したものである。
排水トラップ56は、下水等から侵入する、悪臭や害虫の侵入を防止することを目的に設けられるもので、略U形に形成された封水路56aに、常時適量の排水を貯めておくことで、その機能を発揮するものである。
なお、この貯められた排水の高さを封水深と言い、その高さについては、法的な規定もある。
(排水機構を構成する洗浄槽側排水連結具及び本体側排水連結具)
排水機構52の形態は、食器洗浄機本体2に対し洗浄槽3が、前後方向にスライド移動するのに伴い、排水路の連結、切離しを行うものと同じで、その一方を構成する洗浄槽側排水連結具54は、実施の形態1にて説明したものと同様に構成されている。
もう一方を構成する本体側排水連結具55は、図42〜図44に示す如く、排水トラップ56に直接形成した本体側排水連結具本体55aと、本体側排水連結具本体55aの先端内側に排水止水パッキン押さえ59を用いて装着された排水止水パッキン60と、排水トラップ56の内部に装着され、逆流防止の機能を持つ本体側排水連結具止水弁61と、本体側排水連結具本体55aの基端内側に設けられた軸62aを有する本体側排水連結具止水板62と、食器洗浄機本体2への取り付けに用いる排水トラップ取付体56bと、洗浄槽側排水連結具54との連結時に、両連結具の同心位置を得るための本体側排水連結具ガイド体55dとにより構成されている。
この本体側排水連結具55は、その排水トラップ取付体56bに食器洗浄機本体2を貫通したネジで締結されて食器洗浄機本体2の後方側に固着されている。
つづいて、本体側排水連結具55に、なぜ排水トラップ56を活用したか、その背景について説明する。
他の実施の形態でも示した通り、排水機構52を構成するには、通水路の働きを持たせた、なんらかの専用部品を設ける必要があり、実施の形態1では、それが本体側排水連結具55であったわけだが、部品が増加するとともに、漏水が心配される接続箇所の増加にもつながるため、極力少ない部品点数で構成すべきである。
上記のようなことを踏まえた場合、排水トラップ56は、従来の食器洗浄機1にも装着されているような部品であり、食器洗浄機1を構成する部品群の中で、本体側排水連結具55として活用するにあたり、まったく障害のない部品だからである。
(水垂れ防止)
洗浄槽側排水連結具本体54b及び本体側排水連結具本体55aからの水垂れを防止する方法については、本体側排水連結具止水弁61の装着位置が、排水トラップ56の内部になり、本体側排水連結具止水板62の機能を、排水トラップ56を形成する壁に持たせたことが相違点であり、実施の形態1にて説明したものと同様に機能するものである。
食器洗浄機1の動作や、排水機構52の動作や、排水止水パッキン60の働きについては、実施の形態1にて説明してきたので省略する。
(実施の形態4の効果)
以上の通り、この実施の形態4の食器洗浄機1は、悪臭や害虫の侵入を防止することを目的に設けられている排水トラップ56に、本体側排水連結具55を直接形成したことで、排水機構52を構成する部品点数を削減できるとともに、漏水が心配される接続箇所の削減も図ることができる。
実施の形態5.
図45は本発明の実施の形態5の食器洗浄機の構成を示す概略縦断面図、図46は同食器洗浄機の正面図、図47は同食器洗浄機の槽開装置のスライドシャフトの動作により洗浄槽が前方側にスライド移動して給水機構と排水機構の切離し直前の状態を示す概略縦断面図、図48は同食器洗浄機の槽開装置のスライドシャフトの動作により洗浄槽が前方側にスライド移動して給水機構と排水機構とが切離された状態を示す概略縦断面図である。
本発明の実施の形態5に係る食器洗浄機の基本構成について、実施の形態1にて説明してきた構成と同じ構成の内容については省略し、この実施の形態5の特徴事項に関連する部分についてのみ詳細に説明する。
この実施の形態5は、食器洗浄機1に洗浄槽3の引き出し操作性向上のために、引き出し時に洗浄槽3に動力を与えるための槽開装置86を洗浄槽3の下方に設けたものである。
即ち、この実施の形態5の食器洗浄機1には、前扉6の操作部5に設けられた「OPEN」ボタン88と、洗浄槽3の引き出し時に洗浄槽3に動力を与えるための槽開装置86とが設けられている。
なお、当然その他多くの機能部品をもって、食器洗浄機1は構成されているわけだが、ここではその説明を省略する。
(槽開装置)
その槽開装置86は、モータに連結されたピニオンが回転することで、ピニオンのギア動作により前後にスライドするスライドシャフト87を備えており、スライドシャフト87のスライド動作により、洗浄槽3を食器洗浄機本体2から引き出す際に、ユーザの引出作業を補助する動力を洗浄槽3に加えるようにしている。
(食器洗浄機の基本動作)
本発明の実施の形態5に係る食器洗浄機の基本動作について説明する。
なお、ここでも、本発明の実施の形態5の特徴事項に関連する部分についてのみ詳細に説明する。
まず引き出し操作だが、今まで述べてきた標準的な食器洗浄機1の引き出し操作は、前扉6に設けられている取っ手4を手で掴み行われたが、より引き出し操作性を向上させるために、この実施の形態5のように、槽開装置86を付加した食器洗浄機1においては、操作部5に設けた「OPEN」ボタン88を押すことで、槽開装置86が動作し、引き出し操作が行われる。
即ち、ユーザが操作部の「OPEN」ボタン88を押下すると、その旨の操作信号が制御装置18に出力される。制御装置18はまず給水弁32及び排水ポンプ51の動作を停止させ、次にモータを正回転方向に駆動し、そのモータの正回転により、スライドシャフト87が飛び出し、これにより洗浄槽3に前方向のスライド動力が加えられる。
制御装置18はスライドシャフトが所定の飛び出し位置に到達したことを飛び出し位置検出装置が検出すると、モータの正回転駆動を停止させる。
次に、制御装置18は、飛び出し位置検出装置からの検出信号がなくなると、モータを逆回転方向に駆動し、そのモータの逆回転により、スライドシャフトは元の位置の方向にスライドする。
制御装置は、スライドシャフトが所定のスタンバイ位置に到達したことをスタンバイ位置検出装置が検出するまで、モータの逆回転駆動を継続し、スタンバイ位置検出装置より検出信号を受け取ると、モータを停止させる。
かかる動作は、運転開始時に限らず、運転途中に行われる食器追加時についても同様である。
なお、この動きに合わせ、他の実施の形態にて説明してきた、給水機構33及び排水機構52は切離されることになる。
食器洗浄機1の動作は、これ以降進んでいくわけだが、ここではその説明を省略する。
従って、このタイプの食器洗浄機1は、一連の引き出し操作が、制御装置18の制御下で行われるため、「OPEN」ボタン88を押した時点で、各種電気部品である例えば給水弁32及び排水ポンプ51の動作を停止することができ、「OPEN」ボタン88が押されてから、洗浄槽3の引き出し動作を開始するまでの時間は、自由に設定することができる。
これは、ドア開閉検知装置9のみの働きで各種電気部品の動作を停止していた標準的な食器洗浄機1と異なり、食器洗浄機本体2に対し洗浄槽3が、前後方向にスライド移動するのに伴い、通水路の連結、切離しを行う給水機構33及び排水機構52を構成する上で有効に作用する。
槽開装置86は、ラックとピニオンを利用した動力伝達機構を用いているが、それ以外の動力伝達機構として、例えばカム機構を用いたり、リニア機構を用いる等多様な構成を取り得る。
(実施の形態5の効果)
以上の通り、この実施の形態5の食器洗浄機1は、食器洗浄機本体2に対し洗浄槽3が前後方向にスライド移動するのに伴い、通水路の連結、切離しを行う給水機構33及び排水機構52と、「OPEN」ボタン88を押すことにより洗浄槽3の引き出し操作が行える槽開装置86とを併用することで、引き出し操作に伴う各種電気部品の動作停止制御から、引き出し動作、即ち給水機構33及び排水機構52の切離し動作までの間に、各種電気部品の完全停止を待つ時間を設けることにより、給水機構33及び排水機構52の大きな課題である連結部分の漏水を、確実に防止することができる。
なお、上記に示した待ち時間の設定値を、排水ポンプ51の回転が完全に停止するまでの時間以上とすれば、なお有効である。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1の食器洗浄機の構成を示す概略縦断面図。 同食器洗浄機の正面図。 同食器洗浄機の構成を示す背面部分の断面図。 同食器洗浄機の設置状態の一例を示すシステムキッチンの斜視図。 同食器洗浄機の洗浄槽が引き出されている状態を示すシステムキッチンの斜視図。 同食器洗浄機の給水機構が切離された状態を示す概略縦断面図。 同食器洗浄機の給水機構が連結された状態を示す概略縦断面図。 同食器洗浄機の給水機構の分解状態を示す斜視図。 同食器洗浄機の給水機構を構成する本体側給水連結具を示す正面図。 同食器洗浄機の給水機構を構成する洗浄槽側給水連結具を示す正面図。 同食器洗浄機の給水機構の連結が開始される状態を示す概略横断面図。 同食器洗浄機の給水機構の連結途中の状態を示す概略横断面図。 同食器洗浄機の給水機構の連結が完了した状態を示す概略横断面図。 同食器洗浄機の給水機構の連結が開始される状態を示す概略縦断面図。 同食器洗浄機の給水機構の連結途中の状態を示す概略縦断面図。 同食器洗浄機の給水機構の連結が完了した状態を示す概略縦断面図。 同食器洗浄機の給水弁出口を本体側給水連結具本体のように形成した給水機構が切離された状態を示す概略縦断面図。 同食器洗浄機の給水弁出口を本体側給水連結具本体のように形成した給水機構が連結された状態を示す概略縦断面図。 同食器洗浄機の排水機構が切離された状態を示す概略縦断面図。 同食器洗浄機の排水機構が連結された状態を示す概略縦断面図。 同食器洗浄機の排水機構の分解状態を示す斜視図。 同食器洗浄機の排水機構を構成する洗浄槽側排水連結具を示す正面図。 同食器洗浄機の排水機構を構成する本体側排水連結具を示す正面図。 同食器洗浄機の排水機構の連結が開始される状態を示す概略横断面図。 同食器洗浄機の排水機構の連結途中の状態を示す概略横断面図。 同食器洗浄機の排水機構の連結が完了した状態を示す概略横断面図。 同食器洗浄機の排水機構の連結が開始される状態を示す概略縦断面図。 同食器洗浄機の排水機構の連結途中の状態を示す概略縦断面図。 同食器洗浄機の排水機構の連結が完了した状態を示す概略縦断面図。 同食器洗浄機の制御装置の電気的な構成を示すブロック図。(実施の形態2) 本発明の実施の形態2の食器洗浄機の止水パッキンを用いた給水機構及び排水機構の連結が完了した状態を示す概略縦断面図。 同食器洗浄機の止水パッキンを用いた給水機構及び排水機構の連結が開始される状態を示す概略縦断面図。 同食器洗浄機の止水パッキンを用いた給水機構及び排水機構の連結途中の状態を示す概略縦断面図。 同食器洗浄機の止水パッキンのリップ部にリングバネを装着した状態を示す概略縦断面図。 同食器洗浄機の別の形態の止水パッキンを用いた給水機構及び排水機構の連結が完了した状態を示す概略縦断面図。 同食器洗浄機の別の形態の止水パッキンを用いた給水機構及び排水機構の連結が開始される状態を示す概略縦断面図。 同食器洗浄機の別の形態の止水パッキンを用いた給水機構及び排水機構の連結途中の状態を示す概略縦断面図。 同食器洗浄機の別の形態の止水パッキンのリップ部にリングバネを装着した状態を示す概略縦断面図。(実施の形態3) 本発明の実施の形態3の食器洗浄機の送風路に給水機構の一部を構成したものを示す背面図。 同食器洗浄機の送風路に給水機構の一部を構成したものを示す概略縦断面図。 同食器洗浄機の送風路に別の形態の給水機構の一部を構成したものを示す概略縦断面図。(実施の形態4) 本発明の実施の形態4の食器洗浄機の排水トラップに排水機構の一部を構成したものを示す正面図。 同食器洗浄機の排水トラップに排水機構の一部を構成したものを示す背面図。 同食器洗浄機の排水トラップに排水機構の一部を構成したものを表す食器洗浄機後部の概略縦断面図。(実施の形態5) 本発明の実施の形態5の食器洗浄機の構成を示す概略縦断面図。 同食器洗浄機の正面図。 同食器洗浄機の槽開装置のスライドシャフトの動作により洗浄槽が前方側にスライド移動して給水機構と排水機構の切離し直前の状態を示す概略縦断面図。 同食器洗浄機の槽開装置のスライドシャフトの動作により洗浄槽が前方側にスライド移動して給水機構と排水機構とが切離された状態を示す概略縦断面図。
符号の説明
1 食器洗浄機、2 食器洗浄機本体、2a 前面開口部、3 洗浄槽、3a 食器収納口、6 前扉、9 ドア開閉検知装置、10 食器かご、13 洗浄ポンプ、14 湯沸しヒーター、15 送風機、17 送風路、18 制御装置、20 水位検知装置、21 水温検知素子、22 排気口、31 給水管、32 給水弁、32a 給水弁出口、33 給水機構、34 本体側給水連結具、35 洗浄槽側給水連結具、38 給水接続管、51 排水ポンプ、52 排水機構、53 排水管、54 洗浄槽側排水連結具、55 本体側排水連結具、56 排水トラップ、57 排水接続管、98 被洗浄物。

Claims (21)

  1. 前面開口部を有する食器洗浄機本体と、
    上方に食器収納口を有し、前記食器洗浄機本体に収納され、前記前面開口部を前後方向にスライド可能に支持されている洗浄槽と、
    前記洗浄槽に水を供給する給水機構と、
    前記洗浄槽から水を排水する排水機構とを備え、
    給水機構は、
    給水管に接続された給水弁と、前記食器洗浄機本体に設けられ、該給水弁に接続されて連結するよう構成された本体側給水連結具と、前記洗浄槽に連通するように設けられ、連結するように構成された洗浄槽側給水連結具とで構成され、
    排水機構は、
    前記洗浄槽の底部と接続された排水ポンプと、前記洗浄槽に設けられ、前記排水ポンプに接続されて連結するように構成された洗浄槽側排水連結具と、前記食器洗浄機本体に設けられ、排水管と接続されて連結するよう構成された本体側排水連結具とで構成され、
    前記洗浄槽のスライド移動に伴って、前記本体側給水連結具と前記洗浄槽側給水連結具とが連結自在であると共に前記洗浄槽側排水連結具と前記本体側排水連結具とが連結自在であり、
    前記本体側給水連結具と前記洗浄槽側給水連結具との連結部分に、該連結部分を止水する弾性材で形成された止水手段を設け、
    前記洗浄槽側排水連結具と前記本体側排水連結具との連結部分に、該連結部分を止水する弾性材で形成された止水手段を設けたことを特徴とする食器洗浄機。
  2. 前記洗浄槽側排水連結具及び前記本体側排水連結具は、前記洗浄槽内に貯えられる洗浄水の水位よりも上方に配置されていることを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機。
  3. 前記給水機構に設けられる止水手段は、前記本体側給水連結具又は前記洗浄槽側給水連結具に装着される装着体とリップ部とラッパ状又は蛇腹状のパッキン本体とを有してなり、
    前記排水機構に設けられる止水手段は、前記洗浄槽側排水連結具又は本体側排水連結具に装着される装着体とリップ部とラッパ状又は蛇腹状のパッキン本体とを有してなることを特徴とする請求項1又は2記載の食器洗浄機。
  4. 前記止水手段の装着体に、第2の止水部であるシール体を設けたことを特徴とする請求項3記載の食器洗浄機。
  5. 前記洗浄槽に送風機の風を送風するよう設けられた送風路の一部に、前記給水機構を構成する洗浄槽側給水連結具を形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の食器洗浄機。
  6. 前記洗浄槽側給水連結具が形成される位置は洗浄水の水位よりも上方であることを特徴とする請求項5記載の食器洗浄機。
  7. 前記給水機構を構成する本体側給水連結具の通水口の向きを下方に向けて形成したことを特徴とする請求項5又は6記載の食器洗浄機。
  8. 前記食器洗浄機本体に対して設けられる前記本体側給水連結具と、前記洗浄槽に対して設けられる洗浄槽側給水連結具とのいずれかを可動可能に設け、
    前記洗浄槽に対して設けられる洗浄槽側排水連結具と、前記食器洗浄機本体に対して設けられる前記本体側排水連結具とのいずれかを可動可能に設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の食器洗浄機。
  9. 前記食器洗浄機本体に対して前記本体側給水連結具及び前記本体側排水連結具を固着し、前記洗浄槽に対して前記洗浄槽側給水連結具及び洗浄槽側排水連結具を可動可能に装着したことを特徴とする請求項8記載の食器洗浄機。
  10. 前記止水手段は、弾性材で形成され、リップ部を有するラッパ状の止水パッキンであることを特徴とする請求項8又は9記載の食器洗浄機。
  11. 前記本体側排水連結具と前記排水管との間に排水トラップを設けたことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の食器洗浄機。
  12. 前記排水トラップの一部に、前記排水機構を構成する本体側排水連結具を形成したことを特徴とする請求項11記載の食器洗浄機。
  13. 前記本体側給水連結具と前記洗浄槽側給水連結具との連結部分のいずれか一方を他方をガイドするため該他方より口径が大きく、且つラッパ状に形成し、
    前記洗浄槽排水連結具と前記本体側排水連結具との連結部分のいずれか一方を他方をガイドするため該他方より口径が大きく、且つラッパ状に形成したことを特徴とする請求項8〜12のいずれかに記載の食器洗浄機。
  14. 前記本体側給水連結具と前記洗浄槽側給水連結具とに、連結時に互いの位置を合せるためのガイド手段を設け、前記洗浄槽側排水連結具と前記本体側排水連結具とに、連結時に互いの位置を合せるためのガイド手段を設けたことを特徴とする請求項8〜13記載の食器洗浄機。
  15. 前記止水手段による止水有効範囲に入る前に、前記ガイド手段による互いの位置の合せが完了していることを特徴とする請求項14記載の食器洗浄機。
  16. 前記洗浄槽が収納されていることを検出するドア開閉検知装置と、
    該ドア開閉検知装置からの洗浄槽収納状態の検出信号に基づいて前記給水弁及び前記排水ポンプの運転を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記ドア開閉検知装置からの非収納状態の検出信号に基づいて、前記洗浄槽が前方側にスライド移動される直前の状態にあると判断すると、前記給水弁及び前記排水ポンプの運転を停止させることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の食器洗浄機。
  17. 前記止水手段による止水有効範囲を、前記ドア開閉検知装置が検出する洗浄槽収納状態の検知範囲より大きくしたことを特徴とする請求項16に記載の食器洗浄機。
  18. 前記本体側給水連結具及び前記洗浄槽側給水連結具の連結する部分の通水口部に、連結解除時に該通水口部の通水口を止水する機能を有する止水弁を設け、前記洗浄槽側排水連結具及び前記本体側排水連結具の連結する部分の通水口部に、連結解除時に該通水口部の通水口を止水する機能を有する止水弁を設けたことを特徴とする請求項8〜17のいずれかに記載の食器洗浄機。
  19. 前面開口部を有する食器洗浄機本体と、
    上方に食器収納口を有し、前記食器洗浄機本体に収納され、前記前面開口部を前後方向にスライド可能に支持されている洗浄槽と、
    外部からの信号を受けて、洗浄槽を前方側にスライド移動させる槽開装置と、
    前記洗浄槽に水を供給する給水機構と、
    前記洗浄槽から水を排水する排水機構とを備え、
    給水機構は、
    給水管に接続された給水弁と、前記食器洗浄機本体に設けられ、該給水弁に接続されて連結するよう構成された本体側給水連結具と、前記洗浄槽に連通するように設けられ、連結するように構成された洗浄槽側給水連結具とで構成され、
    排水機構は、
    前記洗浄槽の底部と接続された排水ポンプと、前記洗浄槽に設けられ、前記排水ポンプに接続されて連結するように構成された洗浄槽側排水連結具と、前記食器洗浄機本体に設けられ、排水管と接続されて連結するよう構成された本体側排水連結具とで構成され、
    前記洗浄槽のスライド移動に伴って、前記本体側給水連結具と前記洗浄槽側給水連結具とが連結自在であると共に前記洗浄槽側排水連結具と前記本体側排水連結具とが連結自在であり、
    前記本体側給水連結具と前記洗浄槽側給水連結具との連結部分に、該連結部分を止水する弾性材で形成された止水手段を設け、
    前記洗浄槽側排水連結具と前記本体側排水連結具との連結部分に、該連結部分を止水する弾性材で形成された止水手段を設けたことを特徴とする食器洗浄機。
  20. 前記洗浄槽が収納されていることを検出するドア開閉検知装置と、
    前記槽開装置を動作させるオープンボタンと、
    ドア開閉検知装置からの信号に基づいて前記給水弁及び前記排水ポンプの運転を制御すると共にオープンボタンからの信号に基づいて前記槽開装置を動作させる制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記オープンボタンの信号に基づいて給水弁及び排水ポンプの運転を停止させ、その後に、槽開装置を動作させて洗浄槽を前方側にスライド移動することを特徴とする請求項19記載の食器洗浄機。
  21. 前記制御装置は、給水弁及び排水ポンプの運転を停止させ、その後に、前記排水ポンプの回転が完全に停止するのに十分な時間を待ってから前記槽開装置を動作させて洗浄槽を前方側にスライド移動することを特徴とする請求項20記載の食器洗浄機。
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