JP2009219634A - X線撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画質や被曝の観点で適切な観察方向を術者に提示して画質向上および被爆低減を図る。
【解決手段】三次元モデル生成部12が、被検体の形態および当該被検体内における器官の配置を表す三次元モデルを生成する。その後、マーカー位置特定部13が、生成された三次元モデルにおけるマーカーの位置を観察対象の物体の位置として特定し、重なり判定部14が、特定されたマーカーの位置、および、生成された三次元モデルに基づいて、マーカーと当該マーカーを観察するうえで阻害となる器官とが観察方向において重なっているか否かを判定する。そして、観察方向情報出力部15が、マーカーと、阻害となる器官とが重なっていると判定された場合に、その重なりが回避される他の観察方向を示す観察方向情報を出力する。
【選択図】 図3

Description

この発明は、被検体にX線を照射するとともに当該被検体を透過したX線を検出し、検出したX線に基づいて透視画像を生成するX線撮影装置に関し、特に、画質や被曝の観点で適切な観察方向を術者に提示するための技術に関する。
従来、X線診断装置などのX線撮影装置を用いたX線血管造影検査では、X線透視下で血管、および、治療用デバイス(例えば、バルーンやステントなど)をさまざまな方向から観察して、検査および治療が行われる(例えば、特許文献1参照。)。かかるX線血管造影検査において、観察方向すなわちX線の照射方向によっては、観察対象の器官や治療用デバイスが、骨などの他の器官と重なって見づらくなる場合があった。
例えば、カテーテルを用いて心臓の血管を治療する場合について考える。図6は、従来のX線撮影装置における観察方向の変更を示す図であり、図7は、従来のX線撮影装置における画像の表示を示す図である。例えば、血管に挿入されたカテーテルのマーカーを観察しようとした場合に、図6(a)に示すように、マーカーと骨とが重なってしまうような方向に観察方向が設定されていた場合には、骨によってマーカーが見づらくなってしまう。
そのため、従来は、図6(b)に示すように、マーカーと骨との重なりが回避される方向に観察方向を変えたうえで、検査および治療が行われていた。このように観察方向を変えることによって、図7(a)に示すように、見づらくなっていたマーカーが見やすくなる。しかし、近年では、さまざまな画像処理技術が発達したことによって、図7(b)に示すように、わざわざ観察方向を変えなくとも容易に観察対象の物体(例えば、器官や治療用デバイスなど)を見ることができるようになっている。
特開2003−284716号公報
しかしながら、上述したように、画像処理技術が発達したことによって、観察対象の物体と当該物体を観察するうえで阻害となる器官とが重なった状態でも観察方向を変えずに検査および治療を行うことができるようになったため、本来であれば、観察方向を変えることによってより良い画質の画像が得られたり、あるいは、より低い被曝で済んだりするような場合でも、画質や被曝の観点で最適ではない観察方向のまま検査および治療が続けられてしまうことがある。
この発明は、上述した従来技術による課題を解決するためになされたものであり、画質や被曝の観点で適切な観察方向を術者に提示して画質向上および被爆低減を図ることが可能なX線撮影装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1記載の本発明は、被検体にX線を照射するとともに当該被検体を透過したX線を検出し、検出したX線に基づいてX線透視画像を生成するX線撮影装置であって、前記被検体の形態および当該被検体内における器官の配置を表す三次元モデルを生成する三次元モデル生成手段と、前記三次元モデル生成手段によって生成された三次元モデルにおける観察対象の物体の位置を特定する物体位置特定手段と、前記物体位置特定手段によって特定された位置および前記三次元モデルに基づいて、前記観察対象の物体と当該物体を観察するうえで阻害となる器官とが観察方向において重なっているか否かを判定する重なり判定手段と、前記重なり判定手段によって前記観察対象の物体と前記阻害となる器官とが重なっていると判定された場合に、当該重なりが回避される他の観察方向を示す観察方向情報を出力する観察方向情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項1記載の本発明によれば、画質や被曝の観点で適切な観察方向を術者に提示して画質向上および被爆低減を図ることが可能になるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明に係るX線撮影装置の好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下に示す実施例では、X線診断装置に本発明を適用した場合について説明し、カテーテルを用いて心臓の血管を治療するカテーテル検査を例にあげて説明する。
まず、本実施例に係るX線診断装置の全体構成について説明する。図1は、本実施例に係るX線診断装置の全体構成を示す外観図である。同図に示すように、このX線診断装置は、被検体にX線を照射するX線照射部と被検体を透過したX線を検出するX線検出部とを対向させて支持するCアームと、Cアームを支持する保持装置と、被検体が載置される天板を有する寝台装置と、X線検出部によって検出されたX線に基づいて生成されるX線透視画像などを表示する表示部とを有する。
かかるX線診断装置において、X線血管造影検査が行われる際には、寝台装置が有する天板の上に被検体が載置され、その被検体の体軸周りおよび体軸方向にCアームを動作させることによって、さまざまな方向から血管、および、治療用デバイス(例えば、バルーンやステントなど)を観察しながら検査および治療が行われる。
そのため、観察する方向によっては、観察対象である血管や治療用デバイスなどが、それらを観察するうえで阻害となる器官(例えば、骨など)と重なってしまう場合がある。しかし、そのような場合であっても、X線透視画像に対して画像処理を施すことによって容易に観察対象の物体(例えば、血管や治療用デバイスなど)を観察することができてしまうため、その結果として、画像劣化や線量増加が生じることがあった。
そこで、本実施例に係るX線診断装置では、画質や被曝の観点で適切な観察方向を術者に提示して画質向上および被爆低減を図ることができるようにしている。以下、かかるX線診断装置が有する機能について具体的に説明してゆく。
図2は、本実施例に係るX線診断装置の機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、このX線診断装置は、X線照射部1と、X線検出部2と、機構部3と、高電圧発生部4と、Cアーム5と、天板6と、表示部7と、操作部8と、画像処理部9と、システム制御部10とを有する。
X線照射部1は、天板6の上に載置された検査対象(観察対象)の被検体PにX線を照射する装置であり、高電圧発生部4から供給される高電圧を用いてX線を発生するX線管、X線管が発生したX線の一部を遮蔽することによって照射野を制御するX線絞り器を有する。
X線検出部2は、被検体Pを透過したX線を検出してX線画像データを生成する装置であり、X線を検出する平面検出器、平面検出器から電荷を取り出すゲートドライバ、ゲートドライバにより取り出された電荷を電圧に変換する電荷・電圧変換器、電荷・電圧変換器により変換された電圧をデジタル値に変換するA/D変換器を有する。
機構部3は、Cアーム5および天板6を移動する装置であり、Cアーム5を回転したり移動したりするCアーム回動・移動機構、天板6を移動する天板移動機構、システム制御部10の指示に基づいてCアーム回動・移動機構および天板移動機構を制御する機構制御部を有する。
なお、この機構部3は、Cアーム5の状態(天板6に対する位置や回動角度など)および天板6の位置など、Cアーム5および天板6の移動量を示す情報をポジショニング情報として記憶している。
高電圧発生部4は、X線照射部1がX線の発生に必要とする高電圧を供給する装置であり、システム制御部10の指示に基づいて高電圧の発生を制御してX線の発生を制御するX線制御部、高電圧を発生する高電圧発生器を有する。Cアーム5は、X線照射部1やX線検出部2を保持するアームであり、天板6は、被検体Pを載せる板である。
表示部7は、画像処理部9によって生成されたX線透視画像などを表示する装置であり、画像を表示するモニタ、モニタへの表示を制御する表示制御部を有する。操作部8は、マウスやキーボード、ジョイスティックなどから構成され、術者による操作を受け付けるコンソールである。画像処理部9は、X線検出部2によって生成されたX線画像データに基づいて、X線透視画像を生成する処理部である。
システム制御部10は、術者の操作に基づいてX線診断装置全体を制御する装置である。図3は、システム制御部10の詳細な機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、このシステム制御部10は、本発明に特に関連する機能部として、記憶部11と、三次元モデル生成部12と、マーカー位置特定部13と、重なり判定部14と、観察方向情報出力部15とを有する。
記憶部11は、各種のデータやプログラムなどを記憶する記憶部であり、本発明に特に関連する情報として、X線出力条件11aと、標準形態情報11bとを記憶する。ここで、X線出力条件11aは、検査中に被検体の体厚に応じて自動制御されたX線の強さ(X線の線量の大きさ)を示す情報であり、自動制御によってX線の強さが変えられるたびに、随時、最新の状態に更新される。
また、標準形態情報11bは、標準的な被検体の形態および当該被検体内の器官の配置を表す情報である。この標準形態情報11bは、例えば、標準的な人体における器官の配置や形状などを表す情報などである。なお、かかる標準形態情報11bは、検査前にあらかじめ記憶部11に記憶されていることとする。
三次元モデル生成部12は、被検体Pの形態および被検体P内における器官の配置を表す三次元モデルを生成する処理部である。具体的には、この三次元モデル生成部12は、被検体Pが載置される天板6の移動距離を示す情報、X線透視画像における特徴的な部位を示す情報、被検体Pに照射されるX線に関するX線出力条件を示す情報、ならびに、標準的な被検体の形態および被検体内の器官の配置を表す標準形態情報11bに基づいて、三次元モデルを生成する。
ここで、三次元モデル生成部12は、天板6の移動距離を示す情報については、機構部3のポジショニング情報から取得する。また、三次元モデル生成部12は、X線透視画像における特徴的な部位を示す情報については、画像処理部9からX線透視画像を取得し、取得したX線透視画像から特徴的な部位を抽出することによって取得する。さらに、三次元モデル生成部12は、X線出力条件11aおよび標準形態情報11bについては、記憶部11から取得する。そして、三次元モデル生成部12は、取得した各情報に基づいて、被検体Pの形態および被検体P内における器官(例えば、心臓や背骨など)の配置を表す三次元モデルを生成する。
例えば、カテーテル検査では、被検体Pの血管からカテーテルを挿入し、X線透視画像を見ながらカテーテル先端を心臓まで進めて治療が行われる。このとき、術者は、表示部7に表示されるX線透視画像内にカテーテル先端が映るように、天板6を移動しながらカテーテルを進めてゆく。したがって、例えば、被検体Pにカテーテルが挿入されてからカテーテル先端が心臓に達するまでの間に天板6が移動した距離を計測することによって、カテーテルが挿入された箇所(例えば、腕や足の付け根など)から心臓までの距離を特定することができる。こうして特定された部分的な距離を、標準的な被検体の形態を表す標準形態情報に適用することによって、被検体Pの身長などを予測することができる。
また、カテーテル検査など、X線透視下で行われる検査では、被検体Pに照射されるX線の線量の強さは被検体の体厚に応じて決められる。検査において必要な画質レベルのX線透視画像を得るためには、体厚が厚い被検体については通常より強い線量のX線を照射する必要があり、体厚が薄い被検体については通常より弱い線量のX線でも必要な画質レベルのX線透視画像が得られるからである。したがって、例えば、検査中に被検体Pに対して照射されているX線の線量の強さを計測することによって、被検体Pの体厚を予測することができる。
三次元モデル生成部12は、例えば、上記のように予測した被検体Pの身長や体厚などを記憶部11から取得した標準形態情報11bに適用することによって、被検体Pの形態および被検体P内における器官の配置を表す三次元モデルを生成する。
マーカー位置特定部13は、三次元モデル生成部12によって生成された三次元モデルにおける観察対象の物体の位置を特定する処理部である。例えば、カテーテル検査では、治療用のバルーンやステントなどの治療用デバイスを血管内に留置することによって血管の治療が行われるが、治療用デバイスを留置する際の目印として、ガイドワイヤーに取り付けられたマーカーが用いられる。このマーカーは、通常、X線透視画像上で目立つように小さな金属球などで形成されており、X線透視画像上で周辺の臓器と比較した場合にコントラストが高くなる。そこで、本実施例では、マーカー位置特定部13は、かかるマーカーの位置を観察対象の物体の位置として特定する。
具体的には、マーカー位置特定部13は、まず、マーカーが有する形状や大きさなどの特徴に基づいて、X線透視画像上でのマーカーの位置を特定する。続いて、マーカー位置特定部13は、X線透視画像上で特定したマーカーの位置から、平面検出器上でのマーカーの位置を特定する。この一方で、マーカー位置特定部13は、機構部3からポジショニング情報を取得し、取得したポジショニング情報に基づいて、Cアーム5の状態(天板6に対する位置や回動角度など)および天板6の位置を検出する。
その後、マーカー位置特定部13は、平面検出器上で特定したマーカーの位置、検出した位置Cアーム5の状態および天板6の位置、ならびに、X線診断装置において固定的に決められている平面検出器とX線管との位置関係に基づいて、マーカーが存在しうる三次元空間上の直線を推定する。そして、マーカー位置特定部13は、推定した直線と、三次元モデル生成部12によって生成された三次元モデルにおける心臓の位置とから、三次元モデルにおけるマーカーの位置を特定する。
なお、治療用デバイスがステントである場合には、ステント両端部の位置を示す二個のマーカーが用いられる。そこで、マーカー位置特定部13が、それら二つのマーカー間の距離を計測することによって、三次元モデルにおけるマーカーの位置を特定するようにしてもよい。または、検査開始時にマーカーの画像を撮影しておき、マーカー位置特定部13が、その画像におけるマーカーの大きさと検査中に撮像されたX線透視画像におけるマーカーの大きさとを比較してマーカーの拡大率を算出し、算出した拡大率に基づいて、三次元モデルにおけるマーカーの位置を特定するようにしてもよい。
重なり判定部14は、マーカー位置特定部13によって特定された観察対象の物体の位置(ここでは、マーカーの位置)、および、三次元モデル生成部12によって生成された三次元モデルに基づいて、観察対象の物体と当該物体を観察するうえで阻害となる器官とが観察方向において重なっているか否かを判定する処理部である。なお、ここでは、物体を観察するうえで阻害となる器官として、骨を例にあげて説明する。
具体的には、この重なり判定部14は、マーカー位置特定部13によって、三次元モデルにおけるマーカーの位置が特定されると、機構部3からポジショニング情報を取得し、取得したポジショニング情報に基づいて、Cアーム5の状態および天板6の位置を検出する。そして、重なり判定部14は、三次元モデル生成部12によって生成された三次元モデルにおける器官の配置、検出したCアーム5の状態および天板6の位置、および、マーカー位置特定部13によって特定されたマーカーの位置に基づいて、観察方向においてマーカーと骨とが重なっているか否かを判定する。
なお、X線透視下では、X線透視画像における画像の暗さのレベルや、検出されるX線の粒子の揺らぎ、量子ノイズのレベルなどの情報から、被検体P内でX線がどのような器官を透過してきたかを推測することができる。そこで、重なり判定部14が、さらに、マーカー周辺と画像全体との画像レベル・量子ノイズのレベルの違いや、X線条件などから骨の影響があるか否かを判定するようにしてもよい。
観察方向情報出力部15は、重なり判定部14によって観察対象の物体と阻害となる器官とが重なっていると判定された場合に、その重なりが回避される他の観察方向を示す観察方向情報を出力する処理部である。
具体的には、この重なり判定部14は、重なり判定部14によって観察対象の物体と阻害となる器官とが重なっていると判定された場合に、重なり判定部14によって用いられた情報(三次元モデル生成部12によって生成された三次元モデルにおける器官の配置、検出したCアーム5の状態および天板6の位置、および、マーカー位置特定部13によって特定されたマーカーの位置)に基づいて、マーカーを観察するうえで阻害となる骨が回避される新たな観察方向を導出する。そして、重なり判定部14は、導出した新たな観察方向を示す情報を、観察方向情報として表示部7に出力する。
図4は、観察方向情報出力部15によって出力される観察方向情報の例を示す図である。例えば、観察方向情報出力部15は、導出した新たな観察方向に沿ってX線が被検体Pに照射されるようにCアーム5の位置および角度を算出し、算出した位置および角度にCアームを移動するための操作方向を示す情報を、観察方向情報として出力する(同図(a)を参照)。
このように、観察方向情報出力部15が、Cアーム5の操作方向を示す情報を出力することによって、術者に対して、より画質の高いX線透視画像を得るため、または、被曝を低減するために適したCアーム5の操作方向を容易に認識させることができる。
または、観察方向情報出力部15は、導出した新たな観察方向および三次元モデルに基づいて、被検体P内における観察対象の物体の位置(ここでは、マーカーの位置)および当該物体を観察するうえで阻害となる器官の位置(ここでは、骨の位置)、ならびに、導出した新たな観察方向となるX線の照射方向を示す情報を、観察方向情報として出力する(同図(b)を参照)。
このように、観察方向情報出力部15が、観察対象の物体の位置および当該物体を観察するうえで阻害となる器官の位置、ならびに、阻害となる器官を回避可能なX線の照射方向を示す情報を出力することによって、術者に対して、より画質の高いX線透視画像を得るため、または、被曝を低減するために適した観察方向を容易に認識させることができる。
さらに、観察方向情報出力部15は、上述した観察方向情報に加えて、画像処理が施される前のX線透視画像を出力するようにしてもよい(同図(c)を参照)。このように、画像処理が施される前のX線透視画像を出力することによって、術者に対して、現在の観察方向が適切ではないことを効果的に認識させることができる。
また、観察方向情報出力部15が、重なり判定部14によって観察対象の物体と阻害となる器官とが重なっていると判定された場合にのみ上述した観察方向を出力することによって、観察方向の提示が必要な場合のみ必要な情報が出力されるので、不必要な情報提供を抑制することができる。
次に、本実施例に係るX線診断装置による観察方向情報表示の処理手順について説明する。図5は、本実施例に係るX線診断装置による観察方向情報表示の処理手順を示すフローチャートである。なお、ここでは、カテーテルに取り付けられたマーカーの位置を観察対象の物体の位置とする場合について説明し、マーカーを観察するうえで阻害となる器官として骨を例にあげて説明する。
同図に示すように、本実施例に係るX線診断装置では、術者によって検査が開始されると(ステップS101,Yes)、三次元モデル生成部12が、被検体Pの形態および被検体P内における器官の配置を表す三次元モデルを生成する(ステップS102)。
続いて、マーカー位置特定部13が、三次元モデル生成部12によって生成された三次元モデルにおけるマーカーの位置を特定し(ステップS103)、重なり判定部14が、マーカー位置特定部13によって特定されたマーカーの位置、および、三次元モデル生成部12によって生成された三次元モデルに基づいて、マーカーと骨とが重なっているか否かを判定する(ステップS104)。
そして、マーカーと骨とが重なっていた場合には(ステップS105,Yes)、観察方向情報出力部15が、その重なりが回避される他の観察方向を示す観察方向情報を表示部7に出力する(ステップS106)。
上述してきたように、本実施例では、まず、三次元モデル生成部12が、被検体の形態および当該被検体内における器官の配置を表す三次元モデルを生成する。その後、マーカー位置特定部13が、三次元モデル生成部12によって生成された三次元モデルにおけるマーカーの位置を観察対象の物体の位置として特定し、重なり判定部14が、マーカー位置特定部13によって特定されたマーカーの位置、および、三次元モデル生成部12によって生成された三次元モデルに基づいて、マーカーと当該マーカーを観察するうえで阻害となる器官とが観察方向において重なっているか否かを判定する。そして、観察方向情報出力部15が、重なり判定部14によって、マーカーと、阻害となる器官とが重なっていると判定された場合に、その重なりが回避される他の観察方向を示す観察方向情報を出力する。
したがって、本実施例では、観察対象の物体と当該物体を観察するうえで阻害となる器官とが重なっている場合に、その重なりを回避することができる観察方向が自動的に提示されるので、術者に対して、より画質を向上することができる方向、および、より被曝を低減することができる方向に観察方向を変更するよう促すことができる。すなわち、本実施例では、画質や被曝の観点で適切な観察方向を術者に提示して画質向上および被爆低減を図ることが可能になる。
また、本実施例では、三次元モデル生成部12が、被検体Pが載置される天板の移動距離、X線透視画像における特徴的な部位、被検体に照射されるX線に関するX線出力条件、ならびに、標準的な被検体の形態および被検体内の器官の配置を表す標準形態情報に基づいて、三次元モデルを生成するので、検査対象となっている被検体の体型に応じて自動的に三次元モデルを生成することができる。
また、本実施例では、観察方向情報出力部15が、X線を照射するX線照射部1および当該X線を検出するX線検出部2を対向させて支持するCアーム5の操作方向を示す情報を観察方向情報として出力するので、術者に対して、より画質の高いX線透視画像を得るため、または、被曝を低減するために適したCアーム5の操作方向を容易に認識させることができる。
また、本実施例では、観察方向情報出力部15は、被検体P内における観察対象の物体の位置および当該物体を観察するうえで阻害となる器官の位置、ならびに、阻害となる器官を回避可能なX線の照射方向を示す情報を観察方向情報として出力するので、術者に対して、より画質の高いX線透視画像を得るため、または、被曝を低減するために適した観察方向を容易に認識させることができる。
なお、本実施例では、三次元モデル生成部12が、被検体Pが載置される天板の移動距離、X線透視画像における特徴的な部位、被検体に照射されるX線に関するX線出力条件、ならびに、標準的な被検体の形態および被検体内の器官の配置を表す標準形態情報に基づいて、三次元モデルを生成するよう構成した。
しかしながら、三次元モデルの生成方法はこれに限られるわけではない。例えば、X線CT(Computed Tomography)装置などの他の画像診断装置によって得られた被検体Pに関する三次元画像データを記憶部11にさらに記憶させておき、そのうえで、三次元モデル生成手段が、記憶部11によって記憶されている三次元画像データに基づいて、三次元モデルを生成するようにしてもよい。これにより、より正確に被検体Pの形態および被検体P内における器官の配置を表す三次元モデルを生成することができるようになり、より正確な観察方向を術者に対して提示することが可能になる。
なお、本実施例において図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示のように構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
以上のように、本発明に係るX線撮影装置は、X線透視下で血管および治療用デバイスをさまざまな方向から観察しながら行われるX線血管造影検査において有用であり、特に、X線透視画像の画質向上や被曝低減が要求される場合に適している。
本実施例に係るX線診断装置の全体構成を示す外観図である。 本実施例に係るX線診断装置の機能構成を示すブロック図である。 システム制御部の詳細な機能構成を示すブロック図である。 観察方向情報出力部によって出力される観察方向情報の例を示す図である。 本実施例に係るX線診断装置による観察方向情報表示の処理手順を示すフローチャートである。 従来のX線撮影装置における観察方向の変更を示す図である。 従来のX線撮影装置における画像の表示を示す図である。
符号の説明
1 X線照射部
2 X線検出部
3 機構部
4 高電圧発生部
5 Cアーム
6 天板
7 表示部
8 操作部
9 画像処理部
10 システム制御部
11 記憶部
11a X線出力条件
11b 標準形態情報
12 三次元モデル生成部
13 マーカー位置特定部
14 重なり判定部
15 観察方向情報出力部

Claims (5)

  1. 被検体にX線を照射するとともに当該被検体を透過したX線を検出し、検出したX線に基づいてX線透視画像を生成するX線撮影装置であって、
    前記被検体の形態および当該被検体内における器官の配置を表す三次元モデルを生成する三次元モデル生成手段と、
    前記三次元モデル生成手段によって生成された三次元モデルにおける観察対象の物体の位置を特定する物体位置特定手段と、
    前記物体位置特定手段によって特定された位置および前記三次元モデルに基づいて、前記観察対象の物体と当該物体を観察するうえで阻害となる器官とが観察方向において重なっているか否かを判定する重なり判定手段と、
    前記重なり判定手段によって前記観察対象の物体と前記阻害となる器官とが重なっていると判定された場合に、当該重なりが回避される他の観察方向を示す観察方向情報を出力する観察方向情報出力手段と、
    を備えたことを特徴とするX線撮影装置。
  2. 前記三次元モデル生成手段は、前記被検体が載置される天板の移動距離を示す情報、前記X線透視画像における特徴的な部位を示す情報、前記被検体に照射されるX線に関するX線出力条件を示す情報、ならびに、標準的な被検体の形態および被検体内の器官の配置を表す標準形態情報に基づいて、前記三次元モデルを生成することを特徴とする請求項1に記載のX線撮影装置。
  3. 他の画像診断装置によって得られた被検体に関する三次元画像データを記憶する三次元画像データ記憶部をさらに備え、
    前記三次元モデル生成手段は、前記三次元画像データ記憶部によって記憶されている三次元画像データに基づいて、前記三次元モデルを生成することを特徴とする請求項1に記載のX線撮影装置。
  4. 前記観察方向情報出力手段は、前記X線を照射するX線照射部および当該X線を検出するX線検出部を対向させて支持する支持部の操作方向を示す情報を前記観察方向情報として出力することを特徴とする請求項1、2または3に記載のX線撮影装置。
  5. 前記観察方向情報出力手段は、被検体内における観察対象の物体の位置および当該物体を観察するうえで阻害となる器官の位置、ならびに、前記阻害となる器官を回避可能なX線の照射方向を示す情報を前記観察方向情報として出力することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のX線撮影装置。
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