JP2009243165A - ワイヤ式ウィンドレギュレータ - Google Patents

ワイヤ式ウィンドレギュレータ Download PDF

Info

Publication number
JP2009243165A
JP2009243165A JP2008091666A JP2008091666A JP2009243165A JP 2009243165 A JP2009243165 A JP 2009243165A JP 2008091666 A JP2008091666 A JP 2008091666A JP 2008091666 A JP2008091666 A JP 2008091666A JP 2009243165 A JP2009243165 A JP 2009243165A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
pair
glass
wire guide
guide member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008091666A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Hashiba
泰弘 羽柴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiroki Corp
Original Assignee
Shiroki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shiroki Corp filed Critical Shiroki Corp
Priority to JP2008091666A priority Critical patent/JP2009243165A/ja
Publication of JP2009243165A publication Critical patent/JP2009243165A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Window Of Vehicle (AREA)

Abstract

【課題】部品点数が少なく構造が簡単であり、しかも小さな力で窓ガラスの傾きを調整可能なワイヤ式ウィンドレギュレータを提供する。
【解決手段】窓ガラス12に対して着脱可能でかつ互いに同軸をなす一対の雌ねじ孔42、43を有する着脱式ガラス連結部材40を備え、駆動ワイヤWにおける着脱式ワイヤガイド部材と一体化している部分を一対の端部からなる非連続部分とし、非連続部分の対をなす両端部に一対の雌ねじ孔にそれぞれ螺合する雄ねじS1、S2を形成した。
【選択図】図3

Description

本発明は、ワイヤ式ウィンドレギュレータに関する。
特許文献1にはワイヤ式ウィンドレギュレータの従来技術が開示してある。
特許文献1では、ドアパネルに前後一対のレール(ガイドレール)4、5を固定し、前後のレールに前後一対の移動体6、7をそれぞれ摺動可能に嵌合している。さらに、前側の移動体6には、移動体6に対してスライド可能かつ所望の位置に移動したときにその位置に固定可能な可動ストッパ15を支持してある。前後の移動体6、7はそれぞれウインドパネル(窓ガラス)3の車外側面の下端部に接触しており、ウインドパネル3の車内側面の下端部には移動体6、7とそれぞれ対をなす押え板20が接触している。そして、前後の移動体6、7と対をなす押え板20どうしをそれぞれねじ結合することにより、前後の移動体6、7と対をなす押え板20の間でウインドパネル3の車内側面の下端部を挟持し、かつウインドパネル3の底面を可動ストッパ15で支持することにより、前後の移動体6、7とウインドパネル3を一体化している。
さらに、前後のレール4、5の両端部にはプーリ14が設けてあり、各プーリ14には全体として環状をなす駆動ワイヤ10、11が掛け回してある。ワイヤ10、11の一部、即ち前側のレール4の上下の各プーリ14の間に位置する部分及び後側のレール5の上下の各プーリ14の間に位置する部分は略上下方向に延びる上下方向部分となっている。
前後の上下方向部分(ワイヤ10、11)には前後の移動体6、7がそれぞれ固定してあり、かつ、ワイヤ10、11はドアパネルに固定した正逆巻取装置と連係している。そのため、正逆巻取装置を正方向に駆動すると前後の上下方向部分(ワイヤ10、11)が上方に移動し前後の移動体6、7が前後のレール4、5に沿って上昇するので、ウインドパネル3がドアパネルに対して上昇する。一方、正逆巻取装置を逆方向に駆動すると前後の上下方向部分(ワイヤ10、11)が下方に移動し前後の移動体6、7が前後のレール4、5に沿って下降するので、ウインドパネル3がドアパネルに対して下降する。
ウインドパネル3は正規の姿勢でドアパネル(前後のレール4、5)に取り付ける必要がある。しかし、前後のレール4、5のドアパネルに対する取付位置が正規の位置からずれたり、あるいはワイヤ10、11に固定した前後の移動体6、7を前後のレール4、5に嵌合したときにワイヤ10、11が伸びると、前後の移動体6、7の上下方向位置がずれるので、ウインドパネル3が正規の姿勢から傾斜してしまう。
このような場合は、ウインドパネル3の底面を支持してる可動ストッパ15を移動体6に対してスライドさせて、ウインドパネル3のドアパネルに対する傾きを調整する。そして、ウインドパネル3が正規の姿勢になったら可動ストッパ15を移動体6に固定する。
特開2000−352264号公報
特許文献1のワイヤ式ウィンドレギュレータは必須の構成要素として、ウインドパネル3の傾きを調整するための部材である可動ストッパ15と、移動体6、7との間でウインドパネル3の下端部を挟み込む部材である押え板20と、を必要としているので、部品点数が多く構造が複雑である。
さらに、特許文献1の発明におけるウインドパネル3の姿勢調整は、ウインドパネル3の重量を支えている可動ストッパ15をスライドさせることにより行なうので、大きな力が必要であり簡単に行うことができない。
本発明の目的は、部品点数が少なく構造が簡単であり、しかも小さな力で窓ガラスの傾きを調整可能なワイヤ式ウィンドレギュレータを提供することにある。
本発明のワイヤ式ウィンドレギュレータは、第1の態様によると、車両ドアに固定した、2つの上部ワイヤガイド部材及び該上部ワイヤガイド部材とそれぞれ対をなす2つの下部ワイヤガイド部材と、全体として環状をなし、かつ上部ワイヤガイド部材及び下部ワイヤガイド部材に掛け回すことにより、対をなす上部ワイヤガイド部材と下部ワイヤガイド部材の間に位置する部分が上下方向に延びる上下方向部分を構成する駆動ワイヤと、該駆動ワイヤを正逆両方向に巻き取る、上記車両ドアに固定した正逆巻取装置と、一対の上記上下方向部分とそれぞれ一体化し、かつ、上記車両ドアに対して昇降可能な上記窓ガラスと一緒に昇降する一対のガラス連結部材と、を備えるワイヤ式ウィンドレギュレータにおいて、上記ガラス連結部材の少なくとも一方を、上記窓ガラスに対して着脱可能で、かつ互いに同軸をなす上下一対の雄ねじまたは雌ねじ孔を有する着脱式ガラス連結部材とし、上記駆動ワイヤにおける上記着脱式ガラス連結部材と一体化している部分を一対の端部からなる非連続部分とし、該非連続部分の対をなす両端部に上記一対の雄ねじまたは雌ねじ孔にそれぞれ螺合する雌ねじ孔または雄ねじを形成したことを特徴としている。
本発明のワイヤ式ウィンドレギュレータは、第2の態様によると、車両ドアに固定した、2つの上部ワイヤガイド部材及び該上部ワイヤガイド部材とそれぞれ対をなす2つの下部ワイヤガイド部材と、全体として環状をなし、かつ上部ワイヤガイド部材及び下部ワイヤガイド部材に掛け回すことにより、対をなす上部ワイヤガイド部材と下部ワイヤガイド部材の間に位置する部分が上下方向に延びる上下方向部分を構成する駆動ワイヤと、該駆動ワイヤを正逆両方向に巻き取る、上記車両ドアに固定した正逆巻取装置と、一対の上記上下方向部分とそれぞれ一体化し、かつ、上記車両ドアに対して昇降可能な上記窓ガラスと一緒に昇降する一対のガラス連結部材と、を備えるワイヤ式ウィンドレギュレータにおいて、上記ガラス連結部材の少なくとも一方を、上記窓ガラスに対して着脱可能で、かつ互いに同軸をなす雄ねじまたは雌ねじ孔と支持収納凹部を上下に備える着脱式ガラス連結部材とし、上記駆動ワイヤにおける上記着脱式ガラス連結部材と一体化している部分を一対の端部からなる非連続部分とし、該非連続部分の一方の端部に雄ねじまたは上記雌ねじ孔に螺合する雌ねじ孔または雄ねじを形成し、他方の端部を上記支持収納凹部に自身の軸線周りに回転可能かつ該軸線方向に相対移動不能として嵌合する回転端部としたことを特徴とする。
第2の態様では、上記駆動ワイヤの上記回転端部に周辺部より大径の抜止部を形成し、上記支持収納凹部が、上記抜止部が回転可能に嵌合する抜止部収納部を備えるのが好ましい。
請求項1の発明では、窓ガラスから分離した状態の着脱式ガラス連結部材を駆動ワイヤに対して回転させると、一対の雄ねじと一対の雌ねじ孔の螺合量が変化し、該ガラス連結部材が駆動ワイヤの一対の端部に対して上下方向に相対移動する。従って、予め窓ガラス及びウィンドレギュレータの建付傾向を調べておき、その傾向に基づいて着脱式ガラス連結部材と駆動ワイヤの上下方向位置を調整しておけば、車両ドアに窓ガラス及びウィンドレギュレータを取り付けたときに、窓ガラスが正規の姿勢となる。
しかも、調整作業は軽量部材である着脱式ガラス連結部材を回転させることにより行うので、小さい力で調整を行うことが可能である。
さらに、着脱式ガラス連結部材は窓ガラスを表裏両側から挟み込む構造ではなく、かつ特許文献1の可動ストッパのような可動部材を必要としないので、部品点数が少なく構造が簡単である。
また、着脱式ガラス連結部材を回転させても駆動ワイヤの一対の端部どうしの対向距離は変わらないので、窓ガラスの傾きを調整しても駆動ワイヤの張力は変化しない。
請求項2のように構成した場合も、窓ガラスから分離した着脱式ガラス連結部材を雄ねじまたは雌ねじ孔の軸線回りに回転させると、駆動ワイヤの雌ねじ孔または雄ねじと着脱式ガラス連結部材の雄ねじまたは雌ねじ孔の螺合量が変化するので、ガラス連結部材が一方の端部に対して上下方向に相対移動する。従って、駆動ワイヤの張力は変化するものの、この点を除けば請求項1の発明と同様の効果を発揮できる。
請求項3のように構成すると、駆動ワイヤの回転端部と着脱式ガラス連結部材の支持収納凹部とが分離するのを確実に防止できる。
図1に示すように、本実施形態の車両ドアは、アウタパネル10Aと、アウタパネル10Aの車内側面にアウタパネル10Aとの間に隙間を形成しつつ固定したインナパネル(ドアパネル)10Bと、ドアサッシュ10Cと、を具備している。アウタパネル10Aの上縁部とドアサッシュ10Cの間には窓孔11が形成してあり、アウタパネル10Aとインナパネル10Bの間に形成した上記隙間には、窓孔11を開閉する窓ガラス12の下部を配設している。
インナパネル10Bの車外側面には窓ガラス12を昇降させるためのワイヤ式ウインドレギュレータ15が固定してある。本実施形態のワイヤ式ウインドレギュレータ15は昇降ガイドとしてのガイドレールを不要としたタイプのレギュレータであり、その基本構成は以下の通りである。
インナパネル10Bの車外側面には共に前後方向に延びる上方プーリ支持部材20と下方プーリ支持部材21が固定してある。上方プーリ支持部材20の両端部には、プーリ(上部ワイヤガイド部材)22とプーリ(上部ワイヤガイド部材)23が車両ドアの厚み方向(車幅方向)に伸びる回転軸24、回転軸25回りに回転可能として取り付けてある。一方、下方プーリ支持部材21の一方の端部にはプーリ(下部ワイヤガイド部材)27が車両ドアの厚み方向に伸びる回転軸28回りに回転可能として取り付けてあり、下方プーリ支持部材21の他方の端部には固定ガイド部材(下部ワイヤガイド部材)29が固定してある。さらに、インナパネル10Bに車外側に突出するように突設した収納用筒状凸部10Dの内部には電動式正逆巻取装置30が固定してあり、電動式正逆巻取装置30には金属製の線状部材である駆動ワイヤWが巻き付けてある。駆動ワイヤWは収納用筒状凸部10Dに穿設した貫通孔(図示略)を通り抜けて、図1に示す態様でプーリ22、プーリ23、プーリ27及び固定ガイド部材29の周面に巻き付けてあり、回転軸24と回転軸28の間及びプーリ23と固定ガイド部材29の間は共に略上下方向に延びる上下方向部分W1、上下方向部分W2となっている。
上下方向部分W1には側面視略十文字形状のガラス連結部材35が固定してあり、上下方向部分W2におけるガラス連結部材35と略同じ高さ位置には側面視略十文字形状のガラス連結部材(着脱式ガラス連結部材)40が接続してある。
窓ガラス12の下端部には前後一対の貫通孔13が穿設してある。図2及び図3に示すようにガラス連結部材40の中央部には貫通孔41が穿設してあり、ガラス連結部材40の貫通孔41及び窓ガラス12の後側の貫通孔13にはボルトBが通してある。そして、ボルトBの先端部にナットNを締め付けることによりガラス連結部材40を窓ガラス12の下端部に着脱可能に固定している。一方、図示は省略してあるがガラス連結部材35の貫通孔及び前側の貫通孔13にもボルトBが貫通しており、ガラス連結部材35の貫通孔及び窓ガラス12の前側の貫通孔13に通したボルトBの先端部にナットNを締め付けることにより、ガラス連結部材35を窓ガラス12の下端部に着脱可能に固定している。
このような基本構成を備える本実施形態のワイヤ式ウインドレギュレータ15は電動式正逆巻取装置30の駆動力によって動作する。即ち、電動式正逆巻取装置30が正方向に回転すると上下方向部分W1及び上下方向部分W2が上方に向かって移動するのでガラス連結部材35及びガラス連結部材40を介して駆動ワイヤWと一体化している窓ガラス12が上昇する。一方、電動式正逆巻取装置30が逆方向に回転すると上下方向部分W1及び上下方向部分W2が下方に向かって移動するので窓ガラス12が下降する。
本実施形態のガラス連結部材40及び駆動ワイヤWには、窓ガラス12の傾きを調整するための調整機構が形成してある。
図3に示すように金属材料からなるガラス連結部材40の上端面及び下端面には、共に上下方向に延びかつ互いに同軸をなす雌ねじ孔42と雌ねじ孔43が形成してある。雌ねじ孔42と雌ねじ孔43のねじ溝は同一仕様(径及びリード角が同一)である。
上下方向部分W2のガラス連結部材40に接続する部分は一対の端部からなる非連続部分であり、駆動ワイヤWの両端部には雄ねじS1と雄ねじS2が形成してある。雄ねじS1と雄ねじS2のねじ溝の径及びリード角は雌ねじ孔42及び雌ねじ孔43と同じである。
この雌ねじ孔42、雌ねじ孔43、雄ねじS1及び雄ねじS2が本実施形態の調整機構であり、図示するように駆動ワイヤWの雄ねじS1はガラス連結部材40の雌ねじ孔42に螺合しており、雄ねじS2は雌ねじ孔43に螺合している。
本実施形態ではこの調整機構を利用することにより、車両ドアに対する窓ガラス12の傾きを調整可能である。即ち、窓ガラス12から分離した状態のガラス連結部材40を雌ねじ孔42及び雌ねじ孔43の軸線回りに平面視で時計方向に回転させると、雄ねじS1と雌ねじ孔42の螺合量が減少し、雄ねじS2と雌ねじ孔43の螺合量が雄ねじS1と雌ねじ孔42の減少量と同じ分だけ増加するので、ガラス連結部材40の駆動ワイヤW(上下方向部分W2)に対する相対位置が下方に移動する。一方、ガラス連結部材40を平面視で反時計方向に回転させると、雄ねじS1と雌ねじ孔42の螺合量が増加し、雄ねじS2と雌ねじ孔43の螺合量が雄ねじS1と雌ねじ孔42の増加量と同じ分だけ減少するので、ガラス連結部材40の駆動ワイヤW(上下方向部分W2)に対する相対位置が上方に移動する。このようにガラス連結部材40の駆動ワイヤW(上下方向部分W2)に対する相対位置を調整可能なので、複数の車両ドアに窓ガラス12及びワイヤ式ウインドレギュレータ15を取り付けることにより予め窓ガラス12及びワイヤ式ウインドレギュレータ15の建付傾向を調べておき、その建付傾向に基づいてガラス連結部材40と駆動ワイヤWの上下方向位置を調整しておけば、窓ガラス12は車両ドアに対して正規の姿勢で取り付けられる。
なお、ガラス連結部材40の窓ガラス12に対する取付面は表裏いずれの面でもよいため、ガラス連結部材40の半回転毎に段階的な高さ調整を行なえる。
以上説明したように本実施形態では、ガラス連結部材40を窓ガラス12から分離した状態で、軽量部材であるガラス連結部材40を回転させることにより窓ガラス12の傾き調整作業を行うので、小さい力で調整を行うことが可能である。
さらに、ガラス連結部材40は窓ガラス12の下端部を表裏両側から挟み込む構造ではなく、しかもガラス連結部材40に調整部材としての可動部材を支持させる必要もないので、本実施形態の調整機構は部品点数が少なく構造が簡単である。
さらに、ガラス連結部材40を回転させても駆動ワイヤWの対をなす端部(雄ねじS1と雄ねじS2)の対向距離は変わらないので、ガラス連結部材40によって窓ガラス12の傾きを調整しても駆動ワイヤWの張力が変化することがないという利点がある。
次に本発明の第2の実施形態について図4及び図5を参照しながら説明する。なお、第1の実施形態と同じ部材には同じ符号を付すに止めて、その詳細な説明は省略する。
本実施形態のガラス連結部材(着脱式ガラス連結部材)50は、金属材料からなりかつ側面形状が共に十文字形状をなす一対の半割部材51と半割部材52の対向面を接合したものである。図5に示すように、半割部材51及び半割部材52の中央部には貫通孔41が形成してある。さらに、半割部材51及び半割部材52の上端部には互いに対称をなす半割雌ねじ53と半割雌ねじ54が形成してあり、半割部材51と半割部材52を接合したときに半割雌ねじ53と半割雌ねじ54が雌ねじ孔42を構成する。半割部材51と半割部材52の下端部には互いに対称をなす半割凹部56と半割凹部57が凹設してあり、半割部材51と半割部材52を接合したときに半割凹部56と半割凹部57が支持収納凹部58を構成する。さらに、支持収納凹部58の上端部は下部に比べて大径かつ平面視円形の抜止部収納部59を構成する。
上下方向部分W2の非連続部分の下側の端部には雄ねじは形成しておらず、当該端部はガラス連結部材50の支持収納凹部58に収納される回転端部60となっている。さらに、回転端部60の先端部は、周辺部に比べて大径でかつ抜止部収納部59とほぼ同じ形状の抜止部61となっている。
本実施形態のガラス連結部材50と駆動ワイヤWは、駆動ワイヤWの回転端部60(及び抜止部61)に半割部材51の半割凹部56及び半割部材52の半割凹部57を係合させながら半割部材51と半割部材52を接合し、その後に雄ねじS1を雌ねじ孔42に螺合させることにより一体化する。
本実施形態では、雌ねじ孔42、支持収納凹部58、回転端部60及び雄ねじS1が調整機構の構成要素である。
本実施形態においても窓ガラス12から分離した状態のガラス連結部材50を雌ねじ孔42及び支持収納凹部58の軸線回りに回転させると、雄ねじS1と雌ねじ孔42の螺合量が減少または増加するので、ガラス連結部材50の駆動ワイヤW(上下方向部分W2)に対する相対位置が上下に移動する。一方、回転端部60は支持収納凹部58に回転可能かつ軸線方向に相対移動不能に接続しているので、ガラス連結部材50を回転させてもガラス連結部材50と回転端部60の相対位置は変化しない。
従って、予め窓ガラス12及びワイヤ式ウインドレギュレータ15の建付傾向を調べておき、その建付傾向に基づいてガラス連結部材50と駆動ワイヤWの上下方向位置を調整しておけば、窓ガラス12は車両ドアに対して正規の姿勢で取り付けられる。
本実施形態も軽量部材であるガラス連結部材50を回転させることにより窓ガラス12の傾き調整作業を行うので、小さい力で調整を行うことが可能である。
以上、本発明を第1及び第2の実施形態に基づいて説明したが、本発明は様々な変形を施しながら実施可能である。
例えば第1及び第2の実施形態のワイヤ式ウインドレギュレータ15はガイドレスタイプのレギュレータであるが、ガイドレールを有するタイプのレギュレータとして実施することも可能である。この場合は、共に前後方向に延びる前後一対のガイドレールをインナパネル10Bに固定し、前後のガイドレールの両端部にガイド部材(プーリ22、プーリ23、プーリ27、固定ガイド部材29に相当する部材)を設け、ガラス連結部材35とガラス連結部材40に固定したスライダを対応するガイドレールに摺動可能に嵌合する。なお、ガラス連結部材35とガラス連結部材40の形状を変えることによりガラス連結部材35とガラス連結部材40にスライダとしての機能を持たせ、ガラス連結部材35とガラス連結部材40をガイドレールに直接嵌合してもよい。
また、電動式正逆巻取装置30の代わりに手動式巻取装置をインナパネル10Bに固定し、この手動式巻取装置に設けた駆動シャフトを手動で回転させることにより、手動式巻取装置に巻いた駆動ワイヤWを移動させてもよい。
さらに、第1の実施形態においてガラス連結部材40に上下一対の雄ねじを設け、駆動ワイヤWの両端部にこの雄ねじと螺合可能な雌ねじ孔を有する部材を固定してもよい。また、第2の実施形態において半割部材51と半割部材52に雄ねじの半割部をそれぞれ形成し、駆動ワイヤWの両端部にガラス連結部材50の当該雄ねじと螺合可能な雌ねじ孔を有する部材を固定してもよい。
また、ガラス連結部材35をガラス連結部材40またはガラス連結部材50と同じ構造とし、駆動ワイヤW(上下方向部分W1)におけるガラス連結部材35に接続する部分を非連続部分とし、この非連続部分に雄ねじS1や雄ねじS2あるいは回転端部60(抜止部61)を形成してもよい。
本発明のワイヤ式ウィンドレギュレータの第1の実施形態の全体構造を示す車外側から見た側面図である。 着脱式ガラス連結部材と駆動ワイヤ、及びその周辺部材の車外側から見た拡大側面図である。 図2のIII−III矢線に沿う断面図である。 本発明のワイヤ式ウィンドレギュレータの第1の実施形態の図2と同様の拡大側面図である。 図4のV‐V矢線に沿う断面図である。
符号の説明
10A アウタパネル
10B インナパネル
10C ドアサッシュ
11 窓孔
12 窓ガラス
13 貫通孔
15 ワイヤ式ウインドレギュレータ
20 上方プーリ支持部材
21 下方プーリ支持部材
22 23 プーリ(上部ワイヤガイド部材)
24 25 回転軸
27 プーリ(下部ワイヤガイド部材)
28 回転軸
29 固定ガイド部材(下部ワイヤガイド部材)
30 電動式正逆巻取装置(正逆巻取装置)
35 ガラス連結部材
40 ガラス連結部材(着脱式ガラス連結部材)
41 貫通孔
42 43 雌ねじ孔
50 ガラス連結部材
51 52 半割部材
53 54 半割雌ねじ
56 57 半割凹部
58 支持収納凹部
59 抜止部収納部
60 回転端部
61 抜止部
B ボルト
N ナット
S1 S2 雄ねじ
W 駆動ワイヤ
W1 W2 上下方向部分

Claims (3)

  1. 車両ドアに固定した、2つの上部ワイヤガイド部材及び該上部ワイヤガイド部材とそれぞれ対をなす2つの下部ワイヤガイド部材と、
    全体として環状をなし、かつ上部ワイヤガイド部材及び下部ワイヤガイド部材に掛け回すことにより、対をなす上部ワイヤガイド部材と下部ワイヤガイド部材の間に位置する部分が上下方向に延びる上下方向部分を構成する駆動ワイヤと、
    該駆動ワイヤを正逆両方向に巻き取る、上記車両ドアに固定した正逆巻取装置と、
    一対の上記上下方向部分とそれぞれ一体化し、かつ、上記車両ドアに対して昇降可能な上記窓ガラスと一緒に昇降する一対のガラス連結部材と、
    を備えるワイヤ式ウィンドレギュレータにおいて、
    上記ガラス連結部材の少なくとも一方を、上記窓ガラスに対して着脱可能で、かつ互いに同軸をなす上下一対の雄ねじまたは雌ねじ孔を有する着脱式ガラス連結部材とし、
    上記駆動ワイヤにおける上記着脱式ガラス連結部材と一体化している部分を一対の端部からなる非連続部分とし、該非連続部分の対をなす両端部に上記一対の雄ねじまたは雌ねじ孔にそれぞれ螺合する雌ねじ孔または雄ねじを形成したことを特徴とするワイヤ式ウィンドレギュレータ。
  2. 車両ドアに固定した、2つの上部ワイヤガイド部材及び該上部ワイヤガイド部材とそれぞれ対をなす2つの下部ワイヤガイド部材と、
    全体として環状をなし、かつ上部ワイヤガイド部材及び下部ワイヤガイド部材に掛け回すことにより、対をなす上部ワイヤガイド部材と下部ワイヤガイド部材の間に位置する部分が上下方向に延びる上下方向部分を構成する駆動ワイヤと、
    該駆動ワイヤを正逆両方向に巻き取る、上記車両ドアに固定した正逆巻取装置と、
    一対の上記上下方向部分とそれぞれ一体化し、かつ、上記車両ドアに対して昇降可能な上記窓ガラスと一緒に昇降する一対のガラス連結部材と、
    を備えるワイヤ式ウィンドレギュレータにおいて、
    上記ガラス連結部材の少なくとも一方を、上記窓ガラスに対して着脱可能で、かつ互いに同軸をなす雄ねじまたは雌ねじ孔と支持収納凹部を上下に備える着脱式ガラス連結部材とし、
    上記駆動ワイヤにおける上記着脱式ガラス連結部材と一体化している部分を一対の端部からなる非連続部分とし、該非連続部分の一方の端部に上記雄ねじまたは上記雌ねじ孔に螺合する雌ねじ孔または雄ねじを形成し、他方の端部を上記支持収納凹部に自身の軸線周りに回転可能かつ該軸線方向に相対移動不能として嵌合する回転端部としたことを特徴とするワイヤ式ウィンドレギュレータ。
  3. 請求項2記載のワイヤ式ウィンドレギュレータにおいて、
    上記駆動ワイヤの上記回転端部に周辺部より大径の抜止部を形成し、
    上記支持収納凹部が、上記抜止部が回転可能に嵌合する抜止部収納部を備えるワイヤ式ウィンドレギュレータ。
JP2008091666A 2008-03-31 2008-03-31 ワイヤ式ウィンドレギュレータ Pending JP2009243165A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008091666A JP2009243165A (ja) 2008-03-31 2008-03-31 ワイヤ式ウィンドレギュレータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008091666A JP2009243165A (ja) 2008-03-31 2008-03-31 ワイヤ式ウィンドレギュレータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009243165A true JP2009243165A (ja) 2009-10-22

Family

ID=41305374

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008091666A Pending JP2009243165A (ja) 2008-03-31 2008-03-31 ワイヤ式ウィンドレギュレータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009243165A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012114793A1 (ja) * 2011-02-24 2012-08-30 シロキ工業株式会社 ウインドレギュレータ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012114793A1 (ja) * 2011-02-24 2012-08-30 シロキ工業株式会社 ウインドレギュレータ
JP2012172480A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Shiroki Corp ウインドレギュレータ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6964632B1 (en) Lifting mechanism for an exercise apparatus
US10567558B2 (en) Camera extending and retracting device and mobile phone
US9326614B2 (en) Lumbar support apparatus
US20140190086A1 (en) Window regulator
US9776489B2 (en) Vehicle deflector device
JP2010037897A (ja) ウィンドウレギュレータ
US20200362611A1 (en) Vehicle door sash structure
US20150322706A1 (en) Window regulator
CN1619091A (zh) 机动车辆所用的带有简化的导轨联接的窗遮光帘
JP2009243165A (ja) ワイヤ式ウィンドレギュレータ
US10385603B2 (en) Window lift mechanism
CN110450862B (zh) 车厢分层装置的驱动器
JP2007010979A (ja) フラットディスプレイ用スタンド装置
JP5008920B2 (ja) 家具の脚体
WO2012011593A1 (ja) ウインドウレギュレータ
JP3129344U (ja) アジャスター付きキャスター
CN113103217A (zh) 机械手
JP2007070120A (ja) エレベーター
JP2009243166A (ja) ワイヤ式ウィンドレギュレータ
JP6045251B2 (ja) ウインドレギュレータ
CN216341838U (zh) 用于控制纱窗或遮光物的卷绕轴的卷绕速度的装置
CN216207506U (zh) 一种摇窗测试用驱动装置
KR101635399B1 (ko) 무대 장치용 각도 조절 활차
CN220447703U (zh) 一种汽车座椅升降控制装置
CN110326915B (zh) 一种抽屉尾部高度调节装置及抽屉