JP2009234328A - 鉄道車両用操舵台車 - Google Patents
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Abstract
【課題】アクチュエータをアクティブ制御することなく、アクチュエータによって操舵力を補助することによって台車の曲線通過中の横圧低減を図れる鉄道車両用操舵台車を提供する。
【解決手段】台車枠2と操舵梁5との間にアクチュエータ15が設けられており、アクチュエータ15は、台車枠2と操舵梁5とに連結された伸縮可能な油圧式のアクチュエータ本体18と、台車枠2が操舵梁5に対して回動することによってアクチュエータ本体18が伸縮される際に、該アクチュエータ本体18に作動油を供給して、この油圧によって該アクチュエータ本体18の伸縮を補助する油供給手段19とを備えているので、台車枠2の旋回(回動)がアクチュエータ15によって補助されて、台車枠2が比較的軽い力で素早く旋回(回動)するので、台車(台車枠)1の回転抵抗が減少し、その結果曲線通過中の横圧を減少させることができる。
【選択図】図1
【解決手段】台車枠2と操舵梁5との間にアクチュエータ15が設けられており、アクチュエータ15は、台車枠2と操舵梁5とに連結された伸縮可能な油圧式のアクチュエータ本体18と、台車枠2が操舵梁5に対して回動することによってアクチュエータ本体18が伸縮される際に、該アクチュエータ本体18に作動油を供給して、この油圧によって該アクチュエータ本体18の伸縮を補助する油供給手段19とを備えているので、台車枠2の旋回(回動)がアクチュエータ15によって補助されて、台車枠2が比較的軽い力で素早く旋回(回動)するので、台車(台車枠)1の回転抵抗が減少し、その結果曲線通過中の横圧を減少させることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は鉄道車両用操舵台車に関する。
現在実用化されている操舵機能付き台車は、車体(操舵梁)−台車枠間のボギー角(車体−台車間のヨー方向まわりの相対回転角)変位を操舵梁、操舵てこ、連結棒を介して軸箱に伝達し、前後輪軸のアタック角を機械的に操舵制御するようにしている。このような機構を用いることにより円曲線中での横圧低減効果が確認されている。ただし、機械的操舵を行っても、緩和曲線出入口のような曲率の変化点においては、台車をレールから回転させる力が作用した後にボギー角が発生しているため、その効果が低くなる傾向がある。
そこで、曲率変化点でアクチュエータによってレールからの回転力に相当する操舵力を与え、緩和曲線での横圧低減を図った鉄道車両用操舵台車が提供されている(特許文献1参照)。
この鉄道車両用操舵台車は、台車枠と操舵梁との間に側受スリ板を有し、台車枠と操舵梁との間にアクチュエータを設け、緩和曲線において台車が旋回するのに合わせて旋回トルクを発生させ、台車の旋回動作をアシストすることを特徴としている。
このような鉄道車両用操舵台車によれば、台車枠と操舵梁との間にアクチュエータを設けたので、曲率等の地上データと車両走行時の地点検知、車両速度との照合により、緩和曲線において台車が旋回するのに合わせて旋回トルクを発生させて、台車の旋回動作をアシストすることにより、台車旋回抵抗を減少させることができる。
特開2007−168510号公報
このような鉄道車両用操舵台車によれば、台車枠と操舵梁との間にアクチュエータを設けたので、曲率等の地上データと車両走行時の地点検知、車両速度との照合により、緩和曲線において台車が旋回するのに合わせて旋回トルクを発生させて、台車の旋回動作をアシストすることにより、台車旋回抵抗を減少させることができる。
ところが、上記従来の鉄道車両用操舵台車では、アクチュエータをアクティブ制御するために、制御装置が必要であり、この制御装置に入力するデータとして、曲率等の地上データ、車両走行時の地点検知データ、車両速度データ等の複数のデータが必要であり、制御が複雑であるという問題があった。また、制御が複雑であるがゆえに、誤制御を起こすおそれもある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、アクチュエータをアクティブ制御することなく、台車枠が操舵梁に対して回動することによって作動油が供給されるアクチュエータによって操舵力を補助し、これによって台車の曲線通過中の横圧低減を図れる鉄道車両用操舵台車を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、台車枠の前後に輪軸がそれぞれ回動可能に設けられた台車と、前記輪軸を前記台車枠の前後方向中心線に対して対称に回動させるリンク機構と、このリンク機構に連結されて、前記台車枠に対して相対的に回動可能な操舵梁とを備えた鉄道車両用操舵台車において、
前記台車枠と前記操舵梁との間に、前記台車枠が前記操舵梁に対して回動するに伴って伸縮可能なアクチュエータが設けられており、
前記アクチュエータは、前記台車枠と前記操舵梁とに連結された伸縮可能な油圧式のアクチュエータ本体と、前記台車枠が前記操舵梁に対して回動することによって前記アクチュエータ本体が伸縮される際に、該アクチュエータ本体に作動油を供給して、この油圧によって該アクチュエータ本体の伸縮を補助する油供給手段とを備えていることを特徴とする。
前記台車枠と前記操舵梁との間に、前記台車枠が前記操舵梁に対して回動するに伴って伸縮可能なアクチュエータが設けられており、
前記アクチュエータは、前記台車枠と前記操舵梁とに連結された伸縮可能な油圧式のアクチュエータ本体と、前記台車枠が前記操舵梁に対して回動することによって前記アクチュエータ本体が伸縮される際に、該アクチュエータ本体に作動油を供給して、この油圧によって該アクチュエータ本体の伸縮を補助する油供給手段とを備えていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、台車枠の前後に輪軸がそれぞれ回動可能に設けられた台車と、この台車枠に対して相対的に回動可能な枕はりとを備えた鉄道車両用操舵台車において、
前記台車枠と前記枕はりとの間に、前記台車枠が前記枕はりに対して回動するに伴って伸縮可能なアクチュエータが設けられており、
前記アクチュエータは、前記台車枠と前記枕はりとに連結された伸縮可能な油圧式のアクチュエータ本体と、前記台車枠が前記枕はりに対して回動することによって前記アクチュエータ本体が伸縮される際に、該アクチュエータ本体に作動油を供給して、この油圧によって該アクチュエータ本体の伸縮を補助する油供給手段とを備えていることを特徴とする。
前記台車枠と前記枕はりとの間に、前記台車枠が前記枕はりに対して回動するに伴って伸縮可能なアクチュエータが設けられており、
前記アクチュエータは、前記台車枠と前記枕はりとに連結された伸縮可能な油圧式のアクチュエータ本体と、前記台車枠が前記枕はりに対して回動することによって前記アクチュエータ本体が伸縮される際に、該アクチュエータ本体に作動油を供給して、この油圧によって該アクチュエータ本体の伸縮を補助する油供給手段とを備えていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、台車が曲線区間に進入すると、台車の車輪がレールに沿って転動することによって、リンク機構、操舵梁を介して、輪軸が台車枠の前後方向中心線に対して対称に回動するとともに、台車枠が旋回(回動)するが、このとき、台車枠が操舵梁に対して回動するに伴って油圧式のアクチュエータ本体が伸縮され、このアクチュエータ本体が伸縮される際に、該アクチュエータ本体に油供給手段から作動油が供給されて、アクチュエータ本体の伸縮が補助される。したがって、台車枠の旋回(回動)がアクチュエータによって補助されて、台車枠が比較的軽い力で素早く旋回(回動)するので、台車(台車枠)の回転抵抗が減少し、その結果曲線通過中の横圧を減少させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、台車が曲線区間に進入すると、台車の車輪がレールに沿って転動することによって、台車枠が旋回(回動)するが、このとき、台車枠が枕はりに対して回動するに伴って油圧式のアクチュエータ本体が伸縮され、このアクチュエータ本体が伸縮される際に、該アクチュエータ本体に油供給手段から作動油が供給されて、アクチュエータ本体の伸縮が補助される。したがって、台車枠の旋回(回動)がアクチュエータによって補助されて、台車枠が比較的軽い力で素早く旋回(回動)するので、台車(台車枠)の回転抵抗が減少し、その結果曲線通過中の横圧を減少させることができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明に係る鉄道車両用操舵台車の一例を示すもので、その平面図である。台車1は、操舵機能を有するもので、台車枠2、輪軸3、リンク機構4、操舵梁5等を備えている。
(第1の実施の形態)
図1は本発明に係る鉄道車両用操舵台車の一例を示すもので、その平面図である。台車1は、操舵機能を有するもので、台車枠2、輪軸3、リンク機構4、操舵梁5等を備えている。
台車枠2は左右の側梁2a,2aの中央部どうしを横梁2bで結合することによって、平面視略H型状に形成されている。
輪軸3は、車軸3aの両端部に車輪3b,3bを取り付けてなるもので、台車枠2の前後にそれぞれ設けられている。車軸3aの両端部はそれぞれ軸箱6,6によって軸回りに回転可能に支持されており、軸箱6は台車枠2の側梁2aの端部に、支持ばね7によって支持されている。このようにして、台車枠2の前後に、それぞれ輪軸3,3が水平面内において車軸3aの長手方向中央部を回動中心として回動可能に設けられている。
輪軸3は、車軸3aの両端部に車輪3b,3bを取り付けてなるもので、台車枠2の前後にそれぞれ設けられている。車軸3aの両端部はそれぞれ軸箱6,6によって軸回りに回転可能に支持されており、軸箱6は台車枠2の側梁2aの端部に、支持ばね7によって支持されている。このようにして、台車枠2の前後に、それぞれ輪軸3,3が水平面内において車軸3aの長手方向中央部を回動中心として回動可能に設けられている。
前記リンク機構4は台車枠2の左右両側にそれぞれ設けられており、台車枠2の側梁2aの中央部から側方に突出する突部2cに、中心軸8a回りに回動可能に設けられた操舵てこ8と、この操舵てこ8に、前記中心軸8aを挟む位置にそれぞれ回動可能に連結されるとともに、台車枠2の前後に向けてそれぞれ延びる連結棒9,9とを備えている。
そして、一方の連結棒9は前側の輪軸3の軸箱6に回動可能に連結されており、他方の連結棒9は後側の輪軸3の軸箱6に回動可能に連結されている。このようなリンク機構4によって、前後の輪軸3,3は台車枠2の前後方向中心線に対してハ字状に対称に回動するようになっている。
そして、一方の連結棒9は前側の輪軸3の軸箱6に回動可能に連結されており、他方の連結棒9は後側の輪軸3の軸箱6に回動可能に連結されている。このようなリンク機構4によって、前後の輪軸3,3は台車枠2の前後方向中心線に対してハ字状に対称に回動するようになっている。
前記操舵梁5は、前記台車枠2の横梁2b上に、該横梁2bに沿って配置されており、台車枠2の回転中心と同心の回転軸10を有している。つまり、台車枠2の横梁2bの中央部には回転軸10が設けられており、この回転軸10に操舵梁5が軸回りに回動可能に取り付けられている。操舵梁5の両端部にはそれぞれ連結部5a,5aが形成されており、各連結部5aは前記操舵てこ8の端部に回動可能に連結されている。また、操舵梁5は車体側に固定されており、これによって操舵梁5は車体と同じ回転運動をするようになっている。
そして、上記のような構成の台車1では、それが曲線区間に進入すると、台車1の車輪3b・・・がレールに沿って転動することによって、台車枠2が旋回(回動)し、これによって、該台車枠2に対して操舵梁5が相対的に所定の回動角度で回動し、リンク機構4、操舵梁5を介して、輪軸3,3が台車枠2の前後方向中心線に対して対称に回動するようになっている。
なお、台車枠2と操舵梁5との間には、心皿すり板11が設けられており、これによって、台車枠2が旋回(回動)する際に回転抵抗を生じるようになっている。
なお、台車枠2と操舵梁5との間には、心皿すり板11が設けられており、これによって、台車枠2が旋回(回動)する際に回転抵抗を生じるようになっている。
上記のような台車1において、台車枠2と操舵梁5との間に、該台車枠2と操舵梁5とのなす回動角度に応じて伸縮するアクチュエータ15が設けられている。
すなわちまず、台車枠2の横梁2bにはアーム部16が台車枠2の前方に向けて突出形成されており、操舵梁5にはアーム部17が台車枠2の前方に向けてかつ、前記アーム部16と平面視においてほぼ平行離間して突出形成されている。
これらアーム部16,17は、台車枠2に対して操舵梁5が相対的に所定の回動角度で回動するに伴って接離するようになっている。
すなわちまず、台車枠2の横梁2bにはアーム部16が台車枠2の前方に向けて突出形成されており、操舵梁5にはアーム部17が台車枠2の前方に向けてかつ、前記アーム部16と平面視においてほぼ平行離間して突出形成されている。
これらアーム部16,17は、台車枠2に対して操舵梁5が相対的に所定の回動角度で回動するに伴って接離するようになっている。
前記アクチュエータ15は、図2に示すように、台車枠2のアーム部16と操舵梁5のアーム部17との間に伸縮可能に設けられた油圧式のアクチュエータ本体18と、このアクチュエータ本体18が伸縮される際に、該アクチュエータ本体18に作動油を供給して該アクチュエータ本体18の伸縮を補助する油供給手段19とを備えている。
アクチュエータ本体18は、シリンダ20とピストンロッド21とを備えており、シリンダ20の基端部と、ピストンロッド21の先端部にはそれぞれスタッド22,22が取り付けられている。そして、一方のスタッド22が前記アーム部16に回動可能に連結され、他方のスタッド22が前記アーム部17に回動可能に連結されており、これによって、アクチュエータ15は台車枠2のアーム部16と操舵梁5のアーム部17との間に伸縮可能に取り付けられている。
そして、アクチュエータ本体18は、台車枠2に対して操舵梁5が相対的に所定の回動角度で回動して、アーム部16,17が接離することによって、伸縮するようになっている。つまり、アーム部16,17が離間する場合は、シリンダ20とピストンロッド21が離間していくことによって、アクチュエータ本体18が伸張し、一方、アーム部16,17が接近する場合は、シリンダ20とピストンロッド21とが接近していくことによって、アクチュエータ本体18が収縮するようになっている。
そして、アクチュエータ本体18は、台車枠2に対して操舵梁5が相対的に所定の回動角度で回動して、アーム部16,17が接離することによって、伸縮するようになっている。つまり、アーム部16,17が離間する場合は、シリンダ20とピストンロッド21が離間していくことによって、アクチュエータ本体18が伸張し、一方、アーム部16,17が接近する場合は、シリンダ20とピストンロッド21とが接近していくことによって、アクチュエータ本体18が収縮するようになっている。
前記シリンダ20には、前記アーム部16,17の接離によってアクチュエータ本体18が伸縮される際に、油供給手段19によって作動油が供給され、この作動油の油圧によって該アクチュエータ本体18の伸縮が補助されるようになっている。
油供給手段19は、オイルポンプ23、オイルタンク24、コントロールバルブ25を備えている。
オイルタンク24には作動油が貯留されており、この作動油がオイルポンプ23によって、油路26、コントロールバルブ25を介して、シリンダ20に供給され、シリンダ20内の作動油はコントロールバルブ25、油路27を介してオイルタンク24に戻されるようになっている。
なお、オイルポンプ23、オイルタンク24は、台車枠2または操舵梁5に取り付けられており、コントロールバルブ25はアクチュエータ15に取り付けられている。
油供給手段19は、オイルポンプ23、オイルタンク24、コントロールバルブ25を備えている。
オイルタンク24には作動油が貯留されており、この作動油がオイルポンプ23によって、油路26、コントロールバルブ25を介して、シリンダ20に供給され、シリンダ20内の作動油はコントロールバルブ25、油路27を介してオイルタンク24に戻されるようになっている。
なお、オイルポンプ23、オイルタンク24は、台車枠2または操舵梁5に取り付けられており、コントロールバルブ25はアクチュエータ15に取り付けられている。
前記コントロールバルブ25は、図3(a)に示すように、バルブハウジング30のほぼ中央部に、スプールバルブ31が左右にスライド可能に設けられるとともに、ばね部材31aが装填されたものである。スプールバルブ31は、それが左にスライドした際は、ばね部材31aによって右に押圧され、右にスライドした際は、ばね部材31aに左に押圧され、中央に位置した際は、ばね部材31aからは押圧力は作用しないようになっている。
スプールバルブ31は、台車1が直線区間を走行している場合は、図3(a)に示すように、中立状態の位置にあり、オイルポンプ23からの作動油は、バルブハウジング30に形成された油路32aを通ってバルブハウジング30の中に入り、スプールバルブ31の外周面に形成された溝32b、バルブハウジング30の内周面に形成された溝32cを通り、さらにバルブハウジング30に形成された油路32dを通って、戻り孔32eから前記油路27(図2参照)を通ってオイルタンク24に戻るようになっている。
台車1が曲線区間に進入して、リンク機構4、操舵梁5を介して台車枠2が右に旋回(回動)し、これによって、該台車枠2に対して操舵梁5が相対的に所定の回動角度で回動して、アーム部16,17が接近すると、図3(b)に示すように、スプールバルブ31がばね部材31aの押圧力に抗して左にスライドして、作動油の流れが切り換えられる。
これによって、バルブハウジング30に形成された油路32fとシリンダ20の左側(先端部側)のシリンダ室20aとが油路33を介して通じ、シリンダ室20aには、油路32a、右側の溝32b、油路32f、油路33を通って作動油が流入して、オイルポンプ23の圧力がかかって、アクチュエータ本体18が収縮する。つまり、シリンダ20とピストンロッド21とが接近していく。
一方、バルブハウジング30に形成された油路32gとシリンダ20の右側(基端部側)のシリンダ室20bとが油路34を介して通じ、シリンダ室20bの作動油は、油路34、油路32g、左側の溝32b、左側の溝32c、油路32dを通って、戻り孔32eから前記油路27を通ってオイルタンク24に戻るようになっている。
これによって、バルブハウジング30に形成された油路32fとシリンダ20の左側(先端部側)のシリンダ室20aとが油路33を介して通じ、シリンダ室20aには、油路32a、右側の溝32b、油路32f、油路33を通って作動油が流入して、オイルポンプ23の圧力がかかって、アクチュエータ本体18が収縮する。つまり、シリンダ20とピストンロッド21とが接近していく。
一方、バルブハウジング30に形成された油路32gとシリンダ20の右側(基端部側)のシリンダ室20bとが油路34を介して通じ、シリンダ室20bの作動油は、油路34、油路32g、左側の溝32b、左側の溝32c、油路32dを通って、戻り孔32eから前記油路27を通ってオイルタンク24に戻るようになっている。
また、台車1が前記曲線区間とは曲がり方向が逆の曲線区間に進入して、リンク機構4、操舵梁5を介して台車枠2が左に旋回(回動)し、これによって、該台車枠2に対して操舵梁5が相対的に所定の回動角度で回動して、アーム部16,17が離間すると、図3(c)に示すように、スプールバルブ31がばね部材31aの押圧力に抗して右にスライドして、作動油の流れが切り換えられる。
これによって、バルブハウジング30に形成された油路32gとシリンダ20の右側(基端部側)のシリンダ室20bとが油路34を介して通じ、シリンダ室20bには、油路32a、左側の溝32b、油路32g、油路34を通って作動油が流入して、オイルポンプ23の圧力がかかって、アクチュエータ本体18が伸張する。つまり、シリンダ20とピストンロッド21とが離間していく。
一方、バルブハウジング30に形成された油路32fとシリンダ20の左側(先端部側)のシリンダ室20aとが油路33を介して通じ、シリンダ室20aの作動油は、油路33、油路32f、右側の溝32b、右側の溝32c、油路32dを通って、戻り孔32eから前記油路27を通ってオイルタンク24に戻るようになっている。
これによって、バルブハウジング30に形成された油路32gとシリンダ20の右側(基端部側)のシリンダ室20bとが油路34を介して通じ、シリンダ室20bには、油路32a、左側の溝32b、油路32g、油路34を通って作動油が流入して、オイルポンプ23の圧力がかかって、アクチュエータ本体18が伸張する。つまり、シリンダ20とピストンロッド21とが離間していく。
一方、バルブハウジング30に形成された油路32fとシリンダ20の左側(先端部側)のシリンダ室20aとが油路33を介して通じ、シリンダ室20aの作動油は、油路33、油路32f、右側の溝32b、右側の溝32c、油路32dを通って、戻り孔32eから前記油路27を通ってオイルタンク24に戻るようになっている。
上記のような構成のアクチュエータ15が設けられた台車1では、この台車1が、直線区間を走行している場合は、コントロールバルブ25のスプールバルブ31が中立状態の位置にあり、オイルポンプ23からの作動油はアクチュエータ本体18のシリンダ20に入らずに、コントロールバルブ25を介してオイルタンク24に戻るため、安定して直線走行を行うことができる。
そして、台車1が曲線区間に進入すると、台車1の車輪3bがレールに沿って転動することによって、リンク機構4、操舵梁5を介して、輪軸3が台車枠2の前後方向中心線に対して対称に回動するとともに、台車枠2が旋回(回動)するが、このとき、コントロールバルブ25によって作動油の流れが切り換えられて、該アクチュエータ本体18のシリンダ20に油供給手段19から作動油が供給されて、該シリンダ20に油供給手段19のオイルポンプ23の圧力がかかり、この圧力によって、アクチュエータ本体18の伸縮が補助される。
したがって、台車枠2の旋回(回動)がアクチュエータ15によって補助されて、台車枠2が比較的軽い力で素早く旋回(回動)するので、台車(台車枠2)1の回転抵抗が減少し、その結果曲線通過中の横圧を減少させることができる。
そして、台車1が曲線区間に進入すると、台車1の車輪3bがレールに沿って転動することによって、リンク機構4、操舵梁5を介して、輪軸3が台車枠2の前後方向中心線に対して対称に回動するとともに、台車枠2が旋回(回動)するが、このとき、コントロールバルブ25によって作動油の流れが切り換えられて、該アクチュエータ本体18のシリンダ20に油供給手段19から作動油が供給されて、該シリンダ20に油供給手段19のオイルポンプ23の圧力がかかり、この圧力によって、アクチュエータ本体18の伸縮が補助される。
したがって、台車枠2の旋回(回動)がアクチュエータ15によって補助されて、台車枠2が比較的軽い力で素早く旋回(回動)するので、台車(台車枠2)1の回転抵抗が減少し、その結果曲線通過中の横圧を減少させることができる。
(第2の実施の形態)
図4は本発明に係る鉄道車両用操舵台車の他の例を示す平面図である。本実施の形態の鉄道車両用操舵台車が、前記第1の実施の形態の鉄道車両用操舵台車と異なる点はリンク機構を備えていない点と、操舵梁5を一般的な台車に設けられる枕はり35とした点であり、その他の構成は第1の実施の形態の鉄道車両用操舵台車と同様である。
したがって、本実施の形態においては、第1の実施の形態の鉄道車両用操舵台車と同一の構成部分には同一符号を付してその説明を簡略化ないし省略する。
また、本実施の形態では、アクチュエータ、アクチュエータ本体、油供給手段等は、第1の実施の形態におけるアクチュエータ15、アクチュエータ本体18、油供給手段19と同様の構成であるので、その説明を省略する。
図4は本発明に係る鉄道車両用操舵台車の他の例を示す平面図である。本実施の形態の鉄道車両用操舵台車が、前記第1の実施の形態の鉄道車両用操舵台車と異なる点はリンク機構を備えていない点と、操舵梁5を一般的な台車に設けられる枕はり35とした点であり、その他の構成は第1の実施の形態の鉄道車両用操舵台車と同様である。
したがって、本実施の形態においては、第1の実施の形態の鉄道車両用操舵台車と同一の構成部分には同一符号を付してその説明を簡略化ないし省略する。
また、本実施の形態では、アクチュエータ、アクチュエータ本体、油供給手段等は、第1の実施の形態におけるアクチュエータ15、アクチュエータ本体18、油供給手段19と同様の構成であるので、その説明を省略する。
本実施の形態では、枕はり35は、第1の実施の形態における操舵梁5と同様に、台車枠2の横梁2b上に、該横梁2bに沿って配置されており、台車枠2の回転中心と同心の回転軸10を有している。つまり、台車枠2の横梁2bの中央部には回転軸10が設けられており、この回転軸10に枕はり35が軸回りに回動可能に取り付けられている。また、枕はり35は車体側に固定されており、これによって枕はり35は車体と同じ回転運動をするようになっている。
そして、上記のような構成の台車1では、それが曲線区間に進入すると、台車1の車輪3b・・・がレールに沿って転動することによって、台車枠2が旋回(回動)し、これによって、該台車枠2に対して枕はり35が相対的に所定の回動角度で回動するが、このとき、台車枠2が枕はり35に対して回動するに伴って油圧式のアクチュエータ本体18が伸縮され、このアクチュエータ本体18が伸縮される際に、該アクチュエータ本体18に油供給手段19から作動油が供給されて、アクチュエータ本体18の伸縮が補助される。したがって、台車枠2の旋回(回動)がアクチュエータ15によって補助されて、台車枠2が比較的軽い力で素早く旋回(回動)するので、台車1(台車枠2)の回転抵抗が減少し、その結果曲線通過中の横圧を減少させることができる。
1 台車
2 台車枠
3 輪軸
4 リンク機構
5 操舵梁
15 アクチュエータ
18 アクチュエータ本体
19 油供給手段
20 シリンダ
21 ピストンロッド
23 オイルポンプ
24 オイルタンク
25 コントロールバルブ
35 枕はり
2 台車枠
3 輪軸
4 リンク機構
5 操舵梁
15 アクチュエータ
18 アクチュエータ本体
19 油供給手段
20 シリンダ
21 ピストンロッド
23 オイルポンプ
24 オイルタンク
25 コントロールバルブ
35 枕はり
Claims (2)
- 台車枠の前後に輪軸がそれぞれ回動可能に設けられた台車と、前記輪軸を前記台車枠の前後方向中心線に対して対称に回動させるリンク機構と、このリンク機構に連結されて、前記台車枠に対して相対的に回動可能な操舵梁とを備えた鉄道車両用操舵台車において、
前記台車枠と前記操舵梁との間に、前記台車枠が前記操舵梁に対して回動するに伴って伸縮可能なアクチュエータが設けられており、
前記アクチュエータは、前記台車枠と前記操舵梁とに連結された伸縮可能な油圧式のアクチュエータ本体と、前記台車枠が前記操舵梁に対して回動することによって前記アクチュエータ本体が伸縮される際に、該アクチュエータ本体に作動油を供給して、この油圧によって該アクチュエータ本体の伸縮を補助する油供給手段とを備えていることを特徴とする鉄道車両用操舵台車。 - 台車枠の前後に輪軸がそれぞれ回動可能に設けられた台車と、この台車枠に対して相対的に回動可能な枕はりとを備えた鉄道車両用操舵台車において、
前記台車枠と前記枕はりとの間に、前記台車枠が前記枕はりに対して回動するに伴って伸縮可能なアクチュエータが設けられており、
前記アクチュエータは、前記台車枠と前記枕はりとに連結された伸縮可能な油圧式のアクチュエータ本体と、前記台車枠が前記枕はりに対して回動することによって前記アクチュエータ本体が伸縮される際に、該アクチュエータ本体に作動油を供給して、この油圧によって該アクチュエータ本体の伸縮を補助する油供給手段とを備えていることを特徴とする鉄道車両用操舵台車。
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2008
- 2008-03-26 JP JP2008080554A patent/JP2009234328A/ja active Pending
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