JP2009220925A - 用紙反転装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

用紙反転装置及びそれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】反転ローラ対の接触及び離間応答性を向上させ、反転処理の高速化を図ることが可能な用紙反転装置及びそれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】反転ユニット30の離接機構70は、従動ローラ62を回転自在に軸支すると共にシャフト89に回転自在に軸支された可動保持部材85a、85bと、シャフト89から突設され、コイルバネ95a、95bを介して可動保持部材85a、85bと連結される固定部材91と、プランジャ75を有する吸引式のソレノイド74と、プランジャ75とシャフト89の端部89aとを連結する可動レバー97と、を備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、複写機、プリンタ等の両面印刷機能を備えた画像形成装置において、装置本体内で用紙を反転させる用紙反転装置に関するものである。
従来、複写機やプリンタ等の画像形成装置には、1回の操作で用紙の両面に印刷可能な両面印刷機能を備えたものが知られている。この両面印刷機能は、画像形成部にて一方の面にトナー像が転写され、定着部にてトナー像が定着された用紙を、用紙反転装置を用いて用紙を反転させることにより他方の面にも印刷可能にするものであり、用紙反転装置において、この他方の面を印刷可能にする方法としては、用紙の搬送方向を切り替えるスイッチバック方式が提案されている。
スイッチバック方式とは、一方の面に画像が印刷された用紙を反転ローラ対によって所定の反転用搬送路へと搬送し、そこで用紙の搬送を一旦停止させた後、反転ローラ対を逆回転させ用紙を反転用搬送路への進入時とは用紙搬送方向を逆転させて、用紙の搬送を再開するものである。このようなスイッチバック方式を採用した反転ユニットとしては、様々な構成が実用化されている。
一方、このような反転ユニットを用いて両面印刷を行う場合には、反転用搬送路から反転された用紙が完全に送出されないと、次の用紙を反転用搬送路に送出できないため、反転処理の高速化に限界が生じる。そこで、図12及び図13に示すような離接機構を用いて、反転ローラ対の離間応答性を高める方法が提案されている。図12は、従来の離接機構の周辺を示す斜視図であり、図13は、離接機構の動作の状態を図12の左下方から見た概略側面図であって、図13(a)は、従動ローラが反転ローラに圧接された状態を示す図であり、図13(b)は、従動ローラが反転ローラから離間した状態を示す図である。
図12及び図13に示すように、反転ユニット30に配設された離接機構70は、主として反転ローラ61及び従動ローラ62から成る反転ローラ対60、可動ホルダ71、圧接用コイルバネ72、ソレノイド74、可動部材76、離間用コイルバネ77から構成されている。反転ローラ61及び従動ローラ62の回転軸61a、62aは図12及び図13の左右方向に配置されており、従動ローラ62は反転ローラ61よりも上方に配置されている。
可動ホルダ71は、従動ローラ62の回転軸62aを回転自在に軸支しており、この回転軸62a(図13参照)と略平行となるように可動ホルダ71の一端部に挿通された揺動軸71aによって、反転ユニット30に対して揺動可能に支持されている。また、可動ホルダ71の揺動軸71aが設けられた端部と対向する端部には圧接用コイルバネ72が付設されており、この圧接用コイルバネ72によって、可動ホルダ71は揺動軸71aを中心に従動ローラ62が反転ローラ61に圧接される方向へ揺動するように付勢されている。
また、図12に示すように、可動ホルダ71の右側には、所定間隔を隔てて吸引式のソレノイド74が配置されている。ソレノイド74は、左側に出没可能なプランジャ75を備えている。また、可動ホルダ71とソレノイド74との間には、可動部材76が配置されており、可動部材76の上端は軸方向と垂直方向(図13の紙面と垂直方向)に沿って設けられた揺動軸76aに揺動自在に軸支されている。また、可動部材76の下端は、左側に突出する押し上げ部76bを有すると共に、図示しないピンによりプランジャ75の先端と連結されている。
押し上げ部76bは、可動ホルダ71のソレノイド74側の側面に形成された切り欠き部71bと下方から当接できるようになっている。また、プランジャ75に沿ってこの周囲を覆うように離間用コイルバネ77が配置されている。離間用コイルバネ77の両端部は、可動部材76とソレノイド74に固定されており、離間用コイルバネ77は、可動部材76を可動ホルダ71側に付勢している。また、離間用コイルバネ77の荷重は、圧接用コイルバネ72の荷重より大きく設定されている。
これにより、図13(a)に示すように、ソレノイド74を作動させると、プランジャ75はソレノイド74に吸引されて、離間用コイルバネ77の付勢力(図の破線矢印)に抗して右側に没入し(図の実線矢印)、可動部材76は、図の反時計回りに回転する。かかる回転により、押し上げ部76bによる切り欠き部71bの押圧が解除され、圧接用コイルバネ72の付勢力(破線矢印)により可動ホルダ71が下方(図の白抜き矢印)に揺動し、従動ローラ62は反転ローラ61に圧接される。
一方、図13(b)に示すように、ソレノイド74が作動を停止すると、プランジャ75の吸引は解除され、プランジャ75は左側に突出し(図の実線矢印)、プランジャ75からの押圧を解除された離間用コイルバネ77の付勢力により(図の破線矢印)可動部材76が、図の時計回りに揺動する。かかる揺動により、押し上げ部76bが、圧接用コイルバネ72の付勢力(図の一点鎖線矢印)に抗して可動ホルダ71の切り欠き部71bを上方に押し上げ、可動ホルダ71は上方(図の白抜き矢印)に揺動し、従動ローラ62は反転ローラ61から離間する。
しかし、このような反転ユニットでは、離間用コイルバネ77の荷重を圧接用コイルバネ72の荷重より大きくすることによって離間応答性を向上させている。このため、離間応答性をさらに向上させようとすれば、離間用コイルバネ77の荷重をさらに大きくしなければならない。しかし、離間用コイルバネ77の荷重を大きくすると、従動ローラ62を反転ローラ61に圧接する際、ソレノイド74の吸引力を大きくしなければならず、ソレノイド74に必要以上に過剰なスペックが要求されるおそれがある。このため、反転処理の高速化を十分に図れないおそれがある。
一方、特許文献1には、用紙の搬送方向を反転させる反転部(反転用搬送路)へ用紙を挿入する一対の送入ロール(ローラ)と、反転部に設けられ回転方向を反転することにより挿入ロールによって搬送された用紙の搬送方向を反転する一対の反転ロールと、搬送方向を反転された用紙を反転部から送出する一対の送出ロールとを備え、反転ロールによって搬送方向を反転させた用紙の用紙端が送出ロールに接触した後、所定時間を経過したとき一対の反転ロールを離間させる制御を行うことにより、反転処理を受けた用紙が反転部に残っているうちに新たな用紙を反転部に挿入することを可能とし、反転処理の高速化を図る方法が開示されている。
また、かかる特許文献1には、一対の反転ロールにおいて弾性部材によりピンチロールを正逆転ロールに圧接し、ピンチロールを、支点を中心に回転するリンクの一端で支持すると共にリンクの他端をソレノイドの出没可能なプランジャに係合し、ソレノイドがプランジャを没入させることによりピンチロールを正逆転ローラから離間させることが開示されている。
特開平09−077323号公報
しかし、特許文献1の方法では、所定のタイミングで反転ローラを離間させるものの、反転ロールの離間応答性が良くない場合、反転用搬送路で反転した用紙を送出ロールにより送出した後、次の用紙が送入ロールにより送出される際、反転ロールが未だ開ききっていない状態で用紙が送入されるおそれがあり、かかる場合には、用紙にジャムや紙折れが発生するおそれがある。
本発明は上述の事情に鑑み、反転ローラ対の接触及び離間応答性を向上させ、反転処理の高速化を図ることが可能な用紙反転装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、反転ローラ及び該反転ローラに圧接される従動ローラとから構成され、搬入される用紙をスイッチバックさせて用紙の搬送方向を切り替える反転ローラ対と、前記従動ローラを前記反転ローラに対して離接させる離接機構と、を有する用紙反転装置において、前記離接機構は、前記従動ローラを回転自在に軸支すると共に前記従動ローラの回転軸と略平行な支軸に回転自在に軸支され、第1の方向に回転して前記従動ローラを前記反転ローラに圧接する圧接位置と、前記第1の方向と反対側の第2の方向に回転して前記従動ローラを前記反転ローラから離間する離間位置と、に配置される可動保持部材と、前記支軸から突設され該支軸と共に前記第1及び第2の方向に回転可能であり、前記第2の方向に回転するとき前記可動保持部材の前記支軸を挟んで前記従動ローラと反対側部を前記第2の方向に押圧可能な押圧部を有する固定部材と、前記可動保持部材と前記固定部材とに挟持される弾性部材と、前記支軸と連結部材を介して連結され、作動及び作動停止により前記支軸を前記第1の方向に回転及び該回転を解除可能な駆動手段と、を備え、前記駆動手段が作動し前記支軸を前記第1の方向に回転させると、前記固定部材により前記第1の方向に押圧された前記弾性部材が前記可動保持部材を前記第1の方向に押圧することにより前記可動保持部材を前記圧接位置に配置し、前記駆動手段の作動が停止し前記支軸の前記第1の方向の回転が解除されると、前記固定部材からの押圧を解除された前記弾性部材の前記第2の方向の復元力により前記固定部材が前記第2の方向に回転し、前記押圧部が前記反対側部を前記第2の方向に押圧すると共に前記固定部材が前記弾性部材及び前記可動保持部材を連れ回ることにより前記可動保持部材を前記離間位置に配置することを特徴としている。
また本発明は、前記従動ローラは、前記反転ローラよりも下方に配置されることを特徴としている。
また本発明は、前記駆動手段は、出没可能なプランジャを有するソレノイドであり、前記プランジャの先端と前記支軸とが前記連結部材を介して連結されることを特徴としている。
また本発明は、前記ソレノイドは、作動により前記プランジャが吸引されて没入し、作動の停止により前記プランジャが吸引を解除されて突出する吸引式のソレノイドであり、前記プランジャが没入することにより前記支軸を前記第1の方向に回転させることを特徴としている。
また本発明は、前記可動保持部材は、前記従動ローラを軸方向に挟んで設けられた2つの可動保持部材から成り、前記弾性部材は、前記2つの可動保持部材と前記固定部材とを連結する2つの弾性部材から成り、該2つの弾性部材が略平行に且つ前記従動ローラの軸方向と垂直に配置されたことを特徴としている。
また本発明は、前記弾性部材はコイルバネであることを特徴としている。
また本発明は、前記用紙反転装置を備えた画像形成装置である。
本発明の第1の構成によれば、用紙反転装置に設けられた反転ローラ対を離接する離接機構により、駆動手段が作動し支軸が第1の方向に回転すると、固定部材が弾性部材を第1の方向に押圧し、固定部材に押圧された弾性部材が可動保持部材を第1の方向に押圧することにより、可動保持部材を圧設位置に配置することができる。また、駆動手段の作動が停止し、支軸の第1の方向の回転が解除されると、固定部材による弾性部材の押圧が解除され、押圧を解除された弾性部材の第2の方向の復元力(弾性力)により固定部材が第2の方向に回転し、固定部材の押圧部が可動保持部材の従動ローラと反対側部を押圧すると共に固定部材が弾性部材及び可動保持部材を連れ回ることにより、可動保持部材を離間位置に配置することができる。
これにより、駆動手段を作動することにより従動ローラを反転ローラに圧接すると共に、駆動手段の作動を停止することにより弾性部材の弾性力、押圧部による押圧及び固定部材の連れ回りを利用して従動ローラを反転ローラから離間することができる。従って、駆動手段の作動による反転ローラ対の接触応答性のみならず、駆動手段の作動停止による反転ローラ対の離間応答性をも向上させることができるため、反転ローラ対の接触及び離間応答性を向上させ、反転処理の高速化を図ることができる。また、駆動手段に過剰な負担がかかることも防止することができる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の用紙反転装置において、従動ローラを反転ローラよりも下方に配置することにより、従動ローラ及び可動保持部材の自重による自然落下を利用できるため、より容易に且つ速やかに可動保持部材を離間位置に配置することができ、離間応答性を高めることができる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第1または第2の構成の用紙反転装置において、駆動手段を出没可能なプランジャを有するソレノイドとし、プランジャの先端と支軸とを連結部材を介して連結することにより、支軸の回転及び回転解除を速やかに行うことができるため、接触及び離間応答性を高めることができる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第3の構成の用紙反転装置において、ソレノイドを、作動によりプランジャが吸引されて没入し、作動の停止によりプランジャが吸引を解除されて突出する吸引式のソレノイドとし、プランジャが没入することにより支軸を第1の方向に回転させることにより、吸引力や吸引速度といった吸引特性に特に優れるソレノイドの特性を有効に利用することができ、一層効率的に接触及び離間応答性を高めることができる。また、ソレノイドにかかる負担も軽減することができる、
また、本発明の第5の構成によれば、上記第1〜第4のいずれかの構成の用紙反転装置において、可動保持部材を、従動ローラを軸方向に挟んで設けられた2つの可動保持部材から構成し、弾性部材を、2つの可動保持部材と固定部材とを連結する2つの弾性部材から構成し、該2つの弾性部材を略平行に且つ従動ローラの軸方向と垂直に配置することにより、従動ローラを反転ローラに対しより平行に圧接することができるため、用紙の搬送安定性を向上させることができる。
また、本発明の第6の構成によれば、上記第1〜第5のいずれかの構成の用紙反転装置において、弾性部材をコイルバネとすることにより、より簡単な構成で容易に可動保持部材を圧接及び離間位置に配置することができる。
また、本発明の第7の構成によれば、上記第1〜第6のいずれかの構成の用紙反転装置を備えた画像形成装置とすることにより、用紙反転動作を高速化することができるため、両面印刷動作を高速化することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。先ず、図1〜図3を参照して本発明に係る用紙反転装置を備えた画像形成装置(複写機)の構成及び画像形成動作について説明する。図1は画像形成装置の全体構成を示す概略断面図である。また、図2は両面印刷用ユニットの構成を示す概略断面図であり、図3は反転ユニットに配設された反転ローラ対近傍の概略断面図である。図12及び図13と共通する部分には共通する符号を付して説明を省略する。
図1に示すように、画像形成装置1の筐体2の下部には給紙部3が配置されている。この給紙部3には印刷前の用紙Pが積載して収容され、ここから1枚ずつ分離して用紙Pが送り出される。なお、給紙部3には3段の給紙カセット4が備えられており、これらの給紙カセット4は、用紙の補給作業を容易にするためそれぞれ独立して筐体2に対して、引出可能に構成されている。また、図1において筐体2の右側面の上部には、給紙カセット4に収容されている用紙Pとは異なるサイズの用紙を使用する場合や、OHPシートのように1枚ずつ供給する場合に使用される手差し給紙部5が備えられている。
そして、筐体2内には、上記給紙部3又は手差し給紙部5から供給された用紙Pを後述する転写部11へと搬送する用紙搬送部6が設けられている。この用紙搬送部6の用紙搬送方向下流側であって、転写部11のすぐ上流側には、レジストローラ7が配設されている。レジストローラ7は、用紙Pの斜め送りを矯正しつつ後述する画像形成部10で形成されるトナー像と同期をとって、転写部11に向けて用紙Pを送り出す。
また、筐体2の上面には原稿送り部8が配置されており、筐体2内の上部には原稿送り部8の下方に位置するように光学部9が配設されている。原稿送り部8は、原稿の複写を行う場合に、文字、図形、模様等の画像が描かれた原稿を積載するものであり、原稿送り部8に積載された原稿は1枚ずつ分離して内部へと取り込まれ、光学部9によってその画像データが読み取られるよう構成されている。
光学部9の下方には、レジストローラ7の用紙搬送方向下流側に画像形成部10及び転写部11が設けられている。画像形成部10では、光学部9によって読み取られた画像データに基づいて原稿画像に対応した静電潜像が形成され、この静電潜像が現像されてトナー像が形成される。そして、このトナー像が転写部11にて、前記レジストローラ7によって同期をとって送られてきた印刷前の用紙Pへと転写される。
転写部11の用紙搬送方向下流側には定着部12が備えられており、転写部11にて未定着トナー像が転写された用紙Pは定着部12へと搬送される。定着部12へと搬送された用紙Pは、定着部12に備えられた加熱ローラ及び加圧ローラにより挟持搬送されつつ加熱及び加圧されることによってトナー像が溶融定着される。そして、定着部12の下流側には、排出・分岐部13が備えられており、定着部12から排出された用紙Pは両面印刷を行わない場合には、排出・分岐部13から機外の用紙受けトレイ14に排出される。
更に、画像形成部10から排出・分岐部13にかけての部分の下方且つ給紙部3の上方には、両面印刷用ユニット20が配設されている。この両面印刷用ユニット20には、図2に示すように、両面印刷用ユニット20に搬送された用紙を前記用紙搬送部6へと搬送するための反転経路21、反転される用紙が一時収容される中間トレイ22及び用紙の搬送方向を反転させる反転ローラ対60等から構成される反転ユニット(用紙搬送装置)30が備えられている。
更に反転ユニット30は、図3に示すように、用紙Pを中間トレイ22へと搬入するための用紙搬送路である進入搬送路31、反転後の用紙Pを中間トレイ22から排出するための用紙搬送路である排出搬送路32、及び用紙Pの搬送方向を反転させる反転ローラ対60等を備えている。
進入搬送路31は、排出・分岐部13(図1参照)から両面印刷用ユニット20に向かって用紙Pが侵入する箇所に設けられている。進入搬送路31には、上側ガイド31a、下側ガイド31b及び搬送ローラ対34が備えられている。排出・分岐部13から両面印刷用ユニット20に向かう用紙Pは、上側ガイド31aと下側ガイド31bとの間の用紙搬送空間を通り、搬送ローラ対34によって反転ローラ対60へと搬送される。
排出搬送路32は、進入搬送路31から分岐して、図3において左方に延びている。そして、排出搬送路32は、図2に示すように下方に延び、その下流端部には前述した反転経路21が連設されている。この排出搬送路32は、下側ガイド32a、上側ガイド32b等の複数のガイド部材と及び搬送ローラ対35とを備え、反転経路21には用紙を搬送する複数の搬送ローラ対23(図2参照)が配設されている。
反転ローラ対60は、進入搬送路31の排出搬送路32との分岐箇所の用紙搬送方向下流側(図3において右側)に設けられている。反転ローラ対60のさらに下流側には、一方の面が印刷された用紙Pを一旦収容する一時収容部である前述した中間トレイ22が備えられている(図2参照)。そして、反転ローラ対60は、用紙Pを中間トレイ22に一旦収容した後、スイッチバックさせてその搬送方向を切り替える。
反転ローラ対60は、反転ローラ61と従動ローラ62とから構成され、反転ローラ61が従動ローラ62に下方から圧接されることにより、用紙Pが挿通されるニップ部が形成される。反転ローラ61は、図示しないモータにより回転し、図3において時計方向と反時計方向とに回転方向を切り替えることにより用紙Pの搬送方向を切り替える。
そして、両面印刷を行う場合には、定着部12から排出された用紙Pが排出・分岐部13を通って両面印刷用ユニット20へと搬送される。両面印刷用ユニット20へ送られた用紙Pは、両面印刷用ユニット20に備えられた反転ユニット30によって一旦中間トレイ22へと搬送された後、搬送方向が反転され反転経路21を経て再度用紙搬送部6に搬送され、レジストローラ7によって転写部11へと搬送される。
ここで、上記のような反転ユニット30においては、中間トレイ22への用紙Pの搬入と搬送方向を反転した用紙Pの中間トレイ22からの排出を同時に行う場合等には、従動ローラ62の反転ローラ61への圧接を解除する必要がある。このため、反転ユニット30に備えられた反転ローラ対60には、反転ローラ61に対して従動ローラ62を離接させる離接機構70が備えられている。
以下、反転ローラ対に備えられた離接機構について詳細に説明する。図4は離接機構周辺の構成を示す斜視図である。図4においては、反転ユニット30のカバーのうち側面カバー30aの一部のみを示した。また、図5は、離接機構における反転ローラ対周辺を示す拡大部分斜視図である。また、図6(a)は、図5の固定部材を示す側面図であり、図6(b)は、図6(a)の上方から見た平面図である。図1〜図3と共通する部分には共通する符号を付して説明を省略する。
図4及び図5に示すように、離接機構70は主として、反転ユニット30の側面カバー30aの内側(図4の右奥側)に配置された反転ローラ61と、反転ローラ61に下方から離接する従動ローラ62と、可動保持部材85a、85bと、シャフト(支軸)89と、固定部材91と、コイルバネ(弾性部材)95a、95bと、側面カバー30aの外側(図4の左手前側)に配置されたプランジャ75を備えたソレノイド74(駆動手段)と、可動レバー(連結部材)97と、から構成されている。
図5に示すように、可動保持部材85a、85bは略矩形板状からなり、図の右側端部において、従動ローラ62の回転軸62aを支持している。また、回転軸62aと略平行に図の左側端部に挿通されたシャフト89によって、該シャフトを中心として回転自在に支持されている。また、可動保持部材85a、85bはシャフト89と略垂直に配置されており、可動保持部材85a、85bの左側(シャフト89を挟んで従動ローラ62と反対側)端部上端には、左側に延設された当接部(反対側部)86a、86bが形成されている。
当接部86a、86bは、後述するように従動ローラ62が反転ローラ61から離間するとき固定部材91に設けられた押圧部93a、93bに下方から押圧されるようになっている。また、可動保持部材85a、85bの図の右側端部下端には下方に且つ可動保持部材85a、85bと略平行に左側に突出し、後述するコイルバネ95a、95bの一端が固定される突出部87a、87bが形成されている。
固定部材91はシャフト89と略平行に配置される略矩形板状からなり、図5及び図6に示すように、軸方向両端部には、平たい円筒状からなる固定用部材92a、92bが設けられている。固定用部材92a、92bは、可動保持部材85a、85bより軸方向内側においてシャフト89に固定されている。これにより、固定部材91はシャフト89と共に回転することができる。
固定部材91の軸方向両端部には、図6(a)及び図6(b)の左側に突出すると共に軸方向外側に突出する略L字状の押圧部93a、93bが設けられており、シャフト89が図5及び図6(a)の時計回りに回転すると、上記した当接部86a、86bを押圧することができる。また、固定部材91の軸方向両端部の下端には、右側に突出し、後述するコイルバネ95a、95bの一端が固定される突出片94a、94bが形成されている。
また、図5に示すように、可動保持部材85a、85bの突出部87a、87bと、固定部材91の突出片94a、94bとの間には、可動保持部材85a、85bに沿ってコイルバネ95a、95bが配置されている。コイルバネ95a、95bの両端部は、突出部89a、89b、及び突出片94a、94bに嵌め込まれて固定されており、これにより、コイルバネ95a、95bは、突出部89a、89bと突出片94a、94bとを連結している。また、コイルバネ95a、95bは、略平行に且つ従動ローラ62の回転軸62aと略垂直に配置されている。
また、前述の図4に示すように、側面カバー30aの外側面には、吸引式のソレノイド74が配置されている。ソレノイド74からはプランジャ75が突出しており、ソレノイド74を作動することによりプランジャ74がソレノイド74に吸引されて図の左側に所定位置まで没入し、作動を停止することによりソレノイド74の吸引を解除されて右側に所定位置まで突出する。一方、シャフト89の側面カバー30a側の端部89aは、側面カバー30aを貫通して外側に突出すると共にプランジャ75の下方に配置されている。
また、シャフト89の端部89aとプランジャ75とは可動レバー97により連結されている。すなわち可動レバー97の下端はシャフト89の端部89aを貫通させて固定しており、上端はプランジャ75の先端とピン98により回転自在に連結されている。これにより、プランジャ75が没入すると、可動レバー97は図4の反時計回り(第1の方向)に回転し、プランジャ75が突出すると、図4の時計回り(第2の方向)に回転するようになっている。
次に、離接機構70の動作について説明する。図7は、ソレノイドを作動したときの離接機構の動作を示す斜視図であり、図8は、図7の反転ローラ対周辺を示す図7の左下方から見た側面図である。また、図9は、ソレノイドの作動を停止したときの離接機構の動作を表す斜視図であり、図10は、ソレノイドの作動停止直後の固定部材の状態を示す図9の左下方から見た側面図であり、図11は、ソレノイドのプランジャが所定位置まで突出したときの反転ローラ対周辺の状態を示す図9の左下方から見た側面図である。図4〜図6と共通する部分には共通する符号を付して説明を省略する。
まず、反転ローラ対60を接触させるときの接離機構70の動作について図7及び図8に基づいて説明する。図7に示すように、ソレノイド74が作動すると、プランジャ75は左側に没入し(実線矢印)、可動レバー97は反時計回り(第1の方向)に回転する。これにより、シャフト89は反時計回りに回転し、シャフト89に固定された固定部材91も反時計回りに回転する。
図8に示すように、固定部材91が反時計回りに回転すると(実線矢印)、突出片94a、94bによりコイルバネ95a、95bが右側に押圧されるため、コイルバネ95a、95bは縮められ、可動保持部材85a、85bの突出部89a、89bを右側に押圧する(破線矢印)。
これにより、可動保持部材85a、85bは、シャフト89を中心として反時計回りに回転し、白抜き矢印で示すように従動ローラ62は反転ローラ61に所定のニップ圧で圧接する(圧接位置)。このようにして、ソレノイド74を作動し、その吸引力によりプランジャ75を没入させることにより、接触応答性を向上させることができる。そして、応答性良く反転ローラ対60を接触させ、用紙Pを搬送することができる。
次に、反転ローラ対60を離間させるときの接離機構70の動作について図9〜図11に基づいて説明する。まず、ソレノイド74の作動を停止すると、図9に示すように、プランジャ75に対する吸引力が解除されるため、プランジャ75は突出しようとする(実線矢印)。このとき、吸引力を発生させるための電磁力が未だ残存しているため、プランジャ75を十分速やかに右側に突出させることができず、離間応答性が不十分なおそれがある。
しかし、ソレノイド74の作動停止により、上記吸引力が解除されると、シャフト89の反時計回りの回転が解除され、固定部材91によるコイルバネ95a、95bの右側への押圧も解除される。かかる押圧の解除により、図10に示すように、縮んでいたコイルバネ95a、95bは、その復元力(弾性力)により伸びようとする。ここで、可動保持部材85a85bは従動ローラ62と当接しており、これ以上反時計回りには回転できないため、コイルバネ95a、95bの復元力は左側に向かい、固定部材91の突出片93a、93bを左側に押圧する(破線矢印)。
突出片93a、93bが左側に押圧されると、固定部材91は時計回り(実線矢印、第2の方向)に回転し、固定部材91の押圧部93a、93bが可動保持部材85a、85bの当接部86a、86bを時計回りに押圧する。また、固定部材91が時計回りに回転することにより、コイルバネ95a、95bは突出片93a、93bにより左側に引っ張られ、可動保持部材85a、85bと共に時計回りに回転する。これにより、図11に示すように、可動保持部材85a、85bは時計回りに回転し、白抜矢印で示すように従動ローラ62は反転ローラ61から離間する(離間位置)。
なお、固定部材91に引っ張られたコイルバネ95a、95bの復元力により、可動保持部材85a、85bの突出部87a、87bが左側に引っ張られると、可動保持部材85a、85bの時計回りの回転が促進される。
さらに、従動ローラ61が支持された可動保持部材85a、85bは、重力により下方へ自然落下して時計回りに回転するため、かかる回転によってコイルバネ95a、95bを左側へ押圧し固定部材91を時計回りに回転させることができる。これにより、可動保持部材85a、85bの時計回りの回転を促進することができる。
一方、このように固定部材91が時計回りに回転することにより、可動レバー97が図9の時計回りに回転するため、ソレノイド74のプランジャ75を、残存する電磁力による吸引力に抗して突出させることができる。そして、図9に示すように、プランジャ75が所定位置まで突出すると、可動レバー97、シャフト89、固定部材91の回転は停止する。また、コイルバネ95a、95bが定常状態となった所定位置で可動保持部材85a、85bの回転は停止し、図9及び図11に示すように、従動ローラ62は反転ローラ61から所定間隔だけ離間する。
このようにして、ソレノイド74の作動を停止し、シャフト89の反時計回り方向への回転を解除することにより、コイルバネ95a、95bの弾性力、押圧部93a、93bによる当接部86a、86bの押圧、及び固定部材91によるコイルバネ95a、95b及び可動保持部材85a、85bの連れ回りを利用することができ、離間応答性を向上させることができる。そして応答性良く反転ローラ対60を離間させ、所定位置まで搬送した用紙Pの担持を解除することができる。
次に、かかる接離機構70を用いた両面印刷動作について説明する。まず上記の通り、両面印刷が行われる場合に、ソレノイド74を作動させて反転ローラ対60を接触させておき、上述したように一方の面に画像が形成された用紙Pが両面印刷用ユニット20へと搬送され、反転ローラ対60によって用紙Pを中間トレイ22へと搬送する。
次に、中間トレイ22から搬送方向を反転された用紙Pが排出された後、又は排出している途中に、図示しない用紙検知センサ等によって次の用紙Pが検知されると、上記の通りソレノイド74の作動を停止して反転ローラ対60を離間し、中間トレイ22への用紙Pの搬入と搬送方向を反転した用紙Pの中間トレイ22からの排出を同時に行う。反転された用紙Pが排出されると、再度ソレノイド74を作動し、反転ローラ対60を接触させ、上述と同様に反転ローラ対60によって用紙Pが中間トレイ22へと搬入され、反転、排出動作が行われる。
以上のように、離接機構70を可動保持部材85a、85b、シャフト89、固定部材91、コイルバネ95、ソレノイド74、可動レバー97等から構成することにより、ソレノイド74を作動すると、シャフト89と共に例えば図4、図7の反時計回りに回転する固定部材91がコイルバネ95a、95bを押圧し、コイルバネ95a、95bの弾性力により、可動保持部材85a、85bを反時計回りに回転させて従動ローラ62を反転ローラ61に圧接させることができる。
また、ソレノイド74の作動を停止すると、固定部材91からの押圧を解除されたコイルバネ95a、95bの弾性力により固定部材91が例えば図4、図9の時計回りに回転し、固定部材91の押圧部93a、93bが可動保持部材85a、85bの当接部86a、86bを押圧すると共に、固定部材91がコイルバネ95a、95b及び可動保持部材85a、85bを連れ回ることにより、可動保持部材85a、85bを時計回りに回転させて従動ローラ62を反転ローラ61から離間することができる。
このように、ソレノイド74を作動させることにより反転ローラ対60の接触応答性を向上させるのみならず、コイルバネ95a、95bの上記弾性力、押圧部93a、93bの上記押圧及び固定部材91の上記連れ回りを利用することにより、ソレノイド74の作動の停止による反転ローラ対の離間応答性を向上させることができる。従って、反転ローラ対60の接触及び離間応答性を向上させ、離接機構70による離接動作を高速化することができ、反転ユニット30の反転処理の高速化を図ることができる。また、ソレノイド74に過剰な負担がかかることも防止することができる。
また、本実施形態では、従動ローラ62を反転ローラ61の下方に配置したため、従動ローラ62及び可動保持部材85a、85bの自重による自然落下を利用することができ、離間応答性を高めることができる。しかし、従動ローラ62の配置は、装置構成等に応じて適宜設計することができ、反転ローラ61の上方や左右方向に配置することもできる。
また、本実施形態では、ソレノイド74を用いたため、可動レバー97を介したシャフト89の回転及び回転解除を速やかに行うことができ、接触及び離間応答性を高めることができる。しかし、可動レバー97を介したシャフト89の回転及び回転解除方法は、特に限定されるものではなく、その他、例えばカム等を用いて回転及び回転解除することもできる。また、ソレノイド74の配置は、本実施形態に特に限定されるものではなく、プランジャ75が接離用シャフト89の下方となるよう配置することもできる。かかる場合、例えば図7の右側から可動レバー97を引っ張ればよい。
また、ここでは、吸引式のソレノイド74を用いたため、吸引力や吸引速度等の吸引特性に特に優れるソレノイドの特性を有効に利用することができ、一層効率的に接触及び離間応答性を高めることができる。また、ソレノイド74にかかる負担も軽減することができる。しかし、かかるソレノイド74に特に限定されるものではなく、押出式のソレノイドを用いることもできる。この場合には、例えば、図7において、ソレノイドをシャフト89に対して右側に配置し、かかる位置からプランジャの先端を可動レバー97の上端に連結させ、該上端を押し出すことによりシャフト89を回転させることができる。
また、ここでは、2つの可動保持部材85a、85bを配置し、これらと固定部材91の両端部とをコイルバネ95a、95bにより連結すると共に、コイルバネ95a、95bを略平行に且つ従動ローラ62の回転軸62aと略垂直に配置したため、従動ローラ62を反転ローラ61に対してより平行に圧接させることができ、用紙の搬送安定性を向上することができる。しかし、可動保持部材の構成は、特に限定されるものではなく、その他、例えば可動保持部材をコの字形状にする等、一体的に形成することもできる。また1つのコイルバネを用いて可動保持部材と固定部材とを連結することもできる。
また、ここでは、コイルバネ95a、95bを用いたため、より簡単な構成で容易に可動保持部材85a、85b及び固定部材91を押圧することができる。しかし、かかる弾性部材は、特に限定されるものではなく、ソレノイド74の作動により固定部材91に押圧されて可動保持部材85a、85bを例えば図4の反時計回りに押圧することができ、ソレノイド74の作動の停止により復元力を発揮して固定部材91を押圧し、図4の時計回りに回転させることが可能であれば、その他の弾性材料等を用いることもでき、特に限定されるものではない。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、例えば、可動保持部材85a、85b、固定部材91、可動レバー97、ソレノイド74の大きさ、形状や配置等は、装置構成に応じて適宜設計することができる。また、本実施形態においては画像形成装置の一例として複写機を示したが、その他、例えばプリンタや、タンデム型の画像形成装置や複写機等にも適用できる。
本発明は、反転ローラ及び該反転ローラに圧接される従動ローラとから構成され、搬入される用紙をスイッチバックさせて用紙の搬送方向を切り替える反転ローラ対と、前記従動ローラを前記反転ローラに対して離接させる離接機構と、を有する用紙反転装置において、前記離接機構は、前記従動ローラを回転自在に軸支すると共に前記従動ローラの回転軸と略平行な支軸に回転自在に軸支され、第1の方向に回転して前記従動ローラを前記反転ローラに圧接する圧接位置と、前記第1の方向と反対側の第2の方向に回転して前記従動ローラを前記反転ローラから離間する離間位置と、に配置される可動保持部材と、前記支軸から突設され該支軸と共に前記第1及び第2の方向に回転可能であり、前記第2の方向に回転するとき前記可動保持部材の前記支軸を挟んで前記従動ローラと反対側部を前記第2の方向に押圧可能な押圧部を有する固定部材と、前記可動保持部材と前記固定部材とに挟持される弾性部材と、前記支軸と連結部材を介して連結され、作動及び作動停止により前記支軸を前記第1の方向に回転及び回転解除可能な駆動手段と、を備え、前記駆動手段が作動し前記支軸を前記第1の方向に回転させると、前記固定部材により前記第1の方向に押圧された前記弾性部材が前記可動保持部材を前記第1の方向に押圧することにより前記可動保持部材を前記圧接位置に配置し、前記駆動手段の作動が停止し前記支軸の前記第1の方向の回転が解除されると、前記固定部材からの押圧を解除された前記弾性部材の前記第2の方向の復元力により前記固定部材が前記第2の方向に回転し、前記押圧部が前記反対側部を前記第2の方向に押圧すると共に前記固定部材が前記弾性部材及び前記可動保持部材を連れ回ることにより前記可動保持部材を前記離間位置に配置するものである。
これにより、駆動手段の作動による反転ローラ対の接触応答性のみならず、駆動手段の作動停止による反転ローラ対の離間応答性をも向上させることができるため、反転ローラ対の接触及び離間応答性を向上させ、反転処理の高速化を図ることができ、駆動手段に過剰な負担がかかることも防止することができる。また、従動ローラを反転ローラよりも下方に配置することにより、より容易に且つ速やかに可動保持部材を離間位置に配置することができ、離間応答性を高めることができる。
また、駆動手段を出没可能なプランジャを有するソレノイドとし、プランジャの先端と支軸とを連結部材を介して連結することにより、支軸の回転及び回転解除を速やかに行うことができるため、接触及び離間応答性を高めることができる。また、ソレノイドを吸引式のソレノイドとし、プランジャが没入することにより支軸を第1の方向に回転させることにより、一層効率的に接触及び離間応答性を高めることができ、ソレノイドにかかる負担も軽減することができる。
また、可動保持部材を、従動ローラを軸方向に挟んで設けられた2つの可動保持部材から構成し、弾性部材を、2つの可動保持部材と固定部材とを連結する2つの弾性部材から構成し、該2つの弾性部材を略平行に且つ従動ローラの軸方向と垂直に配置することにより、用紙の搬送安定性を向上させることができる。また、弾性部材をコイルバネとすることにより、より簡単な構成で容易に可動保持部材を圧接及び離間位置に配置することができる。また、上記用紙反転装置を備えた画像形成装置とすることにより、用紙反転動作を高速化することができるため、両面印刷動作を高速化することができる。
は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略断面図である。 は、本実施形態に用いられる両面印刷用ユニットの構成を示す概略断面図である。 は、反転ユニットに配設された反転ローラ対近傍の概略断面図である。 は、反転ローラ対に備えられた離接機構周辺の構成を示す斜視図である。 は、離接機構における反転ローラ対周辺を示す拡大部分斜視図である。 は、図5の固定部材を示す図であり、図6(a)は側面図であり、図6(b)は、図6(a)の上方から見た平面図である。 は、ソレノイドを作動したときの離接機構の動作を示す斜視図である。 は、反転ローラ対周辺を示す図7の左下方から見た側面図である。 は、ソレノイドの作動を停止したときの離接機構の動作を示す斜視図である。 は、ソレノイドの作動停止直後の固定部材の状態を示す図9の左下方から見た側面図である。 は、ソレノイドのプランジャが所定位置まで突出したときの反転ローラ対の状態を示す図9の左下方から見た側面図である。 は、従来の離接機構の周辺を示す斜視図である。 は、図12の反転ローラ対周辺の動作の状態を示す図12の左下方から見た概略拡大側面図であって、図13(a)は、反転ローラ対が接触した状態を示す図であり、図13(b)は、離間した状態を示す図である。
符号の説明
1 画像形成装置
10 画像形成部
11 転写部
12 定着部
13 排出・分岐部
20 両面印刷用ユニット
30 反転ユニット(用紙反転装置)
31 進入搬送路
32 排出搬送路
60 反転ローラ対
61 反転ローラ
62 従動ローラ
70 離接機構
85a、85b 可動保持部材
86a、86b 当接部(反対側部)
87a、87b 突出部
89 シャフト(支軸)
91 固定部材
93a、93b 押圧部
94a、94b 突出片
95a、95b コイルバネ(弾性部材)
97 可動レバー(連結部材)
P 用紙

Claims (7)

  1. 反転ローラ及び該反転ローラに圧接される従動ローラとから構成され、搬入される用紙をスイッチバックさせて用紙の搬送方向を切り替える反転ローラ対と、前記従動ローラを前記反転ローラに対して離接させる離接機構と、を有する用紙反転装置において、
    前記離接機構は、
    前記従動ローラを回転自在に軸支すると共に前記従動ローラの回転軸と略平行な支軸に回転自在に軸支され、第1の方向に回転して前記従動ローラを前記反転ローラに圧接する圧接位置と、前記第1の方向と反対側の第2の方向に回転して前記従動ローラを前記反転ローラから離間する離間位置と、に配置される可動保持部材と、
    前記支軸から突設され該支軸と共に前記第1及び第2の方向に回転可能であり、前記第2の方向に回転するとき前記可動保持部材の前記支軸を挟んで前記従動ローラと反対側部を前記第2の方向に押圧可能な押圧部を有する固定部材と、
    前記可動保持部材と前記固定部材とに挟持される弾性部材と、
    前記支軸と連結部材を介して連結され、作動及び作動停止により前記支軸を前記第1の方向に回転及び該回転を解除可能な駆動手段と、を備え、
    前記駆動手段が作動し前記支軸を前記第1の方向に回転させると、前記固定部材により前記第1の方向に押圧された前記弾性部材が前記可動保持部材を前記第1の方向に押圧することにより前記可動保持部材を前記圧接位置に配置し、
    前記駆動手段の作動が停止し前記支軸の前記第1の方向の回転が解除されると、前記固定部材からの押圧を解除された前記弾性部材の前記第2の方向の復元力により前記固定部材が前記第2の方向に回転し、前記押圧部が前記反対側部を前記第2の方向に押圧すると共に前記固定部材が前記弾性部材及び前記可動保持部材を連れ回ることにより前記可動保持部材を前記離間位置に配置することを特徴とする用紙反転装置。
  2. 前記従動ローラは、前記反転ローラよりも下方に配置されることを特徴とする請求項1に記載の用紙反転装置。
  3. 前記駆動手段は、出没可能なプランジャを有するソレノイドであり、前記プランジャの先端と前記支軸とが前記連結部材を介して連結されることを特徴とする請求項1または2に記載の用紙反転装置。
  4. 前記ソレノイドは、作動により前記プランジャが吸引されて没入し、作動の停止により前記プランジャが吸引を解除されて突出する吸引式のソレノイドであり、
    前記プランジャが没入することにより前記支軸を前記第1の方向に回転させることを特徴とする請求項3に記載の用紙反転装置。
  5. 前記可動保持部材は、前記従動ローラを軸方向に挟んで設けられた2つの可動保持部材から成り、
    前記弾性部材は、前記2つの可動保持部材と前記固定部材とを連結する2つの弾性部材から成り、該2つの弾性部材が略平行に且つ前記従動ローラの軸方向と垂直に配置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の用紙反転装置。
  6. 前記弾性部材はコイルバネであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の用紙反転装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の用紙反転装置を備えた画像形成装置。
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