JP4711109B2 - 通信データモニタリングシステム及び方法 - Google Patents
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Description
監視ポート特定手段が、監視対象情報記憶手段に記憶された端末識別情報に基づいて監視するポートを特定する、ことを特徴としている。
図1に示すように、通信データモニタリングシステム1は、IP電話機である電話端末T1,T2間の通話を中継するようネットワークN上に設置されており、シグナリング通信を中継する呼制御サーバSに接続されたシグナリング中継装置2、データストリーム中継装置3、監視装置4、保守端末5にて構成されている。なお、以下では、電話端末T1が電話端末T2に対して発信(呼接続要求)を行った場合を説明する。すなわち、電話端末T1が発信電話端末であり、電話端末T2が着信電話端末であることとする。
電話端末T1,T2は、IP電話によるVoIP通話を可能とする電話機である。従って、発信電話端末T1は、発信時には、シグナリング中継装置2に対して自己の端末固有の識別情報であるIPアドレス(あるいは電話番号)と、データストリーム用ポートを指定する情報を送信し、シグナリング中継装置2を介して着信電話端末T2へ呼接続要求を行う。すなわち、通話相手となる着信側電話端末T2に、シグナリング中継装置2を介して通話データであるデータストリームの送信先を通知する。この呼接続要求に応答して、着信電話端末T2も、自己の端末固有の識別情報を返信する。すなわち、通話相手となる発信側端末T1に、シグナリング中継装置2を介して通話データであるデータストリームの送信先を通知し、これにより、両電話端末T1,T2によるセッションが確立されてVoIP通話が可能となる。なお、これらセッション確立までの通信は、図1に図示するように(矢印A3参照)、呼制御サーバSを経由して行われてもよい。また、図示しないが、複数の呼制御サーバを経由してもよい。
保守端末5は、通話データモニタリングシステム1の管理者が管理するパーソナルコンピュータなどの情報処理端末であり、シグナリング中継装置2に接続されている。そして、保守端末5に装備されている記憶装置には、監視対象記憶部52(監視対象情報記憶手段)が形成されており、監視対象とする電話端末(ここでは、符号T2の電話端末とする)のIPアドレス(端末識別情報)が記憶されている。なお、ここでは監視対象の電話端末を特定する情報(端末識別情報)としてIPアドレスを挙げたが、電話端末の電話番号など、当該電話端末を識別可能な他の情報を用いてもよい。そして、IPアドレスは、予めモニタリングを希望する操作者が保守端末5に入力することで記憶される。あるいは、保守端末5にネットワークを介して接続された他のコンピュータから入力されてもよい。
シグナリング中継装置2は、発信側電話端末T1と着信側電話端末T2との接続を確立し、VoIP通話を可能とするVoIPアプリケーションレベルゲートウェイにて構成されている。そして、その演算部であるCPUには、所定のプログラムが組み込まれることで、図2に示すように、呼接続処理部21と、ポート設定処理部22と、ポート設定指示処理部23と、監視対象ポート通知処理部24とが構築されている。また、記憶部であるメモリやハードディスクには、ポート情報記憶部25が形成されている。以下、各処理部等について詳述する。
データストリーム中継装置3は、上述したように電話端末T1,T2間におけるデータストリームを経由させるポートを複数有するMediaGWである。例えば、1万ポートを有する。そして、演算部であるCPUには、所定のプログラムが組み込まれることで、ポート設定制御処理部31と、データストリーム処理部32と、が構築されている。
監視装置4は、サーバコンピュータにて構成されており、データストリーム中継装置3に接続されている。そして、その演算部であるCPUには、所定のプログラムが組み込まれることで、データストリーム中継装置32に対して、特定のポートを経由するデータストリームを監視するデータストリーム取得処理部41(通信データ監視手段)が構築されている。このデータストリーム取得処理部41は、具体的には、上述したシグナリング中継装置2の監視対象ポート通知処理部24から通知を受けたポートを特定する情報を受け付けて、このポートを指定してデータストリーム中継装置3にデータストリームの取得要求を行う。そして、これに応じて送信されたデータストリームを受信し、記憶部に形成されたデータストリーム蓄積部42(モニタデータ記憶処理手段)に蓄積する。なお、監視対象ポート通知処理部24からは、ポートを特定する情報と共にデータストリームの発信元である電話端末T2のIPアドレスも通知されるため、このIPアドレスを、取得したデータストリームに対応付けて記憶しておく。
次に、本システムの動作を、図4のシグナリング中継装置2の動作を示すフローチャート、図5のデータストリーム中継装置3の動作を示すフローチャート、図6の監視装置の動作を示すフローチャートを参照して説明する。また、図1の全体構成も参照して説明する。
2 シグナリング中継装置(シグナリング中継手段)
3 データストリーム中継装置(データストリーム中継手段)
4 監視装置(通信データ監視手段)
5 保守端末
21 呼接続処理部
22 ポート設定処理部(ポート設定手段)
23 ポート設定指示処理部(ポート設定手段)
24 監視対象ポート通知処理部(監視ポート特定手段)
25 ポート情報記憶部
31 ポート設定制御処理部
32 データストリーム処理部(監視許可手段)
41 データストリーム取得処理部(通信データ監視手段)
42 データストリーム蓄積部(モニタデータ記憶手段)
51 監視対象指示処理部
52 監視対象記憶部(監視対象情報記憶手段)
T1 電話端末(発信側電話端末、情報処理端末)
T2 電話端末(着信側電話端末、情報処理端末)
Claims (6)
- 情報処理端末間の接続を確立するシグナリング中継手段と、前記情報処理端末間で相互に通信される通信データを経由させる異なるポートを有するデータストリーム中継手段と、を備えると共に、
前記シグナリング中継手段が、前記通信データが経由する前記データストリーム中継手段のポートのポート識別情報と前記通信データの通信先である情報処理端末の端末識別情報とを関連付けることにより前記ポートで受信した前記通信データを前記情報処理端末に転送させるよう設定するポート設定手段を備え、
この設定された前記ポートを経由する前記情報処理端末間の前記通信データを前記ポートを介して監視する通信データ監視手段を備えた、
ことを特徴とする通信データモニタリングシステム。 - 前記ポート設定手段によって関連付けられた前記端末識別情報と前記ポート識別情報とに基づいて前記通信データ監視手段にて監視する前記ポートを特定する監視ポート特定手段を備えた、ことを特徴とする請求項1記載の通信データモニタリングシステム。
- 監視対象とする前記情報処理端末の前記端末識別情報を記憶する監視対象情報記憶手段を備え、
前記監視ポート特定手段が、前記監視対象情報記憶手段に記憶された前記端末識別情報に基づいて監視する前記ポートを特定する、ことを特徴とする請求項2記載の通信データモニタリングシステム。 - 前記監視手段が、監視している前記ポートを経由する通信データを読み出して記憶するモニタデータ記憶処理手段を備えた、ことを特徴とする請求項1,2,または3記載の通信データモニタリングシステム。
- 前記監視手段が、監視している前記ポートを経由する通信データを読み出すと共に、当該ポートに関連付けられている前記情報処理端末の前記端末識別情報を前記通信データに対応付けて記憶するモニタデータ記憶処理手段を備えた、ことを特徴とする請求項2又は3記載の通信データモニタリングシステム。
- シグナリング中継装置にて情報処理端末間の接続を確立すると共に、データストリーム中継装置における異なるポートのうち前記情報処理端末間で送受信される通信データを経由させるポートのポート識別情報と前記通信データの通信先である情報処理端末の端末識別情報とを関連付けることにより前記ポートで受信した前記通信データを前記情報処理端末に転送させるよう設定した後に、前記データストリーム中継装置に接続された監視装置にて、前記ポートを経由する前記情報処理端末間の通信データを前記ポートを介して監視する、
ことを特徴とする通信データモニタリング方法。
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