JP2009217046A - デジタルカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、光路を折り曲げる反射部材を有してなるデジタルカメラであって、衝撃の入力による反射部材の位置や傾きのずれの発生を防止することが可能な高い耐衝撃性を有するデジタルカメラを提供する。
【解決手段】本発明は、光路を折り曲げる反射面を有する反射部材と、該反射部材を保持する保持枠と、光路に沿って配設されたレンズ群と、レンズ群を保持する固定枠と、を有し、保持枠が保持枠に穿設された貫通孔に挿通されるねじによって固定枠に固定されてなるデジタルカメラにおいて、保持枠と固定枠とは、保持枠及び固定枠のいずれか一方において複数の貫通孔と同軸に固設された複数の円錐面部のそれぞれに、保持枠及び固定枠のうちの円錐面部が固設されていない方において複数の貫通孔と同軸に形成された複数の円柱面部の角部の全周が接触した状態で固定されていることを特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】本発明は、光路を折り曲げる反射面を有する反射部材と、該反射部材を保持する保持枠と、光路に沿って配設されたレンズ群と、レンズ群を保持する固定枠と、を有し、保持枠が保持枠に穿設された貫通孔に挿通されるねじによって固定枠に固定されてなるデジタルカメラにおいて、保持枠と固定枠とは、保持枠及び固定枠のいずれか一方において複数の貫通孔と同軸に固設された複数の円錐面部のそれぞれに、保持枠及び固定枠のうちの円錐面部が固設されていない方において複数の貫通孔と同軸に形成された複数の円柱面部の角部の全周が接触した状態で固定されていることを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、第1の光軸を該第1の光軸に直交する第2の光軸に折り曲げる反射面を有してなる結像光学系ユニットを具備したデジタルカメラに関する。
被写体の静止画像又は動画像をCCD等の撮像素子により撮像するデジタルカメラの一形態として、撮像光学系にプリズムやミラーを配して光路を折り曲げるいわゆる折り曲げ光学系が適用されたものが知られている。
折り曲げ光学系を備えたデジタルカメラは、例えば特開2004−348082号公報に開示されているように、被写体光をプリズムにより直角に折り曲げた後に、幅方向又は縦方向に配列されたレンズ群により撮像素子の受光面上に結像させるため、デジタルカメラの奥行きを薄くすることができるという利点を有する。
折り曲げ光学系を備えたデジタルカメラでは、例えば図9に示すような、被写体光束の光軸である第1の光軸O1を第2の光軸O2に直角に折り曲げる反射部材501と、第2の光軸O2上に配設された複数のレンズ群502と、レンズ群502の結像面に配設された撮像素子503とを有してなる撮像光学系ユニット500が筐体内部に配設されている。
反射部材501は、例えば直角プリズムにより構成される。複数のレンズ群502及び撮像素子503に対する反射部材501の位置は、得られる像の歪や解像度に影響することから、撮像光学系ユニット500を組み立てる場合には、複数のレンズ群502及び撮像素子503に対する反射部材501の位置が調整可能であることが好ましい。
このため、図10に示すように、反射部材501を保持する保持枠510を、撮像光学系ユニット500の骨格を構成する固定枠520とは別に形成し、保持枠510を複数のねじ530により締結する形態がとられる。この形態では、保持枠510と固定枠520との間に必要に応じて所定の厚さ又は所定の枚数のスペーサ540を挿入することにより、複数のレンズ群502及び撮像素子503に対する反射部材501の角度が調整される。
また、固定枠520には、保持枠510に形成された嵌合孔513に嵌合する位置決めピン523が立設されており、この嵌合孔513と位置決めピン523とのはめあいにより、固定枠520に対する保持枠510の第2の光軸O2に直交する方向の位置決めがなされている。
特開2004−348082号公報
図9及び図10に示したデジタルカメラの撮像光学系ユニット500においては、嵌合孔513と位置決めピン523とのはめあいにより固定枠520に対する保持枠510の第2の光軸O2に直交する方向の位置決めがなされているものの、嵌合孔513及び位置決めピン523の公差を考慮して両者間には隙間が存在する。
このため、撮像光学系ユニット500に衝撃力が加えられた場合、保持枠510が、固定枠520に対して第2の光軸に直交する方向に移動してしまうことがある。すなわち、従来の構成では、衝撃の入力により、反射部材501の複数のレンズ群502に対する位置が変化してしまい、得られる像に歪や解像度不足が発生してしまうという問題があった。
このような、固定枠520に対する保持枠510の位置ずれを防止する方法として、例えば位置調整後に接着剤を流し込み、固定枠520と保持枠510とを強固に固定する方法が考えられるが、接着剤による固定は作業工数が増えてしまい作業が複雑になると共に、やり直しができないという問題がある。
また、固定枠520に対する保持枠510の位置ずれを防止する方法として、保持枠510にテーパ状のザグリ穴を設け、ねじ530を頭部がテーパ状のいわゆる皿ビスにすることにより、両者のテーパ同士を当接させることで位置決めを強固にする方法が考えられる。しかしながらこの方法では、ザグリ穴と皿ビスとの軸が公差によりずれている場合に、テーパ同士が一部でしか接触しない、いわゆる片当たりが生じてしまい、やはり衝撃力の入力によりこの軸ずれ量だけ保持枠510がずれてしまうという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、第1の光軸を該第1の光軸に直交する第2の光軸に折り曲げる反射部材を有してなる結像光学系ユニットを具備したデジタルカメラであって、衝撃の入力による反射部材の位置や傾きのずれの発生を防止することが可能な高い耐衝撃性を有するデジタルカメラを提供することを目的とする。
本発明にかかるデジタルカメラは、第1の光軸を該第1の光軸に直交する第2の光軸に折り曲げる反射面を有する反射部材と、該反射部材を保持する保持枠と、前記第2の光軸に沿って配設されたレンズ群と、前記レンズ群を保持する固定枠と、を有し、前記保持枠は前記保持枠に前記第2の光軸に平行に穿設された複数の貫通孔に挿通され前記固定枠に螺合される複数のねじによって前記固定枠に固定されてなる撮像光学系ユニットを筐体内に具備するデジタルカメラであって、前記保持枠と前記固定枠とは、前記保持枠及び前記固定枠のいずれか一方において前記複数の貫通孔と同軸に固設された複数の円錐面部のそれぞれに、前記保持枠及び前記固定枠のうちの前記円錐面部が固設されていない方において前記複数の貫通孔と同軸に形成された複数の円柱面部の角部の全周が接触した状態で固定されていることを特徴とする。
以下に、本発明の好ましい形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図においては、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各構成要素毎に縮尺を異ならせてあるものであり、本発明は、これらの図に記載された構成要素の数量、構成要素の形状、構成要素の大きさの比率、及び各構成要素の相対的な位置関係のみに限定されるものではない。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1から図4を参照して説明する。本実施形態は、一般に電子カメラ、デジタルカメラ等と称される撮像装置に本発明を適用したものである。
以下、本発明の第1の実施形態について図1から図4を参照して説明する。本実施形態は、一般に電子カメラ、デジタルカメラ等と称される撮像装置に本発明を適用したものである。
図1は、デジタルカメラ前面側を示す斜視図である。図2は、撮像光学系ユニットの構成を説明する図である。図3は、保持枠を固定枠に固定する締結構造を説明する図である。図4は、保持枠と固定枠との締結部の断面を示す図である。
以下の説明において、図1に示すように、デジタルカメラを正立位置で構えた場合のカメラの左右方向をX方向とし、X方向と直交する上下方向をY方向とし、X、Y方向に直交する前後方向をZ方向とする。Z方向は、被写体光束の光軸O1と平行な方向(デジタルカメラ1の厚み方向)であり、Z方向にてカメラ本体1の被写体側を前側(前面側)とし、撮影者側を後側(背面側)とする。
デジタルカメラ1は、撮像光学系ユニット100を内部に具備して構成されたデジタルカメラであり、略直方体の箱型形状からなる筐体を形成する外装部材と、この外装部材の内部に組み付けられる各種の組立体や電気回路等の構成部材と、この筐体の表面上に配設され前記内部構成部材と電気的又は機械的に接続された各種の情報入出力部材等によって主に構成されている。
具体的に本実施形態のデジタルカメラ1は、図1に示すように、前面、両側面、上面及び底面を覆うように形成された前面カバー部材2と、主に背面側を覆うように形成された背面カバー部材3とを組み合わせた箱形状の筐体を有する。この筐体の内部の所定の部位には撮像光学系ユニット100が配設されている。
デジタルカメラ1の前面部には、内部に配設された撮像光学系ユニット100に対して被写体光束を入射させるための撮影用窓21や閃光発光装置4等が設けられている。
デジタルカメラ1の上面部にはシャッターボタン5、電源操作ボタン6等の操作部材が配設されている。また、図示しないがデジタルカメラ1の側面部にはストラップ取付金具や、電源電池及び記録媒体を収容する収容室等が設けられている。
また、デジタルカメラ1の背面部には、例えばズーム操作用ボタンや動作モード設定ボタンや撮影及び再生動作切換ボタンやメニュー表示操作ボタンや撮影領域切換ボタン(マクロボタン)やストロボモード切換ボタンやセルフタイマーボタンや露出補正切換ボタン等、使用者が本デジタルカメラ1の撮影動作時及び再生動作時に実行すべき各種の操作を入力するための複数の操作部材が設けられている。また、デジタルカメラ1の背面部には、液晶表示装置、EL表示装置等からなり情報を表示し出力する画像表示装置等も設けられている。
撮像光学系ユニット100は、デジタルカメラ1の前面部に設けられた撮影用窓21から入射する被写体光束を、反射部材101の反射面101aによってY方向下向きに略直角に折り曲げるとともに、デジタルカメラ1の底面側に受光面を上向きとして配設された撮像素子であるCCD109の受光面上に被写体像を結像する、いわゆる折り曲げ光学系(屈曲光学系)を有して構成されている。本実施形態では、反射部材101は直角プリズムからなるが、反射部材101は平面又は曲面により構成される反射面を有する他の光学部材により構成されてもよい。
以下、撮影用窓21を透過して撮像光学系ユニット100に入射する被写体光束の光軸を第1の光軸O1と称し、該第1の光軸O1が反射部材101の反射面101aにより折り曲げられた光軸を第2の光軸O2と称する。すなわち、第1の光軸O1と第2の光軸O2とは、直交する関係にある。
撮像光学系ユニット100は、CCD109の受光面上に被写体像を結像するためのレンズ、プリズム、フィルタ等からなる複数のレンズ群と、シャッタユニットと、該複数のレンズ群及びシャッタユニットを駆動する駆動装置と、が固定枠120に保持されて構成されている。
具体的には、本実施形態の撮像光学系ユニット100を構成する光学系は、上述した反射部材101を含む第1レンズ群と、第2レンズ群102と、第3レンズ群103と、第4レンズ群104との4つのレンズ群により構成される。
反射部材101を含む第1レンズ群は、詳しくは後述するが枠部材である保持枠110により保持されており、該保持枠110は、固定枠120に形成されたねじ穴122に螺合する複数のねじ130により固定枠120に固定されている。
第2レンズ群102、第3レンズ群103及び第4レンズ群104は、第1レンズ群の下方において第2の光軸O2に沿って、それぞれ図示しない進退機構により第2の光軸O2に沿って進退移動可能に固定枠120内において保持されている。そして、第4群レンズ104の下方には、CCD109が配設されている。
また、第2の光軸O2上において、第2群レンズ102と第3群レンズ103との間にシャッタユニット105が配設されている。また、固定枠120には、駆動装置としてのフォーカシングモータ106、ズーミングモータ107及び図示しないシャッタ駆動モータが配設されている。
例えば、デジタルカメラ1の合焦動作時には、フォーカシングモータ106の回転によって第4群レンズ104が光軸O2に沿って進退移動される。また、デジタルカメラ1のズーム動作時には、ズーミングモータ107の回転によって第2群レンズ枠102及び第3群レンズ103が第2の光軸O2に沿って進退移動される。
上述した構成を有する撮像光学系ユニット100は、ゴムやウレタン等の弾性又は粘弾性を有する緩衝部材を介して、前面カバー部材2及び背面カバー部材3からなるデジタルカメラ1の筐体内に保持されている。
以下に、本実施形態のデジタルカメラ1の撮像光学系ユニット100における、固定枠120に保持枠110を固定する構成を詳細に説明する。
保持枠110は、直角プリズムからなる反射部材110の互いに直交する2面である入射面及び出射面が、それぞれ前方及び下方に露出するように保持する枠状の部材である。保持枠110は、樹脂、金属又は複合材料等からなり、例えばABS樹脂等の一般にエンジニアリングプラスチックと称される樹脂により構成される。
保持枠110には、第1の光軸O1及び第2の光軸O2に直交する軸に沿う両方向、すなわち左右両方向に延出する板状の固定片111が形成されている。保持枠110の固定片111には、複数箇所に第2の光軸O2に平行に貫通する円形の貫通孔112が穿設されている。この貫通孔112は、ねじ130のねじ部131を所定の隙間を有して挿通可能な内径を有している。
複数の貫通孔112は、第2の光軸O2に沿う方向から見て保持枠110が保持する反射部材101の周りを囲むように配設される。本実施形態では、保持枠110から左方向に延出する固定片111に2つの貫通孔112が穿設され、保持枠110から右方向に延出する固定片111に1つの貫通孔112が穿設されている。
また、固定片111には、後述する固定枠120に立設された位置決めピン123が内部に嵌め合わされる嵌合孔113が穿設されている。嵌合孔113は、第2の光軸O2に沿う方向から見て反射部材101を挟むように左右に一つずつ形成されている。
固定枠120は、上述したように複数のレンズ群と該複数のレンズ群を駆動する駆動装置とを、内部に配設可能なように形成された枠状の部材である。固定枠120は、樹脂、金属又は複合材料等からなり、例えばABS樹脂等の一般にエンジニアリングプラスチックと称される樹脂により構成される。
固定枠120の、上記保持枠110が固定される部位である上面部121には、保持枠110の固定片111に対向する平面部124が形成されており、該平面部124には、保持枠110の複数の貫通孔112と同軸となる位置において、ねじ130のねじ部131が螺合される複数のねじ穴122が形成されている。本実施形態では、ねじ穴122は、3つの貫通孔112に対応する3箇所に形成されている。また、固定枠120の平面部124には、保持枠110の嵌合孔113に対応する位置に、一対の位置決めピン123が立設されている。
ねじ130は、樹脂、金属、木材又は複合材料等からなり、固定枠110のねじ穴122に螺合するねじ部131と、頭部132とから構成される。ねじ130の頭部132には、ねじ部131側に向かって所定の傾斜角度で縮径する円錐面状のテーパ面133が形成されている。
上記保持枠110は、固定片111の3つの貫通孔112にそれぞれ挿通される3つのねじ130により、固定枠120の上面部121に締結される。
また、本実施形態では、図3及び図4に示すように、必要に応じて所定の厚さの環状のスペーサ140が、3箇所のねじ穴122上に配設される。本実施形態では、該スペーサ140の枚数や厚さを変更することにより、固定枠120の平面部124と保持枠110の固定片111との距離を調節することができる。
保持枠110は、固定枠120に対して3箇所のねじ穴122に対応する3点で支持される形態であるため、本実施形態では、3箇所のねじ穴122のそれぞれにおいて、スペーサ140の枚数や厚さを適宜に変更することにより、固定枠120に対する保持枠110の角度を調整することができる。
言い換えれば、本実施形態の撮像光学系ユニット1においては、反射部材101の角度の調整は、保持枠110を固定枠120に固定する際に3箇所に配設されるスペーサ140の枚数や厚さを変更することにより行われる。
以上に説明したように、本実施形態のデジタルカメラ1の撮像光学系ユニット100では、反射部材101を保持する保持枠110は、保持枠110に第2の光軸O2と平行に穿設された複数の円形の貫通孔112に挿通される複数のねじ130によって固定枠120にねじ締結により固定されている。
ここで、保持枠110が固定枠120に締結された状態における締結部に着目すると、図4に示すように、ねじ130の頭部132のテーパ面133上に、図4中に破線Aで示すように、保持枠110の貫通孔112の内周面となる円柱面部の角部112aの全周が接触した状態となる。
具体的には、保持枠110を固定枠120に押さえつけるねじ130の推力は、保持枠110に穿設された貫通孔112の内周面となる円柱面部の角部112aを介してのみ保持枠110に伝えられる。したがって、貫通孔112とねじ130との軸がずれていたとしても、角部112aがねじ130の推力に応じて弾性変形して押し込まれることにより、必ず角部112aの全周がねじ130の頭部132のテーパ面133上に接触するのである。
このため、本実施形態においては、固定枠120に対する保持枠110の第2の光軸O2に直交する方向についての固定は、ねじ130の推力により発生する摩擦力のみではなく、固定枠120に固設された状態のねじ130の頭部132のテーパ面133上に貫通孔112の角部112aの全周が当接することによってもなされる。これは、3箇所の締結部すべてにおいて同様である。
したがって、ねじ130の頭部132のテーパ面133上に貫通孔112の角部112aの全周が当てついていることから、いわゆる片当たりがなく、反射部材101を保持する保持枠110は、固定枠120に対して強固に位置決めされており、第2の光軸O2に直交する方向に位置がずれてしまうことがない。
よって、本実施形態によれば、衝撃の入力によって撮像光学系ユニット100における反射部材101の位置や傾きがずれてしまうことを防止することができるのであり、デジタルカメラ1は従来に比して高い耐衝撃性を有する。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について、図5及び図6を参照して説明する。図5は、第2の実施形態における保持枠を固定枠に固定する締結構造を説明する図である。図6は、保持枠と固定枠との締結部の断面を示す図である。
以下、本発明の第2の実施形態について、図5及び図6を参照して説明する。図5は、第2の実施形態における保持枠を固定枠に固定する締結構造を説明する図である。図6は、保持枠と固定枠との締結部の断面を示す図である。
第2の実施形態は、上述した第1の実施形態に対して撮像光学系ユニット100における保持枠110を固定枠120に締結する構造のみが異なる。よって、以下ではこの相違点のみを説明するものとし、また、第1の実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、その説明を適宜に省略するものとする。
第2の実施形態では、固定枠120の保持枠110が固定される平面部124上に、保持枠110の複数の貫通孔112と同軸となる位置において、複数の円形凸部150が凸設されている。本実施形態では、円形凸部150は、3つの貫通孔112に対応する3箇所に形成されている。
円形凸部150は、図6に示すように、その先端部に先端方向に向かって所定の角度で縮径する円錐面状のテーパ面151が形成されている。また、円形凸部150のテーパ面151の最大径は保持枠110に穿設された貫通孔112の内径よりも大きく、テーパ面151の最小径は保持枠110に穿設された貫通孔112の内径よりも小さい。また、円形凸部150の中心には、ねじ160のねじ部161が螺合されるねじ穴152が形成されている。
ねじ160は、樹脂、金属、木材又は複合材料等からなり、固定枠110のねじ穴152に螺合するねじ部161と、平面状の座面を有する頭部162とからなる。
以上に説明したように、本実施形態のデジタルカメラ1の撮像光学系ユニット100では、反射部材101を保持する保持枠110は、保持枠110に第2の光軸O2と平行に穿設された複数の円形の貫通孔112に挿通される複数のねじ160によって固定枠120にねじ締結により固定されている。
ここで、保持枠110が固定枠120に締結された状態における締結部に着目すると、貫通孔112と同軸に配設された円形凸部150のテーパ面151が貫通孔112よりも大きい最大径を有するため、図6に示すように、固定枠120に凸設された円形凸部150のテーパ面151上に、保持枠110の貫通孔112の内周面となる円柱面部の角部112bの全周が接触した状態となる。
第1の実施形態と同様に、保持枠110を固定枠120に押さえつけるねじ160の推力は、保持枠110に穿設された貫通孔112の内周面となる円柱面部の角部112bのみに加えられる。したがって、貫通孔112と円形凸部150のテーパ面151との軸がずれていたとしても、角部112bがねじ160の推力に応じて弾性変形して押し込まれることにより、必ず角部112bの全周が円形凸部150のテーパ面151上に接触する。
このため、本実施形態においては、固定枠120に対する保持枠110の第2の光軸O2に直交する方向についての固定は、ねじ160の推力により発生する摩擦力のみではなく、固定枠120に凸設された円形凸部150のテーパ面151上に貫通孔112の角部112bの全周が当接することによってもなされる。これは、3箇所の締結部すべてにおいて同様である。
したがって、固定枠120に固定された複数のテーパ面151の全てに貫通孔112の角部112bの全周が当てついていることから、いわゆる片当たりがなく、反射部材101を保持する保持枠110は、固定枠120に対して強固に位置決めされており、第2の光軸O2に直交する方向に位置がずれてしまうことがない。
よって、本実施形態によれば、衝撃の入力によって撮像光学系ユニット100における反射部材101の位置や傾きがずれてしまうことを防止することができるのであり、デジタルカメラ1は従来に比してより高い耐衝撃性を有するのである。
また、本実施形態では、保持枠110を固定枠120にねじ締結する3箇所の締結部において、ねじ160を締めこむ量に応じて、保持枠110の固定片111と、固定枠120の平面部124との距離を変化させることが可能である。
これは、弾性変形しやすい保持枠110の貫通孔112の角部112bの弾性変形量がねじ160の推力に応じて変化することから、ねじ160を締めこむほどに保持枠110の固定片111と、固定枠120の平面部124との距離d1が小さくなるからである。逆に、ねじ160を緩める方向に回せば、押し込まれていた保持枠110の貫通孔112の角部112bが復元するため、保持枠110の固定片111と、固定枠120の平面部124との距離d1が大きくなる。
本実施形態では、保持枠110は、固定枠120に対して3箇所の締結部の円形凸部150により3点支持されているため、この3箇所の締結部のそれぞれにおいて保持枠110の固定片111と固定枠120の平面部124との距離d1を変化させることにより、固定枠120に対する保持枠110の角度を調整することができる。
すなわち、本実施形態によれば、反射部材101を有する撮像光学系ユニット1において、反射部材101の角度の調整を、スペーサ等の他の部材を用いることなく、ねじ160の締め込み量を変更するだけで容易に少ない工数で実施することができるのである。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態について、図7及び図8を参照して説明する。図7は、第3の実施形態における保持枠を固定枠に固定する締結構造を説明する図である。図8は、保持枠と固定枠との締結部の断面を示す図である。
以下、本発明の第3の実施形態について、図7及び図8を参照して説明する。図7は、第3の実施形態における保持枠を固定枠に固定する締結構造を説明する図である。図8は、保持枠と固定枠との締結部の断面を示す図である。
第3の実施形態は、上述した第2の実施形態に対して撮像光学系ユニット100における保持枠110を固定枠120に締結する構造のみが異なる。よって、以下ではこの相違点のみを説明するものとし、また、第2の実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、その説明を適宜に省略するものとする。
第3の実施形態では、保持枠110の固定片111に穿設された複数の貫通孔112の固定枠120に対向する側に、貫通孔112と同軸に凹設され所定の角度で深さ方向に縮径する複数のテーパ穴170が設けられている。
また、固定枠120の保持枠110が固定される平面部124上には、保持枠110の複数の貫通孔112と同軸となる位置において、複数の円形凸部180が凸設されている。本実施形態では、円形凸部180は、3つの貫通孔112に対応する3箇所に形成されている。
円形凸部180は、図8に示すように円柱状であり、外周に円柱面部が形成されている。円形凸部180の外径は、保持枠110の固定片111に凹設されたテーパ穴170の最大径よりも小さく、かつ最小径よりも大きい。また、円形凸部180の中心には、ねじ160のねじ部161が螺合されるねじ穴182が形成されている。
本実施形態のデジタルカメラ1の撮像光学系ユニット100では、反射部材101を保持する保持枠110は、保持枠110に第2の光軸O2と平行に穿設された複数の円形の貫通孔112に挿通される複数のねじ160によって固定枠120にねじ締結により固定される。
ここで、保持枠110が固定枠120に締結された状態における締結部に着目すると、貫通孔112と同軸に凹設されたテーパ穴170の内周面が円形凸部180の外径よりも大きい最大径を有するため、図8に示すように、固定枠120に凸設された円形凸部180の外周面となる円柱面部の角部180aは、テーパ穴170の内周面上に全周が接触した状態となる。
第2の実施形態と同様に、保持枠110を固定枠120に押さえつけるねじ160の推力は、固定枠120に凸設された円形凸部180の外周面となる円柱面部の角部180aのみに加えられる。したがって、円形凸部180とテーパ穴170との軸がずれていたとしても、角部180aがねじ160の推力に応じて弾性変形して押し込まれることにより、必ず角部180aの全周がテーパ穴170の内周面上に接触する。
このため、本実施形態においては、固定枠120に対する保持枠110の第2の光軸O2に直交する方向についての固定は、ねじ160の推力により発生する摩擦力のみではなく、保持枠110に凹設されたテーパ穴170の内周面上に円形凸部180の角部180aの全周が当接することによってもなされる。これは、3箇所の締結部すべてにおいて同様である。
したがって、固定枠120に固定された複数の円形凸部180の角部180aの全周が、保持枠110に固定された複数のテーパ穴170の内周面上に当てついていることから、いわゆる片当たりがなく、反射部材101を保持する保持枠110は、固定枠120に対して強固に位置決めされており、第2の光軸O2に直交する方向に位置がずれてしまうことがない。
よって、本実施形態によれば、衝撃の入力によって撮像光学系ユニット100における反射部材101の位置や傾きがずれてしまうことを防止することができるのであり、デジタルカメラ1は従来に比してより高い耐衝撃性を有するのである。
また、本実施形態では、保持枠110を固定枠120にねじ締結する3箇所の締結部において、ねじ160を締めこむ量に応じて、保持枠110の固定片111と、固定枠120の平面部124との距離を変化させることが可能である。
これは、弾性変形しやすい円形凸部180の角部180aの弾性変形量がねじ160の推力に応じて変化することから、ねじ160を締めこむほどに保持枠110の固定片111と、固定枠120の平面部124との距離d2が小さくなるからである。逆に、ねじ160を緩める方向に回せば、押し込まれていた円形凸部180の角部180aが復元するため、保持枠110の固定片111と、固定枠120の平面部124との距離d2が大きくなる。
本実施形態では、保持枠110は、固定枠120に対して3箇所の締結部の円形凸部180により3点支持されているため、この3箇所の締結部のそれぞれにおいて保持枠110の固定片111と固定枠120の平面部124との距離d2を変化させることにより、固定枠120に対する保持枠110の角度を調整することができる。
すなわち、本実施形態によれば、反射部材101を有する撮像光学系ユニット1において、反射部材101の角度の調整を、スペーサ等の他の部材を用いることなく、ねじ160の締め込み量を変更するだけで容易に少ない工数で実施することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うデジタルカメラもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本発明に係るデジタルカメラは、上述の実施形態で説明した形態に限らず、録音機器、携帯電話、PDA、ゲーム機、デジタルビデオカメラ、デジタルメディアプレーヤー、テレビ、GPS、時計等の電子機器に配設された撮像装置であってもよいことは言うまでもない。
1 デジタルカメラ、 100 撮像光学系ユニット、 101 反射部材、 101a 反射面、 110 保持枠、 111 固定片、 112 貫通孔、 113 嵌合孔、 120 固定枠、 121 上面部、 122 ねじ穴、 123 位置決めピン、 124 平面部、 130 ねじ、 131 ねじ部、 132 頭部、 133 テーパ面、 140 スペーサ
Claims (6)
- 第1の光軸を該第1の光軸に直交する第2の光軸に折り曲げる反射面を有する反射部材と、
該反射部材を保持する保持枠と、
前記第2の光軸に沿って配設されたレンズ群と、
前記レンズ群を保持する固定枠と、
を有し、前記保持枠は前記保持枠に前記第2の光軸に平行に穿設された複数の貫通孔に挿通され前記固定枠に螺合される複数のねじによって前記固定枠に固定されてなる撮像光学系ユニットを筐体内に具備するデジタルカメラであって、
前記保持枠と前記固定枠とは、前記保持枠及び前記固定枠のいずれか一方において前記複数の貫通孔と同軸に固設された複数の円錐面部のそれぞれに、前記保持枠及び前記固定枠のうちの前記円錐面部が固設されていない方において前記複数の貫通孔と同軸に形成された複数の円柱面部の角部の全周が接触した状態で固定されていることを特徴とするデジタルカメラ。 - 前記複数の円錐面部は、前記固定枠に螺合される前記複数のねじの頭部のそれぞれに形成されたテーパ面であり、
前記円柱面部は、前記保持枠に形成された前記複数の貫通孔の内周面であることを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。 - 前記複数の円錐面部は、前記固定枠に凸設された複数の円形凸部の先端部に形成された先端方向に縮径する複数のテーパ面の外周面であり、
前記円柱面部は、前記保持枠に形成された前記複数の貫通孔の内周面であることを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。 - 前記複数のねじの推力によって前記複数のテーパ面に接触している前記貫通孔の角部が弾性変形することにより、前記複数のねじの推力に応じて、前記保持枠と前記固定枠との距離及び角度が変化することを特徴とする請求項3に記載のデジタルカメラ。
- 前記複数の円錐面部は、前記保持枠に形成された前記複数の貫通孔と同軸に凹設された深さ方向に縮径する複数のテーパ穴の内周面であり、
前記複数の円柱面部は、前記保持枠に凸設された複数の円形凸部の外周面であることを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。 - 前記複数のねじの推力によって前記複数のテーパ穴の内周面に接触している前記円形凸部の角部が弾性変形することにより、前記複数のねじの推力に応じて、前記保持枠と前記固定枠との距離及び角度が変化することを特徴とする請求項5に記載のデジタルカメラ。
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- 2008-03-11 JP JP2008061523A patent/JP2009217046A/ja active Pending
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