JP2009236492A - 車両用障害物監視装置 - Google Patents

車両用障害物監視装置 Download PDF

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昌弘 中園
Naoya Azuma
直哉 東
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一將 山内
Tomoaki Izumimoto
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Abstract

【課題】障害物の存在を運転者に報知する所望の報知範囲を容易に形成することができる車両用障害物監視装置を提供する。
【解決手段】車両用障害物監視装置は、超音波センサ2,3を通じて車両1周辺の障害物と車両1との相対距離及び相対角度から相対位置を検知する。車両用障害物監視装置は、超音波センサ2,3が障害物を検知することができる検知範囲内において障害物の存在を報知部12により運転者に報知する所望の報知範囲を設定し、検知した車両1に対する障害物の相対位置が同報知範囲内にある場合には障害物の存在を報知部12により運転者に報知する。
【選択図】図1

Description

この発明は、車両周辺の障害物を監視し、運転者に報知する車両用障害物監視装置に関する。
車両用障害物監視装置は、車両周辺の障害物を超音波センサ等によって検知し、障害物を検知した際には運転者に障害物の存在を報知するものである。
従来の車両用障害物監視装置は、車両周辺の近距離を主たる検知範囲とする短距離センサと、近距離、中距離、遠距離を主たる検知範囲とする長距離センサとを備え、これらセンサのそれぞれの検知範囲を組み合わせて障害物を検知したい検知範囲を形成していた(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1の車両用障害物監視装置のセンサの検知範囲は、超音波の出力を調節することによって円状に大きくしたり、小さくしたりすることしかできないため、検知したい検知範囲に合わせて短距離センサと長距離センサとの2種類を備えている。
特開2007−137352号公報
ところで、長距離センサは、超音波が障害物に反射した反射波を受信した受信波の増幅率を距離に応じて変化させることで、近距離、中距離、遠距離における検知範囲の幅が略等しくなるようにしているが、大きく検知範囲を変更することはできない。また、特許文献1の車両用障害物監視装置のセンサは、検知範囲が報知範囲と等しく、複雑な報知範囲を形成したい場合には検知範囲を組み合わせて報知範囲を形成するべくさらに複数の超音波センサが必要となる。そこで、障害物の存在を運転者に報知する所望の報知範囲を容易に形成することができる車両用障害物監視装置が求められていた。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、障害物の存在を運転者に報知する所望の報知範囲を容易に形成することができる車両用障害物監視装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、車両周辺の障害物と同車両との相対距離及び相対角度から同車両に対する障害物の相対位置を検知する障害物検知手段と、前記障害物の存在を運転者に報知する報知手段と、前記障害物検知手段が障害物を検知することができる検知範囲内において障害物の存在を前記報知手段により運転者に報知する報知範囲及び報知しない非報知範囲を設定し、前記障害物検知手段が検知した車両に対する障害物の相対位置が同報知範囲内にある場合には障害物の存在を前記報知手段により運転者に報知する制御手段とを備えることを特徴とする車両用障害物監視装置であることをその要旨としている。
同構成によれば、車両周辺の障害物と車両との相対距離及び相対角度から車両相対位置を検知するため、障害物との相対距離だけでなく、相対角度を加味することにより車両に対する障害物の相対位置をより正確に把握することができる。そして、障害物検知手段が障害物を検知することができる検知範囲内において障害物の存在を運転者に報知する報知範囲及び報知しない非報知範囲を設定し、検知された障害物の相対位置に基づいて障害物の存在を報知することができる。よって、障害物の存在を運転者に報知する所望の報知範囲を形成することができる。また、障害物を検知したい範囲は車種毎に異なるため、従来では所望の報知範囲となるように車種毎に障害物検知手段の検知範囲を変更しなければならなかったが、検知範囲内において報知範囲を設定することによって検知範囲を変更することなく容易に変更することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用障害物監視装置において、前記障害物検知手段は、送受信兼用の第1超音波センサと、受信専用の第2超音波センサとが離間して配置され、同第1超音波センサから送信された超音波の障害物からの反射波を同第1超音波センサ及び同第2超音波センサにより受信して、同反射波に基づき障害物と車両との相対距離及び相対角度を算出し、同車両に対する障害物の相対位置を検知することをその要旨としている。
同構成によれば、第1超音波センサから送信された超音波の障害物からの反射波を第1超音波センサ及び第2超音波センサにより受信することで、障害物と第1超音波センサとの距離、及び障害物と第2超音波センサとの距離をそれぞれ検知することができる。そして、障害物と第1超音波センサとの距離、及び障害物と第2超音波センサとの距離の差と、第1超音波センサ及び第2超音波センサの離間距離とから第1超音波センサ及び第2超音波センサに対する障害物との相対角度を検知することができる。よって、障害物と第1超音波センサ及び第2超音波センサとの相対距離と相対角度とから車両に対する障害物の相対位置を検知することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車両用障害物監視装置において、前記制御手段は、前記障害物の相対距離が所定範囲にあるか否かの判断と、前記障害物の相対角度が所定範囲にあるか否かの判断とを組み合わせることによって前記障害物の相対位置が前記報知範囲内にあるか否かを判断することをその要旨としている。
同構成によれば、障害物の相対距離が所定範囲にあるか否かの判断と、障害物の相対角度が所定範囲にあるか否かの判断とを組み合わせることによって障害物の相対位置が報知範囲内にあるか否かを判断する。このため、検知範囲内の各位置について報知範囲であるか否かを記憶したものに基づくよりも、検知範囲内を所定の相対距離範囲と所定の相対角度範囲とを組み合わせて報知範囲であるか否かを記憶したものに基づいて障害物の相対位置が報知範囲内であるか否かを判断するほうが効率よく判断することができる。また、検知範囲内の報知範囲を表すために記憶させる判断データの量を少なくすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用障害物監視装置において、前記制御手段は、操舵角を検出する操舵角検出手段から取得される操舵角に基づいて前記検知範囲内における前記報知範囲を同操舵角に応じて変更することをその要旨としている。
車両が直進時には接触しない位置に障害物が存在したとしても、車両が曲がるときには車両の進行軌跡が異なるため同障害物に接触するおそれがある。そこで、上記構成によれば、操舵角に基づいて検知範囲内における報知範囲を操舵角に応じて変更するため、車両が直進する際と車両が曲がる際とに異なる報知範囲を設定することができ、車両の進行方向に合わせて障害物の存在を運転者に報知することができるようになる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用障害物監視装置において、前記制御手段は、シフト位置を検出するシフト位置検出手段から取得される前進又は後進の情報に基づいて前記検知範囲内における前記報知範囲を同シフト位置に応じて変更することをその要旨としている。
同構成によれば、前進又は後進の情報に基づいて検知範囲内における報知範囲をシフト位置に応じて変更するため、車両が前進する際と車両が後進する際に異なる報知範囲を設定することができ、車両の進行方向に合わせて障害物の存在を運転者に報知することができる。例えば、後進するときには車両の前方における障害物の存在の報知はほとんど必要ないため、車両の前方の報知範囲を抑制すれば、余計な報知を少なくすることができる。
本発明によれば、障害物の存在を運転者に報知する所望の報知範囲を容易に形成することができる車両用障害物監視装置を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態について図1〜図7を参照して説明する。
<全体構成>
図1に示されるように、車両用障害物監視装置は、車両1周辺の障害物を検知するために超音波を送受信する左側超音波センサ2及び右側超音波センサ3と、左側超音波センサ2及び右側超音波センサ3からの検知結果に基づき各種演算を行う制御装置4とを備えている。また、車両用障害物監視装置は、車両1の種々の情報を検出して、制御装置4へ出力する車両情報出力部5と、運転者に障害物の存在を報知する報知手段としての報知部12とを備えている。ここで、障害物検知手段は、左側超音波センサ2及び右側超音波センサ3と、制御装置4とからなる。
図2に示されるように、左側超音波センサ2及び右側超音波センサ3は、車両1のフロントコーナにそれぞれ配置されている。左側超音波センサ2及び右側超音波センサ3は、車両1の前方から側方に掛けて楕円形状の検知範囲Asを形成し、同検知範囲Asに存在する障害物を検知することができる。車両用障害物監視装置は、同検知範囲Asにおいて、車両1周辺の近距離に設定された報知範囲(領域A)と、車両1の進行方向の遠距離に設定された報知範囲(領域B)と、これらの側方に設定された非報知範囲(領域C)とのいずれかに障害物が存在しているか否かを判定し、領域A及び領域Bに存在している場合には報知部12を通じてその旨を報知する(詳細については後述する。)。
図3に示されるように、左側超音波センサ2及び右側超音波センサ3は、第1超音波センサ2a,3aと、第2超音波センサ2b,3bとの2つからそれぞれ構成されている。即ち、第1超音波センサ2a,3aは、超音波を車両1の側方へ送信するとともに車両1周辺の障害物に反射した超音波(反射波)を受信する送受信兼用の超音波センサである。第2超音波センサ2b,3bは、超音波を受信のみする受信専用の超音波センサである。なお、第1超音波センサ2a,3aと第2超音波センサ2b,3bとは、超音波センサ2,3を構成する図示しない単一の筐体の内部において車両1の前後方向へ所定の距離(センサ間距離)Dsを隔ててそれぞれ配置されている。
図1に示されるように、制御装置4は、送受信部6を通じて超音波センサ2,3から超音波を送信させるとともに、送受信部6を通じて同超音波の障害物からの反射波を受信することにより、同反射波に基づいて障害物の相対位置を検知し、同相対位置に応じて運転者に障害物の存在を報知するか否かを判断する制御手段としての制御部7を備えている。制御部7は、記憶部8に記憶された判断マップに基づいて障害物が前述した検知範囲Asの領域A、領域B、領域Cのいずれの領域にあるか、即ち報知するか否かを判断する。
車両情報出力部5は、車両1の移動情報を制御部7へ出力するものの総称であり、例えば、車両1の速度を検出し、前記移動情報として出力するシフト位置検出手段としての速度センサ9と、変速機のシフト位置を検出し、前記移動情報として出力するシフトセンサ10と、ステアリングホイールの操舵角を検出し、前記移動情報として出力する操舵角検出手段としての舵角センサ11とを備えている。制御部7は、シフトセンサ10から入力されるシフト位置情報に基づき、車両1の入力から前進又は後進を、舵角センサ11から入力される舵角情報に基づき車両の進行方向を、速度センサ9から入力される速度情報から車両1の速度を認識する。
<障害物の検知方法>
次に、左側超音波センサ2及び右側超音波センサ3による障害物の検知方法について図3及び図4を参照して説明する。ここでは左側超音波センサ2について説明し、右側超音波センサ3については対応する部材名称及び符号等を括弧書きとする。
図3に示されるように、左側超音波センサ2(右側超音波センサ3)は、超音波の送信を通じて、センサ面20(30)の正面に楕円形状の検知範囲Asを形成する。左側超音波センサ2(右側超音波センサ3)は、例えば破線で示された障害物Eが検知範囲As内に進入した際には、障害物Eに反射した超音波(反射波)を受信する。制御部7は、センサ面20(30)において第1超音波センサ2a(3a)と第2超音波センサ2b(3b)との中点となるセンサ中心Osと障害物との最短距離となる白丸印○で示された障害物Eの位置Pを車両1との相対位置として検知し、この相対位置Pの情報を取得する。即ち、制御部7は、センサ中心Osと白丸印○で示される位置Pとの相対距離Lと、センサ中心Osを通り、センサ面20(30)に直交するセンサ法線Hと、センサ中心Osと位置Pとを結んだ線分Fとがなす相対角度θとから車両1に対する障害物Eの相対位置P(L,θ)を検知する。
前述したように、検知範囲As内に障害物Eが存在する場合、図4に示されるように、第1超音波センサ2a(3a)から送信された超音波(送信波A1)は、障害物Eに反射して、反射波として第1超音波センサ2a(3a)及び第2超音波センサ2b(3b)に受信される。ここで、障害物Eは、第2超音波センサ2b(3b)に近い側に存在するため、第1超音波センサ2a(3a)よりも第2超音波センサ2b(3b)が先に反射波を受信することになる。即ち、第2超音波センサ2b(3b)は、第1超音波センサ2a(3a)から超音波が送信された送波開始時刻T0から受信時間t1経過後に反射波C1を受信する。受信時間t1は、第1超音波センサ2a(3a)から超音波が送信されてから障害物Eに反射して第2超音波センサ2b(3b)に入射するまでの時間である。第1超音波センサ2a(3a)は、第2超音波センサ2b(3b)が反射波C1を受信してから受信時間差t2経過後に反射波C2を受信する。なお、送信波A1の送信と同時に第1超音波センサ2a(3a)及び第2超音波センサ2b(3b)には、残響波B1,B2が受信される。
図3に示されるように、相対角度θは、三角測量の原理により、第1超音波センサ2a,3aと第2超音波センサ2b,3bとの超音波の受信時間差t2と、第1超音波センサ2a,3aと第2超音波センサ2b,3bとのセンサ間距離Dsとに基づき算出する。相対距離Lは、障害物Eに近い側の超音波センサの受信時間(ここではt1。)に基づき算出される距離を近似値として用いる。
図4に示されるように、制御部7は、送波開始時刻T0からの経過時間によって相対距離Lを算出しており、残響波B1,B2なくなる経過時間Ts以降について測定する。例えば、経過時間T1に反射波が受信された場合には相対距離L1となり、経過時間T2に反射波が受信された場合には相対距離L2となる。
<報知範囲の判定方法>
次に、車両用周辺監視装置による報知範囲の判定方法について図5及び図6を参照して説明する。
制御部7は、障害物との相対距離Lが所定範囲にあるか否かの判断と、障害物との相対角度θが所定範囲にあるか否かの判断とを組み合わせることによって障害物の相対位置Pが報知範囲内にあるか否かを判断する。
図5に示されるように、左側超音波センサ2及び右側超音波センサ3のセンサ中心Osの前方には楕円形状の検知範囲Asが形成され、センサ中心Osを中心としてセンサ中心Osを通るセンサ法線Hから両側へ90°となる仮想半円Acが同検知範囲Asを含むように仮定する。ここでは、左側超音波センサ2について説明する。
仮想半円Acは、相対角度θがセンサ法線H上をθ=0°とする−90°≦θ≦90°の範囲となり、相対距離Lがセンサ中心Osを相対距離L=0とする0<L≦L2の範囲となる。相対距離L2は検知範囲Asにおいてセンサ中心Osから最大距離であり、相対距離L1は車両1周辺の近距離において障害物の存在を報知するか否かの領域判定に用いる閾値である。また、相対距離L1と相対距離L2の間には、L1に近い側から相対距離L11及び相対距離L12が設定され、領域判定に用いる閾値である。
前述したように、検知範囲Asは、領域A、領域B、及び領域Cの3領域に分けられる。領域Aは車両1周辺の近距離において障害物の存在を報知する報知範囲である。領域Bは車両1周辺の遠距離において障害物の存在を報知する報知範囲である。領域Cは報知しない範囲である。
制御部7は、左側超音波センサ2及び右側超音波センサ3を通じて検知された障害物の相対距離Lと相対角度θとから図6に示される判断マップに基づいて障害物が上記3領域のいずれに該当するか判定し、同領域判定に基づき障害物の存在を報知するか否かを判断する。なお、制御部7は、障害物が領域A及び領域Bに存在すると判定した際には障害物の存在を報知すると判断し、領域Cに存在すると判定した際には障害物の存在を報知しないと判断する。
詳しくは、相対角度θに関わらず相対距離LがL1以下となる条件(1)では、制御部7は領域Aと判定する。相対距離LがL1より大きくL11以下であって相対角度θがθ1より小さくなる条件(2)では、制御部7は領域Cと判定する。相対距離LがL1より大きくL11以下であって相対角度θがθ1以下である条件(3)では、制御部7は領域Bと判定する。相対距離LがL11より大きくL12以下であって相対角度θがθ2より小さくなる条件では(4)では、制御部7は領域Cと判定する。相対距離LがL11より大きくL12以下であって相対角度θがθ2以上である条件(5)では、制御部7は領域Bと判定する。相対距離LがL12より大きくL2以下であって相対角度θがθ3より小さくなる条件(6)では、制御部7は領域Cと判定する。相対距離LがL12より大きくL2以下であって相対角度θがθ3以上である条件(7)では、制御部7は領域Bと判定する。
なお、図5に示した領域Bは図2に示した領域Bと異なるが、上記の条件を細分化することによって、図2に示されるような滑らかな領域Bを形成することができるようになる。
<障害物の報知処理>
次に、前述のように構成された車両用障害物監視装置の処理手順について図7のフローチャートを参照して説明する。
まず、制御部7は超音波を送信する超音波センサを選択する(ステップS1)。本実施形態では、車両1に設けられた左側超音波センサ2及び右側超音波センサ3が車両1の前方左側及び前方右側を検知範囲としている。このため、制御部7は、両超音波センサ2,3を左右交互に選択する。以下、車両1が直進している際を想定して説明する。
制御部7は、送受信部6を通じてステップS1において選択された両超音波センサ2,3から超音波を所定の検知範囲Asを形成するように送信させる送波処理を行う(ステップS2)。制御部7は、ステップS1において選択された両超音波センサ2,3を通じて、障害物に反射した超音波(反射波)の受信を試みる受波処理を行う(ステップS3)。そして、制御部7は、反射波を受信したか否かを判断する(ステップS4)。反射波を受信しない際には処理を終了し(ステップS4:NO)、反射波を受信した際には次のステップS5に移行する(ステップS4:YES)。
制御部7は、受信した反射波の受信時刻に基づいて車両1に対する障害物の相対位置P(L,θ)を算出する(ステップS5)。
制御部7は、ステップS5において算出した相対位置P、即ち障害物の相対距離Lと相対角度θとから判断マップに基づいて障害物が領域A、領域B、及び領域Cのいずれに該当するか判定する領域判定処理を行う(ステップS6)。例えば、障害物の相対位置Pが図5に白丸印で示される位置とすると、センサ中心Osに対する障害物の相対位置Pの相対距離LがL1とL11との間であり、同じく相対角度θがθ1より大きいため、図6の判断マップに示される条件(3)に該当する。そのため、制御部7は判断マップに基づいて領域Bと判定する。
制御部7は、ステップS6において判定された領域が障害物の存在を報知する報知対象領域か否かを判断マップに基づき判断する(ステップS7)。即ち、制御部7は、ステップS6において判定された領域が障害物の存在を報知しない領域Cであると判断した場合(ステップS7:NO)、処理を終了する。一方、制御部7は、ステップS6において判定された領域が障害物の存在を報知する領域A及び領域Bであると判断した場合(ステップS7:YES)、次のステップS8へ移行する。ステップS7では領域Bと判定されたため、ステップS8へ移行する。
制御部7は、報知部12を介して障害物の存在を警告音や音声等により運転者に報知する報知処理を行う(ステップS8)。
以上により、車両用障害物監視装置は、障害物の存在を運転者に報知する。以後、制御部7は所定の制御周期で当該処理を繰り返す。
以上、説明した実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)車両1周辺の障害物と車両1との相対距離L及び相対角度θから車両1に対する障害物の相対位置Pを検知するため、障害物との相対距離だけでなく、相対角度を加味することにより障害物の車両1に対する相対位置Pを正確に把握することができる。そして、左側超音波センサ2及び右側超音波センサ3が障害物を検知することができる検知範囲As内において障害物の存在を運転者に報知する報知範囲(領域A及び領域B)を設定した。このため、検知された障害物の相対位置P、即ち相対距離L及び相対角度θに基づいて障害物が領域A、領域B、領域Cのいずれの領域に存在するかを判断し、この判断結果に基づき障害物の存在を報知することができる。よって、障害物の存在を運転者に報知する所望の報知範囲を形成することができる。また、障害物を検知したい範囲は車種毎に異なるため、従来では所望の報知範囲となるように車種毎に超音波センサの検知範囲を変更しなければならなかったが、本実施形態では検知範囲As内において障害物の存在を報知する領域A、領域B、領域Cを設定することによって検知範囲を変更することなく容易に変更することができる。
(2)本車両用障害物監視装置によれば、車両1の側方方向の近距離における障害物の検知範囲を広い角度で設定することができるとともに、車両1の前方方向における障害物の検知範囲を長く設定することができ、前方方向を重点的に検知することができる。
(3)第1超音波センサ2a(3a)から送信された超音波の障害物からの反射波を第1超音波センサ2a(3a)及び第2超音波センサ2b(3b)により受信することで、障害物と第1超音波センサ2a(3a)との距離、及び障害物と第2超音波センサ2b(3b)との距離をそれぞれ検知することができる。そして、障害物と第1超音波センサ2a(3a)との距離、及び障害物と第2超音波センサ2b(3b)との距離の差と、第1超音波センサ2a(3a)及び第2超音波センサ2b(3b)のセンサ間距離Dsとから第1超音波センサ2a(3a)及び第2超音波センサ2b(3b)に対する障害物との相対角度θを検知することができる。よって、障害物と第1超音波センサ2a(3a)及び第2超音波センサ2b(3b)との相対距離Lと相対角度θとから障害物との相対位置Pを検知することができる。
(4)所定の相対距離範囲と所定の相対角度範囲とを組み合わせて報知範囲(領域A及び領域B)であるか否かを判断する判断マップに基づいて障害物を報知するか否かを判断した。このため、検知範囲内の各位置について報知範囲であるか否かを記憶したものに基づくよりも、効率よく判断することができる。また、検知範囲内の報知範囲を表すために記憶させる判断データの量を少なくすることができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・上記実施形態では、一例として超音波センサ2,3の検知範囲As内における報知範囲を領域A、領域B、領域Cと設定したが、これに限らず報知したい範囲に合わせて、異なる領域を設定してもよい。
・上記実施形態において、舵角センサ11からの操舵角に基づいて超音波センサ2,3の検知範囲As内における報知範囲を操舵角に応じて変更するようにしてもよい。このようにすれば、車両1が直進する際と車両1が曲がる際とに異なる報知範囲を設定することができ、車両1の進行方向に合わせて障害物の存在を運転者に報知することができるようになる。
・上記実施形態において、シフトセンサ10からの前進又は後進の情報に基づいて超音波センサ2,3の検知範囲As内における報知範囲をシフト位置に応じて変更するようにしてもよい。このようにすれば、車両1が前進する際と車両1が後進する際に異なる報知範囲を設定することができ、車両1の進行方向に合わせて障害物の存在を運転者に報知することができる。例えば、後進するときには車両1の前方における障害物の存在の報知はほとんど必要ないため、車両1の前方の報知範囲を抑制すれば、余計な報知を少なくすることができる。
・また、車両1の後側に超音波センサを更に設け、車両1の後方における障害物の検知を行えるようにしてもよい。このようにすれば、車両1周辺の広い範囲において障害物を検知できるようになる。
・上記実施形態では、超音波センサ2,3の検知範囲を楕円形状にしたが、扇形状等の他の形状に設定してもよい。
・上記実施形態では、超音波センサを用いたが、電磁波センサ等の他のセンサを用いるようにしてもよい。
車両用障害物監視装置の構成を示すブロック図。 車両用障害物監視装置の監視範囲を示す平面図。 障害物検知手段の障害物検知を示す図。 障害物検知手段の送受信の波形を示す図。 車両用障害物監視装置の検知範囲及び報知範囲を示す図。 各条件における領域判定及び報知判定を示すマップ。 車両用障害物監視装置の処理を示すフローチャート。
符号の説明
1…車両、2…左側超音波センサ、3…右側超音波センサ、2a,3a…第1超音波センサ、2b,3b…第2超音波センサ、4…制御装置、5…車両情報出力部、6…送受信部、7…制御部、8…記憶部、9…速度センサ、10…シフトセンサ、11…舵角センサ、12…報知部、20,30…センサ面、As…検知範囲、A1…送信波、B1,B2…残響波、C1,C2…反射波、Ds…センサ間距離、E…障害物、F…線分、H…センサ法線、O…原点、Os…センサ中心、P…相対位置、L…相対距離、T0…送波開始時刻、T1…受信時間、T2…受信時間差、θ…相対角度。

Claims (5)

  1. 車両周辺の障害物と同車両との相対距離及び相対角度から同車両に対する障害物の相対位置を検知する障害物検知手段と、
    前記障害物の存在を運転者に報知する報知手段と、
    前記障害物検知手段が障害物を検知することができる検知範囲内において障害物の存在を前記報知手段により運転者に報知する報知範囲及び報知しない非報知範囲を設定し、前記障害物検知手段が検知した車両に対する障害物の相対位置が同報知範囲内にある場合には障害物の存在を前記報知手段により運転者に報知する制御手段とを備える
    ことを特徴とする車両用障害物監視装置。
  2. 請求項1に記載の車両用障害物監視装置において、
    前記障害物検知手段は、送受信兼用の第1超音波センサと、受信専用の第2超音波センサとが離間して配置され、同第1超音波センサから送信された超音波の障害物からの反射波を同第1超音波センサ及び同第2超音波センサにより受信して、同反射波に基づき障害物と車両との相対距離及び相対角度を算出し、同車両に対する障害物の相対位置を検知する
    ことを特徴とする車両用障害物監視装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用障害物監視装置において、
    前記制御手段は、前記障害物の相対距離が所定範囲にあるか否かの判断と、前記障害物の相対角度が所定範囲にあるか否かの判断とを組み合わせることによって前記障害物の相対位置が前記報知範囲内にあるか否かを判断する
    ことを特徴とする車両用障害物監視装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用障害物監視装置において、
    前記制御手段は、操舵角を検出する操舵角検出手段から取得される操舵角に基づいて前記検知範囲内における前記報知範囲を同操舵角に応じて変更する
    ことを特徴とする車両用障害物監視装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用障害物監視装置において、
    前記制御手段は、シフト位置を検出するシフト位置検出手段から取得される前進又は後進の情報に基づいて前記検知範囲内における前記報知範囲を同シフト位置に応じて変更する
    ことを特徴とする車両用障害物監視装置。
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