JP4711109B2 - 通信データモニタリングシステム及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、通信データモニタリングシステムにかかり、特に、VoIP通話による特定の通信データを監視する通信データモニタリングシステムに関する。
IP網では、IPアドレスと、TCP(Transmission Control Protocol)ポートやUDP(User Datagram Protocol)ポート等のプログラム間通信用のポートと、を指定してプログラム間でデータを伝送することができる。そして、近年では、IP網を利用して音声データを伝送する技術である「VoIP(Voice over Internet Protocol)を用いたIP電話が普及し始めている。このIP電話において、特定のVoIP通話に対応する通話データであるデータストリームをモニタリングする技術が、下記の特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されている技術を、図7を参照して説明する。この図に示すように、一方の電話端末T1が他方の電話端末T2に対して呼接続すると、SIPプロトコルを用いてセッションの確立を行う(符号D1に示す実線矢印を参照、VoIP通話)。これにより、符号D2の点線矢印に示すように音声を各電話端末間で搬送するため、RTP(リアルタイム伝送プロトコル)を利用して、データストリームD2のパケットが送信される。そして、データストリームが通過するルータやスイッチなどにてモニタリングシステムM(監視装置)を構成し、かかるモニタリングシステムMにて特定の通話におけるデータストリームD2を抽出する。このとき、双方の電話番号やIPアドレスなど、特定の電話端末T1,T2による通話であることを特定する情報を登録し、これに基づいてネットワーク上の伝送パケットをフィルタリングして、特定の通話におけるデータストリームのパケットのみを抽出する、ということが行われている。
特開2004−88772号公報
しかしながら、上述した特許文献1記載の技術では、特定の電話機間の通話にかかるデータストリームを監視する際には、モニタリングシステムMを通過する全てのパケットを監視しなければならない。すなわち、通信ネットワーク上には、複数のVoIP通話D1や他の電話端末間による通話データであるデータストリームD2、さらには、情報処理端末P1,P2間によるVoIP以外の通信パケットD3が流れているため、図7のフィルタ範囲Fに示すように、これら膨大なパケット量を全て監視する必要がある。このため、監視するモニタリングシステムの処理負担の増加、及び、処理速度の低下などを招き、スループットの低下により音声の遅延など、通話自体の質の低下、という問題が生じうる。
このため、本発明では、通信性能を低下させずに質を維持しつつ、特定の通信データを容易に監視することが可能な通信データモニタリングシステムを提供することをその目的とする。
本発明の一形態である通信データモニタリングシステムは、情報処理端末間の接続を確立するシグナリング中継手段と、前記情報処理端末間で相互に通信される通信データを経由させる異なるポートを有するデータストリーム中継手段と、を備えると共に、前記シグナリング中継手段が、前記通信データが経由する前記データストリーム中継手段のポートのポート識別情報と前記通信データの通信先である情報処理端末の端末識別情報とを関連付けることにより前記ポートで受信した前記通信データを前記情報処理端末に転送させるよう設定するポート設定手段を備え、この設定された前記ポートを経由する前記情報処理端末間の前記通信データを前記ポートを介して監視する通信データ監視手段を備えたことを特徴としている。
上記発明によると、情報処理端末間の通信データを、データストリーム中継手段のポートを介して監視することができる。従って、データストリーム中の個々のパケットの送受信先を全て監視する必要がなく、データのスループットの低下を招くことなく、容易に対象となる通信データを特定して監視を行うことができる。そして、特に、監視する通信データが電話端末間による通話データである場合には、通話が途切れることが抑制され当該通話の質の維持を図りつつ、特定の電話端末間における通話を監視することができる。
また、上記ポート設定手段は、情報処理端末の識別情報である端末識別情報と設定したポートの識別情報であるポート識別情報とを関連付ける、ことを特徴としている。
また、ポート設定手段によって関連付けられた端末識別情報とポート識別情報とに基づいて通信データ監視手段にて監視するポートを特定する監視ポート特定手段を備えた、ことを特徴としている。
さらに、監視対象とする情報処理端末の端末識別情報を記憶する監視対象情報記憶手段を備え、
監視ポート特定手段が、監視対象情報記憶手段に記憶された端末識別情報に基づいて監視するポートを特定する、ことを特徴としている。
これにより、特定の情報処理端末間の通信データが経由するポートを、シグナリング中継手段にて関連付けられた情報に基づいて特定することができ、監視手段がポートを指定するだけで特定の情報処理端末間における通信データを監視することができる。このとき、監視対象となる情報処理端末の端末識別情報を予め記憶しておくことで、監視ポート特定手段によって、記憶された監視対象となる情報処理端末の通信データが経由するポートを自動的に検出することができ、モニタリングの自動化を図ることができる。
また、監視手段が、監視しているポートを経由する通信データを読み出して記憶するモニタデータ記憶処理手段を備えた、ことを特徴としている。あるいは、監視手段が、監視しているポートを経由する通信データを読み出すと共に、当該ポートに関連付けられている情報処理端末の端末識別情報を通信データに対応付けて記憶するモニタデータ記憶処理手段を備えた、ことを特徴としている。
このように、監視している通信データを記憶しておくことで、後にかかるデータを解析するなどの利用を図ることができる。特に、端末識別情報を対応付けて記憶しておくことで、後に特定の情報処理端末間の通信データを容易に調査することができる。
そして、上記通信データ監視手段は、シグナリング中継装置によってポート設定時に関連付けられた情報処理端末の識別情報である端末識別情報と設定したポートの識別情報であるポート識別情報とに基づいて、監視するポートを特定する、ことを特徴としている。
このとき、上記監視許可手段は、接続された外部機器からの要求に応じて特定のポートを経由する通信データを読み出して出力する、ことを特徴としている。
さらに、本発明の他の形態である通信データモニタリング方法は、シグナリング中継装置にて情報処理端末間の接続を確立すると共に、データストリーム中継装置における異なるポートのうち前記情報処理端末間で送受信される通信データを経由させるポートのポート識別情報と前記通信データの通信先である情報処理端末の端末識別情報とを関連付けることにより前記ポートで受信した前記通信データを前記情報処理端末に転送させるよう設定した後に、前記データストリーム中継装置に接続された監視装置にて、前記ポートを経由する前記情報処理端末間の通信データを前記ポートを介して監視することを特徴としている。
このように、通信データモニタリング方法を上述した構成にすることによっても、上記通信データモニタリングシステムと同様の作用・効果を得ることができ、本発明の目的を達成することができる。
本発明は、上述したように構成され機能するので、これによると、情報処理端末間の通信データを、データストリーム中継手段のポートを介して監視する構成であるため、データストリーム中の個々のパケットを全て監視することなく、データのスループットの低下を抑制し、簡易な処理にて通信データを監視することができる、という従来にない優れた効果を有する。
本発明は、接続が確立された情報処理端末間における通信データを経由させるデータストリーム中継手段のポートから、当該ポートを経由する通信データを監視する、という点に特徴を有する。これにより、様々な種類の全てのデータストリームをフィルタリングする必要がなく、データのスループットの低下を抑制し、容易に対象となる通信データを特定して監視することができる。以下、具体的な構成を実施例にて説明する。
なお、以下の実施例では、情報処理端末を電話端末とし、かかる電話端末間における通話データを監視する場合を例に挙げて説明する。但し、監視対象となる通信データは通話データに限定されず、また、当該監視対象となる通信データを送受信する情報処理端末は電話端末に限定されない。
本発明の第1の実施例を、図1乃至図6を参照して説明する。図1は、通信データモニタリングシステムの全体構成を示すブロック図であり、図2は、その詳細な構成を示す機能ブロック図である。図3は、システム上のデータフローを示す説明図であり、図4乃至図6は、システムを構成する各装置の動作を示すフローチャートである。
[構成]
図1に示すように、通信データモニタリングシステム1は、IP電話機である電話端末T1,T2間の通話を中継するようネットワークN上に設置されており、シグナリング通信を中継する呼制御サーバSに接続されたシグナリング中継装置2、データストリーム中継装置3、監視装置4、保守端末5にて構成されている。なお、以下では、電話端末T1が電話端末T2に対して発信(呼接続要求)を行った場合を説明する。すなわち、電話端末T1が発信電話端末であり、電話端末T2が着信電話端末であることとする。
ここで、図1を参照して簡単に各構成の接続状態について説明する。電話端末T1から電話端末T2に発信があると、シグナリング中継装置2及び呼制御サーバSを介して接続制御が行われる(矢印A1,A2,A3参照)。そして、セッションが確立すると、データストリーム中継装置3を介して両電話端末T1,T2のVoIP通話が行われる(矢印A4,A5参照))。以下、各構成について詳述する。
<電話端末>
電話端末T1,T2は、IP電話によるVoIP通話を可能とする電話機である。従って、発信電話端末T1は、発信時には、シグナリング中継装置2に対して自己の端末固有の識別情報であるIPアドレス(あるいは電話番号)と、データストリーム用ポートを指定する情報を送信し、シグナリング中継装置2を介して着信電話端末T2へ呼接続要求を行う。すなわち、通話相手となる着信側電話端末T2に、シグナリング中継装置2を介して通話データであるデータストリームの送信先を通知する。この呼接続要求に応答して、着信電話端末T2も、自己の端末固有の識別情報を返信する。すなわち、通話相手となる発信側端末T1に、シグナリング中継装置2を介して通話データであるデータストリームの送信先を通知し、これにより、両電話端末T1,T2によるセッションが確立されてVoIP通話が可能となる。なお、これらセッション確立までの通信は、図1に図示するように(矢印A3参照)、呼制御サーバSを経由して行われてもよい。また、図示しないが、複数の呼制御サーバを経由してもよい。
但し、後述するように、上記各電話端末T1,T2からの相手に対するデータストリームの送信先の通知は、シグナリング中継装置2によって、相手の電話端末ではなく、データストリーム中継装置3の特定のポートとなるよう設定される。すなわち、両端末T1,T2におけるデータストリームは、データストリーム中継装置3のポートを介して行われるよう設定される。従って、両電話端末T1,T2は、データストリームをそれぞれ設定された特定の受信ポートに送信すると共に、特定の出力ポートから受信するよう、VoIP通話が確立される。
なお、電話端末T1,T2は、必ずしもIP電話機であることに限定されない。他網に存在する一般電話であってもよい。かかる場合であっても、所定のゲートウェイを介することにより、これら電話端末間の通話が可能となる。
また、電話端末T1,T2が送受信するデータストリームは必ずしも音声データに限定されず、画像や文字情報等の音声以外のデータ通信であってもよい。かかる場合には、本発明によるモニタリングの対象は、それら画像や文字情報等の音声以外のデータ通信となる。
<保守端末>
保守端末5は、通話データモニタリングシステム1の管理者が管理するパーソナルコンピュータなどの情報処理端末であり、シグナリング中継装置2に接続されている。そして、保守端末5に装備されている記憶装置には、監視対象記憶部52(監視対象情報記憶手段)が形成されており、監視対象とする電話端末(ここでは、符号T2の電話端末とする)のIPアドレス(端末識別情報)が記憶されている。なお、ここでは監視対象の電話端末を特定する情報(端末識別情報)としてIPアドレスを挙げたが、電話端末の電話番号など、当該電話端末を識別可能な他の情報を用いてもよい。そして、IPアドレスは、予めモニタリングを希望する操作者が保守端末5に入力することで記憶される。あるいは、保守端末5にネットワークを介して接続された他のコンピュータから入力されてもよい。
また、保守端末5のCPUには、所定のプログラムが組み込まれることで、シグナリング中継装置2に対して、上記監視対象記憶部52に記憶された監視対象となる電話端末のIPアドレスを指示する監視対象指示処理部51が構築されている。この監視対象指示処理部51は、監視対象記憶部52に新たなIPアドレスが記憶されると自動的にシグナリング中継装置2に通知してもよく、あるいは、IPアドレスを入力した操作者からの指示に応じて通知してもよい。
<シグナリング中継装置>
シグナリング中継装置2は、発信側電話端末T1と着信側電話端末T2との接続を確立し、VoIP通話を可能とするVoIPアプリケーションレベルゲートウェイにて構成されている。そして、その演算部であるCPUには、所定のプログラムが組み込まれることで、図2に示すように、呼接続処理部21と、ポート設定処理部22と、ポート設定指示処理部23と、監視対象ポート通知処理部24とが構築されている。また、記憶部であるメモリやハードディスクには、ポート情報記憶部25が形成されている。以下、各処理部等について詳述する。
呼接続処理部21は、VoIP通話を実現するために、発信側電話端末T1と着信側電話端末T2とのセッションを確立する処理を行う。また、ポート設定処理部22(ポート設定手段)は、上記呼接続処理部21と協働して、セッションを確立する電話端末T1,T2間の通話データであるデータストリームが経由するデータストリーム中継装置3のポートを設定する。具体的な処理機能を図3を参照して説明する。
まず、発信側電話端末T1からは、データストリームの送信先のIPアドレス及びポート(ここでは「X」とする)を着信側電話端末T2へ指示するSDP(Session Description Protocol)情報を含むシグナリング信号「INVITE」が、シグナリング中継装置2に送信される。これを受けたシグナリング中継装置2は、発信側電話端末T1自体(X)ではなく、データストリーム中継装置3の特定のポート(ここでは「X1」とする)にデータストリームを送信するよう、SDP情報を書き換えた「INVITE」を着信側電話端末T2に送信する。次に、「INVITE」による呼接続要求に応答する着信側電話端末T2からも、データストリームの送信先のIPアドレス及びポート(Y)を発信側電話端末T1へ指示するSDP情報を含むシグナリング信号「200 OK」が、シグナリング中継装置2に送信される。これを受けたシグナリング中継装置2は、着信側電話端末T2自体(Y)ではなく、データストリーム中継装置3の特定のポート(Y1)にデータストリームを送信するよう、SDP情報を書き換えた「200 OK」信号を、発信側電話端末T1に送信し、セッションを確立する。なお、SDP以外のプロトコルによりデータストリームの送信先を指示してもよい。
そして、上述したように設定したポートの情報をポート設定指示処理部23に通知し、この処理部23にて、データストリーム中継装置3に対して、実際にポートを設定するよう指示を出す。これにより、後述するようにデータストリーム中継装置3では、着信側電話端末T2から発信側電話端末T1へのデータストリームが、直接発信側電話端末T1(X)ではなく、一旦、データストリーム中継装置3の特定の受信ポート(X1)に送信されるよう設定され、そして、特定の出力ポート(Y3)から発信側電話端末T1(X)へと転送される。一方、発信側電話端末T1から着信側電話端末T2へのデータストリームは、直接着信側電話端末T2(Y)ではなく、一旦、データストリーム中継装置3の特定の受信ポート(Y1)に送信されるよう設定され、そして、特定の出力ポート(X2)から着信側電話端末T2(Y)へと転送される。これにより、データストリームがデータストリーム中継装置3の各ポートを介して中継されることとなる。
なお、ポート設定処理部22は、電話端末T1,T2の識別情報である端末識別情報と設定したポートの識別情報であるポート識別情報とを関連付け、ポート情報記憶部25に記憶する機能を有している。具体的には、上述したように、着信側電話端末T2からのデータストリームを受信する受信ポートX1と、当該着信側電話端末T2のIPアドレスや電話番号などとを関連付けて記憶する。このとき、同時に、受信ポートX1で受信するデータストリームを転送する出力ポートY3も関連付けて記憶し、出力ポートY3をポート識別情報として利用してもよい。同様に、発信側電話端末T1からのデータストリームを受信するポートY1と、当該発信側電話端末T1のIPアドレスや電話番号などとを関連付けて記憶する。
また、監視対象ポート通知処理部24(監視ポート特定手段)は、監視対象となる電話端末のVoIP通話が確立された場合に、かかる電話端末のデータストリームが経由するポートを特定して、監視装置4に通知する。具体的には、まず、保守端末5の監視対象指示処理部51から監視対象として予め記憶されている着信側電話端末T2のIPアドレスや電話番号が通知されると、この通知されたIPアドレス等と、ポート情報記憶部25に記憶されたVoIP通話を確立している電話端末T1,T2のIPアドレス等とが一致するかどうか調べる。この場合に、着信側電話端末T2のVoIP通話が確立されているので、当該着信側電話端末T2からのデータストリームが経由するよう設定されたポート(X1)を抽出して、これを監視装置4に通知する。なお、上記処理は、ポート情報記憶部25に記憶される前のポート設定処理部22にて関連付けられた電話端末のIPアドレスとポートとに基づいて行われてもよい。
<データストリーム中継装置>
データストリーム中継装置3は、上述したように電話端末T1,T2間におけるデータストリームを経由させるポートを複数有するMediaGWである。例えば、1万ポートを有する。そして、演算部であるCPUには、所定のプログラムが組み込まれることで、ポート設定制御処理部31と、データストリーム処理部32と、が構築されている。
ポート設定制御処理部31は、上述したシグナリング中継装置2のポート設定指示処理部23からの指示に基づいて、図3に示すように、各電話端末T1,T2からのデータストリームを受信し、出力するポートをそれぞれ設定する。また、データストリーム処理部32は、実際にデータストリームを転送処理する。そして、データストリーム処理部32は、監視装置4からポートを指定されてデータストリームの監視を要求された場合に、当該ポートを経由するデータストリームを読み出して、監視端末4に転送し、外部から監視可能とする機能(監視許可手段)を有する。なお、データストリーム処理部32は、該当するポートを流れるデータストリームを電話端末T1,T2間で転送させつつ、そのコピーデータを監視装置4に転送する。
<監視装置>
監視装置4は、サーバコンピュータにて構成されており、データストリーム中継装置3に接続されている。そして、その演算部であるCPUには、所定のプログラムが組み込まれることで、データストリーム中継装置32に対して、特定のポートを経由するデータストリームを監視するデータストリーム取得処理部41(通信データ監視手段)が構築されている。このデータストリーム取得処理部41は、具体的には、上述したシグナリング中継装置2の監視対象ポート通知処理部24から通知を受けたポートを特定する情報を受け付けて、このポートを指定してデータストリーム中継装置3にデータストリームの取得要求を行う。そして、これに応じて送信されたデータストリームを受信し、記憶部に形成されたデータストリーム蓄積部42(モニタデータ記憶処理手段)に蓄積する。なお、監視対象ポート通知処理部24からは、ポートを特定する情報と共にデータストリームの発信元である電話端末T2のIPアドレスも通知されるため、このIPアドレスを、取得したデータストリームに対応付けて記憶しておく。
[動作]
次に、本システムの動作を、図4のシグナリング中継装置2の動作を示すフローチャート、図5のデータストリーム中継装置3の動作を示すフローチャート、図6の監視装置の動作を示すフローチャートを参照して説明する。また、図1の全体構成も参照して説明する。
まず、図示しないが、所定の電話端末の通話データを取得しようとする操作者が、保守端末5に当該電話端末のIPアドレス(あるいは電話番号)を登録する。ここでは、着信側電話端末T2からのデータストリームの取得を希望することとし、当該着信側電話端末T2のIPアドレスを監視対象記憶部52に記憶する。そして、保守端末5の監視対象指示処理部51は、監視対象として登録されたIPアドレスをシグナリング中継装置2に通知する(図1の矢印A11参照)。
そして、発信側電話端末T1から着信側電話端末T2に対して発信があると、シグナリング中継装置2に対して呼接続が要求され(ステップS1にて肯定判断)、シグナリング中継装置2は、当該シグナリング中継装置2及び呼制御サーバSを介して着信電話端末T2に対するシグナリング制御を行い、呼接続処理を行う(ステップS2、図1の矢印A1,A2,A3参照)。このとき、シグナリング中継装置2は、それぞれの電話端末T1,T2からのデータストリームを中継するデータストリーム中継装置3のポートを設定し(ステップS3)、当該データストリーム中継装置3に対して実際にポートを設定するよう指示する(ステップS4)。また、設定したポートと、このポートを介してデータストリームが伝送される電話端末T1,T2のIPアドレスを関連付けて記憶しておく(ステップS5)。例えば、着信側電話端末T2のIPアドレスと、当該着信側電話端末T2からのデータストリームが経由されるよう設定された受信ポートX1及び出力ポートY3と、を関連付ける。
続いて、発信側あるいは着信側の電話端末T1,T2が監視対象となっているか否かを、保守端末5から通知されたIPアドレスと照らし合わせて判断する(ステップS6)。このとき、監視対象である電話端末T2が着信側となっており、かつ、VoIP通話が着信側電話端末T2にて行われるため(ステップS6にて肯定判断)、当該着信側電話端末T2が関連付けられたポート、この場合には、受信ポート(X1)を電話端末T2のIPアドレスと共に監視装置5に通知する(ステップS7)。
その後、上記電話端末T1,T2間のVoIP通話が切断になると(ステップS8にて肯定判断))、当該端末T1、T2間の接続を切断する(ステップS9)。
次に、図5を参照してデータストリーム装置3の動作を説明する。上述したように、シグナリング装置2からステップS4に示すポート設定の指示があると(ステップS11にて肯定判断、図1の矢印A12参照)、自己のポートの設定を行う。具体的には、着信側電話端末T2(Y)からのデータストリームを特定の受信ポートX1で受信し、特定の出力ポートY3から発信側電話端末T1に転送させるよう設定する(ステップS12)。同時に、発信側電話端末T1(X)からのデータストリームを特定の受信ポートY1で受信し、特定の出力ポートX2から着信側電話端末T2に転送させるよう設定する(ステップS12)。そして、実際に両電話端末T1,T2間におけるデータストリームの転送処理を行う(ステップS13、図1の矢印A4,A5参照)。
その後、監視端末4からポートX1を指定してデータストリームの要求があると(ステップS14にて肯定判断)、要求されたポートX1にて着信側電話端末T2から受信されるデータストリームを、出力ポートY3から発信側電話端末T1に転送しつつ、そのデータストリームのコピーデータを監視端末4に転送する(ステップS15)。そして、このデータストリームの転送は、上記電話端末T1,T2間のVoIP通話が切断になるまで実行される(ステップS16、ステップS17)。
次に、図6を参照して監視装置4の動作を説明する。監視装置4は、シグナリング中継装置2から、監視対象となる着信側電話端末T2のIPアドレスと共に、この端末から発信されるデータストリームのポートX1(監視対象ポート)の通知があると(ステップS21にて肯定判断、図1の矢印A7参照)、この通知されたポートX1を指定して、データストリーム中継装置3に対してデータストリームの要求を行う(ステップS22)。すると、データストリーム中継装置3からは、上記指定したポートX1にて受信されるデータストリームが送信されてくるので(図1の矢印A6)、これを取得し、着信側電話端末T2のIPアドレスと共に、記憶しておく(ステップS23)。
その後は、取得したデータストリームを調べることで、着信側電話端末T2からの通話内容を監視することができる。また、このとき、通話相手となる発信側電話端末T1からのデータストリームを受信するポートY1も監視対象ポートして指定することで、会話となるデータストリームを全て取得することができる。
また、全てのデータストリームを、その発信元となる電話端末のIPアドレスと共に蓄積しておくことで、後に監視したい特定の電話端末からのデータストリームを容易に抽出することができる。
なお、上記では、監視装置が監視対象となる電話端末からデータストリームを受信する受信ポートを監視する場合を例示したが、出力ポートを通過するデータストリームを監視するという構成であってもよい。
このようにすることにより、上記発明によると、電話端末T1,T2間の通話データを、データストリーム中継装置3のポートを介して監視することができるため、データストリーム中の個々のパケットの送受信先を全て監視する必要がなく、データのスループットの低下を招くことなく、容易に対象となる通話データを特定して監視を行うことができる。
ここで、上記では、シグナリング中継装置2、データストリーム中継装置3、監視装置4、保守端末5などがそれぞれ異なる装置(コンピュータ)で構成されている例を示したが、必ずしもかかる構成に限定されない。これらのうちの少なくとも2つ以上の装置が1つのコンピュータにて構成されていてもよく、全てが1つのコンピュータにて構成されていてもよい。
また、上記では、保守端末5に監視対象となる電話端末のIPアドレス等が記憶されている場合を例示したが、これが監視装置4に記憶されていてもよい。そして、この監視対象となる電話端末のVoIP通話が確立されたことを、監視装置4がシグナリング中継装置2に対して問い合わせてもよい。これにより、監視対象となる電話端末のデータストリームが経由されるポートを特定して、当該ポートからデータストリームを監視してもよい。
さらには、予め監視対象を設定しておくことなく、常にシグナリング中継装置2がVoIP通話が確立された電話端末のIPアドレス等と、設定されたポートとを関連付けて監視装置4に通知する、という構成を採ってもよい。そして、監視装置4では、通知された電話端末のIPアドレスとポートを装置の表示部に表示し、かかる表示に基づいて監視を行う操作者がポートを指定することで、監視装置4にてデータストリームの取得を行ってもよい。
本発明は、特定の情報処理端末間における通信内容を監視するシステムに利用することができ、産業上の利用可能性を有する。
通信データモニタリングシステムの全体構成を示すブロック図である。 通信データモニタリングシステムの詳細な構成を示す機能ブロック図である。 通信データモニタリングシステムにおけるデータの流れを示す説明図である。 シグナリング中継装置の動作を示すフローチャートである。 データストリーム中継装置の動作を示すフローチャートである。 監視装置の動作を示すフローチャートである。 従来例におけるモニタリングシステムの様子を示す説明図である。
符号の説明
1 通信データモニタリングシステム
2 シグナリング中継装置(シグナリング中継手段)
3 データストリーム中継装置(データストリーム中継手段)
4 監視装置(通信データ監視手段)
5 保守端末
21 呼接続処理部
22 ポート設定処理部(ポート設定手段)
23 ポート設定指示処理部(ポート設定手段)
24 監視対象ポート通知処理部(監視ポート特定手段)
25 ポート情報記憶部
31 ポート設定制御処理部
32 データストリーム処理部(監視許可手段)
41 データストリーム取得処理部(通信データ監視手段)
42 データストリーム蓄積部(モニタデータ記憶手段)
51 監視対象指示処理部
52 監視対象記憶部(監視対象情報記憶手段)
T1 電話端末(発信側電話端末、情報処理端末)
T2 電話端末(着信側電話端末、情報処理端末)

Claims (6)

  1. 情報処理端末間の接続を確立するシグナリング中継手段と、前記情報処理端末間で相互に通信される通信データを経由させる異なるポートを有するデータストリーム中継手段と、を備えると共に、
    前記シグナリング中継手段が、前記通信データが経由する前記データストリーム中継手段のポートのポート識別情報と前記通信データの通信先である情報処理端末の端末識別情報とを関連付けることにより前記ポートで受信した前記通信データを前記情報処理端末に転送させるよう設定するポート設定手段を備え、
    この設定された前記ポートを経由する前記情報処理端末間の前記通信データを前記ポートを介して監視する通信データ監視手段を備えた、
    ことを特徴とする通信データモニタリングシステム。
  2. 前記ポート設定手段によって関連付けられた前記端末識別情報と前記ポート識別情報とに基づいて前記通信データ監視手段にて監視する前記ポートを特定する監視ポート特定手段を備えた、ことを特徴とする請求項記載の通信データモニタリングシステム。
  3. 監視対象とする前記情報処理端末の前記端末識別情報を記憶する監視対象情報記憶手段を備え、
    前記監視ポート特定手段が、前記監視対象情報記憶手段に記憶された前記端末識別情報に基づいて監視する前記ポートを特定する、ことを特徴とする請求項記載の通信データモニタリングシステム。
  4. 前記監視手段が、監視している前記ポートを経由する通信データを読み出して記憶するモニタデータ記憶処理手段を備えた、ことを特徴とする請求項1,2,または3記載の通信データモニタリングシステム。
  5. 前記監視手段が、監視している前記ポートを経由する通信データを読み出すと共に、当該ポートに関連付けられている前記情報処理端末の前記端末識別情報を前記通信データに対応付けて記憶するモニタデータ記憶処理手段を備えた、ことを特徴とする請求項又は記載の通信データモニタリングシステム。
  6. シグナリング中継装置にて情報処理端末間の接続を確立すると共に、データストリーム中継装置における異なるポートのうち前記情報処理端末間で送受信される通信データを経由させるポートのポート識別情報と前記通信データの通信先である情報処理端末の端末識別情報とを関連付けることにより前記ポートで受信した前記通信データを前記情報処理端末に転送させるよう設定した後に、前記データストリーム中継装置に接続された監視装置にて、前記ポートを経由する前記情報処理端末間の通信データを前記ポートを介して監視する、
    ことを特徴とする通信データモニタリング方法。
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