しかしながら、これら従来の技術では、抽選乱数の変更や遊技モードの変更を行う技術であったとしても、次に大当りを引くまで、黙々と遊技球を打ち続けたり、レバーを操作し続けるか、或いは抽選乱数を切り替えたり、遊技モードを切り替えたりする他は、殆ど遊技の楽しみを享受することが出来なかった。このため、次の大当りをなかなか引くことが出来ない、いわゆるスランプ状態になると、遊技の継続意欲が減少したり、焦燥感が増大したり遊技から受ける興趣を著しく減少させてしまう虞があった。
そこで、本発明では、例えスランプ状態になっても遊技から受ける興趣を利用でき、しかもスランプ状態を脱する努力を行うことが出来る遊技機の提供を目的とする。
上記課題を解決するための手段として、請求項1の発明の遊技機は、スタート信号の入力に基づいて当りの抽選を行う抽選手段と、上記抽選手段の抽選結果を格納する格納手段と、上記格納手段に格納されている上記抽選結果に基づいて、遊技を提供する遊技提供手段と、上記格納手段に格納されている抽選結果の量を反映した表示を行う格納量表示手段と、上記格納手段が入力待機中、又は稼働中であることを表示する状態表示手段とを備えることを要旨とする。
これにより、スタート信号が入力すると、抽選手段によって当りの抽選が行われ、その結果が格納手段に格納される。一方、遊技提供手段が格納手段に格納されている抽選結果に基づいて、遊技を提供する。例えば、格納手段に大当りであるとの抽選結果が格納されていれば、遊技提供手段が大当り遊技を提供し、格納手段に外れであるとの抽選結果が格納されていれば、遊技提供手段が外れ遊技を提供する。これらの遊技提供が行われると、格納手段から抽選結果が削除される。
この様に抽選結果の格納量が増減する格納手段は、その格納量が格納量表示手段によって、監視され、格納量表示手段によって、格納手段に格納されている抽選結果の量を反映した表示が行われる。従って、例えば、格納量表示手段によって、格納手段の格納量が少ないか、多いか、空か、或いは満量であるかが表示され、外部から目視で、分かるようになる。
また、状態表示手段によって、格納手段が入力待機中、又は稼働中であるかが表示される。
これらにより、今提供されている遊技、例えば大当り遊技や外れ遊技が、格納手段に格納されている抽選結果によるものであるか否かが分かるようになり、例えば、遊技機の遊技性を向上するために、実際の遊技と、実際の遊技に似せた仮想の遊技を提供する遊技機に適用した場合に、遊技機の状態を把握することが容易になる。また、複数の格納手段を備えている遊技機に適用した場合に、どの格納手段に格納されている抽選結果による遊技が提供されているのかの把握が容易になる。或いは、どの格納手段に次の抽選結果が格納されるかの判断が容易になる。
これらの結果、将来提供されるであろう色々なタイプ、例えば、実際の遊技とは独立して、仮想のストーリが展開する仮想遊技を提供して、遊技機から受ける興趣を最大限に利用したり、多数の抽選手段や抽選システムを備えて、様々な遊技者の望む遊技性を提供することが可能な遊技機に適用して、遊技機の真実の状態を報知して、遊技機の攻略に役立てて貰うことが出来る発展性のある技術の提供が可能になると言う極めて優れた効果を奏する。
尚、抽選手段の当りと、当り遊技、或いは大当り遊技とは、相異する概念である。抽選手段の当りは、あくまでも抽選手段が当りを引いただけであり、直接大当り遊技や当り遊技を意味するものではない。当り遊技や大当り遊技は遊技提供手段が大当り遊技や当り遊技を提供すると判断することで提供される。以下の各請求項において全て同様である。
請求項2の発明の遊技機は、上記抽選手段を複数備え、該抽選手段の各々に上記格納手段と、上記格納量表示手段と、上記状態表示手段とが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機を要旨とする。
これにより、スタート信号が入力すると、複数の抽選手段の全て、或いは何れかによって当りの抽選が行われ、その結果が格納手段に格納される。一方、遊技提供手段が格納手段に格納されている抽選結果に基づいて、遊技を提供する。例えば、全ての格納手段、或いは何れかの格納手段、又は選択された格納手段に大当りであるとの抽選結果が格納されていれば、遊技提供手段が大当り遊技を提供し、全ての格納手段、或いは何れかの格納手段、又は選択された格納手段に外れであるとの抽選結果が格納されていれば、遊技提供手段が外れ遊技を提供する。これらの遊技提供が行われると、格納手段から抽選結果が削除される。
この様に抽選結果の格納量が同時に、或いはそれぞれ増減する複数の格納手段は、その格納量が格納量表示手段によって、監視され、格納量表示手段によって、格納手段に格納されている抽選結果の量を反映した表示が行われる。従って、例えば、格納量表示手段によって、それぞれの格納手段の格納量が少ないか、多いか、空か、或いは満量であるかが表示され、外部から目視で、分かるようになる。
また、状態表示手段によって、それぞれの格納手段が入力待機中、又は稼働中であるかが表示される。
これらにより、今提供されている遊技、例えば大当り遊技や外れ遊技が、何れの格納手段に格納されている抽選結果によるものであるか否かが分かるようになり、例えば、遊技機の遊技性を向上するために、実際の遊技と、実際の遊技に似せた仮想の遊技を提供する遊技機に適用した場合に、遊技機の状態を把握することが容易になる。
また、何れの格納手段に格納されている抽選結果による遊技が提供されているのかの把握が容易になる。或いは、何れの格納手段に次の抽選結果が格納されるかの判断が容易になる。
これらの結果、将来提供されるであろう色々なタイプ、例えば、実際の遊技とは独立して、仮想のストーリが展開する仮想遊技を提供して、遊技機から受ける興趣を最大限に利用したり、多数の抽選手段や抽選システムを備えて、様々な遊技者の望む遊技性を提供することが可能な遊技機に適用して、遊技機の真実の状態を報知して、遊技機の攻略に役立てて貰うことが出来る発展性のある技術の提供が可能になると言う極めて優れた効果を奏する。
請求項3の発明の遊技機は、スタート信号を入力するスタート信号入力手段と、上記入力したスタート信号に基づいて抽選を行う複数の抽選手段と、上記複数の抽選手段から所定の抽選手段を選択する抽選手段選択手段と、上記選択された抽選手段の抽選結果に応じた遊技を提供する遊技提供手段と、上記抽選手段選択手段によって選択された抽選手段の数を検出する抽選手段数検出手段と、上記抽選手段選択手段によって選択された抽選手段の抽選結果が当りである場合に、上記抽選手段数検出手段が検出した抽選手段の数に応じた遊技当り数を積算する遊技当り数積算手段と、上記遊技当り数積算手段に積算された遊技当り数が所定数に達した場合に上記遊技提供手段に当り遊技の指令を行う当り遊技指令手段とを備えることを要旨とする。
スタート信号入力手段がスタート信号を入力すると、このスタート信号に基づいて、複数の抽選手段が抽選を行い、その抽選結果に応じた遊技を遊技提供手段が提供するが、この場合に、遊技提供手段による当り遊技の提供は、以下の条件が満たされた場合に行われる。
抽選手段選択手段によって複数の抽選手段の中から選択された所定の抽選手段の抽選結果が当りである場合に、その選択された抽選手段の数を抽選手段数検出手段によって検出し、その検出された数に応じた遊技当り数、例えば遊技当り数=[1/選択された抽選手段の数」を遊技当り数積算手段が積算し、その積算した遊技当り数が所定数に達したと、当り遊技指令手段が判断して、遊技提供手段に当り遊技の指令を行った時に、遊技提供手段が、例えば大当り遊技を提供する。
従って、例えば、抽選手段が1個だけ選択されている場合に、その選択された抽選手段が当りになると、遊技提供手段による当り遊技が提供される。
また、抽選手段が3個選択されている場合に、その3個の中から何れかの抽選手段が当りになると、遊技当り数=1/3が積算される。従って、何れかの抽選手段が合計で3回当りになると、遊技提供手段による当りの提供が行われる。
これらの結果、抽選手段を選択する数が多いほど抽選手段が当たる頻度が多くなるが、この頻度が多くなるに応じて、遊技提供手段が当り遊技を提供する条件に達するまでの、抽選手段の当りの回数が多く必要になる。
従って、この特徴を生かして例えば、遊技者に徐々に大当りに近づいたことを感じさせる画像表示が可能になり、スランプ時であっても遊技者に希望を与えることが出来、遊技性を向上することが可能になると言う極めて優れた効果を奏する。
例えば、抽選手段が当りになる毎に、興趣のある画像の提供と、後何回当たると、大当りになるかが理解できる画像を提供する。この様にすることで、徐々に大当りに近づくことを感じさせる画像を頻繁に表示でき、遊技者が大当りの期待度を高くしながら興趣のある画像を楽しむことが可能になる。
また、頻繁に当たることなく、1回の抽選手段の当りによって、大当り遊技が実行されることを選択することも可能であり、様々な遊技者の要望に答えることが出来るという効果を奏する。
従って、遊技機の興趣を最大限に利用することが出来、かつ遊技機の攻略に役立てて貰うことが可能になる。
請求項4の発明の遊技機は、上記複数の抽選手段の各々にスタート信号入力手段が設けられ、該スタート信号入力手段が各々が独立して出力されるスタート信号を入力することを特徴とする請求項3に記載の遊技機を要旨とする。
複数の抽選手段の各々に設けられたスタート信号入力手段が各々が独立して出力されるスタート信号を入力すると、このスタート信号を入力した抽選手段が抽選を行い、その抽選結果に応じた遊技を遊技提供手段が提供するが、この場合に、遊技提供手段による当り遊技の提供は、以下の条件が満たされた場合に行われる。
抽選手段選択手段によって複数の抽選手段の中から選択された所定の抽選手段の抽選結果が当りである場合に、その選択された抽選手段の数を抽選手段数検出手段によって検出し、その検出された数に応じた遊技当り数、例えば遊技当り数=[1/選択された抽選手段の数」を遊技当り数積算手段が積算し、その積算した遊技当り数が所定数に達したと、当り遊技指令手段が判断して、遊技提供手段に当り遊技の指令を行った時に、遊技提供手段が、例えば大当り遊技を提供する。
従って、例えば、抽選手段が1個だけ選択されている場合に、その選択された抽選手段が当りになると、遊技提供手段による当り遊技が提供される。
また、抽選手段が3個選択されている場合に、その3個の中から何れかの抽選手段が当りになると、遊技当り数=1/3が積算される。従って、何れかの抽選手段が合計で3回当りになると、遊技提供手段による当りの提供が行われる。
これらの結果、抽選手段を選択する数が多いほど抽選手段が当たる頻度が多くなるが、この頻度が多くなるに応じて、遊技提供手段が当り遊技を提供する条件に達するまでの、抽選手段の当りの回数が多く必要になる。
従って、この特徴を生かして例えば、遊技者に徐々に大当りに近づいたことを感じさせる画像表示が可能になり、スランプ時であっても遊技者に希望を与えることが出来、遊技性を向上することが可能になると言う極めて優れた効果を奏する。
また、頻繁に当たることなく、1回の抽選手段の当りによって、大当り遊技が実行されることを選択することも可能であり、様々な遊技者の要望に答えることが出来るという効果を奏する。
しかも、各々のスタート信号入力手段が各々が独立して出力されるスタート信号を入力することにより、各スタート信号の発生頻度を考慮した抽選手段の選択が可能になる。つまり、発生頻度の高いスタート信号を利用する抽選手段を選択することにより、抽選手段による抽選の機会を多く得ることが可能になる。従って、各抽選手段の抽選確率がほぼ同一の場合には、スター信号の発生頻度の高い抽選手段を選択することで、有利な遊技(当りが良く発生する遊技)を期待することが可能になる。また、スタート信号の発生頻度と、抽選手段の抽選確率がそれぞれ相異する場合には、有利な遊技を行うために抽選手段を選択する楽しみが発生する。何れの場合も遊技性を向上することが可能になる。
従って、遊技機の興趣を最大限に利用することが出来、かつ遊技機の攻略に役立てて貰うことが可能になる。
請求項5の発明の遊技機は、上記遊技提供手段が、上記複数の抽選手段の各々の抽選結果に各々対応する遊技を提供することを特徴とする請求項3、又は請求項4に記載の遊技機を要旨とする。
これにより、抽選手段毎に相異する遊技を提供することになり、提供されている当り遊技から、当りになった抽選手段を把握することが可能になる。また、色々な当り遊技の提供を受けることが出来る。
この結果、当り遊技を見て、選択する抽選手段を変更することが出来、例えば短時間に当り遊技を得たい場合に、遊技当り数が多く貯まっている抽選手段を選択することが可能になり、遊技性を向上することが出来る。
また、次の当り遊技の種類を予想して、抽選手段の選択を行い、この選択が上手く言ったか否かで、遊技を楽しむことも可能になる。
従って、遊技機の興趣を最大限に利用することが出来、かつ遊技機の攻略に役立てて貰うことが可能になる。
請求項6の発明の遊技機は、上記遊技当り数積算手段が、上記抽選手段数検出手段が検出した抽選手段の数に応じると共に、上記複数の抽選手段の各々に対応した遊技当り数を積算することを特徴とする請求項3ないし請求5の何れかに記載の遊技機を要旨とする。
これにより、抽選手段の数に応じて、抽選手段毎に独立して遊技当り数が積算され、それぞれ当りの判断が行われる。従って、抽選手段の選択によって、全ての抽選手段の遊技当り数が選択した数分の1だけ同様に増加するようにして、全ての抽選手段で、同時に当りになるようにしたり、特定の抽選手段の遊技当り数だけ増加するようにして、特定の抽選手段による当り遊技を狙うことが可能になる。
この結果、例えば、長時間の遊技時間を考えている場合には、全ての、或いは多くの抽選手段の積算値を同時に増加させて、全ての遊技が同時に当りになるようにすることで、連続した当り遊技状態(長い連ちゃん)を発生させて、気分を高揚させるといった遊技法の選択が可能になる。
また、短時間で遊技を終えたい場合には、1つ或いは、少数の抽選手段や、積算値が大きい抽選手段を選択して、とりあえず大当り遊技を速く引く様な遊技法の選択が可能になる。
従って、多様な遊技法の選択が可能になると言う極めて優れた効果を奏する。
つまり、遊技機の興趣を最大限に利用することが出来、かつ遊技機の攻略に役立てて貰うことが可能になる。
請求項7の発明の遊技機は、上記遊技当り数が上記複数の抽選手段の各々に対応して分別されて積算されることを特徴とする請求項3ないし請求項6の何れかに記載の遊技機を要旨とする。
これにより、抽選手段毎に独立して遊技当り数が分別して積算され、それぞれ当りの判断が行われる。従って、全ての抽選手段を選択して、全ての抽選手段の遊技当り数が同様に増加するようにすることで、全ての抽選手段で、同時に当り遊技になるようにしたり、特定の抽選手段だけを選択して、その抽選手段の遊技当り数の積算値を特に多く増加するようにすることで、特定の抽選手段による当り遊技を狙うことが可能になる。
この結果、例えば、長時間の遊技時間を考えている場合には、全ての、或いは多くの抽選手段の積算値を同時に増加させて、全ての遊技が同時に当りになるようにすることで、連続した当り遊技状態(長い連ちゃん)を発生させて、気分を高揚させるといった遊技法の選択が可能になる。
また、短時間で遊技を終えたい場合には、1つ或いは、少数の抽選手段や、積算値が大きい抽選手段を選択して、とりあえず大当り遊技を速く引く様な遊技法の選択が可能になる。
従って、多様な遊技法の選択が可能になると言う極めて優れた効果を奏する。
つまり、遊技機の興趣を最大限に利用することが出来、かつ遊技機の攻略に役立てて貰うことが可能になる。
請求項8の発明の遊技機は、上記遊技当り数積算手段に積算された遊技当り数を報知する遊技当り数報知手段を加えたことを特徴とする請求項3ないし請求項7の何れかに記載された遊技機を要旨とする。
これにより、それぞれの抽選手段毎に積算された遊技当り数が報知されるので、特定の遊技当り数積算手段に積算された遊技当り数を特に多く増加させるといった抽選手段の選択が可能になる。また、全ての遊技当り数積算手段に積算された遊技当り数をほぼ同一値になるように抽選手段の選択を行って、同時に当り遊技が提供されるようにすることが可能になる。
この結果、長時間の遊技時間を考えている場合には、全ての、或いは多くの抽選手段の積算値を同時に増加させて、全ての遊技が同時に当りになるように抽選手段を選択することで、連続した当り遊技状態(長い連ちゃん)を発生させて、気分を高揚させるといった遊技法の選択が可能になる。
また、短時間で遊技を終えたい場合には、1つ或いは、少数の抽選手段や、積算値が大きい抽選手段を選択して、とりあえず大当り遊技を速く引く様な遊技法の選択が可能になる。
従って、多様な遊技法の選択が可能になると言う極めて優れた効果を奏する。
つまり、遊技機の興趣を最大限に利用することが出来、かつ遊技機の攻略に役立てて貰うことが可能になる。
請求項9の発明の遊技機は、上記遊技当り数報知手段による遊技当り数の報知を上記スタート信号の入力状態に応じて許可する遊技当り数報知許可手段を加えたことを特徴とする請求項3ないし請求項8の何れかに記載された遊技機を要旨とする。
これにより、遊技当り数報知許可手段がスタート信号の入力状態に応じて、それぞれの抽選手段毎に積算された遊技当り数の報知を許可するので、遊技当り数の報知に制限を加えることが可能になる。従って、継続して遊技を行っている遊技者には、常時、遊技当り数の報知が行われ、新たに遊技を開始した遊技者には、遊技当り数の報知が暫くの間行われないようにすることが可能になる。例えば、スタート信号が継続して、例えば1分間に数個程度入力している状態では、遊技当り数の報知を許可し、途切れた場合には、遊技当り数の報知を許可しない様にする。これにより、新たに遊技を開始した遊技者は、前の遊技者によって蓄えられた遊技当り数の蓄積状態を見ることが出来なくなり、遊技当たり数が多く蓄えられた遊技機だけを拾い歩くといったことが出来なくなる。尚、報知の許可をしなくなった状態から、許可を行う状態への変更は、例えば、スタート信号が所定数、例えば100個に達した場合や、抽選手段が当りになって、遊技当り数が更新された場合等に行う。
この結果、継続して遊技をしている遊技者だけ、遊技当り数を確認して、連続した当り遊技状態(長い連ちゃん)を得るような遊技法を選択したり、とりあえず大当り遊技を速く引く様な遊技法を選択したりすることが可能になると言う遊技者間の公平をも図ることができるという極めて優れた効果を奏する。
従って、遊技機の興趣を最大限に利用することが出来、かつ遊技機の攻略に役立てて貰うことが可能になる。
請求項10の発明の遊技機は、上記遊技当り数積算手段に積算された遊技当り数を削除する削除手段を加えたことを特徴とする請求項3ないし請求項9の何れかに記載された遊技機を要旨とする。
これにより、削除手段が、それぞれの抽選手段毎に積算された遊技当り数を削除することが可能になる。従って、継続して遊技を行っていた遊技者が、遊技を止めるときに遊技当り数を削除して席を離れることが可能になる。
この結果、自分で貯めた遊技当り数の積算値を削除してから遊技を止めることが出来、次に遊技を行うものにフリーライドされる悔しさを解消することが出来る。従って、遊技の楽しみを少しでも邪魔する原因を解消することが出来るという極め優れた効果を奏する。
従って、遊技機の興趣を最大限に利用することが出来、かつ遊技機の攻略に役立てて貰うことが可能になる。
請求項11の発明の遊技機は、上記抽選手段選択手段に選択された抽選手段以外の抽選手段の抽選結果に基づいて、仮想の遊技を提供する仮想遊技提供手段と、上記抽選手段選択手段によって選択された抽選手段以外の抽選手段の数を検出する仮想抽選手段数検出手段と、上記抽選手段選択手段によって選択された抽選手段以外の抽選手段の抽選結果が当りである場合に、上記仮想抽選手段数検出手段が検出した抽選手段の数に応じた仮想遊技当り数を積算する仮想遊技当り数積算手段と、上記仮想遊技当り数積算手段に積算された仮想遊技当り数が所定数に達した場合に上記仮想遊技提供手段に仮想当り遊技の指令を行う仮想当り遊技指令手段とを加えたことを特徴とする請求項3ないし請求項10の何れかに記載された遊技機を要旨とする。
スタート信号入力手段がスタート信号を入力すると、このスタート信号に基づいて、複数の抽選手段が抽選を行い、その抽選結果に応じた遊技を遊技提供手段が提供し、仮想の遊技を仮想遊技提供手段が提供するが、この場合に、遊技提供手段による当り遊技の提供と、仮想遊技提供手段による仮想の当り遊技は、以下の条件が満たされた場合に行われる。
抽選手段選択手段によって複数の抽選手段の中から選択された所定の抽選手段の抽選結果が当りである場合に、その選択された抽選手段の数を抽選手段数検出手段によって検出し、その検出された数に応じた遊技当り数、例えば遊技当り数=[1/選択された抽選手段の数」を遊技当り数積算手段が積算し、その積算した遊技当り数が所定数に達したと、当り遊技指令手段が判断して、遊技提供手段に当り遊技の指令を行った時に、遊技提供手段が、例えば大当り遊技を提供する。
また、抽選手段選択手段によって選択されなかった抽選手段の抽選結果が当りである場合に、その抽選手段の数を仮想抽選手段数検出手段によって検出し、その検出された数に応じた仮想遊技当り数、例えば仮想遊技当り数=[1/選択されなかった抽選手段の数」を仮想遊技当り数積算手段が積算し、その積算した仮想遊技当り数が所定数に達したと、仮想当り遊技指令手段が判断して、仮想遊技提供手段に仮想当り遊技の指令を行った時に、仮想遊技提供手段が、例えば仮想大当り遊技を提供する。
これにより、選択した抽選手段による現実の遊技と、選択されなかった抽選手段による仮想の遊技とが並行して行われる。従って、全ての抽選手段の結果が活用され、遊技機に備えた構成の全てを有効に活用することが可能になる。
また、この抽選手段の当りに伴って画像表示などを行う構成を備える場合には、全ての抽選手段の当りの画像表示が行われて、当りの画像表示を最大限に実行することが可能になる。従って、当り画像の提供機会が最大限になる特性を活かした遊技性の向上作用を得ることが出来るという極めて優れた効果を奏する。
従って、遊技機の興趣を最大限に利用することが出来、かつ遊技機の攻略に役立てて貰うことが可能になる。
請求項12の発明の遊技機は、上記仮想遊技提供手段が、上記複数の抽選手段の各々の抽選結果に各々対応する仮想遊技を提供することを特徴とする請求項11に記載の遊技機を要旨とする。
これにより、抽選手段毎に相異する仮想遊技を提供することになり、提供されている仮想の当り遊技から、仮想当りになった抽選手段を把握することが可能になる。また、色々な仮想当り遊技の提供を受けることが出来る。
この結果、仮想の当り遊技を見て、選択する抽選手段を変更することが出来、例えば当り遊技を得たい場合に、試しに、仮想遊技当り数が多い抽選手段を選択するといった遊技を行うことが可能になり、遊技性を向上することが出来る。
従って、遊技機の興趣を最大限に利用することが出来、かつ遊技機の攻略に役立てて貰うことが可能になる。
請求項13の発明の遊技機は、上記仮想遊技当り数積算手段が、上記仮想抽選手段数検出手段が検出した抽選手段の数に応じると共に、上記複数の抽選手段の各々に対応した仮想遊技当り数を積算することを特徴とする請求項11、又は請求項12に記載の遊技機を要旨とする。
これにより、選択された抽選手段の数に応じて、抽選手段毎に独立して遊技当り数と、仮想遊技当り数とが積算され、それぞれ当りと、仮想当りの判断が行われる。従って、全ての抽選手段の遊技当り数が同様に増加するようにして、全ての抽選手段で、同時に当りになるようにしたり、特定の抽選手段の遊技当り数だけ積算値が増加するようにして、狙った抽選手段の当り遊技を得るようにしたりすることが可能になる。
この結果、長時間の遊技時間を考えている場合には、全ての、或いは多くの抽選手段の積算値を同時に増加させて、全ての遊技が同時に当りになるように抽選手段を選択することで、連続した当り遊技状態(長い連ちゃん)を発生させて、気分を高揚させるといった遊技法の選択が可能になる。
また、短時間で遊技を終えたい場合には、1つ或いは、少数の抽選手段や、積算値が大きい抽選手段を選択して、とりあえず大当り遊技を速く引く様な遊技法の選択が可能になる。
従って、多様な遊技法の選択が可能になると言う極めて優れた効果を奏する。
その上、抽選手段の選択数が少ない場合には、現実の当りに変わって、仮想の当りが多く発生し、現実の当りによる演出効果の減少を、仮想の当りによる演出で補う効果を奏する。
従って、遊技機の興趣を最大限に利用することが出来、かつ遊技機の攻略に役立てて貰うことが可能になる。
請求項14の発明の遊技機は、上記仮想遊技当り数が上記複数の抽選手段の各々に対応して分別されて積算されることを特徴とする請求項11ないし請求項13の何れかに記載の遊技機を要旨とする。
これにより、選択された抽選手段の数に応じて、抽選手段毎に独立して遊技当り数と、仮想遊技当り数とが積算され、それぞれ当りと、仮想当りの判断が行われる。従って、全ての抽選手段の遊技当り数が選択した数分の1だけ同様に増加するようにして、全ての抽選手段で、同時に当りになるようにしたり、特定の抽選手段の遊技当り数の積算値だけ増加するようにして、特定の抽選手段による当り遊技を得るようにしたりすることが可能になる。
この結果、長時間の遊技時間を考えている場合には、全ての、或いは多くの抽選手段の積算値を同時に増加させて、全ての遊技が同時に当りになるように抽選手段を選択することで、連続した当り遊技状態(長い連ちゃん)を発生させて、気分を高揚させるといった遊技法の選択が可能になる。
また、短時間で遊技を終えたい場合には、1つ或いは、少数の抽選手段や、積算値が大きい抽選手段を選択して、とりあえず大当り遊技を速く引く様な遊技法の選択が可能になる。
従って、多様な遊技法の選択が可能になると言う極めて優れた効果を奏する。
その上、抽選手段の選択数が少ない場合には、現実の当りに変わって、仮想の当りが多く発生し、現実の当りによる演出効果の減少を、仮想の当りによる演出で補う効果を奏する。
従って、遊技機の興趣を最大限に利用することが出来、かつ遊技機の攻略に役立てて貰うことが可能になる。
請求項15の発明の遊技機は、上記仮想遊技当り数積算手段に積算された仮想遊技当り数を報知する仮想遊技当り数報知手段を加えたことを特徴とする請求項11ないし請求項14の何れかに記載された遊技機を要旨とする。
これにより、仮想遊技当り数の積算値が報知され、仮想遊技当り数の増加状態を把握するための目安とされる。
この結果、仮想遊技当り数の積算値は、現実の大当り遊技を得るための情報として、利用することが可能になる。例えば、仮想遊技当り数の積算値が多い抽選手段を選択して、早めの大当りの発生を試みるなどの遊技法に利用可能である。従って、様々な遊技法を試すために貴重な情報を提供することが出来、高い遊技性を備えた遊技機の提供が可能になると言う極めて優れた効果を奏する。
従って、遊技機の興趣を最大限に利用することが出来、かつ遊技機の攻略に役立てて貰うことが可能になる。
請求項16の発明の遊技機は、上記仮想遊技当り数報知手段による仮想遊技当り数の報知を上記スタート信号の入力状態に応じて許可する仮想遊技当り数報知許可手段を加えたことを特徴とする請求項11ないし請求項15の何れかに記載された遊技機を要旨とする。
これにより、仮想遊技当り数報知許可手段がスタート信号の入力状態に応じて、それぞれの抽選手段毎に積算された仮想遊技当り数の報知を許可するので、仮想遊技当り数の報知に制限を加えることが可能になる。従って、継続して遊技を行っている遊技者には、常時、仮想遊技当り数の報知が行われ、新たに遊技を開始した遊技者には、仮想遊技当り数の報知が暫くの間行われないようにすることが可能になる。例えば、スタート信号が継続して、例えば1分間に数個程度入力している状態では、仮想遊技当り数の報知を許可し、途切れた場合には、仮想遊技当り数の報知を許可しない様にする。これにより、新たに遊技を開始した遊技者は、前の遊技者によって蓄えられた仮想遊技当り数を見て、遊技の参考にすることが出来なくなる。
この結果、継続して遊技をしている遊技者だけ、仮想遊技当り数を確認して、当り易い抽選手段を選択する参考にすることが可能になると言う遊技者間の公平をも図ることができるという極めて優れた効果を奏する。
従って、遊技機の興趣を最大限に利用することが出来、かつ遊技機の攻略に役立てて貰うことが可能になる。
請求項17の発明の遊技機は、上記仮想遊技当り数積算手段に積算された仮想遊技当り数を削除する削除手段を加えたことを特徴とする請求項11ないし請求項16の何れかに記載された遊技機を要旨とする。
これにより、削除手段が、それぞれの抽選手段毎に積算された仮想遊技当り数を削除することが可能になる。従って、継続して遊技を行っていた遊技者が、遊技を止めるときに仮想遊技当り数を削除して席を離れることが可能になる。
この結果、自分で貯めた仮想遊技当り数の積算値を削除してから遊技を止めることが出来、次に遊技を行うものに利用される悔しさを解消することが出来る。従って、遊技の楽しみを少しでも邪魔する原因を解消することが出来るという極め優れた効果を奏する。
従って、遊技機の興趣を最大限に利用することが出来、かつ遊技機の攻略に役立てて貰うことが可能になる。
請求項18の発明の遊技機は、遊技球が入ることで所定数の賞品球を排出する賞品排出手段と、遊技球が通過することでスタート信号を出力するスタートセンサとを備えた入球穴と、上記スタートセンサから出力されたスタート信号を入力するスタート信号入力手段と、上記入力したスタート信号に基づいて抽選を行う抽選手段と、上記抽選手段を選択する抽選手段選択手段と、上記選択された抽選手段の抽選結果に応じた遊技を提供する遊技提供手段と、上記抽選手段選択手段によって選択された抽選手段にスタート信号を供給する入球穴の賞品排出手段に賞品球の排出を停止させる賞品排出停止手段とを備えることを要旨とする。
これにより、抽選手段選択手段が抽選手段を選択すると、遊技提供手段が、その選択された抽選手段の抽選結果に応じた遊技を提供し、賞品排出停止手段が、その選択された抽選手段にスタート信号を供給する入球穴の賞品排出手段に賞品球の排出を停止させる。
従って、抽選手段選択手段によって選択されている抽選手段にスタート信号を供給する入球穴に遊技球が入ると、この入球穴に添えられたスタートセンサがスタート信号を出力し、抽選手段が抽選を行って、その抽選結果に応じた遊技を遊技提供手段が提供する。
一方、抽選手段選択手段によって選択されていない抽選手段にスタート信号を供給する入球穴に遊技球が入ると、この入球穴に添えられた賞品排出手段が、所定数の賞品球を排出する。
この結果、遊技者が入球穴を賞品を排出する入賞口とするか、スタート信号を出力する始動口とするかの選択を可能にし、遊技者の好みに応じた遊技性を提供することが出来るという極めて優れた効果を奏する。
従って、遊技機の興趣を最大限に利用することが出来、かつ遊技機の攻略に役立てて貰うことが可能になる。
請求項19の発明の遊技機は、上記入球穴を複数備えることを特徴とする請求項18に記載の遊技機を要旨とする。
これにより、全ての入球穴を入賞口とする選択を行って、入球による賞品球の排出を楽しむ遊技性を手に入れたり、全ての入球穴を始動口とする選択を行って、抽選手段の抽選結果に応じた遊技を楽しむ遊技性を手に入れたりすることが可能になり、遊技者の好みに応じた遊技性を備えることが出来る遊技機の提供ができるという極めて優れた効果を奏する。
従って、遊技機の興趣を最大限に利用することが出来、かつ遊技機の攻略に役立てて貰うことが可能になる。
請求項20の発明の遊技機は、上記選択された抽選手段以外の抽選手段の抽選結果に応じて、仮想の遊技を提供する仮想遊技提供手段を加えたことを特徴とする請求項18、又は請求項19に記載の遊技機を要旨とする。
これにより、遊技者の選択によって入賞口として機能させている入球穴に遊技球が入った場合にも、仮想遊技提供手段によって仮想の遊技が提供されるため、例えばスランプ状態で大当り遊技が長時間に渡って発生していない場合でも、仮想の大当り遊技の発生の可能性があり、スランプ感の低減を図ることが可能になる。また、この仮想の遊技を見て、仮想の大当り遊技の発生した抽選手段にスタート信号を供給する入球穴を選択するといった遊技法の実行が可能になる。
この結果、射幸性の高い遊技機に適用して、スランプ感の増大を防止して、遊技意欲の維持を図ったり、大当りを引くための遊技法を色々試す機会を与えることが可能になると言う極めて優れた効果を奏する。
従って、遊技機の興趣を最大限に利用することが出来、かつ遊技機の攻略に役立てて貰うことが可能になる。
請求項21の発明の遊技機は、上記選択された抽選手段以外の抽選手段による抽選を中止、又は該抽選手段の抽選結果による遊技の提供を中止する選択外中止手段を加えたことを特徴とする請求項18ないし請求項20の何れかに記載の遊技機を要旨とする。
これにより、選択された抽選手段以外の抽選手段による抽選や、この抽選による遊技の提供が、選択外中止手段によって中止される。
この結果、選択された抽選手段以外の抽選手段による抽選や、この抽選による遊技の提供が、誤って実行されることがなくなり、遊技機の信頼性が向上される。
従って、遊技機の興趣を最大限に利用することが出来、かつ遊技機の攻略に役立てて貰うことが可能になる。
請求項22の発明の遊技機は、スタート信号を出力する複数のスタートセンサと、上記スタート信号に基づいて抽選を行う複数の抽選手段と、上記スタートセンサと、上記抽選手段とを実際に接続する実接続手段と、上記スタートセンサと上記抽選手段との接続組合せを変更する組み合わせ変更手段と、上記抽選手段の抽選結果に対応する遊技を提供する遊技提供手段とを備えることを要旨とする。
これにより、組み合わせ変更手段が実接続手段によって実際に接続されているスタートセンサと抽選手段との接続組合せを変更する。
従って、スタートセンサがスタート信号を出力すると実接続手段によって実際に接続されている抽選手段が抽選を行い、その抽選結果に対応する遊技を遊技提供手段が提供する。
この結果、複数のスタートセンサと抽選手段との組合せを遊技者が自由に選択して、大当りを狙った遊技法を試すことが出来るという遊技性の提供が可能になる。
従って、遊技機の興趣を最大限に利用することが出来、かつ遊技機の攻略に役立てて貰うことが可能になる。
請求項23の発明の遊技機は、上記実接続手段による上記スタートセンサと、上記抽選手段との実接続以外の接続を仮想的に行う仮想接続手段と、上記仮想接続手段による上記スタートセンサと上記抽選手段との仮想接続組み合わせによって、上記抽選手段が抽選を行った場合の仮想抽選結果を抽出する仮想抽選結果抽出手段と、上記仮想抽選結果抽出手段の抽出結果に対応する仮想遊技を提供する仮想遊技提供手段とを加えたことを特徴とする請求項22に記載の遊技機を要旨とする。
これにより、組み合わせ変更手段が実接続手段によって実際に接続されているスタートセンサと抽選手段との接続組合せを変更し、仮想接続手段が、スタートセンサと、抽選手段との実接続以外の接続を仮想的に行う。
従って、スタートセンサがスタート信号を出力すると実接続手段によって実際に接続されている抽選手段が抽選を行い、その抽選結果に対応する遊技を遊技提供手段が提供する。
一方、仮想抽選結果抽出手段が仮想接続手段によるスタートセンサと抽選手段との仮想接続組み合わせによって、抽選手段が抽選を行った場合の仮想抽選結果を抽出し、その抽出結果に対応する仮想遊技を、仮想遊技提供手段が提供する。
この結果、複数のスタートセンサと抽選手段との組合せを遊技者が自由に選択して、大当りを狙った遊技法を試すことが出来るという遊技性の提供が可能になる。
また、仮想遊技が、スランプ感の緩和を図り、かつ、大当りを引くため参考情報を与えることになる。
従って、遊技機の興趣を最大限に利用することが出来、かつ遊技機の攻略に役立てて貰うことが可能になる。
請求項24の発明の遊技機は、上記仮想遊技が画像表示によって提供されることを特徴とする請求項23に記載の遊技機を要旨とする。
これにより、遊技者は仮想遊技を画像で見て楽しんだり、参照して、遊技法の試みに利用したりでき、遊技性が向上するという極めて優れた効果を奏する。
従って、遊技機の興趣を最大限に利用することが出来、かつ遊技機の攻略に役立てて貰うことが可能になる。
次に発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施例の遊技機5の正面図、図2は、遊技機5の主基板1と、賞球制御基板3、音声ランプ図柄制御基板7と、発射制御基板13と、電源基板15との間のインタフェースに関するブロック図、図3は、遊技機5の電気制御系のブロック図を示す。
遊技機5は、パチンコ遊技を提供するものであって、図1に示すように、遊技機5の筺体を提供する遊技機枠101と、この遊技機枠101に取り付けられた遊技盤103と、上皿105と、下皿107と、発射ハンドル109とを備えている。遊技盤103には、周知の特別図柄遊技を表示する特別図柄表示装置(特別図柄LCDとも記す)47と、特別図柄始動入賞口111と、2個の普通図柄始動口113と、遊技機5のマスコット飾り115と、特別図柄の大当りの場合に開放する大入賞口116とが取り付けられている。又、特別図柄始動入賞口111には、普通図柄始動口113への遊技球106の通過で変動を開始する普通図柄表示装置49と、この普通図柄表示装置49が当りの場合に開放される普通電動役物112とが取り付けられている。この普通電動役物112が開放されると、特別図柄始動入賞口111に遊技球106が入賞し易くなる。
一方、遊技機枠101に取り付けられている発射ハンドル109の近傍には、詳細を後述する遊技選択SW117が配設されている。
又、遊技機5は、遊技機枠101の内部に、図2と図3に示すような主制御を行う主基板1と、副制御を行う賞球制御基板3、音声ランプ図柄制御基板7、発射制御基板13、及び電源基板15とを備えている。
主基板1には、図3に示すように、下記に内容を示すような入力スイッチ(入力SW)16と、大入賞口SOL、普通電動役物SOLなどの出力ソレノイド(出力SOL)18と、図柄確定回数、大当り、大入賞口などの状態信号を出力する盤用外部端子板21と、補給球不足スイッチ(補給球不足SW)23と、下受け皿満杯スイッチ(下受け皿満杯SW)25と、遊技選択SW117とが接続されている。この遊技選択SW117は、図4に示すように、3つのランプ内蔵押しボタンスイッチ117A、117B、117Cと、確認用のランプ内蔵押しボタンスイッチ117Dと、入賞状態表示クリア用の押しボタンスイッチ117Eとを備えている。ランプ内蔵押しボタンスイッチ117Aには、「第1遊技確率1/400」等の遊技の名称及び、抽選確率表示が施され、ランプ内蔵押しボタンスイッチ117Bには、「第2遊技確率1/350」等の遊技の名称及び、抽選確率表示が施され、ランプ内蔵押しボタンスイッチ117Cには、「第3遊技確率1/300」等の遊技の名称及び、抽選確率表示が施され、確認用のランプ内蔵押しボタンスイッチ117Dには、「押」表示が施され、その近傍に「確認」表示117Daが施されている。
入賞状態表示クリア用の押しボタンスイッチ117Eは、凹状部117Ea内に配置され、かつ可動覆い部材117Ebによって、覆われている。
これにより、入賞状態表示クリア用の押しボタンスイッチ117Eは、可動覆い部材117Ebを開けて、凹状部117Ea内に押し込まれることで、操作される。従って、不用意に押し込まれることを防止する構造を有する。
この様な構成により、遊技選択SW117は、ランプ内蔵押しボタンスイッチ117Aが押されると、内蔵する図示しないランプが点灯して、選択状態、或いは作動状態であることを表現する状態になると共に、遊技1選択信号を主基板1に出力し、ランプ内蔵押しボタンスイッチ117Bが押されると、内蔵する図示しないランプが点灯して、選択状態、或いは作動状態であることを表現すると共に、遊技2選択信号を主基板1に出力し、ランプ内蔵押しボタンスイッチ117Cが押されると、内蔵する図示しないランプが点灯して、選択状態、或いは作動状態であることを表現すると共に、遊技3選択信号を主基板1に出力し、ランプ内蔵押しボタンスイッチ117Dが押されると、内蔵する図示しないランプが点灯して、選択状態、或いは作動状態であることを表現すると共に、確認信号を主基板1に出力する。
尚、ランプ内蔵押しボタンスイッチ117A、B、Cをもう一度、2秒以上継続して押すと、選択状態が解除されるように構成されている。
又、入賞状態表示クリア用の押しボタンスイッチ117Eが4秒以上継続して押されると、入賞状態表示クリア信号を主基板1に出力する。
入力SW16は、図3に示すように、第1種始動口SW、特定領域SW、大入賞口SW(カウントSW兼用)、左右の普通図柄作動ゲートSW、普通電動役物SW、普通入賞口SW(左右袖入賞口SW、左右落し入賞口SW)などから構成され、これらの出力を9ビットのスイッチ(SW)信号線によって、主基板1に供給する。
又、主基板1は、電源基板15から+32V電源と、+12V電源と、+5V電源と、バックアップ電源と、リセット信号と、停電信号と、クリア信号とを入力する。
この様に入力した信号は、主基板1で遊技を提供するために利用される。又、主基板1から、8ビットのデータ信号と、1ビットのストローブ信号と、リセット信号と、停電信号と、クリア信号とが賞球制御基板3に供給される。
又、8ビットのデータ信号と、1ビットのストローブ信号と、リセット信号とが音声ランプ図柄制御基板7に供給される。
これらにより、概ね以下に示すような処理が行われる。
賞球制御基板3は、主基板1から入力したデータ信号と、ストローブ信号とに基づき、賞球SW1(31)、賞球SW2(32)、貸球SW1(33)、貸球SW2(34)、賞球モータ制御SW35、賞球モータ37を利用して、枠用外部端子板41に情報出力などを実行したり、遊技球106を上皿105に払い出すと共に、1ビットの発射制御信号を発射制御基板13に出力する。又、賞球制御基板3には、状態表示器46が取り付けられると共に、枠用外部端子板41が接続されている。尚、枠用外部端子板41には、情報出力端子、不正出力端子、賞球端子、球貸し端子、金枠開放端子、内枠開放端子が設けられ、この金枠開放端子に金枠開放SW43が接続され、内枠開放端子に内枠開放SW45が接続されている。
賞球SW1(31)と、賞球SW2(32)とは、賞球個数をカウントする。貸球SW1(33)と、貸球SW2(34)とは、貸球個数をカウントする。
尚、明細書中では、貸球と、球貸し等の用語が混在しているが、ほぼ同意味である。
音声ランプ図柄制御基板7は、主基板1から送信されてきたデータ信号と、ストローブ信号と、リセット信号とに基づき、特別図柄表示装置(特別図柄LCD)47と、普通図柄表示装置(普通図柄7セグメントLCD)49とを利用して、遊技の特別図柄と、普通図柄とを表示する。しかも、後述する入賞状態と、バーチャル入賞状態の表示やバーチャル大当り遊技などの表示を行う。
又、LEDが発光する電飾53を利用して、特別図柄や遊技内容に同期した電飾パターンを発生すると共に、スピーカー51から遊技内容に対応した効果音やアナウンスを発生する。
しかも、図4に示す入賞状態表示が可能であることを表示する表示可ランプ54に接続され、後述する入賞状態表示が可能であることを示す処理を行う。
この音声ランプ図柄制御基板7は、従来、音声基板、ランプ基板、図柄制御基板というように分かれていた副制御基板を1つにしたものである。従って、音声ランプ図柄制御基板7は、従来の音声基板、ランプ基板、図柄制御基板が実行していた処理とほぼ同様の処理を実行する。
又、この様に1体化したことにより、省スペース、省エネルギ、低コスト化、及び音響、電飾、画像表示の同期化が可能になる。
発射制御基板13は、1ビットの発射制御信号を賞球制御基板3から入力し、タッチプレート61と、発射停止SW63と、発射モータ65とに接続され、遊技球の発射状態を制御する。
以上に概略を説明した主基板1と、賞球制御基板3と、音声ランプ図柄制御基板7と、発射制御基板13とには、電源基板15からのリセット信号線RSWと、+5V電源供給線DGW5と、+12V電源供給線DGW12とが接続されている。又、主基板1と、発射制御基板13とには、+32V電源供給線DGW32が接続され、音声ランプ図柄制御基板7には、+24V電源供給線DGW24が接続されている。
リセット信号線RSWは、主基板1と、賞球制御基板3と、音声ランプ図柄制御基板7と、発射制御基板13とを電源基板15から一括して、リセットするためのものであって、主として、電源供給開始時の初期化に用いられる。尚、リセット信号線RSWは、電源基板15から、先ず主基板1と発射制御基板13とに供給される。次いで、主基板1内で、分岐されて、賞球制御基板3と、音声ランプ図柄制御基板7とに送られる。この様に主基板1から送り配線によって、リセット信号を各基板に配給することにより、電源基板15から賞球制御基板3や音声ランプ図柄制御基板7など各基板に直接配線する数が低減され、接続配線の組み付け工数や解体工数の低減を図ることが可能になる。
又、電源基板15からは、停電信号線TSWと、バックアップ電源線BKWと、クリア信号線CSWとが主基板1に接続されている。電源基板15から賞球制御基板3には、バックアップ電源線BKWが接続されている。尚、停電信号線TSWは、電源基板15から、先ず主基板1に供給され、主基板1内で、分岐されて、賞球制御基板3に送られている。
クリア信号線CSWは、電源基板15から、先ず主基板1に供給され、主基板1内で、分岐されて、賞球制御基板3に送られている。
停電信号線TSWと、バックアップ電源線BKWと、クリア信号線CSWとが供給される主基板1と、賞球制御基板3には、共に周知の遊技機用のセキュリティを考慮したマイクロ制御ユニット(マイクロコンピュータを利用した制御ユニット)が備えられている。このマイクロ制御ユニットには、CPU、ROM、RAMが備えられている。RAMは、バックアップ電源線BKWが供給するバックアップ電源によって、+5V電源供給線DGW5が供給する+5V電源の電力の低下後もデータを保持する。ここでは、バックアップ電源線BKWに電力を供給する電源基板15は、遊技機5に供給されていたAC24V電源が遮断されて後、20時間以上バックアップ電源を供給する能力を有する。
次に、図2に基づいて、電源基板15と、主基板1と、賞球制御基板3と、音声ランプ図柄制御基板7と、発射制御基板13との間で、電源供給と信号供給とを行う構成を説明する。なお、詳細な構成の説明は省略する。
電源基板15は、主基板1と、賞球制御基板3と、音声ランプ図柄制御基板7と、発射制御基板13とに、電源供給と信号供給とを行うために、クリアSW121と、停電信号作成回路123と、リセット信号作成回路125と、主基板及び賞球制御基板用バックアップ電源作成回路127と、+5V、+12V電源作成回路131と、+24V、+32V電源作成回路133とを備えている。
クリアSW121は、遊技機5の裏側から操作可能な位置に取り付けられている押しボタンスイッチ構造であって、電源基板15上に取り付けられている。なお、押しボタン構造に替えて、所定の鍵によって操作するキースイッチ構造としても良い。クリアSW121には、クリア信号線CSWが接続されている。クリア信号線CSWは、先ず、主基板1に接続され、次いで、送り配線で賞球制御基板3に接続されている。
停電信号作成回路123は、停電信号線TSWに接続され、停電信号を主基板1と、賞球制御基板3とに出力する。
リセット信号作成回路125は、リセット信号線RSWに接続され、リセット信号を主基板1と、賞球制御基板3と、音声ランプ図柄制御基板7と、発射制御基板13とに出力する。
主基板及び賞球制御基板用バックアップ電源作成回路127は、バックアップ電源線BKWに接続され、バックアップ電源を主基板1と、賞球制御基板3とに出力する。
+5V、+12V電源作成回路131は、+5V電源供給線DGW5と、+12V電源供給線DGW12とに接続され、+5V電源と、+12V電源とを主基板1と、賞球制御基板3と、音声ランプ図柄制御基板7と、発射制御基板13とに出力する。
+24V、+32V電源作成回路133は、+24V電源供給線DGW24と、+32V電源供給線DGW32とに接続され、後述する+24V電源を音声ランプ図柄制御基板7に供給し、+32V電源を主基板1と、発射制御基板13とに出力する。
電源基板15から電源(+5V、+12V、+32V)やリセット信号等の供給を受ける主基板1は、CPU,ROM,RAM等を備えたマイクロ制御ユニット(MPU)71と、このMPU71に接続されたシステムリセット回路141と、停電信号受信回路143と、クリア信号受信回路145と、ポート回路147と、ストローブ信号送信回路149と、データ信号送信回路150とを備えている。
MPU71は、RESET端子151と、NMI端子153と、PORT端子157と、DATA端子159とを備えている。なお、NMI端子153の様に、「NMI」の文字の上のラインである、ローイネーブルを示すラインは、図面にのみ記載し、明細書中では、記載を省略する。MPU71、83の端子の説明に用いる各記号に関しては、特に説明のない限り米国ザイログ社の商標「Z80」で表示されるマイクロプロセッサーの規格に準拠する。
RESET端子151は、リセット信号線RSWに接続されたシステムリセット回路141が接続されており、システムリセット回路141を介して、リセット信号を入力する。なお、MPU71の詳細な動作の説明は、省略する。
NMI端子153は、停電信号線TSWに接続された停電信号受信回路143が接続されており、停電信号受信回路143を介して、停電信号を入力する。
PORT端子157は、クリア信号線CSWに接続されたクリア信号受信回路145が接続されており、クリア信号受信回路145を介して、クリア信号を入力する。
DATA端子159は、ポート回路147を介して、ストローブ信号送信回路149と、データ信号送信回路150とにデータを出力することによって、賞球制御基板3と、音声ランプ図柄制御基板7とを直接制御するためのストローブ信号と、データ信号とを出力する。ストローブ信号は、ストローブ信号線STBWに出力され、データ信号は、データ信号線DATAWに出力される。
電源基板15から電源(+5V、+12V)の供給を受け、主基板1を経由して電源基板15からリセット信号等の供給を受ける賞球制御基板3は、CPU,ROM,RAM等を備えたマイクロ制御ユニット(MPU)83と、このMPU83に接続されたシステムリセット回路161と、停電信号受信回路163と、ストローブ信号受信回路165と、データ信号受信回路167と、ポート回路169と、発射制御信号出力回路171と、クリア信号受信回路177とを備えている。
MPU83は、RESET端子173と、NMI端子175と、PORT端子180と、CLK/TRG2端子179と、DATA端子183とを備えている。
RESET端子173は、リセット信号線RSWに接続されたシステムリセット回路161が接続されており、システムリセット回路161を介して、リセット信号を入力する。なお、MPU83の動作の詳細な説明は、省略する。
NMI端子175は、停電信号線TSWに接続された停電信号受信回路163が接続されており、停電信号受信回路163を介して、停電信号を入力する。
CLK/TRG2端子179は、ストローブ信号線STBWに接続されたストローブ信号受信回路165が接続されており、ストローブ信号受信回路165を介して、ストローブ信号を入力する。
DATA端子183は、データ信号線DATAWに接続されたデータ信号受信回路167と、ポート回路169とを介して、データ信号を入力する。
又、ポート回路169によって分岐されたデータ信号は、発射制御信号出力回路171に接続されている。
電源基板15から電源(+5V、+12V、+24V)やリセット信号等の供給を受ける音声ランプ図柄制御基板7は、CPU,ROM,RAM等を備えたマイクロ制御ユニット(MPU)181と、このMPU181に接続されたシステムリセット回路184と、ストローブ信号受信回路185と、データ信号受信回路187と、同期信号出力回路182とを備えている。尚、同期信号出力回路182は、音声ランプ図柄制御基板7の動作タイミングを他の遊技機5と同期させる場合に用いる同期信号を出力するものである。ここでは、詳細な説明を省略する。又、この同期信号出力回路182は、音声ランプ図柄制御基板7に備えられていてもよく、或いは備えられていなくても良い。
この同期信号出力回路182によって、音声ランプ図柄制御基板7の図柄の表示開始(デモ図柄やアイドリング図柄の表示開始)や電飾の表示開始(大当りの電飾の表示開始)の動作タイミングを例えば、リセット信号の入力後、5秒刻みで、他の遊技機5と同期させている場合には、所謂ゴト行為によって、リセット信号を不正に発生させると、その遊技機5の図柄の表示開始や電飾の表示開始の動作タイミングだけが変更されることになる。即ち、不正が仕掛けられた遊技機5の図柄の表示タイミングや電飾の表示タイミングだけがずれることになり、間接的にゴト行為が仕掛けられたことの表示がなされることになる。
MPU181は、RESET端子189と、INT0端子191と、PORT端子193、194、196とを備えている。
RESET端子189は、リセット信号線RSWに接続されたシステムリセット回路184が接続されており、システムリセット回路184を介して、リセット信号を入力する。なお、MPU181の詳細な動作の説明は省略する。
INT0端子191は、ストローブ信号線STBWに接続されたストローブ信号受信回路185が接続されており、ストローブ信号受信回路185を介して、ローイネーブルのストローブ信号を入力する。
PORT端子193は、データ信号線DATAWに接続されたデータ信号受信回路187を介して、データ信号を入力する。
PORT端子194と、PORT端子196とは、同期信号出力回路182に接続されている。又、同期信号出力回路182には、リセット信号が入力されている。
電源基板15から電源(+5V、+12V、+32V)やリセット信号等の供給を受ける発射制御基板13は、電子制御回路を備えた発射制御回路251と、この発射制御回路251に接続されたリセット回路253と、発射制御信号入力回路255とを備えている。
発射制御回路251は、リセット信号線RSWに接続されたリセット回路253を介して、リセット信号を入力し、発射制御信号線HSSWに接続された発射制御信号入力回路255を介して、発射制御信号を入力する。
次に、遊技機5によって実行される遊技を説明する。
図5は、主基板1によって、数ミリ秒毎に実行される第1、第2、第3遊技当り判断処理ルーチンのフローチャート、図6は、主基板1によって、数ミリ秒毎に実行される大当り数算出処理ルーチンのフローチャート、図7は、大当り数と、バーチャル大当り数を説明するための説明図、図8は、主基板1によって、実行される大当り遊技処理ルーチンのフローチャート、図9は、主基板1によって、実行される遊技図柄表示処理ルーチンのフローチャート、図10は、主基板1によって、実行される外れ遊技(リーチ含む)の提供処理ルーチンのフローチャート、図11は、主基板1によって、数ミリ秒毎に実行される遊技選択処理ルーチンのフローチャート、図12は、主基板1によって、数ミリ秒毎に実行される表示可フラグ処理ルーチンのフローチャート、図13は、主基板1によって、数ミリ秒毎に実行される表示可表示処理ルーチンのフローチャート、図14は、主基板1によって、数ミリ秒毎に実行される入賞状態表示処理ルーチンのフローチャート、図15は、大当り数の表示状態の説明図である。
遊技機5は、電源が供給されると、図示しない遊技乱数生成(抽選)処理が繰り返し実行され、特別図柄始動入賞口111に遊技球106が入賞することで、入力SW16の第1種始動口SWから出力されるスタート信号を入力したときに、3つの第1遊技乱数、第2遊技乱数、第3遊技乱数を抽出して、第1遊技乱数バッファ、第2遊技乱数バッファ、第3遊技乱数バッファに格納する処理を実行する。ここで格納される第1遊技乱数、第2遊技乱数、第3遊技乱数は、それぞれ独立した抽選処理によって得られるもので、抽出された第1遊技乱数、第2遊技乱数、第3遊技乱数間には、相関関係は存在しないように生成されている。
ここでは、第1遊技乱数は、抽選確率が1/400、第2遊技乱数の抽選確率は、1/350、第3遊技乱数の抽選確率は、1/300に設定されている。この設定値は、設計事項である。又、慣用されている乱数の保留が行われている。例えば、4個保留される。
この様に3つの第1遊技乱数、第2遊技乱数、第3遊技乱数が第1遊技乱数バッファ、第2遊技乱数バッファ、第3遊技乱数バッファに格納されている状態で、図5の第1、第2、第3遊技当り判断処理が起動されると、先ず、第1遊技乱数バッファから第1遊技乱数を入力する第1遊技乱数入力処理を行って(S100)、その読み込んだ第1遊技乱数が当りに該当する値であるかを判断する当り判断を行って(S110)、当りであると判断されれば、第1遊技乱数が当りであることを示す第1遊技当りフラグセットを行って(S120)、次に移行する。一方、S110で、当りであるとの判断が行われなければ、そのまま次に移行し、第2遊技乱数バッファから第2遊技乱数を入力する第2遊技乱数入力処理を行って(S130)、その読み込んだ第2遊技乱数が当りに該当する値であるかを判断する当り判断を行って(S140)、当りであると判断されれば、第2遊技乱数が当りであることを示す第2遊技当りフラグセットを行って(S150)、次に移行する。一方、S140で、当りであるとの判断が行われなければ、そのまま次に移行し、第3遊技乱数バッファから第3遊技乱数を入力する第3遊技乱数入力処理を行って(S160)、その読み込んだ第3遊技乱数が当りに該当する値であるかを判断する当り判断を行って(S170)、当りであると判断されれば、第3遊技乱数が当りであることを示す第3遊技当りフラグセットを行って(S180)、本ルーチンを一旦終了する。一方、S170で、当りであるとの判断が行われなければ、そのまま本ルーチンを一旦終了する。
以上に説明した図5の第1、第2、第3遊技当り判断処理により、独立した3つの第1、第2、第3遊技において、当りが入った状態であることを記録することが可能になる。これを後述する処理で見て、大当り処理やバーチャル大当り処理の提供に利用する。
次に、図6の大当り数算出処理が起動されると、先ず、図5によって、第1、第2、或いは第3遊技当りフラグセットがあったかを判断する大当り数の増加当り有りかの判断を行って(S200)、この判断で、有りであると判断された場合には、次に、その当りと判断された遊技を、詳細を後述する処理で選択しているか(選択有りが増加したか)の判断を行い(S210)、この判断で、選択有りが増加したと判断した場合には、更に選択数が幾つであるかを判断する(S220)。
この判断で、選択数が「1」であると判断された場合、即ち1遊技だけ選択した遊技に当りが入った場合には、次に選択されている遊技の大当り数バッファ301(図7にその状態を例示する)に大当り数「1」を加える処理を行う(S230)。例えば、第1遊技に大当り数「1」を加える処理を行うと、図7に示す大当り数バッファ301のエリア303に「1」が加算される。例えば、今まで、「0」であれば、「1」になる。尚、大当り数に関しての詳細は、後述するが、これが1になると、その遊技の大当り遊技を提供する。仮に、大当り数が2、3、4というようになれば(大当り数のストック機能を設けた場合。)、大当り遊技を2回、3回、4回提供すると言った性格の値である。
又、S220によって、選択数が2であると判断された場合には、次に、選択されている遊技の大当り数バッファ301の2箇所のエリアに大当り数「1/2」ずつを加える処理を行う(S240)。例えば、第1、2遊技に大当り数「1/2」ずつを加える処理を行うと、図7に示す大当り数バッファ301のエリア303、305に「1/2」が加算される。例えば、今まで、「0」であれば、「1/2」になる。
或いは、S220によって、選択数が3であると判断された場合には、次に、選択されている遊技の大当り数バッファ301の全エリアの3箇所に大当り数「1/3」ずつを加える処理を行う(S250)。例えば、第1、2、3遊技に大当り数「1/3」ずつを加える処理を行うと、図7に示す大当り数バッファ301のエリア303、305、307に「1/3」が加算される。例えば、今まで、「0」であれば、「1/3」になる。
この様に、大当り数を値「1」分の加算後(S230〜250)、次に第1、第2、第3遊技当りフラグのクリアを行って(S260)、本ルーチンを一旦終了する。
以上の、S200〜S260が、将来、直ぐに、或いは徐々に大当りを提供することに結び付く、大当り数を加算する処理である。
一方、S210の選択有りが増加かの判断で、遊技選択SW117よる選択がされていない遊技が増加すると判断された場合には、つまり遊技者による選択が行われていない、遊技が当りになった場合には、次に、選択数が幾つであるかを判断し(S270)、この判断で、選択数が「1」であると判断された場合、即ち選択されていない遊技が2である場合には、その選択されていない遊技にバーチャル大当り数を「1/2」ずつ加える処理を行う(S280)。例えば、第3遊技が選択されている場合には、第1、2遊技にバーチャル大当り数「1/2」を加える処理を行うと、図7に示す大当り数バッファ301のエリア309、311に「1/2」が加算される。尚、バーチャル大当り数に関しての詳細は、後述するが、これが1になると、その遊技のバーチャル大当り遊技を提供する。
又、S270で、選択が「2」であると判断された場合には、即ち選択されていない遊技が1である場合には、その選択されていない遊技にバーチャル大当り数を「1」加える処理を行う(S290)。例えば、第1、2遊技が選択されている場合には、第3遊技にバーチャル大当り数「1」を加える処理を行うと、図7に示す大当り数バッファ301のエリア313に「1」が加算される。
これらS280、290によるバーチャル大当り数を加える処理の後、既述した第1、第2、第3遊技当りフラグのクリアを行って(S260)、本ルーチンを一旦終了する。
以上に説明したS200、210、270〜290は、将来バーチャル大当りを提供することに結び付く、バーチャル大当り数を加算する処理である。
以上に説明した大当り数算出処理により、遊技者が選択した遊技に当りが入れば、その当りを選択した遊技数で案分して、加算し、一方、遊技者が選択しなかった遊技に当りが入れば、その当りを選択しなかった遊技数で案分してバーチャル大当り数を加算することができる。従って、選択した遊技数が少なければ、大当り数が加算される機会が少なくなるが、反面、1回の加算処理で、加算される大当り数が多くなる。
従って、この特徴を生かして、大当りを狙って、選択する遊技を変更したしたり、選択する遊技数を増減することが可能になり、パチンコ遊技に推理や感の要素を取り入れることが可能になり、遊技性が向上する。
次に、図8の大当り遊技を説明する。
この図8の大当り遊技は、後述する処理で、大当り遊技であるとの判断が行われた場合に、起動される。
先ず、大当り数が値「1」以上の遊技の大当り遊技の提供を行い(S300)、次いで、大当り遊技を提供した大当り数から値「1」を減算する(S310)。
これらにより、大当り数が「1」以上になった遊技の大当り遊技の提供が実行される。又、大当り遊技が提供されると、この大当り遊技の代償として、大当り数から値「1」が減算される。
以上に説明したように、通常は、大当り遊技の提供が行われるが、本遊技機5は、図9に基づいて説明するように、バーチャル当り遊技の提供も行われる。
図9の遊技図柄表示処理が数ミリ秒毎に起動されると、先ず、既述した図7の大当り数バッファ301のエリア303、305、又は307の何れかに値「1」以上の大当り数が記憶されているかを検索して、有れば大当りであると判断する(大当り有りかの判断)(S400)。
ここで、大当り有りであると判断されると、次に特別図柄表示装置47に表示する遊技の特別図柄を、大当りになった遊技1、遊技2、或いは遊技3の遊技画面に変更する処理(大当りになった遊技に切り替える処理)を行って(S410)、その遊技画面によるリーチ遊技から大当り遊技(図8に詳細を示す。)の提供を行う(S420)。
従って、特別図柄表示装置47に表示する遊技の特別図柄が大当りになった遊技以外の他の遊技の場合であっても、必ず大当りの遊技画像が特別図柄表示装置47に表示されるようになる。例えば、S400によって大当り有りと判断されるまで、第1遊技の遊技図柄が表示されている状態で、第2遊技が大当りになると、第2遊技の遊技図柄に変更される。これにより、大当りになった第2遊技の図柄が表示されることになり、遊技者は、大当り遊技の図柄を見逃すことがなくなる。
一方、S400で大当り有りと判断されなかった場合には、次にバーチャル大当りが有りかを判断する(S430)。バーチャル大当りの判断は、図7の大当り数バッファ301のエリア309、311、又は313の何れかに値「1」以上のバーチャル大当り数が記憶されているかを検索して、記憶されていれば、バーチャル大当りであると判断する。ここで、バーチャル大当りであると判断されると(S430)、次にバーチャル大当りになった遊技に切り替え(S440)、その遊技で、リーチ遊技→バーチャル大当りの表現→バーチャル大当り遊技の提供を行う(S450)。バーチャル大当り遊技は、遊技者に大当り遊技の雰囲気だけを味わって貰うことで、パチンコ遊技の醍醐味を提供しようとする技術で、基本的には、大入賞口116が開閉しないで、他の部分が大当り遊技と同様に作動する。又、変形例として、特別図柄表示装置47に大当り中の遊技機5の外観の状態を表示する。
この様なバーチャル大当り遊技の提供により、遊技者による遊技の選択が大当りを得るために重要な意味を有することが体現され、真剣に遊技の選択を行うようになって、遊技機5の遊技性が一層向上される。
尚、S430で大当りでも、バーチャル大当りでもないと判断された場合には、次に外れ遊技(リーチ含む)の提供(図10に詳細を示す。)を行って、本ルーチンを一旦終了する(S460)。
以上に説明した遊技図柄表示処理により、遊技機5で最も重要な事象である、大当り、或いはバーチャル大当り遊技の画像を必ず表示することができ、見逃すことがなくなる。
外れ遊技(リーチ含む)の提供では、図10に示すように、先ず、図5の処理によって、第1、第2、或いは第3遊技当りフラグセットがあったかを判断する大当り数の増加有りかを判断し(S500)、大当り数が増加していれば、次に、大当り数が増加した遊技に切り替える処理を行って後(S510)、大当り数が増加したことを報知する大当り増加図柄を表示して後、外れ遊技を提供する処理を行う(S520)。これにより、大当りの発生には至らないが、大当り数が増加した遊技の特別図柄を特別図柄表示装置47に表示することになり、遊技画像の変化から、大当りの近い遊技をほのめかすことが可能になって、遊技者に大当りが近づいていることを暗示させることができ、遊技機5の遊技性を向上することが可能になる。
一方、S500で、大当り数の増加がないと判断された場合には、次に通常〜スーパーリーチ図柄を表示して、外れ遊技を提供する処理を行う(S530)。
以上の、外れ遊技(リーチ含む)の提供により、外れ遊技でも大当り数が増加したときと、それ以外のときとでは相異する挙動を示すことができ、大当り以外の場合の遊技性を向上することが可能になる。
図11の遊技選択処理は、上述した遊技画像の変更状態や、大当りの発生状態、バーチャル大当りの発生状態などを参考にして、遊技者が第1、2、3遊技を選択するために、用意されている。
先ず、遊技選択SW117の状態を入力する遊技選択スイッチ入力処理を行う(S600)。次いで、ランプ内蔵押しボタンスイッチ117Aが操作されている状態かに基づいて、第1遊技選択かを判断し(S610)、第1遊技選択が選択されていれば、第1遊技選択フラグをセットし(S620)、一方、第1遊技選択が選択されていなければ、第1遊技選択フラグをクリアする(S630)。
又、ランプ内蔵押しボタンスイッチ117Bが操作されている状態かに基づいて、第2遊技選択かを判断し(S640)、第2遊技選択が選択されていれば、第2遊技選択フラグをセットし(S650)、一方、第2遊技選択が選択されていなければ、第2遊技選択フラグをクリアする(S660)。
更に、ランプ内蔵押しボタンスイッチ117Cが操作されている状態かに基づいて、第3遊技選択かを判断し(S670)、第3遊技選択が選択されていれば、第3遊技選択フラグをセットし(S680)、一方、第3遊技選択が選択されていなければ、第3遊技選択フラグをクリアする(S690)。
これらにより、遊技者の遊技の選択の意思が遊技機5に記録される。
次に、図12の表示可フラグ処理を説明する。
この処理は、図7に示した大当り数バッファ301の格納状態の表示を遊技者の選択によって、許可するか否かを決定する処理である。
先ず、入賞状態表示クリア用の押しボタンスイッチ117Eの状態を入力する処理である入賞状態表示クリアスイッチ入力処理を行い(S700)、次いで、その入力に基づいて、入賞状態表示クリアかを判断し(S710)、表示クリアでなければ、次に、スタート信号の入力間隔が5分以上(同一遊技者が継続して遊技をしているかの判断を行うための設計事項である。)かを判断して(S720)、5分以上でなければ、つまりほぼ同一遊技者が継続して遊技を行っていると判断出来れば、スタート信号の積算を行って(S730)、積算値が100以上かを判断し(S740)、積算値が100以上であれば、つまり同一遊技者によってスタート信号が100以上になるまで継続して遊技が行われているという表示の許可要件が満足されていれば、表示可フラグのセットを行って(S750)、本ルーチンを一旦終了する。
一方、S710で、入賞状態表示クリアであると判断された場合、つまり、遊技者が表示可フラグのクリアを望んでいる場合には、スタート信号の積算値のクリアを行い(S760)、次いで表示可フラグのクリアを実行して(S770)、本ルーチンを一旦終了する。
又、S720で、スタート信号の入力間隔が5分以上であると判断された場合にも、同一遊技者によってスタート信号が100以上になるまで継続して遊技を行っているという表示の許可要件が満足されていないと判断して、スタート信号の積算値のクリアを行い(S760)、次いで表示可フラグのクリアを実行して(S770)、本ルーチンを一旦終了する。
以上に示した表示可フラグ処理により、入賞状態の表示を認めるか否かを遊技者の遊技状態に基づいて設定することが可能になる。
次に、表示可フラグの状態を表示する図13に示す表示可表示処理を説明する。
この処理が起動されると、先ず、表示可フラグがセットされているかが判断される(S800)。この判断の結果、表示可フラグがセットされていれば、表示可ランプ54を点灯して、遊技者に入賞状態の表示が可能であることを表示し(S810)、一方、表示可フラグがセットされていなければ、表示可ランプ54を消灯して、遊技者に入賞状態の表示が出来ない状態であることを表示する(S820)。
これにより、遊技者は、表示可ランプ54が点灯していれば、確認用のランプ内蔵押しボタンスイッチ117Dを押すことで、入賞状態を特別図柄表示装置47に表示することが可能であることを知ることが出来る。
図14は、入賞状態表示処理の内容を示し、先ず、確認用のランプ内蔵押しボタンスイッチ117Dの状態を入力する確認スイッチ入力を行い(S900)、この確認スイッチ入力に基づいて、確認かを判断し(S910)、確認であれば、更に、表示可フラグがセットされているかを判断して(S920)、表示可フラグもセットされていれば、次に、第1、第2、第3遊技の入賞状態と、バーチャル入賞状態とを読み込んで(S930)、その読み込んだ入賞状態とバーチャル入賞状態とを表示(特別図柄表示装置47の画面に挿入表示)する(S940)。
又、確認用のランプ内蔵押しボタンスイッチ117Dの状態を入力し(S900)、この確認スイッチ入力に基づいて、確認かを判断し(S910)、確認でないと判断された場合と、表示可フラグがセットされているかの判断で(S920)、表示可フラグがセットされていない場合とでは、そのまま本ルーチンを一旦終了する。
以上の入賞状態表示処理により、確認用のランプ内蔵押しボタンスイッチ117Dが押され、かつ表示可フラグがセットされている場合には、例えば、図15に示すように、特別図柄表示装置47に第1、第2、第3遊技の入賞状態、或いはバーチャル入賞状態を表示することが可能である。
これにより、例えば、表示315の様に、「1/3」と表示することで、第1遊技に大当り数が値「1/3」だけ入っており、後、値「2/3」が入れば、大当りになると言うことを表現することが可能になる。つまり、値「3/3」になって、大当りが発生するまで、後、どの程度かが表示される。
従って、遊技者はこの表示を見ることで、遊技選択SW117による遊技の選択状態を工夫して、少しでも速く大当りを発生することを目的とした選択を行ったり、最終的に、大当り数が残らない状態で遊技を止めることを目的とした選択を行ったりするなど、通常のパチンコ遊技の楽しみに加え、選択の組合せを工夫する楽しみや、工夫が活かされたときの達成感などを得ることが出来るなど、遊技機5の遊技性や興趣を向上することが出来るという極めて優れた効果を奏する。
次に、第2の実施の形態の遊技機321を説明する。
図16は、遊技機321の特別図柄表示装置323の近傍を示すもので、特別図柄表示装置323の上方にマスコット飾り325が取り付けられ、このマスコット飾り325の内部に、第1特別図柄遊技保留数表示装置327と、第2特別図柄遊技保留数表示装置329とが設けられている。この第1特別図柄遊技保留数表示装置327は、慣用されている第1種パチンコ機の特別図柄遊技の保留ランプ装置とほぼ同様の保留ランプ331を4個備え、その保留ランプ331の近傍、ここでは左側に次格納表示ランプ333を備え、これら保留ランプ331と、次格納表示ランプ333とを覆う液晶カバー335を備えている。
次格納表示ランプ333には、「次格納」印書337が施されている。これにより、次格納表示ランプ333が未点灯状態では、「次格納」印書337は、暗くなっており、次格納表示ランプ333が点灯状態では、「次格納」印書337は、明るく浮き上がって視認性が良くなる。
液晶カバー335は、透明状態と、不透明状態を有する。
透明状態では、液晶カバー335を通して、保留ランプ331と、次格納表示ランプ333とが良く見える状態になり、不透明状態では、液晶カバー335を通して、保留ランプ331と、次格納表示ランプ333とが見えない状態になる。
第2特別図柄遊技保留数表示装置329は、第1特別図柄遊技保留数表示装置327とほぼ同様の構成を備え、4個の保留ランプ331と、次格納表示ランプ333と、液晶カバー335とを備えている。
又、次格納表示ランプ333には、「次格納」印書337が施されている。
これらにより、第2特別図柄遊技保留数表示装置329の液晶カバー335が不透明になると、図17の(A)に示すように、遊技者から第1特別図柄遊技保留数表示装置327の内部だけが見えるようになる。
又、第1、第2特別図柄遊技保留数表示装置327、329の液晶カバー335が両方とも透明になると、図17の(B)に示すように、遊技者から第1、第2特別図柄遊技保留数表示装置327、329の内部が見えるようになる。
図18は、遊技選択SW341の外観図を示し、図1の遊技選択SW117の替わりに設置される。
遊技選択SW341は、ランプ内蔵押しボタンスイッチ343と、ランプ内蔵押しボタンスイッチ345と、プレート347とを備えている。又、ランプ内蔵押しボタンスイッチ343の近傍のプレート347上には、「通常遊技」印書349が施され、ランプ内蔵押しボタンスイッチ345の近傍のプレート347上には、「ダブル遊技」印書351が施されている。
これら遊技選択SW341の操作状態は、遊技機321の図示を省略する主基板に入力される。この遊技機321の図示を省略する主基板は、遊技機5の主基板1とほぼ同様の構成を有する。
図19の特別図柄遊技処理ルーチンのフローチャートは、遊技機321の図示を省略する主基板によって、所定時間毎に起動される。
この特別図柄遊技処理が起動されると、先ず、遊技選択SW341の操作状態に基づいて、ダブル遊技の選択か、或いは通常遊技の選択かを判断し(S1000)、ランプ内蔵押しボタンスイッチ343が操作された通常遊技の選択であると判断した場合には、先ず、第1特別図柄遊技保留数表示装置327による遊技が提供されている状態であることを表示するために、第1特別図柄遊技保留数表示装置327の液晶カバー335を透明状態にする第1保留ランプアクティブ処理を行い(S1010)、次いで、第1特別図柄遊技保留数表示装置327の次格納表示ランプ333を点灯状態にする次格納点灯処理を行い(S1020)、その後、通常特別図柄による遊技の提供を行う(S1030)。
一方、S1000のダブル遊技の選択か、或いは通常遊技の選択かで、ランプ内蔵押しボタンスイッチ345が操作されたダブル遊技の選択であると判断された場合には、先ず、第1、第2特別図柄遊技保留数表示装置327、329による遊技が提供されている状態であることを表示するために、第1、第2特別図柄遊技保留数表示装置327、329の液晶カバー335を透明状態にする第1、第2保留ランプアクティブ処理を行い(S1040)、次いで、前回の格納状態に基づいて、前回と相異する方に格納する判断である、第1格納か、或いは第2格納かを判断し(つまり交互遊技を行う。)(S1050)、第1格納であると判断した場合には、第1特別図柄遊技保留数表示装置327の次格納表示ランプ333を点灯状態にする第1の次格納点灯処理を行い(S1060)、その後、通常特別図柄(第1、第2のアクティブ状態に拘わりなく特別図柄遊技の保留を第1、第2交互に行う処理か、或いは現在遊技中の遊技に保留を行う、保留処理込み)による遊技の提供を行う(S1070)。
又、S1050の第1格納か、或いは第2格納かの判断で、第2格納であると判断した場合には、第2特別図柄遊技保留数表示装置329の次格納表示ランプ333を点灯状態にする第2の次格納点灯処理を行い(S1080)、その後、第2特別図柄(第1、第2のアクティブ状態に拘わりなく特別図柄遊技の保留を第1、第2交互に行う処理か、或いは現在遊技中の遊技に保留を行う、保留処理込み)による遊技の提供を行う(S1090)。
以上に説明した特別図柄遊技により、通常遊技の選択の場合には、従来慣用されている遊技機と同様な遊技の提供が可能である。
一方、ダブル遊技の選択が行われている場合には、通常特別図柄遊技と、第2特別図柄遊技とが交互に行われ、感覚上で2台の遊技を同時に楽しんでいる様に感じることが可能になる。これにより、大当りになる可能性が2倍になったように錯覚することが出来、遊技の興趣が向上される。
又、現在選択されている遊技を第1、第2保留ランプのアクティブ状態で知ることが出来、便利である。
しかも、ダブル遊技の場合には、次に保留される特別図柄遊技が次格納表示ランプ333の点灯状態で知ることが出来、便利である。
その上、この様に、アクティブ状態の表現や次の格納先の表示が遊技機321のアクセサリとなり、遊技機321の意匠や動きなどの表現手法の範囲の拡大を図ることが出来る。
次に第3実施例の遊技機361を説明する。
遊技機361は、図20に示すように、既述した遊技機5と同様に、パチンコ遊技を提供するものであって、遊技機361の遊技盤363には、特別図柄遊技を表示する特別図柄表示装置365と、特別図柄始動入賞口367と、2個の普通図柄始動口369と、遊技機361のマスコット飾り371と、特別図柄遊技の大当りの場合に開放する大入賞口373と、後述するようにスタートチェッカー・普通入賞口切替型の第1可変口375と、スタートチェッカー・普通入賞口切替型の第2可変口377とが取り付けられている。又、特別図柄始動入賞口367には、普通図柄始動口369への遊技球106の通過で変動を開始する普通図柄表示装置379と、この普通図柄表示装置379が当りの場合に開放される普通電動役物381とが取り付けられている。この普通電動役物381が開放されると、特別図柄始動入賞口367に遊技球106が入賞し易くなる。
一方、遊技機枠383に取り付けられている発射ハンドル385の近傍には、詳細を後述する遊技選択SW387が配設されている。
又、遊技機361は、遊技機枠383の内部に、図示は省略するが、既述した図2と図3に示すような主制御を行う主基板1と、副制御を行う賞球制御基板3、音声ランプ図柄制御基板7、発射制御基板13、及び電源基板15とほぼ同様の構成を備えている。
発射ハンドル385の近傍の遊技選択SW387は、既述した遊技選択SW117と同様に、図示しない主基板に接続されており、図21に示すように、ランプ内蔵押しボタンスイッチ387A、B、C、D、E、F、Gを備えている。
又、ランプ内蔵押しボタンスイッチ387A、B、C、D、E、F、Gの近傍には、「スタートチェッカー・入賞口切替スイッチ」表示389と、「表示遊技選択スイッチ」表示391と、凡例表示393、395とが印書されている。
又、ランプ内蔵押しボタンスイッチ387A、B、C、Dには、スタートチェッカー選択と、入賞口選択との組み合わせ状態表示387Aa、Bb、Cc、Ddが印書されている。ランプ内蔵押しボタンスイッチ387E、F、Gには、表示状態選択表示387Ee、Ff、Ggが印書されている。
これにより、遊技選択SW387に印書されている凡例表示393、395等の表示や説明を見るだけで、遊技機361の使用方法の概要を説明することが可能になる。
図22は、スタートチェッカー・普通入賞口切替型の第1可変口375と、第2可変口377との構造や動作状態、機能などを説明するための説明図である。
尚、第1可変口375と、第2可変口377とは同一構造である。ここでは、第1可変口375を例にして、説明する。
第1可変口375は、遊技盤363に形成された開口401を挟んだ状態で取り付けられており、開口401の遊技者側には、遊技盤363上を落下して来た遊技球106を受けとめる筒状の入筒部403と、この入筒部403内に設置され、入筒部403の入口407から入った遊技球106を検出する遊技球センサ405と、この遊技球106の排出先を切り替える弁機構409とが設けられている。この弁機構409は、弁411と、この弁411と一体的に作動するように構成され、この弁411を揺動させる作動片413と、弁411と、作動片413との間に位置する軸部415とを有している。
作動片413によって揺動される弁411は、入筒部403の底部開口417を塞ぐ普通入賞位置419と、開口401を塞ぐスタートチェッカー位置421とを有する2位置型で、普通入賞位置419の場合には、遊技球106は、開口401から遊技盤363内に入って、賞球の払い出しに利用される入賞口の機能を第1可変口375に提供し、スタートチェッカー位置421の場合には、遊技球106は、入筒部403の底部開口417から遊技盤363上に排出されるスタートチェッカーの機能を第1可変口375に提供する。
この様に弁411を揺動させる作動片413は、長穴423を有し、この長穴423にアクチュエータ425のプランジャー427が摺動自在に連結されている。これにより、アクチュエータ425によって、作動片413が操作されると、弁411が揺動され、普通入賞位置419と、スタートチェッカー位置421とを提供する。ここでは、アクチュエータ425が駆動状態になると、プランジャー427が吸引されて、弁411がスタートチェッカー位置421になり、一方、アクチュエータ425が非駆動状態になると、プランジャー427が開放されて、弁411が普通入賞位置419になるように、構成されている。
次に、遊技機361で行われる特別図柄遊技を説明する。
図23は、遊技機361の図示しない主基板で実行される特別図柄遊技処理ルーチンのフローチャートである。
この特別図柄遊技処理が起動されると、先ず、ランプ内蔵押しボタンスイッチ387A、B、C、Dの操作状態を入力する選択スイッチ入力が行われ(S1100)、次いでその入力が何であるかを判断する(S1110)。
選択スイッチの入力がランプ内蔵押しボタンスイッチ387Bであると判断された場合、ここではスタートチェッカー選択と、入賞口選択との組み合わせ状態表示387Bbにあるように、特別図柄始動入賞口367と、第1可変口375とがスタートチャッカー(尚、ここでは特別図柄始動入賞口367は、入賞始動口として機能することに固定されている。)を選択し、第2可変口377がスタートチャッカー機能のない入賞口を選択したと判断した場合には、以下のS1120〜S1150の処理を実行する。
先ず、第1可変口375のアクチュエータ425を駆動して弁411をスタートチェッカー位置421にする第1スタートチャッカー処理を実行し(S1120)、次いで第2可変口377のアクチュエータ425を非駆動状態にして、弁411を普通入賞位置419にする第2普通入賞口処理を実行し(S1130)、特別図柄始動入賞口367から入力した始動信号に基づいて、基本特別図柄遊技(所定の規則に則って基本となる種類の特別図柄遊技)を提供するように制御系(当り乱数の抽出から、大当りの判断、遊技図柄の決定、大当り遊技の提供などを行う一連のプログラム)を設定し、第1可変口375の遊技球センサ405から入力した始動信号に基づいて、第1特別図柄遊技(所定の規則に則って第1の種類の特別図柄遊技)を提供するように制御系(当り乱数の抽出から、大当りの判断、遊技図柄の決定、大当り遊技の提供などを行う一連のプログラム)を設定する基本と第1特別図柄遊技処理を実行し(S1140)、更に第2可変口377の遊技球センサ405から入力した始動信号に基づいて、第2バーチャル遊技(所定の規則に則って第2の種類のバーチャル特別図柄遊技)を提供するように制御系(当り乱数の抽出から、大当りの判断、バーチャル遊技図柄の決定、バーチャル大当り遊技の提供(詳細は後述する。)などを行う一連のバーチャル処理用のプログラム)を設定する第2バーチャル遊技処理を実行する(S1150)。
一方、選択スイッチの入力がランプ内蔵押しボタンスイッチ387Aであると判断された場合、ここではスタートチェッカー選択と、入賞口選択との組み合わせ状態表示387Aaにあるように、特別図柄始動入賞口367がスタートチャッカーを選択し、第1可変口375と、第2可変口377とがスタートチャッカー機能のない入賞口を選択したと判断した場合には、以下のS1160〜S1180の処理を実行する。
先ず、第1、第2可変口375、377のアクチュエータ425を非駆動状態にして、弁411を普通入賞位置419にする第1、第2普通入賞口処理を実行し(S1160)、特別図柄始動入賞口367から入力した始動信号に基づいて、基本特別図柄遊技を提供するように制御系を設定し(S1170)、更に第1、第2可変口375、377の遊技球センサ405から入力した始動信号に基づいて、第1、第2バーチャル遊技を設定する第1、第2バーチャル遊技処理を実行する(S1180)。
他方、選択スイッチの入力がランプ内蔵押しボタンスイッチ387Cであると判断された場合、ここではスタートチェッカー選択と、入賞口選択との組み合わせ状態表示387Ccにあるように、特別図柄始動入賞口367と、第2可変口377とがスタートチャッカーを選択し、第1可変口375がスタートチャッカー機能のない入賞口を選択したと判断した場合には、以下のS1190〜S1220の処理を実行する。
先ず、第1可変口375のアクチュエータ425を非駆動状態にして、弁411を普通入賞位置419にする第1普通入賞口処理を実行し(S1190)、次いで、第2可変口377のアクチュエータ425を駆動して弁411をスタートチェッカー位置421にする第2スタートチャッカー処理を実行し(S1200)、特別図柄始動入賞口367から入力した始動信号に基づいて、基本特別図柄遊技を提供し、第2可変口377の遊技球センサ405から入力した始動信号に基づいて、第2特別図柄遊技処理を提供するように制御系を設定する基本と第2特別図柄遊技処理を実行し(S1210)、更に第1可変口375の遊技球センサ405から入力した始動信号に基づいて、第1バーチャル遊技を設定する第1バーチャル遊技処理を実行する(S1220)。
又、選択スイッチの入力がランプ内蔵押しボタンスイッチ387Dであると判断された場合、ここではスタートチェッカー選択と、入賞口選択との組み合わせ状態表示387Ddにあるように、特別図柄始動入賞口367と、第1、第2可変口375、377とがスタートチャッカーを選択したと判断した場合には、以下のS1230〜S1240の処理を実行する。
先ず、第1、第2可変口375、377のアクチュエータ425を駆動状態にして、弁411をスタートチェッカー位置421にする第1、第2スタートチャッカー処理を実行し(S1230)、特別図柄始動入賞口367から入力した始動信号に基づいて、基本特別図柄遊技を提供し、第1、第2可変口375、377の遊技球センサ405から入力した始動信号に基づいて、第1、第2特別図柄遊技処理を提供するように制御系を設定する基本、第1、第2特別図柄遊技処理を実行する(S1240)。
以上の特別図柄遊技処理により、遊技選択SW387のランプ内蔵押しボタンスイッチ387A、B、C、Dによってイメージされたスタートチェッカー選択に対応するスタートチェッカーを実際に実現して、そのスタートチェッカーからの始動信号に基づいて、特別図柄遊技の提供が可能になると共に、遊技選択SW387のランプ内蔵押しボタンスイッチ387A、B、C、Dによってイメージされた普通入賞口選択に対応する入賞口を実際に実現して、その入賞口からの始動信号に基づいて、バーチャルの特別図柄遊技の提供が可能になる。
従って、遊技者が欲する位置に欲するだけスタートチェッカーを配置した遊技機が提供され、そのスタートチェッカーに応じて、独立した特別図柄遊技が提供されることから遊技者の満足感を向上することが可能になると言う極めて優れた効果を奏する。
図24は、特別図柄遊技表示(大当りフラグなし)処理ルーチンのフローチャートである。この処理は、ランプ内蔵押しボタンスイッチ387E、F、Gによって選択した特別図柄遊技画像を特別図柄表示装置365に表示する処理である。
先ず、ランプ内蔵押しボタンスイッチ387E、F、Gの操作状態を入力する選択スイッチ入力が行われ(S1300)、次いでその入力が何であるかを判断する(S1310)。
選択スイッチの入力がランプ内蔵押しボタンスイッチ387Eであると判断された場合、ここでは表示選択と、非表示選択との組み合わせ状態表示387Eeにあるように、特別図柄始動入賞口367による特別図柄遊技を表示するを選択したと判断した場合には、次に特別図柄始動入賞口367から出力された始動信号に基づいて提供される、基本特別図柄遊技を特別図柄表示装置365に主に表示する処理を実行する(S1320)。
一方、選択スイッチの入力がランプ内蔵押しボタンスイッチ387Fであると判断された場合、ここでは表示選択と、非表示選択との組み合わせ状態表示387Ffにあるように、第1可変口375による特別図柄遊技を表示するを選択したと判断した場合には、次に第1可変口375から出力された始動信号に基づいて提供される、第1特別図柄遊技(或いは第1バーチャル遊技)を特別図柄表示装置365に主に表示する処理を実行する(S1330)。
他方、選択スイッチの入力がランプ内蔵押しボタンスイッチ387Gであると判断された場合、ここでは表示選択と、非表示選択との組み合わせ状態表示387Ggにあるように、第2可変口377による特別図柄遊技を表示するを選択したと判断した場合には、次に第2可変口377から出力された始動信号に基づいて提供される、第2特別図柄遊技(或いは第2バーチャル遊技)を特別図柄表示装置365に主に表示する処理を実行する(S1340)。
以上の特別図柄遊技表示(大当りフラグなし)処理により選択した特別図柄始動入賞口367、第1可変口375、又は第2可変口377から出力された始動信号に基づいて提供される特別図柄遊技、或いはバーチャル遊技が特別図柄表示装置365に表示され、遊技者の要求を叶えることが可能になって、顧客満足ぞが向上される。
この様に、遊技者が選択した遊技の特別図柄遊技が提供されている状態で、基本特別図柄遊技、第1特別図柄遊技(或いは第1バーチャル遊技)、或いは第2特別図柄遊技(或いは第2バーチャル遊技)の何れかに大当りフラグが入った場合、つまり特別図柄遊技で当りが入った場合には、その当りが実際の当りで有れば、図25の特別図柄遊技表示(大当りフラグ有り)が起動され、大当りフラグの発生した遊技に主表示を切り替える処理を行う(S1400)。
これにより、遊技者の選択に拘わらず大当り遊技の画像が特別図柄表示装置365に表示され、遊技者が大当り遊技の画像演出を見逃すことが防止される。
従って、遊技機361の遊技性を高い状態に維持することが可能になる。
又、遊技者が選択した遊技の特別図柄遊技が提供されている状態で、基本特別図柄遊技、第1特別図柄遊技(或いは第1バーチャル遊技)、或いは第2特別図柄遊技(或いは第2バーチャル遊技)の何れかに大当りフラグが入った場合、つまり特別図柄遊技で当りが入った場合には、その当りがバーチャルの当りであれば、図26の特別図柄遊技表示(バーチャル大当りフラグ有り)が起動されバーチャル大当りフラグの発生した遊技を副表示する処理を行う(S1500)。
これにより、バーチャル大当りフラグが入ると、これまで図27の(A)に示すように、遊技者が選択した遊技の特別図柄遊技が特別図柄表示装置365に表示されていた状態で、バーチャル大当りフラグの発生した遊技の画像が特別図柄表示装置365の副表示エリア429に表示され、遊技者は、この画像を見て、バーチャルな大当り遊技を楽しむことが可能になる。
従って、遊技機361の遊技性が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
次に第4実施例の遊技機451を説明する。
遊技機451は、図28に示すように、既述した遊技機5と同様に、パチンコ遊技を提供するものであって、遊技機451の遊技盤453には、特別図柄遊技を表示する特別図柄表示装置455と、第1特別図柄始動入賞口457と、第2特別図柄始動入賞口459と、第3特別図柄始動入賞口461と、遊技機451のマスコット飾り463と、特別図柄の大当りの場合に開放する大入賞口465とが取り付けられている。
一方、遊技機枠467に取り付けられている発射ハンドル469の近傍には、詳細を後述する遊技選択SW471が配設されている。
又、遊技機451は、遊技機枠467の内部に、図示は省略するが、既述した図2と図3に示すような主制御を行う主基板1と、副制御を行う賞球制御基板3、音声ランプ図柄制御基板7、発射制御基板13、及び電源基板15とほぼ同様の構成を備えている。
発射ハンドル469の近傍の遊技選択SW471は、既述した遊技選択SW117と同様に、図示しない主基板に接続されており、図29に示すように、ランプ内蔵押しボタンスイッチ471A、B、C、D、E、F、Gを備えている。
又、ランプ内蔵押しボタンスイッチ471A、B、C、D、E、F、Gの近傍には、「基本選択」表示473と、「交差選択」表示475と、「右流れ選択」表示477と、「左流れ選択」表示479とが印書されている。
又、ランプ内蔵押しボタンスイッチ471A、B、C、Dには、第1、第2、第3センサと、第1、第2、第3遊技との組み合わせ状態表示471Aa、Bb、Cc、Ddが印書されている。ランプ内蔵押しボタンスイッチ471E、F、Gには、表示状態選択表示471Ee、Ff、Ggが印書されている。
これにより、遊技選択SW471に印書されている「基本選択」表示473と、「交差選択」表示475と、「右流れ選択」表示477と、「左流れ選択」表示479等の表示や説明を見るだけで、遊技機451の使用方法の概要を説明することが可能になる。
この遊技選択SW471によって選択される遊技は、ここでは図30に示すように、行われる。
遊技選択SW471のランプ内蔵押しボタンスイッチ471Aが操作された場合には、指示491に示す基本選択の実遊技(1−1、2−2、3−3)と、交差選択のバーチャル遊技(1−3、3−1)と、右流れ選択のバーチャル遊技(1−2、2−3、3−1)と、左流れ選択のバーチャル遊技(1−3、2−1、3−2)とが行われる。尚、()内の1−1の表示は、第1特別図柄始動入賞口457から出力された始動信号に基づいて、第1遊技が実行されることを、略記したものである。他の記載も同様の規則で略記した。例えば、2−2は、第2特別図柄始動入賞口459から出力された始動信号に基づいて、第2遊技が実行されることを、略記したものであり、3−3は、第3特別図柄始動入賞口461から出力された始動信号に基づいて、第3遊技が実行されることを、略記したものである。
一方、遊技選択SW471のランプ内蔵押しボタンスイッチ471Bが操作された場合には、指示493に示す交差選択の実遊技(1−3、2−2、3−1)と、基本選択のバーチャル遊技(1−1、3−3)と、右流れ選択のバーチャル遊技(1−2、2−3、3−1)と、左流れ選択のバーチャル遊技(1−3、2−1、3−2)とが行われる。
他方、遊技選択SW471のランプ内蔵押しボタンスイッチ471Cが操作された場合には、指示495に示す右流れ選択の実遊技(1−2、2−3、3−1)と、基本選択のバーチャル遊技(1−1、2−2、3−3)と、交差選択のバーチャル遊技(1−3、2−2)と、左流れ選択のバーチャル遊技(1−3、2−1、3−2)とが行われる。
又、遊技選択SW471のランプ内蔵押しボタンスイッチ471Dが操作された場合には、指示497に示す左流れ選択の実遊技(1−3、2−1、3−2)と、基本選択のバーチャル遊技(1−1、2−2、3−3)と、交差選択のバーチャル遊技(3−1、2−2)と、右流れ選択のバーチャル遊技(1−2、2−3、3−1)とが行われる。
図30に示した遊技は、図31に示すように、図示しない主基板による遊技の提供処理過程で、遊技者が選択した組合せで、実遊技が大当りと判断されると(S1600)、当りと判断された遊技の(例えば、第1遊技が当りになった場合には、第1遊技の)大当り遊技が実際に提供される(S1610)。
又、遊技者が選択しなかった組合せで、遊技が大当りと判断されると、つまりバーチャル当りと判断されると(S1620)、ここでバーチャル当りと判断された遊技の(例えば、第1遊技がバーチャル当りになった場合には、第1遊技の)バーチャル大当り遊技が特別図柄表示装置455によって、画像やその他の音響効果などによってバーチャル(仮想)的に、提供される(S1630)。
以上に説明した遊技機451は、始動信号を出力するセンサと、独立して大当りの抽選や大当り遊技の提供を行う遊技との組合せを選択して、大当り遊技を出来るだけ多く得ようとする推測遊技の提供を可能とするものであり、これまでなかった遊技性を提供することが出来るという極めて優れた効果を奏する。
しかも、選択した組み合わせ、以外の組合せで当りが発生するとバーチャル当りを提供して、遊技者に刺激を与えることが出来、遊技者による遊技への参加意欲の向上を図ることが出来るという極めて優れた効果を奏する。
次に、遊技機5、321、361、451の変形例を説明する。
図32は遊技機1005のブロック図、図33は、遊技機1005の正面の一部分を示す部分正面図である。
遊技機1005は、遊技機5、321、361、451と殆どの部分でほぼ同様の構成を有するが、以下に説明する部分の構成が変更、付加されている。
図32に示すように、遊技機1005は、主基板1001と、賞球制御基板1003と、音声ランプ図柄制御基板1007と、発射制御基板1013とを備えている。主基板1001は、詳細を後述する可変基準クロック信号と、固定基準クロック信号とを出力する基準クロック出力回路1140を備えている。
又、基準クロック出力回路1140には、クロック選択SW1117が接続されている。クロック選択SW1117は、ランプ内蔵押しボタン高速選択SW1117Aと、ランプ内蔵押しボタン中速選択SW1117Bと、ランプ内蔵押しボタン低速選択SW1117Cとを備えている。
このクロック選択SW1117は、遊技機5、321、361、451の各選択スイッチ117、341、387、471に更に加えられるもので、図33の(A)に示すように、遊技機1005の遊技機枠1101で、発射ハンドル1109の近傍に取り付けられ、遊技者による操作がし易い様にされている。
又、図33の(B)に示すように、ランプ内蔵押しボタン高速選択SW1117Aの操作面には、スイッチの意味を表す「高速抽選遊技」表示1117Dが印書され、ランプ内蔵押しボタン中速選択SW1117Bには、「中速抽選遊技」表示1117Eが印書され、ランプ内蔵押しボタン低速選択SW1117Cには、「低速抽選遊技」表示1117Fが印書されている。これらランプ内蔵押しボタン高速選択SW1117A、中速センタSW1117B、低速選択SW1117Cは、何れかが操作されると、操作されたものの内蔵ランプが点灯し、他のものは消灯して、選択されている状態であることを表現する。
図32に示す基準クロック出力回路1140は、可変基準クロック信号を出力する可変クロック部1140Sと、固定基準クロック信号を出力する固定クロック部1140Fとを備え、固定クロック部1140Fからは、常に一定の周波数の固定基準クロック信号が出力される。この固定基準クロック信号は、賞球制御基板1003と、発射制御基板1013とに供給され、これらの動作の進行状態を定速度にする。尚、賞球制御基板1003と、発射制御基板1013が、独自に基準クロック信号を生成して、利用する構成でも良い。
可変クロック部1140Sから出力される可変基準クロック信号は、主基板1001と、音声ランプ図柄制御基板1007とに供給され、これらの動作の進行速度の基準となる基準クロックとされる。又、可変クロック部1140Sから出力される可変基準クロック信号は、ランプ内蔵押しボタン高速選択SW1117A、中速選択SW1117B、低速選択SW1117Cの何れが選択されているかによって、周波数が変更されるように構成されている。
例えば、ランプ内蔵押しボタン高速選択SW1117Aが操作されている場合は、主基板1001が大当りの判断のために用いる抽選用の乱数の一周期が3/100分程度になる様に構成され、ランプ内蔵押しボタン中速選択SW1117Bが操作されている場合は、主基板1001が大当りの判断のために用いる抽選用の乱数の一周期が4/100分程度になる様に構成され、ランプ内蔵押しボタン低速選択SW1117Cが操作されている場合は、主基板1001が大当りの判断のために用いる抽選用の乱数の一周期が5/100分程度になる様に構成されている。即ち、ランプ内蔵押しボタン高速選択SW1117A、中速選択SW1117B、低速選択SW1117Cを押した場合の周期の比率が、3:4:5になるように構成されている。従って、主基板1001と、音声ランプ図柄制御基板1007とにおける遊技の進行速度が、ランプ内蔵押しボタン高速選択SW1117A、中速選択SW1117B、低速選択SW1117Cの選択状態によって影響を受け、ランプ内蔵押しボタン高速選択SW1117Aが選択されている場合が一番速く遊技が進行し、ランプ内蔵押しボタン低速選択SW1117Cが選択されている場合が一番遅く遊技が進行する。
以上に説明した遊技機1005は、クロック選択SW1117の選択状態によって遊技の進行速度が変更されることで、以下のような作用効果を奏する。
通常時は、ランプ内蔵押しボタン中速選択SW1117Bを選択して、他の形式の遊技機とほぼ同様の進行速度の状態で遊技を楽しむ。
この状態で、確率変動大当りを引いた場合には、ランプ内蔵押しボタン高速選択SW1117Aを選択して、遊技の進行速度を速くする。これにより、確変遊技の消化速度が速くなり、短時間で、大量の賞球を得ることが出来たり、次の大当りの発生間隔を短縮して、短時間に多くの大当り遊技を楽しむことが可能になる。従って、遊技の興趣を更に向上することが出来る。
大当りが遠のいて、長時間が経過した場合、つまりスランプ状態になった場合には、それまで選択していたクロック選択SW1117の位置を変更して、変化を求めるという使い方が可能になる。この様に変化を求めることで、抽選の状態が変化したり、特別図柄の変動状態が変化することで、スランプ状態からの脱出を積極的に働きかけたという意識が生まれ、更なる遊技の継続意欲の向上を図ることが可能になる。従って、遊技機の稼働率の向上を図ることが可能になる。
高交換率営業や、無制限営業などで、1分間当りのスタート回数が少な目に調整されている場合に、ランプ内蔵押しボタン低速選択SW1117Cを選択して遊技の進行速度を遅くすることで、スタート回数の低下によるアイドリング状態への以降を防止することが可能になる。従って、アイドリング状態へ移行した場合の空しさや遊技性の低下を防止することが出来る。
低交換率営業等で、釘調整が甘くされている場合に、ランプ内蔵押しボタン高速選択SW1117Aを選択して遊技の進行速度を速くすることで、保留数が一杯になる時間の増加を防止することが出来る。これにより、遊技者は、時間当りの遊技機会を多くすることが出来て、当りの機会を多くでき、遊技の興趣を向上することが出来る。又、遊技場は、保留数が一杯になった場合に、遊技者により実行される止め打ちの防止効果を得ることが出来、遊技機の稼働率の向上と、売り上げの向上効果を得ることが出来る。
尚、遊技機5と同様に、選択されなかったクロックによる遊技の擬似大当り抽選を行うように構成し、擬似大当りが発生した場合に、擬似大当りの状態を特別図柄表示装置の一部分に表示するようにしても良い。
以上に説明した遊技機1005は、遊技機5の第1、第2、第3遊技の進行速度の変更、遊技機321の第1、第2遊技の進行速度の変更、遊技機361の基本、第1、第2遊技の進行速度の変更、遊技機451の第1、第2遊技、第3遊技の進行速度の変更を行うことが可能になり、各遊技機5、321、361、451の独立して動作する特別図柄遊技の進行速度を変更するすることで、より遊技客の欲求に従う遊技を提供することが可能になって、顧客満足度が向上するという極めて優れた効果を奏する。
尚、遊技機1005は、遊技機5、321、361、451の各遊技を同時に進行速度を変更するものであるが、これに加えて、或いは替えて、各遊技を別々に遊技の進行速度を変更することが出来る構成にしても良い。例えば、遊技機5の第1遊技の進行速度を遅くし、第2遊技の進行速度を中位にし、第3遊技の進行速度を速くすることが出来る構成にしても良い。
以上に説明した遊技機5、321、361、451、1005は、以下に示す効果を奏する。
遊技機321は、今提供されている遊技、例えば大当り遊技や外れ遊技が、第1、又は第2特別図柄遊技による抽選結果によるものであるか否かが分かるようになり、例えば、遊技機の遊技性を向上するために、実際の遊技と、実際の遊技に似せた仮想の遊技を提供する遊技機に適用した場合に、遊技機の状態を把握することが容易になる。また、複数の特別図柄遊技の保留を別々に行えるる遊技機321に適用した場合に、どの特別図柄遊技、ここでは第1、又は第2特別図柄遊技に格納されている抽選結果による遊技が現在提供されているのかの把握が容易になる。或いは、次に始動信号を入力した場合に、どの特別図柄遊技の保留になるのかの判断が容易になる。
これらの結果、将来提供されるであろう色々なタイプ、例えば、実際の遊技とは独立して、仮想のストーリが展開する仮想遊技を提供して、遊技機321から受ける興趣を最大限に利用したり、独立して動作する特別図柄遊技を多数備えて、様々な遊技者の望む遊技性を提供することが可能な遊技機に適用して、遊技機の真実の状態を報知して、遊技機321の攻略に役立てて貰うことが出来る発展性のある技術の提供が可能になると言う極めて優れた効果を奏する。
遊技機5は、独立して動作する特別図柄遊技を選択する数が多いほど始動信号に対する当りの判断頻度が多くなるが、この頻度が多くなるに応じて、大当りに達する条件を満たすまでの、始動信号に対する当りの判断機会が多く必要になる。
従って、この特徴を生かして例えば、遊技者に興趣が有り、かつ大当りに近づいたことを表現する画像表示の提供が可能になり、大当りから遠ざかっている、いわゆるスランプ時に遊技者に大当り以外の楽しみを与えることが出来、遊技性を向上することが可能になると言う極めて優れた効果を奏する。
例えば、始動信号に対する当り毎に、興趣のある画像の提供と、後何回その当りがあると、大当りになるかを理解することが出来る画像を提供することができる。この様にすることで、興趣があり、かつ当りに近づいた度合いを反映した意義のある画像が頻繁に表示されるようになり、遊技者が大当りの期待度を高くしながら興趣のある画像を楽しむことが可能になる。
しかも、複数の特別図柄遊技を選択することで、これらが同時に大当りの提供条件に達するように出来、これにより、いわゆる連ちゃん状態の提供が可能になる。
また、頻繁に当たることなく、1回の始動信号に対する当りによって、大当り遊技が実行されることを選択することも可能であり、様々な遊技者の要望に答えることが出来るという効果を奏する。
その上、特別図柄遊技毎の積算された遊技当り数を削除することを可能にする構成を加えることで、継続して遊技を行っていた遊技者が、遊技を止めるときに遊技当り数を削除して席を離れることが可能になる。
この結果、自分で貯めた遊技当り数の積算値を削除してから遊技を止めることが出来、次に遊技を行うものにフリーライドされる悔しさを解消することが出来る。従って、遊技の楽しみを少しでも邪魔する原因を解消することが出来るという極め優れた効果を奏する。
又、選択した特別図柄遊技の現実の遊技と、選択されなかった特別図柄遊技の仮想の遊技とが並行して行われる。
これにより、選択しなかった特別図柄遊技の当りに基づいて、仮想の大当り遊技(バーチャル当り遊技)の提供が出来、遊技者に興趣のある画像の提供機会が多くなると言う効果を奏する。つまり、現実に大当りが発生した場合以外にも、遊技機の遊技性を向上する機能を付加できるという極めて優れた効果を奏する。
遊技機361は、遊技者が入球穴を賞品を排出する入賞口とするか、スタート信号を出力する始動口とするかの選択を可能にし、遊技者の好みに応じた遊技性を提供することが出来るという極めて優れた効果を奏する。
遊技機451は、複数のスタートセンサと抽選手段との組合せを遊技者が自由に選択して、大当りを狙った遊技法を試すことが出来るという遊技性を備えることが出来るという極めて優れた効果を奏する。
尚、本発明は、上記の各実施例に限定されるものではなく、様々な態様の実施が可能である。特に、遊技機の形式は、パチンコ機に限定されるものではなく、遊技球を用いた遊技機やメダルやコインを用いた遊技機など、どの様なものであっても適用可能である。又、パチンコ機の形式もどの様な形式のものでも適用可能である。
次に、特許請求の範囲の各構成と、実施の態様との対応関係を説明する。
請求項1、請求項2の遊技機は、遊技機321が対応する。
従って、抽選手段は、遊技機321の図示しない主基板の慣用されている遊技乱数生成(抽選)処理が対応する。
格納手段は、遊技機321の図示しない主基板の慣用されている格納機能が2組設けられている。ここでは、抽選結果を5個格納する第1格納と、第2格納とが設けられている。
遊技提供手段は、S1030、S1070によって、通常特別図柄遊技を提供する処理と、S1090によって第2特別図柄遊技を提供する処理とが対応する。
格納量表示手段は、第1特別図柄遊技保留数表示装置327と、第2特別図柄遊技保留数表示装置329とが対応する。
状態表示手段の入力待機中の表示は、次格納表示ランプ333の点灯が対応する。
状態表示手段の稼働中であることの表示は、液晶カバー335を透明状態にする保留ランプアクティブ処理(S1040、S1010)が対応する。
請求項3の遊技機は、遊技機5が対応する。
請求項3のスタート信号入力手段は、特別図柄始動入賞口111が対応する。
請求項3の複数の抽選手段は、主基板1によって行われる図示しない遊技乱数生成(抽選)処理が対応し、第1遊技、第2遊技、第3遊技用に独立して抽選が行われる構成が対応する。
請求項3の抽選手段選択手段は、遊技選択SW117と、この遊技選択SW117の3つのランプ内蔵押しボタンスイッチ117A、117B、117Cを操作することで行われ処理が対応する。
請求項3の遊技提供手段は、S300の処理によって実行される処理が対応する。
請求項3の抽選手段数検出手段は、S220の処理に伴って実行される処理が対応する。
請求項3の遊技当り数積算手段は、S230、S240、S250の処理が対応する。
請求項3の当り遊技指令手段は、S300の処理が対応する。
請求項4は、特別図柄始動入賞口111を複数設置した場合を想定したものである。
請求項5の遊技提供手段は、S100で入力した乱数で、第1遊技が提供され、S130で入力した乱数で、第2遊技が提供され、S160で入力した乱数で第3遊技が提供されることが対応する。
請求項6の遊技当り数積算手段は、S220〜S250の処理と、図11のS600〜S690の処理とに対応する。
請求項7は、図7に基づいて説明した内容が対応する。
請求項8の遊技当り数報知手段は、図14のS900〜S940の処理によって、図15に示す表示315を行う構成が対応する。
請求項9の遊技当り数報知許可手段は、図12のS700〜S770の処理と、図13のS800〜S820の処理とによって、表示可ランプ54を点灯する構成が対応する。
請求項10の削除手段は、S310の処理が対応する。
請求項11の仮想遊技提供手段は、図9のS450によって、特別図柄表示装置47にバーチャル大当り遊技の図柄を表示する構成が対応する。
請求項11の仮想抽選手段数検出手段は、図6のS270の処理が対応する。
請求項11の仮想遊技当り数積算手段は、S280、S290が対応する。
請求項11の仮想当り遊技指令手段は、S300の処理が対応する。
請求項12の仮想遊技提供手段は、図7に示すように、第1、2、3遊技毎にバーチャル大当り数が積算され、この積算状態に応じて、第1、2、3遊技毎に、バーチャル大当り遊技の図柄を表示する構成が対応する。
請求項13の仮想遊技当り数積算手段は、図7に示すように、第1、2、3遊技毎にバーチャル大当り数の積算を行う構成が対応する。
請求項14の仮想遊技当り数が上記複数の抽選手段の各々に対応して分別されて積算されることは、図7に示すように、第1、2、3遊技毎にバーチャル大当り数の積算を行うことが対応する。
請求項15の仮想遊技当り数報知手段は、図15に示すように、特別図柄表示装置47に行う表示315にバーチャル大当り数を表示する構成が対応する。
請求項16の仮想遊技当り数報知許可手段は、図12のS700〜S770の処理と、図13のS800〜S820の処理とによって、表示可ランプ54を点灯する構成が対応する。
請求項17の削除手段は、S310の処理が対応する。
請求項18は、遊技機361が対応し、入球穴は、特別図柄始動入賞口367、第1可変口375、第2可変口377が対応する。
請求項18のスタート信号入力手段と、抽選手段とは、図示しない主基板が備える。
請求項18の抽選手段選択手段は、遊技選択SW387が対応する。
請求項18の遊技提供手段は、S1140、S1170、S1210、S1240によって特別図柄遊技を提供する構成が対応する。
請求項18の賞品排出停止手段は、弁機構409を開口401を塞ぐスタートチェッカー位置421にする構成が対応する。
請求項19の入球穴を複数備えるは、特別図柄始動入賞口367、第1可変口375、第2可変口377が設けられていることが対応する。
請求項20の仮想遊技提供手段は、S1150、S1180、S1220の処理で、S1500が行われ、図27の副表示エリア429にバーチャル大当り遊技の図柄を表示する構成が対応する。
請求項21の選択外中止手段は、図23によるS1100〜S1240の処理が対応する。
請求項22は、遊技機451が対応し、複数のスタートセンサは、第1特別図柄始動入賞口457と、第2特別図柄始動入賞口459と、第3特別図柄始動入賞口461とが設けられていることが対応する。
請求項22の複数の抽選手段は、図示しない主基板が備える。
請求項22の実接続手段は、遊技選択SW471の各ランプ内蔵押しボタンスイッチ471A、B、C、Dの選択状態によって接続を切り替える主基板が備える構成が対応する。
請求項22の組み合わせ変更手段は、遊技選択SW471の各ランプ内蔵押しボタンスイッチ471A、B、C、Dが対応する。
請求項22の遊技提供手段は、図31のS1600、S1610の処理が対応する。
請求項23の仮想接続手段は、遊技機451の主基板の機能によって提供される。
請求項23の仮想抽選結果抽出手段は、S1620の処理が対応する。
請求項23の仮想遊技提供手段は、S1630の処理によってバーチャル当りを提供する構成が対応する。
請求項24は、バーチャル当りが特別図柄表示装置455によって表示される構成が対応する。