JP2009245330A - 情報報知装置及び情報報知システム - Google Patents

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Abstract

【課題】運転介入システムへの過信や運転能力への過信によって発生する事故を防止することができるようにする。
【解決手段】事故が発生した位置であって、かつ、運転介入システムによる運転介入が作動した位置である場合には、運転介入システムが作動してもカバーしきれず事故が発生した位置であると判定する。事故が発生した位置であって、かつ、運転介入システムによる運転介入が作動していない位置である場合には、運転介入システムのカバー対象外で運転介入が行なわれない状況で事故が発生した位置であると判定する。自車両の位置から進行方向に所定距離離れた位置が、事故が発生していない位置であって、かつ、運転介入システムによる運転介入が作動した位置である場合には、運転介入システムが作動してカバーすることにより事故の発生を回避した位置であると判定する。判定結果に応じた警報内容をドライバに対して出力する。
【選択図】図4

Description

本発明は、情報報知装置及び情報報知システムに係り、特に、事故発生情報に基づいてドライバに対して情報を報知する情報報知装置及び情報報知システムに関する。
従来より、事故発生位置データと事故発生状況データとからなる新たな事故データベースを形成し、経路案内中において、その事故発生位置での事故発生状況と、現在の車両の走行状況との間に、共通する状況要素が存在する場合、事故発生位置の通過に先立って、事故発生状況に関する情報が付加された警告を出力する車両用ナビゲーション装置が知られている(特許文献1)。この車両用ナビゲーション装置では、事故多発位置の通行に先立って、その時の詳細な状況や運転者の属性などの情報を付加し、状況や運転者属性を考慮して、例えば、「この先スピードオーバーによる事故が多発しています。速度を落として十分に注意してください」と警告を出力している。
また、事故現場の位置情報と該当位置情報に関連付けられた事故当事者の属性情報とからなる交通事故情報データベースを形成し、システム利用者の位置及び属性情報によって該当事故情報を絞り込み、出力する情報処理方法が知られている(特許文献2)。
特開2003−14474号公報 特開2004−94444号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、「この先スピードオーバーによる事故が多発しています。速度を落として十分に注意してください」と状況を教えられても、スピードオーバーによる車線逸脱を防止できる運転介入システムを装備している車両の運転者は、「少し位スピードオーバーしても運転介入システムが作動するから大丈夫」と運転介入システムを過信して、警報を受け入れないことがある、という問題がある。
また、特許文献1、2に記載の技術では、運転介入システムが運転をカバーした結果、事故の発生を回避した状況については、事故情報が出力されないため、ドライバが運転能力を過信している場合には、事故の発生を回避することができない、という問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、運転介入システムへの過信や運転能力への過信によって発生する事故を防止することができる情報報知装置及び情報報知システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために第1の発明に係る情報報知装置は、運転介入を行う運転介入システムを備えた自車両の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記運転介入システムを備えた車両に関する事故が発生した位置を示す事故履歴情報、及び前記車両の前記運転介入システムによる運転介入が行なわれた位置を示すシステム作動履歴情報を記憶した記憶手段から得られる前記事故履歴情報及び前記システム作動履歴情報に基づいて、前記位置情報取得手段によって取得された位置情報が示す位置に対する特定位置が、前記運転介入システムによる運転介入によって事故を回避した位置、前記運転介入システムによる運転介入が行なわれても事故が発生した位置、及び前記運転介入システムによる運転介入が行なわれない状況で事故が発生した位置の何れかであるかを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果に応じた情報を、自車両のドライバに対して報知する報知手段とを含んで構成されている。
第1の発明に係る情報報知装置によれば、位置情報取得手段によって、運転介入を行う運転介入システムを備えた自車両の位置を示す位置情報を取得する。そして、判定手段によって、記憶手段から得られる事故履歴情報及びシステム作動履歴情報に基づいて、位置情報取得手段によって取得された位置情報が示す位置に対する特定位置が、運転介入システムによる運転介入によって事故を回避した位置、運転介入システムによる運転介入が行なわれても事故が発生した位置、及び運転介入システムによる運転介入が行なわれない状況で事故が発生した位置の何れかであるかを判定する。
そして、報知手段によって、判定手段による判定結果に応じた情報を、自車両のドライバに対して報知する。
このように、自車両の位置に対する特定位置が、運転介入システムによる運転介入によって事故を回避した位置、運転介入システムによる運転介入が行なわれても事故が発生した位置、及び運転介入システムによる運転介入が行なわれない状況で事故が発生した位置の何れかであることを、自車両のドライバに対して報知することにより、運転介入システムへの過信や運転能力への過信によって発生する事故を防止することができる。
第2の発明に係る情報報知装置は、運転介入を行う運転介入システムを備えた自車両の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記運転介入システムを備えた車両に関する事故が発生した位置を示す事故履歴情報、及び前記車両の前記運転介入システムによる運転介入が行なわれた位置を示すシステム作動履歴情報を記憶した記憶手段から得られる前記事故履歴情報及び前記システム作動履歴情報に基づいて、判定対象の位置の各々について、前記判定対象の位置が、前記運転介入システムによる運転介入によって事故を回避した位置、前記運転介入システムによる運転介入が行なわれても事故が発生した位置、及び前記運転介入システムによる運転介入が行なわれない状況で事故が発生した位置の何れかであるかを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果を、各判定対象の位置について記憶した判定結果記憶手段と、前記位置情報取得手段によって取得された位置情報が示す位置に対する特定位置の判定結果に応じた情報を、自車両のドライバに対して報知する報知手段とを含んで構成されている。
第2の発明に係る情報報知装置によれば、判定手段によって、記憶手段から得られる事故履歴情報及びシステム作動履歴情報に基づいて、判定対象の位置の各々について、判定対象の位置が、運転介入システムによる運転介入によって事故を回避した位置、運転介入システムによる運転介入が行なわれても事故が発生した位置、及び運転介入システムによる運転介入が行なわれない状況で事故が発生した位置の何れかであるかを判定する。また、判定手段による判定結果を、各判定対象の位置について判定結果記憶手段に記憶する。
そして、位置情報取得手段によって、運転介入を行う運転介入システムを備えた自車両の位置を示す位置情報を取得し、報知手段によって、位置情報取得手段によって取得された位置情報が示す位置に対する特定位置の判定結果に応じた情報を、自車両のドライバに対して報知する。
このように、自車両の位置に対する特定位置が、運転介入システムによる運転介入によって事故を回避した位置、運転介入システムによる運転介入が行なわれても事故が発生した位置、及び運転介入システムによる運転介入が行なわれない状況で事故が発生した位置の何れかであることを、自車両のドライバに対して報知することにより、運転介入システムへの過信や運転能力への過信によって発生する事故を防止することができる。
第3の発明に係る情報報知システムは、上記の第1の発明及び第2の発明に係る情報報知装置と、前記運転介入システムを備えた車両に設けられ、かつ、前記車両に関する事故が発生した位置を示す事故発生情報、及び前記車両の前記運転介入システムによる運転介入が行なわれた位置を示すシステム作動情報を出力する車載情報出力装置と、前記車載情報出力装置によって出力された前記事故発生情報及び前記システム作動情報を収集し、前記記憶手段に前記事故履歴情報及び前記システム作動履歴情報を記憶させるサーバとを含んで構成されている。
第3の発明に係る情報報知システムによれば、運転介入システムを備えた車両に設けられた車載情報出力装置によって、車両に関する事故が発生した位置を示す事故発生情報、及び車両の運転介入システムによる運転介入が行なわれた位置を示すシステム作動情報を出力する。
そして、サーバによって、車載情報出力装置によって出力された事故発生情報及びシステム作動情報を収集し、記憶手段に事故履歴情報及びシステム作動履歴情報を記憶させる。
そして、上記のように、情報報知装置によって、自車両の位置に対する特定位置が、運転介入システムによる運転介入によって事故を回避した位置、運転介入システムによる運転介入が行なわれても事故が発生した位置、及び運転介入システムによる運転介入が行なわれない状況で事故が発生した位置の何れかであるかを判定し、判定結果に応じた情報を、自車両のドライバに対して報知する。
以上説明したように、本発明の情報報知装置及び情報報知システムによれば、自車両の位置に対する特定位置が、運転介入システムによる運転介入によって事故を回避した位置、運転介入システムによる運転介入が行なわれても事故が発生した位置、及び運転介入システムによる運転介入が行なわれない状況で事故が発生した位置の何れかであることを、自車両のドライバに対して報知することにより、運転介入システムへの過信や運転能力への過信によって発生する事故を防止することができる、という効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態では、車線逸脱防止システムを備えた車両に搭載され、ドライバに警告を出力する情報報知装置に本発明を適用した場合を例に説明する。
図1に示すように、第1の実施の形態に係る情報報知システム10は、車線逸脱防止システムの作動の有無及び位置を示すシステム作動情報、及び事故の発生の有無及び位置を示す事故発生情報を検出して送信すると共に、後述する、事故発生履歴情報及びシステム作動履歴情報を記憶した統合データベースに基づいて、ドライバに警告情報を出力するプローブカー12と、プローブカー12から送信されたシステム作動情報及び事故発生情報を受信して収集し、事故発生履歴情報及びシステム作動履歴情報を統合データベースに記憶するセンターサーバ14とを備えている。
ここで、プローブカー12について説明する。プローブカーとは、一般的に、センサとして所定の情報を収集する車両をいう。プローブカーは、例えば、車両の速度データをはじめ、ワイパーやABS、エアバックなどの各システムの作動状況を、GPSの位置情報とともに通信モジュールを使ってセンターサーバに送信する。また、センターサーバ側ではその収集データを様々な情報として再利用する。
プローブカー12には、図2に示す情報報知装置16が搭載されている。情報報知装置16は、プローブカー12に搭載されているナビゲーションシステム18と、衝突事故の際に発生する衝撃を検知する衝撃検知センサ20と、車線逸脱防止システム(例えば、横滑り防止装置(VSC:Vehicle Stability Control))で構成される運転介入システム22と、事故発生情報及びシステム作動情報を送信モジュール24によって送信すると共に、統合データベースの内容を受信モジュール26によって受信して、出力部28によって警告情報を出力させるコンピュータ30とを備えている。なお、情報報知装置16は、本発明の情報報知装置及び車載情報出力装置に対応している。
運転介入システム22を構成している車線逸脱防止システムは、作動条件が満たされた場合に、運転介入を行なって、スピード超過によるカーブ路での車線逸脱を防止して、車線逸脱による事故の発生を回避する。
送信モジュール24及び受信モジュール26は、例えば、携帯電話端末を用いて構成されている。
出力部28は、車載スピーカから構成され、コンピュータ30によって選定された警報内容を車載スピーカから音声出力する。
コンピュータ30は、CPUと、RAMと、後述する情報送信処理ルーチン及び情報報知処理ルーチンを実行するためのプログラムを記憶したROMとを備え、機能的には次に示すように構成されている。コンピュータ30は、ナビゲーションシステム18のGPS(図示省略)から自車両の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部32と、衝撃検知センサ20からの出力に基づいて、衝突事故の発生を検出する事故発生検出部34と、運転介入システム22を管理している車載ECU(図示省略)から運転介入システム22の作動を検出するシステム作動検出部36と、運転介入システム22を管理している車載ECUから運転介入システム22の装備の有無を示すシステム装備情報を取得するシステム装備情報取得部37と、位置情報取得部32によって取得された位置情報、システム装備情報取得部37によって取得されたシステム装備情報、及び事故発生検出部34の検出結果に基づいて、事故が発生したことと事故発生位置とシステム装備情報とを示す事故発生情報を生成して送信モジュール24に出力すると共に、位置情報取得部32によって取得された位置情報、システム装備情報取得部37によって取得されたシステム装備情報、及びシステム作動検出部36の検出結果に基づいて、運転介入システム22が作動したこととシステム作動位置とシステム装備情報とを示すシステム作動情報を生成して送信モジュール24に出力する送信情報生成部38とを備えている。
位置情報取得部32は、位置情報として、経度及び緯度からなる位置情報をGPSから取得する。
システム作動検出部36は、車載ECU(図示省略)から運転介入システム22の作動を検出する。また、送信情報生成部38は、運転介入システム22の装備があることを示すシステム装置情報と送信時刻情報とを含むシステム作動情報を生成し、また、運転介入システム22の装備の有無を示すシステム装備情報と送信時刻情報とを含む事故発生情報を生成する。
センターサーバ14は、一般的なサーバで構成され、上記図1に示すように、事故発生履歴情報を記憶した事故情報データベース14Aと、システム作動履歴情報を記憶したシステム作動情報データベース14Bと、事故情報データベース14Aの事故発生履歴情報及びシステム作動情報データベース14Bのシステム作動履歴情報を統合して記憶した統合データベース14Cとを備えている。
センターサーバ14は、通信モジュール(図示省略)によってプローブカー12から受信した事故発生情報を収集して、事故発生履歴情報として事故情報データベース14Aに記憶し、通信モジュールによってプローブカー12から受信したシステム作動情報を収集して、システム作動履歴情報としてシステム作動情報データベース14Bに記憶する。また、センターサーバ14は、図3に示すように、事故情報データベース14Aの事故発生履歴情報とシステム作動情報データベース14Bのシステム作動履歴情報とを、位置情報、送信時刻情報、及び運転介入システム22の装備の有無を示すシステム装備情報を基に統合して、統合データベース14Cに記憶する。
事故情報データベース14Aの事故発生履歴情報は、事故が発生した位置(緯度及び経度)を示す位置情報、事故発生情報の送信時刻を示す送信時刻情報、及び運転介入システム22の装備の有無を示すシステム装備情報の各項目から構成され、複数の事故発生情報から生成される。システム作動情報データベース14Bのシステム作動履歴情報は、運転介入システム22が作動した位置(緯度及び経度)を示す位置情報、システム作動情報の送信時刻を示す送信時刻情報、及び運転介入システム22の装備があることを示すシステム装備情報の各項目から構成され、複数のシステム作動情報から生成される。
統合データベース14Cに記憶されているデータは、位置(緯度及び経度)を示す位置情報、事故発生の有無を示す情報、運転介入システム22の装備の有無を示すシステム装備情報、及び運転介入システム22の作動の有無を示す情報の各項目から構成されている。
センターサーバ14において、事故情報データベース14Aの事故発生履歴情報とシステム作動情報データベース14Bのシステム作動履歴情報とを統合する場合、事故発生履歴情報が示す事故発生位置(事故発生情報の位置情報)については、事故発生位置の周辺位置を位置情報とし、かつ、運転介入システムによる運転介入が作動したことを示すシステム作動履歴情報であって、かつ、該当する事故発生履歴情報の送信時刻から所定時刻前までの間に送信されたシステム作動履歴情報があるか否かを判定し、上記のようなシステム作動履歴情報があった場合には、事故発生位置を示す位置情報に対応するデータとして、事故発生があったことを示す情報と運転介入システム22の作動があったことを示す情報とを記憶させる。一方、上記のようなシステム作動履歴情報がなかった場合には、事故発生位置を示す位置情報に対応するデータとして、事故発生があったことを示す情報と運転介入システム22の作動がなかったことを示す情報とを記憶させる。
なお、事故情報データベース14A、システム作動情報データベース14B、及び統合データベース14Cの各々の記憶内容は、プローブカー12から事故発生情報又はシステム作動情報を受信するたびに逐次更新される。
また、センターサーバ14は、プローブカー12からの送信要求に応じて、統合データベース14Cに記憶されたデータをプローブカー12に送信する。
上記図2に示すように、情報報知装置16のコンピュータ30は、センターサーバ14の統合データベース14Cに記憶されているデータと同様のデータを記憶する統合データベース40と、受信モジュール26によってセンターサーバ14から受信した統合データベース14Cのデータに基づいて、統合データベース40に記憶されているデータを更新する更新部42と、位置情報取得部32によって取得した位置情報が示す自車両の位置から進行方向に所定距離離れた位置(自車両の位置に対する特定位置)を示す位置情報を持つデータを、統合データベース40から取得するデータ取得部44と、データ取得部44によって取得したデータに基づいて、自車両の位置から進行方向に所定距離離れた位置が、事故発生位置であるか否か、及び運転介入システム22の作動位置であるか否かによって、運転介入システムによる運転介入によって事故を回避した位置、運転介入システムによる運転介入が行なわれても事故が発生した位置、及び運転介入システムによる運転介入が行なわれない状況で事故が発生した位置の何れかであるかを判定する事故システム作動判定部46と、事故システム作動判定部46の判定結果に基づいて、警報内容を選定し、選定した警報内容を、出力部28によって音声出力させる警報出力制御部48とを備えている。
更新部42は、例えば、自車両のエンジンの始動時に、送信モジュール24によって、センターサーバ14に対してデータ送信要求を送信し、受信モジュール26によって、センターサーバ14の統合データベース14Cの記憶内容を受信し、統合データベース40の記憶内容を更新する。なお、更新タイミングは、エンジン始動時に限定されるものではない。
データ取得部44は、位置情報取得部32から位置情報を取得すると共に、ナビゲーションシステム18のGPS情報から進行方向を取得して、まもなく自車両がさしかかろうとしている、自車両の現在位置から進行方向に所定距離離れた位置を示す位置情報を持つデータを、統合データベース40から取得する。
事故システム作動判定部46は、図4に示すように、データ取得部44によって取得したデータに基づいて、自車両の位置から進行方向に所定距離離れた位置が、事故が発生した位置であって、かつ、運転介入システムによる運転介入が作動した位置である場合には、運転介入システムが作動してもカバーしきれず事故が発生した位置であると判定する。また、事故システム作動判定部46は、データ取得部44によって取得したデータに基づいて、自車両の位置から進行方向に所定距離離れた位置が、事故が発生した位置であって、かつ、運転介入システムによる運転介入が作動していない位置である場合には、運転介入システムのカバー対象外で運転介入が行なわれない状況で事故が発生した位置であると判定する。また、事故システム作動判定部46は、データ取得部44によって取得したデータに基づいて、自車両の位置から進行方向に所定距離離れた位置が、事故が発生していない位置であって、かつ、運転介入システムによる運転介入が作動した位置である場合には、運転介入システムが作動してカバーすることにより事故の発生を回避した位置であると判定する。
また、事故システム作動判定部46は、データ取得部44によって取得したデータに基づいて、運転介入システムを装備していない車両に関するデータであって、自車両の位置から進行方向に所定距離離れた位置が、事故が発生した位置である場合には、運転介入システムを装備していない状況で事故が発生した位置であると判定する。
なお、データ取得部44が、統合データベース40から、自車両の位置から進行方向に所定距離離れた位置と位置情報が示す位置とが一致しているデータを複数取得した場合には、事故システム作動判定部46は、図4に示すような判定結果に対する優先順位を用いて、取得した複数のデータに対する判定結果から、1つの判定結果を選択すればよい。また、取得した複数のデータに対する判定結果に基づいて、一番多い判定結果を選択するようにしてもよい。
警報出力制御部48は、上記図4に示すように、事故システム作動判定部46の判定結果に応じた警報内容を選定し、選定した警報内容を、出力部28によって音声出力させる。例えば、事故システム作動判定部46によって、運転介入システムが作動してもカバーしきれず事故が発生した位置であると判定された場合には、運転介入システムへの過信(カバー範囲越え)を警報するために、「次カーブ事故発生!車線逸脱防止システムを過信しないで下さい。」という警報内容を選定する。また、事故システム作動判定部46によって、運転介入システムのカバー対象外で運転介入システムが作動しない状況で事故が発生した位置であると判定された場合には、運転介入システムへの過信(カバー対象外)を警報するために、「次カーブ事故発生!慎重に運転して下さい。」という警報内容を選定する。また、事故システム作動判定部46によって、運転介入システムが作動してカバーすることにより事故の発生を回避した位置であると判定された場合には、運転能力への過信を警報するために、「次カーブ車線逸脱防止システム作動!運転能力を過信しないで下さい。」という警報内容を選定する。
また、事故システム作動判定部46によって、運転介入システムを装備していない状況で事故が発生した位置であると判定された場合には、「次カーブ事故発生!注意して下さい。」という警報内容を選定する。
ここで、本実施の原理について説明する。従来より、事故を防ぐ目的で各種の運転介入システムが開発されているが、その運転介入システムの運転介入にも限界があり、運転介入システムでカバーしきれない領域、もしくはカバー対象外の領域を、ユーザが知ることは重要なことである。しかし、ユーザがその限界を知ることができない場合には、「運転介入システムが装備されているから大丈夫だろう」と運転介入システムに頼りすぎた運転を行なった結果、運転介入システムのカバー範囲を超えて、事故に至るケースがある。
そこで、本実施の形態に係る情報報知装置は、運転介入システムへの過信や運転能力への過信を、適切に運転者へ警報することにより、運転介入システムや運転能力に頼りすぎたが故の事故が発生することを防止することができる。
次に、第1の実施の形態に係る情報報知システム10の作用について説明する。
まず、プローブカー12が走行しているときに、プローブカー12に搭載されている情報報知装置16において、図5に示す情報送信処理ルーチンが実行される。
ステップ100において、衝撃検知センサ20からの出力に基づいて、衝突事故の発生が検出されたか否かを判定し、衝突事故が発生していない場合には、ステップ106へ移行する。一方、上記ステップ100で、衝突事故の発生が検出された場合には、ステップ102において、ナビゲーションシステム18のGPSから自車両の位置を示す位置情報を取得すると共に、車載ECUからシステム装備情報を取得し、ステップ104において、衝突事故が発生した位置を示す位置情報と運転介入システム22の装備があることを示すシステム装備情報と送信時刻情報とからなる事故発生情報を生成し、送信モジュール24によってセンターサーバ14へ事故発生情報を送信する。
そして、ステップ106において、運転介入システム22を管理する車載ECUの情報から、運転介入システム22の作動が検出されたか否かを判定し、運転介入システム22が作動していない場合には、ステップ100へ戻る。一方、上記ステップ106で、運転介入システム22の作動が検出された場合には、ステップ108において、ナビゲーションシステム18のGPSから自車両の位置を示す位置情報を取得すると共に、車載ECUからシステム装備情報を取得し、ステップ110において、運転介入システム22が作動した位置を示す位置情報と運転介入システム22の装備があることを示すシステム装備情報と送信時刻情報とからなるシステム作動情報を生成し、送信モジュール24によってセンターサーバ14へシステム作動情報を送信して、ステップ100へ戻る。
上記の情報送信処理ルーチンによって、プローブカー12から事故発生情報やシステム作動情報がセンターサーバ14へ送信される。
また、センターサーバ14において、図6に示すデータベース更新処理ルーチンが実行される。まず、ステップ120において、プローブカー12の情報報知装置16から送信された事故発生情報を受信したか否かを判定し、事故発生情報を受信していない場合には、ステップ124へ移行する。一方、上記ステップ120において、事故発生情報を受信した場合には、ステップ122において、受信した事故発生情報を用いて、事故情報データベース14Aの事故発生履歴情報を更新し、ステップ128へ移行する。
ステップ124では、プローブカー12の情報報知装置16から送信されたシステム作動情報を受信したか否かを判定し、システム作動情報を受信していない場合には、上記ステップ120へ戻る。一方、上記ステップ124において、システム作動情報を受信した場合には、ステップ126において、受信したシステム作動情報を用いて、システム作動情報データベース14Bのシステム作動履歴情報を更新し、ステップ128へ移行する。
ステップ128では、更新された事故情報データベース14Aの事故発生履歴情報又はシステム作動情報データベース14Bのシステム作動履歴情報に基づいて、上記で説明したように、事故情報データベース14Aの事故発生履歴情報とシステム作動情報データベース14Bのシステム作動履歴情報とを統合することにより、統合データベース40に記憶させる内容を更新して、ステップ120へ戻る。
上記のデータベース更新処理ルーチンによって、プローブカー12から送信された事故発生情報やシステム作動情報が収集され、事故情報データベース14A、システム作動情報データベース14B、及び統合データベース14Cの各々の記憶内容が逐次更新される。
また、プローブカー12のイグニッションスイッチ(図示省略)がオンにされると、プローブカー12の情報報知装置16において、図7に示す情報報知処理ルーチンが実行される。
まず、ステップ140において、センターサーバ14の統合データベース14Cにアクセスして、統合データベース14Cの記憶内容と同じになるように、情報報知装置16の統合データベース40に記憶されているデータを更新する。そして、ステップ142において、ナビゲーションシステム18のGPSから、自車両の位置を取得すると共に、ナビゲーションシステム18の経路設定情報やGPSからの自車両の位置の変化から、自車両の進行方向を取得する。
次のステップ144では、上記ステップ142で取得した自車両の位置及び進行方向に基づいて、自車両の位置に対して進行方向に所定距離離れた位置を示す位置情報を持つデータを、統合データベース40から検索し、ステップ146で、上記ステップ144の検索により、該当するデータが取得されたか否かを判定する。該当するデータが取得されなかった場合には、ステップ142へ戻るが、一方、該当するデータが取得された場合には、ステップ148へ移行する。
ステップ148では、上記ステップ146で取得したデータに基づいて、自車両の位置から進行方向に所定距離離れた位置が、事故が発生した位置であるか否かを判定し、事故が発生した位置でない場合には、ステップ150へ移行し、上記ステップ146で取得したデータに基づいて、自車両の位置から進行方向に所定距離離れた位置が、運転介入システム22が作動した位置であるか否かを判定する。上記ステップ150で、運転介入システム22が作動した位置でない場合には、ステップ142へ戻るが、一方、運転介入システム22が作動した位置である場合には、自車両の位置から進行方向に所定距離離れた位置が、運転介入システム22が作動して運転介入を行なうことにより衝突事故が回避された位置であると判断し、ステップ152において、運転能力への過信を警報するメッセージを音声出力して、ステップ142へ戻る。
上記ステップ148において、事故が発生した位置であると判定された場合には、ステップ154において、上記ステップ146で取得したデータに基づいて、運転介入システムが装備されたプローブカーのデータであるか否かを判定し、運転介入システムが装備されていないプローブカーのデータである場合には、運転介入システムを装備していない状況で事故が発生した位置であると判断し、ステップ156において、事故発生位置であることを警報するメッセージを音声出力して、ステップ142へ戻る。
上記ステップ154において、上記ステップ146で取得したデータが、運転介入システムが装備されたプローブカーのデータであると判定された場合には、ステップ158において、上記ステップ146で取得したデータに基づいて、自車両の位置から進行方向に所定距離離れた位置が、運転介入システム22が作動した位置であるか否かを判定する。上記ステップ158で、運転介入システム22が作動した位置である場合には、自車両の位置から進行方向に所定距離離れた位置が、運転介入システム22が作動して運転介入を行なってもカバーしきれず衝突事故が発生した位置であると判断し、ステップ160において、運転介入システムへの過信を警報するメッセージを音声出力して、ステップ142へ戻る。一方、上記ステップ158で、運転介入システム22が作動した位置でない場合には、運転介入システム22のカバー対象外で運転介入が行なわれない状況で運転介入システム22が作動せずに衝突事故が発生した位置であると判断し、ステップ162において、運転介入システムへの過信を警報するメッセージを音声出力して、ステップ142へ戻る。
以上説明したように、第1の実施の形態に係る情報報知システムの情報報知装置によれば、自車両の位置から進行方向に所定距離離れた位置が、運転介入システムによる運転介入によって事故を回避した位置、運転介入システムによる運転介入が行なわれても事故が発生した位置、及び運転介入システムによる運転介入が行なわれない状況で事故が発生した位置の何れかであるかを判定し、判定結果に応じた警告情報を、自車両のドライバに対して報知することにより、運転介入システムへの過信や運転能力への過信によって発生する事故を防止することができる。
また、自車両の位置から進行方向に所定距離離れた位置について、事故発生履歴情報とシステム作動履歴情報とを組み合わせた判定を行い、判定結果に応じて最適な警報を選定することができ、運転介入システムや運転能力への過信を警報することができる。
次に、第2の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態に係る運転支援装置の構成は、第1の実施の形態と同様の構成となっているため、同一符号を付して説明を省略する。
第2の実施の形態では、プローブカーに搭載されている運転介入システムが、プローブカーによって異なっている点が、第1の実施の形態と異なっている。
第2の実施の形態に係るプローブカー12の運転介入システム22は、ABS(Antilock Brake System:アンチロック・ブレーキ・システム)、VSC、LKA(Lane Keeping Assist:車線維持アシスト装置)などの少なくとも一つで構成されている。
第2の実施の形態に係る情報報知装置16の送信情報生成部38は、運転介入システム22を管理している車載ECUから、プローブカー12に搭載されている運転介入システム22の種別を示すシステム装備情報を取得し、取得した運転介入システム22の種別を示すシステム装備情報を含む事故発生情報及びシステム作動情報を生成して、送信モジュール24に出力する。
センターサーバ14は、プローブカー12の情報報知装置16から送信された事故発生情報及びシステム作動情報の各々を収集して、事故発生履歴情報及びシステム作動履歴情報の各々を、事故情報データベース14A及びシステム作動情報データベース14Bの各々に記憶させる。また、センターサーバ14は、図8に示すように、事故情報データベース14Aの事故発生履歴情報と、システム作動情報データベース14Bのシステム作動履歴情報とを、位置情報、送信時刻情報、及び搭載されている運転介入システム22の種別を示すシステム装備情報を基に統合して、統合データベース14Cに記憶させる。
統合データベース14Cに記憶されているデータは、位置(緯度及び経度)を示す位置情報、送信時刻情報、事故発生の有無を示す情報、運転介入システム22の装備の有無を示すシステム装備情報、及び運転介入システム22の作動の有無を示す情報の各項目から構成され、運転介入システム22の装備の有無を示す情報、及び運転介入システム22の作動の有無を示す情報の項目は、運転介入システム22の種別毎に設けられている。
また、プローブカー12の情報報知装置16の更新部42は、運転介入システム22を管理している車載ECUから運転介入システム22の種別を示す情報を取得し、プローブカー12に搭載されている運転介入システム22の種別に含まれる運転介入システムのみを搭載した車両又は運転介入システムを搭載していない車両に関するデータを、センターサーバ14の統合データベース14Cから取得し、統合データベース40を更新する。
プローブカー12の運転介入システム22が、VSCのみで構成されている場合、運転介入システム(VSC)のみを搭載した車両又は運転介入システムを搭載していない車両に関するデータを、センターサーバ14から取得するため、第1の実施の形態と同様に、上記図3に示したデータが、統合データベース40に記憶されている。
なお、情報報知システムの他の構成及び作用は、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
このように、プローブカーに搭載されている運転介入システムが、プローブカーによって異なる場合であっても、自車両の位置から進行方向に所定距離離れた位置が、運転介入システムによる運転介入によって事故を回避した位置、運転介入システムによる運転介入が行なわれても事故が発生した位置、及び運転介入システムによる運転介入が行なわれない状況で事故が発生した位置の何れかであるかを判定し、判定結果に応じた警告情報を、自車両のドライバに対して報知することにより、運転介入システムへの過信や運転能力への過信によって発生する事故を防止することができる。
なお、上記の実施の形態では、プローブカーに搭載されている運転介入システムが1種類である場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、プローブカーが、複数種類の運転介入システムを搭載していてもよい。この場合には、情報報知装置の更新部では、プローブカーが搭載している複数種類の運転介入システムの種別に含まれる運転介入システムのみを搭載したプローブカーのデータ、及び運転介入システムを搭載していないプローブカーのデータを、センターサーバの統合データベースから取得し、情報報知装置内の統合データベースを更新するようにすればよい。また、自車両の位置から進行方向に所定距離離れた位置が、運転介入システムが作動した位置である場合には、警報で、搭載している運転介入システムのうち、作動した運転介入システムを過信しないように警報するメッセージを音声出力してもよい。
次に、第3の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同様の構成となる部分については、同一符号を付して説明を省略する。
第3の実施の形態では、オフラインで、各判定対象の位置について、運転介入システムによる運転介入によって事故を回避した位置等であるかを判定して記憶している点と、走行中には、記憶された判定結果に応じた警報を出力している点とが、第1の実施の形態と主に異なっている。
図9に示すように、第3の実施の形態に係る情報報知装置316のコンピュータ330は、位置情報取得部32と、事故発生検出部34と、システム作動検出部36と、システム装備情報取得部37と、送信情報生成部38とを備えている。また、コンピュータ330は、統合データベース40と、更新部42と、各判定対象の位置に対応するデータを、統合データベース40から取得し、各判定対象の位置が、事故発生位置であるか否か、及び運転介入システム22の作動位置であるか否かによって、運転介入システムによる運転介入によって事故を回避した位置、運転介入システムによる運転介入が行なわれても事故が発生した位置、及び運転介入システムによる運転介入が行なわれない状況で事故が発生した位置の何れかであるかを判定する事故システム作動判定部340と、事故システム作動判定部340によって判定された判定結果を、各位置について記憶する判定結果データベース342と、位置情報取得部32によって取得した位置情報が示す自車両の位置から進行方向に所定距離離れた位置に対応する判定結果を、判定結果データベース342から取得する判定結果取得部344と、判定結果取得部344によって取得された判定結果に基づいて、警報内容を選定し、選定した警報内容を、出力部28によって音声出力させる警報出力制御部348とを備えている。
事故システム作動判定部340は、更新部42によって統合データベース40の記憶内容が更新されたときに、オフラインに、統合データベース40から、電子地図の走行路上の各判定対象の位置に対応するデータを取得し、データが取得された各判定対象の位置について、判定対象の位置が、事故発生位置であるか否か、及び運転介入システム22の作動位置であるか否かに基づいて、運転介入システムが作動してもカバーしきれず事故が発生した位置、運転介入システムのカバー対象外で作動しない状況で事故が発生した位置、及び運転介入システムが作動してカバーすることにより事故の発生を回避した位置の何れであるかを判定し、各判定対象の位置に対する判定結果を、判定結果データベース342に記憶する。
判定結果取得部344は、位置情報取得部32から位置情報を取得すると共に、ナビゲーションシステム18から進行方向を取得して、まもなく自車両がさしかかろうとしている、自車両の位置から進行方向に所定距離離れた位置に対する判定結果を、判定結果データベース342から取得する。
警報出力制御部348は、上記図4に示すように、判定結果取得部344によって取得した判定結果に応じた警報内容を選定し、選定した警報内容を、出力部28によって音声出力させる。例えば、判定結果取得部344によって、運転介入システムがカバーしきれず事故が発生した位置であるとの判定結果が取得された場合には、運転介入システムへの過信(カバー範囲越え)を警報するために、「次カーブ事故発生!車線逸脱防止システムを過信しないで下さい。」という警報内容を選定する。また、判定結果取得部344によって、運転介入システムのカバー対象外となる状況で事故が発生した位置であるとの判定結果が取得された場合には、運転介入システムへの過信(カバー対象外)を警報するために、「次カーブ事故発生!慎重に運転して下さい。」という警報内容を選定する。また、判定結果取得部344によって、運転介入システムがカバーすることにより事故の発生を回避した位置であるとの判定結果が取得された場合には、運転能力への過信を警報するために、「次カーブ車線逸脱防止システム作動!運転能力を過信しないで下さい。」という警報内容を選定する。
また、判定結果取得部344によって、運転介入システムを装備していない状況で事故が発生した位置であるとの判定結果が取得された場合には、「次カーブ事故発生!注意して下さい。」という警報内容を選定する。
なお、情報報知システムの他の構成は、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
次に、第3の実施に形態に係る情報報知システムの作用について説明する。なお、第1の実施の形態と同様の処理については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
まず、プローブカー12が走行しているときに、プローブカー12に搭載されている情報報知装置316によって、第1の実施の形態と同様に、上記図5に示す情報送信処理ルーチンが実行され、プローブカー12の情報報知装置316から事故発生情報やシステム作動情報がセンターサーバ14へ送信される。
また、センターサーバ14において、第1の実施の形態と同様に、上記図6に示すデータベース更新処理ルーチンが実行され、プローブカー12からの事故発生情報やシステム作動情報を収集して、事故情報データベース14A、システム作動情報データベース14B、及び統合データベース14Cの各々の記憶内容が逐次更新される。
また、プローブカー12のイグニッションスイッチ(図示省略)がオンにされると、プローブカー12の情報報知装置316において、図10に示す判定処理ルーチンが実行される。
まず、ステップ140において、センターサーバ14の統合データベース14Cにアクセスして、情報報知装置16の統合データベース40に記憶されているデータを更新する。そして、ステップ350では、電子地図の走行路上の判定対象の位置を示す位置情報を持つデータを、統合データベース40から検索し、ステップ352で、上記ステップ350の検索により、該当するデータが取得されたか否かを判定する。該当するデータが取得されなかった場合には、ステップ350へ戻るが、一方、該当するデータが取得された場合には、ステップ354へ移行する。
ステップ354では、上記ステップ352で取得したデータに基づいて、判定対象の位置が、事故が発生した位置であるか否かを判定し、事故が発生した位置でない場合には、ステップ356へ移行し、上記ステップ352で取得したデータに基づいて、判定対象の位置が、運転介入システム22が作動した位置であるか否かを判定する。上記ステップ356で、運転介入システム22が作動した位置でない場合には、ステップ350へ戻るが、一方、運転介入システム22が作動した位置である場合には、ステップ358において、判定対象の位置が、運転介入システム22が作動することにより衝突事故の発生を回避した位置であると判定し、この判定結果を判定結果データベース342に記憶して、ステップ370へ移行する。
上記ステップ354において、事故が発生した位置であると判定された場合には、ステップ360において、上記ステップ352で取得したデータに基づいて、運転介入システムが装備されたプローブカーのデータであるか否かを判定し、運転介入システムが装備されていないプローブカーのデータである場合には、ステップ362において、運転介入システムを装備しない状況で事故が発生した位置であると判定し、この判定結果を判定結果データベース342に記憶して、ステップ370へ移行する。
上記ステップ360において、上記ステップ352で取得したデータが、運転介入システムが装備されたプローブカーのデータであると判定された場合には、ステップ364において、上記ステップ352で取得したデータに基づいて、判定対象の位置が、運転介入システム22が作動した位置であるか否かを判定する。上記ステップ364で、運転介入システム22が作動した位置である場合には、ステップ366において、判定対象の位置が、運転介入システム22が作動してもカバーしきれず衝突事故が発生した位置であると判定し、この判定結果を判定結果データベース342に記憶して、ステップ370へ移行する。一方、上記ステップ364で、運転介入システム22が作動した位置でない場合には、ステップ368において、運転介入システム22のカバー対象外となる状況で運転介入システム22が作動せずに衝突事故が発生した位置であると判定し、この判定結果を判定結果データベース342に記憶して、ステップ370へ移行する。
ステップ370では、上記ステップ350〜368の処理を、全ての判定対象の位置について行なったか否かを判定し、電子地図の走行路上の位置で、上記ステップ350〜368の処理を行なっていない位置がある場合には、ステップ350へ戻って、他の判定対象の位置について、上記ステップ350〜368の処理を行なう。一方、全ての判定対象の位置について、上記ステップ350〜368の処理を行なった場合には、判定処理ルーチンを終了する。
また、プローブカー12が走行しているときに、プローブカー12に搭載されている情報報知装置316において、図11に示す情報報知処理ルーチンが実行される。
まず、ステップ380において、ナビゲーションシステム18のGPSから、自車両の位置を取得すると共に、ナビゲーションシステム18の経路設定情報や自車両の位置の変化から、自車両の進行方向を取得する。
次のステップ382では、上記ステップ380で取得した自車両の位置及び進行方向に基づいて、自車両の位置から進行方向に所定距離離れた位置に対する判定結果を、判定結果データベース342から検索し、ステップ384で、上記ステップ382の検索により、該当する判定結果が取得されたか否かを判定する。該当する判定結果が取得されなかった場合には、自車両の位置から進行方向に所定距離離れた位置において、事故の発生や運転介入システム22の作動がなかったと判断し、ステップ380へ戻るが、一方、該当する判定結果が取得された場合には、ステップ386へ移行する。
ステップ386では、上記ステップ384で取得した判定結果に応じた警報を音声出力して、ステップ380へ戻る。
以上説明したように、第3の実施の形態に係る情報報知システムの情報報知装置によれば、オフラインで、各判定対象位置について、運転介入システムによる運転介入によって事故を回避した位置、運転介入システムによる運転介入が行なわれても事故が発生した位置、及び運転介入システムによる運転介入が行なわれない状況で事故が発生した位置の何れかであるかを判定して記憶しておき、自車両の位置から進行方向に所定距離離れた位置に対する判定結果に応じた警告情報を、自車両のドライバに対して報知することにより、運転介入システムへの過信や運転能力への過信によって発生する事故を防止することができる。
なお、上記の第1の実施の形態〜第3の実施の形態では、プローブカーに搭載された情報報知装置に統合データベースを設けた場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、センターサーバのみに統合データベースを設けるようにしてもよい。この場合には、情報報知装置が、高速通信モジュールを用いてセンターサーバ内の統合データベースにリアルタイムでアクセスするようにすればよい。
また、判定結果に応じた警報メッセージを選定する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、判定結果に応じて、警報の強さを変えても良い。例えば、図4の具体例2に示すように、運転介入システムが作動してもカバーしきれず事故が発生した位置であると判定された場合には、運転介入システムへの過信(カバー範囲越え)を警報するために、「次カーブ事故発生!十分に注意して運転して下さい。」という警報内容を選定する。また、運転介入システムのカバー対象外で運転介入システムが作動しない状況で事故が発生した位置であると判定された場合には、運転介入システムへの過信(カバー対象外)を警報するために、「次カーブ事故発生!慎重に運転して下さい。」という警報内容を選定する。また、運転介入システムが作動してカバーすることにより事故の発生を回避した位置であると判定された場合には、運転能力への過信を警報するために、「次カーブ、ご注意下さい。」という警報内容を選定する。また、運転介入システムを装備していない状況で事故が発生した位置であると判定された場合には、「次カーブ事故発生!ご注意して下さい。」という警報内容を選定する。
本発明の第1の実施の形態に係る情報報知システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る情報報知装置の構成を示すブロック図である。 統合データベースに記憶されているデータを示すイメージ図である。 判定結果、警報内容、及び優先順位の各々の具体例を示す表である。 本発明の第1の実施の形態に係る情報報知装置における情報送信処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係るセンターサーバにおけるデータベース更新処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る情報報知装置における情報報知処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 統合データベースに記憶されているデータを示すイメージ図である。 本発明の第3の実施の形態に係る情報報知装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係る情報報知装置における判定処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る情報報知装置における情報報知処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。
符号の説明
10 情報報知システム
12 プローブカー
14 センターサーバ
14A 事故情報データベース
14B システム作動情報データベース
14C 統合データベース
16、316 情報報知装置
18 ナビゲーションシステム
20 衝撃検知センサ
22 運転介入システム
24 送信モジュール
26 受信モジュール
28 出力部
30、330 コンピュータ
32 位置情報取得部
34 事故発生検出部
36 システム作動検出部
40 統合データベース
46、340 事故システム作動判定部
48、348 警報出力制御部
342 判定結果データベース

Claims (3)

  1. 運転介入を行う運転介入システムを備えた自車両の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記運転介入システムを備えた車両に関する事故が発生した位置を示す事故履歴情報、及び前記車両の前記運転介入システムによる運転介入が行なわれた位置を示すシステム作動履歴情報を記憶した記憶手段から得られる前記事故履歴情報及び前記システム作動履歴情報に基づいて、前記位置情報取得手段によって取得された位置情報が示す位置に対する特定位置が、前記運転介入システムによる運転介入によって事故を回避した位置、前記運転介入システムによる運転介入が行なわれても事故が発生した位置、及び前記運転介入システムによる運転介入が行なわれない状況で事故が発生した位置の何れかであるかを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果に応じた情報を、自車両のドライバに対して報知する報知手段と、
    を含む情報報知装置。
  2. 運転介入を行う運転介入システムを備えた自車両の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記運転介入システムを備えた車両に関する事故が発生した位置を示す事故履歴情報、及び前記車両の前記運転介入システムによる運転介入が行なわれた位置を示すシステム作動履歴情報を記憶した記憶手段から得られる前記事故履歴情報及び前記システム作動履歴情報に基づいて、判定対象の位置の各々について、前記判定対象の位置が、前記運転介入システムによる運転介入によって事故を回避した位置、前記運転介入システムによる運転介入が行なわれても事故が発生した位置、及び前記運転介入システムによる運転介入が行なわれない状況で事故が発生した位置の何れかであるかを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果を、各判定対象の位置について記憶した判定結果記憶手段と、
    前記位置情報取得手段によって取得された位置情報が示す位置に対する特定位置の判定結果に応じた情報を、自車両のドライバに対して報知する報知手段と、
    を含む情報報知装置。
  3. 請求項1又は2に記載の情報報知装置と、
    前記運転介入システムを備えた車両に設けられ、かつ、前記車両に関する事故が発生した位置を示す事故発生情報、及び前記車両の前記運転介入システムによる運転介入が行なわれた位置を示すシステム作動情報を出力する車載情報出力装置と、
    前記車載情報出力装置によって出力された前記事故発生情報及び前記システム作動情報を収集し、前記記憶手段に前記事故履歴情報及び前記システム作動履歴情報を記憶させるサーバと、
    を含む情報報知システム。
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