JP2009222237A - 熱交換器、およびその製造方法 - Google Patents

熱交換器、およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ラジエータ1において、製造工程の工数の増加を抑える。
【解決手段】 ラジエータ1において、コアプレート5a、5b、チューブ2、フィン3、およびサイドプレート4a、4bが炉内でろう付けにて一体接合する際に、サイドプレート4a、4bの支持部材42aがコアプレート5a(5b)の側壁部53、54を支持する。このため、ろう付けの際の熱により、側壁部53、54が開くことを抑制できる。したがって、ろう付け後に、側壁部53、54を再度、底壁部50に対して折り曲げる必要がなくなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、熱交換器、および熱交換器の製造方法に関する。
従来、熱交換器において、複数本のチューブと、樹脂製のヘッダタンクと、ヘッダタンクの開口部を塞ぐように形成されている金属製のコアプレートとを備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。
ここで、コアプレートには、長板状の底壁部と、底壁部に配置される4つの側壁部と、各底壁部の4つの角に対応して配置される4つの角部とから構成されている。
4つの側壁部には、爪部がそれぞれ設けられており、各爪部をそれぞれ側壁部に対してヘッダタンク側に折り曲げ、かしめることによってコアプレートをヘッダタンクに固定する。
また、熱交換器において、金属製のヘッダタンクと、一枚の金属製の板部材を折り曲げて4つの側壁部を形成した金属製のコアプレートと備え、ヘッダタンクと金属製のコアプレートとをろう付けにより一体接合したものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−219044号公報 特開平8−226786号公報
本発明者等は、上述の特許文献1のコアプレートの角部を成形するには、絞り加工等の工数が余分にかかるため、特許文献1のヘッダタンクに、特許文献2のコアプレートを組み合わせることを検討した。
本発明者等の検討によれば、金属製の板部材を折り曲げて4つの側壁部を形成した状態のコアプレートに複数本のチューブをろう付けにより接合すると、ろう付けの熱により、コアプレートの側壁部が外側に開いてしまう場合がある。
したがって、爪を折り曲げてコアプレートとヘッダタンクとを固定する際に、側壁部を再度、折り曲げることが必要になり、製造工程の工数が増える。
本発明は、上記点に鑑み、製造工程の工数の増加を抑えるようにした熱交換器、および熱交換器の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明では、積層配置された複数本の金属製のチューブ(2)と、
前記各チューブの長手方向端部が接続された金属製のコアプレート(5a、5b)と、
前記コアプレートに組みつけられ、内部を冷却水が通過する樹脂製のヘッダタンク(6a、6b)と、を備える熱交換器であって、
前記コアプレートは、
前記チューブの端部が挿通される前記穴部が形成された底壁部(50)と、
前記底壁部の長手方向端部において折り曲げられた第1の側壁部(53、54)と、
前記底壁部から前記第1の側壁部と同じ方向に折り曲げられ、前記底壁部の長手方向に延びる第2の側壁部(51、52)と、
前記第1の側壁部の外側に配され、前記第1の側壁部の外側への変形を拘束する第1の支持部材(42a、42b)とを備えることを特徴とする。
これにより、第1の側壁部が開くことを抑制できるので、ろう付けの後に、側壁部を再度、折り曲げる必要がなくなり、製造工程の工数の増加を抑えることができる。
請求項2に係る発明では、前記チューブの積層方向において前記チューブの外側に配されるサイドプレート本体(40)を備え、
前記第1の支持部材は、前記サイドプレート本体から突出して形成されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、前記第1の支持部材は、前記コアプレートの外側に弾性変形により曲げられた状態で、前記第1の側壁部を弾性力により押し付けるようになっていることを特徴とする。
これにより、支持部材が弾性力により第1の側壁部を押し付けるので、第1の支持部材が第1の側壁部を確実に支持することができる。
請求項4に係る発明では、前記コアプレートは、前記第1の側壁部に設けられ、前記第1の側壁部に対して外側に折り曲げられて前記第1の支持部材を狭持する第2の爪部(53b、54b)を備えることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、前記第2の爪部は、前記第1の支持部材の先端側に形成された切り欠き部(43a、43b)を貫通した後、外側に折り曲げられていることを特徴とする。
これにより、第1の側壁部に対して第1の支持部材の位置が決められた状態で、第1の支持部材が第1の側壁部を支持するので、第1の支持部材が第1の側壁部をより確実に支持することができる。
請求項6に係る発明では、2つの前記第1の爪部(53a、54a)が前記第1の側壁部(53、54)に設けられており、
前記2つの第1の爪部は、前記第1の側壁部の幅方向に並べられており、
前記2つの第1の爪部の間に、前記第2の爪部が配置されていることを特徴とする。
請求項7に係る発明では、前記コアプレートは、前記底壁部(50)の幅方向における前記第1の側壁部(53、54)の端部が折り曲げられ、前記第2の側壁部の内側と接合される第1の接合部(535、536)を備えることを特徴とする。
これにより、第2の側壁部が開くことを防止できるので、第3の爪部と底壁部との間にヘッダタンクを確実に狭持することができる。
請求項8に係る発明では、前記コアプレートは、
前記第2の側壁部(51、52)の長手方向端部が折り曲げられ、前記第1の側壁部の外側に接合される第2の接合部(515、525)を備えることを特徴とする。
これにより、第2の側壁部が開くことを防止できるので、第3の爪部と底壁部との間にヘッダタンクを確実に狭持することができる。
請求項9に係る発明では、前記コアプレートは、
前記第1の側壁部(53、54)の、前記底壁部(50)の幅方向における端部で折り曲げられ、前記第2の側壁部の外側と接合される第2の支持部材(53c)を備えることを特徴とする。
これにより、第2の側壁部が開くことを抑制することができるので、ろう付けの際に、第2の側壁部が開くことを抑制するための治具等を用いる必要がなくなる。
請求項10に係る発明では、前記第2の側壁部の長手方向端部(510、520)が、前記板状部材の板厚分、内側に凹むように形成されていることを特徴とする。
これにより、第2の側壁部のおける第1の側壁部側が内側に凹んでいない場合に比べて、コアプレートのうち第2の側壁部側の凹凸を減らすことができる。
請求項11に係る発明では、前記第1の支持部材の端部に、前記ヘッダタンク側に折り曲げ、前記ヘッダタンクを狭持する第4の爪部(44)が形成されていることを特徴とする。
これにより、第1の側壁部が開くことを抑制できるので、ろう付けの後に、側壁部を再度、折り曲げる必要がなくなり、製造工程の工数の増加を抑えることができる。
請求項12に係る発明では、積層配置された複数本の金属製のチューブ(2)と、
前記各チューブの長手方向端部が接続された金属製のコアプレート(5a、5b)と、
前記コアプレートに組みつけられ、内部を冷却水が通過する樹脂製のヘッダタンク(6a、6b)とを備える熱交換器であって、
前記コアプレートは、
前記チューブの端部が挿通される前記穴部が形成された底壁部(50)と、
前記底壁部から折り曲げられた第1の側壁部(53、54)と、
前記底壁部の長手方向端部において前記第1の側壁部と同じ方向に折り曲げられた第2の側壁部(51、52)と、
前記第2の側壁部(51、52)の長手方向端部において折り曲げられ、前記第1の側壁部の外側に接合される第3の支持部材(515a、525a)とを有することを特徴とする。
請求項13に係る発明では、一列に並べられている複数本の金属製のチューブ(2)と、
前記複数本のチューブの表面に配置され、かつ前記複数本のチューブの熱交換を促進する熱交換フィン(3)と、
前記チューブの長手方向に配置され、前記複数本のチューブが挿入される複数の穴部(56)を有する底壁部(50)を備える金属製のコアプレート(5a、5b)と、
開口部(60a)を有し、この開口部を包むように形成され、前記開口部がコアプレートの底壁部により塞がれている樹脂製のヘッダタンク(6a、6b)と、
前記複数本のチューブより前記並び方向一方側に配置され、前記複数本のチューブと前記熱交換フィンとを前記並び方向一方側から支えるサイドプレート本体(40)を有するサイドプレート(4a、4b)と、を備える熱交換器の製造方法であって、
前記底壁部から前記穴部の並び方向一方側に突出する第1の突出部を前記底壁部に対して折り曲げて第1の側壁部(53、54)を形成する第1の工程と、
前記複数本のチューブ、前記コアプレート、および前記サイドプレート本体をろう付けにより接合する第2の工程と、
前記コアプレートに対して前記ヘッダタンクを配置する第3の工程と、
前記第1の突出部から前記穴部の並び方向一方側に突出する第1の爪部(53a、54a)を前記第1の側壁部に対して前記ヘッダタンク側に折り曲げて前記底壁部との間に前記ヘッダタンクを狭持する第4の工程と、
前記第2の工程に先だって、前記サイドプレート本体から突出して前記サイドプレート本体とともに前記サイドプレートを構成する第1の支持部材(42a、42b)により前記第1の側壁部を支持させる第5の工程と、を有し、
前記第2の工程では、前記第1の支持部材により前記第1の側壁部を支持して前記ろう付けにより接合する際の熱に基づき前記第1の側壁部が外側に曲がることを抑制した状態で、前記複数本のチューブ、前記コアプレート、および前記サイドプレート本体をろう付けにより接合することを特徴とする。
これにより、第1の側壁部が開くことを抑制できるので、ろう付けの後に、側壁部を再度、折り曲げる必要がなくなり、製造工程の工数の増加を抑えることができる。
請求項14に係る発明では、前記第5の工程では、前記第1の支持部材を前記コアプレートの外側に弾性変形により曲げた状態にして前記第1の支持部材の弾性力により前記第1の側壁部を押し付けさせることを特徴とする。
これにより、支持部材が弾性力により第1の側壁部を押し付けるので、第1の支持部材が第1の側壁部を確実に支持することができる。
請求項15に係る発明では、前記第5の工程では、前記コアプレートの前記第1の突出部から前記並び方向一方側に突出する第2の爪部(53b、54b)を前記第1の側壁部に対して外側に折り曲げて前記第1の支持部材を前記第1の側壁部との間に狭持することを特徴とする。
請求項16に係る発明では、前記第5の工程では、前記第2の爪部(53b、54b)を外側に折り曲げて、前記第1の支持部材の切り欠き部(43a、43b)内に前記第2の爪部を貫通させることにより、前記第2の爪部により前記第1の側壁部に対する前記第1の支持部材の位置決めを行わせることを特徴とする。
これにより、第1の側壁部に対して支持部材の位置が決められた状態で、第1の支持部材が第1の側壁部を支持するので、支持部材が第1の側壁部をより確実に支持することができる。
請求項17に係る発明では、前記第1の工程では、前記第1の突出部(53、54)から前記並び方向に対する直交方向の一方側に突出する第1の接合部(535、536)を前記第1の側壁部(53、54)に対して内側に折り曲げ、かつ前記底壁部から前記並び方向に対する直交方向の一方側に突出する第2の突出部を前記底壁部に対して折り曲げて第2の側壁部(51、52)を形成し、
前記第2の工程では、前記第1の接合部(535、536)と前記第2の側壁部(51、52)の内側とをろう付けにより接合し、
前記第4の工程では、前記第2の突出部から前記穴部の並び方向に対する直交方向の一方側に突出する第3の爪部(51a、52a)を前記第2の側壁部に対して前記ヘッダタンク側に折り曲げて前記底壁部との間に前記ヘッダタンクを狭持することを特徴とする。
これにより、第2の側壁部が開くことを防止できるので、第3の爪部と底壁部との間にヘッダタンクを確実に狭持することができる。
請求項18に係る発明では、前記第1の工程では、前記底壁部から前記並び方向に対する直交方向の一方側突出する第2の突出部を前記底壁部に対して折り曲げて第2の側壁部(51、52)を形成し、かつ前記第2の突出部から前記穴部の並び方向に突出する第2の接合部(515、525)を前記第2の側壁部に対して前記第1の側壁部側に折り曲げ、
前記第2の工程では、前記第2の接合部と前記第1の側壁部の外側とをろう付けにより接合し、
前記第4の工程では、前記第2の突出部から前記穴部の並び方向に対する直交方向の一方側に突出する第3の爪部(51a、52a)を前記第2の側壁部に対して前記ヘッダタンク側に折り曲げて前記底壁部との間に前記ヘッダタンクを狭持することを特徴とする。
請求項19に係る発明では、前記第1の工程では、前記第1の突出部(53、54)から前記並び方向に対する直交方向の一方側に突出する第2の支持部材(53c)を折り曲げて、前記底壁部から前記並び方向に対する直交方向の一方側に突出する第2の突出部を前記底壁部に対して折り曲げて第2の側壁部(51、52)を形成し、前記底壁部から前記第1の突出部を前記底壁部に対して折り曲げて、前記第2の支持部材により前記第2の側壁部を外側から支持させて、
前記第4の工程では、前記第2の突出部から前記並び方向に対する直交方向の一方側に突出する第3の爪部(51a、52a)を前記第2の側壁部に対して前記ヘッダタンク側に折り曲げて前記底壁部との間に前記ヘッダタンクを狭持し、
前記第2の工程では、前記第2の支持部材(53c)が前記第2の側壁部を支持して前記ろう付けによる接合を行う際の熱に基づき前記第2の側壁部が開くことを抑制した状態で、前記ろう付けによる接合を行うことを特徴とする。
これにより、第2の側壁部が開くことを抑制することができるので、ろう付けの際に、第2の側壁部が開くことを抑制するための治具等を用いる必要がなくなる。
請求項20に係る発明では、前記第1の工程では、前記底壁部と、前記第1、第2の突出部と、前記折り曲げる前の前記第2の支持部材を有する一枚の板状部材を折り曲げて前記第1、第2の側壁部を形成し、
前記第1の工程に先立って、前記第2の側壁部における前記第1の側壁部側(510、520)を、前記板状部材の板厚分、内側に凹ませて、かつ前記第2の支持部材(53c)を前記第1の側壁部に対して折り曲げて前記第2の支持部材(53c)により前記第2の側壁部に外側から接触させることを特徴とする。
これにより、第2の側壁部のおける第1の側壁部側が内側に凹んでいない場合に比べて、コアプレートのうち第2の側壁部側の凹凸を減らすことができる。
請求項21に係る発明では、一列に並べられている複数本の金属製のチューブ(2)と、
前記チューブの長手方向に配置され、前記複数本のチューブが挿入される複数の穴部(56)を有する底壁部(50)を備える金属製のコアプレート(5a、5b)と、
開口部(60a)を有し、この開口部を包むように形成され、前記開口部がコアプレートの底壁部により塞がれている樹脂製のヘッダタンク(6a、6b)と、を備える熱交換器の製造方法であって、
前記底壁部から前記穴部の並び方向一方側に突出する第1の突出部を前記底壁部に対して折り曲げて第1の側壁部(53、54)を形成するとともに、前記底壁部から前記並び方向に対する直交方向の一方側に突出する第2突出部を前記底壁部に対して折り曲げて第2の側壁部(51、52)を形成する第1の工程と、
前記複数本のチューブ、および前記コアプレートをろう付けにより接合する第2の工程と、
前記コアプレートに対して前記ヘッダタンクを配置する第3の工程と、
前記第1の突出部から前記穴部の並び方向一方側に突出する第1の爪部(53a、54a)を前記第1の側壁部に対して前記ヘッダタンク側に折り曲げ、かつ前記第2の突出部から前記並び方向に対する直交方向の一方側に突出する第3の爪部(51a、52a)を前記第2の側壁部に対してヘッダタンク側に折り曲げることにより、前記第1、第3の爪部と前記底壁部との間に前記ヘッダタンクを狭持する第4の工程と、
前記第1の工程に先だって、前記第2の突出部から前記並び方向一方側に突出する第3の支持部材(515a、525a)を前記第1の側壁部側に折り曲げて前記第1の側壁部をその外側から支持させる第5の工程と、を有し、
前記第2の工程では、前記第1の支持部材により前記第1の側壁部を支持して、前記ろう付けにより接合する際の熱に基づき前記第1の側壁部が外側に曲がることを抑制した状態で、前記複数本のチューブ、および前記コアプレートをろう付けにより接合することを特徴とする。
これにより、第1の側壁部が開くことを抑制できるので、ろう付けの後に、側壁部を再度、折り曲げる必要がなくなり、製造工程の工数の増加を抑えることができる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1〜図4に、本発明に係る熱交換器がラジエータ1に適用された第1実施形態を示す。図1は、本実施形態のラジエータ1を空気流れ方向から見た正面図である。
ラジエータ1は、自動車のエンジンルーム内に配置され、送風機に吸い込まれる送風空気によりエンジン冷却水を冷却する熱交換器である。
ラジエータ1は、図1に示すように、複数本のチューブ2と、フィン3、サイドプレート4a、4b、コアプレート5a、5b、およびヘッダタンク6a、6bから構成されている。
複数本のチューブ2は、水冷式のエンジンから流出したエンジン冷却水を流す配管である。複数本のチューブ2は、図2に示すように、一定方向(図1中左右方向)に一列に並べられている。
すなわち、複数本のチューブ2は、一定方向に積層されている。図2は図1中Y部分を拡大した図である。本実施形態の複数本のチューブ2はその長手方向に直交する断面が扁平形状に形成されている。
フィン3は、波状に成形され、複数本のチューブ2のそれぞれの外表面に接合されている。フィン3は、エンジン冷却水と送風機からの送風空気との間の伝熱面積を増大させて、送風空気とエンジン冷却水との間の熱交換を促進するものである。フィン3は、複数本のチューブ2とともに、エンジン冷却水を冷却する略矩形状の熱交換コア部23を構成している。
サイドプレート4a、4bは、熱交換コア部23をチューブ2の並び方向(図1中左右方向)の両側から挟むように配置されている。サイドプレート4a、4bは、熱交換コア部23をチューブ2の並び方向(積層方向)の両側から支える。
コアプレート5aは、図1に示すように、複数本のチューブ2に対してその長手方向一端側(図中上側)に配置されている。
図3に図1中X矢視図を示し、図4に図3中A−A断面図を示す。コアプレート5aは、図4に示すように、ヘッダタンク6aの開口部60aを覆うように形成されている。
コアプレート5bは、図1に示すように、複数本のチューブ2に対してその長手方向他端側(図中下側)に配置されている。コアプレート5bは、ヘッダタンク6bの開口部を覆うように形成されている。
本実施形態の各チューブ2、フィン3、サイドプレート4a、4b、およびコアプレート5a、5bは、アルミニウム合金等の金属から成形されている。
ヘッダタンク6aは、図1に示すように、複数本のチューブ2に対してその長手方向一端側に配置されている。ヘッダタンク6bは、複数本のチューブ2に対してその長手方向他端側に配置されている。
ヘッダタンク6aは、図4および図5の図1中B−B断面図に示すように、開口部60aを包む半筒状に形成されている。ヘッダタンク6aのうち開口部60aを形成する環状端部61は、開口部60aの外側に突出するように形成されている。
環状端部61には、コアプレート5b側に向けて突出する突出部61aが設けられている。突出部61aは、開口部60aを囲む環状に形成されて、後述する環状端部61に対するシール部材の位置がずれることを防ぐと共に、シール部材の圧縮率を一定以上に管理している。
ヘッダタンク6a、6bは、その内部をエンジン冷却水が通過するように構成されている。
具体的には、ヘッダタンク6aには、図6の図1中のZ矢視図に示すように、入口配管600aが設けられている。ヘッダタンク6aは、入口配管600aを通して水冷式エンジンから流入したエンジン冷却水(温水)を複数本のチューブ2のそれぞれに分配する。
ヘッダタンク6bは、ヘッダタンク6aと同様の形状に形成されている。ヘッダタンク6bには、出口配管600b(図1参照)が設けられている。ヘッダタンク6bは、複数本のチューブ2からエンジン冷却水を回収するとともに、この回収したエンジン冷却水を出口配管600bを通して水冷式エンジンに向けて流す。
本実施形態のヘッダタンク6a、6bは、樹脂材料から成形されたものが用いられている。
次に、サイドプレート4a、4bおよびコアプレート5a、5bの具体的構造について説明する。
図7(a)はサイドプレート4aの正面図(図1中矢印X方向から視た図)、図7(b)はサイドプレート4aの側面図、図7(c)はサイドプレート4aの下面図である。
サイドプレート4aは、底壁部40、側壁部41a、41b、および支持部材42a、42bから構成されている。底壁部40は、チューブ2の長手方向に延出する長板状に形成されているサイドプレート本体を構成する。底壁部40は、熱交換コア部23をチューブ2の並び方向一方側から支える。
側壁部41aは、底壁部40のうちチューブ2の長手方向に対する直交方向一方側に配置されている。側壁部41bは、底壁部40のうちチューブ2の長手方向に対する直交方向他方側に配置されている。
支持部材42aは、底壁部40からチューブ2の長手方向一方側(図7(a)中上側)に配置されている。支持部材42aは、図7(a)、(b)に示すように、断面略L字状に形成された板材であって、底壁部40から突出するように形成されている。支持部材42aは、後述するように、コアプレート5aの側壁部53の外側に配置されて、側壁部53の外側への変形を拘束する。
支持部材42aのうち先端側には、切り欠き部43aが設けられている。切り欠き部43aは、後述するように側壁部53に対する支持部材42aの位置決めに用いられる。
支持部材42bは、底壁部40からチューブ2の長手方向他方側(図7(a)中下側)に配置されている。支持部材42bは、底壁部40から突出するように形成されている。支持部材42bは、支持部材42aと同様の形状に形成されて、後述するようにコアプレート5bの側壁部を支える。
サイドプレート4bは、サイドプレート4aと同一形状に形成されている。そこで、サイドプレート4bの構造の説明を省略する。
図8(a)はコアプレート5aの正面図(図1中矢印Z方向から視た図)、図8(b)はコアプレート5aの側面図、図8(c)はコアプレート5aの下面図である。図9は図3中C−C断面図である。
コアプレート5aは、図8(a)、(b)、(c)に示すように、底壁部50、および側壁部51、52、53、54を備える。底壁部50はチューブ2の並び方向に延出する長板状に形成されている。
底壁部50は、チューブ2の並び方向に延びる長板状に形成されて、ヘッダタンク6aの開口部60aを覆う。底壁部50には、図9に示すように、複数の突出部55が設けられている。
本実施形態では、30個の複数の突出部55が設けられている。複数の突出部55は、チューブ2の並び方向に並べられている。複数の突出部55は、底壁部50の機械的強度を増加させる。
複数の突出部55の先端側には、貫通孔56がそれぞれ設けられている。すなわち、複数個の貫通孔56は、チューブ2の並び方向に並べられていることになる。
複数個の貫通孔56には、複数本のチューブ2の長手方向一方側がそれぞれ挿入(すなわち、挿通)される。これにより、底壁部50がヘッダタンク6aの開口部60aを塞いだ状態で複数本のチューブ2がヘッダタンク6aの内部との間を連通することになる。
底壁部50の外周部には、複数の突出部55を囲むように環状の溝部57が形成される。溝部57は、ヘッダタンク6aと反対側(図9中下側)に凹むように形成されておりヘッダタンク6aの環状端部61が組み付けられる。
溝部57には複数の突出部55を囲む環状に形成されたシール部材70が配置されており、コアプレート5aとヘッダタンク6aの環状端部61との間を密閉する。本実施形態では、シール部材70としては、ゴム状のシール材(例えばEPDM)が用いられる。
側壁部51、52は、図8(a)、(b)、(c)に示すように、底壁部50に対してチューブ2の並び方向に対する直交方向端部(図8(a)中下側)に配置されている。側壁部51、52は、底壁部50から側壁部53、54と同じ方向に折り曲げられて、底壁部50の長手方向に延びるように形成されている。側壁部51、52は、チューブ2の並び方向に延びるように形成されている。
側壁部51、52には、複数個の爪部51a、52a(第3の爪部)が設けられている。本実施形態では、15個の爪部51aが設けられている。複数個の爪部51aは、後述するように側壁部51に対して折り曲げられ、ヘッダタンク6aの環状端部61を狭持する。
側壁部53、54は、底壁部50の長手方向端部(図8(a)右側)において折り曲げられている。側壁部53、54には、2つの爪部53a、54a(第1の爪部)が設けられている。爪部53a、54aは、後述するように側壁部53、54に対して折り曲げられヘッダタンク6aの環状端部61を狭持する。
側壁部53には、爪部53b、54b(第2の爪部)が設けられている。爪部53b、54bは、爪部53a、54aの間に配置されている。爪部53b、54bは外側に折り曲げられ、サイドプレート4aの支持部材42aを狭持する。
本実施形態において、側壁部51、52のチューブ2の並び方向の長さは、側壁部53、54のチューブ2の並び方向に対する直交方向の長さに比べて長くなっている。
なお、図8(a)、(b)、(c)では、爪部51a、52a、53a、54aがそれぞれ折り曲げられる以前の状態を示している。
コアプレート5bは、コアプレート5aと同一形状を有しており、詳細な説明は省略する。
次に、本実施形態のラジエータ1の製造方法について説明する。
まず、コアプレート5aの成形について説明する。図10(a)はコアプレート5aの展開した状態の正面図、図10(b)はコアプレート5aの展開した状態の側面図、図10(c)はコアプレート5aの展開した状態の下面図である。 金属製の板状部材をプレス加工することにより、図10(a)〜(c)に示すように、側壁部51〜54を折り曲げる前のコアプレート5aが形成されるとともに、コアプレート5aの板面には突起部55および貫通孔56が形成される。
このとき、板状部材は、底壁部50の周囲に、折り曲げる前の側壁部51〜54と、かしめられる前の爪部51a〜54a、53b、54bとを備えた形状になっている。また、側壁部51、52の長手方向端部の一部は、底壁部50の長手方向における長さよりも長く、突出した突出部58となっている。
図10中に線S1〜S4と記載された線に沿うように、底壁部50の周縁部を内側(突出部55が突出する方向)に折り曲げることにより側壁部51〜54を形成する(第1の工程)。これに伴い、底壁部50のうち突出部55と各側壁部51〜54の間に環状の溝部57が形成される。
なお、コアプレート5bもコアプレート5aと同様に形成されるため、詳細な説明は省略する。
続いて、複数本のチューブ2、フィン3、サイドプレート4をコアプレート5a、5bに組み付け、仮固定する。(第5の工程)。
具体的には、サイドプレート4aの支持部材42aを外側に弾性変形させた状態(図2参照)で組み付ける。これにより、支持部材42aが弾性力によりコアプレート5aの側壁部53を押し付けることになる。
続いて、コアプレート5aの爪部53bを図10中線5a、S5bと記載された線を底壁面5a側に折り曲げる(図4参照)。これにより、爪部53bと側壁部53との間に支持部材42aが狭持される。このとき、爪部53bは、支持部材42aの切り欠き部43a内に嵌った状態で切り欠き部43aを貫通することになる。
これにより、側壁部53に対してサイドプレート4aの位置を決めることができる。コアプレート5aの爪部54bも爪部53bと同様に線S6a、S6bを反対側に折り曲げる。これにより、爪部54bと側壁部54との間にサイドプレート4bの支持部材42aが狭持される。
このとき、爪部54bは、支持部材42aの切り欠き部43a内に嵌った状態で切り欠き部43aを貫通することになる。これにより、側壁部54に対してサイドプレート4bの位置を決めることができる。
以上により、コアプレート5aに対するサイドプレート4a、4bの支持部材42aの組み付けが完了する。
同様に、コアプレート5bに対するサイドプレート4a、4bの支持部材42bを組み付ける。
次に、治具としての針金をサイドプレート4a、4bの底壁部40に対して熱交換コア部23の表面を通るように巻き付ける。これにより、サイドプレート4a、4bの底壁部40を内側に押し付けることになる。
必要に応じて、追加で針金をコアプレート5a、5bの側壁部51、52に対して熱交換コア部23の表面を通るように巻き付ける。これにより、コアプレート5aの側壁51、52を内側(貫通孔56側)に押し付けることになる。これに加えて、コアプレート5bの側壁51、52を内側(貫通孔56側)に押し付けることになる。
以上により、コアプレート5a、5b、チューブ2、フィン3、およびサイドプレート4a、4bの仮固定が完了する。そして、この仮固定されたものが炉内に入れられて加熱されて、チューブ2、フィン3、サイドプレート4a、4b、およびコアプレート5a、5bがろう付けにて一体接合される(第2の工程)。 次に、ゴム状のシール部材70を、コアプレート5aの溝部57の底壁部に配置する
次に、ヘッダタンク6aの環状端部61をコアプレート5aの溝部57内に入れて(図11参照)、ヘッダタンク6aの環状端部61をシール部材70に押し付ける(第3の工程)。
このとき、環状端部61の突出部61aがシール部材70を押さえつけて凹ませる。これにより、シール部材70が環状端部61に対して滑って環状端部61に対するシール部材70の位置がずれることを防ぐと共に、シール部材の圧縮率を一定以上に管理している。
次に、コアプレート5aにおいて、各爪部51a、52a、53a、54aをヘッダタンク6a側に折り曲げる(第4の工程)。
具体的には、各爪部51aを側壁部51に対して線S1aを折り目として折り曲げる。各爪部52aを側壁部52に対して線S2aを折り目として折り曲げる。各爪部53aを側壁部53に対して線S5cを折り目として折り曲げる。各爪部54aを側壁部54に対して線S6cを折り目として折り曲げる。
これにより、爪部51a、52a、53a、54aとコアプレート5aの溝部57の底壁部との間に、ヘッダタンク6aの環状端部61とシール部材70とが狭持されることになる。
このとき、シール部材70が弾性変形により圧縮した状態になる。これにより、シール部材70がヘッダタンク6aの環状端部61とコアプレート5aの溝部57の底壁部との間を密閉することができる。
以上により、コアプレート5aに対するヘッダタンク6aの組み付けが完了する。
その後、ヘッダタンク6aの場合と同様に、ヘッダタンク6bをコアプレート5bに対して組み付ける。
以上説明した本実施形態では、コアプレート5a、5b、チューブ2、フィン3、およびサイドプレート4a、4bを炉内でろう付けにて一体接合する際に、サイドプレート4a、4bの支持部材42aがコアプレート5a(5b)の側壁部53、54を支持する。
このため、ろう付けの際の熱により、側壁部53、54が開いて外側に曲がることを抑制できる。したがって、ろう付け後に、側壁部53、54を再度、底壁部50に対して内側に折り曲げる必要がなくなり、製造工程の工数の増加を抑えることができる。
また、爪部53bと側壁部53との間に支持部材42aが狭持され、かつ側壁部53に対してサイドプレート4aの位置が決められた状態で、サイドプレート4a、4bの支持部材42aがコアプレート5a(5b)の側壁部53、54を支持する。したがって、支持部材42aがコアプレート5a(5b)の側壁部53、54を確実に支持することができる。
さらに、本実施形態では、サイドプレート4a、4bの支持部材42aが弾性力によりコアプレート5a(5b)の側壁部53、54を押し付ける。したがって、支持部材42aがコアプレート5a(5b)の側壁部53、54をより一層確実に支持することができる。
本実施形態の側壁部51、52のチューブ2の並び方向の長さは、側壁部53、54のチューブ2の並び方向に対する直交方向の長さに比べて長く設定されている。このため、側壁部51、52がろう付け時に外側に変形することを抑制する場合に、側壁部51、52に対して治具としての針金を容易に巻き付けることができる。これに対して、側壁部53、54に対して針金を巻き付けるには手間がかかる。
そこで、本実施形態では、サイドプレート4a、4bの支持部材42aを用いてコアプレート5a(5b)の側壁部53、54を支持しているので、側壁部53、54に対して針金を巻き付ける必要がなくなり、製造の効率を上げることができる。
(第2の実施形態)
本第2実施形態では、コアプレート5aの側壁部53と側壁部51とをろう付けにより接合して側壁部53が側壁部51を支えるように構成する。
本第2実施形態のコアプレート5aの展開図を図12(a)に示し、コアプレート5aの正面図を図12(b)に示す。図12(a)、(b)において、図8、図10と同一符号は、同一のものを示し、その説明を省略する。
図12(a)に示すように、コアプレート5aには、第1の接合部としての接合部535、536が設けられている。
接合部535、536は、側壁部53の幅方向端部(積層方向に対する直交方向)において一部突出した形状を有している。
本実施形態において、ろう付けにて一体接合する工程に先立って、接合部535を、側壁部53に対して線S5dを折り目として内側に折り曲げ、接合部536を、側壁部53に対して線S5dを折り目として内側に折り曲げる。その後、底壁部50に対して突出部53を線S3を折り目として内側に折り曲げて側壁部53を形成する。
その後、突出部51を底壁部50に対して線S1を折り目として内側に折り曲げて側壁部51を形成する。これにより、接合部535は、図12(b)に示すように、側壁部51の内側に接触する。
、突出部52を底壁部50に対して線S2を折り目として内側に折り曲げて側壁部52を形成する。これにより、接合部536は、図12(b)に示すように、側壁部52の内側に接触する(第1の工程)。
その後、チューブ2、フィン3等をろう付けにて一体接合する際に(第2の工程)、接合部535と側壁部51の内側とは、ろう付けにより接合され、接合部536と側壁部52の内側とは、ろう付けにより接合される。これにより、ろう付け後に側壁部53が側壁部51、52を支持することができる。
以上説明した本実施形態によれば、側壁部53が側壁部51、52を支持して、側壁部51、52が開くことを抑制できる。ここで、側壁部51、52が開くと、爪部51a、52aと底壁部50との間からヘッダタンク6aの環状端部61が外れる。
これに対し、側壁部53が側壁部51、52を支持して側壁部51、52が開くことを抑制できるので、爪部51a、52aと底壁部50との間からヘッダタンク6aの環状端部61が外れることを抑制することができる。
(第3の実施形態)
上述の第2実施形態では、ろう付後に側壁部53が側壁部51、52を支持する例を示したが、これに代えて、本第3実施形態では、ろう付け時に側壁部53が側壁部51、52を支持する例を示す。
本実施形態のコアプレート5aの展開図を図13(a)に示し、コアプレート5aの正面図を図13(b)に示す。図13(a)、(b)は、図12(a)、(b)と同一符号は、同一のものを示し、その説明を省略する。
本実施形態では、図13(a)、(b)に示すように、第2の支持部材として、側壁部53の幅方向端部(積層法に対する直交方向)において一部突出した突出部53cを備えている。
本実施形態では、ろう付けにて一体接合する工程に先立って、図示上側の突出部53cを、突出部53に対して線S5e(図13(a)参照)を折り目として内側に折り曲げておく。
さらに、図示下側の突出部53cを、突出部53に対して線S5e(図13(a)参照)を折り目として内側に折り曲げる。その後、底壁部50に対して突出部53を線S3を折り目として内側に折り曲げて、側壁部53を形成する。その後、突出部51を底壁部50に対して線S1を折り目として内側に折り曲げて側壁部51を形成する。
さらに、突出部52を底壁部50に対して線S2を折り目として内側に折り曲げて側壁部52を形成する(第1の工程)。
これにより、図示上側の突出部53cは、側壁部51に外側から接触する。このため、図示上側の突出部53cは、側壁部51を支える。さらに、図示下側の突出部53cは、折り曲げられた状態で、側壁部52に外側から接触する。
その後、チューブ2、フィン3等をろう付けにて一体接合する際に(第2の工程)、側壁部53が、ろう付けの際の熱により側壁部51、52が開くことを抑制することになる。したがって、チューブ2、フィン3等をろう付けにより接合する際に、治具としての針金をコアプレート5a、5bの側壁部51、52に対して巻き付ける必要がなくなる。
(第4の実施形態)
本第4実施形態では、上述の第2実施形態の側壁部52のうち長手方向端部をヘッダタンク側に凹ませて、コアプレート5aにおいてチューブ2の並び方向に対する直交方向端部の凸凹を減らす。 この場合のコアプレート5aの展開図を図14(a)に示し、コアプレート5aの正面図を図14(b)に示す。図14(a)、(b)は、図13(a)、(b)と同一符号は、同一のものを示し、その説明を省略する。
本実施形態では、あらかじめコアプレート5aの突出部51を折り曲げて側壁部51を成形する前に(第1の工程)、コアプレート5aの側壁部(突出部)51において、側壁部53側の端部510を、板状部材の板厚分、内側に凹ませる。これは、端部510が、線S50、線S51(図14(a)参照)をそれぞれ折り目として内側に折り曲げられたものである。板状部材は、コアプレート5aを構成する金属製の板部材(図10参照)である。
さらに、図示上側の突出部53cを端部510側にあらかじめ折り曲げておき、突出部53cを端部510の外側に接触させる。これにより、コアプレート5aにおいてチューブ2の並び方向に対する直交方向一方側の凸凹を減らすことができる。
同様、コアプレート5aの側壁部(突出部)52において側壁53側の端部520を板状部材の板厚分、内側に凹ませる。これは、端部520が線S52、線S53をそれぞれ折り目として内側に折り曲げられたものである。
さらに、図示下側の突出部53cを端部520側にあらかじめ折り曲げておき端部520の外側に接触させる(第5の工程)。これにより、コアプレート5aにおいてチューブ2の並び方向に対する直交方向他方側の凸凹を減らすことができる。
以上により、コアプレート5aにおいてチューブ2の並び方向に対する直交方向の凸凹を減らすことができる。このため、ラジエータ1等の運搬時などに他の物体に引っかけることを防止できる。
(第5の実施形態)
上述の第2実施形態では、側壁部53から突出する接合部を用いて、側壁部51と側壁部53とを接合したが、これに代えて、側壁部51(52)から突出する接合部を用いて、側壁部51(52)と側壁部53とを接合する。
本実施形態のコアプレート5aの展開図を図15(a)に示し、コアプレート5aの正面図を図15(b)に示す。
図15(a)に示すように、コアプレート5aには、第2の接合部としての接合部515、525が設けられている。接合部515は、突出部51からチューブ2の並び方向一方側に突出している。接合部525は、突出部52からチューブ2の並び方向一方側に突出している。
接合部515は、突出部51の長手方向端部が折り曲げられたものであり、接合部525は、突出部51の長手方向端部が折り曲げられたものである。なお、突出部51は、上述の如く、折り曲げる前の側壁部51を構成している。突出部52は、上述の如く、折り曲げる前の側壁部52を構成している。
まず、本実施形態では、接合部515、525を突出部51、52に対して線S1b、S2bを折り目として側壁部53側に折り曲げる(図15(b)参照)。そして、底壁部50に対して突出部53を折り曲げて側壁部53を形成した後に、底壁部50に対して突出部51、52を折り曲げて側壁部51、52を形成する(第1の工程)。
これにより、接合部515、525は、図15(b)に示すように、側壁部53の外側に配置される。
次に、チューブ2、フィン3等をろう付けにて一体接合する際には、接合部515と突出部53とがろう付けにより接合され、かつ接合部525を突出部53とがろう付けにより接合される(第2の工程)。これにより、ろう付け後に側壁部53が側壁部51、52を支持することができる。このため、側壁部51、52が開くことを抑制できる。
したがって、上述の第2実施形態と同様に、側壁部53が側壁部51、52を支持して側壁部51、52が開くことを抑制できるので、爪部51a、52aと底壁部50との間からヘッダタンク6aの環状端部61が外れることを抑制することができる。
(第6の実施形態)
上述の第1実施形態では、本発明に係る支持部材をサイドプレート4aにより構成した例を示したが、これに代えて、本第6の実施形態では、本発明に係る支持部材をコアプレートにより構成する。
本実施形態のコアプレートの構造を図16に示す。図16は、図15のコアプレートから爪部53bを除いた構成になっており、図16において図15の同一符号のものは、同一のものを示し、その説明を省略する。図16の突出部515aは、図15の突出部515に対応し、図16の突出部525aは、図15の突出部525に対応している。突出部515a、525aは、側壁部53を支持する第3の支持部材を構成するものである。
本実施形態において、突出部515a、525aを側壁部51、52に対して側壁部53側に折り曲げる。そして、底壁部50に対して突出部53を折り曲げて側壁部53を形成した後に、底壁部50に対して突出部51、52を折り曲げて側壁部51、52を形成する。(第1の工程)。
これにより、突出部515a、525aが、図16(b)に示すように、側壁部53を外側から支持できる。
その後、チューブ2、フィン3等をろう付けにて一体接合する際には、突出部515a、525aが側壁部53を支持することになる。ろう付けの際の熱により側壁部53が開くことを抑制できる。
ただし、本実施形態では、側壁部51、52は、上述の第1実施形態と同様に、治具としての針金をコアプレート5a、5bの側壁部51、52に対して巻き付けて、コアプレート5aの側壁51、52を内側に押し付けることが必要である。
(他の実施例)
他の実施例として、図17〜図20に示すように、第1支持部材42aの長手方向端部(すなわち、チューブ2の長手方向の端部)に、一部突出した形状を有する第4の爪部44を設け、第4の爪部44をヘッダタンク6aの環状端部61側に折り曲げ、かしめ固定した構造としてもよい。
図17はラジエータ1の側面図(図1中X矢視図に相当する図)、図18、図19は図17中D−D断面図、図20(a)はコアプレート5aの展開図、図20(b)はコアプレート5aの正面図である。
なお、図17において図3と同一符号は同一のものを示しその説明を省略し、図18、図19において図9と同一符号は同一のものを示しその説明を省略し、図20において図13と同一符号は同一のものを示しその説明を省略する。
図18〜図20に示すように、コアプレート5aの側壁部53には、突起部535が設けられている。突起部535は、線S536(図20(a)参照)を折り目として折り曲げられて、底壁部50の長手方向(図20(b)中右側)に突出している。突起部535には、長穴部535aが設けられている。
第1支持部材42aの第4の爪部44は、突起部535の長穴部535aを貫通した状態で、ヘッダタンク6a側に折り曲げられている。図18は第4の爪部44を折り曲げる前の状態を示し、図19は第4の爪部44を折り曲げた後の状態を示している。
ここで、第4の爪部44とコアプレート5aの溝部57の底壁部との間に、ヘッダタンク6aの環状端部61とシール部材70とが狭持される。このとき、シール部材70が弾性変形により圧縮した状態になり、コアプレート5aの溝部57の底壁部とヘッダタンク6aの環状端部61との間が密閉されることになる。
上述の実施形態では、シール部材70として、ゴム状のシール材(例えばEPDM)を用いた例について説明したが、これに限らず、シール部材70としては、液状のシール材が紫外線により硬化する紫外線硬化樹脂や熱硬化樹脂を用いてもよい。
上述の実施形態では、本発明に係る熱交換器をラジエータに適用した例について説明したが、これに限らず、ヒータコアユニット、エバポレータなどの各種の熱交換器に適用してもよい。ここで、熱交換器内を流れる流体としては、エンジン冷却水に限らず、冷媒等を用いることができる。
本発明に係るラジエータの第1実施形態の構成を示す図である。 図1中Y部分を拡大した図である。 図1中X矢視図である。 図3中A−A断面図である。 図1中B−B断面図である。 図1中のZ矢視図である。 図1のサイドプレート単体を示す図である。 図1のコアプレート単体を示す図である。 図3中C−C断面図である。 図1のコアプレート5aの展開図である。 図1のコアプレートにヘッダタンクを組み付ける状態を示す図である。 本発明の第2実施形態のコアプレートを示す図である。 本発明の第3実施形態のコアプレートを示す図である。 本発明の第4実施形態のコアプレートを示す図である。 本発明の第5実施形態のコアプレートを示す図である。 本発明の第6実施形態のコアプレートを示す図である。 本発明のその他の実施形態のラジエータの側面の一部を示す図である。 図17中D−D断面図である。 図17中D−D断面図である。 その他の実施形態におけるコアプレートを示す図である。
符号の説明
1 チューブ
2 フィン
4a サイドプレート
4b サイドプレート
5a コアプレート
5b コアプレート
6a ヘッダタンク
6b ヘッダタンク
42a 支持部材
42b 支持部材
51 側壁部
52 側壁部
53 側壁部
54 側壁部
51a 爪部
52a 爪部
53a 爪部
54a 爪部

Claims (21)

  1. 積層配置された複数本の金属製のチューブ(2)と、
    前記各チューブの長手方向端部が接続された金属製のコアプレート(5a、5b)と、
    前記コアプレートに組みつけられ、内部を冷却水が通過する樹脂製のヘッダタンク(6a、6b)と、を備える熱交換器であって、
    前記コアプレートは、
    前記チューブの端部が挿通される穴部が形成された底壁部(50)と、
    前記底壁部の長手方向端部において折り曲げられた第1の側壁部(53、54)と、
    前記底壁部から前記第1の側壁部と同じ方向に折り曲げられ、前記底壁部の長手方向に延びる第2の側壁部(51、52)と、
    前記第1の側壁部の外側に配され、前記第1の側壁部の外側への変形を拘束する第1の支持部材(42a、42b)と、を備えることを特徴とする熱交換器。
  2. 前記チューブの積層方向において前記チューブの外側に配されるサイドプレート本体(40)を備え、
    前記第1の支持部材は、前記サイドプレート本体から突出して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記第1の支持部材は、前記コアプレートの外側に弾性変形により曲げられた状態で、前記第1の側壁部を弾性力により押し付けるようになっていることを特徴とする請求項2に記載の熱交換器。
  4. 前記コアプレートは、前記第1の側壁部に設けられ、前記第1の側壁部に対して外側に折り曲げられて前記第1の支持部材を狭持する第2の爪部(53b、54b)を備えることを特徴とする請求項2または3に記載の熱交換器。
  5. 前記第2の爪部は、前記第1の支持部材の先端側に形成された切り欠き部(43a、43b)を貫通した後、外側に折り曲げられていることを特徴とする請求項4に記載の熱交換器。
  6. 2つの第1の爪部(53a、54a)が前記第1の側壁部(53、54)に設けられており、
    前記2つの第1の爪部は、前記第1の側壁部の幅方向に並べられており、
    前記2つの第1の爪部の間に、前記第2の爪部が配置されていることを特徴とする請求項4または5に記載の熱交換器。
  7. 前記コアプレートは、
    前記底壁部(50)の幅方向における前記第1の側壁部(53、54)の端部が折り曲げられ、前記第2の側壁部の内側と接合される第1の接合部(535、536)を備えることを特徴とする請求項2ないし6のいずれか1つに記載の熱交換器。
  8. 前記コアプレートは、
    前記第2の側壁部(51、52)の長手方向端部が折り曲げられ、前記第1の側壁部の外側に接合される第2の接合部(515、525)を備えることを特徴とする請求項2ないし6のいずれか1つに記載の熱交換器。
  9. 前記コアプレートは、
    前記第1の側壁部(53、54)の、前記底壁部(50)の幅方向における端部で折り曲げられ、前記第2の側壁部の外側と接合される第2の支持部材(53c)を備えることを特徴とする請求項2ないし6のいずれか1つに記載の熱交換器。
  10. 前記第2の側壁部の長手方向端部(510、520)が、前記板状部材の板厚分、内側に凹むように形成されていることを特徴とする請求項9に記載の熱交換器。
  11. 前記第1の支持部材の端部に、前記ヘッダタンク側に折り曲げ、前記ヘッダタンクを狭持する第4の爪部(44)が形成されていることを特徴とする請求項1ないし10のうちいずれか1つに記載の熱交換器。
  12. 積層配置された複数本の金属製のチューブ(2)と、
    前記各チューブの長手方向端部が接続された金属製のコアプレート(5a、5b)と、
    前記コアプレートに組みつけられ、内部を冷却水が通過する樹脂製のヘッダタンク(6a、6b)と、を備える熱交換器であって、
    前記コアプレートは、
    前記チューブの端部が挿通される前記穴部が形成された底壁部(50)と、
    前記底壁部から折り曲げられた第1の側壁部(53、54)と、
    前記底壁部の長手方向端部において前記第1の側壁部と同じ方向に折り曲げられた第2の側壁部(51、52)と、
    前記第2の側壁部(51、52)の長手方向端部において折り曲げられ、前記第1の側壁部の外側に接合される第3の支持部材(515a、525a)とを有することを特徴とする熱交換器。
  13. 一列に並べられている複数本の金属製のチューブ(2)と、
    前記複数本のチューブの表面に配置され、かつ前記複数本のチューブの熱交換を促進する熱交換フィン(3)と、
    前記チューブの長手方向に配置され、前記複数本のチューブが挿入される複数の穴部(56)を有する底壁部(50)を備える金属製のコアプレート(5a、5b)と、
    開口部(60a)を有し、この開口部を包むように形成され、前記開口部がコアプレートの底壁部により塞がれている樹脂製のヘッダタンク(6a、6b)と、
    前記複数本のチューブより前記並び方向一方側に配置され、前記複数本のチューブと前記熱交換フィンとを前記並び方向一方側から支えるサイドプレート本体(40)を有するサイドプレート(4a、4b)と、を備える熱交換器の製造方法であって、
    前記底壁部から前記穴部の並び方向一方側に突出する第1の突出部を前記底壁部に対して折り曲げて第1の側壁部(53、54)を形成する第1の工程と、
    前記複数本のチューブ、前記コアプレート、および前記サイドプレート本体をろう付けにより接合する第2の工程と、
    前記コアプレートに対して前記ヘッダタンクを配置する第3の工程と、
    前記第1の突出部から前記穴部の並び方向一方側に突出する第1の爪部(53a、54a)を前記第1の側壁部に対して前記ヘッダタンク側に折り曲げて前記底壁部との間に前記ヘッダタンクを狭持する第4の工程と、
    前記第2の工程に先だって、前記サイドプレート本体から突出して前記サイドプレート本体とともに前記サイドプレートを構成する第1の支持部材(42a、42b)により前記第1の側壁部を支持させる第5の工程と、を有し、
    前記第2の工程では、前記第1の支持部材により前記第1の側壁部を支持して前記ろう付けにより接合する際の熱に基づき前記第1の側壁部が外側に曲がることを抑制した状態で、前記複数本のチューブ、前記コアプレート、および前記サイドプレート本体をろう付けにより接合することを特徴とする熱交換器の製造方法。
  14. 前記第5の工程では、前記第1の支持部材を前記コアプレートの外側に弾性変形により曲げた状態にして前記第1の支持部材の弾性力により前記第1の側壁部を押し付けさせることを特徴とする請求項13に記載の熱交換器の製造方法。
  15. 前記第5の工程では、前記コアプレートの前記第1の突出部から前記並び方向一方側に突出する第2の爪部(53b、54b)を前記第1の側壁部に対して外側に折り曲げて前記第1の支持部材を前記第1の側壁部との間に狭持することを特徴とする請求項13または14に記載の熱交換器の製造方法。
  16. 前記第5の工程では、前記第2の爪部(53b、54b)を外側に折り曲げて、前記第1の支持部材の切り欠き部(43a、43b)内に前記第2の爪部を貫通させることにより、前記第2の爪部により前記第1の側壁部に対する前記第1の支持部材の位置決めを行わせることを特徴とする請求項15に記載の熱交換器の製造方法。
  17. 前記第1の工程では、前記第1の突出部(53、54)から前記並び方向に対する直交方向の一方側に突出する第1の接合部(535、536)を前記第1の側壁部(53、54)に対して内側に折り曲げ、かつ前記底壁部から前記並び方向に対する直交方向の一方側に突出する第2の突出部を前記底壁部に対して折り曲げて第2の側壁部(51、52)を形成し、
    前記第2の工程では、前記第1の接合部(535、536)と前記第2の側壁部(51、52)の内側とをろう付けにより接合し、
    前記第4の工程では、前記第2の突出部から前記穴部の並び方向に対する直交方向の一方側に突出する第3の爪部(51a、52a)を前記第2の側壁部に対して前記ヘッダタンク側に折り曲げて前記底壁部との間に前記ヘッダタンクを狭持することを特徴とする請求項13ないし16のいずれか1つに記載の熱交換器の製造方法。
  18. 前記第1の工程では、前記底壁部から前記並び方向に対する直交方向の一方側突出する第2の突出部を前記底壁部に対して折り曲げて第2の側壁部(51、52)を形成し、かつ前記第2の突出部から前記穴部の並び方向に突出する第2の接合部(515、525)を前記第2の側壁部に対して前記第1の側壁部側に折り曲げ、
    前記第2の工程では、前記第2の接合部と前記第1の側壁部の外側とをろう付けにより接合し、
    前記第4の工程では、前記第2の突出部から前記穴部の並び方向に対する直交方向の一方側に突出する第3の爪部(51a、52a)を前記第2の側壁部に対して前記ヘッダタンク側に折り曲げて前記底壁部との間に前記ヘッダタンクを狭持することを特徴とする請求項13ないし16のいずれか1つに記載の熱交換器の製造方法。
  19. 前記第1の工程では、前記第1の突出部(53、54)から前記並び方向に対する直交方向の一方側に突出する第2の支持部材(53c)を折り曲げて、前記底壁部から前記並び方向に対する直交方向の一方側に突出する第2の突出部を前記底壁部に対して折り曲げて第2の側壁部(51、52)を形成し、前記底壁部から前記第1の突出部を前記底壁部に対して折り曲げて、前記第2の支持部材により前記第2の側壁部を外側から支持させて、
    前記第4の工程では、前記第2の突出部から前記並び方向に対する直交方向の一方側に突出する第3の爪部(51a、52a)を前記第2の側壁部に対して前記ヘッダタンク側に折り曲げて前記底壁部との間に前記ヘッダタンクを狭持し、 前記第2の工程では、前記第2の支持部材(53c)が前記第2の側壁部を支持して前記ろう付けによる接合を行う際の熱に基づき前記第2の側壁部が開くことを抑制した状態で、前記ろう付けによる接合を行うことを特徴とする請求項13ないし16のいずれか1つに記載の熱交換器の製造方法。
  20. 前記第1の工程では、前記底壁部と、前記第1、第2の突出部と、前記折り曲げる前の前記第2の支持部材を有する一枚の板状部材を折り曲げて前記第1、第2の側壁部を形成し、
    前記第1の工程に先立って、前記第2の側壁部における前記第1の側壁部側(510、520)を、前記板状部材の板厚分、内側に凹ませて、かつ前記第2の支持部材(53c)を前記第1の側壁部に対して折り曲げて前記第2の支持部材(53c)により前記第2の側壁部に外側から接触させることを特徴とする請求項19に記載の熱交換器の製造方法。
  21. 一列に並べられている複数本の金属製のチューブ(2)と、
    前記チューブの長手方向に配置され、前記複数本のチューブが挿入される複数の穴部(56)を有する底壁部(50)を備える金属製のコアプレート(5a、5b)と、
    開口部(60a)を有し、この開口部を包むように形成され、前記開口部がコアプレートの底壁部により塞がれている樹脂製のヘッダタンク(6a、6b)と、を備える熱交換器の製造方法であって、
    前記底壁部から前記穴部の並び方向一方側に突出する第1の突出部を前記底壁部に対して折り曲げて第1の側壁部(53、54)を形成するとともに、前記底壁部から前記並び方向に対する直交方向の一方側に突出する第2突出部を前記底壁部に対して折り曲げて第2の側壁部(51、52)を形成する第1の工程と、
    前記複数本のチューブ、および前記コアプレートをろう付けにより接合する第2の工程と、
    前記コアプレートに対して前記ヘッダタンクを配置する第3の工程と、
    前記第1の突出部から前記穴部の並び方向一方側に突出する第1の爪部(53a、54a)を前記第1の側壁部に対して前記ヘッダタンク側に折り曲げ、かつ前記第2の突出部から前記並び方向に対する直交方向の一方側に突出する第3の爪部(51a、52a)を前記第2の側壁部に対してヘッダタンク側に折り曲げることにより、前記第1、第3の爪部と前記底壁部との間に前記ヘッダタンクを狭持する第4の工程と、
    前記第1の工程に先だって、前記第2の突出部から前記並び方向一方側に突出する第3の支持部材(515a、525a)を前記第1の側壁部側に折り曲げて前記第1の側壁部をその外側から支持させる第5の工程と、を有し、
    前記第2の工程では、前記第1の支持部材により前記第1の側壁部を支持して、前記ろう付けにより接合する際の熱に基づき前記第1の側壁部が外側に曲がることを抑制した状態で、前記複数本のチューブ、および前記コアプレートをろう付けにより接合することを特徴とする熱交換器の製造方法。
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