JP2009219003A - 通信制御装置および通信制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のネットワークインタフェースに接続された状態で、自動的に通信相手と最適なネットワークインタフェースの選択を可能とすること。
【解決手段】本発明は、複数のネットワークインタフェースNIF1、NIF2と、複数のネットワークインタフェースNIF1、NIF2の各々について、同じ通信先に送信した信号の応答時間が最短となるネットワークインタフェースを選択するネットワークインタフェース選択エンジン12と、ネットワークインタフェース選択エンジン12で選択したネットワークインタフェースを介して通信先と通信を行うネットワークモジュール11とを有する通信制御装置1である。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のネットワークインタフェースを備え、このうち最適なネットワークインタフェースを選択する通信制御装置および通信制御プログラムに関する。
テレビ会議端末をはじめとするネットワーク端末は、通常ネットワーク上の経路がどのようになっているかを意識する必要はなく、単一のデフォルトゲートウェイを経由することで、他の端末と通信を行うことができる。
一方、複数のLANポートを持つネットワーク端末は、デフォルトゲートウェイを複数設定できないために、通信相手に応じて明示的にどのLANポートを用いて通信を行うかを個別に設定する必要がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−130474号公報
ここで、ネットワーク上で経路制御を行うルータは複数のLANポートを持つが、お互いに経路情報の交換を行うことで、どのLANポートを用いるかを制御できる。しかし、一般的にネットワーク端末は経路情報の交換を行うことはない。このため、複数のLANポートを持つネットワーク端末は、ネットワークに熟知していないユーザが設定を容易に行うことができない。また、設定によっては全く通信できなくなってしまう可能性もあるため、複数のLANポートをネットワーク端末に実装して運用するのは非常に困難である。また、特許文献1に記載の技術では、複数のネットワークインタフェースについて予め設定された条件によりいずれかのネットワークインタフェースを用いるか選択しているが、相手方との通信において必ずしも最適なネットワークインタフェースを選択するとは限らないという問題がある。
よって、本発明は、複数のネットワークインタフェースを備える端末であっても、通信相手毎に最適なネットワークインタフェースを自動的に選択できるようにすることを目的とする。
本発明は、複数のネットワークインタフェースと、複数のネットワークインタフェースの各々について、同じ通信先に送信した信号の応答時間が最短となるネットワークインタフェースを選択するインタフェース選択部と、ネットワーク選択部で選択したネットワークインタフェースを介して通信先と通信を行うネットワークモジュールとを有する通信制御装置である。
このような本発明では、複数のネットワークインタフェースについて通信相手との信号の応答時間を検出し、最短となるネットワークインタフェースを選択することから、通信相手に対して最適なネットワークインタフェースを自動的に設定できるようになる。
ここで、ネットワークとはインターネット、専用回線等の所定のプロトコルによって情報通信を行う回線のことを言う。また、ネットワークインタフェースとは、ネットワークと端末との間の情報入出力を行う部分であり、物理的なポートやインタフェースモジュール(ネットワーク入出力のための回路やカード、無線/有線通信モジュール)を言う。
本発明の通信制御装置におけるインタフェース選択部は、通信先との通信を開始する前に複数のネットワークインタフェースのうちいずれかの選択を行うため、通信開始の段階で最適なネットワークインタフェースを選択できるようになる。
また、インタフェース選択部は、通信先との通信を行っていない期間では、複数のネットワークインタフェースの各々について行われる通信先との通信状態の測定結果に基づき複数のネットワークインタフェースのうちのいずれかの選択を行う。これにより、定期的に通信状態を監視することになるため、複数のネットワークインタフェースのうち常に最適なネットワークインタフェースを選択できるようになる。
なお、通信先との通信を行っていない期間(アイドル状態)では、応答時間だけでなく種々の計測手法を用いて総合的に(ジッタ、パケットロス率等を考慮して)最適なネットワークインタフェースを選択するようにしてもよい。
また、本発明は、複数のネットワークインタフェースの各々について、同じ通信先に問い合わせ信号を送信するステップと、複数のネットワークインタフェースの各々を介して送信した問い合わせ信号に対する通信先からの応答時間を測定するステップと、応答時間が最短となるネットワークインタフェースを選択し、このネットワークインタフェースを介して通信先との通信を行うステップとをコンピュータに実行させる通信制御プログラムである。
このような本発明では、コンピュータによるプログラム処理によって、複数のネットワークインタフェースについて通信相手との信号の応答時間を検出し、最短となるネットワークインタフェースを選択することから、最適なネットワークインタフェースを自動的に設定できるようになる。
本発明によれば、ネットワーク端末を複数のネットワークインタフェースに接続しても、最適な通信ができるネットワークインタフェースを自動的に選択することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づき説明する。
<通信制御装置の構成>
図1は、本実施形態に係る通信制御装置の構成例を説明するブロック図である。すなわち、この通信制御装置は、ネットワークを介して相手方と通信を行うネットワーク端末に組み込まれるもので、例えばパーソナルコンピュータに実装されたり、テレビ会議システムの通信端末に実装されるものである。
本実施形態に係る通信制御装置1は、複数のネットワークインタフェースを備えており、これらネットワークインタフェースのうちいずれかを選択して相手方との通信を行う。ここで、ネットワークとしては、インターネットや社内LAN、専用回線等の所定のプロトコルによって情報通信を行う回線が含まれる。また、ネットワークインタフェースには、ネットワークとこれに接続される通信端末(通信制御装置を含む)との間の情報入出力を行う部分であり、物理的なポート(例えば、LANポート)やインタフェースモジュール(ネットワーク入出力のための回路やカード(例えば、無線LANカード、有線LANカード)、無線/有線通信モジュール)が含まれる。
図1に示す例では、2つのネットワークインタフェースNIF1、NIF2を備えているが、3つ以上であってもよい。なお、本実施形態では説明を分かりやすくするため、2つのネットワークインタフェースNIF1、NIF2を備える場合を例とする。
通信制御装置1は、ネットワークインタフェースNIF1、NIF2のほか、ネットワークモジュール11、ネットワークインタフェース選択エンジン12、通信制御部13を備えている。また、通信制御装置1が映像および音声の情報を通信する端末に組み込まれる場合には、ビデオ入出力部21、オーディオ入出力部31、ビデオコーデック22、オーディオコーデック32、画面制御部41を備えている。
ネットワークモジュール11は、通信制御部から送られる信号をネットワークインタフェースNIF1、NIF2に送る処理を行う部分である。本実施形態のネットワークモジュール11は、ネットワークインタフェース選択エンジン12からの指示に応じて信号の送信先であるネットワークインタフェースNIF1、NIF2のいずれかを切り替えている。
ネットワークインタフェース選択エンジン12は、複数のネットワークインタフェースNIF1、NIF2のうちいずれかを選択する処理を行う部分である。具体的には、複数のネットワークインタフェースNIF1、NIF2の各々について、同じ通信先に問い合わせ信号を送信し、複数のネットワークインタフェースNIF1、NIF2の各々を介して通信先から送られる応答信号を受けるまでの時間(応答時間)を検出し、この応答時間が最短となるネットワークインタフェースを選択する処理を行う。ネットワークインタフェース選択エンジン12は、上記処理によって複数のネットワークインタフェースNIF1、NIF2のうちいずれを選択したかの信号をネットワークモジュールに出力する。
通信制御部13は、通信制御装置1の各構成を制御する部分である。例えば、ネットワークインタフェース選択エンジン12に対してネットワークインタフェースNIF1、NIF2の選択を行うための指示を与えたり、ネットワークモジュール11を介して相手方との間で行う通信を制御したり、画面制御部41を制御して所定の画像を表示させたり、ビデオコーデック22やオーディオコーデック32に信号の符号化や復号化の指示を与える処理を行う。
ビデオ入出力部21は、カメラで取り込んだ映像信号を通信制御装置1内に入力したり、受信した映像信号をモニタに出力する処理を行う部分である。オーディオ入出力部31は、マイクで取り込んだ音声信号を通信制御装置1内に入力したり、受信した音声信号をスピーカに出力する処理を行う部分である。
ビデオコーデック22は、ビデオ入出力部21で入力した映像信号について圧縮等の符号化を行う処理や、受信した映像信号について伸張等の復号化を行う処理を施す部分である。オーディオコーデック32は、オーディオ入出力部31で入力した音声信号について所定の符号化を行う処理や、受信した音声信号について所定の復号化を行う処理を施す部分である。
画面制御部41は、通信制御部13の指示によって所定の設定画面やモニタへの表示画面の分割、倍率変更等の画像処理を施す部分である。
<通信制御装置の動作概要>
図2は、本実施形態に係る通信制御装置の動作概要を説明する模式図である。図2に示す例では、送信端末100から受信端末200に対して所定のネットワーク(ここではインターネットN)を介した通信を行う場合の動作概要を示している。
この送信端末100内に本実施形態の通信制御装置が組み込まれている。また、図2に示す例では、送信端末100が備えるネットワークインタフェースとして、2つのISP(Internet Services Provider) A,Bとの接続を行うLANポートが用意されており、各ISP A,BからインターネットNを介して受信端末200と通信できるようになっている。
このようなネットワークの構成例において、送信装置100に組み込まれる本実施形態の通信制御装置は、受信端末200との通信を行うにあたり、複数のネットワークインタフェースのうち、最適なものを選択する処理を実行する。
先ず、送信端末100は、一方のネットワークインタフェースを介してISP Aからインターネット経由で受信端末200に向けて問い合わせ信号(例えば、テストパケット A)を送信し、その問い合わせ信号に対する受信端末200からの応答(例えば、ack A)を受信する。送信端末100は、ISP A経由で送った問い合わせ信号の発信からこれに対する応答を受信するまでの時間(応答時間)を測定する。
また、送信端末100は、他方のネットワークインタフェースを介してISP Bからインターネット経由で受信端末200に向けて問い合わせ信号(例えば、テストパケット B)を送信し、その問い合わせ信号に対する受信端末200からの応答(例えば、ack B)を受信する。送信端末100は、ISP B経由で送った問い合わせ信号の発信からこれに対する応答を受信するまでの時間(応答時間)を測定する。
送信端末100は、全てのネットワークインタフェース経由で送った問い合わせ信号に対する応答時間を比較し、最も短い応答時間となるネットワークインタフェースを選択する。送信端末100は、所定のテーブルデータを備えており、このテーブルデータに通信先となる受信端末200のIDと、選択したネットワークインタフェースとの対応付けを記録する。
送信端末100は、受信端末200との間で通信を行う際、このテーブルデータを参照して、その受信端末200に対して選択されたネットワークインタフェースを介して通信を行う。これにより、複数のネットワークインタフェースを備える送信端末100であっても、通信先となる受信端末200との間で最適なネットワークインタフェースを自動的に選択して通信を行うことが可能となる。
送信端末100は、このようなネットワークインタフェースの選択を、通信先である受信端末200との間で通信を開始する直前に行う。これによって、通信を開始する段階で最適なネットワークインタフェースを選択して通信を行うことが可能となる。
また、送信端末100は、受信端末200との間で通信を行っていない間、一定時間経過するごとにネットワークインタフェースの選択を行うようにしてもよい。ネットワークインタフェースの選択は、先と同様に、複数のネットワークインタフェースを介して受信端末200に問い合わせ信号を送信し、その応答時間を測定して最短となるネットワークインタフェースを選択する。一定時間経過ごとにネットワークインタフェースの選択を行った際には、テーブルデータを順次更新しておく。このようなテーブルデータの更新によって、時間とともに変化するネットワークインタフェースの状態(トラフィック等の通信状態)に対応して、常に最適なネットワークインタフェースを介した通信を行うことが可能となる。
なお、送信端末100は、受信端末200との間の通信を行っていない期間(アイドル状態)では、応答時間の測定だけでなく種々の計測手法を用いて総合的に(ジッタ、パケットロス率等を考慮して)最適なネットワークインタフェースを選択できるようデータベースを更新してもよい。
このような本実施形態の通信制御装置は、主としてリアルタイム双方向通信を行うテレビ会議システムの通信端末に用いられる。テレビ会議システムでは、リアルタイム双方向通信として、精細な映像データや音声データを遅延なく双方向で通信することが望まれる。このような通信を行うにあたり、複数のネットワークインタフェースを備えるネットワーク端末が通信に最適なネットワークインタフェースを自動的に選択することで、通信の途切れを起こすことなく的確に情報の送受信を行うことが可能となる。
<通信制御手順>
図3、図4は、本実施形態に係る通信制御装置による通信制御手順を説明するシーケンス図であり、図3は通信プロトコルとしてTCP(Transmission Control Protocol)を用いる場合、図4はUDP(User Datagram Protocol)を用いる場合を示している。
図3(a)に示すTCPでの応答ありの場合では、TCP 3way Handshakeを用い、syn送信後、syn+ackが返ってくるまでの時間をRTTとする。すなわち、先ず、本実施形態に係る通信制御装置が組み込まれる送信端末(sender)から問い合わせ信号としてsynフラグをセットしたパケットを受信端末(receiver)に向けて送信する。送信端末(sender)は、問い合わせ信号を送信するとタイマーによる計測を開始する。
受信端末(receiver)では、このパケットを受けた場合、応答信号としてsynフラグとackフラグとをセットしたパケットを送信端末(sender)に送信する。
送信端末(sender)は、受信端末(receiver)から送られた応答信号を受信した段階で、タイマーによる計測を終了し、問い合わせ信号を送信してから応答信号を受信するまでの時間RTTを検出する。
次に、図3(b)に示すTCPでの応答なしの場合では、最初に送信端末(sender)から問い合わせ信号としてsynフラグをセットしたパケットを受信端末(receiver)に向けて送信し、問い合わせ信号を送信するとタイマーによる計測を開始する。
受信端末(receiver)では、このパケットを受けた場合、通常は応答信号としてsynフラグとackフラグとをセットしたパケットを送信端末(sender)に送信するが、何らかの原因で応答信号を送信できない場合がある。この場合には送信端末(sender)でのタイマーによる計測がtimeoutとなる。
また、図3(c)に示すTCPでの応答なしの場合では、最初に送信端末(sender)から問い合わせ信号としてsynフラグをセットしたパケットを受信端末(receiver)に向けて送信し、問い合わせ信号を送信するとタイマーによる計測を開始する。
しかし、この問い合わせ信号が受信端末(receiver)まで届かず、受信端末(receiver)からの応答がないと、送信端末(sender)でのタイマーによる計測がtimeoutとなる。
図4(a)に示すUDPでの応答ありの場合では、通信相手に対するシグナリングメッセージを用いてRTTの計測を行う。すなわち、先ず、本実施形態に係る通信制御装置が組み込まれる送信端末(sender)から問い合わせ信号としてINVITEリクエストを受信端末(receiver)に向けて送信する。送信端末(sender)は、問い合わせ信号を送信するとタイマーによる計測を開始する。
受信端末(receiver)では、このパケットを受けた場合、応答信号としてRingingを送信端末(sender)に返信する。
送信端末(sender)は、受信端末(receiver)から送られた応答信号を受信した段階で、タイマーによる計測を終了し、問い合わせ信号を送信してから応答信号を受信するまでの時間RTTを検出する。
次に、図4(b)に示すUDPでの応答なしの場合では、最初に送信端末(sender)から問い合わせ信号としてINVITEリクエストを受信端末(receiver)に向けて送信し、問い合わせ信号を送信するとタイマーによる計測を開始する。
受信端末(receiver)では、このパケットを受けた場合、通常は応答信号としてRingingを送信端末(sender)に返信するが、何らかの原因で応答信号を送信できない場合がある。この場合には送信端末(sender)でのタイマーによる計測がtimeoutとなる。
また、図4(c)に示すUDPでの応答なしの場合では、最初に送信端末(sender)から問い合わせ信号としてINVITEリクエストを受信端末(receiver)に向けて送信し、問い合わせ信号を送信するとタイマーによる計測を開始する。
しかし、この問い合わせ信号が受信端末(receiver)まで届かず、受信端末(receiver)からの応答がないと、送信端末(sender)でのタイマーによる計測がtimeoutとなる。
いずれのプロトコルを用いる場合でも、送信端末(sender)に複数のLANポート等のネットワークインタフェースに対応したポートが設けられている場合、それぞれのLANポート経由で通信相手に対してシグナリングプロトコルを用いて通信可能かどうかをチェックする。
シグナリングがタイムアウトした場合は、そのLANポート経由での通信はできないものとする。また、単一のLANポートのみ応答があった場合は、そのLANポートを用いて通信を行うようにテーブルデータを設定する。なお、全てのLANポート経由でのシグナリングでタイムアウトが発生した場合は、通信不能として通信制御部13に処理を委譲する。
また、複数のLANポートから応答があった場合は、各々のRTTを比較してRTTが最も短いLANポートを用いて通信を行うようテーブルデータを設定する。
上記のLANポート設定処理は、通信開始直前に実行する。ただし、通信開始直前の計測はその瞬間のネットワークの状態にのみ依存するため、テーブルデータに接続先リストが登録されている場合には、全接続先に対して定期的に上記の処理を実行し、予め各接続先に対して最適なネットワークインタフェースとなるLANポートを設定できるようになる。ここで、各接続先に対して定期的に各ネットワークインタフェースによるRTTを測定する処理では、各ネットワークインタフェース毎に計測されるRTTの最短値となるネットワークインタフェースのLANポートを設定したり、各ネットワークインタフェース毎に計測される所定回数のRTTの平均値や順次累積される各RTT計測値の平均値を求め、その平均値が最短となるネットワークインタフェースのLANポートを設定するようにしてもよい。また、RTTだけでなく種々の計測手法を用いて総合的に最適なネットワークインタフェースのLANポートを選択するようにしてもよい。
図5は、接続先とネットワークインタフェースとの対応を示すテーブルデータの一例を示す図である。このテーブルデータの例では、4つのアドレスIDが登録されており、各アドレスIDに対応して接続先IPアドレスと通信方式、通信速度が登録されている。また、各アドレスIDには、その接続先IPアドレスの示す接続先に対して最適なネットワークインタフェースの番号(もしくはLANポートの番号)が対応付けされている。このネットワークインタフェースの番号は、先に説明したRTTの測定によって予め求められた最適なネットワークインタフェースとなっている。
このようなテーブルデータが設けられている場合、送信端末(通信制御装置)は、このテーブルデータを参照し、接続先となるIPアドレスに対応したネットワークインタフェースを自動的に選択し、通信を行うことになる。ユーザは、複数のネットワークインタフェースが設けられていても、特別な切り替え操作を行うことなく、所望の接続先に対して最適なネットワークインタフェースを介した通信を行うことが可能となる。
<通信制御プログラム>
図6は、本実施形態に係る通信制御プログラムの一例を説明するフローチャートである。本実施形態に係る通信制御プログラムは、コンピュータ(パーソナルコンピュータのほか、通信制御装置内に組み込まれるコンピュータも含む)によって実行されるもので、コンピュータに接続されるハードディスクドライブ等の記録媒体やCD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体に記録され、ここからコンピュータに読み込まれるものであったり、インターネット等の回線を介してコンピュータに配信されるものであったりする。
先ず、複数のネットワークインタフェースの各々について、同じ通信先に問い合わせ信号を送信する(ステップS11)。問い合わせ信号は、各ネットワークインタフェースに対応したプロトコルによって決定される。次に、各々のネットワークインタフェースを介して同じ通信先に送信した問い合わせ信号に対する通信先からの応答を受信する(ステップS12)。そして、問い合わせ信号を送信してから応答を受信するまでの時間(応答時間)を測定する(ステップS13)。ここで応答がない場合には、timeout時間となる。
次いで、応答があった各ネットワークインタフェースごとの応答時間を比較して、最短となるネットワークインタフェースを選択する(ステップS14)。選択されたネットワークインタフェースは、通信先と対応付けしてテーブルデータに登録される。
その後、選択したネットワークインタフェースを介して通信先との通信を開始する(ステップS15)。
上記ステップS11〜ステップS15の処理は、所定の通信先との通信を開始する直前に行うことで、その段階で最適なネットワークインタフェースを介した通信を行うことが可能となる。
また、通信先とネットワークインタフェースとの対応付けがテーブルデータに登録されている場合には、定期的にテーブルデータの更新を行うようにしてもよい。図7は、テーブルデータの更新処理の一例について説明するフローチャートである。先ず、通信中か否かを判断し(ステップS21)、通信中でない場合には一定時間経過したか否かを判断する(ステップS22)。
一定時間経過している場合には、テーブルデータの更新処理を実行する(ステップS23)。テーブルデータの更新処理は、図6に示すステップS11〜ステップS15の処理となる。つまり、テーブルデータに登録された接続先に対して複数のネットワークインタフェースの各々について問い合わせに対する応答時間を測定し、その時点で最も短い応答時間のネットワークインタフェース、もしくは過去に測定した応答時間と今測定した測定時間とを用いて平均値を求め、最も短い平均値となるネットワークインタフェースをその接続先に最適なネットワークインタフェースとしてテーブルデータに登録(更新)する。
これにより、登録された通信先に対して常に最適なネットワークインタフェースの情報(テーブルデータ)を用意しておくことができ、ネットワークの状態変化に対応したインタフェースを自動的に選択できるようになる。
本実施形態に係る通信制御装置の構成例を説明するブロック図である。 本実施形態に係る通信制御装置の動作概要を説明する模式図である。 本実施形態に係る通信制御装置による通信制御手順を説明するシーケンス図(TCPの場合)である。 本実施形態に係る通信制御装置による通信制御手順を説明するシーケンス図(UDPの場合)である。 接続先とネットワークインタフェースとの対応を示すテーブルデータの一例を示す図である。 本実施形態に係る通信制御プログラムの一例を説明するフローチャートである。 テーブルデータの更新処理の一例について説明するフローチャートである。
符号の説明
1…通信制御装置、11…ネットワークモジュール、12…ネットワークインタフェース選択エンジン、13…通信制御部、21…ビデオ入出力部、22…ビデオコーデック、31…オーディオ入出力部、32…オーディオコーデック、41…画面制御部、NIF1…ネットワークインタフェース、NIF2…ネットワークインタフェース

Claims (5)

  1. 複数のネットワークインタフェースと、
    前記複数のネットワークインタフェースの各々について、同じ通信先に送信した信号の応答時間が最短となるネットワークインタフェースを選択するインタフェース選択部と、
    前記ネットワーク選択部で選択したネットワークインタフェースを介して通信先と通信を行うネットワークモジュールと
    を有する通信制御装置。
  2. 前記インタフェース選択部は、前記通信先との通信を開始する前に前記複数のネットワークインタフェースのうちいずれかの選択を行う
    請求項1記載の通信制御装置。
  3. 前記インタフェース選択部は、前記通信先との通信を行っていない期間では、前記複数のネットワークインタフェースの各々について行われる前記通信先との通信状態の測定結果に基づき前記複数のネットワークインタフェースのうちのいずれかの選択を行う
    請求項1記載の通信制御装置。
  4. 複数の通信先と前記複数のネットワークインタフェースのうちいずれかとの対応付けが成されたテーブルデータを備えており、前記インタフェース選択部は、選択したネットワークインタフェースを前記通信先と対応付けして前記テーブルデータに登録を行う
    請求項1記載の通信制御装置。
  5. 複数のネットワークインタフェースの各々について、同じ通信先に問い合わせ信号を送信するステップと、
    前記複数のネットワークインタフェースの各々を介して送信した前記問い合わせ信号に対する前記通信先からの応答時間を測定するステップと、
    前記応答時間が最短となるネットワークインタフェースを選択し、当該ネットワークインタフェースを介して前記通信先との通信を行うステップと
    をコンピュータに実行させる通信制御プログラム。
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