JP2009246274A - 電磁波検出素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体層で電荷がトラップされることを抑制することができる電磁波検出素子を提供する。
【解決手段】半導体層6に発生した電荷を収集する複数の下部電極11を、それぞれ隣接する走査配線101の長さ方向の少なくとも一部分を幅方向には全て覆うように設けて、走査配線101の配設位置に下部電極11を配置する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電磁波検出素子に係り、特に、電磁波が照射されて半導体層に発生した電荷を収集する複数の収集電極を備えた電磁波検出素子に関する。
近年、TFT(Thin film transistor)アクティブマトリックス基板上にX線感応層を配置し、X線情報を直接デジタルデータに変換できるFPD(flat panel detector)等の電磁波検出素子が実用化されている。このFPDは、従来のイメージングプレートに比べて、即時に画像を確認でき、動画も確認できるといったメリットがあり、急速に普及が進んでいる。
この種の放射線画像撮影装置は、種々のタイプのものが提案されており、例えば、放射線を直接、半導体層で電荷に変換して蓄積する直接変換方式や、放射線を一度CsI:Tl、GOS(Gd2O2S:Tb)などのシンチレータで光に変換し、変換した光を半導体層で電荷に変換して蓄積する間接変換方式がある。
一例として、図8には、直接変換型の電磁波検出素子10’の1画素単位の構造を示す平面図が示されており、図9には、図8のA−A線断面図が示されている。
図8に示すように、電磁波検出素子10’は、互いに交差して配設された複数の走査配線101’及び複数の信号配線3’の交差部に対応してセンサ部103’及びTFTスイッチ4’が設けられている。
このセンサ部103’は、図9に示されるように、X線が照射されることにより電荷が発生する半導体層6’、当該半導体層6’に対してバイアス電圧を印加する上部電極7’、及び当該半導体層6’に発生した電荷を収集する下部電極11’を備えている。
例えば、図9の上方よりX線が照射されると半導体層6’は内部に電荷を発生する。上部電極7’が下部電極11’に対して正の電位になるように上部電極7’に正のバイアス電圧を印加した場合は、半導体層6’の内部に発生した電荷のうち正孔が下部電極11’に集められ、下部電極11’に電気的に接続された電荷蓄積容量5’に蓄積される。一方、上部電極7’に負のバイアスを印加した場合は、半導体層6’の内部に発生した電荷のうち電子が下部電極11’に集められ、電荷蓄積容量5’に蓄積されることになる。半導体層6’は照射されたX線量に応じて発生する電荷量が異なるため、X線が担持した画像情報に応じた電荷が各画素の電荷蓄積容量に蓄積される。その後、図8に示される走査配線101’を介してTFTスイッチ4’をON状態にする信号を順次加え、信号配線3’を介して各電荷蓄積容量5’に蓄積された電荷を取り出す。
ところで、この種の電磁波検出素子10’では、半導体層6’で発生した電荷の一部が半導体層6’でトラップされることにより、発生した電荷の一部が下部電極11’により収集できず、残像が発生する場合があるという問題がある。
図10には、本実施の形態に係る電磁波検出素子10’の走査配線101’部分の半導体層6’内に発生した電荷が収集される様子が模式的に示されている。なお、図10は、図8のB−B線断面図である。
同図に示すように、発生した電荷は下部電極11’により収集されるが、発生した電荷の一部が半導体層6’でトラップされる。
そこで、特許文献1には、電磁波検出素子10’の裏面に光発生器(バックライト装置)を配置し、電磁波検出素子10’に対して光発生器より光を照射することにより、残像の発生を抑制する技術が記載されている。
特開2004−33659号公報
特許文献1に記載の技術を用いて電磁波検出素子10’に対して光を照射した場合、電荷のトラップに起因する残像の発生の抑制に一定の効果がある。
しかしながら、近年、残像のさらなる抑制が求められており、そのためには半導体層6’での電荷のトラップ自体の抑制が不可欠である。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、半導体層で電荷がトラップされることを抑制することができる電磁波検出素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の電磁波検出素子は、絶縁性基板と、前記絶縁性基板上に、第1の絶縁膜を介して異なる配線層により互いに交差して配設された複数の走査配線及び複数の信号配線と、前記複数の走査配線と前記複数の信号配線の各交差部に対応して各々個別に、前記複数の走査配線及び複数の信号配線よりも上層に第2の絶縁膜を介して設けられ、発生した電荷を収集する複数の収集電極と、前記複数の収集電極の上層に一様に形成され、所定の電磁波が照射されると電荷を発生する半導体層と、を備え、前記複数の収集電極は、それぞれ隣接する前記走査配線及び前記信号配線の少なくなくとも一方の配線の長さ方向の少なくとも一部分を幅方向には全て覆うように設けられていることを特徴としている。
本発明の電磁波検出素子は、絶縁性基板上に、第1の絶縁膜を介して異なる配線層により複数の走査配線及び複数の信号配線が互いに交差して配設されており、発生した電荷を収集する複数の収集電極が、複数の走査配線と複数の信号配線の各交差部に対応して各々個別に、複数の走査配線及び複数の信号配線よりも上層に第2の絶縁膜を介して設けられ、所定の電磁波が照射されると電荷を発生する半導体層が、複数の収集電極の上層に一様に形成されている。
そして、本発明では、複数の収集電極が、それぞれ隣接する前記走査配線及び前記信号配線の少なくなくとも一方の配線の長さ方向の少なくとも一部分を幅方向には全て覆うように設けられている。
このように、本発明によれば、半導体層に発生した電荷を収集する複数の収集電極を、それぞれ隣接する前記走査配線及び前記信号配線の少なくなくとも一方の配線の長さ方向の少なくとも一部分を幅方向には全て覆うように設けて、走査配線や信号配線の配設位置に収集電極を配置することにより、走査配線や信号配線の配設位置部分の半導体層に発生した電荷がトラップされずに収集電極により収集されるため、半導体層で電荷がトラップされることを抑制することができる。
なお、上記複数の収集電極は、それぞれ一部が前記第2の絶縁膜上を延設されることにより、前記走査配線及び前記信号配線の少なくなくとも一方の配線の長さ方向の少なくとも一部分を幅方向には全て覆うように設けてもよい。
また、上記複数の収集電極は、それぞれ隣接する前記走査配線の長さ方向の少なくとも一部分を幅方向には全て覆うように設けることが好ましい。
また、上記複数の走査配線は、それぞれ信号配線方向の一方側に隣接する前記収集電極に収集された電荷の前記信号配線への取り出しを制御するものとし、前記複数の収集電極は、前記信号配線方向の一方側に隣接する前記走査配線と重畳してもよい。
また、上記複数の収集電極は、所定のアライメントマージンを持ってそれぞれ前記信号配線方向の一方側に隣接する前記走査配線と重畳することが好ましい。
さらに、前記複数の走査配線と前記複数の信号配線の各交差部に対応して各々個別に設けられ、前記走査配線にゲート電極が電気的に接続され、前記信号配線又は前記収集電極の何れか一方にソース電極が電気的に接続され、他方にドレイン電極が電気的に接続された複数の薄膜トランジスタをさらに備え、前記複数の収集電極は、それぞれ自身が電気的に接続された薄膜トランジスタを覆うように設けてもよい。
ここで、前記電磁波は上記半導体層において検出されて電荷を発生させる電磁波を意味し、たとえば間接変換方式の電磁波検出素子の場合はシンチレータによって発せられる光がこれに相当する。ただし、間接変換方式の場合、本発明は半導体層が収集電極の上に一様に形成されたものだけに適用可能である。
このように、本発明によれば、半導体層に発生した電荷を収集する複数の収集電極を、それぞれ隣接する前記走査配線及び前記信号配線の少なくなくとも一方の配線の長さ方向の少なくとも一部分を幅方向には全て覆うように設けて、走査配線や信号配線の配設位置に収集電極を配置することにより、走査配線や信号配線の配設位置部分の半導体層に発生した電荷がトラップされずに収集電極により収集されるため、半導体層で電荷がトラップされることを抑制することができる、という優れた効果を有する。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。なお、以下では、本発明を、直接変換型の電磁波検出素子10を用いた放射線画像撮影装置100に適用した場合について説明する
[第1の実施の形態]
図1には、第1の実施の形態に係る放射線画像撮影装置100の全体構成が示されている。
同図に示すように、本実施の形態に係る放射線画像撮影装置100は、電磁波検出素子10を備えている。
電磁波検出素子10は、後述する上部電極と半導体層と下部電極を備え、照射された放射線を受けて電荷を発生するセンサ部103と、画像センサ部103で発生した電荷を蓄積する電荷蓄積容量5と、電荷蓄積容量5に蓄積された電荷を読み出すためのTFTスイッチ4と、を含んで構成される画素が2次元状に多数設けられている。電荷蓄積容量5の一方の電極は後述する蓄積容量配線102(図2参照。)を介して接地されてグランドレベルとされている。なお、図1では、電荷蓄積容量5の一方の電極が個別にグランドに接続されているものとして示している。
また、電磁波検出素子10には、上記TFTスイッチ4をON/OFFするための複数の走査配線101と、上記電荷蓄積容量5に蓄積された電荷を読み出すための複数の信号配線3と、が互いに交差して設けられている。
各信号配線3には、当該信号配線3に接続された何れかのTFTスイッチ4がONされることにより電荷蓄積容量5に蓄積された電荷量に応じた電気信号が流れる。各信号配線3には、各信号配線3に流れ出した電気信号を検出する信号検出回路105が接続されており、各走査配線101には、各走査配線101にTFTスイッチ4をON/OFFするための制御信号を出力するスキャン信号制御装置104が接続されている。
信号検出回路105は、各信号配線3毎に、入力される電気信号を増幅する増幅回路を内蔵している。信号検出回路105では、各信号配線3より入力される電気信号を増幅回路により増幅して検出することにより、画像を構成する各画素の情報として、各電荷蓄積容量5に蓄積された電荷量を検出する。
この信号検出回路105及びスキャン信号制御装置104には、信号検出回路105において検出された電気信号に所定の処理を施すとともに、信号検出回路105に対して信号検出のタイミングを示す制御信号を出力し、スキャン信号制御装置104に対してスキャン信号の出力のタイミングを示す制御信号を出力する信号処理装置106が接続されている。
次に、図2及び図3を参照して、本実施形態に係る電磁波検出素子10についてより詳細に説明する。なお、図2には、本実施形態に係る電磁波検出素子10の1画素単位の構造を示す平面図が示されており、図3には、図2のA−A線断面図が示されている。
図3に示すように、電磁波検出素子10は、無アルカリガラス等からなる絶縁性の基板1上に、走査配線101、蓄積容量下部電極14、ゲート電極2及び蓄積容量配線102(図2参照。)が形成されており、ゲート電極2は走査配線101に接続され、蓄積容量下部電極14は蓄積容量配線102に接続されている。この走査配線101、蓄積容量下部電極14、ゲート電極2及び蓄積容量配線102が形成された配線層(以下、この配線層を「第1信号配線層」ともいう。)は、Al若しくはCu、又はAl若しくはCuを主体とした積層膜を用いて形成されているが、これらに限定されるものではない。
この第1信号配線層上には、一面に絶縁膜15が形成されており、ゲート電極2上に位置する部位がTFTスイッチ4におけるゲート絶縁膜として作用する。この絶縁膜15は、例えば、SiN等からなっており、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)成膜により形成される。
絶縁膜15上のゲート電極2に対応する位置には、半導体活性層8が形成されている。この半導体活性層8は、TFTスイッチ4のチャネル部であり、例えば、アモルファスシリコン膜からなる。
これらの上層には、ソース電極9、及びドレイン電極13が形成されている。このソース電極9及びドレイン電極13が形成された配線層には、ソース電極9、ドレイン電極13とともに、信号配線3が形成され、また、絶縁膜15上の蓄積容量下部電極14に対応する位置に蓄積容量上部電極18が形成されている。ソース電極9は信号配線3に接続され、ドレイン電極13は蓄積容量上部電極18に接続されている(図2参照。)。なお、TFTスイッチ4は蓄積容量配線102に蓄積される電荷の極性によってソース電極9とドレイン電極13が逆となる。ソース電極9、ドレイン電極13、蓄積容量上部電極18及び信号配線3が形成された配線層(以下、この配線層を「第2信号配線層」ともいう。)は、Al若しくはCu、又はAl若しくはCuを主体とした積層膜が用いて形成されるが、これらに限定されるものではない。
このソース電極9及びドレイン電極13と半導体活性層8との間にはコンタクト層(不図示)が形成されている。このコンタクト層は、不純物添加アモルファスシリコン等の不純物添加半導体からなる。本実施の形態に係る電磁波検出素子10では、ゲート電極2やゲート絶縁膜15、ソース電極9、ドレイン電極13、半導体層6によりTFTスイッチ4が構成されており、蓄積容量下部電極14やゲート絶縁膜15、蓄積容量上部電極18により電荷蓄積容量5が構成されている。
そして、これら第2信号配線層を覆い、基板1上の画素が設けられた領域のほぼ全面(ほぼ全領域)には、層間絶縁膜12が形成されている。この層間絶縁膜12は、感光性を有するアクリル樹脂などの有機材料からなり、膜厚が1〜4μm、比誘電率が2〜4である。本実施の形態に係る電磁波検出素子10では、この層間絶縁膜12によって層間絶縁膜12上層と下層に配置される金属間の容量を低く抑えている。また、一般的にこのような材料は平坦化膜としての機能も有しており、下層の段差が平坦化される効果も有する。これにより、上層に配置される半導体層6の形状が平坦化されるため、半導体層6の凹凸による吸収効率の低下や、リーク電流の増加を抑制することができる。この層間絶縁膜12には、蓄積容量上部電極18と対向する位置にコンタクトホール16が形成されている。
層間絶縁膜12上には、各画素毎に、各々コンタクトホール16を埋めつつ、画素領域を覆うようにセンサ部103の下部電極11が形成されおり、この下部電極11は、非晶質透明導電酸化膜(ITO)からなり、蓄積容量上部電極18と接続されている。
ここで、本実施の形態では、この下部電極11を、層間絶縁膜12上を信号配線方向に延設して、自身が電気的に接続されたTFTスイッチ4を覆うと共に、所定のアライメントマージン(例えば、2〜5μm)を持ってTFTスイッチ4を介して自身が電気的に接続された走査配線101の長さ方向の少なくとも一部分を幅方向には全て覆うように設けて、当該走査配線101の配設位置の一部分を全て覆っており、それぞれ信号配線方向に互いに隣接する下部電極11の間のギャップ19が走査配線101の配設位置を避けるように設けている。
下部電極11上の基板1上の画素が設けられた画素領域(検出対象領域)のほぼ全面には、半導体層6が一様に形成されている。この半導体層6は、X線などの電磁波が照射されることにより、内部に電荷(電子−正孔)を発生するものである。つまり、半導体層6は電磁波導電性を有し、X線による画像情報を電荷情報に変換するためのものである。また、半導体層6は、例えば、セレンを主成分とする非晶質のa−Se(アモルファスセレン)からなる。ここで、主成分とは、50%以上の含有率を有するということである。
この半導体層6上には、上部電極7が形成されている。この上部電極7には、後述するバイアス電源30(図4参照。)が接続されており、バイアス電源30からバイアス電圧が供給されている。
次に、本実施の形態に係る放射線画像撮影装置100の動作原理について簡単に説明する。
上部電極7と蓄積容量下部電極14との間にバイアス電圧を印加した状態で、半導体層6にX線が照射されると、半導体層6内に電荷(電子−正孔対)が発生する。
半導体層6と電荷蓄積容量5とは電気的に直列に接続された構造となっている。このため、半導体層6内に発生した電子は+(プラス)電極側に、正孔は−(マイナス)電極側に移動する。画像検出時には、TFTスイッチ4のゲート電極2に負バイアスが印加されてOFF状態に保持されている。この結果、半導体層6内に発生した電子は下部電極11により収集されて電荷蓄積容量5に蓄積されるが、発生した電荷の一部が半導体層6でトラップされる。
ここで、本発明者は、半導体層6の走査配線101及び信号配線3との配設位置において電荷が多くトラップされることを見出した。これは、画像検出時には、走査配線101及び信号配線3が特定の電位に固定されているため、本来、上部電極7と下部電極11(収集電極)との間に加えられるべき電界が、上部電極7と走査配線101あるいは信号配線3との間に加えられることに起因する。すなわち、上部電極7から走査配線101あるいは信号配線3に対し生じる電気力線によって、半導体層6内で発生した電荷は下部電極11に向かうことなく、走査配線101あるいは信号配線3上層に位置する半導体層6と層間絶縁膜12の界面近傍にトラップされやすくなる。
そこで、本実施の形態では、下部電極11を層間絶縁膜12上を信号配線方向に延設して下部電極11で走査配線101の長さ方向の少なくとも一部分を幅方向には全て覆って、信号配線方向に互いに隣接する下部電極11の間のギャップ19が走査配線101の配設位置を避けるように設けている。
図4には、本実施の形態に係る電磁波検出素子10の走査配線101部分の半導体層6内に発生した電荷が収集される様子が模式的に示されている。なお、図4は、図2のB−B線断面図である。
同図に示すように、下部電極11を走査配線101と重畳することにより、走査配線101の配設位置に下部電極11を配置されて半導体層6の電荷が収集されるため、半導体層で電荷がトラップされることが抑制される。これは、ギャップ19部分に特定電位に固定された配線がないことにより、ギャップ19部分の電気力線は下部電極方向に湾曲し、これによりトラップされる電荷が減少したものと考えられる。
なお、信号配線3との配設位置においても電荷が多くトラップされる。このため、下部電極11を層間絶縁膜12上を走査配線方向に延設して信号配線3と重畳することにより信号配線3との配設位置に下部電極11を配置してもよい。しかし、信号配線3と下部電極11を重畳させた場合、信号配線3の静電容量が大きくなって信号配線3に発生するノイズが大きくなる。そこで、本実施の形態では、下部電極11を走査配線101のみと重畳させている。
また、本実施の形態では、下部電極11を所定のアライメントマージンを持って走査配線101と重畳させている。これにより、下部電極11が走査配線101と完全に重なるようになり、下部電極11による走査配線101の静電容量の変化を抑えることができる。すなわち、走査配線101の静電容量は下部電極11と重畳している領域の大きさによって変化する。このため、例えば、アライメントマージンが無い場合は、電磁波検出素子10製造時の製造誤差やアライメントずれ等により下部電極11の位置が信号配線方向にずれた場合、下部電極11が走査配線101の全てを覆えず、走査配線101に一部が重なるようになり、重なり度合によって静電容量が大きく変化する。このため、本実施の形態では、下部電極11を所定のアライメントマージンを持って走査配線101と重畳している。
また、本実施の形態では、下部電極11を自身が電気的に接続されたTFTスイッチ4を覆うように設けている。これにより、半導体層6に大量の電荷が発生して下部電極11により収集され、電荷蓄積容量5に蓄積された場合、下部電極11の電位が上昇してTFTスイッチ4がオンとなり、信号配線3に電荷が流れ出すため、過剰な電荷から画像センサ部103やTFTスイッチ4を保護する保護回路として機能する。
画像読出時には、TFTスイッチ4のゲート電極2に走査配線101を介して順次ON信号(+10〜20V)が印加される。これにより、TFTスイッチ4が順次ONされ、電荷蓄積容量5に蓄積された電荷量に応じた電気信号が信号配線3に流れ出す。信号検出回路105は、信号配線3に流れ出した電気信号に基づいて各センサ部103の電荷蓄積容量5に蓄積された電荷量を、画像を構成する各画素の情報として検出する。これにより、電磁波検出素子10に照射されたX線により示される画像を示す画像情報を得ることができる。
以上のように、本実施の形態によれば、半導体層6に発生した電荷を収集する複数の下部電極11を、それぞれ隣接する走査配線101の長さ方向の少なくとも一部分を幅方向には全て覆うように設けて、走査配線101の配設位置に下部電極11を配置することにより、半導体層6で電荷がトラップされることを抑制することができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態に係る放射線画像撮影装置100の構成は、上記第1の実施の形態(図1参照)と同一であるので、ここでの説明は省略する。
図5には、本実施形態に係る電磁波検出素子10の1画素単位の構造を示す平面図が示されている。第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
同図に示すように、走査配線101は、それぞれ信号配線方向の一方側(図5の上方向)に隣接するTFTスイッチ4に電気的に接続されて、信号配線方向の一方側に隣接する下部電極11に収集された電荷の信号配線3への取り出しを制御している。
また、本実施の形態では、下部電極11の一部を信号配線方向の一方側に延設して一方側に隣接する走査配線101と所定のアライメントマージンを持って重畳しており、また、下部電極11の他の一部を信号配線方向の他方側に延設して自身が電気的に接続されたTFTスイッチ4を覆うように設けている。なお、TFTスイッチ4と走査配線101との接続部位の全てを所定のアライメントマージンを持って下部電極11と重畳させることは下部電極11の配置の関係から難しい。このため、本実施の形態では、TFTスイッチ4と走査配線101との接続部位以外において、信号配線方向に互いに隣接する下部電極11の間のギャップ19が走査配線101の配設位置を避けるように設けている。
図6には、本実施の形態に係る電磁波検出素子10の走査配線101部分の半導体層6内に発生した電荷が収集される様子が模式的に示されている。なお、図6は、図5のB−B線断面図である。
同図に示すように、下部電極11の一部を信号配線方向の一方側に延設して下部電極11を走査配線101と重畳することにより、走査配線101の配設位置に下部電極11を配置されて半導体層6の電荷が収集されるため、半導体層6で電荷がトラップされることを抑制することができる。
また、第1の実施の形態のように下部電極11を自身が電気的に接続された走査配線101と重畳させた場合、TFTスイッチ4をスイッチングする際に発生するスイッチングノイズが大きくなる。すななち、下部電極11を自身が電気的に接続された走査配線101と重畳させた場合は、TFTスイッチ4のスイッチング時に、走査配線101に印加される電圧の変動に起因したカップリングにより下部電極11の電位も変動しまい、これがノイズの原因となる。一方、本実施の形態のように、下部電極11を信号配線方向の一方側に隣接する走査配線101と重畳させた場合は、対象画素のTFTスイッチ4のスイッチング時(読み取り時)に、下部電極11とカップリングする走査配線101の電位が変動しないため、ノイズを抑制することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、下部電極11の一部を延設してそれぞれ隣接する下部電極11との間のギャップ19の一部が走査配線101の配設位置を避けるように設けて、走査配線101の配設位置の一部に下部電極11を配置することにより、半導体層6で電荷がトラップされることを抑制することができる。
これにより、発明者らの実験結果によれば、従来、600mR照射10秒後に0.2mRの残像が発生していたが、本構造を採用したことにより、0.04mRまで残像を削減することができた。
なお、上記各実施の形態では、下部電極11を信号配線方向に延設することにより、下部電極11を走査配線101と重畳させる場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図11に示すように、下部電極11を信号配線方向にずらして設けることにより、下部電極11を自身が電気的に接続されたTFTスイッチ4を覆いつつ、隣接する走査配線101と重畳させてもよい。また、下部電極11を信号配線方向にさらにずらして、例えば、図7に示すように、下部電極11を隣接する画素のTFTスイッチ4及び隣接する走査配線101と重畳させてもよい。
また、上記各実施の形態では、検出対象とする電磁波としてX線を検出することにより画像を検出する放射線画像撮影装置100に本発明を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、検出対象とする電磁波は可視光や紫外線、赤外線等いずれであってもよい。
また、上記各実施の形態では、放射線を直接、半導体層で電荷に変換して蓄積する直接変換方式の電磁波検出素子10を用いた放射線画像撮影装置100に本発明を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、放射線を一度シンチレータで光に変換し、変換した光を半導体層で電荷に変換して蓄積する間接変換方式の電磁波検出素子を用いた放射線画像撮影装置に適用してもよい。
その他、上記各実施の形態で説明した放射線画像撮影装置100の構成(図1参照。)及び電磁波検出素子10の構成(図2〜図7)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
実施の形態に係る放射線画像撮影装置の全体構成を示す構成図である。 第1の実施の形態に係る電磁波検出素子の1画素単位の構成を示す平面図である。 第1の実施の形態に係る電磁波検出素子の線断面図である。 第1の実施の形態に係る電磁波検出素子の走査配線部分の半導体層内に発生した電荷が収集される様子を示す模式図である。 第2の実施の形態に係る電磁波検出素子の1画素単位の構成を示す平面図である。 第2の実施の形態に係る電磁波検出素子の走査配線部分の半導体層内に発生した電荷が収集される様子を示す模式図である。 実施の形態に係る電磁波検出素子の他の構成を示す平面図である。 従来の電磁波検出素子の1画素単位の構成を示す平面図である。 従来の電磁波検出素子の線断面図である。 従来の電磁波検出素子の走査配線部分の半導体層内に発生した電荷が収集される様子を示す模式図である。 実施の形態に係る電磁波検出素子の他の構成を示す平面図である。
符号の説明
1 基板(絶縁性基板)
3 信号配線
4 TFTスイッチ(薄膜トランジスタ)
6 半導体層
7 上部電極(収集電極)
10 電磁波検出素子
11 下部電極
12 層間絶縁膜(第2の絶縁膜)
15 絶縁膜(第1の絶縁膜)
19 ギャップ
101 走査配線

Claims (6)

  1. 絶縁性基板と、
    前記絶縁性基板上に、第1の絶縁膜を介して異なる配線層により互いに交差して配設された複数の走査配線及び複数の信号配線と、
    前記複数の走査配線と前記複数の信号配線の各交差部に対応して各々個別に、前記複数の走査配線及び複数の信号配線よりも上層に第2の絶縁膜を介して設けられ、発生した電荷を収集する複数の収集電極と、
    前記複数の収集電極の上層に一様に形成され、所定の電磁波が照射されると電荷を発生する半導体層と、を備え、
    前記複数の収集電極は、それぞれ隣接する前記走査配線及び前記信号配線の少なくなくとも一方の配線の長さ方向の少なくとも一部分を幅方向には全て覆うように設けられていることを特徴とする
    電磁波検出素子。
  2. 前記複数の収集電極は、それぞれ一部が前記第2の絶縁膜上を延設されることにより、前記走査配線及び前記信号配線の少なくなくとも一方の配線の長さ方向の少なくとも一部分を幅方向には全て覆うように設けられている
    請求項1記載の電磁波検出素子。
  3. 前記複数の収集電極は、それぞれ隣接する前記走査配線の長さ方向の少なくとも一部分を幅方向には全て覆うように設けられている
    請求項1又は請求項2記載の電磁波検出素子。
  4. 前記複数の走査配線は、それぞれ信号配線方向の一方側に隣接する前記収集電極に収集された電荷の前記信号配線への取り出しを制御し、
    前記複数の収集電極は、前記信号配線方向の一方側に隣接する前記走査配線と重畳している
    請求項3記載の電磁波検出素子。
  5. 前記複数の収集電極は、所定のアライメントマージンを持ってそれぞれ前記信号配線方向の一方側に隣接する前記走査配線と重畳している
    請求項4記載の電磁波検出素子。
  6. 前記複数の走査配線と前記複数の信号配線の各交差部に対応して各々個別に設けられ、前記走査配線にゲート電極が電気的に接続され、前記信号配線又は前記収集電極の何れか一方にソース電極が電気的に接続され、他方にドレイン電極が電気的に接続された複数の薄膜トランジスタをさらに備え、
    前記複数の収集電極は、それぞれ自身が電気的に接続された薄膜トランジスタを覆うように設けられた
    請求項1〜請求項5の何れか1項記載の電磁波検出素子。
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