JP2009244442A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 1成分現像剤を用いる現像装置において、印刷の状況に応じて変化する現像室の現像剤の質に適応的に対処するとともに、現像剤の効率良い使用を図る。
【解決手段】
現像室Aを内部に形成し、一成分からなる現像剤を収容するハウジング51と、撹拌室Cを内部に形成する撹拌部57を少なくとも備えた現像剤供給手段59と、前記撹拌室Cから前記現像室Aの上方に現像剤を供給する第1搬送路501と、前記現像室Aの下方から前記撹拌室Cへ現像剤を回収する第2搬送路502と、前記現像室Aの下方から前記現像室Aの上方に現像剤を再供給する第3搬送路503と、前記現像室Aに配置され、現像剤を担持する現像剤担持体52と、前記現像室Aに配置され、前記現像剤担持体52に現像剤を供給する現像剤供給部材53と、前記現像剤担持体52に当接して前記現像剤担持体52表面の現像剤を規制する規制部材54とを備え、前記第1、第2、第3搬送路を駆動して現像剤の搬送を行う。
【選択図】 図2

Description

本発明は、潜像担持体上の静電潜像を一成分現像剤で現像する現像装置と、それを備える画像形成装置に関する。
潜像担持体の表面に画像データに基づく静電潜像を露光形成する電子写真記録方式の画像形成装置が知られており、この画像形成装置では静電潜像を現像装置により現像剤にて現像して潜像担持体表面の現像剤像を、記録用紙など記録媒体に転写して画像形成する。
このような画像形成装置として各種のものが知られているが、例えば、特許文献1の図2や、特許文献2の図1にみられるように各色現像装置を縦方向に並べて潜像担持体の静電潜像を現像する縦型タイプのものや、現像装置を横方向に並べて潜像担持体の静電潜像を行うタンデム型タイプのものがよく知られている。
このような画像形成装置に用いられる現像剤としては、キャリアとトナーからなる2成分現像剤、及びキャリアを必要としないでトナーのみからなる1成分現像剤(磁性トナー、非磁性トナー)が知られている。2成分現像剤はトナーのみが消費されることでトナー濃度が低下するので、キャリアとトナーとの混合比を一定割合に保持する必要があり、そのため現像装置が大型化するといった欠点がある。
一方、一成分現像剤は、装置が小型であるなどの利点を有しており、低温低湿や高温高湿といった悪環境での使用が容易であるなどの理由から現像方式の主流となっている。
特に、非磁性体の1成分現像剤を用いる非磁性1成分現像方式は、トナー(現像剤)が磁気力を持たないため、現像剤担持体に補給ローラなどを圧接して現像剤担持体上にトナーを供給して静電気的に保持させ、規制部材により薄層化して現像するものであり、有色の磁性体を含有しないためカラー化に対応できるという利点がある。また、現像剤担持体にマグネットを用いないため、装置の軽量化、低コスト化が可能となり、近年、小型フルカラープリンタなどで実用化されている。
しかしながら、1成分現像方式では未だ解決すべき課題が多いのが現状である。すなわち、2成分現像方式では、トナーの帯電、搬送手段としてキャリアを用い、トナーとキャリアは現像室内において十分に撹拌、混合された後、現像剤担持体に供給され現像に供されるため比較的長時間の使用においても安定した帯電と搬送を持続することが可能であり、また、高速の現像装置にも対応しやすい。
これに比べ、1成分現像方式ではキャリアのような安定した帯電、搬送手段がないため、長時間の使用や高速化による帯電不良、搬送不良が起こりやすい。特に1成分現像方式は現像剤担持体上へトナーを供給した後、規制部材でトナーを薄層化させて現像を行うが、トナーと現像剤担持体または規制部材などの摩擦帯電手段との接触・摩擦帯電時間が非常に短いため、キャリアを用いた2成分現像方式より、低帯電、逆帯電トナーが多くなりやすい。
そのトナー(現像剤)の劣化の原因としては、例えば、トナーに加えられる機械的ストレスによりトナーに外添された疎水性シリカなどが次第にトナーに埋め込まれたり遊離したりすることで発生するトナーの流動性の低下、トナーの破砕による小粒径トナーの増大による流動性の低下、流動性の低下したトナーが相互に凝集することによる凝集塊の発生
などであり、これらは、出力画像の劣化の原因となっている。
小粒径トナーは、その帯電量が過剰に大きくなり易く、さらに、潜像担持体への鏡像力が強く働くため、非画像部への付着(カブリや規制通過モレ)として観察される。また、小粒径トナーは飛散し易く、現像装置の開口部などから飛散して画像形成装置の内部汚染を引き起こす。
トナーの流動性が低下すると、現像装置内でのトナーの摩擦帯電が不充分となり、所望の帯電極性とは逆極性のトナーが生じる。この逆極性のトナーは、やはり、画像のカブリとして観察される。また、流動性の低下したトナーやそれらの凝集塊は、現像ローラと規制部材の接触部を円滑に通過することができないため、その帯電が不足して、画像のカブリを生じさせたりする。さらに、凝集塊は、現像ローラと規制部材の接触部における機械的力及び摩擦熱により、現像ローラあるいは規制部材の表面にトナーが融着(いわゆる、フィルミング)したり、凝集塊が極端に大きな場合には、そのまま接触部に詰まってしまう。その結果、フィルミング等が発生した接触部では、現像剤ローラ上にトナーの層が形成されず、そこに対応する画像は白いスジ(画像抜け)として観察される。
また、現像室のトナー消費にともなって新たにトナーが補給される際、前述するような劣化の進んだトナーが現像室に残っている中に、新たなトナーが補給されることになると、劣化の進んだトナーと新しいトナーが不均一に混在することになり、この不均一なトナーの混在は規制通過モレやカブリといった出力画像劣化の原因となっている。また、劣化の進んだトナーの帯電量低下のため、印刷濃度低下や現像リレキといった出力画像劣化の原因にもなっている。
特許文献3には、一成分現像剤を用いる現像装置により静電潜像を現像する画像形成装置において、上述するような劣化トナーによる出力画像の劣化を解消するため、現像装置の駆動時間をカウントし、現像装置の駆動時間が所定時間に達する毎に、現像剤消費手段に感光体の非画像領域において一成分現像剤を消費させる画像形成装置が記載されている。
特開平11−102106号公報 特開2007−178698号公報 特開2000−181216号公報
特許文献3の発明によれば、現像装置の長時間の駆動で劣化した現像剤を強制的に消費することで出力画像の改善を図るものであるが、印刷の状況に応じて変化するトナーの質に適切に対応することはできない。本発明は、一成分現像剤を用いる現像装置における問題点を、特許文献3とは異なる手法によって解決するとともに、さらなる画像形成装置の出力画像の改善を図ることを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、現像室を内部に形成し、一成分からなる現像剤を収容するハウジングと、撹拌室を内部に形成する撹拌部を少なくとも備えた現像剤供給手段と、前記撹拌室から前記現像室の上方に現像剤を供給する第1搬送路と、前記現像室の下方から前記撹拌室へ現像剤を回収する第2搬送路と、前記現像室の下方から前記現像室の上方に現像剤を再供給する第3搬送路と、前記現像室に配置され、現像剤を担持する現像剤担持体と、前記現像室に配置され、前記現像剤担持体に現像剤を供給する現像剤供給部材と、前記現像剤担持体に当接して前記現像剤担持体表面の現像剤を規制する規制部材とを備え、前記第1、第2、第3搬送路を駆動して現像剤の搬送を行うことを特徴とする
以上の構成によれば、印刷の状況に応じて変化する現像室の現像剤の質に適応的に対処することが可能になるとともに、現像室の現像剤を効率よく使うことが可能となる。
また、前記第1搬送路と前記第2搬送路を駆動する第1モードにて現像剤の搬送を行うものであって、このような構成を採用することで、現像室と撹拌室との間で現像剤を循環させ、現像室における現像剤の質を均一なものとすることができる。
また、前記第1搬送路と前記第3搬送路を駆動する第2モードにて現像剤の搬送を行うものであって、このような構成を採用することで、現像室における現像剤の質を均一にすることができる。
また、前記第2モードは、印刷を行う際の印刷濃度情報が閾値を越えるときに行われるものであって、このような構成を採用することで、高濃度の印刷を行う際、現像室における現像剤の質を均一にすることができる。
また、前記第1搬送路の駆動を停止した上で、前記第3搬送路を駆動するとともに、前記現像剤担持体と前記現像剤供給部材を駆動させる第3モードにて現像剤の搬送を行うものであって、このような構成を採用することで、劣化したトナーの排出が可能となる。
また、前記第3モードは、印刷量または印刷時間が所定値を超えたときに行われるものだって、このような構成を採用することで、劣化したトナーを適時に排出することができる。
また、前記第3搬送路を駆動する第4モードにて現像剤の搬送を行うものであって、このような構成を採用することで、現像剤が残り少なくなった場合でも第3搬送路から現像室下方に残っている現像剤を再供給することが可能となり、現像剤を効率よく最後まで使用することが可能となる。
また、前記第4モードは、現像室の現像剤残量が所定量より少なくなったときに行われるものであって、このような構成を採用することで、適時に現像剤の再供給を行うことが可能となる。
また、前記現像剤供給手段は、現像剤収容室を内部に形成し、現像剤を収容する現像剤収容部と、前記現像剤収容室から前記撹拌室へ現像剤を補給する第4搬送路を備えたものであって、このような構成を採用することで現像室と撹拌室との間で循環する現像剤の量を適切に保つことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。この実施の形態では、現像装置が横方向に配置されるタンデム型の画像形成装置を例にとって説明するが、本発明においては、このタンデム型の画像形成装置に限られるものではなく、例えば、前述の特許文献1、2に記載されるような現像装置が縦方向に配置される画像形成装置にも適用可能である。図1は、本発明の現像装置を備えた画像形成装置の実施形態を示す図であり、図2は、図1のイエロー色を現像する現像ユニット50を拡大した図である。
図1に示すように、画像形成装置は、4つの画像形成ステーション15Y、15M、15C、15K、中間転写ベルト70、二次転写ユニット80を有し、さらに、定着ユニット90、ユーザへの各種報知を行う液晶パネルからなる表示ユニット95、及び、これら
のユニット等を制御し画像形成装置としての動作を司る制御ユニット100を有している。
画像形成ステーション15Y、15M、15C、15Kは、それぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色トナー(本発明でいう『現像剤』)で画像を形成する機能を有している。以下、各画像形成ステーション15Y、15M、15C、15Kの構成は同様であるため、画像形成ステーション15Yを代表し、各色を示す末尾のアルファベットを省略して説明する。
画像形成ステーション15は、像担持体の一例としての感光体20の回転方向に沿って、右下から、帯電ユニット30、露光ユニット40、現像ユニット50、一次転写部B1、感光体クリーニングユニット75を有している。
感光体20は、円筒状の基材とその外周面に形成された感光層を有し、中心軸を中心に回転可能であり、本実施の形態においては矢印で示すように時計回りに回転する。帯電ユニット30は、感光体20を帯電するための装置である。露光ユニット40からは、レーザを照射することによって帯電された感光体20上に静電潜像を形成する。露光ユニット40は、半導体レーザ、ポリゴンミラー、F−θレンズ等を有しており、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサなどの不図示のホストコンピュータから入力された画像信号に基づいて変調されたレーザを帯電された感光体20上に照射する。現像ユニット50(本発明でいう『現像装置』)は、感光体20上に形成された静電潜像を、イエロー(Y)のトナーを用いて現像し、感光体20上にトナー像を形成する装置であり、この詳細は後述する。
一次転写部B1、B2、B3、B4は、各感光体20に形成されたトナー像を中間転写ベルト70に転写するところである。4つの一次転写部B1、B2、B3、B4で4色のトナー像が順次重ねて転写された場合には、中間転写ベルト70にフルカラートナー像が形成される。中間転写ベルト70は、ベルト駆動ローラ71a、従動ローラ71bに張架されたエンドレスのベルトであり、各感光体20と当接しながら回転駆動される。二次転写ユニット80は、中間転写ベルト70上に形成された単色トナー像やフルカラートナー像を紙、フィルム、布等の転写材に転写するための装置である。定着ユニット90は、定着ローラ90aと加圧ローラ90bにより構成され、転写材上に転写された単色トナー像やフルカラートナー像を転写材に融着させて永久像とするための装置である。感光体クリーニングユニット75は、ローラやブレードなど感光体20の表面に当接されたゴム製の感光体クリーニング部材を有し、一次転写部B1で中間転写ベルト70上にトナー像が転写された後に、感光体20上に残存するトナーを感光体クリーニング部材により掻き落として除去するための装置である。
次に、このように構成された画像形成装置10の動作について説明する。まず、不図示のホストコンピュータからの画像信号及び制御信号がインターフェイスを介して画像形成装置の制御ユニット100に入力されると、この制御ユニット100の制御により感光体20、現像ユニット50に備えられた現像ローラ(本発明の『現像剤担持体』の一例)、供給ローラ、及び、中間転写ベルト70などが回転する。感光体20は、回転しながら、帯電位置において帯電ユニット30により順次帯電される。
感光体20の帯電された領域は、感光体20の回転に伴って露光位置に至り、露光ユニット30によって、各色の画像情報に応じた静電潜像が該領域に形成される。感光体20上に形成された静電潜像は、感光体20の回転に伴って現像位置に至り、現像ユニット50によって現像される。これにより、感光体20上にトナー像が形成される。感光体20上に形成されたトナー像は、感光体20の回転にともなって一次転写部B1位置に至り、
トナーの帯電極性とは逆の極性の一次転写電圧が印加され中間転写ベルト70に一次転写される。この結果、各感光体20(Y、M、C、K)上に形成された4色のトナー像は、中間転写ベルト70に重なり合って転写され、中間転写ベルト70上にはフルカラートナー像が形成される。
中間転写ベルト70は、モータ等のベルト駆動手段からの駆動力がベルト駆動ローラ71aを介して伝達されることによって駆動される。中間転写ベルト70上に形成されたフルカラートナー像は、二次転写ユニット80によって紙等の転写材に転写される。この転写材は、給紙トレイ92から、給紙ローラ94a、レジストローラ94bを介して二次転写ユニット80へ搬送される。転写材に転写されたフルカラートナー像は、定着ユニット90によって加熱・加圧されて転写材に融着される。定着ユニット90の通過後、排紙ローラ90cにより排紙される。
一方、感光体20は、一次転写部B1位置を経過した後に、不図示の除電ユニットによって除電され、さらに、感光体クリーニングユニット75において、感光体20の表面に付着しているトナーが掻き落とされ、次の静電潜像を形成するための帯電に備える。掻き落とされたトナーは、感光体クリーニングユニット75が備える残存トナー回収部に回収される。二次転写後の中間転写ベルト70は、従動ローラ71b側に配置された中間転写ベルトクリーニング装置72によってクリーニングされる。
次に、現像ユニット50(本発明でいう『現像装置』)について図2を用いて説明する。図1の説明と同様、各色の現像ユニット50Y、50M、50C、50Kの構成は同様であるため、各色を示すアルファベットの添え字は省略して説明を行う。
現像ユニット50は、ハウジング51と、現像ローラ52(本発明の『現像剤担持体』の一例)と、供給ローラ53(本発明の『現像剤供給部材』の一例)と、規制部材54と、第1搬送路501と、第2搬送路502と、第3搬送路503と、現像剤供給手段59とで構成される。図において、現像剤供給手段59は、トナー収容部55と、第4搬送路504と、攪拌部57とで構成されているが、本発明においては、現像剤供給手段59において、撹拌部57を少なくとも備えることで足り、トナー収容部55、並びに第4搬送路504を有しない構成とすることも可能である。撹拌部57は、その内部にトナーを収容し撹拌するための撹拌室Cが形成される。この撹拌室Cには、トナーを撹拌するための不図示の撹拌手段を備えることができる。この撹拌手段を動作させることで、現像剤の質を均一にすることが可能となる。なお、この撹拌手段には、プロペラ形状、羽根形状、オーガ形状のものや、アジテータなど種々のものを用いることができる。また、その撹拌する位置や撹拌する方向も撹拌室Cの形状や、第1搬送路からのトナー供給位置、第2搬送路502からのトナー回収位置、第4搬送路504からのトナー搬送位置などに応じて適宜決定できる。
ハウジング51は、その内部に現像室Aを形成するとともに、現像ローラ52と、供給ローラ53と、規制部材54を収容する。現像室Aは、第1搬送路501により上部から供給されるトナーを収容する室である。また、この現像室Aには、図示していないが収容するトナー量を検出するセンサーが配置される。
現像ローラ52は、トナーを担持し、該トナーによって感光体20に担持された静電潜像をトナー像として可視化(現像)する。この現像ローラ52は、金属ローラ、ゴムローラ、樹脂ローラを用いることができ、金属製の場合、例えば、アルミニウム、ステンレス、鉄などにより製造されている。また、現像ローラ52は、ハウジング51に支持されており、中心軸を中心に感光体20の回転方向(図2において時計方向)とは逆の方向(図2において反時計方向)に回転する。
供給ローラ53は、現像室Aに設けられ、当該現像室Aに収容されたトナーを現像ローラ52に供給する。この供給ローラ53は、ポリウレタンフォームなどからなり、弾性変形された状態で現像ローラ52に当接している。供給ローラ53はハウジング51に支持されており、中心軸を中心に現像ローラ52の回転方向と逆の方向(図2において時計方向)に回転する。
規制部材54は、現像ローラ52に当接して現像ローラ52に担持されたトナーに電荷を付与するとともに、担持されたトナーの層厚を規制する。この規制部材54には、図示するブレードタイプの他にローラタイプを用いることができる。図示するブレードタイプのブレード部分には、シリコンゴムやウレタンゴムなどが用いられる。
トナー収容部55は、その内部にトナーを収容するトナー収容室Bが形成されるとともに、撹拌室Cにトナーを搬送する第4搬送路504が接続されている。
第4搬送路504は、トナー収容室Bから撹拌室Cにトナーを搬送する部材であり、図示はしないが、その内部にスクリューコンベアやエアフローなどのトナーを搬送する駆動手段を備える。この駆動手段を後に説明する駆動方法で駆動制御してトナーの補給を行うことで、現像室Aと撹拌室Cとの間で形成される循環路にトナーを補給することが可能となる。トナー収容室Bから撹拌室Cへのトナーの補給は、撹拌室Cで現像剤の質を均一に攪拌することが可能な一定量を補給する。なお、本発明においては、循環路にトナーを補給せずとも足りるものであり、これらトナー収容部55、及び、第4搬送路504を必ずしも必要としない。撹拌部57は、その内部にトナーを収容するための撹拌室Cが形成されている。
第1搬送路501は、撹拌室Cから現像室Aの上方にトナーを搬送する部材であり、第4搬送路504と同様、トナーを搬送する駆動手段をその内部に備える。この駆動手段を後に説明する駆動方法で駆動制御してトナー循環させることで、現像室Aにおけるトナーの改善を図ることが可能となる。
第2搬送路502は、現像室Aの略下方に位置する第2搬送路502の開口部から撹拌室Cにトナーを搬送する部材である。第4搬送路504と同様、その内部にトナーを搬送する駆動手段を備える。この駆動手段を後に説明するトナーの劣化度合いに応じて各種駆動方法にて駆動制御してトナーの循環を行うことで、現像室Aにおけるトナーの質の均一を実現することが可能となる。
ここで、この現像室Aに位置する第2搬送路502の開口の位置は、現像室A内で発生する劣化トナーの分布との関係において適宜決めることができる。図2に示すように、規制部材54が現像ローラ52の下側で当接する下規制の場合には、現像ローラ52と供給ローラ53との間の機械的ストレスや、現像ローラ52と規制部材54との間の機械的ストレスで発生する現像室Aの下方付近の劣化トナーを効率よく回収するため現像室Aの略下方とすることが望ましい。規制部材54の略下方とすれば更に効率のよい劣化トナーの回収を行うことができる。しかしながら、これは下規制を採用したことによる一例であり、第2搬送路502の開口部の位置は、現像室A内の劣化トナーの分布によって決めることができるものであって、例えば、現像ローラ52の上部に規制部材54を当接させる上規制の場合などには、その位置は劣化トナーの分布との関係において適宜に決定できる。
第3搬送路503は、現像室Aの略下方に位置する第2搬送路502の開口部から撹拌室Aの上方にトナーを搬送する部材である。第4搬送路504と同様、その内部にトナーを搬送する駆動手段を備える。また、図で示す実施形態では、第2搬送路502と経路を
共有し、途中で分岐して現像室Aの上方に至ることとなる。これは、第2搬送路502と第3搬送路503を同時に駆動する必要がない場合に可能となる構成である。また、この構成によらず、第2搬送路502と第3搬送路503とを独立して設けても構わない。
以上のように構成された現像ユニット50において、感光体20上の静電潜像を現像する際には以下の動作が実行される。すなわち、供給ローラ53は、現像室Aに収容されているトナーを現像ローラ52に供給する。現像ローラ52に供給されたトナーは、該現像ローラ52の回転に伴い、規制部材54によって電荷が付与されるとともに層厚が規制される。層厚が規制された現像ローラ52上のトナーは、現像ローラ52のさらなる回転によって、感光体20に対向する現像位置に至り、該現像位置の交番電界下で感光体20に形成された静電潜像の現像に供される。現像に供されなかった現像ローラ52上のトナーは、該現像ローラ52のさらなる回転によって現像室Aに戻ることとなる。
次に、本発明における駆動処理の全体フローを図3を用いて説明する。制御ユニット100は、温度や湿度などトナーの劣化に影響を及ぼす環境情報、環境情報に基づき設定される値、印刷濃度情報や印刷量など印刷の状況で変化する劣化トナー発生の指標となる印刷情報を記憶する記憶部と、後で説明する現像室Aで発生する劣化トナーの発生を示す劣化指数を算出する劣化指数算出部と、記憶部に記憶された各種情報と劣化指数算出部の算出結果からトナーの循環と攪拌の制御を判断する判断部と、判断部からの制御信号により第1搬送路501、第2搬送路502、第3搬送路503、第4搬送路504、攪拌部57の攪拌手段、供給ローラ53や現像ローラ52を駆動する駆動制御部とを有している。画像形成装置の電源が投入されると、まず、ステップS81にて各種数値が初期化される。これらの数値には、後述する印刷濃度情報の閾値、印刷量を示す数値などがある。
次にステップS82では、画像形成装置(現像ユニット50周辺であることが好ましい)に設置された各種のセンサーにより環境情報が検出される。この環境情報には、温度や湿度などトナーの劣化に影響を及ぼす各種の情報が採用されることになるが、精密な制御のため温度、湿度の両方を採用してもかまわないし、簡易的にはどちらか一方だけであってもよい。また、トナーの状態に影響を及ぼす情報であればこれらに限ることもない。
ステップS83では、検出した環境情報に基づいて、ステップS81で初期化した各種数値を設定することになる。なお、これら環境情報に基づく各種数値の設定は省略できる。その場合、環境情報に基づいた綿密な制御はできないものの処理の簡略化が可能となる。
ステップS84において、印刷が開始されたことが判断されると、ステップS85でまず、現像室Aのトナー量が十分にあるか、すなわち、所定量あるか否かが判断される。無い場合には、太線で囲われた本発明における第4モードとなる少量モードを実行して印刷を行うこととなる。一方、トナー量が十分にある場合には、ステップS86に進み印刷濃度情報が閾値を越えているか否かが判断されることとなる。この印刷濃度情報としては、印刷デューティや印刷ドットなどが挙げられる。印刷濃度情報が閾値よりも大きい場合には、太線で囲われた本発明における第2モードとなる高濃度モードに進み印刷を行うこととなる。一方、印刷濃度得情報が閾値以下である場合には、太線で囲われた本発明における第1モードとなる通常モードを実行して印刷を行うことになる。印刷が終了すると、ステップS87でこれまでの印刷量を更新して、ステップS84に戻り次の印刷に備えることになる。
一方、印刷が行われていない状況では、ステップS88で印刷量の監視が行われる。この印刷量としては、印刷デューティ、印刷ドット、印刷ページ数、現像ユニット50の駆動回数など、印刷量を示す種々の情報が利用できるものであるが、印刷量に限らず、画像
形成装置の起動時間や、印刷時間など時間に関する情報としてもよい。そして、この印刷量が所定量を超えたときには、本発明の第3モードとなる排出モードを実行することとなる。この排出モードが終了すると、ステップS89において印刷量を初期化してステップS84に戻る。ステップS88で印刷量が所定量以下であるときは、第3モードとなる排出モードを行わずステップS84に戻る。
以上、本発明における駆動処理の全体フローの説明を行ったが、この実施の形態のフローによれば、印刷する毎に、通常モード、高濃度モード、少量モードのいずれかを実行することで印刷を行うことになるが、この実施の形態に限らず、印刷実行中、随時状況の監視を行うことでモードを変更することも可能である。
次に、本発明における第1モードとなる通常モードについて説明を行う。第1モードにおいてトナーは、撹拌室Cから第1搬送路501を介して現像室Aに補給され、現像室Aから第2搬送路502を介して撹拌室Cに戻る循環経路を形成する。現像室Aでは、印刷により感光体20上の静電潜像の現像で消費されるトナーが発生することになり、循環経路全体のトナー量はこの消費トナーの分だけ減少していくことになる。
ここで、第1搬送路501と第2搬送路502とは互いに別に駆動することが可能である。第1搬送路501による補給の経路と、第2搬送路502による回収の経路を別に駆動することで、印刷の状況によって変化する消費トナーの量や劣化トナーの量と質に柔軟に対応することができ、現像室Aのトナーの量と質を適切に保つことが可能となる。
次に、トナーの循環を担う第1搬送路501による供給処理と第2搬送路502による回収処理について説明する。
図4は、第1搬送路501を駆動することによるトナーの供給処理の一形態を示すフローである。トナーの供給は、現像室Aのトナー量に基づき補給されることとなるが、そのトナー量の検出には、圧電素子や光透過型の光学センサーを利用する形態などが考えられる。また、これらの形態に限るものではなく、現像室Aのトナー量を検出できるセンサーであればその種類を問うものではない。
まず、ステップS11では、上述する各種センサーを用いて現像室Aのトナー量を検出する。次に、検出したトナー量が一定量以下であるか否かの判断が行われる(ステップS12)。現像室Aにトナーが一定量あれば、ステップS11に戻り、センサーによる現像室Aのトナー量検出を繰り返すこととなる。一方、印刷によりトナーが消費され、あるいは、第2搬送路502によりトナーが回収されることで、現像室Aのトナー量が減少した場合には、ステップS12において一定量以下になったことが判断され、ステップS13以降の第1搬送路501によるトナー補給が開始されることとなる。
ステップS13では、第1搬送路501を駆動してトナー収容室Bから現像室Aにトナーの補給を開始する。ステップ14では、前述と同様、現像室Aのトナー量の検出が行われることとなるが、ここでは、トナー量が一定量に達したか否かの判断が行われることになる(ステップS15)。一定量に達していなければ引き続きトナーの補給が行われ、一定量に達した場合には、第1搬送路501の駆動を停止して現像室Aへのトナーの補給を中止することとなる(ステップS16)。
なお、図4には記載していないが、現像室Aのトナーの減少度合いに応じて第1搬送路501の駆動速度を可変し、現像室Aのトナー量の不足に早急に対応できる構成としてもよい。例えば、現像室Aのトナー量が急激に減った場合には、第1搬送路501を通常よりも速い速度で駆動することで現像室Aのトナー減少度合いに応じた補給が可能となる。
以上説明した第1搬送路501による補給処理により、現像室Aには一定量のトナーを確保することができる。
次に、第2搬送路502を駆動することによるトナー回収処理について、図5から図8を用いて説明を行う。図5はトナー回収処理の各種タイムチャートを示した図である。図6から図8は、各種のトナー回収処理のフローを示した図である。
現像室Aからの第2搬送路502によるトナー回収は、基本的には後で説明する現像室Aで発生する劣化トナーの発生を示す劣化指数に応じて行われることとなる。第2搬送路502の駆動には、劣化トナーの発生量に応じた様々な回収手法が考えられるが、ここでは、図5のタイムチャートに示したように、第2搬送路502の(a)駆動タイミングを可変とする場合、(b)駆動時間を可変とする場合、(c)駆動速度を可変とする場合とに分けて説明することとする。これら(a)(b)(c)の3つの場合分けは説明を容易にするために行われるものであり、実際には、これら3つの駆動を適宜に組み合わせて行ってもよい。
まず、駆動タイミングを可変とする場合について図5(a)に記載するタイムチャートと、図6に示すフローを用いて説明を行う。まず設定値の初期化が行われる(ステップS31)。この設定値は後で説明する劣化指数の閾値となる数値である。次にステップS32では、画像形成装置(現像ユニット50周辺であることが好ましい)に設置された各種のセンサーにより環境情報が検出される。この環境情報には、温度や湿度などトナーの劣化に影響を及ぼす各種の情報が採用されることになるが、精密な制御のため温度、湿度の両方を採用してもかまわないし、簡易的にはどちらか一方だけであってもよい。また、トナーの劣化に影響を及ぼす情報であればこれらに限ることもない。
ステップS33では、検出した環境情報に基づいて設定値を設定することになる。例えば、高温多湿のようなトナーの劣化の度合いが大きい状況下では小さい設定値を、また、トナーの劣化度合いが少ない状況下では大きい設定値を設定することとなる。なお、いずれの回収のフローにおいてもこれら環境情報に基づく設定は省略することが可能である。その場合、環境情報に基づいた綿密な制御はできないものの処理の簡略化が可能となる。
ステップS34からステップ363では、劣化指数を算出することとなる。この劣化指数は、現像室Aにおける劣化現像剤の指標となる数値であり、種々の印刷情報によって算出することができる。例えば、図6のフロー例では、印刷の濃度を示す情報の一つである印刷デューティを用いて算出することができる。これ以外に、印刷ドットや現像ローラの駆動時間など、印刷の状況で変化する劣化現像剤発生の指標となる情報であればよく、また、複数の情報を適宜に組み合わせて用いてもかまわない。
ステップS34では、印刷を行っている状況下での印刷情報として印刷デューティを検出する。ステップS35では、検出した印刷デューティに応じて、例えばステップS361からステップS363の3つの場合に分岐する。この分岐を更に多くすることで更に精緻に第2搬送路502を制御することも可能となる。
ステップS35で検出した印刷デューティが小さい場合、すなわち、印刷の濃度が薄いため、現像ローラ52から感光体20へ移動する消費トナー量が少ない場合は、結果的に現像ローラ52から現像室Aに戻されるトナー量は多くなる。このトナーは現像室Aで劣化トナーとなる可能性が大きいため、結果的には印刷デューティが小さい場合は劣化トナーの量が多く発生することになる。この場合、ステップS361に進みカウント値の幅を大きく、或いは、カウント値を早くカウントして設定値に達する時間を短くして駆動タイミングが早くなるようにする。このカウント値は、劣化トナーの発生に関係する値といえ
るから、本発明においてこれを劣化指数と称することとする。
次に、ステップS35にて検出した印刷デューティが大きい場合、すなわち、印刷の濃度が濃いため、現像ローラ52から感光体20へ移動して消費されるトナー量は多くなり、現像ローラ52から現像室Aに戻されるトナー量は少なくなる。したがって、印刷デューティが大きい場合には劣化トナーの量は少なくなることが想定されるから、この場合には、ステップS363に進みウント値の幅を小さく、或いは、カウント値を遅くカウントすることで設定値への到達時間を長くして駆動タイミングが遅くなるようにする。
ステップS34にて検出した印刷デューティが両者の中間となる場合には、ステップS362に進み、カウント値の幅、あるいは、カウント値する速度を前述の中間として劣化指数をカウントすることとなる。
ステップS37では、カウントされた劣化指数がステップS33で設定した設定値を超えたか否かの判断を行う。劣化指数が設定値を超えていない場合には、再びステップ34に戻って引き続き劣化指数をカウントすることになる。一方、劣化指数が設定値を超えた場合には劣化トナーが貯まっていると判断し、第2搬送路502を所定時間駆動して劣化トナーの回収を行う(ステップS38)。第2搬送路502の駆動が終了した後は、ステップS39で劣化指数を初期化し、再びステップS34に戻って劣化指数のカウントを開始することになる。なお、この劣化指数は、現像ユニット50自身の交換、あるいは、現像剤供給手段59の交換によるトナー交換の際にも初期化が行われる。
なお、図6のフローでは劣化トナーの回収後、ステップ34に戻って劣化指数をカウントすることとしたが、最初のステップS31に戻って、再度、環境情報を検出して設定値を設定し直してもよい。このように設定値を設定し直すことで環境の変化に応じた精密な制御が可能となる。
以上述べた第2搬送路502の駆動タイミングを可変とした場合の動作を時系列で示した例を図5(a)に示す。この図中、実線で示す期間t1は第2搬送路502の駆動期間であり、その駆動時間、搬送速度は等しいものとしている。そして、各期間t1の先頭(上向きの矢印で示されるタイミング)にて第2搬送路502の駆動が開始されることとなる。一方、点線で示す区間a、b、cは、第2搬送路502の休止期間を示すものであり、これらの期間は環境情報や劣化指数でその時間長が変化することとなる。図示する時間軸内において環境情報が一定であるとすれば、一番短い区間aは劣化トナーが比較的多く発生した区間であり、一番長い区間cは劣化トナーの発生量は比較的に少ない区間となることが読み取れる。
以上、第2搬送路502の駆動タイミングを環境情報、劣化指数で可変することで現像室Aの劣化トナーの発生に応じた回収が可能となり、第1搬送路501のトナー補給、攪拌部57のトナー攪拌と組み合わされることで円滑なトナーの循環と攪拌、すなわち、現像室Aのトナーの量と均一な質を確保することが可能になる。
次に、第2搬送路502の駆動時間を可変とする場合について図5(b)に記載するタイムチャートと、図7に示すフローを用いて説明を行う。
この第2搬送路502の駆動時間を可変させて駆動する場合、まず設定時間Tの初期化が行われる(ステップS41)。この設定時間Tは後で説明する劣化指数の監視期間となる時間である。ステップS42では、画像形成装置(現像ユニット50周辺であることが好ましい)に設置された各種のセンサーにより環境情報が検出される。この環境情報には、温度や湿度などトナーの劣化に影響を及ぼす各種の情報が採用されることになるが、精
密な制御のため温度、湿度の両方を採用してもかまわないし、簡易的にはどちらか一方だけであってもよい。また、トナーの劣化に影響を及ぼす情報であればこれらに限ることもない。次に、環境情報に応じて所定の設定値としての設定時間Tを設定することとなる(ステップS43)。この設定時間Tは、後で説明する劣化指数を監視する期間となるものであるが、例えば、高温多湿などのトナーの劣化が大きい環境では、この設定時間Tを短くすることで監視する間隔を短くする。
ステップS44では、時間tを初期化してそのカウントを開始する。カウントする時間tが設定時間Tに達する(ステップS46)まで、印刷情報を検出することで劣化指数を算出することになる(ステップS45)。この破線で囲まれる劣化指数の算出は、図6の破線で囲まれた劣化指数の算出とほぼ同様に行われることになる。時間tが設定時間Tに達した、すなわち、監視期間が終了したと判断した(ステップS46)場合は、ステップS47で、設定時間Tの間に印刷が行われたか否かの判断を行い、印刷があったならば、ステップS48に進み、ステップS45で算出した劣化指数に応じて、ステップS491からステップS493において第2搬送路502の駆動が行われることとなる。
設定時間T期間内の劣化指数が大きい場合は、劣化トナーの発生量が多いと判断し、第2搬送路502を長い時間駆動する(ステップS491)。また、設定時間T期間内の劣化指数が小さい場合は、劣化トナーの量が少ないと判断して第2搬送路502を短い時間駆動する(ステップS493)。そして、印刷デューティが両者の中間であった場合には、第2搬送路502を両者の間の時間駆動することになる(ステップS492)。そして、第2搬送路502の駆動が終了した後は、ステップS50にて劣化指数を初期化して、ステップS44に戻り劣化指数の算出を行うこととなる。なお、この劣化指数は、現像ユニット50自身の交換、あるいは、現像剤供給手段59などの交換によるトナー交換の際にも初期化される。
一方、ステップS47にて印刷が行われなかったと判断した場合には、第2搬送路502を駆動することなくステップS44に戻り劣化指数の算出を行う。なお、この駆動時間を可変とする場合においても、駆動タイミングを可変する場合と同様、ステップS41に戻って再度、環境情報を検出し設定時間Tを設定し直すこととしてもよい。
以上述べた第2搬送路502の駆動時間を可変とした場合の動作を時系列で示した一例を図5(b)に示す。この図中、破線の期間は、設定時間T、すなわち、劣化指数を監視する期間を示している。この設定時間Tの期間において、印刷がなかった場合にはt3=0で示すように第2搬送路502を駆動することなく再び設定時間Tの期間に入ることとなる。一方、設定時間Tの期間において劣化指数が大きい場合には、劣化トナーが多く発生した期間と判断し比較的長いt2の期間だけ第2搬送路502を駆動する。そして、劣化指数が比較的小さい場合には、劣化トナーが少なく発生した期間と判断し、比較的短いt5の期間だけ第2搬送路502を駆動することとなる。
以上、第2搬送路502の駆動時間を環境情報、劣化指数で可変することで現像室Aの劣化トナーの発生に応じた回収が可能となり、第1搬送路501のトナー補給、攪拌部57のトナー攪拌と組み合わされることで円滑なトナーの循環と攪拌、すなわち、現像室Aのトナーの量と均一な質を確保することが可能となる。
最後に、第2搬送路502の駆動速度を可変とする場合について図5(c)に記載するタイムチャートと、図8に示すフローを用いて説明を行う。この第2搬送路502の駆動速度を可変させて駆動する場合、まず設定係数の初期化が行われる(ステップS61)。この設定係数は後で説明する第2搬送路502の駆動速度を調整する係数となるものである。ステップS62では、画像形成装置(現像ユニット50周辺であることが好ましい)
に設置された各種のセンサーにより環境情報が検出される。この環境情報には、温度や湿度などトナーの劣化に影響を及ぼす各種の情報が採用されることになるが、精密な制御のため温度、湿度の両方を採用してもかまわないし、簡易的にはどちらか一方だけであってもよい。また、トナーの劣化に影響を及ぼす情報であればこれらに限ることもない。次に環境情報に応じて所定の設定値としての設定係数を設定することとなる(ステップS63)。この設定係数は、後で説明する第2搬送路502の駆動速度を調整する係数となるものであるが、例えば、高温多湿などのトナーの劣化が大きい環境では、この設定係数を大きくすることで第2搬送路502の駆動速度を早くすることとなる。
ステップS64では、印刷中か否かの判定を行う。印刷中でない場合は、ステップS69に進んで、第2搬送路502の駆動速度をゼロ、すなわち、第2搬送路502の駆動を行わずにステップS64に戻ることとなる。一方、ステップS64にて印刷中であると判断した場合は、ステップS65に進み印刷情報を検出することで劣化指数の算出を行うことになる。この破線で囲まれたステップS65での劣化指数の算出は、図6の破線で囲まれた劣化指数の算出と同様に行われることとなる。次に、ステップS66では、算出した劣化指数に応じてステップS671からステップS673に分岐することとなる。劣化指数が大きい場合は、比較的大きい速度V大を設定し(S671)、この速度V大にステップS63で設定した設定係数を乗算して第2搬送路502の駆動速度を決定しその駆動を行う(S681)。劣化指数が小さい場合は、比較的小さい速度V小を設定し(S673)、この速度V小にステップS63で設定した設定係数を乗算して駆動速度を決定し第2搬送路502の駆動を行う(S683)。また、劣化指数が両者の中間である場合には、速度V中を設定し(S672)、それに設定係数を乗算して駆動速度を決定し第2搬送路502の駆動を行うことになる(S682)。このステップS64からステップ69を行うことで、劣化指数に応じた第2搬送路502の駆動を行うことができる。
なお、この駆動速度を可変する場合、適宜なタイミングにてステップS61からステップS63の環境情報による設定係数を設定し直すことで環境の変化に応じた精密な制御が可能になる。
以上述べた第2搬送路502の駆動速度を可変とした場合の動作を時系列で示した例を図5(c)に示す。この図中、破線で示す期間は、印刷が行われていないため第2搬送路502の駆動を行わない(v=0)期間である。一方、期間d、e、fは、劣化指数に応じた第2搬送路502の駆動が行われる期間を示すが、特に、区間dでは、印刷状況で変化する劣化指数に追従して第2搬送路502の駆動速度がv1、v2、v3と変化する様子を示す。
以上、第2搬送路502の駆動速度を環境情報、劣化指数で可変することで現像室Aの劣化トナーの発生に応じた回収が可能となり、第1搬送路501のトナー補給、攪拌部57のトナー攪拌と組み合わされることで円滑なトナーの循環と攪拌、すなわち、現像室Aのトナーの均一な質を確保することが可能となる。
なお、この例では、第2搬送路502の駆動速度は劣化指数に応じて設定される速度に設定係数を乗算して決定されることとしたが、例えば、設定係数を1に固定することが可能である。その場合、設定係数に基づいた綿密な制御はできないものの処理の簡略化が可能となる。また、第2搬送路502の速度は劣化指数の変化に追従することとしたが、例えば、駆動時間を可変とした場合のように、設定時間内における劣化指数を監視することで第2搬送路502の駆動速度を決定するようにしてもよい。
以上、第2搬送路502の駆動タイミング、駆動時間、駆動速度についてそれぞれの説明を行ったが、これらは説明を容易にするためのものであって、これら駆動タイミング、
駆動時間、駆動速度を適宜組み合わせて第2搬送路502の駆動を行ってもよい。
次に、本発明における第2モードとなる高濃度モードについて説明を行う。この高濃度モードは、図3のステップS86にて判断したように、印刷濃度情報が閾値を超えているときに行われるモードであるが、この高濃度モードにおける動作は、第1搬送路501と第3搬送路503とを同時に駆動することとなる。高濃度印刷の際には、現像ローラ52上で消費されるトナー量は多くなり、現像室Aのトナー量も急激に減少することになる。このような状況では、現像室Aにおいて現像ローラ52や供給ローラ53により十分なトナーの撹拌が可能となる。したがって、撹拌室Cに戻さずとも現像剤を第3搬送路503から現像室Aに撹拌室Cを介することなく再供給することでも現像室Aにおけるトナーの質を均一とすることができる。また、現像室Aでのトナーの急激な減少のため早急なトナーの供給が必要となるため、現像室A、第3搬送路503、現像室Aの順にトナー搬送を行うことで、撹拌室Cを介することなく短い経路で現像室Aにトナーを供給することが可能となる。
次に、本発明における第3モードとなる排出モードについて図9に示すフローを用いて説明を行う。この排出モードは、図3のステップS88にて、印刷量や印刷時間などが所定量を超えたと判断されたときに実行されるモードである。この排出モードによれば、劣化したトナーを適時に排出することが可能となる。
まず、ステップS71では、第1搬送路501を休止させて、現像室Aへの新たなトナー供給を中止する。次に、ステップS72において、第3搬送路503を駆動させて、現像室Aの下方から、現像室Aの上方へトナーの再供給を開始する。この第3搬送路503による再供給を行うと同時に、ステップS73での排出処理を行う。この排出処理は、供給ローラ53、現像ローラ52、感光体20を駆動させて模擬的にベタ印刷を行うことで強制的にトナーを現像室A外に排出する処理である。この排出処理が終了したことを判断(ステップS74)すると、第3搬送路503の駆動を停止し(ステップS75)、第1搬送路501の駆動休止を解除する(ステップS76)。その後、第1搬送路501による補給処理が開始(ステップS77)され、現像室は所定量のトナーで満たされることになる。このような排出モードによれば、現像室Aの下方付近の劣化したトナーを第3搬送路503から再供給しつつ排出することができ効率のよい排出処理が可能となる。
最後に、本発明における第4モードとなる少量モードについて説明する。この少量モードは、図3のステップS85において現像室Aのトナー量が所定量よりも少なくなったときに実行されるモードである。この少量モードによれば、現像室Aのトナー量が少なくなったときにも効率よく現像ローラ52にトナーを補給して、最後までトナーを使い切ることが可能となる。
この少量モードにおいては、第3搬送路503を駆動することになる。第1搬送路501を駆動させても構わないが、既に現像室Aにおいてもトナーが残りわずかとなっている状況では、撹拌室Cのトナーも空になっている可能性が大きい。したがって、この少量モードでは、少なくとも第3搬送路503を駆動させればよい。第3搬送路503を駆動することにより、現像室Aの下方付近のトナーを現像室Aの上方から再供給しつつ印刷が行われることとなる。このように駆動することで現像を行えば、現像室Aの下方付近にあって、本来であれば現像に寄与することができないトナーを有効に用いて最後までトナーを使い切ることが可能となる。
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば、印刷の状況に応じて変化する現像室の現像剤の質に適応的に対処することが可能になるとともに、現像室の現像剤を効率よく使うことが可能となる。
本発明の現像装置を適用する画像形成装置の構成を示す概略図。 本発明の現像装置の断面を示す概略図。 全体のフローを示す図。 供給処理のフローを示す図。 回収処理の各種タイムチャートを示す図。 駆動タイミング可変時の回収処理のフローを示す図。 駆動時間可変時の回収処理のフローを示す図。 駆動速度可変時の回収処理のフローを示す図。 排出処理のフローを示す図。
符号の説明
15…画像形成ステーション、20…感光体、30…帯電ユニット、40…露光ユニット、50…現像ユニット、51…ハウジング、52…現像ローラ、53…供給ローラ、54…規制部材、55…トナー収容部、57…撹拌部、59…現像剤供給手段、501…第1搬送路、502…第2搬送路、503…第3搬送路、504…第4搬送路、70…中間転写ベルト、71a…ベルト駆動ローラ、71b…従動ローラ、72…中間転写ベルトクリーニングユニット、75…感光体クリーニングユニット、80…二次転写ユニット、90…定着ユニット、90a…定着ローラ、90b…加圧ローラ、92…給紙トレイ、95…表示ユニット、100…制御ユニット、A…現像室、B…トナー収容室、C…撹拌室、B1、B2、B3、B4…一次転写部

Claims (10)

  1. 現像室を内部に形成し、一成分からなる現像剤を収容するハウジングと、
    撹拌室を内部に形成する撹拌部を少なくとも備えた現像剤供給手段と、
    前記撹拌室から前記現像室の上方に現像剤を供給する第1搬送路と、
    前記現像室の下方から前記撹拌室へ現像剤を回収する第2搬送路と、
    前記現像室の下方から前記現像室の上方に現像剤を再供給する第3搬送路と、
    前記現像室に配置され、現像剤を担持する現像剤担持体と、
    前記現像室に配置され、前記現像剤担持体に現像剤を供給する現像剤供給部材と、
    前記現像剤担持体に当接して前記現像剤担持体表面の現像剤を規制する規制部材とを備え、
    前記第1、第2、第3搬送路を駆動して現像剤の搬送を行うことを特徴とする
    現像装置。
  2. 前記第1搬送路と前記第2搬送路を駆動する第1モードにて現像剤の搬送を行う
    請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記第1搬送路と前記第3搬送路を駆動する第2モードにて現像剤の搬送を行う
    請求項1または2に記載の現像装置。
  4. 前記第2モードは、印刷を行う際の印刷濃度情報が閾値を越えるときに行われる
    請求項3に記載の現像装置。
  5. 前記第1搬送路の駆動を停止した上で、前記第3搬送路を駆動するとともに、前記現像剤担持体と前記現像剤供給部材を駆動させる第3モードにて現像剤の搬送を行う
    請求項1ないし4のいずれか1つに記載の現像装置。
  6. 前記第3モードは、印刷量または印刷時間が所定値を超えたときに行われる
    請求項5に記載の現像装置。
  7. 前記第3搬送路を駆動する第4モードにて現像剤の搬送を行う
    請求項1ないし6のいずれか1つに記載の現像装置。
  8. 前記第4モードは、前記現像室の現像剤残量が所定量より少なくなったときに行われる
    請求項7に記載の現像装置。
  9. 前記現像剤供給手段は、
    現像剤収容室を内部に形成し、現像剤を収容する現像剤収容部と、
    前記現像剤収容室から前記撹拌室へ現像剤を補給する第4搬送路を備えた
    請求項1ないし8のいずれか1つに記載の現像装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1つに記載の現像装置を備えることを特徴とする
    画像形成装置。
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