JP2009217542A - スケジュール管理装置およびスケジュール管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】所定の通過地点を通過する通過利用者にスケジュールを確認する負担を強いることなく、容易にスケジュールを確認させること。
【解決手段】制御回路225は、アンテナ部230を介してRFIDカード103から通過利用者の識別情報が読み取られた場合、制御回路225は通過時刻を決定する。そして、制御回路225は、通信I/F223を介して、管理サーバ101のスケジュールDBの中に、識別情報に関連付けられたスケジュールがあった場合は、通過利用者の識別情報に関連付けられたスケジュールを取得する。そして、制御回路225は、行動スケジュールの抽出を行う。その後、制御回路225は、ディスプレイ226およびスピーカ227の出力制御を行い、通過利用者に対して抽出された行動スケジュールを報知する。
【選択図】図2
【解決手段】制御回路225は、アンテナ部230を介してRFIDカード103から通過利用者の識別情報が読み取られた場合、制御回路225は通過時刻を決定する。そして、制御回路225は、通信I/F223を介して、管理サーバ101のスケジュールDBの中に、識別情報に関連付けられたスケジュールがあった場合は、通過利用者の識別情報に関連付けられたスケジュールを取得する。そして、制御回路225は、行動スケジュールの抽出を行う。その後、制御回路225は、ディスプレイ226およびスピーカ227の出力制御を行い、通過利用者に対して抽出された行動スケジュールを報知する。
【選択図】図2
Description
この発明は、利用者のスケジュールを管理するスケジュール管理装置およびスケジュール管理システムに関し、特に、建物や部屋などの入退出時に、利用者が保持するRFID(RadioFrequency Identification )タグなどの記録媒体から得られる利用者の識別情報と、データベースなどに記録されている利用者のスケジュール情報とを用いて、利用者のスケジュールを管理するスケジュール管理装置およびスケジュール管理システムに関する。
従来、利用者は、RFIDタグが貼付されたRFIDカードを携帯している場合がある。このRFIDタグは、たとえば、利用者の識別情報を記録している。そして、RFIDリーダ・ライタは、利用者が出入りする建物の通過ゲートに設置されている。このRFIDリーダ・ライタは、利用者が通過ゲートを通過する際、RFIDタグとの間で電波を使って識別情報の送受信をおこなう。この識別情報によって、管理者は、利用者の入退場管理をおこなうことができる。
近年、各社員のスケジュールを管理するグループ情報管理表示システムが提案されている(特許文献1)。このシステムにおいて、社内ネットワーク上の各端末装置は、各社員が携帯するRFIDカードから各社員の識別情報を受信する。各端末装置は、受信した識別情報と、自装置の端末IDとをサーバ装置へ送信する。サーバ装置は、受信した識別情報と、端末IDとに基づいて、各社員の行先予定の入力更新をおこなう。そして、サーバ装置は、入力更新された行先予定に基づいて、グループごとの所属社員、社員現在地を含むグループ情報管理画面を、各社員が操作中の端末装置に表示させる。
特開2007−94988号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の従来技術では、端末装置は、各社員による通常操作に伴ってグループ別情報管理画面を表示させる。各社員は、表示されたグループ別情報管理画面によって各グループ構成員の行先情報を確認する構成である。すなわち、各社員は、端末装置を操作中でなければ行先情報を確認することができない。したがって、各社員は、行先情報を確認するために端末装置を操作しなければならないという負担を強いられる問題があった。
さらに各社員は、グループ情報管理画面によって各グループ構成員の行先情報を確認しても、次にどのような行動をすべきか適切に理解することができないという問題があった。具体的には、グループ情報管理画面では、行先予定、およびその予定時間を表示するものの、行先予定、およびその予定時間に沿うための行動内容などの表示ができなかった。したがって、各社員は、グループ情報管理画面を見ただけでは、行先予定に沿うためにどこにいつ行けばいいのかなど、自身の行動予定を確実に実行することができなかった。
この発明は、上述した問題を解消するため、利用者にスケジュールを確認する負担を強いることなく、利用者が容易にスケジュールを確認することができるスケジュール管理装置およびスケジュール管理システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかるスケジュール管理装置は、所定の通過地点を通過する通過利用者が保持する記録媒体に記録された識別情報を、当該通過利用者が当該所定の通過地点を通過する際に読み取る読取手段と、複数の利用者のスケジュールが記録されたスケジュールデータベースから、前記読取手段によって読み取られた識別情報に関連付けられた、前記通過利用者のスケジュールを取得する取得手段と、前記識別情報の読取に関連付けられた通過時刻に基づいて、前記取得手段によって取得された前記通過利用者のスケジュールの中から当該通過利用者の行動スケジュールを抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された行動スケジュールを前記通過利用者に対して報知する報知手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、所定の通過地点を通過する通過利用者に対し行動スケジュールを案内する案内情報を報知することによって、通過利用者にスケジュール確認のための作業を強いることなく、所定の通過地点を通過する際に案内情報を報知することができる。
請求項2の発明にかかるスケジュール管理装置は、所定の通過地点を通過する通過利用者が保持する記録媒体に記録された識別情報を、当該通過利用者が当該所定の通過地点を通過する際に読み取る読取手段と、複数の利用者のスケジュールが記録されたスケジュールデータベースから、前記読取手段によって読み取られた識別情報に関連付けられた、前記通過利用者のスケジュールを取得する取得手段と、前記識別情報の読取に関連付けられた通過時刻に基づいて、前記取得手段によって取得された前記通過利用者のスケジュールの中から当該通過利用者の行動スケジュールを抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された行動スケジュールに基づいて、前記通過利用者に当該行動スケジュールを案内する案内情報を生成する生成手段と、前記生成手段によって生成された案内情報を前記通過利用者に対して報知する報知手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、所定の通過地点を通過する通過利用者に対し行動スケジュールを案内する案内情報を報知することによって、通過利用者にスケジュールどおりの行動を適切にとらせることができる。さらに本発明によれば、通過利用者にスケジュール確認のための作業を強いることなく、所定の通過地点を通過する際に案内情報を報知することができる。
請求項3の発明にかかるスケジュール管理装置は、請求項2に記載の発明において、前記抽出手段は、前記通過利用者のスケジュールのうち、前記通過時刻以降の予定時刻のスケジュールを前記行動スケジュールとして抽出することを特徴とする。
本発明によれば、通過時刻以降の予定時刻のスケジュールについて行動スケジュールを抽出することによって、スケジュールの中から最適に行動スケジュールを抽出し、通過利用者にスケジュールどおりの行動をとらせることができる。
請求項4の発明にかかるスケジュール管理装置は、請求項2または3に記載の発明において、前記生成手段は、前記通過時刻から、前記行動スケジュールの予定時刻までの猶予時間を算出する算出手段を有し、前記算出手段によって算出された猶予時間を示す案内情報を生成することを特徴とする。
本発明によれば、行動スケジュールの予定時刻までの猶予時間を示す案内情報を生成することによって、通過利用者に行動スケジュールまでの時間に合わせた行動をとらせることができる。
請求項5の発明にかかるスケジュール管理装置は、請求項4に記載の発明において、前記取得手段は、スケジュールの重要度を含む前記通過利用者のスケジュールを取得し、前記生成手段は、前記重要度に応じて設定されているしきい値に基づいて、前記通過利用者のスケジュールの重要度に応じたしきい値を決定する決定手段と、前記猶予時間と、前記しきい値とを比較する比較手段と、を有し、前記比較手段による比較結果に基づいて前記案内情報を生成することを特徴とする。
本発明によれば、スケジュールの重要度に応じて案内情報を生成することによって、通過利用者にスケジュールの内容に応じた行動をとらせることができる。
請求項6の発明にかかるスケジュール管理装置は、請求項5に記載の発明において、前記生成手段は、前記比較手段によって比較された結果、前記猶予時間が前記しきい値よりも小さい場合、前記通過利用者に急ぐ旨を案内する案内情報を生成することを特徴とする。
本発明によれば、通過利用者に行動スケジュールに対して適切に行動させるため猶予時間がしきい値よりも小さい場合に、通過利用者に急ぐ旨を示す案内情報を生成することによって、通過利用者にスケジュールどおりの行動を適切にとらせることができる。
請求項7の発明にかかるスケジュール管理装置は、請求項4に記載の発明において、前記読取手段は、前記所定の通過地点があるエリアのエリアコードと、当該所定の通過地点の位置コードとからなる当該所定の通過地点を示す地点IDを、当該地点IDが予め登録された登録メモリから読み取り、前記取得手段は、スケジュールの予定場所があるエリアのエリアコードと、当該予定場所の位置コードとからなる当該予定場所を示す場所IDを含む前記通過利用者のスケジュールを、前記スケジュールデータベースから取得し、前記生成手段は、前記地点IDにおける前記所定の通過地点があるエリアコードと、前記場所IDにおける前記予定場所があるエリアコードとによって、前記所定の通過地点と、前記予定場所とが同一エリアにあるか否かを判断するエリア判断手段を有し、前記エリア判断手段による判断結果に基づいて、前記案内情報を生成することを特徴とする。
本発明によれば、所定の通過地点と、スケジュールの予定場所とが同一エリアにあるか否かに基づいて案内情報を生成することによって、通過利用者に通過地点に応じて行動スケジュールを実行するのに適切な行動をとらせることができる。
請求項8の発明にかかるスケジュール管理装置は、請求項7に記載の発明において、前記生成手段は、前記エリア判断手段によって、前記所定の通過地点と、前記予定場所とが異なるエリアにあると判断された場合、当該所定の通過地点が、当該予定場所とは異なるエリアであることを示す案内情報を生成することを特徴とする。
本発明によれば、所定の通過地点と、予定場所とが異なるエリアである場合、両者が異なるエリアであることを示す案内情報を生成することによって、通過利用者に通過地点と予定場所とが異なっていることを容易に確認させることができる。
請求項9の発明にかかるスケジュール管理装置は、請求項7または8に記載の発明において、前記生成手段は、前記算出手段によって算出された猶予時間が、所定時間より短いか否かを判断する時間判断手段を有し、前記時間判断手段によって判断された判断結果に基づいて前記案内情報を生成することを特徴とする。
本発明によれば、猶予時間が所定時間よりも短いか否かを判断して案内情報を生成することによって、通過利用者に通過地点と猶予時間とに応じて行動スケジュールを実行するのに適切な行動をとらせることができる。
請求項10の発明にかかるスケジュール管理装置は、請求項7〜9のいずれか一つに記載の発明において、前記生成手段は、前記時間判断手段によって判断された結果、前記猶予時間が前記所定時間よりも短い場合、前記通過利用者に急ぐ旨を案内する案内情報を生成することを特徴とする。
本発明によれば、猶予時間が所定時間よりも短い場合、急ぐ旨を案内する案内情報を生成することによって、通過利用者に通過地点と猶予時間とに応じて急ぐべきか否かについて容易に適切な行動をとらせることができる。
請求項11の発明にかかるスケジュール管理装置は、請求項1〜10のいずれか一つに記載の発明において、前記読取手段は、前記通過利用者が保持する記録媒体を備える当該通過利用者の携帯端末の端末IDを含む前記識別情報を読み取り、前記報知手段は、前記端末IDに基づいて、前記通過利用者に対して前記案内情報を報知可能な当該通過利用者の前記携帯端末に、当該案内情報を出力することを特徴する。
本発明によれば、生成した案内情報を報知可能な携帯端末に該案内情報を出力することによって、通過地点を通過した後であっても、通過利用者に適切に行動スケジュールに沿って行動させることができる。
請求項12の発明にかかるスケジュールシステムは、ネットワークを介して接続される、所定の通過地点に設置された読取端末と、複数の利用者のスケジュールが記録されたスケジュールデータベースと、管理装置とを含み構成されるスケジュール管理システムであって、前記読取端末は、前記通過地点を通過する通過利用者が保持する記録媒体に記録された識別情報を読み取る読取手段と、前記読取手段によって読み取られた識別情報を前記管理装置に送信する送信手段と、を有し、前記管理装置は、前記スケジュールデータベースから、前記読取端末によって送信された識別情報に関連付けられた、当該通過利用者のスケジュールを取得する取得手段と、前記識別情報の読取に関連付けられた通過時刻に基づいて、前記取得手段によって取得された前記通過利用者のスケジュールの中から当該通過利用者の行動スケジュールを抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された行動スケジュールに基づいて、前記通過利用者に当該行動スケジュールを案内する案内情報を生成する生成手段と、前記生成手段によって生成された案内情報を前記通過利用者に対して報知するために出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、通過利用者に対し行動スケジュールを案内する案内情報を報知することによって、通過利用者にスケジュールどおりの行動を適切にとらせることができる。
請求項13の発明にかかるスケジュール管理システムは、請求項12に記載の発明において、前記出力手段は、前記生成手段によって生成された案内情報を、前記読取端末へ出力し、前記読取端末は、前記管理装置よって出力された案内情報を、当該利用者に表示する表示部を備えることを特徴とする。
本発明によれば、表示部を備えた読取端末に案内情報を出力することによって、通過利用者に案内情報を報知することができる。
請求項14の発明にかかるスケジュール管理システムは、請求項12または13に記載の発明において、前記読取手段は、前記通過利用者が保持する記録媒体を備える当該通過利用者の携帯端末の端末IDを含む前記識別情報を読み取り、前記出力手段は、前記端末IDに基づいて、前記通過利用者に対して前記案内情報を報知可能な当該通過利用者の前記携帯端末に、当該案内情報を出力することを特徴する。
本発明によれば、案内情報が報知可能な携帯端末に案内情報を出力することによって、通過利用者に案内情報を報知することができる。
請求項15の発明にかかるスケジュール管理システムは、請求項12〜14のいずれか一つに記載の発明において、前記送信手段は、前記読取手段によって読み取られた識別情報と、前記読取手段によって当該識別情報が読み取られた時刻を示す前記通過時刻とを、前記管理装置に送信することを特徴とする。
本発明によれば、通過利用者による所定の通過地点の通過時刻を読取手段によって識別情報が読み取られた時刻とすることによって、通過利用者が実際に通過地点を通過した時刻に近い時刻であるため、通過地点における正確な時刻の案内情報によって通過利用者に行動スケジュールどおりの行動をとらせることができる。
請求項16の発明にかかるスケジュール管理システムは、請求項12〜14のいずれか一つに記載の発明において、前記管理装置は、前記読取端末によって送信された前記識別情報を受信した時刻を前記通過時刻とすることを特徴とする。
本発明によれば、通過利用者による所定の通過地点の通過時刻を読取端末によって送信された識別情報を受信した時刻とすることによって、読取端末で通過時刻を管理する必要がなくなり、読取端末の構成の簡素化を図ることができる。加えて、識別情報を受信した時刻は、読取端末によって識別情報が読み取られた時刻よりも案内情報の生成処理に近い時刻であるため、正確に行動スケジュールを抽出することができる。
本発明にかかるスケジュール管理装置およびスケジュール管理システムによれば、所定の通過地点を通過する通過利用者に行動スケジュールを報知できるため、通過利用者は、スケジュールを確認する負担を強いることなく容易に行動スケジュールの確認をすることができるという効果を奏する。くわえて、本発明にかかるスケジュール管理装置およびスケジュール管理システムによれば、スケジュールを適切に実行するための対応を通過利用者に報知できるため、通過利用者は、容易にスケジュールに沿った行動をとることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるスケジュール管理装置およびスケジュール管理システムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
(スケジュール管理システムの概要)
まず、図1を用いて、本発明にかかるスケジュール管理装置を用いたスケジュール管理システムの概要について説明する。図1は、本実施の形態1にかかるスケジュール管理システムの概要を示す説明図である。
(スケジュール管理システムの概要)
まず、図1を用いて、本発明にかかるスケジュール管理装置を用いたスケジュール管理システムの概要について説明する。図1は、本実施の形態1にかかるスケジュール管理システムの概要を示す説明図である。
図1において、スケジュール管理システム100は、管理サーバ101と、複数のゲート端末102(102a,102b,102c)と、RFIDカード103と、ネットワーク110と、から構成されている。なお、本実施の形態1では、ゲート端末102によって、本発明にかかるスケジュール管理装置を実現する場合について説明する。
管理サーバ101は、複数の利用者のスケジュールをスケジュールDB(データベース)に記録している。また、管理サーバ101は、インターネットなどのネットワーク110を介してゲート端末102と接続されている。
ゲート端末102は、利用者が通過する所定の通過地点に設置されている。所定の通過地点は、敷地や建物など所定エリアへの出入口などであり、第1ビル、第2ビル…第nビルの通過ゲートである。第1ビル、第2ビル…第nビルは、同一の会社が所有するビルである。なお、図1では複数のビルを用いて説明するため、n(nは3以上の整数)を用いているがこれに限ることはなく、ビルの数は1つや2つであってもよい。そして、各ゲート端末102(102a,102b,102c)は、会社に関連する利用者(たとえば、社員や訪問客など)が携帯するRFIDカード103から識別情報を読み取る。
また、ゲート端末102は、通過ゲートを通過する通過利用者のRFIDカード103から通過利用者の識別情報を読み取ると、その識別情報に関連付けられたスケジュールを管理サーバ101から取得する。そして、ゲート端末102は、通過利用者の行動スケジュールに関する案内情報を通過利用者に対して報知する。
RFIDカード103は、利用者によって携帯され、利用者の識別情報が記録されている。利用者の識別情報は、利用者の個人コード(従業員コード)であり、利用者がゲート端末102の設置されている通過ゲートを通過する際、ゲート端末102によってRFIDカード103から読み取られる。
(ゲート端末102のハードウェア構成)
つぎに、図2を用いて、図1に示したスケジュール管理システム100におけるゲート端末102のハードウェア構成ついて説明する。図2は、本実施の形態1にかかるスケジュール管理システムにおけるゲート端末のハードウェア構成の一例を示す説明図である。
つぎに、図2を用いて、図1に示したスケジュール管理システム100におけるゲート端末102のハードウェア構成ついて説明する。図2は、本実施の形態1にかかるスケジュール管理システムにおけるゲート端末のハードウェア構成の一例を示す説明図である。
図2において、スケジュール管理システム100のゲート端末102は、記録媒体221と、無線タグ通信制御部222と、通信I/F(インターフェース)223と、タイマー224と、制御回路225と、ディスプレイ226と、スピーカ227と、アンテナ部230と、を備えている。また、ゲート端末102の各構成部は、バス220によってそれぞれ接続されている。
記録媒体221は、HD(ハードディスク)や着脱可能な記録媒体の一例としてのFD(フレキシブルディスク)などであり、この記録媒体221には、それぞれのドライブデバイスの制御にしたがってデータがライトされる。また、記録媒体221からは、それぞれのドライブデバイスの制御にしたがってデータがリードされる。この記録媒体221は、しきい値テーブルを記録するテーブル領域221aと、各構成部における処理データを一時記録するバッファ領域221bと、を含み構成されている。
テーブル領域221aには、しきい値テーブルが予め記録されている。しきい値テーブルは、スケジュールの重要度に応じて、急ぐべきか否かを示すしきい値が重要度ごとに設定されたテーブルである。バッファ領域221bには、制御回路225によるゲート端末102の各構成部の制御に応じて処理データがライトされる。また、バッファ領域221bからは、制御回路225によるゲート端末102の各構成部の制御に応じて処理データがリードされる。
無線タグ通信制御部222は、ゲート端末102の電源が入るとアンテナ部230を通信待機状態とする。そして、RFIDカード103を携帯する通過利用者が通過ゲートを通過する際にRFIDカード103が所定の範囲内に近接すると、無線タグ通信制御部222は、アンテナ部230を介してRFIDカード103との無線通信を開始して、通過利用者の識別情報を読み取り、バッファ領域221bへ出力する。
通信I/F223は、通信回線を通じてインターネットなどのネットワーク110に接続され、このネットワークを介して管理サーバ101などの他の装置に接続される。また、通信I/F223は、ネットワーク110とゲート端末102内部のインターフェースを司り、外部装置に対するデータの入出力を制御する。通信I/F223には、たとえば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
そして、通信I/F223は、ネットワーク110を介して管理サーバ101に通過利用者のスケジュールの取得要求を送信する。そして、通信I/F223は、管理サーバ101から送信される通過利用者のスケジュールを受信し、バッファ領域221bへ出力する。
ここで、スケジュールは、各利用者によって管理サーバ101に入力され、管理サーバ101のスケジュールDBに記録されている。スケジュールDBには、複数の利用者のスケジュールと、各スケジュールの重要度とが識別情報に関連付けられてスケジュールテーブルとして記録されている。管理サーバ101は、取得要求のあった通過利用者の識別情報に関連付けられたスケジュールがスケジュールテーブルにあるか否かを検索する。そして、通過利用者の識別情報に関連付けられたスケジュールがあった場合に、その通過利用者のスケジュールをゲート端末102に送信する構成である。
タイマー224は、現在時刻を計時し、通過利用者が通過ゲートを通過した際、その通過時刻として、アンテナ部230を介して通過利用者の識別情報が読み取られた時刻をバッファ領域221bへ出力する。
制御回路225は、ゲート端末102全体の制御を司る。具体的には、制御回路225は、CPU(セントラルプロセッシングユニット)、ROM(リードオンリーメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)などによって構成されており、ROMは、ブートプログラムなどの各種プログラムを記録している。また、RAMは、CPUのワークエリアとして使用される。
詳細には制御回路225は、ゲート端末102の電源が入るとブートプログラムによって各構成部の制御プログラムを起動させ、各構成部の制御をおこなう。すなわち、制御回路225は、無線タグ通信制御部222を制御してアンテナ部230を通信待機状態にさせて、アンテナ部230を介してRFIDカード103から識別情報を読み取らせると、読み取らせた識別情報をバッファ領域221bへ一時記録させる。
制御回路225は、バッファ領域221bに一時記録させた識別情報を読み込んで、管理サーバ101に対し、読み込んだ識別情報に関連付けられたスケジュールがあるか否かを問い合わせる取得要求を生成する。そして、制御回路225は、生成した取得要求を通信I/F223から管理サーバ101に送信させる。
制御回路225は、管理サーバ101から取得要求に対する応答がある場合、通信I/F223に管理サーバ101からの通過利用者のスケジュールを受信させる。そして、受信させた通過利用者のスケジュールをバッファ領域221bへ一時記録させる。
制御回路225は、アンテナ部230を介してRFIDカード103から識別情報を読み取らせた場合、識別情報を読み取らせた現在時刻を通過時刻としてタイマー224から出力させる。そして、出力させた通過時刻をバッファ領域221bへ一時記録させる。
制御回路225は、バッファ領域221bに記録させた通過利用者のスケジュールから、通過時刻以降の予定時刻のスケジュールを、通過利用者の行動スケジュールとして抽出する。また、制御回路225は、通過時刻から、行動スケジュールの予定時刻までの猶予時間を算出する。そして、制御回路225は、テーブル領域221aに記録されているしきい値テーブルの重要度と、行動スケジュールの重要度とに基づいてしきい値を決定する。
制御回路225は、算出した猶予時間と、決定したしきい値とを比較した結果に基づいて行動スケジュールを案内する案内情報を生成する。案内情報は、猶予時間がしきい値以下の場合には、行動スケジュールに対して急ぐ旨を示す情報である。一方、案内情報は、猶予時間がしきい値よりも長い場合には、行動スケジュールに対して急がなくてもよい旨を示す情報である。
制御回路225は、ディスプレイ226およびスピーカ227の出力制御をおこない、生成した案内情報を通過利用者に対して報知させる。ディスプレイ226は、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどによって構成され、文書や画像による案内情報を表示する。また、スピーカ227は、音声や警告音などを案内情報として出力する。このように、表示と音声を組み合わせて案内情報を報知させることで、通過利用者は、的確に案内情報を理解することができる。
なお、各構成要素と、各機能とを対応付けて説明すると、図2に示した制御回路225が無線タグ通信制御部222およびアンテナ部230を制御することによって、本発明にかかる読取手段の機能を実現する。また、制御回路225が通信I/F223を制御することによって、本発明にかかる取得手段の機能を実現する。また、制御回路225の処理によって、本発明にかかる抽出手段および生成手段の機能を実現する。また、制御回路225がディスプレイ226およびスピーカ227を制御することによって、本発明にかかる報知手段の機能を実現する。
(データの概要)
ここで、図3および図4を用いて、本実施の形態1にかかるスケジュール管理システムに用いるデータの概要について説明する。図3は、本実施の形態1にかかるスケジュールDBに記録されるスケジュールテーブルの概要を示す説明図である。
ここで、図3および図4を用いて、本実施の形態1にかかるスケジュール管理システムに用いるデータの概要について説明する。図3は、本実施の形態1にかかるスケジュールDBに記録されるスケジュールテーブルの概要を示す説明図である。
図3において、スケジュールテーブル300は、利用者ごとのスケジュールの予定時刻、スケジュール内容、予定場所、メンバーおよび重要度を含み構成されている。このスケジュールテーブル300は、管理サーバ101のスケジュールDBに記録されている。
ここで、重要度は、利用者によって、各スケジュールに対して設定される。図3の例では、重要である順にA,B,C,Dとしている。この重要度によって、案内情報を生成する際に用いる猶予時間に対するしきい値を決定することができる。
図4は、本実施の形態1にかかるスケジュールの重要度と猶予時間に対するしきい値との関連付けの概要を示す説明図である。図4において、猶予時間に対するしきい値を示すしきい値テーブル400は、図2に示したテーブル領域221aに記録されており、管理サーバ101から通過利用者のスケジュールを取得した際に、制御回路225によって読み出される。このしきい値テーブル400は、予めスケジュールの重要度に応じて設定される構成であり、制御回路225によって、通過利用者に対する案内情報に急ぐ旨を含めるか否かを判断するために用いる。
(ゲート端末102の処理の内容)
図5および6を用いて、本実施の形態1にかかるゲート端末102の処理の内容について説明する。図5は、本実施の形態1にかかるゲート端末の処理の内容を示すフローチャートである。
図5および6を用いて、本実施の形態1にかかるゲート端末102の処理の内容について説明する。図5は、本実施の形態1にかかるゲート端末の処理の内容を示すフローチャートである。
図5のフローチャートにおいて、まず、制御回路225は、ゲート端末102について、現在時刻の設定やネットワーク110を介した管理サーバ101との接続確認などの初期設定をおこなう(ステップS502)。
制御回路225は、通過ゲートを通過する通過利用者が、RFIDカード103を所定の範囲内に近接させたときに、アンテナ部230を介してRFIDカード103から通過利用者の識別情報を読み取ったか否かを判断する(ステップS503)。
ステップS503において、識別情報が読み取られるのを待って、読み取られた場合(ステップS503:Yes)は、制御回路225は、通過利用者が通過ゲートを通過した通過時刻を決定する(ステップS504)。通過時刻は、アンテナ部230によって通過利用者の識別情報を読み取った時刻であり、タイマー224からバッファ領域221bに出力されている。
制御回路225は、通信I/F223を介して、管理サーバ101のスケジュールDBの中に、ステップS503において読み取った識別情報に関連付けられたスケジュールがあるか否かを判断する(ステップS505)。このステップS505では、制御回路225は、管理サーバ101に通過利用者のスケジュールの取得要求を送信し、所定時間経過後に取得要求に対する応答があったか否かを判断する。
ステップS505において、識別情報に関連付けられたスケジュールがない場合(ステップS505:No)は、そのまま一連の処理が終了する。また、ステップS505において、識別情報に関連付けられたスケジュールがあった場合(ステップS505:Yes)は、取得要求に対する応答に付与されている、通過利用者の識別情報に関連付けられたスケジュールが取得される(ステップS506)。
制御回路225は、ステップS506において取得されたスケジュールの中から、ステップS504において決定された通過時刻に最も近い予定時刻の行動スケジュールを抽出する(ステップS507)。
制御回路225は、猶予時間として、通過時刻から行動スケジュールの予定時刻までの時間(α分)を算出し(ステップS508)、案内情報生成処理をおこなう(ステップS509)。案内情報生成処理の詳細は、図6に後述するが、制御回路225は、ステップS507において抽出された行動スケジュールに基づいて、通過利用者に行動スケジュールを案内するための案内情報を生成する。
制御回路225は、ディスプレイ226およびスピーカ227の出力制御をおこない、通過利用者に対して、ステップS509において生成された案内情報を報知させて(ステップS510)、一連の処理が終了する。
図6を用いて、本実施の形態1にかかるゲート端末102における案内情報生成処理(図5に示したステップS509)について説明する。図6は、本実施の形態1にかかる案内情報生成処理(図5に示したステップS509)の内容を示すフローチャートである。図6のフローチャートにおいて、まず、制御回路225は、図5に示したステップS507において抽出された行動スケジュールの重要度を読み込む(ステップS601)。
制御回路225は、図2に示したテーブル領域221aから、通過利用者のスケジュールの重要度に応じたしきい値を示すしきい値テーブル400を読み込む(ステップS602)。
制御回路225は、ステップS505において読み込まれたしきい値テーブル400から、行動スケジュールの重要度(A,B,C,D)と同じ重要度が設定されているしきい値(T分)を決定する(ステップS603)。
制御回路225は、行動スケジュールの予定時刻までの時間がしきい値以下か否か(α≦T)を判断する(ステップS604)。このステップS604では、制御回路225は、図5に示したステップS508において算出された猶予時間(α分)と、ステップS603において決定されたしきい値(T分)とを比較して、行動スケジュールに対して急ぐべきか急がなくてもよいのかを判断する。
ステップS604において、予定時刻までの時間がしきい値以下の場合(ステップS604:Yes)は、制御回路225は、「予定のα分前です。急いでください。」という案内情報を生成し(ステップS605)、一連の案内情報生成処理を終了して、図5におけるステップS510へ移行する。
また、ステップS604において、予定時刻までの時間がしきい値以下でない場合(ステップS604:No)は、制御回路225は、「予定のα分前です。準備はできましたか。」という案内情報を生成し(ステップS606)、一連の案内情報生成処理を終了して、図5におけるステップS510へ移行する。
なお、本発明の各構成要素における処理と、本実施の形態1の各処理または各機能とを関連付けて説明すると、図5のフローチャートで説明したステップS503における制御回路225の処理によって、本発明にかかる読取手段の処理が実行される。また、ステップS505およびステップS506における制御回路225の処理によって、本発明にかかる取得手段の処理が実行される。また、ステップS507における制御回路225の処理によって、本発明にかかる抽出手段の処理が実行される。また、ステップS508およびステップS509における制御回路225の処理によって、本発明にかかる生成手段の処理が実行される。詳細には、ステップS508によって算出手段、図6に示したステップS601〜ステップS603によって決定手段、ステップS604によって比較手段、ステップS605およびステップS606によって生成手段の処理が実行される。また、ステップS510における制御回路225の処理によって、本発明にかかる報知手段の処理が実行される。
以上説明したように、本実施の形態1にかかるゲート端末は、行動スケジュールの重要度に応じて案内情報を生成する構成であるため、案内情報を報知された通過利用者は、行動スケジュールに沿った最適な行動をとることができる。具体的には、重要度が高い(たとえば、入念な準備が必要な)スケジュールに対しては早めに急ぐように促すことができるため、通過利用者は、重要なスケジュールの間近になって慌てることがなくなる。一方、重要度が低い(たとえば、準備が少なくてよい)スケジュールに対しては急ぐ旨を遅めに促すことができるため、通過利用者は、重要でないスケジュールに対して早い時間から無駄に急いだりすることがなくなる。
さらに、重要度に応じてしきい値(T分)が異なる構成であるため、通過利用者は、行動スケジュールの重要度に応じて適切に行動することができる。換言すれば、重要な行動スケジュールであればあるほど、早い段階で急いで行動することができるので、ゆとりを持った移動や入念な準備などをおこなうことができる。
また、本実施の形態1にかかるゲート端末によれば、通過利用者がビルなど通過地点に設置されているゲート端末を通過すると案内情報が報知される構成であるため、通過利用者は、リアルタイムに行動スケジュールを確認することができる。くわえて、通過利用者は、行動スケジュールの確認を意識しなくても、ビルなどの通過地点を通過するだけで行動スケジュールを確認することができる。
(変形例)
以下に添付図面を参照して上述した本実施の形態1の変形例について説明する。上述した実施の形態1では、ゲート端末102は、通過利用者の識別情報をRFIDカード103から読み取る構成として説明した。本変形例1では、通過利用者の識別情報が、RFIDカード103の代わりに、通過利用者が携帯する携帯端末から読み取られる構成である。以下に、本変形例について説明する。
以下に添付図面を参照して上述した本実施の形態1の変形例について説明する。上述した実施の形態1では、ゲート端末102は、通過利用者の識別情報をRFIDカード103から読み取る構成として説明した。本変形例1では、通過利用者の識別情報が、RFIDカード103の代わりに、通過利用者が携帯する携帯端末から読み取られる構成である。以下に、本変形例について説明する。
ここで、図7を用いて、携帯端末として携帯電話から、通過利用者の識別情報を読み取るゲート端末102のハードウェア構成について説明する。図7は、携帯電話から識別情報を読み取る本実施の形態1の変形例にかかるゲート端末のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図7において、図2に示した構成と同様の構成については同符号を付し説明を省略する。
図7において、携帯電話701は、利用者によって携帯され、ゲート端末102から送信される案内情報を報知可能な表示部と、音声出力部とを備えている。この携帯電話701には、通過利用者の識別情報および携帯電話701の端末ID(IDentifier)が記録されている。端末IDは、携帯電話701の通信用アドレス(電話番号やデータ受信用のメールアドレスなど)であり、利用者が通過ゲートを通過する際、ゲート端末102によって識別情報とともに読み取られる。
すなわち、無線タグ通信制御部222は、携帯電話701を携帯する通過利用者が通過ゲートを通過する際に携帯電話701が所定の範囲内に近接すると、アンテナ部230を介して携帯電話701との無線通信を開始する。そして、無線タグ通信制御部222は、アンテナ部230を介して通過利用者の識別情報および通信用アドレスを読み取り、バッファ領域221bへ出力する。
また、制御回路225は、案内情報を生成すると、バッファ領域221bから端末IDを読み出す。そして、制御回路225は、端末IDから特定される携帯電話701に対して、アンテナ部230を介して案内情報を送信する。
このように、携帯電話701に案内情報を送信すれば、通過利用者は、自身の携帯電話701によって受信された案内情報を確認することができる。したがって、通過利用者は、通過ゲートの通過時のみならず、通過ゲートを通過した後にも携帯電話701に保持されている案内情報を確認することができるため、利便性を向上させることができる。また、無線タグ通信制御部222およびアンテナ部230の代わりに通信I/F223によって案内情報を送信することとすれば、通過利用者は、通過ゲートから所定の範囲内で案内情報を受信するのを待つ必要がない。すなわち、通過利用者は、通過ゲートを通過した後に所定の範囲外であっても携帯電話701で案内情報を受信することができるため、通過ゲートをスムーズに通過することができる。さらに、携帯電話701によって案内情報を報知させるとともに、ディスプレイ226およびスピーカ227によって案内情報を報知させてもよい。このようにすれば、通過利用者は、確実に案内情報を確認することができる。
なお、この変形例では、端末IDは、ゲート端末102によって識別情報とともに読み取られる構成としたが、これに限ることはない。具体的には、端末IDは、スケジュールテーブル300において利用者ごとに登録されていてもよいし、テーブル領域221aに、識別情報に関連付けられて登録されていてもよい。このようにすれば、ゲート端末102は、アンテナ部230を介して端末IDを読み取らなくても識別情報から携帯電話701の端末IDを特定することができるため、携帯電話701とアンテナ部230との通信処理の迅速化を図ることができる。
(その他の一部機能の変形例)
また、本実施の形態1では特に、生成手段の処理の一例として、図6に示したステップS605およびステップS606において、制御回路225は、「予定のα分前です。急いでください。」、「予定のα分前です。準備はできましたか。」という案内情報を生成することとして説明をしたが、これに限ることはない。具体的には、たとえば、ステップS605において、制御回路225は、急ぐ旨を示す案内情報として、緊急を示す赤ランプ点灯に関する表示情報や警報音など音情報を生成してもよい。
また、本実施の形態1では特に、生成手段の処理の一例として、図6に示したステップS605およびステップS606において、制御回路225は、「予定のα分前です。急いでください。」、「予定のα分前です。準備はできましたか。」という案内情報を生成することとして説明をしたが、これに限ることはない。具体的には、たとえば、ステップS605において、制御回路225は、急ぐ旨を示す案内情報として、緊急を示す赤ランプ点灯に関する表示情報や警報音など音情報を生成してもよい。
ここで、「予定」の部分に行動スケジュールの内容や予定場所を含む案内情報を生成してもよい。具体的には、図3に示したスケジュールテーブル300における行動スケジュールから、スケジュールの内容や予定場所を抽出し、「11時からの来客D様のご予定のα分前です。急いでください。(準備はできましたか。)」という案内情報を生成してもよい。
さらに、ステップS606において、制御回路225は、急ぐ必要がない旨を示す案内情報を生成してもよい。すなわち、緊急を示さない(通常を示す)緑ランプ点灯に関する関する表示情報や通過音など音情報を案内情報として生成してもよい。
このようにすれば、通過利用者は、的確に行動スケジュールを把握して、スケジュールに対して適切に行動することができる。
また、本実施の形態1では特に、取得手段の処理の一例として、図5に示したステップS505において制御回路225は、所定時間経過後に取得要求に対する応答があったか否かによって、通過利用者のスケジュールがあるか否かを判断したが、所定時間が経過する代わりに、管理サーバ101から通過利用者のスケジュールがない旨を示す情報を受信する構成としてもよい。このようにすれば、通過利用者のスケジュールの有無を確実に判断できる。さらに、所定時間経過する前に通過利用者のスケジュールがない旨を示す情報を受信した場合、制御回路225は迅速に次の処理に移行することができる。
そして、ステップS505では制御回路225は、通過利用者のスケジュールがない場合は、そのまま一連の処理を終了することとしたが、スケジュールがない旨を示す案内情報を生成して、通過利用者に報知する構成でもよい。具体的には、制御回路225は、ディスプレイ226およびスピーカ227に「XX様(通過利用者の氏名など)、本日のスケジュールはありません」という案内情報を報知させる。このようにすれば、通過利用者は、確実に行動スケジュールがないことを把握することができる。
また、本実施の形態1では特に、生成手段によって用いられるしきい値テーブル400をテーブル領域221aに記録することとして説明したが、スケジュールテーブル300とともにスケジュールDBに記録する構成でもよい。この場合、通信I/F223は、ネットワーク110を介して管理サーバ101に通過利用者のスケジュールの取得要求とあわせて、しきい値テーブル400の取得要求を送信する。このようにすれば、ゲート端末102にテーブル領域221aを設けなくてもよいため、ゲート端末102の構成の簡略化を図ることができる。加えて、ゲート端末102よりも処理能力の高い管理サーバ101にテーブル領域221aの機能を持たせることで、全体の処理の効率化を図ることができる。
また、本実施の形態1では特に、報知手段の処理の一例として、制御回路225は、ディスプレイ226およびスピーカ227の表示と音声を組み合わせて案内情報を報知させる代わりに、いずれか一方で報知させる構成でもよい。いずれか一方とすることで、処理の簡素化および迅速化を図ることができる。
また、本実施の形態1では特に、スケジュールDBを備える管理サーバ101について説明したが、スケジュールDBは、管理サーバ101の外部に設けられる構成でもよい。このように、利用者のスケジュールを記録するスケジュールDBを管理サーバ101に限定しないことで、汎用性の向上を図ることができる。
(実施の形態2)
つづいて、本実施の形態2について説明する。本実施の形態2では、ゲート端末の設置場所と、行動スケジュールの予定場所とを利用する場合について説明する。本実施の形態2にかかるスケジュール管理システムの概要、スケジュールテーブル300については、それぞれ、実施の形態1に示した図1、図3とほぼ同様であるため説明を省略する。
つづいて、本実施の形態2について説明する。本実施の形態2では、ゲート端末の設置場所と、行動スケジュールの予定場所とを利用する場合について説明する。本実施の形態2にかかるスケジュール管理システムの概要、スケジュールテーブル300については、それぞれ、実施の形態1に示した図1、図3とほぼ同様であるため説明を省略する。
(ゲート端末102のハードウェア構成)
図8は、本実施の形態2にかかるスケジュール管理システムにおけるゲート端末のハードウェア構成の一例を示す説明図である。なお、図8におけるゲート端末102の各構成部について、前述の実施の形態1における図2と同様の構成については図2と同一の符号を付し説明を省略する。
図8は、本実施の形態2にかかるスケジュール管理システムにおけるゲート端末のハードウェア構成の一例を示す説明図である。なお、図8におけるゲート端末102の各構成部について、前述の実施の形態1における図2と同様の構成については図2と同一の符号を付し説明を省略する。
図8において、記録媒体821は、テーブル領域821aと、バッファ領域221bと、地点ID領域821cと、を含み構成されている。ここで、バッファ領域221bについては、図2とほぼ同様であるため説明を省略する。
テーブル領域821aには、IDテーブルが予め記録されている。IDテーブルは、ゲート端末102の設置されている通過ゲートを示す地点IDや予定場所を示す場所IDなどの所定のIDについての説明が示されたテーブルである。
地点ID領域821cには、ゲート端末102の設置されている通過ゲートを示す地点IDが予め記録されている。この地点IDは、ゲート端末102のあるエリアであるビルを示すビルコードと、ゲート端末102の設置位置であるフロアや会議室を示す位置コードとから構成されている。
また、通信I/F223を介して受信するスケジュールには、予定場所を示す場所IDがスケジュールごとに記録されている。この場所IDは、予定場所のエリアであるビルを示すビルコードと、予定場所のフロアや会議室を示す位置コードとから構成されている。
そして、制御回路825は、地点IDと、場所IDとに含まれるビルコードが一致するか否かを判断して、通過利用者が通過した通過ゲートが、予定場所のあるビルであるか否かを示す案内情報を生成する。また、制御回路825は、IDテーブルから、地点IDや場所IDの具体的な場所を決定する。
さらに、制御回路825は、猶予時間が予め設定された所定時間よりも短いか否かを判断する。そして、制御回路825は、所定時間よりも短い場合に、生成する案内情報を行動スケジュールに対して急ぐ旨を示す情報とし、所定時間よりも長い場合に、行動スケジュールに対して急がなくてもよい旨を示す情報とする。また、制御回路825の他の機能については、図2に示した制御回路225とほぼ同様であるため説明を省略する。
なお、各構成要素と、各機能とを対応付けて説明すると、図8に示した制御回路225の処理によって、本発明にかかるエリア判断手段や時間判断手段の機能を実現することとなる。
(地点データの概要)
ここで、図9を用いて、本実施の形態2にかかる地点IDおよび場所IDの概要について説明する。図9は、本実施の形態2にかかる地点IDおよび場所IDの内容を示す説明図である。
ここで、図9を用いて、本実施の形態2にかかる地点IDおよび場所IDの概要について説明する。図9は、本実施の形態2にかかる地点IDおよび場所IDの内容を示す説明図である。
図9において、IDテーブル900は、地点IDおよび場所IDに含まれる各コードの対応関係を示している。場所IDは、予定場所が第1ビル101会議室である場合、101会議室があるエリアである第1ビルのビルコード「1」と、101会議室があるフロアおよび会議室の位置であるフロアコードおよび会議室コード「A101」と、からなる「1A101」となる。
また、地点IDは、ゲート端末102の設置場所が第1ビルの入口である場合、ゲート端末があるエリアである第1ビルのビルコード「1」と、ゲート端末102の設置場所であるフロアのフロアコード「Z」と、からなる「1Z」となる。なお、ゲート端末102がフロア入口や会議室入口に設置されている場合、地点IDは、1Zよりも長い記述となる。
制御回路825は、このような場所ID「1A101」と、地点ID「1Z」とを比較する場合、それぞれのエリアを示すエリアコードが最初の記号「1」であるため、同一のビルであると判断することができる。また、制御回路825は、IDテーブル900と、場所IDおよび地点IDとを比較して、それぞれのIDの示す場所を特定することができる。
(ゲート端末102の処理の内容)
つぎに、本実施の形態2にかかるゲート端末102の処理の内容について説明する。本実施の形態2では、全体の処理については図5に示したフローチャートとほぼ同様であるため、異なる処理の部分だけを説明する。
つぎに、本実施の形態2にかかるゲート端末102の処理の内容について説明する。本実施の形態2では、全体の処理については図5に示したフローチャートとほぼ同様であるため、異なる処理の部分だけを説明する。
前述の実施の形態1では、ステップS502における初期設定によって現在時刻の設定やネットワーク110を介した管理サーバ101との接続確認などをおこなう構成とした。本実施の形態2では、制御回路825は、さらに初期設定として地点ID領域821cに予め記録されているゲート端末102の地点IDを取得し、バッファ領域221bに一時記録する。
また、前述の実施の形態1では、ステップS506において、通過利用者の識別情報に関連付けられたスケジュールを取得する。このスケジュールは、本実施の形態2では特に、予定場所の場所IDを含む構成である。
ここで、図10を用いて、本実施の形態2にかかるゲート端末102における案内情報生成処理(図5に示したステップS509)について説明する。図10は、本実施の形態2にかかる案内情報生成処理(図5に示したステップS509)の内容を示すフローチャートである。図10のフローチャートにおいて、まず、制御回路825は、図5に示したステップS508において算出された猶予時間が1時間以下か否かを判断する(ステップS1001)。この1時間は、予め設定される所定時間であり、通過利用者が通過したゲート端末102のあるビルと、予定場所のあるビルが異なっている場合でも、十分余裕があるとされる時間である。
ステップS1001において、猶予時間が1時間以下でない場合(ステップS1001:No)は、制御回路825は、間近のスケジュールがないため、本日分の行動スケジュール、予定時刻および現在時刻を示す案内情報を生成する(ステップS1002)。そして、一連の案内情報生成処理が終了して図5におけるステップS510へ移行する。
また、ステップS1001において、猶予時間が1時間以下の場合(ステップS1001:Yes)は、制御回路825は、ステップS502において一時記録された地点IDと、ステップS506において取得されたスケジュールの場所IDと、を比較してゲート端末102と、予定場所とが同一ビルか否かを判断する(ステップS1003)。
ステップS1003において、ゲート端末102と、予定場所とが同一ビルの場合(ステップS1003:Yes)は、制御回路825は、猶予時間が30分以下か否かを判断する(ステップS1004)。この30分は、予め設定される所定時間であり、行動スケジュールまで急ぐか否かの分岐となる時間である。
ステップS1004において、猶予時間が30分以下でない場合(ステップS1004:No)は、制御回路825は、急ぐ旨を含まない案内情報として、行動スケジュールおよび予定場所を示す案内情報を生成する(ステップS1005)。そして、一連の案内情報生成処理が終了して図5におけるステップS510へ移行する。このステップS1005では、行動スケジュールが間近(30分)でない、かつ予定場所のあるビルの通過ゲートを通過していることから、急ぐことを促す必要がないと判断している。
また、ステップS1004において、猶予時間が30分以下の場合(ステップS1004:Yes)は、制御回路825は、急ぐ旨を含む案内情報として、行動スケジュール、予定場所および「予定まで近いので急ぐ旨」を示す案内情報を生成する(ステップS2006)。そして、一連の案内情報生成処理が終了して図5におけるステップS510へ移行する。このステップS1006では、予定場所のあるビルの通過ゲートを通過しているものの、行動スケジュールが間近(30分)であることから、急ぐことを促すようにしている。
ステップS1003に戻って、ゲート端末102と、予定場所とが同一ビルでない場合(ステップS1003:No)は、制御回路825は、猶予時間が30分以下か否かを判断する(ステップS1007)。この30分は、予め設定される所定時間であり、ビルが同一でない場合に行動スケジュールまで急ぐか否かの分岐となる時間である。
ステップS1007において、猶予時間が30分以下でない場合(ステップS1007:No)は、制御回路825は、急がなくてもよいがビルが異なることを含む案内情報として、行動スケジュール、予定場所および「ビルが違うので余裕を持つ旨」を示す案内情報を生成する(ステップS1008)。そして、一連の案内情報生成処理が終了して図5におけるステップS510へ移行する。
また、ステップS1007において、猶予時間が30分以下の場合(ステップS1007:Yes)は、制御回路825は、急がなければならない、かつビルが異なることを含む案内情報として、行動スケジュール、予定場所および「会議までもうすぐ、第XビルXXX会議室(Xは、場所IDから決定)に急ぐ旨」を示す案内情報を生成する(ステップS1009)。このXは、場所IDと、テーブル領域821aに記録されたIDテーブル900とに基づいて、制御回路825によって特定される。具体的には、たとえば、制御回路825は、場所IDが「1A101」の場合、第1ビル101会議室と特定する。そして、一連の案内情報生成処理は終了して図5におけるステップS510へ移行する。このステップS1009では、予定場所のあるビルの通過ゲートを通過してない、かつ、行動スケジュールが間近(30分)であることから、急ぐことを促すようにしている。
なお、本発明の各構成要素における処理と、本実施の形態2の各処理または各機能とを関連付けて説明すると、図10のフローチャートで説明したステップS1003における制御回路825の処理によって、本発明にかかるエリア判断手段の処理が実行される。また、ステップS1001、ステップS1004およびステップS1007における制御回路825の処理によって、本発明にかかる時間判断手段の処理が実行される。また、ステップS1002、ステップS1005、ステップS1006、ステップS1008およびステップS1009における制御回路825の処理によって、本発明にかかる生成手段の処理が実行される。
以上説明したように、本実施の形態2にかかるゲート端末によれば、行動スケジュールの予定場所と、通過ゲートの位置(ゲート端末の設置場所)に応じて案内情報を生成する構成であるため、案内情報を報知された通過利用者は、簡易且つ適切に行動スケジュールに沿った行動をとることができる。特に、ゲート端末によれば、通過ゲートを間違えてしまった場合でも、間違ったことを通過利用者に報知できるため、通過利用者は、適切に行動スケジュールを実行することができる。
(実施の形態3)
(スケジュール管理システムの概要)
つぎに、本実施の形態3について説明する。本実施の形態3では、前述の実施の形態1において示したゲート端末102による機能を、管理サーバと、ゲート端末とを用いて実現する場合について説明する。具体的には、たとえば、管理サーバによって案内情報を生成し、ゲート端末によって案内情報を報知する構成となる。まず、図11を用いて、本実施の形態3にかかるスケジュール管理システムの概要について説明する。図11は、本実施の形態3にかかるスケジュール管理システムの概要を示す説明図である。
(スケジュール管理システムの概要)
つぎに、本実施の形態3について説明する。本実施の形態3では、前述の実施の形態1において示したゲート端末102による機能を、管理サーバと、ゲート端末とを用いて実現する場合について説明する。具体的には、たとえば、管理サーバによって案内情報を生成し、ゲート端末によって案内情報を報知する構成となる。まず、図11を用いて、本実施の形態3にかかるスケジュール管理システムの概要について説明する。図11は、本実施の形態3にかかるスケジュール管理システムの概要を示す説明図である。
図11において、スケジュール管理システム1100は、管理サーバ1101と、複数のゲート端末1102(1102a,1102b,1102c)と、RFIDカード1103と、ネットワーク1110と、から構成されている。なお、本実施の形態3では、管理サーバ1101によって本発明にかかる管理装置、ゲート端末1102によって、本発明にかかる読取端末を実現する場合について説明する。
管理サーバ1101は、複数の利用者のスケジュールをスケジュールDB(データベース)に記録している。また、管理サーバ1101は、インターネットなどのネットワーク110を介してゲート端末1102と接続されている。また、管理サーバ1101は、ゲート端末1102から通過利用者の識別情報を受信する。管理サーバ1101は、識別情報を受信すると、その識別情報に関連付けられたスケジュールをスケジュールDBから取得する。そして、管理サーバ1101は、通過利用者の行動スケジュールに関する案内情報を通過利用者に対して報知するためにゲート端末1102に出力する。
ゲート端末1102は、利用者が通過する所定の通過地点に設置されている。所定の通過地点は、敷地や建物など所定エリアへの出入口などであり、第1ビル、第2ビル…第nビルの通過ゲートである。第1ビル、第2ビル…第nビルは、同一の会社が所有するビルである。なお、図11では複数のビルを用いて説明するため、n(nは3以上の整数)を用いているがこれに限ることはなく、ビルの数は1つや2つであってもよい。そして、各ゲート端末1102(1102a,1102b,1102c)は、会社に関連する利用者(たとえば、社員や訪問客など)が携帯するRFIDカード1103から識別情報を読み取る。そして、ゲート端末102は、通過ゲートを通過する通過利用者のRFIDカード1103から通過利用者の識別情報を読み取ると、その識別情報を管理サーバ1101に送信する。
RFIDカード1103は、利用者によって携帯され、利用者の識別情報が記録されている。利用者の識別情報は、利用者の個人コード(従業員コード)であり、利用者がゲート端末1102の設置されている通過ゲートを通過する際、ゲート端末1102によってRFIDカード1103から読み取られる。なお、本実施の形態3では、RFIDカード1103を例にして説明するが、実施の形態1における変形例のようにRFIDカード1103の代わりに携帯電話を用いることとしてもよい。
(スケジュール管理システム1100のハードウェア構成)
つぎに、図12を用いて、図11に示したスケジュール管理システム1100のハードウェア構成について説明する。図12は、本実施の形態3にかかるスケジュール管理システムのハードウェア構成の一例を示す説明図である。なお、本実施の形態3にかかるスケジュール管理システムのハードウェア構成について、実施の形態1で示した図2と同様の機能である部分は同一の符号を付して説明を省略している。
つぎに、図12を用いて、図11に示したスケジュール管理システム1100のハードウェア構成について説明する。図12は、本実施の形態3にかかるスケジュール管理システムのハードウェア構成の一例を示す説明図である。なお、本実施の形態3にかかるスケジュール管理システムのハードウェア構成について、実施の形態1で示した図2と同様の機能である部分は同一の符号を付して説明を省略している。
図12において、スケジュール管理システム1100のゲート端末1102は、記録媒体221と、無線タグ通信制御部222と、通信I/F(インターフェース)223と、タイマー224と、制御回路225と、ディスプレイ226と、スピーカ227と、アンテナ部230と、を備えている。また、ゲート端末1102の各構成部は、バス220によってそれぞれ接続されている。
本実施の形態3では、通信I/F223は、ネットワーク1110を介して、通過利用者の識別情報と、通過利用者の識別情報が読み取られた時刻とを管理サーバ1101に送信する。また、通信I/F223は、管理サーバ1101から送信される案内情報を受信し、受信した案内情報をバッファ領域221bへ出力する。制御回路225は、ディスプレイ226およびスピーカ227の出力制御をおこない、バッファ領域221bにより一時記録された案内情報を通過利用者に対して報知させる。
スケジュール管理システム1100の管理サーバ1101は、記録媒体1221と、通信I/F(インターフェース)1223と、制御回路1225と、スケジュールDB1250と、を備えている。また、管理サーバ1101の各構成部は、バス1220によってそれぞれ接続されている。これら記録媒体1221、通信I/F(インターフェース)1223、制御回路1225、スケジュールDB1250について、それぞれ図2に示したゲート端末102の記録媒体221、通信I/F(インターフェース)223、制御回路225、スケジュールDBとほぼ同様の機能の部分は説明を省略している。
テーブル領域1221aには、実施の形態1に示したテーブル領域221aと同様に、しきい値テーブルが予め記録されている。バッファ領域1221bには、制御回路225によるゲート端末1102の各構成部の制御に応じて処理データがライトされる。また、バッファ領域1221bからは、制御回路1225によるゲート端末1102の各構成部の制御に応じて処理データがリードされる。
通信I/F1223は、ネットワークを介してゲート端末1102などの他の装置に接続される。また、通信I/F1223は、ネットワーク1110と管理装置1101内部のインターフェースを司り、外部装置に対するデータの入出力を制御する。そして、通信I/F1223は、ネットワーク1110を介してゲート端末1102から通過利用者の識別情報を受信し、バッファ領域1221bへ出力する。
制御回路1225は、管理サーバ1101全体の制御を司り、バッファ領域1221bにより一時記録された識別情報と、通過時刻とに基づいて通過利用者の案内情報を生成し、生成した案内情報をバッファ領域1221bへ一時記録させる。なお、特に図示はしないが管理サーバ1101がタイマーを備える構成とすれば、識別情報を受信した時刻を通過時刻としてもよい。このようにすることで、ゲート端末1102の構成を簡略化することができる。加えて、通過時刻が案内情報を生成する時点の時刻に近くなるため、行動スケジュールの抽出がより正確なものとなる。
そして、制御回路1225は、案内情報を通過利用者に報知するために通信I/F1223を制御して、識別情報の送信元のゲート端末1102に対してバッファ領域1221bにより一時記録された案内情報を送信する。
なお、各構成要素と、各機能とを対応付けて説明すると、図12に示したゲート端末1102において、制御回路225が無線タグ通信制御部222およびアンテナ部230を制御することによって、本発明にかかる読取手段の機能を実現する。また、制御回路225が通信I/F223を制御することによって、本発明にかかる送信手段の機能を実現する。さらに、図12に示した管理サーバ1101において、制御回路1225が通信I/F1223を制御することによって、本発明にかかる取得手段および出力手段の機能を実現する。また、制御回路1225の処理によって、本発明にかかる抽出手段および生成手段の機能を実現する。
(管理サーバ1101の処理の内容)
図13を用いて、本実施の形態3にかかるスケジュール管理システム1100における管理サーバ1101の処理の内容について説明する。なお、本実施の形態3にかかるスケジュール管理システム1100に用いるデータの概要については、実施の形態1で示した図4、5とほぼ同様であるため説明を省略する。
図13を用いて、本実施の形態3にかかるスケジュール管理システム1100における管理サーバ1101の処理の内容について説明する。なお、本実施の形態3にかかるスケジュール管理システム1100に用いるデータの概要については、実施の形態1で示した図4、5とほぼ同様であるため説明を省略する。
図13は、本実施の形態3にかかる管理サーバの処理の内容を示すフローチャートである。
図13のフローチャートにおいて、まず、制御回路1225は、スケジュール管理システム1100について、現在時刻の設定やネットワーク110を介したゲート端末1102との接続確認やタイマー224との時刻合わせなどの初期設定をおこなう(ステップS1302)。
制御回路1225は、通信I/F1225によって、ゲート端末1102から通過利用者の識別情報を受信したか否かを判断する(ステップS1303)。通過利用者の識別情報は、たとえば、図5に示したステップS503において、通過ゲートを通過する通過利用者が、RFIDカード103をゲート端末1102のアンテナ部230における所定の範囲内に近接させたときに、RFIDカード103から読み取られる。そして、ゲート端末1102から送信される通過利用者の識別情報が、通信I/F1225によって受信されることとなる。
ステップS1303において、識別情報が受信されるのを待って、受信された場合(ステップS1303:Yes)は、制御回路1225は、通過利用者が通過ゲートを通過した通過時刻を決定する(ステップS1304)。
制御回路1225は、スケジュールDB1250の中に、ステップS1303において受信した識別情報に関連付けられたスケジュールがあるか否かを判断する(ステップS1305)。
ステップS1305において、識別情報に関連付けられたスケジュールがない場合(ステップS1305:No)は、そのまま一連の処理が終了する。また、ステップS1305において、識別情報に関連付けられたスケジュールがあった場合(ステップS1305:Yes)は、スケジュールDB1250の中から、通過利用者の識別情報に関連付けられたスケジュールが取得される(ステップS1306)。
制御回路1225は、ステップS1306において取得されたスケジュールの中から、ステップS1304において決定された通過時刻に最も近い予定時刻の行動スケジュールを抽出する(ステップS1307)。
制御回路1225は、猶予時間として、通過時刻から行動スケジュールの予定時刻までの時間(α分)を算出し(ステップS1308)、案内情報生成処理をおこなう(ステップS1309)。案内情報生成処理の詳細は、図6に示したゲート端末102の処理であり、制御回路1225により実行される。ステップS1307において抽出された行動スケジュールに基づいて、通過利用者に行動スケジュールを案内するための案内情報が生成される。
制御回路1225は、通過利用者に対してステップS1309において生成された案内情報を報知するため、通信I/F1223を制御してゲート端末1102に対して案内情報を出力させて(ステップS1310)、一連の処理が終了する。その後、ゲート端末1102では、制御回路225によって、ディスプレイ226およびスピーカ227の出力制御がおこなわれ、通過利用者に対して案内情報が報知されることとなる。
なお、本発明の各構成要素における処理と、本実施の形態3の各処理または各機能とを関連付けて説明すると、図13のフローチャートで説明したステップS1303、ステップS1305およびステップS1306における制御回路1225の処理によって、本発明にかかる取得手段の処理が実行される。また、ステップS1307における制御回路1225の処理によって、本発明にかかる抽出手段の処理が実行される。また、ステップS1308およびステップS1309における制御回路225の処理によって、本発明にかかる生成手段の処理が実行される。また、ステップS1310における制御回路225の処理によって、本発明にかかる出力手段の処理が実行される。
以上説明したように、本実施の形態3にかかるスケジュール管理システムによれば、ゲート端末から送信された識別情報に基づいて、管理サーバが通過利用者に報知するための案内情報を生成することができる。したがって、スケジュール管理システムにおけるゲート端末の構成の簡素化および処理の簡便化を図りつつ、通過利用者は、的確に行動スケジュールを把握して、自身のとるべき行動を取ることができる。
また、一々例示はしないが、本実施の形態3は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。具体的には、たとえば、実施の形態3の説明では、実施の形態1と同様に、しきい値を用いて案内情報が生成されたが、実施の形態2のように、地点IDおよび場所IDを用いて案内情報が生成される構成としてもよい。また、実施の形態3において、実施の形態1で示した変形例の構成を実現するようにしてもよい。
さらに、本発明では、本実施の形態1〜3を異なる形態として説明したが、それぞれの機能を併せた構成として、上記実施の形態や変形例による手法を適宜組み合わせて利用してもよい。具体的には、たとえば、実施の形態1および2の機能を兼ね備える構成として、実施の形態2におけるステップS1001、ステップS1004およびステップS1007で、予め設定された所定時間を、スケジュールの重要度に応じて変更することとしてもよい。このようにすれば、案内情報を確認した通過利用者は、最適に行動スケジュールを実行することができる。また、ゲート端末の設置場所から予定場所までの距離を算出できる構成とすれば、所定時間を距離に応じて可変としてもよい。
100,1100 スケジュール管理システム
101,1101 管理サーバ
102,1102 ゲート端末
103,1103 RFIDカード
110,1110 ネットワーク
221,1221 記録媒体
221a,1221a テーブル領域
221b,1221b バッファ領域
222 無線タグ通信制御部
223,1223 通信I/F
224 タイマー
225,1225 制御回路
226 ディスプレイ
227 スピーカ
230 アンテナ部
220,1220 バス
1250 スケジュールDB
701 携帯端末
101,1101 管理サーバ
102,1102 ゲート端末
103,1103 RFIDカード
110,1110 ネットワーク
221,1221 記録媒体
221a,1221a テーブル領域
221b,1221b バッファ領域
222 無線タグ通信制御部
223,1223 通信I/F
224 タイマー
225,1225 制御回路
226 ディスプレイ
227 スピーカ
230 アンテナ部
220,1220 バス
1250 スケジュールDB
701 携帯端末
Claims (16)
- 所定の通過地点を通過する通過利用者が保持する記録媒体に記録された識別情報を、当該通過利用者が当該所定の通過地点を通過する際に読み取る読取手段と、
複数の利用者のスケジュールが記録されたスケジュールデータベースから、前記読取手段によって読み取られた識別情報に関連付けられた、前記通過利用者のスケジュールを取得する取得手段と、
前記識別情報の読取に関連付けられた通過時刻に基づいて、前記取得手段によって取得された前記通過利用者のスケジュールの中から当該通過利用者の行動スケジュールを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された行動スケジュールを前記通過利用者に対して報知する報知手段と、
を備えることを特徴とするスケジュール管理装置。 - 所定の通過地点を通過する通過利用者が保持する記録媒体に記録された識別情報を、当該通過利用者が当該所定の通過地点を通過する際に読み取る読取手段と、
複数の利用者のスケジュールが記録されたスケジュールデータベースから、前記読取手段によって読み取られた識別情報に関連付けられた、前記通過利用者のスケジュールを取得する取得手段と、
前記識別情報の読取に関連付けられた通過時刻に基づいて、前記取得手段によって取得された前記通過利用者のスケジュールの中から当該通過利用者の行動スケジュールを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された行動スケジュールに基づいて、前記通過利用者に当該行動スケジュールを案内する案内情報を生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成された案内情報を前記通過利用者に対して報知する報知手段と、
を備えることを特徴とするスケジュール管理装置。 - 前記抽出手段は、前記通過利用者のスケジュールのうち、前記通過時刻以降の予定時刻のスケジュールを前記行動スケジュールとして抽出することを特徴とする請求項2に記載のスケジュール管理装置。
- 前記生成手段は、
前記通過時刻から、前記行動スケジュールの予定時刻までの猶予時間を算出する算出手段を有し、
前記算出手段によって算出された猶予時間を示す案内情報を生成することを特徴とする請求項2または3に記載のスケジュール管理装置。 - 前記取得手段は、スケジュールの重要度を含む前記通過利用者のスケジュールを取得し、
前記生成手段は、
前記重要度に応じて設定されているしきい値に基づいて、前記通過利用者のスケジュールの重要度に応じたしきい値を決定する決定手段と、
前記猶予時間と、前記しきい値とを比較する比較手段と、を有し、
前記比較手段による比較結果に基づいて前記案内情報を生成することを特徴とする請求項4に記載のスケジュール管理装置。 - 前記生成手段は、前記比較手段によって比較された結果、前記猶予時間が前記しきい値よりも小さい場合、前記通過利用者に急ぐ旨を案内する案内情報を生成することを特徴とする請求項5に記載のスケジュール管理装置。
- 前記読取手段は、前記所定の通過地点があるエリアのエリアコードと、当該所定の通過地点の位置コードとからなる当該所定の通過地点を示す地点IDを、当該地点IDが予め登録された登録メモリから読み取り、
前記取得手段は、スケジュールの予定場所があるエリアのエリアコードと、当該予定場所の位置コードとからなる当該予定場所を示す場所IDを含む前記通過利用者のスケジュールを、前記スケジュールデータベースから取得し、
前記生成手段は、
前記地点IDにおける前記所定の通過地点があるエリアコードと、前記場所IDにおける前記予定場所があるエリアコードとによって、前記所定の通過地点と、前記予定場所とが同一エリアにあるか否かを判断するエリア判断手段を有し、
前記エリア判断手段による判断結果に基づいて、前記案内情報を生成することを特徴とする請求項4に記載のスケジュール管理装置。 - 前記生成手段は、前記エリア判断手段によって、前記所定の通過地点と、前記予定場所とが異なるエリアにあると判断された場合、当該所定の通過地点が、当該予定場所とは異なるエリアであることを示す案内情報を生成することを特徴とする請求項7に記載のスケジュール管理装置。
- 前記生成手段は、
前記算出手段によって算出された猶予時間が、所定時間より短いか否かを判断する時間判断手段を有し、
前記時間判断手段によって判断された判断結果に基づいて前記案内情報を生成することを特徴とする請求項7または8に記載のスケジュール管理装置。 - 前記生成手段は、前記時間判断手段によって判断された結果、前記猶予時間が前記所定時間よりも短い場合、前記通過利用者に急ぐ旨を案内する案内情報を生成することを特徴とする請求項7〜9のいずれか一つに記載のスケジュール管理装置。
- 前記読取手段は、前記通過利用者が保持する記録媒体を備える当該通過利用者の携帯端末の端末IDを含む前記識別情報を読み取り、
前記報知手段は、前記端末IDに基づいて、前記通過利用者に対して前記案内情報を報知可能な当該通過利用者の前記携帯端末に、当該案内情報を出力することを特徴する請求項1〜10のいずれか一つに記載のスケジュール管理装置。 - ネットワークを介して接続される、所定の通過地点に設置された読取端末と、複数の利用者のスケジュールが記録されたスケジュールデータベースと、管理装置とを含み構成されるスケジュール管理システムであって、
前記読取端末は、
前記通過地点を通過する通過利用者が保持する記録媒体に記録された識別情報を読み取る読取手段と、
前記読取手段によって読み取られた識別情報を前記管理装置に送信する送信手段と、を有し、
前記管理装置は、
前記スケジュールデータベースから、前記読取端末によって送信された識別情報に関連付けられた、当該通過利用者のスケジュールを取得する取得手段と、
前記識別情報の読取に関連付けられた通過時刻に基づいて、前記取得手段によって取得された前記通過利用者のスケジュールの中から当該通過利用者の行動スケジュールを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された行動スケジュールに基づいて、前記通過利用者に当該行動スケジュールを案内する案内情報を生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成された案内情報を前記通過利用者に対して報知するために出力する出力手段と、
を備えることを特徴とするスケジュール管理システム。 - 前記出力手段は、前記生成手段によって生成された案内情報を、前記読取端末へ出力し、
前記読取端末は、
前記管理装置よって出力された案内情報を、当該利用者に表示する表示部を備えることを特徴とする請求項12に記載のスケジュール管理システム。 - 前記読取手段は、前記通過利用者が保持する記録媒体を備える当該通過利用者の携帯端末の端末IDを含む前記識別情報を読み取り、
前記出力手段は、前記端末IDに基づいて、前記通過利用者に対して前記案内情報を報知可能な当該通過利用者の前記携帯端末に、当該案内情報を出力することを特徴する請求項12または13に記載のスケジュール管理システム。 - 前記送信手段は、前記読取手段によって読み取られた識別情報と、前記読取手段によって当該識別情報が読み取られた時刻を示す前記通過時刻とを、前記管理装置に送信することを特徴とする請求項12〜14のいずれか一つに記載のスケジュール管理システム。
- 前記管理装置は、前記読取端末によって送信された前記識別情報を受信した時刻を前記通過時刻とすることを特徴とする請求項12〜14にいずれか一つに記載のスケジュール管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008060623A JP2009217542A (ja) | 2008-03-11 | 2008-03-11 | スケジュール管理装置およびスケジュール管理システム |
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JP2008060623A Pending JP2009217542A (ja) | 2008-03-11 | 2008-03-11 | スケジュール管理装置およびスケジュール管理システム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019200588A (ja) * | 2018-05-16 | 2019-11-21 | 三菱電機エンジニアリング株式会社 | スケジュール通知機能付き個人証ホルダ及びスケジュール通知システム |
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-
2008
- 2008-03-11 JP JP2008060623A patent/JP2009217542A/ja active Pending
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