JP2009224956A - 半波整流回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高速動作においても歪みの少ない半波整流回路を提供する。
【解決手段】 非反転端子が基準電源に接続された演算増幅器101 と、入力端子と演算増幅器の反転端子間に接続された第1の抵抗103 と、反転端子と出力端子間に接続された第2の抵抗105 と、反転端子にアノードが接続された第1のダイオード108 と一端を第1のダイオードのカソードに接続し他端を演算増幅器の出力端子に接続し第1のダイオードのカソード電位を昇圧する方向にレベルシフトする第1のレベルシフト回路109 とからなる第1の整流ユニット106 と、出力端子にカソードが接続された第2のダイオード110 と一端を第2のダイオードのアノードに接続し他端を演算増幅器の出力端子に接続し第2のダイオードのアノード電位を降圧方向にレベルシフトする第2のレベルシフト回路111 とからなる第2の整流ユニット107 とで半波整流回路を構成する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、交流信号の半サイクルのみを整流する半波整流回路に関するもので、特に高速動作においても歪の少ない半波整流回路に関するものである。
従来の半波整流回路として、例えば、角田秀夫著「実験によるオペアンプ回路とその解析」(東京電機大学出版局、第1版4刷,第35頁)に記載されている図21に示すような構成のものがよく知られている。図21に示す従来の半波整流回路は、非反転入力端子が基準電位に接続された演算増幅器2101と、一端が信号入力端子2102に接続され、他端が前記演算増幅器2101の反転入力端子に接続された値がR1なる抵抗素子2103と、アノード端子とカソード端子がそれぞれ前記演算増幅器2101の反転入力端子と出力端子とに接続されたダイオード2104と、一端が前記演算増幅器2101の反転入力端子に、他端が信号出力端子2105に接続された値がR2なる抵抗2106と、アノード端子が前記演算増幅器の出力端子に、カソード端子が前記信号出力端子2105に接続されたダイオード2107とで構成されている。
次に、かかる構成の従来の半波整流回路の動作について説明する。まず、入力信号Vinが、Vin>0の場合について説明する。Vin>0のとき、演算増幅器2101の出力Vo は、Vo <0となる。したがって、ダイオード2104には順方向電圧VFが印加され導通状態となり、演算増幅器2101にはダイオード2104を通る経路で負帰還がかかり、演算増幅器2101の出力電圧Vo は−VFとなる。このとき、ダイオード2107は演算増幅器2101の出力電圧により逆バイアスされ、遮断状態となるので、信号出力端子2105に現れる半波整流回路の出力信号Vout は、次式(1)となる。
Vout =0 ・・・・・・・・・・・・・(1)
次に、入力信号Vinが、Vin<0の場合について説明する。Vin<0のとき、演算増幅器2101の出力Vo は、Vo >0となる。したがって、ダイオード2104には逆バイアスが印加され遮断状態となる。ダイオード2107には順バイアスが印加され、導通状態となり、演算増幅器2101にはダイオード2107と抵抗2106と通る経路で負帰還がかかり、この半波整流回路は入力抵抗R1,帰還抵抗R2の反転増幅器となり、R1=R2ならば、信号出力端子2105に現れる半波整流回路の出力信号Vout は、次式(2)となる。
Vout =−(R2/R1)Vin=−Vin ・・・・・・(2)
角田秀夫著「実験によるオペアンプ回路とその解析」(東京電機大学出版局、第1版4刷,第35頁)
このように構成されている従来の半波整流回路を構成する演算増幅器2101の入出力特性を、図22に示す。演算増幅器2101の出力電圧Vo は、Vin<0のとき、次式(3)となり、
Vo =Vout +VF ・・・・・・・・・・(3)
またVin>0のとき、次式(4)となる。
Vo =−VF ・・・・・・・・・・・・・(4)
ここで、VFはダイオード2107及び2104の順方向電圧である。ところで、入力信号VinがVin<0からVin>0,もしくはVin>0からVin<0に切り替わるとき、演算増幅器2101の出力電圧Vo は、図22の静特性図に示されるように2VF変化する。一般に、シリコンPN接合ダイオードにおいて、順方向電圧VFは約 0.7Vなので、演算増幅器2101の出力電圧の過渡応答は、 1.4V程度瞬時に変化する必要がある。
しかしながら、演算増幅器は実際にはこのような急峻な出力変動に追従することは困難であり、応答に遅れが生じる。また、ダイオードの端子間容量の影響により帯域が狭くなり、遅延が生じる。そのため、入力信号が高速な場合、演算増幅器の出力に歪が生じ、結果として23図に示すように半波整流回路の出力信号Vout に歪が生じる。
本発明は、従来の半波整流回路における上記問題点を解消するためになされたもので、入力信号が高速であっても出力信号に歪が発生しないで安定に動作する半波整流回路を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、非反転入力端子が基準電源に接続された第1の演算増幅器と、一端が信号入力端子に、他端が第1の演算増幅器の反転入力端子に接続された第1の抵抗と、一端が第1の抵抗の他端と反転入力端子との接続点に、他端が信号出力端子に接続された第2の抵抗と、第1及び第2の端子を有し、第1の端子にアノード端子が接続された第1のダイオードと、一端が第1のダイオードのカソード端子に、他端が第2の端子に接続された、前記カソード端子の電位を零以上略第1のダイオードの順方向以下の昇圧方向にレベルシフトを行う第1のレベルシフト回路とからなり、第1の演算増幅器の反転入力端子又は出力端子のいずれか一方に第1の端子が、その他方に第2の端子が各々接続された第1の整流ユニットと、第3及び第4の端子を有し、第3の端子にカソード端子が接続された第2のダイオードと、一端が第2のダイオードのアノード端子に、他端が第4の端子に接続された、前記アノード端子の電位を零以上略第2のダイオードの順方向電圧以下の降圧方向にレベルシフトを行う第2のレベルシフト回路とからなり、信号出力端子と第2の抵抗との接続点又は第1の演算増幅器の出力端子のいずれか一方に第3の端子が、その他方に第4の端子が各々接続される第2の整流ユニットとで、半波整流回路を構成するものである。
また、請求項2に係る発明は、非反転入力端子が基準電源に接続された第1の演算増幅器と、一端が信号入力端子に、他端が第1の演算増幅器の反転入力端子に接続された第1の抵抗と、一端が第1の抵抗の他端と反転入力端子との接続点に、他端が信号出力端子に接続された第2の抵抗と、第1及び第2の端子を有し、第1の端子にカソード端子が接続された第1のダイオードと、一端が第1のダイオードのアノード端子に、他端が第2の端子に接続された、前記アノード端子の電位を零以上略第1のダイオードの順方向電圧以下の降圧方向にレベルシフトを行う第1のレベルシフト回路とからなり、第1の演算増幅器の反転入力端子又は出力端子のいずれか一方に第1の端子が、その他方に第2の端子が各々接続される第1の整流ユニットと、第3及び第4の端子を有し、第3の端子にアノード端子が接続された第2のダイオードと、一端が第2のダイオードのカソード端子に、他端が第4の端子に接続された、前記カソード端子の電位を零以上略第2のダイオードの順方向電圧以下の昇圧方向にレベルシフトを行う第2のレベルシフト回路とからなり、信号出力端子と第2の抵抗との接続点又は第1の演算増幅器の出力端子のいずれか一方に第3の端子が、その他方に第4の端子が各々接続される第2の整流ユニットとで、半波整流回路を構成するものである。
また、請求項3に係る発明は、請求項1に係る半波整流回路において、前記第1のレベルシフト回路は、非反転入力端子に第2の端子が、出力端子に第1のダイオードのカソード端子が各々接続された第2の演算増幅器と、前記第2の演算増幅器の反転入力端子に一端が、出力端子に他端が各々接続された第3の抵抗と、前記第2の演算増幅器の反転入力端子に接続された第1の電流源とを備え、前記第2のレベルシフト回路は、非反転入力端子に第4の端子が、出力端子に第2のダイオードのアノード端子が各々接続された第3の演算増幅器と、前記第3の演算増幅器の反転入力端子に一端が、出力端子に他端が各々接続された第4の抵抗と、前記第3の演算増幅器の反転入力端子に接続された第2の電流源とを備えることを特徴とするものである。
また、請求項4に係る発明は、請求項2に係る半波整流回路において、前記第1のレベルシフト回路は、非反転入力端子に前記第1の整流ユニットの第2の端子が、出力端子に第1のダイオードのアノード端子が各々接続された第2の演算増幅器と、前記第2の演算増幅器の反転入力端子に一端が、出力端子に他端が各々接続された第3の抵抗と、前記第2の演算増幅器の反転入力端子に接続された第1の電流源とを備え、前記第2のレベルシフト回路は、非反転入力端子に前記第2の整流ユニットの第4の端子が、出力端子に第2のダイオードのカソード端子が各々接続された第3の演算増幅器と、前記第3の演算増幅器の反転入力端子に一端が、出力端子に他端が各々接続された第4の抵抗と、前記第3の演算増幅器の非反転入力端子に接続された第2の電流源とを備えることを特徴とするものである。
また、請求項5に係る発明は、請求項1に係る半波整流回路において、前記第1のレベルシフト回路は、非反転入力端子に前記第1の整流ユニットの第2の端子が、出力端子に第1のダイオードのカソード端子が各々接続された第2の演算増幅器と、前記第2の演算増幅器の反転入力端子にアノード端子が、出力端子にカソード端子が各々接続された第3のダイオードと、前記第2の演算増幅器の反転入力端子に接続された第1の電流源とを備え、前記第2のレベルシフト回路は、非反転入力端子に前記第2の整流ユニットの第4の端子が、出力端子に第2のダイオードのアノード端子が各々接続された第3の演算増幅器と、前記第3の演算増幅器の反転入力端子にカソード端子が、出力端子にアノード端子が各々接続された第4のダイオードと、前記第3の演算増幅器の反転入力端子に接続された第2の電流源とを備えることを特徴とするものである。
また、請求項6に係る発明は、請求項2に係る半波整流回路において、前記第1のレベルシフト回路は、非反転入力端子に前記第1の整流ユニットの第2の端子が、出力端子に第1のダイオードのアノード端子が各々接続された第2の演算増幅器と、前記第2の演算増幅器の反転入力端子にカソード端子が、出力端子にアノード端子が各々接続された第3のダイオードと、前記第2の演算増幅器の反転入力端子に接続された第1の電流源とを備え、前記第2のレベルシフト回路は、非反転入力端子に前記第2の整流ユニットの第4の端子が、出力端子に第2のダイオードのカソード端子が各々接続された第3の演算増幅器と、前記第3の演算増幅器の反転入力端子にアノード端子が、出力端子にカソード端子が各々接続された第4のダイオードと、前記第3の演算増幅器の非反転入力端子に接続された第2の電流源とを備えることを特徴とするものである。
また、請求項7に係る発明は、請求項1又は2に係る半波整流回路において、前記第1のダイオードはM個(M≧2)直列に接続されたダイオード群からなり、前記第2のダイオードはN個(N≧2)直列に接続されたダイオード群からなることを特徴とするものである。
また、請求項8に係る発明は、請求項5又は6に係る半波整流回路において、前記第1及び第3のダイオードはそれぞれM個(M≧2)直列に接続されたダイオード群からなり、前記第2及び第4のダイオードはそれぞれN個(N≧2)直列に接続されたダイオード群からなることを特徴とするものである。
請求項1及び2に係る発明によれば、第1及び第2のダイオードのアノード端子もしくはカソード端子の電位を、零以上そのダイオードの順方向電圧以下に昇圧若しくは降圧する方向にレベルシフトすることにより、入力信号が零近傍での演算増幅器の出力電圧の急峻な変化を低減することができるので、入力信号が零近傍であっても演算増幅器の出力が入力信号に対して追従でき、したがって、入力信号が高速であっても歪むことなく、精度の高い半波整流信号を生成できる半波整流回路を実現することができる。
請求項3及び4に係る発明によれば、第3及び第4の抵抗の値をR,第1及び第2の電流源の電流値をIREFとすると、VB=R×IREFなるレベルシフト電圧が生成でき、更に電流源の電流値IREFもしくは抵抗値Rを調整することにより、最適なレベルシフト電圧に設定することができる。これにより入力信号が零近傍での演算増幅器の出力電圧の急峻な変化を低減することができるので、入力信号が零近傍であっても演算増幅器の出力が入力信号に対して追従でき、したがって、入力信号が高速であっても歪むことなく、精度の高い半波整流信号を生成することができる。
請求項5及び6に係る発明によれば、第3あるいは第4のダイオードの順方向電圧をVF′とすると、VB=VF′となる第1あるいは第2のダイオードの順方向電圧VFと略同電圧あるいはVF以下の最適なレベルシフト電圧を設定することができる。これにより入力信号が零近傍での演算増幅器の出力電圧の急峻な変化を低減することができるので、入力信号が零近傍であっても演算増幅器の出力が入力信号に対して追従でき、したがって、入力信号が高速であっても歪むことなく、精度の高い半波整流信号を生成することができる。
請求項7に係る発明によれば、ダイオードをN個あるいはM個直列に接続したダイオード群の端子間容量はそれぞれダイオード1個の端子間容量の1/N倍、1 /M倍となるので端子間容量を低減でき、負荷となる寄生容量を軽減し広帯域化を図ることができる。よって、入力信号が高速であっても更に歪むことがなく、信頼性の高い半波整流信号を生成することができる。
請求項8に係る発明によれば、第1のダイオード群及び第2のダイオード群に対し最適なレベルシフト電圧を設定することができる。これにより入力信号が零近傍での演算増幅器の出力電圧の急峻な変化を低減することができるので、入力信号が零近傍であっても演算増幅器の出力が入力信号に対して追従でき、したがって、入力信号が高速であっても歪むことなく、精度の高い半波整流信号を生成することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(実施例1)
まず、本発明に係る半波声量回路の実施例1について説明する。図1は、実施例1に係る半波整流回路の構成を示す回路構成図である。この実施例に係る半波整流回路においては、非反転入力端子が基準電源であるグランド電位に接続された第1の演算増幅器101 と、一端が信号入力端子102 に接続され、他端が前記第1の演算増幅器101 の反転入力端子に接続された値がR1なる第1の抵抗素子103 と、一端が前記第1の演算増幅器101 の反転入力端子と前記第1の抵抗素子103 との接続点に接続され、他端が信号出力端子104 に接続された値がR2なる第2の抵抗素子105 とを備えている。また、第1の端子が前記第1の演算増幅器101 の反転入力端子に、第2の端子が前記第1の演算増幅器101 の出力端子に接続された第1の整流ユニット106 と、第3の端子が信号出力端子104 に、第4の端子が前記第1の演算増幅器101 の出力端子に接続された第2の整流ユニット107 とを備えている。
なお、前記第1の整流ユニット106 は、第1の端子にアノード端子が接続された第1のダイオード108 と、一端が第1のダイオード108 のカソード端子に、他端が第2の端子に接続された、前記第1のダイオード108 のカソード端子の電位を零以上略第1のダイオード108 の順方向電圧以下の昇圧方向にレベルシフトを行う第1のレベルシフト回路109 とで構成されている。
また、前記第2の整流ユニット107 は、第3の端子にカソード端子が接続された第2のダイオード110 と、一端が第2のダイオード110 のアノード端子に、他端が第4の端子に接続された、前記第2のダイオード110 のアノード端子の電位を零以上略第2のダイオード110 の順方向電圧以下の降圧方向にレベルシフトを行う第2のレベルシフト回路111 とで構成されている。
次に、このように構成された実施例1に係る半波整流回路の動作について説明する。まず、信号入力端子102 に入力する入力信号Vinが、Vin>0の場合について説明する。Vin>0のとき、第1の演算増幅器101 の非反転入力端子はグランド電位なので、第1の演算増幅器101 は、大きくVo <0となる出力電圧を発生させるように動作する。このとき、第1の整流ユニット106 を構成する第1のレベルシフト回路109 は、前記第1のダイオード108 のカソード端子の電位に対して、第1の整流ユニット106 の第2の端子の電位を零以上略第1のダイオード108 の順方向電圧VF1以下の昇圧方向にレベルシフトする。すなわち、第1のレベルシフト回路109 は、0≦VB1≦VF1となるレベルシフトを行い、更に第1のレベルシフト回路109 は、第1の整流ユニット106 の第2の端子、つまり第1の演算増幅器101 の出力に接続しているので、第1のダイオード108 のカソード端子の電位は、Vo −VB1となり、第1のダイオード108 には順方向に大きな電圧が印加され導通状態となる。
これにより、第1の演算増幅器101 には、第1のダイオード108 と第1のレベルシフト回路109 を通る経路で負帰還がかかる。よって、第1の演算増幅器101 の非反転入力端子の電位はグランド電位であり、第1のレベルシフト回路109 の電圧はVB1なので、第1の演算増幅器101 の出力電圧Vo は、次式(5)となる。
Vo =−VF1+VB1 ・・・・・・・・(5)
一方、第2の整流ユニット107 を構成する第2のレベルシフト回路111 は、前記第2のダイオード110 のアノード端子の電位に対して第2の整流ユニット107 の第4の端子の電位を零以上略第2のダイオード110 の順方向電圧VF2以下の降圧方向にレベルシフトする。すなわち、第2のレベルシフト回路111 は、−VF2≦−VB2≦0となるレベルシフトを行い、更に第2のレベルシフト回路111 は、第2の整流ユニット107 の第4の端子、つまり第1の演算増幅器101 の出力端子に接続されている。
ところで、Vo =−VF1+VB1≦0であり、−VF2≦−VB2≦0なので、第2のダイオード110 のアノード端子の電位は、−VF1+VB1+VB2≦VF2となり、第2のダイオード110 には逆方向に電圧が印加、あるいは順方向に順方向電圧以下の電圧が印加され、遮断状態となる。よって、信号出力端子104 に現れる半波整流回路の出力信号Vout は、次式(6)となる。
Vout =0 ・・・・・・・・・・・・・(6)
次に、入力信号Vinが、Vin<0の場合について説明する。Vin<0のとき、第1の演算増幅器101 の非反転入力端子はグランド電位なので、第1の演算増幅器101 は、大きくVo >0となる出力電圧を発生させるように動作する。このとき、第2のレベルシフト回路111 は、第2のダイオード110 のアノード端子の電位に対して第2の整流ユニット107 の第4の端子の電位を零以上略第2のダイオード110 の順方向電圧VF2以下の降圧方向にレベルシフトする。すなわち、第2のレベルシフト回路111 は、−VF2≦−VB2≦0となるレベルシフトを行い、第2のレベルシフト回路111 は、第1の演算増幅器101 の出力端子に接続しているので、第2のダイオード110 のアノード端子の電位はVo +VB2となり、第2のダイオード110 には順方向に大きな電圧が印加され導通状態となる。これにより、第1の演算増幅器101 には、第2の抵抗105 ,第2のダイオード110 及び第2のレベルシフト回路111 を通る経路で負帰還がかかる。よって、本実施例の半波整流回路は、入力抵抗がR1,帰還抵抗がR2の反転増幅回路となり、特にR1=R2ならば、信号出力端子104 に現れる半波整流回路の出力信号Vout は、次式(7)となる。
Vout =−(R2/R1)Vin=−Vin ・・・・・・(7)
このとき、第2の整流ユニット107 の第3の端子に対する第4の端子の電位、つまり、第2のダイオード110 のカソード端子に対する第1の演算増幅器101 の出力端子の電位差は、VF2−VB2なので、第1の演算増幅器101 の出力電圧Vo は、次式(8)となる。
Vo =−Vin+VF2−VB2 ・・・・・・・・・・(8)
一方、第1のレベルシフト回路109 は、前記第1のダイオード108 のカソード端子の電位に対して、第1の整流ユニット106 の第2の端子の電位を零以上略第1のダイオード108 の順方向電圧VF1以下の昇圧方向にレベルシフトする。すなわち、第1のレベルシフト回路109 は、0≦VB1≦VF1となるレベルシフトを行い、第1の演算増幅器101 の出力に接続されている。したがって、前記第1の演算増幅器の出力電圧は、Vo =−Vin+VF2−VB2>0なので、第1のダイオード108 のカソード端子の電位は、−Vin+VF2−VB2−VB1>−VF1となり、第1のダイオード108 には逆方向に電圧が印加、あるいは順方向に順方向電圧より小さい電圧が印加され、遮断状態となる。
以上説明したように、(6)式、(7)式より、本実施例に係る半波整流回路は入力信号がVin>0の場合にはVout =0,入力信号がVin<0の場合にはVout =−Vinとなり、入力信号の半波整流信号を生成していることが分かる。
次に、(5)式、(8)式を考慮し、図2に本実施例に係る半波整流回路の演算増幅器101 の出力電圧の静特性を示す。図2から明らかなように、VinがVin<0からVin>0に切り替わるとき、Vin=0における第1の演算増幅器101 の出力電圧Vo の変化量ΔVo は、次式(9)となることが分かる。
ΔVo =(VF2−VB2)−(−VF1+VB1)
=(VF1+VF2)−(VB1+VB2) ・・・・・・・・・・(9)
ここで、第1及び第2のレベルシフト回路109 ,111 のレベルシフト電圧VB1,VB2は、それぞれ0≦VB1≦VF1,0≦VB2≦VF2なので、Vin=0において第1の演算増幅器101 の出力電圧Vo は、レベルシフト電圧分、つまり、VB1+VB2減算され、急峻な変動が低減されている。
殊に、VB1=VF1,VB2=VF2となるように第1及び第2のレベルシフト回路を設定すると、Vin=0における第1の演算増幅器101 の出力Vo の変化量ΔVo は、
ΔVo =(VF2−VB2)−(VB1−VF1)=0 ・・・・・・・・(10)
となり、Vin=0において第1の演算増幅器101 の出力電圧Vo の急峻な変動はキャンセルされる。
上述したように、第1,第2のダイオード108 ,110 のアノード端子もしくはカソード端子の電位を、零以上そのダイオードの順方向電圧以下に昇圧もしくは降圧する方向にレベルシフトすることにより、入力信号が零近傍の場合においても、第1の演算増幅器101 の出力は入力信号に対して十分に追従できる。したがって、図3の過渡応答特性図に示すように、入力信号が高速であっても歪むことなく精度の高い半波整流信号が生成できる。
次に、図1に示した実施例1に係る半波整流回路に用いている第1及び第2のレベルシフト回路109 ,111 の具体的な構成例を、図4及び図5に基づいて説明する。第1のレベルシフト回路109 は、図4に示すように、非反転入力端子に第1の整流ユニット106 の第2の端子106bが、出力端子に第1のダイオード108 のカソード端子が各々接続された第2の演算増幅器401 と、前記第2の演算増幅器401 の反転入力端子に一端が、その出力端子に他端が各々接続された抵抗値がR3なる第3の抵抗402 と、前記第2の演算増幅器401 の反転入力端子に接続された第1の電流源403 とを備えている。なお、第1の電流源403 の電流値はIref1であり、その電流は第3の抵抗402 に流れ込む方向に流れる。また図4において、106aは第1の整流ユニット106 の第1の端子である。
また、第2のレベルシフト回路111 は、図5に示すように、非反転入力端子に第2の整流ユニット107 の第4の端子107bが、出力端子に第2のダイオード110 のアノード端子が各々接続された第3の演算増幅器501 と、前記第3の演算増幅器501 の反転入力端子に一端が、その出力端子に他端が各々接続された抵抗値がR4なる第4の抵抗502 と、前記第3の演算増幅器501 の反転入力端子に接続された第2の電流源503 とを備えている。なお、第2の電流源503 の電流値はIref2であり、その電流は第4の抵抗502 から流れ出す方向に流れる。また図5において、107aは第2の整流ユニット107 の第3の端子である。
次に、上記構成の半波整流回路に用いる第1及び第2のレベルシフト回路109 ,111 の動作について説明する。まず、第1のレベルシフト回路109 の動作について説明する。図4において、第2の演算増幅器401 の非反転入力端子、つまり、前記第1の整流ユニット106 の第2の端子106bの電圧をVs1,第2の演算増幅器401 の出力端子の電圧、つまり、前記第1のダイオード108 のカソード端子の電圧をVr1とすると、第1のレベルシフト電圧VB1は、
VB1=Vs1−Vr1=R3×Iref1 ・・・・・・・・・・・・・・・(11)
となり、第1のダイオード108 のカソード端子の電位に対して昇圧する方向に、大きさがR3×Iref1であるレベルシフト電圧VB1が生成される。よって、第3の抵抗402 及び第1の電流源403 の値を調整することにより、所望の量の第1のレベルシフト電圧VB1を設定することができる。
次に、上記構成の第2のレベルシフト回路111 の動作について説明する。図5において、第3の演算増幅器501 の非反転入力端子、つまり、前記第2の整流ユニット107 の第4の端子107bの電圧をVr2,第3の演算増幅器501 の出力端子の電圧、つまり、前記第2のダイオード110 のアノード端子の電圧をVs2とすると、第2のレベルシフト電圧VB2は、
VB2=Vr2−Vs2=−R4×Iref2 ・・・・・・・・・・・・・・・(12)
となり、第2のダイオード110 のアノード端子の電位に対して降圧する方向に、大きさがR4×Iref2であるレベルシフト電圧VB2が生成される。よって、第4の抵抗502 及び第2の電流源503 の値を調整することにより、所望の量の第2のレベルシフト電圧VB2を設定することができる。
以上説明したように、第1及び第2のレベルシフト電圧を所望する最適な量に調整し設定することで、入力信号が零近傍での第1の演算増幅器101 の出力の急峻な変化が低減され、入力信号が零近傍であっても第1の演算増幅器101 の出力が入力信号に対して追従できる。したがって、入力信号が高速であっても歪むことなく、精度の高い半波整流信号を生成することができる。
次に、図6及び図7を用いて、上記実施例1に係る半波整流回路に用いる第1及び第2のレベルシフト回路の他の具体的な構成例について説明する。なお、図4及び図5に示した第1及び第2のレベルシフト回路の上記具体的な構成例と共通する部分については、同一符号を付して示し、その説明は一部省略するものとする。第1のレベルシフト回路109 の他の構成例は、図6に示すように、非反転入力端子に第1の整流ユニット106 の第2の端子106bが、出力端子に第1のダイオード108 のカソード端子が各々接続された第2の演算増幅器401 と、前記第2の演算増幅器401 の反転入力端子にアノード端子が、その出力端子にカソード端子が各々接続された第3のダイオード602 と、前記第2の演算増幅器401 の反転入力端子に接続された第1の電流源403 とを備えている。なお、第1の電流源403 の電流値は、前記第3のダイオード602 の順方向電圧を、前記第1のダイオード108 の順方向電圧VF1と略同電圧あるいはVF1以下に設定する値であり、その電流は第3のダイオード602 に流れ込む方向に流れるように構成されている。
また、第2のレベルシフト回路111 の他の構成例は、図7に示すように、非反転入力端子に第2の整流ユニット107 の第4の端子107bが、出力端子に第2のダイオード110 のアノード端子が各々接続された第3の演算増幅器501 と、前記第3の演算増幅器501 の反転入力端子にカソード端子が、その出力端子にアノード端子が各々接続された第4のダイオード702 と、前記第3の演算増幅器501 の反転入力端子に接続された第2の電流源503 とを備えている。なお、第2の電流源503 の電流値は、前記第4のダイオード702 の順方向電圧を、前記第2のダイオード110 の順方向電圧VF2と略同電圧あるいはVF2以下に設定する値であり、その電流は第4ダイオード702 から流れ出す方向に流れるように構成されている。
次に、上記構成の半波整流回路に用いる第1及び第2のレベルシフト回路の他の構成例の動作について説明する。まず、第1のレベルシフト回路109 の動作について説明する。図6において、第3のダイオード602 に第1の電流源403 により電流が流れると、第3のダイオード602 の端子間にVF3なる順方向電圧が発生する。よって、前記第1の整流ユニット106 の第2の端子106bの電圧をVs3,前記第1のダイオード108 のカソード端子の電圧をVr3とすると、レベルシフト電圧VB1は、
VB1=Vs3−Vr3=VF3 ・・・・・・・・・・(13)
となり、第1のダイオード108 のカソード端子の電位に対して昇圧する方向に大きさがVF3,すなわち、第1のダイオード108 の順方向電圧VF1と略同電圧あるいはVF1以下である第1のレベルシフト電圧VB1が生成される。
次に、第2のレベルシフト回路111 の動作について説明する。図7において、第4のダイオード702 に第2の電流源503 により電流が流れると、第4のダイオード702 の端子間にVF4なる順方向電圧が発生する。よって、前記第2の整流ユニット107 の第4の端子107bの電圧をVr4,前記第2のダイオード110 のアノード端子の電圧をVs4とすると、レベルシフト電圧VB2は、
VB2=Vr4−Vs4=−VF4 ・・・・・・・・・(14)
となり、第2のダイオード110 のアノード端子の電位に対して降圧する方向に大きさがVF4,すなわち、第2のダイオード110 の順方向電圧VF2と略同電圧あるいはVF2以下である第2のレベルシフト電圧VB2が生成される。
以上説明したように、これら第1及び第2のレベルシフト回路109 ,111 により、最適なレベルシフト電圧量に設定することで、入力信号が零近傍での第1の演算増幅器101 の出力の急峻な変化が低減され、入力信号が零近傍であっても第1の演算増幅器101 の出力が入力信号に対して追従できる。したがって、入力信号が高速であっても歪むことなく、精度の高い半波整流信号を生成することができる。
(実施例2)
次に、本発明に係る半波整流回路の実施例2について説明する。なお、図1〜図7に示した実施例1に係る半波整流回路の具体的な構成と共通する部分については、同一符号を付して示し、その説明は一部省略するものとする。図8は、実施例2に係る半波整流回路の構成を示す回路構成図である。この実施例2に係る半波整流回路においては、非反転入力端子が基準電源であるグランド電位に接続された第1の演算増幅器101 と、一端が信号入力端子102 に接続され、他端が前記第1の演算増幅器101 の反転入力端子に接続された値がR1なる第1の抵抗素子103 と、一端が前記第1の演算増幅器101 の反転入力端子と前記第1の抵抗素子103 との接続点に接続され、他端が信号出力端子104 に接続された値がR2なる第2の抵抗素子105 とを備えている。
また、第1の端子が前記第1の演算増幅器101 の反転入力端子に、第2の端子が前記第1の演算増幅器101 の出力端子に接続された第1の整流ユニット106 と、第3の端子が信号出力端子104 に、第4の端子が前記演算増幅器101 の出力端子に接続された第2の整流ユニット107 とを備えて構成されている。なお、前記第1の整流ユニット106 は、第1の端子にカソード端子が接続された第1のダイオード108 と、一端が第1のダイオード108 のアノード端子に、他端が第2の端子に接続された、前記第1のダイオード108 のアノード端子の電位を、零以上略第1のダイオードの順方向電圧以下の降圧方向にレベルシフトを行う第1のレベルシフト回路109 とで構成されている。
また、前記第2の整流ユニット107 は、第3の端子にアノード端子が接続された第2のダイオード110 と、一端が第2のダイオード110 のカソード端子に、他端が第4の端子に接続された、前記第2のダイオード110 のカソード端子の電位を、零以上略第2のダイオードの順方向電圧以下の昇圧方向にレベルシフトを行う第2のレベルシフト回路111 とで構成されている。
次に、このように構成されている半波整流回路の動作について説明する。まず、信号入力端子102 に入力する入力信号Vinが、Vin>0の場合について説明する。Vin>0のとき、第1の演算増幅器101 の非反転入力端子はグランド電位なので、第1の演算増幅器101 は、大きくVo <0となる出力電圧を発生させるように動作する。このとき、第2の整流ユニット107 を構成する第2のレベルシフト回路111 は、前記第2のダイオード110 のカソード端子の電位に対して、第2の整流ユニット107 の第4の端子の電位を、零以上略第2のダイオード110 の順方向電圧VF2以下の昇圧方向にレベルシフトする。すなわち、第2のレベルシフト回路111 は、0≦VB2≦VF2となるレベルシフトを行い、更に第2のレベルシフト回路111 は、第2の整流ユニット107 の第4の端子、つまり第1の演算増幅器101 の出力端子に接続しているので、第2のダイオード110 のカソード端子の電位はVo −VB2となり、第2のダイオード110 には順方向に大きな電圧が印加され導通状態となる。
これにより、第1の演算増幅器101 には、第2の抵抗105 と第2のダイオード110 及び第2のレベルシフト回路111 を通る経路で負帰還がかかる。よって、実施例に係る半波整流回路は入力抵抗がR1,帰還抵抗がR2の反転増幅回路となり、特にR1=R2ならば、信号出力端子104 に現れる半波整流回路の出力信号Vout は、次式(15)となる。
Vout =−(R2/R1)Vin=−Vin ・・・・・・(15)
このとき、第2の整流ユニット107 の第3の端子に対する第4の端子の電位、つまり、第2のダイオード110 のアノード端子に対する第1の演算増幅器101 の出力端子の電位差は、−VF2+VB2なので、第1の演算増幅器101 の出力電圧Vo は、次式(16)となる。
Vo =−Vin−VF2+VB2 ・・・・・・・・・・(16)
一方、第1の整流ユニット106 を構成する第1のレベルシフト回路109 は、前記第1のダイオード108 のアノード端子の電位に対して、第1の整流ユニット106 の第2の端子の電位を、零以上略第1のダイオード108 の順方向電圧VF1以下の降圧方向にレベルシフトする。すなわち、第1のレベルシフト回路109 は、−VF1≦−VB1≦0となるレベルシフトを行う。ところで、第1の整流ユニット106 の第2の端子は、第1の演算増幅器101 の出力に接続されており、ここで、Vo =−Vin−VF2+VB2<0であり、−VF1≦−VB1≦0なので、第1のダイオード108 のアノード端子の電位は、−Vin−VF2+VB2+VB1<VF1となり、第1のダイオード108 には逆方向に電圧が印加、あるいは順方向に順方向電圧よりも小さい電圧が印加されて遮断状態となる。
次に、入力信号Vinが、Vin<0の場合について説明する。Vin<0のとき、第1の演算増幅器101 の非反転入力端子はグランド電位なので、第1の演算増幅器101 は、大きくVo >0となる出力電圧を発生させるように動作する。このとき、第1のレベルシフト回路109 は、第1のダイオード108 のアノード端子の電位に対して、第1の整流ユニット106 の第2の端子の電位を、零以上略第1のダイオード108 の順方向電圧VF1以下の降圧方向にレベルシフトする。すなわち、第1のレベルシフト回路109 は、−VF1≦−VB1≦0となるレベルシフトを行い、第1のレベルシフト回路109 は、第1の演算増幅器101 の出力端子に接続しているので、第1のダイオード108 のアノード端子の電位はVo +VB1となり、第1のダイオード108 には順方向に大きな電圧が印加され導通状態となる。
これにより、第1の演算増幅器101 には、第1のダイオード108 と第1のレベルシフト回路109 を通る経路で負帰還がかかる。よって、第1の演算増幅器101 の非反転入力端子の電位はグランド電位であり、第1のレベルシフト回路109 の電圧はVB1なので、第1の演算増幅器101 の出力電圧Vo は、次式(17)となる。
Vo =VF1−VB1 ・・・・・・・・・(17)
一方、第2のレベルシフト回路111 は、前記第2のダイオード110 のカソード端子の電位に対して、第2の整流ユニット107 の第4の端子の電位を、零以上略第2のダイオードの順方向電圧VF2以下の昇圧方向にレベルシフトする。すなわち、第2のレベルシフト回路111 は、0≦VB2≦VF2となるレベルシフトを行う。ここで、第4の端子は第1の演算増幅器101 の出力端子に接続されており、ここで、第1の演算増幅器101 の出力電圧はVo =VF1−VB1≧0なので、第2のダイオード110 のカソード端子の電位は、VF1−VB1−VB2≧−VF2となり、第2のダイオード110 には逆方向に電圧が印加、あるいは順方向に順方向電圧以下の電圧が印加され遮断状態となる。よって、信号出力端子104 に現れる本実施例に係る半波整流回路の出力信号Vout は、次式(18)となる。
Vout =0 ・・・・・・・・・・・・・(18)
以上説明したように、(15)式、及び(18)式より、本実施例に係る半波整流回路は、入力信号がVin>0の場合にはVout =−Vin,入力信号がVin<0の場合にはVout =0となり、入力信号の半波整流信号を生成していることが分かる。
次に、(16)式、及び(17)式を考慮し、図9に本実施例2に係る半波整流回路の演算増幅器101 の出力電圧の静特性を示す。図9から明らかなように、VinがVin<0からVin>0に切り替わるとき、Vin=0における第1の演算増幅器101 の出力Vo の変化量ΔVo は、次式(19)となることが分かる。
ΔVo =(VF1−VB1)−(−VF2+VB2)
=(VF1+VF2)−(VB1+VB2) ・・・・・・・・・・(19)
ここで、第1及び第2のレベルシフト回路109 ,111 のレベルシフト電圧VB1,VB2は、それぞれ0≦VB1≦VF1,0≦VB2≦VF2なので、Vin=0において第1の演算増幅器101 の出力電圧Vo はレベルシフト電圧分、つまり、VB1+VB2減算され、急峻な変動が低減されている。
殊に、VB1=VF1,VB2=VF2となるように第1及び第2のレベルシフト回路を設定すると、Vin=0における第1の演算増幅器101 の出力Vo の変化量ΔVo は、
ΔVo =(VF2−VB2)−(VB1−VF1)=0 ・・・・・・・・(20)
となり、Vin=0において第1の演算増幅器101 の出力電圧Vo の急峻な変動はキャンセルされる。
上述したように、第1、第2のダイオード108 ,110 のアノード端子もしくはカソード端子の電位を、零以上そのダイオードの順方向電圧以下に昇圧もしくは降圧する方向にレベルシフトすることにより、入力信号が零近傍の場合においても、第1の演算増幅器101 の出力は入力信号に対して十分に追従できる。したがって、図10の過渡応答特性図に示すように、入力信号が高速であっても歪むことなく精度の高い半波整流信号が生成できる。
次に、上記実施例2に係る半波整流回路に用いている第1及び第2のレベルシフト回路109 ,111 の具体的な構成例を、図11及び図12を用いて説明する。第1のレベルシフト回路109 は、図11に示すように、非反転入力端子に第1の整流ユニット106 の第2の端子106bが、出力端子に第1のダイオード108 のアノード端子が各々接続された第2の演算増幅器401 と、前記第2の演算増幅器401 の反転入力端子に一端が、その出力端子に他端が各々接続された抵抗値がR3なる第3の抵抗402 と、前記第2の演算増幅器の反転入力端子に接続された第1の電流源403 とを備えている。なお、第1の電流源403 の電流値はIref1であり、その電流は第3の抵抗402 から流れ出す方向に流れるように構成されている。
また、第2のレベルシフト回路111 は、図12に示すように、非反転入力端子に第2の整流ユニット107 の第4の端子107bが、出力端子に第2のダイオード110 のカソード端子が各々接続された第3の演算増幅器501 と、前記第3の演算増幅器501 の反転入力端子に一端が、その出力端子に他端が各々接続された抵抗値がR4なる第4の抵抗502 と、前記第3の演算増幅器501 の反転入力端子に接続された第2の電流源503 とを備えている。なお、第2の電流源503 の電流値はIref2であり、その電流は第4の抵抗502 に流れ込む方向に流れるように構成されている。
次に、上記構成の半波整流回路に用いる第1及び第2のレベルシフト回路109 ,110 の動作について説明する。まず、第1のレベルシフト回路109 の動作について説明する。図11において、第2の演算増幅器401 の非反転入力端子、つまり、前記第1の整流ユニット106 の第2の端子106bの電圧をVs1,第2の演算増幅器401 の出力端子の電圧、つまり、前記第1のダイオード108 のアノード端子の電圧をVr1とすると、レベルシフト電圧VB1は、
VB1=Vs1−Vr1=−R3×Iref1 ・・・・・・・(21)
となり、第1のダイオード108 のアノード端子の電位に対して降圧する方向に、大きさがR3×Iref1であるレベルシフト電圧VB1が生成される。よって、第3の抵抗402 及び第1の電流源403 の値を調整することにより、所望の量の第1のレベルシフト電圧VB1を設定することができる。
次に、上記構成の第2のレベルシフト回路111 の動作について説明する。図12において、第3の演算増幅器501 の非反転入力端子、つまり、前記第2の整流ユニット107 の第4の端子107bの電圧をVr2,第3の演算増幅器501 の出力端子の電圧、つまり、前記第2のダイオード110 のカソード端子の電圧をVs2とすると、レベルシフト電圧VB2は、
VB2=Vr2−Vs2=R4×Iref2 ・・・・・・・・(22)
となり、第2のダイオード110 のカソード端子の電位に対して昇圧する方向に、大きさがR4×Iref2であるレベルシフト電圧VB2が生成される。よって、第4の抵抗502 及び第2の電流源503 の値を調整することにより、所望の量の第2のレベルシフト電圧VB2を設定することができる。
以上説明したように、第1及び第2のレベルシフト電圧を所望する最適な量に調整し設定することができるので、入力信号が零近傍での第1の演算増幅器の出力の急峻な変化が低減され、入力信号が零近傍であっても、第1の演算増幅器の出力が入力信号に対して追従できる。したがって、入力信号が高速であっても歪むことなく、精度の高い半波整流信号を生成することができる。
次に、図13及び図14を用いて、上記実施例に係る半波整流回路に用いる第1及び第2のレベルシフト回路の他の具体的な構成例について説明する。なお、上記図11及び図12に示した第1及び第2のレベルシフト回路の具体的な構成例と共通する部分については、同一符号を付して示し、その説明は一部省略するものとする。第1のレベルシフト回路109 は、図13に示すように、非反転入力端子に第1の整流ユニット106 の第2の端子106bが、出力端子に第1のダイオード108 のアノード端子が各々接続された第2の演算増幅器401 と、前記第2の演算増幅器401 の反転入力端子にカソード端子が、出力端子にアノード端子が各々接続された第3のダイオード602 と、前記第2の演算増幅器401 の反転入力端子に接続された第1の電流源403 とを備えている。なお、第1の電流源403 の電流値は、前記第3のダイオード602 の順方向電圧を、前記第1のダイオード108 の順方向電圧VF1と略同電圧あるいはVF1以下に設定する値であり、その電流は第3のダイオード602 から流れ出す方向に流れるように構成されている。
また、第2のレベルシフト回路111 の他の構成例は、図14に示すように、非反転入力端子に第2の整流ユニット107 の第4の端子107bが、出力端子に第2のダイオード110 のカソード端子が各々接続された第3の演算増幅器501 と、前記第3の演算増幅器501 の反転入力端子にアノード端子が、その出力端子にカソード端子が各々接続された第4のダイオード702 と、前記第3の演算増幅器501の反転入力端子に接続された第2の電流源503 とを備えている。なお、第2の電流源503 の電流値は、前記第4のダイオード702 の順方向電圧を、前記第2のダイオード110 の順方向電圧VF2と略同電圧あるいはVF2以下に設定する値であり、その電流は第4ダイオード702 に流れ込む方向に流れるように構成されている。
次に、上記構成の半波整流回路に用いる第1及び第2のレベルシフト回路の動作について説明する。まず、第1のレベルシフト回路109 の動作について説明する。図13において、第3のダイオード602 に第1の電流源403 により電流が流れると、第3のダイオード602 の端子間にVF3なる順方向電圧が発生する。よって、前記第1の整流ユニット106 の第2の端子106bの電圧をVs3,前記第1のダイオード108 のアノード端子の電圧をVr3とすると、レベルシフト電圧VB1は、
VB1=Vs3−Vr3=−VF3 ・・・・・・・・・(23)
となり、第1のダイオード108 のアノード端子の電位に対して降圧する方向に、大きさがVF3,すなわち、第1のダイオード108 の順方向電圧VF1と略同電圧あるいはVF1以下であるレベルシフト電圧VB1が生成される。
次に、第2のレベルシフト回路111 の動作について説明する。図14において、第4のダイオード702 に第2の電流源503 により電流が流れると、第4のダイオード702 の端子間にVF4なる順方向電圧が発生する。よって、前記第2の整流ユニット107 の第4の端子107bの電圧をVr4,前記第2のダイオード110 のカソード端子の電圧をVs4とすると、レベルシフト電圧VB2は、
VB2=Vr4−Vs4=VF4 ・・・・・・・・・(24)
となり、第2のダイオード110 のカソード端子の電位に対して昇圧する方向に、大きさがVF4,すなわち、第2のダイオード110 の順方向電圧VF2と略同電圧あるいはVF2以下であるレベルシフト電圧VB2が生成される。
以上説明したように、これら第1及び第2のレベルシフト回路109 ,111 により、最適なレベルシフト電圧量に設定することで、入力信号が零近傍での第1の演算増幅器101 の出力の急峻な変化が低減され、入力信号が零近傍であっても第1の演算増幅器101 の出力が入力信号に対して追従できる。従って、入力信号が高速であっても歪むことなく、精度の高い半波整流信号を生成することができる。
次に、実施例1及び2の変形例について説明する。この変形例は、図1及び図8に示した実施例1及び2に係る半波整流回路における第1のダイオード108 と第2のダイオード110 の代わりに、図15及び図16に示すように、第1のダイオードをM個直列接続した第1のダイオード群108mと第2のダイオードをN個直列接続した第2のダイオード群110nを用いて構成したものである。
このように構成された半波整流回路では、第1のダイオード群108mの順方向電圧はVF1×M,第2のダイオード群110nの順方向電圧はVF2×Nとなるので、第1のレベルシフト回路109 と第2のレベルシフト回路111 のレベルシフト電圧の絶対値を、各々VB1×M,VB2×Nに設定することにより、入力信号VinがVin=0のときの演算増幅器101 の出力電圧Vo の急峻な変動が低減され、特にVB1=VF1,VB2=VF2となるように第1及び第2のレベルシフト回路109 ,111 を設定すると、出力電圧Vo の急峻な変動がキャンセルされる。
更に、ダイオードを直列接続しているので、第1のダイオード群108m及び第2のダイオード群110nの端子間容量は、それぞれダイオード1個の端子間容量の1/M倍、1 /N倍となるので、端子間容量を低減でき、負荷となる寄生容量を軽減し広帯域化を図ることができる。したがって、入力信号が高速であっても更に歪むことがなく、信頼性の高い半波整流信号を生成することができる。
特に、図15に示す半波整流回路において、第1のレベルシフト回路109 及び第2のレベルシフト回路111 として、図6及び図7に示す第1のレベルシフト回路109 及び第2のレベルシフト回路111 の第3のダイオード602 及び第4のダイオード702 の代わりに、図17及び図18に示すように、第3のダイオード602 をM個直列接続した第3のダイオード群602mと、第4のダイオード702 をN個直列接続した第4のダイオード群702nを用いてもよい。
同様に、図16に示す半波整流回路において、第1のレベルシフト回路109 及び第2のレベルシフト回路111 として、図13及び図14に示す第1のレベルシフト回路109 及び第2のレベルシフト回路111 の第3のダイオード602 及び第4のダイオード702 の代わりに、第図19及び図20に示すように、第3のダイオード602 をM個直列接続した第3のダイオード群602mと、第4のダイオード702 をN個直列接続した第4のダイオード群702nを用いてもよい。
このように構成された半波整流回路では、第1のレベルシフト回路109 の生成するレベルシフト電圧の絶対値は、VB1×M=VF3×Mとなり、第1のダイオード群108mの順方向電圧VF1×Nと略同電圧、あるいはVF1×N以下シフトする最適なレベルシフト電圧VB1が生成される。また、第2のレベルシフト回路111 の生成するレベルシフト電圧の絶対値は、VB2×N=VF4×Nとなり、第2のダイオード群110nの順方向電圧VF2×Mと略同電圧、あるいはVF2×M以下シフトする最適なレベルシフト電圧が生成される。
したがって、これらレベルシフト回路により、最適なレベルシフト電圧量に設定することができ、入力信号が零近傍での第1の演算増幅器101 の出力の急峻な変化を低減することができるので、入力信号が零近傍であっても第1の演算増幅器101 の出力が入力信号に対して追従できる。したがって、入力信号が高速であっても歪むことなく、精度の高い半波整流信号を生成することができる。
本発明に係る半波整流回路の実施例1の構成を示す回路構成図である。 図1に示した実施例1における演算増幅器の出力電圧の静特性を示す図である。 図1に示した実施例1に係る半波整流回路の過渡応答特性を示す図である。 図1に示した実施例1における第1のレベルシフト回路の構成例を示す回路構成図である。 図1に示した実施例1における第2のレベルシフト回路の構成例を示す回路構成図である。 図1に示した実施例1における第1のレベルシフト回路の他の構成例を示す回路構成図である。 図1に示した実施例1における第2のレベルシフト回路の他の構成例を示す回路構成図である。 本発明の実施例2に係る半波整流回路の構成を示す回路構成図である。 図8に示した実施例2における演算増幅器の出力電圧の静特性を示す図である。 図8に示した実施例2に係る半波整流回路の過渡応答特性を示す図である。 図8に示した実施例2における第1のレベルシフト回路の構成例を示す回路構成図である。 図8に示した実施例2における第2のレベルシフト回路の構成例を示す回路構成図である。 図8に示した実施例2における第1のレベルシフト回路の他の構成例を示す回路構成図である。 図8に示した実施例2における第2のレベルシフト回路の他の構成例を示す回路構成図である。 図1に示した実施例1の変形例を示す回路構成図である。 図8に示した実施例2の変形例を示す回路構成図である。 図15に示した実施例1の変形例における第1のレベルシフト回路の構成例を示す回路構成図である。 図15に示した実施例1の変形例における第2のレベルシフト回路の構成例を示す回路構成図である。 図16に示した実施例2の変形例における第1のレベルシフト回路の構成例を示す回路構成図である。 図16に示した実施例2の変形例における第2のレベルシフト回路の構成例を示す回路構成図である。 従来の半波整流回路の構成を示す回路構成図である。 図21に示した従来例における演算増幅器の入出力特性を示す図である。 図21に示した従来の半波整流回路の過渡応答特性を示す図である。
符号の説明
101 第1の演算増幅器
102 信号入力端子
103 第1の抵抗素子
104 信号出力端子
105 第2の抵抗素子
106 第1の整流ユニット
106a 第1の端子
106b 第2の端子
107 第2の整流ユニット
107a 第3の端子
107b 第4の端子
108 第1のダイオード
108m 第1のダイオード群
109 第1のレベルシフト回路
110 第2のダイオード
110n 第2のダイオード群
111 第2のレベルシフト回路
401 第2の演算増幅器
402 第3の抵抗
403 第1の電流源
501 第3の演算増幅器
502 第4の抵抗
503 第2の電流源
602 第3のダイオード
602m 第3のダイオード群
702 第4のダイオード
702n 第4のダイオード群

Claims (8)

  1. 非反転入力端子が基準電源に接続された第1の演算増幅器と、
    一端が信号入力端子に、他端が第1の演算増幅器の反転入力端子に接続された第1の抵抗と、
    一端が第1の抵抗の他端と反転入力端子との接続点に、他端が信号出力端子に接続された第2の抵抗と、
    第1及び第2の端子を有し、第1の端子にアノード端子が接続された第1のダイオードと、一端が第1のダイオードのカソード端子に、他端が第2の端子に接続された、前記カソード端子の電位を零以上略第1のダイオードの順方向電圧以下の昇圧方向にレベルシフトを行う第1のレベルシフト回路とからなり、第1の演算増幅器の反転入力端子又は出力端子のいずれか一方に第1の端子が、その他方に第2の端子が各々接続された第1の整流ユニットと、
    第3及び第4の端子を有し、第3の端子にカソード端子が接続された第2のダイオードと、一端が第2のダイオードのアノード端子に、他端が第4の端子に接続された、前記アノード端子の電位を零以上略第2のダイオードの順方向電圧以下の降圧方向にレベルシフトを行う第2のレベルシフト回路とからなり、信号出力端子と第2の抵抗との接続点又は第1の演算増幅器の出力端子のいずれか一方に第3の端子が、その他方に第4の端子が各々接続される第2の整流ユニットとを有する半波整流回路。
  2. 非反転入力端子が基準電源に接続された第1の演算増幅器と、
    の一端が信号入力端子に、他端が第1の演算増幅器の反転入力端子に接続された第1の抵抗と、
    一端が第1の抵抗の他端と反転入力端子との接続点に、他端が信号出力端子に接続された第2の抵抗と、
    第1及び第2の端子を有し、第1の端子にカソード端子が接続された第1のダイオードと、一端が第1のダイオードのアノード端子に、他端が第2の端子に接続された、前記アノード端子の電位を零以上略第1のダイオードの順方向電圧以下の降圧方向にレベルシフトを行う第1のレベルシフト回路とからなり、第1の演算増幅器の反転入力端子又は出力端子のいずれか一方に第1の端子が、その他方に第2の端子が各々接続される第1の整流ユニットと、
    第3及び第4の端子を有し、第3の端子にアノード端子が接続された第2のダイオードと、一端が第2のダイオードのカソード端子に、他端が第4の端子に接続された、前記カソード端子の電位を零以上略第2のダイオードの順方向電圧以下の昇圧方向にレベルシフトを行う第2のレベルシフト回路とからなり、信号出力端子と第2の抵抗との接続点又は第1の演算増幅器の出力端子のいずれか一方に第3の端子が、その他方に第4の端子が各々接続される第2の整流ユニットとを有する半波整流回路。
  3. 前記第1のレベルシフト回路は、非反転入力端子に前記第1の整流ユニットの第2の端子が、出力端子に第1のダイオードのカソード端子が各々接続された第2の演算増幅器と、前記第2の演算増幅器の反転入力端子に一端が、出力端子に他端が各々接続された第3の抵抗と、前記第2の演算増幅器の反転入力端子に接続された第1の電流源とを備え、前記第2のレベルシフト回路は、非反転入力端子に前記第2の整流ユニットの第4の端子が、出力端子に第2のダイオードのアノード端子が各々接続された第3の演算増幅器と、前記第3の演算増幅器の反転入力端子に一端が、出力端子に他端が各々接続された第4の抵抗と、前記第3の演算増幅器の反転入力端子に接続された第2の電流源とを備えることを特徴とする請求項1に係る半波整流回路。
  4. 前記第1のレベルシフト回路は、非反転入力端子に前記第1の整流ユニットの第2の端子が、出力端子に第1のダイオードのアノード端子が各々接続された第2の演算増幅器と、前記第2の演算増幅器の反転入力端子に一端が、出力端子に他端が各々接続された第3の抵抗と、前記第2の演算増幅器の反転入力端子に接続された第1の電流源とを備え、前記第2のレベルシフト回路は、非反転入力端子に前記第2の整流ユニットの第4の端子が、出力端子に第2のダイオードのカソード端子が各々接続された第3の演算増幅器と、前記第3の演算増幅器の反転入力端子に一端が、出力端子に他端が各々接続された第4の抵抗と、前記第3の演算増幅器の非反転入力端子に接続された第2の電流源とを備えることを特徴とする請求項2に係る半波整流回路。
  5. 前記第1のレベルシフト回路は、非反転入力端子に前記第1の整流ユニットの第2の端子が、出力端子に第1のダイオードのカソード端子が各々接続された第2の演算増幅器と、前記第2の演算増幅器の反転入力端子にアノード端子が、出力端子にカソード端子が各々接続された第3のダイオードと、前記第2の演算増幅器の反転入力端子に接続された第1の電流源とを備え、前記第2のレベルシフト回路は、非反転入力端子に前記第2の整流ユニットの第4の端子が、出力端子に第2のダイオードのアノード端子が各々接続された第3の演算増幅器と、前記第3の演算増幅器の反転入力端子にカソード端子が、出力端子にアノード端子が各々接続された第4のダイオードと、前記第3の演算増幅器の反転入力端子に接続された第2の電流源とを備えることを特徴とする請求項1に係る半波整流回路。
  6. 前記第1のレベルシフト回路は、非反転入力端子に前記第1の整流ユニットの第2の端子が、出力端子に第1のダイオードのアノード端子が各々接続された第2の演算増幅器と、前記第2の演算増幅器の反転入力端子にカソード端子が、出力端子にアノード端子が各々接続された第3のダイオードと、前記第2の演算増幅器の反転入力端子に接続された第1の電流源とを備え、前記第2のレベルシフト回路は、非反転入力端子に前記第2の整流ユニットの第4の端子が、出力端子に第2のダイオードのカソード端子が各々接続された第3の演算増幅器と、前記第3の演算増幅器の反転入力端子にアノード端子が、出力端子にカソード端子が各々接続された第4のダイオードと、前記第3の演算増幅器の非反転入力端子に接続された第2の電流源とを備えることを特徴とする請求項2に係る半波整流回路。
  7. 前記第1のダイオードはM個(M≧2)直列に接続されたダイオード群から成り、前記第2のダイオードはN個(N≧2)直列に接続されたダイオード群から成ることを特徴とする請求項1又は2に係る半波整流回路。
  8. 前記第1及び第3のダイオードはそれぞれM個(M≧2)直列に接続されたダイオード群から成り、前記第2及び第4のダイオードはそれぞれN個(N≧2)直列に接続されたダイオード群から成ることを特徴とする請求項5又は6に係る半波整流回路。
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CN102944250A (zh) * 2012-11-20 2013-02-27 中国航天科技集团公司第五研究院第五一〇研究所 一种用于高阻抗弱信号测量的前置调理电路
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