JP2009243882A - 二酸化炭素を冷媒として用いる冷凍装置における冷媒充填方法 - Google Patents

二酸化炭素を冷媒として用いる冷凍装置における冷媒充填方法 Download PDF

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Abstract

【課題】二酸化炭素を冷媒として用いる冷凍装置における冷媒充填方法において、冷媒充填時間の短縮や冷媒充填後に運転可能になるまでの時間の短縮を図ることができる冷媒充填方法を提供する。
【解決手段】二酸化炭素を冷媒として用いる空気調和装置1における冷媒充填方法は、第1冷媒充填ステップと、第2冷媒充填ステップとを備えている。第1冷媒充填ステップは、冷媒連絡管6、7を含む冷媒充填対象部分に対して、充填開始から冷媒充填対象部分の圧力が所定の圧力に上昇するまで、ガス状態の冷媒を充填するステップである。第2冷媒充填ステップは、冷媒充填対象部分に対して、第1冷媒充填ステップの後から冷媒充填対象部分に充填された冷媒量が所定の量になるまで、液状態の冷媒を充填するステップである。
【選択図】図3

Description

本発明は、二酸化炭素を冷媒として用いる冷凍装置における冷媒充填方法に関する。
従来、冷凍装置においては、冷媒として主にフルオロカーボン(以下、フロンとする)が使われているが、近年では、二酸化炭素を冷媒として用いる技術の開発が進められている。車載用空気調和装置の分野では、特許文献1(特開2001−74342号公報
)に示されるような二酸化炭素を冷媒として用いるものが公知になっており、給湯機の分野では、二酸化炭素を冷媒とする製品が販売されている。
一方、家庭用の空気調和装置や業務用の空気調和装置の分野においては、現在開発が進められている段階であり、製品化には至っていない。
既に製品化されている給湯機においては、その冷媒回路に冷媒としての二酸化炭素を充填する作業が、メーカーの製造工場で行われている。現在のところ、二酸化炭素を冷媒とする給湯機が広範に普及しているとまでは言えず、製造工場においても、大量生産のための冷媒充填作業の時間短縮といった要望は小さい。
しかし、普及が進めば、冷媒回路に冷媒としての二酸化炭素を充填する作業の効率化という課題が生じてくると考えられる。
また、フロンを冷媒とする現在の業務用空気調和装置などでは、据付場所である建物において、その現地で室内外を結ぶ冷媒連絡管が施工され、現地において冷媒充填作業が行われることが多い。空気調和装置の室外ユニットに予め所定量の冷媒が封入されている場合にも、現地において施工された冷媒連絡管の長さなどに応じて、追加冷媒の充填作業が現地で行われることになる。現地における冷媒充填作業では、真空ポンプ等を用いて配管内の空間を真空状態にした後、ボンベから冷媒回路内に冷媒を送り込む手法が採られる。
しかし、この現地における冷媒充填作業について、冷媒として二酸化炭素を用いる場合においても、従来のフロンの場合と同様の作業手順を用いると、作業時間が長くなってしまったり、充填完了後しばらくの間は空調運転を開始できなくなったりするという不具合が生じる。
本発明の課題は、二酸化炭素を冷媒として用いる冷凍装置における冷媒充填方法において、冷媒充填時間の短縮や冷媒充填後に運転可能になるまでの時間の短縮を図ることができる冷媒充填方法を提供することにある。
第1の発明にかかる冷媒充填方法は、利用ユニット及び熱源ユニットを有し二酸化炭素を冷媒として用いる冷凍装置を据え付け、利用ユニットと熱源ユニットとを冷媒連絡管を介して接続した後に、冷凍装置に対して冷媒の充填を行う際の冷媒充填方法であって、第1冷媒充填ステップと、第2冷媒充填ステップとを備えている。第1冷媒充填ステップは、冷媒が封入された冷媒封入容器を31℃以下になるまで冷却した後に、冷媒連絡管を含む冷媒充填対象部分に対して、充填開始から冷媒充填対象部分の圧力が所定の圧力に上昇するまで、ガス状態の冷媒を充填するステップである。第2冷媒充填ステップは、冷媒充填対象部分に対して、第1冷媒充填ステップの後から冷媒充填対象部分に充填された冷媒量が所定の量になるまで、液状態の冷媒を充填するステップである。
現在、メーカーの製造工場などの製造現場では、冷媒として二酸化炭素を採用する冷凍サイクルを有する給湯機ユニット等の冷凍装置への冷媒充填作業が行われているが、業務用空気調和装置等の冷凍装置の据付現場において、二酸化炭素を充填するようなことは行われていない。言い換えれば、現状においては、据付現場での充填作業がない冷凍装置のみに、冷媒として二酸化炭素が用いられていることが多く、製造現場において既に冷媒充填が完了している冷凍装置のみが販売されている状態にある。
しかし、据付場所である建物において室内外を結ぶ冷媒連絡管が施工され、その後に冷媒充填作業が行われることが多い業務用空気調和装置などの冷凍装置で二酸化炭素冷媒を採用することを検討する場合には、冷媒充填作業の適正化や効率化が求められることになる。
そこで、本願発明者は、冷媒としての二酸化炭素の冷凍装置への充填作業について、種々の検討を行った。まず、二酸化炭素を冷媒として用いる冷凍装置においては、その冷媒充填対象部分へ冷媒を充填する際に、冷媒を供給するボンベ等の冷媒封入容器内の温度及び圧力が臨界温度及び臨界圧力を超える状態であると、冷媒封入容器内の二酸化炭素が超臨界状態となる。そして、その冷媒封入容器から略真空状態となっている冷媒充填対象部分へと冷媒を供給し始めると、冷媒の比エンタルピが比較的小さい場合においては、圧力が急激に下がることによって冷媒がドライアイス状態(固体状態)に相変化してしまうことがある。冷媒が冷媒充填対象部分において固体状態に相変化すると、その固体となった冷媒によって冷媒充填対象部分を構成する弁や管内における冷媒の流れが阻害されて冷媒充填完了までの時間が長くなったり、冷媒充填後に運転可能になるまでの時間(固体状態の冷媒が融解あるいは昇華するまでの時間)が長くなったりする。
このような問題を解消するために、第1の発明に係る冷媒充填方法では、まず、第1冷媒充填ステップにおいて、冷媒を送り出す冷媒封入容器を、31℃以下になるように冷却することで、冷媒封入容器の中の冷媒を、超臨界状態ではない状態(すなわち、液状態やガス状態が存在しうる状態)にして、その上で冷媒封入容器からガス状態の冷媒を、冷媒連絡管を含む冷媒充填対象部分に対して、充填開始から冷媒充填対象部分の圧力が所定の圧力に上昇するまで充填し、その後、第2冷媒充填ステップにおいて、冷媒充填対象部分に対して、冷媒充填対象部分に充填された冷媒量が所定の量になるまで、ガス状態の冷媒に比べて密度の大きい液状態の冷媒を充填するようにしている。この方法によれば、充填初期において、急激に圧力が下がることによる冷媒の固体状態への相変化を回避することができるとともに、その後の第2冷媒充填ステップにおいては、冷媒充填対象部分に対して、冷媒を充填する際の圧力の低下による冷媒の固体状態への相変化を回避しながら、液状態の冷媒を充填することによって、冷媒充填の速度を高めることができるため、固体状態の冷媒(ドライアイス)が障害となって充填時間が長くなったり、冷媒充填時間の短縮や冷媒充填後に運転可能になるまでの時間が長くなったりする不具合を抑えることができる。
第2の発明にかかる冷媒充填方法は、二酸化炭素を冷媒として用いる冷凍装置における冷媒充填方法であって、第1冷媒充填ステップと、第2冷媒充填ステップとを備えている。第1冷媒充填ステップは、冷凍装置の冷媒充填対象部分に対して、充填開始から冷媒充填対象部分の圧力が所定の圧力に達するまで、ガス状態の冷媒を充填するステップである。第2冷媒充填ステップは、冷媒が封入された冷媒封入容器を31℃以下になるまで冷却した後に、冷媒充填対象部分に対して、第1冷媒充填ステップの後から冷媒充填対象部分に充填された冷媒量が所定の冷媒量になるまで、液状態の冷媒を充填するステップである。
現在、メーカーの製造工場などの製造現場では、冷媒として二酸化炭素を採用する冷凍サイクルを有する給湯機ユニット等の冷凍装置への冷媒充填作業が行われているが、業務用空気調和装置等の冷凍装置の据付現場において、二酸化炭素を充填するようなことは行われていない。言い換えれば、現状においては、据付現場での充填作業がない冷凍装置のみに、冷媒として二酸化炭素が用いられていることが多く、製造現場において既に冷媒充填が完了している冷凍装置のみが販売されている状態にある。また、現在のところ、冷媒として二酸化炭素を用いる給湯機のような冷凍装置を大量生産はしておらず、冷媒充填作業について時間短縮といった要望は小さいと言える。
しかし、据付場所である建物において室内外を結ぶ冷媒連絡管が施工され、その後に冷媒充填作業が行われることが多い業務用空気調和装置などの冷凍装置で二酸化炭素冷媒を採用することを検討する場合や、製造現場で冷凍装置を大量生産するような場合には、冷媒充填作業の適正化や効率化が求められることになる。
そこで、本願発明者は、冷媒としての二酸化炭素の冷凍装置への充填作業について、種々の検討を行った。まず、二酸化炭素を冷媒として用いる冷凍装置においては、その冷媒充填対象部分へ冷媒を充填する際に、冷媒を供給するボンベ等の冷媒封入容器内の温度及び圧力が臨界温度及び臨界圧力を超える状態であると、冷媒封入容器内の二酸化炭素が超臨界状態となる。そして、その冷媒封入容器から略真空状態となっている冷媒充填対象部分へと冷媒を供給し始めると、冷媒の比エンタルピが比較的小さい場合においては、圧力が急激に下がることによって冷媒がドライアイス状態(固体状態)に相変化してしまうことがある。冷媒が冷媒充填対象部分において固体状態に相変化すると、その固体となった冷媒によって冷媒充填対象部分を構成する弁や管内における冷媒の流れが阻害されて冷媒充填完了までの時間が長くなったり、冷媒充填後に運転可能になるまでの時間(固体状態の冷媒が融解あるいは昇華するまでの時間)が長くなったりする。
このような問題を解消するために、第2の発明に係る冷媒充填方法では、まず、第1冷媒充填ステップにおいて、冷媒を送り出す冷媒封入容器を、31℃以下になるように冷却することで、冷媒封入容器の中の冷媒を、超臨界状態ではない状態(すなわち、液状態やガス状態が存在しうる状態)にして、その上で冷媒封入容器からガス状態の冷媒を、冷凍装置の冷媒充填対象部分に対して、充填開始から冷媒充填対象部分の圧力が所定の圧力に上昇するまで充填し、その後、第2冷媒充填ステップにおいて、冷媒充填対象部分に対して、冷媒充填対象部分に充填された冷媒量が所定の量になるまで、ガス状態の冷媒に比べて密度の大きい液状態の冷媒を充填するようにしている。この方法によれば、充填初期においては、急激に圧力が下がることによる冷媒の固体状態への相変化を回避することができるとともに、その後の第2冷媒充填ステップにおいては、冷媒充填対象部分に対して、冷媒を充填する際の圧力の低下による冷媒の固体状態への相変化を回避しながら、液状態の冷媒を充填することによって、冷媒充填の速度を高めることができるため、固体状態の冷媒(ドライアイス)が障害となって充填時間が長くなったり、冷媒充填時間の短縮や冷媒充填後に運転可能になるまでの時間が長くなったりする不具合を抑えることができる。
第3の発明にかかる冷媒充填方法は、第1又は第2の発明にかかる冷媒充填方法において、第1冷媒充填ステップにおいて冷媒充填対象部分に対して充填されるガス状態の冷媒は、冷媒封入容器から出た冷媒をガス状態の冷媒と液状態の冷媒とに気液分離した後のガス状態の冷媒であり、第2冷媒充填ステップにおいて冷媒充填対象部分に対して充填される液状態の冷媒は、冷媒封入容器から出た冷媒をガス状態の冷媒と液状態の冷媒とに気液分離した後の液状態の冷媒である。
第4の発明にかかる冷媒充填方法は、第1〜第3の発明のいずれかにかかる冷媒充填方法において、所定の圧力は、0.52MPaである。
この冷媒充填方法では、冷媒充填対象部分の圧力が、二酸化炭素の三重点温度(−56.56℃)に相当する0.52MPaまで達した後に、第1冷媒充填ステップから第2冷媒充填ステップに移行するようにしているため、第2冷媒充填ステップにおいて、冷媒充填対象部分に対して、冷媒を充填する際の圧力の低下による冷媒の固体状態への相変化を回避することができる。
第5の発明にかかる冷媒充填方法は、第1〜第3の発明のいずれかにかかる冷媒充填方法において、所定の圧力は、1MPa以上1.4MPa以下の範囲である。
この冷媒充填方法では、冷媒充填対象部分の圧力が、冷凍装置の冷媒回路を構成する使用部品のうち冷媒充填対象部分及びその近傍部分を構成する弁等の使用部品の最低使用温度(−40℃から−30℃の範囲)に相当する1MPa以上1.4MPa以下の範囲まで達した後に、第1冷媒充填ステップから第2冷媒充填ステップに移行するようにしているため、第2冷媒充填ステップにおいて、冷媒充填対象部分に対して、冷媒を充填する際の圧力の低下による冷媒の固体状態への相変化を回避することに加えて、冷媒回路の使用部品の保護を図ることができる。
第6の発明にかかる冷媒充填方法は、第1〜第3の発明のいずれかにかかる冷媒充填方法において、所定の圧力は、3.49MPaである。
この冷媒充填方法では、冷媒充填対象部分の圧力が水の融点(0℃)に相当する3.49MPaまで達した後に、第1冷媒充填ステップから第2冷媒充填ステップに移行するようにしているため、第2冷媒充填ステップにおいて、冷媒充填対象部分に対して、冷媒を充填する際の圧力の低下による冷媒の固体状態への相変化を回避することに加えて、弁や管外表面等における着氷や多量の結露の発生を抑えることができる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1〜第3の発明では、充填初期において、急激に圧力が下がることによる冷媒の固体状態への相変化を回避することができるとともに、その後の第2冷媒充填ステップにおいては、冷媒充填対象部分に対して、冷媒を充填する際の圧力の低下による冷媒の固体状態への相変化を回避しながら、液状態の冷媒を充填することによって、冷媒充填の速度を高めることができるため、固体状態の冷媒(ドライアイス)が障害となって充填時間が長くなったり、冷媒充填時間の短縮や冷媒充填後に運転可能になるまでの時間が長くなったりする不具合を抑えることができる。
第4の発明では、冷媒充填対象部分に対して、冷媒を充填する際の圧力の低下による冷媒の固体状態への相変化を回避することができる。
第5の発明では、冷媒を充填する際の圧力の低下による冷媒の固体状態への相変化を回避することに加えて、冷媒回路の使用部品の保護を図ることができる。
第6の発明では、冷媒を充填する際の圧力の低下による冷媒の固体状態への相変化を回避することに加えて、弁や管外表面等における着氷や多量の結露の発生を抑えることができる。
冷媒として二酸化炭素を使用した冷凍装置の一例としての空気調和装置の概略構成図である。 本発明の第1実施形態にかかる冷媒充填方法に使用されるボンベ及び冷媒充填ユニットが接続された状態の空気調和装置の概略構成図である。 二酸化炭素のモリエル線図(出典:Fundamentals: 2005 Ashrae Handbook: Si Edition)である。 本発明の第2実施形態にかかる冷媒充填方法に使用されるボンベ及び冷媒充填ユニットが接続された状態の空気調和装置の概略構成図である。
以下、図面に基づいて、本発明にかかる二酸化炭素を冷媒として用いる冷凍装置における冷媒充填方法の実施形態について説明する。
(1)空気調和装置の構成
図1は、冷媒として二酸化炭素を使用した冷凍装置の一例としての空気調和装置1の概略構成図である。空気調和装置1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転を行うことによって、ビル等の室内の冷暖房に使用される装置である。空気調和装置1は、1台の熱源ユニット2と、複数台(ここでは、2台)の利用ユニット4、5と、熱源ユニット2と利用ユニット4、5とを接続する冷媒連絡管としての第1冷媒連絡管6及び第2冷媒連絡管7とを備えている。すなわち、空気調和装置1の蒸気圧縮式の冷媒回路10は、熱源ユニット2と、利用ユニット4、5と、冷媒連絡管6、7とが接続されることによって構成されたセパレート型の空気調和装置である。そして、冷媒回路10内には、二酸化炭素が冷媒として封入されており、後述のように、圧縮され、冷却され、減圧され、蒸発された後に、再び圧縮されるという冷凍サイクル運転が行われるようになっている。
<利用ユニット>
利用ユニット4、5は、室内の天井に埋め込みや吊り下げ等により、又は、室内の壁面に壁掛け等により設置されたり、天井裏空間や壁裏空間等に設置されるとともにダクト等を介して室内空間に接続されている。利用ユニット4、5は、冷媒連絡管6、7を介して熱源ユニット2に接続されており、冷媒回路10の一部を構成している。
次に、利用ユニット4、5の構成について説明する。尚、利用ユニット4と利用ユニット5とは同様の構成であるため、ここでは、利用ユニット4の構成のみ説明し、利用ユニット5の構成については、それぞれ、利用ユニット4の各部を示す40番台の符号の代わりに50番台の符号を付して、各部の説明を省略する。
利用ユニット4は、主として、冷媒回路10の一部を構成する利用側冷媒回路10a(利用ユニット5では、利用側冷媒回路10b)を有している。この利用側冷媒回路10aは、主として、利用側膨張機構41と、利用側熱交換器42とを有している。
利用側膨張機構41は、冷媒を減圧するための機構であり、ここでは、利用側冷媒回路10a内を流れる冷媒の流量の調節等を行うために、利用側熱交換器42の一端に接続された電動膨張弁である。利用側膨張機構41は、その一端が利用側熱交換器42に接続され、その他端が第1冷媒連絡管6に接続されている。
利用側熱交換器42は、冷媒の加熱器又は冷却器として機能する熱交換器である。利用側熱交換器42は、その一端が利用側膨張機構41に接続され、その他端が第2冷媒連絡管7に接続されている。
利用ユニット4は、ここでは、ユニット内に室内空気を吸入して、再び室内に供給するための利用側ファン43を備えており、室内空気と利用側熱交換器42を流れる冷媒とを熱交換させることが可能である。利用側ファン43は、ファンモータ43aによって回転駆動されるようになっている。
<熱源ユニット>
熱源ユニット2は、室外に設置されており、冷媒連絡管6、7を介して利用ユニット4、5に接続されており、利用ユニット4、5の間で冷媒回路10を構成している。
次に、熱源ユニット2の構成について説明する。熱源ユニット2は、主として、冷媒回路10の一部を構成する熱源側冷媒回路10cを有している。この熱源側冷媒回路10cは、主として、圧縮機21と、切換機構22と、熱源側熱交換器23と、熱源側膨張機構24と、第1閉鎖弁26と、第2閉鎖弁27とを有している。
圧縮機21は、ここでは、圧縮機駆動モータ21aによって駆動される密閉式圧縮機である。尚、圧縮機21は、ここでは、1台のみであるが、これに限定されず、利用ユニットの接続台数等に応じて、2台以上の圧縮機が並列に接続されていてもよい。また、熱源側冷媒回路10cには、圧縮機21の吸入側にアキュムレータ28が設けられている。アキュムレータ28は、切換機構22と圧縮機21との間に接続されており、利用ユニット4、5の運転負荷の変動等に応じて冷媒回路10内に発生する余剰冷媒を溜めることが可能な容器である。
切換機構22は、冷媒回路10内における冷媒の流れの方向を切り換えるための機構であり、冷房運転時には、熱源側熱交換器23を圧縮機21によって圧縮される冷媒の冷却器として、かつ、利用側熱交換器42、52を熱源側熱交換器23において冷却された冷媒の加熱器として機能させるために、圧縮機21の吐出側と熱源側熱交換器23の一端とを接続するとともに圧縮機21の吸入側と第2閉鎖弁27とを接続し(図1の切換機構22の実線を参照)、暖房運転時には、利用側熱交換器42、52を圧縮機21によって圧縮される冷媒の冷却器として、かつ、熱源側熱交換器23を利用側熱交換器42、52において冷却された冷媒の加熱器として機能させるために、圧縮機21の吐出側と第2閉鎖弁27とを接続するとともに圧縮機21の吸入側と熱源側熱交換器23の一端とを接続することが可能である(図1の切換機構22の破線を参照)。切換機構22は、圧縮機21の吸入側、圧縮機21の吐出側、熱源側熱交換器23及び第2閉鎖弁27に接続された四路切換弁である。尚、切換機構22は、四路切換弁に限定されるものではなく、例えば、複数の電磁弁を組み合わせる等によって、上述と同様の冷媒の流れの方向を切り換える機能を有するように構成したものであってもよい。
熱源側熱交換器23は、冷媒の冷却器又は加熱器として機能する熱交換器である。熱源側熱交換器23は、その一端が切換機構22に接続されており、その他端が熱源側膨張機構24に接続されている。
熱源ユニット2は、ユニット内に室外空気を吸入して、再び室外に排出するための熱源側ファン29を有している。この熱源側ファン29は、室外空気と熱源側熱交換器23を流れる冷媒とを熱交換させることが可能である。熱源側ファン29は、ファンモータ29aによって回転駆動されるようになっている。尚、熱源側熱交換器23の熱源としては、室外空気に限定されるものではなく、水等の別の熱媒体であってもよい。
熱源側膨張機構24は、冷媒を減圧するための機構であり、ここでは、熱源側冷媒回路10c内を流れる冷媒の流量の調節等を行うために、熱源側熱交換器23の他端に接続された電動膨張弁である。熱源側膨張機構24は、その一端が熱源側熱交換器23に接続され、その他端が第1閉鎖弁26に接続されている。また、熱源側冷媒回路10cには、熱源側膨張機構24をバイパスするように逆止機構25が設けられている。逆止機構25は、一方向に向かう冷媒の流れを許容し、かつ、逆方向に向かう冷媒の流れを遮断する機構であり、ここでは、熱源側熱交換器23から第1閉鎖弁26に向かう冷媒の流れを許容するが、第1閉鎖弁26から熱源側熱交換器23に向かう冷媒の流れを遮断するように設けられた逆止弁である。
第1閉鎖弁26は、熱源ユニット2と利用ユニット4、5との間で冷媒をやりとりするための第1冷媒連絡管6が接続される弁であり、熱源側膨張機構24に接続されている。第2閉鎖弁27は、熱源ユニット2と利用ユニット4、5との間で冷媒をやりとりするための第2冷媒連絡管7が接続される弁であり、切換機構22に接続されている。ここで、第1及び第2閉鎖弁26、27は、冷媒回路10の外部と連通可能なサービスポートを備えた3方弁である。
<冷媒連絡管>
冷媒連絡管6、7は、空気調和装置1を設置場所に設置する際に、現地にて施工される冷媒管である。これらの冷媒連絡管6、7は、利用ユニットと熱源ユニットとの組み合わせ等によって決まる装置容量の条件や設置場所の条件等に応じて種々の管径や長さを有するものが使用される。
以上のように、利用側冷媒回路10a、10bと、熱源側冷媒回路10cと、冷媒連絡管6、7とが接続されて、冷媒回路10が構成されている。
(2)空気調和装置の動作
次に、空気調和装置1の動作について説明する。
<冷房運転>
冷房運転時は、切換機構22が図1の実線で示される状態、すなわち、圧縮機21の吐出側が熱源側熱交換器23に接続され、かつ、圧縮機21の吸入側が第2閉鎖弁27に接続された状態となっている。熱源側膨張機構24は全閉状態にされている。閉鎖弁26、27は、開状態にされている。各利用側膨張機構41、51は、利用側熱交換器42、52の負荷に応じて開度調節されるようになっている。
この冷媒回路10の状態において、圧縮機21、熱源側ファン29及び利用側ファン43、53を起動すると、低圧の冷媒は、圧縮機21に吸入されて圧縮されて高圧の冷媒となる。その後、高圧の冷媒は、切換機構22を経由して熱源側熱交換器23に送られて、熱源側ファン29によって供給される室外空気と熱交換を行って冷却される。そして、熱源側熱交換器23において冷却された高圧の冷媒は、逆止機構30、第1閉鎖弁26及び第1冷媒連絡管6を経由して、利用ユニット4、5に送られる。この利用ユニット4、5に送られた高圧の冷媒は、各利用側膨張機構41、51によって減圧されて低圧の気液二相状態の冷媒となって各利用側熱交換器42、52に送られ、各利用側熱交換器42、52において室内空気と熱交換を行って加熱されることによって蒸発して低圧の冷媒となる。
この利用側熱交換器42、52において加熱された低圧の冷媒は、第2冷媒連絡管7を経由して熱源ユニット2に送られ、第2閉鎖弁27及び切換機構22を経由して、アキュムレータ28に流入する。そして、アキュムレータ28に流入した低圧の冷媒は、再び、圧縮機21に吸入される。
<暖房運転>
暖房運転時は、切換機構22が図1の破線で示される状態、すなわち、圧縮機21の吐出側が第2閉鎖弁27に接続され、かつ、圧縮機21の吸入側が熱源側熱交換器23に接続された状態となっている。熱源側膨張機構24は、冷媒を熱源側熱交換器23において蒸発させることが可能な圧力まで減圧するために開度調節されるようになっている。また、第1閉鎖弁26及び第2閉鎖弁27は、開状態にされている。利用側膨張機構41、51は、利用側熱交換器42、52の負荷に応じて開度調節されるようになっている。
この冷媒回路10の状態において、圧縮機21、熱源側ファン29及び利用側ファン43、53を起動すると、低圧の冷媒は、圧縮機21に吸入されて臨界圧力を超える圧力まで圧縮されて高圧の冷媒となる。この高圧の冷媒は、切換機構22、第2閉鎖弁27及び第2冷媒連絡管7を経由して、利用ユニット4、5に送られる。
そして、利用ユニット4、5に送られた高圧の冷媒は、利用側熱交換器42、52において、室内空気と熱交換を行って冷却された後、各利用側膨張機構41、51を通過する際に、各利用側膨張機構41、51の開度に応じて減圧される。
この利用側膨張機構41、51を通過した冷媒は、第1冷媒連絡管6を経由して熱源ユニット2に送られ、第1閉鎖弁26、熱源側膨張機構24を経由してさらに減圧された後に、熱源側熱交換器23に流入する。そして、熱源側熱交換器23に流入した低圧の気液二相状態の冷媒は、熱源側ファン29によって供給される室外空気と熱交換を行って加熱されることによって蒸発して低圧の冷媒となり、切換機構22を経由してアキュムレータ24に流入する。そして、アキュムレータ24に流入した低圧の冷媒は、再び、圧縮機21に吸入される。
(3)第1実施形態にかかる冷媒充填方法
空気調和装置1の現地施工は、熱源ユニット2及び利用ユニット4、5が現地に据え付けられ、配管施工によって、熱源ユニット2及び利用ユニット4、5が冷媒連絡管6、7を介して接続されることで冷媒回路10が形成された後に(ここでは、閉鎖弁26、27は閉状態である)、以下の冷媒充填作業が行われる。
本実施形態にかかる冷媒充填方法では、まず、利用ユニット4、5の利用側冷媒回路10a、10b及び冷媒連絡管6、7の内部(以下、冷媒充填対象部分とする)を、図示しない真空ポンプなどによって真空(非常に低い圧力)にする。次に、図2に示されるように、熱源ユニット2の第2閉鎖弁27のサービスポートに、冷媒(二酸化炭素)が封入された冷媒封入容器としてのボンベ8を、冷媒充填ユニット9を介して接続する。ここで、図2は、本発明の第1実施形態にかかる冷媒充填方法に使用されるボンベ8及び冷媒充填ユニット9が接続された状態の空気調和装置1の概略構成図である。尚、ボンベ8の冷媒充填対象部分への接続位置は、第2閉鎖弁27のサービスポートに限定されず、第1閉鎖弁26のサービスポートでもよいし、閉鎖弁26、27付近に別途チャージポートが設けられている場合には、このようなチャージポートに接続してもよい。
ここで、冷媒充填ユニット9は、冷媒充填対象部分に対して、ボンベ8から冷媒を充填する際に、冷媒の気液分離を行い、気液分離されたガス冷媒を充填したり、気液分離された液冷媒を充填することができるようにするためのユニットであり、主として、入口管91と、気液分離器92と、ガス出口管93と、液出口管94と、合流管95とを有している。
入口管91は、ボンベ8内の冷媒を気液分離器92に送る流路を構成しており、その一端がボンベ8に接続されており、他端が気液分離器92に接続されている。そして、入口管91には、ボンベ8から気液分離器92への冷媒の流れを開閉する入口弁91aが設けられている。
気液分離器92は、入口管91を通じて流入する冷媒の気液分離を行うための機器であり、ここでは、その上部に気液分離されたガス冷媒が溜まり、下部に気液分離された液冷媒が溜まる構造を有している。
ガス出口管93は、気液分離器92において分離されたガス冷媒を流出させる流路を構成しており、その一端が気液分離器92の気液分離されたガス冷媒が溜まる部分に接続されており、他端が合流管95に接続されている。そして、ガス出口管93には、気液分離器92から合流管95へのガス冷媒の流れを開閉するガス出口弁93aと、ガス出口管93内を流れるガス冷媒を加熱する加熱器93bとが設けられている。
液出口管94は、気液分離器92において分離された液冷媒を流出させる流路を構成しており、その一端が気液分離器92の気液分離された液冷媒が溜まる部分に接続されており、他端が合流管95に接続されている。そして、液出口管94には、気液分離器92から合流管95への液冷媒の流れを開閉する液出口弁94aが設けられている。
合流管95は、その一端がガス出口管93の他端及び液出口管94の他端に接続されており、他端が第2閉鎖弁27のサービスポート、すなわち、空気調和装置1の冷媒充填対象部分に接続されている。そして、合流管95には、圧力計95aが設けられており、冷媒充填対象部分の圧力に相当する冷媒の圧力を計測できるようになっている。
また、ボンベ8は、重量計96に載置されており、冷媒充填対象部分に充填される冷媒量を計測できるようになっている。
このような冷媒充填の構成において、まず、第1冷媒充填ステップとして、入口弁91a及びガス出口弁93aを開状態にし、液出口弁94aを閉状態にし、加熱器93bを稼働させた状態にする。すると、ボンベ8から出た冷媒は、入口管91を通じて減圧されながら気液分離器92に流入し、ガス冷媒と液冷媒とに気液分離された後、液冷媒は気液分離器92内に溜まり、ガス冷媒は、加熱器93bによって、冷媒充填対象部分に入る時の比エンタルピが430kJ/kg以上になるように加熱された後に、ガス出口管93及び合流管95を通じて冷媒充填対象部分の圧力まで減圧されながら冷媒充填対象部分に流入することになる。具体的には、冷媒充填対象部分に入るときの冷媒の温度及び圧力が、図3に示される5つの点P1〜P5を結ぶ線よりも高くなる領域に存在するように、加熱器93bを稼働させる。ここで、点P1は、温度が0℃で圧力が3.49MPaの点であり、点P2は、温度が10℃で圧力が4.24MPaの点であり、点P3は、温度が20℃で圧力が5.07MPaの点であり、点P4は、温度が30℃で圧力が6.00MPaの点であり、点P5は、温度が40℃で圧力が7.06MPaの点である。ここで、図3は、二酸化炭素のモリエル線図(出典:Fundamentals: 2005 Ashrae Handbook: Si Edition)である。
このような第1冷媒充填ステップによると、充填初期において、急激に圧力が下がることによる冷媒の固体状態への相変化を回避することができるようになる。
すなわち、図3に示されるように、二酸化炭素の臨界点CP(臨界温度:約31℃、臨界圧力:約7.3MPa)における温度及び圧力よりも高い冷媒としての二酸化炭素は、比エンタルピが430kJ/kg未満であると、急激な圧力低下が起きたときに、図4における圧力が0.52MPa以下で比エンタルピが430kJ/kg未満の領域に相変化して、固体状態に変化してしまう。例えば、ボンベ8内の冷媒の温度が40℃でかつ圧力が12MPaの超臨界状態(図3の点Q1参照)である場合において、冷媒充填ユニット9を介することなく、直接に冷媒充填対象部分に対して、冷媒を充填行うと、充填初期には、冷媒充填対象部分の圧力が二酸化炭素の三重点圧力である0.52MPaよりも低いことから、点Q1の状態から二酸化炭素の三重点(三重点温度:−56.56℃、三重点圧力:0.52MPa)よりも温度及び圧力が低い点Q2の状態に相変化して、固体状態に変化することになる。これを防ぐために、ここでは、ボンベ8を出て減圧された後(例えば、冷媒が約6MPaまで減圧される場合を想定する、図3の点Q3参照)に、気液分離器92おいて気液分離されたガス冷媒(図3の点Q4参照)を加熱器93bによって加熱して、冷媒充填対象部分に入る時のガス冷媒の比エンタルピが430kJ/kg以上になるようにしている(図3の点Q5参照)。これにより、充填初期において、冷媒充填対象部分に入るときにどんなに急激に圧力が低下しても、冷媒が固体状態に変わることはなくなる。図3に示されるように、比エンタルピが430kJ/kg以上であれば、二酸化炭素が固体に変わることはないからである。
そして、第1冷媒充填ステップを継続すると、冷媒充填対象部分が昇圧されて、圧力計95aによって計測される圧力が所定の圧力としての0.52MPaに達する。ここで、所定の圧力としての0.52MPaとは、二酸化炭素の三重点温度(−56.56℃)に相当する三重点圧力であり、冷媒充填対象部分の圧力がこの圧力以上になるまで、冷媒充填対象部分に冷媒を充填すれば、図3に示されるように、その後は、冷媒を充填する際の圧力の低下による冷媒の固体状態への相変化を回避することができるからである。
そして、上述のように、圧力計95aによって計測される圧力が0.52MPaに達したら、第1冷媒充填ステップを終了し、第2冷媒充填ステップに移行する。第2冷媒充填ステップでは、液出口弁94aを開状態にし、ガス出口弁93aを閉状態にする。すると、ボンベ8から出た冷媒は、入口管91を通じて減圧されながら気液分離器92に流入し、ガス冷媒と液冷媒とに気液分離された後、ガス冷媒は気液分離器92内に溜まり、液冷媒は、液出口管94及び合流管95を通じて冷媒充填対象部分の圧力まで減圧されながら冷媒充填対象部分に流入することになる。
このような第2冷媒充填ステップによると、冷媒充填対象部分に対して、液状態の冷媒(図3の点Q6参照)を充填することによって、冷媒充填の速度を高めることができるようになる。
そして、第2冷媒充填ステップを継続すると、第1及び第2冷媒充填ステップを通じて冷媒充填対象部分に充填された冷媒量が所定の量に達する。ここでは、冷媒充填対象部分に充填された冷媒量は、重量計96によって計測されたボンベ8の重量変化の値から得られる。
以上のように、第1実施形態に係る冷媒充填方法では、まず、第1冷媒充填ステップにおいて、冷媒連絡管6、7を含む冷媒充填対象部分(ここでは、真空引きされた利用ユニット4、5の利用側冷媒回路10a、10b及び冷媒連絡管6、7)に対して、充填開始から冷媒充填対象部分の圧力が所定の圧力に上昇するまで、比エンタルピが比較的大きいガス状態の冷媒を充填し、その後、第2冷媒充填ステップにおいて、冷媒充填対象部分に対して、冷媒充填対象部分に充填された冷媒量が所定の量になるまで、ガス状態の冷媒に比べて密度の大きい液状態の冷媒を充填するようにしている。この方法によれば、充填初期において、急激に圧力が下がることによる冷媒の固体状態への相変化を回避することができるとともに、その後の第2冷媒充填ステップにおいては、冷媒充填対象部分に対して、冷媒を充填する際の圧力の低下による冷媒の固体状態への相変化を回避しながら、液状態の冷媒を充填することによって、冷媒充填の速度を高めることができるため、固体状態の冷媒(ドライアイス)が障害となって充填時間が長くなったり、冷媒充填時間の短縮や冷媒充填後に運転可能になるまでの時間が長くなったりする不具合を抑えることができる。
そして、この冷媒充填方法では、冷媒充填対象部分の圧力が、二酸化炭素の三重点温度(−56.56℃)に相当する0.52MPaまで達した後に、第1冷媒充填ステップから第2冷媒充填ステップに移行するようにしているため、第2冷媒充填ステップにおいて、冷媒充填対象部分に対して、冷媒を充填する際の圧力の低下による冷媒の固体状態への相変化を回避することができる。
しかも、この冷媒充填方法では、充填初期の第1冷媒充填ステップにおいて、急激に圧力が下がることによる冷媒の固体状態への相変化を回避できるようにするために、冷媒が封入された冷媒封入容器としてのボンベ8からガス状態の冷媒を、冷媒充填対象部分に入る時の比エンタルピが430kJ/kg以上になるように加熱することで、冷媒充填対象部分の圧力が二酸化炭素の三重点圧力(0.52MPa)よりも低い場合であっても、冷媒の固体状態への相変化が生じないようにして、冷媒充填対象部分に送るようにしている。これにより、充填初期において、急激に圧力が下がることによる冷媒の固体状態への相変化を回避することができる。
尚、この冷媒充填方法では、冷媒充填対象部分に入るときの冷媒の比エンタルピが430kJ/kg以上になるようにするために、ガス出口管93に加熱器93bを設けているが、加熱器93bを設ける代わりにガス出口管93の長さを長くし、ガス出口管93に断熱材等を巻かず、その配管の周囲の空気による伝熱を利用することで、ガス出口管93内を流れる冷媒を加熱するという構成を採用することも可能である。
(4)第1実施形態の変形例1
上述の冷媒充填方法では、冷媒を充填する際の圧力の低下による冷媒の固体状態への相変化を回避することを考慮して、冷媒充填対象部分の圧力が、二酸化炭素の三重点温度(−56.56℃)に相当する0.52MPaまで達した後に、第1冷媒充填ステップから第2冷媒充填ステップに移行するようにしているが、この考慮に加えて、空気調和装置1の冷媒回路10を構成する使用部品のうち冷媒充填対象部分及びその近傍部分を構成する弁等の使用部品の保護を図るために、冷媒回路10を構成する使用部品の最低使用温度を考慮するようにしてもよい。ここで、空気調和装置1の冷媒回路10を構成する使用部品のうち冷媒充填対象部分及びその近傍部分を構成する弁等の使用部品としては、利用側膨張機構41、51や閉鎖弁26、27等があり、これらの最低使用温度は−40℃から−30℃の範囲のものが使用されるため、所定の圧力としては、この温度範囲に相当する1MPa以上1.4MPa以下の範囲に設定することが望ましい。これにより、第2冷媒充填ステップにおいて、冷媒充填対象部分に対して、冷媒を充填する際の圧力の低下による冷媒の固体状態への相変化を回避することに加えて、冷媒回路10の使用部品の保護を図ることができる。
また、冷媒を充填する際の圧力の低下による冷媒の固体状態への相変化を回避することや冷媒回路10の使用部品の保護に加えて、弁や管外表面(ここでは、第2閉鎖弁27やその近傍の冷媒管)等における着氷や多量の結露の発生を抑えるために、水の融点を考慮するようにしてもよい。ここで、水の融点は0℃であるため、所定の圧力としては、水の融点に相当する3.49MPaまで達した後に、第1冷媒充填ステップから第2冷媒充填ステップに移行するようにしてもよい。これにより、第2冷媒充填ステップにおいて、冷媒充填対象部分に対して、冷媒を充填する際の圧力の低下による冷媒の固体状態への相変化を回避することや冷媒回路10の使用部品の保護に加えて、弁や管外表面等における着氷や多量の結露の発生を抑えることができる。
(5)第1実施形態の変形例2
上述の実施形態及び変形例1の冷媒充填方法において、ガス出口弁93a及び液出口弁94aとして電動弁や電磁弁等のような自動制御に使用可能な弁を採用するとともに、圧力計95aとして圧力センサや圧力スイッチ等のような自動制御に使用可能なものを採用することで、第1冷媒充填ステップにおいて、圧力計95aが計測した圧力値が所定の圧力に達したら、自動的に、液出口弁94aを開状態にする制御と、ガス出口弁93aを閉状態にする制御とを行って、第2冷媒充填ステップに自動的に移行するようにしてもよい。
また、重量計96として冷媒充填対象部分に充填される冷媒の所定の量を設定することが可能なものを採用し、入口弁91aとして電動弁や電磁弁等のような自動制御に使用可能な弁を採用することで、第2冷媒充填ステップにおいて、重量計96が計測した冷媒量が所定の量に達したら、入口弁91aを閉状態にする制御を行って、冷媒充填作業を自動的に終了するようにしてもよい。
尚、重量計96として冷媒充填対象部分に充填される冷媒の所定の量を設定する代わりに、冷媒充填ユニット9の構成部品を制御する制御部に所定の量を設定するとともに、重量計96によって計測されたボンベ8の重量変化の値に相当する冷媒量の値が、この所定の量に達したかどうかを判定するようにしてもよい。
また、冷媒充填対象部分に充填された冷媒量を計測するものとして、重量計96の代わりに、積算流量計等の冷媒流量を計測できるものを入口管91や合流管95に設けて、冷媒充填対象部分に充填された冷媒量を計測するようにしてもよい。
(6)第2実施形態にかかる冷媒充填方法
空気調和装置1の現地施工は、熱源ユニット2及び利用ユニット4、5が現地に据え付けられ、配管施工によって、熱源ユニット2及び利用ユニット4、5が冷媒連絡管6、7を介して接続されることで冷媒回路10が形成された後に(ここでは、閉鎖弁26、27は閉状態である)、以下の冷媒充填作業が行われる。
本実施形態にかかる冷媒充填方法では、まず、利用ユニット4、5の利用側冷媒回路10a、10b及び冷媒連絡管6、7の内部(以下、冷媒充填対象部分とする)を、図示しない真空ポンプなどによって真空(非常に低い圧力)にする。次に、図4に示されるように、熱源ユニット2の第2閉鎖弁27のサービスポートに、冷媒(二酸化炭素)が封入された冷媒封入容器としてのボンベ8を、冷媒充填ユニット109を介して接続する。ここで、図4は、本発明の第2実施形態にかかる冷媒充填方法に使用されるボンベ8及び冷媒充填ユニット109が接続された状態の空気調和装置1の概略構成図である。尚、ボンベ8の冷媒充填対象部分への接続位置は、第2閉鎖弁27のサービスポートに限定されず、第1閉鎖弁26のサービスポートでもよいし、閉鎖弁26、27付近に別途チャージポートが設けられている場合には、このようなチャージポートに接続してもよい。
ここで、冷媒充填ユニット109は、冷媒充填対象部分に対して、ボンベ8から冷媒を充填する際に、冷媒の気液分離を行い、気液分離されたガス冷媒を充填したり、気液分離された液冷媒を充填することができるようにするためのユニットであり、主として、入口管91と、気液分離器92と、ガス出口管193と、気液分離器92において分離された液冷媒を流出させる液出口管94と、ガス出口管93を流れる冷媒と液出口管94を流れる冷媒とが合流して第2閉鎖弁27のサービスポートに接続される合流管95とを有している。尚、冷媒充填ユニット109は、ガス出口管193に加熱器93bが設けられていない点を除いては、第1実施形態の冷媒充填ユニット9と同様の構成であるため、入口管91、気液分離器92、ガス出口管193、気液分離器92、液出口管94、合流管95の構成については、説明を省略する。
また、ボンベ8は、重量計96に載置されており、冷媒充填対象部分に充填される冷媒量を計測できるようになっている。そして、ボンベ8の周囲には、冷却水等の冷却媒体が流れる冷却器97が設けられている。
このような冷媒充填の構成において、まず、第1冷媒充填ステップとして、冷却器97を稼動させてボンベ8を31℃以下になるまで冷却する。そして、ボンベ8の温度が31℃以下になったことを確認した後に、入口弁91a及びガス出口弁93aを開状態にし、液出口弁94aを閉状態にする。すると、ボンベ8から出た冷媒は、入口管91を通じて気液分離器92に流入し、ガス冷媒と液冷媒とに気液分離された後、液冷媒は気液分離器92内に溜まり、ガス冷媒は、ガス出口管93及び合流管95を通じて冷媒充填対象部分の圧力まで減圧されながら冷媒充填対象部分に流入することになる。
このような第1冷媒充填ステップによると、充填初期において、急激に圧力が下がることによる冷媒の固体状態への相変化を回避することができるようになる。
すなわち、上述のように、二酸化炭素の臨界点CP(臨界温度:約31℃、臨界圧力:約7.3MPa)における温度及び圧力よりも高い冷媒としての二酸化炭素は、急激な圧力低下が起きたときに、圧力が0.52MPa以下になると固体状態に相変化してしまう。これを防ぐために、ここでは、冷却器97を稼動させてボンベ8を31℃以下になるまで冷却しているため、ボンベ8の中の冷媒は、超臨界状態ではない状態(すなわち、液状態やガス状態が存在しうる状態)にして、気液分離器92において、ガス冷媒と液冷媒とに気液分離し、気液分離されたガス冷媒を冷媒充填対象部分に送るようにしている。これにより、充填初期において、冷媒充填対象部分に入るときに急激に圧力が低下しても、冷媒が固体状態に変わることは殆どなくなる。
そして、第1冷媒充填ステップを継続すると、冷媒充填対象部分が昇圧されて、圧力計95aによって計測される圧力が所定の圧力としての0.52MPaに達する。ここで、所定の圧力としての0.52MPaとは、二酸化炭素の三重点温度(−56.56℃)に相当する三重点圧力であり、冷媒充填対象部分の圧力がこの圧力以上になるまで、冷媒充填対象部分に冷媒を充填すれば、その後は、冷媒を充填する際の圧力の低下による冷媒の固体状態への相変化を回避することができるからである。
そして、上述のように、圧力計95aによって計測される圧力が0.52MPaに達したら、第1冷媒充填ステップを終了し、第2冷媒充填ステップに移行する。第2冷媒充填ステップでは、液出口弁94aを開状態にし、ガス出口弁93aを閉状態にする。すると、ボンベ8から出た冷媒は、入口管91を通じて減圧されながら気液分離器92に流入し、ガス冷媒と液冷媒とに気液分離された後、ガス冷媒は気液分離器92内に溜まり、液冷媒は、液出口管94及び合流管95を通じて冷媒充填対象部分の圧力まで減圧されながら冷媒充填対象部分に流入することになる。
このような第2冷媒充填ステップによると、冷媒充填対象部分に対して、液状態の冷媒を充填することによって、冷媒充填の速度を高めることができるようになる。
そして、第2冷媒充填ステップを継続すると、第1及び第2冷媒充填ステップを通じて冷媒充填対象部分に充填された冷媒量が所定の量に達する。ここでは、冷媒充填対象部分に充填された冷媒量は、重量計96によって計測されたボンベ8の重量変化の値から得られる。
以上のように、第1実施形態に係る冷媒充填方法では、まず、第1冷媒充填ステップにおいて、冷媒連絡管6、7を含む冷媒充填対象部分(ここでは、真空引きされた利用ユニット4、5の利用側冷媒回路10a、10b及び冷媒連絡管6、7)に対して、充填開始から冷媒充填対象部分の圧力が所定の圧力に上昇するまで、比エンタルピが比較的大きいガス状態の冷媒を充填し、その後、第2冷媒充填ステップにおいて、冷媒充填対象部分に対して、冷媒充填対象部分に充填された冷媒量が所定の量になるまで、ガス状態の冷媒に比べて密度の大きい液状態の冷媒を充填するようにしている。この方法によれば、充填初期において、急激に圧力が下がることによる冷媒の固体状態への相変化を回避することができるとともに、その後の第2冷媒充填ステップにおいては、冷媒充填対象部分に対して、冷媒を充填する際の圧力の低下による冷媒の固体状態への相変化を回避しながら、液状態の冷媒を充填することによって、冷媒充填の速度を高めることができるため、固体状態の冷媒(ドライアイス)が障害となって充填時間が長くなったり、冷媒充填時間の短縮や冷媒充填後に運転可能になるまでの時間が長くなったりする不具合を抑えることができる。
そして、この冷媒充填方法では、冷媒充填対象部分の圧力が、二酸化炭素の三重点温度(−56.56℃)に相当する0.52MPaまで達した後に、第1冷媒充填ステップから第2冷媒充填ステップに移行するようにしているため、第2冷媒充填ステップにおいて、冷媒充填対象部分に対して、冷媒を充填する際の圧力の低下による冷媒の固体状態への相変化を回避することができる。
しかも、この冷媒充填方法では、充填初期の第1冷媒充填ステップにおいて、急激に圧力が下がることによる冷媒の固体状態への相変化を回避できるようにするために、冷媒が封入された冷媒封入容器としてのボンベ8を31℃以下になるまで冷却し、ボンベ8の中の冷媒を超臨界状態ではない状態(すなわち、液状態やガス状態が存在しうる状態)にして、その上で冷媒封入容器からガス状態の冷媒を冷媒充填対象部分に送るようにすることで、冷媒充填対象部分の圧力が二酸化炭素の三重点圧力(0.52MPa)よりも低い場合であっても、冷媒の固体状態への相変化が生じないようにしている。これにより、充填初期において、急激に圧力が下がることによる冷媒の固体状態への相変化を回避することができる。
尚、この冷媒充填方法では、ボンベ8を31℃以下になるまで冷却するために、冷却器97を設けているが、ボンベ8の周囲の気温が低いときには、自然にボンベ8の温度が31℃以下になるまで待つという方法を採用することも可能である。
(7)第2実施形態の変形例
上述の第2実施形態にかかる冷媒充填方法においても、第1実施形態にかかる冷媒充填方法の変形例1と同様に、空気調和装置1の冷媒回路10を構成する使用部品のうち冷媒充填対象部分及びその近傍部分を構成する弁等の使用部品の保護を図るために、所定の圧力として、冷媒回路10を構成する使用部品の最低使用温度(−40℃から−30℃の範囲)に相当する1MPa以上1.4MPa以下の範囲に設定したり、弁や管外表面等における着氷や多量の結露の発生を抑えるために、所定の圧力として、水の融点(0℃)に相当する3.49MPaに設定してもよい。
これにより、第2実施形態にかかる冷媒充填方法においても、第2冷媒充填ステップにおいて、冷媒充填対象部分に対して、冷媒を充填する際の圧力の低下による冷媒の固体状態への相変化を回避することに加えて、冷媒回路10の使用部品の保護を図ることことができ、また、弁や管外表面等における着氷や多量の結露の発生を抑えることができる。
また、第1実施形態にかかる冷媒充填方法の変形例2と同様に、第1冷媒充填ステップから第2冷媒充填ステップへの移行を自動的に行うことが可能な構成にしてもよいし、冷媒充填対象部分に充填された冷媒量が所定の量に達したかどうかの判定を自動的に行うことやその判定に基づいて冷媒充填作業を自動的に終了させることが可能な構成にしてもよい。
(8)他の実施形態
以上、本発明の実施形態及びその変形例について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態及びその変形例に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
(A)
上述の空気調和装置1では、メーカーの製造工場などで予め冷媒としての二酸化炭素が封入された熱源ユニット2を現地に搬入し、現地では利用ユニット4、5の利用側冷媒回路10a、10b及び冷媒連絡管6、7に冷媒充填をしているが、熱源ユニット2の熱源側冷媒回路10cを含めた全ての冷媒充填を現地で行うような場合にも、本発明にかかる冷媒充填方法を適用することが可能である。また、製造工場などにおける熱源ユニット2の熱源側冷媒回路10cに対する冷媒充填においても、本発明にかかる冷媒充填方法を適用することが可能である。
(B)
また、上述の空気調和装置1ではなく、他の冷凍装置に対して本発明に係る冷媒充填方法を適用することも可能である。例えば、メーカーの製造工場などにおいて冷凍サイクルが完成し冷媒充填も行われるヒートポンプ給湯機においても、本発明にかかる冷媒充填方法を用いれば、冷媒充填作業について時間短縮を図ることができる。
本発明は、二酸化炭素を冷媒として用いる冷凍装置における冷媒充填方法に広く適用可能である。
1 空気調和装置(冷凍装置)
2 熱源ユニット
4、5 利用ユニット
6 第1冷媒連絡管(冷媒連絡管)
7 第2冷媒連絡管(冷媒連絡管)
8 ボンベ(冷媒封入容器)
特開2001−74342号公報

Claims (6)

  1. 利用ユニット(4、5)及び熱源ユニット(2)を有し二酸化炭素を冷媒として用いる冷凍装置(1)を据え付け、前記利用ユニットと前記熱源ユニットとを冷媒連絡管(6、7)を介して接続した後に、前記冷凍装置に対して冷媒の充填を行う際の冷媒充填方法であって、
    冷媒が封入された冷媒封入容器を31℃以下になるまで冷却した後に、前記冷媒連絡管を含む冷媒充填対象部分に対して、充填開始から前記冷媒充填対象部分の圧力が所定の圧力に上昇するまで、ガス状態の冷媒を充填する第1冷媒充填ステップと、
    前記冷媒充填対象部分に対して、前記第1冷媒充填ステップの後から前記冷媒充填対象部分に充填された冷媒量が所定の量になるまで、液状態の冷媒を充填する第2冷媒充填ステップと、
    を備えた冷媒充填方法。
  2. 二酸化炭素を冷媒として用いる冷凍装置(1)における冷媒充填方法であって、
    冷媒が封入された冷媒封入容器を31℃以下になるまで冷却した後に、前記冷凍装置の冷媒充填対象部分に対して、充填開始から前記冷媒充填対象部分の圧力が所定の圧力に達するまで、ガス状態の冷媒を充填する第1冷媒充填ステップと、
    前記冷媒充填対象部分に対して、前記第1冷媒充填ステップの後から前記冷媒充填対象部分に充填された冷媒量が所定の冷媒量になるまで、液状態の冷媒を充填する第2冷媒充填ステップと、
    を備えた冷媒充填方法。
  3. 前記第1冷媒充填ステップにおいて前記冷媒充填対象部分に対して充填される前記ガス状態の冷媒は、前記冷媒封入容器から出た冷媒をガス状態の冷媒と液状態の冷媒とに気液分離した後のガス状態の冷媒であり、
    前記第2冷媒充填ステップにおいて前記冷媒充填対象部分に対して充填される前記液状態の冷媒は、前記冷媒封入容器から出た冷媒をガス状態の冷媒と液状態の冷媒とに気液分離した後の液状態の冷媒である、
    請求項1又は2に記載の冷媒充填方法。
  4. 前記所定の圧力は、0.52MPaである、請求項1〜3のいずれかに記載の冷媒充填方法。
  5. 前記所定の圧力は、1MPa以上1.4MPa以下の範囲である、請求項1〜3のいずれかに記載の冷媒充填方法。
  6. 前記所定の圧力は、3.49MPaである、請求項1〜3のいずれかに記載の冷媒充填方法。
JP2009178979A 2009-07-31 2009-07-31 二酸化炭素を冷媒として用いる冷凍装置における冷媒充填方法 Active JP5083282B2 (ja)

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