JP2009221996A - ディーゼルエンジンの過給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ディーゼルエンジンの始動時に燃料の着火性を高めることを可能にし、未燃焼燃料がエンジン外に排出されるのを防止又は抑制することを可能にする手段を提供する。
【解決手段】エンジンDEにおいては、排気ターボ過給機19のタービン19bの下流で共通排気通路26に第2電動過給機29が配設されている。第2電動過給機29は、共通排気通路26内に配置された翼形状がアキシャル型のコンプレッサ29aと、該コンプレッサ29aを回転駆動するモータ29bとを備えている。コンプレッサ29aは正回転するときにはそれより下流側の排気ガスを加圧し、逆回転するときには上流側の排気ガスを加圧する。エンジンDEの冷間始動時には、コンプレッサ29aが逆回転させられ、これにより排気圧力が高くなり、燃料の着火性が高められ、かつ未燃焼燃料がエンジン外に排出されるのが防止又は抑制される。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動過給機を備えた圧縮自己着火式のディーゼルエンジンの過給装置に関するものである。
ディーゼルエンジンは、熱効率が高く燃費性能が高いので、地球温暖化の一因である二酸化炭素の排出量を少なくすることができ、また耐久性及び信頼性が高いので、自動車用のエンジンとして広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。そして、ディーゼルエンジンでは、燃料室内に吸入した空気をピストンで断熱圧縮してこの空気を燃料の着火温度以上に昇温させ、燃料をこの高温の空気中に噴射し、自己着火により燃焼させるようにしている。
特開2003−269203号公報(段落[0019]、図1)
しかしながら、かかるディーゼルエンジンでは、エンジン始動時、とくに冷機状態からのエンジン始動時すなわち冷間始動時には、燃焼室の周囲が低温であるので、燃焼室内で断熱圧縮された高温の空気の熱エネルギの一部が周囲に逃げ、燃焼室内の空気の温度が燃料の着火温度まで上昇せず、燃料が自己着火しないことがある。この場合、未燃焼燃料がエンジン外に排出されて大気汚染の原因となり、また燃料の逸失により燃費性が低下するといった問題が生じる。とくに、近年、ディーゼルエンジンは、その軽量化を図るために圧縮比が比較的低く設定される傾向があるが、圧縮比を低くすると、断熱圧縮による燃焼室内の空気の温度上昇幅が小さくなるので、エンジン始動時における燃料の着火性がさらに悪くなる。
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたものであって、ディーゼルエンジンの始動時、とくに冷間始動時に、燃料の着火性を高めることを可能にし、あるいは未燃焼燃料がエンジン外に排出されるのを防止又は抑制することを可能にし、ひいてはエミッション性能及び燃費性能を高めることを可能にする手段を提供することを解決すべき課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明に係る圧縮自己着火式のディーゼルエンジンの過給装置は、排気通路に配設され、排気ガスの流れ方向にみて上流側(以下「排気上流側」という。)を加圧することが可能な電動過給機と(下流側を加圧することができるか否かは問わない)、エンジン始動時に電動過給機を、排気上流側を加圧するように作動させて排気圧力を上昇させる電動過給機制御手段とを備えていることを特徴とするものである。
本発明に係るディーゼルエンジンの過給装置においては、電動過給機は、正回転したときに排気ガスの流れ方向にみて下流側(以下「排気下流側」という。)を加圧する一方、逆回転したときに排気上流側を加圧するコンプレッサを有するアキシャル型の電動過給機であるのが好ましく、この場合電動過給機制御手段が、エンジン始動時にコンプレッサを逆回転させるよう構成されているのが好ましい。
本発明に係るディーゼルエンジンの過給装置においては、エンジン始動時のエンジン回転数を検出する回転数検出手段が設けられ、電動過給機制御手段が、エンジン始動時に、回転数検出手段によって検出されたエンジン回転数の上昇に応じて電動過給機の作動回転数を上昇させるよう構成されているのが好ましい。
本発明に係るディーゼルエンジンの過給装置においては、エンジン温度を検出するエンジン温度検出手段が設けられ、電動過給機制御手段が、エンジン始動時に、エンジン温度検出手段によって検出されたエンジン温度が低い時(冷間始動時)にのみ電動過給機を作動させるよう構成されているのが好ましい。
本発明に係るディーゼルエンジンの過給装置においては、排気ターボ過給機が設けられ、電動過給機が、排気ガスの流れ方向にみて排気ターボ過給機のタービンより下流側の排気通路に配設されているのが好ましい。
本発明に係るディーゼルエンジンの過給装置においては、電動過給機より排気上流側の排気通路と吸気通路とを接続するEGR通路と、該EGR通路に配設されたEGR制御弁とが設けられ、電動過給機制御手段が、エンジン始動時にEGR制御弁を開弁させるよう構成されているのが好ましい。
本発明に係るディーゼルエンジンの過給装置によれば、エンジン始動時に電動過給機の加圧により排気圧力が上昇するので、燃焼室内(気筒内)の圧縮圧力ひいては燃料噴射時における燃焼室内の空気の温度を高めることができ、燃料の着火性を高めることができる。また、エンジン始動時に燃料が着火しなかったときでも、排気圧力が高いので、未燃焼燃料を含む空気が燃焼室から排気通路に排出されるのが抑制され、また一旦は排気通路に排出された未燃焼燃料を含む空気が燃焼室に押し戻される。このため、未燃焼燃料のエンジン外への排出を防止又は抑制することができる。かくして、ディーゼルエンジンのエミッション性能及び燃費性能を高めることができる。
本発明に係るディーゼルエンジンの過給装置において、電動過給機としてアキシャル型の電動過給機が用いられている場合は、エンジン始動後に、適宜にコンプレッサを正回転させることにより下流側を加圧することができる。したがって、例えば下流側に配設されたパティキュレートフィルタが高温となった場合、コンプレッサを正回転させることによりパティキュレートフィルタを流れる排気ガスの量を多くして、該パティキュレートフィルタを冷却することができる。なお、エンジン始動時には、コンプレッサが逆回転させられ、排気圧力が高くなり、燃料の着火性が高められ、かつ、未燃焼燃料のエンジン外への排出が防止又は抑制される。
本発明に係るディーゼルエンジンの過給装置において、エンジン始動時に、エンジン回転数の上昇に応じて電動過給機の作動回転数が上昇させられる場合は、クランキング回転数の上昇に伴い、燃焼室内の圧力(気筒内圧力)の上昇に応じて排気圧力を上昇させることができる。このため、電動過給機の電気エネルギの消費量を抑制しつつ、燃料の着火性を高めることができ、かつ、未燃焼燃料のエンジン外への排出を防止又は抑制することができる。
本発明に係るディーゼルエンジンの過給装置において、エンジン始動時におけるエンジン温度が低い時にのみ、すなわち冷間始動時にのみ電動過給機が作動させられる場合は、電動過給機の不必要な駆動を回避して電気エネルギの消費量を抑制しつつ、燃料の着火性を高めることができ、かつ、未燃焼燃料のエンジン外への排出を防止又は抑制することができる。
本発明に係るディーゼルエンジンの過給装置において、電動過給機が排気ターボ過給機のタービンより排気下流側の排気通路に配設されている場合は、タービンによって温度が低下させられた排気ガスが電動過給機に流入するので、電動過給機にかかる熱負荷が低減されてその過熱が防止され、電動過給機の耐久性が高められる。
本発明に係るディーゼルエンジンの過給装置において、エンジン始動時に、電動過給機により排気圧力が高められ、かつEGR制御弁が開弁される場合は、排気通路に排出された未燃焼燃料を、EGR通路を介して吸気系に流入させ、この未燃焼燃料を燃焼室で燃焼させることができる。このため、未燃焼燃料のエンジン外への排出を、より有効に抑制することができる。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を具体的に説明する。図1は、本発明に係る過給装置を備えた直噴式のディーゼルエンジンDE(以下、略して「エンジンDE」という。)のシステム構成を示している。なお、エンジンDEは多気筒(例えば、4気筒、6気筒…)エンジンであるが、図1では1つの気筒のみを示し、他の気筒の図示は省略している。
図1に示すように、エンジンDEにおいては、吸気弁1が開かれたときに、吸気ポート2から燃焼室3内に燃料燃焼用の空気が吸入される(以下、この空気を「吸入空気」という。)。この燃焼室3内の吸入空気は、ピストン4によって断熱圧縮されて高圧状態となり、かつ、通常は燃料の着火温度より高温となる。そして、圧縮行程上死点付近で、燃料噴射弁5から燃焼室3内に燃料(軽油等)が噴射され、この燃料は自己着火して燃焼する。燃焼により生じたガスすなわち排気ガスは、排気弁6が開かれたときに排気ポート7に排出される。なお、図示していないが、燃料は、燃料タンクからコモンレールを介して高圧で燃料噴射弁5に供給される。
これらの一連の動作が繰り返され、ピストン4はシリンダ8内でシリンダ軸方向に往復運動を繰り返す。このピストン4の往復運動は、コネクチングロッド9、クランクアーム(図示せず)、クランクピン(図示せず)等を備えたリンク機構により、クランクシャフト10の回転運動(トルク)に変換される。クランクシャフト10の回転運動は、エンジン出力として取り出され、図示していないが、エンジンDEを搭載している車両を駆動するとともに、オルタネータやエアコンなどの補機を駆動する。エンジンDEは、イグニッションスイッチ62(図3参照)の操作ないしは出力信号に従って始動されるときには、エンジンスタータ11によって駆動(クランキング)される。なお、図示していないが、クランクシャフト10の駆動力は、変速機、ファイナルギヤ等を介して駆動輪に伝達される。
エンジンDEにおいて、吸気弁1は、吸気弁開閉カム機構12によって所定のタイミングで開閉される。そして、吸気弁開閉カム機構12に対して、電磁式の吸気弁カム制御装置13(VVT:可変バルブタイミング制御装置)が設けられている。この吸気弁カム制御装置13は、コントロールユニットCからの制御信号に従って、吸気弁開閉カム機構12を介して、吸気弁1の開閉タイミングを進角させ又は遅角させることができる。
他方、排気弁6は、排気弁開閉カム機構14によって所定のタイミングで開閉される。そして、排気弁開閉カム機構14に対して、電磁式の排気弁カム制御装置15(VVT)が設けられている。この排気弁カム制御装置15は、コントロールユニットCからの制御信号に従って、排気弁開閉カム機構14を介して、排気弁6の開閉タイミングを進角させ又は遅角させることができる。
エンジンDEの各気筒の燃焼室3に吸入空気を供給する吸気系(吸気システム)には、全気筒に共通な単一の共通吸気通路16が設けられている。共通吸気通路16の先端(上流端)は大気に開放され、その先端部近傍には、吸入空気の流れ方向にみて上流側から順に、吸入空気中のダスト等を除去するエアクリーナ(図示せず)と、吸入空気の流量を検出するエアフローセンサ17(図3参照)とが設けられている。
さらに、共通吸気通路16には、吸入空気の流れ方向にみて上流側から順に、コントロールユニットCによって弁開度(すなわち、共通吸気通路16の流路断面積)が制御される電磁式の吸気制御弁18と、排気ターボ過給機19のブロワ19a(コンプレッサ)と、空冷式のインタークーラ20とが設けられている。ここで、ブロワ19a(排気ターボ過給機19)は、吸入空気を加圧・圧縮してエンジンDEを過給する。また、インタークーラ20は、ブロワ19aの加圧・圧縮(ほぼ断熱圧縮)により温度が上昇した吸入空気を冷却する。
共通吸気通路16は、インタークーラ20の下流側で第1分岐吸気通路16aと第2分岐吸気通路16bとに分岐し、分岐部よりやや下流で両分岐吸気通路16a、16bは集合して再び単一の共通吸気通路16となっている。そして、第1分岐吸気通路16aには第1電動過給機21が設けられている。この第1電動過給機21は、第1分岐吸気通路16a内に配設されたコンプレッサ21aと、バッテリ(図示せず)又はオルタネータ(図示せず)から電力が供給されコンプレッサ21aを回転駆動するモータ21b(電動機)とを有している。他方、第2分岐吸気通路16bには、該第2分岐吸気通路16bを開閉する逆止弁22が設けられている。ここで、逆止弁22は、第1電動過給機21(コンプレッサ21a)が駆動されているときには第2分岐吸気通路16bを閉じ、第1電動過給機21が停止しているときには第2分岐吸気通路16bを開く。
第1電動過給機21は、主として加速時における排気ターボ過給機19の動作遅れすなわちターボラグを補って、エンジンDEないしはこれを搭載している車両の加速性を高めるために設けられている。しかしながら、第1電動過給機21はエンジンDEにとって必須のものではなく、省略してもよい。なお、第1電動過給機21を省略する場合は、第1分岐吸気通路16a、第2分岐吸気通路16b及び逆止弁22を設ける必要はない。
第1分岐吸気通路16aと第2分岐吸気通路16bとの集合部より下流側において、共通吸気通路16の下流端は、吸入空気の脈動を減衰させてその流れを安定させるサージタンク23に接続されている。サージタンク23には、各気筒の燃焼室3に個別に吸入空気を供給する複数の独立吸気通路24が接続され、これらの独立吸気通路24の下流端は、それぞれ対応する気筒の吸気ポート2に接続されている。なお、サージタンク23には、吸入空気の圧力を検出する吸気圧センサ25が設けられている。
また、エンジンDEには、各燃焼室3から排出された排気ガスを大気中に排出する排気系(排気システム)が設けられ、この排気系には、各気筒に共通な単一の共通排気通路26が設けられている。ただし、排気ガスの流れ方向にみて、上流端近傍部(排気マニホールド)では、排気系は気筒毎に分岐して、対応する気筒の排気ポート7に接続されている。そして、共通排気通路26には、排気ガスによって駆動される排気ターボ過給機19のタービン19bが設けられている。
排気ターボ過給機19は、多数の可動ベーン27によりタービン19bへの排気ガスの通路断面積を変化させることができる可変容量機構を備えた可変容量式過給機(VGT)である。これらの可動ベーン27の角度ないし向きは、可動ベーンアクチュエータ28によって制御される。そして、コントロールユニットCは、可動ベーンアクチュエータ28と可動ベーン27とを介して、排気ガスの通路断面積を変化させ、タービン19b(排気ターボ過給機19)の回転数すなわちブロワ19aの回転数、ひいては過給圧を制御する。なお、排気ターボ過給機19の可変容量機構の具体的な構造及び機能は、後で説明する(図2参照)。
排気ガスの流れ方向にみてタービン19bのやや下流側において、共通排気通路26にはアキシャル型の第2電動過給機29が設けられている。この第2電動過給機29は、共通排気通路26内に配設されたコンプレッサ29aと、バッテリ(図示せず)又はオルタネータ(図示せず)から電力が供給されコンプレッサ29aを回転駆動するモータ29b(電動機)とを備えている。モータ29bは、その電力入力端子に印加する電圧の極性(正負)を切り替えることにより、回転方向を正回転方向と逆回転方向とに切り替えることができるようになっている。したがって、モータ29bによって回転駆動されるコンプレッサ29aも、その回転方向を正回転方向と逆回転方向とに切り替えることができる。
第2電動過給機29のコンプレッサ29aは、翼形状がアキシャル型であるコンプレッサであり、その回転方向を正方向と逆方向に切り替えることにより、双方向の加圧ないしは過給を行うことができる。したがって、第2電動過給機29は、モータ29b及びコンプレッサ29aが正回転しているときには、排気ガスの流れ方向にみてコンプレッサ29aより下流側の排気ガスを加圧(過給)し、逆回転しているときには排気ガスの流れ方向にみてコンプレッサ29aより上流側の排気ガスを加圧(過給)する。つまり、第2電動過給機29は、モータ29bへの印加電圧の極性を切り替えることにより、排気ガスを加圧ないしは吐出する方向を切り替えることができるようになっている。
このように、第2電動過給機29(コンプレッサ29b)が排気ターボ過給機19のタービン19bより下流側で共通排気通路26に配設されているので、タービン19bによって温度が低下させられた排気ガスが第2電動過給機29に流入する。このため、第2電動過給機29ないしそのコンプレッサ29aにかかる熱負荷が低減されてその過熱が防止される。したがって、第2電動過給機29ないしはそのコンプレッサ29aの耐久性が高められる。
共通排気通路26には、排気の流れ方向にみて第2電動過給機29のコンプレッサ29aより下流側に、排気ガスを浄化する排気ガス浄化触媒30と、煤(パティキュレート)を捕集するパティキュレートフィルタ31(DPF)とを備えた排気ガス浄化装置32が設けられている。なお、排気ガス浄化触媒30は、HC及びCOを酸化して浄化する酸化触媒(例えば、白金、ロジウム、パラジウム等からなる触媒)と、NOxを還元して浄化する還元触媒(白金、バリウム等からなる触媒)とが、例えばゼオライト等からなるサポート材に担持されたものである。また、パティキュレートフィルタ31に捕集された煤は、適宜に、例えばパティキュレートフィルタ31の前後の差圧が設定値を超えたときに、排気ガス浄化触媒31が高温化する運転状態とすることにより、例えば膨張行程で燃料噴射を行うことにより、燃焼させられて除去される。
排気ガスの流れ方向にみて、排気ガス浄化触媒30とパティキュレートフィルタ31との間の部位と、パティキュレートフィルタ31より下流側の部位とには、それぞれ、第1温度センサ33と第2温度センサ34とが設けられている。ここで、第1温度センサ33は、排気ガス浄化触媒30を出た排気ガスすなわちパティキュレートフィルタ31に入る排気ガスの温度を検出する。また、第2温度センサ34は、パティキュレートフィルタ31を出た排気ガスの温度を検出する。
さらに、共通排気通路26には、パティキュレートフィルタ31ないしは第2温度センサ34より下流側に、該共通排気通路26を開閉する排気開閉弁35が設けられている。なお、排気開閉弁35の弁開度(すなわち、共通排気通路26の通路断面積)は、コントロールユニットCによって制御される。
また、エンジンDEには、燃料の燃焼に起因するNOxの発生量を低減することを主な目的として、共通排気通路26のタービン上流の比較的高圧の排気ガスの一部を、EGRガスとして吸気系に還流させる高圧EGR装置36が設けられている。この高圧EGR装置36には、EGRガス流路となる高圧EGR通路37が設けられている。ここで、EGRガスの流れ方向にみて高圧EGR通路37の上流端は、排気ガスの流れ方向にみてタービン19bより上流側の部位で共通排気通路26に接続されている。他方、EGRガスの流れ方向にみて高圧EGR通路37の下流端はサージタンク23に接続されている。そして、高圧EGR通路37には、EGRガスの流れ方向にみて上流側から順に、高温(例えば、600〜800℃)のEGRガスを冷却する水冷式の高圧EGRクーラ38と、EGRガスの供給量を制御する高圧EGR制御弁39とが設けられている。
さらに、エンジンDEには、燃料の燃焼に起因するNOxの発生量を低減することを主な目的として、共通排気通路26のパティキュレートフィルタ31下流の比較的低圧かつ低温の排気ガスの一部を、EGRガスとして吸気系に還流させる低圧EGR装置41が設けられている。この低圧EGR装置41には、EGRガスの流路となる低圧EGR通路42が設けられている。ここで、EGRガスの流れ方向にみて低圧EGR通路42の上流端は、パティキュレートフィルタ31と排気開閉弁35との間の部位で共通排気通路26に接続されている。他方、EGRガスの流れ方向にみて低圧EGR通路42の下流端は、吸気制御弁18とブロワ19aとの間の部位で共通吸気通路16に接続されている。そして、低圧EGR通路42には、EGRガスの流れ方向にみて上流側から順に、EGRガスを冷却する空冷式の低圧EGRクーラ43と、EGRガスの供給量を制御する低圧EGR制御弁44とが設けられている。
次に、図2を参照しつつ、可変容量式過給機(VGT)である排気ターボ過給機19の可変容量機構の具体的な構造及び機能を説明する。図2は、排気ターボ過給機19のタービン19bの断面図である。図2に示すように、タービン19bは、タービン室52を有し、このタービン室52内には、矢印Dで示す方向に排気ガスが流入する。タービン室52内において、排気ガスが流入する側、すなわち排気入口側には、タービン翼53を取り囲むように複数の可動ベーン27が配置されている。これらの可動ベーン27は、それぞれ、軸55の回りに回動可能であり、これらの可動ベーン27はその回動により角度ないし向きが変化するようになっている。
ここで、図2中に実線で示されているように、可動ベーン27を、互いに近接するように、すなわち可動ベーン27がタービン翼53の円周方向により近い向きで延びるようにすれば、各可動ベーン27間に形成されるノズル54の開度(以下「ベーンノズル開度」という。)が小さくなる。とくに、エンジン回転数が低いときにベーンノズル開度を小さくすると、排気ガスの流速が高くなり、さらに排気ガスの流れがタービン19bの接線方向(円周方向)に向くので、過給効率が高くなる。ただし、この場合、エンジンDEの排圧(排気ガスの圧力)は上昇する。
また、図2中に仮想線(二点鎖線)で示されているように、可動ベーン27を、互いに離反するように、すなわち可動ベーン27がタービン翼53の半径方向により近い向きで延びるようにすれば、ベーンノズル開度が大きくなる。とくに、エンジン回転数が高いときに開度を大きくすると、排気ガスの流量をより大きくすることができるので、過給効率が高くなる。コントロールユニットCは、これらの可動ベーン27の角度ないし向きすなわちベーンノズル開度を、可動ベーンアクチュエータ28を介して、全閉から全開まで制御するようになっている。
以下、エンジンDEの制御システムを説明する。
図3に示すように、エンジンDEには、その運転状態に関する各種情報を収集するために種々のセンサが設けられている。すなわち、前記のエアフローセンサ17、吸気圧センサ25、第1温度センサ33及び第2温度センサ34のほかに、さらに、クランクシャフト10の回転数(エンジン回転数)を検出するエンジン回転数センサ56、クランク角を検出するクランク角センサ57、エンジンDEの冷却水温度(エンジン水温)を検出するエンジン水温センサ58、アクセルペダルの開度(アクセル開度)を検出するアクセル開度センサ59、吸入空気の温度を検出する吸気温センサ60及び燃焼室3内の圧力(気筒内圧力)を検出する気筒内圧力センサ61が設けられている。これらの各センサの検出信号は、エンジンDE等の制御情報としてコントロールユニットCに入力される。
コントロールユニットCは、課題を解決するための手段の欄に記載された「電動過給機制御手段」を含む、エンジンDEないしはその付属機器の総合的な制御手段である。詳しくは図示していないが、コントロールユニットCは、制御信号の入出力を行う入出力部(インターフェース)、データや制御情報等を記憶する記憶部(ROM、RAM等)、各種演算処理を行う中央処理装置(CPU)、タイマ、カウンタ等を備えたコンピュータである。
そして、コントロールユニットCは、前記各センサによって検出された各種データとイグニッションスイッチ62の出力信号とに基づいて、燃料噴射弁5、吸気弁カム制御装置13、排気弁カム制御装置15、吸気制御弁18、第1電動過給機21、逆止弁22、可動ベーンアクチュエータ28、第2電動過給機29、排気開閉弁35、高圧EGR制御弁39、低圧EGR制御弁44等を制御ないしは駆動することにより、燃料噴射制御、EGR制御、過給圧制御、パティキュレートフィルタ31の再生制御等の普通のエンジン制御を行うようになっている。
さらにコントロールユニットCは、主としてエンジンDEの冷間始動時に燃料の着火性を高め、あるいは未燃焼燃料の排出を防止又は抑制するための第2電動過給機29並びに高圧EGR制御弁39及び低圧EGR制御弁44の制御(以下「電動過給機制御」という。)を行うようになっている。しかしながら、普通のエンジン制御については、その制御手法は当業者にはよく知られており、またこのような普通のエンジン制御は本発明の要旨とするところでもないので、その説明を省略する。
以下、図4に示すフローチャートに従って、コントロールユニットCによって実行される、本発明に係る電動過給機制御の制御手順を具体的に説明する。図4に示すように、この電動過給機制御においては、制御が開始されると(スタート)、まずステップS1で、各センサ17、25、33、34、56〜61によって検出された物性値ないしは検出値に対応する各種信号が読み込まれる。
次に、ステップS2で、イグニッションスイッチ62の出力信号に基づいて、エンジンDEが始動中であるか否か、すなわちクランキング中であるか否かが判定される。ここで、エンジンDEが始動中であると判断された場合は(YES)、ステップS3で、エンジン水温に基づいて、エンジンDEが冷機状態(冷間)であるか否か、すなわち冷間始動時であるか否かが判定される。例えば、エンジン水温が20℃以下、あるいは30℃以下であればエンジンDEが冷機状態であると判定される。
そして、エンジンDEが冷機状態であると判定された場合、すなわち冷間始動時であると判定された場合は(YES)、ステップS4〜S9で、エンジン始動時における燃料の着火性の向上ないしは未燃焼燃料の排出の防止又は抑制を図るための制御ルーチン(以下「エンジン始動時制御ルーチン」という。)が実行される。また、ステップS2でエンジンDEが始動中でないと判定された場合(NO)、又はステップS3でエンジンDEが冷機状態でないと判定された場合は(NO)、ステップS10〜S15で通常時用の制御ルーチン(以下「通常時制御ルーチン」という。)が実行される。
エンジン始動時制御ルーチンが実行される場合は、まずステップS4で、エンジン始動時におけるエンジン回転数すなわちクランキング回転数に応じた回転数で、第2電動過給機29のコンプレッサ29aが逆回転させられる。なお、第2電動過給機29がすでに逆回転している場合は、逆回転状態が維持される。この場合、コンプレッサ29aは、排気ガスの流れ方向にみてコンプレッサ29aより上流側の排気ガスを加圧ないしは過給する。これにより排気圧力が上昇し、この高い排気圧力は排気弁6が開かれたときに燃焼室3内に作用する。このため、排気行程において、燃焼室3内の排気ガスの共通排気通路26への排出が抑制又は抑止され、排気ガスの一部又は全部が燃焼室3内に留められる。したがって、エンジンDEの圧縮比が比較的低く設定されていても(例えば、15〜17)、排気側からの過給により、理論圧縮比を高くすることができる。
かくして、燃焼室3内の圧縮圧力ひいては燃料噴射時における燃焼室内の空気の温度が高められ、燃料の着火性が高められる。また、たとえ燃料が着火しなかったときでも、排気圧力が高いので、未燃焼燃料を含む吸入空気(ないしは、燃焼していない排気ガス)が燃焼室3から共通排気通路26に排出されるのが抑制され、あるいは一旦は共通排気通路26に排出された未燃焼燃料を含む吸入空気ないしは排気ガスの一部が燃焼室3内に押し戻されるので、未燃焼燃料を含む吸入空気ないしは排気ガスの共通排気通路26への排出を抑制することができる。
なお、第2電動過給機29の制御は、モデルベース制御と指圧フィードバック制御とによって行われる。ここで、共通排気通路26(排気マニホールド)内の圧力の算出は、モデルにより各気筒内のκ(カッパ)を算出することにより行われる。この制御では、気筒内残留燃料の燃焼に必要な空気量を確保するとともに、未着火時における不要燃料噴射を抑制するようにしている。
続いて、ステップS5で高圧EGR制御弁39が開かれるとともに、ステップS6で低圧EGR制御弁44が閉じられる。このように、高圧EGR制御弁39が開かれるので、第2電動過給機29のコンプレッサ29aによって加圧されたコンプレッサ上流の共通排気通路26内の排気ガスは、高圧EGR通路37を通ってサージタンク23に流入し、コンプレッサ29aより下流側へは流れない。このため、たとえ燃料が着火しなかったときでも、未燃焼燃料を含んでいる吸入空気ないしは排気ガスはサージタンク23に流入した後、再び燃焼室3に供給され、未燃焼燃料は燃焼室3内で燃焼する。したがって、未燃焼燃料を含む吸入空気ないしは排気ガスが、コンプレッサ29aより下流側に排出されるのをほぼ防止することができる。なお、この場合、低圧EGR制御弁44が閉じられているので、低圧EGR装置41による排気ガスの還流(EGRガスの供給)は行われない。
次に、ステップS7で、気筒内圧力センサ61によって検出される燃焼室3内の圧力(気筒内圧力)に基づいて、燃焼室3内に噴射された燃料が着火したか否かが判定される。燃料が着火して燃焼すれば、燃焼室3内の圧力が急上昇するので、例えば、燃焼室3内の圧力が圧縮上死点における吸入空気の圧縮圧よりやや高いしきい値を超えれば、燃料が着火したと判定することができる。なお、燃料の着火を、気筒内圧力センサ61以外のセンサ、例えば光センサを用いて検出するようにしてもよい(火炎の発生を検出する)。
ステップS7で、燃焼室3内に噴射された燃料が着火していると判定された場合は(YES)、ステップS8で第2電動過給機29が停止させられるとともに、ステップS9で高圧EGR制御弁39が閉じられる。つまり、エンジン始動時制御ルーチンが終了する。燃料が一旦着火すれば、その燃焼熱により燃焼室3の周囲の温度が上昇し、次のサイクルでは、燃焼室3に噴射される燃料はほぼ確実に自己着火すると予測されるので、このように燃料が着火していると判定された場合は、エンジン始動時制御ルーチンを終了するようにしている。この後、ステップS1に復帰する(リターン)。なお、ステップS7で、燃焼室3内に噴射された燃料が着火していないと判定された場合は(NO)、まだエンジン始動時制御ルーチンを終了することはできないので、ステップS8〜S9をスキップして、ステップS1に復帰する(リターン)。
このように、このエンジン始動時制御ルーチンでは、第2電動過給機29の作動はクランキング時のみとし、初爆が確認されれば停止するようにしている。また、逆回転時の圧力の制御は、基本的に排気ターボ過給機19のタービン19bが逆回転しない程度、すなわち排気を抑制する程度で十分であり、極冷間時(例えば、−30℃以下)でない限り、極端な加圧は不要である。すなわち、通常のエンジン始動時に排気ターボ過給機19が仕事をすることはないので、排気ターボ過給機19が停止状態を保持することができれば、吸気に関して何ら不具合は発生しない。また、第2電動過給機29の電力消費量(作動時間)も最小限で済む。
他方、通常時制御ルーチンが実行される場合は、ますステップS10で、パティキュレートフィルタ31(DPF)の温度が、予め設定された過熱基準温度α以上であるか否かが判定される。この過熱基準温度αは、これ以上の温度ではパティキュレートフィルタ31が熱劣化を起こすなどして不具合が生じるおそれのある温度、例えば700℃あるいは750℃に設定される。
ステップS10でパティキュレートフィルタ31の温度が過熱基準温度α以上であると判定された場合は(YES)、ステップS11で第2電動過給機29のコンプレッサ29aが所定の回転数、例えば最大回転数(例えば、50000rpm)で正回転させられる。なお、第2電動過給機29がすでに正回転している場合は、正回転状態が維持される。このとき、コンプレッサ29aは、排気ガスの流れ方向にみてコンプレッサ29aより上流側の排気ガスを吸引して下流側に吐出する。したがって、パティキュレートフィルタ31を流れる排気ガスの流量が増加し、これによりパティキュレートフィルタ31が冷却されてその過熱が防止される。このため、パティキュレートフィルタ31の耐久性が高められる。他方、ステップS10でパティキュレートフィルタ31の温度が過熱基準温度α未満であると判定された場合は(NO)、パティキュレートフィルタ31を冷却する必要はないので、ステップS12で第2電動過給機29の作動が停止させられる。なお、第2電動過給機29が元々停止している場合は、停止状態が維持される。
このようにステップS110又はステップS12で、第2電動過給機29が作動又は停止させられた後、ステップS13でエンジンDEが冷機状態(冷間)であるか否かが判定される。そして、エンジンDEが冷機状態(冷間)であると判定された場合は(YES)、ステップS14で高圧EGR制御弁39を制御することにより、高圧EGR装置36によって吸気系への排気ガスの還流すなわちEGRガスの供給が行われる。このように、冷間時に高圧EGR装置36によりEGRガスを供給するのは、冷間時には比較的高温のEGRガスを吸気系に供給して、エンジンDEの昇温を高め、あるいは燃焼室3内における燃料の分散及び燃焼を促進するためである。この後、ステップS1に復帰する(リターン)。
他方、エンジンDEが冷機状態(冷間)でないと判定された場合(NO)、すなわち温間時には、ステップS15で低圧EGR制御弁44を制御することにより、低圧EGR装置41によって吸気系への排気ガスの還流すなわちEGRガスの供給が行われる。このように、温間時に低圧EGR装置41によりEGRガスを供給するのは、比較的低温でありかつインタークーラ20によって冷却されたEGRガスを吸気系に供給して、エンジンDEの出力を高めるためである。この後、ステップS1に復帰する(リターン)。
以上、本発明に実施の形態に係るエンジンDEの過給装置によれば、エンジン始動時に第2電動過給機29の加圧ないしは過給により、燃焼室3内の圧縮圧力ひいては燃料噴射時における燃焼室3内の空気の温度を高めることができ、燃料の着火性を高めることができる。また、エンジン始動時に燃料が着火しなかったときでも、未燃焼燃料を含む吸入空気ないしは排気ガスのエンジン外への排出を防止又は抑制することができ、エンジンDEのエミッション性能及び燃費性能を高めることができる。
本発明の実施の形態に係るディーゼルエンジンのシステム構成を示す模式図である。 図1に示すエンジンの排気ターボ過給機のタービンの側面断面図である。 図1に示すエンジンの制御システムの構成を示すブロック図である。 図1に示すエンジンの電動過給機制御の制御手順を示すフローチャートである。
符号の説明
DE ディーゼルエンジン、C コントロールユニット、1 吸気弁、2 吸気ポート、3 燃焼室、4 ピストン、5 燃料噴射弁、6 排気弁、7 排気ポート、8 シリンダ(気筒)、9 コネクチングロッド、10 クランクシャフト、11 エンジンスタータ、12 吸気弁開閉カム機構、13 吸気弁カム制御装置、14 排気弁開閉カム機構、15 排気弁カム制御装置、16 共通吸気通路、16a 第1分岐吸気通路、16b 第2分岐吸気通路、17 エアフローセンサ、18 吸気制御弁、19 排気ターボ過給機、19a ブロワ、19b タービン、20 インタークーラ、21 第1電動過給機、21a コンプレッサ、21b モータ、22 逆止弁、23 サージタンク、24 独立吸気通路、25 吸気圧センサ、26 共通排気通路、27 可動ベーン、28 可動ベーンアクチュエータ、29 第2電動過給機、29a コンプレッサ、29b モータ、30 排気ガス浄化触媒、31 パティキュレートフィルタ、32 排気ガス浄化装置、33 第1温度センサ、34 第2温度センサ、35 排気開閉弁、36 高圧EGR装置、37 高圧EGR通路、38 高圧EGRクーラ、39 高圧EGR制御弁、41 低圧EGR装置、42 低圧EGR通路、43 低圧EGRクーラ、44 低圧EGR制御弁、52 タービン室、53 タービン翼、54 ノズル、55 可動ベーンの軸、56 エンジン回転数センサ、57 クランク角センサ、58 エンジン水温センサ、59 アクセル開度センサ、60 吸気温センサ、61 気筒内圧力センサ、62 イグニッションスイッチ。

Claims (6)

  1. 圧縮自己着火式のディーゼルエンジンの過給装置であって、
    排気通路に配設され、排気ガスの流れ方向にみて上流側を加圧することが可能な電動過給機と、
    エンジン始動時に上記電動過給機を、排気ガスの流れ方向にみて上流側を加圧するように作動させて排気圧力を上昇させる電動過給機制御手段とを備えていることを特徴とするディーゼルエンジンの過給装置。
  2. 上記電動過給機は、排気ガスの流れ方向にみて、正回転したときに下流側を加圧する一方、逆回転したときに上流側を加圧するコンプレッサを有するアキシャル型の電動過給機であって、
    上記電動過給機制御手段は、エンジン始動時に上記コンプレッサを逆回転させるよう構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のディーゼルエンジンの過給装置。
  3. エンジン始動時のエンジン回転数を検出する回転数検出手段が設けられていて、
    上記電動過給機制御手段は、エンジン始動時に、上記回転数検出手段によって検出されたエンジン回転数の上昇に応じて上記電動過給機の作動回転数を上昇させるよう構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のディーゼルエンジンの過給装置。
  4. エンジン温度を検出するエンジン温度検出手段が設けられていて、
    上記電動過給機制御手段は、エンジン始動時に、上記エンジン温度検出手段によって検出されたエンジン温度が低い時にのみ上記電動過給機を作動させるよう構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のディーゼルエンジンの過給装置。
  5. 排気ターボ過給機が設けられていて、
    上記電動過給機は、排気ガスの流れ方向にみて、上記排気ターボ過給機のタービンより下流側の排気通路に配設されていることを特徴とする、請求項1に記載のディーゼルエンジンの過給装置。
  6. 排気ガスの流れ方向にみて上記電動過給機より上流側の排気通路と吸気通路とを接続するEGR通路と、上記EGR通路に配設されたEGR制御弁とが設けられていて、
    上記電動過給機制御手段は、エンジン始動時に上記EGR制御弁を開弁させるよう構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のディーゼルエンジンの過給装置。
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