JP2009242011A - 給紙装置及び画像形成装置 - Google Patents

給紙装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009242011A
JP2009242011A JP2008087311A JP2008087311A JP2009242011A JP 2009242011 A JP2009242011 A JP 2009242011A JP 2008087311 A JP2008087311 A JP 2008087311A JP 2008087311 A JP2008087311 A JP 2008087311A JP 2009242011 A JP2009242011 A JP 2009242011A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
paper
sheet
feeding device
paper feed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008087311A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4667482B2 (ja
Inventor
Shinji Oishi
真嗣 大石
Masaharu Kimura
正治 木村
Norifumi Katsura
典史 桂
Yasuaki Fukada
泰章 深田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2008087311A priority Critical patent/JP4667482B2/ja
Priority to US12/406,245 priority patent/US7731171B2/en
Priority to CN2009101302830A priority patent/CN101546148B/zh
Publication of JP2009242011A publication Critical patent/JP2009242011A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4667482B2 publication Critical patent/JP4667482B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/65Apparatus which relate to the handling of copy material
    • G03G15/6502Supplying of sheet copy material; Cassettes therefor
    • G03G15/6511Feeding devices for picking up or separation of copy sheets
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/00362Apparatus for electrophotographic processes relating to the copy medium handling
    • G03G2215/00367The feeding path segment where particular handling of the copy medium occurs, segments being adjacent and non-overlapping. Each segment is identified by the most downstream point in the segment, so that for instance the segment labelled "Fixing device" is referring to the path between the "Transfer device" and the "Fixing device"
    • G03G2215/004Separation device

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

【課題】ピックアップローラにより引き出されたシートを給紙ローラにて搬送するにあたり、次のシートが引き出されることなくカールしたシートに対して搬送力を与えることができ、これによりカールに起因する給紙遅れやJAM等の給紙不良を確実に防止できる給紙装置及びそれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】積載されているシートPのうち最上位のシートPを引き出すためのピックアップローラ230と、ピックアップローラ230により引き出されたシートPを搬送するための給紙ローラ241とを備えた給紙装置200において、ピックアップローラ230と給紙ローラ241との間に該給紙ローラ241の外周面に対して周方向に相対移動可能に架設されたローラベルト244を有し、ローラベルト244は、ピックアップローラ230から回転駆動を得る。
【選択図】図6

Description

本発明は、用紙等のシートに所定の処理を行う画像形成装置等の装置に適用できる給紙装置、特に、積載されているシートのうち最上位のシートをピックアップローラにより引き出し、このピックアップローラにより引き出されたシートを給紙ローラにより搬送する給紙装置及びそれを備えた画像形成装置に関する。
シートに所定の処理を行う画像形成装置等の装置では、一般的には、給紙装置が設けられており、該給紙装置は、積載されているシートのうち最上部に位置するシートから順に1枚ずつシート搬送路に向けて給紙する給紙機構を備えている。
この給紙機構としては、積載されているシートのうち最上位のシートを引き出すためのピックアップローラと、このピックアップローラにより引き出されたシートを搬送するための給紙ローラとを備えたものがある。
ところで、用紙等のシートを外気にさらしたまま(例えばシート収容部に積載した状態で)放置しておくと、湿気や温度などの影響で、シートがカール(例えばシート搬送方向において中央部に比べ両端部が次第に高くなるようにカール)することがある。そうすると、次のような不都合が生じる。
用紙等のシートは、一般的に周囲の環境条件(例えば、低温低湿(より具体的には10℃、20%RH)、又は高温高湿(より具体的には30℃、85%RH)といった環境条件)においては、カールが発生しやすい。特に、腰の強い厚紙や、光沢紙などのように秤量が100g/m2以上であって、ある程度厚みのあるシートにカールが発生した場合、シートの詰まり(以下、JAMという)が発生するという問題があった。
これについて、ピックアップローラ及び給紙ローラを備えた給紙装置にて給紙する際のシートのカールに起因する問題について以下に説明する。なお、以下の例では、シートを積載可能な積載部材としてシート搬送方向に直交する水平方向に沿った軸線回り回動可能とされた回転板を用いた場合を例にとって説明する。
図7及び図8は、ピックアップローラ202及び給紙ローラ203を備えた従来の給紙装置200’を説明するための概略図である。図7(a)は、カールしていないシートPがシート収容部80内で降下している状態を示しており、図7(b)は、カールしていないシートPがシート収容部80内で上昇後に搬送されている状態を示している。また、図8(a)は、カールしたシートPがシート収容部80内で降下している状態を示しており、図8(b)は、カールしたシートPがシート収容部80内で上昇後に搬送されている状態を示している。なお、図8(b)中の破線は、シートP先端の搬送軌跡を示している。
この給紙装置200’は、図7(a)に示す状態から回転板201’をピックアップローラ202に近づくように回動させて回転板201’で正規の(カールしていない)シートPの束を上昇させると、最上位のシートPがピックアップローラ202に接触し、さらにシートPを上昇させると、図7(b)に示すように、第1検知部材(例えばフォトセンサ)208にて第1給紙ローラ202と一体的に移動する第2検知部材(例えば検知片)207を検知し、シートPの上昇が停止する。そして、ピックアップローラ202は、シートPをシート収容部80から給紙ローラ203と分離部材(図示例では分離ローラ)204との間のニップ部γへ送り出し、シートPを1枚ずつ搬送する。
ところで、ピックアップローラ202と給紙ローラ203との間に、例えば、ピックアップローラ202から給紙ローラ203へシートPを円滑に案内するための搬送ガイド部材206が設けられることがある。
従って、湿気や温度などの影響で、シートPがカールした場合、図8に示すように、シートPの搬送時に搬送ガイド部材206の部分に該シートPが当接することがあり(図8(b)のα部分参照)、こうしてカールしたシートPのシート搬送方向下流側端部(以下、先端部という)P1が搬送ガイド部材206に当接しながら搬送されると、該シートPと搬送ガイド部材206との当接部分αでの摩擦負荷による搬送力の低下により給紙遅れや、シートP先端部の引掛りによりJAM等の給紙不良が発生することがある。
このシートの搬送力を向上させるために、下記特許文献1には、給紙台(積載部材)に積載された用紙(シート)の上面に押圧接触した状態で回転駆動され給紙方向に間隔をおいて設けられた分離用と呼び出し用の各給紙コロ(給紙ローラ及びピックアップローラ)を有し、該各給紙コロが用紙の幅方向中央部に設けられ、且つ、該呼び出し用の給紙コロ(ピックアップローラ)の両側には用紙の幅方向に間隔をおいて該呼び出し用の給紙コロよりも低剛性の補助給紙コロが同軸上に設けられた給紙装置が提案されている。
しかしながら、特許文献1に記載の給紙装置では、図7及び図8に示すような構成の如く、呼び出し用の給紙コロ(ピックアップローラ)と分離用の給紙コロ(給紙ローラ)との間に搬送ガイド部材が設けられる場合、たとえピックアップローラの同軸上に補助給紙コロを設けたとしても、カールした用紙の該搬送ガイド部材への当接は避けられず、カールに起因する給紙遅れやJAM等の給紙不良の発生を防止することは困難である。
また、給紙ローラとピックアップローラとの間の外周域にローラベルトを取り付けることで、そのベルト搬送によって、カールしたシートに対し搬送力を与える構成が提案されている。かかる構成の給紙装置では、給紙ローラとピックアップローラとの間の外周域にローラベルトを取り付けることで、カールしたシートがローラベルトに接触してもこのローラベルトと共に移動し、これにより該シートに搬送力を与えることができる。
さらに、下記特許文献2には、底面に負圧を発生させる負圧発生装置を囲むように、搬送方向下流側のプーリー(給紙ローラ)及び上流側のプーリー(ピックアップローラ)に搬送ベルト(ローラベルト)を巻回し、負圧により記録紙(シート)を吸引して搬送するようにした給紙装置が提案されている。
特開2003−171026号公報 特開2002−37465号公報
ところが、給紙ローラとピックアップローラとの間にローラベルトを取り付ける従来の給紙装置では、カールしたシートに搬送力を与えることができる一方で、次のような不都合がある。
すなわち、給紙ローラ及びピックアップローラは、それらに取り付けられたローラベルトにより同期回転する。このため、ピックアップローラは、シートが通過した後も給紙ローラの回転に連動して回転し続ける。従って、ピックアップローラにより最上位のシートが給紙された後も、給紙ローラに連動して回転してしまうので、この給紙ローラに連動したピックアップローラの回転によって、積載部材に積載されている次のシートが引き出される(ピックアップされる)という新たな問題が発生する。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、ピックアップローラにより引き出されたシートを給紙ローラにて搬送するにあたり、次のシートが引き出されることなくカールしたシートに対して搬送力を与えることができ、これによりカールに起因する給紙遅れやJAM等の給紙不良を確実に防止できる給紙装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために、積載されているシートのうち最上位のシートを引き出すためのピックアップローラと、前記ピックアップローラにより引き出されたシートを搬送するための給紙ローラとを備えた給紙装置において、前記ピックアップローラと前記給紙ローラとの間に該給紙ローラの外周面に対して周方向に相対移動可能に架設されたローラベルトを有し、前記ローラベルトは、前記ピックアップローラから回転駆動を得ることを特徴とする給紙装置を提供する。また、本発明は、前記本発明に係る給紙装置を備えたことを特徴とする画像形成装置も提供する。
本発明に係る給紙装置及び画像形成装置では、カールしたシートに対して、前記ピックアップローラと前記給紙ローラとの間に架設された前記ローラベルトにより搬送力を与えることで、該カールしたシートを円滑に搬送することが可能となる。しかも、前記ローラベルトは、前記給紙ローラの外周面に対して周方向に相対移動可能とされ、前記ピックアップローラから回転駆動を得るので、前記ピックアップローラをシートが通過した後、該ピックアップローラの回転を前記給紙ローラの回転に対し独立した状態で停止することができる。つまり、前記ピックアップローラは、積載されているシートのうち最上位のシートが給紙された後に前記給紙ローラが回転していても、この給紙ローラから独立して回転を停止でき、従って、次のシートが引き出されることがない。
このように本発明によれば、前記ピックアップローラにより引き出されたシートを前記給紙ローラにて搬送するにあたり、次のシートが引き出されることなくカールしたシートに対して搬送力を与えることができ、これによりカールに起因する給紙遅れやJAM等の給紙不良を確実に防止することができる。このことは、例えば、前記シートとして、厚紙や光沢紙などの厚みのある用紙を用いる場合に、特に有効である。
本発明において、前記給紙ローラに対し同軸上に設けられた回転自在な回転ローラを有し、前記ローラベルトは、前記ピックアップローラと前記回転ローラとの間に架設されていることが好ましい。
この特定事項によれば、前記回転ローラが前記給紙ローラに対し同軸上に回転自在に設けられ、前記ローラベルトが前記ピックアップローラと前記回転ローラとの間に架設されるので、簡単な構成でありながら、前記ピックアップローラをシートが通過した後に該ピックアップローラの回転を前記給紙ローラの回転に対し独立した状態で確実に停止することができる。
本発明において、前記ローラベルトは、前記給紙ローラ側(例えば、前記回転ローラを備える場合、該回転ローラ)に巻き掛けられる部分の外径が該給紙ローラの径よりも小さくなるように取り付けられていることが好ましい。
この特定事項によれば、前記ピックアップローラを通過したシートを前記給紙ローラにて確実に搬送することができる。
また、本発明において、前記ローラベルトは、前記ピックアップローラ側に巻き掛けられる部分の外径が該ピックアップローラの径以下となるように取り付けられていることが好ましい。
この特定事項によれば、積載されているシートのうち最上位のシートを前記ピックアップローラにて確実に引き出すことができる。
以上説明したように、本発明によると、ピックアップローラにより引き出されたシートを給紙ローラにて搬送するにあたり、次のシートが引き出されることなくカールしたシートに対して搬送力を与えることができ、これによりカールに起因する給紙遅れやJAM等の給紙不良を確実に防止することができる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図1及び図2は本発明に係る給紙装置の一例を備えた画像形成装置を示す図であって、図1は、該画像形成装置の全体の構成を示す説明図であり、図2は、該画像形成装置の画像形成部分を示す部分詳細図である。
[画像形成装置の全体構成]
先ず、画像形成装置1A全体構成について図1及び図2を参照しながら説明する。図1に示す画像形成装置1Aは、本実施の形態では、電子写真方式の画像形成プロセスによって画像を形成するものである。画像形成装置1Aは、像担持体(ここでは感光体ドラム)3と、感光体ドラム3表面を帯電させるための帯電装置(ここでは帯電器)4と、感光体ドラム3上に静電潜像を形成するための露光装置(ここでは露光ユニット)1と、前記静電潜像を現像剤によって現像して感光体ドラム3上にトナー像を形成するための現像装置(ここでは現像器)2と、感光体ドラム3上のトナー像を記録用紙等のシート(以下、用紙という)Pに転写するための転写装置(ここでは転写ユニット)10と、用紙P上の転写画像を該用紙Pに定着するための定着装置(ここでは定着ユニット)6と、転写ユニット10によって転写されずに感光体ドラム3表面に残った残留トナーを除去するためのクリーニング装置(ここではクリーナユニット)5と、感光体ドラム3上の電荷を除電する除電装置41と、主制御部54(図1では図示せず、後述する図3参照)とを備えている。
詳しくは、画像形成装置1Aは、原稿から読み取った画像データ、或いは、図示しない外部装置から受け取った画像データに基づき用紙Pにモノクロ(単色)画像を形成するものである。画像形成装置1Aは、その構成を大別すると、装置本体1A1及び自動原稿処理装置1A2からなっている。装置本体1A1は、画像形成部14、用紙搬送路59、用紙搬送部7及び給紙部8を備えている。
装置本体1A1の上面部には、原稿が載置される透明ガラスからなる原稿載置台21が設けられ、この原稿載置台21の上方には、自動原稿処理装置1A2が上方に向かい揺動開放自在に設けられている。
自動原稿処理装置1A2は、原稿(図示せず)を原稿搬送路Fに沿って搬送する自動原稿送り装置22aと、搬送されてきた原稿又は位置決めされた原稿の画像情報を読み取る原稿読み取り部として作用するスキャナ部22bとを備えている。
スキャナ部22bの下方には、画像形成部14及び用紙排出部(ここでは排紙トレイ)9が配設され、さらに、その下方には、複数の用紙Pを収納する給紙部8が配設されている。
画像形成部14は、画像データに基づいて画像を用紙Pに記録するものであって、既述の感光体ドラム3、帯電器4、露光ユニット1、現像器2、転写ユニット10、除電装置41、クリーナユニット5及び定着ユニット6を備えている。
感光体ドラム3は、ここでは円筒状を呈し、露光ユニット1の下方に配設され、図示しない駆動手段により所定方向(図中の矢印A方向)に回転するようになっている。この感光体ドラム3の外周面に沿って、画像転写終了後の位置を基準として感光体ドラム回転方向A下流側に向かい、用紙剥離爪31、クリーナユニット5、電界発生部として作用する帯電器4、現像器2、除電装置41がこの順に配置されている。
用紙剥離爪31は、ソレノイド32により感光体ドラム3の外周面に接離可能に配置されている。この用紙剥離爪31は、感光体ドラム3の外周面に当接した状態で、感光体ドラム3上の未定着トナー像を用紙Pに転写する際にその感光体ドラム3の表面に張り付いた用紙Pを剥離するものである。
なお、用紙剥離爪31の駆動手段として、ソレノイド32の換わりに駆動用モータ等を採用してもよく、その他の駆動手段の選択も可能である。
帯電器4は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段として作用するものであって、感光体ドラム3の上方でその外周面に近接して配置されている。帯電器4は、本実施の形態では、チャージャー型のものとされている。なお、帯電器4は、感光体ドラム3に接触するローラ型やブラシ型のものであってもよい。
露光ユニット1は、本実施の形態では、二つのレーザ照射部11,11及び二つのミラー群12,12を備えるレーザスキャニングユニット(LSU)とされている。この露光ユニット1は、画像処理部57(図1及び図2では図示せず、図3参照)から出力された画像データ(印字用画像情報)に応じてレーザ光を各レーザ照射部11,11からそれぞれ出射するようになっている。また、露光ユニット1は、レーザ照射部11,11からレーザ光を感光体ドラム3にミラー群12,12を介してそれぞれ照射して、帯電器4によって均一に帯電された感光体ドラム3表面を露光し、これにより、感光体ドラム3表面に静電潜像を形成するようになっている。露光ユニット1は、本実施の形態では、高速画像形成処理に対応するために二つのレーザ照射部11,11を備えた2ビーム方式が採用され、照射タイミングの高速化に伴う負担を軽減できるようになっている。なお、露光ユニット1として、レーザスキャニングユニットの代わりに、発光素子をアレイ状に並べたEL書き込みヘッドやLED書き込みヘッドを用いることもできる。
現像器2は、トナーを感光体ドラム3表面に供給して、静電潜像を現像し(顕像化し)、トナー像を感光体ドラム3表面に形成するものである。現像器2は、感光体ドラム3の回転方向Aにおいて帯電器4より下流側で略水平(図中で右側)に感光体ドラム3に近接した状態で配置されている。
感光体ドラム3上のトナー像は、転写ユニット10から感光体ドラム3上で顕像化された静電潜像が有する電荷の逆極性の電界が、搬送される用紙P上に印加されることで該用紙P上に転写される。
転写ユニット10は、本実施の形態では、転写ベルト103、駆動ローラ101、従動ローラ102及び弾性導電性ローラ105を備えている。転写ベルト103は、これらのローラ101,102,105に架橋されている。転写ユニット10は、感光体ドラム3の下方で、転写ベルト103の表面が感光体ドラム3の外周面の一部と接触するように配置されている。この転写ベルト103により、用紙Pを感光体ドラム3に押圧しながら搬送するようになっている。
詳しくは、転写ベルト103は、これらのローラ101,102,105の回転によって表面が移動することで、その表面に載せられた用紙Pを搬送するようになっている。転写ベルト103は、所定の抵抗値(例えば、1×109〜1×1013Ω/cm)を有している。感光体ドラム3と転写ベルト103の接触部104には、駆動ローラ101及び従動ローラ102とは異なる導電性で転写電界を印加可能な弾性導電性ローラ105が配置されている。弾性導電性ローラ105は、転写ベルト103を介して感光体ドラム3表面に押し付けられている。これにより、転写ベルト103上の用紙Pを感光体ドラム3表面に押し付けることができる。この弾性導電性ローラ105には、感光体ドラム3表面のトナー像の電荷とは逆極性の転写電界が印加される。この逆極性の転写電界により感光体ドラム3表面のトナー像を転写ベルト103上の用紙Pに転写することができる。例えば、トナー像が(−)極性の電荷を有する場合は、弾性導電性ローラ105に印加される転写電界の極性が(+)極性とされる。この転写ユニット10では、弾性導電性ローラ105は、弾性ゴム、発泡性樹脂等の軟質材料により構成されている。この弾性導電性ローラ105が弾性を有することによって、感光体3と転写ベルト103が線接触でなく、所定の幅(いわゆる転写ニップと称される)104を有する面接触となる。これにより、搬送される用紙Pへの転写効率の向上を図ることができる。
更に、転写ベルト103の転写領域の用紙搬送方向(図中矢印X方向)下流側には、除電ローラ106が転写ベルト103の背面(用紙Pの搬送面とは反対側の面)に接触配置されている。除電ローラ106は、搬送される用紙Pが転写領域で印加された電界を除電し、次工程への搬送をスムーズに行うためのものである。また、転写ユニット10には、除電機構108が配置されている。除電機構108は、転写ベルト103上のトナーを除去するベルトクリーニングユニット107及び転写ベルト103の除電を行うものである。除電機構108に用いられる除電を行うための手法としては、装置を介して接地する手法、若しくは積極的に前記転写電界の極性とは逆極性を印加する手法がある。
転写ユニット10で用紙P上に転写された静電像(未定着トナー)は、定着ユニット6に搬送されて加圧及び加熱されることで未定着トナーが溶融されて用紙P上に定着される。
定着ユニット6は、用紙Pを加熱及び加圧して、該用紙P上のトナー像を加熱定着させるものである。詳しくは、定着ユニット6は、加熱ローラ6a及び加圧ローラ6bを備え、この加熱ローラ6a及び加圧ローラ6bにより用紙Pを挟持した状態で加熱ローラ6aを回転させ、加熱ローラ6aと加圧ローラ6bとの間に通過させることにより、用紙P上に転写されたトナー像を溶融して定着させるものである。
定着ユニット6の用紙搬送方向X下流側には、用紙Pを搬送する搬送ローラ16が設けられている。
加熱ローラ6aの外周面には、用紙剥離爪611、ローラ表面温度検出部材(サーミスター)612及びローラ表面クリーニング部材613が配置されている。加熱ローラ6a内側には、該加熱ローラ6a表面を所定温度(定着温度:概ね160〜200℃)に加熱するための熱源614が設けられている。また、加熱ローラ6aに対して加圧ローラ6bが所定圧で圧接されるように、加圧ローラ6bの両端に図示しない加圧部材が配置されている。この加圧ローラ6bには、ローラの両端部で加熱ローラ6aに対し所定圧量で加圧ローラ6bが圧接することが可能な加圧部材621が配置され、さらに、加圧ローラ6bの外周面には加熱ローラ6aの外周面と同様に、用紙剥離爪622、ローラ表面クリーニング部材623が配置されている。
この定着ユニット6は、加熱ローラ6aと加圧ローラ6bとの間の圧接部(いわゆる定着ニップ部と称される)600に用紙Pが搬送されてくると、これらのローラ6a,6bにより用紙Pが搬送されつつ、用紙P上の未定着トナー像が加熱溶融されて加圧されるようになっている。これにより、未定着のトナー像を用紙P上に定着することができる。
除電装置41は、感光体ドラム3の表面に形成されたトナー像を用紙Pに転写しやすくするために該感光体ドラム3の表面電位を低下させるための転写前除電手段とされている。除電装置41は、感光体ドラム回転方向Aで現像器2より下流側で該感光体ドラム3に近接した状態で配置されている。
なお、本実施の形態では、除電装置41は、除電電極を用いて構成されているが、除電電極の替わりに除電ランプを用いてもよいし、その他の方式により除電するようにしたものであってもよい。
クリーナユニット5は、現像、転写後に感光体ドラム3の表面に残留したトナーを除去して回収するものである。クリーナユニット5は、感光体ドラム3を挟んで現像器2と略対向する位置で感光体ドラム3の側方で略水平(図中で左側)に配置されている。
用紙搬送路59は、給紙部8における用紙収容部80から画像形成部14へ用紙Pを導くものである。詳しくは、用紙搬送路59には、用紙Pを搬送するための複数対の搬送ローラ84,…と、一対のレジストローラ15とが設けられている。一対のレジストローラ15は、複数対の搬送ローラ84,…からの用紙Pを感光体ドラム3上の静電潜像と同期をとって感光体ドラム3と転写ベルト103との間に搬送するように、図示しない駆動手段により動作するようになっている。一対のレジストローラ15は、用紙搬送方向Xにおいて感光体ドラム3より上流側且つ複数対の搬送ローラ84,…より下流側に配置されている。
本実施の形態では、給紙部8には用紙収容部80及び給紙装置200が設けられている。用紙収容部80は、大容量給紙カセット(LCC)81、手差しトレイ82及び複数の給紙トレイ83,…からなっている。用紙搬送路59において、複数対の搬送ローラ84,…は、用紙Pを給紙トレイ83,…から給紙装置200によって受け取り、用紙Pの先端部がレジストローラ15に達するまで該用紙Pを搬送するようになっている。即ち、複数対の搬送ローラ84,…は、一時的に停止しているレジストローラ15に用紙Pの先端部が達して当接し、該用紙Pが撓むまで該用紙Pを搬送するようになっている。この撓んだ用紙Pの弾性力により、該用紙Pの先端部をレジストローラ15に対して平行に揃えることが可能となる。レジストローラ15は、この後、回転駆動されることにより、該用紙Pを画像形成部14の転写ユニット10へ搬送するようになっている。
用紙搬送部7は、画像形成部14にて画像形成された用紙Pを排紙ローラ17により排紙トレイ17へと搬送するようになっている。
なお、用紙搬送部7においては、記録紙Pの位置等を検出する用紙搬送検知装置170(図1及び図2では図示せず、図3参照)を構成する用紙検知センサ171が各所に配置されている。これにより、各センサにより検出された記録紙Pの位置に基づいて複数対の搬送ローラ84,…やレジストローラ15が駆動制御され、記録紙Pが搬送及び位置制御される。
給紙装置200は、用紙収容部80を構成する複数の給紙トレイ83,…に対応して設けられている。
各給紙トレイ83は、画像情報が出力(印字)される複数枚の用紙Pを蓄積しておくためのものであり、画像形成部14の下方における給紙部8に装着されるようになっている。
画像形成装置1Aは、本実施の形態では、高速画像形成処理を目的としているため、各給紙トレイ83は、例えばA4、A3やB4等の定型サイズの用紙Pを500〜1500枚収容可能な容積が確保されている。
また、画像形成装置1Aの側面には、大容量給紙カセット(LCC)81及び手差しトレイ82が設けられている。大容量給紙トレイ81は、複数種の用紙Pを多量に収容可能なものである。手差しトレイ82は、主として不定型サイズ及び/又は少量の用紙Pを供給するためのものである。
排紙トレイ9は、手差しトレイ82とは反対側の画像形成装置1Aの側面に配置されている。この画像形成装置1Aは、排紙トレイ9に代えて、排紙用紙の後処理装置(例えば、ステープル、パンチ処理等の後処理装置)や、複数段の排紙トレイをオプションとして配置することも可能な構成となっている。
以上説明した画像形成装置1Aは、用紙搬送部7によって、用紙収容部80から供給される用紙Pを感光体ドラム3と転写ユニット10との間に一枚ずつ搬送し、該用紙Pに対して感光体ドラム3上に形成されたトナー像を転写する。そして、定着ユニット6にて該用紙Pに未定着トナー像を定着する。その後、トナー像が定着された用紙Pは、指定された処理モードに応じて処理されて排紙トレイ9に排出される。
[画像形成装置の制御系]
次に、図1及び図2に示す画像形成装置1Aの制御系について、図3を参照しながら説明する。図3は、図1及び図2に示す画像形成装置1Aの制御構成を概略的に示すブロック図である。
図3に示すように、画像形成装置1Aに備えられた主制御部54は、該画像形成装置1A全体の動作を制御するものであり、例えば、CPU等の中央処理ユニットからなっており、記憶部53に接続されている。記憶部53は、ROM(Read Only Memory)55、RAM(Random access Memory)56等の半導体メモリを含んでいる。
ROM55は、主制御部54が実行する処理の手順である制御プログラムを格納するものである。RAM56は、作業用のワークエリアを提供するものである。
主制御部54は、画像の読み取り処理、画像処理、画像形成処理、及び用紙Pの搬送処理等をROM55に予め記憶されたプログラムにしたがってRAM56等の一時的記憶手段を用いて実行するようになっている。
なお、ROM55やRAM56等の半導体メモリに代えてHDD(ハードディスクドライブ)などの記憶手段を用いることができる。
画像形成装置1Aにおいて、スキャナ部22bによって読み取った原稿の画像情報(原稿画像データ)、又は図示しない通信ネットワークに繋がれた各端末装置から送信された原稿画像情報は、通信処理部58を介して画像処理部57に入力されるようになっている。
画像処理部57は、RAM56等の記憶部53に記憶された原稿画像情報を印字(用紙Pへの画像形成)に適した印字用画像情報に上記のプログラムによって処理するものである。印字用画像情報は画像形成部14に入力される。
画像形成部14、用紙搬送路59等において用紙Pの各種検出・制御を行う用紙搬送部7、定着ユニット6、排紙ローラ17において用紙Pの各種の検出・制御を行う排紙処理部60は、各々の駆動制御部62と連動している。
用紙搬送部7によって搬送される用紙Pは、印字工程(画像形成部14での画像情報の印字処理)と、その後に、その印字処理された用紙に対する定着工程(定着ユニット6)を経て用紙排出部である排紙トレイ9に排出されるようになっている。
なお、用紙搬送部7には、レジスト前検知スイッチ596、用紙検知センサ171,…や図示しない定着検知スイッチ及び排紙検知スイッチ等の検出信号が主制御部54の入力系に入力されるようになっている。
レジスト前検知スイッチ596は、レジストローラ15に用紙Pが到達したか否かを検出するスイッチである。定着検知スイッチは、定着ユニット6に用紙Pが到達したか否かを検出するスイッチである。排紙検知スイッチは、用紙Pが排紙された否かを検出するスイッチである。また、用紙搬送路59よって搬送される用紙Pは、用紙検知センサ171,…によって搬送状態が検出される。
そして、主制御部54は、入力系に接続された各種センサやスイッチなどの部材からの入力信号に基づき、出力系に接続されたモータやソレノイド、ランプなどの部材のタイミング制御を行うようになっている。
また、画像形成装置1Aには、運転条件設定部77が設けられている。この運転条件設定部77は、操作スイッチ類76によって使用者が設定した画像形成要求または用紙Pの種類等の画像形成条件に応じて、画像形成装置1Aの画像形成、又は搬送条件等の運転条件を設定するものである。
また、画像形成装置1Aは、設定された前記運転条件にしたがって、原稿読取駆動部64、用紙搬送駆動部66、印字処理駆動部68、定着駆動部70、及び排紙駆動部72の動作を駆動制御部62の制御によって行うようになっている。かかる動作は、ROM55に記憶されたプログラムに基づく主制御部54の指令に従って同期して行うようになっている。
原稿読取駆動部64は、スキャナ部22bの駆動用アクチュエータである。用紙搬送駆動部66は、用紙搬送部7の駆動用アクチュエータであり、ここでは、用紙搬送部7の駆動用モータである。より具体的には、用紙搬送駆動部66は、用紙搬送路59より用紙搬送方向X上流側に配置された後述する給紙装置200の後述する呼込部材230、複数対の搬送ローラ84,…及びレジストローラ15の駆動用モータである。印字処理駆動部68は、画像形成部14の駆動用アクチュエータであり、ここでは、感光体ドラム3の駆動用モータである。定着駆動部70は、定着ユニット6の駆動用アクチュエータであり、ここでは、定着ユニット6の加熱ローラ6a及び加圧ローラ6bの駆動用モータである。
排紙駆動部72は、排紙処理部60の駆動用アクチュエータであり、ここでは、排紙ローラ17などの駆動用モータである。
これらの各駆動部の駆動用モータは、それぞれ同じ又は異なるモータを駆動源として適宜に動力伝達機構を介して構成することができる。
さらに、画像形成装置1Aには、オプション構成74として、後処理装置(ステープル装置、パンチ装置、複数段排紙トレイ、シフター等々)、自動原稿読み取り装置(自動原稿処理装置1A2等)が配置可能であり、それらオプション構成74は画像形成装置1Aの主制御部54とは別に各々のオプション構成74内に制御部74aを持ちながら、装置とのタイミング調整を、通信処理部58を介して同期するように構成されている。
[給紙装置の構成]
次に、本発明の実施形態に係る給紙装置200について、図4及び図5を参照しながら説明する。なお、ここでは、用紙収容部80のうちの給紙トレイ83に対して給紙装置200を適用した場合を例にとって説明する。
図4は、本発明の実施形態に係る給紙装置200及びそれが設けられた給紙トレイ83の概略構成を説明するための図であって、図4(a)は、カールしていない用紙Pが給紙トレイ83内で降下している状態を正面から視た透視図であり、図4(b)は、カールしていない用紙Pが給紙トレイ83内で上昇している状態を正面から視た透視図である。また、図5は、図4に示す給紙装置200及び給紙トレイ83の概略構成を説明するための図であって、図5(a)は、該給紙装置200及び給紙トレイ83の平面図であり、図5(b)は、該給紙装置200及び給紙トレイ83を背面から視た透視図である。なお、図5において、図4に示す上限位置検出装置270は図示を省略しており、加えて図5(b)において、図4に示すピックアップローラ230及び給紙ローラ241も図示を省略している。また、図4及び図5においては、後述するローラベルト244についても図示を省略している。
給紙トレイ83は、用紙Pを収容する収容容器831と、収容容器831に収容した用紙Pの用紙搬送方向X上流側端部(以下、後端部という)P3の後方への移動を規制する第1規制部材832と、収容容器831に収容した用紙Pの用紙搬送方向Xに直交する水平方向(図中矢印Y方向)の位置を規制する第2規制部材833a,833bとを備えている。
給紙装置200は、積載部材201を備えている。積載部材201は、複数の用紙Pを積載可能なものとされている。
本実施の形態では、積載部材201は、複数の用紙Pを積載可能、且つ用紙搬送方向Xの少なくとも先端部P1を上下に昇降可能なものであり、ここでは、用紙搬送方向Xに直交する方向Yに沿った軸線回り回動可能な回転板とされている。詳しくは、収容容器831及び積載部材201(以下、回転板201という)は、何れも平面視四角形状のものとされており、回転板201は収容容器831内に収容されている。
給紙装置200は、さらに給紙機構220を備えている。この給紙機構220は、給紙トレイ83に収納されて回転板201に積載されている最上位の用紙Pを引き出すためのピックアップローラ230と、ピックアップローラ230にて引き出された用紙Pを1枚ずつ搬送するための分離搬送機構240と、回転板201の少なくとも先端部P1を上下に昇降させる昇降装置280と、回転板201の上限位置を検知する上限位置検出装置270とを備えている。本実施の形態では、昇降装置280は、回転板201の先端部P1側を用紙搬送方向Xに直交する方向Yに沿って配置される回転軸Q1回りに上下に昇降させる昇降機構250と、昇降機構250を駆動する昇降駆動部260とを備えている。昇降駆動部260は、ここではリフトアップ駆動モータ等の昇降駆動用アクチュエータとされている。そして、給紙装置200は、昇降駆動部260の駆動によって昇降機構250にて上昇状態にある回転板201に載せられた用紙Pのうち最上部に位置する用紙Pをピックアップローラ230にて順に引き出して(ピックアップして)該用紙Pを分離搬送機構240にて捌くことで、用紙搬送路59に向けて1枚ずつ供給するようになっている。
ピックアップローラ230は、給紙トレイ83の用紙排出(用紙Pの先端部P1)側の上方に配置されている。分離搬送機構240は、ピックアップローラ230にて引き出される用紙Pの上面側に配置される給紙ローラ241と、該給紙ローラ241に対峙される分離部材(ここでは分離ローラ、以下、分離ローラという)242とを備えている。
詳しくは、ピックアップローラ230は、給紙ローラ241の軸線回りに旋回自在とされている。また、ピックアップローラ230は、給紙ローラ241と同方向に回転駆動されるようになっている。そして、ピックアップローラ230と給紙ローラ241との間には、ピックアップローラ230から給紙ローラ241へ用紙Pを円滑に案内するための搬送ガイド部材206が設けられている。この搬送ガイド部材206は、給紙ローラ241の軸線回りに旋回自在とされており、ピックアップローラ230を軸線回りに回転自在に支持している。なお、ピックアップローラ230及び給紙ローラ241等のさらに詳しい構成については、のちほど説明する。
回転板201は、該回転板201の用紙排出側とは反対側端部において支持部材831a,831b(図5(a)参照)に回転軸Q1回り回動自在に支持されている。
詳しくは、支持部材831は、収容容器831の用紙搬送方向Xに直交する方向Y両側の側板とされており、該両側板831a,831bがそれぞれ回転軸Q1,Q1を支持している。回転板201は、用紙排出側とは反対側端部における用紙搬送方向Xに直交する方向Y両端部において上方に延びる係合支点部201a,201aを有している。この係合支点部201a,201aには、用紙搬送方向Xに直交する方向Yに貫通する貫通穴201b、201bが設けられている。そして、この貫通穴201b、201bに回転軸Q1,Q1が軸線回り回転自在に嵌入されている。これにより、回転板201は、回転軸Q1を介して両側板831a,831bに回転軸Q1回り回動自在に支持されるようになっている。
昇降機構250は、用紙排出側において回転板201を回転軸Q1回りに上下に昇降させる昇降部材251を備えている。
詳しくは、昇降部材251は、用紙搬送方向Xに直交する方向Yに沿って配置される回転軸Q2及び該回転軸Q2に支持された回動部251aを備え、回転板201と収容容器831の底板831cとの間に配置されている。回転軸Q2は、収容容器831の両側板831a,831bに軸線回り回転自在に支持されている。また、回転軸Q2は、収容容器831の一方の側板831aより外部に突出した突出部Q2aを有している。すなわち、収容容器831の一方の側板831aには、用紙搬送方向Xに直交する方向Yに貫通する貫通穴831a’が設けられている。そして、この貫通穴831a’に回転軸Q2が軸線回り回転自在に嵌入されている。
また、回転軸Q2の突出部Q2aには、昇降駆動部260の可動部260aに係合される係合部Q2bが相対回転不能に設けられている。なお、回転軸Q2の係合部Q2b及び昇降駆動部260の可動部260aは、少なくとも一方が回転軸Q2方向に沿って移動自在とされ且つ他方側へ向けて付勢されている。そして、回転軸Q2の係合部Q2bと昇降駆動部260の可動部260aとは、給紙トレイ83の給紙部8への装着時に、又は装着後に可動部260aが回転することにより、凹凸係合することで、可動部260aの回転に伴って係合部Q2bが回転するようになっている。
回動部251aは、回転軸Q2の周方向の一部において該回転軸Q2の径方向外方に向けて延設されている。回動部251aは、回転軸Q2の軸線回りの回転によって回転板201の底面201d’に当接しつつ摺動することで、回転板201が収容容器831の底板831cと平行状態となる下降姿勢と、回転板201の用紙排出側が上昇して回転板201が傾斜状態となる上昇姿勢とをとり得るようになっている。そして、昇降駆動部260は、可動部260aから係合部Q2bを介して回転軸Q2を回転させることで、回動部251aによって回転板201を用紙排出部側で回転軸Q1回りに上下に昇降させることができる。
上限位置検出装置270は、所定位置に固定された第1検知部材271と、昇降駆動部260の駆動によって昇降する部分に配設された第2検知部材272とを備えている。この上限位置検出装置270は、昇降駆動部260の駆動に伴う第2検知部材272の移動によって第1及び第2検知部材271,272が検知状態(ここではON状態)となることで回転板201の所定の基準上限位置を検知できるようになっている。ここで、基準上限位置とは、回転板201に積載されている正規の(カールしていない)用紙Pの最上位面から該最上位面に沿って延びる直線経路βが給紙ローラ241と分離ローラ242との間のニップ部γを通過するような位置をいう(図4(b)参照)。
ここでは、第1検知部材271は、給紙部8の所定位置に固設されたフォトセンサとされている。また、第2検知部材272は、ピックアップローラ230と給紙ローラ241との間に設けられた搬送ガイド部材206に配設された検知片とされている。かかる構成の上限位置検出装置270は、回転板201の上昇に伴う搬送ガイド部材206の移動によって第2検知部材272を第1検知部材271が検知することで、回転板201が前記基準上限位置に位置していることを検知することができる。この検知によって、主制御部54は、昇降駆動部260の作動を停止し、回転板201の上昇を停止するように構成されている。なお、主制御部54は、回転板201上の用紙Pが少なくなり、搬送ガイド部材206が下方に回動して、第2検知部材272による第1検知部材271の検知が解除されると、昇降装置280の昇降駆動部260を作動させ、第1及び第2検知部材271,272が検知状態になる位置に回転板201を上昇させるように構成されている。
[本発明の特徴部分の説明]
次に、本実施形態の給紙装置200の構成について図6を参照しながら説明する。
図6は、本実施形態に係る給紙装置200の概略構成を説明するための図であって、図6(a)は、該給紙装置200のピックアップローラ230及び給紙ローラ241並びにその周辺部分を示す側面図であり、図6(b)は、該給紙装置200のピックアップローラ230及び給紙ローラ241部分の平面図であり、図6(c)は、該給紙装置200のピックアップローラ230及び給紙ローラ241部分の断面図である。なお、図6において、搬送ガイド部材206は図示を省略してある。
給紙装置200は、ピックアップローラ230と給紙ローラ241との間に該給紙ローラ241の外周面に対して周方向に相対移動可能(ここでは相対移動自在)に掛け渡された無端状のローラベルト244を備えている。換言すれば、給紙ローラ241の外周面とローラベルト244の内周面とは互いに周方向に相対移動可能(ここでは相対移動自在)とされている。これにより、ピックアップローラ230の回転が停止しても給紙ローラ241の回転を許容できるようになっている。そして、ローラベルト244は、ピックアップローラ230から回転駆動を得るようになっている。
本実施の形態では、給紙装置200は、給紙ローラ241に対し同軸上に且つ重なるように軸線回り相対回転自在に設けられた回転ローラ243を備えており、この回転ローラ243とピックアップローラ230との間にローラベルト244が掛け渡されている。つまり、ローラベルト244に関してはピックアップローラ230が駆動ローラとなり、給紙ローラ241の同軸上に設けられた回転自在な回転ローラ243が従動ローラとなる。なお、回転ローラ243の幅は、給紙ローラ241の幅より小さくなっている。
詳しくは、主制御部54は、用紙搬送駆動部66から給紙シャフト245への駆動タイミングを制御すると共に、用紙搬送駆動部66から給紙ローラ241に直近する一対の搬送ローラ(以下、給紙後搬送ローラという)84への駆動タイミングを制御するように構成されている。そして、主制御部54は、回転板201に積載された用紙Pの給紙を行うにあたり、給紙シャフト245及び給紙後搬送ローラ84への駆動開始を指示し、その後、給紙後搬送ローラ84の用紙搬送を検知する用紙検知センサ(以下、搬送センサという)171が給紙後搬送ローラ84の用紙Pの搬送を検知すると、給紙シャフト245への駆動の遮断を指示するように構成されている。
給紙ローラ241は、給紙シャフト245にワンウェイ連結部材246(以下、ワンウェイカップリングという)を介して連結されている。このワンウェイカップリング246は、給紙シャフト245が回転駆動方向(用紙Pを搬送する方向)Bに回転するときには給紙シャフト245に対して給紙ローラ241を連結する(相対回転不能とする)一方、給紙シャフト245の回転が停止すると給紙ローラ241を回転駆動方向Bへ回転自在とするものである。これにより、給紙ローラ241は、給紙シャフト245に対する用紙搬送駆動部66からの駆動により用紙Pを搬送できる一方、給紙シャフト245に対する用紙搬送駆動部66からの駆動遮断後に分離ローラ242を間にして給紙後搬送ローラ84にて搬送される用紙Pにて空回りできるようになっている。なお、給紙ローラ241に対向して配置される分離ローラ242は、給紙ローラ241と同方向B(用紙Pを搬送する方向とは反対方向)に回転駆動するようになっている。
ピックアップローラ230は、給紙シャフト245にワンウェイ駆動伝達機構247を介して連結されている。ワンウェイ駆動伝達機構247は、給紙シャフト245が回転駆動方向Bに回転するときには給紙シャフト245に対してピックアップローラ230を連結する一方、給紙シャフト245の回転が停止するとピックアップローラ230を回転駆動方向Bへ回転自在とするものである。ワンウェイ駆動伝達機構247において、給紙シャフト245とピックアップシャフト231との間の何れの箇所にワンウェイ機構を設けてもよい。ここでは、ワンウェイ駆動伝達機構247は、給紙シャフト245に連結されたワンウェイ連結部材247a(以下、ワンウェイプーリーという)と、このワンウェイプーリー247aからの駆動力をピックアップローラ230に伝達する駆動伝達部材247bとからなっている。
ワンウェイプーリー247aは、給紙シャフト245が回転駆動方向Bに回転するときには給紙シャフト245に対して駆動伝達部材247bを介してピックアップローラ230を連結する一方、給紙シャフト245の回転が停止するとピックアップローラ230を駆動伝達部材247bを介して回転駆動方向Bへ回転自在とするものである。これにより、ピックアップローラ230は、給紙シャフト245に対する用紙搬送駆動部66からの駆動により用紙Pを搬送できる一方、給紙シャフト245に対する用紙搬送駆動部66からの駆動遮断後に回転板201に積層される用紙Pを間にして給紙後搬送ローラ84にて搬送される用紙Pにて空回りできるようになっている。
なお、駆動伝達部材247bは、ワンウェイプーリー247aからの駆動力をピックアップローラ230に伝達するものであればいずれのものでもよく、本実施の形態は、ピックアップローラ230のピックアップシャフト231に相対回転不能に設けられた連結部材(ここではプーリー、以下、ピックアッププーリーという)247cと、ピックアッププーリー247c及びワンウェイプーリー247aに巻き掛けられた無端状の駆動ベルト(以下、ピックアップ駆動ベルトという)247dとを備えている。
回転ローラ243は、円筒状の部材(例えばベアリング部材)とされており、その内周面が給紙ローラ241の外周面に嵌入されている。そして、回転ローラ243は、その外周面が給紙ローラ241の外周面に対して軸線回りの周方向に相対移動自在とされている。つまり、回転ローラ243と給紙ローラ241とは互いに軸線回り相対回転自在とされている。
かかる構成を備えた給紙装置200では、カールした用紙Pに対して、ピックアップローラ230と給紙ローラ241との間に掛け渡されたローラベルト244により搬送力を与えることで、該カールした用紙Pを正常に搬送することができる。しかも、ローラベルト244は、給紙ローラ241の外周面に対して周方向に相対移動可能とされ、ピックアップローラ230から回転駆動を得るので、ピックアップローラ230を用紙Pが通過した後、該ピックアップローラ230の回転を給紙ローラ241の回転に対し独立した状態で停止することができると共に、ピックアップローラ230の回転が停止しても給紙ローラ241の回転を許容することができる。つまり、ピックアップローラ230は、回転板201に積載されている用紙Pのうち最上位の用紙Pの後端が通過した後に給紙ローラ241が回転していても、この給紙ローラ241から独立して回転を停止でき、従って、次の用紙Pが引き出されることがない。
このように給紙装置200によれば、ピックアップローラ230により引き出された用紙Pを給紙ローラ241にて搬送するにあたり、次の用紙Pが引き出されることなくカールした用紙Pに対して搬送力を与えることができ、これによりカールに起因する給紙遅れやJAM等の給紙不良を確実に防止することができる。
さらに、本実施の形態では、回転ローラ243が給紙ローラ241に対し同軸上に回転自在に設けられているので、簡単な構成となっている。そして、ローラベルト244は、ピックアップローラ230と回転ローラ243との間に掛け渡されているので、ピックアップローラ230を用紙Pの後端が通過した後に該ピックアップローラ230の回転を給紙ローラ241の回転に対し独立した状態で停止することができる一方、ピックアップローラ230の回転が停止しても給紙ローラ241を円滑に回転させることができる。
本実施の形態においては、ローラベルト244は、ピックアップローラ230側に巻き掛けられる部分(図6(a)中R1参照)の外径(以下、ピックアップローラ側ベルト外径という)r1が該ピックアップローラ230の外径r2以下となるように取り付けられている。ここでは、ピックアップローラ230は、外周面の軸線方向中央部が周方向全域に亘って凹んでおり、この凹部230aにローラベルト244が巻き掛けられている。この凹部230aに深さはローラベルト244の厚み以上とされている。また、ローラベルト244は、給紙ローラ241側(ここでは回転ローラ243)に巻き掛けられる部分(図6(a)中R2参照)の外径(以下、給紙ローラ側ベルト外径という)r3が該給紙ローラ241の外径r4よりも小さくなるように取り付けられている。ここでは、給紙ローラ241は、外周面の軸線方向中央部が周方向全域に亘って凹んでおり、この凹部241aに回転ローラ243が設けられ、さらにその上にローラベルト244が巻き掛けられている。この凹部241aに深さは回転ローラ243の厚みとローラベルト244の厚みとの合計より深くなっている。
[給紙装置の動作]
以下、図6を用いて図4及び図5を参照しながら本実施形態の給紙装置200の動作を説明する。
本実施形態の給紙装置200において、画像形成装置1Aへのジョブ要求がなされると、図4(a)に示す状態から昇降駆動部260によって回転板201をピックアップローラ230に近づくように回動させて回転板201上の用紙Pを上昇させると、用紙Pがピックアップローラ230に接触し、さらに用紙Pを上昇させると、図4(b)に示すように、第1検知部材271が第2検知部材272を検知し、用紙Pの上昇が停止する。そして、ピックアップローラ230は、用紙Pを回転板201から給紙ローラ241と分離ローラ242との間のニップ部γへ向けて送り出し、用紙Pを1枚ずつ給紙する。
次に、図6(a)に示すように、搬送センサ171にて用紙Pの先端位置を検出すると、内部タイマにより所定時間経過後に用紙搬送駆動部66から給紙シャフト245への駆動を遮断し、給紙後搬送ローラ84のみで用紙Pの搬送を行う。
従来の給紙装置においては、例えば、低温低湿(10℃ 20%RH)、又は高温高湿(30℃ 85%RH)の環境条件では、用紙Pにカールが発生しやすく、特に、用紙Pが腰の強い厚紙や光沢紙などの用紙のように秤量が100g/m2以上のある程度厚みがある用紙の場合には、図8(b)に示すように、カール状態の用紙Pが搬送ガイド部材206に当接しながら給紙されると、用紙Pと搬送ガイド部材206との当接部分αでの摩擦負荷による搬送力の不良が発生することがある。なお、ピックアップの際に用紙Pに加わる力は、元々、用紙Pの重送防止との兼ね合いで低い搬送力(例えば、1.961N〜3.432N(200gf〜350gf))に設定されており、摩擦による搬送力の不良によってカールに起因する給紙不良の影響が出やすいという傾向にある。
すなわち、従来の問題点は、特に、用紙搬送方向Xにおいて中央部P2に比べ両端部P1,P3が次第に高くなるようにカール(以下、上カールという)した用紙Pの通紙において、ピックアップローラ230の回転により用紙Pが給紙ローラ241の方へ進むが カールした用紙Pの先端部P1がピックアップローラ230と給紙ローラ241との間で搬送ガイド部材206に引っ掛かることで、給紙遅れが発生することであり、また、用紙Pのカール量が大きい場合は、引っ掛かり負荷がそれだけ大きくなりJAM発生の原因となってしまう。
この点、本実施の形態の給紙装置200では、給紙ローラ241に回転自在に設けられた回転ローラ243とピックアップローラ230とをローラベルト244でつなぐため ピックアップローラ230と回転ローラ243との間において用紙Pに搬送力を与えることができる。
また、ローラベルト244のピックアップローラ側ベルト外径r1は、略ピックアップローラ230の外径r2とされており、ローラベルト244の給紙ローラ241側ベルト外径r3は、略給紙ローラ241の外径r4とされている。また、搬送ガイド部材206は、ローラベルト244の内側に設けられている。このため、上カールの用紙Pは、先端部P1が搬送ガイド部材206に接触することなくローラベルト244に当接し得る。そして、上カールの用紙Pは、先端部P1がローラベルト244に当接しても、ローラベルト244から搬送力を受けて搬送される。これにより、安定した用紙搬送を実現することができる。
ここでは、ピックアップローラ側ベルト外径r1は、ピックアップローラ230の凹部230aを除く外径(最外径)r2以下であり、且つ、給紙ローラ側ベルト外径r3は、給紙ローラ241の凹部241aを除く外径(最外径)r4よりも小さい。すなわち、下記式(1)及び式(2)の少なくとも一方の関係が成り立つ。
r1≦r2 … 式(1)
r3<r4 … 式(2)
次に、給紙時の動作を説明する。図6に示すように、給紙動作の開始により、給紙シャフト245が回転駆動すると、ワンウェイプーリー247a及びワンウェイカップリング246に駆動が伝達される。そして、ローラベルト244の駆動は、給紙シャフト245からワンウェイ駆動伝達機構247を経てピックアップローラ230から得られる。すなわち、給紙シャフト245が回転し、ワンウェイプーリー247aに駆動が伝わると、ピックアップ駆動ベルト247dを介してピックアッププーリー247cに駆動が伝わり、さらに、ピックアップローラ230を経てローラベルト244へ駆動が伝わる。このとき、上カールした用紙Pがローラベルト244に当接すると、該ローラベルト244から該用紙Pへ搬送力が与えられる。
一方、給紙シャフト245が回転駆動して、ワンウェイプーリー247aと同時にワンウェイカップリング246に駆動が伝達されると、給紙ローラ241へ駆動が伝わり、該給紙ローラ241が回転することになる。前述のように上カールした用紙Pが給紙ローラ241を通過し、給紙後搬送ローラ84及び搬送センサ171へ搬送されると、内部タイマにより所定時間経過後に用紙搬送駆動部66から給紙シャフト245への駆動が遮断されて給紙シャフト245の回転駆動が停止する。そうすると、分離ローラ242との間で用紙Pを挟持する給紙ローラ241は、給紙後搬送ローラ84にて搬送される用紙Pの引抜きにより空回転する。
従来の構成では、回転ローラ243がなく、ローラベルト244は給紙ローラ241から駆動を得ているために、給紙ローラ241の回転に伴ってピックアップローラ230の回転も発生する。
しかし、本実施形態の構成では、用紙Pの後端がピックアップローラ230を通過すると、給紙ローラ241は用紙Pにより空回転するが、回転ローラ243は、給紙ローラ241に対し同軸上に回転自在に設けられているので、給紙ローラ241が回転してもローラベルト244は回転せずに給紙ローラ241のみが空回りする。つまり、給紙ローラ241が回転してもピックアップローラ230は回転しないため、回転板201に積載される次の用紙Pは連れ送りされずに済む。本実施の形態において、ピックアップローラ側ベルト外径r1がピックアップローラ230の最外径r2以下という前記式(1)の関係が成り立つ場合、回転板201に積層されている最上位の用紙Pをピックアップローラ230により良好に引き出すことができる。また、給紙ローラ側ベルト外径r3が給紙ローラ241の最外径r4よりも小さいという前記式(2)の関係が成り立つ場合、ピックアップローラ230の回転が停止してローラベルト244の移動が停止しても用紙Pを給紙ローラ241と分離ローラ242との間からスムーズに引き抜くことができる。
なお、本発明の実施形態に係る給紙装置は、ここでは、給紙トレイ83に適用した場合について例示したが、例えば、本実施の形態の画像形成装置1Aに備えられた大容量給紙カセット81や手差しトレイ82に適用してもよい。
本発明に係る給紙装置の一例を備えた画像形成装置を示す図であって、該画像形成装置の全体の構成を示す説明図である。 本発明に係る給紙装置の一例を備えた画像形成装置を示す図であって、該画像形成装置の画像形成部分を示す部分詳細図である。 図1及び図2に示す画像形成装置の制御構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る給紙装置及びそれが設けられた給紙トレイの概略構成を説明するための図であって、図(a)は、カールしていない用紙が給紙トレイ内で降下している状態を正面から視た透視図であり、図(b)は、カールしていない用紙が給紙トレイ内で上昇している状態を正面から視た透視図である。 図4に示す給紙装置及び給紙トレイの概略構成を説明するための図であって、図(a)は、該給紙装置及び給紙トレイの平面図であり、図(b)は、該給紙装置及び給紙トレイを背面から視た透視図である。 本実施形態に係る給紙装置の概略構成を説明するための図であって、図(a)は、該給紙装置のピックアップローラ及び給紙ローラ並びにその周辺部分を示す側面図であり、図(b)は、該給紙装置のピックアップローラ及び給紙ローラ部分の平面図であり、図(c)は、該給紙装置のピックアップローラ及び給紙ローラ部分の断面図である。 ピックアップローラ及び給紙ローラを備えた従来の給紙装置を説明するための概略図であって、図(a)は、カールしていないシートがシート収容部内で降下している状態を示す図であり、図(b)は、カールしていないシートがシート収容部内で上昇後に搬送されている状態を示す図である。 ピックアップローラ及び給紙ローラを備えた従来の給紙装置を説明するための概略図であって、図(a)は、カールしたシートがシート収容部内で降下している状態を示す図であり、図(b)は、カールしたシートがシート収容部内で上昇後に搬送されている状態を示す図である。
符号の説明
1A 画像形成装置
200 給紙装置
230 ピックアップローラ
241 給紙ローラ
243 回転ローラ
244 ローラベルト
P 用紙(シートの一例)
R1 ピックアップローラ側に巻き掛けられる部分
R2 給紙ローラ側に巻き掛けられる部分

Claims (6)

  1. 積載されているシートのうち最上位のシートを引き出すためのピックアップローラと、
    前記ピックアップローラにより引き出されたシートを搬送するための給紙ローラとを備えた給紙装置において、
    前記ピックアップローラと前記給紙ローラとの間に該給紙ローラの外周面に対して周方向に相対移動可能に架設されたローラベルトを有し、
    前記ローラベルトは、前記ピックアップローラから回転駆動を得ることを特徴とする給紙装置。
  2. 請求項1に記載の給紙装置において、
    前記給紙ローラに対し同軸上に設けられた回転自在な回転ローラを有し、
    前記ローラベルトは、前記ピックアップローラと前記回転ローラとの間に架設されていることを特徴とする給紙装置。
  3. 請求項1又は2に記載の給紙装置において、
    前記ローラベルトは、前記給紙ローラ側に巻き掛けられる部分の外径が該給紙ローラの径よりも小さくなるように取り付けられていることを特徴とする給紙装置。
  4. 請求項1から3の何れか一つに記載の給紙装置において、
    前記ローラベルトは、前記ピックアップローラ側に巻き掛けられる部分の外径が該ピックアップローラの径以下となるように取り付けられていることを特徴とする給紙装置。
  5. 請求項1から4の何れか一つに記載の給紙装置において、
    前記シートとして、厚紙や光沢紙などの厚みのある用紙を用いることを特徴とする給紙装置。
  6. 請求項1から5の何れか一つに記載の給紙装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
JP2008087311A 2008-03-28 2008-03-28 給紙装置及び画像形成装置 Active JP4667482B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008087311A JP4667482B2 (ja) 2008-03-28 2008-03-28 給紙装置及び画像形成装置
US12/406,245 US7731171B2 (en) 2008-03-28 2009-03-18 Paper feeding device and image forming apparatus
CN2009101302830A CN101546148B (zh) 2008-03-28 2009-03-30 供纸装置以及图像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008087311A JP4667482B2 (ja) 2008-03-28 2008-03-28 給紙装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009242011A true JP2009242011A (ja) 2009-10-22
JP4667482B2 JP4667482B2 (ja) 2011-04-13

Family

ID=41115915

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008087311A Active JP4667482B2 (ja) 2008-03-28 2008-03-28 給紙装置及び画像形成装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7731171B2 (ja)
JP (1) JP4667482B2 (ja)
CN (1) CN101546148B (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56110440U (ja) * 1980-01-25 1981-08-26
JPS5943442U (ja) * 1982-09-17 1984-03-22 株式会社東芝 帳票処理装置の給紙装置
JPH08208058A (ja) * 1994-10-20 1996-08-13 Minolta Co Ltd 給紙装置
JP2000185833A (ja) * 1998-12-22 2000-07-04 Ricoh Co Ltd 用紙搬送装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61174085A (ja) * 1985-01-28 1986-08-05 株式会社日立製作所 エレベ−タの戸の案内装置
US5678814A (en) * 1994-10-20 1997-10-21 Minolta Co., Ltd. Sheet feeding apparatus having a feeding tray and paper feeding method
JP3492275B2 (ja) * 2000-02-18 2004-02-03 キヤノン株式会社 シート材搬送装置及び画像形成装置
JP2002037465A (ja) 2000-07-21 2002-02-06 Konica Corp 給紙装置とそれを用いた自動原稿給送装置及び電子写真画像形成装置
JP2003171026A (ja) 2001-12-03 2003-06-17 Tohoku Ricoh Co Ltd 給紙装置・画像形成装置
JP2003181836A (ja) 2001-12-14 2003-07-02 Nec Saitama Ltd シート状材料供給装置
JP4480355B2 (ja) * 2003-06-27 2010-06-16 シャープ株式会社 シート給送装置,画像形成装置
JP2005029296A (ja) * 2003-07-08 2005-02-03 Konica Minolta Business Technologies Inc 動力伝達装置及び給紙装置
TWI229653B (en) * 2003-11-13 2005-03-21 Primax Electronics Ltd Paper-pickup force adjusting mechanism

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56110440U (ja) * 1980-01-25 1981-08-26
JPS5943442U (ja) * 1982-09-17 1984-03-22 株式会社東芝 帳票処理装置の給紙装置
JPH08208058A (ja) * 1994-10-20 1996-08-13 Minolta Co Ltd 給紙装置
JP2000185833A (ja) * 1998-12-22 2000-07-04 Ricoh Co Ltd 用紙搬送装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20090243188A1 (en) 2009-10-01
JP4667482B2 (ja) 2011-04-13
CN101546148B (zh) 2012-05-30
US7731171B2 (en) 2010-06-08
CN101546148A (zh) 2009-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009220938A (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JP2005015199A (ja) シート給送装置,画像形成装置
JP2008280121A (ja) シート給送装置、画像読取装置及び画像形成装置
JP4531107B1 (ja) 用紙排出装置および画像形成装置
JP4931844B2 (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JP6447170B2 (ja) 給紙装置及び画像形成システム
JP4667482B2 (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JP2008207941A (ja) 手差し給紙装置、および画像形成装置
JP5368026B2 (ja) 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置
JP4786502B2 (ja) 原稿読取り装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2003012175A (ja) 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置
JP5156691B2 (ja) 用紙排出装置および画像形成装置
JP6016021B2 (ja) 給紙装置、及び、画像形成装置
JP5365412B2 (ja) シート材給送装置および画像形成装置
JP6044187B2 (ja) シート分離搬送装置、および画像形成装置
JP5146173B2 (ja) 画像形成装置
JP4178167B2 (ja) 画像形成装置
JP4429243B2 (ja) 画像形成装置
JP2006335502A (ja) 用紙給紙装置および画像形成装置
JP2009018924A (ja) シート部材搬送装置とこれを用いた用紙供給装置及び原稿読取り装置
JP5651796B2 (ja) 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2008087870A (ja) 画像形成装置
JP2005298166A (ja) 給紙装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2008122494A (ja) 原稿読取装置
JP2008275773A (ja) 原稿読取り装置及びこれを用いた画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100412

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101221

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4667482

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150