JP2009236104A - 燃料噴射弁 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ノズル部2の先端部に環状溝2bを形成し、この環状溝2bにポリテトラフ
ルオロエチレン等の耐熱性環状シール部材12を装着し、この環状シール部材12より更
に先端側に環状シール部材12の先端面12bを覆い、燃焼ガスからの環状シール部材1
2の曝露を防止する曝露保護部13aを有するステンレス等環状耐熱性保護部材13を装着し、曝露保護部13aで環状シール部材12の溶損を防止し環状シール部材12により燃焼ガスのノズル部2外周部2a先端側への侵入を阻止する。環状耐熱性保護部材13を凸型分割片13cと凹型分割片13dで構成する2分割構造とし、軸線直交方向分割面13fを設けることにより、当該軸線直交方向分割面13fで燃焼ガスの洩れを阻止しノズル部2の環状溝部2bへの装着を容易にする。
【選択図】 図2
Description
定の間隙を保って位置するように内燃機関に取付けられ、ノズル部が燃焼室の高温の燃焼
ガスに曝される。そのためノズル部は温度が上昇しノズル部の内部の燃料が残存している
とデポジットがノズル部の内部や噴孔に付着し燃料に噴射量は低下するという不具合が生
じる。
ル部8の先端部に金属バネシール14を装着し、エンジンヘッド15の取付け孔の内周に
当接させ燃焼ガスの侵入を阻止し、ノズル部8の燃焼ガスに曝される面積(軸方向長さ)
を少なくしてノズル部8の先端部の温度を低下させデポジットの付着を抑止する手法が記
載されている。
ネシール14は燃焼ガスに曝されるため高温となり熱変形し、燃焼ガスがノズル部8の上
部まで漏れる虞がある。その際、燃料噴射弁とエンジンヘッド15との取付け位置を調整
する座金16がリテーリングナット7のフランジ部に設置されているため、ノズル部8の
先端からの距離が長くなり、ノズル部8の側面部が燃焼ガスに曝され、ノズル部8の先端
の温度上昇を抑止できない。
噴射弁本体)の先端部に環状溝16を形成し、この環状溝16に2つのの金属製リング部
材17A、17Bを装着して燃焼ガスの侵入を抑止するようにしている。
にその内径はノズル部12の外形より小さくしなければならず、ノズル部12への装着の
ため金属製リング部材17A、17Bには切り欠き(スリット)17Cが設けられている
。
にずらしてシール性を保つようにしているが、高温高圧の燃焼ガスは一方の切り欠きから
他方の切り欠きを通り抜け、やはりノズル部の上部へ漏れ充分に燃焼ガスのシール性を確
保することは困難である。
付け孔の内周部に当接する環状耐熱性シール部材を装着し、当該環状耐熱シール部材の装
着位置より更に先端側前記シール部材の曝露面を覆う曝露部を有する環状耐熱性保護部材
を装着することにより、環状耐熱性シール部材の溶損を環状耐熱性保護部材で防止して環
状耐熱性シール部材により燃焼ガスの侵入を抑止でき、ひいてはノズル部の温度上昇を抑
制してノズル部内にデポジットが発生・付着するのを防止することにある。
前記取付け孔の内周部と所定の間隙を保持して位置するように前記内燃機関に装着される
燃料噴射弁であって、前記ノズル部の先端側の外周部に装着され前記取付け孔の内周部に
当接する環状シール部材と、前記環状耐熱シール部材の装着位置より更に先端側に装着さ
れ前記シール部材の先端側面を覆う曝露保護部を有する環状耐熱性保護部材とを備えたこ
とを特徴とする。
防止して環状耐熱性シール部材により燃焼ガスがノズル部の後端側へ侵入するのを抑止で
き、ひいてはノズル部の温度上昇を抑制してノズル部内にデポジットが発生・付着するの
を防止する。
の先端側の外周部に形成された環状溝部内に装着されており、前記環状シール部材及び環
状耐熱性保護部材において前記環状シール部材のみはその後端側が前記溝部の後端側段部
に当接しており、前記環状耐熱性保護部材の曝露保護部の曝露面積A1は前記環状シール
部材の曝露部の曝露面積A2より大きく設定されていることを特徴とする。
圧力が前記環状シール部材の曝露部の後端部への圧力より大きくなるため、常に前記環状
耐熱性保護部材は前記環状シール部材と密着状態を呈し、燃焼ガスが前記環状耐熱性保護
部材と前記環状シール部材との間隙に侵入するのを防止できる。
部を設けていることを特徴とする。
部の外周部の環状溝部に装着した際、前記環状耐熱性保護部材を前記ノズル部に対してグ
ラグラすることなく安定した位置状態を保持できる。
ていることを特徴とする。
燃機関の取付け孔の内周面に接触せず、前記環状シール部材が前記ノズル部の外周部と前
記内燃機関の取付け孔の内周面に当接するので、シール性を確実に行うことができる。
安価であると共に前記環状シール部材は前記ノズル部の外周部と前記取付け孔の内周部に
当接するから、シールを確実に行うことができる。
の燃料噴射弁を内燃機関の取付け孔にセットする際、前記環状耐熱性保護部材の曝露保護
部の先端が前記取付け孔の内周に接触せず、従って前記取付け孔の内周に傷を付けること
はなく、燃料噴射弁のセットがスムーズにできる。
且つ前記耐熱性保護部材と前記環状シール部材との前後方向の密着力を最も大きくできる
から、前記環状シール部材の溶損を確実に防止し、シール効果も確実に奏することができ
る。
、図1は燃料噴射弁1の要部を示す断面図、図2は図1のX部の拡大断面図である。なお
、明細書中「先端側」とは図1に示すように後述する内燃機関8の燃焼室11側に位置す
る側であり、「後端側」とは「先端側」の反対側を言う。
ピエゾ素子等の駆動体及び制御バルブ機構によって軸方向に摺動されるニードル3が配設
されており、ニードル3の摺動によりノズル部2の内部空間4に供給された高圧燃料をノ
ズル部2の先端側の噴孔5、6から噴射・遮断を行う。
立てられて燃料噴射弁1をなしている。そして燃料噴射弁1は内燃機関8のヘッドにリテ
ーニングナット7のフランジ部においてガスケット9を介し、内燃機関8のヘッドの取付
け孔10にノズル部2が沿うようして取付け孔10と外部とを遮断して取付けられる。こ
の取付け孔10は内燃機関8の燃焼室11と連通しており、高温高圧の燃焼ガスが侵入す
る。本発明では後述する環状シール部材12と環状耐熱性保護部材13とにより燃焼ガス
のノズル部2の外周部2a後端側への侵入を抑止するようにしている。
造を説明する。ノズル部2の先端側の外周部2aには環状溝部2bが形成されており、こ
の環状溝部2b内に肉部の断面形状が矩形でポリテトラフルオロエチレン等の耐熱性の環
状シール部材12と肉部の断面形状がL字状の例えばステンレス等の耐熱性弾性金属で弾
性部材の環状耐熱性保護部材13が装着されており、環状耐熱性保護部材13は環状シー
ル部材12より先端側すなわち燃焼室11側に位置するように配設されている。なお、環
状耐熱性保護部材13には切欠き(スリット)(図示せず)が形成してあり、この切欠きを少し開いてノズル部2の環状溝部2bに装着できるようになっている。また、環状シール部材12はシール機能を有するという観点からその材質は弾力性があり、環状の状態でその径を大きくして環状耐熱性保護部材13の外側に装着できる。なお、この環状耐熱性保護部材13の実施例については図6、7により後述する。
部材12の先端側面12bを覆い燃焼ガスに曝されるのを保護する曝露保護部13aを呈しており、曝露保護部13aと接続し環状溝部2bに沿って前後(軸)方向に延びる部分は位置安定保持部13bをなしている。そして曝露保護部13aの外径長さD1は取付け孔10の内径D2より少し短く設定してある。すなわち曝露保護部13aの外径は取付け孔10
の内径に接していない。
てあり、その後端側は環状溝部2bの後端側段部2eに当接しており、後端側への移動を
拘束されており、その先端側面12bは環状耐熱性保護部材13の曝露保護部13aに当
接し大部分が曝露保護部13aに覆われている。
L1は環状耐熱性保護部材13の曝露保護部13a先端側からの環状シール部材12の長
さL2より短く設定されており、位置安定保持部13bの後端側は環状溝部2bの後端側
段部2eに当接しない。すなわち環状シール部材12のみが環状溝部2bの後端側段部2
eに当接するように設定されている。
部2dが設けてあり、この燃焼ガス導入空間部2d内に燃焼ガスが導入するようになって
いる。なお、段部2cは環状溝部2bにおいて全周に亘って環状に設けてあるが、全周の
一部例えば4ヶ所に部分的に設けてもよく、この場合曝露保護部13aの面積をより大き
くすることができる。
ル部材12の曝露部12aの環状曝露面積A2より随分大きく設定してある。燃焼ガス圧
が面積の大きい曝露保護部13aに作用して環状耐熱性保護部材13を後端側へ押圧し、
環状シール部材12と常に密着するように働くと共に、曝露保護部13aが環状シール部
材12の先端側の大部分を覆い燃焼ガスによる溶損を防止している。なお、環状シール部
材12の曝露部12aの環状曝露面積A2は環状耐熱性保護部材13の曝露保護部13a
部分の環状曝露面積A1よりかなり小さいので環状シール部材12は耐熱性を有している
から溶損に耐えられる。
露保護部13a部分の環状曝露面積A1より大きく設定されている場合は、環状シール部
材12を後端側へ押圧する力が環状耐熱性保護部材13を押圧する力より勝り、両者間に
僅かな隙間が生じ燃焼ガスが隙間に侵入すると共に、環状シール部材12の曝露部12a
の環状曝露面積A2が大きいため、環状シール部材12は溶損の虞が生じる。
形成された環状溝部2bの外側から凸型分割片13cと凹型分割片13dをセットし2つの軸線方向分割面13e、軸線直交方向分割面13f、軸線平行方向分割面13gを合わせて環状耐熱性保護部材13を構成して環状耐熱性保護部材13を装着し、次に環状耐熱性保護部材13の外側に環状シール部材12を嵌め、環状耐熱性保護部材13と環状シール部材12が装着された燃料噴射弁1を内燃機関8の取付け孔10内にノズル部2から挿入し燃料噴射弁1を内燃機関8に装着する。装着された状態においては、ノズル部2の溝部2bと耐熱性保護部材13と環状シール部材12と取付け孔10の内周部10aは半径方向において互いに当接密着する。これにより燃焼ガスがノズル部2の外周部2a後端側へ侵入するのを防止できる。
て、ノズル部2が取付け孔10の内周部10aと所定の間隙を保持して位置するように内
燃機関8に装着される燃料噴射弁1であって、ノズル部2の先端側の外周部2aに装着さ
れ取付け孔10の内周部10aに当接する環状シール部材12と、環状シール部材12の
装着位置より更に先端側に装着されシール部材12の先端側面12aを覆う曝露保護部1
3aを有する環状耐熱性保護部材13とを備えているから、環状耐熱性シール部材12の
溶損を環状耐熱性保護部材13の曝露保護部13aで防止して環状耐熱性シール部材12
により燃焼ガスがノズル部2の後端側へ侵入するのを抑止でき、ひいてはノズル部2の温
度上昇を抑制してノズル部内にデポジットが発生・付着するのを防止する。
2aに形成された環状溝部2b内に装着されており、環状シール部材12及び環状耐熱性
保護部材13において環状シール部材12のみはその後端側が溝部2bの後端側段部2e
に当接しており、環状耐熱性保護部材13の曝露保護部13aの環状曝露面積A1は環状
シール部材12の曝露部12aの曝露面積A2より大きく設定しているから、燃焼ガスに
よる環状耐熱性保護部材13の曝露保護部13aの後端側への圧力が環状シール部材12
の曝露部12aの後端部への圧力より大きくなるため、常に環状耐熱性保護部材13は環
状シール部材12と密着状態を呈し、燃焼ガスが環状耐熱性保護部材13と環状シール部
材12との間隙に侵入するのを防止できる。
るから、当該位置安定保持部13bにより、環状耐熱性保護部材13をノズル部2の外周
部2aの環状溝部2bに装着した際、環状耐熱性保護部材13をノズル部2に対してグラ
グラすることなく安定した位置状態を保持できる。
け孔10の内径D2より短く設定しているから、環状耐熱性保護部材13がノズル部2の
先端側に装着された状態の燃料噴射弁1を内燃機関8の取付け孔10にセットする際、環
状耐熱性保護部材13の曝露保護部13aの先端が取付け孔10の内周10aに接触せず
、従ってこの取付け孔10の内周10aに傷を付けることはなく、燃料噴射弁1のセットがスムーズにできる。
孔10の内径D2と環状耐熱性保護部材13の曝露保護部13aの外径長さD1との差D
2−D1は環状シール部材12の溶損防止の観点からできるだけ小さくすることが望まし
い。
ではそれぞれの特徴点・相違点のみを説明する。なお、図3、図4、図5はいずれも図1
のX部に相当する部分を示す。
し、環状シール部材12を内径の異なる小径環状シール部材12cと大径環状シール12
dに分割したシール構造の例である。
2の内部すなわち小径環状シール部材12cと大径環状シール12dとの間に挟持されて
配設されている。そして小径環状シール部材12cと大径環状シール12dの後端側は溝
部2bの後端側段部2eに当接し、先端側面12bは環状耐熱性保護部材13の曝露保護
部13aに当接し覆われている。その他の寸法、面積関係についても図2で説明した内容
と同様である。なお、図3に示す第2実施形態における環状耐熱性保護部材13を上記第1実施形態で説明した2分割構造にしてもよい。
耐熱性保護部材13の位置安定保持部13bが環状シール部材12の内部に配置するよう
にしているから、環状シール部材12がノズル部2の外周部2aと内燃機関8の取付け孔
10の内周面10aに当接するので、シール性を確実に行うことができる。環状耐熱性保
護部材13が金属製であっても内燃機関8の取付け孔10の内周面10aに当接しないの
で装着時内周面10aを損傷することはない。
13aのみで構成(位置安定保持部13bを無くす)し、環状シール部材12をノズル部
2の溝部2bと取付け孔10の内周面10aの両面に当接させた例である。そして、図示するように環状耐熱性保護部材13の内径側部位を環状シール部材12とノズル部2の環状溝部2bの先端側段部2cとにより挟持している。その他の寸法、面積関係についても図2で説明した内容と同様である。
熱性保護部材13の構造が簡単であり製作が容易で安価である。また、環状シール部材12によるシール効果を確実に行うことができる。また、環状耐熱性保護部材13を環状シール部材12とノズル部2の環状溝部2bの先端側段部2cにより挟持しているから、環状耐熱性保護部材13をノズル部2の環状溝部2bに取付ける際、環状耐熱性保護部材13が傾くのを防止し、取付け性が向上する。
13aのみで構成(位置安定保持部13bを無くす)し、曝露保護部13aの外径D1を
取付け孔10の内径D2とほぼ同寸法(ただしD2>D1)に設定した例である。すなわ
ち環状耐熱性保護部材13の曝露保護部13aが環状シール部材12の先端面12をほぼ
全面覆っている例(曝露部12aを無くした例)である。そして、図示するように環状耐
熱性保護部材13の内径側部位を環状シール部材12とノズル部2の環状溝部2bの先端
側段部2cとにより挟持している。その他の寸法、面積関係についても図2、図4で説明した内容と同様である。
保護部材13の曝露保護部13aで環状シール部材12を全面覆い且つ耐熱性保護部材1
3と環状シール部材12との前後方向の密着力は最も大きくなるから、環状シール部材1
2の溶損を確実に防止し、シール効果も確実に奏することができる。また、第4実施形態では、耐熱性保護部材13の曝露保護部13aの外径D1と取付け孔10の内径D2との差は小さいが、耐熱性保護部材13の取付け時、この僅かな隙間による耐熱性保護部材13の傾きも環状シール部材12とノズル部2の環状溝部2bの先端側段部2cにより挟持で確実に防止できる。
径D1を取付け孔10の内径D2より小さくし、環状シール部材12の先端側面12bに
僅かな曝露部12a領域が存在するケースであったが、上記第4実施形態の例と同様に曝
露保護部13aの外径D1を取付け孔10の内径D2とほぼ同寸法(ただしD2>D1)
に設定してもよい。
たが、耐熱性を有するセラミック製であってもよい。この場合、セラミック製は弾性に欠
けるのでノズル部2をその環状溝部2bの先端側段部2cあるいは後端側段部2eで横切
断し、環状溝部2bに装着した後接続し、ノズル部2の先端側にセラミック製の耐熱性保
護部材13を装着するようにすればよい。
2 ノズル部
2a ノズル部2の外周部
2b ノズル部2の環状溝部
2c 溝部2bの先端側段部
2d 溝部2bの燃焼ガス導入空間部
2e 溝部2bの後端側段部
4 ニードル
5、6 噴孔
7 リテーニングナット
8 内燃機関
10 取付け孔
10a 取付け孔10の内周部
11 燃焼室
12 環状シール部材
12a 環状シール部材12の曝露部
12b 環状シール部材12の先端面
13 環状耐熱性保護部材
13a 環状耐熱性保護部材13の曝露保護部
13b 環状耐熱性保護部材13の位置安定保持部
13c 環状耐熱性保護部材13を構成する凸型分割片
13d 環状耐熱性保護部材13を構成する凹型分割片
13e 軸線方向分割面13e
13f 軸線直交方向分割面13f
13g 軸線平行方向分割面13g
A1 環状耐熱性保護部材13の曝露保護部13aの環状曝露面積
A2 環状シール部材12の曝露部12aの環状曝露面積
DI 環状耐熱性保護部材13の曝露保護部13aの外径
D2 取付け孔10の内周部10aの内径
F1 凸型分割片13cの曝露面積S1に作用する燃焼ガス圧力
F2 凹型分割片13dの曝露面積S2に作用する燃焼ガス圧力
L1 環状耐熱性保護部材13の前後方向の長さ
L2 環状シール部材12における環状耐熱性保護部材13の曝露保護部13aからの
長さ
S1 凸型分割片13cにおける曝露面積
S2 凹型分割片13dにおける曝露面積
Y 環状耐熱性保護部材13の軸線
Claims (13)
- 内燃機関の燃焼室と連通する取付け孔に沿って、ノズル部が前記取付け孔の内周部と所
定の間隙を保持して位置するように前記内燃機関に装着される燃料噴射弁であって、
前記ノズル部の先端側の外周部に装着され前記取付け孔の内周部に当接する環状シール
部材と、
前記環状耐熱シール部材の装着位置より更に先端側に装着され前記シール部材の先端側面
を覆う曝露部を有する環状耐熱性保護部材とを備えたことを特徴とする燃料噴射弁。 - 前記環状耐熱シール部材と前記環状耐熱性保護部材とは異なる材質で構成され、且つ前記環状耐熱性保護部材は前記環状耐熱シール部材より高融点部材であることを特徴する請求項1記載の燃料噴射弁。
- 前記環状耐熱シール部材は前記内燃機関の取付け孔の部位の材質より低硬度であることを特徴とする請求項1又は2記載の燃料噴射弁。
- 前記環状耐熱性保護部材はステンレス材であり、前記環状耐熱シール部材はポリテトラフルオロエチレン材であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の燃料噴射弁。
- 前記環状シール部材及び環状耐熱性保護部材は前記ノズル部の先端側の外周部に形成さ
れた環状溝部内に装着されており、前記環状シール部材及び環状耐熱性保護部材において
前記環状シール部材のみはその後端側が前記溝部の後端側段部に当接しており、前記環状
耐熱性保護部材の曝露保護部の曝露面積A1は前記環状シール部材の曝露部の曝露面積A
2より大きく設定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の燃料噴射弁 - 前記環状耐熱性保護部材は半径方向に延びる曝露保護部と前後方向に延びる位置安定保
持部が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の燃料噴射弁。 - 前記位置安定保持部は前記環状シール部材の内部に配置されていることを特徴とする請
求項6記載の燃料噴射弁。 - 前記環状耐熱性保護部材の曝露保護部先端側からの前記位置安定保持部の長さL1は前記環状耐熱性保護部材の曝露保護部先端側からの前記環状シール部材の長さL2より短く設定されていることを特徴とする請求項6又は7記載の燃料噴射弁。
- 前記環状耐熱性保護部材はその軸線を通る2つの軸線方向分割面と、当該2つの軸線方向分割面と接続し当該2つの軸線方向分割面と直交する2つの軸線直交方向分割面と、当該2つの軸線直交方向分割面と接続し前記2つの軸線方向分割面と平行する2つの軸線平行方向分割面とにより分割された2分割構造とし、前記2つの軸線直交方向分割面が前記2つの軸線方向分割面より突き出ている一方の分割された凸型分割片における曝露面積S1を前記2つの軸線直交方向分割面が前記2つの軸線方向分割面より窪んでいる他方の分割された凹型分割片における曝露面積S2より大きく設定されていることを特徴する請求項1〜8のいずれか一つに記載の燃料噴射弁。
- 前記環状耐熱性保護部材は半径方向に延びる曝露保護部のみで構成されていることを特
徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の燃料噴射弁。 - 前記環状耐熱性保護部材は前記環状シール部材と前記ノズル部の環状溝部の先端側段部により挟持されていることを特徴とする請求項10記載の燃料噴射弁。
- 前記環状耐熱性保護部材の曝露保護部の外径長さD1は前記内燃の取付け孔の内径D2より短く設定されていることを特徴とする請求請1〜11のいずれか一つに記載の燃料噴射弁。
- 前記環状耐熱性保護部材の曝露保護部の外径長さD1は前記内燃機関の取付け孔の内径D2とほぼ同じ長さ(ただしD2>D1)に設定されていることを特徴とする請求請1〜12のいずれか一つに記載の燃料噴射弁。
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