JP2009227150A - エアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009227150A
JP2009227150A JP2008076227A JP2008076227A JP2009227150A JP 2009227150 A JP2009227150 A JP 2009227150A JP 2008076227 A JP2008076227 A JP 2008076227A JP 2008076227 A JP2008076227 A JP 2008076227A JP 2009227150 A JP2009227150 A JP 2009227150A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
airbag
tether
patch
deployment
protected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008076227A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5112129B2 (ja
Inventor
Akito Urushibata
明人 漆畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Plast Co Ltd filed Critical Nihon Plast Co Ltd
Priority to JP2008076227A priority Critical patent/JP5112129B2/ja
Publication of JP2009227150A publication Critical patent/JP2009227150A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5112129B2 publication Critical patent/JP5112129B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Bags (AREA)

Abstract

【課題】エアバッグに形成した排気穴を閉じている閉塞パッチをテザーにより確実に剥がしてスムーズに開口させることのできるエアバッグ装置を得る。
【解決手段】膨張用ガスを発生するインフレータ3と、インフレータ3からの膨張用ガスを受け入れて膨張し、折り畳まれて車体に取り付けられた状態から被保護物M,mに向けて展開するエアバッグ2と、を備えるエアバッグ装置1において、エアバッグ2に形成された排気穴10を閉じている閉塞パッチ11に取り付けられるテザー15の一端15aを、閉塞パッチ11とともに切断可能糸12でエアバッグ2に縫合した。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車等に設置されるエアバッグ装置に関する。
従来、車両が衝突を受けたときにエアバッグが展開して乗員を保護するエアバッグ装置として、エアバッグに設けられた通気穴をカバーにて覆うように切断可能糸で縫いつけ、エアバッグの展開に伴って高まるエアバッグ内圧が閾値圧力に達したときに、切断可能糸を切断して通気穴を開口させることにより、エアバッグ内圧を低下させて乗員に対する当たりを弱めて乗員を保護するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
登録実用新案第3041604号公報
しかしながら、上記従来技術では、エアバッグ展開時に切断可能糸にかかる張力が、切断可能糸全体に均一に分散されるため、切断可能糸が切断されず通気穴を開口させることができなくなるおそれがある。
そこで、本発明は、エアバッグに形成した排気穴を閉じている閉塞パッチをテザーにより確実に剥がしてスムーズに開口させることのできるエアバッグ装置を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、膨張用ガスを発生するインフレータと、前記インフレータからの膨張用ガスを受け入れて膨張し、折り畳まれて車体に取り付けられた状態から被保護物に向けて展開するエアバッグと、を備えるエアバッグ装置であって、前記エアバッグは、バッグ内外をガス流通可能に開口する排気穴と、切断可能糸で前記エアバッグに縫合されて前記排気穴を予め閉じる閉塞パッチと、前記閉塞パッチに連結されるテザーと、を備え、前記テザーは、一端が前記エアバッグが膨張して被保護物に向けて展開する展開側に連結されるとともに、他端が前記エアバッグの反展開側に配置された連結部材に連結されており、前記テザーの一端が、前記閉塞パッチとともに前記切断可能糸で前記エアバッグに縫合されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のエアバッグ装置において、前記被保護物を検出する検出手段を有し、前記連結部材は、前記検出手段で検出された被保護物の有無に応じて前記テザーの他端を選択的に係止解除するテザー係止解除手段を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のエアバッグ装置において、前記エアバッグは、被保護物と対向する対向部と、前記車体側に位置する基部と、これら対向部と基部との間にあって膨出方向に沿う側部と、を備え、前記テザーの一端を、展開時における前記エアバッグの対向部側寄りの位置としたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のうちいずれか1項に記載のエアバッグ装置において、前記テザーの一端は、前記閉塞パッチのエアバッグの展開側で、当該閉塞パッチに連結されることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、エアバッグに形成された排気穴を閉じている閉塞パッチに取り付けられるテザーの一端を、閉塞パッチとともに切断可能糸でエアバッグに縫合することで、エアバッグの展開とともにテザーが引っ張られた際に切断可能糸にかかる張力を、テザーの一端を縫いつけている部位に集中させることができるため、閉塞パッチをかかる部位から確実に剥がすことができる。このように、本発明によれば、閉塞パッチをエアバッグに縫製している糸の切断確実性を高めることが可能となるため、排気穴を開口し易くなり、排気穴の開閉制御性を向上させることが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、連結部材に、被保護物を検出する検出手段で検出された被保護物の有無に応じてテザーの他端を選択的に係止解除するテザー係止解除手段を設けたため、テザーの他端を連結部材に係止した状態でエアバッグを展開させた場合には、テザーにより閉塞パッチを剥がして排気穴を開口しエアバッグ内圧を下げることができ、テザーの他端の係止を解除した場合には、閉塞パッチにより排気穴を塞いだ状態のままエアバッグを最大限に展開させることができる。このように、エアバッグの展開量を制御することで、被保護物の位置や大きさに応じてエアバッグ内圧をより適正な圧力とすることができ、被保護物をより適正に拘束することができるようになる。
請求項3に記載の発明によれば、テザーの一端を、展開時におけるエアバッグの被保護物と対向する対向部側寄りの位置に設けたので、テザーは、エアバッグの展開に伴いエアバッグが被保護物に向けて展開する展開方向へ引っ張られることになる。このように、テザーを展開方向へ引っ張ることで、車幅方向に向けてテザーを設けた場合に比べて当該テザーに掛かる張力を高めることができる。これにより、大きな張力が掛かったテザーによって閉塞パッチを剥がすことができ、排気穴をスムーズに開口させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、テザーの一端を、閉塞パッチのエアバッグの展開側に連結しているため、エアバッグの展開方向から反展開方向へと閉塞パッチをめくるように剥がして排気穴を開口させることができ、効率良く閉塞パッチを剥がすことができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、助手席用のエアバッグ装置を例示する。
(第1実施形態)図1は、シートの所定着座位置ではなくインストルメントパネル寄りの位置に子供が立っている状態でエアバッグが開いたときの状態を示す図、図2は、エアバッグ装置を一部破断して示す斜視図、図3は、図1の閉塞パッチが設けられた部分を拡大して示す斜視図、図4は、図3のA−A断面図、図5は、図1のエアバッグ装置の展開状態を示し、(a)は、閉塞パッチで排気穴が覆われたエアバッグの展開途中状態図、(b)は、閉塞パッチで剥がれていた排気穴が開口したときのエアバッグの展開状態図、図6は、シートの所定着座位置に乗員が着座した状態でエアバッグが開いたときの状態を示す図、図7は、図6のエアバッグ装置の展開状態を示し、(a)は、閉塞パッチで排気穴が覆われたエアバッグの展開途中状態図、(b)は、テザーの他端が解除されて排気穴が閉塞パッチで閉ざされたままエアバッグが展開されたエアバッグの展開状態図である。なお、図2中矢印Aを乗員に向けてエアバッグが展開するエアバッグ展開方向とし、矢印Bを車幅方向とする。
本実施形態にかかるエアバッグ装置1は、インストルメントパネル4に取り付けられており、膨張用ガスを受け入れて膨張し車体に取り付けられた状態から被保護物である乗員M,mに向けて展開するエアバッグ2と、このエアバッグ2に膨張用ガスを導入するインフレータ3と、を備えている。
エアバッグ2は、乗員M,mと対向する対向部5と、車体側に位置する基部6と、これら対向部5と基部6との間であって膨出方向に沿う側部7と、を備え、それらの対応する縁部同士を相互に縫い合わせることによりバッグ状に形成されている。このエアバッグ2の車幅方向における側部7には、それぞれ展開先端上部寄りの位置にバッグ内外に貫通するベントホール8が形成されている。このベントホール8は、展開されたエアバッグ2の内圧を調整し、乗員M,mに対するエアバッグ2の衝撃力を調整する作用をするものである。
また、本実施形態にかかるエアバッグ2には、子供等の乗員mがシートベルトを締めずに助手席9の所定着座位置からインストルメントパネル4の近傍付近に立っている場合にエアバッグ2を通常状態で最大限に展開させないようにバッグ内圧を減少させて乗員mに対する衝撃力を抑えて当該乗員mを保護するための排気穴10が形成されている。排気穴10は、エアバッグ内外をガス流通可能に開口し、例えば運転席側の側部7であってエアバッグ2の展開方向中央上方位置に開口されている。
排気穴10は、図3及び図4に示すように、閉塞パッチ11によってその開口が閉塞されている。本実施形態では、エアバッグ2の排気穴10の開口周縁部を切断可能糸12で縫うことによって、閉塞パッチ11をエアバッグ2の側部7に縫い付けている。
閉塞パッチ11には、エアバッグ2の展開時に、切断可能糸12を切断させて当該閉塞パッチ11をエアバッグ2の側部7からめくるようにして剥がすためのテザー15が取り付けられている。
本実施形態では、テザー15は、幅狭な細長い紐状をしており、一端15aを閉塞パッチ11のエアバッグ2の反展開側に縫合糸13によって縫い付けている。そして、テザー15の他端15bをエアバッグ2の反展開側に配置した後述する連結部材16に係止させている。
さらに、図3および図4に示すように、切断可能糸12で閉塞パッチ11をエアバッグ2の側部7に縫い付ける際に、テザー15の一端15aを、閉塞パッチ11とともに切断可能糸12でエアバッグ2に縫い付けている。本実施形態では、閉塞パッチ11とエアバッグ2との縫合部位の一部で、テザー15の一端15aが閉塞パッチ11とともにエアバッグ2に縫い付けられている。
また、本実施形態では、エアバッグ装置1は連結部材16を備えており、この連結部材16は、テザー15の他端15bを係止させるピストン17と、テザー15の他端15bを選択的に係止解除するテザー係止解除手段18とを備えている。そして、ピストン17にループ状としたテザー15の他端15bを挿入させることによりテザー15を連結部材16としてのピストン17に係止させている。
なお、テザー係止解除手段18は、ピストン17を出没自在とするアクチュエータを有しており、当該アクチュエータを作動させてピストン17をアクチュエータ本体内へと没することで、ピストン17をループ状のテザー15の他端15bから外して係合を解除するものである。
本実施形態では、アクチュエータは、フロントガラス19とルーフ20との境近傍部に設けた、被保護物である乗員M,mの有無を検出する検出手段21により、乗員mが所定着座位置以外の位置、例えばインストルメントパネル4の近傍に立っているような場合にはテザー15の他端15bをピストン17に係止させたままにし、それ以外の場合にはピストン17を没してテザー15の他端15bとの係止を解除するように作動制御されている。
次に、上述のように構成されたエアバッグ装置の動作について説明する。
先ず、図1に示すように、子供等の乗員mが助手席9の所定着座位置以外のインストルメントパネル4の近傍に立っている場合のエアバッグ2の展開動作を説明する。
車両前面衝突により車両前部に衝突荷重が入力すると、インフレータ3が作動し、エアバッグ2内に膨張用ガスを充填させる。エアバッグ2は、図5(a)に示すように、折り畳まれた状態のバッグ内部に充填された膨張用ガスにより膨張し、インストルメントパネル4から乗員mに向けて展開される。また、乗員mの前方上部に設けられた検出手段21は、シートベルトを締めずに助手席9の所定着座位置以外の位置に乗員mがいることを検出する。
そして、検出手段21が助手席9の所定着座位置以外の位置に乗員mがいることを検出すると、この情報を受けたテザー係止解除手段18は、テザー15の他端15bをピストン17に係止させたままの状態に保持するように指示する。そのため、テザー15は、バッグ内部に充填される膨張用ガスによってエアバッグ2と共に乗員mに向け延びて行く。エアバッグ2の展開途中でテザー15が延び切ると、その後は、テザー15にテンションが掛かる。そして、縫合糸13によってテザー15に縫い付けられている閉塞パッチ11がこのテンションによって反展開方向に引っ張られる。
このとき、テザー15の一端15aが、閉塞パッチ11とともに切断可能糸12でエアバッグ2に縫い付けられているため、切断可能糸12の一端15aをエアバッグ2に縫いつけた部位には、テザー15に掛かるテンションによる引っ張り荷重が集中して作用する。
その結果、一端15aをエアバッグ2に縫いつけた部位の切断可能糸12が解ける。前記部位の切断可能糸12が解け始めると、これがきっかけとなり、次々と切断可能糸12が解け、図5(b)に示すように、テザー15によって閉塞パッチ11が引っ張られて排気穴10を開口させる。
排気穴10が開口すると、エアバッグ2内の膨張用ガスの一部がこの排気穴10から外へ抜け、当該エアバッグ内圧が下がり、インストルメントパネル近傍に立っている乗員mに対して適度な圧力で保護することが可能となる。
次に、図6に示すように、大人等の乗員Mが助手席9の所定着座位置に着座してシートベルトを締めた状態にある場合のエアバッグ2の展開動作を説明する。車両前部に衝突荷重が入力すると、インフレータ3からエアバッグ2内に膨張用ガスが充填される。エアバッグ2は、図7(a)に示すように、折り畳まれた状態のバッグ内部に充填された膨張用ガスにより膨張し、インストルメントパネル4から助手席9に着座した乗員Mに向けて展開される。
このとき、検出手段21が助手席9の所定着座位置に乗員Mがいることを検出すると、この情報を受けてテザー係止解除手段18は、アクチュエータを作動させてピストン17をアクチュエータ本体内へと没し、ループ状とされたテザー15の端部15bとピストン17との係止を解除する。そのため、テザー15は、端部15bが自由端となるため、バッグ内部に充填される膨張用ガスによってエアバッグ2と共に乗員Mに向けて引っ張られて行く。排気穴10は、テザー15にテンションが全く掛からないため、閉塞パッチ11によって塞がれたままとなる。
そして、エアバッグ2は、インフレータ3から充填される膨張用ガスによってさらに膨張し、図6の二点鎖線位置及び図7(b)で示す最大限に膨らんだ状態となり、乗員Mを保護することになる。
以上説明したように、本実施形態によれば、エアバッグ2に形成された排気穴10を閉じている閉塞パッチ11に取り付けられるテザー15の一端15aを、閉塞パッチ11とともに切断可能糸12でエアバッグ2に縫合することで、エアバッグ2の展開とともにテザー15が引っ張られた際に切断可能糸12にかかる張力を、テザー15の一端15aをエアバッグ2に縫いつけている部位に集中させることができる。そのため、切断可能糸12を切断し易くなり、閉塞パッチ11をかかる部位から確実に剥がすことができる。このように、閉塞パッチ11をエアバッグ2に縫製している切断可能糸12の切断確実性を高めることが可能となるため、排気穴10を開口し易くなり、排気穴10の開閉制御性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態によれば、連結部材16に、乗員M,mを検出する検出手段21で検出された乗員M,mの有無に応じてテザー15の他端15bを選択的に係止解除するテザー係止解除手段18を設けたため、テザー15の他端15bを連結部材16に係止した状態でエアバッグ2を展開させた場合には、テザー15により閉塞パッチ11を剥がして排気穴10を開口しエアバッグ内圧を下げることができ、テザー15の他端15bの係止を解除した場合には、閉塞パッチ11により排気穴10を塞いだ状態のままエアバッグ2を最大限に展開させることができる。このように、エアバッグ2の展開量を制御することで、乗員M,mの位置や体格に応じてエアバッグ内圧をより適正な圧力とすることができ、乗員M,mをより適正に拘束することができるようになる。
さらに、本実施形態によれば、テザー15の一端15aを、展開時におけるエアバッグ2の乗員M,mと対向する対向部5側寄りの位置に設けたので、エアバッグ2が乗員M,mに向けて展開する展開方向へ、このエアバッグ2の展開とともにテザー15が引っ張られることになり、車幅方向に向けてテザーを設けた場合に比べて当該テザー15に掛かる張力を高めることができる。これにより、大きな張力が掛かったテザー15によって閉塞パッチ11を剥がすことができ、排気穴10をスムーズに開口させることができる。
続いて、テザーと閉塞パッチとの連結方法の変形例を説明する。なお、以下で説明するエアバッグ装置は、上記第1実施形態にかかるエアバッグ装置と同様の構成要素を備える。よって、それら同様の構成要素については共通の符号を付すとともに、重複する説明を省略する。
(第1変形例)図8は、本実施形態の第1変形例にかかる閉塞パッチが設けられた部分を拡大して示す斜視図、図9は、図8のB−B断面図である。
本変形例にかかるエアバッグ装置1では、テザー15の一端15aを閉塞パッチ11のエアバッグ2の展開側に縫合糸13によって縫い付けている点が上記実施形態と異なっており、その他の構成は、基本的に上記実施形態と同様である。
すなわち、本変形例では、テザー15は、一端15aをエアバッグ2が膨張して乗員M,mに向けて展開する展開方向における閉塞パッチ11の先端側に縫合糸13によって縫合されている。
また、上記実施形態と同様、テザー15の一端15aは、閉塞パッチ11とともに切断可能糸12によってエアバッグ2に縫い付けられている。
さらに、図8および図9に示すように、エアバッグ2が膨張して乗員M,mに向けて展開する展開方向における閉塞パッチ11の先端側で、テザー15の一端15aをエアバッグ2に縫い付けている。
また、切断可能糸12は、エアバッグ2の展開方向の先端とは反対の基端側部11aで二重とされている。
以上の本変形例によっても、上記実施形態と同様の作用、効果を得ることができる。
また、テザー15の一端15aを閉塞パッチ11のエアバッグ2の展開側に縫いつけているため、エアバッグ2の展開方向から反展開方向へと閉塞パッチ11をめくるように剥がして排気穴10を開口させることができ、効率良く閉塞パッチ11を剥がすことができる。
また、切断可能糸12の重なり部をエアバッグ2の展開方向の先端とは反対の閉塞パッチ基端側部11aに設けることで、破断開始部より一番遠い所に切断可能糸12の重なり部が設けられ、基端側から切断可能糸12が解けることを防止することができるという利点もある。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、上記第1実施形態および第1変形例においては、エアバッグ装置として、助手席用のエアバッグ装置を例示したが、運転席用エアバッグ装置を用いてもよい。
また、被保護物として乗員を例にとり説明したが、乗員に限定されることはない。被保護物としては、乗員の他に人形のぬいぐるみ、鉢植えの植物(盆栽など)、チャイルドシート等、エアバッグの展開位置に置かれることがある種々の物が適用される。これらの被保護物に対しても、先の実施形態と同様、エアバッグの影響を最小限に抑えることが可能である。
また、テザー係止解除手段は、被保護物を検出する検出手段で検出した被保護物の有無に応じてテザーの他端を選択的に係止解除するようにしたが、被保護物を拘束する拘束ベルト(シートベルト)の適用有無(着用有無)に応じてテザーの端部を選択的に係止解除するようにすることもできる。
具体的には、乗員やチャイルドシート等の如き被保護物を拘束する拘束ベルトの適用有無を検出する検出手段を設ける。かかる検出手段としては、シートベルトバックルに検知スイッチを組み込んでおき、シートベルトを着用する際に差し込まれるタングがバックルにロックされると検知スイッチの接点が閉じ、シートベルト着用を検知し、それに基づいてアクチュエータの作動制御を行い、テザーの端部を選択的に係止解除するようにする。
また、この他、シート座面に被保護物の重量を計測するロードセルを配置し、そのロードセルで被保護物の重量を検出して、それに基づいてアクチュエータの作動制御を行い、テザーの端部を選択的に係止解除するようにしてもよい。例えば、ロードセルが小さな値を示し、シートベルト着用が検出された場合、シートベルトにより乗員の前方への移動が少なく、また受け止めるべき質量自体も小さい場合、アクチュエータのピストンを係止した状態のままとし、排気穴を開口させるようにする。
シートの所定着座位置ではなくインストルメントパネル寄りの位置に子供が立っている状態でエアバッグが開いたときの状態を示す図。 本発明の一実施形態にかかるエアバッグ装置を一部破断して示す斜視図。 図1の閉塞パッチが設けられた部分を拡大して示す斜視図。 図3のA−A断面図。 図1のエアバッグ装置の展開状態を示し、(a)は、閉塞パッチで排気穴が覆われたエアバッグの展開途中状態図、(b)は、閉塞パッチで剥がれていた排気穴が開口したときのエアバッグの展開状態図。 シートの所定着座位置に乗員が着座した状態でエアバッグが開いたときの状態を示す図。 図6のエアバッグ装置の展開状態を示し、(a)は、閉塞パッチで排気穴が覆われたエアバッグの展開途中状態図、(b)は、テザーの他端が解除されて排気穴が閉塞パッチで閉ざされたままエアバッグが展開されたエアバッグの展開状態図。 本発明の第1変形例にかかる閉塞パッチが設けられた部分を拡大して示す斜視図。 図8のB−B断面図。
符号の説明
1 エアバッグ装置
2 エアバッグ
3 インフレータ
4 インストルメントパネル
5 エアバッグの対向部
6 エアバッグの基部
7 エアバッグの側部
9 助手席
10 排気穴
11 閉塞パッチ
12 切断可能糸
15 テザー
15a 一端
15b 他端
16 連結部材
18 テザー係止解除手段
21 検出手段
M、m 乗員(被保護物)

Claims (4)

  1. 膨張用ガスを発生するインフレータと、前記インフレータからの膨張用ガスを受け入れて膨張し、折り畳まれて車体に取り付けられた状態から被保護物に向けて展開するエアバッグと、を備えるエアバッグ装置であって、
    前記エアバッグは、バッグ内外をガス流通可能に開口する排気穴と、切断可能糸で前記エアバッグに縫合されて前記排気穴を予め閉じる閉塞パッチと、前記閉塞パッチに連結されるテザーと、を備え、
    前記テザーは、一端が前記エアバッグが膨張して被保護物に向けて展開する展開側に連結されるとともに、他端が前記エアバッグの反展開側に配置された連結部材に連結されており、
    前記テザーの一端が、前記閉塞パッチとともに前記切断可能糸で前記エアバッグに縫合されていることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記被保護物を検出する検出手段を有し、
    前記連結部材は、前記検出手段で検出された被保護物の有無に応じて前記テザーの他端を選択的に係止解除するテザー係止解除手段を有することを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 前記エアバッグは、被保護物と対向する対向部と、前記車体側に位置する基部と、これら対向部と基部との間にあって膨出方向に沿う側部と、を備え、
    前記テザーの一端を、展開時における前記エアバッグの対向部側寄りの位置としたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエアバッグ装置。
  4. 前記テザーの一端は、前記閉塞パッチのエアバッグの展開側で、当該閉塞パッチに連結されることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載のエアバッグ装置。
JP2008076227A 2008-03-24 2008-03-24 エアバッグ装置 Expired - Fee Related JP5112129B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008076227A JP5112129B2 (ja) 2008-03-24 2008-03-24 エアバッグ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008076227A JP5112129B2 (ja) 2008-03-24 2008-03-24 エアバッグ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009227150A true JP2009227150A (ja) 2009-10-08
JP5112129B2 JP5112129B2 (ja) 2013-01-09

Family

ID=41243067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008076227A Expired - Fee Related JP5112129B2 (ja) 2008-03-24 2008-03-24 エアバッグ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5112129B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012111544A1 (ja) * 2011-02-18 2012-08-23 タカタ株式会社 エアバッグ及びエアバッグ装置
JP2013035473A (ja) * 2011-08-10 2013-02-21 Takata Corp ストラップ保持装置及びエアバッグ装置
KR101261465B1 (ko) 2011-02-14 2013-05-10 아우토리브 디벨롭먼트 아베 능동형 조수석 에어백
JP2018515381A (ja) * 2015-04-11 2018-06-14 アムセイフ インコーポレイテッド アクティブベント式エアバッグシステム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0352265U (ja) * 1989-09-29 1991-05-21
JP2000043672A (ja) * 1998-07-27 2000-02-15 Nippon Plast Co Ltd 自動車用安全装置
JP2002211348A (ja) * 2001-01-22 2002-07-31 Takata Corp エアバッグ装置
JP2008284930A (ja) * 2007-05-15 2008-11-27 Toyoda Gosei Co Ltd エアバッグ装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0352265U (ja) * 1989-09-29 1991-05-21
JP2000043672A (ja) * 1998-07-27 2000-02-15 Nippon Plast Co Ltd 自動車用安全装置
JP2002211348A (ja) * 2001-01-22 2002-07-31 Takata Corp エアバッグ装置
JP2008284930A (ja) * 2007-05-15 2008-11-27 Toyoda Gosei Co Ltd エアバッグ装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101261465B1 (ko) 2011-02-14 2013-05-10 아우토리브 디벨롭먼트 아베 능동형 조수석 에어백
WO2012111544A1 (ja) * 2011-02-18 2012-08-23 タカタ株式会社 エアバッグ及びエアバッグ装置
JP2012171408A (ja) * 2011-02-18 2012-09-10 Takata Corp エアバッグ及びエアバッグ装置
JP2013035473A (ja) * 2011-08-10 2013-02-21 Takata Corp ストラップ保持装置及びエアバッグ装置
JP2018515381A (ja) * 2015-04-11 2018-06-14 アムセイフ インコーポレイテッド アクティブベント式エアバッグシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5112129B2 (ja) 2013-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8020889B2 (en) Passive airbag venting
JP4631172B2 (ja) エアバッグ装置
US7845678B2 (en) Airbag device
US7448646B2 (en) Airbag system for out-of-position occupant protection and adaptive venting
JP4923559B2 (ja) 乗員拘束装置
JP5376836B2 (ja) 助手席用エアバッグ装置
JP4356191B2 (ja) エアバッグ装置
US7959184B2 (en) Front passenger seat air bag apparatus
US20080079250A1 (en) Air Bag Vent
WO2013031452A1 (ja) エアバッグ装置
JP2007008219A (ja) 乗員拘束装置
KR102067224B1 (ko) 수동 통기 제어를 갖는 에어백 시스템
JP2018024285A (ja) エアバッグ装置
US7878542B2 (en) Airbag device
JP2018515381A (ja) アクティブベント式エアバッグシステム
JP5112129B2 (ja) エアバッグ装置
KR101931317B1 (ko) 에어백 장치
JP5112118B2 (ja) エアバッグ装置
JP5631087B2 (ja) エアバッグ装置
JP2007091018A (ja) エアバッグ装置
EP3808610B1 (en) Airbag device
JP2019172039A (ja) 乗員拘束装置
CN113226863A (zh) 安全气囊
JP3866238B2 (ja) 車両用エアバッグ装置
WO2021002433A1 (ja) 車両用エアバッグ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120612

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120807

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121009

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121010

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151019

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5112129

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees