JP2007174367A - 信号検出回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】低域雑音及びオフセットを除去して高い検出感度、且つ低消費電力で信号検出を行う。
【解決手段】信号検出回路は、パルス信号S1を発生するパルス発生回路1と、パルス信号S1により変化する共振周波数に基づき、入力高周波信号の周波数を選択する同調回路10と、同調回路10の出力信号を整流して入力高周波信号を低周波信号に変換する整流回路20と、整流回路20の出力信号を増幅する増幅回路30と、増幅回路30の出力信号に対して所定の周波数帯域のみを通過させるフィルタ40と、パルス信号S1とフィルタ40の出力信号とを乗算する乗算回路50と、乗算回路50の出力信号を積分して入力高周波信号のレベルに対応した検出信号を出力する積分回路60とにより構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信装置等において、アンテナ等から入力される高周波信号を検出する信号検出回路に関するものである。
従来、高周波信号を検出する信号検出回路に関する技術としては、例えば、次のような文献等に記載されるものがあった。
特許第2561023号公報 特許第2605827号公報 IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS,VOL.SC-22,NO.3,JUNE 1987 335ページ「A CMOS Chopper Amplifier」
特許文献1には、半導体ダイオードで検出することによって高周波信号のレベルを検出する高周波信号レベル検出回路及び高周波信号レベル検出方法の技術が記載されている。
特許文献2には、質問装置から放射されたマイクロ波帯信号を反射・吸収し、反射したマイクロ波帯信号を質問装置に受信させて当該質問装置で情報を読み取らせる移動体識別用応答器の技術が記載されている。
このように、特許文献1、2には、アンテナ等から入力される高周波信号を、ダイオード等による整流手段によって直流信号に変換し、検出結果として出力する回路が開示されている。
又、非特許文献1には、前記整流手段の出力を、低雑音増幅する手段としてチョッパアンプ(チョッパ増幅器)の回路が開示されている。
従来の特許文献1、2の技術では、アンテナから入力される高周波信号が、例えば0.1mV以下といった小さな信号の場合、ダイオードで整流された出力直流信号も数百μV以下といった小さな信号となり、そのままでは検出結果出力として適用できない。そのため、整流回路の前段に高周波増幅回路を配置するか、あるいは整流回路の後段に直流増幅回路を配置することが一般的に行われる。しかし、高周波増幅回路は一般に多くの電源電流を消費するという問題点がある。又、直流増幅回路は、増幅素子のフリッカノイズ(flicker noise、1/fノイズともいう。)やオフセットのため、安定な高利得増幅を実現することは困難であるという問題点がある。
一方、直流増幅回路において、増幅素子の1/fノイズやオフセットの影響を除去するための手段として、非特許文献1のようなチョッパアンプを増幅器として用いられるが、除去できるのは増幅器自身のノイズやオフセットであって、アンテナからの入力部分や整流回路部分で発生する雑音やオフセット成分を除去することはできない。
いずれにしても、高周波信号検出感度(例えば、0.1mV)の実現と、低電源電流消費(例えば、10μA以下)とを両立できるものは無かった。
本発明の信号検出回路は、パルス信号により変化する共振周波数に基づき、入力高周波信号の周波数を選択する同調回路と、前記同調回路の出力信号を整流して前記入力高周波信号を低周波信号に変換する整流回路と、前記整流回路の出力信号を増幅する増幅回路と、前記増幅回路の出力信号に対して所定の周波数帯域のみを通過させるフィルタと、前記パルス信号と前記フィルタの出力信号とを乗算する乗算回路と、前記乗算回路の出力信号を積分して前記入力高周波信号のレベルに対応した検出信号を出力する積分回路とを有している。ここで、前記増幅回路と前記フィルタの接続順序は、逆でも良い。
請求項1、2に係る発明によれば、同調回路において入力高周波信号をパルス信号によって断続し、整流、増幅、フィルタの後(又は、整流、フィルタ、増幅の後)でパルス信号と乗算することによって検出信号を得るようにしたので、同調回路、整流回路、増幅回路のそれぞれから発生する低域雑音(1/fノイズ)及びオフセットを除去することができ、これにより、極めて小さい高周波信号レベルを検出できる。パルス信号によって同調回路の共振周波数が変化するようにしているので、所望の入力高周波信号以外の広帯域な高周波信号成分が入力された場合には、パルス信号のオン/オフによる整流出力信号の生成が無く、信号の誤検出をしないという効果もある。回路全体として小さな電源電流消費で機能を実現できる。更に、全ての回路要素をMOSトランジスタ、抵抗、キャパシタ、インダクタで構成でき、集積回路化が容易である。
請求項3に係る発明によれば、同調回路の共振周波数の切り替えにMOSキャパシタを用いているので、1個の素子で機能を実現でき、小さなサイズで回路を構成できる。
請求項4に係る発明によれば、同調回路に3以上の複数の共振状態を設け、同調回路及び乗算回路に印加されるパルス信号と協調して制御するようにしたので、検出すべき所望の高周波信号の他に、検出すべきでない妨害信号があった場合、これによって誤検出が起こったり、検出すべき時に検出できない不具合を防ぐことができる。検出すべき所望の高周波信号の周波数が複数ある場合に対応できる。更に、回路素子の変動やばらつきによって共振状態がずれてしまった場合に、補正することができる。
請求項5、6に係る発明によれば、送信回路あるいは受信回路を備えた無線通信装置において、アンテナ切り替えスイッチが必要な装置構成の場合には、少ない回路の追加で信号検出回路の機能を実現することができる。
請求項7に係る発明によれば、入力手段を設けたので、一定の振幅を持つパルス信号を、フィルタの周波数調整のための基準信号として用いることができる。
請求項8に係る発明によれば、スイッチトキャパシタフィルタを設けたので、バンドパスフィルタ、乗算回路、積分回路の作用を実現できる。更にスイッチトキャパシタフィルタは、容量比とスイッチ速度によってフィルタ特性が決まるため、特に集積回路として実現する場合にフィルタ周波数精度を容易に高くすることができる。
信号検出回路は、パルス信号を発生するパルス発生回路と、前記パルス信号により変化する共振周波数に基づき、入力高周波信号の周波数を選択する同調回路と、前記同調回路の出力信号を整流して前記入力高周波信号を低周波信号に変換する整流回路と、前記整流回路の出力信号を増幅する増幅回路と、前記増幅回路の出力信号に対して所定の周波数帯域のみを通過させるフィルタと、前記パルス信号と前記フィルタの出力信号とを乗算する乗算回路と、前記乗算回路の出力信号を積分して前記入力高周波信号のレベルに対応した検出信号を出力する積分回路とにより構成されている。
(実施例1の構成)
図1は、本発明の実施例1を示す信号検出回路の回路図である。
この信号検出回路は、電源端子VD、入力端子IN、出力端子OUT 、及び、パルス信号S1を発生するパルス発生回路1を有している。電源端子VD、入力端子IN、及びパルス発生回路1の出力端子には、同調回路10が接続され、この同調回路10の出力端子に、整流回路20を介して反転型増幅回路30が接続され、更に、この増幅回路30の出力端子にバイカッド形式のバンドパスフィルタ回路からなるフィルタ40が接続されている。フィルタ40の出力端子とパルス発生回路1の出力端子とには、乗算回路50の第1、第2の入力端子N50a,N50bがそれぞれ接続され、この乗算回路50の出力端子に、積分回路60を介して出力端子OUTが接続されている。
同調回路10は、入力端子INから入力される高周波信号の周波数を選択する回路であり、例えば、0.1pFのキャパシタ11、2nHのインダクタ12、及び、MOSキャパシタ13により構成されている。インダクタ12及びキャパシタ13は、電源端子VDと第1の入力端子N10aとの間に直列に接続され、その第1の入力端子N10aが入力端子INに接続されている。キャパシタ11とインダクタ12との接続点は、MOSキャパシタ13を介して第2の入力端子N10bに接続され、その第2の入力端子N10bがパルス発生回路1の出力端子に接続されている。
整流回路20は、同調回路10の出力信号を整流する回路であり、例えば、MOSトランジスタ21、400KΩの抵抗22、及び、10PFのキャパシタ23により構成されている。MOSトランジスタ21は、ゲートがインダクタ12及びキャパシタ13の接続点に接続され、ドレインが電源端子VDに接続され、ソースが抵抗22を介してグランドGNDに接続されている。キャパシタ23は、抵抗22に対して並列に接続されている。
増幅回路30は、整流回路20の出力信号を直流阻止用キャパシタ24を介して入力し、この入力信号を反転増幅する回路であり、例えば、10KΩの入力抵抗31、演算増幅器(以下「オペアンプ」という。)32、及び1MΩの帰還抵抗33により構成されている。入力抵抗31は、一方の電極が直流阻止用キャパシタ24を介してMOSトランジスタ21のソースに接続され、他方の電極がオペアンプ32の反転入力端子に接続されている。オペアンプ32の非反転入力端子はグランドGNDに接続され、このオペアンプ32の反転入力端子が、帰還抵抗33を介して出力端子に接続されている。
フィルタ40は、増幅回路30の出力信号のうちの所定帯域(例えば、16KHz付近)の信号を通過させるバンドパス特性を有し、例えば、各480KΩの入力抵抗41,45,47、3段のオペアンプ42−1〜42−3、各20pFの帰還キャパシタ43,48、2MΩの帰還抵抗44、及び、各480KΩの帰還抵抗46,49により構成されている。入力抵抗41は、一方の電極が直流阻止用キャパシタ34を介してオペアンプ32の出力端子に接続され、他方の電極がオペアンプ42−1の反転入力端子に接続されている。
オペアンプ42−1の出力端子には、入力抵抗45、オペアンプ42−2の反転入力端子、入力抵抗47、及び、オペアンプ42−3の反転入力端子が直列に接続されている。各段のオペアンプ42−1〜42−3の非反転入力端子は、グランドGNDに接続されている。オペアンプ42−1の反転入力端子と出力端子との間には、帰還キャパシタ43及び帰還抵抗44が並列に接続され、オペアンプ42−2の反転入力端子と出力端子との間にも、帰還抵抗46が接続され、更に、オペアンプ42−3の反転入力端子と出力端子との間にも、帰還キャパシタ48が接続されている。
乗算回路50は、フィルタ40の出力端子の出力信号とパルス信号S1とを乗算する回路であり、MOSトランジスタ51で構成されている。MOSトランジスタ51は、ドレイン側の第1の入力端子N50aがオペアンプ42−2の出力端子に接続され、ゲート側の第2の入力端子N50bがパルス発生回路1の出力端子に接続されている。
積分回路60は、乗算回路50の出力信号を積分して積分結果を出力端子OUTへ出力する回路であり、例えば、1MΩの抵抗61、及び、50pFのキャパシタ62により構成されている。抵抗61は、一方の電極が、MOSトランジスタ51のソースに接続され、他方の電極が、キャパシタ62を介してグランドGNDに接続されると共に、出力端子OUTに接続されている。
(実施例1の動作)
入力端子INから入力された高周波信号は、同調回路10において、周波数選択される。
図2(a)、(b)は、図1中の同調回路10の説明図であり、同図(a)は等価回路の例、及び同図(b)は出力電圧の周波数特性の例を示している。
図2の等価回路では、入力側に、例えば出力インピーダンス50Ωの高周波信号源14が設けられ、この高周波信号源14の出力端子に、0.1pFのキャパシタ11、2nHのインダクタ12、このインダクタ12の巻線抵抗等の損失分の2Ωの抵抗12a、0.3pFのキャパシタ13A、及び、該同調回路10の出力端子N10cが接続されている。キャパシタ13Aは、MOSキャパシタ13の容量と、同調回路10の寄生容量と、次段に接続される整流回路20の寄生容量との合算分を等価的に示している。共振周波数は、1/(2π√(LC))である。この回路定数により、5.8GHzの高周波信号に対し、選択的に電圧振幅を得ることができる。
同調回路10内のMOSキャパシタ13に接続された入力端子N10bの電圧を変化させることにより、MOSキャパシタ13の静電容量が変化し、共振周波数をずらし、同調回路10の出力電圧を変化させることができる。例えば、パルス発生回路1からのパルス信号S1が“H”レベルの時は静電容量が小さく、この状態で5.8GHzに共振するように設計しておくと、“L”レベルの時は静電容量が大きくなり、同調回路10に並列な静電容量成分が大きくなるために共振周波数が低い方向にずれるので、5.8GHzに対する同調回路10の出力電圧が低下する。
図3(a)、(b)は、整流回路20の動作波形図であり、同図(a)は整流回路20の入力信号波形(振幅変化のある高周波信号波形)、及び同図(b)は整流回路20の出力信号波形を示している。入力信号波形のピークを結ぶ包絡線波形を、ソースフォロア接続されたMOSトランジスタ21のゲート・ソース間電圧分シフトしたものが出力信号波形となる。
整流回路20において、ソースフォロア接続されたMOSトランジスタ21は、数μA程度のバイアス電流で動作し、高周波信号(例えば5.8GHz)を半波整流して、この振幅に比例した直流成分をキャパシタ23に充電する。整流回路20の出力電圧は、増幅器30によって増幅される。
図4は、図1中の反転型増幅回路30の他の構成例を示す回路図である。
図1では、オペアンプ32で構成された反転型増幅回路30の構成例が示されているが、図4に示すような反転型増幅回路30Aでも適用可能である。この反転型増幅回路30Aは、Pチャネル型MOSトランジスタ(以下「PMOS」という。)35a及びNチャネル型MOSトランジスタ(以下「NMOS」という。)35bの直列回路からなるCMOSインバータ35で構成されている。PMOS35aのソースは、定電流源36を介して電源端子VDに接続されている。このような構成の反転型増幅回路30Aであれば、1μA程度の電源電流でも十分動作可能である。
図1の整流回路20と増幅回路30との間には、直流阻止用キャパシタ24が設けられているが、バイアス条件やオフセット電圧の条件によっては直接結合とすることも可能である。増幅回路30の出力電圧は、フィルタ40に入力される。
フィルタ40は、3個のオペアンプ42−1〜42−3を用いたバイカッド形式のバンドパスフィルタ回路で構成されているが、図4に示すような反転型増幅回路30Aを3個使用する構成も適用可能であり、このような回路であればそれぞれ1μA程度の電源電流でも十分動作可能である。増幅回路30とフィルタ40との間には、直流阻止用キャパシタ34が設けられているが、バイアス条件やオフセット電圧の条件によっては直接結合とすることも可能である。
図5は、図1に示した定数のフィルタ40の周波数特性図である。
フィルタ40は、例えば、16KHz付近に通過域を持つバンドパス特性を持つので、この帯域の増幅回路30の出力電圧を通過させて乗算回路50へ与える。乗算回路50内のMOSトランジスタ51は、パルス信号S1によりオン/オフ動作し、パルス信号S1が“H”レベルの時にはオン状態となり、乗算回路50の出力=乗算回路50の入力となり、パルス信号S1が“L”レベルの時にはオフ状態になり、乗算回路50の出力=ゼロとなり、乗算動作を実現している。積分回路60は、乗算回路50の出力の16KHzの変動成分を平滑化し、高周波信号のレベルに対応した検出信号を出力端子OUTから出力する。
図6(a)〜(g)は、図1中の各回路部分の信号波形図である。
入力端子INに印加される高周波信号(例えば、5.8GHzの信号)が、図6(a)に示すように断続(例えば、1KHz程度の頻度)する場合に、図6(g)の通り検出出力が得られる様子が示されている。
高周波信号は入力端子INから入力され、同調回路10において、所望の周波数成分が選択され、整流回路20において高周波振幅に比例した低速の信号に変換される。パルス発生回路1は、図6(b)のような比較的周波数の低いパルス信号S1を発生する。即ち、入力される高周波信号より十分低く、信号検出の速度よりは十分速い周波数であって、例えば16KHzのパルス信号S1を発生する。パルス信号S1は、同調回路10内のMOSキャパシタ13を制御することにより、同調回路10の共振状態を周期的に変化させ、図6(c)の通り同調回路10の出力として断続した高周波信号を得る。
この高周波信号は整流回路20によって、高周波振幅に比例した図6(d)のような信号に変換される。この信号は、増幅回路30で増幅され、フィルタ40によって雑音成分及びオフセット成分が除去され、図6(e)のような信号に変換される。ここで、フィルタ40は、パルス信号S1の周波数付近(例えば、16KHz)を通過させ、低域と直流分、及び高域成分を減衰させる。このため、フィルタ40の出力(図6(e))は、16KHz付近のみの周波数スペクトルを持つ交流成分となる。このフィルタ40により、同調回路10、整流回路20、及び増幅回路30が発生する雑音やオフセットが除去される。
乗算回路50において、フィルタ出力(図6(e))とパルス信号(図6(b))との乗算を行うことにより、図6(f)の通り直流成分を含んだ信号に変換でき、更に、積分回路60を通すことにより、図6(g)のように検出出力を得ることができる。
図7は、図1の信号検出回路内の同調回路10、整流回路20、及び増幅回路30が発生する雑音スペクトラムの周波数分布の例を示す図である。
トランジスタ等の能動素子から発生する雑音のうち、1/fノイズ成分は低周波域、10KHz〜1000KHz以下の周波数において急激に雑音レベルが大きくなり、低速のゆらぎのような妨害となって本来の信号検出を困難なものとする。同調回路10や整流回路20は、コイル(12)、コンデンサ(13,23)、ダイオード等の非能動素子を中心に構成されていて雑音等の発生が少ないが、しかし、実際の回路においては周辺の電源回路、バイアス回路、スイッチ制御回路等に含まれる能動素子からの低周波域の雑音やオフセットの影響を受けている。
図6において、同調回路10、整流回路20において低周波域(直流〜10KHz程度)の雑音が混入し、図6(d)の波形に雑音波形が重畳したとしても、フィルタ40によって16KHz付近以外の周波数成分が減衰し、本来必要な16KHzの振幅成分のみを取り出すことができる。
(実施例1の効果)
本実施例1によれば、同調回路10において入力高周波信号をパルス信号S1によって断続し、整流、増幅、フィルタの後でパルス信号S1と乗算することによって検出信号を得るようにしたので、次の(1)〜(9)のような効果がある。
(1) 同調回路10、整流回路20、増幅回路30のそれぞれから発生する低域雑音(1/fノイズ)及びオフセットを除去することができる。
(2) 非特許文献1のようなチョッパアンプ技術により増幅器の低域雑音及びオフセットを除去することは知られているが、本実施例1においては、同調回路10及び整流回路20で発生する雑音の除去効果が得られる。
(3) 同調回路10及び整流回路20においても、周辺のバイアス回路や制御回路等のアクティブ素子が接続されることによって100μV程度の低域雑音やオフセットが発生しており、これを増幅回路30の低域雑音及びオフセットと共に除去することにより、低域雑音及びオフセット電圧を数μV以下に低減することができ、極めて小さい高周波信号レベルを検出できるという効果がある。
(4) パルス信号S1によって同調回路10の共振状態が変化するようにしているので、所望の入力高周波信号以外の広帯域な高周波信号成分が入力された場合には、パルス信号S1のオン/オフによる整流出力信号の生成が無く、信号の誤検出をしないという効果もある。
(5) 本実施例1を構成している回路要素は、電源電流をほとんど消費しない同調回路10及び整流回路20と、10μA程度の電源電流で動作可能な増幅回路30及びフィルタ40と、低い周波数(16KHz程度)のパルス発生回路1とで構成されており、全体として小さな電源電流消費で機能を実現できる。
(6) なお、1/fノイズが数百KHz付近まで顕著に分布するような回路においては、パルス発生回路1のパルス信号S1の周波数を16KHzより高速に選ぶことは、雑音抑制に有効であるが、回路の動作速度が増加して消費電力が増加するため、要求仕様に従って適宜パルス信号S1の周波数を選定すれば良い。
(7) 全ての回路要素をMOSトランジスタ、抵抗、キャパシタ、インダクタで構成でき、集積回路化が容易である。
(8) 同調回路10の共振状態の切り替えにMOSトランジスタで構成されるMOSキャパシタ13を用いているので、1個の素子で機能を実現でき、小さなサイズで回路を構成できる。
(9) 増幅回路30及びフィルタ40を構成するオペアンプ32,42−1〜42−3の電源電流はそれぞれ1μA程度で十分な特性を実現でき、回路全体としても10μA程度と省電力動作が可能である。
(実施例2の構成)
図8は、本発明の実施例2を示す信号検出回路の回路図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例2の信号検出回路では、実施例1の同調回路10に変えて、これとは構成の異なる同調回路10Aが設けられ、その他の回路構成は実施例1と同様である。
本実施例2の同調回路10Aは、入力端子INにキャパシタ15を介して接続されたインダクタ16とキャパシタ17による共振回路として構成されている。更に、その共振回路に並列に接続される複数(例えば、4個)のキャパシタ17−1〜17−4と、この各キャパシタ17−1〜17−4の接続切り替え手段(例えば、切り替えスイッチ)18−1〜18−4と、この切り替えスイッチ18−1〜18−4の切り替えを制御する制御回路18とから構成されている。
(実施例2の動作)
本実施例2の信号検出回路では、同調回路10A内の複数のキャパシタ17−1〜17−4と、切り替えスイッチ18−1〜18−4とにより、同調回路10Aの共振状態、あるいは共振周波数として複数の状態を切り替えることができる。
図9は、図8中の共振回路の周波数特性の例を示す図である。
同調回路10A内のキャパシタ17−1〜17−4の切り替えスイッチ18−1〜18−4の状態に応じて、図9に示す5個の周波数特性(a)〜(e)を得ることができる。
図9(a);4個のスイッチがオンで、キャパシタ最大
図9(b);3個のスイッチがオン
図9(c);2個のスイッチがオン
図9(d);1個のスイッチがオン
図9(e);4個のスイッチがオフで、キャパシタ最小
例えば、検出対象となる所望の高周波信号の周波数が、図9(b)の特性のピーク付近である場合には、パルス発生回路1のパルス信号S1が“H”レベルの時にのみ3個のスイッチがオンとなるように制御回路19が動作する。パルス信号S1が“L”レベルの場合には、図9(a),(c),(d),(e)のいずれかの状態に制御する。この際、一定の順序で切り替えても良いし、ランダムに切り替えても良い。
又、所望の高周波信号の周波数が図9(c)の特性のピーク付近の場合には、パルス発生回路1のパルス信号S1が“H”レベルの時にのみ2個のスイッチがオンとなるように制御回路19により動作させれば良い。
(実施例2の効果)
本実施例2によれば、同調回路10Aに複数の共振状態を設け、同調回路10A及び乗算回路50に印加されるパルス信号S1と協調して制御するようにしたので、次の(1)〜(3)のような効果がある。
(1) 検出すべき所望の高周波信号の他に、検出すべきでない妨害信号があった場合、これによって誤検出が起こったり、検出すべき時に検出できない不具合を防ぐことができる。
(2) 検出すべき所望の高周波信号の周波数が複数ある場合に対応できる。
(3) 回路素子の変動やばらつきによって共振状態がずれてしまった場合に、補正することができる。
(同調回路10Aの他の構成例)
図10は、図8中の同調回路10Aの他の構成例を示す要部の回路図である。
図8の同調回路10Aでは、複数のキャパシタ17−1〜17−4を示しているが、これに限定されない。例えば、インダクタ16−1、抵抗17−7、あるいはそれらの組み合わせを切り替えスイッチ18−5〜18−7で切り替える構成でも良いし、可変容量素子17−6に印加する制御電圧VSを切り替えスイッチ18−8で切り替える構成にしても良い。
(実施例3の構成)
図11は、本発明の実施例3を示す信号検出回路を搭載した無線通信装置の要部の回路図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
この図11では、送信回路、受信回路のいずれか一方あるいは両方を備える無線通信装置の一部として信号検出回路が用いられる場合に好適な構成例が示されている。本実施例3の信号検出回路は、基本的には実施例1と同様のものであり、この入力端子IN側に、アンテナ切り替え手段70を介して送受信共用のアンテナ端子ATが接続されている。アンテナ切り替え手段70は、アンテナ端子ATと送信回路74を接続/遮断するための切り替えスイッチ71と、アンテナ端子ATと受信回路75を接続/遮断するための切り替えスイッチ72と、アンテナ端子ATと信号検出回路内の同調回路10を接続/遮断するための切り替えスイッチ73とを有している。
送受信切り替え用の切り替えスイッチ71,72は、図示しない制御信号等により、あるいはパルス発生回路1からのパルス信号S1によりオン/オフが切り替えられる。信号検出回路用の切り替えスイッチ73は、パルス発生回路1からのパルス信号S1によりオン/オフが切り替え制御される。実施例1の図1では、パルス信号S1により同調回路10内のMOSキャパシタ13のオン/オフを切り替えている。これに対し、本実施例3では、パルス信号S1により同調回路10内を切り替えずに、切り替えスイッチ73により同調回路10の入力側を切り替えることにより、実施例1とほぼ同様の機能を実現している。
本実施例3の信号検出回路の用途としては、例えば、無線通信装置の低消費電力化を図るために、受信待機時に受信回路75をオフ状態にしておき、アンテナ端子ATからの微弱な高周波信号の受信を信号検出回路で検出したときに、この検出結果に基づき受信回路75をオン状態にするといった用途に使用される。
(実施例3の動作)
実施例1では、パルス発生回路1からのパルス信号S1により、同調回路10内をオン/オフして高周波信号の変動あるいは断続を得るようにしているが、これを本実施例3では、切り替えスイッチ73の操作によって行っている。
スイッチ73の操作方法としては、パルス信号S1が“H”レベルの時に、切り替えスイッチ73がオン状態になって高周波信号が同調回路10に導通し、“L”レベルの時に、導通しないように制御を行う。このためには、送信回路74へのスイッチ71をオフ、受信回路75へのスイッチ72をオフとし、同調回路10へのスイッチ73をパルス信号S1に対応してオン/オフさせれば良い。
他の操作方法としては、同調回路10へのスイッチ73をオンとしておき、送信回路74へのスイッチ71及び受信回路75へのスイッチ72のいずれか一方あるいは双方を、パルス信号S1が“H”レベルの時にはオフ、“L”の時にはオンとすることにより、アンテナ端子ATに送信回路74あるいは受信回路75のインピーダンスが接続されることによって共振状態の変化をもたらすことができる。
(実施例3の効果)
本実施例3によれば、次の(1)、(2)のような効果がある。
(1) 送信回路74あるいは受信回路75を備えた無線通信装置において、アンテナ切り替えスイッチが必要な装置構成の場合には、少ない回路の追加で信号検出回路の機能を実現することができる。
(2) 無線通信装置の受信回路75は信号検出の機能を持つが、一般的に受信回路75は数十mA以上の電源電流を必要とするため、本実施例3の信号検出回路の代替手段とはなり得ない。そのため、本実施例3の信号検出回路を無線通信装置に搭載すれば、有益な効果を発揮できる。
(実施例4の構成)
図12は、本発明の実施例4を示す信号検出回路の回路図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例4の信号検出回路では、実施例1の増幅回路30とフィルタ40との間に、制御信号等で切り替えられる切り替えスイッチ76を設け、パルス発生回路1からのパルス信号S1を直接(あるいは、適宜なるレベルシフト・振幅調整の後)フィルタ40に入力する構成にしている。その他の構成は、実施例1と同様である。
(実施例4の動作)
制御信号等により切り替えスイッチ76を増幅回路30側に接続すれば、実施例1と同様の動作が行える。切り替えスイッチ76をパルス発生回路1側に接続すれば、パルス発生回路1からの一定振幅のパルス信号S1がフィルタ40に入力される。これにより、積分回路50の出力にはフィルタ40を通したパルス信号S1の振幅に比例する直流電圧を得ることができる。
(実施例4の効果)
本実施例4によれば、切り替えスイッチ76を設けたので、次の(1)〜(3)のような効果がある。
(1) フィルタ40の通過周波数は、抵抗・キャパシタ等の回路定数の変動・ばらつきによって変化するため、これらの変動が無視できない場合には、調整が必要であるが、本実施例4によれば、切り替えスイッチ76をパルス発生回路1側に切り替えることにより、一定の振幅を持つパルス信号S1を、フィルタ40の周波数調整のための基準信号として用いることができる。
(2) 具体的には、切り替えスイッチ76をパルス発生回路1側に切り替えた状態において、フィルタ40の定数(抵抗値、静電容量値)を変化させつつ積分回路60の出力電圧を監視することにより、フィルタ40の通過域のピークをパルス周波数に合致させることができる。
(3) 本実施例4の信号検出回路において、フィルタ40の通過あるいはパルス発生回路1のパルス信号S1の周波数に合致されることが望ましく、本実施例4の構成により、追加回路を少なくしつつ容易な調整手段を提供することができる。
(実施例5の構成)
図13は、本発明の実施例5を示す信号検出回路の回路図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例4の信号検出回路では、実施例1の乗算回路50及び積分回路60に代えて、スイッチトキャパシタフィルタ80を設けている。その他の構成は、実施例1と同様である。
スイッチトキャパシタフィルタ80は、2段のオペアンプ81−1,81−2と、キャパシタ82−1〜82−5、及びこのキャパシタ82−1〜82−5の接続を切り替えるスイッチ83−1〜83−6とから構成されている。例えば、キャパシタ82−1,82−2の容量C1,C2は5pF、キャパシタ82−5の容量C5は2.5pF、キャパシタ82−3,82−4の容量C3,C4は80pFである。スイッチ83−1〜83−6のオン/オフは、パルス発生回路1からのパルス信号S1によって制御される。
フィルタ40の出力端子は、スイッチ83−1、キャパシタ82−1、及び、スイッチ83−2を介して、オペアンプ81−1の反転入力端子に接続されている。オペアンプ81−1の反転入力端子と出力端子との間には、帰還キャパシタ82−3が接続されると共に、スイッチ83−3、キャパシタ82−5及びスイッチ83−4の直列回路が接続されている。オペアンプ81−1の出力端子は、スイッチ83−5、キャパシタ82−2、及び、スイッチ83−6を介して、オペアンプ81−2の反転入力端子に接続されている。オペアンプ81−2の反転入力端子と出力端子との間には、帰還キャパシタ82−4が接続されている。オペアンプ81−1,81−2の非反転入力端子は、グランドGNDに接続されている。スイッチ83−1,83−3〜83−6の一方の電極は、グランドGNDに接続されている。スイッチ83−2の一方の電極は、出力端子OUTに接続されている。
このスイッチトキャパシタフィルタ80は、バイカッド型ローパスフィルタとして構成されている。スイッチ83−1〜83−6が動作するパルス信号S1の周波数がfsHzの場合に、カットオフ周波数fcは、
Figure 2007174367
C3=C4の場合に、フィルタ80のQ値は
Figure 2007174367
である。図13中のキャパシタ値で、スイッチ83−1〜83−6が動作するパルス信号S1の周波数が16KHzの場合には、カットオフ周波数fcは、
Figure 2007174367
で、およそ160Hzのローパスフィルタ特性を持つ。
(実施例5の動作)
図14は、図13中のスイッチトキャパシタフィルタ80の周波数特性を示す図である。
スイッチトキャパシタフィルタ80は、本来160Hzのローパスフィルタとして設計されているが、16KHzのクロック(パルス信号S1)によるサンプリング動作となるため、16KHzの自然数倍の周波数を中心とする+/−160Hzの信号に対しても160Hz付近と同様の出力特性を持つ。
図13の構成において、増幅回路30の次段のフィルタ40により、160Hz付近及び32KHz以上を十分減衰させた後、スイッチトキャパシタフィルタ80に接続することにより、16KHz付近のバンドパスフィルタとしての特性、及び低域信号への変換を実現することができる。これにより、16KHz付近の狭帯域特性を持ちつつ、160Hz以下の周波数成分への周波数変換機能を持ち、実施例1の乗算回路50や積分回路60を用いることなく検出信号波形を得ることができる。
(実施例5の効果)
本実施例5によれば、次の(1)、(2)のような効果がある。
(1) スイッチトキャパシタフィルタ80により、バンドパスフィルタ、乗算回路、積分回路の作用を実現できる。スイッチトキャパシタフィルタ80は、容量比とスイッチ速度によってフィルタ特性が決まるため、特に集積回路として実現する場合にフィルタ周波数精度を容易に高くすることができる。
(2) スイッチトキャパシタフィルタ80の前段には、160Hz以下の成分及び32KHz以上の成分を除去するためのフィルタ40が必要であるが、比較的広帯域で且つ精度も不要なフィルタとして構成できる。
なお、本発明は、上記実施例1〜5に限定されず、種々の変形や利用形態が可能である。この変形や利用形態としては、例えば、次の(a)〜(i)のようなものがある。
(a) 図1、図8では、同調回路10,10Aとして、インダクタ12,16とキャパシタ13,17による並列共振回路にアンテナ端子ATヘの結合キャパシタ11,15を接続した構成を示しているが、これ以外の各種同調回路、あるいはマッチング回路でも同様に適用できる。例として、T型マッチング回路、パイ型マッチング回路、相互インダクタを用いたマッチング回路等がある。
(b) 同調回路10,10Aとしてインダクタ12,16を用いたものを示したが、圧電素子によるフィルタ等でも良い。
(c) 図1、図8では、パルス信号S1によって同調回路10,10Aの共振状態を変化させる手段として、キャパシタ13,17−1〜17−4を変化あるいは切り替える方法を示したが、図10のような可変容量ダイオード17−6を用いる方法、インダクタ16のタップを切り替える方法、抵抗17−7を接続して共振回路のQ値を変化させる方法以外に、複数のインダクタを切り替える方法、相互インダクタを用いる方法、可変抵抗を接続して共振回路のQ値を変化させる方法等、種々の回路構成を適用できる。
又、図8のような複数のキャパシタ17−1〜17−4を切り替える場合、1,2,4,8,16,…といった2のべき乗の比率を持つキャパシタを設けてバイナリコードによる容量制御を行うことも可能である。
(d) 図1、図8、図11、図12、図13において、増幅回路30とフィルタ40の接続順序は逆でも良いし、それぞれ1個ないし複数個の増幅回路及びフィルタを縦列接続しても良い。
(e) 図1では、乗算回路50として、スイッチング用のMOSトランジスタ51を用いたものを示したが、線形性を持つ乗算回路でも良いし、スイッチ等を複数使用した両波整流回路でも良い。
(f) 同調回路10,10Aに対するパルス信号S1の作用は、高周波信号のレベルを、パルス信号S1の周期で変化ないしは断続させることであるから、実施例に示した方法の他、入力端子INから整流回路20に至る高周波信号経路のどこかに減衰回路を挿入する方法や、整流回路20の整流効率を変化させる方法、アンテナ端子ATに並列に接続された送信回路74あるいは受信回路75の入力インピーダンスを変化させる方法等も可能である。
(g) 図1、図8、図11、図12において、積分回路60の出力側に、コンパレータ等を配置し、デジタル信号として出力を取り出すことも可能である。
(h) 図1において、MOSトランジスタ21,51は、バイポーラトランジスタやGaAsトランジスタ等でも良い。
(i) 図1、図13において、増幅回路30、フィルタ40、スイッチトキャパシタフィルタ80は、オペアンプの他、差動増幅器等の各種の回路方式を用いたものでも良い。
本発明の実施例1を示す信号検出回路の回路図である。 図1中の同調回路10の説明図である。 図1中の整流回路20の動作波形図である。 図1中の反転型増幅回路30の他の構成例を示す回路図である。 図1中のフィルタ40の周波数特性図である。 図1中の各回路部分の信号波形図である。 図1の信号検出回路内の同調回路10、整流回路20、及び増幅回路30が発生する雑音スペクトラムの周波数分布の例を示す図である。 本発明の実施例2を示す信号検出回路の回路図である。 図8中の共振回路の周波数特性の例を示す図である。 図8中の同調回路10Aの他の構成例を示す要部の回路図である。 本発明の実施例3を示す信号検出回路を搭載した無線通信装置の要部の回路図である。 本発明の実施例4を示す信号検出回路の回路図である。 本発明の実施例5を示す信号検出回路の回路図である。 図13中のスイッチトキャパシタフィルタ80の周波数特性を示す図である。
符号の説明
1 パルス発生回路
10,10A 同調回路
20 整流回路
30 増幅回路
40 フィルタ
50 乗算回路
60 積分回路
70 アンテナ切り替え手段
71〜73,76 切り替えスイッチ
74 送信回路
75 受信回路
80 スイッチトキャパシタフィルタ

Claims (8)

  1. パルス信号により変化する共振周波数に基づき、入力高周波信号の周波数を選択する同調回路と、
    前記同調回路の出力信号を整流して前記入力高周波信号を低周波信号に変換する整流回路と、
    前記整流回路の出力信号を増幅する増幅回路と、
    前記増幅回路の出力信号に対して所定の周波数帯域のみを通過させるフィルタと、
    前記パルス信号と前記フィルタの出力信号とを乗算する乗算回路と、
    前記乗算回路の出力信号を積分して前記入力高周波信号のレベルに対応した検出信号を出力する積分回路と、
    を有することを特徴とする信号検出回路。
  2. パルス信号により変化する共振周波数に基づき、入力高周波信号の周波数を選択する同調回路と、
    前記同調回路の出力信号を整流して前記入力高周波信号を低周波信号に変換する整流回路と、
    前記整流回路の出力信号に対して所定の周波数帯域のみを通過させるフィルタと、
    前記フィルタの出力信号を増幅する増幅回路と、
    前記パルス信号と前記増幅回路の出力信号とを乗算する乗算回路と、
    前記乗算回路の出力信号を積分して前記入力高周波信号のレベルに対応した検出信号を出力する積分回路と、
    を有することを特徴とする信号検出回路。
  3. 前記同調回路は、前記パルス信号により容量値が変化するMOSキャパシタを用いて前記共振周波数を変化させる構成にしたことを特徴とする請求項1又は2記載の信号検出回路。
  4. 前記同調回路は、3以上の共振周波数を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の信号検出回路。
  5. アンテナ端子に、切り替え手段を介して接続される送信回路、受信回路のいずれか一方又は双方を備える無線通信装置に搭載される信号検出回路であって、
    パルス信号により切り替えられる切り替えスイッチを介して前記アンテナ端子に接続され、前記切り替えスイッチの切り替え状態により変化する共振周波数に基づき、前記アンテナ端子からの入力高周波信号の周波数を選択する同調回路と、
    前記同調回路の出力信号を整流して前記入力高周波信号を低周波信号に変換する整流回路と、
    前記整流回路の出力信号を増幅する増幅回路と、
    前記増幅回路の出力信号に対して所定の周波数帯域のみを通過させるフィルタと、
    前記パルス信号と前記フィルタの出力信号とを乗算する乗算回路と、
    前記乗算回路の出力信号を積分して前記入力高周波信号のレベルに対応した検出信号を出力する積分回路と、
    を有することを特徴とする信号検出回路。
  6. アンテナ端子に、切り替え手段を介して接続される送信回路、受信回路のいずれか一方又は双方を備える無線通信装置に搭載される信号検出回路であって、
    パルス信号により切り替えられる切り替えスイッチを介して前記アンテナ端子に接続され、前記切り替えスイッチの切り替え状態により変化する共振周波数に基づき、前記アンテナ端子からの入力高周波信号の周波数を選択する同調回路と、
    前記同調回路の出力信号を整流して前記入力高周波信号を低周波信号に変換する整流回路と、
    前記整流回路の出力信号に対して所定の周波数帯域のみを通過させるフィルタと、
    前記フィルタの出力信号を増幅する増幅回路と、
    前記パルス信号と前記増幅回路の出力信号とを乗算する乗算回路と、
    前記乗算回路の出力信号を積分して前記入力高周波信号のレベルに対応した検出信号を出力する積分回路と、
    を有することを特徴とする信号検出回路。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の信号検出回路において、
    前記フィルタに対して前記パルス信号を切り替え入力する入力手段を設けたことを特徴とする信号検出回路。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の信号検出回路において、
    前記乗算回路及び前記積分回路に代えて、スイッチトキャパシタフィルタを設け、前記スイッチトキャパシタフィルタのキャパシタ切り替えクロックとして、前記パルス信号を用いることを特徴とする信号検出回路。
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