JP2009235875A - 吸着材 - Google Patents

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Abstract

【課題】設置や回収が容易で、油や埃などの浮遊物を好適に吸着できるだけでなく、流れの速い水域に設置した場合であっても、水面下に沈み込むことなく浮き続けて前記浮遊物を吸着することのできる展張型の吸着材を安い製造コストで提供する。
【解決手段】展張マット101を、流れのある水域に浮かべるための浮力マット110と、浮力マット110の左縁における支点P及び右縁における支点Qからそれぞれ左右に延びる展張紐120とを備え、展張紐120を左右に引っ張ることにより、浮力マット110を前記流れを横切る方向に展張し、前記水域の浮遊物を浮力マット110で吸着するものとし、浮力マット110における支点Pと支点Qとを結ぶ仮想線分PQよりも上流側の浮力マット上流部111を、仮想線分PQよりも下流側の浮力マット本体部112に対して折り曲げ可能な形態とした。
【選択図】図4

Description

本発明は、河川などの流れのある水域において該流れを横切る方向に展張させ、該水域に浮遊する油などの浮遊物を吸着するための展張型の吸着材に関する。
河川などの水域に、油やベンゼンやトルエンなど、水よりも軽く、疎水性を有する液体や固体が流出すると、油が川下や海域まで拡散することを防止するために、吸着材を設置することが行われる。水面に浮遊する油などの浮遊物を吸着するための吸着材は、従来より各種のものが知られている。例えば、その設置や回収の容易さから、浮力マットを前記水面に浮かべて展張し、前記浮遊物を前記浮力マットにて拡散を防ぎつつ吸着させるようにした吸着材(以下において、この種の吸着材を「展張型の吸着材」と呼ぶ。)が広く用いられている。
展張型の吸着材において、前記浮力マットの形態は様々であるが、例えば、前記浮力マットを円柱状に形成したもの(例えば、特許文献1を参照。以下において、この種の吸着材を「円柱型の吸着材」と呼ぶ。)が知られている。円柱型の吸着材は、浮力を確保しやすく、沈みにくいという利点を有しているものの、前記浮力マットと水面との接触面積を広く確保できず、必ずしも前記浮遊物の吸着能に優れたものとは言えなかった。
また、前記浮力マットをシート状に形成したもの(以下において、この種の吸着材を「シート型の吸着材」と呼ぶ。)も知られている。図23は、水路の流速が遅いときの従来の吸着材(シート型の吸着材)を示した平面図である。図24は、水路の流速が遅いときの従来の吸着材(シート型の吸着材)を図23におけるX−X面で切断した状態を示した断面図である。図25は、水路の流速が速いときの従来の吸着材(シート型の吸着材)を図23におけるX−X面に相当する面で切断した状態を示した断面図である。
通常、シート型の吸着材100には、図23に示すように、浮力マット110を展張するための展張紐120が、浮力マット110の最上流縁部に沿って取り付けられる。シート型の吸着材は、設置と回収が容易であることに加えて、浮力マット110と水面との接触面積を広く確保できるものであり、円柱型の吸着材と比較して、前記浮遊物を効率的に吸着できるものとなっていた。しかし、シート型の吸着材は、流れの速い水域に設置すると、図25に示すように、前記浮力マットがその最上流縁部から浮力を失って水面下に沈み込みやすく、前記浮遊物がその上方を通過する状態となりやすい構造のものとなっていた。
さらに、円柱型とシート型とを組み合わせた形態の吸着材(例えば、特許文献2〜4を参照。以下において、この種の吸着材を「合体型の吸着材」と呼ぶ。)も知られている。しかし、合体型の吸着材は、構造が複雑で製造コストが高くなるだけでなく、展張の仕方が悪いと、前記浮力マットにおける円柱状に形成された部分のみが浮かんで、前記浮力マットにおけるシート状に形成された部分は水面下に沈んで吸着に寄与しなくなるおそれもあった。
特開2000−170144号公報 実開昭50−065219号公報 特開平02−058620号公報 実開平07−031188号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、設置や回収が容易で、油や埃などの浮遊物を好適に吸着、捕捉できるだけでなく、流れの速い水域に設置した場合であっても、水面下に沈み込むことなく浮き続けて前記浮遊物を吸着することのできる展張型の吸着材を提供するものである。また、吸着材の製造コストを抑えることも本発明の目的である。
上記課題は、流れのある水域に浮かべるための浮力マットと、該浮力マットの左縁における支点P及び右縁における支点Qからそれぞれ左右に延びる展張紐とを備え、該展張紐を左右に引っ張ることにより、前記浮力マットを前記流れを横切る方向に展張し、前記水域の浮遊物を前記浮力マットで吸着することができるようにした吸着材であって、前記浮力マットの上流側が、前記流れを受けた際にその見掛けの厚さが増大する構造となっていることを特徴とする吸着材を提供することによって解決される。
ここで、浮力マットの上流側の「見掛けの厚さ」とは、浮力マットの変形を考慮した厚さのことである。例えば、水流によって浮力マットの上流側に、折り返される、折り曲げられる、捻じ曲げられる、巻かれるなどの変形が生じた場合には、それらの変形後における浮力マットの上流側の厚さを意味する。また、水流によって浮力マットの最上流縁部が下流側に押し潰された結果、浮力マットの内部に充填した充填剤(例えば後述する吸着剤など)が偏在して浮力マットの上流側が厚くなった際には、そのときの厚さを意味する。
本発明の吸着材は、それを設置した場所の流れが速い場合には、その水流によって浮力マット上流側が、見掛けの厚さが増大する構造となっている。すなわち、この吸着材は、流れが速い場合でも、水面下に沈み込むことなく浮かび続け、前記浮遊物を好適に吸着することのできるものとなっている。また、この吸着材は、設置や回収が容易なものとなっている。さらに、この吸着材は、構造が簡素であるために、製造コストを抑えることもできるものとなっている。
本発明の吸着材は、前記浮力マットの上流側が、前記流れを受けた際にその見掛けの厚さが増大する構造となっているものであれば特に限定されない。本発明の吸着材としては、前記浮力マットにおける支点Pと支点Qとを結ぶ仮想線分PQよりも上流側の浮力マット上流部が、仮想線分PQよりも下流側の浮力マット本体部に対して折り曲げ可能な形態とされたもの(以下においては、「折り返し型の吸着材」と呼ぶ。)や、前記浮力マットにおける最上流縁部に沿って前記展張紐を延在させず、前記流れによって前記浮力マットの最上流縁部が下流側に押し潰される形態とされたもの(以下においては、「押し潰し型の吸着材」と呼ぶ。)などが例示される。
このうち、折り返し型の吸着材は、それを設置した場所の流れが速い場合には、その水流によって浮力マット上流部が浮力マット本体部の下面側又は上面側に折り返され、該折り返しによって前記浮力マットにおける最上流となる部分(以下において、「折り返し後の最上流部分」と呼ぶ。)の見かけの厚さが増大することにより、折り返し後の最上流部分の浮力を増大させることが可能な構造のものとなっている。折り返し型の吸着材は、浮力マット上流部が1回のみ折り返される形態のものであってもよいし、2回以上折り返される形態のものであってもよい。また、浮力マット上流部は、浮力マット本体部の下面側に折り返されてもよいし、上面側に折り返されてもよいものとする。
折り返し型の吸着材において、浮力マット上流部における仮想線分PQに垂直な方向の長さL(図1を参照)は、前記浮力マットの厚さなどによっても異なり特に限定されない。しかし、浮力マット上流部の長さLが短すぎると、浮力マット上流部が折り返されにくくなり、前記浮力マットにおける折り返し後の最上流部分の浮力の増大を望めなくなるおそれがある。このため、浮力マット上流部の長さLは、通常、1cm以上とされる。
一方、浮力マット上流部における仮想線分PQに垂直な方向の長さLを長くしすぎると、吸着材の経済性が低下するおそれがある。また、吸着材の取り扱いや設置が困難になるおそれもある。このため、浮力マット上流部の長さLは、通常、100cm以下とされる。
折り返し型の吸着材において、浮力マットにおける仮想線分PQに垂直な方向の長さL(図1を参照)に対する浮力マット上流部における仮想線分PQに垂直な方向の長さLの比L/Lも、前記浮力マットの厚さなどによっても異なり特に限定されない。しかし、比L/Lを小さくしすぎると、浮力マットの上流側の浮力を確保できなくなるおそれがある。このため、比L/Lは、通常、0.05以上とされる。
一方、折り返し型の吸着材において、浮力マットにおける仮想線分PQに垂直な方向の長さLに対する浮力マット上流部における仮想線分PQに垂直な方向の長さLの比L/Lを大きくしすぎると、浮力マットの上流側と下流側が反転してしまうおそれがある。このため、比L/Lは、通常、0.5以下とされる。
続いて、押し潰し型の吸着材について説明する。押し潰し型の吸着材は、それを設置した場所の流れが速い場合には、その水流によって浮力マットの最上流縁部が下流側に押し潰され、該押し潰された部分の見かけの厚さが増大することにより、前記浮力マットの最上流部分の浮力を増大させることが可能な構造のものとなっている。
押し潰し型の吸着材において、前記浮力マットの左縁及び右縁に沿って補強テープを取り付け、該補強テープに前記展張紐の支点P及び支点Qを設けることも好ましい。これにより、前記浮力マットが支点Pや支点Qの周辺で破れたり破損したりするのを防止することが可能になる。このとき、前記補強テープの複数箇所に前記展張紐を留めるための留め孔を設け、前記展張紐を留める留め孔を選択することにより、前記展張紐の支点P及び支点Qの位置を調節できるようにすることも好ましい。
折り返し型の吸着材と押し潰し型の吸着材との双方において、前記浮力マットは、通油性を有するシートの内部に、水に対する見掛け比重が1未満の吸着剤を収容したものであることも好ましい。これにより、前記浮力マットを浮力だけでなく、前記浮遊物の吸着能にもより優れたものとすることが可能になる。また、吸着剤自体にフロートとしての機能を奏させることが可能になり、前記浮力マットの浮力を担保することできる。
以上のように、本発明によって、設置や回収が容易で、油や埃などの浮遊物を好適に吸着できるだけでなく、流れの速い水域に設置した場合であっても、水面下に沈み込むことなく浮き続けて前記浮遊物を吸着することのできる展張型の吸着材を提供することが可能になる。また、吸着材の製造コストを抑えることも可能になる。
本発明の吸着材について、図面を用いてより具体的に説明する。以下においては、本発明の吸着材の好適な実施態様である四つの実施態様について説明するが、本発明の吸着材はこれらの実施態様に限定されない。
1.1 第一実施態様の吸着材
まず、第一実施態様の吸着材101について説明する。図1は、浮力マット上流部111が折り返される前における第一実施態様の吸着材101を示した平面図である。図2は、浮力マット上流部111が折り返される前における第一実施態様の吸着材101を図1におけるX−X面で切断した状態を示した断面図である。図3は、浮力マット上流部111が折り返された後における第一実施態様の吸着材101を示した平面図である。図4は、浮力マット上流部111が折り返された後における第一実施態様の吸着材101を図3におけるX−X面で切断した状態を示した断面図である。
第一実施態様の吸着材101は、折り返し型となっている。第一実施態様の吸着材101は、図1〜4に示すように、浮力マット110と、浮力マット110を展張するための展張紐120とを備えている。展張紐120は、浮力マット110の左縁における支点Pから左方に延びる左側の展張紐121と、浮力マット120の右縁における支点Qから右方に延びる右側の展張紐122と、支点Pと支点Qとを結ぶ仮想線分PQに沿って浮力マット110に取り付けられた中央の展張紐123とで構成されている。第一実施態様の吸着材101は、左側の展張紐121と右側の展張紐122とを左右に引っ張った状態に保つことにより、左右に展張することが可能なものとなっている。
第一実施態様の吸着材101において、浮力マット110は、支点Pと支点Qとを結ぶ仮想線分PQよりも上流側の浮力マット上流部111と、仮想線分PQよりも下流側の浮力マット本体部112とで構成されており、浮力マット上流部111は、浮力マット本体部112に対して折り曲げ可能な形態となっている。このため、浮力マット上流部111は、吸着材101を流れのある水域に設置し、浮力マット110を前記流れを横切る方向に展張した際に、前記流れによって押され、浮力マット本体部112の下面側へ自然と折り返されるようになっている。
浮力マット上流部111における仮想線分PQに垂直な方向の長さLは、上述したように、その折り返しやすさなどを考慮して、通常、1〜100cmとされる。浮力マット上流部111の長さLは、2cm以上であると好ましく、3cm以上であるとより好ましい。一方、浮力マット上流部111の長さLは、50cm以下であると好ましく、45cm以下であるとより好ましい。
第一実施態様の吸着材101において、浮力マット110における仮想線分PQに垂直な方向の長さLに対する浮力マット上流部111における仮想線分PQに垂直な方向の長さLの比L/Lは、上述したように、浮力マット110の厚さや経済性などを考慮して、通常、0.05〜0.5とされる。比L/Lは、0.1以上であると好ましく、0.15以上であるとより好ましい。一方、比L/Lは、0.45以下であると好ましく、0.4以下であるとより好ましい。
浮力マット110は、水に浮くことのできるマット状のものであり、浮遊物の吸着を行うことのできるものであれば特に限定されない。第一実施態様の吸着材101において、浮力マット110は、通油性を有するシート110A,110Bで形成された袋体の内部に、吸着剤110Cを収容したものとなっている。上側のシート110Aと下側のシート110Bは、その周縁部だけでなく、その内側の領域を互いに格子状に縫着されており、浮力マット110の内部は複数の小室に区切られている。このため、前記袋体の内部での吸着剤110Cの移動を制限することが可能となっており、吸着剤110Cの疎な場所が生じにくいようになっている。
浮力マット110におけるそれぞれの小室の寸法は、充填する吸着剤110Cの量などによっても異なり、特に限定されない。しかし、この小室を小さくしすぎると、浮力マット110に充填できる吸着剤110Cの総量を確保しにくくなる。また反対に、この小室を大きくしすぎると、浮力マット110に吸着剤110Cの疎な場所が形成されやすくなる。このため、浮力マット110における小室は、通常、それを区切る縦と横の辺の長さがそれぞれ2〜100cmとなるように設定される。小室を区切る縦と横の辺の長さはそれぞれ、5〜70cmであると好ましく、10〜50cmであるとより好ましい。第一実施態様の吸着材101において、小室の縦の長さは約16cm(展張紐120が横断する小室においては約半分7〜8cm程度)、横の長さは約12cmとなっている。
浮力マット110におけるそれぞれの小室に収容する吸着剤110Cの量は、特に限定されない。しかし、吸着剤110Cの量が少なすぎると、それぞれの小室において吸着剤110Cの偏在が生じやすくなる。このため、吸着剤110Cは、できるだけ多く収容すると好ましい。第一実施態様の吸着剤においては、展張紐120が横断している小室にはそれぞれ約260ccの吸着剤110Cを、展張紐120が横断していない小室にはそれぞれ約350ccの吸着剤110Cを充填しており、吸着剤110Cは、乾燥時においてかなり詰まった状態となっている。
浮力マット110は、その厚さが必ずしも均一でなくてもよく、浮力マット上流部111と浮力マット本体部112とで異なる厚さに設定してもよい。例えば、浮力マット上流部111を仮想線分PQに沿って延びる柱状に形成し、浮力マット本体部112をマット状(薄いシート状を含む)に形成してもよい。しかし、製造コストなどを考慮するならば、浮力マット110の厚さは、全体的に略均一になるように設定すると好ましい。
浮力マット110の厚さを全体的に略均一とする場合において、浮力マット110の厚さ(乾燥した浮力マット110を水平に置いて吸着剤110Cが略均一な厚さとなるようにしたときの平均の厚さ)は特に限定されない。しかし、浮力マット110が薄すぎると、必然的に吸着剤110Cの量が少なくなり、浮力マット110の浮力や吸着能を確保できなくなるおそれがある。このため、浮力マット110の厚さは、通常、5mm以上とされる。浮力マット110の厚さは、10mm以上であると好ましい。
一方、浮力マット110が厚すぎると、浮力マット上流部111が浮力マット本体部112に対して折り返されにくくなるおそれがある。また、必然的に吸着剤110Cの量が多くなり、製造コストが高くなるおそれがある。さらに、吸着剤110C単位量当りの吸着能が低下して、吸着剤110Cによる吸着が非効率的なものとなるおそれもある。このため、浮力マット110の厚さは、通常、100mm以下とされる。浮力マット110の厚さは、50mm以下であると好ましく、30mm以下であるとより好ましい。第一実施態様の吸着材101において、浮力マット110の厚さは、約18mmとなっている。
吸着剤110Cは、所望の浮遊物を吸着できるものであれば特に限定されない。吸着剤110Cとしては、炭化物や発泡鉱物などのほか、カポックなどの撥水性繊維が例示される。第一実施態様の吸着材101においては、谷口商会株式会社製の吸着剤「スミレイ(登録商標)」を使用している。この吸着剤110Cは、コーヒー豆の搾り滓を焼成した粒径3mm以下の炭化物からなっており、撥水性と油吸収性に優れ、従来の吸着剤では吸着が困難であった油膜や、界面活性剤の混ざった油なども好適に吸着することができるものとなっている。また、コーヒー豆の絞り滓を原料とするため、廃棄物の削減に貢献することも可能なものとなっている。さらに、この吸着剤110Cは、乾燥時の見掛け比重が水よりも軽いだけでなく、水を吸いにくいために、その浮力を長時間保つことができるものとなっている。
浮力マット110を形成するシート110A,110Bは、通油性を有するものであれば特に限定されない。木綿などの天然素材を用いたものであってもよいし、ポリエステルなどの合成素材を用いたものであってもよい。シート110A,110Bには、撥水加工を施しておくと好ましい。これにより、シート110A,110Bも水を吸いにくくして、吸着材101を沈没しにくくすることが可能になる。第一実施態様の吸着材101において、シート110A,110Bは、撥水加工を施したポリエステルによって形成している。
浮力マット110に取り付ける展張紐120は、必要な強度を備えたものであれば特に限定されない。第一実施態様の吸着材101においては、軽量で強靭なポリエステルで形成したテープを展張紐120として用いている。
1.2 第二実施態様の吸着材
図5は、浮力マット上流部111が折り返される前における第二実施態様の吸着材102を示した平面図である。図6は、浮力マット上流部111が折り返される前における第二実施態様の吸着材102を図5におけるX−X面で切断した状態を示した断面図である。図7は、浮力マット上流部111が折り返された後における第二実施態様の吸着材102を示した平面図である。図8は、浮力マット上流部111が折り返された後における第二実施態様の吸着材102を図7におけるX−X面で切断した状態を示した断面図である。
第二実施態様の吸着材102は、第一実施態様の吸着材101と同様、折り返し型となっている。第一実施態様の吸着材101は、図2に示すように、展張紐120が浮力マット110における上側のシート110Aと下側のシート110Bとの両方に縫い付けられていたが、第二実施態様の吸着材102は、図6に示すように、展張紐120を浮力マット110における上側のシート110Aにのみ縫いつけたものとなっている。第二実施態様の吸着材102において、浮力マット110を区切る小室は全て同じ寸法となっている。
第二実施態様の吸着材102は、第一実施態様の吸着材101と同様、水路の流速が速くなった際に、浮力マット上流部111が折り込まれ、最上流縁部が厚くなってその部分の浮力が増大する仕組みとなっている(図7と図8を参照)。その他の構成については、第一実施態様の吸着材101と略同様の構成を採用することができる。
1.3 第三実施態様の吸着材
図9は、浮力マット上流部111が押し潰される前における第三実施態様の吸着材103を示した平面図である。図10は、浮力マット上流部111が押し潰された後における第三実施態様の吸着材103を図9におけるX−X面に相当する面で切断した状態を示した断面図である。
第三実施態様の吸着材103は、押し潰し型となっている。第一実施態様や第二実施態様の吸着材101,102は、図1や図5に示すように、浮力マット110の左縁における支点Pと浮力マット110の右縁における支点Qとを結ぶ仮想線分PQに沿って展張紐120が延在していたが、第三実施態様の吸着材103は、支点Pと支点Qとの間に展張紐120を取り付けないようにしており、浮力マット110における最上流縁部に沿って展張紐120が現れない構造としている。これにより、水路の流れが速くなると、その流れによって浮力マット110の最上流縁部が下流側に自然と押し潰されるようになっている(図10を参照)。その他の構成については、第一実施態様の吸着材101と略同様の構成を採用することができる。
1.4 第四実施態様の吸着材
図11は、浮力マット上流部111が折り返される前における第四実施態様の吸着材104を示した平面図である。
第四実施態様の吸着材104は、第三実施態様の吸着材103と同様、押し潰し型となっているが、同時に、第一実施態様や第二実施態様の吸着材101,102と同様、折り返し型としての特徴も備えたものとなっている。すなわち、浮力マット110の左縁における支点Pと浮力マット110の右縁における支点Qとの間に展張紐120が存在しないだけでなく、支点Pと支点Qとを結ぶ仮想線分PQよりも上流側に、第一実施態様や第二実施態様の吸着材101,102と同様、仮想線分PQよりも下流側の浮力マット本体部112に対して折り曲げ可能な浮力マット上流部111が設けられている。その他の構成については、第一実施態様の吸着材101と略同様の構成を採用することができる。
本発明の吸着材のうち、上述した第一実施態様から第四実施態様までの吸着材101〜104と、従来の吸着材100とをそれぞれ実際に水路に設置し、該水路の流速を増加させていく実験を行った。この実験では、谷口商会株式会社の敷地内にある人工水路(長さ約50m、幅約2m)を使用した。水路の水深は約45cmに設定した。水路を流れる水の流速は、32cm/sから60cm/s(前記人工水路で実験することのできる最高流速)となるまで段階的に増加させた。
ただし、従来の吸着材100と本発明の吸着材(第一実施態様から第四実施態様までの吸着材101〜104)は、上述した部分と、第一実施態様の吸着材101における展張紐120の両側の小室が小さく、吸着剤110Cをそれぞれ約130ccずつ(展張紐120の両側の小室を合わせて約260cc)しか充填していない点(第一実施態様の吸着材101における他の小室や、従来の吸着材100や第二実施態様から第四実施態様の吸着材102〜104における小室は、全て同じ寸法でそれぞれの小室には吸着剤110Cを350ccずつ充填している。)とを除いて、吸着剤110Cの種類やシート110A,110Bの素材など、その他の条件は揃えた。
2.0 従来の吸着材
まず、従来の吸着材100について説明する。図12は、水路の流速が32cm/sであるときの従来の吸着材100を示した図である。図13は、水路の流速が41cm/sであるときの従来の吸着材100を示した図である。
実験開始時の流速32cm/sにおいて、浮力マット110への水の乗り上げは特に観測されず、浮力マット110は安定して浮かんでいた(図12を参照)。しかし、水路の流速が38cm/sに達した頃から、浮力マット110の上面に水が乗り始め、以降、水路の流速が増加するにつれて浮力マット110の上面に水が乗る頻度が多くなった。そして、水路の流速が41cm/sに達すると、浮力マット110はその全体が水面下に沈み込んだ(図13を参照)。
2.1 第一実施態様の吸着材
次に、本発明の第一実施態様の吸着材101の実験結果について説明する。図14は、水路の流速が32cm/sであるときの第一実施態様の吸着材101を示した図である。図15は、水路の流速が38cm/sであるときの第一実施態様の吸着材101を示した図である。図16は、水路の流速が54cm/sであるときの第一実施態様の吸着材101を示した図である。
実験開始時の流速32cm/sにおいて、浮力マット110は、その浮力マット上流部111が浮力マット本体部112の下面側に完全に折り返されていた(1回目の折り返し。図14を参照)。このため、浮力マット110の最上流部分は他の部分よりも厚くなっていた。このときの浮力マット110における最上流縁部から最下流縁部までの距離は、折り返される前の浮力マット110における最上流縁部から最下流縁部までの距離の約3/4になっていた。浮力マット110への水の乗り上げは特に観測されず、吸着材101は安定して浮かんでいた。
水路の流速が増し、38cm/sに達すると、浮力マット110の最上流縁部から所定範囲が、1回目の折り返しで折り返されたのとほぼ同じ幅で、浮力マット本体部112の下面側に折り返された(2回目の折り返し。図15を参照)。このため、浮力マット110の最上流部分はさらに厚くなった。このときの浮力マット110における最上流縁部から最下流縁部までの距離は、1回目の折り返し前の浮力マット110における最上流縁部から最下流縁部までの距離の約1/2になっていた。浮力マット110への水の乗り上げは特に観測されず、吸着材101は安定して浮かび続けていた。水路の流速が46cm/sに達しても、浮力マット110への水の乗り上げも特に観測されず、吸着材101は安定して浮かび続けていた。
この後、水路の流速がさらに増し、49cm/sに達すると、浮力マット110における2回目の折り返しで折り返された部分が左側から元に戻り始めた。この頃から、浮力マット110の上面に水が乗り始めた。この後、水路の流速が54cm/sに達すると、浮力マット110における2回目の折り返しで折り返された部分が完全に元に戻った。そのうち、浮力マット110の上面を頻繁に水が乗り越えるようになり、浮力マット110はその一部を残して大部分が水面下に沈んだ(図16を参照)。
2.2 第二実施態様の吸着材
続いて、本発明の第二実施態様の吸着材102について説明する。図17は、水路の流速が32cm/sであるときの第二実施態様の吸着材102を示した図である。図18は、水路の流速が60cm/sであるときの第二実施態様の吸着材102を示した図である。
実験開始時の流速32cm/sにおいて、浮力マット110は、その浮力マット上流部110が浮力マット本体部112の下面側に完全に折り返されていた(1回目の折り返し。図17を参照。)。このため、浮力マット110の最上流部分は他の部分よりも厚くなっていた。このときの浮力マット110における最上流縁部から最下流縁部までの距離は、折り返される前の浮力マット110における最上流縁部から最下流縁部までの距離の約3/4になっていた。浮力マット110への水の乗り上げは特に観測されず、吸着材102は安定して浮かんでいた。
水路の流速が52cm/sに達して初めて、浮力マット110に僅かに水が乗り上げているのが確認できた。しかし、この乗り上げは、浮力マット110の浮力に大きな影響を及ぼす程度のものではなく、その後も浮力マット110は安定して浮かび続けた。その後、水路の流速を60cm/sまで増加させた。浮力マット110の上に水の乗り上げはあるものの、浮力マット110は、安定して浮かび続けており、浮力マット110の上面の大部分が水面上に露出したままであった(図18を参照)。
2.3 第三実施態様の吸着材
続いて、本発明の第三実施態様の吸着材103について説明する。図19は、水路の流速が32cm/sであるときの第三実施態様の吸着材103を示した図である。図20は、水路の流速が46cm/sであるときの第三実施態様の吸着材103を示した図である。
実験開始時の流速32cm/sにおいて、浮力マット110は、その最上流縁部が下流側に押し潰されて厚くなった。しかし、浮力マット110への水の乗り上げは観察されず、浮力マット110は安定して浮いていた。水路の流速が38cm/sに達すると、浮力マット110に水が乗り上げ始めたが、浮力マット110の水没の気配はなかった。その後、水路の流速が43cm/sに達すると、浮力マット110は、その最上流縁部が間歇的に浮き沈みを繰り返すようになった。水路の流速が46cm/sに達すると、水が浮力マット110を頻繁に乗り越えるようになり、浮力マット110は水没した。
2.4 第四実施態様の吸着材
続いて、本発明の第四実施態様の吸着材104について説明する。図21は、水路の流速が32cm/sであるときの第四実施態様の吸着材104を示した図である。図22は、水路の流速が60cm/sであるときの第四実施態様の吸着材104を示した図である。
実験開始時の流速32cm/sにおいて、浮力マット110は、その最上流縁部が下流側に押されてやや厚くなり、安定して浮いていた。水路の流速が43cmに到達して初めて、水が浮力マット110に僅かに乗り始めた。その後、水路の流速が46cm/s程度になると、浮力マット110への水の乗り上げがときどき観察されるようになったが、浮力マット110の浮力に大きな影響は及ぼさない程度であり、浮力マット110は安定して浮き続けた。
水路の流速が49cm/s程度に達すると、第一実施態様の吸着材101における1回目の折り返しと同様、浮力マット110は、その浮力マット上流部111が浮力マット本体部112の下面側に折り返された。このため、浮力マット110の最上流部分は他の部分よりもさらに厚くなり、浮力マット110への水の乗り上げが一旦おさまった。その後、水路の流速がさらに増加して52cm/sに達すると、間歇的に水が浮力マット110を乗り越え始めたが、浮力マット110を沈める程度ではなく、浮力マット110は安定して浮き続けた。浮力マット110は、水路の流速が60cm/sに達しても安定して浮き続けていた。
2.5 まとめ
従来の吸着材100と、本発明の吸着材101〜104が水没したときの水路の流量をまとめると、下記表1に示すようになる。
上記表1を見ると、本発明の吸着材101〜104は、折り返し型と押し潰し型とに係らず、従来の吸着材100よりも、水の流れが速くなった場合であっても、安定して浮き続けるということが分かる。したがって、本発明の吸着材101〜104は、流れの速い水路であっても好適に用いることができるということも分かった。流れの速い水路は、吸着材100が沈没しやすいだけでなく、エントレイメント現象も生じやすいために、流れてくる浮遊物を吸着するのは困難であるが、本発明の吸着材101〜104は、このような環境下でも、油などの浮遊物を安定して吸着することができる。
3.0 追加実験
上記の実験においては、浮力マット110として、通油性を有するシート110A,110Bで形成された袋体の内部に、吸着剤110Cを収容したものを用いたが、浮力マット110が吸着剤110Cなどの充填剤を使用しないものである場合(薄いシート状のものである場合)についても、同様の実験を行った。
ただし、従来の吸着材100としては、図26と図27に示す形態のものを用いた。図26は、従来の吸着材100の他の実施態様を示した平面図である。図27は、従来の吸着材100の他の実施態様を図26におけるX−X面で切断した状態を示した断面図である。図26と図27に示す吸着材100は、一辺約50cmの正方形状を為す厚さ約5mmのポリプレン製の不織布を浮力マット110として用いたものとなっている。
また、本発明の吸着材(第五実施態様の吸着材105)としては、図28と図29に示す形態のものを用いた。図28は、浮力マット上流部111が折り返される前における第五実施態様の吸着材105を示した平面図である。図29は、浮力マット上流部111が折り返される前における第五実施態様の吸着材105を図28におけるX−X面で切断した状態を示した断面図である。第五実施態様の吸着材105は、展張紐120を取り付けた箇所以外の点については、図26と図27に示す従来の吸着材100と同様のものとなっている。
3.1 従来の吸着材
まず、従来の吸着材100について説明する。図30は、水路の流速が25cm/sであるときの従来の吸着材100(図26と図27を参照)を斜め後方から見た状態を示した図である。図31は、水路の流速が25cm/sであるときの従来の吸着材100(図26と図27を参照)を斜め前方から見た状態を示した図である。
実験開始時の水路の流速は25cm/sであったが、このとき既に、浮力マット110の上流側が沈んでおり、水が常時乗り越えている状態であった(図30と図31を参照)。水路の流速が32cm/秒を超えると、浮力マット110における上流側の約90%が水面下に沈んだ状態となり、下流側も約70%が水面下に沈んだ状態となった。その後、水路の流速が49cm/sに達すると、浮力マット110はその全体が水面下に沈んだ。
3.2 第五実施態様の吸着材
次に、本発明の第五実施態様の吸着材105の実験結果について説明する。図32は、水路の流速が緩やか(25cm/s未満)であるときの第五実施態様の吸着材105を示した図である。図33は、水路の流速が25cm/sであるときの第五実施態様の吸着材105を示した図である。
実験開始時の水路の流速は25cm/sであったが、このとき既に、浮力マット上流部111が浮力マット本体部112の下面側に完全に折り返された状態となっていたが(図33を参照)、浮力マット110は安定して浮かび続けていた。この状態は、水路の流速が49cm/sに達しても保たれていた。しかし、水路の流速が52cm/sに達すると、浮力マット110の両側から水が一気に乗り越えて、浮力マット110はその全体が水面下に沈んだ。
3.3 まとめ
従来の吸着材100(図26と図27を参照)と、本発明の吸着材105が水没したときの水路の流量をまとめると、下記表2に示すようになる。
上記表2を見ると、浮力マット110が薄いシート状のものである場合においても、本発明の吸着材105が安定して浮き続けるということが分かった。完全に水没したときの水路の流速は49cm/sと52cm/sであり、従来の吸着材100と本発明の吸着材105との間にそれほど大きな差は認められなかったものの、従来の吸着材100は水路の流速が25cmのときに常時水が乗り越えていたのに対して、本発明の吸着材105は水路の流速が約52cm/sに達するまで水の乗り越えが殆ど観察されなかったことを鑑みれば、その差は歴然であった。
浮力マット上流部が折り返される前における第一実施態様の吸着材を示した平面図である。 浮力マット上流部が折り返される前における第一実施態様の吸着材を図1におけるX−X面で切断した状態を示した断面図である。 浮力マット上流部が折り返された後における第一実施態様の吸着材を示した平面図である。 浮力マット上流部が折り返された後における第一実施態様の吸着材を図3におけるX−X面で切断した状態を示した断面図である。 浮力マット上流部が折り返される前における第二実施態様の吸着材を示した平面図である。 浮力マット上流部が折り返される前における第二実施態様の吸着材を図5におけるX−X面で切断した状態を示した断面図である。 浮力マット上流部が折り返された後における第二実施態様の吸着材を示した平面図である。 浮力マット上流部が折り返された後における第二実施態様の吸着材を図7におけるX−X面で切断した状態を示した断面図である。 浮力マット上流部が押し潰される前における第三実施態様の吸着材を示した平面図である。 浮力マット上流部が押し潰された後における第三実施態様の吸着材を図9におけるX−X面に相当する面で切断した状態を示した断面図である。 浮力マット上流部が折り返される前における第四実施態様の吸着材を示した平面図である。 水路の流速が32cm/sであるときの従来の吸着材を示した図である。 水路の流速が41cm/sであるときの従来の吸着材を示した図である。 水路の流速が32cm/sであるときの第一実施態様の吸着材を示した図である。 水路の流速が38cm/sであるときの第一実施態様の吸着材を示した図である。 水路の流速が54cm/sであるときの第一実施態様の吸着材を示した図である。 水路の流速が32cm/sであるときの第二実施態様の吸着材を示した図である。 水路の流速が60cm/sであるときの第二実施態様の吸着材を示した図である。 水路の流速が32cm/sであるときの第三実施態様の吸着材を示した図である。 水路の流速が46cm/sであるときの第三実施態様の吸着材を示した図である。 水路の流速が32cm/sであるときの第四実施態様の吸着材を示した図である。 水路の流速が60cm/sであるときの第四実施態様の吸着材を示した図である。 水路の流速が遅いときの従来の吸着材を示した平面図である。 水路の流速が遅いときの従来の吸着材を図23におけるX−X面で切断した状態を示した断面図である。 水路の流速が速いときの従来の吸着材を図23におけるX−X面に相当する面で切断した状態を示した断面図である。 従来の吸着材の他の実施態様を示した平面図である。 従来の吸着材の他の実施態様を図26におけるX−X面で切断した状態を示した断面図である。 浮力マット上流部が折り返される前における第五実施態様の吸着材を示した平面図である。 浮力マット上流部が折り返される前における第五実施態様の吸着材を図28におけるX−X面で切断した状態を示した断面図である。 水路の流速が25cm/sであるときの従来の吸着材(図26と図27を参照)を斜め後方から見た状態を示した図である。 水路の流速が25cm/sであるときの従来の吸着材(図26と図27を参照)を斜め前方から見た状態を示した図である。 水路の流速が緩やか(25cm/s未満)であるときの第五実施態様の吸着材を示した図である。 水路の流速が25cm/sであるときの第五実施態様の吸着材を示した図である。
符号の説明
100 吸着材
101 第一実施態様の吸着材
102 第二実施態様の吸着材
103 第三実施態様の吸着材
104 第四実施態様の吸着材
105 第五実施態様の吸着材
110 浮力マット
110A シート
110B シート
110C 吸着剤
111 浮力マット上流部
112 浮力マット本体部
120 展張紐
121 左側の展張紐
122 右側の展張紐
123 中央の展張紐

Claims (8)

  1. 流れのある水域に浮かべるための浮力マットと、該浮力マットの左縁における支点P及び右縁における支点Qからそれぞれ左右に延びる展張紐とを備え、該展張紐を左右に引っ張ることにより、前記浮力マットを前記流れを横切る方向に展張し、前記水域の浮遊物を前記浮力マットで吸着することができるようにした吸着材であって、
    前記浮力マットの上流側が、前記流れを受けた際にその見掛けの厚さが増大する構造となっていることを特徴とする吸着材。
  2. 前記浮力マットにおける支点Pと支点Qとを結ぶ仮想線分PQよりも上流側の浮力マット上流部が、仮想線分PQよりも下流側の浮力マット本体部に対して折り曲げ可能な形態とされた請求項1記載の吸着材。
  3. 浮力マット上流部における仮想線分PQに垂直な方向の長さLが1〜100cmに設定された請求項2記載の吸着材。
  4. 浮力マットにおける仮想線分PQに垂直な方向の長さLに対する浮力マット上流部における仮想線分PQに垂直な方向の長さLの比L/Lが0.05〜0.5に設定された請求項2記載の吸着材。
  5. 前記浮力マットにおける最上流縁部に沿って前記展張紐を延在させず、前記流れによって前記浮力マットの最上流縁部が下流側に押し潰される形態とされた請求項1記載の吸着材。
  6. 前記浮力マットの左縁及び右縁に沿って補強テープを取り付け、該補強テープに前記展張紐の支点P及び支点Qを設けた請求項1〜5記載の吸着材。
  7. 前記補強テープの複数箇所に前記展張紐を留めるための留め孔を設け、前記展張紐を留める留め孔を選択することにより、前記展張紐の支点P及び支点Qの位置を調節できるようにした請求項6記載の吸着材。
  8. 前記浮力マットが、通油性を有するシートの内部に、水に対する見掛け比重が1未満の吸着剤を収容したものである請求項1〜7いずれか記載の吸着材。
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