JP2009227284A - 名刺取出し用ケース - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ケース本体A1と、ケース本体A1の収容部の奥部に配する段差構成体A2とからなり、ケース本体A1は、上面板1と、下面板2と、これらの基端縁に折目線を介して連設される奥片3とを備え、名刺の収容・取出し方向に対して適宜角度で傾斜する傾斜係止部5は、複数の名刺の基端縁部分が当接したときに、名刺の先端縁部分に所定間隔宛の段差が生じるような略階段状に、或いは、傾斜面に沿って多数の滑り止め小突起を突設した状態に形成し、複数の名刺の基端縁部分を、傾斜係止部5に係止して段差状態に保持できるよう構成する。
【選択図】図2
Description
ところが、乾燥肌の人や高齢者等に多く見受けられるように、指先が乾燥しているコンディションのときには、名刺と指との間が非常に滑り易くなっており、重なっている状態の名刺を一枚だけ誘い出すことが難しいものとなっていた。すなわち、名刺を一枚だけ誘い出してから取出すのに時間がかかったり、或いは、二枚取出して渡してしまったりするような難点があった。
加えて、名刺を取出す際の仕草がぎこちなく、名刺交換がスマートに行えるような機会が少ないものとなっていた。例えば、図12に示すように、親指を上がわの名刺の上面中央部分に当て、人差し指の先で上がわの名刺を一枚だけ誘い出してから取出し、手首を捻って名刺を約90度旋回させて手渡していた。
そのため、名刺の取出しが行い易くなるように特許文献1に示されているような名刺入れが考案されるようになった。これは、少なくとも名刺等のカードを入れる収納部と、この収納部の開口部分を覆うカバーを有して二つ折りしてなる名刺入れであって、前記二つ折りの折り曲げ部にカード等の被挟持物を挟持する挟持部を設けたもので、更に、前記収納部の名刺等のカードが当接する底に傾斜部を設けたものである。
また、収納部から取出される名刺は、収納部の底に傾斜部を設けてあるため、名刺の端面が傾斜面に沿って傾斜した状態となり、名刺の取出しがある程度行い易くなってはいるが、複数の名刺は、名刺入れの収納部に直接的に収納されているため、取出される上がわ(或いは、下がわ)の名刺が収納部内表面に接触していると共に、その接触抵抗が大きく、スムーズに取出し難いものとなっていた。
しかも、傾斜面に当接している名刺の端面部分は、傾斜面に沿って移動可能であるため、収納部に収納される名刺の数が多い場合等に、厚み方向に圧迫を受けて、名刺相互が離れ難くなるような問題点もあった。
ひいては、図11に示すように、上がわの名刺の上面隅部に当てた親指と、人差し指の先で上がわの名刺を一枚だけ摘んで取出せ、手首を捻って名刺を約90度旋回させたりすることなく、そのまま名刺を相手に手渡せるようになり、名刺を取出す際の仕草や、名刺交換がスマートに行えるようになる。
加えて、ネジ棒片8を、ケース本体A1の幅方向に於いて適宜間隔を隔てて複数配することにより構成したので、名刺をバランス良く傾斜係止部5に係止して保持できるようになる。
特に、ネジ棒片8は、所定ピッチのネジ棒を軸心に対して斜めに適宜カットしたような形状に形成してあるので、そのネジ山が名刺に係止して保持する部分の面積が少なくなり、傾斜係止部5から名刺が離れ易くなって、名刺を取出し易くなる。
本発明の名刺取出し用ケースAは、複数の名刺を収容できるようにすると共に、これらを名刺入れB等に収納できるように形成したもので、特に、乾燥肌の人や高齢者等に多く見受けられるように、指先が乾燥しているコンディションのときでも、名刺を一枚宛確実に取出せるようにすると共に、この取出し操作がスムーズに、迅速に、且つ連続して行えるように工夫したものである。
具体的には、先ず、ケース本体A1と、ケース本体A1の収容部の奥部に配される段差構成体A2とで構成されている。
そして、ケース本体A1は、上面板1と、この上面板1に対して所定間隔を隔てて略平行となる下面板2と、上面板1の基端縁と下面板2の基端縁とに折目線を介して連設される奥片3とを少なくとも備えている。
更に、段差構成体A2は、ケース本体A1の収容部に於ける名刺の収容・取出し方向に対して適宜角度で傾斜する傾斜係止部5を有しており、この傾斜係止部5は、ケース本体A1に収容した複数の名刺の基端縁部分が当接したときに、複数の名刺の先端縁部分に所定間隔宛の段差が生じるように形成されている。
しかも、傾斜係止部5は、名刺の厚みに対応する段差を備えた略階段状に、或いは、傾斜面に沿って多数の滑り止め小突起を突設した状態に形成され、収容される複数の名刺の基端縁部分が、傾斜係止部5に係止して段差状態に保持されるよう構成したものである。
しかも、ネジ棒片8のネジ山の稜線部分のみが名刺に係止して保持するようになり、その接触面積も少なく、傾斜係止部5から名刺が離れ易くなって、名刺を取出し易くなるように形成してある。
尚、この傾斜している奥片3に、布ヤスリ9を接着する代わりに多数の切欠溝7を所定間隔に平行に配しても良い(図示せず)。すなわち、段差構成体A2の傾斜係止部5を極めて簡単に、正確に、且つ低廉に設けられるように形成しても良く、名刺夫々の基端縁部分が傾斜係止部5に確実に係止して、段差状態に確実に保持できるようにすることも可能である。
そして、基体B1は、例えば、正面板10と、背面板11と、底面板12と、左右側面板13とからなり、蓋体B2は、例えば、基体B1の開口部分を閉鎖可能な平面板15と、正面板10の一部に重なるようにできる前蓋板16とからなっている。
それから、名刺を取出す場合は、例えば、図11に示すように左手で名刺入れBを保持すると共に、前蓋板16及び平面板15を展開せしめ、上がわの名刺の上面右前隅部に当てた右手親指と、右手人差し指の先で上がわの名刺を一枚だけ摘み、このまま前方に(相手に向って)引出す。そして、前蓋板16の上に名刺を置くようにして、両手を添えた状態のまま相手に名刺を差し出す。しかして、名刺を取出す際の仕草や、名刺交換が、マナー良く、スピーディーに、且つスマートに行えるようになる。
A1 ケース本体
1 上面板
2 下面板
3 奥片
4 側片
A2 段差構成体
5 傾斜係止部
6 取付片
7 切欠溝
8 ネジ棒片
9 布ヤスリ
B 名刺入れ
B1 基体
B2 蓋体
10 正面板
11 背面板
12 底面板
13 側面板
15 平面板
16 前蓋板
Claims (5)
- 適宜名刺入れの収納部に収納可能となるよう形成されると共に、複数の名刺を収容可能となるよう形成される名刺取出し用ケースであって、この名刺取出し用ケースは、ケース本体と、ケース本体の収容部の奥部に配される段差構成体とからなり、ケース本体は、上面板と、この上面板に対して所定間隔を隔てて略平行となる下面板と、上面板の基端縁と下面板の基端縁とに折目線を介して連設される奥片とを少なくとも備え、段差構成体は、ケース本体の収容部に於ける名刺の収容・取出し方向に対して適宜角度で傾斜する傾斜係止部を有しており、この傾斜係止部は、ケース本体に収容した複数の名刺の基端縁部分が当接したときに、複数の名刺の先端縁部分に所定間隔宛の段差が生じるように形成され、しかも、傾斜係止部は、名刺の厚みに対応する段差を備えた略階段状に、或いは、傾斜面に沿って多数の滑り止め小突起を突設した状態に形成され、収容される複数の名刺の基端縁部分が、傾斜係止部に係止して段差状態に保持されるよう構成したことを特徴とする名刺取出し用ケース。
- 前記段差構成体の傾斜係止部は、ケース本体の収容部に於ける名刺の収容・取出し方向に対して適宜角度で傾斜する奥片に、或いはケース本体の収容部の奥部に配した取付片の傾斜部に、多数の切欠溝を所定間隔に平行に配することにより構成したことを特徴とする請求項1記載の名刺取出し用ケース。
- 前記段差構成体の傾斜係止部は、所定ピッチの適宜ネジ棒を軸心に対して斜めに適宜カットしたような形状のネジ棒片を形成し、このネジ棒片をケース本体の上面板と奥片に跨るように接着すると共に、ケース本体の幅方向に於いて適宜間隔を隔てて複数配することにより構成したことを特徴とする請求項1記載の名刺取出し用ケース。
- 前記段差構成体の傾斜係止部は、所定の厚みを有すると共に、その長さが所定寸法宛異なるように形成された複数の矩形片を、略階段状となるように重ねて接着することにより構成したことを特徴とする請求項1記載の名刺取出し用ケース。
- 前記段差構成体の傾斜係止部は、ケース本体の収容部に於ける名刺の収容・取出し方向に対して適宜角度で傾斜する奥片に、或いはケース本体の収容部の奥部に配した取付片の傾斜部に、かなり細かな多数の滑り止め小突起となる砥粒が配されている布ヤスリを接着することにより構成したことを特徴とする請求項1記載の名刺取出し用ケース。
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2008
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