JP2007180898A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学的な歪曲収差を有する画像を効率的に処理可能な画像処理装置を提供する。
【解決手段】アドレス生成部6は、SDRAM2上に格納されている画像データの内、取り込む分のデータのアドレスと垂直シフト量VSVの算出を行う。DMA3は、算出されたアドレスを起点とした矩形画像をバースト転送により取得する。取得した画像データから、フィルタ演算部41で所定の補間方法によりRGBデータを算出し、垂直シフト量VSVを所定量遅延した垂直シフト量VSV_Dと共に出力する。出力データから、歪補正処理部42は歪曲収差補正の処理を行ってR´G´B´画像を出力し図示しないマトリックス回路でR´G´B´画像がYCデータに変換された後に、JPEG圧縮処理部43はJPEG圧縮の処理を行い、DMA5に出力する。アドレス生成部7は、出力画像をSDRAM2に格納するためのアドレスを生成し、DMA5に出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置に関し、特に、デジタルカメラ等においてレンズによる歪曲収差の補正に用いて好適な画像処理装置に関する。
デジタル・銀塩を問わず、一般的にカメラの光学系においては歪曲収差が現れる事が知られている。現在発売されているカメラでは、光学ズームが可能な機種がほとんどであり、その場合、ワイド端からテレ端にかけて、歪曲収差の状態が変化する。歪曲収差は例えば図13のような格子状の被写体を撮影すると、図14、図15のように樽型・糸巻型として観測される。
上記のような歪曲収差を有する画像は、通常は好ましくないので、これを画像処理によって補正する方法が種々開示されている。歪曲収差を補正するためには撮像された画像に対して収差を相殺する方向に位置補正すればよい。図16は、図14の収差を補正する方向を示したものである。図16の実線は図14の撮像された画像の内の右上部の画像の位置を示すものであり、点線は補正後の画像の位置を示すものである。
以下に一般的な歪曲収差補正処理の概要を説明する。図17の画像Aが1フレーム分の入力画像を示し、図18の画像Bが1フレーム分の出力画像を示す。回路のメモリを削減するために、画像を複数の短冊状に分けて処理する。図18の実線部cの出力画像を作成するのに必要な入力画像は図17の点線部aである。この入力画像の点線部aを取得するために、メモリ(例えばSDRAM)からは図17の実線部bの矩形上の画像を取り込む必要がある。この短冊状画像の処理を複数回繰り返す事で1フレーム分の画像を出力する。
図19は、上記の歪曲収差補正処理を有する画像処理装置の構成例を示す図である。図19の画像処理装置について、プリプロセス1は、CCD(Charge Coupled Device)で撮像された画像に対してAE(Automatic Exposure)やAF(Auto Focus)、AWB(Auto White Balance)のための評価値を取得するとともに、CCD画素欠陥補正等を行った後、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)2にその画像を書き込む。
SDRAM2は、画像データを一時的に格納する記憶装置である。DMA(Direct Memory Access)3は、読み込み画像のアドレスを取得して、画像データを矩形的にバースト転送で読み込む。画像処理部4は、DMA3で取り込まれた矩形領域のベイヤ画像に、歪補正処理を含む画像処理を行った後に、JPEG(Joint Photographic Experts Group)等の圧縮処理をして出力する。DMA5は、画像処理部4から入力された画像データを、SDRAM2上の指定アドレスに書き込む。
アドレス生成部6は、SDRAM2上に格納されている画像データの内のDMA3に取り込む分の矩形領域データのアドレッシングを行う。ここで図20は、DMA3から取り込まれる歪曲収差補正前の画像の画素配列の一例である。太線Dは図17の点線部aに対応する補正前の画像にあたり、点線Mは画素配列を1バースト転送単位で区切った線で、黒丸Pはアドレス生成部6から出力されるアドレスであり、光学中心を原点に図のようにX軸、Y軸を取る。
DMA3は、上記アドレスを起点としてY軸方向にLラインの矩形画像を取得するようにL回バースト転送を行う。また、アドレスは図20の黒丸Pで示すようにX軸方向にバースト転送の幅で等間隔となる。アドレス生成部7は、出力画像をSDRAM2に格納するためのアドレスを生成し、DMA5に出力する。
画像処理部4は、ベイヤデータから所定の補間方法によりRGBデータを算出するフィルタ演算部41と、歪曲収差補正の処理を行う歪補正処理部42と、R´G´B´画像から図示しないマトリックス回路でYCデータに変換した後にJPEG圧縮の処理を行うJPEG圧縮処理部43とから構成されている。
図21は歪補正処理部42の詳細な構成である。歪補正後座標生成部421は、歪補正後の出力画像上の光学中心を原点とした時の座標(X、Y)を出力する。歪補正前座標演算部422は、歪補正後座標生成部421の出力座標(X、Y)に対応する歪補正前の座標(X´、Y´)を算出する。この時算出される座標(X´、Y´)は、RGBによって異なる値をとる。これは、波長の違いにより結像位置が異なるためである。
アドレス変換部423〜425は、歪補正前座標演算部422で求めた座標に近接する周辺16画素情報をメモリから取得するためのアドレスを算出する。フィルタ係数生成部426〜428は、歪補正前の画像上の座標の小数部から、バイキュービック法による補間のための係数を算出する。メモリ4209〜4211は、カラー画像データが格納されている2ポートメモリ群で構成されている。補間演算部4212〜4214は、メモリ4209〜4211から出力された周辺画素データに対してフィルタ係数を乗じた後、全て加算する。
歪補正後座標生成部421から着目する座標(X、Y)が出力された後、歪補正前座標演算部422において座標(X、Y)がSDRAM2等のメモリに格納された歪んだ画像のどの座標(X´、Y´)にあたるかを算出する。例えば図16の実線部のような歪んだ座標の補正の場合で言うと、(X´、Y´)が矢印の根元の座標にあたり、(X、Y)が矢印の先の座標にあたる。また算出された座標(X´、Y´)が格納されているメモリのアドレスを算出する。
算出された座標(X´、Y´)は小数部を含むので、フィルタ係数生成部426〜428及び補間演算部4212〜4214により周辺の複数画素から補間する方法で目的の画像情報を得る。また歪曲収差補正に関する従来の技術としては、例えば特許文献1に示すようなものが知られている。
特開2004−64710号公報
しかしながら、従来の技術においては、図17に示すように、本来必要な画像(点線部a)より大きい画像(実線部b)を入力させなければならず、無駄なデータ読み込みが大量に発生する。特許文献1においても図22に示すように多くの無駄なデータを読み込んでいる。図22の例では、歪曲収差の補正前の画像上で見た短冊状の矩形領域b1が補正後は点線部d1になり、その内の領域c1のみを有効データとして使用している。これは、矩形領域b1を読み込んだ時は点線部d1の範囲の画像データが復元できるに関わらず、領域c1の画像データのみしか使用していないということである。さらに、歪曲収差が大きくなるほど使用しない領域が大きくなり、不必要なデータを大量に読み込まなくてはいけなくなる。
また補正前画像である図23においては、図22の補正後の点線部d1の内の領域c1のみしか使用しないという事は、補正前の画像である矩形領域d2の内の領域c2しか使用しないという事であり、領域c2以外の領域の画像は読み込まれるが処理には使用されない。ここで、領域c2は図22では領域c1に対応する補正前の領域である。
無駄なデータ読み込みが大量に発生すると、補正後の画像データの量の数倍ものデータを読み込む必要があるため画像処理が非効率的になり、処理速度が遅くなりまた余分に消費電力がかかることで、商品となるデジタルカメラの連写性能や電池寿命が低下する等の問題があった。
本発明はかかる課題を解決するためになされたもので、光学的な歪曲収差を有する画像を効率的に処理することで装置全体としての処理の高速化、消費電力削減が可能な画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、レンズに起因する歪曲収差を有する元画像データが格納される画像データ格納部と、前記画像データ格納部から転送された前記元画像データが一時的に記憶される一時記憶部と、前記元画像データに含まれる前記歪曲収差を補正する歪補正処理部と、前記歪曲収差がない空間で設定された画像データ領域の外縁に対応する、前記歪曲収差を有する空間における対応外縁を第1の方向に沿って所定のデータ長に対応する単位で複数の区間に区分し、前記区間毎に、前記第1の方向に直交する第2の方向に投影した時の前記対応外縁の終端部の位置に基づいて基準位置を演算し、この基準位置を基点として、前記区間毎に、前記区間に対応する前記画像データ格納部に対するメモリアドレスを生成して第1のメモリアドレスとして出力すると共に、隣接する前記区間の間で前記基準位置同士の差分を演算して調整値として出力する第1のアドレス生成部と、前記第1のメモリアドレスに対応する前記元画像データを前記画像データ格納部から前記一時記憶部に、前記所定のデータ長単位で転送するデータ転送部と、前記一時記憶部に対し、前記歪補正処理部において用いられる前記元画像データに係る第2のメモリアドレスを生成するに当たり、隣接する前記区間の間においては、前記調整値に基づき、前記第2の方向において対応する前記元画像データに係る前記第2のメモリアドレスを生成して出力する第2のアドレス生成部と、を有する事を特徴とする画像処理装置である。
また、請求項2に記載の発明は、前記一時記憶部に記憶された前記元画像データに対して所定のフィルタ演算を実行し、前記歪補正処理部に出力するフィルタ演算部を具備する事を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置である。
また、請求項3に記載の発明は、前記第1のアドレス生成部は、現区間に係る前記調整値に対応するメモリアドレス幅を、先行する前記区間に係る前記第1のメモリアドレスに加算することによって、前記第1のメモリアドレスを生成する事を特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置である。
また、請求項4に記載の発明は、前記第1のアドレス生成部は、2画素を単位として、前記調整値を生成する事を特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置である。
また、請求項5に記載の発明は、前記第1のアドレス生成部は、前記対応外縁を前記第2の方向に投影したときの終端部の位置を前記区間毎に演算し、隣接する前記区間同士の前記終端部の位置の差分を演算して前記調整値として出力することを特徴とする請求項1から4までの何れか1項に記載の画像処理装置である。
また、請求項6に記載の発明は、前記第1のアドレス生成部は、隣接する前記区間の間の前記基準位置を、前記対応外縁を近似する線形直線を用いて演算する事を特徴とする請求項1から4までの何れか1項に記載の画像処理装置である。
また、請求項7に記載の発明は、前記データ転送部は、前記第2の方向における前記対応外縁間の間隔と前記基準位置とに対応した前記元画像データをする事を特徴とする請求項5又は6に記載の画像処理装置である。
本発明によれば、読み出される元画像データの外縁に沿った画像データ領域を読み込めることで、無駄読みを抑えた画像データ格納部から一時記憶部への元画像データの転送が可能となり、装置全体としての処理の高速化、消費電力削減となる。また、データ読み込み時に生じる位置ずれを補正しながら画像処理することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。図1は本実施形態における画像処理装置の全体構成を示すブロック図である。図1の画像処理装置は、プリプロセス1と、SDRAM(画像データ格納部に相当)2と、DMA(データ転送部に相当)3と、画像処理部4と、DMA5と、アドレス生成部(第1のアドレス生成部に相当)6と、アドレス生成部7とから構成されている。以下、従来技術と同一符号のブロックで機能が同一である場合は、詳細な説明を省略する。
アドレス生成部6は、SDRAM2にアクセスするためのアドレスを生成するアドレス演算部61と、バースト転送の区切り内で、歪補正後の矩形領域の上辺または下辺に位置する画像を作成するために必要な歪補正前の画像上のY座標(最大値と最小値)を出力するアドレス調整部62とから構成される。アドレス調整部62は、歪補正後座標生成部621と、歪補正前座標演算部622と、最大最小判定部623とから構成される。
歪補正後座標生成部621は、歪補正後の出力画像上の座標(X、Y)を出力する。ここでは図18の矩形領域cの上辺に相当する座標を出力する。出力する座標は、補正前画像の内でフィルタ演算における補間のために必要な領域を含め、着目するバースト転送に関係する部分の全てである。
例えば、補正前の画素配列の一例を示す図2についていえば、点線M1はSDRAM2内の画像をバースト転送の単位で区切った境界線を表す。四角S11〜S17の中の十字線の交点C11〜C17は補正前画像の座標(X´、Y´)を示しており、四角S11〜S16の部分は歪補正処理部42で行われる補間のために必要な周辺領域である。太線D1は、全ての四角Snmにて形成される領域を、周辺領域に位置する四角S11〜S1mを内包する包絡線にて仮想的に示したもので、図18の矩形領域Cの外縁に対応する対応外縁に相当する。図2の右端の周辺領域(四角S17)のように、補間後の出力の座標(交点C17)が着目するバースト転送の区切りの外にある時でも、補間のために必要な周辺画素の一部が着目するバースト転送の区切りの中に含まれる場合はその座標も出力する。また、四角S11の領域のように、着目するバースト転送にかかっていない場合は、その座標は出力しない。
歪補正前座標演算部622は、歪補正後座標生成部621で出力された座標に対応する歪補正前の画像上の座標(Xbay、Ybay)を算出する。最大最小判定部623は、歪補正前座標演算部622で算出された座標(Xbay、Ybay)を補間するために必要な周辺画素を含むように調整された座標を基に、バースト転送区切り内で、太線D1をY座標に投影したときの終端部の位置に対応するY座標の最大値Ymxと最小値Ymnとを記憶する。
アドレス演算部61は、最大最小判定部623で得られた最大値Ymxと、最小値Ymnとから下式(1)〜(4)の計算を行い、垂直シフト量VSV(調整値に相当)を求める。
Xが負で、Yが正の領域にある場合もしくはXが正で、Yが負の領域にある場合
VSV1 = int(Ymx(n))−int(Ymx(n−1)) … (1)
VSV = int(VSV1/2)×2 … (2)
Xが正で、Yが正の領域にある場合もしくはXが負で、Yが負の領域にある場合
VSV1 = int(Ymn(n))−int(Ymn(n−1)) … (3)
VSV = int(VSV1/2)×2 … (4)
ただし、int(z)はzの整数部を求める関数である。nはバースト転送の境界で区切ったときに左端から数えて何番目の区切りであるかを示す。Ymx(n)、Ymn(n)は、左端からn番目の区切り内でのY座標の最大値、最小値である。なお、本実施形態では樽型の歪曲収差の場合について述べているが、糸巻型の歪曲収差の場合は上記式(1)〜式(4)の内の式(1)と式(3)とを入れ替えて使用する。
また、垂直シフト量VSV1は次のバースト転送のために生成するアドレスを図2の垂直方向に何ライン移動させるかを示す数値であり、また、垂直シフト量VSVはSDRAM2内の画像がベイヤ配列である事を考慮し、ベイヤ位相が常に一定となるように垂直シフト量VSV1の値を2の倍数とした数値である。また、アドレス演算部61では、垂直シフト量VSVと共にDMA3がSDRAM2へアクセスするためのアドレス(第1のメモリアドレスに相当)を生成する。
画像処理部4は、フィルタ演算部41と、歪補正処理部42と、JPEG圧縮処理部43とから構成されている。フィルタ演算部41は、メモリ411と、メモリアドレス生成部(第2のアドレス生成部に相当)412と、メモリ(一時記憶部に相当)413と、フィルタ演算部414とから構成されている。メモリ411は、アドレス演算部61から出力された垂直シフト量VSVを保存するFIFO(First In First Out)メモリで、L´ライン分のバースト転送が終了する毎に新規の値が入力される。また、歪補正処理部42に対し、フィルタ演算部414での処理時間を考慮し、垂直シフト量VSVを遅延させた垂直シフト量VSV_Dを出力する。
メモリアドレス生成部412は、メモリ413から所望の画像データを取得するためにメモリアドレス(第2のメモリアドレスに相当)を生成するが、この時メモリ411から得られる垂直シフト量VSVを用いてアドレス値の調整も行う。メモリ413は、画像データを格納するためのメモリで、縦方向にL´ラインのサイズを持つ。フィルタ演算部414は従来技術と同様である。
図3は本実施形態における歪補正処理部42の詳細な構成である。図3ではアドレス変換部423〜425で、アドレスを算出する際に、一回前の転送時に使用したアドレスと、垂直シフト量VSV_Dの値とを加算することによりアドレスを出力する。図3の他のブロックについては、従来技術の図21と同様の動作を行う。
以下、本発明の第1の実施形態の画像処理装置の動作について説明する。図4はDMA3から取り込まれる歪曲収差補正前の画像の画素配列の一例である。点線はベイヤ位相が等しく、かつSDRAM2内の画像をバースト転送の単位で区切った境界線を表し、太線(対応外縁に相当)は補正前画像の外縁を示している。
図4の白抜きの四角S2の中の十字の交点C2の座標が(Xbay、Ybay)であり、白抜きの四角S2の領域は(Xbay、Ybay)に位置する画像データを周辺画素からの補間により生成するために必要な該周辺画素の領域を示している。座標を表すX軸、Y軸は光学中心を原点として図4のように定義する。また、白抜きの矢印は垂直シフト量VSVを示している。
図4において、太線にて示す外縁は、歪補正後座標生成部621で生成される座標(X、Y)に対応する全ての(Xbay、Ybay)とその周辺領域である白抜きの四角S2をプロットした時、それら全ての四角S2にて形成される領域を、外側に位置する四角S2を内包する包絡線にて仮想的に示したものであり、実際にこのような線が引かれているわけではない。以下、この太線に囲まれた領域をD2として説明する。
図4の左端の黒丸P21のアドレスはアドレス生成部6から設定される。DMA3は、そのアドレスからY軸方向にL´ライン分画像データのバースト転送を行う。その間に、アドレス生成部6は次のブロックのバースト転送のためのアドレスを計算する。ここで、L´の値はDMA3で読み込む領域が領域D2に内包される領域を含むように設定する。
まず、歪補正後座標生成部621は、歪補正後の出力画像上の座標(X、Y)を出力する。歪補正前座標演算部622は、歪補正後座標生成部621で出力された座標に対応する歪補正前の画像上の座標(Xbay、Ybay)を算出する。
最大最小判定部623は、図4の領域D2を点線M2で示すバースト転送の境界で区切ったときの、それぞれのY座標の最大値Ymx(n)と、最小値Ymn(n)とを保存する。次にアドレス演算部61は、Y座標の最大値Ymx(n)と、最小値Ymn(n)とから垂直シフト量VSV1、VSVを算出する。
また、アドレス演算部61は、垂直シフト量VSVをメモリ411に出力すると共に、図4の左から2番目の黒丸P22で示すように垂直シフト量VSVによってY軸方向に調整されたアドレス値をDMA3へ出力する。DMA3はアドレスを取得した後、そのアドレスからY軸方向にL´ライン分画像データをバースト転送で読み込む。
メモリ411は、アドレス演算部61から出力された垂直シフト量VSVを保存し、遅延させた垂直シフト量VSV_Dを出力する。メモリアドレス生成部412は、フィルタ演算によりベイヤデータからRGBデータを生成する際に垂直シフト量VSVを考慮してメモリ413のアドレスを与える。
上記内容の例として、メモリ411、メモリ413の保存データの内容が図5のようであった場合、5×5のフィルタ処理を行うには、メモリ413の内部のハッチング部FLの画素データが必要となる。なぜなら画素の本来の位置関係は図6のようになっているためである。
なお、この例では1バースト転送で4画素分の情報が格納されているものと仮定している。また、メモリ413に入力される画像は図7のようであるが、垂直シフト量VSVが入力されるので、処理の中で元のイメージに直すことが可能である。また、垂直シフト量VSVが常に2の倍数であるので、メモリ413に入力される画像はベイヤ位相が保持されている。これを利用すると、メモリ413の前後で既知の方法でホワイトバランスゲイン乗算やOBクランプ処理を行う事が可能である。
フィルタ演算部41でフィルタ処理された画像は画素毎にRGB値を持つカラー画像となるが、垂直シフト量VSVの影響により、画像のY軸方向の位置関係は依然としてずれたままである。歪補正処理部42では、RGBカラー画像データと遅延させた垂直シフト量VSV_Dとを取得して、入力画像のY軸方向のずれを補正しつつ歪補正を行う。具体的な方法はメモリアドレス生成部412の時と同様であるので説明を省略する。歪補正処理部42から出力される画像R´G´B´は、垂直シフト量VSVによるずれと歪曲収差が補正されて出力されるので、JPEG圧縮処理部43の圧縮処理は従来と同様の方法で行われる。また、以降のバースト転送のデータについても上記と同様の動作を順次行う。
以上のように、アドレス生成部6が自律的に歪曲補正前座標を計算することで、次にバースト転送を開始するアドレスを調整しながら画像を取り込むことにより、CPUの介在がなく、無駄な画像データの読み込みが減少して、バス転送効率が向上する。また、アドレスを調整することによって生ずる画像の位置ずれを復元しながら画像処理することが可能である。特にホワイトバランスやノイズリダクションなど、互いの画素の位置関係を考慮する必要がない処理の場合は、ベイヤ位相が保存されているので、従来どおりの既知の方法で処理する事が可能である。
また、図22と同じ出力画素を得たい場合、図8のハッチング部b3だけ取り込むだけで画像を出力できる。また、垂直シフト量VSVを用いることにより、垂直方向にシフトした画像を復元して処理する事が可能である。さらには、ベイヤ位相が保たれるので、ホワイトバランスゲイン乗算等は通常通り行える。
なお、本実施形態では簡単のため図4に示すように垂直方向(Y軸方向)のバースト転送回数(L´)を固定値としたが、図の通り下の方に無駄読みが発生する。これを避けるためにはバースト転送回数(L´)を場所ごとに可変とすればよい。例えば、上記説明のアドレス調整部42は、矩形領域が光学中心より上にある時は、上辺の座標のみ計算していたが、これを上辺と、下辺との両方を算出することによって、以下のような形で求められる。
L´ = int(Ymx(n))−int(Ymn(n)) … (5)
この様子を図示したのが図9である。L´を可変とした場合、DMA3にはバースト転送開始アドレスのほかに上記のL´の値も出力することになる。図10は、この場合における画像処理装置のブロック図である。
次に、図面を参照して本発明の第2の実施形態について説明する。図11は本実施形態における画像処理装置の全体構成を示すブロック図である。図11の画像処理装置は、プリプロセス1と、SDRAM2と、DMA3と、画像処理部4と、DMA5と、アドレス生成部6と、アドレス生成部7とから構成されている。アドレス生成部6は、アドレス演算部61と、アドレス調整部62とから構成される。
アドレス調整部62では、歪曲収差画像の補正前の画素配列である図12の斜め線で示すように、バースト転送開始アドレスが、Y=kX+a … (6)の様に一次式の形で変化するようにアドレスを調整する。具体的には、n番目のバースト転送の開始座標を(X(n)、Y(n))とすると、Y(n)=kX(n)+a … (7)を計算して出力する。また、アドレス演算部61では、下式を計算する。
VSV1 = int(Y(n))−int(Y(n−1)) … (8)
VSV = int(VSV1/2)×2 … (9)
その他の部分については第1の実施形態と同様である。
図12に示すように、歪曲収差による画像の歪みを包含するように、直線で構成される山型の領域を設定して処理する。このため、メモリ容量(L´)が若干大きくなるが、垂直シフト量を1次元的な増加で表現できることより、アドレス調整部62の回路規模を格段に小さくすることが可能である。
なお、本実施形態についても第1の実施形態と同様に簡単のためバースト転送回数(L´)を固定値としたが、L´を可変にする事も可能である。例えば、図12に示す山型の領域の上辺、下辺の傾きを変えることも可能である。
本発明の第1の実施形態にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図である。 歪曲収差画像領域の境界付近での補正前の画素配列の一例を示した図である。 本発明の第1の実施形態にかかる歪補正処理部42の詳細な構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態での歪曲収差画像の補正前の画素配列と読み出し領域とを示した図である。 メモリ411、413での内部イメージを示す図である。 メモリ411、413での内部イメージを垂直シフト量VSV分について復元させた本来の位置関係を示す図である。 外縁で表現したメモリ413の画像の格納状態を示す。 図23に対して、本実施形態の画像処理装置で補正のために読み込む画像領域の例を示した図である。 着目するバースト転送単位内で算出するYmx(n)とYmn(n)の位置関係を示した図である。 本発明の第1の実施形態において、バースト転送回数(L´)を可変にした時の画像処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態での歪曲収差画像の補正前の画素配列と読み出し領域とを示した図である。 歪曲収差を有していない被写体の画像を示した図である。 樽型の歪曲収差を有する光学系により被写体を撮影した場合の撮影画像を示した図である。 糸巻型の歪曲収差を有する光学系により被写体を撮影した場合の撮影画像を示した図である。 樽型の歪曲収差がある場合の歪曲収差補正の方向を示す図である。 従来技術において、歪曲収差補正前の画像を示す図である。 従来技術において、歪曲収差補正後の画像を示す図である。 従来技術の歪曲補正処理を行う画像処理装置の構成を示すブロック図である。 従来技術での歪曲収差画像の補正前の画素配列を示した図である。 従来技術の画像処理装置内の歪補正処理部42の詳細な構成を示すブロック図である。 歪曲収差補正前後の画像データ領域について説明するための説明図である。 歪曲収差補正前後の画像データ領域を補正前の画像について見た時の説明図である。
符号の説明
1…プリプロセス、 2…SDRAM、 3、5…DMA、 4…画像処理部、 6、7…アドレス生成部、 41…フィルタ演算部、 42…歪補正処理部、 43…JPEG圧縮処理部、 61…アドレス演算部、 62…アドレス調整部

Claims (7)

  1. レンズに起因する歪曲収差を有する元画像データが格納される画像データ格納部と、
    前記画像データ格納部から転送された前記元画像データが一時的に記憶される一時記憶部と、
    前記元画像データに含まれる前記歪曲収差を補正する歪補正処理部と、
    前記歪曲収差がない空間で設定された画像データ領域の外縁に対応する、前記歪曲収差を有する空間における対応外縁を第1の方向に沿って所定のデータ長に対応する単位で複数の区間に区分し、前記区間毎に、前記第1の方向に直交する第2の方向に投影した時の前記対応外縁の終端部の位置に基づいて基準位置を演算し、この基準位置を基点として、前記区間毎に、前記区間に対応する前記画像データ格納部に対するメモリアドレスを生成して第1のメモリアドレスとして出力すると共に、隣接する前記区間の間で前記基準位置同士の差分を演算して調整値として出力する第1のアドレス生成部と、
    前記第1のメモリアドレスに対応する前記元画像データを前記画像データ格納部から前記一時記憶部に、前記所定のデータ長単位で転送するデータ転送部と、
    前記一時記憶部に対し、前記歪補正処理部において用いられる前記元画像データに係る第2のメモリアドレスを生成するに当たり、隣接する前記区間の間においては、前記調整値に基づき、前記第2の方向において対応する前記元画像データに係る前記第2のメモリアドレスを生成して出力する第2のアドレス生成部と、
    を有する事を特徴とする画像処理装置。
  2. 前記一時記憶部に記憶された前記元画像データに対して所定のフィルタ演算を実行し、前記歪補正処理部に出力するフィルタ演算部を具備する事を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1のアドレス生成部は、現区間に係る前記調整値に対応するメモリアドレス幅を、先行する前記区間に係る前記第1のメモリアドレスに加算することによって、前記第1のメモリアドレスを生成する事を特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1のアドレス生成部は、2画素を単位として、前記調整値を生成する事を特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  5. 前記第1のアドレス生成部は、前記対応外縁を前記第2の方向に投影したときの終端部の位置を前記区間毎に演算し、隣接する前記区間同士の前記終端部の位置の差分を演算して前記調整値として出力することを特徴とする請求項1から4までの何れか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1のアドレス生成部は、隣接する前記区間の間の前記基準位置を、前記対応外縁を近似する線形直線を用いて演算する事を特徴とする請求項1から4までの何れか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記データ転送部は、前記第2の方向における前記対応外縁間の間隔と前記基準位置とに対応した前記元画像データを転送する事を特徴とする請求項5又は6に記載の画像処理装置。
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