JP2009218896A - 機器間通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】通信を行う機器の設定を容易に行うことができる機器間通信システムを提供する。
【解決手段】建物10の玄関ドア11、裏口ドア12及び窓サッシ13には施解錠装置21〜23が設けられている。車両41のドアには施解錠装置43が設けられている。施解錠管理モニタ31は、これらのドアや窓サッシうち監視対象のドアや窓サッシの施解錠装置との通信により監視対象の施解錠を監視する。施解錠管理モニタ31及び施解錠装置21〜23,43は電子キー18との狭域無線通信が可能である。施解錠管理モニタ31において、監視対象に追加又は除外したいドアや窓サッシ(操作対象)の施解錠装置と電子キー18との狭域無線通信を行い、続いて施解錠管理モニタ31と電子キー18との狭域無線通信を行うことで、操作対象が監視対象でない場合は当該操作対象が監視対象へ追加され、操作対象が監視対象である場合は当該操作対象が監視対象から除外される。
【選択図】図1

Description

本発明は、機器間通信システムに関する。
従来から、建物のドアや窓サッシ用の施解錠装置による施解錠を監視することにより建物の防犯性を高める防犯システムや、建物内に設置された電化製品への待機電力の供給を監視し適宜遮断することにより待機電力を削減する待機電力管理システムなど、複数の管理対象機器とそれらの機器を管理する管理機器との機器間で互いに通信を行う機器間通信システムが知られている。
このような機器間通信システムでは、全管理対象機器から一部の機器を選択し、選択した管理対象機器を監視対象へ追加することや、逆に選択した管理対象機器を監視対象から除外することが考えられる。例えば、上述した防犯システムでは、建物の一部のドアや窓サッシを選択して、選択したドアや窓サッシ用の施解錠装置を監視対象に追加又は除外することが考えられる。また、上述した待機電力管理システムでは、建物内の一部の電化製品を選択して、選択した電化製品を待機電力の監視対象に追加又は除外することが考えられる。
一方、上述の如く全管理対象機器から一部の機器を選択する方法としては、全管理対象機器の一覧をリスト表示し、そのリスト表示に基づいて一部の機器を選択させる方法が知られている。例えば、特許文献1,2に記載の発明では、管理機器に接続された全管理対象機器からメーカ名や機種名を取得し、それらの一覧をリスト表示し、そのリスト表示に基づいて管理対象機器を選択させている。
特開2000−324472号公報 特開2001−8146号公報
しかしながら、特許文献1,2に記載の発明では、全管理対象機器のリスト表示から一部の管理対象機器に対応するリスト項目を見つけ出し、さらに見つけ出したリスト項目を選択する一連の作業が煩雑である。特に、管理対象機器がメーカ名や機種名では判別できない場合には、管理対象機器の名称と順列の有る数字や記号、文字とからなる名称がリスト名として付されることが考えられる。例えば、上述した防犯システムでは、窓サッシ用の施解錠装置には「窓サッシ1,窓サッシ2,…」や「窓サッシA,窓サッシB,…」などの名称がリスト名として付されることが考えられる。この場合、実際の管理対象機器とリスト名との対応関係が分かりにくく、上記管理対象機器の選択作業が一層煩雑なものとなる。
本発明は、通信を行う機器の設定を容易に行うことができる機器間通信システムを提供することを主たる目的とするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
本発明は、通信機能を有する複数の機器の間で互いに通信を行う機器間通信システムである。このような機器間通信システムでは、複数の機器のうち第1の機器と第2の機器との間での通信が不可となる通信不可設定及び第1の機器と第2の機器との間での通信が可能となる通信可能設定のいずれかの設定を行うことが考えられる。この設定方法としては、上述の如くリスト表示に基づいて機器を選択させ、選択した機器の設定を切り替えることが考えられるが、上記選択作業は煩雑である。
これに対して、第1の機器や第2の機器についてそれらの機器を想起しやすいリスト名を登録し、例えば上述した防犯システムでは窓サッシ用の施解錠装置について「1階・リビング・南側・窓サッシ」や「2階・子供部屋・西側・窓サッシ」などのリスト名を登録し、登録したリスト名によって機器の一覧をリスト表示することが考えられる。また、第1の機器や第2の機器をグラフィカルに表示して、例えば上述した防犯システムにおいてドアや窓サッシの図形と共に建物の間取りを画面表示して、その表示に基づいて第1の機器や第2の機器を選択させる方法も考えられる。しかしながら、これらの場合、上記選択作業の煩雑さは幾分軽減されるものの、機器が多くなると、やはりその煩雑さは否めない。
そこで、第1の発明では、各機器との近距離通信可能な移動体通信機を備え、複数の機器のうち第1の機器と第2の機器との間での通信が不可となる通信不可設定にある場合、移動体通信機が第1の機器及び第2の機器にて近距離通信を行うことにより、第1の機器と第2の機器との間での通信が可能となる通信可能設定に切り替えられ、第1の機器と第2の機器とが互いの通信可能設定にある場合、移動体通信機が第1の機器及び第2の機器にて近距離通信を行うことにより、第1の機器と第2の機器とが互いの通信不可設定に切り替えられる。
この第1の発明によれば、第1の機器及び第2の機器の各機器に移動体通信機を近づけてこれらの機器と移動体通信機との近距離通信を行うことにより、第1の機器と第2の機器との間の通信設定が切り替わる。この場合、第1の機器及び第2の機器の各機器に移動体通信機を近づける行為と、当該第1の機器と当該第2の機器との間の通信設定が切り替わるという結果が直感的に結びつく。そのため、第1の機器と第2の機器との間の通信設定を容易に行うことができる。
第2の発明では、第1の発明において、第1の機器は固有の機器情報を記憶しており、移動体通信機は、第1の機器との近距離通信により当該第1の機器の機器情報を取得し、取得された機器情報を、第2の機器との近距離通信により当該第2の機器へ通知する。
この第2の発明によれば、第1の機器と第2の機器との通信によらず、移動体通信機の仲介によって第1の機器の機器情報が第2の機器へ通知される。そのため、第1の機器と第2の機器との間の通信が確立されていない場合であっても、通知された機器情報に基づいて第1の機器を識別し、識別された第1の機器と機器情報が通知された第2の機器との間の通信設定を行うことができる。
第3の発明では、第1の発明又は第2の発明において、第1の機器は、移動体通信機との間で近距離通信を行った後、複数の機器による通信要求を受け付ける通信受付状態へ遷移する。
この第3の発明によれば、第1の機器と移動体通信機との間で近距離通信が行われると、第1の機器の内部状態が通信受付状態へ自動的に遷移する。そのため、第1の機器と移動体通信機との間で近距離通信を行った後、第1の機器の内部状態を手動で通信受付状態へ遷移させる必要がない。これにより、第1の機器と第2の機器との間の通信設定を一層容易に行うことができる。
第4の発明では、第3の発明において、移動体通信機は、第1の機器が通信受付状態へ遷移した場合、第1の機器を含む機器間の通信設定を切り替え可能な設定切替状態へ遷移する。
この第4の発明では、第1の機器の内部状態が通信受付状態へ遷移すると、移動体通信機の内部状態が設定切替状態へ自動的に遷移する。そのため、第1の機器と移動体通信機との間で近距離通信を行った後、第1の機器の内部状態を手動で通信受付状態へ遷移させる必要がない上に、移動体通信機の内部状態を手動で設定切替状態へ遷移させる必要もない。これにより、第1の機器と第2の機器との間の通信設定をより一層容易に行うことができる。
第5の発明では、第1の発明から第4の発明のいずれかにおいて、第1の機器と第2の機器との間の通信設定が通信可能設定に切り替えられると、両機器間の通信に必要な情報である通信取決を両機器に対し設定する。
この第5の発明によれば、第1の機器と第2の機器との間の通信設定が通信可能設定に切り替えられると、両機器間の通信取決が両機器に対し設定される。この場合、第1の機器と第2の機器との間の通信設定が通信可能設定に切り替わった後、その通信設定の切替に伴って自動的に設定された通信取決に従って両機器間で通信が行われるため、両機器間の通信取決を手動で設定する必要がない。これにより、第1の機器と第2の機器との間の通信設定を一層容易に行うことができる。なお、通信取決には情報の送受信時期や情報の種別や情報の送受信順序が含まれる。
第6の発明では、第5の発明において、移動体通信機は固有の移動体情報を記憶しており、移動体通信機との近距離通信により移動体情報を取得し、当該移動体情報に基づいて移動体通信機を識別し、その識別結果に応じて第1の機器と第2の機器との間の通信取決を可変設定する。
この第6の発明によれば、移動体通信機に応じた通信取決が自動的に設定される。これにより、通信取決を手動で設定する必要がないため、第1の機器と第2の機器との間の通信設定をより一層容易に行うことができる。例えば、移動体通信機が複数備えられた機器間通信システムのうち、複数の移動体通信機は複数の居住者によってそれぞれ携帯される一方、移動体通信機以外のものは住宅設備として備えられている場合には、各居住者が自己に適した通信取決を設定することが考えられる。このような場合であっても、各居住者に応じた通信取決が自動的に設定されるため、各居住者は通信取決を手動で設定する必要がない。
第7の発明では、第1の発明から第6の発明のいずれかにおいて、移動体通信機は固有の移動体情報を記憶しており、移動体通信機との近距離通信により移動体情報を取得し、当該移動体情報に基づいて移動体通信機を識別し、その識別結果に応じて第1の機器と第2の機器との通信設定の切替を許可又は禁止する。
第7の発明によれば、移動体通信機による第1の機器と第2の機器との通信設定の切替に一定の制限を設けることが可能となる。これにより、故意や過失による通信設定の誤設定を抑制し、機器間通信システムの安全性の向上を図ることができる。
例えば、機器間通信システムのうち、移動体通信機は居住者によって携帯される一方、移動体通信機以外のものは住宅設備として備えられている場合には、居住者によって携帯される移動体通信機による通信設定の切替を許可し、それ以外の移動体通信機による通信設定の切替を禁止することが考えられる。これにより、居住者以外の者(不審者)が通信設定を故意に誤設定することを抑制し、機器間通信システムの安全性の向上を図ることができる。また、この場合、居住者のうち大人が携帯する移動体通信機による通信設定の切替を許可し、居住者のうち子供が携帯する移動体通信機による通信設定の切替を禁止することが考えられる。これにより、子供が通信設定を過失により誤設定することを抑制し、機器間通信システムの安全性の向上を図ることができる。
第8の発明は、第1の発明乃至第7の発明のいずれかの機器間通信システムのうち移動体通信機は居住者によって携帯される一方、移動体通信機以外のものは住宅設備として備えられている住宅である。
この場合、機器間の通信設定を行う者は居住者であり、機器間通信システムを扱う専門家ではない。専門家でない居住者にとって、機器間通信システムを構成する機器のリスト表示から通信設定を行う機器を見つけ出し、さらに見つけ出した機器を選択する操作は容易でない。また、この場合、機器間通信システムを構成する機器数が非常に多くなることが考えられる。例えば、上述した防犯システムでは、ドアや窓サッシの施解錠装置が機器間通信システムを構成する機器となるが、ドアや窓サッシは住宅に数多く設けられるため、それらの施解錠装置も当然に数多く設けられることとなる。また、上述した待機電力管理システムでは、電化製品が機器間通信システムを構成する機器となるが、電化製品は住宅に数多く備えられることが考えられる。このように非常に多くの機器から通信設定を行う機器をリスト表示に基づいて選択する上記操作を、居住者に対し強いるのは酷である。
この点、第8の発明によれば、住宅に備えられた機器間の通信設定を上述した直感的な操作で容易に行うことができる。
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は建物の概略構成を示す図である。
建物10には複数の開口部が設けられており、これらの開口部にはドアや窓サッシが設けられている。本実施形態では、建物10に玄関ドア11、裏口ドア12及び窓サッシ13が設けられており、これらの玄関ドア11、裏口ドア12及び窓サッシ13には、それぞれ玄関ドア11を施解錠する玄関ドア用の施解錠装置21、裏口ドア12を施解錠する裏口ドア用の施解錠装置22及び窓サッシ13を施解錠する窓サッシ用の施解錠装置23が設けられている。なお、図1では窓サッシ13及び窓サッシ用の施解錠装置23を1つずつ図示されているが、建物10にはこれらが複数設けられている。
建物10内には、当該建物10に備えられた複数の機器によりホームネットワークが構築されている。本実施形態では、施解錠装置21〜23、エアコン15、エアコン用のコンセント装置25、パソコン26、風呂設備17、建物10のドアや窓サッシの施解錠を管理する施解錠管理モニタ31、建物10の待機電力を管理する待機電力管理モニタ32、風呂設備17を管理する風呂設備管理モニタ33、各管理モニタの管理情報に基づいて建物全体を管理する建物用コントローラ35によりホームネットワークが構築されている。なお、図1ではエアコン15、コンセント装置25及びパソコン26がそれぞれ1つずつ図示されているが、建物10内にはこれらが複数設けられている。
このホームネットワークには、上記建物10内の機器の他、車庫40に停められた車両41のECU42及び当該車両41のドアを施解錠する車両用の施解錠装置43が接続されている。ECU42は、車両用コントローラであり、CPUやメモリ等を備えた周知のマイクロコンピュータを主体として構成されている。ECU42のメモリには、車両41を制御するための各種プログラム及びデータの他、車両41の走行に関する各種情報(車両走行情報)が格納される。
本実施形態では、ECU42及び車両用の施解錠装置43は、車両41に設けられたETC車載器44と車庫40に設けられた無線通信機45を介して、ホームネットワークに接続されている。詳しくは、車両用の施解錠装置43はECU42に接続されており、ECU42にはETC車載器44が接続されている。ETC車載器44は、車両41が高速道路などの有料道路を走行するに際し料金の精算に使用されるETC(Electronic Toll Collection)システムの端末装置である。ETC車載器44は、無線通信機45に無線通信により接続され、無線通信機45はホームネットワークに接続されている。
図2は、ホームネットワークに接続された機器の電気的構成を示す図である。
施解錠管理モニタ31は、管理下のドアや窓サッシのうち監視対象として設定されているドアや窓サッシの施解錠を監視し、監視対象のドアや窓サッシのいずれかが解錠されると、その旨を建物用コントローラ35へ通知する。本実施形態では、玄関ドア11、裏口ドア12及び建物10の全ての窓サッシ13が施解錠管理モニタ31の管理下に置かれている。
詳しくは、施解錠装置21〜23,43は、各施解錠装置によるドアや窓サッシの施解錠をホームネットワークを介して通知する。施解錠管理モニタ31は、監視対象のドアや窓サッシ用の施解錠装置による施解錠通知を受け付け、受け付けた施解錠通知に基づいて監視対象のドアや窓サッシの施解錠を判定する。一方、監視対象外のドアや窓サッシ用の施解錠装置による施解錠通知については、施解錠管理モニタ31はその通知を受け付けず、監視対象外のドアや窓サッシの施解錠は判定しない。そして、施解錠管理モニタ31は、監視対象のドアや窓サッシのいずれかが解錠状態であると判定した場合には、その旨を建物用コントローラ35へ通知する。
特に、施解錠管理モニタ31では、管理下のドアや窓サッシのいずれか1つを操作対象として選択し、操作対象のドア又は窓サッシを監視対象に加えることや、操作対象のドア又は窓サッシを監視対象から除外することが可能となっている。また、施解錠管理モニタ31は、玄関ドア11、裏口ドア12及び建物10の全ての窓サッシ13のうち複数のドアや窓サッシを監視対象として一括設定する監視モードを有している。本実施形態では、施解錠管理モニタ31は、玄関ドア11、裏口ドア12及び建物10内の全ての窓サッシ13を監視対象として一括設定する留守モードを有している。
待機電力管理モニタ32は、上記ホームネットワーク上の各種装置のうち監視対象として設定された装置の待機電力を管理する。本実施形態では、建物10内の全てのエアコン15が待機電力管理モニタ32の管理下に置かれている。
詳しくは、各エアコン15は、当該エアコン用のコンセント装置25に接続されており、そのコンセント装置25を介して電力供給を受けている。各エアコン15は、当該エアコンの作動開始要求及び作動停止要求を待機電力管理モニタ32へ通知する。なお、各エアコン15においてこれらの要求を待機電力管理モニタ32へ通知する手段は、コンセント装置25とは別の待機電力の管理下にない経路を介して電力供給を受けている。待機電力管理モニタ32は、監視対象のエアコンから作動停止要求を受けると、当該エアコン用のコンセント装置への電力供給を遮断し、監視対象のエアコンの作動開始要求を受けると、当該エアコン用のコンセント装置への電力供給を開始する。一方、監視対象外のエアコンによる作動開始要求及び作動停止要求については、待機電力管理モニタ32はその要求を受け付けず、監視対象外のエアコン用のコンセント装置へは電力を常時供給する。
特に、待機電力管理モニタ32では、管理下のエアコン15のうちいずれか1つを操作対象として選択し、操作対象のエアコンを監視対象に加えることや、操作対象のエアコンを監視対象から除外することが可能となっている。また、待機電力管理モニタ32は、建物10内の全てのエアコン15のうち複数のエアコンを監視対象として一括設定する監視モードを有している。本実施形態では、待機電力管理モニタ32は、建物10内の全てのエアコン15を一括設定する省エネモードを有している。
建物用コントローラ35は、CPUやメモリ等を備えた周知のマイクロコンピュータを主体として構成されており、各種プログラムやデータを記憶する記憶装置が内蔵されている。
建物用コントローラ35では、無線通信機45及びETC車載器44を介して、車両41のECU42に格納された車両走行情報(走行距離や走行速度)が記憶装置へダウンロード可能となっている。特に、建物用コントローラ35では、その記憶装置において車両走行情報の格納場所(ディレクトリやアドレス)が車両41を運転する居住者毎に設定されており、これらの格納場所のいずれか1つを選択して、選択した格納場所へ車両走行情報をダウンロード可能となっている。
風呂設備管理モニタ33は、風呂設備17の各種設定情報(湯温や湯量や浴室温度など)を受け付け、受け付けた設定情報に基づいて風呂設備17を制御する。特に、風呂設備管理モニタ33では、複数のパソコン26のうちいずれか1台を選択し、選択したパソコンから風呂設備17の設定情報をダウンロード可能となっている。
以上説明したホームネットワーク上の各種機器は、移動体通信機としての電子キー18と共に電子キーシステムを構成している。
電子キー18は携帯型の無線通信機である。本実施形態では、電子キー18は、狭域無線通信を可能とする無線通信部18a、当該電子キー18への入力操作を受け付ける通信ボタン18b、当該電子キー18の内部状態を表示するランプ(LED)18c、及び当該電子キー18の各部を制御する制御部18dとを備えている。ランプ18cは制御部18dの制御により点灯、点滅又は消灯するようになっている。なお、電子キー18の表示器としては、ランプ18c以外にも、LCD(Liquid Crystal Display)等の画面表示装置を採用することもできる。
一方、上記ホームネットワーク上の各種機器には、電子キー18との狭域無線通信を可能とするID読取手段が備えられている。詳しくは、施解錠装置21,22,23,43には、それぞれID読取部21a,22a,23a,43aとID読取部21b、22b、23b,43bの2種類のID読取手段が設けられている。これらの2種類のID読取手段の機能については後述する。コンセント装置25にはID読取部25aが設けられている。パソコン26には、ID読取機26aが接続されている。建物用コントローラ35にはID読取部35aが設けられている。管理モニタ31,32,33には、それぞれID読取部31a,32a,33aが設けられている。車両41にはECU42に接続された車両用のID読取機46が設けられている。
なお、上記ホームネットワーク上の各種機器(施解錠装置21〜23,43、コンセント装置25、パソコン26、建物用コントローラ35、及びECU42)と電子キー18との無線通信の通信距離は、2以上の機器が同時に電子キー18と通信可能とならないように、設定されることが望ましい。特に、本実施形態では、施解錠装置21〜23,43に2種類のID読取部21a〜23a,43aとID読取部21b〜23b,43bとを設けられているため、上記ホームネットワーク上の各種機器と電子キー18との無線通信として狭域無線通信を採用しているが、これに代えて他の近距離無線通信を採用してもよい。
この電子キーシステムでは、建物10のドアや窓サッシ及び車両41のドアの施解錠が電子キー18によって可能となっている。
電子キー18には、当該電子キー18を識別するID(移動体情報)が記憶されている。電子キー18は、無線通信部18aで施解錠装置21〜23,43によるID要求を受信するとともに、受信されたID要求に応じて無線通信部18aから当該電子キー18のIDを送信する。ここでID要求とは、電子キー18に対してIDの送信を要求する信号である。施解錠装置21〜23,43は、ID読取部21a〜23a,43aからID要求を繰り返し送信するとともに、施解錠用のID読取部21a〜23a,43aで電子キー18のIDを受信する。以下、ID読取部21a〜23a,43aを「施解錠用のID読取部」という。
この場合、施解錠用のID読取部21a〜23aのいずれかに電子キー18を近づけると、電子キー18とID読取部との間の狭域無線通信によって、電子キー18において施解錠装置によるID要求が受信される。これにより、電子キー18において当該電子キー18のIDが送信される。施解錠用のID読取部において、電子キー18のIDが受信されると、そのIDと予め登録されたIDとの照合が実行され、受信されたIDが予め登録されたIDのいずれかと一致した場合に解錠処理が実行される。
ここで、施解錠管理モニタ31や待機電力管理モニタ32における監視対象の設定方法としては、施解錠管理モニタ31や待機電力管理モニタ32において、管理下の機器の一覧をリスト表示し、それらのリスト表示に基づいて操作対象を選択させ、選択された操作対象を監視対象へ追加又は監視対象から除外することが考えられる。
建物用コントローラ35による車両走行情報のダウンロード先や風呂設備管理モニタ33による風呂設備17の設定情報のダウンロード元の設定方法としては、建物用コントローラ35及び風呂設備管理モニタ33において、それぞれダウンロード先及びダウンロード元の一覧をリスト表示させ、それらのリスト表示に基づいて操作対象を選択させ、選択された操作対象をダウンロード先又はダウンロード元として設定することが考えられる。
しかしながら、これらの場合、リスト表示から操作対象に対応するリスト項目を見つけ出し、更に見つけ出したリスト項目を選択する一連の操作が煩雑である。
例えば、施解錠管理モニタ31では、留守モードで建物10内の全てのドアや窓サッシが監視対象に設定されている状態で、裏口から建物10に出入りするために当該裏口ドア12だけを監視対象から除外することが考えられる。この場合、建物10内の全てのドアや窓サッシのリスト表示から裏口ドア12に対応するリスト項目を見つけ出し、選択したリスト項目を選択する必要がある。
待機電力管理モニタ32では、省エネモードで建物10内の全てのエアコン15が監視対象に設定されている状態で、所定の部屋(リビング等)だけを監視対象から除外することが考えられる。この場合、建物10内の全てのエアコン15から所定の部屋に設置されたエアコンに対応するリスト項目を見つけ出し、更に見つけ出したリスト項目を選択する必要がある。
そこで、本実施形態では、電子キーシステム(機器間通信システム)によって、施解錠管理モニタ31、待機電力管理モニタ32における監視対象の設定、建物用コントローラ35における車両走行情報のダウンロード先の設定、及び風呂設備管理モニタ33における風呂設備17の設定情報のダウンロード元の設定が可能となっている。
次に、上記電子キーシステムによる通信設定処理について説明する。
(施解錠管理モニタにおける監視対象の設定処理)
玄関ドア用の施解錠装置21、裏口ドア用の施解錠装置22及び窓サッシ用の施解錠装置23、車両41のドア用の施解錠装置43には、各施解錠装置を識別する機器情報が記憶されている。本実施形態の電子キーシステムでは、施解錠装置21〜23,43のID読取部21b〜23b,43bうち監視対象に追加又は除外したい操作対象の施解錠装置のID読取部に電子キー18を近づけると、操作対象の施解錠装置の機器情報が施解錠装置と電子キー18との間の狭域無線通信によって施解錠装置から電子キー18へ送信され、その機器情報が電子キー18に記憶される。以下、ID読取部21b〜23b,43bを「通信設定用のID読取部」という。
その後、施解錠管理モニタ31のID読取部31aに電子キー18を近づけると、操作対象の施解錠装置の機器情報が施解錠管理モニタ31と電子キー18との間の狭域無線通信によって電子キー18から施解錠管理モニタ31へ送信される。これにより、施解錠管理モニタ31において、受信された機器情報により識別される施解錠装置が監視対象に含まれていない場合には当該施解錠装置が監視対象へ追加され、受信された機器情報により識別される施解錠装置が監視対象に含まれている場合には当該施解錠装置が監視対象から除外される。
図3は、施解錠管理モニタ31において裏口ドア12を監視対象に追加又は除外する通信設定処理の流れを示す図である。図3では、施解錠管理モニタ31に通信設定の確認用の表示部が設けられており、その表示部に裏口ドア12の監視状態が表示されることを想定している。すなわち、裏口ドア12が監視対象に含まれている場合には、「ドアB 監視」と画面表示され、裏口ドア12が監視対象に含まれていない場合には、「ドアB ―」と画面表示されることを想定している。
施解錠管理モニタ31において裏口ドア12を監視対象に追加又は除外する場合には、まず裏口ドア用の施解錠装置22に設けられた通信設定用のID読取部22bに電子キー18を近づける(図3(b)参照)。これにより、電子キー18において、施解錠装置22との狭域無線通信によって当該施解錠装置22の機器情報の取得が可能となる。この状態になると、電子キー18において、ランプ18cが点灯され、当該電子キー18を携帯している居住者に対し、施解錠装置22の機器情報の取得が可能となったことが表示される。
この状態で、電子キー18を携帯する居住者により通信ボタン18bが押されると、電子キー18において、施解錠装置22との狭域無線通信によって当該施解錠装置22の機器情報が取得され、取得された機器情報が記憶される(図3(c)参照)。すると、電子キー18において、ランプ18cが点滅され、施解錠装置22の機器情報が当該電子キー18に記憶されたことが表示される。
このように施解錠装置22の機器情報が取得された状態で、施解錠管理モニタ31のID読取部31aに電子キー18を近づけると、電子キー18において、施解錠管理モニタ31との狭域無線通信によって、当該施解錠管理モニタ31への施解錠装置22の機器情報の通知が可能となる(図3(d)参照)。この状態になると、電子キー18において、ランプ18cが点灯にされ、施解錠装置22の機器情報の通知が可能となったことが表示される。
このように施解錠装置22の機器情報の通知が可能となった状態で、電子キー18を携帯する居住者により通信ボタン18bが押されると、電子キー18において、施解錠管理モニタ31との狭域無線通信によって、施解錠装置22の機器情報が当該施解錠管理モニタ31へ送信(通知)される(図3(e)参照)。すると、電子キー18において、ランプ18cが消灯され、施解錠装置22の機器情報が施解錠管理モニタ31へ送信されたことが表示される。
施解錠管理モニタ31では、受信された機器情報に基づいて裏口ドア用の施解錠装置22が識別される。そして、施解錠管理モニタ31において、裏口ドア用の施解錠装置22が監視対象に含まれていない場合には当該施解錠装置22が監視対象へ追加され、裏口ドア用の施解錠装置22が監視対象に含まれている場合には当該施解錠装置22が監視対象から除外される。
(待機電力管理モニタにおける監視対象の設定処理)
待機電力管理モニタ32における監視対象の設定も施解錠管理モニタ31における監視対象の設定と同様の操作で行うことができる。
すなわち、複数のエアコン用のコンセント装置25には、それらを識別する機器情報が記憶されている。エアコン15うち待機電力管理モニタ32において監視対象に追加又は除外したいエアコン用のコンセント装置(操作対象のコンセント装置)のID読取部に電子キー18を近づけると、操作対象のコンセント装置の機器情報がコンセント装置と電子キー18との間の狭域無線通信によってコンセント装置から電子キー18に送信され、その機器情報が電子キー18に記憶される。
その後、待機電力管理モニタ32のID読取部32aに電子キー18を近づけると、操作対象のコンセント装置の機器情報が待機電力管理モニタ32と電子キー18との間の狭域無線通信によって電子キー18から待機電力管理モニタ32へ送信される。これにより、待機電力管理モニタ32において、受信した機器情報のコンセント装置が監視対象に含まれていない場合には当該コンセント装置が監視対象へ追加され、受信した機器情報のコンセント装置が監視対象に含まれている場合には当該コンセント装置が監視対象から除外される。
(建物用コントローラにおける車両走行情報ダウンロード先の設定処理)
本実施形態の電子キーシステムでは、車両用のID読取機46に電子キー18を近づけると、車両41のECU42の機器情報がID読取機46と電子キー18との間の狭域無線通信によってECU42からID読取機46を介して電子キー18に送信され、その機器情報が電子キー18に記憶される。
その後、建物用コントローラ35のID読取部35aに電子キー18を近づけると、電子キー18のID及びECU42の機器情報がID読取部35aと電子キー18との狭域無線通信によって電子キー18から建物用コントローラ35へ送信される。これにより、建物用コントローラ35において、受信された電子キー18のIDに基づいて車両走行情報のダウンロード先が設定され、設定されたダウンロード先へECU42から車両走行情報がダウンロードされる。
(風呂設備管理モニタにおける設定情報ダウンロード元の設定処理)
複数のパソコン26には、それらを識別する機器情報が記憶されている。これらのパソコン26のうち風呂設備をこれから利用する居住者用のパソコンのID読取機に電子キー18を近づけると、風呂設備利用者のパソコンの機器情報がID読取機と電子キー18との間の狭域無線通信によってパソコンのID読取機から電子キー18へ送信され、その機器情報が電子キー18に記憶される。
その後、風呂設備管理モニタ33のID読取部33aに電子キー18を近づけると、風呂設備利用者のパソコンの機器情報が風呂設備管理モニタ33と電子キー18狭域無線通信によって電子キー18へ送信される。これにより、風呂設備管理モニタ33において、受信された機器情報に基づいて風呂設備利用者のパソコンがダウンロード元として設定され、風呂設備利用者のパソコンから風呂設備17の設定情報がダウンロードされる。
このように本実施形態の電子キーシステムでは、施解錠装置21〜23や、エアコン15、コンセント装置25、車両41のECU42、パソコン26等、ホームネットワークにおいて下位側の機器(第1の機器)の機器情報を、電子キー18の仲介によって、各種管理モニタ31〜33や、建物用コントローラ35等、ホームネットワークにおいて上位側の機器(第2の機器)へ通知することができる。これにより、第2の機器において第1の機器との通信設定が可能となっている。
次に、上記通信設処理を含む電子キーシステムの通信処理全体の流れについて、図4〜7を参照しつつ説明する。図4は、この通信処理における電子キー18の状態遷移図である。図5〜7は、この通信処理の流れを示すフローチャートである。図5では第1の機器側の処理と電子キー18側の処理とを左右に、図6では電子キー18側の処理と第2の機器側の処理とを左右に、図7では第1の機器側の処理と第2の機器側の処理とを左右に分けて図示している。なお、図5〜7の通信処理は、電子キー18、第1の機器及び第2の機器により繰り返し実行される。
図4に示すように、電子キー18は、大きくは通常モード及び仲介モード(設定切替状態)の2つの内部状態を有している。通信処理の実行開始直後、電子キー18の内部状態は、通常モードのID送信状態Q1となっている。
ID送信状態Q1では、電子キー18は、上述した施解錠処理におけるID送信手段として機能する。すなわち、電子キー18は、第1の機器によるID要求を受信し、受信したID要求に応じて当該電子キー18のIDを送信する(ステップS11〜S13参照)。
ステップS14〜S16において、第1の機器は、電子キー18を識別する識別手段、及び電子キー18による通信設定の切替を許可又は禁止する制限手段として機能する。すなわち、第1の機器は、電子キー18のIDを受信し、受信されたIDと予め登録されたIDとを照合する(ステップS14,S15参照)。そして、第1の機器は、電子キー18のIDが予め登録されたIDのいずれかと一致した場合には、第1の機器において電子キー18のIDが受信されたことを示すID受信応答を電子キー18へ送信する(ステップS16参照)。この場合、以降一定の要件を満たすことにより、第1の機器と第2の機器との間の通信設定が切り替わる。一方、ステップS14において電子キー18のIDを受信できなった場合又はステップS15において電子キー18のIDが予め登録されたIDのいずれにも一致しなかった場合には、第1の機器は、図7に示すステップS45の処理に進む。この場合、第1の機器と第2の機器との間の通信設定は切り替わらない。
これにより、電子キー18のIDに応じて通信設定の切替を許可又は禁止することができる。例えば、建物10用でない電子キー18による通信設定の切替を禁止することが可能である。この場合、居住者以外の者(不審者)が通信設定を故意に誤設定することを抑制することができる。また、建物10用の電子キー18毎に当該電子キー18による通信設定の切替を許可又は禁止することが可能である。この場合、一部の居住者(例えば子供)が通信設定を過失により誤設定することを抑制することができる。
ここで、電子キー18において第1の機器によるID受信応答が受信された場合には、第1の機器と電子キー18との間の狭域無線通信により、電子キー18において第1の機器の機器情報の取得が可能であると言える(ステップS17参照)。この場合、電子キー18の内部状態は、通常モードの機器情報取得状態Q2へ遷移する(図4参照)。一方、第1の機器へIDを送信してから所定時間(例えば1分)が経過するまでの期間内に電子キー18において第1の機器によるID受信応答が受信できなかった場合には、電子キー18において第1の機器の機器情報の取得が不能であると言える(ステップS17参照)。この場合、電子キー18は今回の通信処理の実行を終了する。
なお、第1の機器である施解錠装置21〜23は、施解錠用のID読取部21a〜23aで電子キー18のIDを受信したとしても、ID受信応答を送信しないようになっている。そのため、上述した施解錠処理によって、電子キー18の内部状態が通常モードのID送信状態Q1から機器情報取得状態Q2に遷移することはない。
機器情報取得状態Q2では、電子キー18は以下の手段として機能する。すなわち、第1に、電子キー18は、ランプ18cを点灯させることにより、当該電子キー18を携帯している居住者に対し第1の機器の機器情報(第1機器情報)の取得が可能であることを表示し、その居住者に対し第1機器情報の取得操作、具体的には通信ボタン18bの押下を促す、表示手段として機能する(ステップS18参照)。第2に、電子キー18は、第1機器情報を取得する取得手段として機能する(ステップS19,S20,S23参照)。
詳しくは、電子キー18は、ランプ18cを点灯させてから所定時間(例えば1分)が経過するまでの期間(操作待ち期間)、通信ボタン18bの押下を待つ(ステップS19参照)。電子キー18は、通信ボタン18bが上記操作待ち期間内に押された場合には、第1の機器に対して機器情報の送信を要求する機器情報要求を送信する(ステップS20参照)。一方、通信ボタン18bが上記操作待ち期間内に押されなかった場合には、電子キー18は、図6に示すステップS41においてランプ18cを消灯させた上で、今回の通信処理の実行を終了する。
第1の機器は、ID受信応答を電子キー18へ送信してから所定時間(例えば2分)経過するまでの期間内に電子キー18による機器情報要求を受信した場合には、機器情報を電子キー18へ送信した上で、図7に示すステップS45の処理に進み(ステップS21,S22参照)、同期間内に電子キー18による機器情報要求を受信できなかった場合には、機器情報を電子キー18へ送信することなく、図7に示すステップS45の処理に進む(ステップS21参照)。
電子キー18は、機器情報要求を第1の機器へ送信してから所定時間(例えば1分)が経過するまでの期間内に機器情報を受信した場合には、受信した機器情報を第1の機器の機器情報(第1機器情報)として記憶(取得)する(ステップS23,S24参照)。この場合、電子キー18の内部状態は、仲介モードのID送信状態Q3へ遷移する(図4参照)。一方、機器情報要求を第1の機器へ送信してから所定時間が経過するまでの期間内に第1機器情報を受信できなかった場合には、電子キー18は図6に示すステップS41においてランプ18cを消灯させた上で、今回の通信処理の実行を終了する。
ID送信状態Q3では、電子キー18は以下の手段として機能する。すなわち、電子キー18は、ランプ18cを点滅させることにより、当該電子キー18を携帯している居住者に対し、第1機器情報を取得したことを表示し、その居住者に対し第2の機器への電子キー18のIDの送信操作、具体的には第2の機器のID読取手段に電子キー18を近づけることを促す、表示手段として機能する(図6のステップS25参照)。第2に、電子キー18は、ID送信手段として機能する(ステップS27,S28参照)。詳しくは、電子キー18は、第2の機器によるID要求を受信すると、当該電子キー18のIDを送信する(ステップS26〜S28参照)。
ステップS29〜S31では、第2の機器は、電子キー18を識別する識別手段、及び電子キー18による通信設定の切替を許可又は禁止する制限手段として機能する。すなわち、第2の機器は、第1の機器と同様にして、電子キー18のIDを受信し、受信したIDと予め登録されたIDとを照合し、その照合結果に応じてID受信応答を送信する。これにより、第1の機器と同様に、建物10用でない電子キー18による通信設定の切替を禁止することや、建物10用の電子キー18毎に当該電子キー18による通信設定の切替を許可又は禁止することができる。
なお、ステップS25においてランプ18cを点滅させてから所定時間(例えば5分)経過しても、ステップS32において第2の機器によるID受信応答が受信できない場合には、電子キー18において今回の通信処理を終了させてもよい。これにより、電子キー18における通信処理をタイムアウトにより強制終了させることができる。
ここで、電子キー18において第2の機器によるID受信応答が受信された場合には、第2の機器との狭域無線通信により、電子キー18において当該第2の機器への第1機器情報の通知が可能であると言える(ステップS32参照)。この場合、電子キー18の内部状態は、仲介モードの機器情報通知状態Q4へ遷移する(図4参照)。
機器情報通知状態Q4では、電子キー18は、以下の各手段として機能する。すななち、第1に、電子キー18は、ランプ18cを点灯させることにより、当該電子キー18を携帯している居住者に対し、第2の機器への第1機器情報の通知が可能であることを表示し、第1機器情報の第2の機器への通知操作、すなわち通信ボタン18bの押下を促す、表示手段として機能する(図6のステップS33参照)。第2に、電子キー18は、第1機器情報を第2の機器へ通知する通知手段として機能する(ステップS34,S35,S38参照)。
詳しくは、電子キー18は、ランプ18cを点灯させてから所定時間(例えば1分)が経過するまでの期間(操作待ち期間)、通信ボタン18bの押下を待つ(ステップS34参照)。電子キー18は、通信ボタン18bが上記操作待ち期間内に押された場合には、機器情報要求を第2の機器へ送信し(ステップS35参照)、通信ボタン18bが上記操作待ち期間内に押されなかった場合には、ステップS41においてランプ18cを消灯させた上で、今回の通信処理の実行を終了する。
第2の機器は、ID受信応答を電子キー18へ送信してから所定時間(例えば2分)経過するまでの期間内に電子キー18による機器情報要求を受信した場合には、電子キー18へ機器情報を送信し(ステップS36,S37参照)、同期間内に機器情報要求を受信できなかった場合には、図7に示すステップS55の処理に進む(ステップS36参照)。
電子キー18は、機器情報要求を第2の機器へ送信してから所定時間(例えば1分)が経過するまでの期間内に機器情報を受信した場合には、受信した機器情報を第2の機器の機器情報(第2機器情報)として記憶(取得)し、第1機器情報及び第2機器情報により識別される機器の組み合わせが通信相手として適当であるか否かを判定する(ステップS38,S39参照)。
例えば、電子キー18は、第1機器情報及び第2機器情報により識別される機器の組み合わせが施解錠装置及び施解錠管理モニタ31である場合には、機器の組み合わせが通信相手として適当であると判定し、両機器情報により識別される機器の組み合わせが施解錠装置及び待機電力管理モニタ32である場合には機器の組み合わせが通信相手として不適当であると判定する。
そして、電子キー18は、第1の機器及び第2の機器の組み合わせが適当であると判定した場合には、第1機器情報を第2の機器へ送信し、ランプ18cを消灯させ、今回の通信処理の実行を終了する(ステップS39〜S41参照)、上記組み合わせが通信相手として不適当であると判定した場合には、第1機器情報を第2の機器へ送信することなく、ランプ18cを消灯させ、今回の通信処理の実行を終了する(ステップS39,S41参照)。そのため、第1の機器を誤って選択した場合には、当該第1の機器との組み合わせとして不適当な第1の機器又は第2の機器との間で狭域無線通信を行うことにより、電子キー18における通信処理を強制終了することができる。
なお、ステップS39において、第1機器情報及び第2機器情報により識別される機器が同一の機器である場合には、電子キー18により第1の機器及び第2の機器の組み合わせが不適当であると判定させてもよい。これにより、第1の機器を誤って選択した場合に、当該第1の機器との間で再度、狭域無線通信を行うことにより、電子キー18における通信処理を強制的に終了させることができる。
一方、ステップS38において、機器情報要求を第2の機器へ送信してから所定時間が経過するまでの期間内に第2機器情報を受信できなかった場合には、電子キー18はステップS25の処理に戻る。
第2の機器は、第2機器情報を電子キー18へ送信してから所定時間(例えば1分)経過するまでの期間内に第1機器情報を受信した場合には図7に示すステップS43の処理に進み、同期間内に第1機器情報を受信できなかった場合には、ステップS55の処理に進む(ステップS42参照)。
ステップS43〜S53では、第1の機器及び第2の機器は、互いの通信設定を判定する判定手段と、その判定結果に基づいて互いの通信設定を切り替える切替手段として機能する。詳しくは、第2の機器は、切替手段として、第1機器情報により識別される第1の機器との間の通信設定が通信可能設定であるか否かを判定し(ステップS43参照)、その通信設定が通信不可設定であると判定した場合には、第1の機器との接続を確認すべく、第1の機器に対する通信要求を当該第1の機器へ送信する(ステップS44参照)。ここで、通信可能設定とは、第1の機器と第2の機器との間でホームネットワークを介した通信が可能となる設定である。また、通信不可設定とは、第1の機器と第2の機器との間でホームネットワークを介した通信が不可となる設定である。
詳しくは、ステップS45において、第1の機器は、第2の機器による通信要求を受信した場合、すなわち第2の機器による通信要求を受け付けた場合には、通信応答を第2の機器へ送信し、第2の機器による通信要求を受信できなかった場合には、通信応答を第2の機器へ送信することなく、ステップS54の処理に進む(ステップS45,S46参照)。
ここで、第1の機器から電子キー18が離されると、第1の機器において電子キー18によるIDが受信されなくなる。この状態では、第1の機器は、図5に示すステップS15,S16,S21,S22の処理を実行することなく、第2の機器による通信要求が受信されるまで、図5に示すステップS11及び図7に示すステップS45,S54の処理を繰り返し実行する。そのため、ステップS45において、第1の機器は、第2の機器による通信要求の受付が可能となっている。この第1の機器の状態が「通信受付状態」に相当する。
第2の機器は、通信要求を第1の機器へ送信してから所定時間(例えば1分)経過するまでの期間内に第1の機器による通信応答を受信した場合には、第1の機器との通信が確立可能と判断し、第1の機器との間の通信設定を通信可能設定に切り替え、ステップS49の処理に進む(ステップS47,S48参照)。第1の機器は、通信取決を受信すると、受信した通信取決を記憶する(ステップS50,S51参照)。
ステップS49〜S51では、第1の機器及び第2の機器は設定手段として機能する。詳しくは、第2の機器は、第1の機器との互いの通信を成立させるための通信取決を当該第1の機器へ送信した上で、ステップS55の処理に進む(ステップS49参照)。
一方、通信要求を第1の機器へ送信してから所定時間経過するまでの期間内に第1の機器による通信応答を受信できなかった場合には、第2の機器は、第1の機器との通信が確立不能と判断し、第1の機器との間の通信設定を切り替えることなく、所定のエラー処理を実行し、ステップS55の処理に進む(ステップS47,S52参照)。エラー処理としては、例えば建物用コントローラ35や第2の機器に表示部が設けられている場合には、その表示部により第1の機器との通信が確立できない旨を画面表示することが考えられる。
これに対して、ステップS43において第1の機器との間の通信設定が通信可能設定であると判定した場合には、第2の機器は、第1の機器との間の通信設定を通信不能設定に切り替える(ステップS53参照)。
ステップS54,S55では、第1の機器及び第2の機器は、都度の通信設定及び通信取決に従って互いに通信を行う通信手段として機能する。
例えば、第1の機器及び第2の機器がそれぞれ施解錠装置及び施解錠管理モニタ31である場合や、第1の機器及び第2の機器がそれぞれエアコン及び待機電力管理モニタ32である場合には、第1の機器と第2の機器との間の通信設定を通信可能設定に切り替えることが、施解錠管理モニタ31において施解錠装置を監視対象へ追加することや、待機電力管理モニタ32においてエアコンを監視対象へ追加することに相当し、第1の機器と第2の機器との間の通信設定を通信不可設定に切り替えることが、施解錠管理モニタ31において施解錠装置を監視対象から除外することや、待機電力管理モニタ32においてエアコンを監視対象から除外することに相当する。
この場合、通信取決としては、施解錠装置による施解錠通知の送信順序や、エアコンによる作動開始要求及び作動停止要求の送信順序が考えられる。このような通信取決に従って第1の機器と第2の機器との間で通信を行うことにより、監視対象に複数の機器が含まれる場合において、これらの機器による情報の送信順序により、監視対象の複数の機器のうちいずれの機器から送信された情報かを識別することができる。
また、第1の機器及び第2の機器がそれぞれ車両41のECU42及び建物用コントローラ35である場合や、第1の機器及び第2の機器がそれぞれパソコン26及び風呂設備管理モニタ33である場合には、第1の機器との間の通信設定を通信可能設定に切り替えることが、車両41のECU42から建物用コントローラ35への車両走行情報をダウンロード可能とすることや、パソコン26から風呂設備管理モニタ33への風呂設備17の設定情報をダウンロード可能とすることに相当する。この場合、通信取決としては、第1の機器による情報の送信時期、第1の機器が送信すべき情報の種別(例えば、走行距離や走行速度、湯温や湯量や浴室温度)、第1の機器による情報の送信順序(例えば、走行距離→走行速度、湯温→湯量→浴室温度)、情報の格納場所(車両走行情報のダウンロード先)などが考えられる。
以上の構成により、以下に示す有利な効果が得られる。
第1の機器及び第2の機器の各機器と電子キー18との間の狭域無線通信により、第2の機器における第1の機器との間の通信設定が切り替わるようにした。この場合、第1の機器及び第2の機器に電子キー18を近づける行為と、第2の機器における第1の機器との間の通信設定が切り替わるという結果が直感的に結びつく。そのため、第2の機器における第1の機器との間の通信設定を容易に行うことができる。
特に、建物には数多くのドアや窓サッシが設けられるため、施解錠管理モニタ31において、建物に設けられた全てのドアや窓サッシから1のドアや窓サッシを選択し、選択したドアや窓サッシ用の施解錠装置との間の通信設定を行う操作は煩雑である。建物にはエアコンの他にも電化製品が数多く備えられるため、待機電力管理モニタ32において、建物に備えられた全電化製品から1の電化製品を選択し、選択した電化製品との間の通信設定を行う操作は煩雑である。建物内に多くのパソコンが備えられている場合には、風呂設備管理モニタ33において、全てのパソコンから1のパソコンを選択し、選択したパソコンとの間の通信設定を行う操作は煩雑である。
これらの場合であっても、上述した電子キー18による直感的な操作により、施解錠管理モニタ31、待機電力管理モニタ32、風呂設備管理モニタ33及び建物用コントローラ35における通信設定を容易に行うことができる。
第1の機器と電子キー18との間の狭域無線通信により第1の機器から電子キー18へ第1機器情報が送信され、第2の機器と電子キー18との間狭域無線通信により電子キー18から第2の機器へ第1機器情報が送信されるようにした。この場合、ホームネットワークを介した第1の機器と第2の機器との間の通信によらず、電子キー18を介して第1機器情報が第2の機器へ通知される。そのため、ホームネットワークを介した第1の機器と第2の機器との間の通信が確立されていない場合、例えば第1の機器において第2の機器のホームネットワーク上の識別番号(IPアドレス)が設定されていない場合であっても、第1機器情報を第2の機器へ通知することが可能である。これにより、ホームネットワークを介した第1の機器と第2の機器との間の通信が確立されていない場合であっても、第2の機器において、通知された第1機器情報に基づいて第1の機器を識別し、識別された第1の機器との間の通信設定を行うことができる。
建物用コントローラ35において、車両走行情報のダウンロード先が電子キー18のIDに応じて設定されるようにした。ここで、建物用コントローラ35において、車両走行情報の全ダウンロード先から1のダウンロード先を選択し、選択したダウンロード先へ車両走行情報がダウンロードされるように通信設定を切り替える操作は煩雑である。特に、車両の運転者が多い場合、例えば集合住宅のように建物に多くの車両が付随しており結果として車両の運転者が多い場合には、建物用コントローラ35において車両走行情報のダウンロード先が数多く設定される。この場合、上述した建物用コントローラ35と車両41のECU42との間の通信設定の切替操作は一層煩雑となる。この点、上述の如く車両走行情報を電子キー18のIDに応じて設定することにより、運転者に応じた車両走行情報のダウンロード先が自動的に設定される。これにより、建物用コントローラ35と車両41のECU42との間の通信設定を一層容易に行うことができる。
電子キー18において、第1機器情報の取得後に狭域無線通信を行った通信相手を第2の機器であると識別するようにした。具体的には、電子キー18の内部状態を、第1機器情報の取得に伴って、通常モードから仲介モード(設定切替状態)へ遷移させた。仲介モードでは、電子キー18は、受信された機器情報を第2の機器によるもの(第2機器情報)と識別する。そのため、第1の機器と電子キー18との狭域無線通信を行った後に、第2の機器と電子キー18との狭域無線通信を行うに際し、その通信相手が第2の機器であることを設定する操作を電子キー18に対し行う必要がない。
第1の機器及び第2の機器において、電子キー18のIDと予め登録されたIDとを照合し、これらのIDが一致しない場合には通信処理の実行を終了させた(図5のステップS15、図6のステップS30参照)。これにより、第1の機器と第2の機器との間の通信設定の変更を一定の者に制限し、建物10の防犯性や安全性を高めることができる。例えば、施解錠管理モニタ31と施解錠装置21〜23との通信設定を建物10の居住者に制限することにより、建物10の防犯性の向上を図ることができる。また、風呂設備管理モニタ33とパソコン26との通信設定の変更を建物10の居住者のうち大人に制限することにより、建物10の安全性の向上を図ることができる。
建物用コントローラ35において、車両41のECU42から車両走行情報をダウンロードする場合に、電子キー18のIDに基づいて車両走行情報のダウンロード先(格納場所)を設定し、設定したダウンロード先へ車両走行情報をダウンロードするようにした。これにより、建物10の居住者による車両走行情報の格納場所の設定操作を省略し、建物用コントローラ35と車両41のECU42との間の通信設定を一層容易にすることができる。
(他の実施形態)
以上説明した実施形態に限らず、例えば以下に別例として示した形態で実施することもできる。
・上記実施形態では、第1の機器及び第2の機器の各機器に近づけて各機器との間で無線通信を行う電子キー18を、移動体通信機として採用した。しかしながら、これに限られず、第1の機器及び第2の機器の各機器のID読取手段に接触させて各機器との間で通信を行う電子キー(例えば、接触型のICカード)を、移動体通信機として採用してもよい。この場合、第1の機器及び第2の機器の各機器と電子キーとの間で通信を行うことにより、電子キーにおいて第1機器情報を確実に取得することができ、電子キーにおいて第1機器情報を第2の機器へ確実に通知することができ、ひいては電子キーシステムにおいて第1の機器と第2の機器との間の通信設定を確実に切り替えることができる。
・上記実施形態では、第1機器情報を第2の機器へ通知したが、第2機器情報を第1の機器へ通知するようにしてもよい。この場合でも、第1の機器において、第2機器情報により識別される第2の機器との間の通信設定を切り替えることができる。また、第1の機器において、第2機器情報により識別される第2の機器に対し、ホームネットワークを介して通信設定の切り替えを要求することにより、第2の機器において、第1の機器との間の通信設定を切り替えることもできる。
このような機器情報の通知を行うためには、第2の機器と電子キー18との間で狭域無線通信を行うことにより、電子キー18により第2機器情報を取得させ、その後、第1の機器と電子キー18との間で狭域無線通信を行うことにより、電子キー18により第2機器情報を第1の機器へ通知させることが考えられる。この場合、第1の機器及び第2の機器の各機器と電子キー18との通信順序が上記実施形態とは逆になる。これにより、居住者の動線によっては、機器間の通信設定を一層容易に行うことができる。
例えば、施解錠管理モニタ31においてドアや窓サッシを監視対象から除外した上で当該ドアや窓サッシを解錠することが考えられる。この場合、施解錠管理モニタ31のID読取部31aに電子キー18を近づけ、施解錠管理モニタ31と電子キー18との間で狭域無線通信を行い、続いて全てのドアや窓サッシのうち監視対象から除外したいドアや窓サッシ(操作対象のドアや窓サッシ)を施解錠する施解錠装置の通信設定用のID読取部に電子キー18を近づけ、操作対象のドアや窓サッシ用の施解錠装置と電子キー18との間で狭域無線通信を行うことにより、操作対象のドアや窓サッシを監視対象から除外できることが望ましい。これにより、上述の如くドアや窓サッシを監視対象から除外した後、そのドアや窓サッシ用の施解錠装置の施解錠用のID読取部に電子キー18を近づけ、施解錠装置と電子キー18との間で狭域無線通信を行うことにより、監視対象から除外したドアや窓サッシを解錠することができる。
・上記実施形態では、電子キー18を介して第1機器情報を第2の機器へ通知した。しかしながら、これに限られず、電子キー18、第1の機器及び第2の機器とは別の第3の機器を介して第1機器情報を第2の機器へ通知してもよい。
例えば、第1の機器及び第2の機器のいずれか一方の機器と電子キー18との間で狭域無線通信を行うことにより、一方の機器の機器情報がホームネットワークを介して第3の機器へ通知され、第1の機器及び第2の機器のいずれか他方の機器と電子キー18との間で狭域無線通信を行うことにより、一方の機器の機器情報がホームネットワークを介して第3の機器から他方の機器へ通知されるようにしてもよい。
また、第1の機器及び第2の機器の各機器と電子キー18との間で狭域無線通信を行うことにより、各機器の機器情報が第3の機器へ通知され、その後、第1の機器及び第2の機器のいずれか一方の機器の機器情報がいずれか他方の機器へ通知されるようにしてもよい。この場合、第3の機器において、第1の機器及び第2の機器の組み合わせが適当か否かを判定し、その判定結果に応じて一方の機器の機器情報を他方の機器へ通知してもよい。なお、第3の機器としては、ホームネットワーク上の各種機器の機器情報を管理するサーバー、例えば建物用コントローラ35が考えられる。
・上記実施形態では、第1の機器において、機器情報を電子キー18へ送信した後も、第2の機器の通信要求を待つことなく他の処理を実行するようにした。具体的には、図7に示すステップS45において、通信要求を受信できなかった場合には、すぐにステップS54の処理に進むようにした。これにより、第1の機器と第2の機器との機器間通信を継続することができる。
しかしながら、第1の機器において第2の機器の通信要求を待つことなく他の処理を実行すると、第1の機器と第2の機器との間の通信確立に影響が及ぶことが考えられる。具体的には、第2の機器において、通信要求を第1の機器へ送信してから所定時間(例えば1分)経過するまでの期間内に第1の機器による通信応答を受信することができず、エラー処理が実行されてしまうことが考えられる(図7のステップS47,S52参照)。
そこで、この問題を回避すべく、第1の機器において、機器情報を電子キー18へ送信した後に、その内部状態が第2の機器の通信要求を受信する待機状態へ遷移するようにしてもよい。具体的には、図7に示すステップS45において、第2の機器の通信要求が受信されるまで、第1の機器による次の処理を待つようにしてもよい。これにより、第1の機器において、第2の機器の通信要求を確実に受信し、受信した通信要求に応じて通信応答を第2の機器へ送信することができる。この場合、上記待機状態が「通信受付状態」に相当する。
・上記実施形態では、建物用コントローラ35と車両41のECU42との通信における通信取決のうち車両走行情報のダウンロード先、すなわち情報の格納場所を、電子キー18のIDに基づいて可変設定した。しかしながら、他の機器間の通信取決を電子キー18のIDに基づいて可変設定してもよいし、情報の格納場所以外の通信取決を電子キー18のIDに基づいて可変設定してもよい。
建物の概略構成を示す図。 ホームネットワークの構成を示す図。 電子キーシステムによる通信設定処理を示す図。 電子キーの内部状態を示す状態遷移図。 電子キーシステムの通信処理の流れを示すフローチャート。 同フローチャート。 同フローチャート。
符号の説明
10…建物、15…エアコン(第1の機器)、16…パソコン(第1の機器)、18…電子キー(移動体通信機)、21〜23…施解錠装置(第1の機器)、31…施解錠管理モニタ(第2の機器)、32…待機電力管理モニタ(第2の機器)、33…風呂設備管理モニタ(第2の機器)、35…建物用コントローラ(第2の機器)、42…ECU(第1の機器)。

Claims (8)

  1. 通信機能を有する複数の機器の間で互いに通信を行う機器間通信システムであって、
    各機器との近距離通信可能な移動体通信機を備え、
    前記複数の機器のうち第1の機器と第2の機器との間での通信が不可となる通信不可設定にある場合、前記移動体通信機が前記第1の機器及び前記第2の機器にて近距離通信を行うことにより、前記第1の機器と前記第2の機器との間での通信が可能となる通信可能設定に切り替えられ、
    前記第1の機器と前記第2の機器とが互いの通信可能設定にある場合、前記移動体通信機が前記第1の機器及び前記第2の機器にて近距離通信を行うことにより、前記第1の機器と前記第2の機器とが互いの通信不可設定に切り替えられることを特徴とする機器間通信システム。
  2. 前記第1の機器は固有の機器情報を記憶しており、
    前記移動体通信機は、前記第1の機器との近距離通信により前記機器情報を取得する取得手段と、前記第2の機器との近距離通信により前記取得手段により取得された機器情報を当該第2の機器へ通知する通知手段と、を有する請求項1に記載の機器間通信システム。
  3. 前記第1の機器は、前記移動体通信機との間で近距離通信を行った後、前記複数の機器による通信要求を受け付ける通信受付状態へ遷移する請求項1又は2に記載の機器間通信システム。
  4. 前記移動体通信機は、前記第1の機器が前記通信受付状態へ遷移した場合、前記第1の機器を含む機器間の通信設定を切り替え可能な設定切替状態へ遷移する請求項3に記載の機器間通信システム。
  5. 前記第1の機器と前記第2の機器との間の通信設定が前記通信可能設定に切り替えられると、両機器間の通信に必要な情報である通信取決を両機器に対し設定する設定手段を備えている請求項1乃至4のいずれか一項に記載の機器間通信システム。
  6. 前記移動体通信機は固有の移動体情報を記憶しており、
    前記移動体通信機との近距離通信により前記移動体情報を取得し、当該移動体情報に基づいて前記移動体通信機を識別する識別手段を備え、
    前記設定手段は、前記識別手段による前記移動体通信機の識別結果に応じて、前記通信取決を設定する請求項5に記載の機器間通信システム。
  7. 前記移動体通信機は固有の移動体情報を記憶しており、
    前記移動体通信機との近距離通信により前記移動体情報を取得し、当該移動体情報に基づいて前記移動体通信機を識別する識別手段と、
    前記識別手段による前記移動体通信機の識別結果に応じて、前記第1の機器と前記第2の機器との間の前記通信設定の切替を許可又は禁止する制限手段と、
    を備えている請求項1乃至6のいずれか一項に記載の機器間通信システム。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の機器間通信システムのうち、前記移動体通信機は居住者によって携帯される一方、前記移動体通信機以外のものは住宅設備として備えられていることを特徴とする住宅。
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