JP2009237758A - サーバシステム、サーバ管理方法、およびそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】サーバとして動作可能な分割領域20,30には当該各分割領域内の各部の動作を制御する第1,第2の各主制御部25,35をそれぞれ有し、この各主制御部25,35は各々の分割領域用のファームウエアをマスタ用FWとして搭載すると共に各々の他方の分割領域用のファームウエアをスレーブ用FWとして搭載し、分割領域20,30の一方に異常が発生した場合に他方の主制御部35,25に搭載されたスレーブ用FWをマスタ用FWに切替える共通管理モジュールを設けたこと。
【選択図】図1
Description
本発明は、一のセルボックス内にサーバとしての機能を備えた2個の分割領域を備えると共に、一の分割領域に異常が発生した場合であっても当該分割領域による処理動作の中断を有効に回避し得るサーバシステム、サーバ管理方法、及びそのプログラムを提供することを、その目的とする。
まず、図1において、サーバシステム1は、例えば、プロセッサ,メモリ等を実装した制御基板(セル)を備えた1つ又は2以上のセルボックス10,11を有する。各セルボックス10,11内には、それぞれ使用者(オペレータ)から要求された処理を実施可能な各々2個の分割領域(パーティション)、第1の分割領域20,第2の分割領域30と、この各分割領域20,30の処理動作に発生する異常を監視すると共に各分割領域20,30への電源の供給と冷却ファンの運転とを制御する共通モジュール40と、を備えている。
ここで、セルボックス10,11は本実施形態では同一に構成されている。このため、以下、セルボックス10について、その内部構成を説明する。
更に、PMモジュール21,22は、オペレータの要求した処理動作を実行するためのCPU等の演算手段と当該演算に必要なプログラムおよびデータを格納したメモリとを少なくとも含むモジュールである。
ここで、共通管理モジュール41は、セルボックス10の内部においてファームウエアにより規制された第1,第2の各主制御部25,35がそれぞれ正常に機能していることを監視する機能を有する。
ここで、共通管理モジュール41をコンピュータとして機能させる場合、この共通管理モジュール41は、IOモジュール23又はコアIOモジュール24を介して周辺装置等,外部装置又は記憶素子等からファームウエアや各種アプリケーションプログラム及び各種データ等をメモリにロードする。
この場合のスレーブ用FW27の割込待ち状態では、第1分割領域20の制御および各種ハードウエア制御を行う基本機能については、マスタ用FW26と同様に動作させることができ、その他の機能についてはスリープモードとした状態である。
この場合のスレーブ用FW37の割込待ち状態も、第2分割領域30の制御及び各種ハードウエア制御を行う基本機能については、マスタ用FW36と同様に動作させることができ、その他の機能はスリープモードとした状態である。
第1分割領域20内のIOモジュール23は、第1分割領域20内のPMモジュール21,22、PMモジュール31,32、第1制御部25及び第2制御部35等のプログラムによる処理動作が可能なコンピュータ機能部と周辺デバイスとの間を接続し、各々のコンピュータ機能部と周辺デバイスとの間でデータ等の入出力を実施可能とする。
また、通信インターフェースは、更に専用回線又はインターネット等と接続されて、例えば使用者のコンピュータ等と通信することができる。これにより、遠隔地等の使用者のコンピュータからの処理要求をサーバシステム1へ入力させることができ、逆にサーバシステム1における処理結果を使用者に出力することができる。
このサーバシステム1内には、本実施形態に説明したセルボックス10及び11が複数個実装される。サーバシステム1内には、図示しない電源部、各セルボックス10,11用の管理装置、各セルボックス10,11と外部装置又はネットワークとのインターフェースおよび及び通信装置、入出力制御部、各種記憶装置、ユーザーインターフェース、表示用インターフェース、各種記憶媒体の読み取り/書き込み装置、入力装置、出力装置等を備えている。
又、それらのプログラムにより規制される第1主制御部25又は第2主制御部35は、各々の分割領域内においてプログラムの処理動作を実行し、又は各々の分割領域内の各部を各種モジュール等として動作させる。
前述した第2分割領域30内の各部の接続及び入出力の状況も、第1分割領域20と同様であり、第2分割領域30内のIOモジュール33は、第2分割領域30内の各演算手段と周辺デバイスとの間を接続し、各々の演算手段と周辺デバイスとの間でデータ等の入出力を実施可能とする。
ここで、この第1,第2の各分割領域20,30は、共に同様の構成であることから、各分割領域20,30内の詳細な説明は第1分割領域20について説明し、第2分割領域30の構成についは第1分割領域20の構成の説明を読み替え適用するものとする。
ここで、稼働データ記憶部50は、主制御部25,35毎の最新の正常稼働データとその1個前の正常稼働データを記憶するようにしてもよい。この稼働データチェック手段44及び稼働データ記憶部50の動作については後述する。
図3は、共通管理モジュール41の内部構成を示すブロック図である。この図3において、共通管理モジュール41は、各主制御部20,30から受信した正常稼働データをチェックする稼働データチェック手段44と、I2Cバス28を介してのデータの転送処理を行うI2Cバス処理手段45と、異常が検出された分割領域用のスレーブ用FWをマスタ用FWに切替える要求を出力するマスタ切替要求手段46と、及びセルボックス10内の各分割領域に異常が発生した場合には後から異常が発生した分割領域の主制御部25,35をリセットする主制御部リセット手段47とを有する。
更に、前述したI2Cバス処理手段45は、第1,第2の各主制御部25,35と共通管理モジュール41との間のデータの転送及び当該共通管理モジュール41へのデータの読み/書き要求を行う。
前述した主制御部リセット手段47は、稼働データチェック手段44がセルボックス10内の各分割領域に異常が発生したと判断した場合に、当該分割領域の主制御部25又は35にリセット信号を送出する。
このタイムアウト時間は、第1,第2の各分割領域20,30の異常を検出するために用いられる。尚、上記した各情報は、例えば、共通管理モジュール41のチップのメモリ或いは共通管理モジュール41に接続されるフラッシュROM等に格納される。
これにより、稼働データチェック手段44は、異常が検出された分割領域におけるファームウエアによって規制された各主制御部25,35についてはその機能が停止したと判断する。
同様に、I2Cバス処理手段45は、I2Cバス28を介してスレーブ用FW27又は37から書き込み又は読み出しの要求があった場合も、要求されたデータをI2Cバス28を介して共通管理モジュール41に書き込み、又は読み出したデータを要求元へ転送する。
但し、その前に、マスタ切替要求手段46は、ファームウエア状態情報部70をチェックし、異常が検出された分割領域の主制御部上に搭載された両方のファームウエアがマスタ用FWであると判断した場合、第2主制御部35は処理動作できない可能性が高いので、マスタ切替要求通知をマスクして使用しない。
この稼働データ記憶部50は、第1分割領域20の各部を制御するために第1主制御部25による処理動作の正常稼働データを記憶する第1分割領域用の稼働データ領域51と、第2分割領域30の各部を制御するために第2主制御部35による処理動作の正常稼働データを記憶する第2分割領域用の稼働データ領域52を有する。
又、この引継ぎ情報記憶部60は、第1分割領域20に発生した異常によって機能停止した障害の内容を示すログ情報(障害ログ,障害情報)を記憶する第1分割領域用の障害情報記憶領域62と、第2分割領域30がどのように構成されているかの情報として各分割領域(パーティション)の構成情報,接続情報及び設定情報等を記憶する第2分割領域用の構成情報領域(パーティション情報領域)63と、第2分割領域30に発生した異常により機能停止した障害の内容を示すログ情報を記憶する第2分割領域用の障害情報記憶領域64とを備えている。
前述した各構成情報は、例えば、第1主制御部25がセルボックス10内に第1分割領域20を設定する際に構成情報領域(パーティション情報領域)61に格納する。
そして、これらの構成情報も、例えば第2主制御部35がセルボックス10内に第2分割領域30を設定する際の構成情報領域(パーティション情報領域)63に格納する。
そして、この稼働データチェック手段44は、この所定周期の設定値を用いて第1主制御部25及び第2主制御部35へ正常稼働データを要求し、タイムアウト時間を用いて正常稼働データの更新を監視する。
ここで、第2主制御部35の内部構成は、第1主制御部25の内部構成と同一となっている。
前述した第1主制御部25は、設定された周期間隔でマスタ用FWの実行およびスレーブ用FWの実行にかかる正常稼働データを共通管理モジュール41へ送信する稼働データ送信手段80と、第1主制御部25と第2主制御部35の間を通信接続するネットワークを確立するネットワーク確立手段81と、第1主制御部25及び第2主制御部35の上に搭載されたファームウエアがマスタ用FWであるか或いはスレーブ用FWであるかを判別するスレーブ/マスタ判別手段82と、共通管理モジュール41からのマスタ切替要求を受信してマスタ切替え手段84を起動するマスタ切替要求受領手段83とを有する。
第2主制御部35の内部に設けられる場合の稼働データ送信手段80は、第2主制御部35が起動された時から設定された所定周期毎に、共通管理モジュール41の稼働データ記憶部50へI2Cバス28経由で送信する。
第2主制御部35(スレーブ用FW37)は、スレーブ/マスタ判別手段82により当該第2主制御部35(スレーブ用FW37)がスレーブ用FWにより規制されていると認識した場合には、割込待ち状態に移行して共通管理モジュール41からの割込待ち状態となる。
第2主制御部35の内部に設けられる場合のマスタ切替手段84は、第1分割領域20に異常が検出された場合、後述する分割領域引継ぎ手段85及び障害情報引継ぎ手段86を用いて第1分割領域20についての構成情報及び障害情報を取得する。
第2主制御部35の内部に設けられる場合の分割領域引継ぎ手段85は、マスタ切替え手段84からの指示によりI2Cバス28を介して共通管理モジュール41の構成情報領域61から第1分割領域20の構成情報を取得する。
第2主制御部35の内部に設けられる場合の障害情報引継ぎ手段86は、マスタ切替え手段84からの指示により、I2Cバス28を介して共通管理モジュール41における第1分割領域の障害情報記憶領域62から、第1分割領域20の障害情報を取得する。
第2主制御部35の内部に設けられる場合の障害情報設定手段88は、第2主制御部35(マスタ用FW36)に異常が発生した時に、障害ログおよび障害情報等を共通管理モジュール41の第2分割領域の障害情報記憶領域64に設定する。
又、第2主制御部35の内部に設けられる場合の稼働データ更新間隔設定部89は、共通管理モジュール41の第2分割領域用の稼働データ部52に、正常稼働データを出力して書き込む間隔等を示す設定値を格納する。
まず最初に、同一セルボックス10内の一方と他方の各分割領域内における主制御部25,35は、それぞれ他の分割領域内の主制御部35,25が搭載しているマスタファームウエアと同一のファームウエアを、スレーブ用ファームウエアとして搭載する工程が事前に実行され保持される。
具体的には、第1主制御部25は、第1主制御部25上で第1分割領域20の制御を行うマスタ用FW26とスレーブ用FW27を起動する。
同様にして、第2主制御部35は、第2主制御部35上で第2分割領域30の制御を行うマスタ用FW36とスレーブ用FW37を起動する。
同様にして、第2分割領域30の第2主制御部35(マスタ用FW36)は、ネットワーク確立手段81により、内部LAN29を介して第1主制御部25との間で相互に導通テストを行い、両者間がネットワークに接続されて、ネットワークが正常に動作していることを確認する(図6:ステップS3)。
まず、サーバシステム1が起動された後、共通管理モジュール41は、図6のステップS6に示された第1主制御部25(マスタ用FW26)及び第2主制御部35(マスタ用FW36)からの稼働監視開始要求を受信したか否かを判断する(図7:ステップS21)。
同様にして、第2主制御部35(マスタ用FW36)からの正常稼働データの差分がタイムアウト時間以上になった場合(図7:S24/YES)、共通管理モジュール41は、第2主制御部35(マスタ用FW36)が何らかの原因によって動作不能になったと判断する(異常動作検出処理工程)。
同様にして、第2主制御部35(マスタ用FW36)が動作不能と判断した共通管理モジュール41は、マスタ切替え要求手段46により第1主制御部25上のI2Cバス28のポートに割り込みを設定すると共に、第1主制御部25上の第1主制御部25(スレーブ用FW27)に対してマスタ切替要求を送信する(切替要求出力処理工程)。
その結果、本実施形態によると、例えば、落雷によるサージ等の雑音の侵入、電源電圧変動等に対する仕様の値を大きくできるので、それら発生が多い悪環境下での使用が可能になり、さらに、主制御部における障害発生後の使用時間を長くできることから、全体的には製品寿命を長くすることができるという利点がある。
更に、各主制御部のスレーブ用FWとしてのファームウエアを通常は割込待ち状態で待機させるようにして、共通管理モジュール41から、一方の主制御部におけるマスタ用FWを搭載する主制御部に異常が発生したことを通知するアラート通知を受信することにより、他方の主制御部におけるスレーブ用FWの割込待ち状態を解除してマスタ用FWに切替えることができる。
従って、本実施形態のサーバシステムでは、ハートビート方式の相互監視の機能を無くすことができることから、各ファームウエアにより規制された主制御部の処理動作の性能の劣化を低減させることができ、各主制御部におけるファームウエアにより規制された主制御部の処理動作に対するコストを削減できる。
10,11 セルボックス
20 第1分割領域
21,22,31,32 プロセッサ/メモリモジュール(PMモジュール)
23,33 入出力モジュール(IOモジュール)
24,34 統合入出力モジュール(コアIOモジュール)
25 第1の主制御部
25T,35T タイマ
26 第1分割領域用のマスタ用ファームウエア(マスタ用FW)
27 第2分割領域用のスレーブ用ファームウエア(スレーブ用FW)
28 インターICバス(I2Cバス)
29 内部LAN
30 第2分割領域
35 第2の主制御部
36 第2分割領域用のマスタ用ファームウエア(マスタ用FW)
37 第1分割領域用のスレーブ用ファームウエア(スレーブ用FW)
40 共通モジュール
41 共通管理モジュール
42 電源モジュール
43 ファンモジュール
Claims (11)
- 一のセルボックス内にサーバとしての機能を備えた2個の分割領域を備え、前記各分割領域内には当該分割領域内の各構成要素の動作を制御する主制御部がそれぞれ個別に装備され、前記各主制御部は少なくとも当該分割領域内の各部の基本処理動作を規制するファームウエアをマスタ用ファームウエアとして搭載すると共に、同一セルボックス内の前記各分割領域は一方の分割領域の主制御部に異常が発生した場合には他方の分割領域の主制御部に当該処理動作の転移を試みるサーバシステムであって、
前記各主制御部が、各々同一のセルボックス内の他方の分割領域用のファームウエアをスレーブ用ファームウエアとして搭載すると共に、
前記同一のセルボックス内に、前記各主制御部と接続され且つ一方の分割領域の主制御部に異常が発生した場合に、他方の分割領域の主制御部に対して当該主制御部に搭載された前記一方の分割領域用のスレーブ用ファームウエアをマスタ用ファームウエアに切り替えさせる共通管理モジュールを備えたことを特徴とするサーバシステム。 - 前記請求項1に記載のサーバシステムにおいて、
前記各主制御部は、搭載された前記ファームウエアにより規制された当該主制御部が正常に動作していることを示す正常稼働データを所定周期で前記共通管理モジュールに送出する稼働データ送信手段を有し、
前記共通管理モジュールは、前記正常稼働データの内の少なくとも最新のデータを前記主制御部毎に記憶する稼働データ記憶部と、この稼働データ記憶部に記憶される正常稼働データの更新後の時間に基づいて当該主制御部の異常を検出する稼働データチェック手段とを有することを特徴とするサーバシステム。 - 前記請求項2に記載のサーバシステムにおいて、
前記共通管理モジュールの稼働データチェック手段は、前記稼働データ記憶部に記憶される最新の正常稼働データの記録時刻と現在の時刻との差分が予め設定した所定のタイムアウト時間と比較して長い場合に前記分割領域を異常と判断することを特徴とするサーバシステム。 - 前記請求項2に記載のサーバシステムにおいて、
前記共通管理モジュールは、前記稼働データチェック手段が前記分割領域の異常を検出した場合に機能し前記異常が検出された分割領域のスレーブ用ファームウエアを搭載する主制御部に対して当該スレーブ用ファームウエアをマスタ用ファームウエアに切替えるマスタ切替要求を送出するマスタ切替要求手段を備えていることを特徴としたサーバシステム。 - 前記請求項4に記載のサーバシステムにおいて、
前記各主制御部は、前記スレーブ用ファームウエアを、少なくとも直接に対応する分割領域内の各部の基本処理動作の制御が可能な割込待ち状態で、当該主制御部が備えるメモリに搭載すると共に、
前記共通管理モジュールから前記マスタ切替要求を受信した場合に作動し前記主制御部のスレーブ用ファームウエアの割込待ち状態を解除することで当該スレーブ用ファームウエアをマスタ用ファームウエアとして動作させるマスタ切替え手段を、前記各主制御部に併設したことを特徴とするサーバシステム。 - 前記請求項4に記載のサーバシステムにおいて、
前記各主制御部は、当該各主制御部内のファームウエアがマスタ用ファームウエアであるかスレーブ用ファームウエアであるかを判別しその判別結果を構成情報として前記共通管理モジュールに送出するスレーブ/マスタ判別手段と、前記マスタ切替要求を受信した場合に機能し前記共通管理モジュールから前記異常が検出された分割領域の構成情報を取得する分割領域引継ぎ手段とを有し、
前記共通管理モジュールは、前記各主制御部から受信した前記分割領域の構成情報を格納する引継ぎ情報記憶部を備えていることを特徴としたサーバシステム。 - 前記請求項6に記載のサーバシステムにおいて、
前記共通管理モジュールの引継ぎ情報記憶部は、前記一のセルボックス内の各分割領域で検出された異常の内容を障害情報として格納する障害情報記憶領域を有することを特徴としたサーバシステム。 - 前記請求項7に記載のサーバシステムにおいて、
前記各主制御部は、前記マスタ切替要求を受信した場合に作動し前記障害情報記憶領域から前記異常が検出された分割領域の障害情報を取得する障害情報引継ぎ手段を有することを特徴としたサーバシステム。 - 一のセルボックス内にサーバとしての機能を備えた2個の分割領域を備え、前記各分割領域内に当該分割領域内の各部を制御する主制御部を有し、前記各主制御部は少なくとも当該分割領域内の各部の基本処理動作を規制するファームウエアをマスタ用ファームウエアとして搭載すると共に、同一セルボックス内の前記各分割領域は一方の分割領域の主制御部による処理動作に異常が発生した場合に他方の分割領域の主制御部に当該処理動作の転移を実行するサーバシステムのサーバ管理方法であって、
同一のセルボックス内の一方の分割領域の前記主制御部が、同一のセルボックス内の他方の分割領域用のファームウエアをスレーブ用ファームウエアとして搭載するスレーブ用ファームウエア搭載工程と、
前記他方の分割領域の主制御部による処理動作に異常が発生した場合に、前記同一のセルボックス内の前記各主制御部の動作を制御する共通管理モジュールが、前記一方の分割領域の主制御部に対し当該主制御部に搭載された前記他方の分割領域用のスレーブ用ファームウエアをマスタ用ファームウエアに切替えるためのマスタ切替要求を出力するマスタ切替要求出力工程と、
前記マスタ切替要求を受信した主制御部が、前記搭載された前記一方の分割領域用のスレーブ用ファームウエアをマスタ用ファームウエアに切替えるマスタ切替え工程とを有することを特徴としたサーバ管理方法。 - 前記請求項9に記載のサーバ管理方法において、
前記マスタ切替要求出力工程の前に、前記各主制御部は自らの動作が正常に稼働していることを一定周期で共通管理モジュールに伝える正常稼働データ送出工程と、前記共通管理モジュールでは前記各主制御部からの正常稼働データを受信すると共に当該正常稼働データの受信時刻を記憶する受信時刻記憶工程と、この正常稼働データを受信した時刻の時間間隔の変化に基づいて前記主制御部の処理動作の異常を検出する異常動作検出工程とを設けたことを特徴とするサーバ管理方法。 - 一のセルボックス内にサーバとしての機能を備えた2個の分割領域を備え、前記各分割領域内に当該分割領域内の各部を制御する主制御部を有し、前記各主制御部は少なくとも当該分割領域内の各部の基本処理動作を規制するファームウエアをマスタファームウエアとして搭載し、同一セルボックス内の前記各分割領域は一方の分割領域の主制御部による処理動作に異常が発生した場合に共通管理モジュールからの要請に基づいて他方の分割領域の主制御部に当該処理動作の転移を指令するサーバシステムにおけるサーバ管理プログラムであって、
前記各分割領域の主制御部から一定の周期で送られてくる正常稼働データを受信しその受信時刻を記憶する稼働データ記憶処理機能、
この正常稼働データの受信時刻の時間間隔の変化から前記各分割領域の主制御部の動作の異常を検出する異常動作検出処理機能、
前記各分割領域のうちの何れか一方の主制御部に異常が発生した場合に他方の分割領域の主制御部に対して当該主制御部に搭載された前記一方の分割領域用のスレーブ用ファームウエアをマスタ用ファームウエアに切替えるマスタ切替要求を出力する切替要求出力処理機能、
を、前記共通管理モジュールが備えているコンピュータに実行させるようにしたことを特徴とするサーバ管理プログラム。
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