JP5721317B2 - 石炭ガス化炉設備及びその制御方法並びにプログラム、及びこれを備えた石炭ガス化複合発電装置 - Google Patents
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Description
例えば、石炭種や石炭の性状が変化すると、石炭ガス化ガスの発熱量が変化する。この場合に、発熱量を一定に維持するために石炭の供給量だけでなく空気量をも変化させると、空気を供給する圧縮機の運転点が変化して効率的な運転が実現されず、場合によっては圧縮機の不安定運転を招くおそれがある。そこで、本発明では、供給空気の供給量を一定としたうえで、石炭の供給量を調整することによって発熱量を一定に維持することとした。これにより、圧縮機の効率的な安定運転を維持しつつ、所望の発熱量の石炭ガス化ガスを得ることができる。
本発明の石炭ガス化炉設備は、後述する石炭ガス化複合発電装置に用いることができ、あるいは、所望の組成の石炭ガス化ガスを得ることを目的としたガス生成装置としても用いることができる。
本発明は、圧縮機と、該圧縮機から供給される供給空気と石炭とを反応させて石炭ガス化ガスを生成する石炭ガス化炉を有する石炭ガス化炉設備と、該石炭ガス化炉設備にて生成された石炭ガス化ガスを前記圧縮機から供給された供給空気によって燃焼させる燃焼器と、該燃焼器によって生成された燃焼ガスによって駆動されるガスタービンと、該ガスタービンによって駆動されるとともに発電するガスタービン発電機とを具備する石炭ガス化複合発電装置であって、前記石炭ガス化炉設備は、前記石炭ガス化炉への石炭供給量を調整するための石炭流量調整弁と、前記石炭ガス化炉への空気供給量を調整するための空気流量調整弁と、前記石炭ガス化ガスの発熱量が変化した場合に、前記石炭の供給量と前記発熱量から算出される入熱の差によって生じる前記石炭ガス化炉の出口における前記石炭ガス化ガスを計測した計測圧力と該石炭ガス化ガスの目標圧力との圧力差を収束させるように、前記空気供給量を一定として、前記石炭供給量を調整することによって前記発熱量を一定に維持するガス化炉制御手段とを具備し、前記ガス化炉制御手段は、前記計測圧力と前記目標圧力との圧力差に基づいて決定され、該圧力差を低減させる前記石炭流量調整弁の弁開度を決定する指令値である第1のガス化炉入力指令を算出するガス化炉入力指令設定手段と、前記ガスタービン発電機の出力を設定する出力設定値と前記ガスタービンの入熱を安定させる前記石炭流量調整弁の弁開度を決定する指令値である第2のガス化炉入力指令とを関連付けた情報を参照し、前記出力設定値に関連付けられる前記第2のガス化炉入力指令を決定し、前記第1のガス化炉入力指令と前記第2のガス化炉入力指令との差分に相当する発熱量を発生させる前記石炭供給量を決定する補正係数を算出する補正手段と、前記補正係数と前記第1のガス化炉入力指令とに基づいて、前記石炭ガス化炉へ供給する前記石炭供給量を決定する石炭量決定手段と、を具備することを特徴とする石炭ガス化複合発電装置を提供する。
本発明は、石炭と圧縮機から供給される供給空気とを反応させて石炭ガス化ガスを生成する石炭ガス化炉を有する石炭ガス化炉設備と、前記圧縮機と、前記石炭ガス化炉設備にて生成された前記石炭ガス化ガスを前記圧縮機から供給された圧縮空気によって燃焼させる燃焼器と、該燃焼器によって生成された燃焼ガスによって駆動されるタービンと、該タービンによって駆動されるとともに発電する発電機と、を備え、前記石炭ガス化炉設備に供給される前記供給空気は、前記圧縮機から前記燃焼器へ供給される前記圧縮空気の一部を抽気した抽気圧縮空気のみからなり、前記石炭ガス化炉設備は、前記石炭ガス化ガスの発熱量が変化した場合に、前記石炭の供給量と前記発熱量から算出される入熱の差によって生じる前記石炭ガス化炉の出口圧力であるシステムガス圧力とシステムガスの目標圧力との偏差を収束させるように、前記供給空気の供給量を一定として、前記石炭の供給量を調整することによって前記発熱量を一定に維持することを特徴とする石炭ガス化複合発電装置を提供する。
図1は、本実施形態に係るIGCC1の全体の概略構成を示した図である。
図1に示されるように、本実施形態に係るIGCC1は、主として、石炭ガス化炉3、ガスタービン設備5、蒸気タービン設備7、及び排熱回収ボイラ(HRSG)30を備えている。
各ホッパ11に貯留された微粉炭は、一定流量ずつ空気分離装置15から供給される窒素とともに石炭ガス化炉3へと搬送される。
石炭ガス化部3aには、下方から、コンバスタ13およびリダクタ14が設けられている。コンバスタ13は、微粉炭およびチャーの一部分を燃焼させ、残りは熱分解により揮発分(CO,H2,低級炭化水素)として放出させる部分である。コンバスタ13には噴流床が採用されている。しかし、流動床式や固定床式であっても構わない。
コンバスタバーナ13aには、抽気空気昇圧機17からの空気が、空気分離装置15において分離された酸素とともにガス化剤(酸化剤)として供給されるようになっている。このようにコンバスタバーナ13aには酸素濃度が調整された空気が供給されるようになっている。
チャー回収装置20とガスタービン設備5の燃焼器5aとの間には、分岐路22が設けられており、この分岐路22の下流にはグランドフレア24が設けられている。グランドフレア24は、ガスタービン設備5に導入しない石炭ガス化ガスを完全燃焼し、無害なクリーンガスとして大気中に放出する設備である。
蒸気タービン設備7の蒸気タービン7bは、ガスタービン設備5と同じ回転軸5dに接続されており、いわゆる一軸式のコンバインドシステムとなっている。蒸気タービン7bには、石炭ガス化炉3及び排熱回収ボイラ30から高圧蒸気が供給される。なお、一軸式のコンバインドシステムに限らず、二軸式のコンバインドシステムであっても構わない。
ガスタービン5b及び蒸気タービン7bによって駆動される回転軸5dから電気を出力する発電機Gが、蒸気タービン設備7を挟んでガスタービン設備5の反対側に設けられている。なお、発電機Gの配置位置については、この位置に限られず、回転軸5dから電気出力が得られるようであればどの位置であっても構わない。
排熱回収ボイラ30は、ガスタービン5bからの燃焼排ガスによって蒸気を発生するとともに、燃焼排ガスを煙突31から大気へと放出する。
原料炭は粉砕機(図示せず)で粉砕された後、ホッパ11へと導かれて貯留される。ホッパ11に貯留された微粉炭は、空気分離装置15において分離された窒素とともに、リダクタバーナ14a及びコンバスタバーナ13aへと供給される。さらに、コンバスタバーナ13aには、微粉炭だけでなく、チャー回収装置20において回収されたチャーが供給される。
リダクタ14では、リダクタバーナ14aから供給された微粉炭およびコンバスタ13内で揮発分を放出したチャーが、コンバスタ13から上昇してきた高温ガスによりガス化され、COやH2等の可燃性ガスが生成される。
熱交換部3bを通過したガスは、チャー回収装置20へと導かれ、チャーが回収される。ガス中のNa分およびK分は、ここで凝縮してチャーに取り込まれる。回収されたNa分およびK分を含むチャーは、石炭ガス化炉3へと返送される。
蒸気タービン7bは、石炭ガス化炉3からの蒸気および排熱回収ボイラ30からの蒸気によって回転させられ、ガスタービン設備5と同一の回転軸を駆動させる。回転軸の回転力は、発電機Gによって電気出力へと変換される。
図2は、本実施形態に係る石炭ガス化炉3の制御装置50の概略構成を示した図である。図2に示されるように、微粉炭を石炭ガス化炉3へ供給する供給配管には、石炭ガス化炉3への微粉炭投入量を調節するための微粉炭流量調節弁41が設けられており、微粉炭流量調節弁41の弁開度は石炭ガス化炉3の制御装置(以下単に「制御装置」という。)50から出力されるガス化炉入力指令に基づいて制御される。また、ガスタービンの発電機出力は、ガスタービンにシステムガスを供給する供給配管上に設けられたシステムガス流調弁43の弁開度を調整することにより制御される。
また、石炭ガス化炉3により生成されたシステムガス(石炭ガス化ガス)を図1のガスタービン設備5の燃料器5aへと導く燃料配管における石炭ガス化炉3の出口付近には、石炭ガス化炉3の出口圧力を計測するための圧力センサPTが設けられている。この圧力センサの計測値は、制御装置50に出力される。
統括負荷圧力制御部51は、発電機の出力設定値Xと発電機から計測された発電機出力との差分を算出し、システムガスの目標圧力と圧力センサPTから計測されたシステムガス圧力との差分を算出し、これら差分に基づいて求められるガスタービン(GT)発電機出力指令をガスタービン制御部52に出力する。
また、統括負荷圧力制御部51はシステムガスの目標圧力Pと圧力センサPTから計測されたシステムガス圧力との圧力差をガス化炉制御部53に出力する。
具体的には、目標とされる発電機の出力設定(発電量)に基づいて決定されるGT発電機出力指令に応じて、システムガス流調弁43が制御される。
ガス化炉入力指令設定部60は、ガス化炉入力指令´を補正部61に出力する。
補正部61は、上記情報を参照し、目標の発電機の出力設定に対応するGT発電機出力指令とガス化炉入力指令との組み合わせを読み出す。さらに、補正部61は、ガス化炉入力指令´と、上記情報から読み出されたGT発電機出力指令およびガス化炉入力指令とを比較し、ガス化炉入力指令´が上記情報から逸脱しているか否かを判定する。
補正部61は、算出した補正係数を石炭量決定部62に出力する。
ガス化炉入力指令´とGT発電機出力指令との割合に差がある場合は、補正部61によって繰り返し補正係数が算出される。
なお、石炭ガス化炉3に流入させる空気量は変更されず、略一定に制御する流量とされる。具体的には、目標とされる発電機の出力設定の値に基づいて決定される空気量とする。
これにより、圧縮機5cから抽気される空気は増加させないので、圧縮機5cの運転点は変わらず、圧縮機5cは効率的な運転ができる。また、石炭ガス化複合発電装置の場合、圧縮機5cとガスタービン設備5は連動しているため、圧縮機5cからの抽気空気量が増えるとガスタービン設備5の出力が低下し、ガスタービン設備5に接続された発電機の発電量に影響を及ぼすことになる。しかし、本実施形態においては、圧縮機5cからの抽気空気量を略変化させないので、ガスタービン5bに接続された発電機の発電量に影響を及ぼさない。したがって、所望の発電量を出力すること可能となる。
図4および図5に補正部61を用いずに、石炭ガス化炉3の制御を実施した場合のIGCC1のシステムガスの発熱量の推移を、図6に、上述した本実施形態に係る補正部61を用いて石炭ガス化炉3の制御を実施した場合の石炭ガス化複合発電装置1のシステムガスの発熱量の推移を示す。
図4の時刻t1からt2に示されるように、システムガスの発熱量が低下すると、ガスタービンに流入される石炭ガス化ガス量が増加し、システムガスの圧力が低下する。この圧力低下を回復させ、所望の入熱を供給するために、ガス化炉入力指令が増加されることによって、石炭ガス化炉3に供給される石炭投入量と空気量とが増加する。時刻t2からt3においてもシステムガス発熱量が低下している場合には、さらにガス化炉入力指令が増加し、石炭投入量と空気量とが増加される。時刻t3以降において、システムガス発熱量が低下していても、ガス化炉入力指令が上限値に到達すると、それ以上ガス化炉入力指令が増加させることができない。このため、ガス化炉入力指令が上限値に到達した時点(時刻t3)で、石炭投入量は一定となり、システムガス圧力は低下し続ける(ケースa)。
また、本実施形態では、石炭ガス化複合発電装置の制御装置としてハードウェアによる処理を前提としていたが、このような構成に限定される必要はない。例えば、別途ソフトウェア(石炭ガス化複合発電装置の制御プログラム)にて処理する構成も可能である。この場合、石炭ガス化複合発電装置の制御プログラムは、CPU、RAM等の主記憶装置、上記処理の全て或いは一部を実現させるためのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、CPUが上記記憶媒体に記録されているプログラムを読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、上述の石炭ガス化複合発電装置と同様の処理を実現させる。
ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
3 石炭ガス化炉
5 ガスタービン設備
7 蒸気タービン設備
50 制御装置
51 統括負荷圧力制御部
52 ガスタービン制御部
53 ガス化炉制御部
60 ガス化炉入力指令設定部
61 補正部
62 石炭量決定部
G 発電機
Claims (6)
- 石炭と圧縮機から供給される供給空気とを反応させて石炭ガス化ガスを生成する石炭ガス化炉と、
該石炭ガス化炉への石炭供給量を調整するための石炭流量調整弁と、
前記石炭ガス化炉への空気供給量を調整するための空気流量調整弁と、
前記石炭供給量と前記空気供給量とを指令するガス化炉入力指令を出力し、前記石炭流量調整弁の弁開度および前記空気流量調整弁の弁開度とをそれぞれ制御する制御装置と、
前記石炭ガス化炉の出口における前記石炭ガス化ガスの圧力を計測するための圧力センサと、を具備する石炭ガス化炉設備において、
前記制御装置は、
前記石炭ガス化ガスの目標圧力と前記圧力センサにより計測された計測圧力との圧力差を出力する出力手段と、
前記目標圧力に対応する前記ガス化炉入力指令と前記出力手段が出力する前記圧力差とに基づいて前記石炭ガス化ガスの発熱量が変化した場合に生じる前記圧力差を収束させるように前記石炭供給量を補正する石炭量補正手段とを有し、
前記制御装置は、前記石炭ガス化ガスの発熱量が変化した場合に、前記空気供給量を前記目標圧力に対応する一定流量としつつ、前記石炭供給量を前記石炭量補正手段によって補正された流量とすることによって前記発熱量を一定に維持することを特徴とする石炭ガス化炉設備。 - 圧縮機と、
該圧縮機から供給される供給空気と石炭とを反応させて石炭ガス化ガスを生成する石炭ガス化炉を有する石炭ガス化炉設備と、
該石炭ガス化炉設備にて生成された石炭ガス化ガスを前記圧縮機から供給された供給空気によって燃焼させる燃焼器と、
該燃焼器によって生成された燃焼ガスによって駆動されるガスタービンと、
該ガスタービンによって駆動されるとともに発電するガスタービン発電機とを具備する石炭ガス化複合発電装置であって、
前記石炭ガス化炉設備は、
前記石炭ガス化炉への石炭供給量を調整するための石炭流量調整弁と、
前記石炭ガス化炉への空気供給量を調整するための空気流量調整弁と、
前記石炭ガス化ガスの発熱量が変化した場合に、前記石炭の供給量と前記発熱量から算出される入熱の差によって生じる前記石炭ガス化炉の出口における前記石炭ガス化ガスを計測した計測圧力と該石炭ガス化ガスの目標圧力との圧力差を収束させるように、前記空気供給量を一定として、前記石炭供給量を調整することによって前記発熱量を一定に維持するガス化炉制御手段とを具備し、
前記ガス化炉制御手段は、
前記計測圧力と前記目標圧力との圧力差に基づいて決定され、該圧力差を低減させる前記石炭流量調整弁の弁開度を決定する指令値である第1のガス化炉入力指令を算出するガス化炉入力指令設定手段と、
前記ガスタービン発電機の出力を設定する出力設定値と前記ガスタービンの入熱を安定させる前記石炭流量調整弁の弁開度を決定する指令値である第2のガス化炉入力指令とを関連付けた情報を参照し、前記出力設定値に関連付けられる前記第2のガス化炉入力指令を決定し、前記第1のガス化炉入力指令と前記第2のガス化炉入力指令との差分に相当する発熱量を発生させる前記石炭供給量を決定する補正係数を算出する補正手段と、
前記補正係数と前記第1のガス化炉入力指令とに基づいて、前記石炭ガス化炉へ供給する前記石炭供給量を決定する石炭量決定手段と、
を具備することを特徴とする石炭ガス化複合発電装置。 - 請求項1に記載の石炭ガス化炉設備と、
前記圧縮機と、
前記石炭ガス化炉設備にて生成された石炭ガス化ガスを前記圧縮機から供給された供給空気によって燃焼させる燃焼器と、
該燃焼器によって生成された燃焼ガスによって駆動されるタービンと、
該タービンによって駆動されるとともに発電する発電機と、
を備えている石炭ガス化複合発電装置。 - 石炭と圧縮機から供給される供給空気とを反応させて石炭ガス化ガスを生成する石炭ガス化炉を有する石炭ガス化炉設備と、
前記圧縮機と、
前記石炭ガス化炉設備にて生成された前記石炭ガス化ガスを前記圧縮機から供給された圧縮空気によって燃焼させる燃焼器と、
該燃焼器によって生成された燃焼ガスによって駆動されるタービンと、
該タービンによって駆動されるとともに発電する発電機と、を備え、
前記石炭ガス化炉設備に供給される前記供給空気は、前記圧縮機から前記燃焼器へ供給される前記圧縮空気の一部を抽気した抽気圧縮空気のみからなり、
前記石炭ガス化炉設備は、前記石炭ガス化ガスの発熱量が変化した場合に、前記石炭の供給量と前記発熱量から算出される入熱の差によって生じる前記石炭ガス化炉の出口圧力であるシステムガス圧力とシステムガスの目標圧力との偏差を収束させるように、前記供給空気の供給量を一定として、前記石炭の供給量を調整することによって前記発熱量を一定に維持することを特徴とする石炭ガス化複合発電装置。 - 石炭と圧縮機から供給される供給空気とを反応させて石炭ガス化ガスを生成する石炭ガス化炉と、該石炭ガス化炉への石炭供給量を調整するための石炭流量調整弁と、前記石炭ガス化炉への空気供給量を調整するための空気流量調整弁と、前記石炭供給量と前記空気供給量とを指令するガス化炉入力指令を出力し、前記石炭流量調整弁の弁開度および前記空気流量調整弁の弁開度とをそれぞれ制御する制御装置と、前記石炭ガス化炉の出口における前記石炭ガス化ガスの圧力を計測するための圧力センサと、を具備する石炭ガス化炉設備の制御方法において、
前記石炭ガス化ガスの目標圧力と前記圧力センサにより計測された計測圧力との圧力差を出力する第1過程と、
前記目標圧力に対応する前記ガス化炉入力指令と前記第1過程により出力される前記圧力差とに基づいて前記石炭ガス化ガスの発熱量が変化した場合に生じる前記圧力差を収束させるように前記石炭供給量を補正する第2過程と、
前記石炭ガス化ガスの発熱量が変化した場合に、前記空気供給量を前記目標圧力に対応する一定流量としつつ、前記石炭供給量を前記第2過程によって補正された流量とすることによって前記発熱量を一定に維持する第3過程とを有する石炭ガス化炉設備の制御方法。 - 石炭と圧縮機から供給される供給空気とを反応させて石炭ガス化ガスを生成する石炭ガス化炉と、該石炭ガス化炉への石炭供給量を調整するための石炭流量調整弁と、前記石炭ガス化炉への空気供給量を調整するための空気流量調整弁と、前記石炭供給量と前記空気供給量とを指令するガス化炉入力指令を出力し、前記石炭流量調整弁の弁開度および前記空気流量調整弁の弁開度とをそれぞれ制御する制御装置と、前記石炭ガス化炉の出口における前記石炭ガス化ガスの圧力を計測するための圧力センサと、を具備する石炭ガス化炉設備の制御プログラムにおいて、
前記石炭ガス化ガスの目標圧力と前記圧力センサにより計測された計測圧力との圧力差を出力する第1処理と、
前記目標圧力に対応する前記ガス化炉入力指令と前記第1処理により出力される前記圧力差とに基づいて前記石炭ガス化ガスの発熱量が変化した場合に生じる前記圧力差を収束させるように前記石炭供給量を補正する第2処理と、
前記石炭ガス化ガスの発熱量が変化した場合に、前記空気供給量を前記目標圧力に対応する一定流量としつつ、前記石炭供給量を前記第2処理によって補正された流量とすることによって前記発熱量を一定に維持させる第3処理とをコンピュータに実行させるための石炭ガス化炉設備の制御プログラム。
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