JP2009216869A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】データ線とのカップリングの影響を低減してクロストークを抑制することを目的とする。
【解決手段】表示装置100は、2次元マトリックス状に配置された複数の画素回路500と、列単位ごとに配線されたデータ線(ODD)311乃至314およびデータ線(EVEN)321乃至324と、水平セレクタ(HSEL)300とを含む。列単位ごとに対をなすデータ線(ODD)311乃至314およびデータ線(EVEN)321乃至324は、列方向に交互に画素回路500に接続される。水平セレクタ(HSEL)300は、データ線(ODD)311乃至314およびデータ線(EVEN)321乃至324のデータ信号が互いに逆位相となるように映像信号と基準信号とを切り替えて画素回路500にデータ信号を供給する。
【選択図】図13

Description

本発明は、表示装置に関し、特に発光素子を画素に用いたアクティブマトリックス型の表示装置、および、その駆動方法に関する。
発光素子として有機EL(Electroluminescence)素子を用いた平面自発光型の表示装置の開発が近年盛んに行われている。有機EL素子は、有機薄膜に電界をかけると発光するものであり、低電圧駆動で視認性もよいことから、表示装置の軽量薄膜化や低消費電力化などに寄与するものと期待されている。
この有機EL素子を用いた表示装置においては、画素回路を構成する駆動トランジスタによって有機薄膜に印加する電界の制御を行うが、この駆動トランジスタが有する閾値電圧および移動度には個体ごとにばらつきがある。そのため、これらの個体差を補正するための処理が必要となる。従来、このような補正処理を備えた画素回路は、構成素子数が多くなるため、表示装置の高精細化に不向きであった。これに対し、画素回路に供給する信号をスイッチングさせることによって画素回路の構成を簡素化する表示装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。ここで、この表示装置の構成の概要について簡単に説明する。
図24は、従来の表示装置の構成例の一部を示すブロック図である。表示装置800は、二次元マトリックス状に配列された画素回路840と、画素回路840の列単位ごとに一本ずつ配線されるデータ線811乃至814と、映像信号および基準信号を切り替えてデータ線811乃至814に供給する水平セレクタ810と、行単位ごとに一本ずつ配線された走査線821乃至824および電源線831乃至834と、データ線811乃至814の信号を画素回路840に書き込むタイミングを行単位で制御するライトスキャナ820と、H(High)レベルおよびL(Low)レベルの電位を切り替えて電源線831乃至834に供給する電源スキャナ830とを備える。次に、画素回路の構成の概要について次図を参照して説明する。
図25は、一般的な有機EL素子を備えた画素回路の一構成例を示す図である。画素回路600は、書込みトランジスタ601と、駆動トランジスタ602と、保持容量603と、有機EL素子からなる発光素子604とを備える。この画素回路600の構成において、書込みトランジスタ601は、走査線(WS)621からの制御信号に応じてデータ線(DT)611の信号電位を保持容量603に保持させる。駆動トランジスタ602は、電源線(DS)631からHレベルの電位を受けて、保持容量603に保持された信号電位に応じて駆動電流を発光素子604に流す。また、発光素子604は、アノード電極とカソード電極とを備え、これらの間に有機薄膜を有する。また、ここでは図示していないが、カソード電極の抵抗を下げるために、カソード電極には、画素回路間に格子状に配置されたカソード補助配線が接続される。
また、発光素子604を発光させる前には、駆動トランジスタ602の閾値電圧補正および移動度補正が行われる。具体的には、駆動トランジスタ602に対して、電源線631からHレベルの電位を加えた状態においてデータ線611からの基準信号を供給することで閾値電圧補正を行い、その後、データ線611からの映像信号を供給することで移動度補正を行う。そして、発光素子604を発光させた後には、電源線631の電位をHレベルからLレベルに切り替えることにより駆動トランジスタの初期化を行う。このように、データ線611および電源線631に対して異なる信号を切り替えて供給することによって画素回路の構成を簡素化することができる。
特開2007−310311号公報(図3A)
上述の従来技術では、画素回路に供給する信号を切り替えて供給することによって画素回路の構成を簡素化することができる。しかしながら、データ線に対して映像信号と基準信号とを切り替えて供給することによって、カソード電極やカソード補助配線がカップリングの影響を受けてしまう。さらに、このカップリングの影響は、発光素子の寄生容量などを介して駆動トランジスタのゲート−ソース間電圧を低下させる。これにより、所望の駆動電流が発光素子に供給できず、発光素子の輝度を低下させる場合がある。このように、データ信号からのカップリングの影響を受けて輝度に差が生じてしまうことをクロストークと呼ぶ。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、データ線とのカップリングの影響を低減してクロストークを抑制することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その第1の側面は、2次元マトリックス状に配列された複数の画素回路と、上記複数の画素回路の各列に対してそれぞれ配線された第1および第2のデータ線と、上記第1および第2のデータ線のデータ信号が互いに逆位相となるように映像信号と基準信号とを切り替えるデータ駆動回路とを具備する表示装置である。これにより、第1および第2のデータ線のデータ信号によって発生するカップリングを相殺させるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記複数の画素回路の各々を上記第1および第2のデータ線のうちいずれか一方に接続するようにしてもよい。これにより、第1および第2のデータ線のうちいずれか一方から各画素回路にデータ信号を供給させるという作用をもたらす。この場合において、上記第1および第2のデータ線を列方向に隣接する2つの画素回路に交互に接続するようにしてもよい。これにより、第1および第2のデータ線から交互に画素回路にデータ信号を供給させるという作用をもたらす。この場合において、上記データ駆動回路は、上記基準信号を供給する基準信号線と上記第1のデータ線との間の接続の有無を切り替える第1の切替回路と、上記映像信号を供給する第1の映像信号線と上記第1のデータ線との間の接続の有無を切り替える第2の切替回路と、上記基準信号線と上記第2のデータ線との間の接続の有無を切り替える第3の切替回路と、上記映像信号を供給する第2の映像信号線と上記第2のデータ線との間の接続の有無を切り替える第4の切替回路と、上記第1および第4の切替回路の両者における切り替えを制御する第1の切替制御線と、上記第2および第3の切替回路の両者における切り替えを制御する第2の切替制御線とを備えるようにしてもよい。これにより、第1および第2の切替制御線によって第1および第2のデータ線のデータ信号が互いに逆位相となるように映像信号と基準信号とを切り替えさせるという作用をもたらす。
また、上記第1および第2のデータ線を列方向に隣接する2つの画素回路に交互に接続する場合において、上記複数の画素回路に対して行単位に配線された走査線と、上記走査線に制御信号を供給する走査駆動回路とをさらに備え、上記複数の画素回路の各々は、上記走査線からの上記制御信号に応じて上記データ線からの上記データ信号を供給する第1のトランジスタを含み、上記走査線からの上記制御信号により上記第1のトランジスタが導通している状態において上記データ線から上記基準信号が供給されている第1の期間と上記データ線から上記映像信号が供給されている第2の期間とを有し、上記第1の期間は、1行分を走査する期間である水平走査期間に含まれる上記第2の期間とは異なる他の水平走査期間に含まれるようにしてもよい。これにより、カップリングが消失する十分な時間を確保することによって、カップリングの影響を回避させるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記複数の画素回路に対して行単位に配線された走査線と、上記走査線に行単位で制御信号を供給して線順次走査する走査駆動回路とをさらに備えるようにしてもよい。これにより、走査線に行単位で制御信号を供給して線順次走査させるという作用をもたらす。この場合において、上記複数の画素回路の各々は、下部電極と上部電極とを有して上記下部電極と上記上部電極との間に有機層を有する発光素子を含むようにしてもよい。これにより、上部電極と下部電極を用いて有機層に電界を印加して発光させるという作用をもたらす。この場合において、上記下部電極を上記画素回路間に格子状に配線された共通の補助配線に接続するようにしてもよい。これにより、上部電極の電圧降下を低減させるという作用をもたらす。
また、上記複数の画素回路の各々が下部電極と上部電極とを有して上記下部電極と上記上部電極との間に有機層を有する発光素子を含む場合において、上記複数の画素回路に対して行単位に配線された走査線および電源線と、上記走査線に制御信号を供給する走査駆動回路と、上記電源線に電源信号を供給する電源回路とをさらに備え、上記複数の画素回路の各々は、第1および第2のトランジスタと保持容量とをさらに含み、記第1のトランジスタは、上記走査線からの上記制御信号に基づいて上記第1または第2のデータ線からの上記データ信号の電位を上記保持容量に保持させ、上記第2のトランジスタは、上記電源線からの上記電源信号の電位が印加されると上記保持容量に保持されたデータ信号の電位に応じて上記発光素子に駆動電流を供給し、上記発光素子は、上記駆動電流に応じて発光するようにしてもよい。これにより、第1のトランジスタが走査線からの制御信号に応じてデータ信号の電位を保持容量に保持させ、第2のトランジスタが電源線からの電源信号の電位を印加されるとその保持容量に保持された信号電位に応じて発光素子に駆動電流を供給して発光素子を発光させるという作用をもたらす。この場合において、上記走査駆動回路は、上記データ駆動回路が上記データ信号を上記基準信号から上記映像信号に切り替えた後に上記制御信号により上記第1のトランジスタを導通させて上記保持容量に上記映像信号を保持させるようにしてもよい。これにより、第2のトランジスタのトランジェント特性による保持容量への書込み不足を防止させるという作用をもたらす。
本発明によれば、データ線とのカップリングの影響を低減してクロストークを抑制させるという優れた効果を奏し得る。
次に本発明の実施の形態の第1の実施例について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態の第1の実施例における表示装置100の一部の構成例を示す図である。ここでは、4×4個の画素回路を図示しているが、あくまでも例示に過ぎない。
表示装置100は、二次元マトリックス状に配列された画素回路500と、画素回路500の列単位ごとに配線されるデータ線211乃至214およびダミー線(dmy)231乃至234と、水平セレクタ(HSEL)200と、行単位ごとに一本ずつ配線された走査線421乃至424および電源線431乃至434と、ライトスキャナ(WSCN)420と、電源スキャナ(DSCN)430とを備える。データ線211乃至214、走査線421乃至424および電源線431乃至434は、各画素回路500に接続されるが、ダミー線231乃至234は、画素回路500に接続されない。
水平セレクタ200は、データ線211乃至214にデータ信号として映像信号と基準信号とを切り替えて供給するものである。また、この水平セレクタ200は、映像信号と基準信号との間の電位差と同じ大きさで逆位相の信号を生成してダミー線231乃至234に供給する。
ライトスキャナ420は、データ線211乃至214のデータ信号を画素回路500に書き込むタイミングを行単位で制御するものである。すなわち、ライトスキャナ420は、線順次走査方式によって画素回路500へのデータ信号の書き込みを制御する。
電源スキャナ430は、電源線431乃至434に対して電源信号としてHレベルの電位とLレベルの電位とを切り替えて供給するものである。
図25は、一般的な画素回路の一構成例を示す模式的な回路図である。画素回路600は、書込みトランジスタ601と、駆動トランジスタ602と、保持容量603と、有機EL素子からなる発光素子604とを備える。書込みトランジスタ601のゲートおよびドレインには、それぞれ走査線(WS)621およびデータ線(DT)611が接続される。また、書込みトランジスタ601のソースには、保持容量603の一方の電極および駆動トランジスタ602のゲート(g)が接続される。ここでは、この接続部位を第1ノード(ND1)605とする。駆動トランジスタ602のドレイン(d)には、電源線631が接続され、駆動トランジスタ602のソース(s)には、保持容量603の他方の電極および発光素子604のアノード電極が接続される。ここでは、この接続部位を第2ノード(ND2)606とする。
書込みトランジスタ601は、走査線(WS)621からの制御信号に応じてデータ線(DT)611からのデータ信号として基準信号の電位(Vofs)または映像信号の電位(Vsig)を保持容量603に保持させる。
駆動トランジスタ602は、電源線(DS)631からHレベルの電位(Vcc_H)を受けて、保持容量603に保持された信号電位に応じて駆動電流を発光素子604に流す。
発光素子604は、アノード電極とカソード電極とを備え、これらの間に有機薄膜を備える。なお、ここでは図示していないが、カソード電極には、カソード電極の抵抗を下げるために、画素回路間に格子状に配線されたカソード補助配線が接続される。
図2は、画素回路600の動作に関するタイミングチャートである。ここでは、横軸を共通の時間軸として、走査線621、電源線631、データ線611、第1ノード605および第2ノード606の電位変化を表している。なお、各期間を示す横軸の長さは模式的なものであり、各期間の時間長の割合を示すものではない。
このタイミングチャートは、画素回路600の動作の遷移をTP1からTP8の期間に便宜的に区切っている。発光期間TP8では、発光素子604が発光状態にある。この状態においては、走査線621の制御信号の電位はLレベル、電源線631の電源信号の電位はHレベル(Vcc_H)、データ線611は基準信号の電位(Vofs)に設定されている。この後、線順次走査の新しいフィールドに入り、閾値補正準備期間TP1では、電源線631の電位がLレベル(Vcc_L)に落とされる。これにより、第1ノード605および第2ノード606の電位が低下する。続いて、閾値補正準備期間TP2では、走査線621の電位がHレベルに上げられ、第1ノード605が基準信号の電位(Vofs)に初期化される。それに伴い第2ノード606も初期化される。このように、第1および第2ノード605および606を初期化することで、閾値補正動作の準備が完了する。
次に、閾値補正期間TP3では、閾値電圧補正動作が行われる。電源線631の電位がHレベル(Vcc_H)に設定され、第1ノード605と第2ノード606との間に閾値電圧(Vth)に相当する電圧が保持される。実際には、閾値電圧(Vth)に相当する電圧が保持容量603に書き込まれる。その後、TP4では、一旦、走査線621に供給される制御信号がLレベルの電位に落とされ、TP5では、データ線611のデータ信号が基準信号の電位(Vofs)から映像信号の電位(Vsig)に切り替えられる。
次に、書込み期間/移動度補正期間TP6では、第1ノード605の電位が映像信号の電位(Vsig)まで上昇するとともに第2ノード606の電位が移動度補正用の電圧(ΔV)だけ上昇する。つまり、保持容量603に対して、映像信号(Vsig)と基準信号(Vofs)との間の電位差である信号電圧(Vsig−Vofs)が加えられるとともに移動度補正用の電圧(ΔV)が差し引かれて保持される。この後、発光期間TP7およびTP8では、信号電位に応じた輝度で発光素子604が発光する。この場合、信号電圧が閾値電圧(Vth)と移動度補正用の電圧(ΔV)とによって調整されているため、発光素子604の輝度は、駆動トランジスタ602の閾値電圧(Vth)および移動度のばらつきの影響を受けない。なお、発光期間におけるTP7からTP8の途中までの間では、ブートストラップ動作によって第1ノード605と第2ノード606との間の電位差(Vsig−Vofs+Vth−ΔV)を維持したまま、第1および第2ノード605および606の電位が上昇する。
次に、上述の画素回路600の動作の遷移について次図を参照して詳細に説明する。ここでは、図2で示したタイミングチャートのTP1乃至TP8の期間に対応する画素回路600の動作状態を示す。なお、便宜上、発光素子604の寄生容量608を図示している。また、書込みトランジスタ601をスイッチとして図示しており、走査線621については省略している。
図3(a)乃至(c)は、TP8、TP1およびTP2の期間にそれぞれ対応する画素回路600の動作状態を示す模式的な回路図である。発光期間TP8では、図3(a)に示すように、電源線(DS)631の電位がHレベルの電位(Vcc_H)の状態にあり、駆動トランジスタ602が駆動電流(Ids)を発光素子604に供給している。
次に、閾値補正準備期間TP1では、図3(b)に示すように、電源線631の電位がHレベルからLレベルの電位(Vcc_L)に遷移する。これにより、第2ノード(ND2)606の電位が低下して、発光素子604が非発光状態となる。また、第2ノード606の電位低下に倣うように、浮遊状態の第1ノード(ND1)605の電位を低下させる。
続いて、閾値補正準備期間TP2では、図3(c)に示すように、走査線621の電位がHレベルに遷移することで書込みトランジスタ601がオン(導通)状態となる。これにより、第1ノード605の電位は、データ線(DT)611の基準信号の電位(Vofs)に初期化される。一方、電源線631のLレベルの電位(Vcc_L)が基準信号の電位(Vofs)より十分に低いことから、第2ノード606の電位は、電源線631のLレベルの電位(Vcc_L)に初期化される。ここでは、第1ノード605と第2ノード606との間の電位差(Vofs−Vcc_L)が駆動トランジスタ602の閾値電圧(Vth)より大きくなるように、電源線631のLレベルの電位(Vcc_L)を設定する。
図4(a)乃至(c)は、TP3乃至TP5の期間にそれぞれ対応する画素回路600の動作状態を示す模式的な回路図である。
TP2に続いて、閾値補正期間TP3では、図4(a)に示すように、電源線(DS)631の電位がHレベル(Vcc_H)に遷移する。これにより、駆動トランジスタ602に電流が流れることで、第2ノード(ND2)606の電位が上昇する。そして、第1ノード605と第2ノード606との間の電位差が閾値電圧(Vth)となったところで電流が止まる(カットオフ状態となる)。このようにして、駆動トランジスタ602の閾値電圧(Vth)に相当する電圧が保持容量603に書き込まれる。すなわち、これが閾値電圧補正動作である。このとき、駆動トランジスタ602からの電流が発光素子604に流れないようにカソード電極の電位を設定する。これによって、駆動トランジスタ602の電流が保持容量603に流れるようになる。
次に、TP4では、図4(b)に示すように、走査線621から供給される制御信号の電位がLレベルに遷移して、書込みトランジスタ601がオフ(非導通)状態となる。続いて、TP5では、図4(c)に示すように、データ線(DT)611のデータ信号の電位が基準信号から映像信号の電位(Vsig)に遷移する。この場合、データ線611においては、データ線611に接続された複数の画素回路内の書込みトランジスタが拡散容量となって、映像信号の電位(Vsig)の立ち上がりが緩やかになる。ここでは、このデータ線611のトランジェント特性を考慮し、データ信号が映像信号の電位(Vsig)に達するまでの間、書込みトランジスタ601をオフ状態にしている。
図5(a)および(b)は、TP6およびTP7の期間にそれぞれ対応する画素回路600の動作状態を示す模式的な回路図である。
TP5に続いてTP6では、図5(a)に示すように、書込みトランジスタ601がオン状態となり、第1ノード(ND1)の電位が映像信号の電位(Vsig)となる。これにより、駆動トランジスタ602から発光素子604の寄生容量608に駆動電流(Ids)が流れ、寄生容量608が充電を開始する。そのため、第2ノード(ND2)606の電位が上昇する。そして、第1ノード605と第2ノード606との間の電位差がVsig−Vofs+Vth−ΔVとなる。このようにして、信号電位(Vsig−Vofs)の書込みおよび移動度補正量(ΔV)の調整が行われる。ここで、信号電位(Vsig−Vofs)が大きいほど、駆動電流(Ids)が大きくなり、移動度補正量(ΔV)も大きくなる。したがって、輝度レベルに応じた移動度補正を行うことができる。また、信号電位(Vsig−Vofs)を一定にした場合には、駆動トランジスタ602の移動度が大きいほど、移動度補正量(ΔV)も大きくなる。すなわち、移動度が大きいと、その分だけ駆動トランジスタのゲート−ソース間電圧が低くなり、それによって駆動電流が大きくならないように動作する。このようにして、画素回路ごとの移動度のばらつきが取り除かれる。
次に、発光期間TP7では、図5(b)に示すように、書込みトランジスタ601がオフ状態となり、TP8では、データ線611のデータ信号が基準信号に切り替えられる。これにより、発光素子604のアノード電極の電位が駆動トランジスタ602の駆動電流(Ids)に応じて上昇すると、第1ノード(ND1)605の電位も連動して上昇するが、ブートストラップ動作により、第1ノード605と第2ノード606との間の電位差(Vsig−Vofs+Vth−ΔV)は維持される。なお、TP7の期間は、書込みトランジスタ601がオフ状態になる前に、データ線611のデータ信号が基準信号に切り替わらないように設けられた期間である。
図6は、表示装置における画素回路600とカソード補助配線609との関係を示す模式図である。ここでは、書込みトランジスタ601と、駆動トランジスタ602と、保持容量603と、発光素子604と、カソード補助配線609と、データ線611が示されている。なお、カソード補助配線609以外の構成は図25に示した機能と同様であるため、ここでの説明を省略する。
カソード補助配線609は、画素回路間を格子状に配線され、各画素回路における発光素子604のカソード電極と接続される。このカソード補助配線609は、発光素子604のカソード電極の電圧降下を低減するためのものである。カソード電極は、光透過性を確保するために薄膜化され、カソード電極自身の抵抗が上昇してしまう。これに伴い、電圧降下が生じて表示品質の低下を引き起こすおそれがある。そのため、カソード補助配線609を設けて、発光素子604のカソード電極の抵抗を低減させている。
一方、カソード補助配線609は、画素回路間に格子状に配線されることから、データ線611以外の複数のデータ線とも交差する。そのため、カソード補助配線609は、複数のデータ線からカップリングの影響を受けてカソード電極にも影響を与える。さらに、このカップリングの影響は、発光素子604の寄生容量や保持容量603を介して駆動トランジスタ602のゲート−ソース間電圧にも影響を及ぼし、最終的に他の画素回路と輝度差が生じてクロストークとして表れる。
図7は、画素回路600の要部を示す断面模式図である。ここでは、駆動トランジスタ602に対応するゲート電極612、ドレイン領域622およびソース領域632と、発光素子604に対応するカソード電極624、有機層614およびアノード電極634と、カソード補助配線609と、データ線611とが示されている。最上層に形成されるカソード電極624は、自己発光する有機層614およびカソード補助配線609に接続される。その有機層614は、アノード電極634に接続され、そのアノード電極634は、配線618を介して駆動トランジスタ602のソース領域632に接続される。この配線618が上述の第2ノード606に相当する。また、そのソース領域632と同一層にドレイン領域622が形成され、ソース領域632とドレイン領域622との間にゲート電極612が形成される。
一方、カソード補助配線609の下層には、層間絶縁膜619を介してデータ線611が形成される。なお、カソード電極624の抵抗を極力下げるために、カソード補助配線609は、アノード電極634と同一の層に形成される。
このように、カソード補助配線609とデータ線611とが近接していることから、カソード補助配線609にとって、データ線611からのカップリングの影響を受けやすい構造になっている。
図8は、カップリングの影響を例示するタイミングチャートである。ここでは、カップリングの影響として、発光素子604のカソード電極624の電位変化を例に挙げて示す。また、データ線811および211のデータ信号は、列方向の画素回路に順次供給されるものとし、各画素回路に供給される映像信号の電位(Vsig)は同一とする。図8(a)は、従来の表示装置800におけるカップリングの影響を例示する図である。図8(b)は、本発明の実施の形態の第1の実施例による表示装置100のカップリングの影響を例示する図である。なお、横軸を時間として表わすが、その横軸の長さは模式的なものであり、時間長の割合を示すものではない。
図8(a)には、時間軸を共通として、データ線811とカソード電極624との電位変化が示されている。データ線811のデータ信号の電位は、映像信号の電位(Vsig)と基準信号の電位(Vofs)とが切替わることにより変化する。この場合、カソード電極624の電位は、データ線811の基準信号から映像信号に切替わるタイミングおよび映像信号から基準信号に切替わるタイミングにおいて大きく変動する。この電位の変動幅がカップリングの影響度合いを表している。カップリングの影響は、データ線の基準信号の電位(Vofs)と映像信号の電位(Vsig)との間の電位差の大きさ、および、データ線の本数に依存する。なお、本発明の実施の形態では、行単位で画素回路にデータ信号を供給することから、このカップリングの影響を大きく受けることになる。
図8(b)には、時間軸を共通としてデータ線211とダミー線231とカソード電極624との電位変化が示されている。データ線211の電位は、図8(a)に示したデータ線811と同じように変化をする。この場合における、データ線211の映像信号と基準信号との間の電位差はVdとする。ダミー線231の電位は、基準信号の電位(Vofs)と水平セレクタ200により生成されるダミー信号の電圧(Vdmy)とが切替わることにより変化する。この場合、ダミー信号の電位は、基準信号の電位(Vofs)よりVd低い電位とする。さらに、ダミー線231の切り替えタイミングとしては、映像信号から基準信号に切り替えるタイミングに合わせてダミー信号から基準信号に切り替え、基準信号から映像信号に切り替えるタイミングに合わせて基準信号からダミー信号に切り替える。
このようにダミー線231を設けることで、カソード電極624の電位の変動は低減される。これは、データ線211の電位差と同じ大きさで逆位相の信号をダミー線231に流すことによって、カソード電極624に生じるカップリングを相殺するからである。しかしながら、データ線211とダミー線231とでは、信号切替え時の電位の立ち上がりおよび立ち下りにおけるトランジェント特性が異なるため、カソード電極624に生じるカップリングは完全に相殺されない。具体的には、ダミー線231は、画素回路に接続されていないため、ダミー線231の信号の立ち上がり時間および立ち下り時間は短い。それに対して、データ線211は、列方向に接続された画素回路500内の書込みトランジスタのもつ拡散容量によってトランジェント特性が悪くなる。そのため、データ線211とダミー線231とのトランジェント特性に違いが生じる。なお、ここでは、ダミー線231に負荷容量を加えていないが、ダミー線231に対してデータ線211のトランジェント特性と同様の特性をもたせるように負荷容量を加えるようにしてもよい。
図9は、本発明の実施の形態の第1の実施例による表示装置100のカップリングの影響を例示するタイミングチャートである。ここでは、時間軸を共通にして、水平同期線429と、走査線421乃至426と、データ線211と、ダミー線231と、カソード電極624との電位変化が示されている。なお、データ線211、ダミー線231およびカソード電極624については、図8に示した波形と同様であるため、ここでの説明を省略する。また、横軸を時間軸とするが、その横軸の長さは模式的なものであり、時間長の割合を示すものではない。
水平同期線429の水平同期信号の電位は、一定の間隔でHレベルとLレベルとに切り替わる。この電位変化は、データ信号の書込み対象となる画素回路500を行単位で切り替えるタイミングを示している。ここでは、データ線211のデータ信号を書込む期間を1水平走査期間とし、第1の水平走査期間(1H)から第6の水平走査期間(6H)までを表している。なお、水平同期信号は、ライトスキャナ420により生成される。
走査線421乃至426の電位は、データ線211のデータ信号が画素回路500に書込まれる際にHレベルとなる。これより、走査線421から順次、データ線211のデータ信号が書込まれていくことがわかる。また、一水平走査期間内に走査線421乃至426の電位がHレベルとなる期間が2つ示されているが、上述のように、Hレベルの状態が長い期間(第1の期間)が閾値補正に関する期間であり、短い期間(第2の期間)が書込み期間および移動度補正期間である。この場合、カソード電極624が受けるカップリングは、書込み期間および移動度補正期間(第2の期間)における画素回路の動作に影響を与える。
図10は、本発明の実施の形態の第1の実施例による表示装置100の第4の水平走査期間(4H)におけるカップリングの影響を例示するタイミングチャートである。ここでは、図9で示した第4の水平走査期間(4H)における走査線424とデータ線211とに接続された画素回路500について説明する。なお、横軸を共通の時間軸として、走査線424、電源線434、データ線211、第1ノード605および第2ノード606の電位変化を表している。なお、ここでは、図9に示した電位変化に加えて電源線434、第1ノード605および第2ノード606の電位変化が示されているが、これ以外は同様の電位変化であるため、説明を省略する。さらに、ここで示すTP1乃至TP8は、図2で示した画素回路の動作に関する期間と同様であるため、説明を省略する。また、各期間を示す横軸の長さは模式的なものであり、各期間の時間長の割合を示すものではない。
カソード電極624が受けるカップリングは、TP5乃至TP8の期間の画素回路の動作に影響を与える。具体的には、第1ノード605および第2ノード606の電位が影響を受ける。例えば、第2ノード606は、発光素子604の寄生容量や移動度補正のために設けられた付加容量などを介してカップリングの影響を受け、さらに、そのカップリングの影響が、保持容量603を介して第1ノード605の電位にも影響を及ぼす。
したがって、ここでは、TP5乃至TP8における第1ノード605および第2ノード606の電位変化を中心に説明する。なお、第1ノード605および第2ノード606の電位変化を示す波形については、カップリングの影響を受けた場合の波形を太線で表わし、カップリングの影響を受けない場合の波形を細い破線で表わしている。
TP5では、データ線211のデータ信号が基準信号から映像信号に切り替わることにより、カソード電極624がカップリングの影響を受ける。それにより、第1ノード605および第2ノード606の電位は、破線により示される所望の電位より低下する。なお、第1ノード605と第2ノード606とでは、低下する電位の大きさは異なる。続いて、TP6では、データ線211からの映像信号が保持容量603に書き込まれるため、第1ノード605の電位は、所望の映像信号の電位(Vsig)まで上昇する。それに対し、第2ノード606の電位は、移動度補正の動作により上昇する。この期間では、第2ノード606は、カップリングの影響をほとんど受けないが、TP6の開始時において第2ノード606の電位が所望の電位より低いことからTP6の終了時においても電位が所望の電位より低いままとなる。また、TP7でも、第2ノード606においては所望の電位との差はほとんど変わらずに維持される。TP8では、データ線211のデータ信号が基準信号に切替ることにより、カソード電極624がTP5とは逆の方向にカップリングの影響を受ける。そのため、第1ノード605および第2ノード606の両者の電位が影響を受けて所望の電位より上昇してしまう。
このように、本発明の実施の形態の第1の実施例では、データ線211とのカップリングによって第1ノード605と第2ノード606との間の電位差が変動するが、ダミー線231を設けることでそのカップリングの影響が抑制され、その変動の大きさは低減される。これにより、発光素子の輝度の差が低減され、クロストークを抑制することがきる。
図11は、データ線とのカップリングによって発生するクロストークの影響について説明するための概念図である。図11(a)は、表示装置に表示させる画像である。ここでは、白色の背景に黒色のウィンドウが示された画像を表示装置に表示させることを想定する。なお、説明の便宜上、この画像を行方向に3つに区切り、上から白表示領域651、黒ウィンドウ表示領域652、白表示領域653とする。1行に黒色が含まれる線から構成される領域が黒ウィンドウ表示領域652であり、その他の白色からなる領域が白表示領域651および653である。また、データ線615に時系列に出力される1列分の画素は全て白色を示し、データ線616に時系列に出力される一列分の画素は白色の他に黒色を一部含んでいる。また、走査線625に対応する行の画素は、白表示領域651に含まれ、走査線626に対応する行の画素は、黒ウィンドウ表示領域652に含まれる。
図11(b)は、図11(a)に示した画像を従来の表示装置800に表示させた場合のカップリングの影響を例示する図である。ここでは、横軸を共通の時間軸として、データ線615および616と、カソード電極624と、走査線625および626との電位変化を表わしている。また、データ線615および616の映像信号の電位については、白色表示の場合には基準信号の電位より高いレベルとし、黒色表示の場合には基準信号の電位と同じレベルとしている。
データ線615は、データ線615に対応する画素回路が全て白色を表示するため、信号の切り替え時に電位レベルが大きく変化する。一方、データ線616は、白表示領域651および653ではデータ線615と同様に電位が変化するが、黒ウィンドウ表示領域652内では変化しない。
白表示領域651および653では、全てのデータ線の電位が同時に揺れ動くため、カソード電極624の電位も大きく変動する。一方、黒ウィンドウ表示領域652では、一部の画素回路が黒色を表示するため、白表示領域651および653に比べてカソード電極624の電位の変動幅は小さい。
この場合、白表示領域651内の走査線625に接続された行方向の画素回路では、映像信号の書込みおよび移動度補正を行う際(第2の期間)にカップリングの影響を大きく受ける。一方、黒ウィンドウ表示領域652内の走査線626に接続された行方向の画素回路では、走査線625に接続された画素回路に比べてカップリングの影響は小さい。
このように、データ線のデータ信号の切り替えによるカップリングの影響は、電位の立ち上がりまたは立ち下がりが同じタイミングであるデータ線の本数に依存する。例えば、データ線の本数が多いほど、カップリングの影響は大きくなる。なお、カップリングの影響は、データ線の映像信号と基準信号との間の電位差の大きさにも依存する。
図12は、データ線とのカップリングによって発生するクロストークの影響を例示する概念図である。ここでは、図11(a)に示した画像を表示装置で表示した場合の概念図が示されている。図12(a)は、従来の表示装置800におけるクロストークの影響を示しており、図12(b)は、本発明の実施の形態の第1の実施例による表示装置100におけるクロストークの影響を示している。
図12(a)では、白表示領域651および653は、上述のとおり、カップリングの影響を大きく受けるため灰色で表示される。一方、黒ウィンドウ表示領域652における黒ウィンドウの左右の領域は、カップリングの影響が比較的小さいことから、白色に近い色で表示される。このように、カップリングによって他の画素回路と輝度差が生じてクロストークとして表れる。図12(b)では、図12(a)に比べて、白表示領域651および653と黒ウィンドウ表示領域652における黒ウィンドウの左右の領域との輝度差が低減され、より白色に近い色で表示される。
このように、本発明の実施の形態における表示装置100の第1の実施例によれば、データ線と平行してダミー線を配線し、そのダミー線に対してデータ線のデータ信号の振幅と同じ大きさで逆位相の信号を供給することによって、カップリングを低減させ、クロストークを抑制することができる。
次に本発明の実施の形態の第2の実施例について次図を参照して説明する。
図13は、本発明の実施の形態の第2の実施例による表示装置100の一部の構成例を示す図である。ここでは、表示装置100は、図1に示した水平セレクタ(HSEL)200、データ線211乃至214およびダミー線231乃至234に代えて水平セレクタ(HSEL)300、データ線(ODD)311乃至314およびデータ線(EVEN)321乃至324を備える。なお、画素回路500と、走査線421乃至424および電源線431乃至434と、ライトスキャナ(WSCN)420と、電源スキャナ(DSCN)430とは、図1で示した構成と同様であるため、ここでの説明を省略する。また、ここでは一例として、4×4個の画素回路500を図示しているが、あくまでも例示に過ぎない。
データ線(ODD)311乃至314およびデータ線(EVEN)321乃至324は、画素回路500の列単位ごとに一本ずつ配線され、水平セレクタ300において生成されたデータ信号を画素回路500に供給するものである。データ線(ODD)311乃至314は、奇数行目の画素回路500に接続され、データ線(EVEN)321乃至324は、偶数行目の画素回路500に接続される。
水平セレクタ300は、データ線(ODD)311乃至314およびデータ線(EVEN)321乃至324にデータ信号として映像信号と基準信号とを切り替えて供給するものである。具体的には、水平セレクタ300は、データ線(ODD)311乃至314に対しては、奇数行目の画素回路500の映像信号と基準信号とを切り替え、データ線(EVEN)321乃至324に対しては、偶数行目の画素回路500の映像信号と基準信号とを切り替えてデータ信号として供給する。また、この水平セレクタ300は、データ線(ODD)311乃至314およびデータ線(EVEN)321乃至324が互いに逆位相になるように映像信号と基準信号との切り替えを行う。これにより、水平セレクタ300は、データ線によるカップリングの影響を低減させる。
図14は、本発明の実施の形態の第2の実施例におけるデータ線(ODD)311およびデータ線(EVEN)321によるカップリングの影響を例示するタイミングチャートである。ここでは、データ線(ODD)311の映像信号の電位(Vsig_ODD)およびデータ線(EVEN)321の映像信号の電位(Vsig_EVEN)が互いに同一であると想定し、時間軸を共通としたデータ線(ODD)311とデータ線(EVEN)321とカソード電極624との電位変化が示されている。また、カップリングの影響として、発光素子604のカソード電極624の電位変化を例に挙げて示す。なお、データ線(ODD)311およびデータ線(EVEN)321の映像信号は、列方向の画素回路500に交互に順次供給されるものとする。また、横軸を時間として表わすが、その横軸の長さは模式的なものであり、時間長の割合を示すものではない。
データ線(ODD)311の電位は、水平セレクタ300によって生成された映像信号の電位(Vsig_ODD)と基準信号の電位(Vofs)とが切り替わることにより変化する。データ線(EVEN)321の電位は、水平セレクタ300によって生成された映像信号の電位(Vsig_EVEN)と基準信号の電位(Vofs)とが切り替わることで変化する。データ線(EVEN)321のデータ信号を切り替えるタイミングとしては、データ線(ODD)311のデータ信号を映像信号(Vsig_ODD)から基準信号(Vofs)に切り替えるタイミングに合わせてデータ線(EVEN)321のデータ信号を基準信号(Vofs)から映像信号(Vsig_EVEN)に切り替える。また、データ線(ODD)311のデータ信号を基準信号(Vofs)から映像信号(Vsig_ODD)に切り替えるタイミングに合わせてデータ線(EVEN)321のデータ信号を映像信号(Vsig_EVEN)から基準信号(Vofs)に切り替える。
このように、データ線(ODD)311およびデータ線(EVEN)321の映像信号の電位が互いに同一の場合には、カソード電極624の電位は変動しない。これは、データ線(ODD)311およびデータ線(EVEN)321のデータ信号の切り替えにおいて、それぞれのデータ信号の電位を互いに異なる極性に変化させることよって、カップリングが相殺されるからである。なお、データ線(ODD)311およびデータ線(EVEN)321は、同数の画素回路500に接続されるため、両者のトランジェント特性はほぼ一致する。そのため、図8(b)に示した本発明の実施の形態における第1の実施例でのカップリングの影響とは異なり、ここでは、カップリングの影響が適切に相殺される。なお、上述のように、ここでは一例として、データ線(ODD)311の映像信号の電位(Vsig_ODD)およびデータ線(EVEN)321の映像信号の電位(Vsig_EVEN)が互いに同一である場合を示したが、両者の映像信号の電位が異なる場合には、カップリングの影響を完全には相殺することができない。
図15は、本発明の実施の形態の第2の実施例による表示装置100のカップリングの影響を例示するタイミングチャートである。ここでは、時間軸を共通にして、水平同期線429と、走査線421乃至426と、データ線(ODD)311およびデータ線(EVEN)321と、カソード電極624との電位変化が示されている。なお、水平同期線429は、図9で示したものと同様であるため、ここでの説明を省略する。また、横軸を時間軸とするが、その横軸の長さは模式的なものであり、時間長の割合を示すものではない。
ここでは、奇数行目の画素回路500に走査線421、走査線423および走査線425が接続され、第1、第3および第5の水平走査期間においてデータ線(ODD)311のデータ信号がそれぞれ書き込まれる。一方、偶数行目の画素回路500に走査線422、走査線424および走査線426が接続され、第2、第4および第6の水平走査期間においてデータ線(EVEN)321のデータ信号がそれぞれ書き込まれる。この場合、データ線(ODD)311およびデータ線(EVEN)321は、列方向の画素回路500に対して交互にデータ信号を供給することから、1つの画素回路500に対して連続する2つの水平走査期間内にデータ信号を供給すればよい。
データ線(ODD)311およびデータ線(EVEN)321の電位は、上述の通り、互いに異なる極性を有するように変化する。データ線(ODD)311に供給される映像信号の電位(Vsig_ODD)は一定であると想定し、基準信号(Vofs)と映像信号(Vsig_ODD)との間の電位差はVaである。一方、データ線(EVEN)321に供給される映像信号電位は、第4および第5の水平走査期間内に供給される映像信号の電位(Vsig_EVEN)のみVaより低く、基準信号と映像信号との間の電位差はVbであるものと想定する。この場合、カソード電極624は、第4および第5の水平走査期間においてカップリングの影響を受ける。これは、映像信号と基準信号との切り替えにおいて変化する電位差の大きさが異なるため、カップリングを完全には相殺できないからである。ここでは、データ線(EVEN)321の電位差(Vb)に比べてデータ線(ODD)311の電位差(Va)の方が大きいため、カソード電極624は、データ線(EVEN)321によって相殺しきれない分のカップリングの影響をデータ線(ODD)311から受ける。
このように、データ線(ODD)311およびデータ線(EVEN)321における両者の電位差が異なる場合には、カップリングの影響を受けてしまう。
図16は、本発明の実施の形態の第2の実施例による表示装置100の第5の水平走査期間(5H)におけるカップリングの影響を例示するタイミングチャートである。ここでは、図15で示した第5の水平走査期間(5H)における走査線425およびデータ線(ODD)311に接続された画素回路500について説明する。ここでは、横軸を共通の時間軸として、走査線425、電源線435、データ線311、第1ノード605および第2ノード606の電位変化を表している。なお、ここでは、図15に示した電位変化に加えて電源線435、第1ノード605および第2ノード606の電位変化が示されているが、これ以外は同様の電位変化であるため、説明を省略する。さらに、ここで示すTP1乃至TP8は、図2で示した画素回路の動作に関する期間と同様であるため、説明を省略する。また、各期間を示す横軸の長さは模式的なものであり、各期間の時間長の割合を示すものではない。
カソード電極624が受けるカップリングは、主にTP5乃至TP7の期間の画素回路の動作に影響を与えるため、TP5乃至TP8における第1ノード605および第2ノード606の電位変化を中心に説明する。なお、第1ノード605および第2ノード606の電位変化を示す波形については、カップリングの影響を受けた場合の波形を太線で表わし、カップリングの影響を受けない場合の波形を細い破線で表わしている。
TP5では、データ線(ODD)311のデータ信号が基準信号から映像信号に切り替わることに伴いカップリングの影響を受けてカソード電極624の電位が上昇する。これにより、第1ノード605および第2ノード606の電位は、破線により示される所望の電位より上昇する。なお、上述の通り、第1ノード605と第2ノード606とでは、上昇する電位の大きさは異なる。続いて、TP6では、データ線(ODD)311からの映像信号が保持容量603に書き込まれるため、第1ノード605の電位は、所望の映像信号の電位(Vsig)まで上昇する。それに対し、第2ノード606の電位は、TP6の終了時においては所望の電位より若干高いが、TP7では、第2ノード606の電位は、ほぼ所望の電位に戻る。
このように、本発明の実施の形態における表示装置100の第2の実施例によれば、データ線(ODD)311との相殺しきれない分のカップリングの影響によって第1ノード605と第2ノード606との間の電位差は変動するが、発光素子の発光時においては、その影響は軽微なものとなる。また、データ線(ODD)311のデータ信号の電位差とデータ線(EVEN)321のデータ信号の電位差が同じ大きさであれば、カップリングの影響を理論上は完全に相殺することができる。
次に本発明の実施の形態の第3の実施例について次図を参照して説明する。
図17は、本発明の実施の形態の第3の実施例による表示装置100のカップリングの影響を例示するタイミングチャートである。なお、ここでは、図15で示したように、時間軸を共通にして、水平同期線429と、走査線421乃至426と、データ線(ODD)311およびデータ線(EVEN)321と、カソード電極624との電位変化が示されている。また、横軸を時間軸とするが、その横軸の長さは模式的なものであり、時間長の割合を示すものではない。
ここでは、データ線からの基準信号を保持容量603に供給する閾値補正に関する動作と、データ線からの映像信号を保持容量603に供給する書込みおよび移動度補正動作とを同一の水平走査期間内に行う代わりに、閾値補正に関する動作を1つ前の水平走査期間内に行うことを想定している。例えば、走査線423においては、第2の水平走査期間(2H)内に閾値補正に関する動作期間(第1の期間)を含み、第3の水平走査期間(3H)内に書込みおよび移動度補正の動作期間(第2の期間)を含む。ここで、第2の水平走査期間(2H)には、走査線423の閾値補正に関する動作期間(第1の期間)以外に、走査線422の書込みおよび移動度補正の動作期間(第2の期間)が含まれる。すなわち、第2の水平走査期間(2H)においては、走査線423に接続された画素回路500に対する閾値補正に関する動作と、走査線422に接続された画素回路500(走査線423に接続された画素回路500より一段上)に対する書込みおよび移動度補正の動作とが行われる。なお、上述の通り、走査線におけるHレベルの状態が長い期間(第1の期間)が閾値補正に関する動作期間であり、短い期間(第2の期間)が書込みおよび移動度補正動作期間である。
ここで、データ線(ODD)311およぶデータ線(EVEN)321の電位は、図15で示したように、互いに異なる極性を有するように変化する。また、データ線(ODD)311に供給される映像信号の電位(Vsig_ODD)は一定であると想定し、基準信号(Vofs)と映像信号(Vsig_ODD)との間の電位差はVaである。ここでは、第4の水平走査期間(4H)内に供給されるデータ線(EVEN)321の映像信号の電位(Vsig_EVEN)のみVaより低く、基準信号と映像信号との間の電位差はVbであるものと想定する。
この場合、カソード電極624の電位は、第4の水平走査期間(4H)の開始および終了付近においてカップリングの影響を受ける。これは、上述の通り、データ線(ODD)311およびデータ線(EVEN)321における両者の電位差が異なるからである。しかしながら、この第3の実施例では、カップリングの影響を受けた場合においても、書込みおよび移動度補正の動作が行われる際には、そのカップリングの影響が解消されている。例えば、走査線424の書込みおよび移動度補正の動作期間(第2の期間)では、カソード電極624の電位は、所定の電位に戻っている。
このように、本発明の実施の形態における表示装置100の第3の実施例によれば、閾値補正に関する動作を1つ前の水平走査期間内に行うことによって、カップリングの影響が解消した後に書込みおよび移動度補正の動作を行うことができるため、クロストークの発生を防ぐことができる。なお、このように、閾値補正に関する動作を1つ前の水平走査期間内に行うことができるのは、列方向の画素回路500に対してデータ線(ODD)およびデータ線(EVEN)を交互に接続してデータ信号を供給するからである。これにより、一方のデータ線で、書込みおよび移動度補正を行いながら、もう一方のデータ線で、次の画素回路500に閾値補正を行うことができるようになる。
図18は、本発明の実施の形態の第3の実施例による表示装置100の第4の水平走査期間(4H)におけるカップリングの影響を例示するタイミングチャートである。ここでは、図17で示した第4の水平走査期間(4H)における走査線424とデータ線(EVEN)321とに接続された画素回路500について説明する。ここでは、横軸を共通の時間軸として、走査線424、電源線434、データ線(EVEN)321、第1ノード605および第2ノード606の電位変化を表している。なお、ここでは、図17に示した電位変化に加えて電源線435、第1ノード605および第2ノード606の電位変化が示されている。また、ここで示すTP1乃至TP8は、図2で示した画素回路の動作に関する期間と同様であるため、ここでの説明を省略する。また、各期間を示す横軸の長さは模式的なものであり、各期間の時間長の割合を示すものではない。
カソード電極624が受けるカップリングは、TP5での画素回路の動作に影響を与えるため、TP5における第1ノード605および第2ノード606の電位変化について説明する。なお、第1ノード605および第2ノード606の電位変化を示す波形については、カップリングの影響を受けた場合の波形を太線で表わし、カップリングの影響を受けない場合の波形を細い破線で表わしている。
TP5では、データ線(EVEN)321のデータ信号における基準信号から映像信号への切り替えにおいて、データ線(ODD)311の電位差(Va)がデータ線(EVEN)321の電位差(Vb)より大きいため、データ線(ODD)321からのカップリングの影響を受けてカソード電極624の電位が低下する。これにより、第1ノード605および第2ノード606の電位は、破線により示される所望の電位より低下する。なお、上述の通り、第1ノード605と第2ノード606とでは、低下する電位の大きさは異なる。ここで、図17で示したように、走査線424による閾値補正に関する動作を第3の水平走査期間(3H)内において行うことで、第4の水平走査期間(4H)内に行われる書込みおよび移動度補正動作の開始までには、およそ1水平走査期間程度の時間を確保することができる。これにより、TP5の開始直後に受けたカップリングの影響は、時間が経つにつれて徐々に減少し、TP6の開始前までには、カソード電極624が所定の電位に戻り、カップリングの影響を受けずに書込みおよび移動度補正の動作が行われる。
このように、本発明の実施の形態の第3の実施例では、カップリングの影響を受けた場合においても、カソード電極624が所定の電位に戻るために要する時間を確保することで、クロストークを防止することができる。
図19は、本発明の実施の形態の第2および第3の実施例による水平セレクタ(HSEL)300の一部の構成を例示するブロック図である。水平セレクタ300は、データ線(ODD)311乃至313およびデータ線(EVEN)321乃至323と、映像信号線(Vsig_ODD)1311乃至1313および映像信号線(Vsig_EVEN)1321乃至1323と、基準信号線(Vofs)1310と、切替回路351乃至353と、切替回路361乃至363と、切替回路371乃至373と、切替回路381乃至383と、切替制御線301乃至304とを備える。
切替回路351乃至353は、基準信号線(Vofs)1310とデータ線(ODD)311乃至313との間の接続の有無をそれぞれ切り替えるものである。
切替回路361乃至363は、映像信号線(Vsig_ODD)1311乃至1313とデータ線(ODD)311乃至313との間の接続の有無をそれぞれ切り替えるものである。
切替回路371乃至373は、基準信号線(Vofs)1310とデータ線(EVEN)321乃至323との間の接続の有無をそれぞれ切り替えるものである。
切替回路381乃至383は、映像信号線(Vsig_EVEN)1321乃至1323とデータ線(EVEN)321乃至323との間の接続の有無をそれぞれ切り替えるものである。
切替制御線301乃至304は、切替回路351乃至353、切替回路361乃至363、切替回路371乃至373および切替回路381乃至383に対して切り替えを指示するものである。
このように、一対のデータ線(ODD)およびデータ線(EVEN)に対して4つの切替回路と4本の切替制御線とを用いて映像信号と基準信号とを切り替えてデータ信号の生成を行う。
図20は、本発明の実施の形態における水平セレクタ(HSEL)300の変形例を示すブロック図である。ここでは、水平セレクタ(HSEL)300は、切替制御線301乃至304に代えて切替制御線305および306を備える。なお、切替制御線305および306以外の構成は図19で示したものと同様であるため、ここでの説明を省略する。
切替制御線(OfsSW_ODD/SigSW_EVEN)305は、切替回路351乃至353および切替回路381乃至383に対して切り替えを指示するものである。
切替制御線(SigSW_ODD/OfsSW_EVEN)306は、切替回路361乃至363および切替回路371乃至373に対して切り替えを指示するものである。
図21は、本発明の実施の形態における水平セレクタ(HSEL)300の変形例によるデータ線(ODD)311およびデータ線(EVEN)321のデータ信号の生成を示すタイミングチャートである。ここでは、切替制御線305からの指示により切替回路351および381を切り替え、切替制御線306からの指示により切替回路361および371を切り替えることを想定している。また、ここでは、横軸を共通の時間軸として、切替制御線305および306と、基準信号線(Vofs)1310と、映像信号線(Vsig_ODD)1311と、映像信号線(Vsig_EVEN)1321と、データ線(ODD)311と、データ線(EVEN)321との電位変化を表している。
データ線(ODD)311については、切替制御線(OfsSW_ODD/SigSW_EVEN)305の電位がLレベルに落とされた後に、切替制御線(SigSW_ODD/OfsSW_EVEN)306の電位がHレベルに設定されると切替回路361によりデータ線(ODD)311と映像信号線1311とが接続され、映像信号線1311の電位(Vsig_ODD)が供給される。次に、切替制御線(SigSW_ODD/OfsSW_EVEN)306の電位がLレベルに落とされた後に、切替制御線(OfsSW_ODD/SigSW_EVEN)305の電位がHレベルに設定されると切替回路351により基準信号線1310の電位(Vofs)が供給される。
一方、データ線(EVEN)321については、切替制御線(SigSW_ODD/OfsSW_EVEN)305の電位がLレベルに落とされた後に、切替制御線(SigSW_ODD/OfsSW_EVEN)306の電位がHレベルに設定されると切替回路371によりデータ線(EVEN)321と基準信号線1310とが接続され、基準信号線1310の電位(Vofs)が供給される。次に、切替制御線(SigSW_ODD/OfsSW_EVEN)306の電位がLレベルに落とされた後に、切替制御線(SigSW_ODD/OfsSW_EVEN)305の電位がHレベルに設定されると切替回路381により映像信号線1321の電位(Vsig_EVEN)が供給される。
このように、本発明の実施の形態における水平セレクタ300の変形例によれば、切替回路351および381と、切替回路361および371とをそれぞれ共通の切替制御線305および306を用いて制御することによって、切替回路を制御する切替制御線を4本から2本に削減することができる。
このように、本発明の実施の形態によれば、表示装置100において2次元マトリックス状に配置された画素回路500に対して列単位ごとに2本のデータ線を備えることによって、データ線とのカップリングの影響を低減してクロストークの発生を抑制することができる。
なお、本発明の実施の形態では、画素回路600を備える表示装置100について説明したが、画素回路600以外の構成の画素回路を備える表示装置に対しても適用することができる。ここで、画素回路600以外の画素回路の構成例として画素回路660について次図を参照して簡単に説明する。
図22は、本発明の実施の形態における画素回路の他の構成例を示すブロック図である。ここでは、電源スキャナ(DSCN)430および電源線(DS)631に代えて第1トランジスタ661、電源スキャナ(DSCN)662および電源線(DS)663が示されている。なお、第1トランジスタ661、電源スキャナ(DSCN)662および電源線(DS)663以外の他の構成は、図25で示したものと同様であるため、ここでの説明を省略する。第1トランジスタ661は、電源線(DS)663からの制御信号に応じて駆動トランジスタ602に対して電源電位(Vcc)を供給するものである。電源スキャナ(DS)662は、第1トランジスタ661を制御するための制御信号を電源線(DS)663に供給するものである。
さらに、本発明の実施の形態では、画素回路600以外の構成として上述のように画素回路660を示したが、画素回路670を備える表示装置に対しても適用することができる。ここで、画素回路670について次図を参照して簡単に説明する。
図23は、本発明の実施の形態における画素回路のさらに他の構成例を示すブロック図である。ここでは、図22で示した構成に加えて第2トランジスタ、補正スキャナ672および第2トランジスタ制御線(AZ)673が示されている。なお、第2トランジスタ、補正スキャナ672および第2トランジスタ制御線673以外の他の構成は、図22で示したものと同様であるため、ここでの説明を省略する。第2トランジスタ661は、第2トランジスタ制御線(AZ)673からの制御信号に応じて第2ノード(ND2)606を初期化電位(Vss)に設定するものである。補正スキャナ672は、第2トランジスタ671を制御するための制御信号を第2トランジスタ制御線(AZ)673に供給するものである。
なお、本発明の実施の形態は本発明を具現化するための一例を示したものであり、以下に示すように特許請求の範囲における発明特定事項とそれぞれ対応関係を有するが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形を施すことができる。
すなわち、請求項1において、画素回路は例えば画素回路500、600、660および670に対応する。また、第1および第2のデータ線は例えばデータ線211乃至214およびダミー線231乃至234またはデータ線(ODD)311乃至314およびデータ線(EVEN)321乃至324に対応する。また、データ駆動回路は例えば水平セレクタ(HSEL)200または水平セレクタ(HSEL)300に対応する。
また、請求項2において、第1および第2のデータ線は例えばデータ線211乃至214およびダミー線231乃至234またはデータ線(ODD)311乃至314およびデータ線(EVEN)321乃至324に対応する。
また、請求項3において、第1および第2のデータ線は例えばデータ線(ODD)311乃至314およびデータ線(EVEN)321乃至324に対応する。
また、請求項4において、データ駆動回路は例えば水平セレクタ(HSEL)300に対応する。第1または第3の切替回路は例えば切替回路351乃至353または切替回路371乃至373に対応する。また、第2または第4の切替回路は例えば切替回路361乃至363または切替回路381乃至383に対応する。また、第1または第2の切替制御線は例えば切替制御線305または306に対応する。
また、請求項5において、走査線は例えば走査線421乃至424に対応する。また、走査駆動回路は例えばライトスキャナ(WSCN)420に対応する。また、第1のトランジスタは例えば書込みトランジスタ601に対応する。
また、請求項6において、データ駆動回路は例えば水平セレクタ(HSEL)200に対応する。また、第1または第2のデータ線は例えばデータ線211乃至214またはダミー線231乃至234に対応する。
また、請求項7において、第1のデータ線は例えばダミー線231乃至234に対応する。
また、請求項8において、走査線は例えば走査線421乃至424に対応する。また、走査駆動回路は例えばライトスキャナ(WSCN)420に対応する。
また、請求項9において、下部電極は例えばアノード電極634に対応する。また、下部電極は例えばカソード電極624に対応する。また、有機層は例えば有機層614に対応する。また、発光素子は例えば発光素子604に対応する。
また、請求項10において、補助配線は例えばカソード補助配線609に対応する。
また、請求項11において、走査線は例えば走査線421乃至424に対応する。電源線は例えば431乃至434に対応する。また、走査駆動回路は例えばライトスキャナ(WSCN)420に対応する。また、電源回路は例えば電源スキャナ(DSCN)430に対応する。また、第1のトランジスタは例えば書込みトランジスタ601に対応する。また、保持容量は例えば保持容量603に対応する。また、第2のトランジスタは例えば駆動トランジスタ602に対応する。また、発光素子は例えば発光素子604に対応する。
また、請求項12において、走査駆動回路は例えばライトスキャナ(WSCN)420に対応する。また、第1のトランジスタは例えば書込みトランジスタ601に対応する。また、保持容量は例えば保持容量603に対応する。また、データ駆動回路は例えば水平セレクタ(HSEL)200または水平セレクタ(HSEL)300に対応する。
なお、本発明の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。
本発明の実施の形態の第1の実施例における表示装置100の一部の構成例を示す図である。 画素回路600の動作に関するタイミングチャートである。 TP8、TP1およびTP2の期間にそれぞれ対応する画素回路600の動作状態を示す模式的な回路図である。 TP3乃至TP5の期間にそれぞれ対応する画素回路600の動作状態を示す模式的な回路図である。 TP6およびTP7の期間にそれぞれ対応する画素回路600の動作状態を示す模式的な回路図である。 表示装置における画素回路600とカソード補助配線609との関係を示す模式図である。 画素回路600の要部を示す断面模式図である。 カップリングの影響を例示するタイミングチャートである。 本発明の実施の形態の第1の実施例による表示装置100のカップリングの影響を例示するタイミングチャートである。 本発明の実施の形態の第1の実施例による表示装置100の第4の水平走査期間(4H)におけるカップリングの影響を例示するタイミングチャートである。 データ線とのカップリングによって発生するクロストークの影響について説明するための概念図である。 データ線とのカップリングによって発生するクロストークの影響を例示する概念図である。 本発明の実施の形態の第2の実施例による表示装置100の一部の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態の第2の実施例におけるデータ線(ODD)311およびデータ線(EVEN)321によるカップリングの影響を例示するタイミングチャートである。 本発明の実施の形態の第2の実施例による表示装置100のカップリングの影響を例示するタイミングチャートである。 本発明の実施の形態の第2の実施例による表示装置100の第5の水平走査期間(5H)におけるカップリングの影響を例示するタイミングチャートである。 本発明の実施の形態の第3の実施例による表示装置100のカップリングの影響を例示するタイミングチャートである。 本発明の実施の形態の第3の実施例による表示装置100の第4の水平走査期間(4H)におけるカップリングの影響を例示するタイミングチャートである。 本発明の実施の形態の第2および第3の実施例による水平セレクタ(HSEL)300の一部の構成を例示するブロック図である。 本発明の実施の形態における水平セレクタ(HSEL)300の変形例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態における水平セレクタ(HSEL)300の変形例によるデータ線(ODD)311およびデータ線(EVEN)321のデータ信号の生成を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態における画素回路の他の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態における画素回路のさらに他の構成例を示すブロック図である。 従来の表示装置の構成例の一部を示すブロック図である。 一般的な有機EL素子を備えた画素回路の一構成例を示す図である。
符号の説明
100 表示装置
200、300 水平セレクタ
211〜214、311〜314、321〜324 データ線
231〜234 ダミー線
301〜306 切替制御線
351〜353、361〜363、371〜373、381〜383 切替回路
420 ライトスキャナ
421〜424 走査線
430 電源スキャナ
431〜434 電源線
500、600 画素回路
601 書込みトランジスタ
602 駆動トランジスタ
603 保持容量
604 発光素子
605 第1ノード
606 第2ノード
608 寄生容量
609 カソード補助配線
612 ゲート電極
614 有機層
618 配線
619 層間絶縁膜
622 ドレイン領域
624 カソード電極
632 ソース領域
634 アノード電極
1310 基準信号線
1311〜1313、1321〜1323 映像信号線

Claims (12)

  1. 2次元マトリックス状に配列された複数の画素回路と、
    前記複数の画素回路の各列に対してそれぞれ配線された第1および第2のデータ線と、
    前記第1および第2のデータ線のデータ信号が互いに逆位相となるように映像信号と基準信号とを切り替えるデータ駆動回路と
    を具備する表示装置。
  2. 前記複数の画素回路の各々は、前記第1および第2のデータ線のうちいずれか一方に接続される請求項1記載の表示装置。
  3. 前記第1および第2のデータ線は、列方向に隣接する2つの画素回路に交互に接続される請求項2記載の表示装置。
  4. 前記データ駆動回路は、
    前記基準信号を供給する基準信号線と前記第1のデータ線との間の接続の有無を切り替える第1の切替回路と、
    前記映像信号を供給する第1の映像信号線と前記第1のデータ線との間の接続の有無を切り替える第2の切替回路と、
    前記基準信号線と前記第2のデータ線との間の接続の有無を切り替える第3の切替回路と、
    前記映像信号を供給する第2の映像信号線と前記第2のデータ線との間の接続の有無を切り替える第4の切替回路と、
    前記第1および第4の切替回路の両者における切り替えを制御する第1の切替制御線と、
    前記第2および第3の切替回路の両者における切り替えを制御する第2の切替制御線と
    を備える請求項3記載の表示装置。
  5. 前記複数の画素回路に対して行単位に配線された走査線と、
    前記走査線に制御信号を供給する走査駆動回路とをさらに備え、
    前記複数の画素回路の各々は、前記走査線からの前記制御信号に応じて前記データ線からの前記データ信号を供給する第1のトランジスタを含み、
    前記走査線からの前記制御信号により前記第1のトランジスタが導通している状態において前記データ線から前記基準信号が供給されている第1の期間と前記データ線から前記映像信号が供給されている第2の期間とを有し、
    前記第1の期間は、1行分を走査する期間である水平走査期間に含まれる前記第2の期間とは異なる他の水平走査期間に含まれる請求項3記載の表示装置。
  6. 前記データ駆動回路は、前記第1および第2のデータ線の前記データ信号における前記映像信号と前記基準信号との電位差が互いに等しくなるように供給する請求項2記載の表示装置。
  7. 前記第1のデータ線は、前記複数の画素回路に接続されない請求項6記載の表示装置。
  8. 前記複数の画素回路に対して行単位に配線された走査線と、
    前記走査線に行単位で制御信号を供給して線順次走査する走査駆動回路と
    をさらに備える請求項1記載の表示装置。
  9. 前記複数の画素回路の各々は、下部電極と上部電極とを有して前記下部電極と前記上部電極との間に有機層を有する発光素子を含む請求項1記載の表示装置。
  10. 前記下部電極は、前記画素回路間に格子状に配線された共通の補助配線に接続される請求項9記載の表示装置。
  11. 前記複数の画素回路に対して行単位に配線された走査線および電源線と、
    前記走査線に制御信号を供給する走査駆動回路と、
    前記電源線に電源信号を供給する電源回路とをさらに備え、
    前記複数の画素回路の各々は、第1および第2のトランジスタと保持容量とをさらに含み、
    前記第1のトランジスタは、前記走査線からの前記制御信号に基づいて前記第1または第2のデータ線からの前記データ信号の電位を前記保持容量に保持させ、
    前記第2のトランジスタは、前記電源線からの前記電源信号の電位が印加されると前記保持容量に保持されたデータ信号の電位に応じて前記発光素子に駆動電流を供給し、
    前記発光素子は、前記駆動電流に応じて発光する
    請求項9記載の表示装置。
  12. 前記走査駆動回路は、前記データ駆動回路が前記データ信号を前記基準信号から前記映像信号に切り替えた後に前記制御信号により前記第1のトランジスタを導通させて前記保持容量に前記映像信号を保持させる請求項11記載の表示装置。
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