JP2009241549A - 液滴吐出装置及び液滴吐出ヘッド - Google Patents

液滴吐出装置及び液滴吐出ヘッド Download PDF

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Abstract

【課題】圧力室を高密度化しても、列内クロストークだけでなく、列間クロストークも抑制できる。
【解決手段】圧力室14Aaの(圧力室列方向)中央部分に対応する第1の活性部S1と、圧力室14Aaの前記中央部分よりも外周側の左右部分に対応する第2の活性部S2と、前記圧力室14Aaの中央部分に対し、圧力室列方向に直交する方向における一側部分に対応して設けられる第3の活性部S3とを備える。第1の活性部S1への電圧の印加時には、第1の活性部S1は、圧力室14Aa内の方向へ突出変形する状態となる。このとき、第2および第3の活性部S3は、変形せず、第1の活性部S1の変形の影響が圧力室列方向やその方向の直交する方向において隣接する圧力室14Aaまでほとんど及ばず、クロストークの抑制効果が発揮される。
【選択図】図7

Description

本発明は、インクジェットプリンタなどの液滴吐出装置及び、インクジェットヘッドなどの液滴吐出ヘッドに関するものである。
従来、液滴吐出装置の1つとして、複数の圧力室が規則的に形成されたキャビティユニットに、前記各圧力室内のインクを選択的に吐出させるための圧電アクチュエータが接合されたインクジェットヘッドと、前記圧電アクチュエータに電圧を印加する電圧印加手段とを備えたインクジェットプリンタが知られている。そして、前述したような圧電アクチュエータとしては、積層型の縦効果アクチュエータを用いるもの(例えば特許文献1参照)や、ユニモルフアクチュエータを用いるものが知られている(例えば特許文献2参照)。
そのようなインクジェットプリンタのインクジェットヘッドにおいて、ノズル数を増加させて記録の高画質・高品質を確保するために、圧力室の高密度化の要求がある。圧力室を高密度化して配列すると、隣接する圧力室間の距離が短くなるので、駆動時に、隣接する圧力室への影響、いわゆるクロストークの問題が生じる。
つまり、インクジェットヘッドは、例えば図18及び図19に示すように、3つの圧電材料層112a,112b,112cを有する圧電アクチュエータ112が、圧力室114aが規則的に形成されるキャビティユニット114の上側に拘束プレート115を介して接合されてなる。そして、圧電材料層112a,112cの上面側に、各圧力室114aに対応して個別電極121が、下面側に定電位電極122(グランド電位)がそれぞれ設けられている。このような構成であると、個別電極121と定電位電極122にて挟まれる領域(圧電材料層)が、個別電極121に選択的に正の電位(例えば20Vの電位)を付与することで、圧力室114aの容積を変化させて、ノズル穴114bからインクを吐出させる活性部Sとして機能する。このようなインク吐出のための活性部S(圧電材料層112a〜112c)の変形は、インクを吐出する圧力室だけでなく、その圧力室114aに隣接する圧力室114aにも影響する。
そのため、隣接する圧力室114aについて吐出特性が変動する不具合(例えば、ノズル穴114bから意図しないインクの吐出がなされるといった不具合)、すなわちクロストークの問題が生じていた。
このようなクロストークの問題を解消するため、様々な対策が提案されている。例えば特許文献3には、圧力発生室12の幅方向両側の隔壁11間に亘って梁部100を設けることで、隔壁11の剛性を向上させて、隣接する圧力発生室間でクロストークが発生するのを防止したものが記載されている。
また、特許文献4には、各加圧液室4を隔絶する側壁5に、ノズル板3から所定深さと所定幅を有する弾性体7を配設することで、機械的クロストークを減少させるようにしたものが記載されている。
しかしながら、これらの対策も圧力室の高密度化が進むにつれて、完全なものではなくなってきた。特に、ユニモルフアクチュエータの場合には、隣接する圧力室の変形によるクロストークが大きくなってしまう。さらに圧力室の高密度化が進むことにより、隣接する圧力室列の圧力室との間でのクロストークも懸念される。
そこで、出願人は、圧力室を高密度化しても、クロストークを抑制することができるように、圧電アクチュエータは、圧力室の中央部分に対応する第1の活性部と、前記圧力室の前記中央部分よりも外周側の部分に対応する第2の活性部とを備え、第1の部分の変形が隣接する前記圧力室に伝播するのを、第2の活性部の変形によって抑制することで、圧力室列方向において隣接する圧力室間でクロストークが発生するのを防止するものを先に出願している(特願2007−256922参照)。
特開2005−59551号公報 特開2005−317952号公報 特開2002−254640号公報(図2) 特開2002−19113号公報(図1)
このように、圧力室列方向において隣接する圧力室間でクロストーク(以下列内クロストークという)が発生するのを防止する対策をとっても、圧力室を高密度化して配列すると、隣の圧力室列の圧力室であって隣接する圧力室との距離が短くなり、それらの間でクロストーク(以下、列間クロストークという)が発生するという課題がある。
この発明は、圧力室を高密度化しても、列内クロストークだけでなく、列間クロストークも抑制することができる液滴吐出装置及び液滴吐出ヘッドを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、複数の圧力室が所定方向に配列された圧力室列を複数有するように規則的に形成されたキャビティユニットと、前記各圧力室内の液体を選択的に吐出させるための圧電アクチュエータとを有する液滴吐出ヘッドと、前記圧電アクチュエータに電圧を印加する電圧印加手段とを備えた液滴吐出装置であって、前記圧電アクチュエータは、平面的に見て、前記圧力室の中央部分に対応して設けられる第1の活性部と、前記圧力室の中央部分に対し、前記所定方向における両側部分に対応して設けられる第2の活性部と、前記圧力室の中央部分に対し、前記所定方向と交差する交差方向における一側部分に対応して設けられる第3の活性部とを備え、第1、第2および第3の活性部は、それぞれ、前記電圧印加手段により電圧を印加された場合に、前記圧力室に向かう第1の方向に伸張するとともにその第1の方向と直交する第2の方向に収縮する変形状態となるように構成され、前記電圧印加手段は、第1の活性部に電圧を印加するときは第2および第3の活性部に電圧を印加しない一方、第1の活性部に電圧を印加しないときは第2および第3の活性部に電圧を印加するものであることを特徴とする。ここで、平面的に見た圧力室の形状は、長円・楕円である場合が一般的であるが、真円の場合も含む。また、所定方向と交差する交差方向とは、所定方向と直交する方向以外の方向も含むことを意味する。
このようにすれば、第1の活性部と、第2の活性部とは、電圧の印加・非印加によって逆方向の変形が生じるので、圧力室の配置を高密度化して、隣り合う圧力室同士が接近するようになっても、第1の活性部の変形が、隣接する圧力室に伝達される際に、第2の活性部の変形によってキャンセルされ、第1の活性部の変形が、隣接する圧力室へ伝播する、いわゆる列内クロストークが抑制される。また、前記第1の活性部と、前記圧力室の中央部分に対し、前記所定方向と交差する交差方向における一側部分に対応して設けられる第3の活性部とも、電圧の印加・非印加によって逆方向の変形が生じるので、圧力室の配置を高密度化して、隣の列の圧力室同士が接近するようになっても、第1の活性部の変形が、隣の列の圧力室に伝達される際に、第3の活性部の変形によってキャンセルされ、第1の活性部の変形が、前記交差方向における一側であって隣の列の圧力室へ伝播する、いわゆる列間クロストークが抑制される。
よって、列内クロストークに加えて、列間クロストークも抑制することができ、圧力室の三方向についてのクロストークが抑制される。
請求項2に記載のように、請求項1の液滴吐出装置において、第3の活性部は、前記圧力室の外周縁よりも外側の領域を含むことが望ましい。
このようにすれば、第3の活性部は、前記圧力室の外周縁よりも外側の領域の剛性の高い部分を含むので、第3の活性部によるキャンセル効果が高められ、いわゆる列間クロストークが効率よく抑制される。
請求項3に記載のように、請求項1または2の液滴吐出装置において、前記圧電アクチュエータは、前記圧力室の前記中央部分に対して、前記交差方向における他側部分に対応する第4の活性部をさらに備え、第4の活性部は、それぞれ、前記電圧印加手段により電圧を印加された場合に、第1の方向に伸張するとともに第2の方向に収縮する変形状態となるように構成され、前記電圧印加手段は、第1の活性部に電圧を印加するときは第4の活性部に電圧を印加しない一方、第1の活性部に電圧を印加しないときは第4の活性部に電圧を印加する構成とすることができる。
このようにすれば、第1の活性部の変形が、前記交差方向における他側であって隣の列の圧力室に伝達される際に、第4の活性部の変形によってキャンセルされ、第1の活性部の変形が、前記交差方向における他側であって隣の列の圧力室へ伝播する、いわゆる列間クロストークが抑制される。よって、列内クロストークに加えて、圧力室の交差方向における両隣の圧力室についての列間クロストークが抑制される。よって,圧力室の四方向についてのクロストークも抑制される。
請求項4に記載のように、請求項3の液滴吐出装置において、第1の活性部は、第1の電位及びそれと異なる第2の電位が選択的に付与される個別電極と、第2の電位が付与される第2の定電位電極との間に挟まれた圧電材料を含んで構成され、第2、第3および第4の活性部は、前記個別電極と、第1の電位が付与される第1の定電位電極との間に挟まれた圧電材料を含んで構成されることができる。
このようにすれば、個別電極に、第1の電位と第2の電位とを選択的に付与するだけで、第1の活性部の変形と第2〜第4の活性部の変形(元の状態に復帰)とを完全に同時に行わせることができる。よって、第1の活性部の変形が隣の圧力室あるいは隣の圧力室列の圧力室に伝播しようとするのが、第2〜第4の活性部の変形によって打ち消され、高精度のタイミング制御を要することなく、列内クロストークおよび列間クロストークが抑制される。
請求項5に記載のように、請求項1〜4のいずれかの液滴吐出装置において、前記個別電極は、少なくとも第1、第2および第3の活性部に対応する領域に跨ってこれらの領域をともに占めるように形成され、第2の定電位電極は、第1の活性部に対応する領域を占めるように形成され、第1の定電位電極は、少なくとも第2および第3の活性部に対応する領域を占めるように形成されていることが望ましい。
このようにすれば、請求項1〜4の発明についての構成を実現するための、電極を効率よく配置して、無駄のない配置が可能となる。
請求項6に記載のように、請求項5の液滴吐出装置において、前記個別電極は、前記交差方向の一側において第2の定電位電極より長く形成されている部分を有し、第1の定電位電極は、前記個別電極が第2の定電位電極より長く形成されている部分において、前記圧力室長手方向において前記個別電極と同等若しくはそれ以上の長さに形成されている部分を有することが望ましい。
このようにすれば、個別電極、第1および第2の定電位電極の長さを調整することで、第3の活性部を簡単に形成することができる。
請求項7に記載のように、請求項6の液滴吐出装置において、第2の定電位電極は、前記圧力室列の隣り合う2列に共有されている部分を有することが望ましい。
このようにすれば、第2の定電位電極の数を減らして、電極全体としての簡素化が図れる。
請求項8に記載のように、請求項6の液滴吐出装置において、前記個別電極は、前記交差方向の両側において第2の定電位電極より長く形成されている部分を有する構成とすることが望ましい。
このようにすれば、個別電極、第1及び第2の定電位電極の長さを調整することで、第3および第4の活性部を簡単に形成することができる。
請求項9に記載のように、請求項4〜8のいずれかの液滴吐出装置において、第1の活性部は、前記個別電極に第2の電位が付与され第1の定電位電極に第1の電位が付与されたときに印加される電圧の方向と同じ方向に分極されており、第2、第3および〜第4の活性部は、前記個別電極に第1の電位が付与され第2の定電位電極に第2の電位が付与されたときに印加される電圧の方向と同じ方向に分極されている構成とすることが望ましい。
このようにすれば、第1〜第4の活性部において、駆動時における電圧の印加方向と分極時における電圧の印加方向を全て揃えることができ、電極を、駆動時(活性部の変形時)だけでなく、製造の際における分極時にも利用することができる。また、駆動時における電圧の印加方向と分極時における電圧の印加方向(分極方向)とが同じで、駆動時に圧電材料層に逆電界が印加されないため、各活性部の変形劣化が抑制される。
請求項10に記載のように、請求項1〜9のいずれかの液滴吐出装置において、前記圧電アクチュエータは、少なくとも2層の圧電材料層を有するものであり、それらの圧電材料層の間に第2の定電位電極が形成され、その第2の定電位電極と第1の定電位電極とで前記2層の圧電材料層の一方を挟んでおり、その第2の定電位電極と個別電極とで前記2層の圧電材料層の他方を挟んでいる構成とすることができる。ここで、「圧電材料層」とは、いわゆるグリーンシートを焼成して製作する圧電シートによる層のほか、いわゆるAD法(エアロゾルデポジション法)のような製法で製作する層も含む。
このようにすれば、少なくとも2層の圧電材料層を有するだけで、必要となる電極の配置を実現できるので、材料コスト面で有利となる。
請求項11の発明は、複数の圧力室が所定方向に配列された圧力室列を複数有するように規則的に形成されたキャビティユニットと、前記各圧力室内の液体を選択的に吐出させるための圧電アクチュエータとを有する液滴吐出ヘッドと、前記圧電アクチュエータに印加する電圧印加手段とを備えた液滴吐出装置であって、前記圧電アクチュエータは、平面的に見て、前記圧力室の中央部分に対応して設けられる第1の部分と、前記圧力室の前記中央部分に対し、前記所定方向における両側部分に対応して設けられる第2の部分と、前記圧力室の前記中央部分に対し、前記所定方向と交差する交差方向における一側部分に対応して設けられる第3の部分とを備え、前記電圧印加手段は、前記圧力室の容積を変化させるために第1の部分に対する電圧の印加と非印加を切り替えるとともに、この切り替えによる第1の部分の変形が隣接する前記圧力室に伝播するのを抑制するように、第2および第3の部分に対する電圧の印加と非印加を切り替えることを特徴とする。
このようにすれば、圧力室の容積を変化させるために第1の部分に対する電圧の印加と非印加を切り替えるとともに、この切り替えによる第1の部分の変形が隣接する前記圧力室に伝播するのを抑制するように、第2および第3の部分に対する電圧の印加と非印加を切り替えるので、圧力室の配置を高密度化して、隣り合う圧力室同士が接近するようになっても、第1の部分の変形が、隣接する圧力室に伝達される際に、第2の部分によって抑制され、また、第1の部分の変形が、隣の圧力室列の圧力室に伝達される際に、第3の部分によって抑制されるので、圧力室間のクロストークに加えて、列間クロストークも抑制することができ、圧力室の三方向についてのクロストークが抑制される。
請求項12の発明は、複数の圧力室が所定方向に配列された圧力室列を複数有するように規則的に形成されたキャビティユニットと、前記各圧力室内の液体を選択的に吐出させるための圧電アクチュエータとを有する液滴吐出ヘッドであって、前記圧電アクチュエータは、平面的に見て、前記圧力室の中央部分に対応して設けられる第1の活性部と、前記圧力室の前記中央部分に対し、前記所定方向における両側部分に対応して設けられる第2の活性部と、前記圧力室の前記中央部分に対し、前記所定方向と交差する交差方向における一側部分に対応して設けられる第3の活性部とを備え、第1の活性部に対応する領域と第2および第3の活性部に対応する領域に跨ってこれらの領域をともに占めるように形成された個別電極と、第1の活性部に対応する領域を占めるように形成された第1の定電位電極と、少なくとも第2および第3の活性部に対応する領域を占めるように形成された第2の定電位電極とを有することを特徴とする。
このようにすれば、第1の活性部と、第2および第3の活性部とは、電圧の印加・非印加によって逆方向の変形が生じるようにすることで、圧力室の配置を高密度化して、隣り合う圧力室同士が接近するようになっても、第1の活性部の変形が、隣接する圧力室に伝達される際に、第2の活性部の変形によってキャンセルされ、また、第1の活性部の変形が、隣の列の圧力室に伝達される際に、第3の活性部の変形によってキャンセルされる。よって、圧力室間のクロストークに加えて、列間クロストークも抑制することができ、圧力室の三方向についてのクロストークが抑制される。
本発明は、第1の活性部と、第2および第3の活性部とは、電圧の印加・非印加によって逆方向の変形が生じるので、圧力室の配置を高密度化して、隣り合う圧力室同士が接近するようになっても、第1の活性部の変形が隣接する圧力室に伝達するのを、第2の活性部の変形によってキャンセルし、また、第1の活性部の変形が、隣の圧力室列の圧力室に伝達するのを第3の活性部の変形によってキャンセルすることができる。よって、圧力室間のクロストークに加えて、列間クロストークも抑制することができ、圧力室の三方向についてのクロストークが抑制される。
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。
図1(a)は本発明にかかるインクジェットプリンタ(液滴吐出装置)の概略構成を示す概略構成図、図1(b)は本発明にかかるキャビティユニット、圧電アクチュエータ及びフレキシブル配線板(COP)の関係を示す説明図である。
本発明に係るインクジェットプリンタ1は、図1(a)に示すように、インクカートリッジ(図示せず)が搭載されるキャリッジ2の下面に、記録用紙P(記録媒体)に記録するためのインクジェットヘッド3(液滴吐出ヘッド)が設けられている。キャリッジ2は、プリンタフレーム4内に設けられるキャリッジ軸5とガイド板(図示せず)とによって支持され、記録用紙Pの搬送方向Aと直交する方向Bにおいて往復移動する構成とされている。図示しない給紙部からA方向に搬送される記録用紙Pは、プラテンローラ(図示せず)とインクジェットヘッド3との間に導入されて、インクジェットヘッド3から記録用紙Pに向けて吐出されるインクにより所定の記録がなされ、その後排紙ローラ6にて排紙される。
また、図1(b)に示すように、インクジェットヘッド3は、キャビティユニット11と、圧電アクチュエータ12とを下側から順に備え、圧電アクチュエータ12の上面に駆動信号を供給するフレキシブル配線板13(信号線)が設けられている。
キャビティユニット11は、図2に示すように、複数枚のプレート部材からなる積層体14を含む。その積層体14の上側には、トッププレート15が設けられる一方、下側には、ノズル穴16aを有するノズルプレート16及びノズル穴16aに対応して貫通穴17aを有するスペーサプレート17を貼り合わせてなるプレートアッセンブリ18が一体に貼り付けられている。そして、トッププレート15の上側に、後述する複数の圧力室14Aa内のインク(液体)を選択的に吐出させるための圧電アクチュエータ12が接合されている。また、キャビティユニット11の開孔11aには、インク内に含有される塵埃などを捕獲するためのフィルタ19が設けられている。ノズルプレート16は、(積層体14を構成する)キャビティプレート14Aの1つの圧力室14Aaについて、1つのノズル穴16aがそれぞれ対応して設けられた合成樹脂(例えばポリイミド樹脂)のプレートである。なお、ノズルプレート16は金属プレートとしてもよい。
積層体14は、図3に示すように、上側から順にキャビティプレート14A、ベースプレート14B、アパチャープレート14C、2枚のマニホールドプレート14D,14E、及びダンパープレート14Fがそれぞれ重ねられて金属拡散接合されたものである。これら6枚のプレート14A〜14Fは、各ノズル穴16a毎に個別にインク流路が形成されるように、互いに位置合わせして積層されている。ここで、キャビティプレート14Aは、複数の圧力室14Aaとして機能する開口が、ノズル列に対応して規則的に形成された金属プレートである。それらの開口は、所定の方向(図4および図5における圧力室列方向X)に配列された圧力室列を複数有するように規則的に形成されている。ベースプレート14Bは、マニホールド14Da,14Ea(共通インク室)から各圧力室14Aaへの連通穴14Ba及び各圧力室14Aaから各ノズル穴16aへの連通穴14Bbがそれぞれ設けられた金属プレートである。アパチャープレート14Cには、それの上面に、各圧力室14Aaとマニホールド14Da,14Eaとを連通する連通路21が凹部通路として形成されるとともに、マニホールド14Da,14Ea(共通インク室)から各圧力室14Aaへの連通穴14Ca及び各圧力室14Aaからノズル穴16aへの連通穴14Cbがそれぞれ設けられた金属プレートである。マニホールドプレート14D,14Eは、マニホールド14Da,14Eaに加えて、各圧力室14Aaから各ノズル穴16aへの連通穴14Db,14Ebがそれぞれ設けられた金属プレートである。ダンパープレート14Fは、下面に凹部として形成されるダンパー室14Faのほか、各圧力室14Aaを各ノズル穴16aに連通する連通穴14Fbが設けられた金属プレートである。
このように、キャビティユニット11は、複数のノズル穴16a、複数のノズル穴16aの各々に連通する複数の圧力室14Aa及びこの圧力室14Aaに供給するインクを一時的に貯留するマニホールド14Da,14Eaを含む構成とされる。
圧電アクチュエータ12は、図4〜図8に示すように、複数層の圧電材料層12a,12bを積層して形成されている。圧電材料層12a,12bは、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系のセラミックス材料(圧電シート)からなり、その厚み方向において分極している(図6〜図8参照)。
そして、圧電アクチュエータ12は、平面的に見たとき(すなわちキャビティユニット11と圧電アクチュエータ12との積層方向から見たとき)、圧力室14Aaの中央部分に対応する第1の活性部S1(第1の部分)と、圧力室14Aaの中央部分に対し、前記所定方向即ち圧力室列方向Xにおける両側部分に対応して設けられる第2の活性部S2(第2の部分)と、圧力室14Aaの中央部分に対し、圧力室列方向Xと直交(交差)する方向Y(交差方向)における一側部分に対応して設けられる第3の活性部S3(第3の部分)とを備える。ここで、圧力室14Aaの中央部分とは、圧力室14Aaが配列されている圧力室列方向X(ノズル穴16aが配列されているノズル列方向でもある)における中央部分である。
第2の活性部S2は、隣り合う圧力室14Aaを仕切る壁である桁部14Abに対応する領域だけでなく、圧力室14Aaの外周縁14Aaa(図6参照)よりも内側部分(中央部分側)に対応する領域も含んでいる。
また、第3の活性部S3は、圧力室14Aaの外周縁よりも外側の領域、すなわち隣の圧力室列に属し隣り合う圧力室14Aaとを仕切る壁である桁部14Acに対応する領域を含んでいる。
第1の活性部S1は、各圧力室14Aa毎に設けられる個別電極21と第2の定電位電極22との間に挟まれた圧電材料(圧電材料層12a)を含んで構成される。第2の活性部S2および第3の活性部S3は、個別電極21と第1の定電位電極23との間に挟まれた圧電材料(圧電材料層12a,12b)を含んで構成される。なお、電極21〜23は、Ag−Pd系等の金属材料からなる。
各個別電極21には、フレキシブル配線板13(信号線)を通じて、駆動信号を供給するドライバIC90(図1(b)参照)が電気的に接続される。このドライバIC90及びフレキシブル配線板13によって、圧電アクチュエータ12の第1〜第3の活性部S1,S2,S3に電圧を印加する電圧印加手段が構成される。
そして、圧電アクチュエータ12は、個別電極21に駆動信号として、正の電位(第2の電位)とグランド電位(第1の電位)とが選択的に付与されることで圧力室14Aaの容積を変化させてノズル穴16aからインクを吐出させる。
さらに詳述すると、個別電極21は、図4および図5に示すように、圧力室列方向Xにおいて圧力室14Aaより長く、かつ圧力室列方向Xに直交する方向Yにおいては圧力室14Aaより短く、第1の活性部S1に対応する領域、第2の活性部S2に対応する領域および第3の活性部S3に対応する領域とに跨ってこれらの領域をともに占めるように形成されている。第2の定電位電極22は、圧力室列方向Xにおいて圧力室14Aaより短く、第1の活性部S1に対応する領域を占めるように形成されている。圧力室14Aa側に位置する第1の定電位電極23は、圧力室14Aaより離れて位置する第2の定電位電極22よりも圧力室列方向Xにおいて長く形成されている。つまり、各個別電極21は、第1及び第2の定電位電極23,22について共有される。
個別電極21は、前記直交方向Yの一側において第2の定電位電極22より長く形成されている部分を有し、第1の定電位電極23は、個別電極21が第2の定電位電極22より長く形成されている部分において、前記直交方向Yにおいて個別電極21と同等若しくはそれ以上の長さに形成されている部分を有する。
第1の定電位電極23は、第2の活性部S2に対応する領域まで延び、圧力室列方向Xにおいて隣り合う圧力室14Aa間の桁部14Abに対応する領域を占めるように形成されている。つまり、第1の定電位電極23は、桁部14Abに対応する領域を含めて圧力室列方向Xの側部に対応する領域まで延び、圧力室列方向Xにおいて隣り合う2つの圧力室14Aa,14Aaについて共有される。また、第1の定電位電極23は、第3の活性部S3に対応する領域に延び、圧力室列方向Xに直交する方向Yにおいて隣り合う圧力室14Aa間の桁部14Acに対応する領域も占めるように形成されている。つまり、第1の定電位電極23は、桁部14Acに対応する領域を含めて前記直交方向Yの側部に対応する領域まで延び、前記直交方向Yにおいて隣り合う2つの圧力室14Aa,14Aaについても共有される。
具体的には、圧力室14Aaから離れた上側の圧電材料層12aの上面側に個別電極21を形成し、下面側に第2の定電位電極22を形成することで、第1の活性部S1が形成される。また、圧力室14Aa側の圧電材料層12bの下面側に第1の定電位電極23を形成することで、第2および第3の活性部S2,S3が形成される。
また、各圧電材料層12a,12bの電極21,22,23は、平面的に見ると、各層において、図5に示すように配置されている。即ち、圧電材料層12aの上面側(第1層)には、各圧力室14Aaに対応して個別電極21が圧力室列方向Xにおいて一定ピッチで形成されている。そして、圧力室列方向Xに直交する方向Yにおいて隣り合う個別電極21は、圧力室列方向Xにおいて半ピッチずれて形成され、それらの列の間において、各個別電極21の、フレキシブル配線板13の接続端子(図示せず)に接続される接続部21aが千鳥状に形成されている。
圧電材料層12aの下面側(第2層)には、各圧力室14Aaに対応して第2の定電位電極22が圧力室列方向Xにおいて一定ピッチで形成され、隣り合う第2の定電位電極22は、圧力室列方向Xにおいて半ピッチずれて形成され、それらの一端部が、圧力室列方向Xに延在する接続電極22aに接続されている。また、第1の定電位電極23は、接続電極21aが反対側に位置する2列の個別電極21,21について共有するように形成されている。
なお、図6〜図8に示すように、第1の活性部S1は、個別電極21にグランド電位が付与され第2の定電位電極22に正の電位が付与されて変形するときに印加される電圧の方向と同じ方向(分極方向)に分極されている。一方、第2および第3の活性部S2,S3は、個別電極21に正の電位が付与され第1の定電位電極23にグランド電位が付与されて変形するときに印加される電圧の方向と同じ方向に分極されている。つまり、インク吐出動作時に、電圧が印加される方向と分極方向が同じである。
第2の定電位電極22は、常時正の電位とされ、第1の定電位電極23は、常時グランド電位とされる。そして、個別電極21には、正の電位とグランド電位とが、圧力室14Aaの容積を変化させるために選択的に付与される。つまり、分極時と駆動時とは電圧の印加方向は同一であるが、第2の定電位電極22は常時正の電位とされ、第1の定電位電極23には常時グランド電位とされ、個別電極21には前記正の電位が付与されたり、その付与が解除されてグランド電位とされたりする。よって、個別電極21がグランド電位とされるときには、第1の活性部S1に電圧が印加されるが、第2および第3の活性部S2,S3には電圧が印加されず、一方、個別電極21に正の電位が付与されるときには、第1の活性部S1に電圧が印加されず、第2および第3の活性部S2,S3に電圧が印加されることになる。ここで、駆動時において電極間に印加される電圧は、分極時に印加される電圧よりも小さく、電極間に繰り返し電圧を印加することによる劣化を抑制するようになっている。
このように電極21,22,23を配置することで、インクを吐出させる場合には,まず、前記電圧印加手段により、個別電極21にグランド電位を付与する。これにより、第1の活性部S1は、分極方向と同じ方向に電圧が印加され、圧電横効果により、圧力室14Aaに向かう積層方向Z(第1の方向)において伸張し、その積層方向Zと直交する方向X,Y(第2の方向)において収縮して、圧力室14Aa内の方向へ突出変形する待機状態となる。
続いて、個別電極21に正の電位(例えば20V)を付与すると、第1の活性部S1は、積層方向Z、それに直交する方向X,において伸縮しない、変形しない状態となる。このとき、第2および第3の活性部S2,S3は、電圧印加状態となり、圧力室14Aaに向かう積層方向Z(第1の方向)に伸張し、その積層方向Zと直交する二方向X,Y(第2の方向)に収縮しようとするので、拘束プレートとしてのトッププレート15の働きによって、圧力室列方向Xの両側部に位置する第2の活性部S2,S2や圧力室列方向Xに直交する方向Yの一側部に位置する第3の活性部S3が、圧力室14Aaから離れる方向に反るように変形する。この第2および第3の活性部S2,S3の変形が、圧力室14Aaの容積変化を大きくするのに寄与し、マニホールド14Da,14Eaから圧力室14Aaにインクを多く吸い込むのに貢献する。
それから、再び、個別電極21にグランド電位を付与すると、第1の活性部S1は、圧力室14Aaに向かう積層方向Zにおいて伸張し、その積層方向Zと直交する方向X,Yにおいて収縮して、圧力室14Aa内の方向へ突出変形する。このため、圧力室14Aaの容積が低下して、インクの圧力が上昇し、ノズル穴16aからインクが吐出される。
この個別電極21にグランド電位を付与し第1の活性部S1が駆動して、インクが吐出される際には、個別電極21および第1の定電位電極23がともにグランド電位で、第2および第3の活性部S2,S3は電圧の非印加状態となる。よって、第2および第3の活性部S2,S3は、いずれの方向Z,X,Yにおいても伸縮しない、変形しない状態に戻ることになる。よって、第1の活性部S1が、圧力室14Aaの方向(積層方向Z)へ突出変形する際には、第2および第3の活性部S2,S3は、変形しない状態に戻る(これは、積層方向Zに収縮し積層方向Zと直交する二方向X,Yに伸張することと等価である)ので、第1の活性部S1の変形の影響が第2および第3の活性部S2の変形によって打ち消されるようにして抑制され(図4の部分P1,P2参照)、圧力室列方向Xやそれに直交する方向Yにおいて隣となる圧力室14Aaにはほとんど及ばず、クロストークが抑制される。つまり、第1の活性部S1に対する電圧の印加・非印加との切替えによる第1の活性部S1(第1の部分)の変形が、圧力室14Aaの圧力室列方向Xにおける両側およびその方向Xに直交する方向Yの一側において隣接する圧力室14Aaに伝播するのを抑制するように、第2および第3の活性部S2,S3(第2および第3の部分)に対する電圧の印加と非印加が切り替えられる。
その後、個別電極21を、第2の定電位電極22と同じ電位(正の電位)に戻すと、前述したように、第1の活性部S1は変形しない状態となり、第2および第3の活性部S2,S3は、圧力室14Aaから離れる方向に反るように変形するので、マニホールド14Da,14Eaから圧力室14Aa内にインクを吸い込むことになる。
このような第1〜第3の活性部S1〜S3の変形により、インクの吐出動作が繰り返され、各吐出動作において、圧力室14Aaの容積変化を大きくして吐出効率を高めると共に、三方向についてのクロストークが抑制される。
前記実施の形態では、圧力室列方向Xに直交する方向Yの他側においては隣接する圧力室14Aaに伝播するのを抑制することができないので(図4の部分P3参照)、個別電極21は、前記直交方向Yの一側だけでなく、両側において第2の定電位電極22より長く形成されている部分を有するようにして、前記直交する方向Yのいずれの側においても隣接する圧力室14Aaに伝播するのを抑制することができるようにすることも可能である。
この場合は、例えば図9〜図12に示すように、圧電アクチュエータ12’は、第1〜第3の活性部S1〜S3に加えて、圧力室14Aaの中央部分に対して、前記直交方向Yにおける他側部分に対応する第4の活性部S4をさらに備える。各第2の定電位電極22を接続する接続電極22aを、前述した実施の形態よりも、前記方向Yにおいて圧力室14Aaの中央部分寄りに形成することで、個別電極23が、前記方向Yの一側だけでなく他側においても、第2の定電位電極22より長く形成されている部分を有する(図9の部分P12,P13)。この第4の活性部S4(図9の部分P13に対応)は、第2および第3の活性部と同様に、個別電極21と第1の定電位電極23との間に挟まれた圧電材料(圧電材料層12a,12b)を含んで構成される。また、第1の定電位電極23は、全面に形成される。
そして、第1の活性部S1に電圧を印加するときは第4の活性部S4に電圧を印加しない一方、第1の活性部S1に電圧を印加しないときは第4の活性部S4に電圧を印加するように構成され、前記電圧印加手段により電圧を印加された場合に、第2および第3の活性部S2,S3と同様に、積層方向Zにおいて伸張するとともにそれに直交する方向X,Yにおいて収縮する変形状態となるようになっている。
よって、第4の活性部S4によって、第2及び第3の活性部S2,S3と同様に、第1の活性部S1の変形の影響が、隣接する圧力室14Aaに伝播する列間クロストークが抑制される。なお、第4の活性部S4が占める領域は、平面的に見て、第3の活性部S3が占める領域よりも小さいので、第3の活性部S3よりも若干劣るものの、第4の活性部S4によっても列間クロストークの抑制効果は発揮される。
また、その場合、圧力室列方向Xにおいて、第2の定電位電極22を圧力室列方向Xにおいて隣の第2の定電位電極22に接続するための接続電極が同一側に2つ配置しているが、図13〜図16に示すように、その一方の接続電極22aaを前記方向Yの一側に、その他方の接続電極22abを前記方向Yの他側にそれぞれ配置することも可能である。このようにすれば、圧力室14Aaの変形の影響をキャンセルする活性部(図12の部分P21〜P24に対応)を、平面的に見て、圧力室14Aaの周囲にバランスよく形成することができ、クロストークを抑制する部分をより効果的に形成することができる。なお、接続電極22aa,22abが設けられている部分P25,P26は、抑制効果を発揮できない。また、この実施の形態の場合も、第4の活性部S4による列間クロストークの抑制効果は、第3の活性部S3よりも若干劣るものの、第4の活性部S4によっても列間クロストークの抑制効果は発揮される。
以上説明した実施の形態は、次のように変更することも可能である。
(i)前記実施の形態では、前記圧力室の中央部分に対し、前記所定方向と直交する方向における一側に対応して第3の活性部を設けているが、本発明はそれに限定されるものではなく、例えば図17に示すように、圧力室14Aa’が圧力室列方向X(所定の方向)に直交する方向に対し傾斜して設けられているような場合には、その傾斜方向に対応する交差方向Vにおける一側に第3の活性部を設けたり、両側に第3及び第4の活性部を設けることができる。
(ii)前記実施の形態は、液滴吐出装置がインクジェットプリンタである場合について説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、着色液を微小液滴として塗布、あるいは導電液を吐出して配線パターンを形成するなどする他の液滴吐出装置にも適用することができる。
(iii)本発明は、記録媒体として記録用紙だけでなく、樹脂、布など各種のものを、また吐出する液体としてインクだけでなく、着色液、機能液など各種のものを適用できる。
図1(a)は本発明にかかるインクジェットプリンタ(液滴吐出装置)の概略構成を示す概略構成図、図1(b)は本発明にかかるキャビティユニット、圧電アクチュエータ及びフレキシブル配線板(COP)の関係を示す説明図である。 キャビティユニットの上側に圧電アクチュエータを貼り付けた状態を示す斜視図である。 キャビティユニットを、構成要素である各プレートに分解し、それらをトッププレート共に示す図である。 圧電アクチュエータの各圧電材料層における電極の配置の説明図である。 圧電材料層毎に電極の配置を示す図である。 図4のA−A線における断面図である。 図4のB−B線における断面図である。 図4のC−C線における断面図である。 変形例についての図4と同様の図である。 圧電材料層毎に電極の配置を示す図である。 図9のD−D線における断面図である。 図9のF−F線における断面図である。 他の変形例についての図4と同様の図である。 圧電材料層毎に電極の配置を示す図である。 図13のG−G線における断面図である。 図13のH−H線における断面図である。 交差方向の説明図である。 従来例について、圧力室列方向の概略断面図である。 従来例について、圧力室列方向に直交する方向の概略断面図である。
符号の説明
S1 第1の活性部
S2 第2の活性部
S3 第3の活性部
S4 第4の活性部
1 インクジェットプリンタ
3 インクジェットヘッド
12 圧電アクチュエータ
12a,12b 圧電材料層
14Aa,14Aa’ 圧力室
14Ab,14Ac 桁部
21 個別電極
22 第2の定電位電極
23 第1の定電位電極

Claims (12)

  1. 複数の圧力室が所定方向に配列された圧力室列を複数有するように規則的に形成されたキャビティユニットと、
    前記各圧力室内の液体を選択的に吐出させるための圧電アクチュエータとを有する液滴吐出ヘッドと、
    前記圧電アクチュエータに電圧を印加する電圧印加手段と
    を備えた液滴吐出装置であって、
    前記圧電アクチュエータは、平面的に見て、前記圧力室の中央部分に対応して設けられる第1の活性部と、前記圧力室の中央部分に対し、前記所定方向における両側部分に対応して設けられる第2の活性部と、前記圧力室の中央部分に対し、前記所定方向と交差する交差方向における一側部分に対応して設けられる第3の活性部とを備え、
    第1、第2および第3の活性部は、それぞれ、前記電圧印加手段により電圧を印加された場合に、前記圧力室に向かう第1の方向に伸張するとともにその第1の方向と直交する第2の方向に収縮する変形状態となるように構成され、
    前記電圧印加手段は、第1の活性部に電圧を印加するときは第2および第3の活性部に電圧を印加しない一方、第1の活性部に電圧を印加しないときは第2および第3の活性部に電圧を印加するものであることを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 第3の活性部は、前記圧力室の外周縁よりも外側の領域を含むことを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記圧電アクチュエータは、前記圧力室の前記中央部分に対して、前記交差方向における他側部分に対応する第4の活性部をさらに備え、
    第4の活性部は、それぞれ、前記電圧印加手段により電圧を印加された場合に、第1の方向に伸張するとともに第2の方向に収縮する変形状態となるように構成され、
    前記電圧印加手段は、第1の活性部に電圧を印加するときは第4の活性部に電圧を印加しない一方、第1の活性部に電圧を印加しないときは第4の活性部に電圧を印加するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の液滴吐出装置。
  4. 第1の活性部は、第1の電位及びそれと異なる第2の電位が選択的に付与される個別電極と、第2の電位が付与される第2の定電位電極との間に挟まれた圧電材料を含んで構成され、
    第2、第3および第4の活性部は、前記個別電極と、第1の電位が付与される第1の定電位電極との間に挟まれた圧電材料を含んで構成される
    ことを特徴とする請求項3に記載の液滴吐出装置。
  5. 前記個別電極は、少なくとも第1、第2および第3の活性部に対応する領域に跨ってこれらの領域をともに占めるように形成され、
    第2の定電位電極は、第1の活性部に対応する領域を占めるように形成され、
    第1の定電位電極は、少なくとも第2および第3の活性部に対応する領域を占めるように形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  6. 前記個別電極は、前記交差方向の一側において第2の定電位電極より長く形成されている部分を有し、
    第1の定電位電極は、前記個別電極が第2の定電位電極より長く形成されている部分において、前記圧力室長手方向において前記個別電極と同等若しくはそれ以上の長さに形成されている部分を有することを特徴とする請求項5に記載の液滴吐出装置。
  7. 第2の定電位電極は、前記圧力室列の隣り合う2列に共有されている部分を有することを特徴とする請求項6に記載の液滴吐出装置。
  8. 前記個別電極は、前記交差方向の両側において第2の定電位電極より長く形成されている部分を有することを特徴とする請求項6に記載の液滴吐出装置。
  9. 第1の活性部は、前記個別電極に第2の電位が付与され第1の定電位電極に第1の電位が付与されたときに印加される電圧の方向と同じ方向に分極されており、
    第2、第3および第4の活性部は、前記個別電極に第1の電位が付与され第2の定電位電極に第2の電位が付与されたときに印加される電圧の方向と同じ方向に分極されていることを特徴とする請求項4〜8のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  10. 前記圧電アクチュエータは、少なくとも2層の圧電材料層を有するものであり、
    それらの圧電材料層の間に第2の定電位電極が形成され、その第2の定電位電極と第1の定電位電極とで前記2層の圧電材料層の一方を挟んでおり、その第2の定電位電極と個別電極とで前記2層の圧電材料層の他方を挟んでいることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  11. 複数の圧力室が所定方向に配列された圧力室列を複数有するように規則的に形成されたキャビティユニットと、前記各圧力室内の液体を選択的に吐出させるための圧電アクチュエータとを有する液滴吐出ヘッドと、
    前記圧電アクチュエータに印加する電圧印加手段と
    を備えた液滴吐出装置であって、
    前記圧電アクチュエータは、平面的に見て、前記圧力室の中央部分に対応して設けられる第1の部分と、前記圧力室の前記中央部分に対し、前記所定方向における両側部分に対応して設けられる第2の部分と、前記圧力室の前記中央部分に対し、前記所定方向と交差する交差方向における一側部分に対応して設けられる第3の部分とを備え、
    前記電圧印加手段は、前記圧力室の容積を変化させるために第1の部分に対する電圧の印加と非印加を切り替えるとともに、この切り替えによる第1の部分の変形が隣接する前記圧力室に伝播するのを抑制するように、第2および第3の部分に対する電圧の印加と非印加を切り替えることを特徴とする液滴吐出装置。
  12. 複数の圧力室が所定方向に配列された圧力室列を複数有するように規則的に形成されたキャビティユニットと、前記各圧力室内の液体を選択的に吐出させるための圧電アクチュエータとを有する液滴吐出ヘッドであって、
    前記圧電アクチュエータは、平面的に見て、前記圧力室の中央部分に対応して設けられる第1の活性部と、前記圧力室の前記中央部分に対し、前記所定方向における両側部分に対応して設けられる第2の活性部と、前記圧力室の前記中央部分に対し、前記所定方向と交差する交差方向における一側部分に対応して設けられる第3の活性部とを備え、
    第1の活性部に対応する領域と第2および第3の活性部に対応する領域に跨ってこれらの領域をともに占めるように形成された個別電極と、
    第1の活性部に対応する領域を占めるように形成された第1の定電位電極と、
    少なくとも第2および第3の活性部に対応する領域を占めるように形成された第2の定電位電極とを有することを特徴とする液滴吐出ヘッド。
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