JP2009222295A - ガス化設備のパージ方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガス化炉のパージを行う際、燃焼排ガスのO2濃度の影響を受けることなく、常に燃焼排ガスをパージガスとして利用でき、不活性ガスの使用量を最小限に抑えてパージ費用削減を図り得るガス化設備のパージ方法及び装置を提供する。
【解決手段】酸素濃度計21で検出された燃焼排ガスのO2濃度21aが設定値(例えば、3[%])を超えている場合には、制御器24から出力される開度制御信号19a,23aにより不活性ガス流量調節弁19の開度と燃焼排ガス流量調節弁23の開度とをそれぞれ調節すると共に、制御器24から出力される制御信号22aにより通風機22を駆動し、燃焼排ガスに対し不活性ガスタンク17内に貯留された不活性ガスを混合してO2濃度21aを設定値以下に下げ、パージガスライン18からパージガスとしてガス化炉2へ供給する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガス化設備のパージ方法及び装置に関するものである。
従来より、燃料として、石炭、バイオマス、タイヤチップ等の原料を用い、ガス化ガスを生成するガス化設備の開発が進められている。
図3は従来のガス化設備の一例を示すものであって、該ガス化設備は、蒸気により流動媒体(硅砂、石灰石等)の流動層1を形成して投入される原料(石炭、バイオマス、タイヤチップ等)のガス化を行いガス化ガスと可燃性固形分とを生成するガス化炉2と、該ガス化炉2で生成された可燃性固形分が流動媒体と共に導入管3から導入され且つ空気又は酸素等の流動用ガスにより流動層4を形成して前記可燃性固形分の燃焼を行う燃焼炉5と、該燃焼炉5から排ガス管6を介して導入される燃焼排ガスより流動媒体を分離し該分離した流動媒体をダウンカマー7を介して前記ガス化炉2に供給するホットサイクロン等の媒体分離装置8と、前記ガス化炉2で生成されたガス化ガスより流動媒体を分離するホットサイクロン等の媒体分離装置9と、該媒体分離装置9で分離された流動媒体を回収する回収容器10とを備えてなる構成を有している。
尚、図3中、11は前記ガス化炉2の底部へ導入される蒸気を流動層1内へ均一に吹き込むための分散板、12は前記ガス化炉2内部における導入管3が接続される部分を下方のみが開放されるように覆うことにより、ガス化炉2内のガス化ガスが導入管3を介して燃焼炉5側へ流出したり、逆に燃焼炉5内の空気又は酸素等の流動用ガスが導入管3を介してガス化炉2側へ流入したりすることを防止するための仕切壁、13は前記燃焼炉5の底部へ導入される流動用ガスを流動層4内へ均一に吹き込むための分散板、14は燃焼炉5へ流動用ガスを圧送する押込通風機、15はガス化炉2で生成されたガス化ガスを誘引する誘引通風機、16は燃焼炉5から排出される燃焼排ガスを誘引する誘引通風機である。
前述の如きガス化設備においては、通常運転時、ガス化炉2において、蒸気により流動層1が形成されており、ここに石炭、バイオマス、タイヤチップ等の原料を投入すると、該原料は水蒸気ガス化してガス化され、ガス化ガスと可燃性固形分とが生成され、前記ガス化炉2で生成された可燃性固形分は流動媒体と共に導入管3から、前記流動用ガスにより流動層4が形成されている燃焼炉5へ導入され、該可燃性固形分の燃焼が行われ、該燃焼炉5からの燃焼排ガスは、排ガス管6を介してホットサイクロン等の媒体分離装置8へ導入され、該媒体分離装置8において、前記燃焼排ガスより流動媒体が分離され、該分離された流動媒体はダウンカマー7を介して前記ガス化炉2に戻され、循環される。
ここで、前記燃焼炉5で可燃性固形分の燃焼に伴い高温になった流動媒体が燃焼排ガスと共に排ガス管6を通り前記媒体分離装置8で分離され、前記ダウンカマー7を介してガス化炉2に供給されることにより、ガス化炉2の高温が保持されると共に、原料の熱分解によって生成したガスや、その残渣原料が蒸気と反応することによって、水性ガス化反応[C+H2O=H2+CO]や水素転換反応[CO+H2O=H2+CO2]が起こり、H2やCO等の可燃性のガス化ガスが生成される。
前記ガス化炉2で生成されたガス化ガスは、ホットサイクロン等の媒体分離装置9で流動媒体が分離され、該媒体分離装置9で分離された流動媒体は、回収容器10に回収される。尚、図示していないが、前記媒体分離装置9と誘引通風機の間には、水をスプレーにより噴射してガス化ガス中のタール分及び水蒸気を除去するスプレー塔等も設けられている。
ところで、前記ガス化設備が停止した状態では、ガス化炉2の内部は空気で満たされた状態となっている。従って、この状態からガス化設備を起動すると、ガス化炉2で生成されるガス化ガスが空気と混合して該ガス化ガスの化学反応が急激に進行してしまう可能性があるため、ガス化設備の起動に先立ち、ガス化炉2の内部を窒素(N2)ガス、アルゴン(Ar)ガス、水蒸気等の不活性ガスで置換する、いわゆるパージを行う必要がある。又、運転しているガス化設備を停止する際にも、ガス化炉2の内部がガス化ガスで満たされた状態から空気が混入した場合には該ガス化ガスの化学反応が急激に進行してしまう可能性があるため、ガス化設備を停止する際にも、ガス化炉2の内部を不活性ガスでパージを行う必要がある。
このため、従来において、ガス化炉2のパージを行う際には、該ガス化炉2の底部からN2ガス等の不活性ガスを供給するようになっていた。
しかし、ガス化炉2のパージには、一般に、その容積の約5倍程度となる大量のN2ガス等の不活性ガスを必要とするために、パージ費用が大幅に増大してしまうという問題を有していた。
こうした不具合を解消するために、従来のガス化設備においては、図3に示される如く、N2ガス等の不活性ガスが貯留された不活性ガスタンク17から延びてガス化炉2の底部に接続されるパージガスライン18途中に開閉弁19´を設け、該開閉弁19´より下流側におけるパージガスライン18途中に、燃焼炉5から排出される燃焼排ガスの一部を導入するための燃焼排ガス導入ライン20を接続し、該燃焼排ガス導入ライン20途中に、燃焼排ガスのO2濃度21aを検出する酸素濃度計21と、燃焼排ガスを圧送する圧送手段としての通風機22と、燃焼排ガスの導入・停止を切り換える開閉弁23´とを設け、更に、前記酸素濃度計21で検出されたO2濃度21aに基づき、前記開閉弁19´,23´へ開閉切換信号19a´,23a´を出力すると共に、前記通風機22へ制御信号22aを出力する制御器24を設けるようにしていた。
これにより、前記ガス化炉2のパージを行う際、前記酸素濃度計21で検出された燃焼排ガスのO2濃度21aが設定値(例えば、3[%])以下である場合には、制御器24から出力される開閉切換信号19a´,23a´により開閉弁19´が閉じられ且つ開閉弁23´が開かれると共に、制御器24から出力される制御信号22aにより通風機22が駆動され、燃焼排ガスがパージガスライン18からパージガスとしてガス化炉2へ供給される一方、前記酸素濃度計21で検出された燃焼排ガスのO2濃度21aが設定値(例えば、3[%])を超えている場合には、制御器24から出力される開閉切換信号19a´,23a´により開閉弁19´が開かれ且つ開閉弁23´が閉じられ、通風機22は駆動されずに、不活性ガスタンク17内に貯留されたN2ガス等の不活性ガスがパージガスライン18からパージガスとしてガス化炉2へ供給されるようになっていた。
尚、N2ガス等の不活性ガスの代わりに高炉から排出される燃焼排ガスをパージガスとして使用する方法の一般的技術水準を示すものとしては、例えば、特許文献1がある。
特開昭59−56506号公報
しかしながら、図3に示される如きガス化設備のパージ装置、並びに特許文献1に開示されているパージ方法のいずれにおいても、燃焼排ガスのO2濃度21aが必ずしも設定値(例えば、3[%])以下になるとは限らず、この設定値を超えている場合には、燃焼排ガスが全く利用できなくなり、やはり大量のN2ガス等の不活性ガスを使用せざるを得ず、パージ費用の大幅な増大が避けられなくなるという問題を依然として有していた。
本発明は、斯かる実情に鑑み、ガス化炉のパージを行う際、燃焼排ガスのO2濃度の影響を受けることなく、常に燃焼排ガスをパージガスとして利用でき、不活性ガスの使用量を最小限に抑えてパージ費用削減を図り得るガス化設備のパージ方法及び装置を提供しようとするものである。
本発明は、原料のガス化を行いガス化ガスと可燃性固形分とを生成するガス化炉と、該ガス化炉で生成された可燃性固形分の燃焼を行う燃焼炉とを備えたガス化設備のパージ方法において、
前記ガス化炉のパージを行う際、前記燃焼炉から排出される燃焼排ガスのO2濃度が設定値以下である場合には、燃焼排ガスをパージガスとしてガス化炉へ供給する一方、前記燃焼排ガスのO2濃度が設定値を超えている場合には、燃焼排ガスに不活性ガスを混合してO2濃度を設定値以下に下げ、パージガスとしてガス化炉へ供給することを特徴とするガス化設備のパージ方法にかかるものである。
前記ガス化設備のパージ方法においては、前記燃焼排ガスのO2濃度と排ガス流量とに基づいて、O2濃度を設定値以下に下げるのに必要となる不活性ガスの流量を算出し、該流量の不活性ガスを燃焼排ガスに混合することが好ましい。
又、前記ガス化設備のパージ方法においては、前記パージガスを一旦パージガスタンクに貯留し、該パージガスタンクからパージガスをガス化炉へ供給するようにしても良い。
一方、本発明は、原料のガス化を行いガス化ガスと可燃性固形分とを生成するガス化炉と、該ガス化炉で生成された可燃性固形分の燃焼を行う燃焼炉とを備えたガス化設備のパージ装置において、
不活性ガスが貯留された不活性ガスタンクと、
該不活性ガスタンクから延びてガス化炉に接続されるパージガスラインと、
該パージガスライン途中に設けられた不活性ガス流量調節弁と、
該不活性ガス流量調節弁より下流側におけるパージガスライン途中に、前記燃焼炉から排出される燃焼排ガスの一部を導入するための燃焼排ガス導入ラインと、
該燃焼排ガス導入ライン途中に設けられた燃焼排ガスの圧送手段と、
該燃焼排ガス導入ライン途中に設けられた燃焼排ガス流量調節弁と、
前記ガス化炉のパージを行う際、前記燃焼炉から排出される燃焼排ガスのO2濃度が設定値以下である場合には、燃焼排ガスをパージガスとしてガス化炉へ供給する一方、前記燃焼排ガスのO2濃度が設定値を超えている場合には、燃焼排ガスに不活性ガスを混合してO2濃度を設定値以下に下げ、パージガスとしてガス化炉へ供給するよう、前記不活性ガス流量調節弁及び燃焼排ガス流量調節弁へ開度制御信号を出力すると共に、前記圧送手段へ制御信号を出力する制御器と
を備えたことを特徴とするガス化設備のパージ装置にかかるものである。
前記ガス化設備のパージ装置においては、前記燃焼排ガスのO2濃度を検出する酸素濃度計と、
前記燃焼排ガスの排ガス流量を検出する流量計とを備え、
前記制御器が、前記酸素濃度計で検出された燃焼排ガスのO2濃度と前記流量計で検出された排ガス流量とに基づいて、O2濃度を設定値以下に下げるのに必要となる不活性ガスの流量を算出し、該流量の不活性ガスを燃焼排ガスに混合させるための開度制御信号を前記不活性ガス流量調節弁及び燃焼排ガス流量調節弁へ出力するよう構成することが好ましい。
又、前記ガス化設備のパージ装置においては、前記燃焼排ガス導入ラインの接続点より下流側におけるパージガスライン途中に、パージガスを一旦貯留するパージガスタンクと、該パージガスタンクに貯留されたパージガスをガス化炉へ供給するための開閉弁とを設けると共に、前記酸素濃度計をパージガスタンクに設け、
前記制御器が、前記パージガスタンクに貯留されるパージガスのO2濃度を設定値以下に保持するための開度制御信号を前記不活性ガス流量調節弁及び燃焼排ガス流量調節弁へ出力すると共に、前記パージガスタンクに貯留されたパージガスをガス化炉へ供給するための開閉切換信号を前記開閉弁へ出力するよう構成しても良い。
本発明のガス化設備のパージ方法及び装置によれば、ガス化炉のパージを行う際、燃焼排ガスのO2濃度の影響を受けることなく、常に燃焼排ガスをパージガスとして利用でき、不活性ガスの使用量を最小限に抑えてパージ費用削減を図り得るという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は本発明を実施する形態の一例であって、図中、図3と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図3に示す従来のものと同様であるが、本図示例の特徴とするところは、図1に示す如く、不活性ガスタンク17から延びるパージガスライン18途中に、開閉弁19´(図3参照)の代わりに開度制御可能な不活性ガス流量調節弁19を設けると共に、燃焼炉5から排出される燃焼排ガスの一部を導入するための燃焼排ガス導入ライン20途中に、開閉弁23´(図3参照)の代わりに開度制御可能な燃焼排ガス流量調節弁23を設け、
ガス化炉2のパージを行う際、酸素濃度計21で検出された燃焼排ガスのO2濃度21aが設定値(例えば、3[%])以下である場合には、制御器24から出力される開度制御信号19a,23aにより不活性ガス流量調節弁19を閉じたまま保持し且つ燃焼排ガス流量調節弁23を開くと共に、制御器24から出力される制御信号22aにより圧送手段としての通風機22を駆動し、燃焼排ガスをそのままパージガスライン18からパージガスとしてガス化炉2へ供給する一方、前記酸素濃度計21で検出された燃焼排ガスのO2濃度21aが設定値(例えば、3[%])を超えている場合には、前記制御器24から出力される開度制御信号19a,23aにより不活性ガス流量調節弁19の開度と燃焼排ガス流量調節弁23の開度とをそれぞれ調節すると共に、前記制御器24から出力される制御信号22aにより前記通風機22を駆動し、燃焼排ガスに対し不活性ガスタンク17内に貯留されたN2ガス等の不活性ガスを混合してO2濃度21aを設定値以下に下げ、パージガスライン18からパージガスとしてガス化炉2へ供給するよう構成した点にある。
本図示例の場合、前記燃焼排ガス導入ライン20途中における通風機22の下流側には、前記燃焼排ガスの排ガス流量25aを検出する流量計25を設けてあり、前記制御器24においては、酸素濃度計21で検出された燃焼排ガスのO2濃度21aと前記流量計25で検出された排ガス流量25aとに基づいて、O2濃度21aを設定値(例えば、3[%])以下に下げるのに必要となる不活性ガスの流量を算出し、該流量の不活性ガスを燃焼排ガスに混合させるための開度制御信号19a,23aを前記不活性ガス流量調節弁19及び燃焼排ガス流量調節弁23へ出力するよう構成してある。
次に、上記図示例の作用を説明する。
前記ガス化炉2のパージを行う際、前記酸素濃度計21で検出された燃焼排ガスのO2濃度21aが設定値(例えば、3[%])以下である場合には、制御器24から出力される開度制御信号19a,23aにより不活性ガス流量調節弁19は閉じられたまま保持され且つ燃焼排ガス流量調節弁23が所要開度に開かれると共に、制御器24から出力される制御信号22aにより圧送手段としての通風機22が駆動され、燃焼排ガスがそのままパージガスライン18からパージガスとしてガス化炉2へ供給される。
一方、前記酸素濃度計21で検出された燃焼排ガスのO2濃度21aが設定値(例えば、3[%])を超えている場合には、該燃焼排ガスのO2濃度21aと前記流量計25で検出された排ガス流量25aとに基づいて、O2濃度21aを設定値以下に下げるのに必要となる不活性ガスの流量が算出され、前記制御器24から出力される開度制御信号19a,23aにより不活性ガス流量調節弁19の開度と燃焼排ガス流量調節弁23の開度とがそれぞれ調節されると共に、前記制御器24から出力される制御信号22aにより前記通風機22が駆動され、燃焼排ガスに対し不活性ガスタンク17内に貯留されたN2ガス等の不活性ガスが必要量だけ混合されてO2濃度21aが設定値以下に下げられ、パージガスライン18からパージガスとしてガス化炉2へ供給される。
この結果、燃焼排ガスのO2濃度21aが必ずしも設定値(例えば、3[%])以下になっていなくても、燃焼排ガスをパージガスとして利用可能となり、大量のN2ガス等の不活性ガスを使用しなくて済み、パージ費用の大幅な増大が避けられる。
こうして、ガス化炉2のパージを行う際、燃焼排ガスのO2濃度21aの影響を受けることなく、常に燃焼排ガスをパージガスとして利用でき、不活性ガスの使用量を最小限に抑えてパージ費用削減を図り得る。
尚、流動用ガスとして空気を用いている場合、燃焼炉5へ実際に送り込まれる燃焼空気量F1と、燃焼炉5における燃料としての可燃性固形分の理論燃焼空気量F2との空気比Rを
R=F1/F2
とすると、空気中の酸素の体積比は21[%]であるため、燃焼排ガスのO2濃度21aを実際に酸素濃度計21で検出する代わりに、下記の数式を用いてO2濃度を
2濃度={21[%]×(R−1)}/R
より演算し、使用することも可能である。又、このように演算したO2濃度を、酸素濃度計21で実際に検出した燃焼排ガスのO2濃度21aと照し合わせ、検出値のバックアップとして使用するようにしても良い。
図2は本発明を実施する形態の他の例であって、図中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図1に示すものと同様であるが、本図示例の特徴とするところは、図2に示す如く、前記燃焼排ガス導入ライン20の接続点より下流側におけるパージガスライン18途中に、パージガスを一旦貯留するパージガスタンク26と、該パージガスタンク26に貯留されたパージガスをガス化炉2へ供給するための開閉弁27とを設けると共に、前記酸素濃度計21をパージガスタンク26に設け、
前記制御器24が、前記パージガスタンク26に貯留されるパージガスのO2濃度21aを設定値以下に保持するための開度制御信号19a,23aを前記不活性ガス流量調節弁19及び燃焼排ガス流量調節弁23へ出力すると共に、前記パージガスタンク26に貯留されたパージガスをガス化炉2へ供給するための開閉切換信号27aを前記開閉弁27へ出力するよう構成した点にある。
図2に示す例においては、先ず前記制御器24から出力される開度制御信号19a,23aにより不活性ガス流量調節弁19は閉じられたまま保持され且つ燃焼排ガス流量調節弁23が所要開度に開かれると共に、制御器24から出力される制御信号22aにより圧送手段としての通風機22が駆動され、燃焼排ガスがパージガスとして前記パージガスタンク26に貯留され、このとき、該パージガスタンク26に貯留されるパージガスのO2濃度21aが前記酸素濃度計21によって検出され、該酸素濃度計21によって検出されたパージガスのO2濃度21aが設定値(例えば、3[%])以下である場合には、燃焼排ガスに対し不活性ガスタンク17内に貯留されたN2ガス等の不活性ガスは混合されず、燃焼排ガスのみがパージガスタンク26に貯留され、ガス化炉2のパージを行う際、制御器24から出力される開閉切換信号27aにより開閉弁27が開かれ、パージガスタンク26に貯留されるパージガス(燃焼排ガス)がパージガスライン18からガス化炉2へ供給される。
一方、前記酸素濃度計21で検出されたパージガスのO2濃度21aが設定値(例えば、3[%])を超えている場合には、前記パージガスとしての燃焼排ガスのO2濃度21aと流量計25で検出された排ガス流量25aとに基づいて、O2濃度21aを設定値以下に下げるのに必要となる不活性ガスの流量が算出され、前記制御器24から出力される開度制御信号19a,23aにより不活性ガス流量調節弁19の開度と燃焼排ガス流量調節弁23の開度とがそれぞれ調節されると共に、前記制御器24から出力される制御信号22aにより前記通風機22が駆動され、燃焼排ガスに対し不活性ガスタンク17内に貯留されたN2ガス等の不活性ガスが必要量だけ混合されて前記パージガスタンク26に貯留され、該パージガスタンク26に貯留されるパージガスのO2濃度21aが設定値以下に下げられた状態に保持され、ガス化炉2のパージを行う際、制御器24から出力される開閉切換信号27aにより開閉弁27が開かれ、パージガスタンク26に貯留されるパージガス(燃焼排ガスと不活性ガスの混合流体)がパージガスライン18からガス化炉2へ供給される。
この結果、燃焼排ガスのO2濃度21aが必ずしも設定値(例えば、3[%])以下になっていなくても、燃焼排ガスをパージガスとして利用可能となり、大量のN2ガス等の不活性ガスを使用しなくて済み、パージ費用の大幅な増大が避けられる。
こうして、図2に示す例の場合も、図1に示す例の場合と同様、ガス化炉2のパージを行う際、燃焼排ガスのO2濃度21aの影響を受けることなく、常に燃焼排ガスをパージガスとして利用でき、不活性ガスの使用量を最小限に抑えてパージ費用削減を図り得る。
尚、本発明のガス化設備のパージ方法及び装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明を実施する形態の一例を示す全体概要構成図である。 本発明を実施する形態の他の例を示す全体概要構成図である。 従来例を示す全体概要構成図である。
符号の説明
2 ガス化炉
5 燃焼炉
17 不活性ガスタンク
18 パージガスライン
19 不活性ガス流量調節弁
19a 開度制御信号
20 燃焼排ガス導入ライン
21 酸素濃度計
21a O2濃度
22 通風機(圧送手段)
22a 制御信号
23 燃焼排ガス流量調節弁
23a 開度制御信号
24 制御器
25 流量計
25a 排ガス流量
26 パージガスタンク
27 開閉弁
27a 開閉切換信号

Claims (6)

  1. 原料のガス化を行いガス化ガスと可燃性固形分とを生成するガス化炉と、該ガス化炉で生成された可燃性固形分の燃焼を行う燃焼炉とを備えたガス化設備のパージ方法において、
    前記ガス化炉のパージを行う際、前記燃焼炉から排出される燃焼排ガスのO2濃度が設定値以下である場合には、燃焼排ガスをパージガスとしてガス化炉へ供給する一方、前記燃焼排ガスのO2濃度が設定値を超えている場合には、燃焼排ガスに不活性ガスを混合してO2濃度を設定値以下に下げ、パージガスとしてガス化炉へ供給することを特徴とするガス化設備のパージ方法。
  2. 前記燃焼排ガスのO2濃度と排ガス流量とに基づいて、O2濃度を設定値以下に下げるのに必要となる不活性ガスの流量を算出し、該流量の不活性ガスを燃焼排ガスに混合する請求項1記載のガス化設備のパージ方法。
  3. 前記パージガスを一旦パージガスタンクに貯留し、該パージガスタンクからパージガスをガス化炉へ供給する請求項1又は2記載のガス化設備のパージ方法。
  4. 原料のガス化を行いガス化ガスと可燃性固形分とを生成するガス化炉と、該ガス化炉で生成された可燃性固形分の燃焼を行う燃焼炉とを備えたガス化設備のパージ装置において、
    不活性ガスが貯留された不活性ガスタンクと、
    該不活性ガスタンクから延びてガス化炉に接続されるパージガスラインと、
    該パージガスライン途中に設けられた不活性ガス流量調節弁と、
    該不活性ガス流量調節弁より下流側におけるパージガスライン途中に、前記燃焼炉から排出される燃焼排ガスの一部を導入するための燃焼排ガス導入ラインと、
    該燃焼排ガス導入ライン途中に設けられた燃焼排ガスの圧送手段と、
    該燃焼排ガス導入ライン途中に設けられた燃焼排ガス流量調節弁と、
    前記ガス化炉のパージを行う際、前記燃焼炉から排出される燃焼排ガスのO2濃度が設定値以下である場合には、燃焼排ガスをパージガスとしてガス化炉へ供給する一方、前記燃焼排ガスのO2濃度が設定値を超えている場合には、燃焼排ガスに不活性ガスを混合してO2濃度を設定値以下に下げ、パージガスとしてガス化炉へ供給するよう、前記不活性ガス流量調節弁及び燃焼排ガス流量調節弁へ開度制御信号を出力すると共に、前記圧送手段へ制御信号を出力する制御器と
    を備えたことを特徴とするガス化設備のパージ装置。
  5. 前記燃焼排ガスのO2濃度を検出する酸素濃度計と、
    前記燃焼排ガスの排ガス流量を検出する流量計とを備え、
    前記制御器が、前記酸素濃度計で検出された燃焼排ガスのO2濃度と前記流量計で検出された排ガス流量とに基づいて、O2濃度を設定値以下に下げるのに必要となる不活性ガスの流量を算出し、該流量の不活性ガスを燃焼排ガスに混合させるための開度制御信号を前記不活性ガス流量調節弁及び燃焼排ガス流量調節弁へ出力するよう構成した請求項4記載のガス化設備のパージ装置。
  6. 前記燃焼排ガス導入ラインの接続点より下流側におけるパージガスライン途中に、パージガスを一旦貯留するパージガスタンクと、該パージガスタンクに貯留されたパージガスをガス化炉へ供給するための開閉弁とを設けると共に、前記酸素濃度計をパージガスタンクに設け、
    前記制御器が、前記パージガスタンクに貯留されるパージガスのO2濃度を設定値以下に保持するための開度制御信号を前記不活性ガス流量調節弁及び燃焼排ガス流量調節弁へ出力すると共に、前記パージガスタンクに貯留されたパージガスをガス化炉へ供給するための開閉切換信号を前記開閉弁へ出力するよう構成した請求項4又は5記載のガス化設備のパージ装置。
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CN117949610A (zh) * 2024-02-28 2024-04-30 拉普拉斯(广州)半导体科技有限公司 气体检测系统和反应炉系统

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