JP2009240503A - 炊飯機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも水加減水の設定を行うための水加減水量の設定項目M2を有する第1設定手段50と、この第1設定手段50とは別に少なくとも炊飯量の設定を行うための設定項目M1を有する第2設定手段51とを備え、第1設定手段50で設定した水加減水と第2設定手段51で設定した炊飯量とに基づいて米を炊飯する炊飯機1において、第1設定手段50の設定項目の設定操作を不能にするロック手段60を備えている。
【選択図】 図8
Description
このような炊飯機を飲食関連の店内で用いる場合、水加減水などの炊き上がりに影響を及ぼしやすい設定(重要設定ということがある)は、厨房内のリーダや店長などの管理者が行うことが多く、炊飯量の設定など炊き上がりに比較的影響しない設定(非重要設定)は、バイトやパートなどの非管理者が行っていることが実情である。
そのため、非重要設定を非管理者が行う際に、誤って重要設定のスイッチに接触してしまい、重要設定が意図せずに変わってしまったり、設定の操作が分からずに非重要設定を操作するところを誤って重要設定の操作をしてしまい予め設定していた重要設定の内容が分からなくなるという問題があった。
これによれば、炊き上がりに影響を及ぼしやすい水加減水の設定操作をできないようにすることができ、例えば、バイトやパートなどの非管理者が誤って操作して水加減水の設定が変わってしまうことを防止することができる。
これによれば、炊き上がりに影響を及ぼしやすい水加減水の設定項目を項目選択の段階から選択できないため、その結果、炊き上がりに影響を与えない項目が何であるかが直ぐに識別でき、炊き上がりに影響を与えない項目の設定を非常に簡単に行うことができる。
前記表示装置は、前記設定項目とを表示して設定を行うためのメニューセット画面と、このメニューセット画面とは異なる補助機能画面とを切り換え操作により切り換え可能に構成されており、前記ロック手段の有効又は無効の表示がされていない補助機能画面で、当該補助機能画面を表示させた際と同じ切り換え操作を行った際に、前記ロック手段を有効又は無効に切り換え可能に構成されていることが好ましい。
米を貯米する貯米庫と、この貯米庫の米を洗米する洗米槽と、この洗米槽で洗米された米を炊飯する炊飯器とを備え、前記第1設定手段は、前記洗米槽内に投入する水加減水量を設定する水加減水量の設定項目と、前記洗米槽での洗米の仕方を設定する洗い方の設定項目と、前記炊飯器で浸す浸漬時間を設定する浸しの設定項目とを備え、前記第2設定手段は、前記貯米庫から洗米槽へ投入する米の量により炊飯量を設定する炊飯量の設定項目を備え、前記各設定項目に設定された内容に基づいて、炊飯開始より貯米庫から洗米槽への米の投入後、洗米槽での洗米を経て、洗米された米が水加減水と共に炊飯器に投入されて浸されるように構成されており、前記ロック手段の有効を無効にする操作は、前記炊飯開始から前記炊飯器での浸しを開始する前までは行えないように構成されていることが好ましい。
図1に示すように、炊飯機1は、米を貯米する貯米庫2と、貯米庫2の米を洗米する洗米槽3と、洗米槽3で洗米された米を炊飯する炊飯器4と、これら炊飯器4、貯米庫2、洗米槽3を支持する装置フレーム5とを備えたものであり、貯米庫2に貯米されている米を自動的に炊飯器4に投入して炊飯するものである。
貯米庫2は、略箱型に形成されたケース6と、このケース6内に設けられた漏斗状の貯米タンク7とを有している。この貯米タンク7の下部には、モータにより横軸回りに回転駆動される計量部8が設けられており、この計量部8を所定回数回転することで貯米タンク7内の米を計量して洗米槽3へ送るように構成されている。ケース6の上部は、蓋体9により開閉自在とされていて、この蓋体9を開いて貯米タンク7内に米を補給可能となっている。ケース6の前面には、各種設定を行う表示装置10が設けられている。
洗米タンク11は、下方先細り状に形成されていて、当該洗米タンク11の下端には、排米弁13によって開閉自在とされた排米口が形成され、洗米後の米を炊飯器4へ投入できるようになっている。また、洗米タンク11の下部には排水ジャケット14が設けられていて、この排水ジャケット14は、開閉自在な排水弁を内蔵した排水ボックス15に接続されており、洗米タンク11で洗米したときの排水は排水ジャケット14から排水ボックス15を介して外部に排水される。
洗米タンク11の上部には、給水ノズル18が設けられており、この給水ノズル18は配水管19を介して水道水蛇口等の給水源に接続されていて、給水源からの水(水加減水)が給水ノズル18から排出されて洗米タンク11内に流入するように構成されている。配水管19には、電磁開閉バルブ20と、流量センサ21とが設けられ、電磁開閉バルブ20による開閉により水加減水の調整等を行えるようになっている。
図2に示すように、表示装置10は、表示部30と、炊飯器4の各種設定や選択等を行う操作部31と、制御部32とを備えている。この表示装置10では、表示部30に表示された設定項目を操作部31で選択したり、設定項目の設定内容を操作部31により操作して内容の変更等をすることによって、炊飯器4の各種設定を行うことができるようになっている。各種設定の制御、炊飯機1の制御は、CPU等から構成された制御部32によってなされる。
図3に示すように、表示装置10の操作部31は、設定スイッチ35と、スタートスイッチ36と、予約スイッチ37と、取消スイッチ38と、上スイッチ39、下スイッチ40、左スイッチ41、右スイッチ42と、補助機能スイッチ43とを備えている。これらの各スイッチは、ケース6の前面に設けられていて、表示部30の周囲に配置されている。表示装置10の表示部30は、液晶パネルから構成されていてケース6の前面に設けられている。
炊飯機1の電源を入れると、表示部30には、初期画面Aが表示されるようになっており、初期画面Aで設定スイッチ35を押すと、メニューセット画面Bに画面が切り替わる。また、初期画面Aで補助機能スイッチ43を押すと、補助機能画面Cに画面が切り替わる。なお、この実施形態では、補助機能スイッチ43を押してもメニューセット画面Bから補助機能画面Cには変わらないようになっている。
第1設定手段50及び第2設定手段51は、メニューセット画面Bに表示された複数の設定項目のうち自己に割り当てられた項目について、その項目の内容の変更ができるように、プログラムにより構成されたもので、第1設定手段50と第2設定手段51とは互いに異なる項目が割り当てられたものとなっている。
第1設定手段50は、水加減水量の設定項目M2にて水加減水量を設定できるようにしたもので、メニューセット画面Bで水加減水の設定項目M2をカーソル44により選択すると、水加減水の設定項目M2の右側に表示された水加減水量を示すレベルバー53に表示されたレベルを変更できるようになっている。
また、第1設定手段50は、洗い方の設定項目M3にて米の洗い方を設定できるようにしたもので、メニューセット画面Bで洗い方の設定項目M3をカーソル44により選択すると、洗い方の設定項目M3の右側に表示された洗い方の度合いを示すレベルバー55のレベルを変更できるようになっている。このレベルバー55のレベルは、レベルバー55上に表示されたカーソル56を、左スイッチ41又は右スイッチ42によって軽く洗うことを示すレベル側に移動させたり、念入りに洗うことを示すレベル側に移動させたりすることで変更できるようになっており、これにより、洗い方の度合いを段階的に変更することができる。
第1設定手段50は、むらしの設定項目M6にてむらし時間を設定できるようにしたもので、メニューセット画面Bでむらしの設定項目M6をカーソル44により選択すると、むらしの設定項目M6の右側に表示された時間(むらし時間)を変更できるようになっている。むらし時間は、むらし時間を示す数値を、上スイッチ39又は下スイッチ40によって増減させることで、1分単位で変更することができる。
第2設定手段51は、炊飯量の設定項目M1にて炊飯量(貯米庫2から洗米槽3へ投入する米の量)を設定できるようにしたもので、メニューセット画面Bで炊飯量の設定項目M1をカーソル44により選択すると、炊飯量の設定項目M1の右側に表示された数値(炊飯量)を変更できるようになっている。炊飯量は、炊飯量を示す数値を、上スイッチ39又は下スイッチ40によって増減させることで、1.8L(一升単位)で変更することができる。
図6に示すように、炊き上がりの状態を示す項目K1及びその回数K2は、左スイッチ41又は右スイッチ42によって、「白飯、1回」→「白飯、2回」「酢飯、1回」→「酢飯、2回」の順に切り換えることができるようになっている。
このロック手段60は、特定の操作を行うことによって、有効又は無効とすることができる。
図4、図7に示すように、炊飯が開始されていない状態で、補助機能スイッチ43を押すと1つ目の補助機能画面C1(第1補助機能画面C1)が表示される。
このようなロック手段60を有効又は無効に切り換える制御は、制御部32のプログラム(切り換えモード)によってなされる。上述したように、ロック手段60を有効又は無効に切り換える切り換えモードにするためには、第1補助機能画面C1で表示されていない操作(画面上で案内表示されていない操作)を行う必要があり、本発明の炊飯機1では、切り換えモードが具備されていることを知っている特定の者(例えば、店長や社員)しか、切り換えモードにすることができない。
図8に示すように、補助機能画面C2では、左スイッチ41又は右スイッチ42によって、解除表示K3(解除)、ロック表示K4(ロック)をカーソル61によって選択でき、解除をカーソル61によって選択した状態でスタートスイッチ36を押すと、”ロックを解除しましたという”というメッセージが表示されて、解除が正式に制御部32にセットされる。また、ロックをカーソル61によってロックを選択した状態でスタートスイッチ36を押すと、”メニューセットをロックをしました”というメッセージが表示されて、ロックが正式に制御部32にセットされる。
具体的には、各種設定を行った後に、スタートスイッチ36を押すと、計量工程S1、洗米工程S2、ザル上げ工程S3、水加減工程S4、排米工程S5、浸し工程S6、炊飯工程S7、むらし工程S8、炊きあがり工程の順に進んで行くが、切り換えモード(ロック手段60の有効を無効にする操作)には、計量工程S1〜排米工程S5の間ではすることができず、浸し工程S6が開始してからでないと、切り換えモードM4にはならない。
制御部32にロック手段60のロックがセットされると、メニューセット画面Bでは、第2設定手段51に対応した炊飯量の設定項目M1と、モードの設定項目M4とが選択できて、第1設定手段50に対応した水加減水量の設定項目M2と、洗い方の設定項目M3と、浸しの設定項目M5、むらしの設定項目M6は全て選択できないようになっている。
スタートスイッチ36を押すと、第2設定手段51の炊飯量の設定項目M1で設定した炊飯量に応じて計量ドラムが所定の回数回転をし、貯米庫2に貯米している米が洗米槽3に投入される(計量工程S1)。洗米槽3への米の投入が完了すると、洗米タンク11に水が投入され、攪拌手段12で米が洗米される(洗米工程S2)。洗米工程S2では、第1手段の洗い方の設定項目M3で設定した米の洗い方のレベルに応じて、攪拌手段12での攪拌度合い(攪拌部材の回転数や攪拌時間など)が決められて米が洗米される。
水加減水の給水が完了後に、洗米槽3内の米及び水加減水が炊飯器4に投入され(排米工程S5)、第1設定手段50の浸しの設定項目M5で設定された浸し時間に応じて、炊飯器4内での米の浸しが行われる(浸し工程S6)。その後、炊飯器4にて炊飯が行われ(炊飯工程S7)、炊飯後、第1設定手段50のむらしの設定項目M6で設定されたむらし時間に応じて、むらしが行われる(むらし工程S9)。
表示装置10は、設定項目とを表示して設定を行うためのメニューセット画面Bと、このメニューセット画面Bとは異なる補助機能画面Cとを切り換え操作により切り換え可能に構成され、ロック手段60の有効又は無効の表示がされていない補助機能画面C1で当該補助機能画面C1を表示させた際と同じ切り換え操作を行った際に、ロック手段60を有効又は無効に切り換え可能に構成されていることから、補助機能スイッチ43を1回押して、補助機能画面C1を表示させ、さらに、補助機能スイッチ43を1回押さない限り、ロック手段60を有効したり無効したりすることができない。即ち、2回目の補助機能画面C2は、通常の案内表示によって表示することができない隠し画面となるため、ロック手段60の有効状態から無効状態に簡単に切り換えられてしまうことを防止することができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されることなく適宜に設計変更が可能である。即ち、上記の実施形態では、重要な設定を行う第1設定手段50は、水加減水量の設定項目M2と、洗い方の設定項目M3と、浸しの設定項目M5との3つの設定項目を有しているが、水加減水量が最も炊き上がりに影響することから、第1設定手段50は、少なくとも水加減水M2の設定を行うための水加減水量の設定項目M2を有するものであればよい。
上記の実施形態では、ロック手段60を有効にした際に、第1設定手段50の設定項目を選択できない(第1設定手段50の設定項目をカーソル44によって選択できない)ようになっているが、ロック手段60は、第1設定手段50の設定項目の設定操作を不能にするものであれな何でも良く、第1設定手段50の設定項目をカーソル44によって選択できても、予め設定された内容が変わらないように、例えば、水加減水量のレベルを変更できない(カーソル54が動かない)ようにしたり、洗い方の度合いを変更できない(カーソル56が動かない)、浸し時間を変更できない(上スイッチ39又は下スイッチ40を押しても浸し時間が変わらない)、むらし時間を変更できない(上スイッチ39又は下スイッチ40を押してもむらし時間が変わらない)ようにしてもよい。
50 第1設定手段
51 第2設定手段
60 ロック手段
Claims (4)
- 少なくとも水加減水の設定を行うための水加減水量の設定項目を有する第1設定手段と、この第1設定手段とは別に少なくとも炊飯量の設定を行うための設定項目を有する第2設定手段とを備え、第1設定手段で設定した水加減水と第2設定手段で設定した炊飯量とに基づいて米を炊飯する炊飯機において、
前記第1設定手段の設定項目の設定操作を不能にするロック手段を備えていることを特徴とする炊飯機。 - 前記第1設定手段の設定項目と、前記第2設定手段の設定項目とを表示する表示装置を備え、前記ロック手段は、表示装置に表示された第1設定手段における設定項目を選択不能とすることを特徴とする請求項1に記載の炊飯機。
- 前記表示装置は、前記設定項目を表示して設定を行うためのメニューセット画面と、このメニューセット画面とは異なる補助機能画面とを切り換え操作により切り換え可能に構成されており、
前記ロック手段の有効又は無効の表示がされていない補助機能画面で、当該補助機能画面を表示させた際と同じ切り換え操作を行った際に、前記ロック手段を有効又は無効に切り換え可能に構成されていることを特徴とする請求項2に記載の炊飯機。 - 米を貯米する貯米庫と、この貯米庫の米を洗米する洗米槽と、この洗米槽で洗米された米を炊飯する炊飯器とを備え、
前記第1設定手段は、前記洗米槽内に投入する水加減水量を設定する水加減水量の設定項目と、前記洗米槽での洗米の仕方を設定する洗い方の設定項目と、前記炊飯器で浸す浸漬時間を設定する浸しの設定項目とを備え、前記第2設定手段は、前記貯米庫から洗米槽へ投入する米の量により炊飯量を設定する炊飯量の設定項目を備え、前記各設定項目に設定された内容に基づいて、炊飯開始より貯米庫から洗米槽への米の投入後、洗米槽での洗米を経て、洗米された米が水加減水と共に炊飯器に投入されて浸されるように構成されており、
前記ロック手段の有効を無効にする操作は、前記炊飯開始から前記炊飯器での浸しを開始する前までは行えないように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の炊飯機。
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