JP2009226335A - 浮遊ミスト処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】炭素鋼を冷却する冷却槽の周囲に、一基又は複数基の搬送ファンを設け、冷却槽を挟んで、搬送ファンと対面する位置に、集塵機を設け、集塵機に並設してオイル貯留部を設けた構造で、焼き入れ焼き戻し時の冷却作業中に発生するオイルミストの上方への吹出しを抑制し、効率よくオイルミストを処理して、効率的に浮遊ミストを捕捉する方法を提供する。
【解決手段】金属加工工場に、風の流れを生成する送風機2を設置し、送風機の送風領域及び/又は送風到達領域に、複数基のミスト捕捉機6を設置し、送風機による風の流れを利用し、工場の浮遊ミスト/粉塵を、効率的に捕捉し、捕捉した浮遊ミストを、前記複数基のミスト捕捉機に、確実に供給し、複数基のミスト捕捉機で、工場1の略全ての浮遊ミストを、オイルと、空気に分離し、オイルを再利用する浮遊ミスト処理方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、切削・穿孔用のNC工作機械、加工工作機械、又は溶接加工機械等を設置した現場、同加工棟、等の金属加工工場(現場とする)における浮遊ミスト処理方法に関する。
従来の工場における浮遊ミストの処理方法は、図8に示すように、切削・穿孔・溶接等加工機械(機械とする)に、ミスト捕捉機を、ダクト、又は配管等で連設(直結)する処理方法がある。この処理方法では、浮遊ミストを効率的に捕捉するには、問題を抱えている。また同図に示したミスト用の吸込みダクト及び配管等を介して、ミスト捕捉機に導く処理方法がある。この種の方法に於いても、前述と同様な問題を抱えている。
尚、本出願人は、既に、浮遊ミストを効率的に捕捉できる発明を提案している。この発明は、「工場、建屋のオイルミスト捕捉方法」であり、工場、建屋の棟方向、又は梁方向に向かって、略直線かつ束状にして、順次、搬送する手段として、浮遊ミスト捕捉機又は整流形送風機を、一基又は複数基連設(順列)する構造であって、その要旨は、浮遊ミスト捕捉機を、一基又は複数基連設して、設置箇所におけるストレートな風の流れを利用し、浮遊ミストを誘導及び/又は捕捉することを意図するものであり、有効である。しかし、その反面、この浮遊ミスト捕捉機を順列する構造で、効率的に、かつ確実に捕捉するには、改良の余地が考えられる。また、この浮遊ミスト捕捉機を順列する構造では、ランニングコストの面でも改良の余地があり、例えば、浮遊ミスト捕捉機を連設する構造では、特に、このランニングコストの軽減化が望まれる処である。
また、先行文献より、本発明と関連性がある一例を説明すると、特開2001−70722の「オイルミスト処理方法及びその装置」である。この発明は、炭素鋼を冷却する冷却槽に於いて、冷却槽の周囲に、一基、又は複数基の搬送ファンを設け、冷却槽を挟んで、この搬送ファンと対面する位置に、集塵機を設け、集塵機の搬送ファン側にフード、又はダクトを設け、また、集塵機に並設してオイル貯留部を設けた構造であって、焼き入れ焼き戻し時の冷却作業中に発生するオイルミストの上方への吹出しを抑制し、効率よくオイルミストを処理する方法を提供する。しかし、この発明は、複数基の搬送ファンで、冷却槽からのオイルミスト(浮上ミスト)を、集塵機に向って、搬送する際に、風の衝突が発生する。これは、大変、由々しきことであり、例えば、弊害として、次のようなことが考えられる。[1] 吹出しミストの捕捉ミスが発生し、空中への撹拌、又は空気・工場の汚染の問題を抱えている。[2] 冷却槽からの吹出しミストを、一基の集塵機で分離処理するには、パワー不足があり、処理の限界が考えられる。[3] 搬送ファンから、液面に向って、下向きの風(下向きの送風)を作り、この下向きの送風を介して、吹出しミストを、集塵機のダクトを介して、キャッチする構造である。しかし、このダクトが、通常の構造では、吹出しミストを捕捉するには、到底、充分とは思われない。[4] この発明は、吹出しミストの捕捉を意図するものであり、浮遊ミストを補捉するには、改良の余地がある。
特開2001−70722
文献(1)は、前述した改良すべき[1]〜[4]の各要素があるので、本発明は、この各要素を解消することを意図する。

請求項1の発明は、工場の棟、又は梁方向に設置された、複数基の加工機械より発生し、空中に漂うミスト(浮遊ミスト)を、送風機の送風領域及び/又は送風到達領域に設置した、複数基のミスト捕捉機を介して、捕捉し、工場内の清澄度の向上と、床面及び/又は加工機械のミスト汚れ、または粉塵汚れ等の汚染を回避すること、また、このミスト及び/又は粉塵の汚染による各種の弊害、例えば、転倒防止、作業環境の劣悪化の回避、又は人体に対する健康被害の解消等を図ることを意図する。そして、また、請求項1の発明は、各機械を有効に配置し、浮遊ミストの捕捉の効率化、ランニングコストの低廉化を図ること等を意図する。
請求項1は、切削・穿孔・溶接等加工現場、切削・穿孔・溶接等加工棟、等の金属加工工場において、この工場の一方側から、他方側に向かって、風の流れを生成する送風機を設置し、この送風機の送風領域及び/又は送風到達領域に、複数基のミスト捕捉機を設置し、
この送風機による風の流れを利用し、この工場で浮遊するミスト(浮遊ミスト)を、効率的に捕捉し、この捕捉した浮遊ミストを、前記複数基のミスト捕捉機に、確実に供給し、
この複数基のミスト捕捉機で、前記工場の略全ての浮遊ミストを、オイルと、空気に分離し、必要により、このオイルを再利用することを特徴とした浮遊ミスト処理方法である。
請求項2の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成し、かつ風の循環ルートを介して、浮遊ミストの捕捉の効率化と、ランニングコストの低廉化を図ること等を意図する。
請求項2は、請求項1に記載の浮遊ミスト処理方法であって、
前記送風機からの風を介して、前記工場内の浮遊ミストを、複数基のミスト捕捉機に向かって送り、この複数基のミスト捕捉機を介して、分離処理して生成された清澄空気を、前記工場内に還流、かつこの送風機に再送する風の循環ルートを生成し、
この風の循環ルートを介して、工場内の浮遊ミストを、略完全処理することを特徴とした浮遊ミスト処理方法である。
請求項3の発明は、請求項2の目的を達成すること、この目的を達成するに最適な、風の循環ルートを、広域的に生成し、この循環ルートを介して、浮遊ミストを、工場の広域的な範囲で捕捉すること、またこの効率的な捕捉を介して、装置の簡略化、空間スペースの活用と、ランニングコストの低廉化を一層達成すること等を意図する。
請求項3は、請求項2に記載の浮遊ミスト処理方法であって、
前記風の循環ルートの生成用として、前記複数基のミスト捕捉機の吹出口の近傍に、循環形送風機か、ダクトを配備することを特徴とした浮遊ミスト処理方法である。
請求項4の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するに最適な、複数基のミスト捕捉機の配置構造を提供すること等を意図する。
請求項4は、請求項1に記載の浮遊ミスト処理方法であって、
前記複数基のミスト捕捉機を、前記送風領域及び/又は送風到達領域に、設置するに際し、風の流れ方向で、かつ端面視した状態において、横一列形状、クロス形状、三角形状、楕円形状に、間隔をもって、設置し、この複数基のミスト捕捉機で、前記浮遊ミストを、略100〜90%程度、誘導、かつ捕捉することを特徴とした浮遊ミスト処理方法である。
請求項5の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するに最適な、送風機の配置構造を提供すること等を意図する。
請求項5は、請求項1に記載の浮遊ミスト処理方法であって、
前記送風機は、整流機構を備えた構造であり、風を、風速略1mで、略20m先まで送風可能とする能力を備えた構造を採用することを特徴とした浮遊ミスト処理方法である。
請求項6の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するに最適な、送風機、及び複数基のミスト捕捉機の配置構造を提供すること等を意図する。
請求項6は、請求項1に記載の浮遊ミスト処理方法であって、
前記送風機、及び複数基のミスト捕捉機は、天井吊下げ方式とし、前記工場の浮遊ミストを、略100〜90%程度、誘導、かつ捕捉することを特徴とした浮遊ミスト処理方法である。
請求項1の発明は、切削・穿孔・溶接等加工現場、切削・穿孔・溶接等加工棟、等の金属加工工場において、工場の一方側から、他方側に向かって、風の流れを生成する送風機を設置し、送風機の送風領域及び/又は送風到達領域に、複数基のミスト捕捉機を設置し、
送風機による風の流れを利用し、工場で浮遊するミスト(浮遊ミスト)を、効率的に捕捉し、捕捉した浮遊ミストを、複数基のミスト捕捉機に、確実に供給し、
複数基のミスト捕捉機で、工場の略全ての浮遊ミストを、オイルと、空気に分離することを特徴とした浮遊ミスト処理方法である。
従って、請求項1は、工場の棟、又は梁方向に設置された、複数基の加工機械より発生し、空中に漂うミスト(浮遊ミスト)を、送風機の送風領域及び/又は送風到達領域に設置した、複数基のミスト捕捉機を介して、捕捉し、工場内の清澄度の向上と、床面及び/又は加工機械のミスト汚れ、または粉塵汚れ等の汚染を回避できること、また、このミスト及び/又は粉塵の汚染による各種の弊害、例えば、転倒防止、作業環境の劣悪化の回避、又は人体に対する健康被害の解消等が図れること等の特徴を有する。そして、また、請求項1は、各機械を有効に配置し、浮遊ミストの捕捉の効率化、ランニングコストの低廉化が図れること等の実益を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の浮遊ミスト処理方法であって、
送風機からの風を介して、工場内の浮遊ミストを、複数基のミスト捕捉機に向かって送り、複数基のミスト捕捉機を介して、分離処理して生成された清澄空気を、工場内に還流、かつ送風機に再送する風の循環ルートを生成し、
風の循環ルートを介して、工場内の浮遊ミストを、略完全処理することを特徴とした浮遊ミスト処理方法である。
従って、請求項2は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成し、かつ風の循環ルートを介して、浮遊ミストの捕捉の効率化と、ランニングコストの低廉化が図れること等の特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載の浮遊ミスト処理方法であって、
風の循環ルートの生成用として、複数基のミスト捕捉機の吹出口の近傍に、循環形送風機か、ダクトを配備することを特徴とした浮遊ミスト処理方法である。
従って、請求項3は、請求項2の目的を達成できること、この目的を達成するに最適な、風の循環ルートを、広域的に生成し、この循環ルートを介して、浮遊ミストを、工場の広域的な範囲で捕捉すること、またこの効率的な捕捉を介して、装置の簡略化、空間スペースの活用と、ランニングコストの低廉化を一層達成できること等の特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1に記載の浮遊ミスト処理方法であって、
複数基のミスト捕捉機を、送風領域及び/又は送風到達領域に、設置するに際し、風の流れ方向で、かつ端面視した状態において、横一列形状、クロス形状、三角形状、楕円形状に、間隔をもって、設置し、この複数基のミスト捕捉機で、浮遊ミストを、略100〜90%程度、誘導、かつ捕捉することを特徴とした浮遊ミスト処理方法である。
従って、請求項4は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するに最適な、複数基のミスト捕捉機の配置構造を提供できること等の特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1に記載の浮遊ミスト処理方法であって、
送風機は、整流機構を備えた構造であり、風を、風速略1mで、略20m先まで送風可能とする能力を備えた構造を採用することを特徴とした浮遊ミスト処理方法である。
従って、請求項5は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するに最適な、送風機の配置構造を提供できること等の特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1に記載の浮遊ミスト処理方法であって、
送風機、及び複数基のミスト捕捉機は、天井吊下げ方式とし、工場の浮遊ミストを、略100〜90%程度、誘導、かつ捕捉することを特徴とした浮遊ミスト処理方法である。
従って、請求項6は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するに最適な、送風機、及び複数基のミスト捕捉機の配置構造を提供できること等の特徴を有する。
本発明の一例を説明する。
図面の説明をすると、図1は浮遊ミスト処理方法に採用可能な、送風機、及び一基、又は複数基(最適な例は、複数基)及び/又は列設のミスト捕捉機と、機械の配置構造を示した俯瞰図であり、循環ルートを示してある。図2は図1の側面図、図3は送風機からの整流空気の流れを示した模式図、図4はミスト捕捉機の一例を示した断面図、また、図5は送風機の一例を示した側面図、さらに、図6−1〜図6−3は、一基、又は複数基のミスト捕捉機を、送風領域及び/又は送風到達領域内に配置する構造の各例を示した模式図である。そして、図7はミストの浮上と、油滴の状況を示した模式図、図8は従来の浮遊ミスト及び/又はオイルミスト処理方法の一例を説明する側面模式図である。
1は工場であり、この工場1の一方側1aから、他方側1bに向かって、一つの送風領域及び/又は送風到達領域A形成用の風の流れA1〜Anを生成するための手段として、天井吊下げ方式の送風機2を、一基設置する。そして、望ましくは、この風の流れA1〜Anを、循環ルートBとする。これによって、工場1に、循環風の流れAB1〜ABnを生成し、温湿度の調整と、温湿度分布の均一化が図れる特徴と、作業環境の維持が図れる実益があり、極めて、有益である。この送風機2からの風の流れA1〜Anを利用し、一基及び複数基の機械4から発生するオイルミストX(排出ミスト)を捕捉するとともに、浮遊ミストX1を誘引し、後述する一基又は複数基の浮遊ミスト捕捉機6に強制的に供給する。尚、図1に示した例では、一基又は複数基の浮遊ミスト捕捉機6が列設されており、循環風の流れAB1〜ABnを生成するに有利であり、清澄化の優れた向上が期待できる。勿論、一基又は複数基の浮遊ミスト捕捉機6の単列もあり得る。また、この送風機2は、整流機構を備えた構造であり、風を、風速略1mで、略20m先まで送風可能とする能力を備えた構造を採用する。また、天井吊下げ式・移動・方向変更方式を採用し、工場1の空間スペース及び/又は取付けスペース等を活用すること、設置の容易化を図ること、また、必要により、方向及び/又は高さの調整を可能とし、浮遊ミスト、風、又はオイルミストの発生等の全ての状況に、即座に対応可能とする。
この浮遊ミスト捕捉機6は、送風領域及び/又は送風到達領域Aに複数基配置される構造である。例えば、図6−1は、この浮遊ミスト捕捉機6を、横一列に設けた配置構造で、風の流れA1〜Anが扁平楕円形状の例に最適である。また、図6−2は、この浮遊ミスト捕捉機6を、楕円形状に設けた配置構造で、風の流れA1〜Anが束形状の例に最適である。さらに図6−3は、この浮遊ミスト捕捉機6を、クロス形状に設けた配置構造で、風の流れA1〜Anが束形状の例に最適である。そして、この浮遊ミスト捕捉機6の配置構造は一例であり、また基数も一例である。尚、この浮遊ミスト捕捉機6の能力により、基数は変更され、一基の場合もあり得る。また、場合より、この浮遊ミスト捕捉機6を連設する構造もあり得る。いずれにしても、工場1の浮遊ミストの量及び/又は空気の清澄度、並びに工場1の広さと、機械4(又は送風機2)の台数及び/又は能力等を総合的に判断して決める。
以上の構成と風の流れA1〜An、及び/又は循環風の流れAB1〜ABnを基に、工場1における浮遊ミストと、その捕捉の一例を、図1、図2に基づいて説明すると、送風機2から送風される風の流れA1〜Anは、俯瞰視した状態では、直線状で、かつ細長気球体を呈しており、この風の流れA1〜Anは、周辺の浮遊ミストX1を、誘引するようにし、浮遊ミスト捕捉機6に吸込まれる。そして、この風の流れA1〜Anの最終の送風領域及び/又は送風到達領域Aにおいて、誘引された浮遊ミストX1は、複数基配備された各浮遊ミスト捕捉機6でキャッチされ、この各浮遊ミスト捕捉機6を介して、空気とミストに分離される。このミストは、各浮遊ミスト捕捉機6のタンク(後述する)に貯留されるとともに、清澄済み空気は、工場1内、又は工場1外に排出される。尚、図2に示すように、この風の流れA1〜Anは、工場1内において、側面視すると、丁度、エアーカーテンが形成される。これによって、例えば、矢印「イ」で示すような状況となり、例えば、浮遊ミストX1の上昇及び/又は浮遊ミストX1の発生を防止できる。また、図1に示した如く、循環風の流れAB1〜ABnを生成する状況も可能であり、この例では、浮遊ミストX1の捕捉の効率化と、工場1全体のランニングコストの低廉化が図れ、合理性、経済性の向上が図れるとともに、この各浮遊ミスト捕捉機6への浮遊ミストX1、オイルミスト、粉塵等の確実な供給と、効率化が図れ、かつ競争力において優れた特徴を発揮できる。このような処理方法を採用することで、浮遊ミストX1を、略100〜90%程度、誘導、かつ捕捉できる特徴がある。
尚、図2における側面図で、上下方向(天地方向)における前述の風の流れA1〜An及び/又は循環風の流れAB1〜ABnの方法も、同様な効果が期待できる。この実施例は、例えば、図6−1の浮遊ミスト捕捉機6の台数と、配置構造に表れている。
そして、図4に示した浮遊ミスト捕捉機6に関して説明すると、この浮遊ミスト捕捉機6は、筒状のケーシング10の一方側10aに側板11を設け、この側板11に開口1100を設ける。また、その他方側10bに吸込口12を介して、側板13を設け、この側板13に設けたベルマウス形状の開口14を設ける。このケーシング10には、側板11に間隔をおいて、第1の支持板15を内装し、この第1の支持板15に設けたモータ16の出力軸1600を、他方側10bに向かって延設する。またこの第1の支持板15の前面には、環状パンチング板を二重構造とした開口1800を備えた第1のパンチング筒部18の一端が支持され、この第1のパンチング筒部18と、ケーシング10の内面1000との間には、通路部R1となり得る空間20が形成する。そして、この通路部R1を清澄化された空気が流れる(矢印(ホ))。尚、この第1のパンチング筒部18には、適宜間隔をおいて、羽根21を内設する。この羽根21は、モータ16の出力軸1600に固止する。従って、この羽根21は、モータ16の駆動により回転し、浮遊ミストX1を、ケーシング10の他方側10bの開口1100(吸込口12)より吸込み可能とする(矢印(イ))。また、第1のパンチング筒部18の他端は、ケーシング10に内装し、かつ遮蔽を兼ねる環状の第2の支持板22を介して支持される。この第2の支持板22の中心には、開口部2200を設ける。図中1500は、前記第1の支持板15の外周面15aに設けた貫通孔を示す。
尚、前記第2の支持板22の前面には、一重構造の第2のパンチング筒部23を設け、この第2のパンチング筒部23は、前述の第1のパンチング筒部18の内外面のパンチング板と同じ環状部位に設ける。また、この第2のパンチング筒部23と、ケーシング10の内面1000との間には、通路部R2となり得る空間24を形成する。この第2のパンチング筒部23に設けた第1の遮蔽板25は、この第2のパンチング筒部23の軸方向に向って、その略中心位置に設ける構造であり、パンチング回転板(後述する)を介して、吸込んだ空気を、通路部R2に迂回させる。尚、ケーシング10に吸込んだ浮遊ミストX1は、この第2の支持板22に設けた開口部2200を介して、第1のパンチング筒部18の開口1800、並びに第1のパンチング筒部18を経由し、羽根21に導かれる(矢印(ニ))。
前記出力軸1600の先部にパンチング回転板26を設け、このパンチング回転板26はモータ16の回転で回転される。他方側10bの開口1100を介して、吸込まれた浮遊ミストX1は、第3のパンチング筒部(後述する)と、このパンチング回転板26、並びに第2のパンチング筒部23、また、第1のパンチング筒部18等のパンチング孔への衝突を介して、撹拌(微細化)・破壊を繰り返し、この浮遊ミストX1内のミストと、空気とを分離、かつオイルを捕捉する構造である(矢印(ハ))。
また、ケーシング10に内装した支持環体27は、パンチング回転板26の前面に空間部28を介して設ける。この空間部28の略中心位置には、第2の遮蔽板30を設ける。この第2の遮蔽板30には、第3のパンチング筒部31を設ける。また、この第3のパンチング筒部31と、ケーシング10の内面1000との間には、通路部R3となり得る空間34を形成する。尚、この支持環体27の内側(軸芯側)には、開口部22が設けられている。この開口部22は、吸込口12、ベルマウス35を介して、ケーシング10内に導入された浮遊ミストX1の通過を可能とし、この通過した浮遊ミストX1は、第3のパンチング筒部31に向って導かれる構造である(矢印(ロ))。
また、第3の遮蔽板32は、支持環体27の第3の支持板33で支持され、かつ支持環体27とベルマウス35の間に間隔をおいて設ける。この第3の遮蔽板32は、ケーシング10の内面1000との間に、後述する迂回通路部を形成する空間34が形成される。さらに、この第3の遮蔽板32は、ケーシング10の他方側10bの開口1100より吸込んだ浮遊ミストX1を遮断し、迂回通路部R4に導き、浮遊ミストX1内のミストと、空気とを分離、かつミストの凝集、並びにオイルを捕捉する。そして、この第3の支持板33と、ベルマウス35の先端部35aの外周面との間に、戻り通路部R5を形成し、浮遊ミストX1の戻りを確保する(矢印(イ’))ことで、滞留時間の確保と、分離及び/又は捕捉効率の向上に役立てる。
そして、ケーシング10の一方側10aの開口14に着脱自在に設けたベルマウス形状の連結体40に、筒体41を設ける。この筒体41の後方に収れんされた(絞込み)吹出口42を設ける。この筒体41には、清澄化した空気の遠方への搬送を助けるために、整流体43を設け、整流風を発生し、スムーズに送出す(矢印(へ)、(ト))。
また、このケーシング10の下側10cには、オイルを貯留するよう設けたタンク45と、ドレン管4500を設ける。
この浮遊ミスト捕捉機6の浮遊ミストX1の流れ及び/又は処理のルートを、矢印で示し、(イ)〜(ト)として示す。
そして、図4に示した浮遊ミスト捕捉機6は、好ましい一例であり、図示しないが、他の構造の浮遊ミスト捕捉機と、ミスト捕捉機、等の構造でも可能であり、この実施例に限定されない。
続いて、図5の送風機2(循環扇)に関して説明すると、この送風機2は、開放形状の吸込側2aと、収れん形状の絞り部2b−1を備えた吐出側2bとを備えた略円筒状を呈する略φ340〜φ370程度の風胴50と、風胴50の収歛形状の吐出側2b内方に設けた多数の翼体を渦流形に構成した樹脂製の静翼51と、前記風胴50に設けたベルマウス52(風ガイド)と、またこの風胴50のベルマウス52の前方に設けた(軸流)循環扇羽根54と、この循環扇羽根54を保護するガード55と、前記循環扇羽根54の回転を司るモータ56で構成される。従って、吸込側2aより羽根54の回転を介して、吸込んだ浮遊ミストX1を(矢印(あ))、静翼51を介して、整流し、ストレートの状態で順送する。その後、風胴50の絞り部2b−1を介して、収歛形状として浮遊ミストX1を送る(矢印(い))。この浮遊ミストX1を送る状態は、前述の如く、風の流れA1〜Anか、又は循環風の流れAB1〜ABnとなる構造である。
図1は浮遊ミスト処理方法に採用可能な、送風機、及び一基、又は複数基(最適な例は、複数基)及び/又は列設のミスト捕捉機と、機械の配置構造を示した俯瞰図であり、循環ルートを示してある。 図2は図1の側面図 図3は送風機からの整流空気の流れを示した模式図 図4はミスト捕捉機の一例を示した断面図 図5は送風機の一例を示した側面図 図6−1は、一基、又は複数基のミスト捕捉機を、送風領域及び/又は送風到達領域内に、横一列に配置する構造の例を示した模式図 図6−2は、一基、又は複数基のミスト捕捉機を、送風領域及び/又は送風到達領域内に、楕円形状に配置する構造の例を示した模式図 図6−3は、一基、又は複数基のミスト捕捉機を、送風領域及び/又は送風到達領域内に、クロス形状に配置する構造の例を示した模式図 図7はミストの浮上と、油滴の状況を示した模式図 図8は従来の浮遊ミスト及び/又はオイルミスト処理方法の一例を説明する側面模式図
符号の説明
1 工場
1a 一方側
1b 他方側
2 送風機
2a 吸込側
2b 吐出側
2b−1 絞り部
50 風胴
51 静翼
52 ベルマウス
54 羽根
55 ガード
56 モータ
4 機械
6 浮遊ミスト捕捉機
10 ケーシング
10a 一方側
10b 他方側
10c 下側
1000 内面
11 側板
1100 開口
12 吸込口
13 側板
14 開口
15 第1の支持板
15a 外周面
1500 貫通孔
16 モータ
1600 出力軸
18 第1のパンチング筒部
1800 開口
20 空間
21 羽根
22 第2の支持板
2200 開口部
23 第2のパンチング筒部
24 空間
25 第1の遮蔽板
26 パンチング回転板
27 支持環体
28 空間部
30 第2の遮蔽板
31 第3のパンチング筒部
32 第3の遮蔽板
33 第3の支持板
34 空間
35 ベルマウス
35a 先端部
40 連結体
41 筒体
42 吹出口
43 整流体
45 タンク
4500 ドレン管
X オイルミスト
X1 浮遊ミスト
A 送風領域及び/又は送風到達領域
A1〜An 風の流れ
AB1〜ABn 循環風の流れ
B 循環ルート
R1 通路部
R2 通路部
R3 通路部
R4 迂回通路部
R5 戻り通路部

Claims (6)

  1. 切削・穿孔・溶接等加工現場、切削・穿孔・溶接等加工棟、等の金属加工工場において、この工場の一方側から、他方側に向かって、風の流れを生成する送風機を設置し、この送風機の送風領域及び/又は送風到達領域に、複数基のミスト捕捉機を設置し、
    この送風機による風の流れを利用し、この工場で浮遊するミスト(浮遊ミスト)を、効率的に捕捉し、この捕捉した浮遊ミストを、前記複数基のミスト捕捉機に、確実に供給し、
    この複数基のミスト捕捉機で、前記工場の略全ての浮遊ミストを、オイルと、空気に分離することを特徴とした浮遊ミスト処理方法。
  2. 請求項1に記載の浮遊ミスト処理方法であって、
    前記送風機からの風を介して、前記工場内の浮遊ミストを、複数基のミスト捕捉機に向かって送り、この複数基のミスト捕捉機を介して、分離処理して生成された清澄空気を、前記工場内に還流、かつこの送風機に再送する風の循環ルートを生成し、
    この風の循環ルートを介して、工場内の浮遊ミストを、略完全処理することを特徴とした浮遊ミスト処理方法。
  3. 請求項2に記載の浮遊ミスト処理方法であって、
    前記風の循環ルートの生成用として、前記複数基のミスト捕捉機の吹出口の近傍に、循環形送風機か、ダクトを配備することを特徴とした浮遊ミスト処理方法。
  4. 請求項1に記載の浮遊ミスト処理方法であって、
    前記複数基のミスト捕捉機を、前記送風領域及び/又は送風到達領域に、設置するに際し、風の流れ方向で、かつ端面視した状態において、横一列形状、クロス形状、三角形状、楕円形状に、間隔をもって、設置し、この複数基のミスト捕捉機で、前記浮遊ミストを、略100〜90%程度、誘導、かつ捕捉することを特徴とした浮遊ミスト処理方法。
  5. 請求項1に記載の浮遊ミスト処理方法であって、
    前記送風機は、整流機構を備えた構造であり、風を、風速略1mで、略20m先まで送風可能とする能力を備えた構造を採用することを特徴とした浮遊ミスト処理方法。
  6. 請求項1に記載の浮遊ミスト処理方法であって、
    前記送風機、及び複数基のミスト捕捉機は、天井吊下げ方式とし、前記工場の浮遊ミストを、略100〜90%程度、誘導、かつ捕捉することを特徴とした浮遊ミスト処理方法。
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