JP2009244251A - トーショナルダンパの故障判定装置 - Google Patents

トーショナルダンパの故障判定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】トーショナルダンパの故障の有無を的確に判定することのできるトーショナルダンパの故障判定装置を提供する。
【解決手段】トーショナルダンパ14を介してエンジン10のクランクシャフト11に接続されるインプットシャフト15を有する駆動システムにおいて、電子制御ユニット29は、トーショナルダンパ14の捻れ角度を監視し、その捻れ角度に基づいてトーショナルダンパ14の故障の有無を判定する。トーショナルダンパ14に故障が発生してそのばね特性に変化が生じれば、その捻れの発生状況にも変化が生じるため、上記態様でトーショナルダンパ14の的確な故障判定が可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、トーショナルダンパを介してエンジンのクランクシャフトに接続されるインプットシャフトを有する駆動システムにおけるトーショナルダンパの故障の有無を判定するトーショナルダンパの故障判定装置に関する。
近年、エンジンと発電電動機(MG:Motor Generator )との2種類の動力源を備えるハイブリッド車両が実用されている。こうしたハイブリッド車両の駆動システムは、クランクシャフトとMGの回転子とを駆動連結した構成とされることがあるが、そうした場合には、次のような問題が生じることがある。すなわち、エンジンは、間欠的な爆発を繰り返して運転されるため、クランクシャフトの回転には、エンジンの爆発周期に同期した変動が生じる。ここでMGの回転子がクランクシャフトに直に連結されていれば、回転子が不等速回転されるようになり、MGの動作や制御に支障を来すようになる。そこで、そうしたハイブリッド車両では、エンジンのクランクシャフトとMGの駆動連結されたインプットシャフトとの間に、剛性の小さいトーショナルダンパを介設し、そのトーショナルダンパにて回転変動を減衰させることで、クランクシャフトの回転変動がそのままMGに入力されないようにしている。
従来、このようなハイブリッド車両の駆動システムの制御装置として、特許文献1に記載のものが知られている。同文献に記載の制御装置では、エンジンのトルク変動を、MGのトルクで相殺して抑制するようにしている。なお、このときのMGのトルク制御に際しては、Te+Tmの変動/微分成分を演算することで、エンジンとMGとの間に介設されるトーショナルダンパのばね要素としての作用を考慮せずに制御を行えるようにしている。
ちなみに、エンジンのみを動力源として備える非ハイブリッド車両では、トーショナルダンパとして剛性の高いものが採用されており、トーショナルダンパをほぼ剛体であると見做せるため、トーショナルダンパのばね要素としての作用は考慮せずに、エンジン等の制御が行われている。
特開2004−312857号公報
このように、従来にあっては、考慮の必要がないため、或いは考慮せずに済ませるようにしていたため、トーショナルダンパのばね要素としての作用を考慮せずとも十分に駆動システムの制御を行うことが可能であった。しかしながら、上述のように、エンジンとMGとが常に結合状態とされたハイブリッド車両では、それらの間に低剛性のトーショナルダンパが介設され、そうした場合には、トーショナルダンパのばね要素としての作用は無視し得ないものとなる。例えば、一般にエンジントルクの算出は、クランクシャフトの回転速度と同シャフトの慣性モーメントの積として行われるが、低剛性のトーショナルダンパが設置されている場合には、トーショナルダンパのばね要素としての作用を考慮しなければ、正確なエンジントルクの算出はできなくなる。これは、低剛性のトーショナルダンパがクランクシャフトに連結されている場合には、エンジンの発生するトルクの少なからぬ部分がトーショナルダンパの捻れによって吸収されてしまい、クランクシャフトの回転速度、慣性モーメントだけでは、精度良くエンジントルクの算出を行えなくなるからである。
そのため、低剛性のトーショナルダンパの設置された駆動システムの制御装置では今後、トーショナルダンパのばね要素としての作用を考慮した制御の採用が進むと考えられる。また今後、上記のようなハイブリッド車両が更に普及し、それに伴って低剛性のトーショナルダンパの設置も進むと考えられる。
そうした場合、次のような懸念が生じるようになる。すなわち、トーショナルダンパが故障してそのばね特性に変化が生じれば、そのばね要素としての作用を考慮した制御のすべてが適切に行えなくなってしまうようになる。したがって、トーショナルダンパの故障発生を検知することが重要となる。しかしながら、従来にあっては、その必要性が無いことから、トーショナルダンパの故障の検知については、ほとんど考慮されていないのが現状である。
本発明は、こうした実状に鑑みてなされたものであって、その解決しようとする課題は、トーショナルダンパの故障の有無を的確に判定することのできるトーショナルダンパの故障判定装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果を記載する。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明では、トーショナルダンパを介してエンジンのクランクシャフトに接続されるインプットシャフトを有する駆動システムにおける前記トーショナルダンパの故障の有無を判定する装置であって、前記トーショナルダンパの捻れ角度を監視し、その捻れ角度に基づいて前記トーショナルダンパの故障の有無を判定する故障判定手段を備えることをその要旨としている。
トーショナルダンパに故障が発生してそのばね特性に変化が生じれば、その捻れの発生状況にも変化が生じるようになる。そのため、トーショナルダンパの捻れ角度を監視して、その捻れ角度に基づいてトーショナルダンパの故障の有無を判定することが可能である。すなわち、トーショナルダンパの現状のばね係数は、同ダンパに加わる捻りトルクとそのときの同ダンパの捻れ角度とから求められる。よってトーショナルダンパの捻れ角度に基づいて同ダンパのばね係数の変化の有無を、ひいてはその故障の有無を的確に判定することができるようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のトーショナルダンパの故障判定装置において、前記故障判定手段は、現状の運転状況における前記捻れ角度の想定値と現状値との対比により前記判定を行うことをその要旨としている。
トーショナルダンパが故障してそのばね特性が変化すれば、特定の運転状況におけるトーショナルダンパの捻れ角度がその運転状況において本来想定される角度からずれてしまうようになる。そのため、上記構成のように、現状の運転状況におけるトーショナルダンパの捻れ角度の想定値とその現状値との対比により、故障の有無の判定を行うことができるようになる。具体的な判定態様としては、例えば上記想定値と現状値との偏差が規定の判定値を越えたときにトーショナルダンパの故障有りと判定するといったものが考えられる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のトーショナルダンパの故障判定装置において、前記故障判定手段は、前記捻れ角度の推移から前記トーショナルダンパの現状の共振周波数を求め、その求められた現状の共振周波数と同共振周波数の設計値との対比に基づき前記判定を行うことをその要旨としている。
トーショナルダンパの捻れ角度の推移(変動パターン)からは、同ダンパの共振周波数を求めることができる。ここでトーショナルダンパの共振周波数は、同ダンパが故障してそのばね特性が変化すれば変化する。そのため、上記構成のように、現状のトーショナルダンパの共振周波数とその本来の値(設計値)との対比に基づいて同ダンパの故障の有無を判定することができるようになる。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のトーショナルダンパの故障判定装置において、前記故障判定手段は、前記捻れ角度に基づき算出される前記クランクシャフトのトルクに基づき前記判定を行うことをその要旨としている。
トーショナルダンパのばね係数が既知であれば、同ダンパの捻れ角度からクランクシャフトの回転トルクを正確に求めることができる。そこで、トーショナルダンパのばね係数が本来の値(設計値)であるとして、クランクシャフトのトルク算出を行い、その結果が実際の値から乖離していれば、トーショナルダンパのばね係数が変化していることが、すなわち同ダンパが故障していることが確認できる。したがって上記構成のように、トーショナルダンパの捻れ角度の現状値に基づき算出されるクランクシャフトのトルクに基づいて、同ダンパの故障の有無を判定することが可能である。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のトーショナルダンパの故障判定装置において、前記故障判定手段は、エンジンの運転停止時に前記判定を行うことをその要旨としている。
上記のように、トーショナルダンパの現状のばね係数は、同ダンパに加わる捻りトルクとそのときの同ダンパの捻れ角度とから求めることができる。ここでエンジンの運転中には、エンジンの発生するトルク(エンジントルク)がトーショナルダンパに加わるため、同ダンパに加わる捻りトルクの把握には、エンジントルクを知る必要がある。また請求項4のように、トーショナルダンパの捻れ角度よりクランクシャフトのトルクを算出して故障判定を行う場合にも、エンジンの運転中に判定を行うのであれば、そのときのエンジントルクの大きさを把握する必要がある。ここで上述したように、エンジントルクの正確な算出には、トーショナルダンパのばね要素としての作用を考慮することが、すなわちトーショナルダンパのばね係数が既知となっている必要がある。したがって、トーショナルダンパにエンジントルクが加わる状態では、同ダンパの故障判定が困難となる。その点、上記構成では、エンジンの運転停止時に故障判定を行うため、エンジントルクを考慮せずに故障判定を行うことができ、容易且つ的確な故障判定が可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載のトーショナルダンパの故障判定装置において、前記インプットシャフトには、発電電動機が駆動連結されてなり、前記故障判定手段は、エンジンの運転停止時における前記発電電動機から前記クランクシャフトへの入力トルクと、前記捻れ角度に基づく前記クランクシャフトのトルクの算出値との対比に基づき前記判定を行うことをその要旨としている。
上記のように、インプットシャフトに発電電動機が駆動連結された構成では、エンジンの運転停止時には、クランクシャフトに印加されるトルクを、発電電動機により任意に設定することができる。よってクランクシャフトの実際のトルクを発電電動機の動作状況から把握し、これをトーショナルダンパの捻れ角度に基づく同トルクの算出値と対比することで、的確な故障判定を行うことができる。
上記課題を解決するため、請求項7に記載の発明は、トーショナルダンパを介してエンジンのクランクシャフトに接続されるインプットシャフトを有する駆動システムにおける前記トーショナルダンパの故障の有無を判定する装置であって、前記クランクシャフト及び前記インプットシャフトのいずれかの回転変動の大きさを監視し、その大きさに基づいて前記トーショナルダンパの故障の有無を判定する故障判定手段を備えることをその要旨としている。
トーショナルダンパは、これに連結されるクランクシャフトやインプットシャフトの回転変動を低減する役割を果している。よってトーショナルダンパが故障してその回転変動の低減機能が損なわれれば、クランクシャフトやインプットシャフトの回転変動は自ずと増大することになる。したがって、クランクシャフト及びインプットシャフトのいずれかの回転変動の大きさを監視し、その大きさに基づくことで、トーショナルダンパの故障の有無を判定することができるようになる。
上記課題を解決するため、請求項8に記載の発明は、トーショナルダンパを介してエンジンのクランクシャフトに接続されるとともに、発電電動機に駆動連結されたインプットシャフトを有する駆動システムにおける前記トーショナルダンパの故障の有無を判定する装置であって、前記発電電動機の回転速度から前記インプットシャフトの回転速度を算出するとともに、前記クランクシャフトの回転速度の検出値と前記インプットシャフトの回転速度の算出値との対比に基づき前記トーショナルダンパの故障の有無を判定する故障判定手段を備えることをその要旨としている。
インプットシャフトに発電電動機が駆動連結された構成では、発電電動機の回転速度からインプットシャフトの回転速度を求めることができる。ここで、トーショナルダンパに故障が無ければ、インプットシャフトの回転速度は、同ダンパを介して連結されたクランクシャフトの回転速度とほぼ一致する。そのため、発電電動機の回転速度から算出されたインプットシャフトの回転速度と、クランクシャフトの回転速度との対比により、トーショナルダンパの故障の有無を判定することが可能となる。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか1項に記載のトーショナルダンパの故障判定装置において、当該故障判定装置は、前記捻れ角度の情報に基づく制御を実施する駆動システムに設けられてなることをその要旨としている。
トーショナルダンパの捻れ角度の情報に基づく制御を実施する駆動システムでは、トーショナルダンパが故障してそのばね特性が変化してしまえば、同ダンパが正常に機能していることを前提としてその捻れ角度から把握される情報が不適切なものとなり、制御を適切に行うことができなくなってしまう。そのため、トーショナルダンパの故障の有無を確認することが重要となる。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載のトーショナルダンパの故障判定装置において、前記駆動システムでは、前記捻れ角度に基づくエンジントルクの算出が行われることをその要旨としている。
低剛性のトーショナルダンパを採用する駆動システムでは、同ダンパの捻れ角度に基づくことでエンジントルクを適切に算出することができるようになる。トーショナルダンパが故障してそのばね特性が変化すれば、エンジントルクの正確な算出はもはや不可能となり、エンジントルクの算出結果を用いる制御に不都合が生じることになる。そのため、トーショナルダンパの故障の有無を確認することが重要となる。
請求項11に記載の発明は、請求項9又は10に記載のトーショナルダンパの故障判定装置において、前記駆動システムは、前記故障判定手段の前記トーショナルダンパの故障有りとの判定に応じて前記捻れ角度の情報に基づく制御を停止することをその要旨としている。
上記のようにトーショナルダンパが故障すれば、その捻れ角度の情報に基づく制御はもはや適切には実施不能となってしまう。そこでそうしたときには、捻れ角度の情報に基づく制御を停止することで、不適切な制御が実施されることを回避することができるようになる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明のトーショナルダンパの故障判定装置を具体化した第1の実施の形態を、図1及び図2を参照して詳細に説明する。なお本実施の形態に係る故障判定装置は、ハイブリッド車両の駆動システムに採用されるものとなっている。
図1は、そうしたハイブリッド車両の動力伝達系の構成を示している。同図に示すように、エンジン10の出力軸であるクランクシャフト11の先端には、弾み車であるフライホイール12が一体回転可能に連結されている。そしてフライホイール12は、過負荷保護装置であるトルクリミッタ13、及びトーショナルダンパ14を介してインプットシャフト15に接続されている。
インプットシャフト15の中央部外周には、動力分配機構16が配設されている。この動力分配機構16は、太陽歯車17を中心に、その周囲に配された複数の遊星歯車18、遊星歯車18の公転運動を拾う遊星キャリア19及び遊星歯車18の外側に配された外輪歯車20の4つの要素からなる遊星歯車機構として構成されている。そしてこうした動力分配機構16の太陽歯車17には第1MG(発電電動機)21の回転子が、その遊星キャリア19には上記インプットシャフト15が、その外輪歯車20には、第2MG22の回転子及び出力歯車23が、それぞれ一体回転可能に連結されている。
こうした動力分配機構16の外輪歯車20に連結された出力歯車23は、タイミングベルトやチェーンを介して減速機構24の入力歯車25に駆動連結されている。減速機構24は、その入力歯車25より入力された回転を減速した上で出力歯車26より出力する。こうした減速機構24の出力歯車26は、両輪の差動を許容するためのディファレンシャル27を介して左右の車軸28に接続されている。
なお、こうしたハイブリッド車両の駆動システムに設けられるトーショナルダンパ14は、シャフトの捻り共振による振動・騒音の低減や疲労破壊の防止の他に、エンジン10での間欠的な爆発によるクランクシャフト11の回転変動が第1MG21や第2MG22に伝達されるのを抑制する役割も担っている。そのため、このハイブリッド車両ではトーショナルダンパ14として、一般的な非ハイブリッド車両に採用のものに比してばね剛性の低いものが採用されている。
一方、こうしたハイブリッド車両には、エンジン10の制御を司る電子制御ユニット29が設置されている。この電子制御ユニット29は、エンジン制御に係る各種演算処理を行う中央演算処理装置(CPU)や、制御用のプログラムやデータの記憶された読込専用メモリ(ROM)、CPUの演算結果等を一時記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)、外部との信号の入出力に使用される入出力ポート(I/O)を備えて構成されている。こうした電子制御ユニット29の入力ポートには、クランクシャフト11の回転角度を検出するクランク角センサ30、第1MG21及び第2MG22の回転角度をそれぞれ検出する第1レゾルバ31及び第2レゾルバ32を始め、エンジン及び車両の運転状況を検出する各種センサの検出信号が入力されている。そして電子制御ユニット29は、それらセンサの検出結果に基づき、エンジン10の吸入空気量や燃料噴射量、点火時期等を制御する。
さて本実施の形態では、電子制御ユニット29は、車両運転中に、エンジントルクを逐次算出し、エンジン10を始めとする駆動システムの制御にその結果を反映させている。このときのエンジントルクT_qの算出は、トーショナルダンパ14のばね要素としての作用を考慮して行われており、その算出には、トーショナルダンパ14の捻れ角度Δθを用いるようにしている。
ここで、トーショナルダンパ14が故障してそのばね特性が変化してしまえば、その捻れ角度Δθを用いたエンジントルクT_qの算出結果が不適切のものとなってしまい、その算出結果を反映する制御に狂いが生じてしまう。そこで電子制御ユニット29は、車両運転中にトーショナルダンパ14の故障の有無を判定し、故障の発生が確認されたときには、車両情報表示パネルのMILランプやHV cautionを点灯するなどして、運転者に故障の発生を通知する、トーショナルダンパ14の捻れ角度Δθを用いた制御を停止する、等の故障時処理を実施する。
なお本実施の形態では、トーショナルダンパ14の捻れ角度Δθを用いた制御として、電子制御ユニット29は、例えば次のような制御を実施している。すなわち、電子制御ユニット29は、トーショナルダンパ14の捻れ角度Δθに基づいて、エンジントルクT_qを算出するようにしている。そして電子制御ユニット29はその算出されたエンジントルクT_qの大きさやその変動度合からエンジン10の燃焼状態の良否を判定し、その判定結果に基づいて燃焼状態が良好に維持されるように、エンジン10の燃料噴射量、点火時期、吸入空気量等をフィードバック制御するようにしている。
以下、こうした本実施の形態でのトーショナルダンパ14の故障判定の詳細について説明する。本実施の形態では、トーショナルダンパ14の捻れ角度Δθを監視し、その捻れ角度Δθの大きさに基づいて故障の有無の判定を行うようにしている。
なおトーショナルダンパ14の捻れ角度Δθは、クランクシャフト11の回転角度θ_eとインプットシャフト15の回転角度θ_iとの差として求めることができる。ここでクランクシャフト11の回転角度θ_eは、クランク角センサ30の検出結果から確認することができる。またインプットシャフト15の回転角度θ_iは、第1レゾルバ31による第1MG21の回転角度θ_gと、第2レゾルバ32による第2MG22の回転角度θ_mとから、下式(1)を用いて算出することができる。
Figure 2009244251
一方、故障によりそのばね特性が変化していなければ、トーショナルダンパ14の捻れ角度Δθは、トーショナルダンパ14に印加される捻りトルクによって一義的に定まる。ここでエンジン10が運転停止中であれば、トーショナルダンパ14に印加される捻りトルクの大きさは、第1MG21及び第2MG22の発生トルクより一義に定まるようになる。そこでここでは、故障未発生時のトーショナルダンパ14の捻れ角度Δθと第1MG21及び第2MG22の発生トルクとの関係を予め求めておき、その関係をマップとして電子制御ユニット29のROMに記憶しておくようにしている。そしてエンジン10の運転停止時の第1MG21及び第2MG22の発生トルクから、そのマップを用いてそのときのトーショナルダンパ14の捻れ角度Δθの想定値を求め、その想定値とそのときの捻れ角度Δθの実値との乖離量が規定の判定値を越えていれば、トーショナルダンパ14に故障有りと判定するようにしている。なお、ここでのエンジン10の運転停止時とは、次の状態A.〜C.のいずれかを示している。
A.エンジン10の始動/停止時、又は燃料噴射のカット時。
B.エンジン10の強制失火時。
C.エンジン10の停止時にあって第1MG21にトルクを掛けるとき。
図2は、こうした本実施の形態に採用されるトーショナルダンパ14の故障判定ルーチンのフローチャートを示している。本ルーチンの処理は、上記状態A.〜C.のいずれかに該当するときに、電子制御ユニット29により実行されるものとなっている。
さて本ルーチンが開始されると、電子制御ユニット29はまずステップS10において、クランク角センサ30、第1レゾルバ31及び第2レゾルバ32による、クランクシャフト11の回転角度θ_e、第1MG21の回転角度θ_g及び第2MG22の回転角度θ_mの検出結果を読み込む。そして続くステップS20において電子制御ユニット29は、第1MG21及び第2MG22の回転角度θ_g、θ_mの検出値から上式(1)を用いてインプットシャフト15の回転角度θ_iを算出するとともに、その算出値と先に読み込んだクランクシャフト11の回転角度θ_eとの差として、トーショナルダンパ14の捻れ角度Δθを算出する。
また電子制御ユニット29は、ステップS30において、上述したマップを用いてそのときの第1MG21及び第2MG22の発生トルクからトーショナルダンパ14の捻れ角度Δθの想定値も求める。ここでの捻れ角度Δθの想定値とは、トーショナルダンパ14が未故障の状態において、第1MG21及び第2MG22の発生トルクから想定されるトーショナルダンパ14の捻れ角度Δθの大きさを示すものである。
そして電子制御ユニット29は、ここで求めた捻れ角度Δθの想定値に対する、ステップS20で求めた現状の同捻れ角度Δθの値との偏差が規定の判定値を越えているか否かを、ステップS40にて確認する。そして電子制御ユニット29は、上記偏差が判定値を越えていれば(S40:YES)、トーショナルダンパ14に故障有りと判定して、ステップS50において、トーショナルダンパ14に故障が発生していることを示すフラグであるダンパ故障フラグをセットした後、今回の本ルーチンの処理を終了する。一方、上記偏差が判定値以下に収まっていれば(S40:NO)、電子制御ユニット29はトーショナルダンパ14の故障無しと判定して、そのまま今回の本ルーチンの処理を終了する。なお電子制御ユニット29は、上記ダンパ故障フラグがセットされることをもって、別ルーチンの処理として、運転者への故障の通知やトーショナルダンパ14の捻れ角度Δθを用いた制御の停止などの故障時処理を実施する。
なお、こうした本実施の形態では、電子制御ユニット29が上記故障判定手段に相当する構成となっている。
以上説明した本実施の形態のトーショナルダンパの故障判定装置によれば、次の効果を奏することができる。
(1)本実施の形態では、トーショナルダンパ14の捻れ角度Δθを監視し、その捻れ角度Δθに基づいてトーショナルダンパ14の故障の有無を判定するようにしている。より具体的には、現状の運転状況における捻れ角度Δθの想定値と現状値との対比により故障判定を行うようにしている。トーショナルダンパ14に故障が発生してそのばね特性に変化が生じれば、その捻れの発生状況にも変化が生じるようになる。そして特定の運転状況におけるトーショナルダンパ14の捻れ角度Δθがその運転状況において本来想定される角度から乖離してしまうようになる。そこで上記想定値と現状値との偏差が規定の判定値を越えたときにトーショナルダンパ14の故障有りと判定することで、トーショナルダンパ14のばね係数K_damp の変化の有無を、ひいてはその故障の有無を的確に判定することができるようになる。
(2)本実施の形態では、上記態様でのトーショナルダンパ14の故障判定を、エンジン10の運転停止時に行うようにしている。上記のようにトーショナルダンパ14の現状のばね係数K_damp は、トーショナルダンパ14に加わる捻りトルクとそのときのトーショナルダンパ14の捻れ角度Δθとから求めることができる。ここでエンジン10の運転中には、エンジン10の発生トルク(エンジントルクT_q)がトーショナルダンパ14に加わるため、捻りトルクの把握には、エンジントルクT_qを知る必要がある。ここで上述したように、エンジントルクT_qの正確な算出には、トーショナルダンパ14のばね要素としての作用を考慮することが、すなわちトーショナルダンパ14のばね係数K_damp が既知となっている必要がある。したがって、トーショナルダンパ14にエンジントルクT_qが加わる状態では、トーショナルダンパ14の故障判定が困難となってしまう。その点、本実施の形態では、エンジン10の運転停止時に故障判定を行うため、エンジントルクT_qを考慮せずに故障判定を行うことができ、容易且つ的確な故障判定が可能となる。
(3)本実施の形態に係るトーショナルダンパの故障判定装置は、トーショナルダンパ14の捻れ角度Δθの情報に基づく制御を実施する駆動システムに設けられている。具体的には、本実施の形態の適用される駆動システムでは、捻れ角度Δθに基づくエンジントルクT_qの算出を行い、その結果をエンジン10等の制御に反映するようにしている。こうした駆動システムでは、トーショナルダンパ14が故障してそのばね特性が変化してしまえば、トーショナルダンパ14が正常に機能していることを前提としてその捻れ角度Δθより算出されるエンジントルクT_qは不正確なものとなってしまう。そしてそのエンジントルクT_qの算出結果を用いた制御を適切に行うことができなくなってしまうようになる。その点、本実施の形態では、トーショナルダンパ14の故障の有無が的確に確認されるため、その故障に伴う不具合に対し、適切な対処を行うことが可能となる。
(4)本実施の形態では、トーショナルダンパ14の故障有りとの判定に応じて捻れ角度Δθの情報に基づく制御を停止するようにしている。具体的には、捻れ角度Δθに基づき算出されたエンジントルクT_qを用いたエンジン10の燃料噴射量や点火時期、吸入空気量等のフィードバック制御を停止するようにしている。上記のようにトーショナルダンパ14が故障すれば、その捻れ角度Δθの情報に基づく制御はもはや適切には実施不能となってしまう。そのため、本実施の形態では、トーショナルダンパ14の故障が確認されたときには、捻れ角度Δθの情報に基づく制御を停止することで、不適切な制御が実施されることを回避するようにしている。
(第2の実施の形態)
続いて、本発明のトーショナルダンパの故障判定装置を具体化した第2の実施の形態を、上記実施形態と異なる点を中心に説明する。なお本実施の形態及び下記の各実施の形態において、上述の実施の形態と同様或いはそれに準じた構成については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
トーショナルダンパ14が故障してそのばね特性が変化すると、同トーショナルダンパ14の共振周波数が変化する。トーショナルダンパ14の現状の共振周波数は、同トーショナルダンパ14の捻れ角度Δθの変動の振幅や位相から確認することができる。よって、トーショナルダンパ14の捻れ角度Δθの推移を監視し、その変動の振幅や変動パターンから現状の共振周波数を求め、その値が同共振周波数の設計値から変化したことをもってトーショナルダンパ14の故障発生を確認することができる。
そこで本実施の形態では、電子制御ユニット29は、車両運転中にトーショナルダンパ14の捻れ角度Δθの推移を監視し、その変動の振幅や位相から同トーショナルダンパ14の現状の共振周波数を求めるようにしている。そして電子制御ユニット29は、その求めた現状の共振周波数と同共振周波数の設計値とを比較し、それらの偏差が規定の判定値を越えることをもって、トーショナルダンパ14の故障有りとの判定を行うようにしている。なお、こうした本実施の形態のトーショナルダンパの故障判定装置によれば、上記(1)、(3)及び(4)に記載のものと同様或いはそれに準じた効果を得ることができる。ちなみに、こうした共振周波数に基づき故障診断についても、間欠的な爆発によるエンジントルクの変動がトーショナルダンパ14の捻れ角度Δθに影響しないエンジン10の運転停止時に実施した方がより的確に行うことが可能である。
(第3の実施の形態)
続いて、本発明のトーショナルダンパの故障判定装置を具体化した第3の実施の形態を、図3を併せ参照して、上記実施形態と異なる点を中心に説明する。
エンジン10の運転停止時に、第1MG21及び第2MG22からクランクシャフト11に入力されるトルク(入力トルクT_c)は、下式(2)を用いて推定することができる。すなわち、入力トルクT_cは、クランクシャフト11の角速度(dω_e/dt)、その慣性モーメントI_e及びその摩擦トルクT_fと、トーショナルダンパ14のばね係数K_damp 及びその捻れ角度Δθから求めることができる。ここでクランクシャフト11の慣性モーメントI_e、及びトーショナルダンパ14のばね係数K_damp は、設計値であり、予め定数として求めておくことができる。またトーショナルダンパ14の捻れ角度Δθは、クランク角センサ30により検出されるクランクシャフト11の回転角度θ_eと、上式(1)を用いて第1MG21及び第2MG22の回転角度θ_g、θ_mから算出されるインプットシャフト15の回転角度θ_iとの差として求めることができる。更にクランクシャフト11の角速度(dω_e/dt)は、クランク角センサ30の検出結果から確認でき、その摩擦トルクT_fは、エンジン10の回転速度、負荷及び冷却水温等から求めることができる。なお、下式(2)は、トーショナルダンパ14が故障しておらず、そのばね係数K_damp がその設計値から変化していないことを前提に成立するものとなっている。
Figure 2009244251
一方、このときのクランクシャフト11の入力トルクT_cは、第1MG21及び第2MG22の発生トルクからも求めることができる。ここで、上式(2)より求められた入力トルクT_cの推定値と、第1MG21及び第2MG22の発生トルクから求められた同入力トルクT_cの実値とが一致しなければ、トーショナルダンパ14のばね係数K_damp がその設計値から変化していることに、すなわちトーショナルダンパ14が故障していることになる。
そこで本実施の形態では、エンジン10の運転停止時に電子制御ユニット29は、上式(2)によるクランクシャフト11の入力トルクT_cの推定値の算出と、第1MG21及び第2MG22の発生トルクによる同入力トルクT_cの実値の算出とを行うようにしている。そして電子制御ユニット29は、算出したそれら推定値と実値との偏差が規定の判定値を越えることをもって、トーショナルダンパ14の故障有りと判定するようにしている。なお本実施の形態では、下記の状態D.又は状態E.のいずれかをエンジン10の運転停止時として、トーショナルダンパ14の故障判定を実施するようにしている。
D.エンジン10の始動/停止時。
E.エンジン10の強制失火時。
図3は、こうした本実施の形態に採用されるトーショナルダンパ14の故障判定ルーチンのフローチャートを示している。本ルーチンの処理は、上記状態D.又はE.のいずれかに該当するときに、電子制御ユニット29により実行されるものとなっている。
さて本ルーチンが開始されると、電子制御ユニット29はまずステップS100において、クランク角センサ30、第1レゾルバ31及び第2レゾルバ32による、クランクシャフト11の回転角度θ_e、第1MG21の回転角度θ_g及び第2MG22の回転角度θ_mの検出結果を読み込む。そして続くステップS110において電子制御ユニット29は、第1MG21及び第2MG22の回転角度θ_g、θ_mの検出値から上式(1)を用いてインプットシャフト15の回転角度θ_iを算出するとともに、その算出値と先に読み込んだクランクシャフト11の回転角度θ_eとの差として、トーショナルダンパ14の捻れ角度Δθを算出する。また電子制御ユニット29は、ステップS120において、その算出したトーショナルダンパ14の捻れ角度Δθから、上式(2)を用いてクランクシャフト11の入力トルクT_cの推定値を算出する。
そして電子制御ユニット29は、ステップS130において、クランクシャフト11の入力トルクT_cの推定値と実値とを比較し、それらの偏差が規定の判定値を越えているか否かを確認する。そして電子制御ユニット29は、上記偏差が判定値を越えていれば(S130:YES)、トーショナルダンパ14に故障有りと判定して、ステップS140において、トーショナルダンパ14に故障が発生していることを示すフラグであるダンパ故障フラグをセットした後、今回の本ルーチンの処理を終了する。一方、上記偏差が判定値以下に収まっていれば(S130:NO)、電子制御ユニット29はトーショナルダンパ14の故障無しと判定して、そのまま今回の本ルーチンの処理を終了する。
以上説明した本実施の形態によれば、以下の(5)に記載の効果に加え、上記(2)〜(4)と同様或いはそれに準じた効果を得ることができる。
(5)本実施の形態では、トーショナルダンパ14の捻れ角度Δθの現状値に基づき算出されたクランクシャフト11のトルクに基づき、トーショナルダンパ14の故障の有無の判定を行うようにしている。より具体的には、エンジン10の運転停止時における第1MG21及び第2MG22からクランクシャフト11への入力トルクT_cの実値と、捻れ角度Δθに基づき算出された同入力トルクT_cの推定値との対比に基づき故障判定を行うようにしている。トーショナルダンパ14のばね係数K_damp が既知であれば、同トーショナルダンパ14の捻れ角度Δθからクランクシャフト11のトルクを正確に求めることができる。一方、エンジン10の運転停止時には、クランクシャフト11に入力されるトルクは、第1MG21及び第2MG22からのもののみとなり、クランクシャフト11の入力トルクT_cは、これらの動作状況(発生トルク)から確認することができる。そのため、トーショナルダンパ14のばね係数K_damp が本来の値(設計値)であるとして算出されたクランクシャフト11の入力トルクT_cの推定値が、その実際の値と乖離していれば、トーショナルダンパ14のばね係数K_damp が変化していると、すなわちトーショナルダンパ14が故障していると判定することができる。したがって本実施の形態によれば、トーショナルダンパ14の故障の有無を的確に判定することができるようになる。
(第4の実施の形態)
続いて、本発明のトーショナルダンパの故障判定装置を具体化した第4の実施の形態を、図4を併せ参照して、上記実施形態と異なる点を中心に説明する。
トーショナルダンパ14は、これに連結されるクランクシャフト11やインプットシャフト15の回転変動を低減する役割を果している。よってトーショナルダンパ14が故障してその回転変動の低減機能が損なわれれば、クランクシャフト11やインプットシャフト15の回転変動は自ずと増大することになる。したがって、クランクシャフト11やインプットシャフト15の回転変動の大きさを監視し、その大きさに基づくことで、トーショナルダンパ14の故障の有無を判定することができる。
図4は、こうした本実施の形態に採用されるトーショナルダンパ14の故障判定ルーチンのフローチャートを示している。本ルーチンの処理は、電子制御ユニット29によって車両運転中に繰り返し実行されるものとなっている。
さて本ルーチンが開始されると、電子制御ユニット29はまずステップS200において、クランクシャフト11又はインプットシャフト15の回転速度を取得する。そして電子制御ユニット29は、ステップS210において取得した回転速度からクランクシャフト11又はインプットシャフト15の回転変動の大きさ(振幅)の現状値を算出する。
また電子制御ユニット29は、ステップS220においてそのROMに記憶されたマップを用いて現状の車両運転状況における上記回転変動の大きさの想定値を求める。このマップには、トーショナルダンパ14に故障が無い状態での車両の各運転状況における上記回転変動の大きさの想定値が記憶されている。そして電子制御ユニット29は、ステップS230において、ここで求めた上記回転変動の大きさの想定値と、先に算出した現状値とを比較し、それらの偏差が規定の判定値を越えているか否かを確認する。ここで電子制御ユニット29は、上記偏差が判定値を越えていれば(S230:YES)、トーショナルダンパ14に故障有りと判定して、ステップS240において、トーショナルダンパ14に故障が発生していることを示すフラグであるダンパ故障フラグをセットした後、今回の本ルーチンの処理を終了する。一方、上記偏差が判定値以下に収まっていれば(S230:NO)、電子制御ユニット29はトーショナルダンパ14の故障無しと判定して、そのまま今回の本ルーチンの処理を終了する。
以上説明した本実施の形態によれば、以下の(6)に記載の効果に加え、上記(3)、(4)と同様或いはそれに準じた効果を得ることができる。
(6)本実施の形態では、クランクシャフト11及びインプットシャフト15のいずれかの回転変動の大きさを監視し、その大きさに基づいてトーショナルダンパ14の故障の有無を判定するようにしている。クランクシャフト11やインプットシャフト15の回転変動を低減する役割を果すトーショナルダンパ14が故障してその回転変動の低減機能が損なわれれば、クランクシャフト11やインプットシャフト15の回転変動は自ずと増大することになる。そのため、本実施の形態によれば、それらシャフトの回転変動の大きさに基づくことで、トーショナルダンパ14の故障の有無を的確に判定することができるようになる。
(第5の実施の形態)
続いて、本発明のトーショナルダンパの故障判定装置を具体化した第5の実施の形態を、図5を併せ参照して、上記実施形態と異なる点を中心に説明する。
上述のように、図1に示したハイブリッド車両の駆動システムでは、動力分配機構16の太陽歯車17に第1MG21が、その遊星キャリア19にインプットシャフト15が、その外輪歯車20に第2MG22が、それぞれ一体回転可能に連結されている。こうした遊星歯車機構からなる動力分配機構16では、その3つの回転要素のうちの2つの回転速度が決まれば、残る1つの回転要素の回転速度が一義に定まるようになる。図5は、こうした動力分配機構16の各回転要素の共線図を示している。
ここで、こうした動力分配機構16の遊星キャリア19に一体回転可能に連結されたインプットシャフト15は、トーショナルダンパ14を介してエンジン10のクランクシャフト11に接続されている。したがって、トーショナルダンパ14が故障しておらず、クランクシャフト11とインプットシャフト15とが一体に回転していれば、クランクシャフト11の回転速度、すなわちエンジン回転速度Neは、第1MG21の回転速度Ngと第2MG22の回転速度Nmとから一義に定まるようになる。具体的には、トーショナルダンパ14の未故障時におけるエンジン回転速度Neは、動力分配機構16のプラネタリギア比を「ρ」とすると、第1MG21の回転速度Ngと第2MG22の回転速度Nmとから次式(3)にて求められることになる。なお、下式(3)にて求められるエンジン回転速度Neの推定値は、厳密にはインプットシャフト15の回転速度を示すものであり、トーショナルダンパ14が故障していないとの前提の元に、エンジン回転速度Neを示すものであると言えるものとなっている。
Figure 2009244251
このとき、こうした式(3)を用いて第1MG21及び第2MG22の回転速度Ng、Nmから求められるエンジン回転速度Neの推定値が、クランク角センサ30により検出された実際のエンジン回転速度Neと乖離すれば、クランクシャフト11とインプットシャフト15とが一体に回転していないことに、すなわちトーショナルダンパ14に故障が発生していることになる。そこで本実施の形態では、電子制御ユニット29は、車両運転中に、第1MG21及び第2MG22の回転速度Ng、Nmからエンジン回転速度Neの推定値を算出するとともに、その値を、クランク角センサ30により検出されたエンジン回転速度Neの実値と比較するようにしている。そして電子制御ユニット29は、それら推定値と実値との偏差が規定の判定値を越えたことをもって、トーショナルダンパ14の故障有りと判定するようにしている。
以上説明した本実施の形態によれば、以下の(7)に記載の効果に加え、上記(3)、(4)と同様或いはそれに準じた効果を得ることができる。
(7)本実施の形態では、第1MG21及び第2MG22の回転速度Ng、Nmからインプットシャフト15の回転速度を算出するとともに、クランクシャフト11の回転速度の検出値とインプットシャフト15の回転速度の算出値との対比に基づきトーショナルダンパ14の故障の有無を判定するようにしている。上記のような遊星歯車機構からなる動力分配機構16を介してインプットシャフト15と第1MG21及び第2MG22とが駆動連結された構成では、第1MG21及び第2MG22の回転速度Ng、Nmからインプットシャフト15の回転速度を求めることができる。ここで、トーショナルダンパ14に故障が無ければ、インプットシャフト15の回転速度は、同トーショナルダンパ14を介して連結されたクランクシャフト11の回転速度(エンジン回転速度Ne)とほぼ一致する。そのため、クランクシャフト11の回転速度の検出値(エンジン回転速度Neの実値)と、第1MG21及び第2MG22の回転速度Ng、Nmからインプットシャフト15の回転速度(エンジン回転速度Neの推定値)との対比により、トーショナルダンパ14の故障の有無を的確に判定することができるようになる。
以上の各実施の形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・第1の実施の形態では、トーショナルダンパ14の故障判定をエンジン10の運転停止時に行うようにしていた。もっとも、エンジン10の運転中であれ、トーショナルダンパ14に印加される捻りトルクの大きさを、トーショナルダンパ14の捻れ角度Δθに基づくことなく推定できるのであれば、エンジン10の運転停止時以外にも、同様の態様でのトーショナルダンパ14の故障判定を行うことが可能である。
・第3の実施の形態も、トーショナルダンパ14の故障判定をエンジン10の運転停止時に行うようにしていた。この場合にも、クランクシャフト11の入力トルクT_cをトーショナルダンパ14の捻れ角度Δθに基づくことなく推定できるのであれば、エンジン10の運転停止時以外にも、同様の態様でのトーショナルダンパ14の故障判定を行うことが可能である。
・上記実施の形態では、トーショナルダンパ14の故障が確認されたときには、その旨の運転者への通知と、捻れ角度Δθを用いた制御の禁止とを故障時処理として実施するようにしていた。こうした故障時処理の内容は、必要に応じて任意適宜に変更することができる。
・上記各実施の形態に係るトーショナルダンパの故障判定装置は、上述したもの以外の構成のハイブリッド車両の駆動システムに設置のトーショナルダンパにも適用することができる。また第1〜第4の実施の形態における故障判定は、インプットシャフトに発電電動機が駆動連結されていない非ハイブリッド車両に設置されるトーショナルダンパを対象とすることも可能である。
本発明の第1の実施の形態についてその適用対象となるハイブリッド車両の駆動システムの構成を模式的に示す略図。 同実施の形態に採用されるトーショナルダンパの故障判定ルーチンの処理手順を示すフローチャート。 本発明の第3の実施の形態に採用されるトーショナルダンパの故障判定ルーチンの処理手順を示すフローチャート。 本発明の第4の実施の形態に採用されるトーショナルダンパの故障判定ルーチンの処理手順を示すフローチャート。 本発明の第5の実施の形態についてその適用対象となるハイブリッド車両の駆動システムに設けられた動力分配機構についてその各回転要素の回転速度の関係を示すグラフ。
符号の説明
10…エンジン、11…クランクシャフト、12…フライホイール、13…トルクリミッタ、14…トーショナルダンパ、15…インプットシャフト、16…動力分配機構、17…太陽歯車、18…遊星歯車、19…遊星キャリア、20…外輪歯車、21…第1MG(発電電動機)、22…第2MG(発電電動機)、23…出力歯車、24…減速機構、25…入力歯車、26…出力歯車、27…ディファレンシャル、28…車軸、29…電子制御ユニット(故障判定手段)、30…クランク角センサ、31…第1レゾルバ、32…第2レゾルバ。

Claims (11)

  1. トーショナルダンパを介してエンジンのクランクシャフトに接続されるインプットシャフトを有する駆動システムにおける前記トーショナルダンパの故障の有無を判定する装置であって、
    前記トーショナルダンパの捻れ角度を監視し、その捻れ角度に基づいて前記トーショナルダンパの故障の有無を判定する故障判定手段を備える
    ことを特徴とするトーショナルダンパの故障判定装置。
  2. 前記故障判定手段は、現状の運転状況における前記捻れ角度の想定値と現状値との対比により前記判定を行う
    請求項1に記載のトーショナルダンパの故障判定装置。
  3. 前記故障判定手段は、前記捻れ角度の推移から前記トーショナルダンパの現状の共振周波数を求め、その求められた現状の共振周波数と同共振周波数の設計値との対比に基づき前記判定を行う
    請求項1に記載のトーショナルダンパの故障判定装置。
  4. 前記故障判定手段は、前記捻れ角度に基づき算出される前記クランクシャフトのトルクに基づき前記判定を行う
    請求項1に記載のトーショナルダンパの故障判定装置。
  5. 前記故障判定手段は、エンジンの運転停止時に前記判定を行う
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のトーショナルダンパの故障判定装置。
  6. 前記インプットシャフトには、発電電動機が駆動連結されてなり、
    前記故障判定手段は、エンジンの運転停止時における前記発電電動機から前記クランクシャフトへの入力トルクと、前記捻れ角度に基づく前記クランクシャフトのトルクの算出値との対比に基づき前記判定を行う
    請求項4に記載のトーショナルダンパの故障判定装置。
  7. トーショナルダンパを介してエンジンのクランクシャフトに接続されるインプットシャフトを有する駆動システムにおける前記トーショナルダンパの故障の有無を判定する装置であって、
    前記クランクシャフト及び前記インプットシャフトのいずれかの回転変動の大きさを監視し、その大きさに基づいて前記トーショナルダンパの故障の有無を判定する故障判定手段を備える
    ことを特徴とするトーショナルダンパの故障判定装置。
  8. トーショナルダンパを介してエンジンのクランクシャフトに接続されるとともに、発電電動機に駆動連結されたインプットシャフトを有する駆動システムにおける前記トーショナルダンパの故障の有無を判定する装置であって、
    前記発電電動機の回転速度から前記インプットシャフトの回転速度を算出するとともに、前記クランクシャフトの回転速度の検出値と前記インプットシャフトの回転速度の算出値との対比に基づき前記トーショナルダンパの故障の有無を判定する故障判定手段を備える
    ことを特徴とするトーショナルダンパの故障判定装置。
  9. 前記駆動システムでは、前記捻れ角度の情報に基づく制御が実施されてなる
    請求項1〜8のいずれか1項に記載のトーショナルダンパの故障判定装置。
  10. 前記駆動システムでは、前記捻れ角度に基づくエンジントルクの算出が行われる
    請求項9に記載のトーショナルダンパの故障判定装置。
  11. 前記駆動システムは、前記故障判定手段の前記トーショナルダンパの故障有りとの判定に応じて前記捻れ角度の情報に基づく制御を停止する
    請求項9又は10に記載のトーショナルダンパの故障判定装置。
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