JP2009219318A - 給電構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】昇降駆動される移動体に給電する給電構造において、小型化・簡素化を図った給電構造を提供すること。
【解決手段】ウィンドウガラス2を昇降駆動する主アーム12は、その先端部が、ウィンドウガラス2の下端のレール14に、ウィンドウガラスの昇降方向と交差する方向に移動可能に係合している。主アーム12に添って配索された給電線20は、その一端部が主アーム12の先端部から導出されてウィンドウガラス2の下端部に接続され、ウィンドウガラス2に給電する。主アームの先端部における給電線の導出箇所21と、ウィンドウガラスにおける給電線の接続箇所22とが、ドアパネルの厚み方向におけるほぼ同一平面上に配置され、しかも、前記導出箇所21がウィンドウガラスの全昇降域において、ウィンドウガラスの下方で且つ前記接続箇所22の下方に位置し、導出箇所と接続箇所との間の給電線20が屈曲されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両のウィンドウガラス等の昇降駆動される移動体(即ち、昇降体)に給電する給電構造に関する。
自動車等の車両のウィンドウガラスには、デフォガ(曇り止め)用の抵抗回路、アンテナ回路、破損検知回路、等が設けられており、これらの回路が設けられたウィンドウガラスには給電がなされる。そして、昇降駆動されるウィンドウガラスに給電するための給電構造として、図6(a)および(b)に示すものが知られている。
図6(a)および(b)に示す給電構造は、ドア101の内部空間に配設されて昇降駆動されるウィンドウガラス102に給電する給電構造である。この給電構造では、ウィンドウガラス102に設けられた移動体側コネクタ105と、ドア101に設けられたドア側コネクタ106とを給電線で繋ぎ、ウィンドウガラス102に給電している。ウィンドウガラス102の昇降に伴い給電線に弛みが生じるが、弛みが多い場合に、これが何らの規制なく動くと、ウィンドウガラス102の昇降機構へ噛み込まれる等して支障をきたす虞がある。そこで、この給電構造では、給電線に生じる弛みを、ドア101の内部空間に配設した余長吸収装置(給電ボックス)103で規制するようにしている。
余長吸収装置103は、給電線をU字状に湾曲させて折り返し、そしてウィンドウガラス102の昇降方向に沿ってケース111内に収容して構成されている。給電線の一方の端部104は、摺動部材112に保持されてケース111の外に導出され、移動体側コネクタ105に接続している。摺動部材112はウィンドウガラス102の昇降方向に移動可能にケース111に係合しており、給電線104は、摺動部材112を上下動させながら、ウィンドウガラス102の昇降に追従する。摺動部材112の上下動に伴い、ケース111内の給電線には弛みが生じるが、その弛みはケース111内に収容され、ウィンドウガラス102の昇降機構への噛み込みが防止される(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−57828号公報
ところで、特許文献1に開示された従来の給電構造では、ウィンドウガラス102の昇降に対応するうえで、給電線をU字状に湾曲させて折り返し、そしてウィンドウガラス102の昇降方向に沿ってケース111に収容している。この場合、給電線には少なくともウィンドウガラス102のストローク(即ち、移動距離)の半分以上の余長が必要となり、ウィンドウガラス102の昇降に伴って給電線に生じる弛みも比較的多い。そのため、給電線を収容するケース111が必要であり、また、ケース111は比較的大型なものとなる。しかし、ウィンドウガラス102およびその昇降機構が収容されるドア101の内部空間は、非常に容量の限定された空間であるため、大型のケース111の収容スペースを確保することは困難である。また、従来のように大型のケース111を使用する必要がある場合、コストアップにつながる問題もある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、昇降駆動される移動体に給電する給電構造において、小型で簡素でコストダウンが可能な給電構造を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために、本発明に係る給電構造は、下記(1)〜(3)を特徴としている。
(1) 昇降駆動される板状の移動体に給電する給電構造であって、
回動駆動される基端部と、前記移動体の下端のレールに該移動体の昇降方向と交差する方向に移動可能に係合される先端部と、を有するアームと、
前記アームに添って配索された給電線と、
を備え、
前記アームの基端部が回動駆動されて前記先端部が揺動することにより前記移動体が昇降され、
前記給電線は、その前記アームの先端部から導出された一端部が、前記移動体に給電するために該移動体に接続されており、
前記アームの先端部における前記給電線の導出箇所と、前記移動体における前記給電線の接続箇所とが、前記移動体の厚み方向におけるほぼ同一平面上に配置されると共に、
前記アームの先端部における前記給電線の導出箇所が、前記移動体の全昇降域において、該移動体の下方で且つ前記移動体における前記給電線の接続箇所の下方に位置するように配置され、
前記給電線の前記導出箇所と前記接続箇所との間の部分が曲げられており、そして
前記移動体の下端のレールの下側に、前記給電線の前記導出箇所から前記接続箇所までの部分の、前記移動体の厚み方向における位置を規制する断面逆U字状のプロテクタが設けられていること。
(2) 上記(1)の構成の給電構造において、
前記アームの先端部に、該アームの先端部における前記給電線の導出箇所を、前記移動体の下端のレールの下側に回り込ませるブラケットが設けられていること。
(3) 上記(1)または(2)の構成の給電構造において、
前記移動体が、車両のドアの窓部を開閉するウィンドウガラスであり、前記アームが、ウィンドウレギュレータのレギュレータアームであること。
上記(1)の構成の給電構造によれば、移動体を昇降駆動するアームに添って給電線が配索されており、給電線の大部分について、その動きをアームにより規制することができる。そして、移動体の昇降に対しては、アームの先端部から導出されて移動体に接続された給電線の一端部側を撓み変形させることにより対応することができる。ここで、アームの先端部における給電線の導出箇所から移動体における給電線の接続箇所までの間に配索された給電線には、移動体の昇降に伴って弛みが生じるが、アームの先端部のストロークについては、移動体のストロークに比べて比較的小さくすることができるので、従来のように移動体のストロークに応じて余長を確保しなくてはならない場合と比べて、アーム先端側の導出箇所と移動体側の接続箇所との間に配索される給電線に必要な余長を少なくすることができ、給電線に生じる弛みを小さくすることができる。よって、給電構造の小型化・簡素化を図ることができ、コストダウンに貢献することができる。
しかも、アームの先端部における給電線の導出箇所と移動体における給電線の接続箇所とが、移動体の厚み方向におけるほぼ同一平面上に配置されると共に、アームの先端部における給電線の導出箇所が、移動体の全昇降域において、移動体の下方で且つ移動体における給電線の接続箇所の下方に位置するように配置されているので、移動体の下方の空きスペースを有効に利用しながら、前記導出箇所から接続箇所までの給電線を、移動体の厚み方向で重ならないように取り回すことができる。従って、移動体の厚み方向に余計なスペースを取らない、小型でコンパクトな給電構造を実現することができると共に、周辺部品との干渉を回避しながら、給電線の余長部分の屈曲性能の向上を図ることができる。また、給電構造を設けることによって移動体の厚み方向の寸法の増大を招かないことから、移動体を装備した部分(例えば、車両のドア)の薄型化に貢献することができる。
また、上記(1)の構成の給電構造によれば、移動体の下端のレールの下側に逆U字状のプロテクタを設けて、前記導出箇所から接続箇所までの給電線の位置を規制するようにしたので、移動体の昇降に伴う給電線の変形形状を規制することができ、給電線のスムーズな屈曲性を保証することができると共に、移動体の昇降に伴う給電線と他部品との干渉を無くすことができる。
上記(2)の構成の給電構造によれば、アームの先端部に、給電線の導出箇所を移動体の下端のレールの下側に回り込ませるブラケットが設けられているので、アームに添わせて配索した給電線を、強制的に、移動体の下側の最も望ましい位置に最短経路で導くことができ、導出箇所から接続箇所までの給電線の移動体の昇降に伴う屈曲動作をスムーズに行なわせることができる。
上記(3)の構成の給電構造によれば、車両のウィンドウガラスに給電する場合に、上記の作用を得ることができる。
本発明によれば、昇降駆動される移動体に給電する給電構造の小型化・簡素化を図ることができ、コストダウンに貢献することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための最良の形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
以下、本発明に係る好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る給電構造を適用した自動車のドアの断面図、図2は図1のドアのウィンドウガラスの昇降機構を示す正面図、図3は図2の昇降機構の一部の構成を取り出して示す正面図であって、本発明の給電構造の一実施形態を示す正面図、図4(a)〜(c)は図3の給電構造の更に詳細な構成を拡大して示す正面図であって、図4(a)はウィンドウガラスが全開している時の状態、図4(b)はウィンドウガラスが半開している時の状態、そして図4(c)はウィンドウガラスが全閉している時の状態を示しており、そして図5は図4のV矢視図である。
図1および図2に示すように、本実施形態の給電構造は、自動車のドアに設けられており、このドアに配設されて昇降駆動されるウィンドウガラス(移動体)に給電するものである。以下に、ウィンドウガラスの昇降機構を説明する。
ドアパネル1は、プレス成形されたアウタパネル3とインナパネル4とを接合して、内部に所定の空間を形成したものである。
ウィンドウガラス2は、アウタパネル3とインナパネル4との間に介装され、後述する昇降機構により略上下方向に昇降駆動される。それにより、ウィンドウガラス2は、ドアパネル1の上縁にあたるアウタパネル3とインナパネル4の隙間からドアパネル1の外部に出現し、また、ドアパネル1の内部空間に没入する。
ウィンドウガラス2とアウタパネル3との間には、互いに前後方向に所定の間隔を隔て、それぞれ略上下方向に延びる1対のガラスガイド5、5が配設されている。ウィンドウガラス2は、その下端縁を1対のガラスガイド5、5に係合させ、略上下方向に移動を案内される。
そして、ドアパネル1の内部空間には、ウィンドウガラス2を昇降駆動するウィンドウレギュレータ(即ち、昇降機構)6が配設されている。
このウィンドウレギュレータ6は、いわゆるX字アーム式のウィンドウレギュレータであって、ドアパネル1に固定されるベースプレート11と、このベースプレート11に支持された主アーム12と、この主アーム12に支持された一対の補助アーム15、16と、を備えている。
図3にも示すように、主アーム12は、その基端部に設けられた回動軸13を介して回転自在にベースプレート11に支持されている。主アーム12の先端部は、ウィンドウガラス2の下縁部に固定されて略車両前後方向に延びるレール14にローラを介して係合しており、主アーム12の先端部は、レール14に沿って略前後方向に移動可能である。
一方の補助アーム15は、主アーム12の表面側に、他方の補助アーム16は主アーム12の裏面側にあって、互いに一直線に延びて主アーム12と略X字状に交差するように配置されている。そして、一対の補助アーム15、16は、互いに同軸上で且つ一体に回動するように、それぞれの基端部を回動自在に主アーム12の長手方向の略中央に支持されている。
補助アーム15の先端部は、主アーム12の先端部と同様に、ウィンドウガラス2の下縁部に固定されて略前後方向に延びるレール14にローラを介して係合しており、レール14に沿って略前後方向に移動可能である。補助アーム16の先端部は、ドアパネル1に固定されてレール14と平行に略前後方向に延びるレール17にローラを介して係合しており、レール17に沿って略前後方向に移動可能である。
ベースプレート11には駆動機構(図示略)が設けられている。この駆動機構は、モータ、手動ハンドル、等の不図示の駆動源と、この駆動源の動作により回転するピニオンギヤ(図示略)とを含んでいる。そして、主アーム12の基端部には、セクタギヤ(図示略)が一体に回動するように固着されており、このセクタギヤは、駆動機構のピニオンギヤと噛合している。
以上の構成において、駆動機構の駆動源が作動すると、駆動機構のピニオンギヤとセクタギヤとの噛合により主アーム12は回動駆動され、揺動する。主アーム12の揺動に伴い、主アーム12の先端部がレール14に沿って前後に移動するとともにレール14を上下に移動させる。それにより、ウィンドウガラス2が昇降する。
一対の補助アーム15、16は、ウィンドウガラス2と共に上下動するレール14とドアパネル1に固定されたレール17との間に挟まれ、レール14の上下動に伴いそれぞれの先端部をレール14、17に沿って前後に移動させながら一体に回動し、レール14の姿勢を維持する。それにより、ウィンドウガラス2は安定して昇降する。
昇降駆動されるウィンドウガラス2に給電するための給電線20は、車体からドアパネル1の内部空間に導入され、主アーム12に添って配索され、ウィンドウガラス2に接続している。詳細には、給電線20は、所定箇所をベースプレート11に固定され、主アーム12の回動軸13の周辺を通り、補助アーム16の回動軸を回避しつつ主アーム12の裏面もしくは側面に添って主アーム12の先端部まで達し、主アーム12の先端部から導出されてウィンドウガラス2の下縁部に接続している。主アーム12の先端側の導出箇所21からウィンドウガラス2への接続箇所22までの間の給電線20は、弛みを持って略鉛直面内で屈曲自在とされている。
給電線20は、主アーム12の回動軸13の周辺、および主アーム12の先端部における導出箇所21からウィンドウガラス2における接続箇所22までの間で撓み変形可能に配索されている。これらの部位を除き、給電線20は、主アーム12に添う全域もしくは複数箇所で主アーム12の裏面もしくは側面に固定されている。その固定のための手段は、特に限定されないが、例えば粘着テープ、クリップ、等を用いることができる。尚、給電線20としては、丸電線や平形電線を使用することができる。
図3はウィンドウガラス2が開閉するのに伴う給電線20の変化の様子を示しており、図中Aはウィンドウガラス2が全開している時の位置、Bはウィンドウガラス2が全閉している時の位置を示している。ウィンドウガラス2が全開する場合は、主アーム12が下方に揺動して、ウィンドウガラス2がレール14と共に下端位置に下降する。ウィンドウガラス2が全閉する場合は、主アーム12が上方に揺動して、ウィンドウガラス2がレール14と共に上端位置に上昇する。昇降動作の際のウィンドウガラス2の移動方向は、図中の矢印Yのように多少斜めになっている。
図4(a)〜(c)および図5に示されるように、主アーム12の先端部における給電線20の導出箇所21と、ウィンドウガラス2における給電線21の接続箇所22は、ドアパネル1の厚み方向(ウィンドウガラス2の厚み方向と同じ)におけるほぼ同一平面上に配置されている。そして、主アーム12の先端部における給電線20の導出箇所21は、ウィンドウガラス2の全昇降域において、ウィンドウガラス2の下方で且つウィンドウガラス2における給電線20の接続箇所22の下方に位置するように配置されている。
この場合、主アーム12の先端部にはブラケット25が装着されており、このブラケット25によって、主アーム12の先端部における給電線20の導出箇所21が、ウィンドウガラス2の下端のレール14の真下位置に回り込んだ位置に設定されている。そして、導出箇所21から導出された給電線20が、途中で1回だけUターンしてウィンドウガラス2の下端の接続箇所22に達している。尚、接続箇所22において、給電線20は、ウィンドウガラス2の下縁部に直接固定されてもよいし、あるいは、レール14等のウィンドウガラス2に付属する部材に固定されてもよい。
また、ウィンドウガラス2の下端のレール14の下側には、断面逆U字状のプロテクタ30が設けられている。このプロテクタ30は、導出箇所21から接続箇所22まで給電線20のドア厚み方向における位置を規制するもので、レール14の下面に接合された上壁31と、該上壁31の幅方向両端から垂下された一対の側壁32とを有している。両側壁32の下端縁32aは、プロテクタ30内に給電線20を受け入れやすくするため、外側に向けてカールしている。
次に、図3および図4(a)〜(c)を参照して、本実施形態の給電構造の動作を説明する。改めて説明すると、図4(a)はウィンドウガラス2が全開しているときの給電構造の状態を示し、図4(b)はウィンドウガラス2が半開しているときの給電構造の状態を示し、そして図4(c)はウィンドウガラス2が全閉しているときの給電構造の状態を示している。
図4(a)に示す状態から、主アーム12が、その基端部を回動駆動されて上方に揺動すると、図4(b)および(c)に順次示すように、主アーム12の先端部がレール14に沿って移動するとともにレール14を上昇させる。それにより、ウィンドウガラス2が上昇して閉じられる。この動作の際の給電線20の導出箇所21の可動範囲は、図3中のHで示す範囲であり、ウィンドウガラス2のストロークに比して非常に狭いストロークである。
主アーム12の先端部から導出されてウィンドウガラス2に接続している給電線20の先端部には、撓み変形して主アーム12の先端部の移動に追従するために所定の余長が設定されており、主アーム12の先端部における導出箇所21とレール14における接続箇所22とが接近する程に給電線20に弛みが生じる。ここで、主アーム12の揺動範囲が水平な状態を基準に上下に例えば90°ある場合には、主アーム12の先端部の前後方向のストロークHはウィンドウガラス2の上下方向のストロークの略半分であり、そして、主アーム12の揺動範囲が上下に90°未満では、主アーム12の先端部の前後方向のストロークはウィンドウガラス2の上下方向のストロークの半分未満となる。このように、ウィンドウガラス2の上下方向のストロークに対して主アーム12の先端部の前後方向のストロークを小さくすることができるので、給電線20の端部に必要となる余長も短く済み、この端部に生じる弛みを削減することができる。よって、給電構造の小型化・簡素化を図ることができて、コストダウンに貢献することができる。
また、この給電構造では、主アーム12の先端部における給電線20の導出箇所21と、ウィンドウガラス2における給電線20の接続箇所22とが、ドアパネル1(ウィンドウガラス2)の厚み方向におけるほぼ同一平面上に配置され、しかも、主アーム12の先端部における給電線20の導出箇所21が、ウィンドウガラス2の全昇降域において、ウィンドウガラス2の下方で且つウィンドウガラス2における給電線20の接続箇所22の下方に位置するように配置されているので、ウィンドウガラス2の下方の空きスペースを有効に利用しながら、導出箇所21から接続箇所22までの給電線20を、ドアパネル1(ウィンドウガラス2)の厚み方向で重ならないように取り回すことができる。
従って、ドアパネル1(ウィンドウガラス2)の厚み方向に余計なスペースを取らなくなり、小型でコンパクトな給電構造を実現することができるとともに、周辺部品との干渉を回避しながら、給電線20の余長部分の屈曲性能の向上を図ることができる。また、この給電構造を設けることによってドアパネル1の厚み方向の寸法の増大を招かなくなることから、ドアパネル1の薄型化にも貢献することができる。また、ウィンドウガラス2の下方のスペースを利用して給電線20の余長部分を配索するので、ドアパネル1の厚み方向における給電線20の取り回しの自由度が向上する。
また、本実施形態の給電構造では、主アーム12の先端部に、給電線20の導出箇所をウィンドウガラス2の下端のレール14の真下位置に回り込ませるブラケット25が設けられているので、主アーム12に添わせて配索した給電線20を、強制的に、ウィンドウガラス2の下側の最も望ましい位置に最短経路で導くことができ、導出箇所21から接続箇所22までの給電線20のウィンドウガラス2の昇降に伴う屈曲動作をスムーズに行なわせることができる。
また、ウィンドウガラス2の下端のレール14の下側に逆U字状のプロテクタ30を設けて、導出箇所21から接続箇所22までの給電線20の位置を規制するようにしているので、ウィンドウガラス2の昇降に伴う給電線20の変形形状を規制することができ、給電線20のスムーズな屈曲性を保証することができると共に、ウィンドウガラス2の昇降に伴う給電線20と他部品との干渉を無くすことができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上述した実施形態では、主アーム12と一対の補助アーム15、16を備えるX字アーム式のウィンドウレギュレータ6での適用例を説明したが、主アーム12のみのシングルアーム式のウィンドウレギュレータについても同様に適用することができる。
本発明に係る給電構造を適用した自動車のドアの断面図である。 図1のドアのウィンドウガラスの昇降機構を示す正面図である。 図2の昇降機構の一部の構成を取り出して示す正面図であって、本発明の給電構造の一実施形態を示す正面図である。 図3の給電構造の更に詳細な構成を拡大して示す正面図であって、(a)はウィンドウガラスが全開している時の状態、(b)はウィンドウガラスが半開している時の状態、(c)はウィンドウガラスが全閉している時の状態をそれぞれ示す図である。 図4のV矢視図である。 (a)および(b)は従来の給電構造を示す自動車のドアの断面図である。
符号の説明
1:ドアパネル
2:ウィンドウガラス(移動体)
6:ウィンドウレギュレータ
12:主アーム
14:レール
20:給電線
21:導出箇所
22:接続箇所
25:ブラケット
30:プロテクタ

Claims (3)

  1. 昇降駆動される板状の移動体に給電する給電構造であって、
    回動駆動される基端部と、前記移動体の下端のレールに該移動体の昇降方向と交差する方向に移動可能に係合される先端部と、を有するアームと、
    前記アームに添って配索された給電線と、
    を備え、
    前記アームの基端部が回動駆動されて前記先端部が揺動することにより前記移動体が昇降され、
    前記給電線は、その前記アームの先端部から導出された一端部が、前記移動体に給電するために該移動体に接続されており、
    前記アームの先端部における前記給電線の導出箇所と、前記移動体における前記給電線の接続箇所とが、前記移動体の厚み方向におけるほぼ同一平面上に配置されると共に、
    前記アームの先端部における前記給電線の導出箇所が、前記移動体の全昇降域において、該移動体の下方で且つ前記移動体における前記給電線の接続箇所の下方に位置するように配置され、
    前記給電線の前記導出箇所と前記接続箇所との間の部分が曲げられており、そして
    前記移動体の下端のレールの下側に、前記給電線の前記導出箇所から前記接続箇所までの部分の、前記移動体の厚み方向における位置を規制する断面逆U字状のプロテクタが設けられていることを特徴とする給電構造。
  2. 前記アームの先端部に、該アームの先端部における前記給電線の導出箇所を、前記移動体の下端のレールの下側に回り込ませるブラケットが設けられていることを特徴とする請求項1に記載した給電構造。
  3. 前記移動体が、車両のドアの窓部を開閉するウィンドウガラスであり、前記アームが、ウィンドウレギュレータのレギュレータアームであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載した給電構造。
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