JP2009229907A - 電子写真用キャリア、電子写真用現像剤、電子写真用現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 - Google Patents

電子写真用キャリア、電子写真用現像剤、電子写真用現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 Download PDF

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英子 清野
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晃 松本
Yosuke Tsurumi
洋介 鶴見
Akihiro Iizuka
章洋 飯塚
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Abstract

【課題】長期間使用しても、良好な現像性を保ち、定着画像の色味変動を防止することができる電子写真用キャリア、該電子写真用キャリアを含む電子写真用現像剤、該電子写真用現像剤を用いる電子写真用現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】カラー画像の形成に用いられ、磁性体粒子上に、第一樹脂被覆層と第二樹脂被覆層とが磁性体粒子側から順次形成されてなり、該第一樹脂被覆層と該第二樹脂被覆層との界面に、カーボンブラックが存在することを特徴とする電子写真用キャリア、該電子写真用キャリアを含む電子写真用現像剤、該電子写真用現像剤を用いる電子写真用現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置。
【選択図】なし

Description

本発明は、電子写真用キャリア、電子写真用現像剤、電子写真用現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置に関する。
電子写真法などによる静電潜像形成を経て画像情報を可視化する方法は、現在様々な分野で利用されている。電子写真法では、帯電、露光工程で感光体表面に静電潜像を形成し、トナーを含む電子写真用現像剤(以下、単に「現像剤」という場合がある)で上記静電潜像をトナー画像として現像し、転写、定着工程を経て画像が可視化される。ここで用いる現像剤は、電子写真用トナー(以下、単に「トナー」という場合がある)と電子写真用用キャリア(以下、単に「キャリア」という場合がある)とからなる2成分現像剤と、磁性トナーなどのように単独で用いる1成分現像剤とがあるが、前記2成分現像剤は、キャリアが現像剤の撹拌、搬送、帯電などの機能を分担し、現像剤として機能分離がなされているため、制御性がよいなどの理由で現在広く用いられている。
また、上記キャリアは、一般的に表面に樹脂被覆層を有するキャリアと樹脂被覆層を有しないキャリアとに大別されるが、帯電諸特性/現像剤寿命を考慮した場合に樹脂被覆キャリアの方が優れていることから、様々な樹脂被覆キャリアが開発されかつ実用化されている。
一方、キャリアの抵抗を調整するために樹脂被覆層に導電材を含有させる方法があり、その中でもカーボンブラックは少量で大きな効果を得ることができ、また安価であることから広く使用されている。
また、キャリアに二層の樹脂被覆層を設け、表面側の樹脂被覆層に色味に変化を与えない白色導電材を用いることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、キャリアに二層のシリコーン樹脂被覆層を設け、処理条件を各層で変更することによって長寿命化する試みがなされている(例えば、特許文献2及び3参照)。
さらに、キャリアに二層の樹脂被覆層を設け、二層目に導電性粒子を添加させキャリアの抵抗を調整する提案がなされており(例えば、特許文献4参照)、キャリアの導電粒子がトナー像へ移行して画像の濁りを生じる対策として、キャリア表面に付着する導電粒子をトナー粒子によって除去する提案がされている(例えば、特許文献5参照)。
特開平8−286429号公報 特開2002−207323号公報 特開2002−207324号公報 特開2007−206481号公報 特開2005−148179号公報
特許文献1に記載の発明は、黒以外のトナーに対して、樹脂被覆層に含有させる導電材としてカーボンブラックを使用した場合に、磨耗により剥がれたカーボンブラックを含有する被覆樹脂が定着画像へ移行し、定着画像の色味を濁らすという問題を解決するための発明である。しかしながら、白色導電粉は屈折率が高いため、OHPシートに画像を出力した際に、光透過性が低くなり、色味が暗くなるという問題がある。
本発明は、長期間使用しても、良好な現像性を保ち、定着画像の色味変動を防止することができる電子写真用キャリア、該電子写真用キャリアを含む電子写真用現像剤、該電子写真用現像剤を用いる電子写真用現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題は以下の本発明により達成される。すなわち、
請求項1に係る発明は、
カラー画像の形成に用いられ、
磁性体粒子上に、第一樹脂被覆層と第二樹脂被覆層とが磁性体粒子側から順次形成されてなり、
該第一樹脂被覆層と該第二樹脂被覆層との界面に、カーボンブラックが存在することを特徴とする電子写真用キャリアである。
請求項2に係る発明は、
前記磁性体粒子の質量を100質量部としたときの、前記第一樹脂被覆層の被覆量が0.2質量部以上1.5質量部以下であり、前記第二樹脂被覆層の被覆量が0.5質量部以上2.0質量部以下であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真用キャリアである。
請求項3に係る発明は、
前記第一樹脂被覆層が硬化性樹脂を含有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子写真用キャリアである。
請求項4に係る発明は、
カラートナーと、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の電子写真用キャリアと、を含むことを特徴とする電子写真用現像剤である。
請求項5に係る発明は、
静電潜像保持体と、前記静電潜像保持体表面に形成された静電潜像を現像剤により現像して前記静電潜像保持体表面に現像像を形成する現像像形成手段と、前記現像像を前記静電潜像保持体表面から記録媒体に転写する転写手段と、を備えた画像形成装置に対して脱着可能であり、
前記現像像形成手段に供給するための現像剤を収納し、
前記現像剤が請求項4に記載の電子写真用現像剤であることを特徴とする電子写真用現像剤カートリッジである。
請求項6に係る発明は、
画像形成装置に対して脱着可能であり、静電潜像保持体と、現像剤を収納すると共に前記静電潜像保持体表面に形成された静電潜像に前記現像剤を供給して現像像を形成する現像像形成手段と、を備え、
前記現像剤が請求項4に記載の電子写真用現像剤であることを特徴とするプロセスカートリッジである。
請求項7に係る発明は、
静電潜像保持体と、前記静電潜像保持体表面を帯電する帯電手段と、帯電された前記潜静電潜像保持体表面に潜像を形成する潜像形成手段と、請求項4に記載の電子写真用現像剤を収納すると共に前記静電潜像保持体表面に形成された静電潜像に前記電子写真用現像剤を供給して現像像を形成する現像像形成手段と、前記現像像を前記静電潜像保持体表面から記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体に転写された転写像を定着する定着手段と、を有することを特徴とする画像形成装置である。
請求項1に記載の発明によれば、長期間使用しても、良好な現像性を保ち、定着画像の色味変動を防止することができる電子写真用キャリアを提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、劣化に伴うキャリアの抵抗変動を抑制することができる。
請求項3に記載の発明によれば、耐衝撃性が向上し、導電材を含有する被覆樹脂が静電潜像保持体に移行する一因である磁性体粒子の欠けを抑制することができる。
請求項4に記載の発明によれば、長期間使用しても、良好な現像性を保ち、定着画像の色味変動を防止することができる電子写真用現像剤を提供することができる。
請求項5に記載の発明によれば、長期間使用しても、良好な現像性を保ち、定着画像の色味変動を防止することができる電子写真用現像剤カートリッジを提供することができる。
請求項6に記載の発明によれば、長期間使用しても、良好な現像性を保ち、定着画像の色味変動を防止することができるプロセスカートリッジを提供することができる。
請求項7に記載の発明によれば、長期間使用しても、良好な現像性を保ち、定着画像の色味変動を防止することができる画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
<電子写真用キャリア>
本実施形態の電子写真用キャリア(以下、「本実施形態のキャリア」という場合がある。)は、カラー画像の形成に用いられ、磁性体粒子上に、第一樹脂被覆層と第二樹脂被覆層とが磁性体粒子側から順次形成されてなり、該第一樹脂被覆層と該第二樹脂被覆層との界面に、カーボンブラックが存在することを特徴とする。
通常、キャリアの表面が絶縁化するとキャリア電荷がリークしにくくなるためエッジの効いた画像となるが、反面大面積の画像面では中央部の画像濃度が非常に薄くなるといういわゆるエッジ効果が問題となるため、キャリア表面に導電材が存在しない構造は取りにくい。しかしキャリア表面に導電材を存在させると、磨耗により剥がれたカーボンブラック等の導電材を含有する被覆樹脂が定着画像へ移行し、定着画像の色味を濁らすという問題が発生する。このような導電材を含有する被覆樹脂が定着画像へ移行する問題は、キャリアに二層の樹脂被覆層を設け、磁性体粒子側の樹脂被覆層に大量の導電粉を添加することでこの課題を解決することができる。
しかしながら、磁性体粒子側の樹脂被覆層に大量の導電粉を添加する構成では、長期間の使用で表面側の樹脂被覆層が磨耗すると、キャリアの抵抗は大きく下がり、現像性へ影響するだけではなく、キャリアに電荷が注入され、キャリアが静電潜像保持体まで運ばれ、静電潜像保持体を傷付けたり、出力画像で白抜けの原因となる。
本実施形態のキャリアは、磁性体粒子上に、第一樹脂被覆層と第二樹脂被覆層とが磁性体粒子側から順次形成されてなり、該第一樹脂被覆層と該第二樹脂被覆層との界面に、カーボンブラックが存在している。該第一樹脂被覆層と該第二樹脂被覆層との界面に、カーボンブラックが存在していることにより、第一樹脂被覆層及び第二樹脂被覆層において導電材を添加しなくても、エッジ効果を抑制できる。本実施形態のキャリアは、磁性体粒子(導電性)−第一樹脂被覆層(絶縁性)−カーボンブラック(導電性)−第二樹脂被覆層(絶縁性)という構成になる。
上記導電性−絶縁性−導電性−絶縁性という構成になることにより、表面抵抗の高さを下の導電層で調整しエッジ効果を抑制できるだけでなく、長期間使用した際の抵抗低下や、キャリアへの電荷注入を防止することができる。これは、キャリアの表面が磨耗しても、導電層(カーボンブラック)の下に更に絶縁層があることで、抵抗変化を最小限にとどめることができるだけでなく、電荷が導電層に注入しても、第一樹脂被覆層の存在により磁性体粒子まで達しないため、キャリアが静電潜像保持体まで運ばれてしまうこともない。この結果、長期間使用しても、良好な現像性を保ち、定着画像の色味変動を防止することができる。
−磁性体粒子−
前記磁性体粒子としては、公知のキャリア用の磁性体粒子であれば、特に制限なく用いることができる。例えば、鉄、ニッケル、コバルト等の磁性金属、フェライト、マグネタイト等の磁性酸化物、磁性体粒子を樹脂中に分散させた磁性粒子分散型粒子、ガラスビーズ等が挙げられるが、キャリアを磁気ブラシ法に用いるためには、磁性材料であることが好ましい。キャリアの芯材の体積平均粒径としては、10μm以上150μm以下が好ましく、より好ましくは30μm以上100μm以下である。
−第一樹脂被覆層−
第一樹脂被覆層に用いる樹脂は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルエーテル、ポリビニルケトン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、オルガノシロキサン結合からなるストレートシリコーン樹脂またはその変性品、フッ素樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、フェノール樹脂、尿素-ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ユリア樹脂、ポリアミド樹脂等のアミノ樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。特に硬化性樹脂であるフェノール樹脂、尿素-ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ユリア樹脂、ポリアミド樹脂等のアミノ樹脂、エポキシ樹脂等が好ましい。なおさらに好ましくは、硬化前の材料を、硬化処理によって硬化樹脂にする硬化性樹脂が良い。
第一樹脂被覆層には、抵抗を制御するためなどの目的で、必要に応じて導電粉を含有させてもよいが、既述のように、第一樹脂被覆層と該第二樹脂被覆層との界面に、カーボンブラックが存在するため、導電粉を含有していなくてもよい。
第一樹脂被覆層に含有させてもよい導電粉としては、例えば、金、銀、銅等の金属粒子;カーボンブラック;ケッチェンブラック;アセチレンブラック;酸化チタン、酸化亜鉛等の体積抵抗率が10Ω・cm〜1012Ω・cmの範囲内の半導電性酸化物粒子(酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、ホウ酸アルミニウム、チタン酸カリウム粉末等の表面を酸化スズ、カーボンブラック、金属等で覆った粒子)などが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
本実施形態のキャリアにおける第一樹脂被覆層の被覆量は、芯材100質量部に対して0.2質量部以上1.5質量部以下が好ましく、0.3質量部以上1.3質量部以下がより好ましい。前記第一樹脂被覆層の被覆量が芯材100質量部に対して0.2質量部未満であると、第二樹脂被覆層が磨耗してきた際の電荷注入を完全に防止することができない場合があり、1.5質量部を超えると、抵抗調整が困難となる場合がある。
−カーボンブラック−
本実施形態のキャリアは、第一樹脂被覆層と第二樹脂被覆層との界面に、カーボンブラックが存在することを特徴とする。該カーボンブラックとしては、種類は特に限定されないが、製造安定性の良いDBP(ジブチルフタレート)吸油量が、50ml/100g以上300ml/100g以下の範囲のものが好適である。
上記吸油量のカーボンブラックは、分散性、製造安定性が良好で、抵抗制御性に優れ少ない使用量でエッジ効果を抑制できる。第一樹脂被覆層と第二樹脂被覆層との界面におけるカーボンブラックの量は、磁性体粒子100質量部に対して0.1質量部以上1.5質量部以下であることが好ましく、0.1質量部以上1.0質量部以下であることがより好ましい。
−第二樹脂被覆層−
第二樹脂被覆層が含有する樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルエーテル、ポリビニルケトン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、オルガノシロキサン結合からなるストレートシリコーン樹脂またはその変性品、フッ素樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、尿素-ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ユリア樹脂、ポリアミド樹脂等のアミノ樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等を例示することができるが、これらに限定されるものではない。
本実施形態のキャリアにおける第二樹脂被覆層の被覆量は、芯材100質量部に対して0.5質量部以上2.0質量部以下が好ましく、0.7質量部以上1.5質量部以下がより好ましい。前記第二樹脂被覆層の被覆量が芯材100質量部に対して0.5質量部未満であると、カーボンブラックの第一樹脂被覆層と第二樹脂被覆層との界面における存在率が不足する場合があり、2.0質量部を超えると、第二樹脂被覆層の絶縁性が高まり、エッジ効果を抑制する効果が不充分になる場合がある。
本実施形態において、キャリアの飽和磁化は、40emu/g以上であることが好ましく、50emu/g以上であることがより好ましい。
磁気特性の測定としての装置は振動試料型磁気測定装置VSMP10−15(東英工業社製)を用いる。測定試料は内径7mm、高さ5mmのセルに詰めて前記装置にセットする。測定は印加磁場を加え、最大1000エルステッドまで掃引する。ついで、印加磁場を減少させ、記録紙上にヒステリシスカーブを作製する。カーブのデータより、飽和磁化、残留磁化、保持力を求める。本発明においては、飽和磁化は1000エルステッドの磁場において測定された磁化を示す。
キャリアの体積電気抵抗は、1×10Ω・cm以上1×1015Ω・cm以下の範囲に制御されることが好ましく、1×10Ω・cm以上1×1014Ω・cm以下の範囲であることがより好ましく、1×10Ω・cm以上1×1013Ω・cm以下の範囲であることがさらに好ましい。
キャリアの体積電気抵抗が1×1015Ω・cmを超える場合、高抵抗になり、現像時に現像電極として働きにくくなるため、特にベタ画像部でエッジ効果が出るなど、ソリッド再現性が低下する場合がある。一方、1×10Ω・cm未満の場合、低抵抗になるため、現像剤中のトナー濃度が低下した時に現像ロールからキャリアへ電荷が注入し、キャリア自体が現像されてしまう不具合が発生しやすくなる場合がある。
前記キャリアの体積抵抗率(Ω・cm)は以下のように測定する。
20cmの電極板を配した円形の治具の表面に、測定対象物を1〜3mm程度の厚さになるように平坦に載せ、層を形成する。この上に前記同様の20cmの電極板を載せ層を挟み込む。測定対象物間の空隙をなくすため、層上に設置した電極板の上に4kgの荷重をかけてから層の厚み(cm)を測定する。層の上下の両電極には、エレクトロメーターおよび高圧電源発生装置に接続されている。両電極に電界が103.8V/cmとなるように高電圧を印加し、このとき流れた電流値(A)を読み取ることにより、測定対象物の体積抵抗率(Ω・cm)を計算する。測定対象物の体積抵抗率(Ω・cm)の計算式は、下記式(3)に示す通りである。
R=E×20/(I−I0)/L ・・・ 式(3)
上記式中、Rはキャリアの体積抵抗率(Ω・cm)、Eは印加電圧(V)、Iは電流値(A)、I0は印加電圧0Vにおける電流値(A)、Lはキャリア層の厚み(cm)をそれぞれ表す。また、20の係数は、電極板の面積(cm2)を表す。
なお、前記飽和磁化及び体積抵抗率の測定環境は、温度20℃、湿度50%RHとする。
本実施形態のキャリアにおいて、第一樹脂被覆層及び第二樹脂被覆層の被覆量、及び、第一樹脂被覆層と該第二樹脂被覆層との界面にカーボンブラックが存在すること(存在量)は、キャリアを切断し、切断面を観察することにより確認することができる。具体的には、キャリアをエポキシ樹脂で包埋し、樹脂を硬化させた後、ミクロトーム等を用いて研磨し、該切断面を走査型電子顕微鏡等により観察し、第一樹脂被覆層及び第二樹脂被覆層の層の厚みを計ることにより、第一樹脂被覆層及び第二樹脂被覆層の被覆量を求めることができる。また、第一樹脂被覆層と該第二樹脂被覆層との界面にカーボンブラックが存在することを確認できる。
本実施形態のキャリアは、例えば、磁性体粒子を、第一樹脂被覆層で被覆し、更に該磁性体粒子を被覆する第一樹脂被覆層表面に、カーボンブラックを付着させた後、第二樹脂被覆層で被覆することにより得られる。
磁性体粒子を第一樹脂被覆層で被覆する方法としては、第一樹脂被覆層のマトリックス樹脂、及び必要に応じて各種添加剤を、適当な溶媒に溶解した第一樹脂被覆層形成用溶液により被覆する方法が好適に用いられる。
より具体的には、第一樹脂被覆層の形成として、磁性体粒子の表面を第一樹脂被覆層のマトリックス樹脂の粒子で被覆し、加熱溶融混合したのち冷却させるパウダーコート法、磁性体粒子の粉末を第一樹脂被覆層形成用溶液中に浸漬する浸漬法、第一樹脂被覆層形成用溶液を磁性体粒子表面に噴霧するスプレー法、磁性体粒子を流動エアーにより浮遊させた状態で第一樹脂被覆層形成用溶液を噴霧する流動床法、ニーダーコーター中で磁性体粒子と第一樹脂被覆層形成用溶液とを混合し、溶剤を除去するニーダーコーター法などが挙げられる。これらの中でも、磁性体粒子との密着性を考えると、一度樹脂を溶液に溶かしたのちコーティングする方法が好ましい。
前記溶媒としては、特に限定されず、使用する被覆樹脂、塗布適性等を勘案して適宜選択すればよいが、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、DMF、THF、クロロフォルム、メチルエチルケトン、酢酸エチル等を挙げることができる。
また、硬化性樹脂を用いる場合は、脱溶媒した後、硬化処理を行うことも可能である。硬化処理は、カーボンブラックを固着させた後に行うことも可能である。
尚、前記脱溶媒方法によって第一樹脂被覆層を形成する場合、第一樹脂被覆層用樹脂は溶剤への溶解性が好ましいことが要求され、溶解した際の不溶分が5質量%以下であることが好ましく、不溶分1質量%以下であることがより好ましく、不溶分0.2質量%以下であることが特に好ましい。
第一樹脂被覆層表面に、カーボンブラックを固着させる方法としては、 (1)キャリア母粒子と本発明に係る粒子を粉体混合させることにより固着させる方法、(2)キャリア母粒子を分散した溶液中に、カーボンブラックを分散させ、該分散と同時に固着させる方法が挙げられるが、(1)の方法において、せん断力を利用して固着させる方法が、キャリアへのストレスが少なく、カーボンブラックを強く固着させることができ、高い固着率が得られるため好ましい。前記せん断力を利用して固着させるとは、例えば、ノビルタ:ホソカワミクロン製を用いて実施できる。
カーボンブラックを付着させた第一樹脂被覆層表面に、第二樹脂被覆層を被覆する方法としては、既述の磁性体粒子を第一樹脂被覆層で被覆する方法と同様の方法が挙げられる。
<電子写真用現像剤>
本実施形態の電子写真用現像剤(以下、「本実施形態の現像剤」という場合がある。)は、カラートナーと、既述の本実施形態のキャリアと、を含むことを特徴とする。ここで、カラートナーとは、結着樹脂とカラー用着色剤とを含むトナーをいう。
本実施形態におけるトナーには、公知の結着樹脂や各種のカラー用着色剤等を使用することができる。
結着樹脂の主成分としては、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂が最も好ましいが、スチレンとアクリル酸またはメタクリル酸との共重合体、ポリ塩化ビニル、フェノール樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ酢酸ビニル、シリコーン樹脂、変性ポリエステル樹脂、ポリウレタン、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール、テルペン樹脂、クマロンインデン樹脂、石油系樹脂、ポリエーテルポリオール樹脂等などを単独または併用することができる。耐久性や透光性等の点から、ポリエステル系樹脂またはノルボルネンポリオレフィン樹脂を使用することが好ましい。
なお、トナーに使用される結着樹脂のTg(ガラス転移点)は、好ましくは50〜70℃の範囲が好ましい。
前記これらのカラー用着色剤としては、トナーの色彩に対応させて適宜選択して用いることができる。
シアン着色剤としては、例えば、C.I.ピグメントブルー1、同2、同3、同4、同5、同6、同7、同10、同11、同12、同13、同14、同15、同15:1、同15:2、同15:3、同15:4、同15:6、同16、同17、同23、同60、同65、同73、同83、同180、C.I.バットシアン1、同3、同20等や、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルーの部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダスレンブルーBCのシアン顔料、C.I.ソルベントシアン79、162等のシアン染料などを用いることができる。これらの中では、C.I.ピグメントブルー15:3が有効である。
マゼンタ着色剤としては、例えば、C.I.ピグメントレッド1、同2、同3、同4、同5、同6、同7、同8、同9、同10、同11、同12、同13、同14、同15、同16、同17、同18、同19、同21、同22、同23、同30、同31、同32、同37、同38、同39、同40、同41、同48、同49、同50、同51、同52、同53、同54、同55、同57、同58、同60、同63、同64、同68、同81、同83、同87、同88、同89、同90、同112、同114、同122、同123、同163、同184、同202、同206、同207、同209等、ピグメントバイオレット19のマゼンタ顔料や、C.I.ソルベントレッド1、同3、同8、同23、同24、同25、同27、同30、同49、同81、同82、同83、同84、同100、同109、同121、C.I.ディスパースレッド9、C.I.ベーシックレッド1、同2、同9、同12、同13、同14、同15、同17、同18、同22、同23、同24、同27、同29、同32、同34、同35、同36、同37、同38、同39、同40等のマゼンタ染料等、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウオッチングレッド、カルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ロータミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3Bなどを用いることができる。
また、イエロー着色剤としては、例えば、C.I.ピグメントイエロー2、同3、同15、同16、同17、同97、同180、同185、同139等のイエロー顔料などを用いることができる。
また、本実施形態に用いられるトナーには、必要に応じて離型剤や帯電制御剤が添加されていてもよい。
前記離型剤としては、低分子ポリエチレン、低分子ポリプロピレン、フィッシャートロプシュワックス、モンタンワックス、カルナバワックス、ライスワックス、キャンデリラワックス等を代表的なものとして例示することができる。
前記帯電制御剤としては、公知のものを使用することができるが、アゾ系金属錯化合物、サリチル酸の金属錯化合物、極性基を含有するレジンタイプの帯電制御剤を用いることができる。後述する湿式製法でトナーを製造する場合、イオン強度の制御と廃水汚染の低減との点で、水に溶解しにくい素材を使用するのが好ましい。
トナーの製造は、例えば結着樹脂と、カラー着色剤、及び必要に応じて離型剤、帯電制御剤等とを混練し、粉砕、分級する混練粉砕法;混練粉砕法にて得られた粒子を機械的衝撃力または熱エネルギーにて形状を変化させる方法;結着樹脂の重合性単量体を乳化重合させ、形成された分散液と、カラー着色剤、及び必要に応じて離型剤、帯電制御剤等の分散液とを混合し、凝集、加熱融合させ、トナー粒子を得る乳化重合凝集法;結着樹脂を得るための重合性単量体と、カラー着色剤、及び必要に応じて離型剤、帯電制御剤等の溶液とを水系溶媒に懸濁させて重合する懸濁重合法;結着樹脂とカラー着色剤、及び必要に応じて離型剤、帯電制御剤等の溶液とを水系溶媒に懸濁させて造粒する溶解懸濁法;等が使用できる。中でも好ましいトナーの製造方法は、キャリアに対して接触面積が大きく変わらず、第二樹脂被覆層のはがれに対して良好な球形トナー、より好ましくは前記乳化重合凝集法である。また上記方法で得られたトナーをコアにして、さらに凝集粒子を付着、加熱融合してコアシェル構造を持たせる製造方法を行ってもよい。
以上のようにして製造したトナーの粒径は、体積平均粒径で2μm以上8μm以下の範囲であることが好ましく、3μm以上7μm以下の範囲であることがより好ましい。
なお、前記体積平均粒径は、次のようにして測定し算出した。まず、測定器としてコールターマルチサイザーII(ベックマン−コールター社製)を用いて測定されたトナーの粒度分布を分割された粒度範囲(チャンネル)に対し、個々のトナー粒子の体積、数について小径側から累積分布を描き、累積16%となる粒径を、体積平均粒子径D16v、数平均粒子径D16pと定義し、累積50%となる粒径を、体積平均粒子径D50vを体積平均粒径とした。
本実施形態の現像剤におけるトナーと本実施形態のキャリアとの混合比(質量比)としては、トナー:キャリア=1:100〜30:100の範囲が好ましく、3:100〜20:100の範囲がより好ましい。
<電子写真用現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置>
本実施形態の電子写真用現像剤カートリッジは、静電潜像保持体と、前記静電潜像保持体表面に形成された静電潜像を現像剤により現像して前記静電潜像保持体表面に現像像を形成する現像像形成手段と、前記現像像を前記静電潜像保持体表面から記録媒体に転写する転写手段と、を備えた画像形成装置に対して脱着可能であり、前記現像像形成手段に供給するための現像剤を収納し、前記現像剤が既述の本実施形態の電子写真用現像剤であることを特徴とする。
ここで本実施形態の電子写真用現像剤カートリッジは、本実施形態の現像剤を収納するカートリッジであっても良いし、トナーを単独で収納するカートリッジと本実施形態のキャリアを単独で収納するカートリッジとを別体としたものであってもよい。
本実施形態のプロセスカートリッジは、画像形成装置に対して脱着可能であり、静電潜像保持体と、現像剤を収納すると共に前記静電潜像保持体表面に形成された静電潜像に前記現像剤を供給して現像像を形成する現像像形成手段と、を備え、前記現像剤が既述の本実施形態の電子写真用現像剤であることを特徴とする。
本実施形態の画像形成装置は、静電潜像保持体と、前記静電潜像保持体表面を帯電する帯電手段と、帯電された前記潜静電潜像保持体表面に潜像を形成する潜像形成手段と、既述の本実施形態の現像剤を収納すると共に前記静電潜像保持体表面に形成された静電潜像に前記電子写真用現像剤を供給して現像像を形成する現像像形成手段と、前記現像像を前記静電潜像保持体表面から記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体に転写された転写像を定着する定着手段とを有することを特徴とする。
また、本実施形態の画像形成装置において、例えば静電潜像保持体及び前記現像手段を含む部分が、画像形成装置本体に対して脱着可能なカートリッジ構造(プロセスカートリッジ)であってもよい。該プロセスカートリッジとしては、現像剤保持体を少なくとも備え、本実施形態の現像剤を収容する本実施形態のプロセスカートリッジが好適に用いられる。
以下、本実施形態の画像形成装置の一例を示すが、これに限定されるわけではない。なお、図に示す主要部を説明し、その他はその説明を省略する。
図1は、4連タンデム方式のフルカラー画像形成装置を示す概略構成図である。図1に示す画像形成装置は、色分解された画像データに基づくイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を出力する電子写真方式の第1〜第4の画像形成ユニット10Y、10M、10C、10K(画像形成手段)を備えている。これらの画像形成ユニット(以下、単に「ユニット」と称する)10Y、10M、10C、10Kは、水平方向に互いに所定距離離間して並設されている。なお、これらユニット10Y、10M、10C、10Kは、画像形成装置本体に対して脱着可能なプロセスカートリッジであってもよい。
各ユニット10Y、10M、10C、10Kの図面における上方には、各ユニットを通して中間転写体としての中間転写ベルト20が延設されている。中間転写ベルト20は、図における左から右方向に互いに離間して配置された駆動ローラ22および中間転写ベルト20内面に接する支持ローラ24に巻回されて設けられ、第1ユニット10Yから第4ユニット10Kに向う方向に走行されるようになっている。尚、支持ローラ24は、図示しないバネ等により駆動ローラ22から離れる方向に付勢されており、両者に巻回された中間転写ベルト20に所定の張力が与えられている。また、中間転写ベルト20の静電潜像保持体側面には、駆動ローラ22と対向して中間転写体クリーニング装置30が備えられている。
また、各ユニット10Y、10M、10C、10Kの現像装置(現像手段)4Y、4M、4C、4Kのそれぞれには、トナーカートリッジ8Y、8M、8C、8Kに収容されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナーが供給可能である。
上述した第1〜第4ユニット10Y、10M、10C、10Kは、同等の構成を有しているため、ここでは中間転写ベルト走行方向の上流側に配設されたイエロー画像を形成する第1ユニット10Yについて代表して説明する。尚、第1ユニット10Yと同等の部分に、イエロー(Y)の代わりに、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)を付した参照符号を付すことにより、第2〜第4ユニット10M、10C、10Kの説明を省略する。
第1ユニット10Yは、静電潜像保持体として作用する感光体1Yを有している。感光体1Yの周囲には、感光体1Yの表面を所定の電位に帯電させる帯電ローラ(帯電手段)2Y、帯電された表面を色分解された画像信号に基づくレーザ光線3Yよって露光して静電潜像を形成する露光装置(潜像形成手段)3、静電潜像に現像剤を供給して現像像を形成する現像装置(現像像形成手段)4Y、現像した現像像を中間転写ベルト20上に転写する1次転写ローラ5Y(1次転写手段)、および1次転写後に感光体1Yの表面に残存するトナーを除去するクリーニングブレードを備えた感光体クリーニング装置(クリーニング手段)6Yが順に配設されている。
尚、1次転写ローラ5Yは、中間転写ベルト20の内側に配置され、感光体1Yに対向した位置に設けられている。更に、各1次転写ローラ5Y、5M、5C、5Kには、1次転写バイアスを印加するバイアス電源(図示せず)がそれぞれ接続されている。各バイアス電源は、図示しない制御部による制御によって、各1次転写ローラに印加する転写バイアスを可変する。
以下、第1ユニット10Yにおいてイエロー画像を形成する動作について説明する。まず、動作に先立って、帯電ローラ2Yによって感光体1Yの表面が−600V〜−800V程度の電位に帯電される。
感光体1Yは、導電性(20℃における体積抵抗率:1×10−6Ωcm以下)の基体上に感光層を積層して形成されている。この感光層は、通常は高抵抗(一般の樹脂程度の抵抗)であるが、レーザ光線3Yが照射されると、レーザ光線が照射された部分の比抵抗が変化する性質を持っている。そこで、帯電した感光体1Yの表面に、図示しない制御部から送られてくるイエロー用の画像データに従って、露光装置3を介してレーザ光線3Yを出力する。レーザ光線3Yは、感光体1Yの表面の感光層に照射され、それにより、イエロー印字パターンの静電荷像が感光体1Yの表面に形成される。
静電潜像とは、帯電によって感光体1Yの表面に形成される像であり、レーザ光線3Yによって、感光層の被照射部分の比抵抗が低下し、感光体1Yの表面の帯電した電荷が流れ、一方、レーザ光線3Yが照射されなかった部分の電荷が残留することによって形成される、いわゆるネガ潜像である。
このようにして感光体1Y上に形成された静電潜像は、感光体1Yの走行に従って所定の現像位置まで回転される。そして、この現像位置で、感光体1Y上の静電潜像が、現像装置4Yによって可視像(現像像)化される。
現像装置4Y内には、例えば、少なくともイエロー着色剤と結晶性樹脂及び非結晶性樹脂とを含む体積平均粒径が7μmのイエロートナーが収容されている。イエロートナーは、現像装置4Yの内部で攪拌されることで摩擦帯電し、感光体1Y上に帯電した帯電荷と同極性(負極性)の電荷を有して現像剤ロール(現像剤保持体)上に保持されている。そして感光体1Yの表面が現像装置4Yを通過していくことにより、感光体1Y表面上の除電された潜像部にイエロートナーが静電的に付着し、潜像がイエロートナーによって現像される。イエローの現像像が形成された感光体1Yは、引続き所定速度で走行され、感光体1Y上に現像された現像像が所定の1次転写位置へ搬送される。
感光体1Y上のイエローの現像像が1次転写へ搬送されると、1次転写ローラ5Yに所定の1次転写バイアスが印加され、感光体1Yから1次転写ローラ5Yに向う静電気力が現像像に作用され、感光体1Y上の現像像が中間転写ベルト20上に転写される。このとき印加される転写バイアスは、トナーの極性(−)と逆極性の(+)極性であり、例えば第1ユニット10Yでは制御部に(図示せず)よって+10μA程度に制御されている。
一方、感光体1Y上に残留したトナーはクリーニング装置6Yで除去されて回収される。
また、第2ユニット10M以降の1次転写ローラ5M、5C、5Kに印加される1次転写バイアスも、第1ユニットに準じて制御されている。
こうして、第1ユニット10Yにてイエローの現像像の転写された中間転写ベルト20は、第2〜第4ユニット10M、10C、10Kを通して順次搬送され、各色の現像像が重ねられて多重転写される。
第1〜第4ユニットを通して4色の現像像が多重転写された中間転写ベルト20は、中間転写ベルト20と中間転写ベルト20内面に接する支持ローラ24と中間転写ベルト20の像保持面側に配置された2次転写ローラ(2次転写手段)26とから構成された2次転写部へと至る。一方、記録紙(記録媒体)Pが供給機構を介して2次転写ローラ26と中間転写ベルト20とが圧接されている隙間に所定のタイミングで給紙され、所定の2次転写バイアスが支持ローラ24に印加される。このとき印加される転写バイアスは、トナーの極性(−)と同極性の(−)極性であり、中間転写ベルト20から記録紙Pに向う静電気力が現像像に作用され、中間転写ベルト20上の現像像が記録紙P上に転写される。尚、この際の2次転写バイアスは2次転写部の抵抗を検出する抵抗検出手段(図示せず)により検出された抵抗に応じて決定されるものであり、電圧制御されている。
この後、記録紙Pは定着装置(定着手段)28へと送り込まれ現像像が加熱され、色重ねした現像像が溶融されて、記録紙P上へ定着される。カラー画像の定着が完了した記録紙Pは、排出部へ向けて搬出され、一連のカラー画像形成動作が終了される。
なお、上記例示した画像形成装置は、中間転写ベルト20を介して現像像を記録紙Pに転写する構成となっているが、この構成に限定されるものではなく、感光体から直接現像像が記録紙に転写される構造であってもよい。
<プロセスカートリッジ>
図2は、本実施形態の静電荷像現像剤を収容するプロセスカートリッジの好適な一例を示す概略構成図である。プロセスカートリッジ200は、感光体(静電潜像保持体)107とともに、帯電ローラ(帯電手段)108、現像装置(現像像形成手段)111、クリーニングブレードを備えた感光体クリーニング装置(クリーニング手段)113、露光のための開口部118、及び、除電露光のための開口部117を取り付けレール116を用いて組み合わせ、そして一体化したものである。
そして、このプロセスカートリッジ200は、転写装置(転写手段)112と、定着装置(定着手段)115と、図示しない他の構成部分とから構成される画像形成装置本体に対して着脱自在としたものであり、画像形成装置本体とともに画像形成装置を構成するものである。なお、300は記録紙(記録媒体)である。
図2で示すプロセスカートリッジでは、帯電装置108、現像装置111、クリーニング装置(クリーニング手段)113、露光のための開口部118、及び、除電露光のための開口部117を備えているが、これら装置は選択的に組み合わせることが可能である。本実施形態のプロセスカートリッジでは、感光体107のほかには、帯電装置108、現像装置111、クリーニング装置(クリーニング手段)113、露光のための開口部118、及び、除電露光のための開口部117から構成される群から選択される少なくとも1種を備える。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明する。なお、以下の説明において、特に断りのない限り、「部」、「%」は「質量部」、「質量%」を意味する。
(母体トナーAの作製)
<樹脂粒子分散液の調製>
・スチレン 296部
・アクリル酸n−ブチル 104部
・アクリル酸 6部
・ドデカンチオール 10部
・アジピン酸ジビニル 1.6部
(以上、和光純薬(株)製)
以上の成分を混合し溶解した混合物を、非イオン性界面活性剤(三洋化成(株)製:ノニポール400)12部及びアニオン性界面活性剤(第一工業製薬(株)製:ネオゲンSC)8部をイオン交換水610部に溶解した溶液に加えて、フラスコ中で分散し、乳化し、10分間ゆっくりと混合しながら、過硫酸アンモニウム(和光純薬(株)製)8部を溶解したイオン交換水50部を投入し、窒素置換を0.1リットル/分で20分行った。その後、フラスコ内を撹拌しながら内容物が70℃になるまでオイルバスで加熱し、5時間そのまま乳化重合を継続し、平均粒径が200nm、固形分濃度が40%となる樹脂微粒子分散液(1)を調製した。その分散液の一部を100℃のオーブン上に放置して水分を除去したものをDSC(示差走査型熱量計)測定を実施したところ、ガラス転移点は53℃、重量平均分子量は32,000であった。
<着色剤分散液の調製>
C.I.ピグメントイエロー74(モノアゾ系顔料) 100部
(大日精化社製:セイカファーストイエロー2054)
アニオン性界面活性剤(ネオゲンRK:第一工業製薬社製) 10部
イオン交換水 490部
以上の成分を混合溶解し、ホモジナイザー(IKA社製:ウルトラタラックス)を用いて10分間分散し、着色剤分散液を調製した。
<離型剤粒子分散液の調製>
・パラフィンワックス(日本精蝋社製:HNP−9) 100部
・アニオン界面活性剤(ライオン(株)社製:リパール860K) 10部
・イオン交換水 390部
上記成分を混合して溶解した後、ホモジナイザー(IKA社製:ウルトラタラックス)を用いて分散し、圧力吐出型ホモジナイザーで分散処理して、平均粒径が220nmである離型剤粒子(パラフィンワックス)を分散してなる離型剤粒子分散液を調製した。
<母体トナーAの作製>
樹脂粒子分散液 320部
着色剤分散液 80部
離型剤分散液 96部
ポリ水酸化アルミニウム(浅田化学社製、Paho2S) 0.8部
イオン交換水 1270部
以上の成分を、丸型ステンレス鋼鉄フラスコ中でホモジナイザー(ウルトラタラックスT50:IKA社製)を用いて混合し、分散した。粒子の凝集のため、加熱用オイルバス中でフラスコ内を撹拌しながら42℃まで加熱し30分保持した後、更に加熱用オイルバスの温度を上げて58℃で60分間保持した。このスラリ中の粒子の大きさを測定したところ、重量平均粒子径D50は5.5μmとなった。その後、凝集体粒子の形状を制御するために、この凝集体粒子を含むスラリに、1N水酸化ナトリウムを追加して系のpHを7.2に調整した後、ステンレス製フラスコを密閉し、磁気シールを用いて撹拌を継続しながら83℃まで加熱し、6時間保持した。冷却後、このトナー母粒子を濾別し、イオン交換水で4回洗浄した後、凍結乾燥し、体積平均粒径6.5μmの母体トナーAを得た。
(外添トナーAの作製)
母体トナーAを100部にデシルシランで疎水化処理された体積平均粒径20nmのルチル型酸化チタン0.8部、シリコーンオイルで処理された体積平均粒径40nmの酸化珪素1.0部をヘンシェルミキサーにより混合し、外添トナーAを得た。
<母体トナーBの作製>
イソフタル酸101部とビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物180部及びジブチル錫オキサイド5.4部をフラスコに投入し、窒素雰囲気下、温度230℃で脱水縮合反応を行い、18時間継続した。得られたポリエステル樹脂の重量平均分子量は6,800であった。
このポリエステル樹脂174部、C.I.ピグメントイエロー74(大日精化社製:セイカファーストイエロー2054)16部、パラフィンワックス(日本精蝋社製:HNP−9)10部をバンバリーミキサー(神戸製鋼社製)に入れ、内部の温度が110±5℃になるように圧力を加え、80rpmで混練を10分間行った。得られた混練物を冷却後、ハンマーミルにて粗粉砕し、これをジェットミルにて約6.8μmに微粉砕した後、エルボージェット分級機(松坂貿易社製)にて分級し、体積平均粒径7.0μmの母体トナーBを得た。
(外添トナーBの作製)
外添トナーAの作製と同様の方法で、母体トナーBに外添剤を添加し、外添トナーBを得た。
(キャリア(1)の作製)
Mn−Mg−Srフェライト粒子(体積平均粒径=40μm) 100部
CORONATE2222(硬化性樹脂、日本ポリウレタン製,固形分80%)
1部
酢酸エチル 7部
以上の混合物を真空脱気型ニーダーに入れ、80℃に加熱しながら30分間撹拌し、更に減圧しながら撹拌して溶剤を除去した。溶剤除去後、目開き75μmのメッシュで篩
分を行い、凝集物を除去し、第一樹脂被覆キャリアを得た。
引き続き
前記第一樹脂被覆キャリア 100.8部
カーボンブラックR330(キャボット) 0.5部
をノビルタNOB130(ホソカワミクロン製)に投入し、1000rpmにて5分間処理した後、目開き75μmのメッシュで篩分を行い凝集物を除去し、更に温度60℃、湿度80%の環境で48時間硬化処理を行い、カーボンブラック付着キャリアを得た。
引き続き
前記カーボンブラック付着キャリア 101.3部
に対して流動床コーティング装置を用いて、
スチレン−メチルメタアクリレート共重合体(共重合比2:8、重量平均分子量10万)のトルエン溶液(固形分10%) 18部
をスプレーして第二樹脂被覆層を形成した。この時のスプレー条件は空気圧2.0kg/cm、流量30l/min、樹脂溶液の供給速度8.0ml/minとした。この後、目開き75μmのメッシュで篩分を行い凝集物を除去しキャリア(1)を得た。
(キャリア(2)の作製)
キャリア(1)の作製において、第一被覆樹脂に用いたCORONATE2222:1部、酢酸エチル:7部の代わりに、スチレン−メチルメタアクリレート共重合体(共重合比2:8、重量平均分子量10万)のトルエン溶液(固形分10%)を用い、カーボンブラック固着後の硬化処理を行わない以外は、キャリア(1)の作製と同様にしてキャリア(2)を得た。
(キャリア(3)の作製)
キャリア(1)の作製において、CORONATE2222の量を2.5部に、酢酸エチルの量を17.5部に変更し、更にカーボンブラックの量を0.8部に変更した以外は、キャリア(1)の作製と同様にしてキャリア(3)を得た。
(キャリア(4)の作製)
キャリア(1)の作製において、CORONATE2222の量を0.1875部に、酢酸エチルの量を1.3125部に変更し、更にカーボンブラック量を0.35部とした以外は、キャリア(1)の作製と同様にしてキャリア(4)を得た。
(キャリア(5)の作製)
キャリア(1)の作製において、カーボンブラックの量を0.8部に、スチレン−メチルメタアクリレート共重合体トルエン溶液の量を25部に変更した以外は、キャリア(1)の作製と同様にしてキャリア(5)を得た。
(キャリア(6)の作製)
キャリア(1)の作製において、カーボンブラックの量を0.35部に、スチレン−メチルメタアクリレート共重合体トルエン溶液の量を3.6部に変更した以外は、キャリア(1)の作製と同様にしてキャリア(6)を得た。
キャリア(7)の作製
Mn−Mg−Srフェライト粒子(体積平均粒径=40μm) 100部
スチレン−メチルメタアクリレート共重合体(共重合比2:8、重量平均分子量10万)のトルエン溶液(固形分10%) 20部
カーボンブラックR330 0.3部
予め、スチレン−メチルメタアクリレート共重合体トルエン溶液、カーボンブラックをホモジナイザーで5分間攪拌し樹脂溶液を調製し、この樹脂溶液とフェライト粒子とを真空脱気型ニーダーに入れ、80℃に加熱しながら30分間撹拌し、さらに減圧しながら撹拌して溶剤を除去した。溶剤除去後、目開き75μmのメッシュで篩分を行い、凝集物をし、キャリア(7)を得た。
(現像剤(1)の作製)
外添トナーA6.5部とキャリア(1)93.5部とを混合し、V型ブレンダーにより40rpmで20分間攪拌し現像剤(1)を作製した。
(現像剤(2)の作製)
現像剤(1)の作製において、キャリア(1)をキャリア(2)に変更した以外は現像剤(1)の作製と同様にして現像剤(2)を作製した。
(現像剤(3)の作製)
現像剤(1)の作製において、キャリア(1)をキャリア(3)に変更した以外は同様にして現像剤(3)を作製した。
(現像剤(4)の作製)
現像剤(1)の作製において、キャリア(1)をキャリア(4)に変更した以外は現像剤(1)の作製と同様にして現像剤(4)を作製した。
(現像剤(5)の作製)
現像剤(1)の作製において、キャリア(1)をキャリア(5)に変更した以外は現像剤(1)の作製と同様にして現像剤(5)を作製した。
(現像剤(6)の作製)
現像剤(1)の作製において、キャリア(1)をキャリア(6)に変更した以外は現像剤(1)の作製と同様にして現像剤(6)を作製した。
(現像剤(7)の作製)
現像剤(1)の作製において、外添剤トナーAを外添剤トナーBに変更した以外は現像剤(1)の作製と同様にして現像剤(7)を作製した。
(現像剤(8)の作製)
現像剤(1)の作製において、キャリア(1)をキャリア(7)に変更した以外は同様にして現像剤(8)を作製した。
(評価)
Fuji Xerox社製 ApeosPortIIC7500改造機を用いて、高温高湿下(32℃/85%RH)の環境下で、記録用紙(Fuji Xerox社製 カラー/モノクロ兼用紙C2のA4紙)上に、得られた現像剤トナー濃度を一定に保ちながら、画像密度50%の画像を100枚,10000枚,100000枚出力した後に下記評価を行った。その結果を表1に示す。
−ΔEの評価−
2cm×5cmのベタパッチを2箇所有する画像を10枚出力し、これらベタパッチと基準画像のL表色系で表したときの色差ΔEをX−rite社製反射分光測色計Xrite938を用いて測定し、以下の基準で評価した。尚、ΔEは基準画像と10枚の画像の平均値の差とした。尚、基準画像はC2のA4紙上に4.5g/mとなるようトナーを2cm×5cmの範囲にスクリーンメッシュ(線径25μm、目開き26μm)を通して均等になるよう散布した後、ApeosPortIIC7500の定着機で定着し作製した。
−評価基準−
○:0≦ΔE<1.5
△:1.5≦ΔE<3.0
×:3.0≦ΔE
−現像量の評価−
2cm×5cmのベタパッチを2箇所有する画像を出力し、現像量(重量)を測定し、以下の基準で評価した。
○:現像量が4.0g/m以上5.0g/m以下である。
△:現像量が3.75g/m以上4.0g/m未満、又は、5.0g/mより多く5 .25g/m以下である。
×:現像量が3.75g/m未満、又は、5.25g/mより多い。
−注入性の評価−
2cm×5cmのベタパッチを2箇所有する画像を出力する際に、記録用紙への転写前に装置を強制停止させて、感光体(静電潜像保持体)表面のベタパッチからおよそ10mm離れた箇所の背景部について、テープの粘着性を利用して、テープに転写して、該背景部を転写したテープの10cm中のキャリア個数をカウントし、以下の基準で評価した。
○:2個未満
△:2個以上5個未満
×:5個以上
<実施例2>
実施例1において、現像剤(1)の代わりに現像剤(2)を用いた以外は実施例1と同様の評価を行った。その結果を表1に示す。
<実施例3>
実施例1において、現像剤(1)の代わりに現像剤(3)を用いた以外は実施例1と同様の評価を行った。その結果を表1に示す。
<実施例4>
実施例1において、現像剤(1)の代わりに現像剤(4)を用いた以外は実施例1と同様の評価を行った。その結果を表1に示す。
<実施例5>
実施例1において、現像剤(1)の代わりに現像剤(5)を用いた以外は実施例1と同様の評価を行った。その結果を表1に示す。
<実施例6>
実施例1において、現像剤(1)の代わりに現像剤(6)を用いた以外は実施例1と同様の評価を行った。その結果を表1に示す。
<実施例7>
実施例1において、現像剤(1)の代わりに現像剤(7)を用いた以外は実施例1と同様の評価を行った。その結果を表1に示す。
<比較例1>
(キャリア(7)の作製)
実施例1において、現像剤(1)の代わりに現像剤(8)を用いた以外は実施例1と同様の評価を行った。その結果を表1に示す。
表1に示すように、実施例1〜7では、長期間使用しても定着画像の色味変動を防止できており、更に良好で安定な現像性を保っている。一方比較例1では初期から定着画像色味変動が発生した。
また、実施例1〜7では、常温常湿環境、高温高湿環境いずれでも背景部カブリ、機内汚染ともに大きな問題はなく安定で、画質も問題はなかった。一方、比較例1では、前記複数の評価項目のいずれかにおいて問題が発生した。
本実施形態の画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 本実施形態のプロセスカートリッジの一例を示す概略構成図である。
符号の説明
1Y、1M、1C、1K、107 感光体(像保持体)
2Y、2M、2C、2K、108 帯電ローラ
3Y、3M、3C、3K レーザ光線
3 露光装置
4Y、4M、4C、4K、111 現像装置(現像手段)
5Y、5M、5C、5K 1次転写ローラ
6Y、6M、6C、6K、113 感光体クリーニング装置(クリーニング手段)
8Y、8M、8C、8K トナーカートリッジ
10Y、10M、10C、10K ユニット
20 中間転写ベルト
22 駆動ローラ
24 支持ローラ
26 2次転写ローラ(転写手段)
28、115 定着装置(定着手段)
30 中間転写体クリーニング装置
112 転写装置
116 取り付けレール
117 除電露光のための開口部
118 露光のための開口部
200 プロセスカートリッジ、
P、300 記録紙(被転写体)

Claims (7)

  1. カラー画像の形成に用いられ、
    磁性体粒子上に、第一樹脂被覆層と第二樹脂被覆層とが磁性体粒子側から順次形成されてなり、
    該第一樹脂被覆層と該第二樹脂被覆層との界面に、カーボンブラックが存在することを特徴とする電子写真用キャリア。
  2. 前記磁性体粒子の質量を100質量部としたときの、前記第一樹脂被覆層の被覆量が0.2質量部以上1.5質量部以下であり、前記第二樹脂被覆層の被覆量が0.5質量部以上2.0質量部以下であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真用キャリア。
  3. 前記第一樹脂被覆層が硬化性樹脂を含有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子写真用キャリア。
  4. カラートナーと、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の電子写真用キャリアと、を含むことを特徴とする電子写真用現像剤。
  5. 静電潜像保持体と、前記静電潜像保持体表面に形成された静電潜像を現像剤により現像して前記静電潜像保持体表面に現像像を形成する現像像形成手段と、前記現像像を前記静電潜像保持体表面から記録媒体に転写する転写手段と、を備えた画像形成装置に対して脱着可能であり、
    前記現像像形成手段に供給するための現像剤を収納し、
    前記現像剤が請求項4に記載の電子写真用現像剤であることを特徴とする電子写真用現像剤カートリッジ。
  6. 画像形成装置に対して脱着可能であり、静電潜像保持体と、現像剤を収納すると共に前記静電潜像保持体表面に形成された静電潜像に前記現像剤を供給して現像像を形成する現像像形成手段と、を備え、
    前記現像剤が請求項4に記載の電子写真用現像剤であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  7. 静電潜像保持体と、前記静電潜像保持体表面を帯電する帯電手段と、帯電された前記潜静電潜像保持体表面に潜像を形成する潜像形成手段と、請求項4に記載の電子写真用現像剤を収納すると共に前記静電潜像保持体表面に形成された静電潜像に前記電子写真用現像剤を供給して現像像を形成する現像像形成手段と、前記現像像を前記静電潜像保持体表面から記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体に転写された転写像を定着する定着手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
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