JP2009246612A - 印刷データ作成装置、印刷データ作成プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

印刷データ作成装置、印刷データ作成プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】自然なグラデーションを実現できる印刷データ作成装置、印刷データ作成プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【解決手段】透明色と注目画素の色との色差が、色差データ記憶エリアより取得される。また、透明色影響値が、透明色影響データ記憶エリアより取得される。そして、色差が透明色影響値より小さいか否かが判断される(S21)。色差が透明色影響値より小さいと判断された場合(S21:YES)、透明色影響値に対する色差の割合が算出される。そして、この割合が不透明度に設定され(S22)、不透明度記憶エリアに記憶される。ここで、色差が透明色影響値より小さいため、不透明度は0以上で1より小さい値となる。また、色差が透明色影響値以上の場合(S21:NO)、不透明度に1が設定され(S23)、不透明度記憶エリアに記憶される。
【選択図】図9

Description

本発明は、印刷データ作成装置、印刷データ作成プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものであり、詳細には、自然なグラデーションを実現できる印刷データ作成装置、印刷データ作成プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
従来、被印刷媒体への印刷を行うために、カラーの画素を形成するインク(以下、「色インク」という。)と共に白インクを用いるインクジェット印刷装置が知られている。このインクジェット印刷装置では、インク供給源からインクジェットヘッドの複数の噴射チャンネルにインクを導き、発熱素子や圧電素子等のアクチュエータを選択的に駆動させることで、噴射チャンネルの先端に設けられたノズルからインクを噴射させている。そして、例えばシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の色の三原色に各画素の色を分解し、噴射するインクの濃度を各色ごとに調整してカラー画素を形成している。また、黒色の画素や、色の成分として黒色を含む画素についてはブラック(K)のインクを噴出して再現することが一般的である。
そして、近年では、被印刷媒体の色や明度などの制約を受けることなく、より再現性の優れた高画質の画像を印刷すること等を目的として、画像印刷に色インクと共に白インクを用いることが知られている(例えば、特許文献1,2,5参照)。白インクを用いて印刷を行うことにより、被印刷媒体を白インクで印刷して下地を隠蔽したり、色インクに白インクを加えて明るい色を表現したりすることができ、より高画質な画像を印刷することが可能である。また、白インクを使用する場合、どの色が印刷をしない透明色なのかを定義する必要があり、印刷をしない透明色を指定できるものも知られている(例えば、特許文献3又は4参照)。
特開平7−114241号公報 特開2002−38063号公報 特開2003−231300号公報 特開2000−163238号公報 特開2007−282205号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載の発明によれば、被記録媒体の全面又は画像形成範囲全体に白インクによる印刷を行っている。そのため、特許文献1に記載の発明では、透明色を指定できないという問題点があった。また、特許文献2に記載の発明では、画像形成領域に透明色を指定できないという問題点があった。また、印刷する白インクの量が一定で、白インクを用いたグラデーションを表現できないという問題点があった。
また、特許文献3及び4に記載の発明によれば、透明にしたい色や場所は指定できるが、透明色としての下地の色から対象とする画素の色へ変化するグラデーションを印刷できないという問題点があった。
また、特許文献5に記載の発明によれば、白色のデータを作成するための色変換テーブルを用いて、透明色としての下地の色から対象とする画素の色へ変化するグラデーションを印刷することが可能であるが、下地の色ごとに色変換テーブルを用意する必要があるという問題点があった。
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、自然なグラデーションを実現できる印刷データ作成装置、印刷データ作成プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の印刷データ作成装置は、画像データに基づいて印刷装置での印刷に用いられる印刷データを作成する印刷データ作成装置において、透明にしたい色を透明色として指定する透明色指定手段と、前記画像データを入力する画像入力手段と、当該画像入力手段により入力された前記画像データを記憶する画像記憶手段と、当該画像記憶手段に記憶された前記画像データを構成する各画素の階調値と前記透明色指定手段によって指定された前記透明色の階調値との色差を算出する色差算出手段と、前記画像データを構成する各画素のデータを、色材色のデータによって表現される変換データに変換するデータ変換手段と、前記色差算出手段により算出された色差が小さくなるに従って、前記データ変換手段により変換された前記変換データの各階調値をゼロに近づけることで、前記印刷データの作成に用いられる階調値を算出する階調値算出手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の印刷データ作成装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記階調値算出手段は、前記色差算出手段により算出された色差がゼロの場合、前記データ変換手段により変換された前記変換データの各階調値をゼロにすることで、前記印刷データの作成に用いられる階調値を算出することを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の印刷データ作成装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記画像データを構成する各画素の階調値と前記透明色の階調値との色差の上限値を第1上限値とし、当該第1上限値に対する前記色差の割合を第1不透明度として算出する第1不透明度算出手段を備え、前記階調値算出手段は、前記データ変換手段により変換された前記変換データの各階調値に前記第1不透明度を各々乗じることによって、前記印刷データの作成に用いられる階調値を算出することを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の印刷データ作成装置は、請求項3に記載の発明の構成に加え、前記第1上限値を入力する第1上限値入力手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の印刷データ作成装置は、請求項3又は4に記載の発明の構成に加え、前記第1不透明度算出手段は、前記色差算出手段により算出された前記色差が前記第1上限値以上の場合、前記第1不透明度を1として算出することを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の印刷データ作成装置は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記データ変換手段は、白色を含む色材色の前記変換データによって表現されるデータに変換することを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載の印刷データ作成装置は、請求項6に記載の発明の構成に加え、前記階調値算出手段は、前記データ変換手段により変換された前記変換データの白以外の色材色の各階調値よりも、白色の階調値をゼロに近づけることで、前記印刷データの作成に用いられる階調値を算出することを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載の印刷データ作成装置は、請求項7に記載の発明の構成に加え、前記階調値算出手段は、前記データ変換手段により変換された前記変換データの白以外の色材色の各階調値よりも、白色の階調値の方がゼロに近づく割合を大きくすることで、前記印刷データの作成に用いられる階調値を算出することを特徴とする。
また、本発明の請求項9に記載の印刷データ作成装置は、請求項6乃至8のいずれかに記載の発明の構成に加え、白色の前記上限値を第2上限値とし、当該第2上限値に対する前記色差の割合を第2不透明度として算出する第2不透明度算出手段とを備え、前記階調値算出手段は、前記データ変換手段により変換された前記変換データの白以外の色材色の各階調値に対して前記第1不透明度を各々乗じ、前記データ変換手段により変換されたデータの白色の階調値に対して前記第2不透明度を乗じることによって、前記印刷データの作成に用いられる階調値を算出することを特徴とする。
また、本発明の請求項10に記載の印刷データ作成装置は、請求項9に記載の発明の構成に加え、前記第2上限値を入力する第2上限値入力手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項11に記載の印刷データ作成装置は、請求項9又は10に記載の発明の構成に加え、前記第2不透明度算出手段は、前記色差算出手段により算出された前記色差が前記第2上限値以上の場合、前記第2不透明度を1として算出することを特徴とする。
また、本発明の請求項12に記載の印刷データ作成装置は、請求項9乃至11のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記第2上限値は、前記第1上限値より大きいことを特徴とする。
また、本発明の請求項13に記載の印刷データ作成装置は、請求項1乃至12のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記画像データは、RGB空間によって表現される画像データであることを特徴とする。
また、本発明の請求項14に記載の印刷データ作成プログラムは、請求項1乃至13のいずれかに記載の印刷データ作成装置の各種処理手段としてコンピュータを機能させる。
また、本発明の請求項15に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、請求項14に記載の印刷データ作成プログラムを記録している。
本発明の請求項1に記載の印刷データ作成装置では、透明色指定手段により透明にしたい色である透明色が指定される。そして、データ変換手段により変換された画像データを構成する各画素の階調値と前記透明色指定手段によって指定された透明色の階調値との色差が、色差算出手段により算出される。そして、階調値算出手段により、色差が小さくなるに従って、データ変換手段により変換されたデータの各階調値をゼロに近づける。よって、画像データを構成する各画素において、透明色の色に近づくにつれてインクの量を減らすことができる。これにより、透明色に近づくにつれて滑らかに変化するグラデーションを実現できる印刷データを作成することができる。
また、本発明の請求項2に記載の印刷データ作成装置では、請求項1に記載の発明の効果に加え、色差算出手段により算出された色差がゼロの場合、データ変換手段により変換されたデータの各階調値をゼロにすることで、印刷データの作成に用いられる階調値を算出する階調値算出手段を備えている。その結果、色差がゼロであれば、被印刷媒体に対して印刷しない透明の色となる。これにより、透明色に近づくにつれて滑らかに変化するグラデーション効果を実現できる印刷データを作成することができる。
また、本発明の請求項3に記載の印刷データ作成装置では、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、色差に対する第1上限値の割合である第1不透明度が第1不透明度算出手段により算出される。そして、階調値算出手段により、データ変換手段により変換されたデータの各階調値に第1不透明度を各々乗じることによって、印刷データの作成に用いられる階調値を算出する。これにより、印刷データは、指定した透明色及び第1上限値が反映した値となる。色差が小さくなれば、第1不透明度は小さくなる。また、色差が大きくなれば、第1不透明度は大きくなる。よって、色差が小さければ小さいほど透明の色に近づき、色差がゼロになると画素の各階調値がゼロとなり、被印刷媒体に対して印刷しない画素となる。また、反対に色差が大きくなればなるほど連続的に透明さがなくなる。その結果、透明色から画像を構成する画素の色への滑らかに変化するグラデーションを実現できる印刷データを作成することができる。
また、本発明の請求項4に記載の印刷データ作成装置では、請求項3に記載の発明の効果に加え、ユーザは第1上限値を入力することができる。これにより、色差に対する第1上限値の割合である第1不透明度を調整することができる。その結果、透明色へのグラデーションの割合を変化させることができる印刷データを作成することができる。
また、本発明の請求項5に記載の印刷データ作成装置では、請求項3又は4に記載の発明の効果に加え、第1不透明度算出手段は、色差が第1上限値以上の場合、前記第1不透明度を1として算出する。これにより、画像を構成する画素の階調値は変化しないので、画像を構成する画素に対して、透明色の影響がなくなる。従って、色差が第1上限値より小さい場合のみ、透明色の色から画像を構成する画素の色に滑らかに変化するグラデーションを実現する印刷データを作成できる。
また、本発明の請求項6に記載の印刷データ作成装置では、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明の効果に加え、データ変換手段により、白色を含む色材色のデータによって表現されるデータに変換する。その結果、白色を含んだグラデーションを実現する印刷データを作成することができる。
また、本発明の請求項7に記載の印刷データ作成装置では、請求項6に記載の発明の効果に加え、階調値算出手段により、前記データ変換手段により変換されたデータのカラー色の各階調値よりも、白色の階調値の方がゼロの階調値に近づく。これにより、カラー色より白色の方が、印刷する濃度を減らすため、カラー色と白色の濃度が異なったグラデーションを実現する印刷データを作成することができる。
また、本発明の請求項8に記載の印刷データ作成装置では、請求項7に記載の発明の効果に加え、前記データ変換手段により、変換されたデータのカラー色の各階調値よりも、白色の階調値の方がゼロの階調値に近づく割合が大きくなる。これにより、印刷データを構成する色と透明色との色差が同一の時は、カラー部分より白色部分の方が大きくなり、白色部分の方がカラー部分より透明に近づく。よって、画像を構成する画素の色から透明色へのグラデーションを行う際、白色の画素の方がカラーの画素より先にインク量を減らすことになり、より自然なグラデーションを実現する印刷データを作成することができる。
また、本発明の請求項9に記載の印刷データ作成装置では、請求項6乃至8のいずれかに記載の発明の効果に加え、白色に使用する第2不透明度を算出する第2不透明度算出手段を備えている。また、階調値算出手段は、画素を構成するカラー色の各階調値に対しては第1不透明度を乗じ、白色の階調値に対しては、第2不透明度を乗じることで印刷データの作成に用いられる階調値を算出する。第1上限値より第2上限値の方が大きい時は、第2不透明度は、第1不透明度より小さい値となる。この為、画像を構成する色の階調値がゼロに近づく割合は、カラー色より白色の方が大きくなり、白色の階調値の方がよりゼロに近づく。また、第2上限値より第1上限値の方が大きい時は、第1不透明度は、第2不透明度より小さい値となる。この為、画像を構成する色の階調値がゼロに近づく割合は、白色の方がカラー色より大きくなり、カラー色の階調値の方がよりゼロに近づく。よって、カラー色と白色で異なったグラデーションを実現する印刷データを作成することができる。
また、本発明の請求項10に記載の印刷データ作成装置では、請求項9に記載の発明の効果に加え、第2上限値を入力することができる。これにより、階調値算出手段で用いる第2不透明度の値を変更することができる。よって、算出される白色の階調値を変更することができ、入力された第2上限値に基づいて調整された白色濃度で印刷される印刷データを作成することができる。
また、本発明の請求項11に記載の印刷データ作成装置では、請求項9又は10に記載の発明の効果に加え、第2不透明度算出手段により、色差が第2上限値以上の場合、第2不透明度を1として算出する。よって、色差が第1上限値以上の場合、画像を構成する画素の白色に対して影響がなくなる。その結果、透明色との境界付近の画素の白色においてのみ、透明色の色から画像を構成する画素の色への滑らかに変化するグラデーションを実現する印刷データを作成できる。
また、本発明の請求項12に記載の印刷データ作成装置では、請求項9乃至11のいずれかに記載の発明の効果に加え、第2上限値の値が、第1上限値の値より大きくなっている。これにより、第1不透明度より第2不透明度の方が大きくなり、カラー色の各階調値よりも、白色の階調値の方がゼロの階調値に近づく。よって、白色の方がカラー色より透明に近くなる。その結果、画像を構成する画素の色から透明色へのグラデーションを行う際、白色の方がカラー色より先にインク量を減らすことになり、より自然なグラデーションを実現することができる。
また、本発明の請求項13に記載の印刷データ作成装置では、請求項1乃至12のいずれかに記載の効果に加え、画像データがRGB空間によって表現されるため、一般的に広く用いられているRGB形式の画像データとして用いることができる。
また、本発明の請求項14に記載の印刷データ作成プログラムは、請求項1乃至13のいずれかに記載の印刷データ作成装置の各種処理手段としてコンピュータを機能させる。従って、印刷データ作成プログラムをコンピュータに実行させることにより、請求項1乃至13のいずれかに記載の発明の効果を奏することができる。
また、本発明の請求項15に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、請求項14に記載の印刷データ作成プログラムをコンピュータに読み取らせて実行させることにより、請求項1乃至13のいずれかに記載の発明の効果を奏することができ、しかも、印刷データ作成プログラムを簡便に配布し、実行することができる。
以下、本発明を実施するための第一の実施形態について、図面を参照して説明する。本発明に係る印刷データ作成装置として、公知の布帛印刷用のインクジェットプリンタ1(図1及び図2参照)に印刷を実行させるための印刷データを作成する、公知のパーソナルコンピュータ100(図3参照)を例に挙げて説明する。
まず、図1を参照して、インクジェットプリンタ1について説明する。図1は、インクジェットプリンタ1の平面図である。図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、左右方向を長手方向とする平面板状のベース2を底面に備えており、また、装置全体を覆う箱状の本体カバー3を備えている。ベース2の略中央には、前後方向に延びるレール4が配設されており、このレール4は、取り換え可能な平板状のプラテン5を、ベース2の前後方向(副走査方向)に移動可能に支持している。また、レール4の後端部には、プラテン5をレール4に沿って移動させるためのステッピングモータであるプラテン駆動モータ7が配設されている。プラテン5は、ベース2の前後方向を長手方向とする略長方形状の板状部材であり、その上面には、例えばTシャツ等の布帛からなる被印刷媒体が平行に載置される。
また、プラテン5の上方で、且つ本体カバー3の内部における奥側(図1における上側)には、4つのインクジェットヘッド11〜14を搭載した第一キャリッジ10を左右方向に案内するための第一ガイドレール16が架設されている。そして、第一ガイドレール16の左端付近には第一キャリッジモータ17が、右端付近にはプーリ(図示外)が設けられており、第一キャリッジモータ17とプーリとの間にキャリッジベルト(図示外)が架設されている。このキャリッジベルトは第一キャリッジ10に固定されており、第一キャリッジモータ17が駆動することによって、キャリッジベルトに固定された第一キャリッジ10が、第一ガイドレール16に沿って左右方向(主走査方向)に移動する。
本体カバー3の右端部には、4つのインクカートリッジ31〜34を収容する第一インクカートリッジ収容部30が配設されている。そして、各インクカートリッジ31〜34は、適度な柔軟性を有するインク供給用チューブ36によって、第一キャリッジ10に搭載されたそれぞれのインクジェットヘッド11〜14に連結されている。インクジェットプリンタ1では、第一キャリッジ10のインクジェットヘッド11〜14は全て白(W)インクを吐出するために設けられており、4つのインクカートリッジ31〜34にはその全てに白インクが収容されている。
また、プラテン5の上方で、且つ本体カバー3の内部における手前側(図1における下側)には、第二キャリッジ20を左右方向に案内するための第二ガイドレール26が、第一ガイドレール16と平行に架設されている。そして、第二キャリッジ20は4つのインクジェットヘッド21〜24を搭載しており、第一キャリッジ10と同様に、第二キャリッジモータ27とプーリ(図示外)との間に架設されたキャリッジベルト(図示外)によって左右方向に移動する。
本体カバーの左端部には、4つのインクカートリッジ41〜44を収容する第二インクカートリッジ収容部40が配設されている。そして、各インクカートリッジ41〜44は、インク供給用チューブ46によって、第二キャリッジ20に搭載されたそれぞれのインクジェットヘッド21〜24に連結されている。第二キャリッジ20の4つのインクジェットヘッド21〜24は、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インク、ブラック(K)インクのそれぞれを吐出するために設けられており、インクカートリッジ41〜44にはシアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインクのそれぞれが収容されている。
第一キャリッジ10及び第二キャリッジ20に搭載されている各インクジェットヘッド11〜14,21〜24には、インクを吐出するための吐出チャンネル(図示外)が例えば128個ずつ設けられている。また、各吐出チャンネルには、各々別個に駆動される圧電アクチュエータ(図示外)が設けられている。さらに、各インクジェットヘッド11〜14,21〜24の底面には、各吐出チャンネルに対応して微細なノズル(図示外)が孔設されており、これらのノズルから下向きにインクの液滴が吐出される。尚、キャリッジ10,20の移動範囲における左右いずれかの端部には、インクジェットヘッド11〜14,21〜24のメンテナンスを行う図示外のキャッピング機構、パージ機構等が設けられている。
また、インクジェットプリンタ1の右側手前の位置には、インクジェットプリンタ1の操作を行うための操作パネル50が配設されている。この操作パネル50には、ディスプレイ51、印刷開始ボタン52、印刷中止ボタン53、プラテン送りボタン54、矢印ボタン55、エラーランプ56、データ受信ランプ57等が設けられている。ディスプレイ51は操作画面等の各種画像を表示し、印刷開始ボタン52は印刷を開始させるためのボタンであり、印刷中止ボタン53は印刷動作を中止させるためのボタンである。また、プラテン送りボタン54は、プラテン5への布帛の載置や布帛の取り外しが可能な位置へプラテンを移動させるためのボタンであり、矢印ボタン55は、ユーザがメニューの選択等を行う際に用いられる。また、エラーランプ56は、発光することによりエラーが生じたことを示し、データ受信ランプ57は、印刷データを受信したことを示す。
次に、図2を参照して、インクジェットプリンタ1の電気的構成について説明する。図2は、インクジェットプリンタ1の電気的構成を示すブロック図である。図2に示すように、インクジェットプリンタ1には、インクジェットプリンタ1の制御を司るCPU60が設けられている。そして、このCPU60には、ROM61、RAM62、ヘッド駆動部71、モータ駆動部72、表示制御部76、入力検知部77、及びUSBインタフェース79がバス65を介して接続されている。
ROM61には、インクジェットプリンタ1の動作を制御するための制御プログラムや、印刷処理を実行するための印刷実行プログラム等を記憶したプログラム記憶エリアと、プログラムの実行に必要な設定や初期値、データ等の情報を記憶したプログラム関係情報記憶エリアとが設けられている。また、ROM61にはその他各種記憶エリアが設けられている。
RAM62には、パーソナルコンピュータ100から受信した印刷データを記憶する受信印刷データ記憶エリア、印刷開始ボタン52の押下により印刷が実行されている印刷データを記憶する印刷中データ記憶エリア、その他各種記憶エリアが設けられている。
ヘッド駆動部71は、インクを吐出するインクジェットヘッド11〜14,21〜24に接続されている。そして、各インクジェットヘッド11〜14,21〜24の各吐出チャンネルに設けられた圧電アクチュエータを駆動する。
モータ駆動部72は、第一キャリッジ10を動作させる第一キャリッジモータ17と、第二キャリッジ20を動作させる第二キャリッジモータ27と、プラテン5を送り出すタイミングや速度を調整するプラテンローラ(図示外)を動作させるプラテン駆動モータ7とに接続されている。そして、これらのモータを駆動する。
表示制御部76は、ディスプレイ51、エラーランプ56、データ受信ランプ57等に接続されており、CPU60からの制御によりこれらの表示処理を行う。また、入力検知部77は、印刷開始ボタン52、印刷中止ボタン53、プラテン送りボタン54、矢印ボタン55等に接続されており、これらの入力の検知を行う。そして、USBインタフェース79によって、インクジェットプリンタ1がパーソナルコンピュータ100を含めた外部機器に接続される。
このような構成のもと、本実施の形態のインクジェットプリンタ1は、パーソナルコンピュータ100から印刷データを受信した後、ユーザによって布帛がプラテン5へ載置がされて印刷開始ボタン52が押下されることで、印刷処理を開始する。印刷処理では、まず、白インクを吐出する第一キャリッジ10の移動経路が記録開始位置となるように、プラテン5をプラテン駆動モータ7の駆動によって本体の後方(奥側)へ移動させる。次いで、インクジェットプリンタ1は、第一キャリッジ10を左右方向へ移動させながら、印刷データ(CMYKW)における白(W)のデータに従ってインクジェットヘッド11〜14による白インクの吐出を行うことで、1ラインの記録を行う。そして、プラテン5を1ライン分前方へ移動させて次のラインの記録を行い、これらの動作を繰り返し行うことで白色の印刷を完了させる。次いで、インクジェットプリンタ1は、第二キャリッジ20の移動経路が記録開始位置となるようにプラテン5を前方へ移動させて、第一キャリッジ10と同様の動作を第二キャリッジ20に実行させることで、カラーインク(CMYK)の吐出を行う。そして、カラーの印刷が完了すると、布帛の取り外しが可能となる位置まで前方へプラテン5を移動させて、印刷処理を終了する。
次に、図3〜図5を参照して、パーソナルコンピュータ100について説明する。図3は、パーソナルコンピュータ100の電気的構成を示すブロック図であり、図4は、パーソナルコンピュータ100のRAM112の構成を示す模式図である。また、図5は、パーソナルコンピュータ100のハードディスクドライブ(以下、「HDD」という。)116の構成を示す模式図である。パーソナルコンピュータ100は、例えばUSB等の規格に基づく通信ケーブルによってインクジェットプリンタ1に接続される。そして、パーソナルコンピュータ100では、ユーザが各種アプリケーションを用いて作成した画像データに基づいて印刷データが作成され、この印刷データがインクジェットプリンタ1へ送信されて印刷が行われる。
図3に示すように、パーソナルコンピュータ100には、その制御を司るCPU110が設けられている。そして、CPU110には、ROM111、RAM112、CD−ROMドライブ115、HDD116、表示制御部126、入力検知部127、及びUSBインタフェース129がバス114を介して接続されている。
ROM111には、CPU110が実行するBIOS等のプログラムが記憶されている。CD−ROMドライブ115には記録媒体であるCD−ROM131が挿入され、このCD−ROM131に記録されているデータがCD−ROMドライブ115によって読み出される。CD−ROM131には、本発明に係る印刷データ作成プログラムが組み込まれたプリンタドライバや、このプログラムの実行時に使用される設定やテーブル等のデータが記憶されている。そして、CD−ROMドライブ115によって読み出されたデータは、後述するHDD116(図5参照)に設けられた各種記憶エリアに記憶される。
表示制御部126は、操作画面を表示するためのモニタ133に接続され、このモニタ133の表示を制御する。また、入力検知部127は、ユーザが操作の入力を行うためのキーボード135やマウス136に接続され、これらの入力の検知を行う。そして、USBインタフェース129によって、パーソナルコンピュータ100がインクジェットプリンタ1を含めた外部機器に接続され、データの送受信が可能となる。
RAM112には、図4に示すように、入力画像データ記憶エリア1121、透明色データ記憶エリア1122、透明色影響データ記憶エリア1123、変換CMYKWデータ記憶エリア1124、透明色調整データ記憶エリア1125、印刷データ記憶エリア1126、色差データ記憶エリア1127、不透明度記憶エリア1128等の各種記憶エリアが設けられている。入力画像データ記憶エリア1121には、印刷データを作成する元になる入力画像データ(図6に示す画像データ141)が一時的に記憶される。透明色データ記憶エリア1122には、指定された透明にしたい色(以下、「透明色」という。)の階調値が記憶される。透明色影響データ記憶エリア1123には、透明色に指定した色が入力画像を構成する各画素に対して影響を及ぼす色差の最大値(以下、「透明色影響値」という。)が記憶される。変換CMYKWデータ記憶エリア1124には、入力画像データから変換された変換CMYKWデータ146(図6参照)が記憶される。透明色調整データ記憶エリア1125には、変換CMYKWデータ146(図6参照)に対して透明色の影響を施したデータである透明色調整データ147(図6参照)が記憶される。印刷データ記憶エリア1126には、透明色調整データ147(図6参照)から作成された印刷データ148(図6参照)が記憶される。色差データ記憶エリア1127には、透明色に指定された色と入力画像を構成する各画素の色との色差が記憶される。不透明度記憶エリア1128には、不透明さを表す係数(以下、「不透明度」という。)が記憶される。これらの各種データについては後述する。
HDD116には、図5に示すように、プログラム記憶エリア1161、プログラム関係情報記憶エリア1162、カラー変換テーブル記憶エリア1163、画像データ記憶エリア1164等の各種記憶エリアが設けられている。プログラム記憶エリア1161には、プリンタドライバ(印刷データ作成プログラム)を始めとするパーソナルコンピュータ100で実行される各種のプログラムが記憶される。プログラム関係情報記憶エリア1162には、プログラムの実行に必要な設定や初期値、データ等の情報が記憶される。カラー変換テーブル記憶エリア1163には、RGB空間によって表現される入力画像データの色情報を、CMYK空間によって表現されるレベル(以下、「カラーインクレベル」という。)の情報に変換するためのカラー変換テーブル161(図7参照)が記憶される。画像データ記憶エリア1164には、複数の画像データ141が記憶される。これらの詳細については後述する。
次に、図6〜図7を参照して、本実施の形態の印刷データ作成過程で発生する各データについて説明する。図6は、印刷データ作成過程のデータ推移図であり、図7は、カラー変換テーブル161のデータ構成図である。
図6に示すように、印刷データ148を作成するための基になるデータは、RAM112の入力画像データ記憶エリア1121に記憶されている画像データ141である。この画像データ141は、画像編集用アプリケーション等によって作成されてHDD116の画像データ記憶エリア1164に記憶された画像データのうち、印刷の実行が指示された画像データであり、sRGB形式の256階調で各画素の色が表現されている。sRGB形式とは、IEC(国際電気標準会議)が定める色空間の国際規格であり、デジタルカメラやプリンタ、モニタ等の多くのPC周辺機器では、sRGB形式に則った色調整を行うことで、入力と出力との間の色の差異を極力少なくしている。
そして、画像を構成する各画素のsRGB値が、CMYKW形式のデータである変換CMYKWデータ146に変換される。CMYKW形式とは、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)、白(W)の5色を用いる色の表現方法であり、C値、M値、Y値、K値、W値の256階調によって各画素の色が表現されて、各インクの吐出量が決定される。この変換CMYKWデータ146の各CMYKデータへの変換には、カラー変換テーブル161が用いられ、白色であるWには「0」が設定される。
図7に示すように、カラー変換テーブル161は、sRGB形式の256階調で表現されたデータを、CMYK形式の256階調で表現されるデータに変換するためのテーブルである。そして、各sRGB値に対応するCMYK値が各々定義されている。このカラー変換テーブル161は、公知の手法によって作成され、あらかじめHDD116に記憶されている。そして、画像データ141は、カラー変換テーブル161によってCMYK形式のカラーインクレベルデータ143に変換される。
次に、図8〜図10を参照して、本発明の特徴である印刷データ作成処理について説明する。図8は、パーソナルコンピュータ100で行われる印刷データ作成処理のフローチャートであり、図9は、印刷データ作成処理で実行される透明色処理のフローチャートである。図10は、モニタ133に表示される印刷設定画面310の一具体例を示す図である。以下、フローチャートの各ステップについて「S」と略記する。
まず、図10を参照して、モニタ133に表示される印刷設定画面310を説明する。印刷設定画面310は、透明にしたい色を指定する透明色指定エリア311、透明色影響値調整部312、透明色影響表示部313及び印刷ボタン314を備えている。透明色指定エリア311には、透明にしたい色である透明色のRGB値を指定できる。また、透明色影響値調整部312のスライダーを動かすことにより、透明色影響値を指定できる。また、透明色影響表示部313は、透明色影響値調整部312で調整した値が表示される。但し、キーボード135(図3参照)等の外部からの直接入力ができないようになっている。また、印刷ボタン314を指示することにより、被印刷媒体に対して透明色及び透明色影響値が反映した印刷データを印刷することができる。
図8、図10を参照して、印刷データ作成処理の動作について説明する。この動作は、印刷設定画面310(図10参照)の印刷ボタン314が指示されることにより実行される。ここで、ユーザが、印刷設定画面310(図10参照)の印刷ボタン314を指示することにより、プリンタドライバが起動される。そして、プリンタドライバを動作させるプログラム中の印刷データ作成プログラムに基づいて、CPU110によって印刷データ作成処理が開始される。
図8に示すように、印刷データ作成処理が開始されると、ユーザが印刷設定画面310上で指定した透明色のRGB値と透明色影響値が取得される(S10)。取得された透明色のRGB値は、RAM112の透明色データ記憶エリア1122にセットされ、透明色影響値は、透明色影響データ記憶エリア1123にセットされる。そして、HDD116の画像データ記憶エリア1164から印刷対象の画像データ141が読み出されて(S11)、RAM112の入力画像データ記憶エリア1121にセットされる(S12)。
次に、画像データ141の画像を構成する複数の画素の1つが、順に注目画素となり、その画素のsRGB値が取得される(S13)。そして、注目画素とS10で取得した透明色との色差が算出され(S14)、RAM112の色差データ記憶エリア1127に記憶される。この色差が算出される際、注目画素と透明色は、sRGB形式の画素のデータからL*a*b*形式の画像データへの変換が行われる。このL*a*b*形式は、画素の色を、L*(明度)、a*(赤から緑へ変換する色の度合い)、b*(青から黄色へ変換する色の度合い)で表わされている。そして、sRGB形式の画像データからL*a*b*形式の画像データへ変換するための変換テーブル(図示外)をHDD116は備えている。この変換テーブルを用いることで、sRGB形式の画像データからL*a*b*形式の画像データへ一意に変換が可能となる。ここで、透明色のsRGB値から変換した各L*a*b*値を、それぞれL1,a1,b1とし、注目画素のsRGB値から変換した各L*a*b*値を、それぞれL2,a2,b2とすると、その色差dEは、
Figure 2009246612
で求められる。すなわち、色差dEは、L*a*b*空間での透明色と注目画素との距離に相当する。
次に、入力画像データ記憶エリア1121に記憶されている画像データ141が、変換CMYKWデータ146に変換される(S15)。この処理では、先述したようにカラー変換テーブル161が参照されて、カラーインクレベルデータ143への変換を介して変換CMYKWデータ146のCMYKデータに対して変換が行われる。また、変換CMYKWデータ146の白色であるW値に対しては最大の階調値である「255」の値が設定される(S16)。次に、変換CMYKWデータ146に対して、透明色を影響させる処理である透明色処理を行う(S17)。この透明色処理については、後述する。
透明色処理が終了すると、上記一連の処理(S13〜S17)が画像を構成する全ての画素に対して行われたか否かの判断が行われる(S18)。全ての画素について処理が行われていなければ(S18:NO)、S13へ戻り、画像を構成する次の順の画素に対してS13〜S18の処理を行う。画像を構成する全ての画素に対して上記一連(S13〜S17)の処理が行われると(S18:YES)、透明色調整データ147に対して公知の誤差拡散処理(S19)が行われる。これにより、CMYKW形式の2階調(吐出させるか否か)で各画素の色が表現される印刷データ148が作成される。そして、印刷データ作成処理を終了する。尚、白インクを吐出する4つのインクジェットヘッド11〜14(図1参照)は、印刷データ148におけるWの2階調のデータに基づいてそれぞれ制御される。すなわち、印刷データ148におけるWのデータは、白インク用の4つのインクジェットヘッド11〜14で共通に用いられる。
次に、図9を参照して、透明色処理について説明する。まず、透明色と注目画素の色との色差が、RAM112の色差データ記憶エリア1127より取得される。また、透明色影響値がRAM112の透明色影響データ記憶エリア1123より取得される。そして、色差が透明色影響値より小さいか否かが判断される(S21)。色差が透明色影響値より小さいと判断された場合(S21:YES)、透明色影響値に対する色差の割合が算出される。そして、この割合が不透明度に設定され(S22)、RAM112の不透明度記憶エリア1128に記憶される。ここで、色差が透明色影響値より小さいため、不透明度は0以上で1より小さい値となる。また、色差が透明色影響値以上の場合(S21:NO)、不透明度に1が設定され(S23)、RAM112の不透明度記憶エリア1128に記憶される。
次に、RAM112の不透明度記憶エリア1128に記憶されている不透明度が取得され、注目画素の各CMYKW値に対して乗じる処理が行われる(S24)。この処理を行うことでRAM112の変換CMYKWデータ記憶エリア1124に記憶されている変換CMYKWデータ146は、不透明度が影響したCMYKW形式のデータに変換される。そして、変換されたデータは、透明色調整データ147としてRAM112の透明色調整データ記憶エリア1125に記憶され、透明色処理は終了する。
以上のように、上記した第一の実施の形態の印刷データ作成装置では、入力画像データの注目画素とユーザが指定した透明色の色差が算出され、RAM112の色差データ記憶エリア1127に記憶される。そして、注目画素がCMYKW値に変換され、白色(W)に最大の階調値が設定される。続いて、透明色処理が実行される。透明色処理において、不透明さを表す係数である不透明度が算出され、RAM112の不透明度記憶エリア1128に記憶される。ここで、色差の値が透明色影響値より小さい場合、透明色影響値に対する色差の割合が不透明度に設定される。また、色差の値が透明色影響値以上の場合、不透明度に1が設定される。続いて、注目画素の各階調値に不透明度が乗じられ、透明色処理を終了する。そして、画像を構成する全ての画素に対して透明色処理が行われる。すべての画素に対して透明色処理が実行されると、誤差拡散処理により印刷データが作成される。
その結果、印刷データは、指定した透明色及び透明色影響値が反映した値となる。これにより、色差が小さくなれば、不透明度は小さくなる。また、色差が大きくなれば、不透明度は大きくなる。よって、色差が小さければ小さいほど注目画素の各階調値はゼロに近づく。そして、色差がゼロになると注目画素の各階調値はゼロになる。また、反対に色差が大きくなればなるほど連続的に透明さがなくなり、注目画素の色と透明色との色差が透明色影響値より大きい値の場合、不透明度の値が1となり、透明色の影響を受けなくなる。つまり、不透明度が1の場合、注目画素の色と不透明色との関連がなくなる。その結果、透明色との境界付近の画素においてのみ、透明色の色から画像を構成する画素の色への滑らかに変化するグラデーションを実現することができる。
尚、上記第一の実施形態において、インクジェットプリンタ1が本発明の「印刷装置」に該当し、RAM112の入力画像データ記憶エリア1121が「画像記憶手段」に該当し、透明色影響値が「第1上限値」に該当し、不透明度が「第1不透明度」に該当する。
また、図8のS10で透明色と透明色影響値を取得する処理を行うCPU10が「透明色指定手段」及び「第1上限値入力手段」として機能し、S11で入力画像データ記憶エリア1121に入力画像データとしてセットするCPU110が「画像記憶手段」として機能する。また、S14で注目画素と透明色との色差を算出する処理を行うCPU10が「色差算出手段」として機能し、図8のS15で画像データ141を変換CMYKWデータ146に変換する処理を行うCPU10が「データ変換手段」として機能する。
また、図9のS22及びS23で不透明度に設定する処理を行うCPU10が「第1不透明度算出手段」として機能し、S24で注目画素の各CMYKW値に対して不透明度を乗じる処理を行うCPU10が「階調値算出手段」として機能する。
次に、本発明の第二の実施形態について、図11を参照して説明する。図11は、第二の実施形態のパーソナルコンピュータ200で行われる透明色処理のフローチャートである。
尚、第二の実施形態におけるパーソナルコンピュータ200は、第一の実施形態におけるパーソナルコンピュータ100の変形例であり、白色に対応する不透明度よりも白色以外の色材色の不透明度を大きくできる点に特徴を有する。このパーソナルコンピュータ200は、図11に示す、透明色処理以外は第一の実施形態におけるパーソナルコンピュータ100と同じである。よって、同一の構成や処理については同一の番号を付し、この説明を省略する。
まず、第二の実施形態では、第一の実施形態と同様に、図8に示す印刷データ作成処理が印刷設定画面310(図10参照)の印刷ボタン314が指示されることにより実行される。そして、第一の実施形態と同様にS10〜S16の処理が行われ、透明色を影響させる処理である透明色処理(S17)が行われる。
次に、図11を参照して、第二の実施形態における透明色処理について説明する。印刷データ作成処理より透明色処理(図8のS17参照)が実行されると、色差がカラー用透明色影響値より小さいか否かが判断される(S31)。ここで、カラー用透明色影響値は、RAM112の透明色影響データ記憶エリア1123に記憶された透明色影響値であり、画像データを構成する各画素のカラー要素(CMYK値)に対して透明色を影響させる色差の範囲の上限値である。また、色差は、注目画素と透明色との色差であり、RAM112の色差データ記憶エリア1127に記憶されている。
色差がカラー用透明色影響値より小さいと判断された場合(S31:YES)、カラー用透明色影響値に対する色差の割合が算出される。そして、この割合がカラー用不透明度に設定され(S32)、RAM112の不透明度記憶エリア1128に記憶される。ここで、カラー用不透明度とは、不透明さを表す係数であり、画像を構成する各画素のカラー要素(CMYK値)に対して影響を及ぼす値である。また、色差がカラー用透明色影響値の値より小さいため、カラー用不透明度は0以上で1より小さい値となる。
また、色差がカラー用透明色影響値以上の場合(S31:NO)、カラー用不透明度に1が設定され(S33)、RAM112の不透明度記憶エリア1128に記憶される。
次に、画像データを構成する各画素の白色に対して透明色を影響させる色差の範囲の上限値(以下、「白用透明色影響値」という。)を算出する(S34)。この白用透明色影響値は、カラー用透明色影響値に1より大きな値を乗じることにより算出される。本実施の形態では、カラー用透明色影響値に乗じる値として1.5を用いる。これは、設計者等が自らの経験や過去の実験に基づいて、算出した値である。そして、算出された白用透明色影響値は、RAM112の透明色影響データ記憶エリア1123に記憶される。
次に、色差が算出された白用透明色影響値より小さいか否かが判断される(S35)。ここで、色差は注目画素と透明色との色差であり、RAM112の色差データ記憶エリア1127に記憶されている。
色差が白用透明色影響値より小さいと判断された場合(S35:YES)、白用透明色影響値に対する色差の割合が算出される。そして、この割合が白用不透明度に設定され(S36)、RAM112の不透明度記憶エリア1128に記憶される。ここで、白用不透明度とは、不透明さを表す係数であり、画像を構成する各画素の白色の要素(W値)に対して影響を及ぼす値である。また、色差が白用透明色影響値より小さいため、白用不透明度は0以上で1より小さい値となる。また、色差が白用透明色影響値以上の場合(S35:NO)、白用不透明度に1が設定され(S37)、RAM112の不透明度記憶エリア1128に記憶される。
次に、注目画素のカラー色を構成する各CMYK値にRAM112の不透明度記憶エリア1128に記憶されているカラー用不透明度を乗じる処理が行われる(S38)。この処理を行うことでRAM112の変換CMYKWデータ記憶エリア1124に記憶されている変換CMYKWデータ146は、カラー用不透明度が影響したCMYKデータに変換される。
次に、注目画素の白色であるW値にRAM112の不透明度記憶エリア1128に記憶されている白用不透明度を乗じる処理が行われる(S39)。この処理を行うことでRAM112の変換CMYKWデータ記憶エリア1124に記憶されている変換CMYKWデータ146のW値は、白用不透明度が影響したデータに変換される。そして、変換されたデータは、透明色調整データ147としてRAM112の透明色調整データ記憶エリア1125に記憶され、透明色処理は終了する。
透明色処理が終了すると、第一の実施例と同様に画像を構成する全ての画素に対して、上記透明色処理が行われる。そして、透明色調整データ147に対して公知の誤差拡散処理(S19、図8参照)が行われることにより、CMYKW形式の2階調(吐出させるか否か)で各画素の色が表現される印刷データ148が作成される。そして、印刷データ作成処理を終了する。
以上のように、上記した第二の実施形態の印刷データ作成装置では、透明色処理において、注目画素のCMYK値に反映させるカラー用不透明度が算出され、RAM112の不透明度記憶エリア1128に記憶される。ここで、色差の値がカラー用透明色影響値より小さい場合、カラー用透明色影響値に対する色差の割合がカラー用不透明度に設定される。また、色差の値がカラー用透明色影響値以上の場合、カラー用不透明度に1が設定される。
次に、カラー用不透明色影響値に所定値(本実施例では1.5)を乗じて注目画素のW値に対して使用する白用不透明色影響値が決定される。そして、注目画素のW値に反映させる白用不透明度が算出され、RAM112の不透明度記憶エリア1128に記憶される。ここで、色差の値が白用透明色影響値より小さい場合、白用透明色影響値に対する色差の割合が白用不透明度に設定される。また、色差の値が白用透明色影響値以上の場合、白用不透明度に1が設定される。続いて、注目画素の各CMYK値に対してカラー用不透明度が乗じられ、注目画素のW値に対して白用不透明度が乗じられ、透明色処理を終了する。そして、画像を構成する全ての画素に対して透明色処理が行われる。すべての画素に対して透明色処理が実行されると、誤差拡散処理により印刷データが作成される。
その結果、白用透明色影響値に対する色差の割合である白用不透明度は、白用透明色影響値に対する色差の割合であるカラー用透明度より小さい値である。この為、印刷データを構成する色の階調値がゼロに近づく割合は、カラー部分より白色部分の方が大きくなる。よって、透明色から画像を構成する画素の色へのグラデーションを行う際、白色部分の方が先にインク量を減らすことになり、より自然なグラデーションを実現することができる。
尚、上記第二の実施形態において、カラー用透明色影響値が「第1上限値」に該当し、白用透明色影響値が、「第2上限値」する。また、カラー用不透明度が「第1不透明度」に該当し、白用不透明度が「第2不透明度」に該当する。
また、図11のS32及びS33でカラー用不透明度に設定する処理を行うCPU10が「第1不透明度算出手段」として機能し、S36及びS37でカラー用不透明度に設定する処理を行うCPU10が「第2不透明度算出手段」として機能する。また、S38で注目画素の各CMYK値にカラー用不透明度を乗じる処理を行うCPU10及びS39で注目画素の白色であるW値に白用不透明度を乗じる処理を行うCPU10が「階調値算出手段」として機能する。
なお、本発明は、各種の変形が可能なことはいうまでもない。例えば、第二の実施形態では、カラー用不透明色影響値に所定値(第二の実施形態では1.5)を乗じて注目画素白色に対して使用する白用不透明色影響値が決定されているが、カラー用不透明色影響値に乗じる所定値は1より大きい値であれば問題はない。また、白用不透明色影響値を印刷設定画面310より直接入力するようにしてもよい。
また、注目画素と透明色との色差を算出する処理は、数1に示した式を用いて行っているが、HDD116等に予め記憶された変換テーブル等を使用して算出するようにしてもよい。
また、上記の第一の実施形態又は第二の実施形態では、透明にしたい色である透明色と透明色影響値は1組であるが、透明色と透明色影響値とを2組以上設定しても問題はない。図11〜図13を参照して、一例として、透明色と透明色影響値とを2組設定して、印刷データを作成する処理を説明する。図12は、パーソナルコンピュータ300で行われる変形例の印刷データ作成処理のフローチャートである。図13は、モニタ133に表示される変形例の印刷設定画面320の一具体例を示す図である。
なお、パーソナルコンピュータ300は、第一の実施形態におけるパーソナルコンピュータ100の変形例である。このパーソナルコンピュータ300は、図11、図12に示す処理以外は第一の実施形態におけるパーソナルコンピュータ100と同じである。よって、同一の構成や処理については同一の番号を付し、この説明を省略する。
まず、図13を参照して、モニタ133に表示される印刷設定画面320について説明する。印刷設定画面320は、第1透明色指定エリア321、第1透明色影響値調整部322、第1透明色影響値表示部323、第2透明色指定エリア324、第2透明色影響値調整部325、第2透明色影響値表示部326及び印刷ボタン327を備えている。
第1透明色指定エリア321には、透明にしたい色である透明色(以下、「透明色1」という。)のRGB値を設定できる。また、同様に第2透明色指定エリア324には、透明にしたい色である透明色(以下、「透明色2」という。)のRGB値を指定できる。また、第1透明色影響値調整部322のスライダーを動かすことにより、透明色影響値(以下、「透明色影響値1」という。)を設定できる。また、同様に、第2透明色影響値調整部325もスライダーを動かすことにより、透明色影響値(以下、「透明色影響値2」という。)を指定できる。また、第1透明色影響値表示部323には、第1透明色影響値調整部322で指定した値が表示され、第2透明色影響値表示部326には、第2透明色影響値調整部325で指定した値が表示される。また、印刷ボタン327を指示することにより、プリンタドライバが起動される。そして、プリンタドライバを動作させるプログラム中の印刷データ作成プログラムに基づいて、CPU110によって印刷データ作成処理(図12参照)が開始される。なお、印刷設定画面320上で、それぞれの透明色影響値はキーボード135(図3参照)から直接入力できないようになっている。
図12を参照して、印刷データ作成処理について説明する。印刷データ作成処理が開始されると、ユーザが印刷設定画面320上で指定した第1の設定項目(以下、「第1設定項目」という。)である透明色1のRGB値と、透明色影響値1が取得される(S40)。取得された透明色1のRGB値は、RAM112の透明色データ記憶エリア1122にセットされ、透明色影響値1は、透明色影響データ記憶エリア1123にセットされる。また、同様に第2の設定項目(以下、「第2設定項目」という。)である透明色2のRGB値と透明色影響値2が取得される(S41)。そして、取得された透明色2のRGB値は、RAM112の透明色データ記憶エリア1122にセットされ、透明色影響値2は、透明色影響データ記憶エリア1123にセットされる。
次に、HDD116の画像データ記憶エリア1164から印刷対象の画像データ141が読み出されて(S42)、RAM112の入力画像データ記憶エリア1121にセットされる(S43)。
次に、画像データ141の画像を構成する複数の画素の1つが、順に注目画素となり、その画素のsRGB値が取得される(S44)。そして、注目画素とS40で取得した透明色1との色差(以下「色差1」という。)が算出される(S45)。そして、算出された色差1は、RAM112の色差データ記憶エリア1127に一時的に記憶される。この色差1が算出される際、第一の実施の形態と同様に、注目画素と透明色1は、sRGB形式の画素のデータからL*a*b*形式の画像データへの変換が行われ、数1に示した式より色差が求められる。また、同様にして注目画素とS40で取得した透明色2との色差(以下「色差2」という。)が算出され(S46)、RAM112の色差データ記憶エリア1127に一時的に記憶される。
次に、入力画像データ記憶エリア1121に記憶されている画像データ141が、変換CMYKWデータ146に変換される(S47)。また、変換CMYKWデータ146の白色であるW値に対しては最大の階調値である「255」の値が設定される(S48)。次に、変換CMYKWデータ146に対して、透明色を影響させる処理である透明色処理を行う(S49)。この透明色処理については、後述する。
透明色処理が終了すると、上記一連の処理(S44〜S49)が画像を構成する全ての画素に対して行われたか否かの判断が行われる(S50)。全ての画素について処理が行われていなければ(S50:NO)、S44へ戻り、画像を構成する次の順の画素に対してS44〜S50の処理を行う。画像を構成する全ての画素に対して上記一連の処理(S44〜S49)が行われると(S50:YES)、透明色調整データ147に対して公知の誤差拡散処理(S51)が行われることにより、CMYKW形式の2階調(吐出させるか否か)で各画素の色が表現される印刷データ148が作成されることとなる。そして、印刷データ作成処理を終了する。尚、白インクを吐出する4つのインクジェットヘッド11〜14(図1参照)は、それぞれ印刷データ148におけるWの2階調のデータに基づいて制御される。すなわち、印刷データ148におけるWのデータは、白インク用の4つのインクジェットヘッド11〜14で共通に用いられる。
次に、図11を参照して、変形例における透明色処理について説明する。まず、第二の実施形態と同様に、第1設定項目及び色差1に対して、S31〜S37の処理が行われ、カラー用不透明度(以下、「第1カラー用不透明度」という。)と、白用不透明度(以下、「第1白用不透明度」という。)が算出され、RAM112の不透明度記憶エリア1128に記憶される。また、第2設定項目及び色差2に対しても同様に、S31〜S37の処理が行われ、カラー用不透明度(以下、「第2カラー用不透明度」という。)と、白用不透明度(以下、「第2白用不透明度」という。)が算出され、RAM112の不透明度記憶エリア1128に記憶される。
次に、第1カラー用不透明度と第2カラー用不透明度とを比較し、小さい方をカラー用不透明度として、注目画素のカラー色を構成する各CMYK値に乗じる処理が行われる(S38)。また、第1白用不透明度と第2白用不透明度とを比較し、値が小さい方を白用不透明度として、注目画素の白色であるW値に乗じる処理が行われる(S39)。これにより、RAM112の変換CMYKWデータ記憶エリア1124に記憶されている変換CMYKWデータ146は、カラー用不透明度及び白用不透明度が影響したCMYKWデータに変換される。そして、透明色処理は終了する。
以上のように、上記変形例では、第1設定項目及び第2設定項目で設定したそれぞれの透明色、透明色影響値を使って透明色処理を行う。透明色処理では、第1設定項目より算出した第1カラー用不透明度と、第2設定項目より算出した第2カラー用不透明度とが比較され、小さい方がカラー用不透明度となる。そして、このカラー用不透明度を注目画素のカラー色を構成する各CMYK値に乗じる処理が行われる。また、同じようにして第1設定項目より算出した第1白用不透明度と、第2設定項目より算出した第2白用不透明度とが比較され、小さい方が白用不透明度となる。そして、この白用不透明度を注目画素の白色の階調値に乗じる処理が行われる。すべての画素に対して透明色処理が実行されると、誤差拡散処理により印刷データが作成される。
その結果、指定したそれぞれの透明色,透明色影響値から算出される不透明度の小さい方を使用し、透明色処理を行うので、透明色の影響する範囲がより広くなる。これにより、入力画像に対してより鮮明にグラデーション効果を実現できる。
上記変形例では、透明色と透明色影響値とを2組使用しているが、3組以上であっても問題はない。この場合、それぞれの組のカラー用不透明度及び白用不透明度を算出し、それぞれ一番小さい値をカラー用不透明度及び白用不透明度とすればよい。
また、透明色の指定方法は、各RGB値を直接入力するようになっているが、カラーパレット等を用いて直接、色を指定できるようにしてもよい。また、不透明色影響値を入力する際、キーボードから直接入力できるようにしても問題はない。
また、透明色調整データ147に対して公知の誤差拡散処理を行うことによって、印刷データ148が作成されるが、作成方法はこれに限定しない。例えば、閾値を設定し、その閾値に応じて透明色調整データ147をCMYKW形式の2階調(吐出させるか否か)にする周知の閾値法を用いて印刷データ148を作成するようにしてもよい。
インクジェットプリンタ1の平面図である。 インクジェットプリンタ1の電気的構成を示すブロック図である。 パーソナルコンピュータ100の電気的構成を示すブロック図である。 パーソナルコンピュータ100のRAM112の構成を示す模式図 パーソナルコンピュータ100のHDD116の構成を示す模式図である。 印刷データ作成過程のデータ推移図である。 カラー変換テーブル161のデータ構成図である。 パーソナルコンピュータ100で行われる印刷データ作成処理のフローチャートである。 印刷データ作成処理で実行される透明色処理のフローチャートである。 モニタ133に表示される印刷設定画面310の一具体例を示す図である。 第二の実施形態のパーソナルコンピュータ200で行われる透明色処理のフローチャートである。 パーソナルコンピュータ300で行われる変形例の印刷データ作成処理のフローチャートである。 モニタ133に表示される変形例の印刷設定画面320の一具体例を示す図である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ
100,200 パーソナルコンピュータ
110 CPU
111 ROM
112 RAM
115 CD−ROMドライブ
135 キーボード
136 マウス
141 画像データ
146 変換CMYKWデータ
147 透明色調整データ
148 印刷データ

Claims (15)

  1. 画像データに基づいて印刷装置での印刷に用いられる印刷データを作成する印刷データ作成装置において、
    透明にしたい色を透明色として指定する透明色指定手段と、
    前記画像データを入力する画像入力手段と、
    当該画像入力手段により入力された前記画像データを記憶する画像記憶手段と、
    当該画像記憶手段に記憶された前記画像データを構成する各画素の階調値と前記透明色指定手段によって指定された前記透明色の階調値との色差を算出する色差算出手段と、
    前記画像データを構成する各画素のデータを、色材色のデータによって表現される変換データに変換するデータ変換手段と、
    前記色差算出手段により算出された色差が小さくなるに従って、前記データ変換手段により変換された前記変換データの各階調値をゼロに近づけることで、前記印刷データの作成に用いられる階調値を算出する階調値算出手段と
    を備えたことを特徴とする印刷データ作成装置。
  2. 前記階調値算出手段は、前記色差算出手段により算出された色差がゼロの場合、前記データ変換手段により変換された前記変換データの各階調値をゼロにすることで、前記印刷データの作成に用いられる階調値を算出することを特徴とする請求項1に記載の印刷データ作成装置。
  3. 前記画像データを構成する各画素の階調値と前記透明色の階調値との色差の上限値を第1上限値とし、当該第1上限値に対する前記色差の割合を第1不透明度として算出する第1不透明度算出手段を備え、
    前記階調値算出手段は、前記データ変換手段により変換された前記変換データの各階調値に前記第1不透明度を各々乗じることによって、前記印刷データの作成に用いられる階調値を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷データ作成装置。
  4. 前記第1上限値を入力する第1上限値入力手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の印刷データ作成装置。
  5. 前記第1不透明度算出手段は、前記色差算出手段により算出された前記色差が前記第1上限値以上の場合、前記第1不透明度を1として算出することを特徴とする請求項3又は4に記載の印刷データ作成装置。
  6. 前記データ変換手段は、白色を含む色材色のデータによって表現される前記変換データに変換することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の印刷データ作成装置。
  7. 前記階調値算出手段は、
    前記データ変換手段により変換された前記変換データの白以外の色材色の各階調値よりも、白色の階調値をゼロに近づけることで、前記印刷データの作成に用いられる階調値を算出することを特徴とする請求項6に記載の印刷データ作成装置。
  8. 前記階調値算出手段は、
    前記データ変換手段により変換された前記変換データの白以外の色材色の各階調値よりも、白色の階調値の方がゼロに近づく割合を大きくすることで、前記印刷データの作成に用いられる階調値を算出することを特徴とする請求項7に記載の印刷データ作成装置。
  9. 白色の前記上限値を第2上限値とし、当該第2上限値に対する前記色差の割合を第2不透明度として算出する第2不透明度算出手段とを備え、
    前記階調値算出手段は、前記データ変換手段により変換された前記変換データの白以外の色材色の各階調値に対して前記第1不透明度を各々乗じ、前記データ変換手段により変換された前記変換データの白色の階調値に対して前記第2不透明度を乗じることによって、印刷データの作成に用いられる階調値を算出することを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の印刷データ作成装置。
  10. 前記第2上限値を入力する第2上限値入力手段を備えたことを特徴とする請求項9に記載の印刷データ作成装置。
  11. 前記第2不透明度算出手段は、前記色差算出手段により算出された前記色差が前記第2上限値以上の場合、前記第2不透明度を1として算出することを特徴とする請求項9又は10に記載の印刷データ作成装置。
  12. 前記第2上限値は、前記第1上限値より大きいことを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の印刷データ作成装置。
  13. 前記画像データは、RGB空間によって表現される画像データであることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の印刷データ作成装置。
  14. 請求項1乃至13のいずれかに記載の印刷データ作成装置の各種処理手段としてコンピュータを機能させるための印刷データ作成プログラム。
  15. 請求項14に記載の印刷データ作成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

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