JP2009239407A - マルチバンド受信器 - Google Patents

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富 金子
Akihiro Mitsunaga
明弘 光永
Yuichi Shiraki
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Abstract

【課題】搬送波周波数の異なる複数の無線信号を同時に受信し、受信性能の安定性を犠牲にすることなく、回路規模、消費電力及びコストの抑制を実現することが可能なマルチバンド受信器を提供すること。
【解決手段】マルチバンド受信器1は、第1の局部発振器30によって、第2の無線信号の搬送波周波数近傍の周波数を有する中間周波数信号に、第1の無線信号を変換する第1高周波回路ブロック10と、第2の局部発振器50によって、中間周波数信号と第2の無線信号とのうち、いずれか一方をDC信号に、他方をLowIF信号に変換し、変換後のそれぞれの信号を、共通のアナログIQ直交復調器42を用いてIQ信号に変換し、変換後のそれぞれのIQ信号をアナログ−デジタル変換する共通IF/BBブロックとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、搬送波周波数の異なる無線信号を同時に受信するマルチバンド受信器に関する。
複数の異なる搬送波周波数を使用する無線アプリケーションが、単数の搬送波周波数を使用した無線アプリケーションと比較して期待される効果は、周波数によって異なる伝搬特性を使用するシーンに合わせて使い分けることができるということである。この使い分けによって、より安定した無線通信環境を構築することが可能となり、高品質の移動無線アプリケーションを実現できる。
例えば、車車間通信システムは、現在、5.8GHz帯のDSRC(Dedicated Short Range Communications)の無線チャネルを使用する車車間通信システムの他に、新たにUHF(Ultra High Frequency)帯の無線チャネルを割り当てられる予定である。UHF帯の見通し外における電波回り込みという利点と、5.8GHz帯の電波の直進性及び電波が飛びすぎないという利点とを使い分けることで、車車間通信システムの高品質化が得られ、安全運転支援向けアプリケーションが提供可能である。
但し、車の実装を必要とするアプリケーションは、市場規模が大きいことが予想され、システムの普及には、装置サイズ(回路規模)、消費電力及びコストが重要なパラメータとなる。今日の無線システム市場にて、異なる搬送波周波数帯の無線信号を同時に受信することが必要とされるアプリケーションで、市場規模が大きいシステム例はない。
従来のマルチバンド受信器としては、例えば、特許文献1や特許文献2が開示されている。
特開2007−258904号公報 特表2005−504476号公報
しかし、特許文献1に開示されている技術によれば、回路規模やコスト面において部品共通化によるメリットはあるものの、搬送波周波数が異なる複数の無線信号を同時受信することは不可能であるという問題があった。
また、特許文献2に開示されている技術によれば、受信した複数の無線信号同士の搬送波周波数が大きく離れた場合、ミキサ部及び局部発振部の直交バランスにおいて広帯域に良好な特性を得ることは困難である。つまり、受信した複数の無線信号を共通の直交復調器にて復調しようとすると、位相シフトする過程で同相成分(I成分)と直交成分(Q成分)とのバランス(IQバランス)が崩れる直交誤差が生じ、正常に復調することが困難であるという問題があった。また、5GHz帯を超える信号を受信した場合、周波数変換する前の段階での可変利得増幅器は、ダイナミックレンジ幅、利得の周波数特性及び消費電力において困難が予想される。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、搬送波周波数の異なる複数の無線信号を同時に受信し、かつ、受信器内で複数の受信信号の処理時間にプライオリティを付与することが許されないリアルタイム性を有する無線システムに適用される無線装置において、受信性能の安定性を犠牲にすることなく、回路規模、消費電力及びコストの抑制を実現することが可能な、新規かつ改良されたマルチバンド受信器を提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明のある観点によれば、搬送波周波数が異なる第1の無線信号及び第2の無線信号を同時に受信するマルチバンド受信器において、第1の局部発信器によって、第2の無線信号の搬送波周波数近傍の周波数を有する中間周波数信号に、第1の無線信号を変換する高周波回路ユニットと、第2の局部発振器によって、中間周波数信号と第2の無線信号とのうち、いずれか一方をDC信号に、他方をLowIF信号に変換し、変換後のそれぞれの信号を、共通のアナログIQ直交復調器を用いてIQ信号に変換し、変換後のそれぞれのIQ信号をアナログ−デジタル変換する共通IF/BBユニットとを備えるマルチバンド受信器が提供される。
上記高周波回路ユニットは、第1の無線信号が複数の信号である場合、この複数の信号を、第1の局部発信器によって、第2の無線信号の搬送波周波数近傍の周波数を有する複数の中間周波数信号に変換し、上記共通IF/BBユニットは、第2の局部発振器によって、複数の中間周波数信号と第2の無線信号とのうち、いずれか一方をDC信号に、他方をLowIF信号に変換し、変換後のそれぞれの信号を、共通のアナログIQ直交復調器を用いてIQ信号に変換し、変換後のそれぞれのIQ信号をアナログ−デジタル変換することとしてもよい。
上記共通IF/BBユニットは、第1の無線信号における第1の変調方式と第2の無線信号における第2の変調方式とが異なる場合に、第1の変調方式がOFDM変調方式であれば、中間周波数信号をDC信号に変換し、第2の変調方式がOFDM変調方式であれば、第2の無線信号をDC信号に変換することとしてもよい。
以上説明したように本発明によれば、受信性能の安定性を犠牲にすることなく、回路規模、消費電力及びコストの抑制を実現することが可能なマルチバンド受信器を提供することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(マルチバンド受信器1の構成)
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係るマルチバンド受信器について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るマルチバンド受信器の構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係るマルチバンド受信器1は、図示しないアンテナと、第1高周波回路ブロック(ユニット)10と、第2高周波回路ブロック(ユニット)20と、共通IF/BBブロック(ユニット)40と、デジタル信号処理ブロック(ユニット)60と、通信制御部70と、図示しない上位レイヤとを含んで構成される。ここで、異なる搬送波周波数をRF1とRF2とする。
図示しないアンテナは、搬送波周波数RF1を有する第1の無線信号と搬送波周波数RF2を有する第2の無線信号とを受信する。アンテナは1つであってもよいし、複数であってもよい。
第1高周波回路ブロック10は、帯域制限フィルタ11と、低雑音増幅器12と、ダウンコンバータミキサ13と、第1の局部発振器30とを含んで構成される。
帯域制限フィルタ11は、図示しないアンテナが受信した搬送波周波数RF1を有する第1の無線信号の入力を受け付ける。帯域制限フィルタ11は、入力された第1の無線信号に所定の帯域制限をかけることによって、所定の周波数帯域のみを通過させ、低雑音増幅器12に出力する。
低雑音増幅器12は、帯域制限フィルタ11から第1の無線信号の入力を受け付け、入力された第1の無線信号を増幅してダウンコンバータミキサ13に出力する。
第1の局部発振器30は、所定の局部発振周波数LO1を有する局部発振信号を生成し、生成した局部発振信号をダウンコンバータミキサ13に与える。
ダウンコンバータミキサ13は、低雑音増幅器12から第1の無線信号の入力を受け付け、入力された第1の無線信号を、第1の局部発振器30から与えられた局部発振信号とのミキシングによって、第2の無線信号の搬送波周波数RF2近傍の周波数を有する中間周波数信号に変換する。ダウンコンバータミキサ13は、中間周波数信号を共通IF/BBブロック40に出力する。ここで、第2の無線信号の搬送波周波数RF2近傍とは、第2の無線信号の搬送波周波数RF2と近い周波数を意味し、第2の無線信号の搬送波周波数RF2との差が、例えば、AD変換器43の変換レートと比較して、数分の一程度である。
第2高周波回路ブロック20は、帯域制限フィルタ21と、低雑音増幅器22とを含んで構成される。
帯域制限フィルタ21は、図示しないアンテナが受信した搬送波周波数RF2を有する第2の無線信号の入力を受け付ける。帯域制限フィルタ21は、入力された第2の無線信号に所定の帯域制限をかけることによって、所定の周波数帯域のみを通過させ、低雑音増幅器22に出力する。
低雑音増幅器22は、帯域制限フィルタ21から第2の無線信号の入力を受け付け、入力された第2の無線信号を増幅して共通IF/BBブロック40に出力する。
共通IF/BBブロック40は、結合器41と、アナログIQ直交復調器42と、AD(アナログ−デジタル)変換器43と、第2の局部発振器50とを含んで構成される。
結合器41は、ダウンコンバータミキサ13から入力された中間周波数IF1を有する中間周波数信号と、低雑音増幅器22から入力された搬送波周波数RF2を有する第2の無線信号とを合成する。
第2の局部発振器50は、所定の局部発振周波数2ndLOを有する局部発振信号を生成し、生成した局部発振信号をアナログIQ直交復調器42に与える。
アナログIQ直交復調器42は、結合器41から合成後の信号の入力を受け付ける。アナログIQ直交復調器42は、入力された合成後の信号を、第2の局部発振器50から与えられた局部発振信号とのミキシングによって、中間周波数信号と第2の無線信号とのうち、いずれか一方をDC信号に、他方をLowIF信号(周波数LowIF1)に変換し、変換後のそれぞれの信号をIQ信号に変換する。アナログIQ直交復調器42は、変換後のそれぞれのIQ信号をAD変換器43に出力する。
ここで、DC信号は、周波数0Hzの信号である。周波数LowIF1は、低周波数であり、例えば、AD変換器43の変換レートと比較して、数分の一程度の低い周波数である。
AD変換器43は、アナログIQ直交復調器42から変換後のそれぞれのIQ信号の入力を受け付ける。AD変換器43は、入力された変換後のそれぞれのIQ信号をアナログからデジタルに変換する。
デジタル信号処理ブロック60は、デジタルIQ直交復調器61と、デジタルBB部62と、デジタルBB部63とを含んで構成される。
デジタルIQ直交復調器61は、AD変換器43からLowIF信号の入力を受け付け、入力されたLowIF信号のIQ復調を行う。デジタルIQ直交復調器61は、IQ復調後の信号をデジタルBB部62に出力する。
デジタルBB部62は、例えば、第1の無線信号の変調方式に対応したモデム等により構成され、入力された信号をベースバンド信号に変換する。
デジタルBB部63は、例えば、第2の無線信号の変調方式に対応したモデム等により構成され、入力された信号をベースバンド信号に変換する。
通信制御部70は、第1の局部発振器30が生成する局部発振信号の周波数を所定の値に設定する。また、通信制御部70は、第2の局部発振器50が生成する局部発振信号の周波数を所定の値に設定する。また、通信制御部70は、デジタルBB部62及びデジタルBB部63から入力されたベースバンド信号を通信制御部70に出力する。
図示しない上位レイヤは、通信制御部70から入力されたベースバンド信号に基づいて、所定の無線通信サービスを実現するアプリケーションを実行する。
(マルチバンド受信器1の動作)
図2は、本発明の実施形態にかかる各信号の周波数配置(パターン1)を示す図である。図2を参照して(適宜図1参照)、図1に示したマルチバンド受信器の動作について説明する。
まず、搬送波周波数RF1を有する第1の無線信号は、帯域制限フィルタ11及び低雑音増幅器12を通過後、ダウンコンバータミキサ13にて第1の局部発振器30から生成された局部発振周波数LO1を有する局部発振信号とミキシング(乗算)される。これによって、中間周波数IF1を有する中間周波数信号が生成される。一方、搬送波周波数RF2を有する第2の無線信号は、帯域制限フィルタ21及び低雑音増幅器22を通過する。
結合器41にて中間周波数IF1を有する中間周波数信号と搬送波周波数RF2を有する第2の無線信号とが合成される。このとき、搬送波周波数RF2は、図2(a)に示す位置であり、中間周波数IF1及び搬送波周波数RF1は、図2(b)に示す位置である。搬送波周波数RF1は、搬送波周波数RF2の近傍である中間周波数IF1にまでダウンコンバートされている。これらの周波数の関係は、以下の関係式(数式1及び数式2)で表現される。
|RF1−LO1|=IF1・・・(数式1)
|IF1−RF2|=LowIF1・・・(数式2)
従って、中間周波数IF1を有する中間周波数信号と搬送波周波数RF2を有する無線信号とは、LowIF1程度の周波数間隔でしかないため、結合器41で合成されることで、共通IF/BBブロック40にて同時に扱うことが可能となる。
アナログIQ直交復調器42は、中間周波数信号と第2の無線信号とのうち、いずれか一方をDC信号に、他方をLowIF信号(周波数LowIF1)に変換し、変換後のそれぞれの信号をIQ信号に変換する。図2(c)には、中間周波数IF1を有する中間周波数信号が、周波数LowIF1を有するLowIF信号に変換され、搬送波周波数RF2を有する第2の無線信号が、DC信号に変換された例が示されている。
以上に示した構成によれば、異なる搬送波周波数を有する無線信号を同時に受信した場合、受信性能の安定性を犠牲にすることなく、第2の局部発振器50、アナログIQ直交復調器42、AD変換器43といった構成を共通化できるので、回路規模、消費電力及びコストを抑制することが可能である。
(局部発振周波数2ndLOの値)
搬送波周波数RF1を有する第1の無線信号における第1の変調方式と、搬送波周波数RF2を有する第2の無線信号における第2の変調方式とが異なる場合について考察する。この場合、アナログIQ直交復調器42は、第1の変調方式がOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調方式であれば、中間周波数IF1を有する中間周波数信号をDC信号に変換するのがよい。また、第2の変調方式がOFDM変調方式であれば、搬送波周波数RF2を有する第2の無線信号をDC信号に変換するのがよい。
図3は、本発明の実施形態にかかる各信号の周波数配置(パターン2)を示す図である。図2及び図3に示した例は、搬送波周波数RF1を有する第1の無線信号における第1の変調方式がQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変調方式であり、搬送波周波数RF2を有する第2の無線信号における第2の変調方式がOFDM変調方式であるとした場合である。この場合には、第2の変調方式がOFDM変調方式であるので、図2(c)に示すように、搬送波周波数RF2を有する第2の無線信号をDC信号に変換するのがよい。
図2に示した例の場合、通信制御部70は、局部発振周波数2ndLOの値として、どのような値を設定すべきかを考察する。図2(a)及び図2(b)を参照すると、中間周波数IF1が搬送波周波数RF2よりも大きいため、数式2におけるIF1−RF2の値は正である。従って、数式2は、
IF1−RF2=LowIF1・・・(数式2A)
と変形できる。搬送波周波数RF2を有する第2の無線信号をDC信号に変換するには、アナログIQ直交復調器42にて使用される局部発振周波数2ndLOの値として、搬送波周波数RF2の値を設定すればよいことになる。従って、数式2Aより、
2ndLO=RF2=IF1−LowIF1・・・(数式3A)
が成立する。以上により、通信制御部70は、局部発振周波数2ndLOの値として、数式3Aで示される値を設定すればよい。
図3に示した例の場合、通信制御部70は、局部発振周波数2ndLOの値として、どのような値を設定すべきかを考察する。図3(a)及び図3(b)を参照すると、搬送波周波数RF2が中間周波数IF1よりも大きいため、数式2におけるIF1−RF2の値は負である。従って、数式2は、
RF2−IF1=LowIF1・・・(数式2B)
と変形できる。搬送波周波数RF2を有する第2の無線信号をDC信号に変換するには、図2に示した例の場合と同様に、アナログIQ直交復調器42にて使用される局部発振周波数2ndLOの値として、搬送波周波数RF2の値を設定すればよいことになる。従って、数式2Bより、
2ndLO=RF2=IF1+LowIF1・・・(数式3B)
が成立する。以上により、通信制御部70は、局部発振周波数2ndLOの値として、数式3Bで示される値を設定すればよい。
図4は、本発明の実施形態にかかる各信号の周波数配置(パターン3)を示す図である。また、図5は、本発明の実施形態にかかる各信号の周波数配置(パターン4)を示す図である。図4及び図5に示した例は、搬送波周波数RF1を有する第1の無線信号における第1の変調方式がOFDM変調方式であり、搬送波周波数RF2を有する第2の無線信号における第2の変調方式がQPSK変調方式であるとした場合である。この場合には、第1の変調方式がOFDM変調方式であるので、図4(c)に示すように、中間周波数IF1を有する中間周波数信号をDC信号に変換するのがよい。
図4に示した例の場合、通信制御部70は、局部発振周波数2ndLOの値として、どのような値を設定すべきかを考察する。図4(a)及び図4(b)を参照すると、中間周波数IF1が搬送波周波数RF2よりも大きいため、数式2におけるIF1−RF2の値は正である。従って、数式2は、
IF1−RF2=LowIF1・・・(数式2C)
と変形できる。中間周波数IF1を有する中間周波数信号をDC信号に変換するには、アナログIQ直交復調器42にて使用される局部発振周波数2ndLOの値として、中間周波数IF1の値を設定すればよいことになる。従って、数式2Cより、
2ndLO=IF1=RF2+LowIF1・・・(数式3C)
が成立する。以上により、通信制御部70は、局部発振周波数2ndLOの値として、数式3Cで示される値を設定すればよい。
図5に示した例の場合、通信制御部70は、局部発振周波数2ndLOの値として、どのような値を設定すべきかを考察する。図5(a)及び図5(b)を参照すると、搬送波周波数RF2が中間周波数IF1よりも大きいため、数式2におけるIF1−RF2の値は負である。従って、数式2は、
RF2−IF1=LowIF1・・・(数式2D)
と変形できる。搬送波周波数RF2を有する第2の無線信号をDC信号に変換するには、図4に示した例の場合と同様に、アナログIQ直交復調器42にて使用される局部発振周波数2ndLOの値として、中間周波数IF1の値を設定すればよいことになる。従って、数式2Dより、
2ndLO=IF1=RF2−LowIF1・・・(数式3D)
が成立する。以上により、通信制御部70は、局部発振周波数2ndLOの値として、数式3Dで示される値を設定すればよい。
以上のような方法によって2ndLOの値を設定することで、受信した無線信号のうち、OFDM変調方式が使用されている無線信号の受信方式はダイレクトコンバージョン方式となる。OFDM変調方式では、DC近傍のサブキャリア信号がないためDCオフセットによる復調特性劣化は無効となる。また、OFDM変調方式ではない方式が使用されている無線信号の受信方式では、数式2を満たす低いLowIF信号のままAD変換器43にてデジタル信号に変換される。そのため、IQ復調はデジタル信号処理によって実施される。従って、DCオフセットや、IQアンバランスなど復調劣化の要因がなくなるため、良好な復調特性が得られる。
以上のように、各変調方式によって局部発振周波数2ndLOを設定することで、マルチバンド受信器は変調方式に適した復調方法を選択することが可能となり、受信性能の安定化を図ることが可能である。
図6は、本発明の実施形態にかかる各信号の周波数配置(パターン5)を示す図である。これは、図3に示した例において、搬送波周波数RF1を有する第1の無線信号が複数の信号(マルチキャリア)である場合について示したものである。この場合にも、マルチバンド受信器1の構成は特に変更する必要はない。第1高周波回路ブロック10は、第1の無線信号(搬送波周波数RF1、RF3、RF4、・・・、RFn)を、第1の局部発振器30によって、第2の無線信号の搬送波周波数RF2近傍の周波数を有する複数の中間周波数信号(中間周波数IF1、IF3、IF4、・・・、IFn)に変換すればよい。そして、共通IF/BBブロック40は、第2の局部発振器50によって、複数の中間周波数信号(中間周波数IF1、IF3、IF4、・・・、IFn)と第2の無線信号(搬送波周波数RF2)とのうち、いずれか一方をDC信号に、他方をLowIF信号に変換し、変換後のそれぞれの信号を、共通のアナログIQ直交復調器42を用いてIQ信号に変換し、変換後のそれぞれのIQ信号をAD変換器43にてアナログ−デジタル変換すればよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明の実施形態に係るマルチバンド受信器の構成を示す図である。 同実施形態に係る各信号の周波数配置(パターン1)を示す図である。 同実施形態に係る各信号の周波数配置(パターン2)を示す図である。 同実施形態に係る各信号の周波数配置(パターン3)を示す図である。 同実施形態に係る各信号の周波数配置(パターン4)を示す図である。 同実施形態に係る各信号の周波数配置(パターン5)を示す図である。
符号の説明
1 マルチバンド受信器
10 第1高周波回路ブロック
11 帯域制限フィルタ
12 低雑音増幅器
13 ダウンコンバータミキサ
20 第2高周波回路ブロック
21 帯域制限フィルタ
22 低雑音増幅器
30 第1の局部発振器
40 共通IF/BBブロック
41 結合器
42 アナログIQ直交復調器
43 AD変換器
50 第2の局部発振器
60 デジタル信号処理ブロック
61 デジタルIQ直交復調器
62 デジタルBB部
63 デジタルBB部
70 通信制御部

Claims (3)

  1. 搬送波周波数が異なる第1の無線信号及び第2の無線信号を同時に受信するマルチバンド受信器において、
    第1の局部発信器によって、前記第2の無線信号の搬送波周波数近傍の周波数を有する中間周波数信号に、前記第1の無線信号を変換する高周波回路ユニットと、
    第2の局部発振器によって、前記中間周波数信号と前記第2の無線信号とのうち、いずれか一方をDC信号に、他方をLowIF信号に変換し、変換後のそれぞれの信号を、共通のアナログIQ直交復調器を用いてIQ信号に変換し、変換後のそれぞれのIQ信号をアナログ−デジタル変換する共通IF/BBユニットと
    を備えることを特徴とする、マルチバンド受信器。
  2. 前記高周波回路ユニットは、
    前記第1の無線信号が複数の信号である場合、
    当該複数の信号を、第1の局部発信器によって、前記第2の無線信号の搬送波周波数近傍の周波数を有する複数の中間周波数信号に変換し、
    共通IF/BBユニットは、
    前記第2の局部発振器によって、前記複数の中間周波数信号と前記第2の無線信号とのうち、いずれか一方をDC信号に、他方をLowIF信号に変換し、変換後のそれぞれの信号を、共通のアナログIQ直交復調器を用いてIQ信号に変換し、変換後のそれぞれのIQ信号をアナログ−デジタル変換する
    ことを特徴とする、請求項1に記載のマルチバンド受信器。
  3. 前記共通IF/BBユニットは、
    前記第1の無線信号における第1の変調方式と前記第2の無線信号における第2の変調方式とが異なる場合に、前記第1の変調方式がOFDM変調方式であれば、前記中間周波数信号をDC信号に変換し、前記第2の変調方式がOFDM変調方式であれば、前記第2の無線信号をDC信号に変換する
    ことを特徴とする、請求項1に記載のマルチバンド受信器。
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