JPH0360791A - 油水分離槽 - Google Patents

油水分離槽

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JPH0360791A
JPH0360791A JP19623189A JP19623189A JPH0360791A JP H0360791 A JPH0360791 A JP H0360791A JP 19623189 A JP19623189 A JP 19623189A JP 19623189 A JP19623189 A JP 19623189A JP H0360791 A JPH0360791 A JP H0360791A
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water
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chamber
separation tank
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Seiji Kurooka
黒岡 清司
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は油水分離槽に関するものである。
〔従来の技術〕
従来の重力浮上式の油水分離槽としては次のようなもの
がある。油水分離槽内に複数枚の平行平板を傾斜角度4
5度に傾斜させて配設し、平行平板間に油水混合廃水を
通過させて自然浮上する直径数10ミクロン以上の粒径
の油滴を平板の下面で捕捉する。捕捉した油を水面上に
浮上させる方式のPPI弐油木分離装[(Parall
e13゜ Plate  Intsrceptor)の油水分離槽
である。このPPI式の改良型で、平行平板に代えて平
行波板を配設したCPI式油水油水分離装置orrug
ated  Plate  Interceptor)
の油水分離槽である。これらは油水分離槽内の水面上に
浮上した油を下部が開口した浮上油阻止堰で堰とめ、浮
上油阻止堰下部の開口穴を通って下流側に流れた処理水
を処理水溢流出口からオーバーフローさせて油水分離槽
外に排水する。堰とめた浮上油は、処理水のオーバーフ
ロー水位よりも若干高位で開口させた集油用溢流管を介
して集油槽に流れ込まずようにしている。なお、これに
関するものとして例えば環境機器活用事典編集委員金属
「水質汚濁防止の技術と機器j株式会社産業調査会(昭
63)第5章油濁防止PP190〜191がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術で平行平板または平行波板の間隙は、PP
I式の油水分離装置では7.5〜locm、CPI式の
油水分離装置では2〜4cmとなっており、45度の角
度に傾斜させた平行板間の鉛直方向の距離が油滴の最大
浮上距離となる。水中に分散して混在する油滴は、油と
水との比重差によって最大の浮上距離を自然浮上しなけ
ればならないが、一般に常温で直径100ミクロンの油
滴の水中での自然浮上速度は毎分3〜4cmと遅く、か
つ自然浮上速度は油滴の直径の2乗に比例するので、直
径数10ミクロンの油滴を自然浮上させるには、油水混
合廃水が油水分離槽内に滞在する時間を長くしなければ
ならず、装置が大形になる問題がある。
また、従来技術では油水混合廃水中での油滴の自然浮上
による油と水との分離であるため、微小直径の油滴で水
中に安定的に浮遊する油滴を分離することができず、分
離できる油滴の直径の下限はPPI式の油水分離装置で
60ミクロン、CPI式の油水分離装置で30〜60ミ
クロンで、これ以下の直径の油滴の分離は困難であると
いう問題がある。
また、従来技術では乱流中では油滴の浮上運動が阻害さ
れるので、油水分離槽内の油水混合廃水はN流状層を保
たなければならず1M流とするための整流室または整流
機構を必要とする問題がある。
本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、小形化お
よび油水混合廃水が乱流状態であっても効率よ(油滴を
水面上に浮上させ、かつ直径数ミクロンの微小油滴の分
離を可能とした油水分離槽を提供することを目的とする
ものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、廃水流入口と浮上油阻止堰との間の油浮上
室内に、油水混合廃水の流れに対して直列に油吸着材か
らなる濾過壁を設けることにより。
達成される。
〔作用〕
上記手段を設けたので、濾過壁が油滴を吸着して水と分
離するようになって、従来のように水中での油滴の自然
浮上のみによる油水分離のように油水混合水を長時間槽
内に滞在させる要がなく。
かつ微小な直径の油滴まで捕捉できるようになる。
〔実施例〕
以下、図示した実施例に基づいて本発明を説明する。第
1図には本発明の一実施例が示されている。同図に示さ
れているように油水分離槽は、廃水流入口1を介して油
水混合廃水が流入する外箱2と、この外箱2内にその下
部側が開口した浮上油阻止基3を介して構成され、かつ
油水混合廃水が流入する油浮上室4および処理水室5と
、これら油浮上室4、処理水室5の上部側に夫々設けら
れた浮上油溢流出口6.処理水溢流出ロアとを備えてい
る。そして浮上油溢流出口6は処理水溢流出ロアより高
い位置に設けられている。このように構成された油水分
離槽で本実施例では廃水流入口1と浮上油阻止基3との
間の油浮上室4内に、油水混合廃水の流れに対して直列
に油吸着材からなる濾過壁8を設けた。このようにする
ことにより濾過壁8が油滴を吸着して水と分離するよう
になって、従来のように水中での油滴の自然浮上のみに
よる油水分離のように油水混合廃水を長時間槽内に滞在
させる要がなく、かつ微小な直径の油滴まで捕捉できる
ようになり、小形化および油水混合廃水が乱流状態であ
っても効率よく油滴を水面上に浮上させ、かつ直径数ミ
クロンの微小油滴の分離を可能とした油水分離槽を得る
ことができる。
すなわち廃水流入口1は外M2の一方の側壁の近くに位
置しており、処理水溢流出ロアは廃水流入口1から遠い
位置にある他方の側壁の上部に配設されている。浮上油
阻止基3は処理水溢流出ロアを有する側壁の近くに位置
し、外箱2を油水混合廃水の流入する油浮上室4と処理
水溢流出ロアが開口する処理水室5とにわける。浮上油
阻止基3は油浮上室4に浮上した浮上油9が下流側の処
理水室5に流れるのを阻止し、さらに堰の下端で外箱2
との間に開口穴10を形成して、浮上油9が浮上したあ
との処理水11が開口穴10を通って処理水室5に流れ
るようにしである。浮上油阻止堰下部の開口穴10の面
積は、油水分離槽内の水の流れを阻害することのない大
きさとする。浮上油溢流出口6は油浮上室4の外箱2の
側壁上部に配設してあり、浮上油9と処理水11との比
重差によって浮上油9が所定厚さの油の層を形成するよ
うに、処理水溢流出ロアの開d高さよりも若干高位で開
口させる。幼木境界面12は浮上油9の油層下面にでき
る。処理水溢流出ロアの開口高さと浮上油溢流出口6の
開口高さとの差は、幼木境界面12が処理水11の湯流
出水位と浮上油阻止堰下部の開口穴10の上録高さとの
間の中央部よりも下方に位置しないように設定すること
が望ましい、このため、浮上油阻止基3の下端部は水の
流れを阻止しない範囲で、できるだけ低位で開口させる
のがよい。また、浮上油溢流出口6は。
廃水流入口1から十分能れておれば油浮上室4内のどこ
に開口させてもよいが、浮上油阻止基3に近いところに
開口させるのが望ましい。また、処理水溢流出ロアと浮
上油溢流出口6との開口場所は、外箱2の側壁上でなく
、処理水室5および油浮上室4内に直立管を配設して上
述の高さで開口させるか、浮上油阻止埴土に上述の高さ
で開口する流出管を配設するかして、夫々の管を外箱2
の外に導いて処理水11および浮上油9をとり出すよう
にしてもよい。
このように構成された油水分離槽で本実施例では廃水流
入口1と浮上油阻止基3との間に隔壁状に濾過壁8を設
けたが、濾過壁8は直径約50ミクロンのポリプロピレ
ン繊維からなるかさ密度約0.1の不織布を油吸着材と
して1枚または複数枚重ね、外箱2の内面に設けたリブ
13に対して。
押え板14と取付ねじ15とによって取り付けた。
濾過壁8の上端は、浮上油9の油面高さと同等または油
面よりも高位に位置させる。このようにすることにより
油水分離槽は次に述べるように働くようになる。
廃水流入口1から流入した油水混合廃水は浮上し易い粗
大油滴を濾過壁8の上流側で自然浮上させ1分離して浮
上油9とし、分離しきれなかった油滴を含んだ油水混合
廃水は、幼木境界面12の下方で濾過壁8を透過して下
流側に流れる。この際、濾過壁8は上流側で浮上しきれ
なかった油滴を吸着し、吸着した油滴を濾過壁8内で凝
集粗大化する。濾過壁8を透過した水は、油滴を分離し
た処理水11として浮上油阻止堰下部の開口穴10を通
過して処理水室5に入り、処理水温流出ロアから油水分
離槽外に流れ出る。一方、濾過壁8は親油性を有し、浮
上油9は油で飽和した濾過壁8を透過できるため、濾過
壁8の上流側で浮上した油は浮上油層部で濾過壁8を油
で飽和させたのち、浮上油阻止板3の方向に流れて浮上
油阻止板3で阻止され、浮上油溢流出口6の開口高さを
超えた分だけ浮上油溢流出口6から油水分離槽外へ流れ
出る。また、濾過壁8に吸着されて凝集粗大化した油は
、水との比重差によって濾過壁8内を滲透して上昇し、
浮上油9と合体する゛。油水混合廃水中の油含有量が多
い場合などには、油水境界面12の下方では濾過壁8内
を滲透上昇する油の量よりも濾過壁8が吸着する油の量
の方が多くなり、油水境界面12の下方においても濾過
壁8は上方から次第に油で飽和し、水流によって遂に粗
大油滴として吸着油を下流側の水中に遊離させる。
濾過壁8から下流側に遊離した油滴は直径数mm以上の
粗大油滴であるので、浮上速度が大きく、濾過壁8から
浮上油阻止板3までの距離を大きくしなくても浮上して
浮上油阻止板3で堰とめられ、処理水室5に流入するこ
とはない。
このように本実施例によれば廃水流入口と浮上油阻止板
との間に油吸着材からなる濾過壁を隔壁状に取付けるこ
とにより、油水混合廃水が濾過壁を透過中に濾過壁が油
滴を吸着して水と分離するので、油水混合廃水を油水分
離槽内に滞在させる時間を、油滴が水中で自然浮上して
分離する時間よりも大幅に短縮して油水混合廃水の流路
を短かくできる。また、透過する油水混合廃水が乱流状
態であっても、濾過壁を構成する油吸着材は油滴を吸着
するので、油滴を自然浮上させて分離する装置のように
水流を層流とするための整流室または整流機構を設ける
必要がなくなり、装置を小形化することができる。また
、濾過壁を構成する油吸着材は、吸着した油を濾過壁内
の滲透浮上および水流による押し出しによって放出し、
放出後は引き続き油滴を吸着するので、濾過壁を交換す
ることなく長時間使用することができる。
なお5本実施例では油吸着材としてポリプロピレンから
なる不織布を使用したが、これのみに限るものでなく親
油疎水性の繊維からなる布状油吸着材、親油疎水性の合
成樹脂発泡体からなるマット状油吸着材が使用できる。
また多孔容器に充填して濾過壁を形成するようにした細
片状に裁断したこれら布状もしくはマット状油吸着材集
合体、または多孔容器に充填して濾過壁を懲戒するよう
にした有機無機複合体またはポリオレフィン系高分子化
合物などからなる粒状油吸着材などが、外箱内への取付
けを簡便にして使用できる。
また、本実施例では濾過壁を1段だけ取付けた場合であ
るが、廃水流入口と浮上油阻止板との間に濾過壁を間隔
をおいて複数段取付けることもできる。濾過壁を複数段
とすることにより、上流側の濾過壁から下流側の水中に
遊離した粗大油滴のうち、水中で自然浮上しきれなかっ
た油滴を下流側の濾過壁が吸着し、濾過壁内を滲透上昇
させるので、油水分離は確実となる。また、油吸着材の
同一使用量に対して、濾過壁が吸着した油をより効果的
に浮上させることができる。さらに濾過壁を複数段とす
ることにより、濾過壁に吸着され難い微小直径の油滴に
対しても吸着機会が増大するので、処理水中の油含有量
を低減させることができる。
第2図には濾過空隙の小さい油吸着材と濾過空隙の大き
い油吸着材とを、油水混合廃水の流れの方向に対して直
列に交互に@層して構成した濾過壁が示されている。8
aはポリプロピレン繊維の不織布からなるかさ密度約0
.1の油吸着材層であり、8bはこの不織布を加熱圧縮
して成形した・かさ密度が0.1より大きい油吸着材層
である。
かさ密度が0.1より大きい油吸着材18bは、加熱圧
縮することにより、成形後は圧縮力を加えなくても大き
くしたかさ密度を保持することができる。すなわちかさ
密度が0.1より大きい油吸着材H8bの両側にかさ密
度が約0.1の油吸着材層8aを積層して濾過壁を形成
したものである。
このように構成した濾過壁を使用することにより、前述
の場合よりも微小な直径の油滴まで吸着捕捉して浮上さ
せ、水と分離することができる。
このように構成した濾過壁も上述のように廃水流入口と
浮上油阻止域との間に複数段取り付けて使用してもよい
ことは云うまでもないが、この場合、最上流側の濾過壁
の油吸着材層は濾過空隙の大小どちらであってもよい。
第3図には本発明の他の実施例が示されている。
本実施例は油浮上室4内の油水境界面12の高さよりも
低位で、かつ浮上油阻止域3の下部の開口部(開口穴)
10の上縁よりもその上端が高い浸入部邪魔板16を、
廃水流入口1と濾過壁8との間の油浮上室4内底部に配
設した。このようにすることにより廃水流入口1から流
入した油水混合廃水が濾過壁8の上流側で上向きの流れ
となって、前述の場合よりも油水混合廃水中の油滴の浮
上速度を加速して油滴の浮上を助長するようになる。
すなわち浸入部邪魔板16の上端は、浮上油阻止堰下部
の開口穴10の上縁よりも高位で、かつ油水境界面12
よりも低位に位置させると共に、浸入部邪魔板16の上
端と油水境界面12との間を、廃水流入口1から流入す
る油水混合廃水の全量が通過しても、油水境界面12を
撹乱することなく通過することのできる越流断面積を有
する高さに位置させる。このようにすることにより上述
のような効果を奏することができるようになるので、油
水混合廃水が濾過壁内に進入する前に、より多くの油滴
を浮上させて濾過壁8の負担を軽減する。そして油水境
界面12の下方では、濾過壁8の上方の部分により多く
の油滴を吸着させるようにするので、濾過壁内での吸着
油の浮上距離を短縮して油が浮上し易くなると共に、濾
過壁8が下部から先に油を吸着して水の透過抵抗が増大
することがなくなる。
第4図には本発明の更に他の実施例が示されている1本
実施例は浸入部邪魔板16と廃水流入口1との間の油浮
上室4に、流入部邪魔抜工6の上端より下部側に開口し
、かつ油水境界面12より上部側に伸びた流入熱案内板
17を設けた。このようにすることにより浸入部邪魔板
16の前面における下向き流と上向き流との流路を分離
して一方通行とすることができるようになって、前述の
場合に比べ上向き流が流入液の下向き流によって撹乱さ
れることがなくなる。
すなわち流入熱案内板17の下端は、外箱2の底板との
間で、浮上油阻止堰下部の開口穴10と同じ高さに開口
させる。このようにすることにより流入熱案内板17は
上述のように廃水流入口1から流入する油水混合廃水の
流れを廃水流入室18内の下向き流と浸入部邪魔板16
の上流側の上向き流とに分離し、下向き流が上向き流と
混り合って上向き流中の油滴の浮上を阻害することのな
いようにする。このように流入廃水の流れを一方通行と
することによって、浸入部邪魔板16の上流側の外箱2
の内容積を小さくすることができるようになる。なお、
廃水流入室18内の油水境界面19は、油水混合廃水の
油含有量の大小と流入のし方とによって、処理水室5内
の水面の高さと流入熱案内板17の下端高さとの間の高
さとなり、同図記載の位置になるとは限らない。
第5図には本発明の更に他の実施例が示されている0本
実施例は複数段の濾過壁8.8Cを設け、これら隣接す
る濾過壁8.80間の油浮上室4に、浸入部邪魔板16
と同じ高さとした濾過壁間邪魔板20を設け、濾過壁間
邪魔板20の上端より下部側に開口し、油浮上室4の油
面よりも下部に位置する濾過壁間案内板21を設けた。
このようにすることにより隣接する濾過壁8,8Cの中
間においても油水混合廃水を上向き流とすることができ
るようになって、前述の浸入部邪魔板と同様な作用が濾
過壁間邪魔板20の下流側の濾過W8cに対して働くよ
うになる。
なお、上述の第4図および第5図において流入熱案内板
17と流入部邪魔抜工6とに代えて、最下部が外箱2の
内底部に位置するU字管を廃水流入口1に接続し、U字
管からの油水混合廃水出口端を浸入部邪魔板16の上端
と同等の高さで開口させるようにしてもよい。
また、上述の第1図および第3図から第5図で外箱2内
の配設物である流入熱案内板17、流入部邪魔板16、
濾過壁8.8c、濾過壁間案内板2L濾過壁間邪魔板2
0.浮上油阻止基3等を平板状としたが、これらの配設
物の一部または全部を筒状とすることもできる。配設物
の一部を筒状としたときには、筒状とした配設物より下
流側の配設物をすべて筒状とするとよい。
また、油水混合廃水中の油の含有量が少ないなどで浮上
油の発生量が少ないときは、浮上油溢流出口を備えるこ
となしに濾過壁を構成する油吸着材を使って、下記のよ
うにして浮上油を自動的に油水分離槽外へとり出すこと
もできる。すなわち親油疎水性の繊維からなる布状油吸
着材または親油疎水性の合成樹脂発泡体からなるマット
状油吸着材で濾過壁を構成したとき、油吸着材を浮上油
面から上方に延長すると、油吸着材は毛細管現象によっ
て浮上油を油面上方に吸い上げる。吸い上げ高さは、油
吸着材の親油疎水性のために、水の吸い上げ高さよりも
油の吸い上げ高さの方が高い。
夫々の吸い上げ高さは油吸着材のかぎ密度によって異な
るが、かさ密度が約0.1のポリプロピレン繊維の不織
布の例では、水の吸い上げ高さ20mに対し油の吸い上
げ高さは4cmである。濾過壁を延長した油吸着材を、
水の吸い上げ高さよりも高位で、かつ油の吸い上げ高さ
よりも低位で逆U字形に下方に曲げ、外箱の側壁上端を
跨いで外箱の外部に垂下させ、垂下端を浮上油の油面よ
りも低位に位置させると、垂下端から油だけが滴下して
浮上油を油水分離槽外にとり出すことができる。
〔発明の効果ゴ 上述のように本発明は小形化および油水混合廃水が乱流
状態であっても効率よく油滴を水面上に浮上させ、かつ
直径数ミクロンの微小油滴の分離が可能となって、小形
化および油水混合廃水が乱流状態であっても効率よく油
滴を水面上に浮上させ、かつ直径数ミクロンの微小油滴
の分離を可能とした油水分離槽を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の油水分離槽の一実施例の縦断側面図、
第2図は本発明の油水分離槽の濾過壁の他の実施例の一
部拡大縦断側面図、第3図から第5図は本発明の油水分
離槽の夫々異なる実施例を示す縦断側面図である。 1・・・廃水流入口、2・・・外箱、3・・・浮上油阻
止基、4・・・油浮上室、5・・・処理水室、6・・・
浮上油溢流出口、7・・・処理水溢流出口、8・・・濾
過壁、8a、8b・・・油吸着材層、8c・・・濾過壁
、16・・・流入部邪魔板、17・・・流入部案内板、
20・・・濾過壁間邪魔板、21・・・濾過壁間案内板
。 第 図 4・・・油浮上室 8・・・濾過壁 第 3 図 第 図 第 図 8C・・・濾過壁 20・・・濾過壁間邪魔板 21・・・濾過壁間案内板

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、廃水流入口を介して油水混合廃水が流入する外箱と
    、この外箱内にその下部側が開口した浮上油阻止堰を介
    して構成され、かつ油水混合廃水が流入する油浮上室お
    よび処理水室と、これら油浮上室、処理水室の上部側に
    夫々設けられた浮上油溢流出口、処理水溢流出口とを備
    え、前記浮上油溢流出口は前記処理水溢流出口より高い
    位置に設けられている重力浮上式の油水分離槽において
    、前記廃水流入口と浮上油阻止堰との間の油浮上室内に
    、前記油水混合廃水の流れに対して直列に油吸着材から
    なる濾過壁が設けられていることを特徴とする油水分離
    槽。 2、前記濾過壁が、複数の油吸着材の層を持って形成さ
    れたものである特許請求の範囲第1項記載の油水分離槽
    。 3、前記油吸着材が、親油疎水性の繊維からなる布状油
    吸着材、親油疎水性の合成樹脂発泡体からなるマット状
    油吸着材かまたは前記布状もしくはマット状油吸着材を
    細片状として多孔容器に充填されたものである特許請求
    の範囲第1項記載の油水分離槽。 4、前記濾過壁が、濾過空隙を小さくした油吸着材と濾
    過空隙を大きくした油吸着材とを積層するか交互に直列
    配置されたものである特許請求の範囲第1項記載の油水
    分離槽。 5、前記油水分離槽が、前記油浮上室内の油水境界面の
    高さよりも低位で、かつ前記浮上油阻止堰の下部の開口
    部の上縁よりもその上端が高い流入部邪魔板が、前記廃
    水流入口と濾過壁との間の油浮上室内底部に配設された
    ものである特許請求の範囲第1項記載の油水分離槽。 6、前記油水分離槽が、前記流入部邪魔板と廃水流入口
    との間の油浮上室に、前記流入部邪魔板の上端より下部
    側に開口し、かつ前記油水境界面より上部側に伸びた流
    入部案内板が設けられたものである特許請求の範囲第1
    項ないし第5項のいずれか1項に記載の油水分離槽。 7、前記油水分離槽が、前記濾過壁が複数段設けられ、
    かつこれら隣接する濾過壁間の油浮上室に、前記流入部
    邪魔板と同じ高さとした濾過壁間邪魔板が設けられ、前
    記濾過壁間邪魔板の上端より下部側に開口し、前記油浮
    上室の油面よりも下部に位置する濾過壁間案内板が設け
    られたものである特許請求の範囲第1項ないし第6項の
    いずれか1項に記載の油水分離槽。
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