JP2009220609A - インフレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】エンハンサ剤部位の生産性を向上できるインフレータの提供。
【解決手段】(1)エンハンサ剤20、ガス発生剤30をハウジング11内に配置しスクイブ40とホルダ12でハウジング11の開口端を閉塞したインフレータ10であって、エンハンサ剤20をスクイブ40、ホルダ12、ガス発生剤30とは個別に容器21に封入し、容器21をスクイブ40とガス発生剤30との間に配置し、容器21をガス発生剤30に接触させた。容器21をスクイブ40、ホルダ12と個別に作製するので、複数まとめて生産でき、生産性が向上する。(2)容器21は少なくとも一部がバネ性を有する部材であり、容器21にバネ性を付与する弾性変形部材としての折り曲げ片25を有し、該折り曲げ片25のバネ力により容器21がガス発生剤30を押す構造とした。クッション材を設けなくてもガス発生剤30をかけることができクッション材を廃止できる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両に取り付けられ、車両の衝突時にエアバッグに供給するガスを発生するインフレータ(ガス発生装置)に関する。
特許文献1、特許文献2は、図9に示すように、金属製カップ2にエンハンサ剤3を収容し、スクイブ(点火器)4とホルダ5で金属製カップ2の開口端を閉塞し、ホルダ5を筒状のハウジング6の開口端部にかしめ7にて固定し、カップ2の底壁とガス発生剤8との間に、ガス発生剤の隙間詰め用クッション材9を配置したインフレータ1を開示している。
実用新案登録第3129859号 特開2005−313752
特許文献1、2のインフレータには、つぎの課題がある。
第1に、エンハンサ剤部位の構成と組み立てが複雑であり、製造費が高くなる。たとえば、エンハンサ剤を挿入した金属製カップの開口の閉塞にホルダとホルダとのかしめ結合が必要であり、ホルダとは独立に金属製カップだけでカップの開口の閉塞ができない。そのため、エンハンサ剤部位の生産性が低い。
第2に、ガス発生剤の隙間詰めのためにクッション材が必要であり、その分、部品点数が増加し、製造コストが高くなるという問題がある。
本発明の目的は、エンハンサ剤部位の生産性を向上できるインフレータを提供することにある。
本発明のもう一つの目的は、エンハンサ剤部位の生産性を向上できる他、ガス発生剤の隙間詰め用クッション材を廃止できるインフレータを提供することにある。
上記課題を解決する、または上記目的を達成する本発明のインフレータは、つぎのとおりである。
(1) エンハンサ剤、ガス発生剤をハウジング内に配置しスクイブとホルダでハウジングの開口端を閉塞したインフレータであって、エンハンサ剤をスクイブ、ホルダ、ガス発生剤とは個別に容器に封入し、該容器をスクイブとガス発生剤との間に配置し、前記容器をガス発生剤に接触させたインフレータ。
(2) 前記容器は少なくとも一部がバネ性を有する部材であり、エンハンサ剤が入れられる凹部を有する第1の部材と、前記凹部の蓋となり凹部を閉塞する第2の部材とからなり、該第1または第2の部材は前記容器にバネ性を付与する弾性変形部を有し、該弾性変形部のバネ力により前記容器が前記ガス発生剤を押圧するように構成した(1)記載のインフレータ。
上記(1)のインフレータによれば、エンハンサ剤をスクイブ、ホルダ、ガス発生剤とは個別に容器に封入したので、容器の製造、容器へのエンハンサ剤の封入(挿入と閉塞)を、スクイブ、ホルダの製造とは別工程で行うことができ、かつ、複数の容器分、まとめて行うことができ、エンハンサ剤を収容した容器の生産性が向上する。
また、エンハンサ剤を収容した容器はホルダにより閉塞される構造ではなく、容器自体(容器の第2の部材)でエンハンサ剤を封入する構造となっているため、エンハンサ剤を収容した容器の生産が、ホルダやスクイブの生産によって左右されることはなく、エンハンサ剤を収容した容器の生産性が向上する。
また、エンハンサ剤を封入した容器をスクイブとガス発生剤との間に配置するだけであるため、エンハンサ剤を封入した容器をホルダやハウジングにかしめる必要がなく、エンハンサ剤を収容した容器のハウジングへの組み付け性が向上する。
また、エンハンサ剤を封入した容器をガス発生剤に接触させたので、従来設けられていたクッション材が廃止されている。
上記(2)のインフレータによれば、上記(1)のインフレータによる効果に加えて、つぎの効果を得る。すなわち、容器が容器にバネ性を付与する弾性変形部を有し、そのバネ力により容器がガス発生剤を押しているので、クッション材が廃止されているにもかかわらず、ガス発生剤には押圧力がかかり、ガス発生剤のペレット同士が振動などにより磨耗することを抑制できる。
以下に、本発明に係るインフレータ(ガス発生装置)を、図1〜図8を参照して説明する。図1〜図3は本発明の実施例1を示し、図4は本発明の実施例2を示し、図5は本発明の実施例3を示し、図6は本発明の実施例4を示し、図7は本発明の実施例5を示し、図8は本発明の実施例6を示す。本発明の全実施例にわたって同じ、または類似の構成を有する部分には、本発明の全実施例にわたって同じ符号を付してある。
〔実施例1〕
まず、本発明の実施例1のインフレータ10を図1〜図3を参照して説明する。
インフレータ10は、車両の衝突時に衝突信号を受けまたは衝突の予知信号を受けて点火され、エアバッグへの膨張用ガスを発生する装置である。発生したガスはインフレータ10からエアバッグに供給され、エアバッグが展開、膨張し、乗員を拘束して乗員を保護する。
図1〜図3に示すように、本発明のインフレータ10は、エンハンサ剤(伝火剤)20、ガス発生剤30を一端閉塞、他端解放の筒状のハウジング11内に配置し、スクイブ(点火器)40とスクイブ40を保持するホルダ12でハウジング11の開口端を閉塞したインフレータである。ハウジング11の、ホルダ12と反対側端部(閉塞端部)には、膨張用ガスのガス放出孔13が設けられるとともに、内部にフィルタ50が設けられる。
エンハンサ剤20は、スクイブ40、ホルダ12、ガス発生剤30とは別体の容器(エンハンサ容器、以下、単に容器という)21に封入(挿入、閉塞)される。エンハンサ剤20を封入した容器21は、ハウジング11内に配置され、ハウジング長手方向に、スクイブ40またはホルダ12と、ガス発生剤30との間に配置される。容器21とガス発生剤30との間に従来設けられていたクッション材は廃止され、容器21は、ガス発生剤30に、直接、接触している。
以下に、インフレータ10の各構成部品をより詳細に説明する。
ハウジング11は筒状で一端が閉塞した部材からなり、金属製、たとえば、鉄製、ステンレス製、アルミ製等である。ハウジング11の開口端は該開口端に固定されたホルダ12とスクイブ40で閉塞される。ホルダ12は、樹脂製または金属製で、ハウジング11の開口端部に、たとえば、かしめやネジ結合などにより、固定される。
スクイブ40は、ホルダ12を貫通して延びており、一端にハウジング11外に露出する電極ピン41を備え、他端はスクイブ容器44となっている。スクイブ容器44は、エンハンサ剤封入容器21に対向するかまたは接している。スクイブ40の、エンハンサ剤封入容器21に対向する側の端部(スクイブ容器44)内には、電極ピン41を通して電流が供給されたときに発熱する回路42が組み込まれているととともに、点火薬43が封入されている。スクイブ40は、衝突センサまたは衝突予知センサからの信号に基づいて、電極ピン41からの電流で、スクイブ40の先端部内の回路42が発熱し、封入されている点火薬43に着火し、火炎を発生する。発生した火炎は、スクイブ40のエンハンサ剤20側の容器44の壁とエンハンサ剤封入容器21の壁を破って、エンハンサ剤20内に噴出し、エンハンサ剤20に伝火し、エンハンサ剤20を燃焼させる。
エンハンサ剤20を封入した容器21は、樹脂製で、バネ性を付与されている。容器21は、エンハンサ剤20が入れられる凹部22を有する第1の部材23と、凹部22の蓋となり凹部を閉塞する第2の部材24とからなる。第1の部材23または第2の部材24は、容器21にバネ性(弾発性)を付与する弾性変形部25(図1〜図3では弾性変形部25が折り曲げ片からなる場合を示す、折り曲げ片は弾性変形部25の一態様のため、折り曲げ片にも符号25を付す、詳細は後述)を有し、弾性変形部25をガス発生剤30またはスクイブ40またはホルダ12に当てることにより、弾性変形部25のバネ力により容器21(の凹部22の底壁または弾性変形部25としての折り曲げ片25)がガス発生剤30を押している。
エンハンサ剤20を封入した容器21にバネ性をもたせのに、種々の構造を採ることができる。図3が実施例1であり、図4〜図8が、それぞれ、実施例2〜6である。
容器21のうち弾性変形部25以外の、エンハンサ剤20を収容する凹部22の壁(側壁および底壁)はバネ性をもたないか、またはもたなくてもよい。
容器21は、図2の工程(イ)〜(ホ)に示すように、作製することができる。工程(イ)〜(ホ)はつぎのとおりである。
(イ)容器21形成後に第1の部材23となる部分を複数有する樹脂製平板26に、プレスにより、互いの間に間隔をもたせて複数の凹部22を形成する。ついで、(ロ)各凹部22にエンハンサ剤20を挿入する。ついで、(ハ)容器21形成後に第2の部材24となる部分を複数有する樹脂製蓋板27を被せ、平板26と蓋板27を、各凹部22のまわりで、振動溶着などにより溶着する。ついで、(ニ)平板26と蓋板27の溶着体を、各凹部22まわりの溶着部の周縁に後で折り曲げ片25となる部分を残して、切断する。28は切断線を示し、29は半径方向に入れられたスリットを示す。スリット29は、折り曲げが容易にしてある。ついで、(ホ)図3〜図5、図7の容器21では、蓋板27または平板26を折り曲げて(湾曲でもよい)、弾性変形部25としての折り曲げ片25を形成する。図6の容器21では、平板26に弾性変形部としての折り曲げ片25を形成する。また、図8の容器21では、平板26の凹部22の底部に弾性変形部25を形成する。これによって、エンハンサ剤20を封入した容器21を複数個作製する。
1枚の平板26と1枚の蓋板27からエンハンサ剤20を封入した容器21を作製する工程で、複数のエンハンサ剤封入容器21を作製できるので、生産性が向上される。また、エンハンサ剤20の容器21への封入を、ホルダ12とは独立に行い、ホルダにかしめる工程がないので、エンハンサ剤封入容器21の生産性が向上される。
ガス発生剤30は、望ましくは成形体(たとえば、ペレット状)であり、振動などによってこすれあって摩耗し粉体となることがないように、エンハンサ剤20を封入した容器21から、折り曲げ片25のバネ力により発生する押圧力をかけられている。ガス発生剤30のペレットの大きさは、たとえば、外径1.4mm〜4mm、長さが1.5〜8mmである。ただし、寸法はこれに限るものではない。
フィルタ50は、エンハンサ剤20、ガス発生剤30からの高温ガスを、ガス放出孔13から放出しエアバッグに供給する前に、高温ガスのスラグ捕集、冷却を行うものである。フィルタ50は、たとえば金網や金属線材の集合体などからなり、たとえば円筒状に形成されている。フィルタ50は、仕切り部材51により、ハウジング11内に固定されている。仕切り部材51は、フィルタ50が設けられたフィルタ室とガス発生剤30が配置されるガス発生室とを区画する環状板で、ハウジング11外部からハウジング11をかしめることなどによりハウジング11に固定されている。
以上の構造は、本発明の実施例1以外にも適用される。
エンハンサ剤20を封入した容器21にバネ性をもたせてハウジング11内に配置するのに、本発明の実施例1では、図3の構造を採る。
図3の構造では、弾性変形部25としての折り曲げ片25が、凹部22の蓋の部分に対して90度より大で180度より小の角度Kで折り曲げられている(折り返されている)。そして、折り曲げ片25を、ガス発生剤30に直接、接触させ、容器21の凹部22の底壁をスクイブ40側に向けて、ハウジング11内に配置されている。凹部22の底壁はスクイブ40のエンハンサ剤20側の壁と直接、接触されている。折り曲げ片25がバネ性を有し、ガス発生剤30をハウジング軸方向にスクイブ40から離れる方向に押す。ガス発生剤30から折り曲げ片25を介してエンハンサ剤20を封入した容器21にかかる反力は、スクイブ40で受けられる。ガス発生剤30とエンハンサ剤20を封入した容器21との間にはクッション材はなく、エンハンサ剤20を封入した容器21とスクイブ40との間にもクッション材はない。
つぎに、本発明の実施例1のインフレータの作用、効果を説明する。
車両の衝突時に衝突信号を受けまたは衝突の予知信号を受けると、スクイブ40は、衝突センサまたは衝突予知センサからの信号に基づいて、電極ピン41からの電流で、スクイブ40の先端部内の回路が発熱し、封入されている点火薬(図示略)に着火し、火炎を発生する。発生した火炎は、スクイブ40のエンハンサ剤20側の壁とエンハンサ剤封入容器21の壁を破って、エンハンサ剤20内に噴出し、エンハンサ剤20に伝火する。
エンハンサ剤20は、燃焼を助長させつつガス発生剤30に伝火し、燃焼ガスを発生する。伝火されたガス発生剤30は、燃焼域の先端がエンハンサ剤20側からフィルタ50側に移動しつつ、燃焼し、高温高圧の燃焼ガスを発生する。エンハンサ剤20とガス発生剤30で発生した高温高圧のガスは、フィルタ50でスラグ等を捕捉され、かつ、冷却されて、ガス放出孔13を通って放出され、エアバッグ(図示略)に供給されてエアバッグを展開、膨張させる。展開、膨張したエアバッグは、乗員を拘束して乗員を保護する。
エンハンサ剤20を封入した容器21の作用、効果については、エンハンサ剤20をスクイブ40、ホルダ12、ガス発生剤30とは個別に容器21に封入したので、容器21の製造、容器21へのエンハンサ剤20の封入(挿入と閉塞)を、スクイブ40、ホルダ12の製造とは別工程で行うことができ、かつ、複数の容器21分、まとめて容器21の製造、エンハンサ剤20の封入を行うことができ、エンハンサ剤20を収容した容器21の生産性が向上する。
また、エンハンサ剤20を収容した容器21はホルダ12により閉塞される構造ではなく、容器21の第2の部材24でエンハンサ剤20を封入する構造となっているため、エンハンサ剤20を収容した容器21の生産が、ホルダ12やスクイブ40の生産、製造によって左右されることはなく、エンハンサ剤20を収容した容器21の生産性が向上する。
また、エンハンサ剤20を封入した容器21をスクイブ40またはホルダ12とガス発生剤30との間に配置するだけであるため、エンハンサ剤20を封入した容器21をホルダ12やハウジング11にかしめる必要がなく、エンハンサ剤20を収容した容器21のハウジング11への組み付け性が向上する。
また、エンハンサ剤20を収容した容器21の凹部22の底壁または折り曲げ片25をガス発生剤30に接触させたので、従来設けられていたクッション材を廃止できる。従来は、図9に示すように、クッション材9が、スクイブ4またはエンハンサ剤3と、ガス発生剤8との間に設けられていた。そのため、クッション材9分、部品点数が増え、コストアップとなっていた。しかし、本発明では、クッション材が設けられないので、部品点数が減少し、コストダウンとなる。
また、容器21が弾性変形部25(実施例1では、折り曲げ片25)によってバネ性を付与され、そのバネ力により容器21がガス発生剤を押圧しているので、クッション材が廃止されているにもかかわらず、ガス発生剤30には押し力がかかり、ガス発生剤30のペレット同士が車両の振動などにより摩耗することを防止できる。
以上の作用、効果は、実施例1以外の実施例にも適用される。
本発明の実施例1では、容器21へのバネ性の付与に、図3の構造をとっているため、さらに、つぎの作用、効果を有する。
図3の構造では、スクイブ40の容器44の底壁とエンハンサ剤20を収容した容器21の底壁が接触しているので、スクイブ40が点火された時にスクイブ40の底壁とエンハンサ剤20を収容した容器21の底壁の変形、破裂がほぼ同時に行われ、スクイブ40からエンハンサ剤20への燃焼の伝播が円滑に行われる。
〔実施例2〕
本発明の実施例2では、容器21へのバネ性の付与に、図4の構造を採る。
図4の構造では、弾性変形部25が折り曲げ片25からなる。折り曲げ片25は、凹部22の蓋の部分に対して90度より大で180度より小の角度で折り曲げられている(折り返されている)。そして、折り曲げ片25を、スクイブ40側に向け、容器21の凹部22の底壁をガス発生剤30に直接、接触させて、ハウジング11内に配置されている。折り曲げ片25の先端部はスクイブ40のエンハンサ剤20側の壁と直接、接触されている。折り曲げ片25がバネ性を有し、折り曲げ片25のバネ力によって容器21の凹部22の部分がスクイブ40から離れる側に押され、容器21の凹部22の底壁がガス発生剤30をハウジング軸方向にスクイブ40から離れる方向に押す。ガス発生剤30から容器21の凹部22にかかる反力は折り曲げ片25を介してスクイブ40で受けられる。ガス発生剤30とエンハンサ剤20を封入した容器21との間にはクッション材はなく、エンハンサ剤20を封入した容器21とスクイブ40との間にもクッション材はない。
本発明の実施例2の作用、効果については、図4に示すように、エンハンサ剤20を収容した容器21の底壁がガス発生剤30に接触してガス発生剤30を直接押圧しているので、容器21の底壁がガス発生剤30のほぼ全域を均一に押すことができ、ガス発生剤30のほぼ全域にわたってガス発生剤30のペレットを効果的に摩耗防止できる。
〔実施例3〕
本発明の実施例3では、容器21へのバネ性の付与に、図5の構造を採る。
図5の構造では、弾性変形部25が折り曲げ片25からなる。折り曲げ片25は、凹部22の蓋の部分に対して0度より大で90度より小の角度で折り曲げられている。そして、折り曲げ片25を、ホルダ12側に向け、容器21の凹部22の底壁をガス発生剤30に直接、接触させて、ハウジング11内に配置されている。折り曲げ片25の先端部はホルダ12のエンハンサ剤20側の壁と直接、接触されている。折り曲げ片25がバネ性を有し、折り曲げ片25のバネ力によって容器21の凹部22の部分がスクイブ40から離れる側に押され、容器21の凹部22の底壁がガス発生剤30をハウジング軸方向にスクイブ40から離れる方向に押圧する。ガス発生剤30から容器21の凹部22にかかる反力は折り曲げ片25を介してホルダ12で受けられる。ガス発生剤30とエンハンサ剤20を封入した容器21との間にはクッション材はなく、エンハンサ剤20を封入した容器21とスクイブ40との間にもクッション材はない。
本発明の実施例3の作用、効果については、図5に示すように、エンハンサ剤20を収容した容器21の底壁がガス発生剤30に接触してガス発生剤30を直接押圧しているので、容器21の底壁がガス発生剤30のほぼ全域を均一に押すことができ、ガス発生剤30のほぼ全域にわたってガス発生剤30のペレットを効果的に摩耗防止できる。
〔実施例4〕
本発明の実施例4では、容器21へのバネ性の付与に、図6の構造を採る。
図6の構造では、弾性変形部25が第1の部材23に形成されており、折り曲げ片25からなる。折り曲げ片25は、凹部22の蓋の部分に対して90度より大で180度より小の角度Kで折り曲げられている(折り返されている)。そして、折り曲げ片25を、ガス発生剤30に直接、接触させ、容器21の凹部22の底壁をスクイブ40側に向けて、ハウジング11内に配置されている。凹部22の底壁はスクイブ40のエンハンサ剤20側の壁と直接、接触されている。折り曲げ片25がバネ性を有し、ガス発生剤30をハウジング軸方向にスクイブ40から離れる方向に押す。ガス発生剤30から折り曲げ片25を介してエンハンサ剤20を封入した容器21にかかる反力は、スクイブ40で受けられる。ガス発生剤30とエンハンサ剤20を封入した容器21との間にはクッション材はなく、エンハンサ剤20を封入した容器21とスクイブ40との間にもクッション材はない。
本発明の実施例4の作用、効果については、図6に示すように、スクイブ40の容器44の底壁とエンハンサ剤20を収容した容器21の底壁が接触しているので、スクイブ40が点火された時にスクイブ40の底壁とエンハンサ剤20を収容した容器21の底壁の変形、破裂がほぼ同時に行われ、スクイブ40からエンハンサ剤20への燃焼の伝播が円滑に行われる。
〔実施例5〕
本発明の実施例5では、容器21へのバネ性の付与に、図7の構造を採る。
図7の構造では、弾性変形部25が第2の部材24に形成されており、弧状の曲げ片25からなる。曲げ片25の先端部は、凹部22の蓋の部分に対して0度より大で90度より小の角度をなして斜め外方に向かって延びている。そして、曲げ片25を、ホルダ12側に向け、容器21の凹部22の底壁をガス発生剤30に直接、接触させて、ハウジング11内に配置されている。曲げ片25の先端部はホルダ12のエンハンサ剤20側の壁と直接、接触されている。曲げ片25がバネ性を有し、曲げ片25のバネ力によって容器21の凹部22の部分がスクイブ40から離れる側に付勢され、容器21の凹部22の底壁がガス発生剤30をハウジング軸方向にスクイブ40から離れる方向に押圧する。ガス発生剤30から容器21の凹部22にかかる反力は曲げ片25を介してホルダ12で受けられる。ガス発生剤30とエンハンサ剤20を封入した容器21との間にはクッション材はなく、エンハンサ剤20を封入した容器21とスクイブ40との間にもクッション材はない。
本発明の実施例5の作用、効果については、図7に示すように、エンハンサ剤20を収容した容器21の底壁がガス発生剤30に接触してガス発生剤30を直接押圧しているので、容器21の底壁がガス発生剤30のほぼ全域を均一に押すことができ、ガス発生剤30のほぼ全域にわたってガス発生剤30のペレットを効果的に摩耗防止できる。
〔実施例6〕
本発明の実施例6では、容器21へのバネ性の付与に、図8の構造を採る。
図8の構造では、弾性変形部25が第1の部材23の凹部22の底壁からなる。凹部22の底壁はスクイブ40から押されていない自由状態においてほぼ平坦であり、スクイブ40から押された時には第2の部材24側に凹むとともに弾性力を生じる。そして、容器21は、第1の部材23の凹部22の底壁をスクイブ40側に向けてスクイブ40に接触させ、第2の部材24をガス発生剤30に直接、接触させて、ハウジング11内に配置されている。第1の部材23の凹部22の底壁のバネ力によって容器21の第2の部材24がスクイブ40から離れる側に付勢され、第2の部材24がガス発生剤30をハウジング軸方向にスクイブ40から離れる方向に押圧する。ガス発生剤30から容器21にかかる反力はスクイブ40で受けられる。ガス発生剤30とエンハンサ剤20を封入した容器21との間にはクッション材はなく、エンハンサ剤20を封入した容器21とスクイブ40との間にもクッション材はない。
本発明の実施例6の作用、効果については、図8に示すように、エンハンサ剤20を収容した容器21の第2の部材24がガス発生剤30に接触してガス発生剤30を直接押圧しているので、第2の部材24がガス発生剤30のほぼ全域を均一に押すことができ、ガス発生剤30のほぼ全域にわたってガス発生剤30のペレットを効果的に摩耗防止できる。
本発明の、たとえば実施例1の、インフレータの断面図である。 図1のエンハンサ剤を封入した容器の製造工程(イ)〜(ホ)の斜視図である。 本発明の実施例1に係る、エンハンサ剤を封入した容器とその周辺部の要部縦断面図である。 本発明の実施例2に係るインフレータの、図3に対応する縦断面図である。 本発明の実施例3に係るインフレータの、図3に対応する縦断面図である。 本発明の実施例4に係るインフレータの、図3に対応する縦断面図である。 本発明の実施例5に係るインフレータの、図3に対応する縦断面図である。 本発明の実施例6に係るインフレータの、図3に対応する縦断面図である。 従来のインフレータの一例の縦断面図である。
符号の説明
10 インフレータ
11 ハウジング
12 ホルダ
13 ガス放出孔
20 エンハンサ剤
21 容器
22 凹部
23 第1の部材
24 第2の部材
25 弾性変形部(折り曲げ片、曲げ片)
26 平板
27 蓋板
28 切断線
29 スリット
30 ガス発生剤
40 スクイブ
41 電極ピン
42 回路
43 点火薬
44 スクイブ容器
50 フィルタ
51 仕切り部材

Claims (2)

  1. エンハンサ剤、ガス発生剤をハウジング内に配置しスクイブとホルダでハウジングの開口端を閉塞したインフレータであって、エンハンサ剤をスクイブ、ホルダ、ガス発生剤とは個別に容器に封入し、該容器をスクイブとガス発生剤との間に配置し、前記容器をガス発生剤に接触させたインフレータ。
  2. 前記容器は少なくとも一部がバネ性を有する部材であり、エンハンサ剤が入れられる凹部を有する第1の部材と、前記凹部の蓋となり凹部を閉塞する第2の部材とからなり、該第1または第2の部材は前記容器にバネ性を付与する弾性変形部を有し、該弾性変形部のバネ力により前記容器が前記ガス発生剤を押圧するように構成した請求項1記載のインフレータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017001588A (ja) * 2015-06-12 2017-01-05 日本化薬株式会社 ガス発生器
JP2017081343A (ja) * 2015-10-27 2017-05-18 日本化薬株式会社 ガス発生器

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