JP2009234762A - シート搬送装置 - Google Patents

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Kunihiro Shichijo
邦裕 七條
Mikio Motooka
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Abstract

【課題】簡易な構成により、低速搬送コンベア上において、折帳を適切に減速することが可能な折帳搬送装置を提供する。
【解決手段】順次搬送されてくる折帳Sの速度を高速から低速へ減速可能な折帳搬送装置1において、折帳Sを高速で搬送可能な下高速搬送コンベア30と、下高速搬送コンベア30により搬送されてゆく折帳Sを、下高速搬送コンベア30上に押付可能な上高速搬送コンベア32と、下高速搬送コンベア30の下流側に設けられ、折帳Sを低速で搬送可能な低速搬送コンベア31と、低速搬送コンベア31により搬送されてゆく折帳Sを、低速搬送コンベア31上に押付可能なブラシローラ33と、を備え、ブラシローラ33により折帳Sを低速搬送コンベア31に押し付けられることにより生じる低速側摩擦力は、上高速搬送コンベア32により折帳Sを下高速搬送コンベア30に押し付けられることにより生じる高速側摩擦力に比して大きい。
【選択図】 図2

Description

本発明は、シート搬送経路の上流側から下流側へ向けて順次搬送されてくるシートの速度を高速から低速へ減速可能なシート搬送装置に関するものである。
従来、折丁の流れ方向に沿って、上下一対からなる高速ベルトと低速ベルトとを順次配設した輪転印刷機の排紙装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この排紙装置において、上下一対からなる高速ベルトの上高速ベルトは、その出口側が、低速ベルトの入口側上方にオーバーラップするように配設されており、低速ベルトの入口側上方には、先行する折丁と次の折丁との上下関係を一定に保つスナッパが設けられている。また、低速ベルトの出口側上方には、折丁の最終減速を行うためのブレーキングローラが設けられると共に、スナッパとブレーキングローラとの間には、折丁の一次減速を行うためのスローダウンプーリが設けられている。これにより、高速ベルトから低速ベルトへ折丁が供給されると、先ず、折丁はスナッパにより低速ベルト上に落し込まれ、折丁の先端がスローダウンプーリに当接して一次減速された後、折丁はブレーキングローラにより最終減速される。
特開平3−186560号公報
しかしながら、従来の排紙装置の構成では、低速ベルト上において、スローダウンプーリおよびブレーキングローラを用いて折丁を減速するため、構成が複雑となってしまい、装置コストの増大を招いていた。
そこで、本発明は、簡易な構成により、低速搬送コンベア上において、シートを適切に減速することが可能なシート搬送装置を提供することを課題とする。
本発明のシート搬送装置は、シート搬送経路の上流側から下流側へ向けて順次搬送されてくるシートの搬送速度を減速して、少なくともシートの一部を積層させて搬送可能なシート搬送装置において、シートを高速で搬送可能な高速搬送コンベアと、高速搬送コンベアにより搬送されてゆくシートを、高速搬送コンベア上に押付可能な第1押付手段と、シート搬送経路において高速搬送コンベアの下流側に設けられ、シートを低速で搬送可能な低速搬送コンベアと、低速搬送コンベアにより搬送されてゆくシートを、低速搬送コンベア上に押付可能な第2押付手段と、を備え、第2押付手段によりシートを低速搬送コンベアに押し付けられることにより生じる低速側摩擦力は、第1押付手段によりシートを高速搬送コンベアに押し付けられることにより生じる高速側摩擦力に比して大きいことを特徴とする。
この場合、高速搬送コンベアおよび低速搬送コンベアのそれぞれは、複数のプーリと、複数のプーリに掛け渡された無端ベルトとを有しており、高速搬送コンベアおよび低速搬送コンベアにおける各無端ベルトの表面粗さ、各無端ベルトの摩擦係数、各無端ベルトの本数、各無端ベルトのベルト幅、各押付手段の押付力のうち、少なくともいずれか1つをそれぞれ異ならせることにより、低速側摩擦力を高速側摩擦力に比して大きくしていることが、好ましい。
これらの場合、第1押付手段は、高速搬送コンベアに対接すると共に、高速搬送コンベアと同速となる押付搬送コンベアであることが、好ましい。
また、これらの場合、第2押付手段は、外周面に複数のブラシを有すると共に、回転可能なブラシローラであることが、好ましい。
請求項1のシート搬送装置によれば、低速搬送コンベア上において生ずる低速側摩擦力を、高速搬送コンベア上において生ずる高速側摩擦力に比して大きくすることができる。このため、高速搬送コンベアから低速搬送コンベアへ受け渡されたシートは、第2押付手段により低速搬送コンベア上において低速側摩擦力が生ずるため、適切に減速させることができる。これにより、従来のスローダウンプーリやブレーキングローラ等を用いる必要がないため、装置自体の構成を簡易なものとすることができる。
請求項2のシート搬送装置によれば、少なくとも前記無端ベルトの表面粗さ、前記無端ベルトの摩擦係数、前記無端ベルトの本数、前記無端ベルトの幅、前記各押付手段の押付力のいずれか1つをそれぞれ異ならせることにより、低速側摩擦力を高速側摩擦力に比して大きくすることができる。このため、簡易な手法により低速側摩擦力と高速側摩擦力とを異ならせることができる。
請求項3のシート搬送装置によれば、第1押付手段として、押付搬送コンベアを用いることができる。このため、押付搬送コンベアと高速搬送コンベアとでシートを挟持しながら、低速搬送コンベアへ向けて搬送することができるため、搬送により生じるシートの位置ズレを抑制することができる。
請求項4のシート搬送装置によれば、ブラシローラを回転させることで、外周面に設けられたブラシにより、順次搬送されてくるシートを適切に押し付けることができる。
以下、添付した図面を参照して、本発明に係るシート搬送装置を適用した折機について説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
ここで、図1は、本実施例に係る折機を模式的に表した概略構成図であり、図2は、本実施例に係る折帳搬送装置周りを模式的に表した概略構成図である。また、図3は、本実施例に係る折帳搬送装置の各無端ベルトを模式的に表した平面図である。
先ず、図1を参照して、折機50について説明する。この折機50は、ウェブWが搬送されるウェブ搬送経路Kの最上流側に、ウェブWを搬送方向に縦折りするフォーマ51(三角板)が設けられている。このフォーマ51の下流側には経路変更ローラ52が配設され、経路変更ローラ52の下流側には、羽根車71による排紙を行う羽根車側排紙部55が図示左側に配設される一方、ストリーム排紙を行うストリーム側排紙部56が図示右側に配設されている。このため、フォーマ51により縦折りされたウェブWは、経路変更ローラ52を介して羽根車側排紙部55へ導入可能に構成されると共に、経路変更ローラ52を介してストリーム側排紙部56へ導入可能に構成されており、ウェブ搬送経路Kは、羽根車側排紙部55へ向かう経路と、ストリーム側排紙部56へ向かう経路とに分岐する。そして、折機50は、必要に応じて、羽根車側排紙部55およびストリーム側排紙部56を選択的に使用することが可能な構成となっている。このとき、羽根車側排紙部55およびストリーム側排紙部56はワンフロア内に併設することができるため、折機50のオペレータは、羽根車側排紙部55およびストリーム側排紙部56への紙通しの作業や、羽根車側排紙部55およびストリーム側排紙部56のメンテナンス等を、1人で行うことが可能となる。
ここで、図1を参照して、羽根車側排紙部55について、簡単に説明する。羽根車側排紙部55は、経路変更ローラ52の下流側に一対のニッピングローラ60が設けられている。そして、一対のニッピングローラ60の下流側には、くわえ胴62と折胴63とがウェブ搬送経路Kを挟んで対向して配設されている。このとき、くわえ胴62は、ウェブ搬送経路Kを挟んで図示左側に配設されており、折胴63は、ウェブ搬送経路Kを挟んで図示右側に配設されている。
折胴63には、その周面に図示しない鋸刃が設けられており、縦折りされたウェブWを所定の長さで断裁することができる。また、折胴63には、その周面に図示しない針装置が設けられており、この針装置は折胴63の回転に連動して作動し、所定の位置で針を外方に突出することで、断裁されたウェブWの搬送方向における先端部を保持する一方、所定の位置で針を戻すことで、ウェブWの先端部の保持を解除することができる。さらに、折胴63には、その周面に図示しない差し刃が設けられており、所定の位置で差し刃を外方に突き出すことで、断裁されたウェブWをその搬送方向における中央部で横折りすることができる。
一方、くわえ胴62には、その周面に図示しない鋸刃受が設けられており、折胴63の鋸刃を受けることができる。また、くわえ胴62には、その周面に図示しないくわえ装置が設けられており、このくわえ装置は、くわえ胴62の回転に連動して作動し、折胴63の周面から突出する差し刃により突き出されたウェブWの中央部を咥えて横折りすることができる。
そして、くわえ胴62および折胴63は同径となっており、図示しない駆動装置により同期して回転を行うように構成されており、このとき、鋸刃および鋸刃受と、差し刃とくわえ装置とがそれぞれ対向するように位相設定されている。
従って、ウェブWは、フォーマ51により縦折りが施された後、経路変更ローラ52を介して一対のニッピングローラ60によりニップされて搬送され、くわえ胴62と折胴63との間に供給される。そして、折胴63の針装置は、所定の位置で針を外方に突出させることで、断裁されたウェブWの先端部を突き刺して保持し、この状態で、折胴63を回転させることによりウェブWを折胴63の周面へ巻き付ける。続いて、ウェブWが折胴63の周面へ巻き付けられると、折胴63の回転に連動して、針装置が作動して針を戻すことで、ウェブWの先端部の保持を解除すると共に、差し刃が折胴63の周面から外方に突出することで、ウェブWを折胴63の周面から突出させる。すると、折胴63の周面から突出したウェブWは、くわえ胴62のくわえ装置にくわえられる。これによりウェブWは、搬送方向の中央部で横折りされ、くわえ装置でくわえられた部分が先導部分となってくわえ胴62を周回する。この後、所定の位置で、鋸刃によりウェブWが横裁断されることで、折帳Sが形成される。
くわえ胴62および折胴63の下流側には搬送コンベア65が設けられており、この搬送コンベア65は、くわえ胴62および折胴63により形成された折帳Sを、ウェブ搬送経路Kの下流側へ向けて搬送している。そして、この搬送コンベア65には、チョッパ折装置70が臨んでおり、このチョッパ折装置70は、図示しない駆動装置により昇降可能な折ブレードにより、ウェブ搬送経路K上を走行する折帳Sを、搬送方向に沿って折り畳むことが可能となっている。
搬送コンベア65の下流側には、ウェブ搬送経路K上に沿って順次搬送されてくる折帳Sを受け取り可能な羽根車71が設けられており、この羽根車71は、受け取った折帳Sを、下方に設けられた移送コンベア73へ、所定ピッチで移載する。
次に、図1ないし図3を参照して、ストリーム側排紙部56について説明する。ストリーム側排紙部56は、経路変更ローラ52の下流側に、ウェブパスローラ4および一対のニッピングローラ3が複数設けられている。具体的には、経路変更ローラ52の下流側に、2つのウェブパスローラ4が設けられ、2つのウェブパスローラ4の下流側に一対のニッピングローラ3が設けられている。このとき、一対のニッピングローラ3に挟まれたウェブ搬送経路Kは、鉛直方向の上方から下方へ向かうように構成されている。そして、一対のニッピングローラ3の下流側にはウェブパスローラ4が設けられており、このウェブパスローラ4により、ウェブ搬送経路Kは水平方向に方向転換される。
そして、図2に示すように、ウェブ搬送経路Kを水平方向に方向転換するウェブパスローラ4の下流側には、一対のニッピングローラ3と、一対のニッピングローラ3の下流側に設けられた断裁装置2と、断裁装置2の下流側に設けた折帳搬送装置1(シート搬送装置)と、が設けられている。なお、折帳搬送装置1の下流側は、羽根車側排紙部55に設けられた移送コンベア73に接続されている。このため、移送コンベア73は、羽根車71から移載された折帳Sと、折帳搬送装置1から移載された折帳Sとを搬送可能に構成されている。
一対のニッピングローラ3は、それぞれ円柱状に形成されており、その軸方向が、ウェブ搬送経路Kの幅方向と同方向となっている。一対のニッピングローラ3は、ウェブ搬送経路Kを挟んで、鉛直方向の上方側と下方側とにそれぞれ対接して配設されると共に、図示しない駆動装置に連結されて回転可能となっている。これにより、一対のニッピングローラ3は、上流側に配設されたフォーマ51により搬送方向に縦折りされたウェブWを挟持すると共に、縦折りされたウェブWを断裁装置2に導入する。
断裁装置2は、2つの鋸刃14を有する鋸胴10と、2つの鋸刃受15を有する受胴11とを有しており、鋸胴10および受胴11は、ウェブ搬送経路Kを挟んで対向して配設され、鉛直方向の上方側に鋸胴10が配設され、下方側に受胴11が配設されている。
鋸胴10は、図示しない駆動装置に連結されて回転可能となっており、2つの鋸刃14は、鋸胴10の回転軸18を挟んで180度対向した外周面にそれぞれ配設されている。また、各鋸刃14は、その先端部を鋸胴10の外周面から突出させた状態で、鋸胴10の軸方向に亘って配設されている。
受胴11は、図示しない駆動装置に連結されて回転可能となっており、2つの鋸刃受15は、受胴11の回転軸19を挟んで180度対向した外周面にそれぞれ配設されている。また、各鋸刃受15は、ゴム等の弾性材で構成されており、その先端部を外周面から僅かに突出させた状態で、受胴11の軸方向に亘って配設されている。
そして、受胴11は、鋸胴10と同期させて回転することが可能な構成となっており、鋸胴10および受胴11は、鋸刃14と鋸刃受15が互いに対向するように回転位相を一致させている。このため、鋸胴10および受胴11は、一定周期でウェブWを断裁することができる。
ここで、鋸胴10および受胴11によるウェブWの断裁動作について説明する。一方の鋸刃14と一方の鋸刃受15とが合致した状態において、鋸胴10および受胴11を同期回転させると、一方の鋸刃14と一方の鋸刃受15とが各胴10,11を周回して徐々に離間すると共に、鋸胴10および受胴11の回転に同期して一対のニッピングローラ3が回転する。一対のニッピングローラ3が回転すると、断裁装置2により断裁された後続のウェブWの先端部は、折帳搬送装置1へ向けて搬送される。ウェブWの先端部が折帳搬送装置1に導入されると、折帳搬送装置1はウェブWの先端部を挟持する。すると、同期回転している鋸胴10および受胴11は、他方の鋸刃14および他方の鋸刃受15が各胴10,11を周回し対向して合致し、これにより、ウェブWは、ウェブ搬送経路Kの幅方向に断裁され、所定の寸法折帳Sを作成する。
次に、折帳搬送装置1について説明する。折帳搬送装置1は、ウェブ搬送経路Kを挟んで受胴11側に設けられると共に受胴11の下流側に配設された下高速搬送コンベア30と、下高速搬送コンベア30の下流側に配設された低速搬送コンベア31と、ウェブ搬送経路Kを挟んで鋸胴10側に設けられると共に下高速搬送コンベア30および低速搬送コンベア31に対向して配設された上高速搬送コンベア32(押付搬送コンベア)とを備えている。このとき、上高速搬送コンベア32および下高速搬送コンベア30は対接して配設される一方、上高速搬送コンベア32および低速搬送コンベア31は離間して配設される。つまり、低速搬送コンベア31の高さは、下高速搬送コンベア30の高さに比して低くなっている。このため、低速搬送コンベア31の上流側上方には、下高速搬送コンベア30から導入される折帳Sを低速搬送コンベア31上へ落し込む複数(本実施例では6つ:1つのみ図示)のブラシローラ33が設けられている。
上高速搬送コンベア32は、複数(本実施例では、例えば4つ)のプーリ40aと、複数のプーリ40aに掛け渡された複数(本実施例では、例えば5本)の無端ベルト41aで構成されており、複数の無端ベルト41aは、各プーリ40aの軸方向に等間隔で設けられ(図3参照)、上方に凸となる三角形状に配設されている。また、上記したように、上高速搬送コンベア32は下高速搬送コンベア30に対接しており、下高速搬送コンベア30により搬送されてゆく折帳Sを、下高速搬送コンベア30上に押し付ける第1押付手段として機能している。
下高速搬送コンベア30は、複数の(本実施例では、例えば4つ)のプーリ40bと、複数のプーリ40bに掛け渡された複数(本実施例では、例えば5本)の無端ベルト41bで構成されており、複数の無端ベルト41bは、各プーリ40bの軸方向に等間隔で設けられ(図3参照)、下方に凸となる三角形状に配設されている。このとき、図3に示すように、下高速搬送コンベア30の各無端ベルト41bは、上高速搬送コンベア32の各無端ベルト41aに対向して設けられている。また、下高速搬送コンベア30は、上高速搬送コンベア32と同速で駆動している。なお、上高速搬送コンベア32および下高速搬送コンベア30は、断裁装置2の近傍に位置するそれぞれのプーリ40a,40bが離間して配置されているため、一対のニッピングローラ3から断裁装置2を介して搬送されてきたウェブWの先端部を、円滑に導入することができる。
低速搬送コンベア31は、複数(本実施例では、例えば3つ)のプーリ40cと、複数のプーリ40cに掛け渡された複数(本実施例では、例えば6本)の無端ベルト41cで構成されており、複数の無端ベルト41cは、各プーリ40cの軸方向に等間隔で設けられ(図3参照)、下方に凸となる三角形状に配設されている。このとき、図3に示すように、低速搬送コンベア31の各無端ベルト41cは、上高速搬送コンベア32の各無端ベルト41a間に設けられている。つまり、低速搬送コンベア31の各無端ベルト41cと上高速搬送コンベア32の各無端ベルト41aとは、それぞれ互い違いとなるように千鳥状に配設されている。また、低速搬送コンベア31は、上記の上高速搬送コンベア32および下高速搬送コンベア30に比して低速となるように駆動している。
複数のブラシローラ33は、低速搬送コンベア31により搬送されてゆく折帳Sを、低速搬送コンベア31上に押し付ける第2押付手段として機能しており、同軸上に等間隔で設けられ、一体となっている。このとき、各ブラシローラ33は、2つの押付ブラシ35を有しており、各押付ブラシ35を低速搬送コンベア31の各無端ベルト41cに押付可能なように、低速搬送コンベア31の各無端ベルト41cに対向して設けられている。また、複数のブラシローラ33は、図示しない駆動装置に連結されて回転可能となっており、各ブラシローラ33の2つの押付ブラシ35は、各ブラシローラ33の回転軸38を挟んで180度対向した外周面にそれぞれ配設されている。また、各押付ブラシ35は、その先端側をブラシローラ33の外周面から突出させることにより、低速搬送コンベア31の各無端ベルト41c上の押付領域E(図3参照)において、折帳Sを押付可能となっている。
ここで、折帳搬送装置1による折帳Sの搬送動作について説明する。上高速搬送コンベア32および下高速搬送コンベア30は、導入されたウェブWの先端部を滑らせながら挟持している。このとき、上高速搬送コンベア32および下高速搬送コンベア30の挟持により生じる高速側摩擦力は、ウェブWの両面が擦れることによる紙面の劣化を抑制すべく、低摩擦力となっている。この状態において、断裁装置2によりウェブWが断裁されると、断裁されたウェブWは折帳Sとして、上高速搬送コンベア32および下高速搬送コンベア30により下流側へ搬送される。このとき、上高速搬送コンベア32および下高速搬送コンベア30は同速となっているため、折帳Sは上高速搬送コンベア32および下高速搬送コンベア30に挟持されながら、低速搬送コンベア31に向けて搬送される。この後、下高速搬送コンベア30から低速搬送コンベア31へ折帳Sが受け渡されると、この受け渡し時において、複数のブラシローラ33は、回転することにより、折帳Sを低速搬送コンベア31へ落とし込むと共に押付領域Eにおいて低速搬送コンベア31上に押し付けて折帳Sを減速させる。そして、低速搬送コンベア31は、順次受け渡される折帳Sを重ね合わせながら、低速搬送コンベア31の下流側へ向けて搬送する。
ところで、折帳搬送装置1の運転中において、下高速搬送コンベア30から低速搬送コンベア31へ折帳Sが受け渡される際、例えば、低速搬送コンベア31上において生じる低速側摩擦力を、下高速搬送コンベア30上において生じる高速側摩擦力と同じ摩擦力としてしまうと、すなわち、高速側摩擦力および低速側摩擦力を低摩擦力としてしまうと、低速搬送コンベア31上において折帳Sを好適に減速することが難しい。つまり、ブラシローラ33により折帳Sを低速搬送コンベア31上に押し付けたとしても、低速搬送コンベア31と折帳Sとの間は低摩擦力となるため、折帳Sは低速搬送コンベア31上において滑ってしまい減速しにくくなってしまう。このため、本実施例の折帳搬送装置1では、低速側摩擦力を高速側摩擦力に比して高くすることにより、低速搬送コンベア31と折帳Sとの間の摩擦力を高め、これにより、折帳Sを好適に減速することが可能な構成となっている。以下、高速側摩擦力および低速側摩擦力について、具体的に説明する。
高速側摩擦力および低速側摩擦力は、例えば、各無端ベルト41b,41cの表面粗さ、各無端ベルト41b,41cの表面における摩擦係数、各無端ベルト41b,41cの本数、各無端ベルト41b,41cのベルト幅や、上高速搬送コンベア32およびブラシローラ33の押付力等を各種パラメータとして適宜設定されている。そして、これら各種パラメータを適宜設定することにより、低速側摩擦力を高速側摩擦力に比して大きくすることができる。このとき、高速側摩擦力は、上記したように導入されるウェブWの先端部を滑らせて挟持することが可能なように低摩擦力となっており、低速側摩擦力は、折帳Sを十分に減速可能なように高摩擦力となっている。
具体的には、高速側摩擦力が生じる下高速搬送コンベア30の各無端ベルト41bの表面の摩擦係数は、上高速搬送コンベア32の各無端ベルト41aの表面の摩擦係数と同様となっている。一方、低速側摩擦力が生じる低速搬送コンベア31の各無端ベルト41cの表面の摩擦係数は、上高速搬送コンベア32および下高速搬送コンベア30の各無端ベルト41a,41bの表面の摩擦係数に比して低くなっている。さらに、上記のように下高速搬送コンベア30の無端ベルト41bの本数は5本であり、低速搬送コンベア31の無端ベルト41cの本数は6本である。このため、低速側摩擦力は、高速側摩擦力に比して高くなっている。
以上の構成によれば、下高速搬送コンベア30から低速搬送コンベア31へ受け渡された折帳Sは、ブラシローラ33により低速搬送コンベア31上において低速側摩擦力が生ずるため、折帳Sを適切に減速させることができる。これにより、折帳搬送装置1自体の構成を簡易なものとすることができる。
また、少なくとも各無端ベルト41b,41cの表面粗さ、各無端ベルト41b,41cの表面における摩擦係数、各無端ベルト41b,41cの本数、各無端ベルト41b,41cのベルト幅や、上高速搬送コンベア32およびブラシローラ33の押付力のいずれか1つをそれぞれ異ならせることにより、低速側摩擦力を高速側摩擦力に比して大きくすることができる。このため、簡易な手法により低速側摩擦力と高速側摩擦力とを異ならせることができる。
なお、本実施例では、各無端ベルト41b,41cの本数と、各無端ベルト41a,41bの表面の摩擦係数とを異ならせることにより、低速側摩擦力を高速側摩擦力に比して大きくしていたが、これに限らず、垂直抗力となる上高速搬送コンベア32およびブラシローラ33の押付力や、各無端ベルト41b,41cのベルト幅等を異ならせることにより、低速側摩擦力を高速側摩擦力に比して大きくしてもよい。また、本実施例において、第1押付手段として上高速搬送コンベア32、第2押付手段としてブラシローラ33を用いたが、これに限定する必要はない。
以上のように、本発明にかかる折帳搬送装置は、折帳を高速から低速へ減速するものに有用であり、特に、搬送コンベアにより折帳を搬送する場合に適している。
本実施例に係る折機を模式的に表した概略構成図である。 本実施例に係る折帳搬送装置周りを模式的に表した概略構成図である。 本実施例に係る折帳搬送装置の各無端ベルトを模式的に表した平面図である。
符号の説明
1 折帳搬送装置
2 断裁装置
3 ニッピングローラ
10 鋸胴
11 受胴
14 鋸刃
15 鋸刃受
30 下高速搬送コンベア
31 低速搬送コンベア
32 上高速搬送コンベア
33 ブラシローラ
35 押付ブラシ
S 折帳
K 折帳搬送経路
W ウェブ
E 押付領域

Claims (4)

  1. シート搬送経路の上流側から下流側へ向けて順次搬送されてくるシートの搬送速度を減速して、少なくとも前記シートの一部を積層させて搬送可能なシート搬送装置において、
    前記シートを高速で搬送可能な高速搬送コンベアと、
    前記高速搬送コンベアにより搬送されてゆく前記シートを、前記高速搬送コンベア上に押付可能な第1押付手段と、
    前記シート搬送経路において前記高速搬送コンベアの下流側に設けられ、前記シートを低速で搬送可能な低速搬送コンベアと、
    前記低速搬送コンベアにより搬送されてゆく前記シートを、前記低速搬送コンベア上に押付可能な第2押付手段と、を備え、
    前記第2押付手段により前記シートを前記低速搬送コンベアに押し付けられることにより生じる低速側摩擦力は、前記第1押付手段により前記シートを前記高速搬送コンベアに押し付けられることにより生じる高速側摩擦力に比して大きいことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記高速搬送コンベアおよび前記低速搬送コンベアのそれぞれは、複数のプーリと、前記複数のプーリに掛け渡された無端ベルトとを有しており、
    前記高速搬送コンベアおよび前記低速搬送コンベアにおける前記各無端ベルトの表面粗さ、前記各無端ベルトの摩擦係数、前記各無端ベルトの本数、前記各無端ベルトのベルト幅、前記各押付手段の押付力のうち、少なくともいずれか1つをそれぞれ異ならせることにより、前記低速側摩擦力を前記高速側摩擦力に比して大きくしていることを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記第1押付手段は、前記高速搬送コンベアに対接すると共に、前記高速搬送コンベアと同速となる押付搬送コンベアであることを特徴とする請求項1または2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記第2押付手段は、外周面に複数のブラシを有すると共に、回転可能なブラシローラであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
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