JP2009230688A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009230688A
JP2009230688A JP2008078353A JP2008078353A JP2009230688A JP 2009230688 A JP2009230688 A JP 2009230688A JP 2008078353 A JP2008078353 A JP 2008078353A JP 2008078353 A JP2008078353 A JP 2008078353A JP 2009230688 A JP2009230688 A JP 2009230688A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
correction
image data
processing apparatus
distortion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008078353A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5141960B2 (ja
Inventor
Kazuma Takahashi
一真 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MegaChips Corp
Original Assignee
MegaChips Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MegaChips Corp filed Critical MegaChips Corp
Priority to JP2008078353A priority Critical patent/JP5141960B2/ja
Publication of JP2009230688A publication Critical patent/JP2009230688A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5141960B2 publication Critical patent/JP5141960B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】樽型歪みの補正処理を簡素化することができる画像処理装置を提供することを課題とする。
【解決手段】水平成分補正部11は、中間画像データ30pの各画素と歪み画像データ20pの各画素との対応関係を示す水平成分補正テーブル50を用いて、水平成分補正処理を実行する。歪み画像データ20の画像中心を通る水平軸および垂直軸で分割された領域ごとに水平成分補正処理が実行されることで、樽型歪みの水平成分が補正された中間画像データ30が作成される。次に、垂直成分補正部12が、補正画像データ40pの各画素と、中間画像データ30pの各画素との対応関係を示す垂直成分補正テーブル60を用いて、垂直成分補正処理を実行する。分割された領域ごとに垂直成分補正処理が実行されることによって、中間画像データ30から、樽型歪みが補正された補正画像データ40が作成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像データに生じた樽型歪みを補正する画像処理装置に関する。
デジタルカメラなどによって撮像した画像データには、レンズの収差に起因した樽型歪みが発生する。樽型歪みが生じた画像データは、球状に膨らんで見える。つまり、樽型歪みが生じた画像データでは直線が曲がって見えるので、樽型歪みは、画像データの見た目に大きな影響を与える。このため、デジタルカメラなどには、樽型歪みを補正する画像処理装置が従来から搭載されている。
樽型歪みに伴う画像の変位は、画像データの画像中心からの距離の三乗に比例して大きくなる性質がある。従来の画像処理装置は、この性質を利用して、画像データの画素のアドレスを画像中心からの距離に応じて変換することで樽型歪みを補正している。しかし、画像中心からの距離に応じた変換処理では、画像データを格納したフレームメモリに対するランダムアクセスが頻発するという問題がある。
特開平5−176216号公報
また、上述した従来の画像処理装置とは異なる処理によって、樽型歪みを補正する処理装置が上記特許文献1に開示されている。
特許文献1に係る処理装置では、歪み補正後の画素のアドレスと、歪み補正前の画素のアドレスとを対応付けたアドレス補正テーブルを保持している。アドレス補正テーブルは、画像中心を通る水平軸と垂直軸とによって分割された4つの領域のうちいずれか一つの領域に対応している。特許文献1に係る画像処理装置は、アドレス補正テーブルを用いて歪み補正前の画素のアドレスを、歪み補正後の画素のアドレスに変換する。また、アドレス補正テーブルは、他の領域における補正にも繰り返し使用される。
しかしながら、特許文献1に係る処理装置では、歪み補正後の画素に対応する歪み補正前の画素のアドレスが小数値で表わされる場合、対応する歪み補正前の画素を補間する必要がある。つまり、対応する歪み補正前の画素を、水平方向に隣接する二つの歪み補正前の画素と、垂直方向に隣接する二つの歪み補正前の画素とによって補間しなければならない。この結果、補間処理が複雑となり、処理装置の回路規模が大きくなるという問題があった。
そこで、本発明は前記問題点に鑑み、樽型歪みの補正処理を簡素化することができる画像処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、第1方向成分補正テーブルを用いて歪み画像データに生じている樽型歪みの第1方向成分を補正して、中間画像データを作成する第1方向成分補正部と、第1方向に垂直な第2方向に関する第2方向成分補正テーブルを用いて前記中間画像データに生じている前記樽型歪みの第2方向成分を補正して、補正画像データを作成する第2方向成分補正部と、を備え、前記第1方向成分補正テーブルは、前記中間画像データの中間画素と、前記中間画素に対応する前記歪み画像データの歪み画素を特定するための第1方向歪み情報とを対応付けており、前記第2方向成分補正テーブルは、前記補正画像データの補正画素と、前記補正画素に対応する前記中間画素を特定するための第2方向歪み情報とを対応付けていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記中間画素に隣接する画素のうち、前記中間画像データの画像中心を通る第2方向軸側に隣接する画素を隣接中間画素とした場合、前記第1方向成分補正部は、前記中間画素に対応する前記歪み画素を、前記中間画素に対応する前記第1方向歪み情報と、前記隣接中間画素に対応する前記歪み画素のアドレスとを用いて特定する歪み画素特定部、を含むことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2に記載の画像処理装置において、前記第1方向歪み情報は、前記中間画素に対応する前記歪み画素と、前記隣接中間画素に対応する前記歪み画素との距離を示す情報であることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項2に記載の画像処理装置において、前記中間画素に対応する第1方向距離情報が、前記中間画素に対応する前記歪み画素と前記隣接中間画素に対応する前記歪み画素との距離で表わされる場合、前記第1方向歪み情報は、前記中間画素に対応する前記第1方向距離情報と、前記隣接中間画素に対応する前記第1方向距離情報との差分情報であることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像処理装置において、前記補正画素に隣接する画素のうち、前記補正画像データの画像中心を通る第1方向軸側に隣接する画素を隣接補正画素とした場合、前記第2方向成分補正部は、前記補正画素に対応する前記中間画素を、前記補正画素に対応する前記第2方向歪み情報と、前記隣接補正画素に対応する前記中間画素のアドレスとを用いて特定する中間画素特定部、を含むことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5に記載の画像処理装置において、前記第2方向歪み情報は、前記補正画素に対応する前記中間画素と、前記隣接補正画素に対応する前記中間画素との距離を示す情報であることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項5に記載の画像処理装置において、前記補正画素に対応する第2方向距離情報が、前記補正画素に対応する前記中間画素と、前記隣接補正画素に対応する前記中間画素との距離で表わされる場合、前記第2方向歪み情報は、前記補正画素に対応する前記第2方向距離情報と、前記隣接中間画素に対応する前記第2方向距離情報との差分情報であることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の画像処理装置において、前記第1方向成分補正テーブルは、前記中間画像データの画像中心を通る第1方向軸および第2方向軸によって分割される複数の第1方向補正領域のうち、いずれか一つの第1方向補正領域に対応しており、前記第1方向成分補正部は、各第1方向補正領域における前記樽型歪みの第1方向成分の補正に、前記第1方向成分補正テーブルを用いることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項8に記載の画像処理装置において、前記第1方向成分補正部は、前記いずれか一つの第1方向補正領域と異なる第1方向補正領域において前記樽型歪みの第1方向成分を補正する場合、前記異なる第1方向補正領域の中間画素のアドレスを前記いずれか一つの第1方向補正領域の中間画素のアドレスに変換する中間画素アドレス変換部、を含み、前記第1方向成分補正部は、前記異なる第1方向補正領域の中間画素に対応する前記第1方向歪み情報を、変換された中間画素のアドレスを用いて取得することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の画像処理装置において、前記第2方向成分補正テーブルは、前記補正画像データの画像中心を通る第1方向軸および第2方向軸によって分割される複数の第2方向補正領域のうち、いずれか一つの第2方向補正領域に対応しており、前記第2方向成分補正部は、各第2方向補正領域における前記樽型歪みの第2方向成分の補正に、前記第2方向成分補正テーブルを用いることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項10に記載の画像処理装置において、前記第2方向成分補正部は、前記いずれか一つの第2方向補正領域と異なる第2方向補正領域において前記樽型歪みの第2方向成分を補正する場合、前記異なる第2方向補正領域の補正画素のアドレスを前記いずれか一つの第2方向補正領域の補正画素のアドレスに変換する補正画素アドレス変換部、を含み、前記第2方向成分補正部は、前記異なる第2方向補正領域の補正画素に対応する前記第2方向歪み情報を、変換された補正画素のアドレスを用いて取得することを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の画像処理装置において、前記第1方向は、水平方向および垂直方向のいずれかであることを特徴とする。
本発明の画像処理装置は、樽型歪みの補正処理において、樽型歪みの水平成分を補正して中間画像データを作成した後で、中間画像データに生じている樽型歪みの垂直成分を補正する。これにより、水平成分の補正における中間画素の補間処理に水平方向に隣接する二つの歪み画素を用い、垂直成分の補正における補正画素の補間処理に垂直方向に隣接する二つの中間画素を用いることができる。つまり、本発明の画像処理装置は、樽型歪みの補正における画素の補間処理を簡素化することができる。
また、水平成分補正テーブルは、中間画素と水平歪み情報とを対応付けており、水平歪み情報は、中間画素に対応する歪み画素と隣接中間画素に対応する歪み画素との距離を示す情報である。このため、水平歪み情報として記録される数値の範囲が限定されるため、水平成分補正テーブルのデータサイズを小さくすることができる。
同様に、垂直成分補正テーブルは、補正画素と垂直歪み情報とを対応付けており、垂直歪み情報は、補正画素に対応する中間画素と隣接補正画素に対応する中間画素との距離を示す情報である。このため、垂直歪み情報として記録される数値の範囲が限定されるため、垂直成分補正テーブルのデータサイズを小さくすることができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態に係る画像処理装置1の機能的構成を示すブロック図である。画像処理装置1は、デジタルカメラなどに搭載され、画像データに生じた樽型歪みを補正する装置である。
画像処理装置1は、水平成分補正部11と、垂直成分補正部12と、フレームメモリ13、14と、補正テーブル保持部15とを備える。なお、本実施の形態において、画像処理装置1は、二つのフレームメモリ13、14を備えた構成としているが、一つのフレームメモリを備えた構成としてもよい。また、水平成分補正部11と垂直成分補正部12とが、単一の回路によって実現されてもよい。
水平成分補正部11は、歪み画像データ20に生じている樽型歪みの水平成分を補正する水平成分補正処理を実行して、中間画像データ30を作成する。水平成分補正部11は、補正制御部111と、水平ライン読出部112と、歪み画素特定部113と、アドレス変換部114とを備えている。
補正制御部111は、水平成分を補正する領域、読出ラインなどを指定する。水平ライン読出部112は、補正制御部111の指示に基づいて、フレームメモリ13から歪み画像データ20の画素を読み出す。歪み画素特定部113は、中間画像データ30の画素に対応する歪み画像データ20の画素を特定する。アドレス変換部114は、中間画像データ30の画素のアドレスを、水平成分補正テーブル50が対応するアドレスに変換する。
垂直成分補正部12は、中間画像データ30に残っている樽型歪みの垂直成分を補正する垂直成分補正処理を実行して、樽型歪みが補正された補正画像データ40を作成する。垂直成分補正部12は、補正制御部121と、垂直ライン読出部122と、中間画素特定部123と、アドレス変換部124とを備えている。
補正制御部121は、垂直成分を補正する領域、読出ラインなどを指定する。垂直ライン読出部122は、補正制御部121の指示に基づいて、フレームメモリ14から中間画像データ30の画素を読み出す。中間画素特定部123は、補正画像データ40の画素に対応する中間画像データ30の画素を特定する。アドレス変換部124は、補正画像データ40の画素のアドレスを、垂直成分補正テーブル60が対応するアドレスに変換する。
フレームメモリ13は、歪み画像データ20あるいは中間画像データ30を格納する。フレームメモリ14は、中間画像データ30あるいは補正画像データ40を格納する。補正テーブル保持部15は、水平成分補正テーブル50と、垂直成分補正テーブル60とを保持している。
<座標系の定義>
まず、樽型歪みの補正処理に用いる座標系を定義する。なお、歪み画像データ20に生じている樽型歪みは、後述するx軸およびy軸に対してそれぞれ対称であるものとする。
図2は、樽型歪みの補正処理に用いる座標系を示す図である。歪み画像データ20の画像中心を原点Oとし、中間画像データ30および補正画像データ40の各画像中心を、原点Oに一致させる。なお、図2に示す各画像データの水平ラインおよび垂直ラインは、それぞれ一致している。原点Oを通過する水平軸、垂直軸を、それぞれx軸、y軸とする。
歪み画像データ20の画素を歪み画素Aとし、座標(x,y)の歪み画素Aを歪み画素A(x,y)と記述する。中間画像データ30の画素を中間画素Bとし、座標(x,y)の中間画素Bを中間画素B(x,y)と記述する。補正画像データ40の画素を補正画素Cとし、座標(x,y)の補正画素Cを補正画素C(x,y)と記述する。歪み画素Aにおけるx、yの最大値を、それぞれXa、Yaとし、補正画素Cにおけるx、yの最大値を、それぞれXc、Ycとする。
x≧0、y≧0の領域を領域Pとし、x≧0、y<0の領域を領域Qとし、x<0、y<0の領域を領域Rとし、x<0、y≧0の領域を領域Sとする。
領域P、Q、R、Sに対応する歪み画像データ20を、それぞれ歪み画像データ20p、20q、20r、20sとする。同様に、各領域に対応する中間画像データ30を、それぞれ中間画像データ30p、30q、30r、30sとする。各領域に対応する補正画像データ40を、それぞれ補正画像データ40p、40q、40r、40sとする。
<樽型歪みの補正処理の概要>
次に、樽型歪みの補正処理の概要について説明する。画像処理装置1は、歪み画像データ20に生じた樽型歪みの補正処理を、水平成分補正処理、垂直成分補正処理の順に実行する。
図3は、水平成分補正処理における歪み画像データ20の変化を示す図である。水平成分補正処理は、領域P、Q、R、Sごとに個別に行われる。まず、領域Pの歪み画素Aがx軸の正の方向に移動することによって、歪み画像データ20pが中間画像データ30pに置き換わる。続いて、領域Qの歪み画素Aがx軸の正の方向に移動することによって、歪み画像データ20qが中間画像データ30qに置き換わる。領域Rの歪み画素Aがx軸の負の方向に移動することによって、歪み画像データ20rが中間画像データ30rに置き換わる。領域Sの歪み画素Aがx軸の負の方向に移動することによって、歪み画像データ20sが中間画像データ30sに置き換わる。このようにして、歪み画像データ20に生じている樽型歪みの水平成分が補正された中間画像データ30が作成される。
図4は、垂直成分補正処理における中間画像データ30の変化を示す図である。垂直成分補正処理は、水平成分補正処理と同様に、領域P、Q、R、Sごとに個別に行われる。まず、領域Pの中間画素Bがy軸の正の方向に移動することによって、中間画像データ30pが補正画像データ40pに置き変わる。続いて、領域Qの中間画素Bがy軸の負の方向に移動することによって、中間画像データ30qが補正画像データ40qに置き換わる。領域Rの中間画素Bがy軸の負の方向に移動することによって、中間画像データ30rが補正画像データ40rに置き換わる。領域Sの中間画素Bがy軸の正の方向に移動することによって、中間画像データ30sが補正画像データ40sに置き換わる。このように、中間画像データ30に残っている樽型歪みの垂直成分が補正されることによって、樽型歪みの補正処理が完了する。
<水平成分補正テーブルおよび垂直成分補正テーブル>
次に、水平成分補正テーブル50および垂直成分補正テーブル60について説明する。水平成分補正テーブル50を用いた水平成分補正処理、垂直成分補正テーブル60を用いた垂直成分補正処理の詳細については、後述する。
図5は、水平成分補正テーブル50の一例を示す図である。水平成分補正テーブル50は、領域Pにおける中間画素Bと、中間画素Bに対応する歪み画素Aを特定するための水平歪み情報とを対応付けている。図5に示すように、水平成分補正テーブル50では、各中間画素Bに対して、水平歪み情報としてピッチデータDxが割り当てられている。
ピッチデータDxは、中間画素Bに対応する歪み画素Aと、中間画素Bのy軸側に隣接する中間画素B’に対応する歪み画素Aとの距離を示している。中間画素B(x,y)に歪み画素A(xa,y)が対応し、中間画素B’(x−1,y)に歪み画素A’(xb,y)が対応する場合、中間画素B(x,y)に対応するピッチデータDxは、xa−xbで表わされる。たとえば、中間画素B(3,1)に対応するピッチデータDxの値は、0.9である。これは、中間画素B(3,1)に対応する歪み画素Aと、中間画素B(2,1)に対応する歪み画素Aとの距離が、0.9であることを示している。
図6は、垂直成分補正テーブル60の一例を示す図である。垂直成分補正テーブル60は、領域Pにおける補正画素Cと、補正画素Cに対応する中間画素Bを特定するための垂直歪み情報とを対応付けている。図6に示すように、垂直成分補正テーブル60では、各補正画素Cに対して、垂直歪み情報としてピッチデータDyが割り当てられている。
ピッチデータDyは、補正画素Cに対応する中間画素Bと、補正画素Cのx軸側に隣接する補正画素C’に対応する中間画素B’との距離を示している。補正画素C(x,y)に中間画素B(x,ya)が対応し、補正画素C’(x,y−1)に中間画素B’(x,yb)が対応する場合、補正画素C(x,y)に対応するピッチデータDyは、ya−ybとなる。たとえば、補正画素C(1,2)に対応するピッチデータDxの値は、0.95である。これは、補正画素C(1,2)に対応する中間画素Bと、補正画素C(1,1)に対応する中間画素Bとの距離が、0.95であることを示している。
ここで、ピッチデータDx、Dyの算出方法について簡単に説明する。ピッチデータDx、Dyの算出には、デジタルカメラのレンズの収差が画像中心Oからの距離の3乗に比例する性質を用いる。デジタルカメラのレンズの収差に伴う歪み率をγ、補正画素Cの画像中心Oからの距離をuとする。この場合、補正画素Cに対応する歪み画素Aは、補正画素Cから原点O方向にγuの距離だけ移動した位置に存在する。この関係を用いて、ピッチデータDx、Dyを求めることができる。
<水平成分補正処理の流れ>
次に、水平成分補正部11が実行する水平成分補正処理について詳しく説明する。図7は、領域Pにおける水平成分補正処理の流れを示すフローチャートである。
歪み画像データ20が画像処理装置1に入力されることで、水平成分補正処理が開始される。水平成分補正部11は、歪み画像データ20をフレームメモリ13に格納し、水平成分補正テーブル50を補正テーブル保持部15から取得する。
補正制御部111は、水平成分補正処理の対象領域として領域Pを指定し、図7に示す処理を開始する。具体的には、補正制御部111が、中間画素Bを作成する水平ライン(以下、「対象水平ライン」という)として、x≧0かつy=0の水平ラインを指定する(ステップS101)。水平ライン読出部112は、対象水平ラインに対応する歪み画素Aをフレームメモリ13から読み出す(ステップS102)。つまり、水平成分補正処理において、歪み画素Aはx軸方向に読み出される。
水平成分補正処理では、対象水平ラインごとに、中間画素Bに対応する歪み画素Aを特定して中間画素Bを作成する処理が行われる。歪み画素特定部113は、ピッチデータ累積値Dx_s=0、x=0とする(ステップS103)。
次に、x=0の場合(ステップS104においてYes)、歪み画素特定部113は、中間画素B(0,y)の画素値に、歪み画素A(0,y)の画素値を割り当てる(ステップS114)。これは、y軸上に位置する歪み画素A(0,y)には、樽型歪みの水平成分が存在しないためである。
一方、x=0でない場合(ステップS104においてNo)、歪み画素特定部113は、水平成分補正テーブル50を参照して、中間画素B(x,y)に対応するピッチデータDxを取得する(ステップS105)。取得したピッチデータDxがピッチデータ累積値Dx_sに加算される(ステップS106)。歪み画素特定部113は、中間画素B(x,y)に歪み画素A(Dx_s,y)が対応すると判定し、中間画素B(x,y)の画素値を取得する(ステップS107)。
ステップS105〜S107の処理についてさらに詳しく説明する。図8は、領域Pにおける中間画素Bと歪み画素Aとの対応関係を示す図である。図8に示すピッチデータDxの値は、図5に示す水平成分補正テーブル50に対応している。
ここで、中間画素B(4,0)を例にして説明する。ステップS105において、中間画素B(4,0)に対応するピッチデータDx(=0.9)が取得される。中間画素B(3,0)に対応するピッチデータ累積値Dx_sは、2.9である。このため、ステップS106の処理によって、中間画素B(4,0)に対応するピッチデータ累積値Dx_sは、3.8となる。この結果、ステップS107において、中間画素B(4,0)に対応する歪み画素Aは、歪み画素A(3.8,0)と特定され、歪み画素A(3.8,0)の画素値が、中間画素B(4,0)の画素値として割り当てられる。中間画素B(3,0)、B(5,0)のそれぞれに対応する歪み画素Aも、同様にして特定することができる。
また、歪み画素A(3,0)、A(4,0)の画素値をそれぞれVa、Vbとした場合、歪み画素A(3.8,0)の画素値Vcは、Vc=0.2Va+0.8Vbとなる。このように、特定された歪み画素Aのx座標が小数値の場合、特定された歪み画素のx軸方向両側に存在し、かつx座標が整数値である二つの歪み画素Aを用いて、特定された歪み画素Aの補間処理が行われる。
次に、歪み画素特定部113は、xをインクリメントする(ステップS108)。x>Xcでない場合(ステップS109においてNo)、歪み画素特定部113は、ステップS105に示す処理に戻る。
一方、x>Xcである場合(ステップS109においてYes)、歪み画素特定部113は、対象水平ラインにおける中間画素Bの作成が終了したと判断し、作成した中間画素Bを、フレームメモリ13に格納する(ステップS110)。このとき、フレームメモリ13に格納されている対象水平ラインの歪み画素Aが、作成した中間画素Bに書き換えられる。
次に、補正制御部111は、yをインクリメントする(ステップS111)。y>Yaでない場合(ステップS112においてNo)、インクリメントされたyの値に基づく新たな対象水平ラインが指定される(ステップS113)。これにより、水平成分補正部11は、ステップS102に示す処理に戻る。一方、y>Yaとなった場合(ステップS112においてYes)、補正制御部111は、中間画像データ30pの作成が完了したと判断し、図7に示す処理を終了する。
領域Pに対する水平成分補正処理が終了した後で、水平成分補正部11は、水平成分補正テーブル50を用いて、領域Q、R、Sの順に、各領域に対する水平成分補正処理を実行する。なお、領域Q、R、Sにおける水平成分補正処理は、基本的には、上述した領域Pにおける水平成分補正処理と同様である。
ただし、xの符号、yの符号、対象水平ラインの指定順序および中間画素Bを作成する処理の処理方向が、各領域で異なる。このため、x、yの演算処理の内容が、各領域で異なる。図9は、各領域における対象水平ラインの指定順序と、中間画素Bを作成する処理の処理方向とを示す図である。各領域において、対象水平ラインは、x軸側に位置する水平ラインから順次指定される。また、中間画素Bを作成する処理が、y軸側から順次行われる。
また、図9に示す一点鎖線は、各領域の境界線を示している。x軸上の画素は領域P、領域Sに含まれ、y軸上の画素は、領域P、領域Qに含まれる。このため、図7に示すフローチャートにおけるx、yの初期値が各領域で変化する。
この結果、領域Q、R、Sにおける水平成分補正処理は、上述した領域Pにおける水平成分補正処理と、以下に示す点がそれぞれ異なる。
水平成分補正テーブル50は、領域Pの中間画素Bに対応している。このため、領域Q、R、Sの中間画素Bに対応するピッチデータDxを取得する場合、領域Q、R、Sの中間画素Bのアドレスを変換した上で、水平成分補正テーブル50を参照する必要がある。このため、ステップS105に示す処理では、アドレス変換部114が中間画素Bのアドレスを領域Pに対応するアドレスに変換し、歪み画素特定部113は、変換されたアドレスに基づいてピッチデータDxを取得する。
領域Qの場合、ステップS101においてy=−1となる。ステップS111においてyはデクリメントされ、ステップS112における条件式は、y<−Ycとなる。
領域Rの場合、ステップS101においてy=−1、ステップS103においてx=−1となる。ステップS106に示す式は、Dx_s=Dx_s−Dxとなる。ステップS108においてxはデクリメントされ、ステップS109における条件式は、x<−Xcとなる。ステップS111においてyはデクリメントされ、ステップS112における条件式は、y<−Ycとなる。
領域Sの場合、ステップS103においてx=−1となる。ステップS106に示す式は、Dx_s=Dx_s−Dxとなる。ステップS108においてxはデクリメントされ、ステップS109における条件式は、x<−Xcとなる。
このようにして、水平成分補正処理が行われることによって、樽型歪みの水平成分が補正された中間画像データ30が作成される。
<垂直成分補正処理の流れ>
次に、垂直成分補正部12が実行する垂直成分補正処理について詳しく説明する。図10は、領域Pにおける垂直成分補正処理の流れを示すフローチャートである。
水平成分補正処理の終了後、垂直成分補正部12は、中間画像データ30をフレームメモリ14に格納し、垂直成分補正テーブル60を補正テーブル保持部15から取得する。
補正制御部121は、垂直成分補正処理の対象領域として領域Pを指定し、図10に示す処理を開始する。具体的には、補正制御部121が、補正画素Cを作成する垂直ライン(以下、「対象垂直ライン」という)として、x=0かつy≧0の垂直ラインを指定する(ステップS201)。垂直ライン読出部122は、対象垂直ラインに対応する中間画素Bをフレームメモリ14から読み出す(ステップS202)。つまり、垂直成分補正処理では、中間画素Bがy軸方向に読み出される。
垂直成分補正処理では、対象垂直ラインごとに、補正画素Cに対応する中間画素Bを特定して補正画素Cを作成する処理が行われる。まず、中間画素特定部123は、ピッチデータ累積値Dy_s=0、y=0とする(ステップS203)。
次に、y=0の場合(ステップS204においてYes)、中間画素特定部123は、補正画素C(x,0)の画素値に、中間画素B(x,0)の画素値を割り当てる(ステップS214)。これは、x軸上に位置する中間画素B(x,0)には、樽型歪みの垂直成分が存在しないためである。
一方、y=0でない場合(ステップS204においてNo)、中間画素特定部123は、垂直成分補正テーブル60を参照して、補正画素C(x,y)に対応するピッチデータDyを取得する(ステップS205)。取得したピッチデータDyがピッチデータ累積値Dy_sに加算される(ステップS206)。中間画素特定部123は、補正画素C(x,y)に中間画素B(x,Dy_s)が対応すると判定し、中間画素B(x,Dy_s)の画素値を、補正画素C(x,y)の画素値として割り当てる(ステップS207)。
ここで、補正画素C(0,3)を例にして、中間画素Bを特定する処理をさらに詳しく説明する。図11は、領域Pにおける、補正画素Cと中間画素Bとの対応関係を示す図である。なお、図11に示すピッチデータDyの値は、図6に示す垂直成分補正テーブル60の値に対応している。
補正画素C(0,3)に対応するピッチデータDyは、0.95であり、補正画素C(0,3)に対応するピッチデータ累積値Dy_sの値は、2.9となる。したがって、補正画素C(0,3)に対応する歪み画素Aとして、中間画素B(0,2.9)が特定される。なお、中間画素B(0,2)の画素値をVd、中間画素B(0、3)の画素値をVeとした場合、中間画素(0,2.9)の画素値Vfは、Vf=0.1Vd+0.9Veとなる。このように、補正画素Cの画素値は、水平成分補正処理における中間画素Bの画素値と同様にして求めることができる。
次に、中間画素特定部123は、yをインクリメントする(ステップS208)。y>Ycでない場合(ステップS209においてNo)、中間画素特定部123は、ステップS205に示す処理に戻る。
一方、y>Ycである場合(ステップS209においてYes)、中間画素特定部123は、対象垂直ラインにおける補正画素Cの作成が終了したと判断し、作成した補正画素Cをフレームメモリ14に格納する(ステップS210)。このとき、フレームメモリ14に格納されている対象垂直ラインの中間画素Bが、作成された補正画素Cに書き換えられる。
次に、補正制御部121は、xをインクリメントする(ステップS211)。x>Xcでない場合(ステップS212においてNo)、インクリメントされたxの値に基づく新たな対象垂直ラインが指定される(ステップS213)。これにより、垂直成分補正部12は、ステップS202に示す処理に戻る。このように、領域Pの垂直成分補正処理では、対象垂直ラインは、y軸に近い側の垂直ラインから順次指定される。一方、x>Xcとなった場合(ステップS212においてYes)、補正制御部121は、補正画像データ40pの作成が完了したと判断し、図10に示す処理を終了する。
領域Pに対する垂直成分補正処理が終了した後で、垂直成分補正部12は、垂直成分補正テーブル60を用いて、領域Q、R、Sの順に各領域に対する垂直成分補正処理を実行する。なお、領域Q、R、Sにおける垂直成分補正処理は、基本的には、上述した領域Pにおける垂直成分補正処理と同様である。
ただし、xの符号、yの符号、対象垂直ラインの指定順序および補正画素Cを作成する処理の処理方向が、各領域で異なる。このため、x、yの演算処理の内容が、各領域で異なる。図12は、各領域における対象垂直ラインの指定順序と、補正画素を作成する処理の処理方向を示す図である。各領域において、対象垂直ラインは、y軸側に位置する垂直ラインから順次指定される。また、補正画素Cを作成する処理が、x軸側から順次実行される。
また、図12に示す一点鎖線は、各領域の境界線を示している。各領域におけるx軸上およびy軸上の画素の有無によって、図12に示すフローチャートにおけるx、yの初期値が変化する。
この結果、領域Q、R、Sにおける垂直成分補正処理は、上述した領域Pにおける垂直成分補正処理と、以下に示す点がそれぞれ異なる。
領域Q、R、Sに共通する点として、ステップS205では、アドレス変換部124が補正画素Cのアドレスを領域Pに対応するアドレスに変換し、中間画素特定部123は、変換されたアドレスに基づいてピッチデータDyを取得する。
垂直成分補正テーブル60は、領域Pの補正画素Cに対応している。このため、領域Q、R、Sの補正画素Cに対応するピッチデータDyを取得する場合、領域Q、R、Sの補正画素Cのアドレスを変換した上で、垂直成分補正テーブル60を参照する必要がある。このため、ステップS205に示す処理では、アドレス変換部124が補正画素Cのアドレスを領域Pに対応するアドレスに変換し、補正画素特定部123は、変換されたアドレスに基づいてピッチデータDyを取得する。
領域Qの場合、ステップS203においてy=−1となる。ステップS206における式は、Dy_s=Dy_s−Dyとなる。ステップS208においてyはデクリメントされ、ステップS209における条件式は、y<−Ycとなる。
領域Rの場合、ステップS201においてx=−1、ステップS203においてy=−1となる。ステップS206における式は、Dy_s=Dy_s−Dyとなる。ステップS208においてyはデクリメントされ、ステップS209における条件式は、y<−Ycとなる。ステップS211においてxはデクリメントされ、ステップS212における条件式は、x<−Xcとなる。
領域Sの場合、ステップS201においてx=−1となる。ステップS211においてxはデクリメントされ、ステップS212における条件式は、x<−Xcとなる。
このようにして、垂直成分補正部12は、各領域における垂直成分補正処理を実行して、中間画像データ30に残っている樽型歪みの垂直成分を補正する。この結果、樽型歪みが補正された補正画像データ40が、画像処理装置1から出力される。
以上説明したように、本実施の形態に係る画像処理装置1は、歪み画像データ20に生じた樽型歪みの補正において、水平成分補正処理と、垂直成分補正処理とを個別に実行する。水平成分補正処理において、中間画素Bは二つの歪み画素Aの内分によって補間され、垂直成分補正処理において、補正画素Cは、y軸方向に隣接する中間画素Bの内分によって補間される。これにより、画素の補間処理を簡素化することができるため、画像処理装置1の回路規模を小さくすることができる。
また、水平成分補正テーブル50は、中間画素BとピッチデータDxとを対応付けたテーブルであり、垂直成分補正テーブル60は、補正画素CとピッチデータDyとを対応付けたテーブルである。ピッチデータDx、Dyの値は、それぞれ1.0〜0.7程度となる。このため、水平成分補正テーブル50および垂直成分補正テーブル60を合わせたデータサイズを、歪み画素Aと補正画素Cとを単純に対応付けた補正テーブルと比較して小さくすることができる。
なお、本実施の形態において、水平成分補正処理および垂直成分補正処理を、それぞれ領域P、Q、R、Sの順に実行する場合を例にして説明したが、これに限られない。水平成分補正処理および垂直成分補正処理を実行する順序は、任意に指定することができる。
なお、本実施の形態において、水平成分補正テーブル50に、中間画素B(x,y)に対応するピッチデータDxを格納する例について説明したが、これに限られない。たとえば、水平成分補正テーブル50は、中間画素B(x−1、y)のピッチデータDxと中間画素B(x,y)に対応するピッチデータDxとの差分値Eを、中間画素B(x,y)と対応付けてもよい。この場合、歪み画素特定部113は、中間画素B(x−1)に対応するピッチデータDxと差分値Eとの和を、中間画素B(x,y)のピッチデータDxとすればよい。これにより、水平成分補正テーブル50に格納する数値の範囲をさらに限定することができるため、テーブルの格納に必要なメモリ容量をさらに削減することができる。なお、垂直成分補正テーブル60においても、同様のことがいえる。
なお、本実施の形態において、樽型歪みの補正を、水平成分補正処理、垂直成分補正処理の順に実行する場合を例にして説明したが、これに限られない。樽型歪みの補正を、垂直成分補正処理、水平成分補正処理の順に実行してもよい。
本発明の実施の形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。 樽型歪みの補正処理における座標系を示す図である。 水平成分補正処理における歪み画像データの変化を示す図である。 垂直成分補正処理における中間画像データの変化を示す図である。 水平成分補正テーブルの一例を示す図である。 垂直成分補正テーブルの一例を示す図である。 水平成分補正処理の流れを示すフローチャートである。 歪み画素と中間画素との対応関係の一例を示す図である。 各領域における対象水平ラインの指定順序と、中間画素を作成する処理の方向とを示す図である。 垂直成分補正処理の流れを示すフローチャートである。 中間画素と補正画素との対応関係の一例を示す図である。 各領域における対象垂直ラインの指定順序と、中間画素を特定する処理の方向とを示す図である。
符号の説明
1 画像処理装置
11 水平成分補正部
12 垂直成分補正部
13、14 フレームメモリ
15 補正テーブル保持部
111、121 補正制御部
112 水平ライン読出部
113 歪み画素特定部
122 垂直ライン読出し部
123 中間画素特定部
20、20p、20q、20r、20s 歪み画像データ
30、30p、30q、30r、30s 中間画像データ
40、40p、40q、40r、40s 補正画像データ
50 水平成分補正テーブル
60 垂直成分補正テーブル

Claims (12)

  1. 第1方向成分補正テーブルを用いて歪み画像データに生じている樽型歪みの第1方向成分を補正して、中間画像データを作成する第1方向成分補正部と、
    第1方向に垂直な第2方向に関する第2方向成分補正テーブルを用いて前記中間画像データに生じている前記樽型歪みの第2方向成分を補正して、補正画像データを作成する第2方向成分補正部と、
    を備え、
    前記第1方向成分補正テーブルは、前記中間画像データの中間画素と、前記中間画素に対応する前記歪み画像データの歪み画素を特定するための第1方向歪み情報とを対応付けており、
    前記第2方向成分補正テーブルは、前記補正画像データの補正画素と、前記補正画素に対応する前記中間画素を特定するための第2方向歪み情報とを対応付けていることを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記中間画素に隣接する画素のうち、前記中間画像データの画像中心を通る第2方向軸側に隣接する画素を隣接中間画素とした場合、
    前記第1方向成分補正部は、
    前記中間画素に対応する前記歪み画素を、前記中間画素に対応する前記第1方向歪み情報と、前記隣接中間画素に対応する前記歪み画素のアドレスとを用いて特定する歪み画素特定部、
    を含むことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像処理装置において、
    前記第1方向歪み情報は、前記中間画素に対応する前記歪み画素と、前記隣接中間画素に対応する前記歪み画素との距離を示す情報であることを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項2に記載の画像処理装置において、
    前記中間画素に対応する第1方向距離情報が、前記中間画素に対応する前記歪み画素と前記隣接中間画素に対応する前記歪み画素との距離で表わされる場合、
    前記第1方向歪み情報は、
    前記中間画素に対応する前記第1方向距離情報と、前記隣接中間画素に対応する前記第1方向距離情報との差分情報であることを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記補正画素に隣接する画素のうち、前記補正画像データの画像中心を通る第1方向軸側に隣接する画素を隣接補正画素とした場合、
    前記第2方向成分補正部は、
    前記補正画素に対応する前記中間画素を、前記補正画素に対応する前記第2方向歪み情報と、前記隣接補正画素に対応する前記中間画素のアドレスとを用いて特定する中間画素特定部、
    を含むことを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項5に記載の画像処理装置において、
    前記第2方向歪み情報は、前記補正画素に対応する前記中間画素と、前記隣接補正画素に対応する前記中間画素との距離を示す情報であることを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項5に記載の画像処理装置において、
    前記補正画素に対応する第2方向距離情報が、前記補正画素に対応する前記中間画素と、前記隣接補正画素に対応する前記中間画素との距離で表わされる場合、
    前記第2方向歪み情報は、
    前記補正画素に対応する前記第2方向距離情報と、前記隣接中間画素に対応する前記第2方向距離情報との差分情報であることを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記第1方向成分補正テーブルは、
    前記中間画像データの画像中心を通る第1方向軸および第2方向軸によって分割される複数の第1方向補正領域のうち、いずれか一つの第1方向補正領域に対応しており、
    前記第1方向成分補正部は、
    各第1方向補正領域における前記樽型歪みの第1方向成分の補正に、前記第1方向成分補正テーブルを用いることを特徴とする画像処理装置。
  9. 請求項8に記載の画像処理装置において、
    前記第1方向成分補正部は、
    前記いずれか一つの第1方向補正領域と異なる第1方向補正領域において前記樽型歪みの第1方向成分を補正する場合、前記異なる第1方向補正領域の中間画素のアドレスを前記いずれか一つの第1方向補正領域の中間画素のアドレスに変換する中間画素アドレス変換部、
    を含み、
    前記第1方向成分補正部は、前記異なる第1方向補正領域の中間画素に対応する前記第1方向歪み情報を、変換された中間画素のアドレスを用いて取得することを特徴とする画像処理装置。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記第2方向成分補正テーブルは、
    前記補正画像データの画像中心を通る第1方向軸および第2方向軸によって分割される複数の第2方向補正領域のうち、いずれか一つの第2方向補正領域に対応しており、
    前記第2方向成分補正部は、
    各第2方向補正領域における前記樽型歪みの第2方向成分の補正に、前記第2方向成分補正テーブルを用いることを特徴とする画像処理装置。
  11. 請求項10に記載の画像処理装置において、
    前記第2方向成分補正部は、
    前記いずれか一つの第2方向補正領域と異なる第2方向補正領域において前記樽型歪みの第2方向成分を補正する場合、前記異なる第2方向補正領域の補正画素のアドレスを前記いずれか一つの第2方向補正領域の補正画素のアドレスに変換する補正画素アドレス変換部、
    を含み、
    前記第2方向成分補正部は、前記異なる第2方向補正領域の補正画素に対応する前記第2方向歪み情報を、変換された補正画素のアドレスを用いて取得することを特徴とする画像処理装置。
  12. 請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記第1方向は、水平方向および垂直方向のいずれかであることを特徴とする画像処理装置。
JP2008078353A 2008-03-25 2008-03-25 画像処理装置 Expired - Fee Related JP5141960B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008078353A JP5141960B2 (ja) 2008-03-25 2008-03-25 画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008078353A JP5141960B2 (ja) 2008-03-25 2008-03-25 画像処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009230688A true JP2009230688A (ja) 2009-10-08
JP5141960B2 JP5141960B2 (ja) 2013-02-13

Family

ID=41245951

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008078353A Expired - Fee Related JP5141960B2 (ja) 2008-03-25 2008-03-25 画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5141960B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05176216A (ja) * 1991-12-24 1993-07-13 Matsushita Electric Works Ltd レンズ歪み補正方式
JPH11331628A (ja) * 1998-05-14 1999-11-30 Seiko Epson Corp 歪曲収差補正方法および画像処理装置並びに歪曲収差補正処理プログラムを記録した記録媒体
JP2004080545A (ja) * 2002-08-20 2004-03-11 Sony Corp 画像処理装置と画像処理システム及び画像処理方法
JP2004234379A (ja) * 2003-01-30 2004-08-19 Sony Corp 画像処理方法、画像処理装置及び画像処理方法を適用した撮像装置、表示装置
JP2004266768A (ja) * 2003-03-04 2004-09-24 Mega Chips Corp 画像処理システム及びデジタルカメラ
JP2005020087A (ja) * 2003-06-23 2005-01-20 Mitsubishi Electric Corp 画像処理装置
JP2007096588A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Olympus Corp 画像撮影装置および画像表示方法
JP2007264831A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Sanyo Electric Co Ltd 運転支援装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05176216A (ja) * 1991-12-24 1993-07-13 Matsushita Electric Works Ltd レンズ歪み補正方式
JPH11331628A (ja) * 1998-05-14 1999-11-30 Seiko Epson Corp 歪曲収差補正方法および画像処理装置並びに歪曲収差補正処理プログラムを記録した記録媒体
JP2004080545A (ja) * 2002-08-20 2004-03-11 Sony Corp 画像処理装置と画像処理システム及び画像処理方法
JP2004234379A (ja) * 2003-01-30 2004-08-19 Sony Corp 画像処理方法、画像処理装置及び画像処理方法を適用した撮像装置、表示装置
JP2004266768A (ja) * 2003-03-04 2004-09-24 Mega Chips Corp 画像処理システム及びデジタルカメラ
JP2005020087A (ja) * 2003-06-23 2005-01-20 Mitsubishi Electric Corp 画像処理装置
JP2007096588A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Olympus Corp 画像撮影装置および画像表示方法
JP2007264831A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Sanyo Electric Co Ltd 運転支援装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5141960B2 (ja) 2013-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110060200B (zh) 图像透视变换方法、装置及设备
JP5437311B2 (ja) 画像補正方法、画像補正システム、角度推定方法、および角度推定装置
JP5057948B2 (ja) 歪曲補正画像生成ユニットおよび歪曲補正画像生成方法
US10255665B2 (en) Image processing device and method, image capturing device, program, and record medium
US7499082B2 (en) Distortion correction circuit for generating distortion-corrected image using data for uncorrected image
JP2012142885A (ja) カメラ、歪み補正装置、及び歪み補正方法
JP2012114849A (ja) 画像処理装置、及び画像処理方法
US8289420B2 (en) Image processing device, camera device, image processing method, and program
JP2019160063A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2009164690A (ja) 画像処理装置、補正情報生成方法、および撮像装置
JP4919836B2 (ja) 画像の歪曲補正を行う画像処理装置、撮像装置及び画像の歪曲補正方法
JP2018124968A (ja) 画像処理装置、及び、画像処理方法
JP2005135096A (ja) 画像処理方法および画像処理装置、並びにプログラム
JP2007079708A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP7210337B2 (ja) 画像処理装置、及び、歪み補正係数算出方法
JP5141960B2 (ja) 画像処理装置
JP4873721B2 (ja) 画像処理方法及び装置
WO2023070862A1 (zh) 校正广角镜头图像畸变的方法、装置及照相设备
JP5787637B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法
JP6632434B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP2007180898A (ja) 画像処理装置
JP2014147034A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム
KR100859001B1 (ko) 영상 왜곡 보정방법 및 보정장치
KR20120069543A (ko) 화상 처리 장치, 화상 처리 방법 및 촬상 장치
JP2009193542A (ja) 画像処理用ルックアップテーブル作成装置および画像処理用ルックアップテーブル作成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110310

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121016

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121107

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151130

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5141960

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees