JP2009218902A - 画像形成装置および画像形成プログラム - Google Patents

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裕 鴻田
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毅 横江
Mamoru Sasamae
守 笹前
Satoshi Watanabe
悟司 渡邊
Akira Shinada
晃 品田
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Abstract

【課題】
以前に印刷が行われた文書に対する印刷要求をより効率的に処理できるようにするとともに、以前の文書から変更された印刷要求であってもその変更した箇所のページのみに対して所定の処理を行うことでより効率的に処理できるようにする。
【解決手段】
印刷要求された画像データを構成するページをページ検出部104で検出し、各ページのデータサイズをページデータサイズ計算部105で計算する。計算した各ページのデータサイズと、印刷ログ記憶部115から取得したその画像データを以前に処理した際の各ページのデータサイズとをサイズ比較部107で比較する。同一であるページは以前に判断した配色情報を用いて印刷部116で印刷出力し、異なるページはモノクロ判断部108でモノクロ判断を行ってその判断結果である配色情報に基づいて印刷部116で印刷出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置および画像形成プログラムに関する。
作成した電子文書の印刷に用いる配色として、当該電子文書を白黒の2値で印刷するモノクロ印刷のほか、白黒以外の他の色をも用いて印刷するカラー印刷がある。一般にカラー印刷では、CMYK(Cyan、Magenta、Yellow、Keycolor)、RGB(Red、Green、Blue)の色料を混合、減色させて印字媒体に印字することにより表現する。
カラー印刷によって印刷された文書はその視認性により、多くの情報を伝えることができるため、複数の色が設定されて作成された文書を印刷出力する際にはカラー印刷が好まれる傾向にある。特に、多くの印刷装置にカラー印刷機能が搭載されていることからもそのカラー印刷の需要が増加している。
このカラー印刷は、白黒の2値で行うモノクロ印刷に比べて多くの色料を使用するためランニングコストが増加する。このため、従来よりカラー印刷の出力制限を行い、そのランニングコストを最小限に抑えることを可能にする技術を用いることによりこのランニングコストを低減している。
この技術では、印刷出力時にカラー印刷であるかモノクロ印刷であるかを識別する必要がある。特に、複数のページからなる文書である場合には各ページに対してこの識別処理を行う必要があり、出力制限により印刷途中で停止してしまうことにより不完全な印刷が行われてしまうことがある。
特許文献1では、印刷データを中間コードに変換してその後、この中間データを元に印刷データの色属性を判断して、その色属性を元に印刷出力を行うという技術である。また、特許文献2では、描画オブジェクトをページ単位で中間データとしてスプールし、その中間データに少なくともカラーデータが含まれるかを判断して色処理モードを決定する。この色処理モードに基づいて前記中間データから生成された印刷データを印刷装置で印刷出力するという技術である。
特開平10−285421号公報 特開2004−334703号公報
印刷要求された文書に対してモノクロ印刷で印刷出力を行うかカラー印刷で印刷出力を行うかが判断されることから、この判断に多くの時間を要することとなる。すなわち、同じ文書を何度かに分けて、印刷出力する場合にもこれらの判断が行われることになる。
そこで、本発明は、以前に印刷が行われた文書に対する印刷要求をより効率的に処理できるようにするとともに、以前の文書から変更された印刷要求であってもその変更した箇所のページのみに対して所定の処理を行うことでより効率的に処理できるようにした画像形成装置および画像形成プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、過去に印刷した印刷データの各頁が白黒以外の色を含まない白黒画像であるか否かの白黒判別結果を該印刷データの識別情報に対応して管理する管理手段と、印刷データを受信する印刷データ受信手段と、前記印刷データ受信手段で受信した印刷データの識別情報が前記管理手段で管理されている識別情報と一致するか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記識別情報が一致すると判断された場合は、該識別情報に対応して前記管理手段により管理されている前記白黒判別結果に基づき前記印刷データ受信手段で受信した印刷データの各頁が白黒以外の色を含まない白黒画像であるか否かを判別し、一致しないと判断された場合は、前記印刷データ受信手段で受信した印刷データの各頁毎に解析して各頁が白黒以外の色を含まない白黒画像であるか否かを判別する判別手段とを具備する。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記管理手段は、各頁毎の白黒判別結果を各頁の頁識別情報に対応して管理し、前記判断手段は、前記判断手段により前記印刷データ識別情報が一致すると判断され、かつ前記頁識別情報が前記印刷データ受信手段で受信した印刷データの頁識別情報と一致した場合は、該頁が白黒以外の色を含まない白黒画像であるか否かを前記管理手段により管理されている該頁の白黒判別結果に基づき判別し、前記頁識別情報が前記印刷データ受信手段で受信した印刷データの各頁の頁識別情報と一致しない場合は、該頁の印刷データを解析して頁が白黒以外の色を含まない白黒画像であるか否かを判別する。
また、請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記管理手段は、各頁毎の白黒判別結果を各頁のデータサイズに対応して管理し、前記判断手段は、前記印刷データ受信手段で受信した印刷データの各頁のデータサイズを算出する算出手段を具備し、前記判断手段により前記印刷データ識別情報が一致すると判断され、かつ前記管理手段により管理されている該当頁のデータサイズが前記算出手段により算出した該当頁のデータサイズと一致した場合は、該頁が白黒以外の色を含まない白黒画像であるか否かを前記管理手段により管理されている該当頁の白黒判別結果に基づき判別し、前記管理手段により管理されている該当頁のデータサイズが前記算出手段により算出した該当頁のデータサイズと一致しない場合は、該頁の印刷データを解析して該頁が白黒以外の色を含まない白黒画像であるか否かを判別する。
また、請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記管理手段は、各頁毎の白黒判別結果を各頁のデータを所定のハッシュ関数で算出したハッシュ値に対応して管理し、前記判断手段は、前記印刷データ受信手段で受信した印刷データの各頁のデータから前記ハッシュ関数を用いてハッシュ値を算出する算出手段を具備し、前記判断手段により前記印刷データ識別情報が一致すると判断され、かつ前記管理手段により管理されている該当頁のハッシュ値が前記算出手段により算出した該当頁のハッシュ値と一致した場合は、該頁が白黒以外の色を含まない白黒画像であるか否かを前記管理手段により管理されている該当頁の白黒判別結果に基づき判別し、前記管理手段により管理されている該当頁のハッシュ値が前記算出手段により算出した該当頁のハッシュ値と一致しない場合は、該頁の印刷データを解析して該頁が白黒以外の色を含まない白黒画像であるか否かを判別する。
また、請求項5の発明は、コンピュータを、過去に印刷した印刷データの各頁が白黒以外の色を含まない白黒画像であるか否かの白黒判別結果を該印刷データの識別情報に対応して管理する管理手段、印刷データを受信する印刷データ受信手段、前記印刷データ受信手段で受信した印刷データの識別情報が前記管理手段で管理されている識別情報と一致するか否かを判断する判断手段、前記判断手段により前記識別情報が一致すると判断された場合は、該識別情報に対応して前記管理手段により管理されている前記白黒判別結果に基づき前記印刷データ受信手段で受信した印刷データの各頁が白黒以外の色を含まない白黒画像であるか否かを判別し、一致しないと判断された場合は、前記印刷データ受信手段で受信した印刷データの各頁毎に解析して各頁が白黒以外の色を含まない白黒画像であるか否かを判別する判別手段として機能させる。
本発明の請求項1によれば、以前に印刷が行われた文書に対する印刷要求をより効率的に処理できるようになるという効果を奏する。
また、請求項2によれば、以前に印刷が行われた文書に対する印刷要求をページ単位でより効率的に処理できるようになるという効果を奏する。
また、請求項3によれば、以前に印刷が行われた文書の白黒判別結果をデータサイズに基づいて管理することで、より高速に処理が可能になるという効果を奏する。
また、請求項4によれば、ハッシュ値によって以前に印刷された文書と印刷要求された文書とを比較することにより、より高い精度で変更箇所の有無を判断できるようになるという効果を奏する。
また、請求項5によれば、以前に印刷が行われた文書に対する印刷要求をより効率的に処理できるようになるという効果を奏する。
以下、本発明に係わる画像形成装置および画像形成プログラムの一実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態における画像形成装置および画像形成プログラムを適用して構成した画像形成装置の装置構成図の一例である。
図1において、画像形成装置は、インターフェース部101、蓄積制御部102、ジョブ情報検出部103、ページ検出部104、ページデータサイズ計算部105、ジョブ情報比較部106、サイズ比較部107、モノクロ判断部108、スプール109、一時記憶部110、描画制御部111、描画部112、印刷制御部113、印刷ログ制御部114、印刷ログ記憶部115、印刷部116を具備する構成であり、この画像形成装置の一例として、以下では印刷装置(プリンタ)を例に説明する。
インターフェース部101は、外部のクライアント端末と情報通信を行う接続部であり、そのクライアント端末には、当該印刷装置で印刷出力が可能な画像データを生成することが可能なプリンタドライバがインストールされている。
このクライアント端末では、所定のアプリケーションを用いてアプリケーション文書を作成し、ユーザがこのアプリケーション文書に対して印刷指示を行うことにより、プリンタドライバのPDL生成部(図示せず)がPDL形式の印刷ジョブデータ(以下、「PDL(Page Description Language)データ」という)を生成する。
PDLデータ生成部により生成されたPDLデータは、印刷装置の印刷部116により印刷処理可能な形式で記述されたデータであって、作成元となった文書の文書名や印刷指示を行ったユーザの名称、さらにはそのアプリケーション文書を一意に識別する「文書ID」やその文書の特徴を示す値等が設定されている。
なお、この文書の特徴を示す値の一例として、例えば文書の大きさを示すデータサイズがある。
このようなPDLデータを生成したクライアント端末では、このPDLデータを印刷装置に送信する。これにより、印刷装置のインターフェース部101がそのPDLデータを受信し、印刷装置での処理を開始する。
インターフェース部101でPDLデータを受信すると、このインターフェース部101はそのPDLデータを蓄積制御部102へと転送する。蓄積制御部102では、受信したPDLデータの解析処理を行うことにより、ジョブ情報検出部103、ページ検出部104、ページデータサイズ計算部105、ジョブ情報比較部106、サイズ比較部107での所定の処理を可能とする。
この蓄積制御部102では、解析後のPDLデータをジョブ情報検出部103へと送信して当該PDLデータに設定されたジョブ情報の検出要求を行う。
この検出要求を受けたジョブ情報検出部103では、PDLデータの文書に設定されたユーザ名やファイル名、文書ID、そのPDLデータの特徴を示す値などのジョブ情報を検出する。これらを検出すると、ジョブ情報検出部103では、これらのジョブ情報およびPDLデータをページ検出部104に送信して、ページの検出要求を行う。このジョブ情報検出部103は、さらにジョブ情報比較部106に対して検出したジョブ情報を送信する。
まず、ページ検出部104では、ジョブ情報検出部103よりページ検出要求を受信することにより、PDLデータの先頭ページおよび最終ページを検出する処理を行う。この検出処理によって各ページに分割された1または複数のページからなるPDLデータを、ページデータサイズ計算部105とサイズ比較部107に送信する。さらに、ページ全体に対する各ページのページ数をサイズ比較部107へ送信する。
次に、ジョブ情報比較部106では、ジョブ情報検出部103からジョブ情報を受信することにより、ジョブ情報検出部103で検出したジョブ情報と、印刷ログ記憶部115で記憶するPDLデータの印刷履歴の情報(以下、「印刷ログ」という)に含まれるジョブ情報とを比較して、ジョブ情報検出部103で検出したジョブ情報が印刷ログとして記憶されているかを判断する。
これに際して、ジョブ情報比較部106は、印刷ログ制御部114を介して印刷ログ記憶部115で記憶する印刷ログを取得する。印刷ログ記憶部115では、図4に示すようなジョブ情報からなる印刷ログを記憶しており、印刷要求されたPDLデータと同一のPDLデータが過去に印刷出力されているか否かの判断に用いる。
そして、ジョブ情報比較部106は、ジョブ情報検出部103で検出したジョブ情報が印刷ログとして記憶されているかの結果をモノクロ判断部108へと送信する。
なお、その結果が同一のジョブ情報を持つ印刷ログが印刷ログ記憶部115に記憶しており、印刷要求されたPDLデータを過去、印刷したことがあると判断するという結果である場合には、その結果に加えて、その印刷出力時の印刷ログを特定するログ識別情報をサイズ比較部107へと送信する。
それに対して、ジョブ情報比較部106による比較結果が、印刷要求されたPDLデータのジョブ情報と同一のジョブ情報を持つ印刷ログが存在しないという結果である場合には、印刷要求された現時点において、当該PDLデータと同一のデータを印刷出力したことがないものと判断して、そのことを示す比較結果のみをサイズ比較部107に送信する。
続いて、ページ検出部104から送信されたページ単位のPDLデータをページデータサイズ計算部105が受信し、各ページのPDLデータに対してデータサイズを計算する。ページ毎のデータサイズが計算されると、そのデータサイズをサイズ比較部107に送信し、さらに当該ページ毎のPDLデータをスプール109へと記憶する。
このスプール109は、印刷処理対象となるPDLデータを記憶しておく記憶領域であって、スプール109に記憶されたPDLデータがページ単位で順次、印刷処理される。
そして、サイズ比較部107は、ジョブ情報比較部106から比較結果とログ識別情報もしくは比較結果のみを受信する。
まず、サイズ比較部107がジョブ情報比較部106より比較結果とログ識別情報を受信した場合、当該ログ識別情報より識別される印刷ログを印刷ログ制御部114を介して印刷ログ記憶部115から取得する。取得した印刷ログに含まれるページ毎のデータサイズと、ページデータサイズ計算部105から受信したページごとのデータサイズとを比較して、同一のデータサイズであるかをページ検出部104から受信したページ数に基づいてページごとに判断する。そして、この判断結果と印刷ログとをモノクロ判断部108へ送信する。
このとき、モノクロ判断部108では、ジョブ情報比較部106から受信した結果が、印刷ログとして記憶されていると判断する結果であり、かつ、サイズ比較部107から受信した判断結果が、印刷ログのジョブ情報として記憶するデータサイズと印刷要求されたPDLデータから計算したデータサイズとが同一のデータサイズであると判断する結果である場合、印刷ログのジョブ情報として示されるモノクロ判断結果に基づいてPDLデータのモノクロ判断を行う。
また、ジョブ情報比較部106から受信した結果が、印刷ログとして記憶されていないと判断する結果である場合には、サイズ比較部107から受信した判断結果を問わず、スプール109に記憶されたPDLデータに対してページ単位でモノクロ判断を行う。なお、ジョブ情報比較部106から受信した結果が、印刷ログとして記憶されていると判断する結果である場合も、ハッシュ値比較部502から受信した判断結果が、印刷ログのジョブ情報として記憶するデータサイズと印刷要求されたPDLデータから計算したデータサイズとが同一のデータサイズでないと判断する結果である場合にも同様に、スプール109に記憶されたPDLデータに対してページ単位でモノクロ判断を行う。
次に、サイズ比較部107がジョブ情報比較部106より比較結果のみを受信した場合、サイズ比較部107では、印刷ログ制御部114を介して取得した印刷ログをモノクロ判断部108へと転送する処理(ブリッジ)を行う。ちなみに、この場合、ジョブ情報比較部106から受信した比較結果が、過去に印刷出力を行ったPDLと同一ではないことを示していることから、印刷ログのジョブ情報ではなく、印刷要求されたPDLデータからモノクロ判断を行う必要がある。
よって、このときのモノクロ判断部108は、スプール109に記憶されたPDLデータに対してページ単位でモノクロ判断を行う。
そして、このモノクロ判断部108によって行われるモノクロ判断処理は、PDLデータのページごとに配色情報を判断する処理であって、ページ全体が白黒の2色での印刷出力が指示されていることにより当該ページはモノクロ印刷を行うページであると判断する。それに対して、白黒の2色での印刷出力が指示されていると判断できない場合はカラー印刷を行うページであると判断する処理である。
このようにして判断した判断結果を一時記憶部110へと記憶する。一時記憶部110は、印刷出力における作業領域であり、スプール109に記憶するPDLデータに関する諸データを一時的に記憶する。
そして、描画制御部111は、スプール109に記憶するページ毎のPDLデータを順次読み出し、さらに一時記憶部110に記憶されている当該PDLデータに対するモノクロであるか否かの判断結果を読み出す。これにより、読み出したPDLデータとともにモノクロ判断結果に基づいて、ページごとにモノクロ印刷であるかカラー印刷であるかを指定した描画制御情報を作成して描画部112へ送信する。
描画部112では、受信したページごとのPDLデータを、描画制御情報に基づいてビットマップ展開して印刷制御部113へと転送する。この描画部112は、PDLデータから中間言語形式のデータを生成する生成部を有し、この中間言語形式のデータをスプール109に記憶しておくような構成であってもよい。
この場合、スプール109では、PDL形式の印刷データから生成した中間言語形式のデータを記憶し、モノクロ判断部108は中間言語形式のデータを用いてモノクロであるかを判断する。
そして、描画部112からビットマップ展開された印刷データを受信した印刷制御部113では描画制御情報に基づいてビットマップ展開された各ページを印刷部116に送信することで、印刷部116が印刷出力を行う。
印刷部116で印刷処理が完了すると、印刷制御部113は、印刷ログ制御部114に対して印刷部116で印刷出力を行ったPDLデータに関するさまざまな情報を印刷ログ記憶部115に印刷ログとして記憶する。
例えば、ユーザ名、ファイル名、文書ID、印刷日時、ページごとのモノクロ判断結果、ページごとのPDLデータサイズ等を記憶する。
この印刷ログ記憶部115が記憶する印刷ログの一例を図4に示しており、以下で説明する。
図4に示す印刷ログは、[文書ID]項目401、[ユーザ名]項目402、[ファイル名]項目403、[ページごとのデータサイズ]項目404、[モノクロ結果]項目405、[印刷日時]項目406から構成される。
[文書ID]項目401は、文書を一意に識別する情報であり、[ユーザ名]項目402は、印刷処理対象の文書を作成した若しくは所有するユーザの名称であり、[ファイル名]項目403は、文書の名称である。
また、[ページごとのデータサイズ]項目404は、各ページのデータサイズを示す項目であり、[モノクロ結果]項目405は、図1に示すモノクロ判断部108でモノクロ判断処理を行った処理結果を示す項目であり、モノクロであると判断されたページには「モノクロ」と示され、モノクロであると判断されないページには「カラー」と示されている。
さらに、[印刷日時]項目406は、図1に示す印刷部116によって印刷出力が行われた日時を表す情報である。
図1に示すモノクロ判断部108では、ジョブ情報比較部106におけるジョブ情報の比較結果で印刷処理対象のPDLデータのジョブ情報が印刷ログとして記録されていると判断され、サイズ比較部107によって同一のデータサイズであると判断された場合に、図4に示す印刷ログを参照してページ毎にそのページがモノクロ印刷であるかカラー印刷であるかを判断する。
以下では、本発明の実施の形態における画像形成装置で行われる処理の詳細を図2と図3に示すフローチャートを用いて説明する。
図2および図3は、PDLデータの各ページにおけるデータサイズを用いて、過去に印刷出力されたPDLデータと同じPDLデータの印刷出力であるかを比較して処理を行うフローチャートである。
図2および図3に示すフローチャートは、図1に示す構成に基づいて行われる処理の流れを示している。
図2において、画像形成装置である印刷装置が、当該印刷装置に対応したプリンタドライバがインストールされたクライアント端末から処理対象の文書を印刷形式で表したPDLデータの印刷要求を受信すると処理が開始される。
まず、受信したPDLデータを解析することにより当該PDLデータからユーザ名やファイル名等のジョブ情報を検出する(201)。このとき、検出するジョブ情報としてユーザ名やファイル名のほか、印刷対象の文書を識別する文書IDや文書の特徴を示す値などを検出する。
次に、過去の印刷履歴として記憶している印刷ログを取り出し(202)、その印刷ログのジョブ情報としてユーザ名およびファイル名を取得する(203)。PDLデータから検出したユーザ名およびファイル名と、印刷ログのジョブ情報から取得したこれらの情報とを比較し同一であるかを判断する(204)。
同一でない場合(204でNO)には、受信したPDLデータを印刷出力時の作業記憶領域であるスプールに蓄積し(205)、蓄積したPDLデータを構成する各ページのデータサイズを算出する(206)。
ページごとのデータサイズを算出後、スプールに記憶したPDLデータを読み出し(207)、PDLデータの各ページがモノクロで構成されたページであるかを判断する(208)。算出した各ページのデータサイズおよび当該ページに対するモノクロであるかの判断結果を一時記憶領域に一時記憶する(209)。
その後、スプールに記憶するPDLデータを取り出し(210)、さらに一時記憶領域に記憶するページごとのモノクロであるかの判断結果を取り出す(211)。取り出したPDLデータをモノクロであるかの判断結果に基づいて印刷処理を行う(212)。
この印刷処理は、取り出したPDLデータのページごとに判断したモノクロであるか否かの判断結果に基づいて行う印刷処理であって、モノクロであると判断された場合には、白黒の二色印刷を行う。また、モノクロであると判断されていない場合には、カラー印刷を行う。
このような印刷処理が完了すると、PDLデータから検出した「ユーザ名・ファイル名・印刷日時・ページごとのモノクロ判断結果・ページごとのPDLデータサイズ」を印刷ログのジョブ情報として保存する(213)。
これに対して、受信したPDLデータから検出したユーザ名およびファイル名と印刷ログから取り出したこれらの情報とが同一であると判断される場合(204でYES)には、図3に示すフローチャートの位置「A」から処理が行われる。
図3に示すフローチャートは、クライアント端末から受信したPDLデータから1ページ分のPDLデータを読み込み(214)、読み込んだ1ページ分のPDLデータをスプールに蓄積する(215)。通常、先頭ページから順次1ページづつ読み込んでいくが、これに限定されず、いずれかのページを読み込むような構成であってもよい。
下記では、先頭ページから最後ページの順で、読み込んでいき、各ページに対して処理を行う処理の流れを示す。
まず、読み込んだ1ページ分のデータが先頭ページである場合において、このとき、スプールに蓄積した先頭ページ1ページ分のPDLデータのデータサイズを算出する(216)。続いて、印刷ログとして記憶する当該PDLデータの先頭ページのデータサイズを取り出し(217)、算出した先頭ページのデータサイズと印刷ログから取り出した先頭ページのデータサイズとが同一であるかを判断する(218)。
これらのデータサイズが同一である場合(218でYES)には、印刷ログのジョブ情報として記憶する当該先頭ページがモノクロであるかの判断結果を取り出す(219)。それに対して、これらのデータサイズが同一でない場合(218でNO)には、スプールに記憶しているPDLデータの先頭ページを読み出し(220)、その先頭ページがモノクロであるかを判断する(221)。そして、PDLデータの先頭ページに対してモノクロであるかを判断した判断結果を一時記憶領域に一時記憶する(222)。
そして、このようにして得た判断結果がPDLデータの最後のページであるか判断して(223)、最後のページである場合(223でYES)には、図2に示す位置「C」から処理を行う。すなわち、スプールに記憶しているPDLデータを取り出し(210)、上記の処理で一時記憶領域に記憶したモノクロであるかの判断結果を用いて(211)取り出したPDLデータをその判断結果に基づく印刷処理を行う(212)。
それに対して、上記に示すような先頭ページに対して処理が行われている場合には、最後のページでないと判断される(223でNO)。この場合、続いて、印刷ログのジョブ情報の最後ページとの比較であったかを判断する(224)。
すなわち、印刷要求されたPDLデータから検出したユーザ名およびファイル名と印刷ログから取り出したこれらの情報とが同一であると判断された場合であっても、印刷要求されたPDLデータのページ数が追加されている場合等がある。この場合の新たに追加されたページに対しては印刷ログのジョブ情報にモノクロの判断結果を記憶していないことから、この追加されたページがモノクロであるかを判断する必要がある。
よって、印刷ログとして記憶するジョブ情報の最後のページとの比較である場合(224でYES)には、図2に示すフローチャートの位置「B」から処理が行われる。
ちなみに、印刷ログが最後のページであるかの判断処理(224)は、処理対象のPDLデータが最後のページではない場合に行われる処理であって、印刷ログデータが最終ページである場合(224でYES)は、処理対象のPDLデータよりも印刷ログデータの方がページ数が少ない状態を示している。すなわち、図2に示す(B)の位置から行われる処理では、印刷ログデータと比較対象のないPDLデータのページに対してデータサイズを算出し、モノクロであるかの判断を行い、その判断結果に基づいて印刷処理を行うというものである。
それに対して、最後のページでない場合(224でNO)には、PDLデータの次のページと印刷ログの次ページに対して上記の処理(214から222)を再度実行する。先頭ページに対して上記の処理が行われている場合、2ページ目以降のページに対して処理を行う。
図5は、本発明の実施の形態における画像形成装置および画像形成プログラムを適用して構成した画像形成装置の装置構成図の一例である。
図5において、画像形成装置は、インターフェース部101、蓄積制御部102、ジョブ情報検出部103、ページ検出部104、ジョブ情報比較部106、モノクロ判断部108、スプール109、一時記憶部110、描画制御部111、描画部112、印刷制御部113、印刷ログ制御部114、印刷ログ記憶部115、印刷部116、ハッシュ値計算部501、ハッシュ値比較部502を具備する構成である。
この図5に示す構成は、図1に示す構成と類似し、図1を用いた説明と同様、画像形成装置の一例として印刷装置(プリンタ)を例にして説明する。
インターフェース部101は、外部のクライアント端末と情報通信を行う接続部であり、そのクライアント端末には、当該印刷装置で印刷出力が可能な画像データを生成することが可能なプリンタドライバがインストールされている。
このクライアント端末では、所定のアプリケーションを用いてアプリケーション文書を作成し、ユーザがこのアプリケーション文書に対して印刷指示を行うことにより、プリンタドライバのPDL生成部(図示せず)がPDL形式の印刷ジョブデータ(以下、「PDL(Page Description Language)データ」という)を生成する。
PDLデータ生成部により生成されたPDLデータは、印刷装置の印刷部116により印刷処理可能な形式で記述されたデータであって、作成元となった文書の文書名や印刷指示を行ったユーザの名称、さらにはそのアプリケーション文書を一意に識別する「文書ID」やその文書の特徴を示す値等が設定されている。
なお、この文書の特徴を示す値の一例として、例えば文書全体にハッシュ関数を適用し、算出されたハッシュ値がある。
このようなPDLデータを生成したクライアント端末では、このPDLデータを印刷装置に送信する。これにより、印刷装置のインターフェース部101がそのPDLデータを受信し、印刷装置での処理を開始する。
インターフェース部101でPDLデータを受信すると、このインターフェース部101はそのPDLデータを蓄積制御部102へと転送する。蓄積制御部102では、受信したPDLデータの解析処理を行うことにより、ジョブ情報検出部103、ページ検出部104、ジョブ情報比較部106、ハッシュ値計算部501、ハッシュ値比較部502での所定の処理を可能とする。
この蓄積制御部102では、解析後のPDLデータをジョブ情報検出部103へと送信して当該PDLデータに設定されたジョブ情報の検出要求を行う。
この検出要求を受けたジョブ情報検出部103では、PDLデータの文書に設定されたユーザ名やファイル名、文書ID、そのPDLデータの特徴を示す値などのジョブ情報を検出する。これらを検出すると、ジョブ情報検出部103では、これらのジョブ情報およびPDLデータをページ検出部104に送信して、ページの検出要求を行う。このジョブ情報検出部103は、さらにジョブ情報比較部106に対して検出したジョブ情報を送信する。
まず、ページ検出部104では、ジョブ情報検出部103よりページ検出要求を受信することにより、PDLデータの先頭ページおよび最終ページを検出する処理を行う。この検出処理によって各ページに分割された1または複数のページからなるPDLデータを、ハッシュ値計算部501とハッシュ値比較部502に送信する。さらに、ページ全体に対する各ページのページ数をハッシュ値比較部502へ送信する。
次に、ジョブ情報比較部106では、ジョブ情報検出部103からジョブ情報を受信することにより、ジョブ情報検出部103で検出したジョブ情報と、印刷ログ記憶部115で記憶するPDLデータの印刷履歴の情報(以下、「印刷ログ」という)に含まれるジョブ情報とを比較して、ジョブ情報検出部103で検出したジョブ情報が印刷ログとして記憶されているかを判断する。
これに際して、ジョブ情報比較部106は、印刷ログ制御部114を介して印刷ログ記憶部115で記憶する印刷ログを取得する。印刷ログ記憶部115では、図6に示すようなジョブ情報からなる印刷ログを記憶しており、印刷要求されたPDLデータと同一のPDLデータが過去に印刷出力されているか否かの判断に用いる。
そして、ジョブ情報比較部106は、ジョブ情報検出部103で検出したジョブ情報が印刷ログとして記憶されているかの結果をモノクロ判断部108へと送信する。
なお、その結果が同一のジョブ情報を持つ印刷ログが印刷ログ記憶部115に記憶しており、印刷要求されたPDLデータを過去、印刷したことがあると判断するという結果である場合には、その結果に加えて、その印刷出力時の印刷ログを特定するログ識別情報をハッシュ値比較部502へと送信する。
それに対して、ジョブ情報比較部106による比較結果が、印刷要求されたPDLデータのジョブ情報と同一のジョブ情報を持つ印刷ログが存在しないという結果である場合には、印刷要求された現時点において、当該PDLデータと同一のデータを印刷出力したことがないものと判断して、そのことを示す比較結果のみをハッシュ値比較部502に送信する。
続いて、ハッシュ値計算部501は、ページ検出部104からページ単位のPDLデータを受信し、各ページのPDLデータにハッシュ関数を適用して各ページに対するハッシュ値を計算する。例えば、5ページからなる文書のPDLデータである場合、各ページに対する5つのハッシュ値が計算される。
各ページのハッシュ値が計算されると、そのハッシュ値をハッシュ値比較部502に送信し、さらに当該ページ毎のPDLデータをスプール109へと記憶する。
このスプール109は、印刷処理対象となるPDLデータを記憶しておく記憶領域であって、スプール109に記憶されたPDLデータがページ単位で順次、印刷処理される。
そして、ハッシュ値比較部502では、ジョブ情報比較部106から比較結果とログ識別情報もしくは比較結果のみを受信する。
まず、ハッシュ値比較部502がジョブ情報比較部106より比較結果とログ識別情報を受信した場合、当該ログ識別情報より識別される印刷ログを印刷ログ制御部114を介して印刷ログ記憶部115から取得する。取得した印刷ログに含まれるページ毎のハッシュ値と、ハッシュ値計算部501から受信したページごとのハッシュ値とを比較して、同一のハッシュ値であるかをページ検出部104から受信したページ数に基づいてページごとに判断する。そして、この判断結果と印刷ログとをモノクロ判断部108へ送信する。
このとき、モノクロ判断部108では、ジョブ情報比較部106から受信した結果が、印刷ログとして記憶されていると判断する結果であり、かつ、ハッシュ値比較部502から受信した判断結果が、印刷ログのジョブ情報として記憶するハッシュ値と印刷要求されたPDLデータから計算したハッシュ値とが同一のハッシュ値であると判断する結果である場合、印刷ログのジョブ情報として示されるモノクロ判断結果に基づいてPDLデータのモノクロ判断を行う。
また、ジョブ情報比較部106から受信した結果が、印刷ログとして記憶されていないと判断する結果である場合には、ハッシュ値比較部502から受信した判断結果を問わず、スプール109に記憶されたPDLデータに対してページ単位でモノクロ判断を行う。なお、ジョブ情報比較部106から受信した結果が、印刷ログとして記憶されていると判断する結果である場合も、ハッシュ値比較部502から受信した判断結果が、印刷ログのジョブ情報として記憶するハッシュ値と印刷要求されたPDLデータから計算したハッシュ値とが同一のハッシュ値でないと判断する結果である場合にも同様に、スプール109に記憶されたPDLデータに対してページ単位でモノクロ判断を行う。
次に、ハッシュ値比較部502がジョブ情報比較部106より比較結果のみを受信した場合、ハッシュ値比較部502では、印刷ログ制御部114を介して取得した印刷ログをモノクロ判断部108へと転送する処理(ブリッジ)を行う。ちなみに、この場合、ジョブ情報比較部106から受信した比較結果が、過去に印刷出力を行ったPDLと同一ではないことを示していることから、印刷ログのジョブ情報ではなく、印刷要求されたPDLデータからモノクロ判断を行う必要がある。
よって、このときのモノクロ判断部108は、スプール109に記憶されたPDLデータに対してページ単位でモノクロ判断を行う。
そして、このモノクロ判断部108によって行われるモノクロ判断処理は、PDLデータのページごとに配色情報を判断する処理であって、ページ全体が白黒の2色での印刷出力が指示されていることにより当該ページはモノクロ印刷を行うページであると判断する。それに対して、白黒の2色での印刷出力が指示されていると判断できない場合はカラー印刷を行うページであると判断する処理である。
このようにして判断した判断結果を一時記憶部110へと記憶する。一時記憶部110は、印刷出力における作業領域であり、スプール109に記憶するPDLデータに関する諸データを一時的に記憶する。
そして、描画制御部111は、スプール109に記憶するページ毎のPDLデータを順次読み出し、さらに一時記憶部110に記憶されている当該PDLデータに対するモノクロであるか否かの判断結果を読み出す。これにより、読み出したPDLデータとともにモノクロ判断結果に基づいて、ページごとにモノクロ印刷であるかカラー印刷であるかを指定した描画制御情報を作成して描画部112へ送信する。
描画部112では、受信したページごとのPDLデータを、描画制御情報に基づいてビットマップ展開して印刷制御部113へと転送する。この描画部112は、PDLデータから中間言語形式のデータを生成する生成部を有し、この中間言語形式のデータをスプール109に記憶しておくような構成であってもよい。
この場合、スプール109では、PDL形式の印刷データから生成した中間言語形式のデータを記憶し、モノクロ判断部108は中間言語形式のデータを用いてモノクロであるかを判断する。
そして、描画部112からビットマップ展開された印刷データを受信した印刷制御部113では描画制御情報に基づいてビットマップ展開された各ページを印刷部116に送信することで、印刷部116が印刷出力を行う。
印刷部116で印刷処理が完了すると、印刷制御部113は、印刷ログ制御部114に対して印刷部116で印刷出力を行ったPDLデータに関するさまざまな情報を印刷ログ記憶部115に印刷ログとして記憶する。
この印刷ログ記憶部115が記憶する印刷ログの一例を図6に示しており、以下で説明する。
図6に示す印刷ログは、[文書ID]項目601、[ユーザ名]項目602、[ファイル名]項目603、[文書全体のハッシュ値]項目604、[ページごとのハッシュ値]項目605、[モノクロ結果]項目606、[印刷日時]項目607から構成される。
[文書ID]項目601は、文書を一意に識別する情報であり、[ユーザ名]項目602は、印刷処理対象の文書を作成した若しくは所有するユーザの名称であり、[ファイル名]項目603は、文書の名称である。
また、[文書全体のハッシュ値]項目604は、PDLデータ全体にハッシュ関数を適用して算出したハッシュ値であり、[ページごとのハッシュ値]項目605は、PDLデータを構成する各ページにハッシュ値を適用して算出したハッシュ値である。
[モノクロ結果]項目606は、図4に示すモノクロ判断部108でモノクロ判断処理を行った処理結果を示す項目であり、モノクロであると判断されたページには「モノクロ」と示され、モノクロであると判断されないページには「カラー」と示されている。[印刷日時]項目607は、図4に示す印刷部116によって印刷出力が行われた日時を表す情報である。
図4および図5は、本発明の実施の形態における画像形成装置で行われる詳細な処理の流れを示すフローチャートである。
図4および図5は、PDLデータの各ページにおけるハッシュ値を用いて、過去に印刷出力されたPDLデータと同じPDLデータの印刷出力であるかを比較して処理を行うフローチャートである。
図4および図5に示すフローチャートは、図1に示す構成に基づく詳細な処理の流れを示すものであり、さらに図4および図5に示すフローチャートは、図2および図3に示すフローチャートと類似する。
図4において、プリンタドライバがインストールされたクライアント端末からPDLデータの印刷要求を受信すると処理が開始され、受信したPDLデータを解析することにより当該PDLデータからユーザ名やファイル名、印刷対象の文書を識別する文書IDや文書の特徴を示す値等のジョブ情報を検出する(401)。
次に、過去の印刷履歴として記憶している印刷ログを取り出し(402)、その印刷ログのジョブ情報としてユーザ名およびファイル名を取得する(403)。PDLデータから検出したユーザ名およびファイル名と、印刷ログのジョブ情報から取得したこれらの情報とを比較し同一であるかを判断する(404)。
同一でない場合(404でNO)には、受信したPDLデータを印刷出力時の作業記憶領域であるスプールに蓄積し(405)、蓄積したPDLデータを構成する各ページにハッシュ関数を適用してページ単位のハッシュ値を算出する(406)。
ページ単位でのハッシュ値を算出後、スプールに記憶したPDLデータを読み出し(407)、PDLデータの各ページがモノクロで構成されたページであるかを判断する(408)。算出した各ページのハッシュ値および当該ページに対するモノクロであるかの判断結果を一時記憶領域に一時記憶する(409)。
その後、スプールに記憶するPDLデータを取り出し(410)、さらに一時記憶領域に記憶するページごとのモノクロであるかの判断結果を取り出す(411)。取り出したPDLデータをモノクロであるかの判断結果に基づいて印刷処理を行う(412)。
この印刷処理は、取り出したPDLデータのページごとに判断したモノクロであるか否かの判断結果に基づいて行う印刷処理であって、モノクロであると判断された場合には、白黒の二色印刷を行う。また、モノクロであると判断されていない場合には、カラー印刷を行う。
このような印刷処理が完了すると、PDLデータから検出した「ユーザ名・ファイル名・印刷日時・ページごとのモノクロ判断結果・ページごとハッシュ値」を印刷ログのジョブ情報として保存する(413)。
これに対して、受信したPDLデータから検出したユーザ名およびファイル名と印刷ログから取り出したこれらの情報とが同一であると判断される場合(404でYES)には、図5に示すフローチャートの位置「A」から処理が行われる。
図5に示すフローチャートは、クライアント端末から受信したPDLデータから1ページ分のPDLデータを読み込み(414)、読み込んだ1ページ分のPDLデータをスプールに蓄積する(415)。
読み込んだ1ページ分のデータが先頭ページである場合では、スプールに蓄積した先頭ページ1ページ分のPDLデータにハッシュ関数を適用することによりハッシュ値を算出する(416)。続いて、印刷ログとして記憶する当該PDLデータの先頭ページのハッシュ値を取り出し(417)、算出したハッシュ値と印刷ログから取り出した先頭ページのハッシュ値とが同一であるかを判断する(418)。
これらのハッシュ値が同一である場合(418でYES)には、印刷ログのジョブ情報として記憶する当該先頭ページがモノクロであるかの判断結果を取り出す(419)。それに対して、これらのハッシュ値が同一でない場合(218でNO)には、スプールに記憶しているPDLデータの先頭ページを読み出し(220)、その先頭ページがモノクロであるかを判断する(221)。そして、PDLデータの先頭ページに対してモノクロであるかを判断した判断結果を一時記憶領域に一時記憶する(222)。
そして、このようにして得た判断結果がPDLデータの最後のページであるか判断して(223)、最後のページである場合(223でYES)には、図4に示す位置「C」から処理を行う。すなわち、スプールに記憶しているPDLデータを取り出し(210)、上記の処理で一時記憶領域に記憶したモノクロであるかの判断結果を用いて(211)取り出したPDLデータをその判断結果に基づく印刷処理を行う(212)。
それに対して、上記に示すような先頭ページに対して処理が行われている場合には、最後のページでないと判断される(223でNO)。この場合、続いて、印刷ログのジョブ情報の最後ページとの比較であったかを判断する(224)。
印刷ログとして記憶するジョブ情報の最後のページとの比較である場合(224でYES)には、図4に示すフローチャートの位置「B」から処理が行われる。それに対して、最後のページでない場合(224でNO)には、PDLデータの次のページと印刷ログの次ページに対して上記の処理(214から222)を再度実行する。先頭ページに対して上記の処理が行われている場合、2ページ目以降のページに対して処理を行う。
なお、本発明は、通信機能を備えた画像形成システムで上述の動作を実行させ、あるいは上述の手段を構成させるためのプログラムを格納した記録媒体(CD−ROM、DVD−ROM等)から該プログラムをコンピュータにインストールし、これを実行させることにより、上述の処理を実行する画像形成システムを構成することも可能である。画像形成システムを構成するコンピュータは、システムバスを介してCPU(Central Processor Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクが接続されている。CPUは、ROMまたはハードディスクに記憶されているプログラムに従い、RAMを作業領域にして処理を行う。
また、プログラムを供給するための媒体は、通信媒体(通信回線、通信システムのように一時的または流動的にプログラムを保持する媒体)でもよい。例えば、通信ネットワークの電子掲示板(BBS:Bulletin Board Service)に該プログラムを掲示し、これを通信回線を介して配信するようにしてもよい。
本発明は、上記し、且つ図面に示す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
本発明の実施の形態における画像形成装置および画像形成プログラムを適用して構成した画像形成装置の装置構成図の一例 本発明の実施の形態における画像形成装置で行われる詳細な処理の流れを示すフローチャート。 本発明の実施の形態における画像形成装置で行われる詳細な処理の流れを示すフローチャート。 印刷ログのジョブ情報の一例を示す図。 本発明の実施の形態における画像形成装置および画像形成プログラムを適用して構成した画像形成装置の装置構成図の一例 本発明の実施の形態における画像形成装置で行われる詳細な処理の流れを示すフローチャート。 本発明の実施の形態における画像形成装置で行われる詳細な処理の流れを示すフローチャート。 印刷ログのジョブ情報の一例を示す図。
符号の説明
101 インターフェース部
102 蓄積制御部
103 ジョブ情報検出部
104 ページ検出部
105 ページデータサイズ計算部
106 ジョブ情報比較部
107 サイズ比較部
108 モノクロ判断部
109 スプール
110 一時記憶部
111 描画制御部
112 描画部
113 印刷制御部
114 印刷ログ制御部
115 印刷ログ記憶部
116 印刷部
501 ハッシュ値計算部
502 ハッシュ値比較部

Claims (5)

  1. 過去に印刷した印刷データの各頁が白黒以外の色を含まない白黒画像であるか否かの白黒判別結果を該印刷データの識別情報に対応して管理する管理手段と、
    印刷データを受信する印刷データ受信手段と、
    前記印刷データ受信手段で受信した印刷データの識別情報が前記管理手段で管理されている識別情報と一致するか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により前記識別情報が一致すると判断された場合は、該識別情報に対応して前記管理手段により管理されている前記白黒判別結果に基づき前記印刷データ受信手段で受信した印刷データの各頁が白黒以外の色を含まない白黒画像であるか否かを判別し、一致しないと判断された場合は、前記印刷データ受信手段で受信した印刷データの各頁毎に解析して各頁が白黒以外の色を含まない白黒画像であるか否かを判別する判別手段と
    を具備する画像形成装置。
  2. 前記管理手段は、
    各頁毎の白黒判別結果を各頁の頁識別情報に対応して管理し、
    前記判断手段は、
    前記判断手段により前記印刷データ識別情報が一致すると判断され、かつ前記頁識別情報が前記印刷データ受信手段で受信した印刷データの頁識別情報と一致した場合は、該頁が白黒以外の色を含まない白黒画像であるか否かを前記管理手段により管理されている該頁の白黒判別結果に基づき判別し、前記頁識別情報が前記印刷データ受信手段で受信した印刷データの各頁の頁識別情報と一致しない場合は、該頁の印刷データを解析して頁が白黒以外の色を含まない白黒画像であるか否かを判別する請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記管理手段は、
    各頁毎の白黒判別結果を各頁のデータサイズに対応して管理し、
    前記判断手段は、
    前記印刷データ受信手段で受信した印刷データの各頁のデータサイズを算出する算出手段
    を具備し、
    前記判断手段により前記印刷データ識別情報が一致すると判断され、かつ前記管理手段により管理されている該当頁のデータサイズが前記算出手段により算出した該当頁のデータサイズと一致した場合は、該頁が白黒以外の色を含まない白黒画像であるか否かを前記管理手段により管理されている該当頁の白黒判別結果に基づき判別し、前記管理手段により管理されている該当頁のデータサイズが前記算出手段により算出した該当頁のデータサイズと一致しない場合は、該頁の印刷データを解析して該頁が白黒以外の色を含まない白黒画像であるか否かを判別する請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記管理手段は、
    各頁毎の白黒判別結果を各頁のデータを所定のハッシュ関数で算出したハッシュ値に対応して管理し、
    前記判断手段は、
    前記印刷データ受信手段で受信した印刷データの各頁のデータから前記ハッシュ関数を用いてハッシュ値を算出する算出手段
    を具備し、
    前記判断手段により前記印刷データ識別情報が一致すると判断され、かつ前記管理手段により管理されている該当頁のハッシュ値が前記算出手段により算出した該当頁のハッシュ値と一致した場合は、該頁が白黒以外の色を含まない白黒画像であるか否かを前記管理手段により管理されている該当頁の白黒判別結果に基づき判別し、前記管理手段により管理されている該当頁のハッシュ値が前記算出手段により算出した該当頁のハッシュ値と一致しない場合は、該頁の印刷データを解析して該頁が白黒以外の色を含まない白黒画像であるか否かを判別する請求項1記載の画像形成装置。
  5. コンピュータを、
    過去に印刷した印刷データの各頁が白黒以外の色を含まない白黒画像であるか否かの白黒判別結果を該印刷データの識別情報に対応して管理する管理手段、
    印刷データを受信する印刷データ受信手段、
    前記印刷データ受信手段で受信した印刷データの識別情報が前記管理手段で管理されている識別情報と一致するか否かを判断する判断手段、
    前記判断手段により前記識別情報が一致すると判断された場合は、該識別情報に対応して前記管理手段により管理されている前記白黒判別結果に基づき前記印刷データ受信手段で受信した印刷データの各頁が白黒以外の色を含まない白黒画像であるか否かを判別し、一致しないと判断された場合は、前記印刷データ受信手段で受信した印刷データの各頁毎に解析して各頁が白黒以外の色を含まない白黒画像であるか否かを判別する判別手段
    として機能させる画像形成プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011152790A (ja) * 2010-01-26 2011-08-11 Ricoh Co Ltd 使用性データに基づいて印刷装置電力消費を調節する方法及び装置

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