JP2009239428A - 無線信号起動回路及びこれを搭載した装置 - Google Patents

無線信号起動回路及びこれを搭載した装置 Download PDF

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Abstract

【課題】消費電力を上げずに感度を上げ、誤動作を減らすことができる無線信号による簡易起動回路を提供する。
【解決手段】検波回路は、受信されたASK変調した無線信号を復調する。比較器は、検波回路の出力を2値化する。信号源は、ASK変調した無線信号の変調パルス信号と同じ周波数を有しかつ位相が0度、90度の関係にある2つの信号を生成する。論理回路は、信号源の2つの出力と比較器の出力とのそれぞれの排他的論理和をとる。ロウパスフィルタは、論理回路の2つの出力から高周波成分を取り除く。変換回路は、ロウパスフィルタの2つの出力に対し、論理回路の出力の論理レベルが、ハイレベルとロウレベルのときに第1の論理レベルとなり、かつ、中央値のときに第2の論理レベルとなるように変換する。変換回路の出力結果から受信した無線信号が所望の起動信号かどうかが判断される。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線信号起動回路及びこれを搭載した装置に係り、特にASK(Amplitude Shift Keying)変調した無線信号による簡易型の起動回路及びこれを搭載した無線端末等の装置に関する。
2者端末間の無線通信において、通信の必要なときのみ通信の相手となる端末を起動し、その他の通信しない時間では通信に不要な回路の動作を抑え、端末の消費電力を抑える方法が知られている。
たとえば、特許文献1では、通信端末にキャリア信号のレベルを検出するための小規模で低電力に向く専用回路を設けた特定小電力無線用の通信機が開示されている。この通信機は、キャリアを検出状態で常時待機し、キャリアを受信したときのみ通信端末全体が作動して本格的通信を始めるという方法を採用し、これにより消費電力を抑えようというものである。図16(a)はその一例を示す。
図16(a)は、関連技術の検出回路を示す。この検出回路は、起動用のRF(Radio Frequency)キャリア信号のキャリアを検出するものである。この検出回路は、受信されたRFキャリア信号201を増幅器203で増幅し、RF検波回路205でキャリア信号を検波し、ロウパスフィルタ(LPF)207でキャリア周波数成分を取り除いて整流し、電圧検出回路209でキャリアの振幅成分をモニタすることで、その信号強度を検出する。
この方法では、キャリアのあるなしで起動することから、所望でない端末が同じ周波数(帯)で運用している場合には混信するため、誤動作が増えるという問題がある。また、キャリアの信号を検出するだけといっても、感度を稼ぐために高周波で十分な増幅が必要であり回路の消費電流をさげるのは容易ではない。
また、別な方法として、周期パルス信号でASK変調した信号を相手端末の起動信号として送信し、受信側では復調したパルス信号のパルス数を数えて、いくつかのパルスが到着したと判断した時に通信端末を起動するというものがある。図16(b)はその一例を示す。
図16(b)は、無線信号による起動回路の関連技術を示す。この起動回路は、周波数f0のオンオフキーイングによりASK変調したキャリア信号202を増幅器204で増幅後、RF検波回路206で検波し、ロウパスフィルタ(LPF)208で変調成分のみを取り出し、論理回路で構成されるパルスカウント部210でパルス数をカウントし、パルスカウント数が所望の数に達したときに起動信号の入力があったと判断する。
この場合、検波回路206のノイズ(雑音)を含むパルスでASK変調した信号を検波したときの信号波形を調べると、パルスカウント部210でカウントされる信号は、0と1の信号に十分分離されないため(後述の図11参照)、ノイズをカウントして誤動作するという問題がある。
以上のように、起動信号のS/N比を十分取らないと誤動作するため、起動信号に対する感度を下げざるを得ず、起動信号に対する感度を上げるには高周波での増幅が必要であるため、消費電力を下げられないという問題がある。
なお、本発明の関連技術として、特許文献2には、ICカード及びリーダライタの変復調回路に適用される復調器が開示されている。この復調器は、送信信号の電力によりICカードを動作させるもので、2値化回路、発振器、分周比可変型分周器、EXOR回路、LPF(ロウパフフィルタ)、3値化回路、制御方向判定回路、積算回路、補正回路を有する。この構成により、EXOR回路により発振器及び可変型分周器からの第1の発振出力信号と、これに対して90度位相の異なる第2の発振出力信号とを位相比較し、その位相比較結果の正負に基づき制御方向判定回路により制御方向を判定し、その結判定果を1周期分積算し、その積算結果に対し、補正回路により、位相比較結果による位相差がπ/2の場合に所定の制御量とする補正処理を行い、補正処理済みの制御信号により可変型分周器の動作を制御する。
また、特許文献3には、インバータ回路を構成する第1のPMOS(P-channel Metal Oxide Semiconductor)及び第1のNMOS(N-channel Metal Oxide Semiconductor)と、インバータ回路の貫通電流を検出するダイオード接続の第2のNMOSと、この第2のNMOSとカレントミラー回路を構成する第3のNMOSと、この第3のNMOSの電流を電圧に変換する負荷を構成する第2のPMOSとを有するCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)回路が開示されている。これにより、使用環境の温度や電源電圧という物理条件の変動や製造条件の変動に伴うMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)の特性変動によって動作条件そのものが影響されることのない、一連の回路動作を正確に規定することができるとされている。
特開平6−120853号公報 国際公開第2005/079032号パンフレット 特開平5−235744号公報
以上のように、起動のためだけの回路の消費電力は、待機電力として端末の消費電力を増大させるため、これを増加させないでかつ起動信号に対する感度を上げることができれば、誤動作を減らすことにより端末の消費電力を低減できる。
本発明の目的は、上記課題を解消し、消費電力を上げずに感度を上げ、誤動作を減らすことができる無線信号起動回路を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る第1の無線信号起動回路は、所定周波数のパルス信号でASK変調した無線信号を起動信号として受信する回路において、ASK変調した無線信号を復調する検波回路と、前記検波回路の出力を予め設定された閾値と比較して2値化する比較器と、前記ASK変調した無線信号で構成される起動信号の変調パルス信号と同じ周波数を有しかつ位相が0度、90度の関係にある2つの信号を生成する信号源と、前記信号源の2つの出力と前記比較器の出力とのそれぞれの排他的論理和をとる論理回路と、前記論理回路の2つの出力から高周波成分を取り除くロウパスフィルタと、前記ロウパスフィルタの2つの出力に対し、前記論理回路の出力の論理レベルが、ハイレベルとロウレベルのときに第1の論理レベルとなり、かつ、中央値のときに第2の論理レベルとなるように変換する変換回路と、を有し、前記変換回路の2つの出力結果から受信した無線信号が所望の起動信号かどうかを判断することを特徴とする。
本発明に係る第2の無線信号起動回路は、所定周波数のパルス信号でASK変調した無線信号を起動信号として受信する回路において、ASK変調した無線信号を復調する検波回路と、前記検波回路の出力を予め設定された閾値と比較して2値化する比較器と、前記ASK変調した無線信号で構成される起動信号の変調パルス信号と同じ周波数を有しかつ位相が0度、45度、90度の関係にある3つの信号を生成する信号源と、前記信号源の3つの出力と前記比較器の出力とのそれぞれの排他的論理和をとる論理回路と、前記論理回路の3つの出力から高周波成分を取り除くロウパスフィルタと、前記ロウパスフィルタの3つの出力に対し、前記論理回路の出力の論理レベルが、ハイレベルとロウレベルのときに第1の論理レベルとなり、かつ、中央値のときに第2の論理レベルとなるように変換する変換回路と、を有し、前記変換回路の3つの出力結果から受信した無線信号が所望の起動信号かどうかを判断することを特徴とする。
本発明に係る第3の無線信号起動回路は、所定周波数のパルス信号でASK変調した無線信号を起動信号として受信する回路において、ASK変調した無線信号を復調する検波回路と、前記検波回路の出力を予め設定された閾値と比較して2値化する比較器と、前記ASK変調した無線信号で構成される起動信号の変調パルス信号と同じ周波数を有しかつ位相が0度、90/(n−1)度、(90/(n−1))×2度、…、90度の関係にあるn(nは2以上の整数)個の信号を生成する信号源と、前記信号源のn個の出力と前記比較器の出力とのそれぞれの排他的論理和をとる論理回路と、前記論理回路のn個3つの出力から高周波成分を取り除くロウパスフィルタと、前記ロウパスフィルタのn個の出力に対し、前記論理回路の出力の論理レベルが、ハイレベルとロウレベルのときに第1の論理レベルとなり、かつ、中央値のときに第2の論理レベルに変換する変換回路と、を有し、前記変換回路のn個の出力結果から受信した無線信号が所望の起動信号かどうかを判断することを特徴とする。
本発明によれば、消費電力を上げずに感度を上げ、誤動作を減らすことができる無線信号による起動回路を提供することができる。
以下、本発明に係る無線信号起動回路及びこれを搭載した装置の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明の実施の形態に係る無線信号による簡易起動回路(以下、「無線信号起動回路」と呼ぶ。)は、ある周波数のパルス信号でASK変調した無線信号を起動信号として受信する回路において、検波回路、比較器、信号源、論理回路、ロウパスフィルタ(以下、「LPF」と略す。)、及び変換回路を有する。
検波回路は、ASK変調した無線信号を復調する。比較器は、検波回路の出力を予め設定された閾値と比較して2値化する。信号源は、ASK変調した無線信号で構成される起動信号の変調パルス信号と同じ周波数を有しかつ位相が0度、90度の関係にある2つの信号を生成する。論理回路は、信号源の2つの出力と比較器の出力とのそれぞれの排他的論理和(EXOR)を取る。LPFは、論理回路のそれぞれの排他的論理和の出力から高周波成分を取り除く。変換回路は、LPFのそれぞれの出力に対し、論理回路の出力の論理レベルが、ハイレベルとロウレベルのときに第1の論理レベル(ロウレベル又はハイレベル)となり、かつ、中央値のときに第2の論理レベル(ハイレベル又はロウレベル)となるように変換する。
無線信号起動回路は、変換回路に入力して変換されたそれぞれの出力結果から、受信した無線信号が所望の起動信号かどうかを判断する。
なお、信号源の出力は、位相が互いに0度、90度の関係にある2つの信号に限定されず、位相が互いに0度、45度、90度の関係にある3つの信号でもよく、位相が互いに0度、90/(n−1)度、(90/(n−1))×2度、…、90度の関係にあるn(nは2以上の整数)個の信号でもよい。
まず、本発明の第1の実施例について説明する。
図1(a)は、本実施例に係る無線信号起動回路の構成を示す。図1(a)に示す無線信号起動回路は、RF検波回路(以下、「検波回路」と略す。)401、2値化比較器(以下、「比較器」と略す。)402、信号源403、排他的論理和回路(以下、「EXOR回路」と略す。)404、405、ロウパスフィルタ(以下、「LPF」と略す。)406、407、入出力変換回路408、409、及び否定的論理和回路(以下、「NOR回路」と略す。)410を有する。このうち、NOR回路410は、図4(b)に示すように、入出力にヒステリシスのあるインバータ411、412と、否定的論理積回路(以下、「NAND回路」と略す。)413とを設けた回路に置き換えてもよい。
以下、本実施例の無線信号起動回路を用いて、本発明の原理を説明する。
図1(a)及び(b)に示す無線信号起動回路は、外部からASK変調した無線信号の変調信号周波数を入力したときに、回路内部にもつ信号源403の出力周波数と入力したASKの変調信号周波数との相関をとり、相関が高かったときに出力に相関が高いという検出信号を出力するという動作を行う。
図1(a)及び(b)において、まず、周波数f0でオンオフキーイングしたASK信号が検波回路401に入力され、復調(検波)される。その検波回路401の検波出力は、比較器402に入力され、予め設定された閾値と比較して、ロウレベルとハイレベルの2値の信号に振り分けて変換される。以下、話を簡単にするために、ロウレベルは0V、ハイレベルは1V、閾値は0.5Vとする。これは、CMOS回路で電源電圧を1Vで動作させた場合を想定している。
また、本実施例では、信号源403として、f0の周波数で発振する信号源を2台用意し、2台の信号源により発振される周波数f0の信号の互いの位相差を90度とする。そのような信号は、f0の2倍(2×f0)の周波数で発振する信号源の出力を2分の1の分周回路に通すことにより容易に得ることができる。以下、この2つの出力を周波数f0の信号源403のI、Q出力(QがIに対して90度進んでいるとする。)と呼ぶことにする。
次に、信号源403のI、Q出力と比較器402の出力とのそれぞれを2つに分けたEXOR回路404、405に通す。ここで、EXOR回路404、405は、排他的否定論理和(EXNOR)回路に置き換えても機能的には変わらない。
そして、2つのEXOR回路404、405の出力をそれぞれLPF406、407で平滑化し、出力Iout、Qoutを得る。
ここで、動作の説明のため、比較器402を通った検波出力が検波回路401の雑音レベルより十分高い場合について、EXOR回路404、405へ入力された場合を考える。この場合、LPF406の出力Ioutは、EXOR回路404に入力される2つ周波数が共にf0に一致していれば、2つの入力信号の位相差によって、図2のような関係となる。
図2は、EXOR回路404とLPF406の回路において、EXOR回路404の2つの入力に同一形の矩形波を入力し、その2つの入力の位相差をパラメータしたときのLPF406の出力をプロットしたグラフである。同図において、LPF406の出力が0Vのときは論理レベルが常にロウであったことを示し、1Vのときは論理レベルが常にハイであったことを示し、0.5Vのときは論理レベルがハイのときとロウの時の時間割合が半々であったことを示している。一方、Qoutは、Iに対してQが位相で90度異なるので、図2の破線で示したようにIoutに対して90度ずれた出力が得られる。
以上の動作は、特許文献2に開示された回路でも同様であるが、特許文献2では、この回路が出力の位相によって応答出力のレベルが変わることを利用して、位相の制御に利用されているものである。
比較器402を通った検波出力がI、Qの信号と相関が無い場合(増幅した熱雑音を比較器402に入力した場合や、I、Qの信号と周波数が異なる周波数成分を入力した場合をいう。)、EXOR回路404、405の出力は1Vと0Vの割合が半々となり、0.5Vの出力となる。このため、図2に示す関係により、Ioutが0.5Vを出力する位相関係のときは、Qoutが1Vまたは0Vを出力するという関係が有るので、Iout、Qoutのどちらかが0.5Vで無ければ、検波出力にf0の変調信号成分をもつキャリア信号を検出したと判断できる。
次に、LPF406、407のIout、Qout出力を処理して検出信号を出力する方法について述べる。LPF406、407の出力は、図3に示す入出力変換を行う変換回路408、409に通す。
図3は、変換回路408、409の入出力特性(横軸:入力[V]、縦軸:出力[V])を示す。変換回路408、409の入出力特性は、同図のように入力が0V(ロウレベル)から1V(ハイレベル)に変化するときに0.5V(中間値)を中心に出力が0V(ロウレベル)から1V(ハイレベル)の間でV字状に折り返す特性、つまり、入力0Vを出力1Vに、入力0.5Vを出力0Vに、入力1Vを出力1Vにそれぞれ対応させた特性となっている。
すなわち、相関が無い信号を検出した場合は、入力は0.5V(中間値)であるため、出力は0V(ロウレベル)となり、相関がある信号を検出した場合は、入力は0V(ロウレベル)または1V(ハイレベル)であるため、出力は1V(ハイレベル)となる。ここで、変換回路408、409を通した後の出力を「相関を表す係数値」と呼ぶことにする。
図4は、変換回路408、409の出力をそれぞれI、Qの出力としたとき、EXOR回路404、406の比較器402側の入力端子に信号源403と同一形の矩形波を入力し、その位相差をパラメータに入力したときのI、Qの出力をプロットしたものを示す。
すなわち、図4は、変換回路408、409を通した後のIout、Qoutである「相関を表す係数値」を計算したものである。なお、検波回路401で検波されて比較器402を通った信号の周波数は、I、Qの信号の周波数と同じ値を有し、雑音が乗っていないことを仮定している。図4の横軸は、検波後、比較器402を通った信号とIの信号の位相差(度)をパラメータとしている。
図4からわかるように、前述した折り返しの入出力特性を持つ変換回路408、409が入ったことにより、例えば縦軸に関し判断閾値を0.5Vとすれば、0.5V以上のときに「相関を表す係数値」が高いので相関があったという判断ができるようになる。図4から、0.5Vを閾値に判断を下せば、どのような位相関係にあってもIoutまたはQoutのどちらか一方が閾値を超えていることがわかる。
従って、相関がある信号を検出した場合は、変換回路408、409を通した後のIout、Qoutのいずれか一方が1V(ハイレベル)になるので、NOR回路410にて、Iout、Qoutの否定的論理和(NOR)を取れば、0V(ロウレベル)が出力される。これにより、受信した無線信号の検波出力に信号源403のI、Q出力と同じ周波数成分が検出されたと判断される。一方、相関のない信号を検出した場合は、変換回路408、409を通した後のIout、Qoutが共に0V(ロウレベル)になるので、NOR回路410にて、Iout、Qoutの否定的論理和(NOR)を取れば、1V(ハイレベル)が出力される。これにより、受信した無線信号の検波出力に信号源403のI、Q出力と異なる周波数成分が検出されたと判断される。
以上述べたように、本実施例によれば、検波出力で検波される変調信号とI、Q信号とを同期させるといった複雑な処理をしなくても、信号が所望のものかどうかといった検出が可能となる。
なお、実際の回路では、LPF406、407の出力に、入出力にヒステリシスのあるインバータ回路を入れて急峻な変動に対して鈍感にする図1(b)の回路を図1(a)のNOR回路410の代わりに置き換えても良く、論理的に等価であれば他の回路でもよい。
次に、図1(a)に示した回路の機能でモデル化し、雑音を乱数で生成し、機能的な動作の確認結果を以下に示す。なお、LPFについては、カットオフ周波数が十分低いという仮定で出力の平均を取ることでモデル化した。
図5は、検波出力に雑音成分が混じったとき、どのぐらいの雑音まで許容できるかを計算した結果である。同図において、横軸は検波出力の雑音の振幅とASKの検波出力の振幅の2乗比、すなわち信号対雑音比(S/N比)を表し、縦軸は「相関を表す係数値」を表す。すなわち、図5は、検波回路401の出力である復調パルス信号の振幅と雑音成分の振幅のそれぞれの2乗の比(S/N比)をパラメータにして、変換回路408、409の出力である「相関を表す係数値」をプロットしたものである。図5からわかるように、「S/N比」が0.1と信号よりも雑音のレベルの方が高くも、「相関を表す係数値」が0.4であり、このレベルでの検出が可能である。
図6は、信号源403の周波数と入力するASK変調信号の変調パルス信号の周波数とが異なる場合について、「相関を表す係数値」がどのように応答するかを示す図である。すなわち、図1は、検波出力である復調パルス信号の振幅と雑音成分の振幅のそれぞれの2乗の比が1で、復調成分のパルス信号の周波数と信号源403の信号の周波数との「周波数比」をパラメータにして、変換回路408、409の出力である「相関を表す係数値」をプロットしたものである。同図において、信号対雑音の比は1とした。
図6から、周波数が異なると、「相関を表す係数」は小さくなり、1割程度異なれば確実に検出されないことがわかる。この結果、本実施例の無線信号起動回路を搭載した複数の端末に応用すると、周波数選択性により信号源403の周波数を搭載端末ごとに異なる周波数を割り当てれば、特定の端末を起動することができるといった利点もある。
以上の説明は、位相差が90度の同じ周波数の信号源2台を使った場合について示したが、3台以上でも可能である。たとえば3台の信号源を用いそれぞれ0、45、90度の関係とし、3系統について排他的論理和、LPF、変換回路を通し、その出力に論理演算することにより判別できる。この場合、2台の時には、位相差が45度で最も検出確度が悪くなってしまうが、3台構成では45度位相のときにもっとも感度の高くなる相関検出回路を用意できるので検出感度の劣化が抑えられ2台のときよりも検出確度の位相差による変動が小さくできるメリットがある。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。
図7は、本実施例に係る無線信号起動回路の構成を示す回路図である。図7に示す無線信号起動回路は、検波回路101、CMOS構成のインバータ(CMOSインバータ)102、矩形波信号源103、104、CMOS構成のEXOR回路105、106、LPF107、108、変換回路109、110、及びCMOS構成のNAND回路111を有している。
検波回路101は、外部からある周波数でASK変調したRF信号を復調する。インバータ102は、検波回路101の出力を2値化する。
矩形波信号源103、104は、互いに90度の位相差をもつ信号I、Qを出力する。矩形波信号源104のQ出力は、矩形波信号源103のI出力に対して90度位相が進んでいる。
EXOR回路105、106は、インバータ102の出力と矩形波信号源103、104のI、Q出力とのそれぞれの排他的論理和をとる。
LPF107、108は、EXOR回路105、106の出力から高周波成分を取り除きDC(直流)成分を抽出する。
変換回路109、110は、論理回路のハイレベル、ロウレベルをロウレベルに、論理レベルの中央値をハイレベルに変換する回路で、LPF107、108の出力を変換する。
NAND回路111は、変換回路109、110の2つの出力結果の否定的論理積をとる。この場合、EXOR回路105、106の出力であるDC成分は、EXOR回路105、106の入力に相関が無いときと90度位相差のときに論理レベルの中央値となるので、NAND回路111にて、変換回路109、110の2つの出力結果の否定的論理積を取ると、出力がハイレベルのときに検波回路101に入力した変調信号の変調周波数と信号源103、104の周波数とが一致したと判断できる。
従って、本実施例でも、少ない論理回路で構成でき、消費電力が非常に小さい無線による簡易起動回路が提供できる。
次に、本実施例の無線信号起動回路を用いて、CMOS回路で構成した場合の動作解析結果について説明する。
図7において、検波回路101からの出力は、CMOS回路で構成されたインバータ102で受けて2値化され、2つに分岐してCMOS構成のEXOR回路105、106の一方の入力となる。EXOR回路105、106のもう一つの入力は、発振回路で構成された矩形波信号源103、104から供給され、互いに90度位相差の異なるI、Qのパルス信号である。すなわち、図7に示す回路では、例えば時計用途で使われている低電力のCMOS回路が利用できる(解析の都合上、発振回路は本解析の回路には含まれていない)。EXOR回路105、106の出力は、R(抵抗素子)、C(容量素子)などで構成されるLPF107、108で濾波され、変換回路109、110に入力される。
以下、CMOS回路による変換回路109、110の各構成例について説明する。
(第1の構成例)
図8(a)は、CMOS回路による変換回路109、110の第1の構成例を示す。
図8(a)に示す変換回路109、110は、CMOSインバータの貫通電流が論理閾値で最大になることを利用している。具体的には、電源電位(第1の電位、高電位)(以下、「VDD」と略す。)とグラウンド電位(第2の電位、低電位)(以下、「GND」と略す。)との間に、2つのCMOSインバータ、すなわち、第1のCMOSインバータINV11と、第2のCMOSインバータ(貫通電流制御型CMOSインバータ)INV12とが並列に接続されている。
第1のCMOSインバータINV11は、VDD側に負荷トランジスタとなるpチャネルMOSFET(M1)が、GND側に駆動トランジスタとなるnチャネルMOSFET(M2)がそれぞれ接続されている。pチャネルMOSFET(M1)及びnチャネルMOSFET(M2)は、それぞれのゲート端子が共通の入力端子として変換回路109、110の入力端子に接続されている。
第2のCMOSインバータINV12は、VDD側に負荷トランジスタとなるpチャネルMOSFET(M3)が、GND側に駆動トランジスタとなるnチャネルMOSFET(M4)がそれぞれ接続されている。pチャネルMOSFET(M3)及びnチャネルMOSFET(M4)のゲート端子は、共通の入力端子として変換回路109、110の入力端子に接続される。
第2のCMOSインバータINV12のGND側には、nチャネルMOSFET(M5)が直列に挿入される。nチャネルMOSFET(M5)は、ゲート端子が外部から供給される制御電圧用の制御端子とされ、その制御電圧により第2のCMOSインバータINV12の貫通電流を調整可能としている。
第1、第2のCMOSインバータINV11、INV12のVDD側は、カレントミラー回路CMが接続される。カレントミラー回路CMは、2つのpチャネルMOSFET(M6、M7)で構成され、一方のpチャネルMOSFET(M6)が第1、第2のCMOSインバータINV11、INV12側に接続され、他方のpチャネルMOSFET(M7)が抵抗素子R1を介してGND側に接続されている。カレントミラー回路CMのpチャネルMOSFET(M7)と抵抗素子R1との接続点(ノード)が出力端子に接続される。このカレントミラー回路CMにより、第1、第2のCMOSインバータINV11、INV12を流れるインバータ電流を、一方のpチャネルMOSFET(M6)に流すことにより、他方のpチャネルMOSFET(M7)側に複製して流し、その電流を抵抗素子R1を介して電圧に変換して取り出す。
図8(b)は、図8(a)に示す変換回路109、110のVDD=1Vでの入出力特性(横軸:入力[V]、縦軸:出力[V])を示す。
図8(b)に示すように、本実施例の変換回路109、110は、図3に示す第1の実施例の変換回路とは入出力の対応関係が反転していて、入力が0.5Vのときに出力が1Vとなり、入力が0V、1Vのときに出力が0Vとなるように変換している。なお、図8(a)ではVDD側からインバータINV12、INV12の電流をコピーしているが、GND側からその電流をコピーしてもよく、その場合、入出力特性のプロットは下に凸のグラフとなる。
図8(c)は、図8(a)の変換回路109、110で、判定結果が検出なしの条件を斜線で示し、それが制御電圧[V]で変化することを示す。すなわち、図8(c)は、図8(b)において、次段の回路の閾値が0.5Vであるとして制御電圧を変えたときに0.5Vより上にある領域を斜線で示している。
第2のインバータINV12は、電流を加算する動作をするが、可変範囲を大きくするためには、第1のインバータINV11より貫通電流を大きく設計する必要がある。このため、MOSFET(M5)のゲート端子の制御電圧を制御することにより貫通電流が増減し、図8(c)に示したように判定領域を変えることができる。
変換回路109、110の出力は、図7に示すCMOS構成のNAND回路111に入力され、判定される。判定のための領域を制御信号により外部から制御できるので実際に動作させるとき、そのときの条件により微調することができるようになる。回路製造のプロセスばらつき、動作時の外部環境の影響を考えると、状況により閾値を変更できることは必須である。
なお、上記と同様の原理に基づくCMOS回路として、前述した特許文献3で開示されているものも知られている。しかし、特許文献3のCMOS回路は、本発明とは目的が異なるために本発明に適用するには不十分である。
(第2の構成例)
図9(a)は、CMOS回路による変換回路109、110の第2の構成例を示し、図9(b)は、図9(a)の変換回路109、110で、判定結果が検出なしの条件を斜線で示し、それが可変抵抗値で変化することを示し、図9(c)は、図9(a)の変換回路109、110の消費電流の入力電圧依存性を示す。同図9(a)中のすべて機能で描かれているものは、すべてCMOS回路で組まれているものとする。
変換回路109、110は、第1、第2のCMOSインバータINV1、INV2と、第1、第2の抵抗負荷インバータ(抵抗負荷型のソース接地インバータ)INV3、INV4と、EXOR回路121とを有している。
第1のCMOSインバータINV1は、図示しないVDD側に負荷トランジスタとなるpチャネルMOSFETが、GND側に駆動トランジスタとなるnチャネルMOSFETがそれぞれ接続されたCMOS構成のインバータ回路であり、両MOSFETのゲート端子が入力端子として変換回路109、110の入力端子に接続されている。この第1のCMOSインバータINV1の入力端子と出力端子とは、フィードバック可変抵抗RF1を介して接続され、フィードバック可変抵抗RF1により利得を変えることが可能となっている。
第2のCMOSインバータINV2は、第1のCMOSインバータINV1の出力側にカスケードに接続され、図示しないVDD側に負荷トランジスタとなるpチャネルMOSFETが、GND側に駆動トランジスタとなるnチャネルMOSFETがそれぞれ接続されたCMOS構成のインバータ回路である。両MOSFETのゲート端子は、入力端子として第1のCMOSインバータINV1の出力端子に接続される。この第2のCMOSインバータINV2は、入力端子と出力端子とがフィードバック固定抵抗RF2を介して接続されている。第2のCMOSインバータINV2は、出力端子と入力端子とがそれぞれ別々に同じ構成の第1、第2の抵抗負荷インバータINV3、INV4に接続される。
第1の抵抗負荷インバータINV3は、VDD(1V)側に抵抗負荷となる抵抗素子R11(第1の抵抗素子)が、GND側に駆動トランジスタとなるnチャネルMOSFET(M11)(第1のMOSFET)のソース端子が接続(接地)された抵抗負荷型のインバータ回路である。
第2の抵抗負荷インバータINV4は、VDD(1V)側に抵抗負荷となる抵抗素子R12(第2の抵抗素子)が、GND側に駆動トランジスタとなるnチャネルMOSFET(M12)(第2のMOSFET)のソース端子が接続(接地)された抵抗負荷型のインバータ回路である。
第1、第2の抵抗負荷インバータINV3、INV4の出力は、2入力の排他的論理和をとりその結果を出力するEXOR回路121に接続される。EXOR回路121は、出力端子が変換回路109、110の出力端子に接続される。なお、EXOR回路121に代えて、2入力の排他的否定論理和をとりその結果を出力するEXNOR回路を設けてもよい。
以下、インバータの出力は、入力が0.5V(論理閾値)の時0.5Vを出力し、閾値を外せば、入力と出力がインバートするという機能であることを念頭において、動作について述べる。
図9(a)に示すように、第2のCMOSインバータINV2の出力と入力とをそれぞれ第1、第2の抵抗負荷インバータINV3、INV4に接続した場合を考える。この場合、第1、第2の抵抗負荷インバータINV3、INV4は、第2のCMOSインバータINV2の閾値より必ず低くなるので、もし、第2のCMOSインバータINV2の入力、出力がともに0.5Vの近くにあると、抵抗負荷インバータINV3、INV4は両方ともオン状態になり、その出力は0V(ロウ)となる。一方、入力、出力が1V/0Vまたは0V/1Vの場合、第1、第2の抵抗負荷インバータINV3、INV4の出力は常に0V/1Vの組合せになる。
従って、第1、第2の抵抗負荷インバータINV3、INV4の出力の排他的論理和(EXOR)をとれば,その出力が0Vの時、第2のCMOSインバータINV2の入力は0.5Vであり、その出力が1Vの時は、第2のCMOSインバータINV2の入力が1Vまたは0Vに対応し、所望の変換関係を作り出すことができる。
図9(a)の第2のCMOSインバータINV2の入出力につながるフィードバック固定抵抗RF2は、利得を下げて第2のCMOSインバータINV2の入力と出力の関係のリニアリティーの高い範囲を拡大して第1、第2の抵抗負荷インバータINV3、INV4への入力信号の対称性をよくするためのものである。
図9(a)の第1のCMOSインバータINV1の入出力につながるフィードバック可変抵抗RF1は、入力信号に対する利得を調整して第2のCMOSインバータINV2へ感度を変え信号を入力することにより入力から見た閾値を制御するものである。
図9(b)は、入力信号に対する出力の論理閾値がどこにあるかをシミュレーションした結果を示す(図8(c)に相当する)。図からわかるように第2のCMOSインバータINV2の利得を調整する可変抵抗RF1により判定範囲が帰られる。
従って、可変抵抗RF1を外部から制御することにより、判定条件も微調が可能となる。図9(a)に示す変換回路109、110では、第1、第2のインバータINV1、INV2にフィードバック抵抗RF1、EF2を使うため消費電流が若干高くなるが、図9(c)に示したように、0.5V入力でミニマムとなり、20μA程度である。本実施例では、実施時に大半が待機状態で動作し、待機状態では相関のない信号を受けているので大半が0.5V入力となり、ミニマムの消費電流状態動作ですることになり、消費電力の増加とはならない。
(第3、第4の構成例)
図10(a)及び(b)は、CMOS回路による変換回路109、110の第3、第4の構成例を示す。図10(a)、(b)に示した回路も基本的に図9(a)と同じ仕組みで変換回路として動作する。
図10(a)は、第3の構成例を示す。
図10(a)に示す変換回路109、110は、CMOSインバータINV31と、第1、第2の抵抗負荷インバータ(抵抗負荷型のソース接地カスコード型インバータ)INV32、INV33と、nチャネルMOSFET(M33、M34)と、EXOR回路131とを有する。
CMOSインバータINV31は、図示しないVDD側に負荷トランジスタとなるpチャネルMOSFETが、GND側に駆動トランジスタとなるnチャネルMOSFETがそれぞれ接続されたCMOS構成のインバータ回路であり、両MOSFETのゲート端子が共通の入力端子として変換回路109、110の入力端子に接続されている。このCMOSインバータINV31は、入力端子と出力端子とがフィードバック固定抵抗RF3を介して接続されている。CMOSインバータINV31は、出力端子と入力端子とがそれぞれ別々に同じ構成の抵抗負荷インバータINV32、INV33に接続される。2つの抵抗負荷インバータINV32、INV33には、GND側にnチャネルMOSFET(M33、M34)が直列に接続されている。
第1の抵抗負荷インバータINV32は、VDD(1V)側に抵抗負荷となる抵抗素子R31(第1の抵抗素子)が、GND側に駆動トランジスタとなるnチャネルMOSFET(M31)(第1のMOSFET)が接続されている。nチャネルMOSFET(M31)は、ソース端子がnチャネルMOSFET(M33)(第2のMOSFET)のドレイン端子に接続されている。nチャネルMOSFET(M33)は、ソース端子がGND側に接続(接地)され、ゲート端子が外部から供給される制御電圧(制御1)用の制御端子に接続されている。
第2の抵抗負荷インバータINV33は、それぞれVDD(1V)側に抵抗負荷となる抵抗素子R32(第2の抵抗素子)が、GND側に駆動トランジスタとなるnチャネルMOSFET(M32)(第3のMOSFET)が接続されている。nチャネルMOSFET(M32)は、ソース端子がnチャネルMOSFET(M34)(第4のMOSFET)のドレイン端子に接続されている。nチャネルMOSFET(M34)は、ソース端子がGND側に接続(接地)され、ゲート端子が外部から供給される制御電圧(制御2)用の制御端子に接続されている。
第1、第2の抵抗負荷インバータINV32、INV33の出力は、2入力の排他的論理和をとりその結果を出力するEXOR回路131に接続される。EXOR回路131は、出力端子が変換回路109、110の出力端子に接続される。なお、EXOR回路131に代えて、2入力の排他的否定論理和をとりその結果を出力するEXNOR回路を設けてもよい。
この構成において、第1、第2の抵抗負荷インバータINV32、INV33のnチャネルMOSFET(M33、M34)のゲート端子の制御電圧(制御1、制御2)を調整することにより、2つの抵抗負荷インバータINV32、INV33の閾値を制御する。
図10(b)は、第4の構成例を示す。
図10(a)に示す変換回路109、110は、CMOSインバータINV41と、第1、第2の抵抗負荷インバータ(抵抗負荷型のソース接地カスコード型インバータ)INV42、INV43と、nチャネルMOSFET(M43)と、EXOR回路141とを有する。
CMOSインバータINV41は、図示しないVDD側に負荷トランジスタとなるpチャネルMOSFETが、GND側に駆動トランジスタとなるnチャネルMOSFETがそれぞれ接続されたCMOS構成のインバータ回路であり、両MOSFETのゲート端子が共通の入力端子として変換回路109、110の入力端子に接続されている。このCMOSインバータINV41は、入力端子と出力端子とがフィードバック可変抵抗RF4を介して接続されている。CMOSインバータINV41は、出力端子と入力端子とがそれぞれ第1、第2の抵抗負荷インバータINV42、INV43に接続される。このうち、第2の抵抗負荷インバータINV43には、GND側にnチャネルMOSFET(M43)が直列に接続されている。
第1の抵抗負荷インバータINV42は、VDD(1V)側に抵抗負荷となる抵抗素子R41(第1の抵抗素子)が、GND側に駆動トランジスタとなるnチャネルMOSFET(M41)(第1のMOSFET)が接続されている。nチャネルMOSFET(M41)は、ソース端子がGND側に接続(接地)されている。
第2の抵抗負荷インバータINV43は、VDD(1V)側に抵抗負荷となる抵抗素子R42(第2の抵抗素子)が、GND側に駆動トランジスタとなるnチャネルMOSFET(M42)(第2のMOSFET)が接続されている。nチャネルMOSFET(M42)は、ソース端子がnチャネルMOSFET(M43)(第3のMOSFET)のドレイン端子に接続されている。nチャネルMOSFET(M43)は、ソース端子がGND側に接続(接地)され、ゲート端子が外部から供給される制御電圧(制御2)用の制御端子に接続されている。
第1、第2の抵抗負荷インバータINV42、INV43の出力は、2入力の排他的論理和をとりその結果を出力するEXOR回路141に接続される。EXOR回路141は、出力端子が変換回路109、110の出力端子に接続される。なお、EXOR回路141に代えて、2入力の排他的否定論理和をとりその結果を出力するEXNOR回路を設けてもよい。
この構成において、フィードバック可変抵抗RF4の抵抗値を可変制御し、第2の抵抗負荷インバータINV43のnチャネルMOSFET(M43)のゲート端子の制御電圧(制御2)を調整することにより、2つの抵抗負荷インバータINV42、INV43の閾値を制御する。
図10(a)及び(b)に示す回路は、図9に示す回路と比べて、インバータが一段少ないので消費電流は少なくなるが、判定条件を制御する端子は2つとなってしまう。
次に、図7の回路に、図11に示すASK信号の検波回路通過後の信号を入力したときの回路シミュレータによる解析結果を図12に示す。
図11(a)は、RF検波回路の出力の応答波形(雑音を含む)を示す波形図、図11(b)は、変調パルス信号を示す波形図、図11(c)は、変調パルス信号で変調したASK信号をRF検波回路で検波した後の雑音を含む復調パルス信号の応答波形を示す波形図、図11(d)は、復調パルス信号に2値化比較器を通した後の信号の応答波形を示す波形図である。
図12は、検波回路の出力である復調パルス信号の振幅と雑音成分の振幅のそれぞれの2乗の比が1で復調成分のパルス信号の周波数と信号源403の信号源の周波数を一致させたとき信号(図3に示した信号)に対する回路出力であるNAND回路111の出力の応答波形および変換回路109、110の出力I、Qの応答波形を示す。
図12(a)は、NAND回路111の出力端子の電圧の時間応答、図12(b)は、変換回路109、110の出力端子の電圧の時間応答をそれぞれ示す。パルスの周波数は10kHzである。また、LPF107、108のカットオフ周波数は1kHzである。
図12(a)に示すように、初めの0.8msec位までは、回路の初期定常状態(検波出力の雑音入力状態での定常状態)になるまでの時間で相関が無い信号が入力されているので、NAND回路111の出力は0に落ち着く。さらに時間がたって1msecのところからパルス信号が入り始めて、さらに約0.4msecほどたったところでNAND回路111の出力が1Vとなり検出が完了する。
また、図12(b)に示す変換回路109、110の出力I、Qをみるとわかるように、出力Iに対しては相関を表す係数値が低いが、出力Qに対しては高い(図1の回路とは出力が反転している)、すなわち出力Iに対して検波出力に含まれる同一周波数成分のパルス信号との位相差が90度である場合にあたる。
次に、位相差がどのような条件でも回路が正しく動作することを確認するため、Iの信号源に対して0度、22.5度、45度、67.5度になるようASK変調の検波出力にのるパルス側の位相を設定して計算した結果を図13に示す。
図13(a)〜(d)は、検波回路101の出力における復調パルス信号の振幅と雑音成分の振幅のそれぞれの2乗の比(S/N比)が1で、復調成分のパルス信号の周波数と信号源103の信号源の周波数を一致させ、信号源103に対する位相差を0度、22.5度、45度、67.5度にした時の回路出力であるNAND回路111の出力の応答波形を示す。
同図(a)〜(d)から、位相差が異なると応答時間が若干異なるが、どの条件でもうまく検出されていることがわかる。すなわち、同期をとるという複雑な回路が無くとも、安定して所望信号があったがどうかの判定ができる。
図7に示す回路では、検波回路101としてダイオード検波を使用し、LPF107、108として抵抗と容量の1次フィルタを用いた場合は、直流電源の電力を消費しない(この1次フィルタでは電力を消費しない)。また、トランジスタレベルでシミュレーションしていないI、Qの信号源の消費電力を除いて、その他の回路による図12に示す応答シミュレーションでの消費電流値は、平均で約20μAと非常に小さい。従って、本実施例により無線信号起動回路を構成すると、待機時の消費電流を大幅に削減できる。
次に、本発明の応用例について述べる。
図14(a)及び(b)は、上記の無線信号起動回路を搭載した装置の第1、第2の応用例を示す図である。
図14(a)に示す第1の応用例は、上記の無線信号起動回路により構成された起動用受信回路1301と、この起動用受信回路1301に接続されるブザー1302とを組み合わせたものである。本装置は、外部からアンテナ1303を介して起動信号を送ると、起動用受信回路1301の無線起動回路が動作してブザー1302を鳴らす仕組みとなっている。本装置は、特定の対象物に取り付け可能となっている。これにより、本装置を取り付けた対象物がどこにあるのかを無線により見つけ出すことが可能となる。本装置の低消費電力性から小型の電池の組み合わせが可能になり、また小型電池においても十分長くその働きを行わせることが可能となる。
図14(b)に示す第2の応用例は、上記の無線信号起動回路により構成された起動用受信回路1304と、この起動用受信回路1304に接続される送受信機(送受信回路)1305とを組み合わせたものである。本装置は、通常、無線信号起動回路である起動用受信回路1304のみが動作し、外部からアンテナ1306を介して起動要求が来るのを待機している。この待機状態で、起動用受信回路1304に起動要求が入ると、送受信機1305の電源が入り、送受信動作を開始する。これによれば、通常、無線機の送受信回路の消費電流は非常に大きいので、専用の低消費電力の無線信号起動回路で待機させることにより無駄な待機電力を大幅に削減できる。
図15は、第3の応用例に係る無線信号起動回路を搭載した装置を示す。本応用例は、上記の無線信号起動回路(非図示)を複数の端末1402、1403、1404に搭載し、端末1402、1403、1404の信号源周波数にそれぞれ異なる値f0、f1、f2を付与して設定するものである。すなわち、複数の端末1402、1403、1404のそれぞれに上記の無線信号起動回路を搭載し、各端末1402、1403、1404における無線信号起動回路の信号源の周波数f0、f1、f2を別々に設定している。
この構成によれば、図15に示す送信元装置(送信機)1401から、複数の端末1402、1403、1404のうちの起動したい端末1403の信号源周波数f1と同じ周波数f1でASK変調した信号を送信することにより、特定の端末1403のみを動作させることができる。
例えば、図14(a)の装置であれば、探し出したい対象物の信号周波数と同じ周波数でASK変調した信号を送出することにより、対応する特定の端末のブザーを鳴らすことができる。また、図14(b)の送受信機搭載の端末であれば、呼び出したい端末を指定して起こすことができる。
以上述べたように、本発明の実施の形態、実施例、及び応用例によれば、起動のみの機能に絞られるが、同期回路といった複雑な回路がなく、待機電力の非常に小さい簡易起動受信回路を端末と組み合わせることにより、電池動作長時間待機する端末、無線端末を製造可能となる。
以上、実施の形態、実施例、及び応用例を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態、実施例、及び応用例に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
本発明は、無線信号による起動回路及びこれを搭載した端末等の各種装置に利用できる。
(a)は、本発明の第1の実施例に係る無線信号起動回路の構成を示す回路図、(b)は、(a)のNOR回路の部分を別の回路に置き換えた回路図である。 図1のEXOR回路の2つの入力端子に同一波形の矩形波信号を入力し、その2つの入力信号の位相差をパラメータとしたときのLPFの出力をプロットしたグラフである。 図1の変換回路の入出力特性を示すグラフである。 図1のEXOR回路の比較器側の入力端子に信号源の出力信号と同一波形の矩形波を入力し、その位相差をパラメータに入力したときの変換回路の出力I、Q(相関を表す係数値)をプロットしたグラフである。 図1の検波回路の出力におけるS/N比をパラメータにLPFの出力(相関を表す係数値)をプロットしたグラフである。 図1の検波回路の出力におけるS/N比が1で、復調成分のパルス信号の周波数と信号源の信号源の周波数比をパラメータにLPFの出力(相関を表す係数値)をプロットしたグラフである。 本発明の第2の実施例に係る無線信号起動回路の構成を示す回路図である。 (a)は、図7の変換回路の第1の構成例を示す回路図、(b)は、(a)の変換回路の入出力特性を示すグラフ、(c)は、(a)の変換回路で判定結果が検出なしの条件を斜線で示し、それが制御電圧で変化することを示すグラフである。 (a)は、図7の変換回路の第2の構成例を示す回路図、(b)は、(a)の回路で判定結果が検出なしの条件が可変抵抗値で変化することを示すグラフ、(c)は、(a)の変換回路の消費電流の入力電圧依存性を示すグラフである。 (a)は、図7の変換回路の第3の構成例を示す回路図、(b)は、図7の変換回路の第4の構成例を示す回路図である。 (a)は、検波回路の出力における応答波形(雑音を含む)を示す波形図、(b)は、変調パルス信号を示す波形図、(c)は、変調パルス信号で変調したASK信号を検波回路で検波した後の雑音を含む復調パルス信号の応答波形を示す波形図、(d)は、復調パルス信号に比較器を通した後の信号の応答波形を示す波形図である。 (a)及び(b)は、図7の検波回路の出力におけるS/N比が1で、復調成分のパルス信号の周波数と信号源の周波数を一致させたときの図11に示す信号に対するNAND回路の出力の応答波形及び変換回路の出力の応答波形を示す波形図である。 (a)〜(d)は、図7の検波回路の出力におけるS/N比が1で、復調成分のパルス信号の周波数と信号源の信号源の周波数を一致させ、信号源のI出力に対する位相差を0、22.5、45、67.5度にしたときのNAND回路の出力の応答波形を示す波形図である。 (a)は、本発明の第1の応用例に係る無線信号起動回路を搭載した装置の構成を示すブロック図、(b)は、本発明の第2の応用例に係る無線信号起動回路を搭載した装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の応用例に係る無線信号起動回路を搭載した装置の構成を示すブロック図である。 (a)は、関連技術の検出回路の構成を示す回路図、(b)は、関連技術の無線信号による起動回路の構成を示す回路図である。
符号の説明
101 RF検波回路
102 CMOSインバータ
103、104 矩形波信号源
105、106 EXOR回路
107、108 LPF
109、110 入出力変換回路
111 NOR回路
201 RFキャリア信号
202 ASK変調したRF信号
203、204 RF増幅回路
205、206 RF検波回路
207、208 LPF
209 電圧検出回路
210 パルスをカウントする論理回路
401 RF検波回路
402 2値化比較器
403 信号源
404、405 EXOR回路
406、407 LPF
408、409 入出力変換回路
410 NOR回路
411、412 入出力にヒステリシスのあるインバータ
413 NAND回路
1301 起動用受信回路(無線信号起動回路)
1302 ブザー
1303 アンテナ
1304 起動用受信回路(無線信号起動回路)
1305 送受信機
1306 アンテナ
1401 送信元装置
1402、1403、1404 端末

Claims (12)

  1. 所定周波数のパルス信号でASK変調した無線信号を起動信号として受信する回路において、
    ASK変調した無線信号を復調する検波回路と
    前記検波回路の出力を予め設定された閾値と比較して2値化する比較器と、
    前記ASK変調した無線信号で構成される起動信号の変調パルス信号と同じ周波数を有しかつ位相が0度、90度の関係にある2つの信号を生成する信号源と、
    前記信号源の2つの出力と前記比較器の出力とのそれぞれの排他的論理和をとる論理回路と、
    前記論理回路の2つの出力から高周波成分を取り除くロウパスフィルタと、
    前記ロウパスフィルタの2つの出力に対し、前記論理回路の出力の論理レベルが、ハイレベルとロウレベルのときに第1の論理レベルとなり、かつ、中央値のときに第2の論理レベルとなるように変換する変換回路と、を有し、
    前記変換回路の2つの出力結果から受信した無線信号が所望の起動信号かどうかを判断することを特徴とする無線信号起動回路。
  2. 所定周波数のパルス信号でASK変調した無線信号を起動信号として受信する回路において、
    ASK変調した無線信号を復調する検波回路と、
    前記検波回路の出力を予め設定された閾値と比較して2値化する比較器と、
    前記ASK変調した無線信号で構成される起動信号の変調パルス信号と同じ周波数を有しかつ位相が0度、45度、90度の関係にある3つの信号を生成する信号源と、
    前記信号源の3つの出力と前記比較器の出力とのそれぞれの排他的論理和をとる論理回路と、
    前記論理回路の3つの出力から高周波成分を取り除くロウパスフィルタと、
    前記ロウパスフィルタの3つの出力に対し、前記論理回路の出力の論理レベルが、ハイレベルとロウレベルのときに第1の論理レベルとなり、かつ、中央値のときに第2の論理レベルとなるように変換する変換回路と、を有し、
    前記変換回路の3つの出力結果から受信した無線信号が所望の起動信号かどうかを判断することを特徴とする無線信号起動回路。
  3. 所定周波数のパルス信号でASK変調した無線信号を起動信号として受信する回路において、
    ASK変調した無線信号を復調する検波回路と、
    前記検波回路の出力を予め設定された閾値と比較して2値化する比較器と、
    前記ASK変調した無線信号で構成される起動信号の変調パルス信号と同じ周波数を有しかつ位相が0度、90/(n−1)度、(90/(n−1))×2度、…、90度の関係にあるn(nは2以上の整数)個の信号を生成する信号源と、
    前記信号源のn個の出力と前記比較器の出力とのそれぞれの排他的論理和をとる論理回路と、
    前記論理回路のn個3つの出力から高周波成分を取り除くロウパスフィルタと、
    前記ロウパスフィルタのn個の出力に対し、前記論理回路の出力の論理レベルが、ハイレベルとロウレベルのときに第1の論理レベルとなり、かつ、中央値のときに第2の論理レベルに変換する変換回路と、を有し、
    前記変換回路のn個の出力結果から受信した無線信号が所望の起動信号かどうかを判断することを特徴とする無線信号起動回路。
  4. 前記排他的論理和が排他的否定論理和である請求項1から3のいずれか1項に記載の無線信号起動回路。
  5. 前記論理回路がCMOS回路により構成される請求項1から4のいずれか1項に記載の無線信号起動回路。
  6. 前記変換回路は、
    前記ロウパスフィルタの出力側に接続される第1のCMOSインバータと、
    前記第1のCMOSインバータと並列に接続される第2のCMOSインバータと、
    前記第2のCMOSインバータに直列に接続され、前記第2のCMOSインバータの貫通電流をゲート端子の制御電圧により調整可能に増減するMOSFETと、
    前記第1、第2のCMOSインバータを流れる電流を複製するカレントミラー回路とを有し、
    前記カレントミラー回路により複製された電流を抵抗を介して電圧に変換することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の無線信号起動回路。
  7. 前記変換回路は、
    前記ロウパスフィルタの出力側に接続され、可変抵抗で入力側と出力側とを接続した利得の変えられる第1のCMOSインバータと、
    前記第1のCMOSインバータの出力側にカスケードに接続され、固定抵抗で入力側と出力側とを接続した第2のCMOSインバータと、
    ゲート端子が前記第2のCMOSインバータの出力側に接続される第1のMOSFETと、抵抗負荷をなす第1の抵抗素子とを有し、前記第1のMOSFETのソース端子が接地された第1の抵抗負荷型インバータと、
    ゲート端子が前記第2のCMOSインバータの入力側に接続される第2のMOSFETと、抵抗負荷をなす第2の抵抗素子とを有し、前記第2のMOSFETのソース端子が接地された第2の抵抗負荷型インバータと、
    前記2つの抵抗負荷型インバータの出力の排他的論理和又は排他的否定論理和をとりその結果を出力する論理回路とを有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の無線信号起動回路。
  8. 前記変換回路は、
    前記ロウパスフィルタの出力側に接続され、固定抵抗で入力側と出力側とを接続したCMOSインバータと、
    ゲート端子が前記CMOSインバータの出力側に接続される第1のMOSFETと、前記第1のMOSFETに接続される第2のMOSFETと、負荷抵抗を構成する第1の抵抗素子とを有し、前記第2のMOSFETのソース端子が接地された第1の抵抗負荷型インバータと、
    ゲート端子が前記CMOSインバータの入力側に接続される第3のMOSFETと、第3のMOSFETに接続される第4のMOSFETと、負荷抵抗を構成する第2の抵抗素子とを有し、前記第4のMOSFETのソース端子が接地された第2の抵抗負荷型インバータと、
    前記2つの抵抗負荷型インバータの出力の排他的論理和又は排他的否定論理和をとりその結果を出力する論理回路とを有し、
    前記第2、第4のMOSFETのゲート端子の制御電圧により前記2つの抵抗負荷型インバータの閾値を制御することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の無線信号起動回路。
  9. 前記変換回路は、
    前記ロウパスフィルタの出力側に接続され、可変抵抗で入力側と出力側とを接続したCMOSインバータと、
    ゲート端子が前記CMOSインバータの出力側に接続される第1のMOSFETと、負荷抵抗を構成する第1の抵抗素子とを有し、前記MOSFETのソース端子が接地された第1の抵抗負荷型インバータと、
    ゲート端子が前記CMOSインバータの入力側に接続される第2のMOSFETと、前記第2のMOSFETに接続される第3のMOSFETと、負荷抵抗を構成する第2の抵抗素子とを有し、前記第3のMOSFETのソース端子が接地された第2の抵抗負荷型インバータと、
    前記2つの抵抗負荷型インバータの出力の排他的論理和又は排他的否定論理和をとりその結果を出力する論理回路とを有し、
    前記可変抵抗と前記前記第3のMOSFETのゲート端子の制御電圧とにより、前記2つの抵抗負荷型インバータの閾値を制御することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の無線信号起動回路。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の無線信号起動回路を搭載した端末装置であって、
    前記無線信号起動回路が起動信号として受信するASK変調した無線信号により起動動作を行うことを特徴とする端末装置。
  11. 請求項1から9のいずれか1項に記載の無線信号起動回路を搭載した複数の端末装置を備え、前記複数の端末装置は、前記無線信号起動回路により前記端末装置毎に異なる周波数に設定されたパルス信号でASK変調した無線信号を起動信号として受信したときに起動動作を行うことを特徴とする無線信号起動回路を搭載した装置。
  12. 請求項1から9のいずれか1項に記載の無線信号起動回路を搭載した装置であって、
    前記無線信号起動回路が受信する起動信号により起動動作を行うことを特徴とする装置。
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