JP2009246485A - 受信装置およびビタビ復号方法 - Google Patents

受信装置およびビタビ復号方法 Download PDF

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Abstract

【課題】受信特性が大きく劣化する環境下においても、誤り訂正能力を高めることができる受信装置およびビタビ復号方法を提供する。
【解決手段】ACS演算部33は、軟判定部31で軟判定されて出力されたデータに基づいてトレリス線図を算出して、トレリス線図におけるパス情報をパスメモリ部34に保持する。受信状態取得部38は、受信信号の受信状態を示す値を取得し、トレースバック処理部35は、受信状態取得部38で取得された値が所定値に満たない場合には、ACS演算部33で算出されたトレリス線図における複数のパスについてトレースバック処理を実行する。トレースバック処理は、パスメモリ部34に保持された情報からパスメトリック値を算出し、パスメトリック値が最小となるパスを選択して行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、畳み込み符号を用いて符号化されたデータをビタビアルゴリズムに基づいて復号する受信装置およびビタビ復号方法に関する。
デジタル無線通信の伝送路上で生じる伝送データの符号誤りを訂正する方式として、送信側で畳み込み符号を用いて符号化されたデジタル信号を、受信側でビタビアルゴリズムに基づき最尤復号するビタビ復号方式が知られている。ビタビ復号方式は、畳み込み符号に対する最尤復号方式の1つであり、送信側の畳み込み符号器で生成された符号系列の中から、ビタビアルゴリズムに基づき、受信した符号系列に最も近い系列を選択することで、受信した符号系列に誤りがある場合でも正しく復号することができる復号方式である。
このビタビ復号方式は、伝搬路で生じたランダム誤りに対する訂正能力が高いという特徴がある。また、軟判定復調方式と組み合わせると、大きな符号化利得を得ることができる。このため、デジタル無線通信等においては、誤り訂正符号として畳み込み符号が多く用いられており、その復号にビタビ復号装置が用いられている。
図9は、従来のビタビ復号器を備える受信装置について説明する図である。受信装置では、畳み込み符号化された信号を受信し、受信した信号を軟判定部41において軟判定する。軟判定された信号は、ビタビ復号器42によりビタビアルゴリズムを用いて復号される。ビタビ復号器42では、ACS(Add Compare Select)演算部43によって、軟判定された信号に基づいてトレリス線図を算出し、パスメモリ部44へ各パスの情報を記録する。トレースバック処理部45は、パスメモリ部44に保存された各パスの情報を用いてトレースバック処理を行い、パスメトリックが最小となる系列を選択して復号ビット列データを出力する。
なお、従来技術として、特許文献1には、ビタビ復号方式による復号装置が開示されている。
特開2000−36762号公報
しかしながら、上述した従来のビタビ復号器を用いた受信装置では、マルチパスによるフェージングや、加法性白色ガウス雑音(AWGN:Additive White Gaussian Noise)等の影響により受信特性が大きく劣化することがあり、このような場合に、1つのパスからトレリス線図に基づき復号処理を行うと、誤ったパスを選択する確率が高くなり、誤り訂正能力が劣化するという問題がある。
また、従来の誤り訂正方式では、送信側において、符号化された送信データに、送信側と受信側の両方で既知である(畳み込み符号器の拘束長−1)ビットのテール(Tail)ビットが付加されるので、オーバーヘッドが発生し、受信装置のスループットを下げる要因となっている。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、マルチパスフェージングや、AWGN等の影響により受信特性が大きく劣化する環境下においても、誤り訂正能力を高めることができ、また、オーバーヘッドを軽減し、スループットを上げることができる受信装置およびビタビ復号方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、復調した受信信号をビタビアルゴリズムにより復号する受信装置において、前記受信信号を軟判定する軟判定部と、前記軟判定部で軟判定されて出力されたデータに基づいてトレリス線図を算出する演算部と、前記受信信号の受信状態を示す値を取得する取得部と、前記取得部で取得された値が所定値に満たない場合には、前記演算部で算出されたトレリス線図における複数のパスについてトレースバック処理を実行するトレースバック処理部とを備えることを特徴とする。
前記トレースバック処理部は、前記取得部で取得された値が所定値を超える場合には、前記トレリス線図において1つのパスについてトレースバック処理を実行することが好ましい。また、前記演算部で算出されたトレリス線図におけるパスの情報が保持されるパスメモリ部を更に備え、前記トレースバック処理部は、前記パスメモリ部に保持された情報からパスメトリック値を算出し、前記算出されたパスメトリック値のうち、当該値が最小となるパスを選択して、当該選択されたパスについてトレースバック処理を実行することが好ましい。
また、前記トレースバック処理部で前記パスメトリック値が最小となるパスが選択されたとき、選択されたパスに対応するビットの誤りの有無を判定する誤り判定部と、前記誤り判定部での判定の結果、判定対象のビットについて誤りが無い、と判定された場合には、前記パスメモリ部に保持された、前記選択されたパス以前のパスの情報を消去させるように制御するパスメモリ消去制御部とを更に備えることが好ましく、前記パスメモリ部は、前記パスメモリ消去制御部での前記情報の消去後、次の前記データに対応したパスの情報を保持することが好ましい。
また、前記誤り判定部での判定の結果、判定対象のビットについて誤りが有る、と判定された場合、前記トレースバック処理部は、前記選択されたパスとは別のパスを選択し、当該別のパスについてトレースバック処理を実行することが好ましく、また、前記選択されたパス以前のパスは、前記選択されたパス以前の選択されなかったパスであることが好ましい。
また、本発明は、復調した受信信号をビタビアルゴリズムにより復号するビタビ復号方法において、軟判定されたデータに基づいて、トレリス線図を算出するステップと、前記受信信号の受信状態を示す値を取得するステップと、前記取得された値が所定値に満たない場合には、前記算出されたトレリス線図における複数のパスについてトレースバック処理を実行するステップとを含むことを特徴とする。
本発明は、マルチパスフェージングや、AWGN等の影響により受信特性が大きく劣化する環境下においても、複数のパスを用いてビタビ復号処理を行うことで、誤り訂正能力を高めることができる。
また、複数のパスを用いてビタビ復号処理を行う場合は、送信装置側でテールビットを付加する処理を施さないでも復号することが可能となり、オーバーヘッドを軽減し、スループットを上げることが可能となる。
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明のビタビ復号方法が適用される通信系を説明する図である。送信装置側では、畳み込み符号器11により情報ビット列を符号化し、変調器12により変調してマルチパスフェージングや、加法性白色ガウス雑音(AWGN:Additive White Gaussian Noise)のある伝搬路上に送出する。受信装置側では、受信信号を復調器13により復調し、ビタビ復号器14によりビタビアルゴリズムに基づいて復号化を行って復号ビット列を得る。
次に、送信装置側で使用される畳み込み符号器について説明する。図2は、畳み込み符号器の一例を示す図である。説明を分かりやすくするために、符号化率1/2、拘束長3の場合で説明する。図2に示す畳み込み符号器は、2段のシフトレジスタ21と、排他的論理和ゲート23,24と、並直列変換器26とにより構成される。
この符号器の入力側に入力ビット系列が入力されると、シフトレジスタ21の各段の出力が排他的論理和ゲート23でA=1+X+Xの畳み込み符号化が行われ、排他的論理和ゲート24でB=1+Xの畳み込み符号化が行われ、並直列変換器26から2ビットの符号化出力(A、B)が得られる。
このときのシフトレジスタ21の初段目および2段目の内容は、(0,0)、(0,1)、(1,0)、(1,1)の4つの状態のいずれかとなり、それぞれ状態S、S、S、Sと呼ぶ。
次に、本発明の受信装置について説明する。図3は、復調した受信信号をビタビアルゴリズムを用いて復号する受信装置の一部を示す構成図である。受信装置は、受信信号を軟判定する軟判定部31と、軟判定された信号をビタビアルゴリズムを用いて復号するビタビ復号器32を備えている。ビタビ復号器32は、ACS(Add Compare Select)演算部33(演算部)と、パスメモリ部34と、トレースバック処理部35と、BERチェック部36(誤り判定部)と、パスメモリ消去制御部37と、受信状態取得部38(取得部)と、トレースバック判定部39を備えている。
軟判定部31は、受信信号の各変調方式に対応しており、受信信号を、理想シンボル点に対するレベルを設定し、ビット列に変換して軟判定し、ACS演算部33は、軟判定部31で軟判定されて出力されたデータに基づいてトレリス線図を算出する。
パスメモリ部34は、ACS演算部33で算出されたトレリス線図における各パスの情報を保持し、また、パスメモリ消去制御部37によるパスの情報の消去後、送信側から送られてくる次のデータに対応したトレリス線図における各パスの情報を保持する。
図4は、ACS演算部33が算出したトレリス線図の一例を示しており、受信ビット列が(0,0,1,1,0,1,1,0,0,1)の場合の時刻t0からt5におけるトレリス線図を示している。図4の各円内の数値は、状態S、S、S、Sの内容を示しており、各四角内の数値は、符号化出力(A、B)を示している。
受信状態取得部38は、SNR(Signal to Noise Ratio)、振幅、変調クラス等の受信信号の受信状態を示す値を取得する。
トレースバック判定部39は、受信状態取得部38で取得された値が所定値を満たすかどうかを判定し、マルチパスフェージングやAWGN等の影響を受けて受信状態が悪く、受信状態取得部38で取得された値が所定値に満たない場合には、トレリス線図における複数のパスについてトレースバック処理を実行することをトレースバック処理部35へ要求する。
受信状態が良く、受信状態取得部38で取得された値が所定値を超える場合には、トレリス線図において1つのパスについてトレースバック処理を実行することをトレースバック処理部35へ要求する。
トレースバック処理部35は、トレースバック判定部39により、1つまたは複数のパスについてトレースバック処理を実行することを要求された場合、パスメモリ部34に保持された情報からパスメトリック値を算出し、算出されたパスメトリック値のうち、当該パスメトリック値が最小となるパスを選択して、選択されたパスについてトレースバック処理を実行する。
BERチェック部36は、トレースバック処理部35でパスメトリック値が最小となるパスが選択されたとき、選択されたパスに対応するビットの誤りの有無を判定する。
パスメモリ消去制御部37は、BERチェック部36での判定の結果、判定対象のビットについて誤りが無い、と判定された場合には、パスメモリ部34に保持された、前記選択されたパス以前のパスであって選択されなかったパスの情報を消去させるように制御する。
次に、トレースバック処理部35が、複数のパスについてトレースバック処理を実行することを要求された場合の処理について、図5のトレリス線図を用いて説明する。図5は、受信ビット列が(0,0,1,1,0,1,1,0,0,0)の場合の時刻t3からt5におけるトレリス線図の一例を示している。各円内の数値は、状態S、S、S、Sの内容を示している。また、状態Sのパスメトリック値が最小であるとする。
トレースバック処理部35は、はじめに、時刻t5における、複数のパスのうち、状態Sに連なるパスについてトレースバック処理を実行する。時刻t5の状態Sには時刻t4の状態Sと状態Sからのパスが合流しているが、パスメモリ部34に保持された情報からパスメトリック値を算出し、パスメトリック値が最小となるパスを選択してトレースバック処理を実行する。例えば、時刻t4の状態Sからのパスのパスメトリック値が最小である場合、状態Sからのパスを選択する。次に、BERチェック部36が、ビットエラーレートのチェック(検出)を行い、ビットエラーレートが所定値を超えた場合には、状態Sからのパスに対応するビットに誤りが有ると判定し、所定値を超えない場合には、状態Sからのパスに対応するビットに誤りが無いと判定する。BERチェック部36での判定の結果、判定対象のビットについて誤りが有る、と判定された場合には、トレースバック処理部35は、状態Sからのパスとは別のパスである状態Sからのパスを選択してトレースバック処理を実行する。同様に、状態S〜Sに連なるパスについてもトレースバック処理を実行する。
なお、BERチェック部36は、ビットエラーレートのチェックを行い、ビットエラーレートが所定値を超えるか否かでビット誤りが有るか否かを判定したが、本発明では、これに限らず、単に、判定対象となるビットについてエラーの有無を判定するビットエラーチェックを行うようにしても良い。
BERチェック部36での判定の結果、状態S〜Sの全ての選択されたパスについてビット誤りが無い、と判定された場合には、パスメモリ消去制御部37は、パスメモリ部34に保持された、前記選択されたパス以前のパス(時刻t5以後のパス)であって選択されなかったパスの情報を消去させるように制御する。ここでは、時刻t5以後にはパス情報は存在しないので、この処理は省略される。
さらに、トレースバック処理部35は、時刻t4における、状態Sに連なるパスのうち、パスメトリック値が最小となるパスを選択してトレースバック処理を実行する。例えば、時刻t3の状態Sからのパスのパスメトリック値が最小である場合、状態Sからのパスを選択する。次に、BERチェック部36が、ビットエラーレートのチェック(検出)を行って、状態Sからのパスに対応するビットの誤りの有無を判定する。BERチェック部36での判定の結果、判定対象のビットについて誤りが有る、と判定された場合は、トレースバック処理部35は、状態Sからのパスとは別のパスである状態Sからのパスを選択してトレースバック処理を実行する。同様に、状態S〜Sに連なるパスについてもトレースバック処理を実行する。
BERチェック部36での判定の結果、選択されたパスに対応するビットについて誤りが無い、と判定された場合は、パスメモリ消去制御部37は、パスメモリ部34に保持された、前記選択されたパス以前のパス(時刻t4と時刻t5との間のパス)であって選択されなかったパスの情報を消去させるように制御する。
選択されなかったパスの情報の消去後、パスメモリ部34の消去されたメモリ部分には、ACS演算部33で算出された次のデータに対応したパスの情報が順次保持される。
以降、時刻t3、t2、t1における状態S〜Sに連なるパスのうち、パスメトリック値が最小となるパスを選択し、同様の処理を繰り返す。時刻t0までトレースバック処理を実行したならば、ビットエラーが無いと判定されたパスを選択して、復号ビット列を得る。
図4において、太い実線は、トレースバック処理部35が、時刻t0までトレースバック処理を実行して、最終的に得られた復号ビット列によるパスの状態を示している。
図5において、トレースバック処理部35が、複数のパスについてトレースバック処理を実行することを要求された場合の処理について説明したが、トレースバック処理部35が、1つのパスについてトレースバック処理を実行することを要求された場合についての処理は、時刻t5〜t1のそれぞれにおいて、1つのパスについてトレースバック処理を実行する以外は同様であるので説明は省略する。
図6は、ビタビ復号器の動作を説明するフローチャートである。軟判定部31から軟判定されたデータが入力されると(ステップ101)、ACS演算部33では、軟判定されたデータに基づいて、トレリス線図を算出し(ステップ102)、算出されたトレリス線図におけるパスの情報をパスメモリ部34に保持する(ステップ103)。トレースバック判定部39は、受信状態取得部38における受信信号の受信状態を判定して、トレースバック処理部35に1つまたは複数のパスについてトレースバック処理を実行することを要求する(ステップ104)。次に、トレースバック処理部35では、1つまたは複数のパスについてトレースバック処理を実行することを要求された場合、パスメモリ部34に保持された情報からパスメトリック値を算出し、算出されたパスメトリック値のうち、当該値が最小となるパスを選択してトレースバック処理を実行する(ステップ105)。次に、BERチェック部36により、選択されたパスに対応するビットの誤りの有無を判定し(ステップ106)、判定の結果、判定対象のビットについて誤りが無い、と判定された場合には、パスメモリ消去制御部37は、パスメモリ部34に保持された選択パス以前のパスであって選択されなかったパスの情報を消去する(ステップ107)。
次に、テールビットを用いない復号処理について説明する。上述の実施の形態においては、複数のパスについてトレースバック処理を実行する場合には、送信装置側で送信データにテールビット処理を施さない場合でも、復号処理が可能となる。したがって、複数のパスについてトレースバック処理を実行する場合には、送信装置側に、テールビットが必要のないこと通知し、受信装置側では、テールビットを用いることなく復号処理を実施し、オーバーヘッドを軽減して、スループットを上げることが可能となる。図7は、テールビットを用いて復号処理を行う場合と、テールビットを用いないで復号処理を行う場合の処理の切り替えの流れを説明する図である。
通信装置A(送信装置)は、テール(Tail)ビットが付加された符号化データの信号を通信装置B(受信装置)に送信する。次に、図7に示された処理αについて説明する。
[処理α]
通信装置Bは、受信信号の受信状態が良く、受信状態取得部38で取得されたSNR値が所定値(Th値)を超えている場合には、トレリス線図における1つのパスについてトレースバック処理を実行する復号処理<A>を行う。次に、通信装置Bにおいて、受信信号の受信状態が悪くなって、SNR値が所定値(Th値)に満たなくなった場合には、通信装置Bは、トレリス線図における複数のパスについてトレースバック処理を実行する復号処理<B>を行い、通信装置Aにテール(Tail)ビットの不要要求メッセージまたはSNR情報の信号を送信する。
通信装置Aは、不要要求メッセージまたはSNR情報を取得すると、テール(Tail)ビットの付加処理を停止し、テール(Tail)ビットの無い符号化データの信号を通信装置Bに送信する。
通信装置Bは、テール(Tail)ビットの無い符号化データを用いてトレリス線図における複数のパスについてトレースバック処理を実行する復号処理<B>を行う。通信装置Bでは、テール(Tail)ビットを用いることなく復号処理を実施することで、オーバーヘッドを軽減でき、スループットを上げることが可能となる。通信装置Bにおいて、受信信号の受信状態が良くなって、SNR値が所定値(Th値)を超えた場合には、通信装置Bは、通信装置Aにテール(Tail)ビットの付加要求メッセージまたはSNR情報の信号を送信する。
通信装置Aは、付加要求メッセージまたはSNR情報を取得すると、テール(Tail)ビットの付加処理を再開し、テール(Tail)ビットが付加された符号化データの信号を通信装置Bに送信する。
以降、上述の処理αを繰り返す。
なお、上述した実施の形態では、通信装置Bは、受信状態が良い場合には、1つのパスについてトレースバック処理を実行し、受信状態が悪い場合には、複数のパスについてトレースバック処理を実行するようにしたが、パスの選択数は、受信状態判定部の情報によって可変とするようにしても良い。
例えば、図8に示すようなSNR値とトレースバックするパス数との関係を示すテーブルを用意し、SNR値がTh値以上の場合には、トレリス線図における1つのパスについてトレースバック処理を実行し、SNR値がTh〜Th値の場合には、トレリス線図における2つのパスについてトレースバック処理を実行し、SNR値がTh〜Th値の場合には、トレリス線図における5つのパスについてトレースバック処理を実行し、SNR値がTh未満の場合には、トレリス線図における全てのパスNについてトレースバック処理を実行するようにしても良い。なお、全てのパス数をNとし、Th>Th>Thとする。
また、上述した実施の形態において、BERチェック部36により、判定対象のビットについて誤りが無いと判定された場合には、パスメモリ消去制御部37は、パスメモリ部34に保持された選択パス以前のパスであって選択されなかったパスの情報を消去するとしたが、ビット誤りが無いと判定された判定対象のビットを復号ビット列として逐次出力して、パスメモリ部34に保持された前記選択パス以前のパスの情報(選択されたパスの情報を含む)を消去するように制御しても良い。
上述したように、本発明では、マルチパスフェージングや、AWGN等の影響により受信特性が大きく劣化する環境下においても、複数のパスを用いてビタビ復号処理を行うことで、誤り訂正能力を高めることができる。
また、複数のパスを用いることで、送信装置側で、既知の信号であるテールビットを付加する処理を施さない場合でも復号することが可能となり、テールビットを用いないことで、オーバーヘッドを軽減し、スループットを上げることが可能となる。
本発明のビタビ復号方法が実施される通信系を説明する図である。 畳み込み符号器の一例を示す図である。 復調した受信信号をビタビアルゴリズムを用いて復号する受信装置の一部を示す構成図である。 ACS演算部が算出したトレリス線図の一例を示す図である。 トレースバック処理部によって実行されるトレースバック処理について説明する図である。 ビタビ復号器の動作を説明するフローチャートである。 テールビットを用いて復号処理を行う場合と、テールビットを用いないで復号処理を行う場合の処理の切り替えの流れを説明する図である。 SNR値とトレースバックするパス数との関係の一例を示す図である。 従来のビタビ復号器を備える受信装置について説明する図である。
符号の説明
11 畳み込み符号器
12 変調器
13 復調器
14 ビタビ復号器
21 シフトレジスタ
23,24 排他的論理和ゲート
26 並直列変換器
31,41 軟判定部
32,42 ビタビ復号器
33,43 ACS演算部
34,44 パスメモリ部
35,45 トレースバック処理部
36 BERチェック部
37 パスメモリ消去制御部
38 受信状態取得部
39 トレースバック判定部

Claims (8)

  1. 復調した受信信号をビタビアルゴリズムにより復号する受信装置において、
    前記受信信号を軟判定する軟判定部と、
    前記軟判定部で軟判定されて出力されたデータに基づいてトレリス線図を算出する演算部と、
    前記受信信号の受信状態を示す値を取得する取得部と、
    前記取得部で取得された値が所定値に満たない場合には、前記演算部で算出されたトレリス線図における複数のパスについてトレースバック処理を実行するトレースバック処理部と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  2. 前記トレースバック処理部は、前記取得部で取得された値が所定値を超える場合には、前記トレリス線図において1つのパスについてトレースバック処理を実行する、ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記演算部で算出されたトレリス線図におけるパスの情報が保持されるパスメモリ部を、更に備え、
    前記トレースバック処理部は、前記パスメモリ部に保持された情報からパスメトリック値を算出し、前記算出されたパスメトリック値のうち、当該値が最小となるパスを選択して、当該選択されたパスについてトレースバック処理を実行する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の受信装置。
  4. 前記トレースバック処理部で前記パスメトリック値が最小となるパスが選択されたとき、選択されたパスに対応するビットの誤りの有無を判定する誤り判定部と、
    前記誤り判定部での判定の結果、判定対象のビットについて誤りが無い、と判定された場合には、前記パスメモリ部に保持された、前記選択されたパス以前のパスの情報を消去させるように制御するパスメモリ消去制御部と、
    を更に備える、ことを特徴とする請求項3に記載の受信装置。
  5. 前記パスメモリ部は、前記パスメモリ消去制御部での前記情報の消去後、次の前記データに対応したパスの情報を保持する、ことを特徴とする請求項4に記載の受信装置。
  6. 前記誤り判定部での判定の結果、判定対象のビットについて誤りが有る、と判定された場合、前記トレースバック処理部は、前記選択されたパスとは別のパスを選択し、当該別のパスについてトレースバック処理を実行する、ことを特徴とする請求項4または5に記載の受信装置。
  7. 前記選択されたパス以前のパスは、前記選択されたパス以前の選択されなかったパスである、ことを特徴とする請求項4ないし6のいずれか1項に記載の受信装置。
  8. 復調した受信信号をビタビアルゴリズムにより復号するビタビ復号方法において、
    軟判定されたデータに基づいて、トレリス線図を算出するステップと、
    前記受信信号の受信状態を示す値を取得するステップと、
    前記取得された値が所定値に満たない場合には、前記算出されたトレリス線図における複数のパスについてトレースバック処理を実行するステップと、
    を含むことを特徴とするビタビ復号方法。
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