JP2009227278A - キャップの係止装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 キャップ10の容器20への回転装着時に一方に設けた円周状の係合歯1に他方に設けた係止歯2が弾性的に係合するキャップ係止装置において、3個一組の係止歯2が、中央の係止歯A1に対してその両側に位置する係止歯B1,C1が係合歯のゼロ倍を含む整数倍のピッチ間隔とほぼ3分の1又は3分の2のピッチ間隔になるように設定してなるキャップ係止装置。
【選択図】 図1
Description
また、図示の状態から係止歯2側を左側に向かって強制的に回転すると、ほぼ3分の1ピッチ回転したところで、係止歯の3個中の1個C1が係合歯1の隣り合う山と山の中間の谷の中央に係合し、他の2個の係止歯A1、B1は互いに係合歯1に加わる回転力を相殺して作用するから係合歯と係止歯は固定状態に維持されることとなる。
また、係止歯2側を左側に向かって強制的に回転すると、ほぼ3分の1ピッチ回転したところで、係止歯の3個中の1個Bが係合歯1の隣り合う山と山の中間の谷の中央に係合し、他の2個の係止歯A、Cは互いに係合歯1に加わる回転力を相殺して作用するから係合歯と係止歯は固定状態に維持されることとなる。
また、更に、係止位置の直前において係合歯2の山を3個中の1個の係止歯1が越えてから係合するから、その越えるときに係止完了を感知できるクリック感を生じる効果がある。
逆に、係止歯2側を左側に向かって強制的に回転すると、ほぼ3分の1ピッチ回転したところで、係止歯の3個中の1個C1が係合歯1の隣り合う山と山の中間の谷の中央に係合し、他の2個の係止歯A1、B1は互いに係合歯1に加わる回転力を相殺して作用するから係合歯と係止歯は固定状態に維持されることとなる。
図14に記載の実施例の場合、本発明に係るキャップ係止装置は、キャップの容器への回転装着時にキャップと容器とのいずれか一方に設けた円周状の係合歯1に他方に設けた係止歯2が弾性的に係合するようになしたキャップ係止装置において、3個一組の係止歯A1、B1、C1が互いに中央の係止歯A1に対してその両側に位置する係止歯B1、C1が係合歯の1ピッチ以上のピッチ間隔Pとほぼ3分の2ピッチ間隔の係止間隔になるように設定してなる構成を有する。
のみならず、3個一組の係止歯A1,B1,C1が少なくとも互いに係合歯の1ピッチ間隔P以上を隔ててほぼ3分の1又は3分の2ピッチ間隔の係止間隔に設定し得るから、隣り合う係止歯A1,B1,C1の間隔を少なくとも係合歯1の1ピッチ間隔P以上の間隔で余裕を持って大きく設けることができる効果がある。
従って、図13の実施例の場合、係合歯の総数を4の整数倍4Sにすれば、その倍数Sの複数セットの歯数3Sの係止歯を最大で設けることができる。
従って、図14の実施例の場合、係合歯の総数を5の整数倍5Sにすれば、その倍数Sの複数セットの歯数3Sの係止歯を最大で設けることができる。
これに対して、20はチューブ容器で、容器肩部21に3個一組の係止歯2が3セット、合計9個の係止歯2が等間隔に設けてある。従って、9個の係止歯1の個々の歯間隔は、40度である。
同様に、他の2セットの3個一組の係止歯C2、A2、B2及びC3,A3,B3は、C2,C3がそれぞれ係合歯に嵌合し、B2,B3とC2,C3とは互いに逆方向に押圧しあって、停止状態を維持している。
従って、チューブ容器20の係止歯2に対してキャップ10の係合歯1のピッチPは7.5度であるが、キャップ10は3分の1ピッチ、(1/3)Pの2.5度の間隔で、停止させることができる。
ここで、例えば、チューブ容器20の容器肩部21に3個一組の係止歯2が3セット、合計9個の係止歯2が等間隔に設けてあ場合には、9個の係止歯1の個々の歯間隔は、40度で、係止歯1の相互の間隔は、6ピッチ=36度と3分の2ピッチ=4度である。
図8は、キャップ10の係合歯1と容器20の係止歯2の係合状態を示す要部の概略拡大図である。
図10は係止歯2の歯形を示し、山のなす角度はほぼ110度に設定してあるが、係合歯1の鋭角な歯形の角度と、係止歯2の比較的に鈍角な歯形の角度の差がほぼ10度〜ほぼ40度になるように設定することができ、鋭角的な係合歯の谷間に鈍角的な係止歯の歯山が嵌合することができるように構成してある。
なお、容器の係止歯2が弾性変形して硬質のキャップの係合歯1に係合する場合、キャップの係合歯1はプラスチック製に限定されず、ガラス製、陶製、金属製等の硬質な素材製であっても、勿論実施可能である。
2 係止歯
10 キャップ
11 スカート部
12 多条ネジ部
13 天板部
14 キャップ内
15 切欠部
20 押出容器
21 容器肩部
22 多条ネジ部
23 開口部
24 蛇腹状部
Claims (25)
- キャップの容器への回転装着時にキャップと容器とのいずれか一方に設けた係合歯に他方に設けた係止歯が弾性的に係合するようになしたキャップ係止装置において、3個一組の係止歯が、中央の係止歯に対してその両側に位置する係止歯が係合歯のゼロ倍を含む整数倍のピッチ間隔と3分の1のピッチ間隔になるように設定してなるキャップ係止装置。
- 請求項1に記載のキャップ係止装置において、3個一組の係止歯が少なくとも互いに係合歯の1ピッチ間隔以上の整数倍のピッチ間隔と3分の1のピッチ間隔を隔てて設けてなるキャップ係止装置。
- 請求項1又は2に記載のキャップ係止装置において、係止歯の3個一組を少なくとも係合歯の4ピッチ間隔を隔てて設定してなるキャップ係止装置。
- 請求項1、2又は3に記載のキャップ係止装置において、係合歯を4の倍数の歯数に設定してなるキャップ係止装置。
- キャップの容器への回転装着時にキャップと容器とのいずれか一方に設けた円周状の係合歯に他方に設けた係止歯が弾性的に係合するようになしたキャップ係止装置において、3個一組の係止歯が、中央の係止歯に対してその両側に位置する係止歯が係合歯のゼロ倍を含む整数倍のピッチ間隔と3分の2のピッチ間隔になるように設定してなるキャップ係止装置。
- 請求項5に記載のキャップ係止装置において、3個一組の係止歯が少なくとも互いに係合歯の1ピッチ間隔以上の整数倍のピッチ間隔と3分の2のピッチ間隔を隔てて設けてなるキャップ係止装置。
- 請求項5又は6に記載のキャップ係止装置において、係止歯の3個一組を少なくとも係合歯の5ピッチ間隔を隔てて設定してなるキャップ係止装置。
- 請求項1、2又は3に記載のキャップ係止装置において、係合歯を5の倍数の歯数に設定してなるキャップ係止装置。
- 請求項1乃至8のいずれかに記載のキャップ係止装置において、係止歯をほぼ等間隔に設定してなるキャップ係止装置。
- 請求項1乃至8のいずれかに記載のキャップ係止装置において、係止歯を全周に渡ってほぼ等間隔に設定してなるキャップ係止装置。
- 請求項1乃至9のいずれかに記載のキャップ係止装置において、係止歯を回転装着終端部で係合歯に相対する部分に限定して設けてなるキャップ係止装置。
- 請求項1乃至11のいずれかに記載のキャップ係止装置において、係合歯を全周に渡って設けてなるキャップ係止装置。
- 請求項1乃至12のいずれかに記載のキャップ係止装置において、係合歯を比較的に鋭角な歯山に、係止歯を比較的鈍角な歯山に成形してなるキャップ係止装置。
- 請求項13に記載のキャップ係止装置において、係合歯をほぼ60度乃至ほぼ110度の歯山に成形してなるキャップ係止装置。
- 請求項13又は14に記載のキャップ係止装置において、係合歯の歯形の角度を係止歯の歯形の角度の10度乃至40度小さくなるように成形してなるキャップ係止装置。
- 請求項13、14又は15に記載のキャップ係止装置において、係合歯をほぼ90度の歯山に、係止歯をほぼ110度の歯山に成形してなるキャップ係止装置。
- 請求項1乃至16のいずれかに記載のキャップ係止装置において、係合歯を比較的に硬質なプラスチックで成形すると共に、係止歯を弾性変形容易な比較的軟質のプラスチックで成形してなるキャップ係止装置。
- 請求項1乃至17のいずれかに記載のキャップ係止装置において、係合歯をキャップに設けると共に係止歯を容器に設けてなるキャップ係止装置。
- 請求項18に記載のキャップ係止装置において、係合歯をキャップスカート内側部に設けると共に係止歯を容器肩部に設けてなるキャップ係止装置。
- 請求項18又は19に記載のキャップ係止装置において、係合歯をキャップに射出成形加工で一体に設けると共に係止歯を容器にブロー成形加工により一体に設けてなるキャップ係止装置。
- 請求項20に記載のキャップ係止装置において、容器が肩部の上方に太首の多条ネジ部を有する回転装着部まで押出可能なブロー成形加工された押出チューブ容器からなるキャップ係止装置。
- 請求項21に記載のキャップ係止装置において、押出チューブ容器が太首の多条ネジ部の上方に細首の開口部を具備すると共に、キャップが細首の開口部に嵌着する細首内キャップ部と多条ネジ部に螺合するネジスカート部とを具備するキャップ係止装置。
- 請求項22に記載のキャップ係止装置において、押出チューブ容器が細首の開口部と太首の多条ネジ部との間にキャップ装着時にキャップ天板部が開口部に圧着するように弾力性を持たせた蛇腹状部を設けてなるキャップ係止装置。
- 請求項23に記載のキャップ係止装置において、細首内キャップ部に蛇腹状部に弾性的に嵌着する弾性嵌着スカート部を設けてなるキャップ係止装置。
- 請求項24に記載のキャップ係止装置において、弾性嵌着スカート部に切欠部を設けて蛇腹状部に弾性的に嵌着するように構成してなるキャップ係止装置。
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