JP5708168B2 - 伝送端末、伝送システム、伝送方法、及び伝送端末用プログラム - Google Patents

伝送端末、伝送システム、伝送方法、及び伝送端末用プログラム Download PDF

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Description

本発明は、コンテンツデータを他の伝送端末との間で通信する伝送端末に関する。
近年、出張経費及び出張時間を削減する要請に伴い、通信ネットワークを介して複数の通信端末の間で画像データ及び音声データ等の通話データの通信を行う通信システムが普及している。この通信ネットワークには従来は専用線が用いられていたが、安価に通話データを通信できる等の理由により近年はインターネットに移行してきている。
ところが、通信ネットワークにインターネットが用いられる場合には、通信経路上にあるルータの設定によっては、通信システムで用いられる通信端末の間で接続できない場合がある等、通話データの到達性を確保することが難しい。また、通話データの通信に利用できる帯域が一定ではないため、安定した画像又は音声の品質を確保することが難しい。このため、通信を開始できなかったり、開始できても途中で通信が中断してしまったりすることがあった。そして、通信が中断されると通信端末の利用者は電話やメール等を利用してこの通信システムの保守管理者に連絡して対処方法を確認する必要があり、通信が再開されるまでに時間を要する問題があった。
このような問題に対処するために、テレビ会議システムの所定の構成要素の障害を検知する障害検知手段、及び検知された所定の条件を満たす障害情報を指定通知先に通信する通知手段等を有する遠隔保守装置が提案されている(特許文献1参照)。この提案によると、障害の内容が保守担当部署などの指定通知先に通知されるので、保守担当者は重大な異常等について対処できるとしている。
しかしながら、従来の遠隔保守装置は、テレビ会議のための通信が中断された場合、別回線又は既存のアナログ公衆回線を介して通知先に障害の状況を通知する。このため、遠隔保守装置は、通知先との間で別回線などの新たな接続を確立させた後に障害の内容を通知するので、発生した障害の内容を即時に通知することができないという課題が生じる。
請求項1に係る発明は、他の伝送端末との間の第1のセッションで、コンテンツデータを通信する信部と、前記他の伝送端末とのコミュニケーションを妨げる所定の事象を検知する事象検知部と、検知された事象に対処するために用いられる対処情報を前記事象に基づき作成する対処情報作成部と、を有し、前記通信部は、伝送端末間の接続の状態を管理する伝送管理システムとの間の第2のセッションで、前記他の伝送端末との接続の状態の変更に用いられる管理情報を通信し、記通信部が、前記第2のセッションが確立された後、前記第1のセッションの開始に基づく開始管理情報を送信してから前記第1のセッションの終了に基づく終了管理情報を送信するまでの間前記第2のセッションを切断せず、前記対処情報作成部によって作成された対処情報を前記第2のセッションを用いて前記伝送管理システムに送信することを特徴とする伝送端末である。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の伝送端末と、伝送端末間の接続の状態を管理する伝送管理システムと、前記伝送端末から前記第1のセッションで送信される前記コンテンツデータを前記他の伝送端末に中継する中継装置と、を有することを特徴とする伝送システムである。
請求項9に係る発明は、伝送端末が、他の伝送端末との間の第1のセッションで、コンテンツデータを通信する第1の通信工程と、伝送端末間の接続の状態を管理する伝送管理システムとの間の第2のセッションで、前記他の伝送端末との接続の状態の変更に用いられる管理情報を通信する第2の通信工程と、前記他の伝送端末とのコミュニケーションを妨げる所定の事象を検知する事象検知工程と、検知された事象に対処するために用いられる対処情報を前記事象に基づき作成する対処情報作成工程と、を実行し前記伝送端末は、前記第2のセッションが確立された後、前記第1のセッションの開始に基づく開始管理情報を送信してから前記第1のセッションの終了に基づく終了管理情報を送信するまでの間前記第2のセッションを切断せず、前記対処情報作成工程によって対処情報が作成されると作成された対処情報を前記第2のセッションを用いて前記伝送管理システムに送信することを特徴とする伝送方法である。
請求項10に係る発明は、請求項9に記載の伝送方法を伝送端末に実行させることを特徴とする伝送端末用プログラムである。

以上説明したように本発明によれば、伝送端末は、他の伝送端末との間の第1のセッションで、コンテンツデータを通信し、伝送端末間の接続の状態を管理する伝送管理システムとの間の第2のセッションで、状態他の伝送端末との接続の状態の変更に用いられる管理情報を通信する。そして、伝送端末は、他の伝送端末とのコミュニケーションを妨げる所定の事象を検知すると、この事象に基づき作成される対処情報を第2のセッションで送信する。これにより、伝送端末は、事象を検知した後に新たな接続を確立する必要がないので、即時に作成された対処情報を送信することを実現することができる。
本発明の一実施形態に係る伝送システムの概略図である。 本発明の一実施形態に係る伝送端末のハードウェア構成図である。 本発明の一実施形態に係る伝送管理システム、中継装置、ログ管理装置、又はプログラム提供システム、メンテナンスシステムのハードウェア構成図である。 本発明の一実施形態に係る伝送システムを構成する各端末、装置及びシステムの機能ブロック図である。 対処情報管理テーブルを示す概念図である。 対処情報管理テーブルを示す概念図である。 変更品質管理テーブルを示す概念図である。 画像データの画質を説明する概念図である。 中継装置管理テーブルを示す概念図である。 端末認証管理テーブルを示す概念図である。 端末管理テーブルを示す概念図である。 宛先リスト管理テーブルを示す概念図である。 セッション管理テーブルを示す概念図である。 アドレス優先度管理テーブルを示す概念図である。 伝送速度優先度管理テーブルを示す概念図である。 品質管理テーブルを示す概念図である。 ログ管理テーブルを示す概念図である。 各中継装置の稼動状態を示す状態情報を管理する処理を示したシーケンス図である。 伝送システムにおける通信状況を示した概念図である。 伝送端末間で通信を開始する準備段階の処理を示したシーケンス図である。 中継装置を絞り込む処理を示したシーケンス図である。 宛先リスト枠の一例を示した図である。 中継装置を絞り込む処理を示した処理を示したフロー図である。 中継装置の絞り込み処理を行う際の優先度のポイントの計算状態を示した図である。 伝送端末が中継装置を選択する処理を示したシーケンス図である。 伝送端末で中継装置を選択する処理を示したフロー図である。 伝送端末間で通話データを送受信する処理を示したシーケンス図である。 事象情報を送信する処理を示したフロー図である。 ログ情報を登録する処理を示したフロー図である。 本実施形態に係る伝送端末の外観図である。
<<実施形態の全体構成>>
以下、図1乃至図29を用いて、本発明の一実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る伝送システム1の概略図であり、まずは図1を用いて、本実施形態の概略を説明する。
伝送システムには、伝送管理システムを介して一方の伝送端末から他方の伝送端末に一方向でコンテンツデータを伝送するデータ提供システムや、伝送管理システムを介して複数の伝送端末間で情報や感情等を相互に伝達するコミュニケーションシステムが含まれる。このコミュニケーションシステムは、コミュニケーション管理システム(「伝送管理システム」に相当)を介して複数のコミュニケーション端末(「伝送端末」に相当)間で情報や感情等を相互に伝達するためのシステムであり、テレビ会議システムやテレビ電話システム、音声会議システム、音声電話システム、PC(Personal Computer)画面共有システム等が例として挙げられる。
本実施形態では、コミュニケーションシステムの一例としてのテレビ会議システム、コミュニケーション管理システムの一例としてのテレビ会議管理システム、及びコミュニケーション端末の一例としてのテレビ会議端末を想定した上で、伝送システム、伝送管理システム、及び伝送端末について説明する。即ち、本発明の伝送端末及び伝送管理システムは、テレビ会議システムに適用されるだけでなく、コミュニケーションシステム、又は伝送システムにも適用される。
図1に示す伝送システム1は、複数の伝送端末(10aa,10ab,…,10db)、各伝送端末(10aa,10ab,…,10db)用のディスプレイ(120aa,120ab,…,120db)、複数の中継装置(30a,30b,30c,30d)、伝送管理装置500とログ管理装置550とを有する伝送管理システム50、プログラム提供システム90、及びメンテナンスシステム100によって構築されている。
各伝送端末10は、コンテンツデータの一例としての画像データ及び音声データを含む通話データの送受信による伝送を行う。なお、以下では、「伝送端末」を単に「端末」として表し、「伝送管理システム」を単に「管理システム」として表す。また、本実施形態では、端末(10aa,10ab,…,10db)のうち任意の端末を示す場合には「端末10」を用い、ディスプレイ(120aa,120ab,…,120db)のうち任意のディスプレイを示す場合には「ディスプレイ120」を用い、中継装置(30a,30b,30c,30d)のうち任意の中継装置を示す場合には「中継装置30」を用いる。
端末10は、他の端末10との間で通話データの送受信を行う。この通話データとは、端末間のセッションで通話等の目的で送受信される画像データや音声データ等のデータを意味する。本実施形態では、画像データの画像が動画の場合について説明するが、動画だけでなく静止画であってもよい。また、画像データの画像には、動画と静止画の両方が含まれていてもよい。中継装置30は、複数の端末10の間で、画像データ及び音声データの中継を行う。管理システム50は、端末10及び中継装置30を一元的に管理する。
また、図1に示されている複数のルータ(70a,70b,…,70f)は、画像データ及び音声データの最適な経路の選択を行う。なお、本実施形態では、ルータ(70a,70b,…,70f)のうち任意のルータを示す場合には「ルータ70」を用いる。
プログラム提供システム90は、端末10に各種機能又は各種手段を実現させるための端末用プログラムが記憶された、不図示のHD(Hard Disk)を備えており、端末10に、端末用プログラムを送信することができる。また、プログラム提供システム90のHDには、中継装置30に各種機能又は各種手段を実現させるための中継装置用プログラムも記憶されており、中継装置30に、中継装置用プログラムを送信することができる。更に、プログラム提供システム90のHDには、管理システム50に各種機能又は各種手段を実現させるための通信管理用プログラムも記憶されており、管理システム50に、通信管理用プログラムを送信することができる。
メンテナンスシステム100は、端末10、中継装置30、管理システム50、及びプログラム提供システム90のうちの少なくとも1つの維持、管理、又は保守を行うためのコンピュータである。例えば、メンテナンスシステム100が国内に設置され、端末10、中継装置30、管理システム50、又はプログラム提供システム90が国外に設置されている場合、メンテナンスシステム100は、通信ネットワーク2を介して遠隔的に、端末10、中継装置30、管理システム50、及びプログラム提供システム90のうちの少なくとも1つの維持、管理、保守等のメンテナンスを行う。また、メンテナンスシステム100は、通信ネットワーク2を介さずに、端末10、中継装置30、管理システム50、及びプログラム提供システム90のうちの少なくとも1つにおける機種番号、製造番号、販売先、保守点検、又は故障履歴の管理等のメンテナンスを行う。
また、端末10aa、端末10ab、中継装置30a、及びルータ70aは、LAN2aによって通信可能に接続されている。端末10ba、端末10bb、中継装置30b、及びルータ70bは、LAN2bによって通信可能に接続されている。また、LAN2a及びLAN2bは、ルータ70eが含まれた専用線2abによって通信可能に接続されており、所定の地域A内で構築されている。例えば、地域Aは日本であり、LAN2aは東京の事業所内で構築されており、LAN2bは大阪の事業所内で構築されている。
一方、端末10ca、端末10cb、中継装置30c、及びルータ70cは、LAN2cによって通信可能に接続されている。端末10da、端末10db、中継装置30d、及びルータ70dは、LAN2dによって通信可能に接続されている。また、LAN2c及びLAN2dは、ルータ70fが含まれた専用線2cdによって通信可能に接続されており、所定の地域B内で構築されている。例えば、地域Bはアメリカであり、LAN2cはニューヨークの事業所内で構築されており、LAN2dはワシントンD.C.の事業所内で構築されている。地域A及び地域Bは、それぞれルータ(70e,70f)からインターネット2iを介して通信可能に接続されている。
また、管理システム50、及びプログラム提供システム90は、インターネット2iを介して、端末10、及び中継装置30と通信可能に接続されている。管理システム50を構成する伝送管理装置500及びログ管理装置550は、LAN2eによって通信可能に接続されている。管理システム50、及びプログラム提供システム90は、地域A又は地域Bに設置されていてもよいし、これら以外の地域に設置されていてもよい。
なお、本実施形態では、LAN2a、LAN2b、専用線2ab、インターネット2i、専用線2cd、LAN2c、及びLAN2dによって、本実施形態の通信ネットワーク2が構築されている。この通信ネットワーク2には、有線だけでなく無線による通信が行われる箇所があってもよい。
また、図1において、各端末10、各中継装置30、管理システム50の伝送管理装置500、各ルータ70、プログラム提供システム90、及びメンテナンスシステム100の下に示されている4組の数字は、一般的なIPv4におけるIPアドレスを簡易的に示している。例えば、端末10aaのIPアドレスは「1.2.1.3」である。また、IPv4ではなく、IPv6を用いてもよいが、説明を簡略化するため、IPv4を用いて説明する。
<<実施形態のハードウェア構成>>
次に、本実施形態のハードウェア構成を説明する。本実施形態では、中継先としての端末10で画像データの受信に遅延が生じた場合に、中継装置30によって画像データの画像の解像度を変更してから、中継先としての端末10へ画像データを送信する場合について説明する。
図29は、本実施形態に係る端末10の外観図である。以下、端末10の長手方向をX軸方向、水平面内でX軸方向に直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向に直交する方向(鉛直方向)をZ軸方向として説明する。
図29に示されているように、端末10は、筐体1100、アーム1200、及びカメラハウジング1300を備えている。このうち、筐体1100の前側壁面1110には、複数の吸気孔によって形成された不図示の吸気面が設けられており、筐体1100の後側壁面1120には、複数の排気孔が形成された排気面1121が設けられている。これにより、筐体1100に内蔵された冷却ファンの駆動によって、不図示の吸気面を介して端末10の後方の外気を取り込み、排気面1121を介して端末10の後方へ排気することができる。筐体1100の右側壁面1130には、収音用孔1131が形成され、後述する内蔵型のマイク114によって音声、物音、雑音等の音が収音可能となっている。
筐体1100の右側壁面1130側には、操作パネル1150が形成されている。この操作パネル1150には、後述の複数の操作ボタン(108a〜108e)、後述の電源スイッチ109、及び後述のアラームランプ119が設けられていると共に、後述の内蔵型のスピーカ115からの出力音を通すための複数の音声出力孔によって形成された音出面1151が形成されている。また、筐体1100の左側壁面1140側には、アーム1200及びカメラハウジング1300を収容するための凹部としての収容部1160が形成されている。筐体1100の右側壁面1130には、後述の外部機器接続I/F118に対して電気的にケーブルを接続するための複数の接続口(1132a〜1132c)が設けられている。一方、筐体1100の左側壁面1140には、後述の外部機器接続I/F118に対して電気的にディスプレイ120用のケーブル120cを接続するための不図示の接続口が設けられている。
なお、以下では、操作ボタン(108a〜108e)のうち任意の操作ボタンを示す場合には「操作ボタン108」を用い、接続口(1132a〜1132c)のうち任意の接続口を示す場合には「接続口1132」を用いて説明する。
次に、アーム1200は、トルクヒンジ1210を介して筐体1100に取り付けられており、アーム1200が筐体1100に対して、135度のチルト角θ1の範囲で、上下方向に回転可能に構成されている。図4は、チルト角θ1が90度の状態を示している。
カメラハウジング1300には、後述の内蔵型のカメラ112が設けられており、利用者、書類、及び部屋等を撮像することができる。また、カメラハウジング1300には、トルクヒンジ1310が形成されている。カメラハウジング1300は、トルクヒンジ1310を介して、アーム1200に取り付けられている。そして、カメラハウジング1300は、トルクヒンジ1310を介してアーム1200に取り付けられており、カメラハウジング1300がアーム1200に対して、図4で示されている状態を0度として±180度のパン角θ2の範囲で、且つ、±45度のチルト角θ3の範囲で、上下左右方向に回転可能に構成されている。
なお、中継装置30、管理システム50、プログラム提供システム90、及びメンテナンスシステム100は、それぞれ一般のサーバ・コンピュータの外観と同じであるため、外観の説明を省略する。
図2は、本発明の一実施形態に係る端末10のハードウェア構成図である。図2に示されているように、本実施形態の端末10は、端末10全体の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)101、端末用プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)102、CPU101のワークエリアとして使用されるRAM(Random Access Memory)103、画像データや音声データ等の各種データを記憶するフラッシュメモリ104、CPU101の制御にしたがってフラッシュメモリ104に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するSSD(Solid State Drive)105、フラッシュメモリ等の記録メディア106に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御するメディアドライブ107、端末10の宛先を選択する場合などに操作される操作ボタン108、端末10の電源のON/OFFを切り換えるための電源スイッチ109、後述の通信ネットワーク2を利用してデータ伝送をするためのネットワークI/F111を備えている。
また、端末10は、CPU101の制御に従って被写体を撮像し画像データを得る内蔵型のカメラ112、このカメラ112の駆動を制御する撮像素子I/F113、音声を入力する内蔵型のマイク114、音声を出力する内蔵型のスピーカ115、CPU101の制御に従ってマイク114及びスピーカ115との間で音声信号の入出力を処理する音声入出力I/F116、CPU101の制御に従って外付けのディスプレイ120に画像データを伝送するディスプレイI/F117、図19に示されている接続口1021gに取り付けられ各種の外部機器を接続するための外部機器接続I/F118、端末10の各種機能の異常を知らせるアラームランプ119、及び上記各構成要素を図2に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン110を備えている。
ディスプレイ120は、被写体の画像や操作用アイコン等を表示する液晶や有機ELによって構成された表示部である。また、ディスプレイ120は、ケーブル120cによってディスプレイI/F117に接続される。このケーブル120cは、アナログRGB(VGA)信号用のケーブルであってもよいし、コンポーネントビデオ用のケーブルであってもよいし、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)やDVI(Digital Video Interactive)信号用のケーブルであってもよい。
カメラ112は、レンズや、光を電荷に変換して被写体の画像(映像)を電子化する固体撮像素子を含み、固体撮像素子として、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)や、CCD(Charge Coupled Device)等が用いられる。
外部機器接続I/F118には、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等によって、外付けカメラ、外付けマイク、及び外付けスピーカ等の外部機器がそれぞれ接続可能である。外付けカメラが接続された場合には、CPU101の制御に従って、内蔵型のカメラ112に優先して、外付けカメラが駆動する。同じく、外付けマイクが接続された場合や、外付けスピーカが接続された場合には、CPU101の制御に従って、それぞれが内蔵型のマイク114や内蔵型のスピーカ115に優先して、外付けマイクや外付けスピーカが駆動する。
なお、記録メディア106は、端末10に対して着脱自在な構成となっている。また、CPU101の制御にしたがってデータの読み出し又は書き込みを行う不揮発性メモリであれば、フラッシュメモリ104に限らず、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等を用いてもよい。
更に、上記端末用プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、上記記録メディア106等の、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。
図3は、本発明の一実施形態に係る伝送管理装置500のハードウェア構成図である。伝送管理装置500は、伝送管理装置500全体の動作を制御するCPU201、通信管理用プログラムを記憶したROM202、CPU201のワークエリアとして使用されるRAM203、各種データを記憶するHD(Hard Disk)204、CPU201の制御にしたがってHD204に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するHDD(Hard Disk Drive)205、フラッシュメモリ等の記録メディア206に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御するメディアドライブ207、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示するディスプレイ208、後述の通信ネットワーク2を利用してデータ伝送をするためのネットワークI/F209、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたキーボード211、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行うマウス212、着脱可能な記録媒体の一例としてのCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)213に対するデータの読み出し又は書き込みを制御するCD−ROMドライブ214、及び、上記各構成要素を図3に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン210を備えている。
なお、上記通信管理用プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、上記記録メディア206やCD−ROM213等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。
また、中継装置30は、上記伝送管理装置500と同様のハードウェア構成を有しているため、その説明を省略する。但し、ROM202には、中継装置30を制御するための中継装置用プログラムが記録されている。この場合も、中継装置用プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、上記記録メディア206やCD−ROM213等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。
更に、プログラム提供システム90は、上記伝送管理装置500と同様のハードウェア構成を有しているため、その説明を省略する。但し、ROM202には、プログラム提供システム90を制御するためのプログラム提供用プログラムが記録されている。この場合も、プログラム提供用プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、上記記録メディア206やCD−ROM213等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。
また、メンテナンスシステム100は、上記管理システム50と同様のハードウェア構成を有しているため、その説明を省略する。但し、ROM202には、メンテナンスシステム100を制御するためのメンテナンス用プログラムが記録されている。この場合も、メンテナンス用プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、上記記録メディア206やCD−ROM213等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。
更に、ログ管理装置550は、上記伝送管理装置500と同様のハードウェア構成を有しているため、その説明を省略する。但し、ROM202には、ログ管理装置550を制御するためのログ管理装置用プログラムが記録されている。この場合も、ログ管理装置用プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、上記記録メディア206やCD−ROM213等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。
なお、上記着脱可能な記録媒体の他の例として、CD−R(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイディスク等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
<<実施形態の機能構成>>
次に、本実施形態の機能構成について説明する。図4は、本実施形態の伝送システム1を構成する各端末、装置及びシステムの機能ブロック図である。図4では、端末10、中継装置30、及び管理システム50が、通信ネットワーク2を介してデータ通信することができるように接続されている。また、図4では、伝送管理装置500及びログ管理装置550が、LAN2eを介してデータ通信することができるように接続されている。尚、図1に示されているプログラム提供システム90は、及びメンテナンスシステム100は、テレビ会議の通信において直接関係ないため、図4では省略されている。
<端末の機能構成>
端末10は、他の端末との間で通話データを通信するためのセッションを行う機能を有する。また、端末10は、伝送端末間の接続の状態を管理する管理システム50に、接続の状態の変更に用いられる管理情報を通信する機能を有する。尚、この管理情報には通話の開始の状態に変更するために用いられる管理情報(開始管理情報)、及び通話の終了の状態に変更するために用いられる管理情報(終了管理情報)が含まれる。これらの機能を実現するために、端末10は、通信部11、操作入力受付部12、ログイン要求部13、撮像部14a、画像表示制御部14b、音声入力部15a、音声出力部15b、最終絞込部16、遅延検出部17、事象検知部18、記憶・読出処理部19、対処情報作成部20、及び変換部21を有している。これら各部は、図2に示されている各構成要素のいずれかが、ROM202に記憶されているプログラムに従ったCPU201からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。また、端末10は、図2に示されているSSD105によって構築される記憶部1000を有している。
(対処情報管理テーブル)
記憶部1000には、図5−1及び図5−2に示されているような対処情報管理テーブルによって構成されている対処情報管理DB(Data Base)1001が構築される。図5−1及び図5−2の対処情報管理テーブルでは、事象情報と、表示情報と、対処情報と、音声データ通信情報と、が関連付けられて管理される。
この事象情報は、事象検知部18によって検知される事象を示す情報である。但し、図5−1の事象情報は、自端末の事象検知部によって検知される事象を示し、図5−2の事象情報は、通信先の端末の事象検知部によって検知される事象を示す。上記の表示情報は、事象検知部によって所定の事象が検知された場合に端末のディスプレイ120に表示される情報を示す。上記の対処情報は、事象検知部によって検知される事象の対処の方法を示す情報である。これらの対処情報管理テーブルでは、対処情報が、複数の対処方法を示していても良い。上記の音声データ通信情報は、他の端末との間で音声データの通信が可能であるか否かを示す情報である。この音声データ通信情報には、音声データの通信が可能である旨を示す「TRUE」や、音声データの通信が可能でない旨を示す「FALSE」等が含まれる。図5−1の対処情報管理テーブルは、自端末の事象検知部により検知されたマイクの故障に関する事象を示す事象情報「001」と、マイクが故障している可能性がある旨の表示情報と、代替機を用意する旨等の対処情報と、音声データの通信ができない旨の音声データ通信情報とが関連付けられて管理されている。
<端末の各機能部>
次に、端末の各部を詳細に説明する。端末10の通信部11は、通話データを通信する通話データ通信部11aと管理情報を通信する管理情報通信部11bとを有する。この通信部11は、図2に示されているネットワークI/F111によって実現され、通信ネットワーク2を介して他の端末、装置又はシステムと各種データ(情報)の送受信を行う。操作入力受付部12は、図2に示されている操作ボタン108、及び電源スイッチ109によって実現され、利用者による各種入力を受け付ける。例えば、利用者が、図2に示されている電源スイッチ109をONにすると、図4に示されている操作入力受付部12が電源ONを受け付けて、電源をONにする。
ログイン要求部13は、図2に示されているCPU101からの命令によって実現され、上記電源ONの受け付けを契機として、通信部11から通信ネットワーク2を介して伝送管理装置500に、ログインを要求する旨を示すログイン要求情報、及び要求元としての端末10の現時点のIPアドレスを自動的に送信する。また、利用者が電源スイッチ108をONの状態からOFFにすると、通信部11が伝送管理装置500へ電源をOFFする旨の状態情報又はOFFラインの状態情報を送信した後に、操作入力受付部12が電源を完全にOFFにする。これにより、伝送管理装置500側では、端末10が電源ONから電源OFFになったことを把握することができる。
撮像部14aは、図2に示されているCPU101からの命令、並びに図2に示されているカメラ112、及び撮像素子I/F113によって実現され、被写体を撮像して、この撮像して得た画像データを出力する。画像表示制御部14bは、図2に示されているディスプレイI/F117によって実現され、外付けのディスプレイ120に対して画像データを送信するための制御を行う。
音声入力部15aは、図2に示されているCPU101からの命令、並びに図2に示されているマイク114、及び音声入出力I/F116によって実現され、マイク114によって利用者の音声が音声信号に変換された後、この音声信号に係る音声データを出力する。音声出力部15bは、図2に示されているCPU101からの命令、並びに図2に示されているスピーカ115、及び音声入出力I/F116によって実現され、音声データに係る音声信号をスピーカに出力し、スピーカ115から音声出力させる。
最終絞込部16は、複数の中継装置30から最終的に1つの中継装置30に絞り込む最終絞り込み処理を行うため、図2に示されているCPU101からの命令によって、計測部16a、算出部16b、及び最終選択部16cを実現する。このうち、計測部16aは、通信部11によって受信された後述の事前送信情報毎に、通信部11によって事前送信情報が受信される際の受信日時を計測する。算出部16bは、計測部16aによって受信日時が計測された事前送信情報毎に、この計測された受信時間と、この事前送信情報に含まれている送信日時との差に基づいて、事前送信情報の送信から受信までの所要時間を算出する。最終選択部16cは、算出部16bによって算出された所要時間のうち最短の所要時間を要した事前送信情報が中継された中継装置30を選択することで、最終的に1つの中継装置を選択する。
遅延検出部17は、図2に示されているCPU101からの命令によって実現され、他の端末10から中継装置30を介して送られて来る画像データ又は音声データの遅延時間(ms)を検出する。
事象検知部18は、他の端末との間のコミュニケーションを妨げる所定の事象を検知する。ここで、コミュニケーションとは、通信だけでなく、伝達、連絡、又は意思疎通などを意味する。他の端末との間のコミュニケーションとは、他の端末との間の通信だけでなく、他の端末との間の所定の情報の伝達又は連絡、或いは他の端末のユーザに所定の意思を疎通させることを意味する。即ち、他の端末との間のコミュニケーションを妨げる所定の事象は、通話データの通信を妨げる事象だけでなく、端末10のハードウェアやソフトウェアなどの問題により、例えば音声の伝達を妨げ、他の端末のユーザとの意思疎通を妨げる事象を含む。
この事象の例としては、端末10のハードウェアの故障、オペレーティングシステム又はファームウェアのエラーやメンテナンス、端末10と中継装置30との間のネットワークの接続のエラー等が挙げられる。このハードウェアの故障としては、カメラ112、マイク114、スピーカ115、操作ボタン108等のハードウェアの故障が挙げられる。ここで、カメラ112、マイク114、スピーカ115の故障は、端末10のファームウェアがこれらのデバイスを使用する前の、デバイスを開いたり制御したりする処理で発生するエラーを検知することにより判断される。
他にも、事象検知部18は、デバイスドライバを介して、デバイスを制御するAPI(Application Program Interface)や、イベント通知型のエラー情報から取得したデバイスの状態により事象を検知してもよい。さらに、事象検知部18は、カメラ112、マイク114などのデバイスからのそれぞれの入力データを分析して、ノイズや音声の入力レベルを算出し、ノイズが閾値を超えたときや、音声が閾値を下回ったときに異常と判断して事象を検知することもできる。これら判定の具体的な方法は、音声認識(共立出版株式会社 1979年初版発行) 68頁から70頁)に記述されている。
操作ボタン108の故障は、端末10のファームウェアが起動されてから所定の時間(例えば、3分間)に操作ボタンによる入力がない状態を検知することにより判断される。また、操作ボタン108に故障がなくとも、操作ボタン108の任意のボタン操作が行われたことを検知して事象を判断してもよい。
オペレーティングシステム又はファームウェアのエラーを示す情報の例としては、上記のハードウェアを制御するためのデバイスドライバや中継装置30と通信するためのファームウェアのエラーが挙げられる。ここで、オペレーティングシステムのエラーには、API(Application Interface)やイベント通知型のエラー情報が挙げられる。このエラー情報としては、例えばHDD205の読込みまたは書き込みエラーが挙げられる。また、ファームウェアのエラーには、中継装置30が停止していたり、端末10のファームウェアが中継装置30のファームウェアのバージョンと異なることにより、中継装置30からの応答がなかったり、不明な要求、応答を受信したり、必要なパラメータを受信できなかったりする等、中継装置30と通信できないことが挙がられる。
オペレーティングシステム又はファームウェアのメンテナンスを示す情報の例としては、これらのシステムのアップデートが挙げられる。尚、カメラ112、マイク114、スピーカ115等のデバイスのアップデートの場合には、これらのデバイスが正常に動作しなかったりデバイスを開けなかったりする。このため、これらのデバイスのメンテナンスについては、上記のハードウェアの故障と同じ項目の事象として取り扱っても良い。
端末10と中継装置30との間のネットワークの接続のエラーには、ファイアウォールやルータ70などの機器の設定により通話データの通信ができないことや、通信ネットワーク2の帯域が狭く通話データの通信ができないこと等が挙げられる。尚、ネットワークの接続のエラーについては、上記の中継装置30と通信できない場合と同じ項目の事象として取り扱っても良い。
また、事象検知部18は、通信端末の通信ネットワークスタック(図示せず)から取得したパケット到達時間、パケットロス(データの欠落)やBER(Bit Error Rate)などの情報に基づき事象を検知してもよい。例えば、事象検知部18は、任意の時間内にデータの欠落回数が任意の回数回繰返し発生した場合に所定の事象と判断してもよい。また、事象検知部18は、遅延検出部17によって検出された遅延時間に基づいて任意の閾値と比較した結果から事象を検知してもよい。
対処情報作成部20は、事象検知部18によって検知された事象に対処するための対処方法をこの事象に基づき作成する。変換部21は、マイク114によって入力された音声を文字データに変換する。また、変換部21は、通信部11によって受信された文字データを音声に変換する。ここで、各変換には公知の技術が用いられ、「音声認識の基礎(下)ISBN−4−900886」に記載された音声認識方法や、「特開昭61−279898」に記載された音声合成方法等が好適に用いられる。
また、記憶・読出処理部19は、図2に示されているCPU101からの命令、並びに図2に示すSSD105によって実行され、記憶部1000に各種データを記憶したり、記憶部1000に記憶された各種データを読み出す処理を行う。記憶部1000には、端末10を識別するための端末ID(Identification)、及びパスワード、並びに、画像データ、及び音声データ等が記憶される。更に、記憶部1000には、宛先端末との通話を行う際に受信される画像データ及び音声データが、受信される度に上書き記憶される。このうち、上書きされる前の画像データによってディスプレイ120に画像が表示され、上書きされる前の音声データによってスピーカ115から音声が出力される。
なお、本実施形態の端末ID、及び後述の中継装置IDは、それぞれ端末10、及び中継装置30を一意に識別するために使われる言語、文字、記号、又は各種のしるし等の識別情報を示す。また、端末ID、ログ管理装置ID、及び中継装置IDは、上記言語、文字、記号、及び各種のしるしのうち、少なくとも2つが組み合わされた識別情報であってもよい。
(中継装置の機能構成)
次に、中継装置30の機能又は手段について説明する。中継装置30は、送受信部31、状態検知部32、データ品質確認部33、変更品質管理部34、データ品質変更部35、及び記憶・読出処理部39を有している。これら各部は、図3に示されている各構成要素のいずれかが、ROM202に記憶されているプログラムに従ったCPU201からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。また、中継装置30は、図3に示されているHD204により構築される記憶部3000を有している。
(変更品質管理テーブル)
記憶部3000には、図6に示されているような変更品質管理テーブルによって構成されている変更品質管理DB3001が構築される。変更品質管理テーブルでは、画像データの中継先としての端末10のIPアドレス、及びこの中継先に中継装置30が中継する画像データの画質が関連付けられて管理される。
ここで、本実施形態で扱われる画像データの画像の解像度について説明する。図7(a)に示されているように、横が160画素、縦が120画素から成り、ベース画像となる低解像度の画像と、図7(b)に示されているように、横が320画素、縦が240画素から成る中解像度の画像と、図7(c)に示されているように、横が640画素、縦が480画素から成る高解像度の画像とがある。このうち、狭帯域経路を経由する場合には、ベース画像となる低解像度の画像データのみから成る低画質の画像データが中継される。帯域が比較的広い場合には、ベース画像となる低解像度の画像データ、及び中解像度の画像データから成る中画質の画像データが中継される。また、帯域が非常に広い場合には、ベース画質となる低解像度の画像データ、中解像度の画像データから成る中画質の画像データ、及び高解像度の画像データから成る高画質の画像データが中継される。例えば、図6に示されている変更品質管理テーブルにおいて、中継装置30が、IPアドレス「1.3.2.4」の宛先端末10に対して画像データを中継する場合には、この中継される画像データの画質(画像の品質)は「高品質」である。
<中継装置の各機能部>
次に、中継装置30の各機能構成について詳細に説明する。なお、以下では、中継装置30の各部を説明するにあたって、図3に示されている各構成要素のうち、中継装置30の各部を実現させるための主な構成要素との関係も説明する。
図4に示されている中継装置30の送受信部31は、図3に示されているネットワークI/F209によって実現され、通信ネットワーク2を介して他の端末、装置、又はシステムと各種データ(または情報)の送受信を行う。状態検知部32は、図3に示されているCPU201からの命令によって実現され、この状態検知部32を有する中継装置30の稼動状態を検知する。稼動状態としては、「ONライン」、「OFFライン」、又は「故障中」の状態がある。
データ品質確認部33は、図3に示されているCPU201からの命令によって実現され、宛先端末のIPアドレスを検索キーとして、変更品質管理テーブル(図6参照)を検索し、対応した中継される画像データの画質を抽出することで、中継される画像データの画質を確認する。変更品質管理部34は、図3に示されているCPU201からの命令によって実現され、伝送管理装置500から送られて来る、後述の品質情報に基づいて、変更品質管理テーブルの内容を変更する。例えば、端末IDが「01aa」である要求元端末(端末10aa)と、端末IDが「01db」である宛先端末(端末10db)との間で高画質の画像データを送受信することによってテレビ会議を行っている最中に、他のテレビ会議を行う要求元端末(端末10bb)と宛先端末(端末10ca)が通信ネットワーク2を介してテレビ会議を開始すること等によって、宛先端末(端末10db)で画像データの受信の遅延が生じた場合には、中継装置30は今まで中継していた画像データの画質を、高画質から中画質に下げる必要がある。このような場合に、中画質を示す品質情報に基づいて、中継装置30が中継する画像データの画質を高画質から中画質に下げるように、変更品質管理DB3001の内容が変更される。
データ品質変更部35は、図3に示されているCPU201からの命令によって実現され、送信元端末10から送られて来た画像データの画質を、上記変更された変更品質管理DB3001の内容に基づいて変更する。記憶・読出処理部39は、図3に示されているHDD205によって実現され、記憶部3000に各種データを記憶したり、記憶部3000に記憶された各種データを読み出す処理を行う。
<伝送管理装置の機能構成>
次に、伝送管理装置500の機能又は手段について説明する。伝送管理装置500は、送受信部501、端末認証部502、状態管理部503、端末抽出部504、端末状態取得部505、一次絞込部506、セッション管理部507、品質決定部508、記憶・読出処理部509、遅延時間管理部510、及び選択部511を有している。これら各部は、図3に示されている各構成要素のいずれかが、ROM202に記憶されているプログラムに従ったCPU201からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。また、伝送管理装置500は、図3に示されているHD204により構築される記憶部5000を有している。
(中継装置管理テーブル)
記憶部5000には、図8に示されているような中継装置管理テーブルによって構成されている中継装置管理DB5001が構築されている。この中継装置管理テーブルでは、各中継装置30の中継装置ID毎に、各中継装置30の稼動状態、稼動状態が示される状態情報が伝送管理装置500で受信された受信日時、中継装置30のIPアドレス、及び中継装置30における最大データ伝送速度(Mbps)が関連付けられて管理される。例えば、図8に示されている中継装置管理テーブルにおいて、中継装置IDが「111a」の中継装置30aは、稼動状態が「ONライン」で、伝送管理装置500で状態情報が受信された日時が「2009年11月10日の13時00分」で、この中継装置30aのIPアドレスが「1.2.1.2」で、この中継装置30aにおける最大データ伝送速度が100Mbpsであることが示されている。
(端末認証管理テーブル)
更に、記憶部5000には、図9に示されているような端末認証管理テーブルによって構成されている端末認証管理DB5002が構築されている。この端末認証管理テーブルでは、管理システム50によって管理される全ての端末10の各端末IDに対して、各パスワードが関連付けられて管理される。例えば、図9に示されている端末認証管理テーブルにおいて、端末10aaの端末IDは「01aa」で、パスワードは「aaaa」であることが示されている。
(端末管理テーブル)
また、不揮発性記憶部5000には、図10に示されているような端末管理テーブルによって構成されている端末管理DB5003が構築されている。この端末管理テーブルでは、各端末10の端末ID毎に、各端末10を宛先とした場合の宛先名、各端末10の通話の状態、後述のログイン要求情報が伝送管理システム50で受信された受信日時、及び端末10のIPアドレスが関連付けられて管理される。例えば、図10に示されている端末管理テーブルにおいて、端末IDが「01aa」の端末10aaは、端末名が「日本 東京事業所 AA端末」で、通話の状態が「ONライン(通話可能)」で、伝送管理装置500でログイン要求情報が受信された日時が「2009年11月10日の13時40分」で、この端末10aaのIPアドレスが「1.2.1.3」であることが示されている。
(宛先リスト管理テーブル)
更に、記憶部5000には、図11に示されているような宛先リスト管理テーブルによって構成されている宛先リスト管理DB5004が構築されている。この宛先リスト管理テーブルでは、テレビ会議の開始を要求する要求元端末の端末IDに対して、宛先の候補として登録されている宛先端末の端末IDが全て関連付けられて管理される。例えば、図11に示されている宛先リスト管理テーブルにおいて、端末IDが「01aa」である要求元端末(端末10aa)からテレビ会議の開始を要求することができる宛先端末の候補は、端末IDが「01ab」の端末10ab、端末IDが「01ba」の端末10ba、端末IDが「01bb」の端末10bb、及び端末IDが「01db」の端末10dbの4つであることが示されている。この宛先端末の候補は、要求元端末から伝送管理装置500に対する追加又は削除の要請により、追加又は削除されることで更新される。
(セッション管理テーブル)
また、この記憶部5000には、図12に示されているようなセッション管理テーブルによって構成されているセッション管理DB5005が構築されている。このセッション管理テーブルでは、端末間で通話データが通信されるセッションを識別するためのセッションID毎に、画像データ及び音声データの中継に使用される中継装置30の中継装置ID、要求元端末の端末ID、宛先端末の端末ID、宛先端末において画像データが受信される際の受信の遅延時間(ms)、及びこの遅延時間が示されている遅延情報を宛先端末から送られて来て伝送管理装置500で受信された受信日時が関連付けられて管理される。例えば、図12に示されているセッション管理テーブルにおいて、セッションID「se1」を用いて実行されたセッションで選択された中継装置30a(中継装置ID「111a」)は、端末IDが「01aa」の要求元端末(端末10aa)と、端末IDが「01db」の宛先端末(端末10db)との間で、画像データ及び音声データを中継しており、宛先端末(端末10db)において「2009年11月10日の14時00分」時点における画像データの遅延時間が200(ms)であることが示されている。なお、2つの端末10の間でテレビ会議を行う場合には、上記宛先端末ではなく要求元端末から送信されてきた遅延情報に基づいて、遅延情報の受信日時を管理してもよい。但し、3つ以上の端末10の間でテレビ会議を行う場合には、画像データ及び音声データの受信側の端末10から送信されてきた遅延情報に基づいて、遅延情報の受信日時を管理する。
(アドレス優先度管理テーブル)
更に、記憶部5000には、図13に示されているようなアドレス優先度管理テーブルによって構成されている優先度管理DB5006が構築されている。このアドレス優先度管理テーブルでは、任意の端末10と任意の中継装置30において、一般的なIPv4におけるIPアドレスのうちの4組のドットアドレス(Dot Address)部分の同異に応じて、アドレス優先度のポイントが高くなるように関連付けられて管理される。例えば、図13に示されているアドレス優先度管理テーブルにおいて、ドットアドレスの上位から下位にかけて3つの値が同じIPアドレスの場合には、アドレス優先度のポイントが「5」である。ドットアドレスの上位から下位にかけて2つの値が同じIPアドレスの場合には、アドレス優先度のポイントが「3」である。この場合、最下位のドットアドレスの値が同じであるか否かは優先度に関係ない。ドットアドレスの最上位の値が同じで、上位から2番目の値が異なるIPアドレスの場合には、アドレス優先度のポイントが「1」である。この場合、上位から3番目及び最下位のドットアドレスの値が同じであるか否かは優先度には関係ない。ドットアドレスの最上位の値が異なるIPアドレスの場合には、アドレス優先度のポイントが「0」である。この場合、上位から2番目、3番目、及び最下位のドットアドレスの値が同じであるか否かは優先度には関係ない。
(伝送速度優先度管理テーブル)
また、記憶部5000に構築されている優先度管理DB5006には、図14に示されているような伝送速度優先度管理テーブルも含まれている。この伝送速度優先度管理テーブルでは、中継装置30における最大データ伝送速度(Mbps)の値に応じて、伝送速度優先度のポイントが高くなるように関連付けられて管理される。例えば、図14に示されている伝送速度優先度管理テーブルにおいて、中継装置30における最大データ伝送速度が1000Mbps以上の場合には、伝送速度優先度のポイントが「5」である。中継装置30における最大データ伝送速度が100Mbps以上1000Mbps未満の場合には、伝送速度優先度のポイントが「3」である。中継装置30における最大データ伝送速度が10Mbps以上100Mbps未満の場合には、伝送速度優先度のポイントが「1」である。中継装置30における最大データ伝送速度が10Mbps未満の場合には、伝送速度優先度のポイントが「0」である。
(品質管理テーブル)
更に、記憶部5000には、図15に示されているような品質管理テーブルによって構成されている品質管理DB5007が構築されている。この品質管理テーブルでは、要求元端末又は宛先端末における画像データの遅延時間(ms)に応じて、中継装置30で中継させる画像データの画質(画像の品質)が関連付けられて管理される。
(伝送管理装置の各機能部)
次に、伝送管理装置500の各機能部について詳細に説明する。なお、以下では、伝送管理装置500の各部を説明するにあたって、図3に示されている各構成要素のうち、伝送管理装置500の各部を実現させるための主な構成要素との関係も説明する。
送受信部501は、図2に示されているネットワークI/F209によって実行され、通信ネットワーク2又はLAN2eを介して他の端末、装置又はシステムと各種データ(または情報)の送受信を行う。端末認証部502は、送受信部501を介して受信されたログイン要求情報に含まれている端末ID及びパスワードを検索キーとし、記憶部5000の端末認証管理テーブル(図9参照)を検索し、同一の端末ID及びパスワードが管理されているかを判断することによって端末認証を行う。状態管理部503は、ログイン要求してきた要求元端末の通話の状態を管理すべく、端末管理テーブル(図10参照)に、この要求元端末の端末ID、要求元端末の通話の状態、伝送管理装置500でログイン要求情報が受信された受信日時、及び要求元端末10のIPアドレスを関連付けて記憶して管理する。
端末抽出部504は、ログイン要求した要求元端末の端末IDをキーとして、宛先リスト管理テーブル(図11参照)を検索し、要求元端末と通信することができる宛先端末の候補の端末IDを読み出すことで、端末IDを抽出する。また、端末抽出部504は、ログイン要求してきた要求元端末の端末IDをキーとして、宛先リスト管理DB5004の宛先リスト管理テーブルを検索し、上記要求元端末の端末IDを宛先端末の候補として登録している他の要求元端末の端末IDも抽出する。
端末状態取得部505は、上記端末抽出部504によって抽出された宛先端末の候補の端末IDを検索キーとして、端末管理テーブル(図10参照)を検索し、上記端末抽出部504によって抽出された端末ID毎に通話の状態を読み出す。これにより、端末状態取得部505は、ログイン要求してきた要求元端末と通信することができる宛先端末の候補の通話の状態を取得することができる。また、端末状態取得部505は、上記端末抽出部504によって抽出された端末IDを検索キーとして、端末状態管理DB5003を検索し、ログイン要求してきた要求元端末の通話の状態も取得する。
一次絞込部506は、複数の中継装置30から最終的に1つの中継装置30に絞り込む最終絞り込み処理を支援するため、最終絞り込み処理前の一次絞り込み処理を行うため、セッションID生成部506a、端末IPアドレス抽出部506b、一次選択部506c、及び優先度決定部506dを有している。このうち、セッションID生成部506aは、端末間で通話データが通信されるセッションを識別するためのセッションIDを生成する。端末IPアドレス抽出部506bは、要求元端末から送られてきた開始要求情報に含まれている要求元端末の端末ID、及び宛先端末の端末IDに基づいて、端末管理テーブル(図10参照)を検索することにより、対応するそれぞれの端末10のIPアドレスを抽出する。一次選択部506cは、中継装置管理テーブル(図8参照)で管理されている中継装置30のうち、通話の状態が「ONライン」となっている中継装置30の中継装置IDを選択することにより、中継装置30の選択を行う。
また、一次選択部506cは、上記端末IPアドレス抽出部506bによって抽出された、要求元端末のIPアドレス、及び宛先端末のIPアドレスに基づいて、中継装置管理テーブル(図8参照)を検索することにより、上記選択された中継装置30のIPアドレスのドットアドレス毎に、上記要求元端末及び宛先端末の各IPアドレスにおける各ドットアドレスと同じであるか異なるかを調査する。更に、一次選択部506cは、中継装置毎に、アドレス優先度のポイントにおいて端末10に対する高い方のポイントと、伝送速度優先度のポイントを統合した統合ポイントのうち、ポイントが高い上位2つの中継装置30を選択することにより、中継装置30の更なる選択を行う。
なお、本実施形態では、ポイントが高い上位2つの中継装置30を選択することにしているが、これに限られるものではなく、中継装置30を1つでも多く絞り込むことができれば、ポイントが高い上位3つ以上の中継装置30を選択するようにしてもよい。
優先度決定部506dは、優先度管理DB5006のアドレス優先度管理テーブル(図13参照)を参照して、上記一次選択部506cによって調査された中継装置30毎に、アドレス優先度のポイントを決定する。また、優先度決定部506dは、中継装置管理テーブル(図8参照)で管理されている各中継装置30の最大データ伝送速度に基づいて、優先度管理DB5006の伝送速度優先度管理テーブル(図14参照)を検索することにより、上記一次選択部506cによる第1次の絞り込み処理によって絞り込まれた中継装置30毎に伝送速度優先度のポイントを決定する。
セッション管理部507は、記憶部5000のセッション管理テーブル(図12参照)に、セッションID生成部506aで生成されたセッションID、要求元端末の端末ID、及び宛先端末の端末IDを関連付けて記憶して管理する。また、セッション管理部507は、セッション管理テーブルに対して、セッションID毎に、端末10の最終選択部16cで最終的に1つに選択された中継装置30の中継装置IDを記憶して管理する。
品質決定部508は、上記遅延時間を検索キーとして、品質管理テーブル(図15参照)を検索し、対応する画像データの画質を抽出することで、中継装置30に中継させる画像データの画質を決定する。記憶・読出処理部509は、図3に示されているHDD205によって実行され、記憶部5000に各種データを記憶したり、記憶部5000に記憶された各種データを読み出す処理を行う。遅延時間管理部510は、上記宛先端末のIPアドレスを検索キーとして、端末管理テーブル(図10参照)を検索することで、対応する端末IDを抽出し、更に、セッション管理テーブルに(図12参照)おいて、上記抽出した端末IDが含まれるレコードにおける遅延時間のフィールド部分に、上記遅延情報で示されている遅延時間を記憶して管理する。選択部511は、端末から対処情報を受信すると、複数の中継装置の中から通話データを中継する中継装置を選択する。
<ログ管理装置の機能構成>
次に、ログ管理装置550の機能又は手段について説明する。ログ管理装置550は、端末間で通話データが通信されるセッションの開始管理情報及び終了管理情報を受信して、これらの通信時間を管理する機能を有する。このため、ログ管理装置550は、送受信部551、ログ作成部552、記憶・読出処理部559を有している。これら各部は、図3に示されている各構成要素のいずれかが、ROM202に記憶されているプログラムに従ったCPU201からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。また、ログ管理装置550は、図3に示されているHD204により構築される記憶部5500を有している。
(ログ管理テーブル)
記憶部5500には、図16に示されているようなログ管理テーブルによって構成されているログ管理DB5501が構築されている。このログ管理テーブルでは、端末10の端末ID毎に作成され、ログ情報の識別情報(ログIDという)と管理情報とセッションIDと時刻情報とが関連付けられて管理される。ここで、管理情報とは端末間の通話の状態の変更に用いられる情報を意味する。この管理情報には、端末間で通話データが通信されるセッションの開始を要求するための「invite」、このセッションの終了を通知するための「bye」、管理システム50へのログインを要求するための「login」、管理システム50からのログアウトを要求するための「logout」、要求をキャンセルするための「cancel」、エラーの発生を示す「error」、障害を示す「fault」、メンテナンスを示す「maintenance」等の情報が含まれる。また、セッションIDは、端末間で通話データを通信するセッションを一意に識別するための識別情報である。時刻情報はそれぞれのログ情報がログ管理テーブルに登録される際に取得される時刻である。尚、ログ管理テーブルでは、端末10から管理情報が受信された場合にログ管理装置550により管理される時計から取得される時刻を示す時刻情報が管理される。
(ログ管理装置の各機能部)
次に、ログ管理装置550の各機能部について詳細に説明する。なお、以下では、ログ管理装置550の各部を説明するにあたって、図3に示されている各構成要素のうち、ログ管理装置550の各部を実現させるための主な構成要素との関係も説明する。
送受信部551は、図2に示されているネットワークI/F209によって実行され、LAN2eを介して伝送管理装置500と各種データ(情報)の送受信を行う。また、ログ作成部552は、伝送管理装置500から送信される各種データ(情報)からログ管理装置で管理される情報を抽出してログ情報を作成する。記憶・読出処理部559は、図3に示されているHDD205によって実行され、記憶部5500に各種データを記憶したり、記憶部5500に記憶された各種データを読み出す処理を行う。
<<実施形態の処理または動作>>
以上が、本実施形態に係る伝送システム1の構成及び機能(又は手段)の説明であり、続いて、図17乃至図28を用いて、本実施形態に係る伝送システム1における処理方法を説明する。なお、図17は、各中継装置30から管理システム50に送信された各中継装置30の状態を示す状態情報を管理する処理を示したシーケンス図である。図18は、伝送システムにおける画像データ、音声データ、及び各種管理情報の送受信の状態を示した概念図である。図19は、複数の端末10の間で通信を開始する準備段階の処理を示したシーケンス図である。図20は、中継装置30を絞り込む処理を示したシーケンス図である。図22は、中継装置30を絞り込む処理を示した処理フロー図である。図23は、中継装置30の絞り込み処理を行う際のポイントの計算状態を示した図である。図24は、端末10が中継装置30を選択する処理を示したシーケンス図である。図25は、端末で中継装置30を選択する処理を示した処理フロー図である。図26は、端末間で画像データ及び音声データを送受信する処理を示したシーケンス図である。図27は、事象情報を送信する処理を示したフロー図である。図28は、ログ情報を登録する処理を示したフロー図である。
まず、図17を用いて、各中継装置30から伝送管理装置500に送信された各中継装置30の状態を示す状態情報を管理する処理を説明する。まず、各中継装置30では、図4に示されている状態検知部32が、自装置である中継装置30の稼動状態を定期的に検知している(S1−1〜S1−4)。そして、伝送管理装置500側で各中継装置30の稼動状態をリアルタイムで管理させるべく、各中継装置30の送受信部31は、定期的に通信ネットワーク2を介して伝送管理装置500へ各状態情報を送信する(ステップS2−1〜S2−4)。これら各状態情報には、中継装置30毎の中継装置IDと、これら各中継装置IDに係る中継装置30の状態検知部32で検知された稼動状態とが含まれている。なお、本実施形態では、中継装置(30a,30b,30d)は、正常に稼動して「ONライン」となっている一方で、中継装置30cは稼働中ではあるが、中継装置30cの中継動作を実行するためのプログラムに何らかの不具合が生じて、「OFFライン」となっている場合が示されている。
次に、伝送管理装置500では、各中継装置30から送られて来た各状態情報を送受信部501が受信し、記憶・読出処理部509を介して記憶部5000の中継装置管理DB5001の中継装置管理テーブル(図8参照)に、中継装置ID毎に状態情報を記憶して管理する(ステップS3−1〜S3−4)。これにより、図8に示されるような中継装置管理テーブルに対して、中継装置ID毎に「ONライン」、「OFFライン」、又は「故障中」のいずれかの稼動状態が記憶されて管理される。またこの際に、中継装置ID毎に、伝送管理装置500で状態情報が受信された受信日時も記憶されて管理される。なお、中継装置30から状態情報が送られない場合には、図8に示されている中継装置管理テーブルの各レコードにおける稼動状態のフィールド部分及び受信日時のフィールド部分が空白になるか、又は、前回の受信時の稼動状態及び受信日時をそれぞれ示す。
次に、図18を用いて、伝送システム1における画像データ、音声データ、及び各種管理情報の送受信の状態を示した概念を説明する。図18に示されているように、伝送システム1では、要求元端末と宛先端末との間では、中継装置30を介して、高解像度の画像データ、中解像度の画像データ、低解像度の画像データ、及び音声データの4つの各データを送受信するための4つのセッションが確立される。ここでは、これら4つのセッションをまとめて、第1のセッションとしての通話データ用セッションsedとして示している。また、要求元端末と宛先端末との間では、伝送管理装置500を介して、各種の管理情報を送受信するための第2のセッションとしての管理情報用セッションseiが確立される。尚、管理情報用セッションseiは、このセッションが確立された後、少なくとも要求元端末から開始管理情報を受信してから、要求元端末又は宛先端末から終了管理情報を受信するまでの間は端末によって切断されずに確立されている。
また、上記の通話データ用セッションsedの通信プロトコルには、画像データや音声データの通信に適した任意の通信プロトコルが用いられるが、リアルタイム・データ転送プロトコル(RTP:Real-time Transpoot Protocol)が好適に用いられる。このリアルタイム・データ転送プロトコルは、リアルタイム性を確保するためにUDP(User Datagram Protocol)を用いて通信する。UDPはTCP(Transmission Control Protocol)とは異なり、パケットの再送機能やデータの誤り検出機能を有していない。このため、通信されるデータは、信頼性が低く、ファイアウォール等でフィルタリングされる場合もあり、これにより端末間で通信ができなくなることもある。
これに対し、管理情報や対処情報が通信される管理情報用セッションseiには、より信頼性の高い通信プロトコルが用いられ、XMPP(Extensible Messaging and Presence Protocol)が好適に用いられる。このXMPPのインスタントメッセンジャーの機能を拡張することにより、テキスト形式で作成された対処情報の通信が可能となる。また、変換された文字データをXMPPで通信し、これを受信した端末11が音声に変換することにより擬似的な音声通信が実現される。
次に、図19を用いて、端末10aaと端末10dbとの間で、通信を開始する前の準備段階の処理について説明する。なお、図19では、全て管理情報用セッションseiによって、各種管理情報が送受信される処理が示されている。
まず、利用者が、図2に示されている電源スイッチ109をONにすると、図4に示されている操作入力受付部12が電源ONを受け付けて、電源をONにする(ステップS21)。そして、ログイン要求部13は、上記電源ONの受信を契機とし、通信部11から通信ネットワーク2を介して伝送管理装置500に、ログイン要求を示すログイン要求情報を自動的に送信する(ステップS22)。このログイン要求情報には、要求元としての自端末である端末10aaを識別するための端末ID、及びパスワードが含まれている。これら端末ID、及びパスワードは、記憶・読出処理部19を介して記憶部1000から読み出されて、通信部11に送られたデータである。なお、端末10aaから伝送管理装置500へログイン要求情報が送信される際は、受信側である伝送管理装置500は、送信側である端末10aaのIPアドレスを把握することができる。
次に、伝送管理装置500の端末認証部502は、送受信部501を介して受信したログイン要求情報に含まれている端末ID及びパスワードを検索キーとして、記憶部5000の端末認証管理テーブル(図9参照)を検索し、同一の端末ID及びパスワードが管理されているかを判断することによって端末認証を行う(ステップS23)。この端末認証部502によって、同一の端末ID及びパスワードが管理されているため、正当な利用権限を有する端末10からのログイン要求であると判断された場合には、状態管理部503は、端末管理テーブル(図10参照)に、端末10aaの端末ID及び宛先名で示されるレコード毎に、稼動状態、上記ログイン要求情報が受信された受信日時、及び端末10aaのIPアドレスを関連付けて記憶する(ステップS24)。これにより、図10に示されている端末管理テーブルには、端末ID「01aa」、通話状態「ONライン」、受信日時「2009.11.10.13:40」及び端末IPアドレス「1.2.1.3」が関連付けられて管理されることになる。
そして、伝送管理装置500の送受信部501は、上記端末認証部502によって得られた認証結果が示された認証結果情報を、通信ネットワーク2を介して、上記ログイン要求してきた要求元端末(端末10aa)に送信する(ステップS25)。本実施形態では、端末認証部502によって正当な利用権限を有する端末であると判断された場合につき、以下続けて説明する。
伝送管理装置500の端末抽出部504は、ログイン要求した要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」を検索キーとして、宛先リスト管理テーブル(図11参照)を検索し、要求元端末(端末10aa)と通信することができる宛先端末の候補の端末IDを読み出すことによって抽出する(ステップS26)。ここでは、要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」に対応する宛先端末(10ab,10ba,10bb、10db)のそれぞれの端末ID「01ab」、「01ba」、「01bb」、「01db」が抽出される。
次に、端末状態取得部505は、上記端末抽出部504によって抽出された宛先端末の候補の端末ID(「01ab」、「01ba」、「01bb」、「01db」)を検索キーとして、端末管理テーブル(図10参照)を検索し、上記端末抽出部504によって抽出された端末ID毎に宛先名(「日本 東京事業所 AB端末」、「日本 大阪事業所 BA端末」、「日本 大阪事業所 BB端末」、「アメリカ ワシントン事業所 DB端末」)、通話状態(「OFFライン」、「ONライン(一時中断中)」、「ONライン(通話中)」「ONライン(通話可能)」)を読み出すことにより、端末(10ab,10ba,10bb,10db)の各稼動状態を取得する(ステップS27)。
次に、送受信部501は、上記ステップ27で使用された検索キーとしての端末ID(「01ab」、「01ba」、「01bb」、「01db」)と、対応する宛先端末(10ab,10ba,10bb,10db)の宛先名(「日本 東京事業所 AB端末」、「日本 大阪事業所 BA端末」、「日本 大阪事業所 BB端末」、「アメリカ ワシントン事業所 DB端末」)、通話状態(「OFFライン」、「ONライン(一時中断中)」、「ONライン(通話中)」「ONライン(通話可能)」)とが含まれた宛先状態情報を、通信ネットワーク2を介して要求元端末(端末10aa)に送信する(ステップS28)。これにより、要求元端末(端末10aa)は、この要求元端末(端末10aa)と通信することができる宛先端末の候補である端末(10ab,10ba,10bb,10db)の現時点のそれぞれの通話の状態を把握することができる。
更に、伝送管理装置500の端末抽出部504は、ログイン要求してきた要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」を検索キーとして、宛先リスト管理テーブル(図11参照)を検索し、上記要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」を宛先端末の候補として登録している他の要求元端末の端末IDを抽出する(ステップS29)。図11に示されている宛先リスト管理テーブルでは、抽出される他の要求元端末の端末IDは、「01ab」、「01ba」、「01bb」、及び「01db」である。
次に、伝送管理装置500の端末状態取得部505は、上記ログイン要求して来た要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」を検索キーとして、端末管理DB5003の端末管理テーブル(図10参照)を検索し、ログイン要求してきた要求元端末(端末10aa)の通話の状態を取得する(ステップS30)。
そして、送受信部501は、上記ステップS29で抽出された端末ID(「01ab」、「01ba」、「01bb」、及び「01db」)に係る端末(10ab,10ba,10bb,10db)のうち、端末管理テーブル(図10参照)で通話状態が「ONライン」となっている端末(10ba,10bb,10db)に、上記ステップS30で取得された要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」と通話状態「ONライン」が含まれる宛先状態情報を送信する(ステップS31−1,S31−2,S31−3)。なお、送受信部501が端末(10ba,10bb,10db)に宛先状態情報を送信する際に、各端末ID(「01ba」、「01bb」、「01d
b」)に基づいて、図10に示されている端末管理テーブルで管理されている端末のIPアドレスを参照する。これにより、ログイン要求した要求元端末(端末10aa)を宛先として通信することができる他の宛先端末(10ba,10bb,10db)のぞれぞれに、上記ログイン要求した要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」、及び通話状態「ONライン」を伝えることができる。
一方、他の端末10でも、上記ステップS21と同様に、利用者が図3に示されている電源スイッチ109をONにすると、図4に示されている操作入力受付部12が電源ONを受け付け、上記ステップS22〜S31−1,S31−2,S31−3の処理と同様の処理を行うため、その説明を省略する。
続いて、図20を用いて、中継装置30を絞り込む処理を説明する。なお、図20では、全て管理情報用セッションseiによって、各種管理情報が送受信される処理が示されている。伝送管理装置500から宛先状態情報を受信すると、操作入力受付部12は、この宛先状態情報に含まれる宛先名、通話状態等に基づき宛先リスト枠を作成して、ディスプレイ120に表示させることにより、通信の開始の要求を受け付ける(ステップS41)。図21は、作成された宛先リスト枠の一例を示す。この宛先リスト枠11−1には、「日本 東京事業所 AB端末」等の宛先名11−2が表示されており、宛先名毎に状態情報に係る状態を示したアイコン(11−3a,11−3b,11−3c,11−3d)が表示される。このうち、アイコン11−3aは、宛先候補の一つの端末がONライン状態で、この端末と通話可能であることを示す。アイコン11−3bは、宛先候補の一つの端末が他の端末と通話中の状態で、通話仲間に加わって、三者通信等が可能な状態を示す。アイコン11−3cは、宛先候補の一つの端末が他の端末と通話中の状態であるが、離席中等により一時中断であるため、通話仲間に加われない状態を示す。アイコン11−3dは、宛先候補の一つの端末がOFFライン状態で、この端末と通話不可能であることを示す。
本実施形態においては、要求元端末(端末10aa)は、宛先の候補としての端末10のうち、上記ステップS28によって受信した宛先状態情報により、通話状態がONラインであり一時中断でない端末(10bb,10db)の少なくとも一方と通信を行うことができる。そこで、以下では、要求元端末(端末10aa)の利用者が、宛先端末10dbと通信を開始することを選択した場合について説明する。
まず、利用者が図2に示されている操作ボタン108を押下して端末10dbを選択すると、図4に示されている操作入力受付部12は、端末10dbとの通信を開始する要求を受け付ける(ステップS41)。そして、端末10aaの通信部11は、通信を開始したい旨のメッセージ、要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」、及び宛先端末(端末10db)の端末ID「01db」が含まれる開始要求情報を、伝送管理装置500へ送信する(ステップS42)。これにより、伝送管理装置500の送受信部501は、上記開始要求情報を受信すると共に、送信元である要求元端末(端末10aa)のIPアドレス「1.2.1.3」を把握することになる。そして、状態管理部503は、開始要求情報に含まれる要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」及び宛先端末(端末10db)の端末ID「01db」に基づき、端末管理DB5003の端末管理テーブル(図10参照)において、上記端末ID「01aa」及び端末ID「01db」がそれぞれ含まれるレコードの通話状態のフィールド部分を、ともに「通話中」に変更する(ステップS43)。なお、この状態では、要求元端末(端末10aa)と宛先端末(端末10db)は、通信(通話)を開始していないが、通話中状態となり、他の端末10が要求元端末(端末10aa)又は宛先端末(端末10db)と通信しようとすると、いわゆる通話中状態を示す旨の音声又は表示が出力される。
次に、ステップS44〜S48、及びステップS61−1〜66により、中継装置30を選択するための処理を説明する。まず、セッションID生成部506aは、要求元端末(端末10aa)と宛先端末(端末10db)との間で開始される通話データ用セッションsedを識別するためのセッションIDを生成する(ステップS44)。そして、セッション管理部507は、記憶部5000のセッション管理テーブル(図12参照)に、上記ステップS44で生成されたセッションID「se1」、要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」、及び宛先端末(端末10db)の端末ID「01db」を関連付けて記憶して管理する(ステップS45)。
次に、伝送管理装置500の一次絞込部506は、中継装置管理DB5001、端末管理DB5003、及び優先度管理DB5006に基づいて、要求元端末(端末10aa)と、宛先端末(端末10db)との通信を中継するための中継装置30の一次絞り込みを行う(ステップS46)。
ここで、図22を用いて、ステップS46における処理を更に詳細に説明する。まず、端末IPアドレス抽出部506bは、要求元端末(端末10aa)から送られてきた開始通信情報に含まれている要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」、及び宛先端末(端末10db)の端末ID「01db」に基づいて、端末管理テーブル(図10参照)を検索することにより、対応する端末(10aa,10db)のIPアドレス(「1.2.1.3」,「1.3.2.4」)を抽出する(ステップS46−1)。次に、一次選択部506cは、中継装置管理テーブル(図8参照)で管理されている中継装置30の稼動状態のうち、「ONライン」になっている中継装置(30a,30b,30d)の各中継装置ID(111a,111b,111d)を選択する(ステップS46−2)。また、一次選択部506cは、上記ステップS46−1で抽出された、要求元端末(端末10aa)のIPアドレス「1.2.1.3」、及び宛先端末(端末10db)のIPアドレス「1.3.2.4」に基づいて、中継装置管理テーブル(図8参照)を検索することにより、上記ステップS46−2によって選択された中継装置(30a,30b,30d)の各IPアドレス(「1.2.1.2.」,「1.2.2.2」,「1.3.2.2」)のドットアドレス毎に、上記要求元端末(端末10aa)及び宛先端末(端末10db)の各IPアドレス(「1.2.1.3」,「1.3.2.4」)における各ドットアドレスと同じであるか異なるかを調査する(ステップS46−3)。
次に、優先度決定部506cは、優先度管理DB5006のアドレス優先度管理テーブル(図13参照)を参照して、上記ステップ46−3によって調査された中継装置(30a,30b,30d)毎に、アドレス優先度のポイントを決定する(ステップS46−4)。この決定処理の結果を表に表すと、図23に示されているような状態になる。なお、図23は、中継装置30の絞り込み処理を行う際の優先度のポイントの計算状態を示した図である。この図23では、中継装置ID毎に、アドレス優先度のポイント、伝送速度優先度のポイント、及び統合ポイントが示されている。また、アドレス優先度のポイントは、更に、各中継装置30の要求元端末(端末10aa)に対するポイント及び宛先端末(端末10db)に対するポイントが示されている。統合ポイントは、アドレス優先度の2つのポイントのうちの高い方のポイントと、伝送速度優先度のポイントの合計である。
本実施形態では、中継装置30aのIPアドレス「1.2.1.2」は要求元端末(端末10aa)のIPアドレス「1.2.1.3」に対して、「同.同.同.異」であるため、図23に示されているように、アドレス優先度のポイントは「5」になる。また、中継装置30aのIPアドレス「1.2.1.2」は宛先端末(端末10db)のIPアドレス「1.3.2.4」に対して、「同.異.異.異」であるため、アドレス優先度のポイントは「1」になる。また、中継装置30bのIPアドレス「1.2.2.2」は要求元端末(端末10aa)のIPアドレス「1.2.1.3」に対して、「同.同.異.異」であるため、アドレス優先度のポイントは「3」になる。また、中継装置30bのIPアドレス「1.2.2.2」は宛先端末(端末10db)のIPアドレス「1.3.2.4」に対して、「同.異.同.異」であるため、アドレス優先度のポイントは「1」になる。更に、中継装置30dのIPアドレス「1.3.2.2」は要求元端末(端末10aa)のIPアドレス「1.2.1.3」に対して、「同.異.異.異」であるため、アドレス優先度のポイントは「1」になる。また、中継装置30dのIPアドレス「1.3.2.2」は宛先端末(端末10db)のIPアドレス「1.3.2.4」に対して、「同.同.同.異」であるため、アドレス優先度のポイントは「5」になる。
次に、図22に戻って、優先度決定部506dは、中継装置管理テーブル(図8参照)で管理されている各中継装置30の最大データ伝送速度に基づいて、優先度管理DB5006の伝送速度優先度管理テーブル(図14参照)を検索することにより、上記ステップS46−2によって第1次絞り込み処理によって絞り込まれた中継装置(30a,30b,30d)毎に伝送速度優先度のポイントを決定する(ステップS46−5)。本実施形態では、図8に示されているように、中継装置30aの最大データ伝送速度が100(Mbps)であるため、図14に示されている伝送速度優先度を参照すると、伝送速度優先度が3ポイントになる。また、同様に、中継装置30bの最大データ伝送速度について計算すると1000(Mbps)であるため、伝送速度優先度が5ポイントになる。また同様に、中継装置30dの最大データ伝送速度について計算すると10(Mbps)であるため、伝送速度優先度が1ポイントになる。
次に、一次選択部506cは、中継装置(30a,30b,30d)毎に、アドレス優先度のポイントにおいて端末(10aa,10db)のうち高い方のポイントと、伝送速度優先度のポイントを統合した統合ポイントのうち、ポイントが高い上位2つの中継装置30を選択する(ステップS46−6)。本実施形態では、図23に示されているように、中継装置ID(111a,111b,111d)は、それぞれ統合ポイントが「8」、「8」、「6」であるため、中継装置ID「111a」に係る中継装置30a、及び中継装置ID「111b」に係る中継装置30bが選択されることになる。
以上のステップS46における絞り込み処理が終了すると、図4に示されている送受信部501は、通信ネットワーク2を介して、宛先端末(端末10db)へ、上記絞り込まれた中継装置30の数を伝達するための中継装置絞込情報を送信する(ステップS47)。この中継装置絞込情報には、上記ステップS46によって絞り込まれた中継装置30の数「2」、要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」、及び上記セッションID「se1」が含まれている。これにより、端末10dbは、セッションID「se1」におけるセッションの実行において、中継装置30の数がいくつで、どの端末10からテレビ会議を開始したいとの要求があったのかを把握することができると共に、中継装置絞込情報の送信元である伝送管理装置500のIPアドレス「1.1.1.2」を把握することができる。
そして、端末10dbは、通信部11から通信ネットワーク2を介して伝送管理装置500へ、上記中継装置絞込情報の受信が完了した旨を示す受信完了情報を送信する(ステップS48)。この受信完了情報には、セッションID「se1」が含まれている。これにより、伝送管理装置500は、セッションID「se1」で実行されている中継装置数の伝達が完了した旨と共に、送信元である宛先端末(端末10db)のIPアドレス「1.3.2.4」を把握することができる。
次に、図24を用いて、宛先端末(端末10aa)が中継装置30を選択する処理を説明する。なお、図24では、全て管理情報用セッションseiによって、各種管理情報が送受信される処理が示されている。
まず、伝送管理装置500は、テレビ会議を開始する前に、上記ステップS46によって絞り込まれた中継装置(30a,30b)のそれぞれに対して、事前に中継を要求する旨の事前中継要求情報を送信する(ステップS61−1,S61−2)。この事前中継要求情報には、セッションID「se1」、要求元端末(端末10aa)のIPアドレス「1.2.1.3」、及び宛先端末(端末10db)のIPアドレス「1.3.2.4」が含まれている。これにより、中継装置(30a,30b)は、どのセッションのものであるか、要求元端末が何であるか、及び宛先端末が何であるかを把握することができると共に、事前中継要求情報の送信元である伝送管理装置500のIPアドレス「1.1.1.2」を把握することができる。
次に、各中継装置(30a,30b)のそれぞれは、送受信部31から通信ネットワーク2を介して、上記ステップS61−1,S61−2によって把握した要求元端末(端末10aa)へ、テレビ会議の開始前に自装置としての各中継装置(30a,30b)へ、後述のping(Packet Internet Groper)が含まれた事前送信情報を送信させる旨を示す事前送信要求情報を送信する(ステップS62−1,S62−2)。この事前送信要求情報には、セッションID「se1」が含まれている。これにより、要求元端末(端末10aa)は、セッションID「se1」で実行されている中継装置30の選択処理において、各中継装置(30a,30b)に事前送信情報を送信することを把握すると共に、事前送信要求情報の送信元である中継装置(30a,30b)のIPアドレス(「1.2.1.2」,「1.2.2.2」)を把握することができる。
なお、伝送管理装置500から直接、要求元端末(端末10aa)に対して、宛先端末(端末10db)のIPアドレスを通知せずに、上記ステップ61−1のように中継装置10aaに対して宛先端末(端末10db)のIPアドレスを通知し、上記ステップ61−2のように中継装置10aaが要求元端末(端末10ba)に対し、自装置(中継装置10aa)に対して事前送信要求情報を送信するように要求するのは、各端末10には、他の端末10のIPアドレスを知らせないようにして、セキュリティーを確保するためである。
次に、要求元端末(端末10aa)は、通信部11から通信ネットワーク2を介して中継装置(30a,30b)へ事前送信情報を送信する(ステップS63−1,S63−2)。この事前送信情報は、画像データ及び音声データの送信に先立って、これら画像データ及び音声データの代わりに各中継装置(30a,30b)を介して宛先端末(端末10db)へ送信されることで、要求元端末(端末10aa)の送信から宛先端末(端末10db)の受信までの所要時間を計測するために用いられる情報である。また、この事前送信情報には、要求元端末(端末10aa)、中継装置(30a,30b)、及び宛先端末(端末10db)が通信可能に接続されていることを確認するためのping、要求元端末(端末10aa)から事前送信情報が送信された送信日時、及びセッションID「se1」が含まれている。これにより、各中継装置(30a,30b)は、セッションID「se1」におけるセッションの実行において、事前送信情報が送られて来たことを把握できると共に、この事前送信情報の送信元である要求元端末(端末10aa)のIPアドレス「1.2.1.3」を把握することができる。
次に、各中継装置(30a,30b)は、上記ステップS61−1,S61−2によって受信した事前中継要求情報に含まれている宛先端末(端末10db)のIPアドレス「1.3.2.4」に対して、上記事前送信情報を中継する(ステップS64−1,S64−2)。これにより、宛先端末(端末10db)は、セッションID「se1」におけるセッションの実行において、事前送信情報が送られて来たことを把握できると共に、この事前送信情報の送信元(中継元)である中継装置(30a,30b)のIPアドレス(「1.2.1.2」,「1.2.2.2」)を把握することができる。
次に、宛先端末(端末10db)の最終絞込部16は、事前送信情報に基づいて、最終的にテレビ会議で画像データ及び音声データを中継する1つの中継装置30に絞り込む(ステップS65)。
ここで、図4及び図25を用いて、ステップS65における処理を更に詳細に説明する。まず、図4に示されている最終絞込部16の計測部16aは、各中継装置(30a,30b)によって中継された事前送信情報毎に、端末10dbの通信部11で受信した際の受信日時を計測する(ステップS65−1)。次に、算出部16bは、上記受信時間が計測された事前送信情報毎に、上記受信日時と上記事前送信情報に含まれている送信日時との差に基づいて、各事前送信情報の送信から受信までの所要時間を算出する(ステップS65−2)。次に、最終選択部16cは、セッションID「se1」におけるセッションの実行において、中継予定の中継装置30の数「2」に相当する数の事前送信情報を全て受信したかを判断する(ステップS65−3)。そして、全て受信していない場合には(NO)、最終選択部16cは、端末10dbで事前送信情報を受信してから所定時間(ここでは1分間)経過したかを判断する(ステップS65−4)。更に、所定時間経過していない場合には(NO)、上記ステップS65−1に戻る。一方、上記ステップS65−3において、全て受信した場合(YES)、又は上記ステップS65−4において、所定時間経過した場合(YES)には、最終選択部16cは、これまでに算出部16bで算出された所要時間のうち最短の所要時間を要した事前送信情報を中継した中継装置30を1つ選択する(ステップS65−5)。本実施形態では、中継装置30aによって中継された事前送信情報が、中継装置30bによって中継された事前送信情報よりも送信から受信までの所要時間が短かったものとして、中継装置30aが選択される例を示している。
なお、上記実施形態では、宛先端末(端末10db)側で中継装置30aが絞り込まれたが、これに限るものではなく、宛先端末(端末10db)が要求元端末(端末10aa)又は伝送管理装置500へ、事前送信情報の送信から受信までの所要時間を示した所要時間情報を全て送信することで、要求元端末(端末10aa)側又は伝送管理装置500側で、最終的に1つの中継装置30aが絞り込まれるようにしてもよい。
次に、宛先端末(端末10db)は、通信部11から通信ネットワーク2を介して伝送管理装置500へ、中継装置30aを選択した旨を示す選択情報を送信する(ステップS66)。この選択情報には、セッションID「se1」、及び、選択された中継装置30aの中継装置ID「111a」が含まれている。これにより、伝送管理装置500は、セッションID「se1」におけるセッションの実行において、中継装置30aが選択されたことを把握できると共に、選択情報の送信元である端末10dbのIPアドレス「1.3.2.4」を把握することができる。
次に、伝送管理装置500のセッション管理部507は、セッション管理テーブル(図12参照)において、セッションID「se1」が含まれるレコードの中継装置IDのフィールド部分に、上記最終的に1つに選択された中継装置30aの中継装置ID「111a」を記憶して管理する(ステップS67)。そして、伝送管理装置500の送受信部501は、通信ネットワーク2を介して中継装置30aへ、中継を開始する旨の要求が示された中継開始要求情報を送信する(ステップS68)。この中継開始要求情報には、中継される要求元端末(端末10aa)及び宛先端末(端末10db)の各IPアドレス(「1.2.1.3」,「1.3.2.4」)が含まれている。これにより、中継装置30aは、端末(10aa,10db)の間で、低解像度、中解像度、及び高解像度の3つ画像データ、並びに、音声データを通信するための通話データ用セッションsedを確立する(ステップS69)。これにより、端末(10aa,10db)は、テレビ会議を開始することができる。
なお、上記ステップS47において、伝送管理装置500が宛先端末(端末10db)に中継装置絞込情報を送信することに伴い、ステップS48〜S64−1,S64−2を経て、宛先端末(端末10db)側で中継装置の選択処理(ステップS65)を行ったが、これに限るものではなく、上記ステップS47において、伝送管理装置500が要求元端末(端末10aa)に中継装置絞込情報を送信することで、その後ステップS64−1,S64−2までは、各情報の送信元と受信元が、要求元端末(端末10aa)と宛先端末(端末10db)とで入れ替わるようにしてもよい。これにより、要求元端末(端末10aa)が上記ステップS65に替わって中継装置の選択処理を行うことができ、また、上記ステップS66に替わって選択情報の送信も行うことができる。
続いて、図4及び図26を用いて、要求元端末(端末10aa)と宛先端末(端末10db)との間で、テレビ会議を行うために、画像データ及び音声データを送受信する処理を説明する。なお、端末10aaから端末10dbに画像データ及び音声データを送信する一方向の処理と、端末10dbから端末10aaに画像データ及び音声データを送信する逆方向の処理とで、画像データ及び音声データの送受信や後述の遅延時間の検出等は同じ処理であるため、上記一方向の通信について説明し、上記逆方向の通信は省略する。
まず、要求元端末(端末10aa)は、通話データ用セッションsedによって、撮像部14aで撮像された被写体の画像データ、及び音声入力部15aで入力された音声の音声データを、通信部11から通信ネットワーク2を介して中継装置30aへ送信する(ステップS81)。なお、本実施形態では、図7に示されている低解像度、中解像度、及び高解像度の3つから成る高画質の画像データ、並びに、音声データを送信している。これにより、中継装置30aでは、送受信部31で上記3つの解像度の画像データ及び音声データを受信する。そして、データ品質確認部33が、宛先端末(端末10db)のIPアドレス「1.3.2.4」を検索キーとして、変更品質管理テーブル(図6参照)を検索し、対応した中継する画像データの画質を抽出することで、中継する画像データの画像の品質を確認する(ステップS82)。本実施形態では、確認された画像データの画像の画質が「高画質」であり、送受信部31で受信した画像データの画質と同じであるため、通話データ用セッションsedによって、そのままの画質の画像データ、及びそのままの音質の音声データで、宛先端末(端末10db)に転送する(ステップS83)。これにより、宛先端末(端末10db)は、通信部11で画像データ及び音声データを受信し、画像表示制御部14bがディスプレイ118に上記画像データに基づく画像を表示させると共に、音声出力部15bが音声データに基づく音声を出力させることができる。
次に、端末10dbの遅延検出部17は、通信部11で受信された画像データの受信の遅延時間を一定時間毎(例えば、1秒毎)に検出する(ステップS84)。なお、本実施形態では、遅延時間が200(ms)である場合について、以下説明を続ける。
宛先端末(端末10db)の通信部11は、管理情報用セッションseiによって、通信ネットワーク2を介して伝送管理装置500へ、遅延時間「200(ms)」を示す遅延情報を送信する(ステップS85)。これにより、伝送管理装置500は、遅延時間を把握すると共に、遅延情報の送信元である端末10dbのIPアドレス「1.3.2.4」を把握することができる。
次に、伝送管理装置500の遅延時間管理部510は、上記宛先端末(端末10db)のIPアドレス「1.3.2.4」を検索キーとして、端末管理テーブル(図10参照)を検索することで、対応する端末ID「01db」を抽出し、更に、セッション管理テーブル(図12参照)において、上記端末ID「01db」のレコードにおける遅延時間のフィールド部分に、上記遅延情報で示されている遅延時間「200(ms)」を記憶して管理する(ステップS86)。
次に、品質決定部508は、上記遅延時間「200(ms)」を検索キーとして、品質管理DB5007の品質管理テーブル(図15参照)を検索し、対応する画像データの画質「中画質」を抽出することで、画質を「中画質」に決定する(ステップS87)。
次に、送受信部501は、セッション管理テーブル(図12参照)において、上記端末ID「01db」に関連付けられている中継装置ID「111a」を検索キーとして、中継装置管理テーブル(図8参照)を検索し、対応する中継装置30aのIPアドレス「1.2.1.2」を抽出する(ステップS88)。そして、送受信部501は、管理情報用セッションseiによって、通信ネットワーク2を介して中継装置30aへ、上記ステップS87によって決定された画像データの画質「中画質」を示す品質情報を送信する(ステップS89)。この品質情報には、上記ステップS86において検索キーとして用いた宛先端末(端末10db)のIPアドレス「1.3.2.4」が含まれている。これにより、中継装置30aでは、変更品質管理部34が、変更品質管理テーブル(図6参照)に、送信先の端末10(ここでは、宛先端末(端末10db))のIPアドレス「1.3.2.4」、及び中継される画像データの画質「中画質」を関連付けて記憶して管理する(ステップS90)。
次に、端末10aaは、引き続き上記ステップS81と同様に、通話データ用セッションsedによって、中継装置30aへ、低画質、中画質、及び高画質の3つから成る高画質の画像データ、並びに、音声データを送信する(ステップS91)。これにより、中継装置30aでは、上記ステップS82と同様に、データ品質確認部33が、宛先端末(端末10db)のIPアドレス「1.3.2.4」を検索キーとして、変更品質管理テーブル(図6参照)を検索し、対応した中継する画像データの画質「中画質」を抽出することで、中継される画像データの画像の品質を確認する(ステップS92)。本実施形態では、確認された画像データの画質が「中画質」であり、送受信部31で受信された画像データの画質「高画質」よりも低くなるため、データ品質変更部35は、画像データの画質を「高画質」から「中画質」に抑制することで、画像データの品質を変更する(ステップS93)。そして、送受信部31は、通話データ用セッションsedによって、通信ネットワーク2を介して端末10dbへ、上記画像データの画質が「中画質」に変更された画像データ、及び音声の音質が変更されていない音声データを送信する(ステップS94)。このように、画像データを受信する宛先端末(端末10db)で、受信の遅延が生じた場合には、中継装置30aは画像の品質を変更し、テレビ会議に参加している人に違和感を与えないようにすることができる。
続いて、図27を用いて、端末10aaが、所定の事象を検知して、この検知の結果に基づき作成される対処情報を伝送管理装置500に送信する処理を説明する。端末10aaは、電源スイッチ109がONにされてから所定のタイミングにこの処理を開始する。このタイミングとしては、認証結果情報を受信した後(図19のステップS25)、端末10dbとの間の通話データ用セッションsedを確立された後(図24のステップS69)等が例示される。
また、所定の事象には、他の伝送端末とのコミュニケーションを妨げる事象が含まれる。この事象は、対処情報管理テーブル(図5)で管理される事象情報によって示される各種の事象である。具体的には、この事象としては、端末10のハードウェアの故障、オペレーティングシステム又はファームウェアのエラーやメンテナンス、端末10と中継装置30との間のネットワークの接続のエラー等の事象が挙げられる。
まず、事象検知部18は、ログ管理装置550が上記の所定の事象に該当するか否かを判断して事象の検知を行う(ステップS101)。ステップS102で所定の事象に該当しないと判断された場合にはステップS101の処理を繰り返す。ステップS101で所定の事象に該当すると判断された場合には、画像表示制御部14bは、対処情報管理テーブル(図5参照)において検知された事象を示す事象情報に関連付けられる表示情報をディスプレイ120に表示させる(S102)。事象検知部18は、検知された事象が音声データの通信を妨げる所定の事象に該当するか否かを判断する(ステップS103)。この場合、事象検知部18は、対処情報管理DB1001の対処情報管理テーブル(図5−1参照)において、検知された事象に対応する音声データ通信情報を参照することにより上記の判断を行う。ステップS103で音声データの通信を妨げる所定の事象に該当すると判断された場合には、画像表示制御部14bは、ディスプレイ120に所定の情報を表示させることにより、端末10dbに文字データを送信するか否かの入力を受け付ける(S104)。ステップS104で操作入力受付部12が文字データを送信する旨の入力を受け付けると、変換部21は、マイク114によって入力された音声を文字データに変換する(S105)。尚、事象検知部18によって検知された事象がマイク故障である場合には、キーボード211によって端末10dbに送信される文字データの入力が受け付けられる。続いて、対処情報作成部20は、ステップS105で変換又は入力された文字データを含む対処情報を作成する(ステップS106)。
ステップS103で音声データの通信を妨げる所定の事象に該当しないと判断された場合、又はステップS104で操作入力受付部12が文字データを送信しない旨の入力を受け付けた場合、対処情報作成部20は、対処情報管理テーブル(図5−1参照)において、検知された事象を示す事象情報に基づいて対応する対処情報を取得する(ステップS107)。続いて、画像表示制御部14bは、ディスプレイ120に取得された対処情報によって示される対処の方法を表示させる。これにより、操作入力受付部12は表示された対処の方法の中から端末10dbに送信される1つ又は複数の対処の方法の選択を受け付ける(ステップS108)。
通信部11の管理情報通信部11bは、作成又は選択された対処情報、検知された事象を示す事象情報、及びセッションIDを管理データ用セッションseiにより伝送管理装置500に送信する(ステップS109)。この場合、この対処情報は管理データ用セッションseiで用いられる通信プロトコル(例えば、XMPP)で送信される。伝送管理装置500の送受信部501は、受信された対処情報及び事象情報を管理データ用セッションseiにより端末10dbに送信する。これにより、端末10aaは、伝送管理装置500を介して対処情報及び事象情報を端末10dbに送信することができる。上記の処理が完了すると端末10aaは所定の事象を検知する処理を再び開始する(ステップS101)。
尚、上記の処理により事象情報を受信した端末10dbは、受信された事象情報に基づき所定の情報を端末10dbのディスプレイ120に表示させると共に、所定の対処情報を作成して端末10aaに送信することができる。この場合、端末10dbは図5−1の対処情報管理テーブルに代えて図5−2の対処情報管理テーブルを用いることを除き上記のステップS102乃至S109と同様に処理することができる。これにより、端末10aaのスピーカが故障している場合でも、端末10dbが音声変換された文字データを端末10aaに送信することが可能となり、これらの端末の間で通話を継続することができる。
続いて、図20及び図28を用いて、ログ管理装置550が端末10aaによって送信される管理情報又は対処情報に基づきログ情報を作成して登録する処理を説明する。ここでは、処理の一例として、管理システム50が、端末10aaと端末10dbとの間の通話データ用セッションsedの開始に基づくオンラインログを登録する処理について説明する。
伝送管理装置500の送受信部501は、端末10aaからの開始要求情報を受信すると(図20のステップS42参照)、この開始要求情報から開始管理情報「invite」と、要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」と、を抽出する。続いてセッションID生成部506aによってセッションIDが生成されると(図20のステップS44)、送受信部501は、抽出された開始管理情報及び端末IDと生成されたセッションIDとをログ管理装置550に送信する(ステップS111)。ログ管理装置550の送受信部551がこれらの情報を受信すると、ログ作成部552は、記憶・読出処理部509を介してログ管理DB5501に受信された端末IDに対応するログ管理テーブル(図16参照)があるか否かを判断する(ステップS112)。ここで、対応するログ管理テーブルがない場合には、ログ作成部552は、記憶・読出処理部509を介してこの端末IDに対応するログ管理テーブルを作成する(ステップS113)。続いて、ログ作成部552は、登録される情報を識別するためのログIDを作成する(ステップS114)。更に、ログ作成部552は、ログ管理装置550により管理される時計から現在の時刻を取得する(ステップS115)。本実施形態では、この時計としてはログ管理装置550に備えられた時計が用いられる。更に、オンラインログ登録部552は、記憶・読出処理部509を介して端末ID「10aa」に対応するログ管理テーブル(図16参照)に作成されたログID、取得された時刻(時刻情報)、受信された開始管理情報及びセッションIDを登録して処理を完了する(ステップS116)。
上記の例では、通話データ用セッションsedの開始に基づくオンラインログを登録する処理を説明したが、通話データ用セッションsedの終了に基づく管理情報が受信された場合も、同様に時刻情報、終了管理情報「bye」、セッションIDが登録される。このようにして、ログ管理テーブルの同じセッションIDに関連付けられる終了時刻を示す時刻情報と開始時刻を示す時刻情報の差分から通信時間が算出されるので、ログ管理装置550は通信時間を管理することができる。この場合、時刻情報はログ管理装置550により管理される時計から取得される時刻に基づき作成されるので正確な通信の時間が算出される。
また、伝送管理装置500が対処情報を受信した場合も、同様に時刻情報、事象情報(例えば、「中継装置との接続エラー」)、セッションIDが登録される。このようにして、ログ管理テーブルの同じセッションIDに関連付けられる事象情報が登録された時刻を示す時刻情報と開始時刻を示す時刻情報との差分から通信時間が算出されるので、ログ管理装置550は通信時間を管理することができる。これにより、ログ管理装置550は、通話データ用セッションsedで通信された時間を正確に管理することができる。
本実施形態の伝送システムにおいては、端末10が中継装置30との接続ができないことにより通話データを通信できない旨を示す事象を検知した場合に、伝送管理装置500が端末間の通話データを中継する新たな中継装置を選択するようにしても良い。この例として、端末10aaが端末10dbとの間で通話データ用セッションsedを行っている際に上記の事象を検知した場合の処理について説明する。
まず、端末10dbの最終選択部16cは、中継装置最終絞り込みを行う処理において(図25のステップS65−5参照)、算出部16cで算出された所要時間のうち2番目に短い所要時間を要した事前送信情報を中継した中継装置30bを代替用の中継装置に割り当てる。続いて、端末10dbの通信部11から通信ネットワーク2を介して伝送管理装置500へ、中継装置30aを選択した旨を示す選択情報を送信する際に(図24のステップS66参照)、中継装置30bを代替用の中継装置に割り当てた旨を送信する。中継装置30bを代替用の中継装置に割り当てた旨の情報は伝送管理装置500の所定の記憶領域に記憶される。
続いて、端末10aaは、端末10が中継装置30との接続ができないことにより通話データを通信できない旨を示す事象を検知するとこの旨を示す事象情報を対処情報と共に伝送管理装置500に送信する(図27のステップS109参照)。この事象情報を受信すると、選択部511は端末10aaと10dbの間で通信される通話データを中継する新たな中継装置として中継装置30bを選択する。続いて、セッション管理部507は、セッション管理DB5005(図12参照)のセッション管理テーブルにおいて、セッションID「se1」が含まれるレコードの中継装置IDのフィールド部分に、選択された中継装置30bの中継装置ID「111b」を記憶して管理する。そして、伝送管理装置500の送受信部501は、通信ネットワーク2を介して中継装置30bへ、中継を開始する旨の要求が示された中継開始要求情報を送信する。この中継開始要求情報には、中継される要求元端末(端末10aa)及び宛先端末(端末10db)の各IPアドレス(「1.2.1.3」,「1.3.2.4」)が含まれている。これにより、中継装置30bは、端末(10aa,10db)の間で、低解像度、中解像度、及び高解像度の3つ画像データ、並びに、音声データを通信するための通話データ用セッションsedを確立する。これにより、端末(10aa,10db)は、テレビ会議を速やかに再開することができる。
<<実施形態の主な効果>>
以上説明したように本発明の端末によれば、端末10は、他の端末と、通話データを、通話データ用セッションsedで通信し、通話の状態を管理する管理システム50と、この通話の状態の変更に用いられる管理情報を、管理情報用セッションseiで通信する。そして、端末10は、前記第2のセッションが確立された後、通話の開始の状態に変更するために用いられる開始管理情報を送信してから通話の終了の状態に変更するために用いられる終了管理情報を送信するまでの間管理情報用セッションseiを切断せず、他の伝送端末とのコミュニケーションを妨げる所定の事象を検知すると、この事象に基づき作成される対処情報を管理情報用セッションseiで送信する。これにより、端末10は、事象を検知した後に新たな通信ネットワークを介した接続を確立する必要がないので、即時に作成された対処情報を送信することを実現することができる。
また、本実施形態によれば、端末10は、事象を示す事象情報とこの事象の対処の方法を示す対処情報とを関連付けて管理する。そして、対処情報作成部20が、事象検知部18によって検知された事象を示す事象情報に基づいて、この事象情報に対応する対処情報を取得する。これにより、端末10は事象の対処の方法を他の端末に送信することを実現することができる。
また、本実施形態によれば、端末10の対処情報管理テーブルの対処情報は、複数の対処の方法を示す。これにより、端末10は複数の対処の方法の中から選択される対処の方法を他の端末に送信することを実現することができる。
また、本実施形態によれば、端末10は、音声を文字データに変換する変換部21を有し、事象検知部18によって音声データの通信を妨げる所定の事象が検知されると、変換部21によって変換された文字データを含む対処情報を作成する。これにより、音声データに代えて文字データを他の端末に送信することを実現することができる。
また、本実施形態によれば、端末10は、文字データを音声データに変換する変換部21を有する。これにより、他の端末から文字データを受信した端末はこの文字データを音声データに変換して出力することを実現することができる。
また、本実施形態によれば、管理システム50は、通話データ用セッションsedの開始に基づく情報を受信してから対処情報を受信するまでの時間を管理する。これにより、管理システム50は、通話データ用セッションsedで通信された時間を正確に管理することができる。
また、本実施形態によれば、文字データを音声データに変換する変換部21を有する。これにより、他の端末から文字データを受信した端末はこの文字データを音声データに変換して出力することを実現することができる。
また、本実施形態によれば、伝送システム1は、端末から通話データ用セッションsedで送信される通話データを他の端末に中継するための中継装置を複数有し、伝送管理装置500が、端末10から対処情報を受信すると、複数の中継装置の中から通話データを中継する中継装置を選択する。これにより、端末は、テレビ会議を速やかに再開することができる。
また、本実施形態によれば、通信ネットワーク2のうち、中継装置30のIPアドレス等のLAN2の環境を入手することができたとしても、インターネット2iの環境までは入手することは困難であるため、まずは入手できる環境の情報から、画像データ及び音声データを中継する複数の中継装置30うち2つ以上に絞り込む。そして、次に複数の端末10の間で画像データ及び音声データを実際に送受信する前に、画像データ及び音声データに替えて、事前送信情報を送受信させてみることで、実際に最も早く事前送信情報を中継することができる1つの中継装置30に絞り込むことができるという効果を奏する
即ち、端末10のIPアドレスの何れかに近い上位2つ以上のIPアドレスがそれぞれ割り当てられている中継装置30を選択することで、最終的に使用される中継装置30の候補を2つ以上残すことができる。これにより、その後、実際に候補としての各中継装置30を介して、要求元端末と宛先端末の間で事前送信情報を送受信することで、上記2つ以上の候補の中継装置30のうち、送受信に要した所要時間が最短の事前送信情報を中継した中継装置30に絞り込むことができる。よって、現状の通信ネットワーク2の環境下で最大限に高品質の画像データ又は音声データを送受信することを実現することができるという効果を奏する。
また、本実施形態では、中継装置30を絞り込む際に、テレビ会議を行う端末10のIPアドレスに近いIPアドレスの中継装置30を優先的に選択するだけでなく、各中継装置30における最大データ伝送速度も考慮して、2つ以上の中継装置30が選択されている。これにより、現実の通信ネットワーク2の環境に即した中継装置30の候補を絞り込むことができるという効果を奏する。
更に、本実施形態では、中継装置30を絞り込む際に、稼動状態がONラインである中継装置30の中から絞り込むため、現実の通信ネットワーク2の環境に更に即した中継装置30の候補を絞り込むことができる。
<<実施形態の補足>>
なお、上記各実施形態における管理システム50、及びプログラム提供システム90は、単一のコンピュータによって構築されてもよいし、各部(機能又は手段)を分割して任意に割り当てられた複数のコンピュータによって構築されていてもよい。また、プログラム提供システム90が単一のコンピュータによって構築されている場合には、プログラム提供システム90によって送信されるプログラムは、複数のモジュールに分けて送信されるようにしてもよいし、分けないで送信されるようにしてもよい。更に、プログラム提供システム90が複数のコンピュータによって構築されている場合には、複数のモジュールが分けられた状態で、各コンピュータから送信されるようにしてもよい。
また、上記本実施形態の端末用プログラム、中継装置用プログラム、及び通信管理用プログラムが記憶された記録媒体、並びに、これらプログラムが記憶されたHD204、及びこのHD204を備えたプログラム提供システム90は、いずれもプログラム製品(Program Product)として、国内又は国外へ、上記端末用プログラム、中継装置用プログラム、及び通信管理用プログラムが利用者等に提供される場合に用いられる。
更に、上記実施形態では、端末10が開始時刻情報によって示される時刻と終了時刻情報によって示される時刻の差分を算出して管理システム50に送信したが、これに限られるものではない。他の例として、端末10が伝送管理装置500に開始時刻情報と終了時刻情報とを送信し、管理システム50がこれらの情報の差分を算出しても良い。
更に、上記実施形態では、図6に示されている変更品質管理テーブル、及び図15に示されている品質管理テーブルによって、中継装置30で中継される画像データの画像の品質の一例として、画像データの画像の解像度に着目して管理したが、これに限られるものではなく、品質の他の例として、画像データの画質の深度、音声データの音声におけるサンプリング周波数、音声データの音声におけるビット長などに着目して管理してもよい。
また、図8、図10、及び図12では、受信日時について管理しているが、これに限るものではなく、受信日時のうち少なくとも受信時間を管理すればよい。
更に、上記実施形態では、図8で中継装置のIPアドレス、図10で端末のIPアドレスを管理することとしたが、これに限るものではなく、通信ネットワーク2上で中継装置30を特定するための中継装置特定情報、又は通信ネットワーク2上で端末10を特定するための端末特定情報であれば、それぞれのFQDN(Fully Qualified Domain Name)を管理してもよい。この場合、周知のDNS(Domain Name System)サーバによって、FQDNに対応するIPアドレスが取得されることになる。なお、「通信ネットワーク2で中継装置30を特定するための中継装置特定情報」だけでなく、「通信ネットワーク2上における中継装置30への接続先を示した中継装置接続先情報」、又は「通信ネットワーク2上における中継装置30への宛先を示した中継装置宛先情報」と表現してもよい。同じく、「通信ネットワーク2で端末10を特定するための端末特定情報」だけでなく、「通信ネットワーク2上における端末10への接続先を示した端末接続先情報」、又は「通信ネットワーク2上における端末10への宛先を示した端末宛先情報」と表現してもよい。
本実施形態において、「テレビ会議」は、「ビデオ会議」と置き換え可能な用語として用いられている。
また、上記実施形態では、伝送システム1の一例として、テレビ会議システムの場合について説明したが、これに限るものではなく、IP(Internet Protocol)電話や、インターネット電話等の電話システムであってもよい。また、伝送システム1は、カーナビゲーションシステムであってもよい。この場合、例えば、端末30の一方が自動車に搭載されたカーナビゲーション装置に相当し、端末30の他方が、カーナビゲーションを管理する管理センターの管理端末若しくは管理サーバ、又は他の自動車に搭載されているカーナビゲーション装置に相当する。
また、上記実施形態では、ログ管理テーブルが端末10を識別するための端末ID毎に作成される例について説明したが、これに限るものではない。この場合、ログ管理テーブルでは、例えば、端末10を識別するための端末IDと、ログ情報を識別するためのログIDと、ログ情報と、セッションIDと、時刻管理情報と、が関連付けられて、複数の端末のログ情報等が管理される構成としても良い。
また、上記実施形態では、検知された事象に対処するための対処情報がこの事象の対処の方法を示す情報である場合の例について説明したが、これに限るものではない。この場合、検知された事象に対処するための対処情報が事象検知部18によって検知された事象を示す情報であっても良い。
また、上記実施形態では、コンテンツデータの一例として、画像データ及び音声データについて説明したが、これに限るものではなく、触覚(touch)データであってもよい。この場合、一方の端末側でユーザが接触した感覚が、他方の端末側に伝達される。更に、コンテンツデータは、嗅覚(smell)データであってもよい。この場合、一方の端末側の匂い(臭い)が、他の端末側に伝達される。また、コンテンツデータは、画像データ、音声データ、触覚データ、及び嗅覚データのうち、少なくとも1つのデータであればよい。
また、上記実施形態では、伝送システム1によってテレビ会議をする場合について説明したが、これに限るものではなく、打ち合わせ、家族間や友人間等の一般的な会話、又は、一方向での情報の提示に使用されても構わない。
10 端末
11 通信部
11a 通話データ通信部(第1の通信部の一例)
11b 管理情報通信部(第2の通信部の一例)
12 操作入力受付部
13 ログイン要求部
14a 撮像部
14b 画像表示制御部
15a 音声入力部
15b 音声出力部
16 最終絞込部
16a 計測部
16b 算出部
16c 最終選択部
17 遅延検出部
18 事象検知部
19 記憶・読出処理部
20 対処情報作成部
21 変換部
30 中継装置
31 送受信部
32 状態検知部
33 データ品質確認部
34 変更品質管理部
35 データ品質変更部
39 記憶・読出し処理部
50 管理システム
500 伝送管理装置
501 送受信部
502 端末認証部
503 状態管理部
504 端末抽出部
505 端末状態取得部
506 一次絞込部
506a セッションID生成部
506b 端末IPアドレス抽出部
506c 一次選択部
506d 優先度決定部
507 セッション管理部
508 品質決定部
509 記憶・読出処理部
510 遅延時間管理部
511 選択部
550 ログ管理装置
551 送受信部
552 ログ作成部
559 記憶・読出処理部
1000 記憶部
1001 対処情報管理DB(対処情報管理部の一例)
3000 記憶部
3001 変更品質管理DB
5000 記憶部
5001 中継装置管理DB
5002 端末認証管理DB
5003 端末管理DB
5004 宛先リスト管理DB
5005 セッション管理DB
5006 優先度管理DB
5007 品質管理DB
5500 記憶部
5501 ログ管理DB
特開平7−162825号公報

Claims (10)

  1. 他の伝送端末との間の第1のセッションで、コンテンツデータを通信する信部と、
    記他の伝送端末とのコミュニケーションを妨げる所定の事象を検知する事象検知部と、
    検知された事象に対処するために用いられる対処情報を前記事象に基づき作成する対処情報作成部と、を有し、
    前記通信部は、伝送端末間の接続の状態を管理する伝送管理システムとの間の第2のセッションで、前記他の伝送端末との接続の状態の変更に用いられる管理情報を通信し、
    記通信部が、前記第2のセッションが確立された後、前記第1のセッションの開始に基づく開始管理情報を送信してから前記第1のセッションの終了に基づく終了管理情報を送信するまでの間前記第2のセッションを切断せず、前記対処情報作成部によって作成された対処情報を前記第2のセッションを用いて前記伝送管理システムに送信することを特徴とする伝送端末。
  2. 前記事象を示す事象情報と前記事象の対処の方法を示す対処情報とを関連付けて管理する対処情報管理部を有し、
    前記対処情報作成部が、前記事象検知部によって検知された事象を示す事象情報に基づいて、当該事象情報に対応する対処情報を前記対処情報管理部から取得することを特徴とする請求項1に記載の伝送端末。
  3. 前記対処情報が、複数の対処の方法を示すことを特徴とする請求項2に記載の伝送端末。
  4. 音声を文字データに変換する変換部を有し、
    前記対処情報作成部が、
    前記事象検知部によって音声データの通信を妨げる所定の事象が検知されると、前記変換部によって変換された文字データを含む対処情報を作成することを特徴とする請求項1に記載の伝送端末。
  5. 前記変換部が、文字データを音声に変換することを特徴とする請求項4に記載の伝送端末。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の伝送端末と、
    伝送端末間の接続の状態を管理する伝送管理システムと、
    前記伝送端末から前記第1のセッションで送信される前記コンテンツデータを前記他の伝送端末に中継する中継装置と、を有することを特徴とする伝送システム。
  7. 前記伝送管理システムが、
    前記開始管理情報を受信してから前記対処情報を受信するまでの時間を管理することを特徴とする請求項6に記載の伝送システム。
  8. 前記伝送端末から前記第1のセッションで送信される前記コンテンツデータを前記他の伝送端末に中継する中継装置を複数有し、
    前記伝送管理システムが、
    前記伝送端末から前記対処情報を受信すると、前記複数の中継装置の中から前記コンテンツデータを中継する中継装置を選択する選択部を有することを特徴とする請求項6又は7に記載の伝送システム。
  9. 伝送端末が、
    他の伝送端末との間の第1のセッションで、コンテンツデータを通信する第1の通信工程と、
    伝送端末間の接続の状態を管理する伝送管理システムとの間の第2のセッションで、前記他の伝送端末との接続の状態の変更に用いられる管理情報を通信する第2の通信工程と、
    前記他の伝送端末とのコミュニケーションを妨げる所定の事象を検知する事象検知工程と、
    検知された事象に対処するために用いられる対処情報を前記事象に基づき作成する対処情報作成工程と、を実行し
    前記伝送端末は、前記第2のセッションが確立された後、前記第1のセッションの開始に基づく開始管理情報を送信してから前記第1のセッションの終了に基づく終了管理情報を送信するまでの間前記第2のセッションを切断せず、
    前記対処情報作成工程によって対処情報が作成されると作成された対処情報を前記第2のセッションを用いて前記伝送管理システムに送信することを特徴とする伝送方法。
  10. 請求項9に記載の伝送方法を伝送端末に実行させることを特徴とする伝送端末用プログラム。
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