JP2022050186A - 画像形成装置のための現像剤供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】トリクル現像方式で、不要なキャリアの入れ替えを低減させたキャリアの補給を実現する。【解決手段】2成分現像方式の現像装置を備えた画像形成システムであって、現像装置に収容された現像剤のトナーとキャリアの混合比を透磁率の出力波形として検出するTCセンサ81と、現像装置から現像剤を排出する現像剤排出部84と、トナーを現像装置に補給するトナー補給部82と、キャリアを現像装置に補給するキャリア補給部83と、TCセンサによって検出された出力波形と予め記憶されている出力波形との比較を行って現像装置に収容された現像剤の量を算出する現像剤量算出部85と、を備え、キャリア補給部は、現像剤量算出部によって算出された現像剤の量に応じてキャリアの補給量を決定し、決定した補給量のキャリアを現像装置に補給する。【選択図】図4
Description
トナー及びキャリアを含む現像剤を用いて、像担持体の静電潜像を現像する現像装置を備えた画像形成装置が知られている。現像装置では、印刷動作に伴って消費されるトナーの消費量に応じて一定割合で混合されたトナーとキャリアが補給される。補給されたキャリアの量に応じてオーバーフローにより現像剤が排出される。
現像剤として、トナー及びキャリアを含む2成分現像剤を用いる現像装置では、現像剤の長寿命化のため、トリクル排出方式が採用されることがある。トリクル排出方式は、トナーの補給時に新たなキャリアを現像剤収容部に補給し、古くなった現像剤を現像剤排出部から現像剤収容部の外に排出する方式である。トリクル排出方式は、トリクル現像方式、又はADR(Auto Developer Refill)等とも称される。本開示において、「現像剤」とは、トナー及びキャリアの双方を含む現像剤を示している。
ADRでは、キャリアの帯電性能の低下を抑制するために、トナーカートリッジの内部にトナーとキャリアを一定割合で混合しながら収容し、トナー補給時にトナーと共に新しいキャリアを一定割合で補給する。そして、劣化したキャリアを補給されたキャリアの量だけ現像装置の外部に排出することによって、キャリアの帯電性能の低下が抑制される。
ところで、ADRでは、実際現像剤の劣化とは関係なく、トナーの消費量に応じて一定割合でキャリアが補給されていた。ADRでは、負荷が高い印刷動作時に合わせてキャリアの補給量が決定されているため、実際キャリアが劣化していなくても強制的にキャリアの交換がなされている。よって、不要なキャリアの入れ替えが生じることとなる。本開示の一側面では、現像剤の減少及び劣化を適切に検知して無駄を低減させたキャリアの補給を実現できる。キャリアの無駄な補給を低減できるので、コストの低減にも寄与する。
以下では、図面を参照しながら、例示的な画像形成システムについて説明する。図面の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。図面は、理解の容易のため、一部を簡略化又は誇張して描いている場合があり、寸法比率等は図面に記載のものに限定されない。
まず、画像形成システムの例示的な概略構成について説明する。図1は、例示的な画像形成システム1の概略図である。画像形成システム1は、マゼンタ、イエロー、シアン及びブラックの4色を用いてカラー画像を形成する装置である。画像形成システム1は、印刷媒体3を搬送する搬送装置10と、表面(周面)に静電潜像が形成される像担持体20M,20Y,20C,20Kと、静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置30M,30Y,30C,30Kと、トナー像を印刷媒体3に転写する転写装置40と、トナー像を印刷媒体3に定着する定着装置50と、印刷媒体3を排出する排出装置60と、制御部70とを備える。例示的な画像形成システム1は、2成分現像方式の現像装置を備えた画像形成装置である。
印刷媒体3は、一例として、用紙である。搬送装置10は、画像が形成される印刷媒体3を搬送経路11に沿って搬送する。印刷媒体3は、カセット12に積層された状態で収容され、給紙ローラ13によってピックアップされて搬送される。
像担持体20M,20Y,20C,20Kのそれぞれは、静電潜像担持体、又は感光体ドラムであってもよい。像担持体20Mはマゼンタのトナー像を形成するための静電潜像を形成する。像担持体20Yはイエローのトナー像を形成するための静電潜像を形成する。像担持体20Cはシアンのトナー像を形成するための静電潜像を形成する。像担持体20Kはブラックのトナー像を形成するための静電潜像を形成する。像担持体20M,20Y,20C,20Kの構成は、例えば、互いに同一とされている。従って、以下では、識別を行う場合を除き、像担持体20Mを代表として説明する。
像担持体20Mの外周面には、現像装置30Mと、帯電ローラ22Mと、露光ユニット23と、クリーニングユニット24Mとが設けられている。なお、像担持体20Y,20C,20Kの外周面にも、同様に、現像装置30Y,30C,30Kのそれぞれと、帯電ローラと、露光ユニット23と、クリーニングユニットとが設けられている。
帯電ローラ22Mは、像担持体20Mの外周面を所定の電位に帯電させる帯電手段である。帯電ローラ22Mは、像担持体20Mの回転に追従して動く。露光ユニット23は、帯電ローラ22Mによって帯電した像担持体20Mの外周面を印刷媒体3に形成する画像に応じて露光する。これにより、像担持体20Mの表面のうち露光ユニット23に露光された部分の電位が変化し、静電潜像が形成される。クリーニングユニット24Mは、像担持体20Mの外周面に残存する現像剤をクリーニングする。
現像装置30Mは、マゼンタの現像剤が収容されている現像剤収容部21Mから供給された現像剤によって像担持体20Mに形成された静電潜像を現像し、マゼンタのトナー像を形成する。現像装置30Yは、イエローの現像剤が収容されている現像剤収容部21Yから供給された現像剤によって像担持体20Yに形成された静電潜像を現像し、イエローのトナー像を形成する。現像装置30Cは、シアンの現像剤が収容されている現像剤収容部21Cから供給された現像剤によって像担持体20Cに形成された静電潜像を現像し、シアンのトナー像を形成する。現像装置30Kは、ブラックの現像剤が収容されている現像剤収容部21Kから供給された現像剤によって像担持体20Kに形成された静電潜像を現像し、ブラックのトナー像を形成する。現像装置30M,30Y,30C,30Kの構成は、例えば、互いに同一とされている。従って、以下では、現像装置30Mを代表として説明する。
現像装置30Mは、現像剤を像担持体20Mに担持させる現像ローラ31Mを備える。現像装置30Mでは、現像剤としてトナー及びキャリアを含む2成分現像剤が用いられる。現像装置30Mでは、トナーとキャリアを所望の混合比となるように調整及び混合撹拌してトナーを分散させることにより、最適な帯電量が付与された現像剤が調整される。現像装置30Mでは、現像剤が現像ローラ31Mに担持される。そして、現像ローラ31Mの回転により現像剤が像担持体20Mに対向する位置まで搬送され、現像ローラ31Mに担持された現像剤のうちのトナーが像担持体20Mの外周面に形成された静電潜像に移動する。このトナーの静電潜像への移動により、静電潜像が現像される。
転写装置40は、現像装置30M,30Y,30C,30Kのそれぞれにおいて形成されたトナー像を搬送して印刷媒体3に転写する。転写装置40は、転写ベルト41と、懸架ローラ44,45,46,47と、一次転写ローラ42M,42Y,42C,42Kと、二次転写ローラ43とを備える。転写ベルト41には、像担持体20M,20Y,20C,20Kのそれぞれからトナー像が一次転写され、懸架ローラ44,45,46,47は転写ベルト41を懸架する。一次転写ローラ42M,42Y,42C,42Kは、像担持体20M,20Y,20C,20Kのそれぞれと共に転写ベルト41を挟持して転写ベルト41にトナー像を一次転写する。二次転写ローラ43は、懸架ローラ47と共に転写ベルト41を挟持して転写ベルト41から印刷媒体3にトナー像を二次転写する。
転写ベルト41は、懸架ローラ44,45,46,47の外周を循環移動する無端ベルトである。例えば、懸架ローラ47は駆動ローラであり、懸架ローラ44,45,46は懸架ローラ47の回転駆動により従動回転する従動ローラである。一次転写ローラ42M,42Y,42C,42Kのそれぞれは、転写ベルト41の内周側から像担持体20M、20Y,20C,20Kのそれぞれを押圧するように設けられる。二次転写ローラ43は、例えば、転写ベルト41を挟んで懸架ローラ47と平行に配置され、転写ベルト41の外周側から懸架ローラ47を押圧するように設けられる。二次転写ローラ43は、転写ベルト41との間に、転写ベルト41から印刷媒体3にトナー像を転写する転写ニップ部14を形成する。
定着装置50は、加熱及び加圧を行う定着ニップ部に印刷媒体3を通過させることによって転写ベルト41から印刷媒体3に二次転写されたトナー像を印刷媒体3に付着させ、印刷媒体3へのトナー像の定着を行う。定着装置50は、印刷媒体3を加熱する加熱ローラ52と、加熱ローラ52を加圧して回転する加圧ローラ54とを備える。例えば、加熱ローラ52及び加圧ローラ54は円筒状に形成されており、加熱ローラ52の内部にはハロゲンランプ等の熱源が設けられる。加熱ローラ52と加圧ローラ54の間に定着ニップ部が設けられ、定着ニップ部に印刷媒体3を通過させることによりトナー像を印刷媒体3に溶融定着させる。
排出装置60は、定着装置50によりトナー像が定着された印刷媒体3を画像形成システム1の外部に排出するための排出ローラ62,64を備える。
制御部70は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を有する画像形成システム1の電子制御ユニットである。制御部70は、画像形成システム1における様々な制御を行う。制御部70では、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、CPUで実行することによって各種制御を実行する。制御部70は、複数の電子制御ユニットによって構成されていてもよいし、単一の電子制御ユニットによって構成されていてもよい。制御部70は、画像形成システム1の各部を制御する。
続いて、画像形成システム1による印刷工程について説明する。画像形成システム1に被記録画像の画像信号が入力されると、制御部70は、給紙ローラ13を回転させて、カセット12に積層された印刷媒体3をピックアップして搬送する。そして、像担持体20M,20Y,20C,20Kのそれぞれの表面を所定の電位に帯電する(帯電工程)。その後、制御部70が画像信号に基づいて露光ユニット23により像担持体20M,20Y,20C,20Kのそれぞれの表面にレーザ光を照射して静電潜像を形成する(露光工程)。
現像装置30M,30Y,30C,30Kのそれぞれにおいて、像担持体20M,20Y,20C,20Kのそれぞれに形成された静電潜像が現像されてトナー像が形成される(現像工程)。各トナー像は、像担持体20M,20Y,20C,20Kのそれぞれと転写ベルト41とが対向する領域において転写ベルト41に一次転写される(転写工程)。転写ベルト41には、像担持体20M,20Y,20C,20Kのそれぞれに形成されたトナー像が順次積層されて1つの積層トナー像が形成される。積層トナー像は、懸架ローラ47と二次転写ローラ43とが対向する転写ニップ部14において印刷媒体3に二次転写される。
積層トナー像が二次転写された印刷媒体3は、定着装置50に搬送される。定着装置50は、印刷媒体3が定着ニップ部を通過するときに印刷媒体3を加熱ローラ52と加圧ローラ54との間で加熱及び加圧することにより、積層トナー像を印刷媒体3に溶融定着させる(定着工程)。その後、印刷媒体3は、排出ローラ62,64によって画像形成システム1の外部に排出される。
図2は、現像装置30Mの模式的な断面図である。図2に示されるように、例示的な現像装置30Mは、現像ローラ31Mと、ハウジング32Mと、サプライオーガ33Mと、アドミクスオーガ34Mと、層厚規制部材35Mとを備える。ハウジング32Mは、内部に現像室36Mを有する。現像室36Mには、現像ローラ31M、層厚規制部材35M及び現像剤が収容されている。ハウジング32Mは、現像ローラ31Mが像担持体20Mと対向する位置に開口を有し、現像室36Mの内部のトナーは当該開口から像担持体20Mに供給される。
現像ローラ31Mは、像担持体20Mと対向する位置に配置されており、ハウジング32Mに収容されている現像剤を担持した状態で回転する。現像ローラ31Mは、回転軸線A1を中心として回転方向D1に回転して現像剤を搬送する。現像ローラ31Mの回転軸線A1は、像担持体20Mの回転軸線A2と平行に延びている(例えば図2の紙面に直交する方向に延びている)。現像ローラ31Mは、担持している現像剤を現像領域37Mに搬送することによって像担持体20Mの静電潜像を現像する。現像領域37Mは、現像ローラ31Mと像担持体20Mの間に位置する領域である。
例示的な現像ローラ31Mは、現像ローラ31Mの表層を形成する現像スリーブ311Mと、現像スリーブ311Mの内部に配置されたマグネット312Mとを備える。現像スリーブ311Mは、例えば、非磁性の金属からなる筒状部材である。マグネット312Mは、例えば、ハウジング32Mに固定されたシャフト313Mに固定されている。現像剤は、マグネット312Mの磁力によって現像スリーブ311Mの表面に担持される。
サプライオーガ33M及びアドミクスオーガ34Mは、現像剤を構成する磁性体のキャリアと非磁性体のトナーとを撹拌してキャリアとトナーとを摩擦帯電させる。サプライオーガ33Mは、例えば、現像室36Mの内部における現像ローラ31Mの下方に位置する第1搬送路381Mに配置されている。アドミクスオーガ34Mは、第1搬送路381Mの隣接位置に形成された第2搬送路382Mに配置されている。
図3は、アドミクスオーガ34Mを拡大した断面の模式図である。図3に示されるように、例えば、現像装置30Mは、アドミクスオーガ34Mに取り付けられたマグネット80と、アドミクスオーガ34Mに対向する位置に配置されたTCセンサ81とを備える。一例として、マグネット80は、磁力を用いてTCセンサ81に残留した現像剤を清掃する清掃部材である。TCセンサ81は、例えば、現像装置30Mの内部に収容された現像剤の濃度を検出する。例えば、TCセンサ81は、現像剤の透磁率からトナーとキャリアの比率を検出する透磁率センサである。
図4に示されるように、本開示に係る例示的な画像形成システム1は、TCセンサ81と、現像装置30Mにトナーを補給するトナー補給部82と、現像装置30Mにキャリアを補給するキャリア補給部83と、現像装置30Mから現像剤を排出する現像剤排出部84と、を備える。例示的な画像形成システム1は、更に、現像装置30Mの現像剤の量を算出する現像剤量算出部85と、トナー像の濃度を検出する画像濃度検出部86と、画像形成システム1における各種情報を記憶する記憶部87とを備える。図4に示されるトナー補給部82、キャリア補給部83、現像剤排出部84、現像剤量算出部85及び画像濃度検出部86のうちの少なくともいずれかは、例えば、前述した制御部70によって制御される。
図5、図6及び図7に例示されるように、TCセンサ81は、現像装置30Mに収容された現像剤のトナーとキャリアの混合比を透磁率の出力波形として検出する。図5は現像装置30Mの現像剤の量が第1の量であるときの波形を示し、図6は現像装置30Mの現像剤の量が第1の量より多い第2の量であるときの波形を示し、図7は現像装置30Mの現像剤の量が第2の量より多い第3の量であるときの波形を示している。一例として、第1の量は230gであり、第2の量は260gであり、第3の量は290gである。
図5~図7に例示されるように、現像装置30Mに収容されている現像剤の量に応じてTCセンサ81の出力波形が異なることが分かる。例えば、現像剤の量が多いほど、TCセンサ81の出力値が大きくなると共に、出力波形の肩Sの領域が広くなっていることが分かる。出力波形の肩Sの領域が異なれば、TCセンサ81の出力波形が示す出力値の平均値が異なる。従って、TCセンサ81の出力波形の一周期あたりの平均値から現像装置30Mの現像剤の量を求めることが考えられる。
そこで、TCセンサ81の出力波形の最大値、最小値、及び平均値を用いて現像装置30Mに収容された現像剤の量を求める。例えば、TCセンサ81の出力波形における最大値と平均値の差の値をVa、TCセンサ81の出力波形における平均値と最小値の差の値をVb、とすると、(Va/Vb)の値と現像装置30Mの内部に収容された現像剤の量との関係の例が図8のように示される。
図8に例示されるように、現像装置30Mの内部に収容された現像剤の量が多いほど、(Va/Vb)の値が小さくなることが分かる。また、図8及び図9に例示されるように、TCセンサ81の出力波形(出力値)について、現像剤の量が多いほど、平均値と最小値との差(Vbの値)に対する最大値と平均値との差(Vaの値)の比が小さくなることが分かる。また、現像剤の量が多くなるほど、平均値が大きくなっており、平均値と最小値との差(Vbの値)が大きくなっていること分かる。
現像装置30Mの内部に収容された現像剤の量が多いほど、TCセンサ81の出力波形の振幅が大きくなることが分かる。しかしながら、現像装置30Mに収容された現像剤の量に応じた出力波形の振幅の変化よりも、現像装置30Mに収容された現像剤の量に応じた(Va/Vb)の値の変化の方が大きく変動するため、現像剤の量を算出するには(Va/Vb)の値を用いることがより相応しいことが分かる。
現像剤量算出部85は、TCセンサ81によって検出された出力波形と、予め記憶されている出力波形との比較を行って現像装置30Mに収容された現像剤の量を算出する。予め記憶されている出力波形とは、例えば、記憶部87に記憶されている出力波形を示している。例示的な現像剤量算出部85は、TCセンサ81によって検出された出力波形の前述した最大値、平均値及び最小値を算出し、算出した最大値、平均値及び最小値から現像剤の量を算出する。
例えば、現像剤量算出部85は、TCセンサ81によって検出された出力波形が示す電圧値が一定範囲内であるときに、最大値、平均値及び最小値を算出してもよい。一例として、現像剤量算出部85は、最大値と平均値の差であるVaの値と、平均値と最小値の差であるVbの値とを算出し、算出したVaの値及びVbの値から現像剤の量を算出してもよい。具体例として、現像剤量算出部85は、TCセンサ81によって検出された出力波形からVaの値及びVbの値を用いて(Va/Vb)の値を算出し、例えば図8に示される関係を用いて、(Va/Vb)の値から現像剤の量を算出してもよい。
画像濃度検出部86は、例えば、現像装置30Mに収容された現像剤の帯電性能を検出する。ところで、同一電位条件下では、現像剤の帯電性能に応じてトナー像の濃度が変動する。画像濃度検出部86は、現像装置30Mに収容された現像剤の劣化を検出する光学式画像濃度センサを含んでおり、定電位設定で作像したトナー像の濃度を光学式画像濃度センサによって検出する。
図10は、現像剤の帯電量(Q/M)とトナー像の濃度との関係の例を示すグラフである。トナー像の濃度は、現像剤の帯電量Q/Mと相関がある。帯電量Q/Mは、現像剤の帯電電荷量(Q)と質量(M)との比を示している。図10に示されるように、現像剤の帯電量とトナー像の濃度とは略線形の関係にある。すなわち、トナー像の濃度が低いほど現像剤の帯電量は大きくなっており、トナー像の濃度が高いほど現像剤の帯電量は小さくなっている。例えば図10に示される関係を用いて、画像濃度検出部86は、一定の電位の基で作像されたトナー像の濃度を検出して現像剤の帯電量を算出することによって現像剤の劣化(帯電量の低下)を検出してもよい。
画像濃度検出部86は、TCセンサ81によって検出されたトナーとキャリアの混合比が一定範囲内であって、且つ、現像剤量算出部85によって算出された現像剤の量が所定範囲内であるときに、トナー像の濃度を検出してもよい。画像濃度検出部86は、例えば、検出したトナー像の濃度が予め設定されている一定画像濃度以上となったときに現像装置30Mの内部の現像剤(キャリア)が劣化していると判定してもよい。一定画像濃度は、例えば、目標画像濃度(Tgt)±0.15の範囲内の濃度であってもよいし、目標画像濃度+0.15の濃度であってもよい。
キャリア補給部83は、例えば、現像剤量算出部85によって算出された現像剤の量に応じて現像装置30Mへのキャリアの補給量を決定する。また、キャリア補給部83は、決定した補給量から補給動作時間を算出し、次の印刷動作時にキャリアを現像装置30Mに補給してもよい。キャリア補給部83は、例えば、決定した補給量のキャリアを現像装置30Mに補給する。
キャリア補給部83は、現像剤量算出部85によって算出された現像剤の量が一定量減少したときに、現像装置30Mにキャリアを補給してもよい。具体例として、キャリア補給部83は、現像剤量算出部85によって算出された(Va/Vb)の値と基準値であるR0との差からキャリアの補給量を決定する。基準値R0は、適宜変更可能な値であってもよいし、予め定められた一定の値であってもよい。
一例として、基準値R0は、画像形成システムの設定時(例えば初期設定時)又は現像装置30Mの交換時における(Va/Vb)の値である。例えば、キャリア補給部83は、(Va/Vb)の値が基準値R0よりも大きいときにキャリアを現像装置30Mに補給する。キャリア補給部83は、(Va/Vb)の値と基準値R0との差分が所定値より大きいときにキャリアを現像装置30Mに補給してもよい。以上のようにキャリア補給部83が動作することにより、現像装置30Mの内部の現像剤の量が低下したときに確実にキャリアを供給することが可能となる。
例えば、キャリア補給部83は、画像濃度検出部86によって検出されたトナー像の濃度が一定画像濃度以上であるときにキャリアの補給量を決定する。キャリア補給部83は、画像濃度検出部86によって検出されたトナー像の濃度と前述した一定画像濃度との差に応じてキャリアの補給量を決定してもよい。キャリア補給部83は、例えば、画像濃度検出部86(光学式画像濃度センサ)によって現像剤(キャリア)の劣化が検出されたときに、現像装置30Mにキャリアを補給する。以上のようにキャリア補給部83が動作することにより、トナー像の濃度が高くなって現像剤(キャリア)が劣化したときに、確実に現像装置30Mにキャリアを補給することができる。
次に、図11を参照しながら、本開示に係る現像装置へのキャリア補給方法の工程の例について説明する。図11に示される各工程は、現像装置30Mの内部における現像剤の量に応じたキャリアの補給方法の例を示しており、例えば、制御部70の制御によって各工程が実行される。
まず、Q/Mパッチの作成(Q/Mパッチ作成シーケンス)が実行されているか否かを判定する(ステップS11)。Q/Mパッチは、例えば、トナー像の濃度制御用のトナーパッチであってもよく、印刷動作実行前に作成されるものであってもよい。ステップS11において、Q/Mパッチ作成が実行されていると判定された場合にはステップS12に移行し、Q/Mパッチ作成が実行されていないと判定された場合には一連の工程が終了する。
次に、TCセンサ81が現像装置30Mの内部に収容された現像剤の透磁率を測定して、透磁率から得られる電圧値である出力値TCが一定範囲内であるか否かを判定する。図11及び図12に例示されるように、出力値TCが(目標値Tgt-目標値Tgt×10%)、すなわち0.9Tgtより大きいか否かを判定する(ステップS12)。そして、出力値TCが(目標値Tgt+目標値Tgt×10%)より小さい、すなわち1.1Tgtより小さいか否かを判定する(ステップS13)。これにより、現像装置30Mに収容された現像剤のトナーキャリア混合比が目標値の±1%以内に収まっているか否かを判定してもよい。
出力値TCが0.9Tgtより大きく且つ1.1Tgtより小さい場合には、トナーキャリア混合比が所定範囲内であるとしてステップS15に移行する。また、出力値TCが0.9Tgt以下である場合には、一連の工程が終了する。一方、出力値TCが1.1Tgt以上である場合には、トナーキャリア混合比が所定範囲内でないとしてトナー補給部82が現像装置30Mにトナーを補給する(ステップS14)。その後、一連の工程が終了する。
ステップS15では、現像剤量算出部85がTCセンサ81の出力波形から前述した最大値、平均値及び最小値を算出する。そして、現像剤量算出部85は、算出した最大値、平均値及び最小値から、最大値と平均値の差であるVaと、平均値と最小値の差であるVbとの比である(Va/Vb)を算出する(ステップS16)。その後、キャリア補給部83が、(Va/Vb)の値と基準値R0との差が正であるか否かを判定する(ステップS17)。
ステップS17において、(Va/Vb)の値と基準値R0との差が正、すなわち、(Va/Vb)の値が基準値R0よりも大きい場合には、ステップS18に移行する。一方、ステップS17において、(Va/Vb)の値が基準値R0以下である場合には一連の工程が終了する。ステップS18では、(Va/Vb)の値と基準値R0との差が所定値より大きいか否かが判定される。
図11では、当該所定値が0.2である例を示している。(Va/Vb)の値と基準値R0との差が0.2である状態は、一例として、現像装置30Mの内部の現像剤の量が一定値よりも20g減少している状態を示している。しかしながら、当該所定値は、0.2に限られず適宜変更可能である。ステップS18において、(Va/Vb)の値と基準値R0との差が、当該所定値より大きい場合にはステップS19に移行し、当該所定値以下である場合には一連の工程が終了する。以上のステップS17及びステップS18の各工程を経て、(Va/Vb)の値が大きく現像装置30Mの内部の現像剤の量が減少しているか否かが判定され、現像剤の量が減少していると判定されたときにステップS19に移行する。
ステップS19では、キャリア補給部83が予め設定された基準式から現像装置30Mに補給するキャリアの補給量を算出する。基準式の一例として以下が挙げられる。
(基準式)
((Va/Vb)-R0)÷0.1×10=キャリアの補給量
基準式によってキャリア補給部83がキャリアの補給量を算出した後には、算出したキャリアの補給量からキャリアの補給動作時間をキャリア補給部83が算出する(ステップS20)。そして、キャリア補給部83は、次の印刷動作時に、算出した補給動作時間の間キャリアを現像装置30Mに補給する(ステップS21)。そして、一連の工程が終了する。
(基準式)
((Va/Vb)-R0)÷0.1×10=キャリアの補給量
基準式によってキャリア補給部83がキャリアの補給量を算出した後には、算出したキャリアの補給量からキャリアの補給動作時間をキャリア補給部83が算出する(ステップS20)。そして、キャリア補給部83は、次の印刷動作時に、算出した補給動作時間の間キャリアを現像装置30Mに補給する(ステップS21)。そして、一連の工程が終了する。
次に、図13を参照しながら、変形例に係る現像装置へのキャリア補給方法の工程の例について説明する。なお、図13の各工程は、図11の各工程と重複する部分を有するため、図11の説明と重複する説明を適宜省略する。まず、ステップS31~ステップS36の各工程は、図11のステップS11~S16の各工程と同様である。
ステップS36において、(Va/Vb)を算出した後には、キャリア補給部83が、(Va/Vb)の値が基準値R0の±20%以内であるか否かを判定する(ステップS37)。すなわち、(Va/Vb)の値が0.8×基準値R0より大きく、且つ1.2×基準値R0より小さいか否かをキャリア補給部83が判定する。
ステップS37において、(Va/Vb)の値が0.8×基準値R0より大きく、且つ1.2×基準値R0より小さいとキャリア補給部83が判定した場合には、ステップS38に移行する。一方、ステップS37において、(Va/Vb)の値が0.8×基準値R0以下、又は1.2×基準値R0以上であるとキャリア補給部83が判定した場合には一連の工程が終了する。
ステップS38では、画像濃度検出部86がトナー像の濃度ODを検出し、濃度ODが一定画像濃度OD_ULより大きいか否かを判定する。図10に例示されるように、例えば、一定画像濃度OD_ULは、目標画像濃度Tgt+0.15の濃度であってもよいし、それ以外の値であってもよい。このように、画像濃度検出部86によって濃度ODが一定画像濃度OD_ULより大きいか否かが判定されることにより、現像剤(キャリア)が劣化しているか否かが判定される。
ステップS38において、濃度ODが一定画像濃度OD_ULよりも大きくないと判定された場合には一連の工程が終了する。一方、ステップ38において、濃度ODが一定画像濃度OD_ULよりも大きいと判定された場合には、ステップS39に移行し、濃度ODと一定画像濃度OD_ULとの乖離(差)からキャリア補給部83がキャリアの補給量を算出し、キャリアの補給量を決定する。その後、キャリア補給部83は、次の印刷動作時に、決定した補給量のキャリアを現像装置30Mに補給する(ステップS40)。そして、一連の工程が終了する。
続いて、図14を参照しながら、更なる変形例に係る現像装置へのキャリアの補給方法の工程の例について説明する。以下では、図11の各工程、又は図13の各工程、と重複する説明を適宜省略する。ステップS51~ステップS56の各工程は、ステップS11~ステップS16の各工程の同様である。ステップS56において、(Va/Vb)を算出した後には、キャリア補給部83により、(Va/Vb)の値が0.8×基準値R0より大きいか否かが判定される(ステップS57)。
ステップS57において、(Va/Vb)の値が0.8×基準値R0より大きいと判定された場合にはステップS58に移行し、(Va/Vb)の値が0.8×基準値R0より大きくないと判定された場合には一連の工程が終了する。ステップS58では、キャリア補給部83により、(Va/Vb)の値が1.2×基準値R0より小さいか否かが判定される。
ステップS58において、(Va/Vb)の値が1.2×基準値R0より小さいと判定された場合にはステップS59に移行し、(Va/Vb)の値が1.2×基準値R0より小さくないと判定された場合にはステップS62に移行する。
ステップS58において、(Va/Vb)の値が1.2×基準値R0より小さくない、すなわち、(Va/Vb)の値が1.2×基準値R0以上であると判定された場合には、現像装置30Mの内部の現像剤の量が減少しているものとして、ステップS62、ステップS63及びステップS64の工程を実行する。例えば、ステップS62、ステップS63及びステップS64のそれぞれは、前述したステップS19、ステップS20及びステップS21の工程のそれぞれと同一である。ステップS64において、キャリア補給部83が次の印刷動作時にキャリアを現像装置30Mに補給した後に、一連の工程が終了する。
ステップS58において、(Va/Vb)の値が1.2×基準値R0より小さいと判定された場合には、ステップS59、ステップS60及びステップS61の工程を実行する。例えば、ステップS59、ステップS60及びステップS61は、図13のステップS38、ステップS39及びステップS40のそれぞれと同一である。この場合、ステップS59では、ステップS38と同様、現像剤(キャリア)が劣化しているか否かが判定される。そして、劣化していると判定された場合、キャリア補給部83が次の印刷動作時に、決定した補給量のキャリアを現像装置30Mに補給して(ステップS60、ステップS61)、一連の工程が終了する。
次に、例示した画像形成システム1の作用効果について説明する。例示的な画像形成システム1では、現像剤量算出部85がTCセンサ81によって検出された出力波形と予め記憶されている出力波形との比較を行って現像剤の量を算出し、算出された現像剤の量に応じてキャリア補給部83がキャリアの補給量を決定する。従って、TCセンサ81の出力波形を用いて現像剤量算出部85が現像装置30Mに収容されている現像剤の量を算出し、現像剤の量に応じてキャリアの補給量が決定されるので、キャリア補給部83によって的確な量のキャリアを適切なタイミングで補給することができる。
前述したように、画像形成システム1は、画像濃度検出部86を備え、画像濃度検出部86は、現像装置30Mに収容された現像剤の劣化を検出する光学式画像濃度センサを含んでいてもよい。そして、キャリア補給部83は、当該光学式画像濃度センサによって現像剤の劣化が検出されたときに、現像装置30Mにキャリアを補給してもよい。この場合、光学式画像濃度センサによって検出されたトナー像の濃度から現像剤(キャリア)の劣化を検出し、劣化を検出したときにキャリアを補給することができる。従って、適切なタイミングでキャリアを補給することができる。
キャリア補給部83は、現像剤量算出部85によって算出された現像剤の量が一定量減少したときに、現像装置30Mにキャリアを補給してもよい。この場合、現像剤の量の減少に応じて、より適切なタイミングでキャリアを補給することができる。
現像剤量算出部85は、TCセンサ81によって検出された出力波形が示す電圧値の最大値、平均値及び最小値を算出し、算出した最大値、平均値及び最小値から現像剤の量を算出してもよい。この場合、現像装置30Mの内部の現像剤の量を算出するときに、TCセンサ81の出力波形の最大値、平均値及び最小値を有効利用することがきる。
現像剤量算出部85は、TCセンサ81によって検出された出力波形が示す電圧値が一定範囲内であるときに、前述した最大値、平均値及び最小値を算出してもよい。この場合、TCセンサ81の電圧値が適切な値であるときに最大値、平均値及び最小値が算出されるので、適切な条件下で現像剤の量の算出を行うことができる。
現像剤量算出部85は、当該最大値と当該平均値の差であるVaの値と、当該平均値と当該最小値の差であるVbの値とを算出し、算出したVaの値及びVbの値から現像剤の量を算出してもよい。この場合、当該最大値、当該平均値及び当該最小値からVaの値、及びVbの値を求めることにより、現像剤の量と相関がある(Va/Vb)の値を算出することができる。
現像剤量算出部85は、TCセンサ81によって検出された出力波形からVaの値及びVbの値を用いて(Va/Vb)の値を算出し、キャリア補給部83は、(Va/Vb)の値と基準値であるR0の値との差からキャリアの補給量を決定してもよい。この場合、現像装置30Mに収容された現像剤の量を示す(Va/Vb)の値からキャリアの補給量を決定することができる。
基準値であるR0の値は、画像形成システム1の設定時又は現像装置30Mの交換時における(Va/Vb)の値であってもよい。画像形成システム1の設定時又は現像装置30Mの交換時は、現像剤の量が適切で且つキャリアの状態が良好であるため、良好な状態における(Va/Vb)の値を基準値R0とすることができる。
キャリア補給部83は、(Va/Vb)の値が基準値であるR0の値よりも大きいときにキャリアを現像装置30Mに補給してもよい。この場合、基準値R0よりも(Va/Vb)の値が大きくなって現像剤の量が減少しているときに、キャリアを現像装置30Mに補給することができる。
キャリア補給部83は、(Va/Vb)の値と基準値であるR0の値との差分が所定値より大きいときにキャリアを現像装置30Mに補給してもよい。この場合、当該所定値を定めることによって、キャリアを補給するかしないかの判定をより高精度に行うことができる。
キャリア補給部83は、決定した補給量から補給動作時間を算出し、次の印刷動作時にキャリアを現像装置30Mに補給してもよい。この場合、キャリアの補給動作時間を算出し、次の印刷動作時に算出した補給動作時間だけキャリアを補給することにより、適切な量及び適切なタイミングでキャリアを補給することができる。
現像装置30Mは、現像剤を撹拌するアドミクスオーガ34Mを含んでおり、TCセンサ81は、アドミクスオーガ34Mに対向する位置に配置されていてもよい。この場合、アドミクスオーガ34Mに対向する位置に配置されたTCセンサ81を、現像剤の量を測定するために有効利用することができる。
画像濃度検出部86は、一定の電位の基で作像されたトナー像の濃度を検出して現像剤の帯電量を算出することによって現像剤の劣化を検出し、キャリア補給部83は、画像濃度検出部86によって検出されたトナー像の濃度が一定画像濃度以上であるときにキャリアの補給量を決定してもよい。この場合、画像濃度検出部86によって現像剤の劣化状態を検出することができ、劣化状態を検出したときにキャリアの補給量が決定される。従って、劣化に応じたキャリアの補給をより確実に行うことができる。
画像濃度検出部86は、TCセンサ81によって検出されたトナーとキャリアの混合比が一定範囲内であって、且つ、現像剤量算出部85によって算出された現像剤の量が所定範囲内であるときに、トナー像の濃度を検出してもよい。この場合、適正な条件であるときにトナー像の濃度が検出されるので、キャリアの劣化有無の判定を高精度に行うことができる。
キャリア補給部83は、画像濃度検出部86によって検出されたトナー像の濃度と一定画像濃度との差に応じてキャリアの補給量を決定し、次の印刷動作時にキャリアを現像装置30Mに補給してもよい。この場合、トナー像の濃度の差を用いて現像剤の劣化状態を測定し、測定した現像剤の劣化状態に応じてキャリアの補給を行うことができる。従って、より的確なタイミングで的確な量のキャリアを補給することができる。
以上、本明細書において、画像形成システムの種々の例について説明した。しかしながら、本開示に係る画像形成システムは、前述した例に限られず、更なる変形が可能である。前述では、TCセンサ81の出力波形から現像剤の量を検出する例、及び画像濃度検出部86が検出したトナー像の濃度から現像剤の劣化状態を検出する例、について説明した。これらの例の少なくともいずれかが画像形成システムの故障判断において用いられてもよい。
例えば、キャリア補給部83によるキャリアの補給が一定期間で繰り返し生じたときに、画像形成システムは、意図しないキャリアの減少が生じたものとして、現像装置30Mのユニットの交換を促す警報を出力してもよい。また、キャリア補給部83によるキャリアの補給が一定時間で繰り返し生じていて、且つキャリアの補給動作時間の累積値が所定値以上であるときに、キャリア補給部83の内部のキャリアが減少している(一例として空に近くなっている)と判定し、その旨の警報を出力してもよい。
画像形成システムは、キャリア補給部83がキャリアを補給した後の規定時間内における前述した(Va/Vb)の値が当該キャリアの補給前と比較して小さくなっていないときに、現像装置30Mにおける現像剤の排出過多又は現像剤が過剰消費されていると判定してもよい。そして、現像剤の排出過多又は現像剤の過剰消費の状態を警報として出力し、現像装置30Mの交換を促すようにしてもよい。また、画像形成システムは、現像装置30Mの内部におけるトナーのドレイン動作を帯電量を検出する動作とを組み合わせて、現像剤の帯電上昇への対応を可能としてもよい。
画像形成システム1は、色ごとに複数のキャリア補給部83を備えていてもよいし、単一のキャリア補給部83を備えていてもよい。単一のキャリア補給部83を備える場合、クラッチを介して現像装置30M、現像装置30Y、現像装置30C及び現像装置30Kのそれぞれへのキャリアの補給が切り替えられてもよい。単一のキャリア補給部83を備える場合、画像形成システム1のコスト上昇の抑制に寄与する。画像形成システムは、キャリアの帯電性能の劣化(現像剤の劣化)を一定期間内で複数回検出したときに、高帯電性のキャリアの補給を促す警報を出力してもよい。
以上、本明細書において、画像形成装置の種々の例について説明した。しかしながら、本明細書に記載の全ての側面、利点及び特徴は、必ずしも、いずれか一つの特定の例、実施形態若しくは実施例により達成される又は含まれるわけではないと理解されるべきである。実際、本明細書において様々な例を記載し示したが、他の例についても配置及び詳細を変更できることは明らかである。ここに請求される保護主題の精神及び範囲に包含される全ての変更及び変形が請求される。
Claims (15)
- 2成分現像方式の現像装置を備えた画像形成システムであって、
前記現像装置に収容された現像剤のトナーとキャリアの混合比を透磁率の出力波形として検出するTCセンサと、
前記現像装置から前記現像剤を排出する現像剤排出部と、
トナーを前記現像装置に補給するトナー補給部と、
キャリアを前記現像装置に補給するキャリア補給部と、
前記TCセンサによって検出された出力波形と予め記憶されている出力波形との比較を行って前記現像装置に収容された前記現像剤の量を算出する現像剤量算出部と、
を備え、
前記キャリア補給部は、前記現像剤量算出部によって算出された前記現像剤の量に応じてキャリアの補給量を決定し、決定した前記補給量のキャリアを前記現像装置に補給する、
画像形成システム。 - 画像濃度検出部を備え、
前記画像濃度検出部は、前記現像装置に収容された現像剤の劣化を検出する光学式画像濃度センサを含んでおり、
前記キャリア補給部は、前記光学式画像濃度センサによって現像剤の劣化が検出されたときに、前記現像装置にキャリアを補給する、
請求項1に記載の画像形成システム。 - 前記キャリア補給部は、前記現像剤量算出部によって算出された前記現像剤の量が一定量減少したときに、前記現像装置にキャリアを補給する、
請求項1に記載の画像形成システム。 - 前記現像剤量算出部は、前記TCセンサによって検出された出力波形が示す電圧値の最大値、平均値及び最小値を算出し、算出した前記最大値、前記平均値及び前記最小値から前記現像剤の量を算出する、
請求項1に記載の画像形成システム。 - 前記現像剤量算出部は、前記TCセンサによって検出された出力波形が示す電圧値が一定範囲内であるときに、前記最大値、前記平均値及び前記最小値を算出する、
請求項4に記載の画像形成システム。 - 前記現像剤量算出部は、前記最大値と前記平均値の差であるVaの値と、前記平均値と前記最小値の差であるVbの値とを算出し、算出したVaの値及びVbの値から前記現像剤の量を算出する、
請求項4に記載の画像形成システム。 - 前記現像剤量算出部は、前記TCセンサによって検出された出力波形からVaの値及びVbの値を用いて(Va/Vb)の値を算出し、
前記キャリア補給部は、(Va/Vb)の値と基準値であるR0の値との差からキャリアの補給量を決定する、
請求項6に記載の画像形成システム。 - 前記基準値であるR0の値は、前記画像形成システムの設定時又は前記現像装置の交換時における(Va/Vb)の値である、
請求項7に記載の画像形成システム。 - 前記キャリア補給部は、(Va/Vb)の値が基準値であるR0の値よりも大きいときにキャリアを前記現像装置に補給する、
請求項6に記載の画像形成システム。 - 前記キャリア補給部は、(Va/Vb)の値と基準値であるR0の値との差分が所定値より大きいときにキャリアを前記現像装置に補給する、
請求項6に記載の画像形成システム。 - 前記キャリア補給部は、決定した前記補給量から補給動作時間を算出し、次の印刷動作時にキャリアを前記現像装置に補給する、
請求項1に記載の画像形成システム。 - 前記現像装置は、現像剤を撹拌するアドミクスオーガを含んでおり、
前記TCセンサは、前記アドミクスオーガに対向する位置に配置されている、
請求項1に記載の画像形成システム。 - 前記画像濃度検出部は、一定の電位の基で作像されたトナー像の濃度を検出して現像剤の帯電量を算出することによって現像剤の劣化を検出し、
前記キャリア補給部は、前記画像濃度検出部によって検出されたトナー像の濃度が一定画像濃度以上であるときに前記キャリアの補給量を決定する、
請求項2に記載の画像形成システム。 - 前記画像濃度検出部は、前記TCセンサによって検出されたトナーとキャリアの混合比が一定範囲内であって、且つ、前記現像剤量算出部によって算出された前記現像剤の量が所定範囲内であるときに、前記トナー像の濃度を検出する、
請求項13に記載の画像形成システム。 - 前記キャリア補給部は、前記画像濃度検出部によって検出されたトナー像の濃度と前記一定画像濃度との差に応じて前記キャリアの補給量を決定し、次の印刷動作時にキャリアを前記現像装置に補給する、
請求項13に記載の画像形成システム。
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