JP2009218070A - 操作機構及び該操作機構を備えるマニピュレータ - Google Patents

操作機構及び該操作機構を備えるマニピュレータ Download PDF

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亮平 勝木
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Abstract

【課題】入力部を基準位置へと確実に復帰させることができ、操作性を一層向上させることができる操作機構及び該操作機構を備えるマニピュレータを提供する。
【解決手段】マニピュレータ10は、操作指令部14と、操作指令部14から延在する連結シャフト48と、連結シャフト48の先端に設けられ、操作指令部14の操作に基づいて、先端部の延在方向の軸線を中心として回動可能な回転機構を備える作業部16とを備える。操作指令部14は、人手によって把持されるグリップハンドル26と、指で所定の二方向に移動させることで入力操作を行う複合入力部34とを備え、複合入力部34は、ベース体102と、ベース体102に対して回転自在に係合されるシャトルリング100と、シャトルリング100を基準位置の方向へと付勢する一対のばね124a、124bと、ばね124a、124bの溝部125外への伸長を阻止する阻止部材131とを有する。
【選択図】図9

Description

本発明は、人手によって把持されるグリップハンドルと、所定の二方向に移動させることで入力操作を行う入力手段とを備える操作機構、及び、該操作機構を備えるマニピュレータに関する。
内視鏡下外科手術(又は腹腔鏡下手術とも呼ばれる。)においては、患者の腹部等に複数の孔を開け、器具の通過ポートとしてトラカール(筒状の器具)を挿入した後、シャフトを有する鉗子器具の先端部をトラカールを通じて体腔内に挿入して患部の手術を行っている。鉗子器具の先端部には、作業部として、生体組織を把持するためのグリッパや、鋏、電気メスのブレード等が取り付けられている。
鉗子器具による内視鏡下外科手術は、作業空間である体腔内が狭くしかもトラカールを支点として鉗子器具を操作するため、一定のトレーニングが必要となる。また、従来使用されている鉗子では先端の作業部に関節が無いため、自由度が小さく、先端作業部はシャフトの延長線上での動作しか行うことができない。したがって、通常のトレーニングで実施可能な症例には限度があり、他の様々な症例に対して適用するためには相当に高度なトレーニング及び習熟が必要になる。
このような観点から、従来の鉗子器具を改良し、作業部に複数の関節を有する鉗子の開発が行われている(例えば、引用文献1参照)。このような鉗子、いわゆるマニピュレータでは、従来の鉗子器具のような制約や不自由がなく、手技が容易となり、適用可能な症例が多くなる。
特開2002−102248号公報
ところで、上記のようなマニピュレータの開発では、先端作業部の開発はもとより、対応する操作部の開発が重要である。なぜなら、作業部の自由度が増すとそれだけ操作部に設けられる入力部の数も増えて操作が複雑となり、例えばヨー方向操作とロール方向操作の操作確認や、プラス方向操作とマイナス方向操作の操作確認の時間がかかり、容易な手技の実現という目的に反することになるからである。特に、内視鏡下外科手術では縫合及び結紮が必須作業であることから作業部のロール動作を容易に行うことのできるマニピュレータ及びその操作部(操作機構)の要請が高い。
このようなロール動作を行う入力部を含め、先端作業部の動作に供される各入力部は、非操作時においては基準位置へと確実に復帰していることが、現在及びその後の処置を行う際の操作性を確保する上で重要である。再操作時に入力部が基準位置にないと、直感的な操作を迅速に且つ正確に行うことが難しいからである。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、入力部を基準位置へと確実に復帰させることができ、操作性を一層向上させることができる操作機構及び該操作機構を備えるマニピュレータを提供することを目的とする。
本発明に係る操作機構は、人手によって把持されるグリップハンドルと、前記グリップハンドルが固定された筐体部に設けられ、指で基準位置から直線又は曲線に沿う二方向に移動させることで入力操作を行う入力手段とを備える操作機構であって、前記入力手段は、前記筐体部に固定された基体部材と、前記基体部材に対して相対的に前記二方向に移動自在に係合される入力部材と、前記入力部材の各移動方向外側の端部に対応してそれぞれ設けられ、前記入力部材が各移動方向に移動されると、該入力部材を前記基準位置の方向へと付勢する一対のばね部材と、前記基体部材に設けられ、前記入力部材が移動されることにより一方の前記ばね部材が圧縮された状態で、該入力部材への他方の前記ばね部材からの付勢を阻止する阻止部材とを有することを特徴とする。
また、前記基体部材には、一端が閉塞されると共に、他端には前記入力部材が挿通自在な開口が設けられ、前記ばね部材が配置される一対の溝部が設けられ、前記阻止部材は、前記開口の一部を塞ぐことにより前記ばね部材が前記溝部外へと伸長することを防止すると共に、前記入力手段が前記基準位置である場合に、前記ばね部材が前記溝部内で所定の圧縮状態となるように保持しているように構成してもよい。
このような構成によれば、入力部材がいずれの方向に移動された場合であっても、前記阻止部材の作用により、該入力部材にはいずれか一方のばね部材からの付勢力、つまり一つの方向への復帰力のみが作用すると共に、入力部材が基準位置付近にある状態でも該入力部材には十分な復帰力を作用させることができる。従って、例えば、入力部材と基体部材との間に摩擦抵抗等を生じている状態であっても当該入力部材を基準位置へと確実に戻すことができ、操作性を一層向上させることができる。
この場合、前記入力部材は、前記基体部材に設けられた円弧状の案内部に沿って回転自在なリングとしてもよい。
また、本発明に係るマニピュレータは、前記の操作機構を含む操作部と、前記操作部から延在する連結部と、前記連結部の先端に設けられ、前記入力手段の操作に基づいて、先端部の延在方向の軸線を中心として回動可能な回転機構を備える作業部とを備えることを特徴とする。
このような構成によれば、操作者が入力部材から指を離した状態では当該入力部材が確実に基準位置へと復帰するため、操作者は当該マニピュレータを用いて一層適切な手技を行うことが可能となる。
本発明によれば、入力部材がいずれの方向に移動された場合であっても、前記阻止部材の作用により、該入力部材にはいずれか一方のばね部材からの付勢力のみが作用すると共に、入力部材が基準位置付近にある状態でも該入力部材には十分な復帰力を作用させることができる。従って、例えば、入力部材と基体部材との間に摩擦抵抗等を生じている状態であっても当該入力部材を基準位置へと確実に戻すことができ、操作機構及び該操作機構を備えるマニピュレータの操作性を一層向上させることができる。
以下、本発明に係る操作機構及び該操作機構を備えるマニピュレータについて実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係るマニピュレータ10は、先端動作部12に生体の一部又は湾曲針等を把持して所定の処置を行うための医療用であり、通常、把持鉗子やニードルドライバ(持針器)等とも呼ばれる。
マニピュレータ10は、人手によって把持及び操作される基端部の操作指令部(操作機構)14と、該操作指令部14に対して着脱自在な作業部16とを有する。
以下の説明では、図1における幅方向をX方向、高さ方向をY方向及び、連結シャフト48の延在方向をZ方向と規定する。また、右方をX1方向、左方をX2方向、上方向をY1方向、下方向をY2方向、前方をZ1方向、後方をZ2方向と規定する。さらに、特に断りのない限り、これらの方向の記載はマニピュレータ10が基準姿勢(中立姿勢)である場合を基準として表すものとする。これらの方向は説明の便宜上のものであり、マニピュレータ10は任意の向きで(例えば、上下を反転させて)使用可能であることはもちろんである。
作業部16は、作業を行う先端動作部12と、操作指令部14のアクチュエータブロック30に対して接続される接続部15と、これらの先端動作部12と接続部15とを連接する長尺で中空の連結シャフト48とを有する。作業部16は、アクチュエータブロック30における所定の操作によって操作指令部14から離脱可能であって、洗浄、滅菌及びメンテナンス等を行うことができる。
先端動作部12及び連結シャフト48は細径に構成されており、患者の腹部等に設けられた円筒形状のトラカール20から体腔22内に挿入可能であり、操作指令部14の操作により体腔22内において患部切除、把持、縫合及び結紮等の様々な手技を行うことができる。
操作指令部14は、人手によって把持されるグリップハンドル26と、該グリップハンドル26の上部から延在するブリッジ28と、該ブリッジ28の先端に接続されたアクチュエータブロック30とを有する。
図2に示すように、操作指令部14のグリップハンドル26は、ブリッジ28の端部からY2方向に向かって延在しており、人手によって把持されるのに適した長さであり、該グリップハンドル26の近傍には先端動作部12の動作等に供される入力手段が設けられている。すなわち、このような入力手段として、グリップハンドル26に近接したZ1方向にトリガーレバー32及びスイッチ36が設けられ、Y1方向に複合入力部(入力手段)34及び作動スイッチ35が設けられている。
作動スイッチ35のZ1方向でブリッジ28の上面における視認しやすい箇所にはLED(インジケータ)29が設けられている。グリップハンドル26の下端部には調圧機構として機能する複数の通気孔41が設けられている。グリップハンドル26の下端には、コントローラ45に接続されるケーブル62が設けられている。グリップハンドル26とケーブル62とはコネクタにより接続されていてもよい。
次に、マニピュレータ10の先端動作部12を動作させるための入力手段である操作指令部14について説明する。
作動スイッチ35は、マニピュレータ10の動作状態の有効又は無効を設定するための入力手段である。LED29は、マニピュレータ10の制御状態を示すインジケータであり、操作者が容易に認識可能な大きさであり、且つ操作に支障がない程度に十分に小型軽量である。LED29は、ブリッジ28の上面における略中央部で、視認性のよい位置に設けられており、作動スイッチ35と並んで配置されていることから、例えば、作動スイッチ35によるON操作に同期して点灯等をするため、操作者は作動スイッチ35の操作をしながらその入力状態をLED29により確実に認識することができる。
次に、トリガーレバー32の構成及び作用について説明する。
図4に示すように、トリガーレバー32は、ブリッジ28のやや下方でZ1方向にやや突出したレバーであり、人差し指による操作が容易な位置に設けられている。
トリガーレバー32は、グリップハンドル26に対してアーム98により接続されており、該グリップハンドル26に対して進退するように構成されている。アーム98はグリップハンドル26内で図示しないセンサに接続されており、トリガーレバー32の進退量が該センサによって計測されてコントローラ45に供給される。トリガーレバー32は、先端動作部12のグリッパ60(図2参照)の開閉指令を与える入力手段である。
すなわち、トリガーレバー32は、指を当て、グリップハンドル26の方向(つまり、Z2方向)に向かって引き込む操作と、グリップハンドル26からZ1方向に押し出す操作とが可能に構成され、これにより、グリッパ60へと開閉指令を与えることができる。
なお、トリガーレバー32のY2方向に設けられたスイッチ36は、オルタネート式であって、該スイッチ36を操作することによりトリガーレバー32により所定の開閉状態とされたグリッパ60の状態、例えば、閉じ状態を保持しておくことができる。
次に、接続部15及びアクチュエータブロック30の構成及び作用について説明する。
図1及び図2に示すように、接続部15は、樹脂のカバー37に覆われており、従動回転するプーリ50a、50b及び50cを回転自在に保持している。プーリ50a、プーリ50b及びプーリ50cには、それぞれ図示しないワイヤが巻き掛けられており、連結シャフト48の中空部分を通って先端動作部12まで延在している。
アクチュエータブロック30には先端動作部12が有する3自由度の機構に対応してモータ40、モータ42及びモータ44が接続部15の延在方向に沿って並列して設けられている。モータ40、42及び44は、プーリ50a、プーリ50b及びプーリ50cに係合する。アクチュエータブロック30は、操作指令部14のZ1方向端部の下方に設けられており、モータ40、42及び44は、操作指令部14若しくはトリガーレバー32の操作に基づき、コントローラ45の作用下に回転をする。
図2に示すように、アクチュエータブロック30は、さらに作業部16の接続部15を保持する2つの独立した係合部210と、該接続部15の位置決め機能及び保持機構を有する3本のアライメントピン212とを有する。
アライメントピン212は、接続部15側に設けられた嵌合孔206に対向する位置で、例えば3本設けられ、それぞれY1方向に延在している。このように、アライメントピン212は3本設けられていることから、接続部15は3点で支持され、簡便且つ確実に位置決めを行うことができる。
従って、接続部15をアクチュエータブロック30に接続する際には、3つの嵌合孔206にアライメントピン212が挿入されるようにしてY2方向に移動させる。これにより、係合部210が先端のテーパ形状によってやや外方向に押されて変位して、接続部15側の係合片207に対して摺動した後、係合する。これにより、接続部15をアクチュエータブロック30に装着することができる。なお、接続部15を取り外す際には、係合片207を開方向に操作して接続部15をY1方向に持ち上げればよい。
次に、複合入力部34の構成及び作用について説明する。
複合入力部34は、先端動作部12に対してロール方向(軸回転方向)及びヨー方向(左右方向)の回転指令を与える複合的な入力手段である。
図3に示すように、複合入力部34は、正面視で円形で、グリップハンドル26の上端部とブリッジ28との接続部の平面部(筐体部)39に設けられており、図4から明らかなように、親指による操作が容易な位置に配置されている。
平面部39は、複合入力部34の径よりもやや大きい径の略円環形であり、複合入力部34の操作をしないときには親指を当てておき、複合入力部34に触れることなくグリップハンドル26を確実に保持することができる。平面部39及び複合入力部34の表面部は、その法線がZ2方向とY1方向の略中間の方向を指向しており、親指の腹部Tを自然に当てることができる。
図5は、複合入力部34の分解斜視図である。
図5に示すように、複合入力部34は、シャトルリング(入力部材、リング)100と、略円筒形状のベース体(基体部材)102と、ゴムパッド104と、基板106と、Oリング108とを有する。以下、複合入力部34の中心軸をJとし、図5中の手前方向(図2では平面部39表面から離間する方向)をJ1方向、奥の方向をJ2方向とする。シャトルリング100はベース体102に対してJ1方向から内腔部に挿入され、ゴムパッド104はJ2方向から挿入される。
シャトルリング100は、先端動作部12に対してロール方向の回転指令を与える入力手段であり、シャトルリング100の操作量が大きいほど、先端動作部12の回転速度が速まるように設定されている。また、シャトルリング100の非操作時には、先端動作部12はロール方向に関して停止している。
図5及び図6に示すように、シャトルリング100は、J1方向側面の左右対称位置に設けられたノブ(指当て部)110a、110bと、ノブ110a、110bに対応した左右対称位置で図5中のやや上方寄りに設けられた係合片112a、112bと、上下に設けられた切欠部113a、113bと、係合片112a、112bのJ2方向側面から図5中の下方に突出した突起114a、114bとを有する。
シャトルリング100は、リング幅が親指を当てるのに適した幅、例えば5mmに設定されると共に、リング外径が、例えば35mmに設定されている。
ノブ110a、110bは、親指の腹部Tを当てるのに適するようにJ1方向にやや膨出した形状であって、例えば、高さを1mm〜5mm、周方向長さを3mm〜10mmに設定するとよい。ノブ110a及びノブ110bは、軸Jを中心として左右対称の位置に設けられている。
係合片112a、112bは、突起114a、114bの反対側に傾斜面118を有すると共に、突起114a、114bの基端側には該突起114a、114bよりもJ2方向に突出した面であるストッパ116を有する。
ベース体102には、J1方向の内腔部において上下に切欠部119a、119bが形成された内筒120と、係合片112a及び112bが挿通する孔123とが設けられている。従って、シャトルリング100は、円弧状の案内部とし
て機能する内筒120の外周側の環状溝部及び孔123に沿って円滑に回転可能である。
シャトルリング100を構成する係合片112a、112bのJ2方向側面には、外側に向けて突出した係合フランジ115が設けられ、各係合フランジ115は孔123を通過してベース体102のJ2方向側面に対し、周方向に移動自在に係合する。これにより、シャトルリング100をベース体102に対して回動自在に保持することができる。
シャトルリング100の動作範囲は、基準位置(中立位置、原点位置)を基準として、例えば±10°に設定されている。シャトルリング100の動作範囲は、操作性を考慮して(例えば、微妙な操作が可能なように)ある程度の移動距離を確保するとともに、無理なく操作可能なように腹部Tの動作範囲に収めることが好ましい。このような観点から、シャトルリング100の動作範囲は±5°〜±20°のいずれかに設定されているとよく、より好ましくは、±5°〜±10°のいずれかに設定されているとよい。
また、図6に示すように、ベース体102のJ2方向の面には、ばね(ばね部材)124a、124b(図7及び図8参照)がそれぞれ配置される一対の溝部125が設けられている。溝部125は、その延在方向(周方向)の一端が壁部127により閉塞される一方、他端には前記係合片112a、112bが挿通自在な開口129を設けている。開口129は、該開口129からのばね124a、124bの伸長(離脱)を阻止する一対の阻止部材131が設けられることにより、ばね124a、124bの外径よりも狭幅に形成されている。
図7及び図8に示すように、ベース体102にシャトルリング100を係合する場合には、ベース体102の溝部125にばね124a、124bを配置すると共に、係合フランジ115を介してシャトルリング100をベース体102に係合させる。この際、突起114a及び114bがばね124a及び124b内に挿通されると共に、ストッパ116とばね124a、124bの開口129側の端面とが対向した状態とされる。
すなわち、シャトルリング100が基準位置(非操作位置)にある状態において、ばね124a、124bは溝部125内に、一端が壁部127を押圧し、他端が阻止部材131を押圧した所定の圧縮状態で挿入、配置されている。この基準位置でのばね124a及び124bの圧縮量は、図15A中に二点鎖線で示されるL2及びL1で示すことができ、この圧縮量での復帰力は図15A中の力Fsで示すことができ、例えば、4Nの力で圧縮されている。これにより、非操作時において力Fsより大きい摩擦力がなければ、シャトルリング100が基準位置からほとんどずれることがない。一方、力Fsより大きい力を与えなければシャトルリング100が回転しないことから、操作時には適度な抵抗感(操作感)を得ることができ、又は不用意な操作を防止することができる。
従って、図9及び図10に示すように、シャトルリング100が正面視で時計方向となる矢印θ1方向(背面視である図9では反時計方向)に回動されることにより、ストッパ116が一方のばね124bを圧縮し、該ばね124bにはシャトルリング100を矢印θ2方向に押し戻す復帰力F1が発生する。反対に、シャトルリング100が正面視で反時計方向となる矢印θ2方向に回動されることにより、ストッパ116が他方のばね124aを圧縮し、該ばね124aにはシャトルリング100を矢印θ1方向に押し戻す復帰力F2が発生する。
これにより、シャトルリング100は、非操作時、ばね124aとばね124bにより押し戻され(又は弾性力が平衡し)、シャトルリング100は基準位置(図7に示す状態)に維持される。
ベース体102にシャトルリング100を係合させる際、突起114a及び114bがばね124a及び124b内に挿通されるため、ばね124a、124bをより安定した状態に保持しながらシャトルリング100とベース体102とを組み付けることができ、組立性が向上すると共に、組み付け後にはばね124a、124bの脱落防止性を高めることができる。なお、突起114a、114bを省略し、ストッパ116のみでばね124a、124bを押すように構成してもよい。
また、図7に示すように、シャトルリング100が基準位置では、ストッパ116とばね124a、124bの端面との間に狭い隙間が設けられ、いわゆる遊びを設けて操作性を向上させている。
図5に示すように、ベース体102にはOリング108が当接して配置されるフランジ128が設けられている。
図5及び図11に示すように、ゴムパッド104は、薄い円形シート130と、該円形シート130からJ1方向に突出したパッド132と、円形シート130において左右対称に設けられ、J1方向に突出した受け突起134a及び134bとを有する。
パッド132は、先端動作部12に対してヨー方向の傾動指令を与える入力手段であり、パッド132の操作量が大きいほど、先端動作部12の傾動速度が速まるように設定されている。また、パッド132の非操作時には、先端動作部12はヨー方向に関して停止している。パッド132は、正面視で上面及び下面が平行で左右両端が円弧形状の突起である。左右の円弧形状は、内筒120及びシャトルリング100の内面に対応した径に設定されている(図3参照)。
図11に示すように、パッド132は、J1方向側の略半分が中実であり、残余のJ2方向側の略半分は、J2方向に向かう突起137が形成されており、該突起137の周囲には外壁との間に隙間が設けられている。突起137のJ2方向の端面139は、円形シート130よりも僅かにJ1寄りとなるように形成されており、基板106との間には狭い隙間が設けられている。
パッド132と円形シート130との接続部には、折り返し部142が設けられており、パッド132はJ1方向の端面133を指で操作することにより、左右押し込み方向に容易に傾動可能である。また、パッド132は、非操作時には、折り返し部142の弾性力により基準位置に自動的に復帰可能である。
受け突起134a及び134bは、下方よりも上方が高い傾斜面141(図13参照)を有する形状となっている。受け突起134a及び134bは、突起114a及び114bよりも僅かに上方に配置されており、基準位置で、各傾斜面118と各傾斜面141が対向している。
受け突起134a及び134bの裏面側には浅い凹部143a及び143bが設けられており、基板106との間には狭い隙間145が設けられている。
図5に示すように、基板106は六角形状であって、J1方向の面には、回動検出用第1感圧センサ144aと、回動検出用第2感圧センサ144bと、傾動検出用第1感圧センサ146aと、傾動検出用第2感圧センサ146bとが設けられている。これらの各センサ144a、144b、146a、146bは、微細なプリントパターンにより形成されており、直接露呈されないように薄い樹脂シート148で覆われている。
各センサ144a、144b、146a、146bは、シャトルリング100の回動量及びパッド132の傾動量を検出可能なものであればよく、例えば抵抗式(コンダクティブプラスチック等)、半導体式、光学式等であってもよい。各センサ144a、144b、146a、146bは必ずしも回動量及び傾動量を連続的に検出可能なものに限らず、オン・オフ式スイッチを用い、基準位置か又は回動(傾動)の方向のみ検出するようにしてもよい。
回動検出用第1感圧センサ144a及び回動検出用第2感圧センサ144bは、受け突起134a及び134bの裏面側(つまり、凹部143a及び143b)に対向する位置に設けられている。傾動検出用第1感圧センサ146a及び傾動検出用第2感圧センサ146bは、パッド132の端面139における左部分及び右部分に対向する位置に設けられている。
基板106のJ2方向の面には、各センサ144a、144b、146a及び146bの検出信号を調整してコントローラ45に供給するための複数の電子部品149(図13参照)が表面実装されている。基板106には、コントローラ45に接続するためのコネクタ150が設けられている。コネクタ150のJ1方向にやや突出したターミナル端は、逃げ部136内に収まり、円形シート130を損傷することがない。
なお、ベース体102の各ビス孔103と、ゴムパッド104の各ビス孔138と、基板106の各ビス孔152とは対応する位置に設けられており、ビス154が挿通されることにより、ベース体102、円形シート130及び基板106を一体的に固定することができる。
図11に示すように、パッド132による入力操作については、先ず、指をパッド132から離しているときには、該パッド132は前記の折り返し部142の弾性力により基準位置に復帰している。
図12に示すように、親指の腹部Tを左部分に当てて押し下げてパッド132を左方向に傾動させる場合、突起137の端面139の左部分が基板106に当接し、傾動検出用第1感圧センサ146aを押圧する。突起137は、前記左部分が押し下げられるほど傾動検出用第1感圧センサ146aを強く押圧することから、該傾動検出用第1感圧センサ146aの信号によりパッド132の傾動量を検出することができる。
逆に、パッド132の右部分を押し下げパッド132を右方向に傾動させる場合には、該右部分が傾動検出用第2感圧センサ146bを押圧することから、左方向の傾動と同様に傾動量の検出が可能である。
なお、図11から理解可能なように、傾動検出用第1感圧センサ146aと傾動検出用第2感圧センサ146bとは適度な距離だけ離間しており、しかも、パッド132が基準位置にあるときには端面139と基板106との間には狭い隙間が設けられている。
従って、パッド132が微小量傾動しても傾動検出用第1感圧センサ146a及び傾動検出用第2感圧センサ146bには押圧力が加わらず、基準位置を示す信号を出力し続けることになり、不感帯が存在することになる。これにより、端面133の中央の膨出部を意図せずに押し下げるような場合であっても、傾動検出用第1感圧センサ146aと傾動検出用第2感圧センサ146bとの離間配置により、傾動検出用第1感圧センサ146a及び傾動検出用第2感圧センサ146bは基準位置を示す信号を出力し続ける。
図7及び図13に示すように、シャトルリング100による入力操作については、先ず、指をシャトルリング100から離しているときには、該シャトルリング100はばね124a、124bの弾性力により基準位置に復帰している。
図9、図10及び図14Aに示すように、親指の腹部Tをノブ110aに当てて押し出してシャトルリング100を正面視で時計方向となる矢印θ1方向(背面視である図9では反時計方向)に回転させる場合、一方の係合片112aの傾斜面118が傾斜面141に乗り上げながら受け突起134aを押し倒すように変形させ、該受け突起134aの裏面部が基板106に当接し、回動検出用第1感圧センサ144aを押圧する。受け突起134aは、突起114aが押し出されるほど回動検出用第1感圧センサ144aを強く押圧することから、該回動検出用第1感圧センサ144aの信号によりシャトルリング100の回動量を検出することができる。なお、指をノブ110bに当てて引き込むように操作することによってもシャトルリング100は時計方向に回転し、同様の検出が可能である。
この際、図9、図10及び図14Aに示すように、前記一方の係合片112a側では、ばね124aは阻止部材131に当接して溝部125内に留まることになり、すなわち、ばね124aは開口129を超えて伸長せず、ストッパ116とばね124aとが離間した状態となる。
また、図9、図10及び図14Bに示すように、他方の係合片112b側では、上記の回転操作に対応して、傾斜面118が傾斜面141から離間すると共に、ストッパ116が開口129を介して溝部125内に入り込み、ばね124bを圧縮する。
これに対して、ノブ110bを押し出し、又はノブ110aを引き込み、シャトルリング100を正面視で反時計方向となる矢印θ2方向(背面視である図7では時計方向)に回転させる場合には、係合片112bが受け突起134bを押し下げて、回動検出用第2感圧センサ144bを押圧することから、上記した矢印θ1方向への回転の場合同様に回動量の検出が可能である。
シャトルリング100を所定の方向に回動させた後、ノブ110a又はノブ110bから指を離せば、該シャトルリング100は圧縮された側のばね124a又はばね124bによる押し戻し作用(復帰力F2又はF1)により基準位置へと復帰される。
なお、図13から理解可能なように、シャトルリング100が基準位置にあるときには、傾斜面118と傾斜面141との間には狭い隙間が設けられるとともに、円形シート130と基板106との間には狭い隙間145が設けられている。したがって、シャトルリング100が微小量回動しても回動検出用第1感圧センサ144a及び回動検出用第2感圧センサ144bには押圧力が加わらず、基準位置を示す信号を出力し続けることになり、不感帯が存在することになる。
ここで、上記のようなシャトルリング100の基準位置への復帰動作について説明する。
図15Aは、シャトルリング100が回動された際に、各ばね124a、124bから該シャトルリング100へとそれぞれ作用する復帰力(戻力)の変化を示すグラフであり、図15Bは、図15Aに示す状態において、両方のばね124a及び124bからシャトルリング100へと作用する復帰力(戻力)の変化を示すグラフである。
この場合、図15A中の実線で示すF1は、ばね124bによる復帰力(つまり、ばね124bがシャトルリング100により押圧され圧縮されることで蓄積される反発力)を示し、破線で示すF2は、ばね124aによる復帰力を示している。また、図15B中の一点鎖線で示すF0は、シャトルリング100が回動された際、該シャトルリング100に対して実際に作用する復帰力、すなわち、各回転位置に応じてシャトルリング100に対して作用する復帰力F1及びF2の各値を差し引きした後の復帰力を示している。
本実施形態の場合、上記したように、ばね124a、124bが配置された溝部125の開口129側に阻止部材131を設け、ばね124a、124bが該開口129を超えて、すなわち溝部125外へと伸長しないように設定している。すなわち、ばね124a、124bは、溝部125内において圧縮は許容される一方、所定長(阻止部材131)を超えた伸長は規制され、該溝部125から外に出た位置でシャトルリング100のストッパ116を押圧することはない。
従って、図9及び図10に示すように、シャトルリング100を矢印θ1方向に回転させると、図15A中に実線で示されるように他方のばね124bが圧縮されて復帰力F1が増加する。この際、一方のばね124aは阻止部材131により伸長を阻止され、シャトルリング100を押圧することができず、当該ばね124bの復帰力F2は基準位置のまま0(ゼロ)に保持されている。
例えば、シャトルリング100が、図15A中に垂線で示すθ1方向回転角度A1の位置まで回転された際には、シャトルリング100には他方のばね124bの復帰力F1のみによる点C1に示す復帰力F0が作用している(図15B参照)。
一方、図9及び図10に示す状態とは逆に、シャトルリング100を矢印θ2方向に回転させた場合には、図15A中に破線で示されるように一方のばね124aが圧縮されて復帰力F2が増加する。この際、他方のばね124bは阻止部材131により伸長を阻止され、シャトルリング100を押圧することができず、当該ばね124bの復帰力F1は基準位置のまま0(ゼロ)に保持されている。
例えば、シャトルリング100が、図15A中に垂線で示すθ2方向回転角度A2の位置まで回転された際には、シャトルリング100には一方のばね124aの復帰力F2のみによる点C2に示す復帰力F0が作用している(図15B参照)。
従って、シャトルリング100に作用する復帰力F0は、各回転方向において、ばね124a又は124bのいずれか一方からの復帰力F2又はF1のみによるものであり、各復帰力F1、F2は阻止部材131の作用により、互いに基準位置を超えてシャトルリング100に作用することがなく、基準位置付近であっても、シャトルリング100には十分な復帰力F0が作用していることになる。
このため、シャトルリング100がどちらの方向に回転された場合であっても、操作者が指を離した際には、ばね124a又は124bのいずれか一方から受ける復帰力F2又はF1によってシャトルリング100を基準位置へと確実に且つ迅速に復帰させることができる。しかも、基準位置付近においても、シャトルリング100には十分な復帰力F0が作用していることから、シャトルリング100とベース体102との間に摩擦抵抗(摺動抵抗)を生じているような状態であっても、確実に基準位置へと戻すことができる。このようなシャトルリング100とベース体102との間に摩擦抵抗としては、例えば、係合片112a、112bの傾斜面118と受け突起134a、134bの傾斜面141との間の摩擦抵抗や、係合片112a、112bと孔123との間の摩擦抵抗等が挙げられる。
以上のように、本実施形態によれば、上記した阻止部材131を設けたことにより、ばね124a、124bが溝部125を超えてシャトルリング100を押圧することを阻止し、特に、基準位置付近において復帰力F0が所定の力を有することになる。
そこで、次に、参考例として阻止部材131を設けない状態でのシャトルリング100の復帰力の変化につき、図16、図17及び図18を参照して説明する。
図16は、複合入力部34の参考例に係る複合入力部200を構成するシャトルリング202及びベース体204を組み付けた状態での基準位置を示す背面図である。図17は、図16に示すシャトルリング202をθ1方向に回転させた状態を示す背面図である。複合入力部200は、上記した複合入力部34に対して阻止部材131を有していない点のみが相違している。
図18は、図16に示すシャトルリング202が回動された場合に、該シャトルリング202へと作用する復帰力(戻力)の変化を示すグラフである。図17中の実線で示すF11は、一方のばね124aによる復帰力(つまり、ばね124aがシャトルリング202により押圧され圧縮されることで蓄積される反発力)を示し、破線で示すF12は、他方のばね124bによる復帰力を示し、一点鎖線で示すF10は、シャトルリング202の各回転位置に応じて作用する復帰力F11及びF12の各値を差し引きした後の復帰力を示している。つまり、F10が前記F0に対応し、F11が前記F1に対応し、F12が前記F2に対応するものである。
この場合、図17に示すように、シャトルリング202を矢印θ1方向に回転させると、図18中に実線で示されるように他方のばね124bが圧縮されて復帰力F11が増加する。この際、一方のばね124aは溝部125を超えてストッパ116を押圧し、図18中に破線で示されるようにシャトルリング202に対して前記復帰力F11とは反対方向の復帰力F12を発生する。
例えば、シャトルリング202が、図18中に垂線で示すθ1方向回転角度A1の位置まで回転された際には、シャトルリング202には、点B1に示すばね124bの復帰力F11から点D1に示すばね124aの復帰力F12を差し引いた点C1に示す復帰力F10が作用している。
一方、図17に示す状態とは逆に、シャトルリング202を矢印θ2方向に回転させた場合には、図18中に破線で示されるように一方のばね124aの復帰力F12が増加する。この際、他方のばね124bは溝部125を超えてストッパ116を押圧し、図18中に実線で示されるようにシャトルリング202に対して前記復帰力F12とは反対方向の復帰力F11を発生する。
例えば、シャトルリング202が、図18中に垂線で示すθ2方向回転角度A2の位置まで回転された際には、シャトルリング202には、点B2に示すばね124aの復帰力F12から点D2に示すばね124bの復帰力F11を差し引いた点C2に示す復帰力F10が作用している。
従って、シャトルリング202に作用する復帰力F10は、各回転方向において、ばね124a及び124bからの復帰力F12及びF11の差し引き後の値となり、基準位置付近においては、当該シャトルリング202に作用する復帰力F10は略0(ゼロ)となっている。しかも、各点C1、C2に示される復帰力F10は、図15Bにおける各点C1、C2に示される復帰力F0よりも小さい値となっている。
このため、当該参考例に係るシャトルリング202の場合、シャトルリング202がどちらの方向に回転された場合であっても、操作者が指を離した際には、ばね124a及び124bの値を差し引いた復帰力F10によりシャトルリング202を基準位置へと復帰させることになるため、該復帰力F10は上記した復帰力F0よりも小さく、その力は弱いものとなる。しかも、基準位置付近においては、復帰力F10がほとんど作用しないことから、シャトルリング202とベース体204との間に上記した摩擦抵抗(摺動抵抗)を生じている場合には、シャトルリング202が基準位置へと完全には戻りきらない可能性がある。
以上のように、本実施形態に係るマニピュレータ10によれば、複合入力部34を構成する溝部125の開口129側に阻止部材131を設けたことにより、シャトルリング100がどちらの方向に回転された場合であっても、操作者が指を離した際には、ばね124a又は124bのいずれか一方から受ける復帰力F2又はF1によってシャトルリング100を基準位置へと確実に且つ迅速に復帰させることができる。しかも、基準位置付近においても、シャトルリング100には十分な復帰力F0が作用していることから、シャトルリング100とベース体102との間に摩擦抵抗を生じているような状態であっても、確実に基準位置へと戻すことができ、操作性を一層向上させることができる。すなわち、操作者がシャトルリング100から指を離した状態では当該シャトルリング100が確実に基準位置へと復帰するため、操作者は当該マニピュレータ10を用いて一層適切な手技を行うことが可能となり、特に、指を離した後の手技を行う際にも一層適切な手技を施すことが可能となる。
この場合、阻止部材131としては、シャトルリング100の回転により圧縮される側とは反対側のばね124a(124b)がシャトルリング100を押圧することを阻止することができるものであればよい。
従って、図19に示すように、例えば、複合入力部34は、ベース体102に代えて阻止部材131を有しないベース体102aにすると共に、該ベース体102aの背面側の略半周を環状に塞ぐ阻止部材131aを設けた複合入力部34aとして構成することもできる。
なお、上記した操作機構を構成する複合入力部34、34aでは、ベース体102に対してシャトルリング100を回転させる回転式の入力手段として説明したが、これに限らず、例えば、直線方向の二方向に移動自在な入力部材の両端部側にばね及び阻止部材を設けた溝部を設けてもよい。要は、ベース体102等の基体部材に対して相対的に、基準位置から直線又は曲線に沿うニ方向に移動自在な入力部材の両端側をばね部材で支持すると共に、該ばね部材が基準位置を超えて伸長し、入力部材を押圧しないように構成したものであればよい。
また、本実施形態に係る操作機構であるシャトルリング、ベース体、阻止部材及びばね等はマニピュレータ以外、例えば、電子機器等にも適用可能である。
本発明に係る操作機構及び該操作機構を備えるマニピュレータは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
本実施の形態に係るマニピュレータの斜視図である。 作業部と操作指令部とを分離したマニピュレータの側面図である。 複合入力部の表面部を示す図である。 本実施の形態に係る操作機構としての操作指令部の斜視図である。 複合入力部の分解斜視図である。 シャトルリング及びベース体の分解斜視図である。 基準位置での複合入力部の背面図である。 図7に示す状態でのばね及びその周辺部を拡大した背面図である。 図7に示す状態からシャトルリングをθ1方向に回転させた状態での複合入力部の背面図である。 図9に示す状態でのばね及びその周辺部を拡大した背面図である。 基準位置でのゴムパッド及びその周辺部の断面側面図である。 パッドを操作した状態でのゴムパッド及びその周辺部の断面側面図である。 基準位置でのシャトルリング及びその周辺部の断面側面図である。 図14Aは、ノブを操作した状態での一方の係合片側におけるシャトルリング及びその周辺部の断面側面図であり、図14Bは、図14Aに示す状態での他方の係合片側におけるシャトルリング及びその周辺部の断面側面図である。 図15Aは、シャトルリングが回動された際に、各ばねから該シャトルリングへとそれぞれ作用する復帰力の変化を示すグラフであり、図15Bは、図15Aに示す状態において、両方のばねからシャトルリングへと作用する復帰力の変化を示すグラフである。 参考例に係る複合入力部を構成するシャトルリング及びベース体を組み付けた状態での基準位置を示す背面図である。 図16に示すシャトルリングをθ1方向に回転させた状態を示す背面図である 図16に示すシャトルリングが回動された場合に、該シャトルリングへと作用する復帰力の変化を示すグラフである。 変形例に係る複合入力部の背面図である。
符号の説明
10…マニピュレータ 12…先端動作部
14…操作指令部 16…作業部
26…グリップハンドル 32…トリガーレバー
34、34a、200…複合入力部 35…作動スイッチ
36…スイッチ 39…平面部
48…連結シャフト 60…グリッパ
100、202…シャトルリング 102、102a、204…ベース体
104…ゴムパッド 106…基板
110a、110b…ノブ 112a、112b…係合片
114a、114b…突起 116…ストッパ面
118、141…傾斜面 123…孔
124a、124b…ばね 125…溝部
127…壁部 129…開口
131、131a…阻止部材 134a、134b…受け突起

Claims (4)

  1. 人手によって把持されるグリップハンドルと、
    前記グリップハンドルが固定された筐体部に設けられ、指で基準位置から直線又は曲線に沿う二方向に移動させることで入力操作を行う入力手段と、
    を備える操作機構であって、
    前記入力手段は、前記筐体部に固定された基体部材と、
    前記基体部材に対して相対的に前記二方向に移動自在に係合される入力部材と、
    前記入力部材の各移動方向外側の端部に対応してそれぞれ設けられ、前記入力部材が各移動方向に移動されると、該入力部材を前記基準位置の方向へと付勢する一対のばね部材と、
    前記基体部材に設けられ、前記入力部材が移動されることにより一方の前記ばね部材が圧縮された状態で、該入力部材への他方の前記ばね部材からの付勢を阻止する阻止部材と、
    を有することを特徴とする操作機構。
  2. 請求項1記載の操作機構において、
    前記入力部材は、前記基体部材に設けられた円弧状の案内部に沿って回転自在なリングであることを特徴とする操作機構。
  3. 請求項1又は2記載の操作機構において、
    前記基体部材には、一端が閉塞されると共に、他端には前記入力部材が挿通自在な開口が設けられ、前記ばね部材が配置される一対の溝部が設けられ、
    前記阻止部材は、前記開口の一部を塞ぐことにより前記ばね部材が前記溝部外へと伸長することを防止すると共に、前記入力手段が前記基準位置である場合に、前記ばね部材が前記溝部内で所定の圧縮状態となるように保持していることを特徴とする操作機構。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の操作機構を含む操作部と、
    前記操作部から延在する連結部と、
    前記連結部の先端に設けられ、前記入力手段の操作に基づいて、先端部の延在方向の軸線を中心として回動可能な回転機構を備える作業部と、
    を備えることを特徴とするマニピュレータ。
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